(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184005
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】業務依頼プログラム、業務依頼装置、業務依頼システム及び業務依頼方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0633 20230101AFI20231221BHJP
G06Q 10/0639 20230101ALI20231221BHJP
【FI】
G06Q10/06 324
G06Q10/06 332
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097881
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】507214083
【氏名又は名称】メタウォーター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094525
【弁理士】
【氏名又は名称】土井 健二
(74)【代理人】
【識別番号】100094514
【弁理士】
【氏名又は名称】林 恒徳
(72)【発明者】
【氏名】中村 ▲靖▼
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】業務の遂行状況を容易に把握することを可能とする業務依頼プログラム、業務依頼装置、業務依頼システム及び業務依頼方法を提供する。
【解決手段】第1ユーザ端末から、所定の業務についての遂行依頼と、所定の業務の遂行手順を示す情報として第1手順情報が指定されたことを示す指定情報とを受信したことに応じて、遂行依頼と指定情報とを対応付けて第2ユーザ端末に送信し、第2ユーザ端末から所定の業務の遂行についての進捗状況を示す進捗情報を受信したことに応じて、進捗情報を第1ユーザ端末から参照可能な状態で記憶部に記憶する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ユーザ端末から、所定の業務についての遂行依頼と、前記所定の業務の遂行手順を示す情報として第1手順情報が指定されたことを示す指定情報とを受信したことに応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて第2ユーザ端末に送信し、
前記第2ユーザ端末から前記所定の業務の遂行についての進捗状況を示す進捗情報を受信したことに応じて、前記進捗情報を前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で記憶部に記憶する、処理をコンピュータに実行させる業務依頼プログラム。
【請求項2】
前記遂行依頼は、前記遂行依頼の送信先が前記第2ユーザ端末であることを示す送信先情報を含み、
前記送信する処理では、前記送信先情報を参照して、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて前記第2ユーザ端末に送信する、請求項1に記載の業務依頼プログラム。
【請求項3】
さらに、前記送信する処理の前に、前記第1手順情報を前記記憶部に記憶し、
前記第2ユーザ端末から前記第1手順情報が前記所定の業務の遂行手順に関する情報として適するか否かの判断結果を示す評価情報を受信したことに応じて、前記評価情報を前記第1手順情報と対応付けるとともに前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で前記記憶部に記憶する、処理をコンピュータに実行させる請求項1に記載の業務依頼プログラム。
【請求項4】
前記評価情報を記憶する処理では、
前記第1手順情報が前記所定の業務の遂行手順に関する情報として適すると判断されたこと示す前記評価情報を受信した場合、前記遂行依頼と前記第1手順情報とを対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記第1手順情報が前記所定の業務の遂行手順に関する情報として適しないと判断されたことを示す前記評価情報を受信した場合、前記所定の業務の遂行手順に関する情報として適すると判断された第2手順情報を前記第2ユーザ端末から受信し、前記遂行依頼と前記第2手順情報とを対応付けて前記記憶部に記憶する、請求項3に記載の業務依頼プログラム。
【請求項5】
さらに、前記第2ユーザ端末から前記所定の業務の遂行についての問合せに関する問合情報を受信したことに応じて、前記問合情報を第3ユーザ端末に送信するとともに、前記問合情報を前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で前記記憶部に記憶する、処理をコンピュータに実行させる請求項1に記載の業務依頼プログラム。
【請求項6】
さらに、前記第3ユーザ端末から前記問合せに対応する回答に関する回答情報を受信したことに応じて、前記回答情報を前記第2ユーザ端末に送信するとともに、前記回答情報を前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で前記記憶部に記憶する、処理をコンピュータに実行させる請求項5に記載の業務依頼プログラム。
