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特開2023-183989情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183989
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20231221BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097855
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】荻野 剛至
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
(72)【発明者】
【氏名】森 琢郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】効果的な広告配信を行うことができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、推定部と、配信部とを備える。推定部は、ユーザの行動に関する行動情報に基づいて、ユーザが身に着けている物を推定する。配信部は、推定した物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの行動に関する行動情報に基づいて、ユーザが身に着けている物を推定する推定部と、
推定した前記物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する配信部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記身に着けている物は、
前記ユーザの所有物である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配信部は、
前記所有物を所有している前記ユーザから所定距離以内の前記他のユーザへ前記広告情報を配信する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記所定距離は、
前記所有物を所有している前記ユーザを前記他のユーザが視認可能な距離である
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記配信部は、
前記ユーザが前記所有物を所有してから所定期間の間、前記所定の条件を満たす前記他のユーザへ前記広告情報を配信する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記配信部は、
前記所有物のカテゴリと前記他のユーザの興味とが合致した場合に、当該他のユーザへ前記広告情報を配信する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記配信部は、
前記所有物を所有している前記ユーザが前記所有物の商品を購入した店舗から所定距離以上離れた場合には、前記広告情報の配信を停止する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記広告情報は、
前記所有物の商品の画像を含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記広告情報は、
前記所有物の商品の特典情報を含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記広告情報は、
前記所有物の商品を販売している店舗の所在地の情報を含む
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記広告情報を配信した前記他のユーザが前記所有物の商品を購入した場合には、前記所有物を所有している前記ユーザに対して特典情報を提供する提供部をさらに備える
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの行動に関する行動情報に基づいて、ユーザが身に着けている物を推定する推定工程と、
推定した前記物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する配信工程と
を含む情報処理方法。
【請求項13】
ユーザの行動に関する行動情報に基づいて、ユーザが身に着けている物を推定する推定手順と、
推定した前記物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する配信手順と
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの行動情報に基づいて各種商品の広告を配信する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-251952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、より効果的な広告配信を行う点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、効果的な広告配信を行うことができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、推定部と、配信部とを備える。前記推定部は、ユーザの行動に関する行動情報に基づいて、ユーザが身に着けているを推定する。前記配信部は、推定した前記物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、効果的な広告配信を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、ユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
図6図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理装置が実行する処理を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。
【0011】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末100a,100bとを含む。なお、図1では、ユーザ端末100aを所持するユーザAは、近くの店舗で購入した飲み物(所有物の一例)を手に所有している。また、ユーザ端末100bを所持するユーザB(他のユーザの一例)は、ユーザAを視認可能な近さの位置(ユーザAとの物理的な距離が所定値以内)に存在していることとする。なお、以下では、ユーザ端末100aおよびユーザ端末100bを特に区別しない場合、ユーザ端末100と総称する。
【0012】
実施形態に係る情報処理システムSでは、ユーザ(ユーザA)の行動に関する行動情報に基づいて、ユーザ(ユーザA)の所有物を推定し、推定した所有物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザ(ユーザB)へ配信する。なお、広告情報の対象は、所有物に限らず、ユーザのヘアスタイルや化粧(メイク)等のようにユーザが身に着けている物であれば任意のものであってよい。
【0013】
具体的には、情報処理装置1は、まず、ユーザ端末100を介してユーザAの行動に関する行動情報を取得する(ステップS1)。行動情報は、例えば、ユーザAの位置情報や、立ち寄った店舗、店舗での決済行動等である。つまり、行動情報は、所有物の購入に関わる行動の情報である。
