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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183975
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】熱加工用電源装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/28 20060101AFI20231221BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20231221BHJP
   B23K 9/095 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
H02M3/28 C
H02J7/00 X
H02J7/00 P
H02J7/00 302D
B23K9/095 515Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097834
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000000262
【氏名又は名称】株式会社ダイヘン
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 仁
【テーマコード(参考)】
5G503
5H730
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BA04
5G503BB02
5G503CA01
5G503CA11
5G503DA16
5G503EA05
5G503FA06
5G503GB03
5G503GD04
5H730AS01
5H730AS02
5H730AS04
5H730AS05
5H730BB15
5H730BB21
5H730BB86
5H730CC01
5H730EE01
5H730FD01
5H730FD31
5H730FD61
5H730FG01
5H730XX01
5H730XX11
5H730XX31
5H730XX42
5H730XX50
(57)【要約】
【課題】蓄電池の充電残量の減少により電気移動体が充電設備まで移動できなくなることを抑制できる熱加工用電源装置を提供する。
【解決手段】溶接電源装置A1において、蓄電池91を有する電気自動車9から入力された直流電力の電力変換を行う電力変換部1と、電力変換部1を制御する制御部2と、電気自動車9との間で通信を行い、蓄電池91の充電残量情報を受信する通信部5と、を備えた。制御部2は、通信部5が受信した充電残量情報と比較するための閾値を設定する閾値設定部24と、充電残量情報が閾値以下になった場合に残量低下状態を検出する比較部25とを備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池を有する電気移動体から入力された直流電力の電力変換を行う電力変換部と、
前記電力変換部を制御する制御部と、
前記電気移動体との間で通信を行い、前記蓄電池の充電残量情報を受信する通信部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通信部が受信した前記充電残量情報と比較するための閾値を設定する閾値設定部と、
前記充電残量情報が前記閾値以下になった場合に残量低下状態を検出する比較部と、
を備えている、
熱加工用電源装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記比較部が前記残量低下状態を検出した場合、前記電力変換部を停止させる、
請求項1に記載の熱加工用電源装置。
【請求項3】
前記比較部が前記残量低下状態を検出した場合に、その旨を報知する報知部をさらに備えている、
請求項1に記載の熱加工用電源装置。
【請求項4】
前記通信部は、充電設備までの距離情報を受信し、
前記閾値設定部は、前記距離情報に基づいて、前記閾値を設定する、
請求項1に記載の熱加工用電源装置。
【請求項5】
前記電力変換部が出力する出力電力を検出する出力電力検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記出力電力検出部が検出した電力検出値に基づいて、前記比較部が前記残量低下状態を検出するまでの残存時間を予測する予測部をさらに備えている、
請求項1に記載の熱加工用電源装置。
【請求項6】
前記電力変換部は、前記蓄電池に並列接続された第2蓄電池を有する第2電気移動体からも直流電力を入力され、
前記通信部は、前記第2電気移動体から、前記第2蓄電池の第2充電残量情報を受信し、
前記比較部は、前記充電残量情報が前記閾値以下になったか、または、前記第2充電残量情報が前記閾値以下になった場合に、前記残量低下状態を検出する、
請求項1に記載の熱加工用電源装置。
【請求項7】
