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特開2023-183940シート搬送装置、及び画像形成システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183940
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】シート搬送装置、及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 5/06 20060101AFI20231221BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20231221BHJP
   B65H 29/58 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
B65H5/06 P
G03G15/00 460
B65H29/58 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097759
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】阿形 淳
【テーマコード(参考)】
2H072
3F049
3F053
【Fターム(参考)】
2H072CA01
2H072CB01
2H072CB02
2H072EA11
2H072EA15
2H072EA16
2H072FC19
2H072JA02
3F049AA04
3F049DA12
3F049EA08
3F049EA17
3F049LA01
3F049LB01
3F053BA03
3F053BA14
3F053LA01
3F053LB01
(57)【要約】
【課題】 ジャム処理をし易いシート搬送装置、及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 搬送ローラの軸線方向において、搬送ローラの一端側に接続され搬送ローラを駆動するための駆動手段と、搬送ローラの軸線方向において、搬送ローラの他端側に接続され搬送ローラを手動で回転させるための入力手段を備え、入力手段は、搬送ローラの回転方向が搬送ローラから切替部材に向かってシートが搬送される方向のみになるように、入力手段によって回転する搬送ローラの回転方向を規制する規制部材を有することを特徴とする。
【選択図】 図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを受け入れる第1の搬送路と、
前記第1の搬送路から分岐し、前記第1の搬送路から受け入れたシートを搬送するための第2の搬送路と、
シートの搬送先を前記第2の搬送路又は前記第1の搬送路のどちらか一方に切り替えるための切替部材と、
前記第1の搬送路においてシートの搬送方向に関して前記切替部材の下流側に配置され、シートを搬送するための搬送ローラと、
前記搬送ローラの軸線方向において、前記搬送ローラの一端側に接続され前記搬送ローラを駆動するための駆動手段と、
前記搬送ローラの軸線方向において、前記搬送ローラの他端側に接続され前記搬送ローラを手動で回転させるための入力手段と、を備え、
前記入力手段は、前記搬送ローラの回転方向が前記搬送ローラから前記切替部材に向かってシートが搬送される方向のみになるように、前記入力手段によって回転する前記搬送ローラの回転方向を規制する規制部材を、有することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記規制部材は、前記搬送ローラの軸線方向において前記搬送ローラの他端と前記入力手段の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記第1の搬送路を通過したシートを、前記シートの搬送方向と逆方向である反転方向に搬送する反転ローラと、前記反転ローラによって反転したシートを搬送するための反転路と、を備え、
前記反転路は、前記シートの搬送方向に関して、前記反転ローラと前記搬送ローラの間で前記第1の搬送路から分岐することを特徴とする請求項2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記規制部材は、前記搬送ローラの軸線方向に離接可能で、前記搬送ローラに固定される第1のラチェット部と、前記搬送ローラのローラ軸に対して回転自在かつ前記ローラ軸の軸方向に移動可能に軸支された第2のラチェット部と、を備え、
前記入力手段は、前記第2のラチェット部に接続される回転ノブを備えることを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記入力手段は、前記回転ノブに一体的に形成される当接部を備えることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記第2のラチェット部は、前記回転ノブの回転方向に関して、前記当接部を挟むように複数の被当接部を有することを特徴とする請求項5に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記第2のラチェット部は、前記回転ノブの回転方向に関して、前記複数の被当接部の間に前記第1のラチェット部と前記第2のラチェット部を離間させるためのカム面を有することを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