【請求項7】
さらに、前記送信する処理の後、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて第4ユーザ端末に送信し、
前記第4ユーザ端末から前記所定の業務に対応する前記進捗情報を受信したことに応じて、前記進捗情報を前記第1ユーザ端末及び前記第2ユーザ端末のそれぞれから参照可能な状態で前記記憶部に記憶する、処理をコンピュータに実行させる請求項1に記載の業務依頼プログラム。
【請求項8】
前記第4ユーザ端末に送信する処理では、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて前記第4ユーザ端末に送信する旨の情報を前記第2ユーザ端末から受信したことに応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて前記第4ユーザ端末に送信する、請求項7に記載の業務依頼プログラム。
【請求項9】
第1ユーザ端末から、所定の業務についての遂行依頼と、前記所定の業務の遂行手順を示す情報として第1手順情報が指定されたことを示す指定情報とを受信したことに応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて第2ユーザ端末に送信する送信部と、
前記第2ユーザ端末から前記所定の業務の遂行についての進捗状況を示す進捗情報を受信したことに応じて、前記進捗情報を前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で記憶する記憶部と、を有する、業務依頼装置。
【請求項10】
第1ユーザ端末と、第2ユーザ端末と、情報処理装置とを有する業務依頼システムであって、
前記第1ユーザ端末は、所定の業務についての遂行依頼と、前記所定の業務の遂行手順を示す情報として第1手順情報が指定されたことを示す指定情報との入力の受付に応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記第1ユーザ端末から前記遂行依頼と前記指定情報とを受信したことに応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて前記第2ユーザ端末に送信し、
前記第2ユーザ端末は、前記所定の業務の遂行についての進捗状況を示す進捗情報の入力の受付に応じて、前記進捗情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記第2ユーザ端末から前記進捗情報を受信したことに応じて、前記進捗情報を前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で記憶部に記憶する、業務依頼システム。
【請求項11】
第1ユーザ端末と、第2ユーザ端末と、情報処理装置とを有する業務依頼システムにおける業務依頼方法であって、
前記第1ユーザ端末は、所定の業務についての遂行依頼と、前記所定の業務の遂行手順を示す情報として第1手順情報が指定されたことを示す指定情報との入力の受付に応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記第1ユーザ端末から前記遂行依頼と前記指定情報とを受信したことに応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて前記第2ユーザ端末に送信し、
前記第2ユーザ端末は、前記所定の業務の遂行についての進捗状況を示す進捗情報の入力の受付に応じて、前記進捗情報を前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置は、前記第2ユーザ端末から前記進捗情報を受信したことに応じて、前記進捗情報を前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で記憶部に記憶する、業務依頼方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務依頼プログラム、業務依頼装置、業務依頼システム及び業務依頼方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、企業等の組織(以下、単に組織とも呼ぶ)では、上司等の業務の遂行を依頼する者(以下、単に依頼者とも呼ぶ)から部下等の業務を遂行する者(以下、単に受託者とも呼ぶ)に対して、業務の遂行についての依頼(以下、単に遂行依頼とも呼ぶ)が行われる。
【0003】