交流電源から入力された交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
前記電気移動体から入力される直流電力を前記電力変換部に供給する第1状態と、前記整流回路から出力される直流電力を前記電力変換部に供給する第2状態と、を切り替える切替回路と、
をさらに備え、
前記比較部は、前記切替回路によって前記第2状態に切り替えられている場合、前記残量低下状態の検出を行わない、
請求項1ないし6のいずれかに記載の熱加工用電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱加工用電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トーチの電極の先端と被加工物との間にアークを発生させて、被加工物の溶接または切断などの熱加工を行う熱加工用電源装置が知られている。特許文献1には、バッテリーを備え、当該バッテリーを常時、最良の状態に保つ溶接機が開示されている。当該溶接機は、バッテリーの状態を表示回路の状態表示部に表示する。状態表示部には、例えばバッテリー液の液量や充電時間、充電容量などが表示される。
【0003】
また、電気自動車に搭載された蓄電池から外部機器に電力供給を行うことが試みられている。例えば、電気自動車の急速充電方法の規格であるCHAdeMO(商標)が知られている。CHAdeMOでは、蓄電池から外部機器に電力供給を行うための規格も定められている。当該規格では、蓄電池の充電率(SoC:State of Charge)が外部機器に送信される。充電率は、蓄電池の充電状態を示す指標であって、満充電時の容量に対する充電残量の割合を百分率で示したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平5-95146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外部機器として、熱加工用電源装置を用いた場合、熱加工用電源装置は大電力を消費するため、蓄電池の充電率が急速に減少する。充電率が熱加工用電源装置において表示されたとしても、操作者が充電率の減少に気付かず、または気付くことに遅れ、充電率が残り少ない状態になっている場合がある。この場合、蓄電池を充電するための充電設備が近くにないときには、電気自動車が充電設備まで走行できなくなる可能性がある。
【0006】
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、蓄電池の充電残量の減少により電気移動体が充電設備まで移動できなくなることを抑制できる熱加工用電源装置を提供することをその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の熱加工用電源装置は、蓄電池を有する電気移動体から入力された直流電力の電力変換を行う電力変換部と、前記電力変換部を制御する制御部と、前記電気移動体との間で通信を行い、前記蓄電池の充電残量情報を受信する通信部と、を備え、前記制御部は、前記通信部が受信した前記充電残量情報と比較するための閾値を設定する閾値設定部と、前記充電残量情報が前記閾値以下になった場合に残量低下状態を検出する比較部と、を備えている。
【0009】
なお、「電気移動体」は、蓄電池の電力で電動機を駆動して移動する移動体であって、いわゆる電気自動車だけでなく、ハイブリッド車なども含まれる。また、「電気移動体」は、いわゆる自動車だけでなく、二輪車、船舶、飛行機などの他の乗り物、または、無人搬送車、ドローンなどの無人移動体も含まれる。
【0010】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御部は、前記比較部が前記残量低下状態を検出した場合、前記電力変換部を停止させる。
【0011】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記熱加工用電源装置は、前記比較部が前記残量低下状態を検出した場合に、その旨を報知する報知部をさらに備えている。
【0012】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記通信部は、充電設備までの距離情報を受信し、前記閾値設定部は、前記距離情報に基づいて、前記閾値を設定する。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記熱加工用電源装置は、前記電力変換部が出力する出力電力を検出する出力電力検出部をさらに備え、前記制御部は、前記出力電力検出部が検出した電力検出値に基づいて、前記比較部が前記残量低下状態を検出するまでの残存時間を予測する予測部をさらに備えている。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記電力変換部は、前記蓄電池に並列接続された第2蓄電池を有する第2電気移動体からも直流電力を入力され、前記通信部は、前記第2電気移動体から、前記第2蓄電池の第2充電残量情報を受信し、前記比較部は、前記充電残量情報が前記閾値以下になったか、または、前記第2充電残量情報が前記閾値以下になった場合に、前記残量低下状態を検出する。