【請求項8】
シートに画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置からシートを受け取って搬送する請求項1~7のいずれか一項に記載のシート搬送装置と、を備える、
ことを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置、及びシートに画像を形成する画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式複合機を例とする画像形成装置のオプションとして、画像形成装置本体で画像を形成されたシートに綴じ処理やソート処理等の処理を施すシート搬送装置が用いられている。特許文献1には、シート搬送路が二つに分岐するシート搬送装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-095291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成において、シートを装置内から除去するジャム処理において、よりジャム処理をし易い構成が求められている。そこで、本発明は、ジャム処理をし易いシート搬送装置、及び画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、シートを受け入れる第1の搬送路と、前記第1の搬送路から分岐し、前記第1の搬送路から受け入れたシートを搬送するための第2の搬送路と、シートの搬送先を前記第2の搬送路又は前記第1の搬送路のどちらか一方に切り替えるための切替部材と、前記第1の搬送路においてシートの搬送方向に関して前記切替部材の下流側に配置され、シートを搬送するための搬送ローラと、前記搬送ローラの軸線方向において、前記搬送ローラの一端側に接続され前記搬送ローラを駆動するための駆動手段と、前記搬送ローラの軸線方向において、前記搬送ローラの他端側に接続され前記搬送ローラを手動で回転させるための入力手段と、を備え、前記入力手段は、前記搬送ローラの回転方向が前記搬送ローラから前記切替部材に向かってシートが搬送される方向のみになるように、前記入力手段によって回転する前記搬送ローラの回転方向を規制する規制部材を、有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ジャム処理をし易いシート搬送装置、及び画像形成システムを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施例1に係る画像形成システムの概略図。
図2】(a)後処理装置の開閉部材を開けた状態を示した断面図、(b)2つの開閉部材を開放した状態を示した断面図
図3】切替部材を説明する斜視図(a~b)
図4】切替部材の動作を説明する断面図(a~b)
図5】入力手段を備えた搬送ローラの斜視図
図6】入力手段と規制部材を説明する斜視図
図7】規制部材の動作を説明する断面図(a~b)
図8】揺動ガイドを説明する斜視図(a~b)
図9】揺動ガイドを説明する断面図(a~b)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための例示的な形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例0009】
図1は実施例1に係る画像形成システム101Sの概略図である。本実施例の画像形成システム101Sは、画像形成装置101、画像読取装置102、原稿送り装置103及びシート搬送装置である後処理装置104によって構成される。画像形成システム101Sは、記録材であるシートに画像を形成し、必要に応じて後処理装置104によってシートに処理を施して出力する。以下、各装置の簡単な動作を説明した後、後処理装置104について詳細な説明を行う。
【0010】
原稿送り装置103は、原稿トレイ118に載置された原稿を画像読取部116、119に搬送する。画像読取部116、119はそれぞれ原稿面から画像情報を読み取るイメージセンサであり、1度の原稿搬送で原稿の両面の読み取りが行われる。画像情報を読み取られた原稿は原稿排出部120に排出される。また、画像読取装置102は駆動装置117により画像読取部116を往復移動させることで、原稿台ガラスにセットされた静止原稿(ブックレット原稿などの原稿送り装置103が使用できない原稿を含む)から画像情報を読み取ることができる。
【0011】