【0014】
なお、図1では、近くの店舗で飲み物を購入した(決済した)行動情報を取得したとする。
【0015】
つづいて、情報処理装置1は、取得した行動情報に基づいて、ユーザAの所有物を推定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置1は、決済行動における決済情報(何を購入したか等)に基づいて、飲み物を購入した(飲み物が所有物となった)ことを推定する。なお、所有物は、飲み物に限らず、衣服や、アクセサリ、カメラ、携帯電話等のようにユーザが所有していることを近くの他のユーザが視認可能な物品であればよい。
【0016】
つづいて、情報処理装置1は、推定した所有物に関連する広告情報を生成する(ステップS3)。例えば、所有物の商品の割引クーポンや、所有物の商品を販売している店舗の情報(ユーザAの位置情報に基づき立ち寄った店舗の住所等)、所有物の商品画像等を含む広告情報を生成する。
【0017】
つづいて、情報処理装置1は、生成した広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザBへ配信する(ステップS4)。例えば、情報処理装置1は、ユーザAの近くに存在する(ユーザAとの距離が所定値以内)ユーザBのユーザ端末100bに広告情報を配信する。
【0018】
これにより、ユーザAの近くを通ったユーザBがユーザAの所有物がどのようなものでどこで購入できるかを広告情報で把握できるため、ユーザBによる広告情報を基にした所有物の商品の購入につなげやすくできる。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、効果的な広告配信を行うことができる。
【0019】
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末100とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0020】
情報処理装置1は、実施形態に係る情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、ユーザの行動に関する行動情報に基づいて、ユーザの所有物を推定し、推定した所有物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する。
【0021】
また、情報処理装置1は、複数のユーザ端末100と連携し、各ユーザ端末100に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
【0022】
また、情報処理装置1は、各ユーザ端末100に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、情報処理装置1は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0023】
ユーザ端末100は、ユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末100は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。ユーザ端末200は、情報処理装置1等へ各種情報を送信したり、情報処理装置1等から提供される情報を受信したりする。
【0024】
次に、図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0025】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、取得部31と、推定部32と、生成部33と、配信部34と、提供部35とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41を記憶する。
【0026】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0027】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0028】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0029】
ユーザ情報41は、ユーザに関する情報である。図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」、「行動情報」、「所有物」等の項目を含む。
【0030】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性を示す情報である。「行動情報」は、ユーザの行動に関する行動情報である。「所有物」は、ユーザが現在所有している物品の情報であり、後述する推定部32によって推定される所有物の情報である。
【0031】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(取得部31、推定部32、生成部33、配信部34および提供部35)について説明する。
【0032】
取得部31は、ユーザの行動に関する行動情報を取得する。行動情報は、例えば、ユーザの位置情報や、実際に立ち寄った店舗、かかる店舗での決済行動等である。つまり、行動情報は、所有物の購入に関わる行動の情報である。また、取得部31は、行動情報を取得したユーザ以外の他のユーザの位置情報を取得する。
【0033】
推定部32は、取得した行動情報に基づいて、ユーザの所有物を推定する。例えば、推定部32は、ユーザの決済行動における決済情報(何を購入したか等)に基づいて、飲み物を購入した(飲み物が所有物となった)ことを推定する。なお、所有物は、飲み物に限らず、衣服や、アクセサリ、カメラ、携帯電話等のようにユーザが所有していることを近くの他のユーザが視認可能な物品であればよい。
【0034】
また、推定部32は、例えば、特定の商品のみ販売している店舗の場合には、ユーザの決済の有無に基づいて、商品を購入して所有物となった否かを推定してもよい。
【0035】
また、推定部32は、推定した所有物のカテゴリを推定する。例えば、推定部32は、所有物を購入した店舗の小売種別に基づいて、所有物のカテゴリを推定する。また、推定部32は、上記した決済情報に基づいて、所有物のカテゴリを推定する。
【0036】
また、推定部32は、購入後の所有物の状態を推定する。具体的には、推定部32は、所有物をユーザが直接手に持っている(所有物が他のユーザから直接見える状態)か否かや、所有物が店舗の袋に梱包された状態であるか否かを推定する。推定部32は、例えば、所有物のカテゴリに基づいて、所有物の状態を推定する。
【0037】
例えば、推定部32は、所有物のカテゴリが嗜好品等のように即座に消費されるカテゴリである場合には、所有物をユーザが直接手に持っていると推定する。また、推定部32は、所有物のカテゴリが衣服やアクセサリ等のように長期間に渡って使用されるものである場合には、所有物が店舗の袋に梱包された状態であると推定する。
【0038】
また、推定部32は、例えば、購入後のユーザの行動情報に基づいて、所有物の状態を推定してもよい。例えば、推定部32は、購入後の所有物をカメラで撮影した場合等は、撮影した画像(動画含む)に基づいて、所有物の状態を推定する。また、推定部32は、例えば、カメラの画像等に基づいて、ユーザのヘアスタイル(髪の状態)や、肌の状態(化粧の状態)を推定してもよい。
【0039】