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記熱加工用電源装置は、交流電源から入力された交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記電気移動体から入力される直流電力を前記電力変換部に供給する第1状態と、前記整流回路から出力される直流電力を前記電力変換部に供給する第2状態と、を切り替える切替回路と、をさらに備え、前記比較部は、前記切替回路によって前記第2状態に切り替えられている場合、前記残量低下状態の検出を行わない。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、比較部は、電気移動体から受信した充電残量情報が、閾値設定部が設定した閾値以下になった場合に残量低下状態を検出する。したがって、電気移動体が充電設備まで移動可能である充電残量に応じて閾値を設定することで、比較部は、電気移動体が充電設備まで移動できなくなる前に残量低下状態を検出できる。これにより、本発明に係る熱加工用電源装置は、蓄電池の充電残量の減少により、電気移動体が充電設備まで移動できなくなることを抑制できる。
【0017】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1実施形態に係る溶接電源装置を備える溶接システムの全体構成を示すブロック図である。
図2】溶接電源装置の操作パネルの一例を示す図である。
図3】第2実施形態に係る溶接電源装置を備える溶接システムの全体構成を示すブロック図である。
図4】第3実施形態に係る溶接電源装置を備える溶接システムの全体構成を示すブロック図である。
図5】第4実施形態に係る溶接電源装置を備える溶接システムの全体構成を示すブロック図である。
図6】第5実施形態に係る溶接電源装置を備える溶接システムの全体構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を、本発明に係る熱加工用電源装置が溶接電源装置である場合を例として、図面を参照して具体的に説明する。
【0020】
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る溶接電源装置A1を説明するための図であり、溶接システムの全体構成を示すブロック図である。
【0021】
図1に示す溶接システムは、溶接電源装置A1、パワーケーブルC1,C2、および溶接トーチTを備えている。溶接電源装置A1は、電気自動車9から供給される直流電力を溶接に適した電力に変換して、溶接トーチTに出力する。
【0022】
電気自動車9は、電動機を動力源とする自動車であり、電動機のみを動力源とするいわゆる電気自動車だけでなく、内燃機関が併設されたハイブリッド車なども含まれる。電気自動車9は、蓄電池91、充電率検出部92、および通信部93を備えている。蓄電池91は、例えばリチウムバッテリであり、電気自動車9に搭載されて、電力を蓄積する。蓄電池91は、充電設備などで充電装置によって充電され、電動機に電力を供給する。また、蓄電池91は、電気自動車9の外部の外部機器にも電力供給を行うことが可能である。本実施形態では、蓄電池91は、電力線を介して、溶接電源装置A1に電力を供給する。
【0023】
充電率検出部92は、蓄電池91の現在の充電率を検出する。検出された充電率は、通信部93に出力される。通信部93は、溶接電源装置A1との間で双方向通信を行う。なお、通信部93は、溶接電源装置A1への送信だけの片方向通信を行ってもよい。本実施形態では、通信部93は、通信線を介した有線通信を行うが、無線通信を行ってもよい。通信部93は、溶接電源装置A1と、たとえばCAN(Controller Area Network)通信の規格に応じて通信を行う。なお、通信規格は限定されない。通信部93は、溶接電源装置A1との間で、各種情報の送受信を行う。送信される情報には、充電率検出部92が検出した充電率も含まれている。通信部93は、所定のタイミングで、溶接電源装置A1に充電率を送信する。
【0024】
溶接電源装置A1の一方の出力端子は、パワーケーブルC1を介して、溶接トーチTに接続されている。溶接電源装置A1の他方の出力端子は、パワーケーブルC2を介して、被加工物Wに接続されている。溶接電源装置A1は、溶接トーチTの先端から突出する電極の先端と、被加工物Wとの間にアークを発生させ、アークに電力を供給する。溶接システムは、当該アークの熱で被加工物Wの溶接を行う。なお、溶接システムの構成は限定されない。たとえば、溶接システムは、ワイヤ送給装置を備え、溶接トーチTに消耗式の電極としての溶接ワイヤを送給する構成であってもよい。
【0025】