画像形成装置101は、直接転写方式の画像形成部101Bを備えた電子写真装置である。画像形成部101Bは、感光ドラム109を備えたカートリッジ108と、カートリッジ108の上方に配置されたレーザスキャナユニット115と、を備えている。画像形成動作を行う場合、回転する感光ドラム109の表面が帯電させられ、レーザスキャナユニット115が画像情報に基づいて感光ドラム109を露光することでドラム表面に静電潜像を書き込む。感光ドラム109に担持された静電潜像は帯電したトナー粒子によってトナー像に現像され、感光ドラム109と転写ローラ110とが対向する転写部にトナー像が搬送される。画像形成装置101のコントローラは、画像読取部116,119によって読み取られた画像情報又は外部のコンピュータからネットワークを介して受信した画像情報に基づいて画像形成部101Bによる画像形成動作を実施する。
【0012】
画像形成装置101には、記録材としてのシートを1枚ずつ所定の間隔で給送する給送装置106を複数備えている。給送装置106から給送されたシートはレジストレーションローラ7にて斜行を補正された後に転写部に搬送され、転写部において、感光ドラム109に担持されたトナー像を転写される。シート搬送方向における転写部の下流には定着ユニット111が配置されている。定着ユニット111は、シートを挟持して搬送する回転体対と、トナー像を加熱するためのハロゲンランプ等の発熱体とを有し、シート上のトナー像を加熱及び加圧することで画像の定着処理を行う。
【0013】
画像形成されたシートを画像形成装置101の外部に排出する場合、定着ユニット111を通過したシートは水平搬送部114を介して後処理装置104に搬送される。両面印刷において第1面の画像形成が終了したシートの場合、定着ユニット111を通過したシートは反転ローラ112に受け渡され、反転ローラ112によって反転方向にスイッチバック搬送され、再搬送部113を介して再びレジストレーションローラ107に搬送される。そして、再び転写部及び定着ユニット111を通過することで第2面に画像を形成された後、水平搬送部114を介して後処理装置104に搬送される。
【0014】
上記の画像形成部101Bはシートに画像を形成する画像形成手段の一例であり、感光体に形成したトナー像を中間転写体を介してシートに転写する中間転写方式の電子写真ユニットを用いてもよい。また、インクジェット方式やオフセット印刷方式の印刷ユニットを画像形成手段として用いてもよい。
【0015】
(後処理装置)
後処理装置104は、シートに綴じ処理を施す綴じ処理部104Aを有し、画像形成装置101から受け取ったシートに綴じ処理を施してシート束として排出する。また、後処理装置104は、画像形成装置1から受け取ったシートに綴じ処理を施さずに単に排出することもできる。
【0016】
後処理装置104には、シートを搬送する搬送路として受入パス181、内排出パス182、第1排出パス183及び第2排出パス184が設けられており、シートを排出する排出先として上排出トレイ125及び下排出トレイ137が設けられている。受入パス181は画像形成装置101からシートを受け取って搬送する本実施例の第1の搬送路であり、内排出パス182は綴じ処理部4Aへ向けてシートを搬送する搬送路である。第1排出パス183はシートを上排出トレイ125に搬送するための搬送路であり、第2排出パス184はシートを下排出トレイ37に搬送するための搬送路である。尚、第1の搬送路である受入パス181は、第2の搬送路である上部排紙パス86に分岐する。
【0017】
受入パス81には、入口ローラ121、搬送ローラであるバッファ前ローラ122及び入口センサ127が配置されている。第1排出パス183には反転手段としての反転ローラ124が配置されている。内排出パス182(反転路)には、内排出ローラ126、中間搬送ローラ128、蹴り出しローラ129及び中間積載前センサ138が配置されている。第2排出パス184には束排出ローラ136が配置されている。入口センサ127及び中間積載前センサ138は、いずれも、シート処理装置内の搬送路における所定の検知位置でシートの通過を検知するシート検知手段の例である。入口センサ127及び中間積載前センサ138としては、後述するように、光を用いて検知位置におけるシートの有無を検出する光学センサを用いることができる。
【0018】
以下、後処理装置104におけるシートの搬送経路を説明する。ただし、反転ローラ124を含むバッファ部104Bによるバッファ動作、及び綴じ処理部104Aの詳細な構成及びその動作については後述する。
【0019】
画像形成装置101の水平搬送部114から排出されるシートは、入口ローラ121によって受け取られ、受入パス181を通ってバッファ前ローラ122へ向けて搬送される。入口センサ127は、入口ローラ121とバッファ前ローラ122との間の検知位置においてシートを検知する。バッファ前ローラ122は、入口ローラ121から受け取ったシートを第1排出パス183へ向けて搬送する。
【0020】
なお、入口センサ127がシートの後端の通過を検知した後の所定のタイミングで、バッファ前ローラ122はシートの搬送速度を水平搬送部114における搬送速度より速い速度まで加速する。また、入口ローラ121によるシートの搬送速度を水平搬送部114よりも大きく設定し、バッファ前ローラ122よりも上流の入口ローラ121で搬送速度を加速してもよい。この場合、水平搬送部114の搬送ローラとこれを駆動するモータとの間にワンウェイクラッチを設置し、入口ローラ121によってシートが引っ張られたとしても搬送ローラが空転するように構成すると好適である。