具体的に、依頼者は、この場合、例えば、業務の遂行依頼と業務の遂行手順とを受託者に対して送信する。そして、受託者は、例えば、受信した遂行手順の内容を参照しながら、受信した遂行依頼に対応する業務の遂行を進める(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上記のような組織では、例えば、依頼者から受託者に依頼された業務の遂行状況を容易に把握することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような業務の遂行状況を容易に把握するため、本発明における業務依頼プログラムは、第1ユーザ端末から、所定の業務についての遂行依頼と、前記所定の業務の遂行手順を示す情報として第1手順情報が指定されたことを示す指定情報とを受信したことに応じて、前記遂行依頼と前記指定情報とを対応付けて第2ユーザ端末に送信し、前記第2ユーザ端末から前記所定の業務の遂行についての進捗状況を示す進捗情報を受信したことに応じて、前記進捗情報を前記第1ユーザ端末から参照可能な状態で記憶部に記憶する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明における業務依頼プログラム、業務依頼装置、業務依頼システム及び業務依頼方法によれば、業務の遂行状況を容易に把握することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態における情報処理システム10の構成図について説明する図である。
【
図2】
図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
【
図3】
図3は、操作端末4及び操作端末5のハードウエア構成を説明する図である。
【
図4】
図4は、操作端末4の機能のブロック図である。
【
図5】
図5は、操作端末5の機能のブロック図である。
【
図6】
図6は、情報処理装置1の機能のブロック図である。
【
図7】
図7は、第1の実施の形態における業務依頼処理を説明するシーケンスチャート図である。
【
図8】
図8は、第1の実施の形態における業務依頼処理の実行に伴う依頼者及び受託者の動きを説明する図である。
【
図9】
図9は、第1の実施の形態における業務依頼処理を説明するシーケンスチャート図である。
【
図10】
図10は、第1の実施の形態における業務依頼処理の実行に伴う依頼者及び受託者の動きを説明する図である。
【
図11】
図11は、履歴情報201の具体例について説明する図である。
【
図12】
図12は、評価情報301aの具体例について説明する図である。
【
図13】
図13は、操作端末4及び操作端末5における画面遷移の具体例について説明する図である。
【
図14】
図14は、操作端末4及び操作端末5における画面遷移の具体例について説明する図である。
【
図15】
図15は、操作端末4及び操作端末5における画面遷移の具体例について説明する図である。
【
図16】
図16は、第2の実施の形態における業務依頼処理を説明する図である。
【
図17】
図17は、第2の実施の形態における業務依頼処理を説明するシーケンスチャート図である。
【
図18】
図18は、第1変形例における業務依頼処理について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0010】
初めに、第1の実施の形態における情報処理システム10の構成例について説明を行う。情報処理システム10(以下、業務依頼システムとも呼ぶ)は、例えば、受注プロジェクトや、調査依頼や、点検業務や、週報、月報、計算書、挨拶文、方針書、審議会資料の作成等の様々なシーンにおける業務遂行に適用できる。また、情報処理システム10により管理されるデータは、同時に業務を依頼した徴憑となり、業務指示書としての役割を果たす。
【0011】
図1は、第1の実施の形態における情報処理システム10の構成図について説明する図である。
【0012】
情報処理システム10は、
図1に示すように、例えば、情報処理装置1(以下、業務依頼装置とも呼ぶ)と、記憶装置2(以下、第1記憶部とも呼ぶ)と、記憶装置3(以下、第2記憶部とも呼ぶ)と、1以上の操作端末4(以下、第1ユーザ端末とも呼ぶ)と、1以上の操作端末5(以下、第2ユーザ端末とも呼ぶ)とを有する。以下、記憶装置2及び記憶装置3が異なる記憶装置である場合について説明を行うが、記憶装置2及び記憶装置3は、例えば、同一の記憶装置であってもよい。
【0013】
情報処理装置1は、例えば、1以上の物理マシンまたは1以上の仮想マシンであり、依頼者が受託者に対して業務の遂行依頼を行うための処理(以下、業務依頼処理とも呼ぶ)を行う。なお、情報処理装置1は、例えば、専用の装置でなくてもよく、他の処理についても行われる装置であってもよい。
【0014】
記憶装置2は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を搭載した装置であり、業務依頼処理の実行に用いられる履歴情報201を記憶する。
【0015】
履歴情報201は、例えば、依頼者から受託者に依頼された業務の遂行状況を示す情報である。具体的に、履歴情報201には、例えば、依頼者から受託者に依頼された業務の進捗を示す情報(以下、進捗情報201aとも呼ぶ)が含まれる。また、履歴情報201には、例えば、受託者から依頼者を含む他の者(以下、協力者とも呼ぶ)に対して行われた問合せの内容を示す情報(以下、問合情報201bとも呼ぶ)が含まれる。さらに、履歴情報201は、例えば、受託者から協力者に対して行われた問合せに対する回答の内容を示す情報(以下、回答情報201cとも呼ぶ)が含まれる。履歴情報201の具体例については後述する。