溶接電源装置A1は、アーク溶接のための直流電力を溶接トーチTに供給する。溶接電源装置A1は、電力変換部1、制御部2、昇降圧部3、電流センサ41、通信部5、操作部6、および報知部7を備えている。
【0026】
昇降圧部3は、電気自動車9の蓄電池91から入力される直流電圧を所定の電圧に昇圧または降圧して、電力変換部1に出力する。昇降圧部3は、例えばスイッチング素子を備えた昇降圧チョッパ回路、出力電圧センサ、および制御回路を備えている。制御回路は、出力電圧センサが検出した電圧が所定電圧になるように、スイッチング素子を制御する。なお、昇降圧部3の構成は限定されない。また、溶接電源装置A1は、蓄電池91から入力される直流電圧が常に所定の電圧以下であれば、昇降圧部3の代わりに昇圧を行う昇圧部を備えてもよいし、蓄電池91から入力される直流電圧が常に所定の電圧以上であれば、昇降圧部3の代わりに降圧を行う降圧部を備えてもよい。
【0027】
電力変換部1は、昇降圧部3から入力される直流電力を溶接に適した直流電力に変換して出力する。例えば、電力変換部1は、図示しないインバータ回路、トランス、および整流回路を備えている。インバータ回路は、電力変換部1に入力される直流電力を高周波交流電力に変換する。高周波交流電力は、トランスを介して整流回路に入力される。整流回路は、高周波交流電力を直流電力に変換して出力する。なお、電力変換部1の構成は、上記したものに限定されない。
【0028】
電流センサ41は、溶接電源装置A1の出力電流を検出する。本実施形態では、電流センサ41は、電力変換部1の一方の出力端子とパワーケーブルC2が接続される出力端子との間の接続線に配置されている。なお、電流センサ41の配置位置は限定されない。電流センサ41は、出力電流に応じた電流検出信号を制御部2に出力する。
【0029】
通信部5は、電気自動車9の通信部93との間で通信を行う。通信部5は、通信部93との間で、各種情報の送受信を行い、所定のタイミングで充電率を受信する。
【0030】
操作部6は、操作ボタンおよび操作ダイアルなどの操作手段を備えており、操作者による操作手段の操作を操作信号として制御部2に出力する。なお、操作部6が備える操作手段の種類および数は限定されない。
【0031】
報知部7は、制御部2からの指示に応じて、操作者に各種情報を報知する。報知部7は、各種情報を表示する表示装置または表示灯などであってもよいし、各種情報を音声により知らせるスピーカまたはブザーなどであってもよい。報知部7は、後述する比較部25が残量低下状態を検出した場合、その旨の報知を行う。
【0032】
制御部2は、溶接電源装置A1を制御するものであり、例えばマイクロコンピュータなどによって実現されている。制御部2は、溶接電源装置A1の出力電流が設定電流になるように、電力変換部1のインバータ回路を制御する。また、制御部2は、操作部6から入力される操作信号に応じて、所定の処理を行う。制御部2は、機能構成として、指令値設定部21、電流制御部22、充電率取得部23、閾値設定部24、および比較部25を備えている。
【0033】
電流制御部22は、溶接電源装置A1の出力電流を制御するための機能構成である。電流制御部22は、電流センサ41から入力される電流検出信号に基づいて、溶接電源装置A1の出力電流をフィードバック制御する。具体的には、電流制御部22は、電流検出信号に応じた電流値と、指令値設定部21から入力される電流指令値との差に基づいて駆動信号を生成し、当該駆動信号を電力変換部1に出力する。電力変換部1は、入力される駆動信号に基づいてインバータ回路の各スイッチング素子をオンオフさせることで、出力電流を電流指令値に制御して出力する。
【0034】
指令値設定部21は、電流指令値を設定するための機能構成である。操作者は、操作部6の操作手段を操作することで、溶接電源装置A1の出力電流の設定電流値を設定する。指令値設定部21は、設定された設定電流値を電流指令値として設定する。なお、指令値設定部21による電流指令値の設定方法は、これに限定されない。例えば、指令値設定部21は、所定のアルゴリズムに従って、設定電流値を増加させたり減少させたりした値を電流指令値として設定してもよいし、あらかじめ定められた電流指令値を設定してもよい。
【0035】
充電率取得部23は、通信部5が電気自動車9の通信部93から受信した充電率を取得するための機能構成である。充電率取得部23は、取得した充電率を比較部25に出力する。
【0036】
閾値設定部24は、充電率取得部23が取得した充電率と比較するための閾値を設定するための機能構成である。本実施形態では、閾値設定部24は、あらかじめ設定された値(例えば20%)を閾値として設定する。閾値は、電気自動車9が蓄電池91を充電するための充電設備まで走行可能となる充電率に応じて設定される。充電設備まで走行可能となる充電率は、充電設備までの距離、蓄電池91の充電容量、および、電気自動車9の性能などによって異なる。本実施形態では、どのような場合でも充電設備まで走行できるように、閾値として大きめの値を設定している。なお、閾値設定部24が設定する閾値は限定されない。また、閾値設定部24は、操作者が操作部6の操作手段を操作することで設定した値を閾値として設定してもよい。この場合、例えば、充電設備が多く設けられている都市部においては閾値として小さな値を設定し、充電設備が少ない山間部においては閾値として大きな値を設定すればよい。閾値設定部24は、設定された閾値を、比較部25に出力する。