【0021】
シートの排出先が上排出トレイ125の場合、反転ローラ124はバッファ前ローラ122から受け取ったシートを上排出トレイ125に排出する。この場合、シート後端がバッファ前ローラ122を通過した後の所定のタイミングで反転ローラ124は所定の排出速度まで減速する。
【0022】
シートの排出先が下排出トレイ137の場合、反転ローラ124はバッファ前ローラ122から受け取ったシートのスイッチバック搬送を行ってシートを内排出パス182に搬送する。
【0023】
反転ローラ24によるシートの排出方向において反転ローラ124よりも上流側で受入パス181及び内排出パス182が第1排出パス183から分岐する分岐部には、逆流防止弁(不図示)が配置されている。逆流防止弁は、反転ローラ124によってスイッチバックされたシートが受入パス181に逆流することを規制する機能を有する。
【0024】
次に、バッファ部104Bの動作に関して説明する。本実施例のバッファ部4Bは、反転ローラ124(反転ローラ対)、逆流防止弁及び内排出ローラ126(中間ローラ対)を含んでいる。また、受入パス181に配置される入口ローラ121、バッファ前ローラ122及び入口センサ127もバッファ動作に関与する。バッファ動作は、綴じ処理部104Aにおいて前の部のシート束に対する綴じ処理が完了するまでの間、次の部のシート束を構成する所定枚数のシートをバッファ部104Bで待機させる動作である。バッファ動作を行うことにより、画像形成システムは、画像形成装置101の生産性(単位時間当たりの画像出力枚数)を落とすことなく、綴じ処理を含む画像形成ジョブを実行することが可能となる。
【0025】
バッファ部104Bにおいて、先行するシートを反転ローラ124によって反転させ内排出パス182に搬送し所定の位置に停止させる。その後、反転ローラ124を分離させ、後続するシートを先行シートの上に重ねる。その状態において反転ローラ124を再び当接させ、上排出トレイ125に向かって二枚のシートを搬送する。後続シートの後端が反転ローラ124を通過する前に反転ローラ124を停止させる。その後、反転ローラ124を反転させ、二枚のシートを内排出パス182に向かって搬送する。尚、反転ローラ124の開閉と内排出ローラ126の反転を適切な順序で繰り返すことにより、バッファ部104Bは例えば最大で5枚のシートをバッファすることが可能である。
【0026】
内排出パス182に配置された内排出ローラ126、中間搬送ローラ128及び蹴り出しローラ129は、反転ローラ124から受け取ったシートを順に受け渡しながら綴じ処理部104Aへ向けて搬送する。中間積載前センサ138は、中間搬送ローラ128と蹴り出しローラ129との間でシートを検知する。
【0027】
綴じ処理部104Aは、本実施例の綴じ手段であるステイプラを有し、内排出パス182から受け取った複数枚のシートを整合した後、ステイプラによってシート束の所定位置を綴じる。次に、綴じ処理部104Aについて説明する。綴じ処理部104Aは、ステイプラ151(a、b)と、中間上ガイド131及び中間下ガイド132と、縦整合基準板139と、縦整合ローラ133と、束排出ガイド134と、ガイド駆動部135とを備えている。綴じ処理部104Aは、内排出パス182から排出されて中間積載部に積載されたシートのステイプラ151によって綴じ処理を施し、綴じられたシート束を形成する。
【0028】
中間上ガイド131及び中間下ガイド132は、処理対象のシートが積載される中間積載部を構成している。中間下ガイド132は、内排出パス182における最も下流側のローラである蹴り出しローラ129から排出されるシートの積載部となる。
【0029】
バッファ部104Bで重ねられた複数のシートは、先端がずれた状態で綴じ処理部104Aに向かって搬送される。蹴り出しローラ129によって、一枚ずつ送り出されたシートは縦整合基準板139に突き当たり、整合される。所定のシート束になったタイミングで、ステイプラ151がシート束に綴じ処理を行う。尚、ステイプラ151は、図1の151aの位置から151bの位置に移動可能であり、シートの所定の位置に対してステイプルすることが可能である。
【0030】
綴じ処理部104Aによって綴じられたシート束は、第2排出パス184を介して束排出ローラ136に受け渡され、排出手段としての束排出ローラ136によって下排出トレイ137に排出される。後処理装置104は、束排出ローラ136によって排出方向に搬送されるシートを、装置内から装置外へ排出するための開口部である排出部Dを備える。
【0031】
上排出トレイ125及び下排出トレイ137は、いずれも後処理装置104の筐体に対して上下に移動可能である。後処理装置104は、上排出トレイ125及び下排出トレイ137におけるシートの上面位置(シートの積載高さ)を検知するシート面検知センサを備えており、いずれかのセンサがシートを検知すると、対応するトレイをA2,B2方向に下降させる。また、上排出トレイ125又は下排出トレイ137のシートが取り除かれたことをシート面検知センサによって検知すると、そのトレイをA1,B1方向に下降させる。従って、上排出トレイ125及び下排出トレイ137は、積載されたシートの上面を一定に保つように、シートの積載量に応じて昇降制御される。