【0016】
記憶装置3は、例えば、HDDやSSDを搭載した装置であり、業務依頼処理の実行に用いられる雛形301(以下、手順情報とも呼ぶ)を記憶する。
【0017】
雛形301は、例えば、各業務の遂行手順や各業務について定められた安全基準が記載された情報である。具体的に、雛形301は、例えば、各業務の遂行手順が記載されたスプレッドシート、管理シート、ワークフロー、工程管理ツール、Webページ及び電子マニュアル等であってよい。また、雛形301は、例えば、業務の遂行手順が撮影された動画データであってよい。雛形301の具体例については後述する。
【0018】
また、記憶装置3には、例えば、各雛形301について受託者が評価した情報(以下、評価情報301aとも呼ぶ)が記憶される。
【0019】
操作端末4は、例えば、PC(Personal Computer)やスマートフォン等の携帯端末であり、依頼者が受託者に対して業務の遂行の依頼等を行う際に用いる端末である。
【0020】
操作端末5は、例えば、PCやスマートフォン等の携帯端末であり、受託者が依頼者から依頼された業務の内容の確認等を行う際に用いる端末である。
【0021】
そして、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、所定の業務についての遂行依頼と、所定の業務の遂行手順として指定された雛形301を示す指定情報(以下、単に指定情報とも呼ぶ)とを操作端末4から受信した場合、受信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて操作端末5に送信する。所定の業務は、例えば、データの移行作業やプログラムのアップデータ作業等の情報処理システムに関連する業務であってよい。また、所定の業務は、例えば、文書の作成を行う業務や会議の設定を行う業務等の情報処理システムに関連しない業務であってもよい。さらに、所定の業務は、例えば、試作品の作成等の成果物を伴う業務であってもよい。以下、遂行依頼と指定情報とを対応付けた情報を総称して単に遂行依頼等とも呼ぶ。また、以下、所定の業務の遂行手順として指定された雛形301を特定の雛形301とも呼ぶ。
【0022】
その後、情報処理装置1は、例えば、所定の業務についての遂行状況を示す履歴情報201を操作端末5から受信した場合、受信した履歴情報201を記憶装置2に蓄積する。具体的に、情報処理装置1は、例えば、所定の業務についての進捗状況を示す進捗情報201aを操作端末5から受信した場合、受信した進捗情報201aを履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に蓄積する。
【0023】
すなわち、例えば、依頼者が操作端末4を介して受託者に対して業務の遂行依頼を行った場合や、受託者が操作端末5を介して業務についての進捗情報201aを送信した場合、情報処理装置1は、これらの情報を依頼者から参照可能な形で蓄積する。
【0024】
これにより、依頼者は、例えば、遂行依頼を行った各業務の遂行状況を適宜参照することが可能になり、遂行依頼を行った各業務の遂行状況を容易に把握することが可能になる。
【0025】
また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、所定の業務の遂行についての問合情報201bを操作端末5から受信した場合、受信した問合情報201bを他の操作端末(図示せず)に送信とともに、受信した問合情報201bを履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に蓄積する。
【0026】
すなわち、例えば、依頼者から業務の遂行依頼を受けた受託者が操作端末5を介して協力者に問合せを行った場合、情報処理装置1は、この問合せについての情報を依頼者から参照可能な形で蓄積する。言い換えれば、情報処理装置1は、例えば、受託者が依頼者に対して行った問合せだけでなく、受託者が依頼者以外の協力者に対して行った問合せについても、依頼者から参照可能な形で蓄積する。
【0027】
これにより、依頼者は、例えば、受託者に対して遂行依頼を行った各業務の遂行状況を示す情報のうち、受託者と依頼者との間において送受信が行われなかった情報についても、適宜参照することが可能になる。そのため、依頼者は、例えば、受託者が業務を遂行する過程で発生した問題や、その問題に対して受託者が行った対処の内容等についても把握することが可能になる。したがって、依頼者は、例えば、各業務の遂行状況をより精度良く把握することが可能になる。
【0028】
[情報処理システムのハードウエア構成]
次に、情報処理システム10のハードウエア構成について説明する。
図2は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。また、