【0037】
比較部25は、充電率取得部23から入力される充電率と、閾値設定部24から入力される閾値とを比較して、残量低下状態を検出するための機能構成である。比較部25は、充電率が閾値以下になった場合に、残量低下状態を検出する。制御部2は、比較部25が残量低下状態を検出した場合、残量低下状態であることを、報知部7に報知させる。また、制御部2は、報知部7による報知の後、例えば所定時間後に、電流制御部22に駆動信号の出力を停止させる。これにより、電力変換部1が直流電力の出力を停止するので、溶接電源装置A1による溶接が停止される。なお、制御部2は、他の方法で電力変換部1の出力を停止させてもよい。また、制御部2は、比較部25が残量低下状態を検出した場合、報知部7による報知、または、電力変換部1の停止のいずれか一方だけを行ってもよい。また、閾値設定部24が2個の閾値を設定し、比較部25は、充電率が小さい方の閾値以下になった場合に、報知部7による報知を行い、充電率が大きい方の閾値以下になった場合に、電力変換部1の停止を行ってもよい。
【0038】
電気自動車9では、蓄電池91の消耗を抑制するために、充電率を所定の上限値と下限値との間におさめる機能を有する場合がある。閾値設定部24が設定する閾値は、充電設備まで走行可能となる充電率に応じて設定されるので、電気自動車9での充電率の下限値より大きい場合が多い。この場合、蓄電池91の充電率が当該下限値になる前に、比較部25が残量低下状態を検出して、溶接電源装置A1による溶接が停止される。
【0039】
図2は、溶接電源装置A1の操作パネル8の一例を示す図である。本実施形態では、溶接電源装置A1は、操作パネル8を備えている。操作パネル8には、操作部6の操作手段である操作ボタン81および操作ダイアル82、ならびに、報知部7の報知手段である表示装置83および表示灯84,85,86が配置されている。
【0040】
各操作ボタン81は、操作者に押圧されることで、機能または設定などの変更または選択などに用いられる。操作ダイアル82は、操作者に回動されることで、値の設定などに用いられる。なお、各操作ボタン81および操作ダイアル82の機能は限定されない。表示装置83は、例えば液晶ディスプレイであり、数値、文字列、または記号などが表示される。表示装置83は、例えば7セグメントディスプレイなどであってもよい。表示灯84,85,86は、例えばLEDであり、点灯、消灯、または点滅することで、設定、機能、または状態などを示す。
【0041】
表示灯85は、緑色のLEDであり、点灯することで、右に表示されているマークが示すように、充電率が高いことを示す。表示灯86は、赤色のLEDであり、点灯または点滅することで、右に表示されているマークが示すように、充電率が低く、残量低下状態であることを示す。制御部2は、比較部25が残量低下状態を検出していない間は、報知部7に表示灯86を消灯させ、表示灯85を点灯させる。一方、制御部2は、比較部25が残量低下状態を検出した場合に、報知部7に表示灯85を消灯させ、表示灯86を点灯させる。なお、報知部7による残量低下状態の報知方法は限定されず、操作者に残量低下状態を報知できればよい。例えば、報知部7は、表示装置83に残量低下状態であることを示す表示を行わせてもよいし、図示しないスピーカまたはブザーなどに音声での報知を行わせてもよい。なお、図2は操作パネル8の一例にすぎず、操作パネル8の構成は限定されない。
【0042】
また、制御部2は、比較部25が残量低下状態を検出する前でも、報知部7に残量情報を報知させてもよい。例えば、制御部2は、充電率取得部23が取得した充電率を、表示装置83に表示させてもよい。この場合、表示装置83は、充電率を数値で表示してもよいし、充電率に応じたマーク(例えば、図2の表示灯85,86の右側に示すマークにおいて充電率に応じて黒色の矩形の数を増減させたマーク)を表示してもよい。
【0043】
次に、溶接電源装置A1の作用効果について説明する。
【0044】
本実施形態によると、充電率取得部23は、通信部5が電気自動車9の通信部93から受信した充電率を取得する。閾値設定部24は、電気自動車9が充電設備まで走行可能となる充電率に応じた閾値を設定する。比較部25は、充電率取得部23から入力される充電率と、閾値設定部24から入力される閾値とを比較して、充電率が閾値以下になった場合に、残量低下状態を検出する。したがって、比較部25は、電気自動車9が充電設備まで走行できなくなる前に残量低下状態を検出できる。これにより、溶接電源装置A1は、蓄電池91の充電率の減少により、電気自動車9が充電設備まで移動できなくなることを抑制できる。
【0045】