【0032】
本実施形態において、第1の積載部としての上排出トレイ25及び第2の積載部としての下排出トレイ137は、それぞれモータ駆動により昇降制御されるものとするが、例えばバネ等の付勢手段により昇降可能な構成としてもよい。
【0033】
次に、ジャム処理用の開閉部材に関して説明する。ここでジャム処理とは、後処理装置104内で残留したシートを取り除くことである。入口ローラ121の下流にはロータリーパンチャー87が配置され、搬送されたシートのサイズ、速度に合わせ、所定のタイミングで、2/3/4穴の任意のパンチ穴を穿孔する。ロータリーパンチャー87の下流にはパンチ出口ローラ88が配置される。入口ローラ121とパンチ出口ローラ88は同一の駆動源より回転駆動力を供給される。また、シートがロータリーパンチャー87を通過中にシートの搬送速度変化が起こらないように、入口ローラ121およびパンチ出口ローラ88の回転速度が管理されている。
【0034】
また、パンチ出口ローラ88の上部には開閉部材である上部ジャム処理ドア89が配置されており、図中CW方向に回転し、ジャム処理を行う。パンチ出口ローラ88の従動ローラは、上部ジャム処理ドア89に配置されるため、ジャム処理をし易くする。
【0035】
パンチ出口ローラ88下流には、切替部材である切り替えフラッパ203が配置されており、これの姿勢により、シートの搬送先を第2の搬送路である上部排紙パス86と第1排紙パス183のいずれかに指定することができる。切り替えフラッパ203がCW方向に付勢されると、シートは上部排紙パス86に導かれ、上部排紙ローラ90より固定排出トレイ91に排出される。また、切り替えフラッパ203がCCW方向に付勢されると、シートは第1排紙パス183へ導かれる。第1排紙パス183の下流部には揺動ガイド93の下流部が反転ローラ124の上ローラに軸支される。また上流部は揺動ガイド93に配設された軸が不図示のカム溝に軸支され、反転ローラ124の離間動作に合わせて略平行に揺動し位置決めされる。
【0036】
内排紙ローラ126の下流部の内排紙パス182には開閉部材である内排紙ジャム処理ドア94が配置される。内排紙ジャム処理ドア94は図中CW方向に回転することでジャム処理を行うことができる。また、内排紙ジャム処理ドア94には中間搬送ローラ128の従動ローラが配置されるため、ジャム処理をし易くする。
【0037】
更に、バッファ前ローラ122、内排紙ローラ126にはローラに直接アクセスしシートを手動で搬送するための入力手段が設けられ、それぞれ、上部ジャム処理ドア89、内排紙ジャム処理ドア94に向けて排出されるように前述のノブの回転方向が規制されている。
【0038】
次に、図2を用いてユーザのジャム処理インタフェースについて説明を行う。図2(a)は後処理装置104の前ドア95を開けた状態を示している。また、図2(b)は2つのジャム処理ドア89,94を開放した状態を表している。第1排紙パス183のジャム処理は上部ジャム処理ドア89を開放することにより実施される。また、内排紙パス182のジャム処理は、把持部94aを使って内排紙ジャム処理ドア94を開放することにより実施される。機内に残留したシートを上記ジャム処理部に手送りするため、上部ジャム処理ノブ96および、下部ジャム処理ノブ97が設けられている。上部ジャム処理ノブ96はバッファ前ローラ122と下部ジャム処理ノブ97は内排紙ローラ126と接続されている。
【0039】
各ジャム処理ドア89,94は図2(b)に示すようにM1、M2方向に開放可能に構成される。これらドアの開放空間を利用してジャム処理を行うことが可能となっている。入力手段である各ジャム処理ノブ96,97はそれぞれL1,L2方向のみの回転力を伝達するワンウェイ部材(規制部材)が具備されている。上部ジャム処理ドア89からアクセスできないシートも上部ジャム処理ノブ96をL1方向に回転させることで上部ジャム処理ドア94のジャム処理部まで送り戻すことができる。すなわち、入力手段である上部ジャム処理ノブ96によって、バッファ前回転ローラ122の回転方向を、バッファ前回転ローラ122から切り替えフラッパ203に向かって搬送されるようにする。
【0040】
また、下部ジャム処理ノブ97をL2方向に回転させることで、下部ジャム処理ドア94からアクセスできないシートを送りだすことが可能となる。
【0041】
次に図3を用いて、上排出トレイ125と固定排出トレイ91の排出経路を切り替えるフラッパ203のジャム処理構成およびフラッパ203の動作について説明する。図3(a)はフラッパ203を説明する斜視図である。フラッパ203は、フラッパガイド202に回転軸203aが支持されており、ソレノイド207によって回動可能である。フラッパ203の位置を変更することで、シートを固定排出トレイ91へ導くことが可能である。
【0042】