生成部33は、推定部32によって推定された所有物に関連する広告情報を生成する。例えば、生成部33は、所有物の商品の割引クーポン等の特典情報を含む広告情報を生成する。また、生成部33は、所有物の商品を販売している店舗の所在地に関する情報を含む広告情報を生成する。かかる場合の店舗の所在地は、所有物を所有しているユーザから所定距離以内の店舗の所在地であることが好ましい。
【0040】
また、生成部33は、推定された所有物が複数の場合(実際に所有しているのは1つだが、推定結果で複数の所有物候補が生じた場合を含む)には、複数の所有物に関連する広告情報を生成する。
【0041】
また、生成部33は、所有物の商品の画像を含む広告情報を生成する。これにより、後段の配信部34で広告情報を配信した場合に、他のユーザがユーザの所有物と広告情報とが一致しているかを確認することができる。
【0042】
配信部34は、生成部33によって生成された広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する。例えば、配信部34は、所有物を所有しているユーザから所定距離以内に位置している他のユーザへ広告情報を配信する。所定距離は、例えば、他のユーザが所有物を所有しているユーザを視認可能な距離である。これにより、他のユーザがユーザの所有物を実際に見て、他のユーザが欲しくなった場合に、広告情報を配信しておくことで、広告情報から商品の購入へつなげることができる。
【0043】
また、配信部34は、ユーザが所有物を所有してから所定期間の間、広告情報を配信する。具体的には、配信部34は、所有物のカテゴリに応じた所定期間の間、広告情報を配信する。例えば、配信部34は、嗜好品の場合には、購入後にすぐに消費されて廃棄される(所有物ではなくなる)可能性が高いため、短時間(例えば、1時間等)の間、広告情報を配信する。
【0044】
一方、配信部34は、衣類品やアクセサリ等は長期間に渡って所有物となるため、長時間(例えば、1週間等)の間、広告情報を配信する。また、配信部34は、衣類品やアクセサリ等のように、購入後の梱包された状態で所有される場合には、購入後から短時間(例えば、1時間)の間は、店舗の所在地の情報を含む広告情報を配信する。これは、袋を見た他のユーザが所有物よりも袋の表層に印刷されたブランドロゴを見て気になる場合が多いため、所有物の商品に関する広告情報を配信するよりも、店舗の所在地の情報を含む広告情報を配信するほうが効果的であるためである。
【0045】
また、配信部34は、ユーザ情報41(例えば、購買行動や検索行動等)に基づいて、他のユーザの興味を推定し、他のユーザの興味と合致するカテゴリの所有物に関連する広告情報を配信する。
【0046】
また、配信部34は、所有物の商品を購入した店舗からユーザが所定距離以上離れた場合には、広告情報の配信を停止してもよい。これにより、店舗が遠すぎて他のユーザが店舗に行くことができないにも関わらず広告情報が配信されてしまう状況を回避できる。
【0047】
また、配信部34は、ユーザや他のユーザのユーザ端末100に内蔵されたカメラや、路上に設置された監視カメラ等の画像に基づいて、他のユーザがユーザの所有物を見ているか否かを判定し、上記した所定の条件を満たし、かつ、所有物を見ている場合に、広告情報を配信してもよい。
【0048】
言い換えれば、配信部34は、上記した所定の条件を満たし、かつ、所有物を見ていない場合には、広告情報を配信しない(配信禁止する)。
【0049】
提供部35は、広告情報を配信した他のユーザが所有物の商品を購入した場合には、所有物を所有しているユーザに対して特典情報を提供する。例えば、提供部35は、所有物の商品またはかかる商品を販売している店舗に関する割引クーポン等といった特典情報をユーザへ提供する。
【0050】
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
図5に示すように、制御部3は、まず、ユーザの行動に関する行動情報を取得する(ステップS101)。
【0052】
つづいて、制御部3は、行動情報に基づいて、ユーザの所有物を推定する(ステップS102)。
【0053】
つづいて、制御部3は、ユーザおよび他のユーザの位置情報を取得する(ステップS103)。
【0054】
つづいて、制御部3は、位置情報に基づいて、所定の条件を満たす他のユーザが存在するか否かを判定する(ステップS104)。例えば、制御部3は、所有物を有するユーザとの距離が所定値未満の他のユーザが存在するか否かを判定する。
【0055】
制御部3は、所定の条件を満たす他のユーザが存在する場合(ステップS104:Yes)、広告情報を生成し(ステップS105)、生成した広告情報を他のユーザへ配信し(ステップS106)、処理を終了する。
【0056】
一方、制御部3は、所定の条件を満たす他のユーザが存在しない場合(ステップS104:No)、処理を終了する。
【0057】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0058】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0059】
例えば、図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0060】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0061】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0062】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0063】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0064】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0065】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0066】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0067】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、推定部32と、配信部34とを備える。推定部32は、ユーザの行動に関する行動情報に基づいて、ユーザが身に着けている物を推定する。配信部34は、推定した物に関連する広告情報を、所定の条件を満たす他のユーザへ配信する。このような構成により、効果的な広告配信を行うことができる。
【0068】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0069】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0070】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0071】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0072】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0073】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 取得部
32 推定部
33 生成部
34 配信部
35 提供部
41 ユーザ情報
100 ユーザ端末
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6