また、本実施形態によると、制御部2は、比較部25が残量低下状態を検出した場合、残量低下状態であることを、報知部7に報知させる。これにより、操作者は、残量低下状態であることを認知できる。また、制御部2は、比較部25が残量低下状態を検出した場合、電流制御部22に駆動信号の出力を停止させて、電力変換部1による直流電力の出力を停止させる。これにより、溶接電源装置A1による溶接が停止されるので、充電率のさらなる低下を防止できる。
【0046】
なお、本実施形態では、電気自動車9は、充電率検出部92が検出した充電率を、溶接電源装置A1に送信する場合について説明したが、これに限られない。電気自動車9は、充電率の代わりに、蓄電池91の充電状態を示す別の情報を送信してもよい。この場合、溶接電源装置A1の閾値設定部24は、当該情報に対応した閾値を設定する。
【0047】
また、本実施形態では、溶接電源装置A1が電気自動車9から電力を供給される場合について説明したが、これに限られない。溶接電源装置A1は、電気自動車9以外の移動体から電力を供給されてもよい。この移動体の他の例として、たとえば二輪車(電動オートバイ、電動アシスト自転車)、船舶、飛行機などの他の乗り物、または、無人搬送車、ドローンなどの無人移動体などが考えられる。
【0048】
また、本実施形態では、溶接電源装置A1が直流電力を出力する場合について説明したが、これに限られない。溶接電源装置A1は、電力変換部1と出力端子との間にさらにインバータを備えて、交流電力を出力してもよい。
【0049】
また、本実施形態では、制御部2が電流制御を行う場合について説明したが、これに限られない。制御部2は、電圧制御を行ってもよい。この場合、制御部2は、溶接電源装置A1の出力電圧を検出した電圧検出信号に応じた電圧値と、電圧指令値との差に基づいて駆動信号を生成する。
【0050】
図3図6は、本開示の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0051】
〔第2実施形態〕
図3は、第2実施形態に係る溶接電源装置A2を説明するための図であり、溶接システムの全体構成を示すブロック図である。なお、図3においては、パワーケーブルC1,C2、溶接トーチT、および被加工物Wの記載を省略している。本実施形態に係る溶接電源装置A2は、電気自動車9からさらに距離情報を取得し、当該距離情報に基づいて閾値を設定する点で、第1実施形態に係る溶接電源装置A1と異なる。本実施形態の他の部分の構成および動作は、第1実施形態と同様である。
【0052】
本実施形態では、電気自動車9は、距離検出部94をさらに備えている。距離検出部94は、電気自動車9が備えている図示しないGPS(Global Positioning System)を利用して、電気自動車9の現在位置から最寄りの充電設備までの距離である距離情報を検出する。検出された距離情報は、通信部93に出力される。通信部93は、溶接電源装置A2に距離情報を送信する。距離情報は電気自動車9が移動しない限り変化しないので、例えば、距離検出部94は、電気自動車9が停車したときに距離情報を検出し、通信部93は、溶接電源装置A2での溶接作業が開始される前に一度だけ距離情報を送信する。なお、距離情報の検出タイミングおよび送信タイミングは限定されない。
【0053】
また、本実施形態では、溶接電源装置A2の制御部2は、距離取得部26をさらに備えている。距離取得部26は、通信部5が電気自動車9の通信部93から受信した距離情報を取得するための機能構成である。距離取得部26は、取得した距離情報を閾値設定部24に出力する。本実施形態では、閾値設定部24は、距離取得部26から入力された距離情報に基づいて、閾値を設定する。閾値は、距離情報が示す距離を走行可能な充電率に応じて設定される。なお、蓄電池91の充電容量、および、電気自動車9の性能によって、同じ距離を走行できる充電率は変化する。したがって、閾値設定部24は、電気自動車9から蓄電池91の充電容量、および、電気自動車9の性能を示す情報を取得して、より厳密な閾値を設定してもよい。
【0054】
本実施形態においても、比較部25は充電率が閾値以下になった場合に残量低下状態を検出するので、溶接電源装置A2は、蓄電池91の充電率の減少により、電気自動車9が充電設備まで移動できなくなることを抑制できる。また、溶接電源装置A2は、溶接電源装置A1と共通する構成により、溶接電源装置A1と同等の効果を奏する。さらに、本実施形態によると、距離取得部26は、通信部5が電気自動車9の通信部93から受信した距離情報を取得する。閾値設定部24は、距離情報が示す距離を走行可能な充電率に応じて、閾値を設定する。したがって、閾値設定部24は、電気自動車9から最寄りの充電設備までの実際の距離に応じた閾値を設定できる。これにより、溶接電源装置A2は、蓄電池91の充電率の減少により電気自動車9が充電設備まで移動できなくなることを抑制しつつ、できるだけ溶接作業を長く続けることができる。
【0055】