図3(a)は上排紙トレイ125へシートを導く方向にフラッパが位置している。この状態からソレノイド207が動作することで、フラッパ203の向きを変更し固定排出トレイ91へシートを導く姿勢に変更する。フラッパ203は回転軸203aがフラッパガイド202に回転支持されている。フラッパガイド202はバッファ前上ガイドに対し回転軸202a,202bが回転支持されている。そして、フラッパ203の動作時のモーメントに打ち勝つようにフラッパガイドバネ204によりバッファ前上ガイドに対して付勢され位置が固定されている。
【0043】
図3(b)はジャム処理時のフラッパ203の位置を示している。フラッパ203を、フラッパガイドバネ204(図3(a))に対抗するようにN方向に持ち上げると、フラッパガイド202は前述の回転軸202a,202bを中心に回転する。回転軸202a,202bは上部排紙下ガイド205寄りに回転軸がオフセットしている。このため、N方向にフラッパ203およびフラッパガイド202を持ち上げると、フラッパガイド202がバッファ前下流ガイド201から遠ざかるように回転し、ジャム処理アクセスエリア208が出現する。これにより省スペースながらシートの視認性を向上させジャム処理を容易にする。
【0044】
次に図4を用いてフラッパ203の詳細な動作について説明を行う。図4(a)は上排出トレイ125へフラッパ203を付勢させている。また、図4(b)は固定排出トレイ91へフラッパ203を付勢させている。通常、つまりソレノイド207を印加しない状態では図4(a)に示す位置にフラッパを付勢している。その理由は、固定排出トレイ91の積載量よりも上排出トレイ125の方が、積載量がおおきいこと、また、上排出トレイ125の方が搬送路の曲率が小さく、厚紙やグロス紙、フィルム紙等の対応するメディアの範囲が広いためである。
【0045】
フラッパ203はフラッパ203に設けられた支持ボス203Cの位置によって回転位相が制御されている。支持ボス203はフラッパリンク208のリブ208dに支持されている。フラッパリンク208自身はバッファ前下流ガイド201に設けられた軸とフラッパリンクA208上の貫通穴208aにて回転支持され、引張バネであるリンクバネ210により図中P方向に回転付勢されている。また、フラッパリンクA208とフラッパリンクB209は、ボス208bとU溝209aと回転接続され、フラッパリンクBとソレノイド207はスプリングピン211により回転接続されている。
【0046】
以上説明した通り、ソレノイド207の直動の動作をフラッパリンクA208、フラッパリンクB209を介して回転運動に変換し、これによりフラッパ203を図中CW方向に付勢しているが、フラッパ203は上部ジャム処理ドア89に設けられたパッド311に突き当たって停止する。このパッド311にフラッパ203を当接させることによりフラッパ203の作動音が軽減される。
【0047】
次に図4(b)を用いてソレノイド207が動作した時の、フラッパ203の動作について説明を行う。ソレノイド207は印加されるとプランジャ207aを図中下方へ引き込む。これに連動して、フラッパリンクB209も下方へ移動し、フラッパリンクA208は貫通穴208aを中心に図中CCW方向に回転する。フラッパリンクA208dに支持されているフラッパ203も図中CCW方向に回転する。そして、パッド212にフラッパ203が当接してフラッパ203が位置決めされる。この時、フラッパリンクA208とフラッパ203の支持ボス203cとは離間する。
【0048】
上述したようにフラッパ203とフラッパ203の駆動部は重量方向に対して下方で支持するのみであるため、図4で説明したようにフラッパ203をジャム処理時に任意に開放することが可能となっている。
【0049】
次に図5を用いてバッファ前ローラ122,内排紙ローラ128が備える規制部材であるワンウェイ機構について詳細な説明を行う。上記2つのワンウェイ機構は同構成のため、バッファ前ローラ122を使って説明を行うものとする。
【0050】
図5は上部ジャム処理ノブ96を具備したバッファ前ローラ122の斜視図をあらわしている。説明を簡単にするため、側板等の部品は省略している。バッファ前ローラ122は不図示の後側板とバッファ前上流ガイド206のそれぞれに固定された軸受216,217に回転支持されている。バッファ前ローラ122の一端側には駆動手段の一部であるローラーギア215が一体に固定される。バッファ前ローラを駆動するための搬送モータ212はモーターピニオン213が一体に固定される。更に搬送モータ212は不図示の駆動側板に固定される。モーターピニオン213とローラーギア215は不図示の後側板、駆動側板に回転支持される減速ギア214を介して接続される。この減速ギアにより所望の回転数をバッファ前搬送ローラ212に与えている。バッファ前ローラ122のローラ軸の軸線方向の他端側には第1のラチェット部であるラチェット218が一体に固定され、これに対向するように第2のラチェット部であるラチェット219がバッファ前ローラ122に対して回転自在に支持されている。
【0051】
また、ラチェット219に隣接して回転ノブである上部ジャム処理ノブ96もバッファ前ローラ122に対して回転自在に固定される。更に、上部ジャム処理ノブ96はEリングによりバッファ前ローラ122に対して軸方向の位置決めがなされる。このようにラチェット218と上部ジャム処理ノブ96が軸方向に位置決めがなされるため、ラチェット219はラチェット218と上部ジャム処理ノブ96間でバッファ前ローラ122の軸方向に自由に揺動することが可能となっている。
【0052】
次に図6を用いてジャム処理ノブ96近傍の詳細な説明を行う。バッファ前ローラ122にはDカット122aおよび溝122bが形成され、ラチェット218と係合することによりバッファ前ローラ122に対して回り止めとして作用する。また、軸方向はスナップフィット218cにより位置決めされる。そして、軸部218b部にはラチェット219が嵌合する。ラチェット219にはラチェット218のラチェット部218aと係合するラチェット部219bが形成されている。また、上部ジャム処理ノブ96のタブ96aの回転力を伝達する2か所のストッパ219c、219dがカム219bを挟んでラチェット219に形成されている。上部ジャム処理ノブ96はバッファ前ローラ122と嵌合し、Eリング220によってバッファ前ローラ122に回転自在に固定される。また、Eリング220はEリング溝122cおよびノブ溝96bと係合している。
【0053】
次に図7(a)~(d)を用いてラチェット218、ラチェット219の動作について詳細に説明を行う。図7は上部ジャム処理ノブ96の回転図中P方向に回転したときの各要素の動作について説明している。
【0054】
図7(a)は、ホームポジションを示す図である。この状態では当接部であるタブ96aはラチェット218の被当接部であるストッパ219dとカム面であるカム219bの間に位置している。この状態ではラチェット218a、219aは係合しておらず、ジャム処理ノブ96からは回転力は伝達されない。またラチェット218aの詳細図に示すように、ラチェットの係合角度は鋭角に設定されているため、ラチェット218a、219aが接触すると自動的に爪が呼び込まれる。
【0055】
図7(b)は、タブ96a、カム219bが当接する状態を示す。タブ96aとカム219bとが当接すると、カム219bのテーパ面に受ける力の軸方向の分力によりラチェット219はラチェット218に近づく方向へ移動する。
【0056】
図7(c)は、タブ96aがカム219bの頂点に到達する状態を示す。この状態に至ると、ラチェット218、ラチェット218は完全に係合している。ただし、タブ96aはカム219b上を滑っているためこの段階では駆動は伝達されない。
【0057】
図7(d)は、タブ96aとストッパ219cが当接する状態を示す。タブ96aとストッパ219cが当接すると、上部ジャム処理ノブ96、ラチェット219、ラチェット218、バッファ前ローラ122は、一体的に回転可能になる。回転方向は、図の回転方向Pである。
【0058】
回転方向Pとは逆向きに上部ジャム処理ノブ96を回転させた場合、図7(d)~(a)の順に動作しラチェット219はラチェット218から離接するため、駆動の接続が解除される。上述したようにラチェット218、ラチェット219は上部ジャム処理ノブ96を一方方向のみに伝達させるワンウェイ機構として作用している。ラチェット218およびラチェットの係合部の形状を鏡像対称として形成すれば、回転方向Pの逆向きに駆動力を伝達させることが可能となることはいうまでもない。
【0059】
この構成により、残留したシートを除去するために、上部ジャム処理ノブ96を使ってバッファ前ローラ122を回転させる場合、バッファ前ローラ122を図1におけるCCW方向のみに回転させるように規制することが可能である。この構成により、残留したシートを反転ローラ124の上流側の分岐部から遠ざけるように搬送することが可能になり、ユーザにとってジャム処理をし易くすることが可能である。
【0060】
次に図8を用いて、揺動ガイド93の構成について説明する。図8(a)は揺動ガイド93周辺のローラおよび搬送ガイド構成、図8(b)は揺動ガイド93の駆動構成、反転ローラ124の駆動構成を示している。
【0061】
反転上流ガイド221は反転下流ガイド222に対して固定されている。同様にバッファ前上流ガイド206はバッファ前下流ガイド201に固定されている。また、反転下流ガイド222およびバッファ前下流ガイド201は不図示の前後フレームに対して位置決め固定されているが、説明をわかりやすくするため省略している。
【0062】
バッファ前上流ガイド206にはバッファ入口センサ98が、反転上流ガイド221には反射型紙センサ99が固定されている。反射型紙センサ99はシートに対して赤外光やレーザー光を投射しこれの反射光をフォトトライアックにて検出することでシートの有無を検出する。反射型紙センサ99の対向部には投射光の光がフォトトライアックに回帰しない方向へ投射光を導くための反射面を設け、無反射処理が施される。またバッファ前上流ガイド206には反転ローラ124の上流部の残留紙を検出するための残留紙検知センサ223および、シートと当接し、残留紙検知センサ223に紙有無状態を伝える残留紙検知フラグ224が回転自在に支持されている。