なお、本実施形態では、電気自動車9の距離検出部94が距離情報を検出する場合について説明したが、これに限られない。例えば、溶接電源装置A2の制御部2が、通信部5および通信部93を介して、電気自動車9のGPSから、電気自動車9の現在位置および最寄りの充電設備の位置を取得し、距離情報を算出してもよい。また、制御部2が電気自動車9のGPSを操作して、距離情報を検出してもよい。また、溶接電源装置A2がGPS機能を備えてもよい。
【0056】
〔第3実施形態〕
図4は、第3実施形態に係る溶接電源装置A3を説明するための図であり、溶接システムの全体構成を示すブロック図である。本実施形態に係る溶接電源装置A3は、残量低下状態が検出されるまでの残存時間を予測する機能を有する点で、第1実施形態に係る溶接電源装置A1と異なる。本実施形態の他の部分の構成および動作は、第1実施形態と同様である。
【0057】
本実施形態では、溶接電源装置A3は、電圧センサ42をさらに備えている。電圧センサ42は、溶接電源装置A3の出力電圧を検出する。本実施形態では、電圧センサ42は、パワーケーブルC1が接続される出力端子とパワーケーブルC2が接続される出力端子との間に接続されている。なお、電圧センサ42の配置位置は限定されない。電圧センサ42は、出力電圧に応じた電圧検出信号を制御部2に出力する。また、本実施形態では、通信部5は、電気自動車9から蓄電池91の充電容量も受信する。
【0058】
本実施形態では、制御部2は、出力電力検出部27および予測部28をさらに備えている。出力電力検出部27は、電流センサ41から入力される電流検出信号と、電圧センサ42から入力される電圧検出信号とに基づいて、溶接電源装置A3の出力電力を算出する。出力電力検出部27は、算出した電力検出値を予測部28に出力する。
【0059】
予測部28は、出力電力検出部27から入力された電力検出値に基づいて、比較部25が残量低下状態を検出するまでの残存時間を予測する。本実施形態では、予測部28は、
充電率取得部23から入力される現在の充電率、閾値設定部24から入力される閾値、および、通信部5が受信した蓄電池91の充電容量から、充電率が閾値になるまでに消費される消費電力量を算出する。そして、予測部28は、消費電力量を電力検出値で除算することで、消費電力量が消費されるまでの残存時間を算出する。なお、残存時間の予測方法は限定されない。制御部2は、予測部28が予測した残存時間を、報知部7に報知させる。報知部7は、例えば、表示装置83に残存時間を表示させる。なお、報知部7による残存時間の報知方法は限定されない。
【0060】
本実施形態においても、比較部25は充電率が閾値以下になった場合に残量低下状態を検出するので、溶接電源装置A3は、蓄電池91の充電率の減少により、電気自動車9が充電設備まで移動できなくなることを抑制できる。また、溶接電源装置A3は、溶接電源装置A1と共通する構成により、溶接電源装置A1と同等の効果を奏する。さらに、本実施形態によると、予測部28は、比較部25が残量低下状態を検出するまでの残存時間を予測する。予測された残存時間は、表示装置83に表示される。これにより、操作者は、表示装置83を見ることで、残量低下状態になるまでの残存時間を知ることができ、溶接作業をあとどれくらい継続できるかを判断できる。
【0061】
〔第4実施形態〕
図5は、第4実施形態に係る溶接電源装置A4を説明するための図であり、溶接システムの全体構成を示すブロック図である。なお、図5においては、パワーケーブルC1,C2、溶接トーチT、および被加工物Wの記載を省略し、また、電気自動車9の充電率検出部92および通信部93の記載を省略している。本実施形態に係る溶接電源装置A4は、複数の電気自動車9が接続可能である点で、第1実施形態に係る溶接電源装置A1と異なる。本実施形態の他の部分の構成および動作は、第1実施形態と同様である。
【0062】
本実施形態では、溶接電源装置A4は、電気自動車9の蓄電池91が接続される入力端子対が複数設けられている。図5では、3個の蓄電池91が接続されている。3個の蓄電池91は、溶接電源装置A4の内部で並列接続されている。なお、溶接電源装置A4に設けられる入力端子対の数は限定されないし、接続される蓄電池91の数も限定されない。電力変換部1は、昇降圧部3を介して、3個の並列接続された蓄電池91から直流電力を入力される。各電気自動車9(図示しない通信部93)はそれぞれ、所定のタイミングで、溶接電源装置A4に充電率を送信する。充電率取得部23は、通信部5が受信した各蓄電池91の充電率を取得して、比較部25に出力する。本実施形態では、比較部25は、各蓄電池91の充電率のいずれかが閾値以下になった場合に、残量低下状態を検出する。
【0063】
本実施形態によると、比較部25は、各蓄電池91の充電率のいずれかが閾値以下になった場合に、残量低下状態を検出する。したがって、溶接電源装置A4は、全ての電気自動車9において、蓄電池91の充電率の減少により充電設備まで移動できなくなることを抑制できる。また、溶接電源装置A4は、溶接電源装置A1と共通する構成により、溶接電源装置A1と同等の効果を奏する。
【0064】
なお、本実施形態では、比較部25が各蓄電池91の充電率を共通の閾値と比較する場合について説明したが、これに限られない。第2実施形態に示すように、より厳密な閾値を設定するためには、各電気自動車9の性能および蓄電池91の充電容量を考慮する必要がある。この場合、閾値設定部24は各電気自動車9に対応した閾値をそれぞれ設定し、比較部25は、各蓄電池91の充電率を対応する閾値と比較し、いずれかの充電率が閾値以下になった場合に、残量低下状態を検出すればよい。
【0065】
〔第5実施形態〕
図6は、第5実施形態に係る溶接電源装置A5を説明するための図であり、溶接システムの全体構成を示すブロック図である。なお、図6においては、パワーケーブルC1,C2、溶接トーチT、および被加工物Wの記載を省略している。本実施形態に係る溶接電源装置A5は、電力の供給元を電気自動車9と交流電源Dとで切り替えることができる点で、第1実施形態に係る溶接電源装置A1と異なる。本実施形態の他の部分の構成および動作は、第1実施形態と同様である。
【0066】
本実施形態では、溶接電源装置A5は、電気自動車9に接続することが可能であり、また、交流電源Dに接続することも可能であるハイブリッド電源である。溶接電源装置A5は、整流回路11および切替回路12をさらに備えている。
【0067】
整流回路11は、交流電源Dから交流電力を入力され、直流電力に変換して出力する。整流回路11の具体的な構成は限定されない。なお、交流電源Dは単相であってもよいし、三相であってもよい。切替回路12は、電力変換部1の入力を切り替えるスイッチであり、昇降圧部3の入力側に配置される。切替回路12は、制御部2からの指示に応じて、電気自動車9の蓄電池91から入力される直流電力を昇降圧部3に供給する状態と、整流回路11から出力される直流電力を昇降圧部3に供給する状態とを切り替える。切替回路12の具体的な構成は限定されない。
【0068】
操作者は、操作部6の操作手段を操作することで、溶接電源装置A5を電気自動車9に接続したか、交流電源Dに接続したかを選択する。制御部2は、切替部29をさらに備えている。切替部29は、操作部6から入力される操作信号に基づいて、切替回路12に切り替えの指示を行う。また、切替部29は、溶接電源装置A5が電気自動車9に接続されているか、交流電源Dに接続されているかを示す接続状態信号を比較部25に出力する。なお、溶接電源装置A5は電気自動車9に接続されたか、交流電源Dに接続されたかを検出する構成を備えて、切替部29は、当該検出の結果に基づいて切り替えを行ってもよい。
【0069】
本実施形態では、比較部25は、接続状態信号が電気自動車9に接続されていることを示す場合、第1実施形態と同様に、残量低下状態の検出を行う。一方、比較部25は、接続状態信号が交流電源Dに接続されていることを示す場合、残量低下状態の検出を行わない。
【0070】
本実施形態によると、溶接電源装置A5が電気自動車9に接続されている場合、切替回路12は、電気自動車9の蓄電池91から入力される直流電力を昇降圧部3に供給する。この場合、比較部25は充電率が閾値以下になった場合に残量低下状態を検出するので、溶接電源装置A5は、蓄電池91の充電率の減少により、電気自動車9が充電設備まで移動できなくなることを抑制できる。また、溶接電源装置A5は、溶接電源装置A1と共通する構成により、溶接電源装置A1と同等の効果を奏する。さらに、本実施形態によると、溶接電源装置A5が交流電源Dに接続されている場合、切替回路12は、整流回路11から出力される直流電力を昇降圧部3に供給する。この場合、比較部25は、必要ないので、残量低下状態の検出を行わない。このように、溶接電源装置A5は、電気自動車9に接続することが可能であり、また、交流電源Dに接続することも可能であるハイブリッド電源として機能する。
【0071】
なお、第1~5実施形態においては、本発明を溶接電源装置に適用した場合について説明したが、これに限られない。本発明は、溶接以外の加工のための熱加工用電源装置にも適用することができる。例えば、トーチの先端にプラズマを発生させて被加工物Wを切断するプラズマ切断システムや、トーチの先端に発生させたアークの熱と圧縮空気の噴射を利用して溝掘りを行うエアアークガウジングシステムなどで電力を供給する熱加工用電源装置においても、本発明を適用することができる。
【0072】
本発明に係る熱加工用電源装置は、上記した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る熱加工用電源装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【符号の説明】
【0073】
A1~A5:溶接電源装置、1:電力変換部、2:制御部、24:閾値設定部、25:比較部、27:出力電力検出部、28:予測部、5:通信部、7:報知部、11:整流回路、12:切替回路、9:電気自動車、91:蓄電池、D:交流電源
図1
図2
図3
図4
図5
図6