【0063】
そして、反転ローラ124は反転上ローラ124Aおよび反転下ローラ124Bとから構成される。反転下ローラ124Bは、揺動ホルダ243は不図示のフレームに回転支持される。ホルダ先端部にて反転下ローラ124B軸端部を支持している。また、揺動ホルダ243は圧縮バネ244により反転上ローラ124Aを加圧している。反転上ローラ124Aは不図示のフレームに回転支持される離間揺動アーム227の先端部に回転支持される。そして、この反転上ローラ124Aに対して不図示の軸受けを介して揺動上ガイド93が位置決めされている。また、揺動上ガイド93に一体に形成されるボス93a,93bがバッファ前上流ガイド206に一体形成されているカム溝206a,206bに案内される。揺動上ガイド93は前述の通り反転上ローラ124Aに回転支持されているため、カム溝206a,206bは回り止めとして作用し、揺動上ガイド93は位置決めされる。
【0064】
次に反転上ローラ124Aの離間駆動について説明を行う。離間モータ225に連結された離間減速ギア226は連結軸228の一端に固定される。連結軸のもう一端にも同形状の離間減速ギア229が固定される。2つの離間揺動アーム227,230の外周部に形成されたギアと離間減速ギア229とが駆動連結されている。また、離間揺動アーム227,230の先端部には反転上ローラ124Aが回転支持されており、離間モータ225の正逆転により反転上ローラ124が反転したロー124Bに対してニップ、離間を実現する。揺動上ガイド93はジャム処理空間を設けるため、反転下流ガイド222から遠ざかる方向に移動する。これを実現するために反転上ローラ124Aとボス93a、93bを結んだ直線に対し、カム溝206a、206bとのなす角は90°よりも小さい鋭角となっている。
【0065】
次に図8(b)を用いて離間モータ225、反転モータ231の駆動部について説明を行う。説明を簡単にするために反転モータ231および離間モータ225は省略している。離間モータと駆動が接続されている離間揺動アーム230にはHPフラグ230aが設けられHPセンサ242によってHPフラグ230aを検出することで離間揺動アーム230のHP位置(反転ローラ124のニップ位置)を制御している。ジャム処理時には、HPフラグ230aの通過を検出したのち離間モータ225を所定量回転させる。次に反転モータ231の駆動系について説明を行う。図8(b)に示すようにプーリーギア232,233,236,238およびタイミングベルト234,237,239を介して反転上ローラ124A、反転下ローラ124Bに回転固定されたプーリー240,241に接続されている。反転上ローラ124A、反転下ローラ124Bは揺動運動を行うため、これに追従するように離間揺動アーム230とプーリーギア236は回転中心を共有している。また、反転下ローラ124Bを支持する揺動ホルダ243とプーリーギア238も回転中心を共有している。
【0066】
次に図9(a)を用いて揺動上ガイド93の動作を説明する。図9(a)は揺動上ガイド93の通常の通紙状態をあらわしている。揺動上ガイド93は前述のとおり、離間揺動アーム230に回転支持される反転ローラ124Aに回転自在に支持されている。また、バッファ前上流ガイド206上に形成された溝206bにボス93bが係合し回転止めされることで位置が決まっている。この状態で残留紙検知フラグ224はバッファ前上流ガイド206に回転自在に支持されており、シートの通過により回転が可能な状態に維持されている。
【0067】
図9(b)は離間揺動アーム230がジャム処理状態に移動した状態をあらわしている。反転ローラ124Aは離間揺動アーム230と共に移動し、また揺動上ガイド93も同時に移動する。そして、ボス93bは溝206b上を移動する。溝206bの斜面により、揺動上ガイド93は反転下ガイドに対して略平行に移動する。そして、揺動上ガイド93に形成されているリブ93cは残留紙検知フラグ224を図中CW方向に回転させる。そして、残留紙検知フラグ224のシート検知部224aを揺動上ガイド93の断面内に収納する。残留紙検知フラグ224を揺動上ガイド93に収納することにより、ジャム処理部の視認性を向上させる。また、ジャム処理動作に伴う残留紙検知フラグ224の破損をも防止することも実現することができる。
【符号の説明】
【0068】
1 画像形成装置
1S 画像形成システム
4 シート処理装置、シート搬送装置(後処理装置)
4B バッファ部
24 反転ローラ対(反転ローラ)
26 中間ローラ対(内排出ローラ)
29 搬送ローラ対(蹴り出しローラ)
32 積載部(中間下ガイド)
33 移動手段(縦整合ローラ、整合パドル、昇降ローラ)
34 押出手段(束排出ガイド)
36 排出手段(束排出ローラ)
39a 規制部(基準壁)
51 処理手段、綴じ手段(ステイプラ)
81 第1搬送路(受入パス)
82 第2搬送路(内排出パス)
84 第3搬送路(第2排出パス)
D 排出部
k ずらし量
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9