図3は、操作端末4及び操作端末5のハードウエア構成を説明する図である。なお、以下、操作端末4及び操作端末5のハードウエア構成や接続先の装置(以下、ハードウエア構成等とも呼ぶ)が同一であるものとして説明を行うが、操作端末4及び操作端末5のハードウエア構成等は、例えば、互いに異なるものであってもよい。また、以下、操作端末5のハードウエア構成についての説明は省略する。
【0029】
情報処理装置1は、
図2に示すように、プロセッサであるCPU101と、メモリ102と、通信装置103と、記憶媒体104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
【0030】
記憶媒体104は、例えば、業務依頼処理を行うためのプログラム(図示しない)を記憶するプログラム格納領域(図示しない)を有する。なお、記憶媒体104は、例えば、HDDやSSDであってよい。
【0031】
CPU101は、例えば、記憶媒体104からメモリ102にロードされたプログラムを実行することによって業務依頼処理を行う。
【0032】
通信装置103は、例えば、記憶装置2及び記憶装置3のそれぞれとアクセスを行う。また、通信装置103は、例えば、インターネット等のネットワークNWを介して操作端末4及び操作端末5のそれぞれとアクセスを行う。
【0033】
また、操作端末4は、
図3に示すように、プロセッサであるCPU401と、メモリ402と、通信装置403と、記憶媒体404とを有する。各部は、バス405を介して互いに接続される。
【0034】
記憶媒体404は、例えば、業務依頼処理を行うためのプログラム(図示しない)を記憶するプログラム格納領域(図示しない)を有する。なお、記憶媒体404は、例えば、HDDやSSDであってよい。
【0035】
CPU401は、例えば、記憶媒体404からメモリ402にロードされたプログラムを実行することによって業務依頼処理を行う。
【0036】
通信装置403は、例えば、インターネット等のネットワークNWを介して情報処理装置1とアクセスを行う。
【0037】
[情報処理システムの機能]
次に、情報処理システム10の機能について説明を行う。
図4は、操作端末4の機能のブロック図である。また、
図5は、操作端末5の機能のブロック図である。さらに、
図6は、情報処理装置1の機能のブロック図である。なお、以下、操作端末4と操作端末5とが互いに異なる機能を有する場合について説明を行うが、操作端末4及び操作端末5のそれぞれは、
図4で説明する操作端末4の機能と
図5で説明する操作端末5の機能との両方を有するものであってもよい。すなわち、操作端末4を用いる依頼者は、例えば、他の依頼者からの業務の遂行依頼を受ける受託者でもあり、操作端末4を用いて他の依頼者から業務の遂行依頼を受け付けるものであってもよい。また、操作端末5を用いる受託者は、例えば、他の受託者に対して業務の遂行依頼を行う依頼者でもあり、操作端末5を用いて他の受託者に対して業務の遂行依頼を行うものであってもよい。
【0038】
初めに、操作端末4の機能のブロック図について説明を行う。操作端末4は、
図4に示すように、例えば、CPU401やメモリ402等のハードウエアとプログラムとが有機的に協働することにより、依頼送信部411と、情報要求送信部412と、情報受信部413と、雛形送信部414とを含む各種機能を実現する。
【0039】
依頼送信部411は、例えば、所定の業務の遂行依頼と、所定の業務の遂行手順を示す情報として特定の雛形301を指定する指定情報との入力を受け付けた場合、入力を受け付けた遂行依頼等を対応付けて情報処理装置1に送信する。具体的に、依頼送信部411は、例えば、依頼者による遂行依頼等の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた遂行依頼等を対応付けて情報処理装置1に送信する。なお、遂行依頼等には、例えば、所定の業務を遂行についての難易度(例えば、依頼者によって設定された難易度)が含まれるものであってもよい。
【0040】
情報要求送信部412は、例えば、履歴情報201の送信(参照)を要求する情報(以下、要求情報とも呼ぶ)の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた要求情報を情報処理装置1に送信する。具体的に、情報要求送信部412は、例えば、依頼者による要求情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた要求情報を情報処理装置1に送信する。
【0041】
情報受信部413は、例えば、情報要求送信部412が送信した要求情報に対応する履歴情報201を情報処理装置1から受信した場合、受信した履歴情報201を操作端末4の表示装置(図示せず)に表示する。そして、依頼者は、この場合、例えば、表示された履歴情報201を参照する。
【0042】
雛形送信部414は、例えば、新たな雛形301(例えば、依頼者が新たに作成した雛形301)の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた雛形301を情報処理装置1に送信する。
【0043】
次に、操作端末5の機能のブロック図について説明を行う。操作端末5は、
図5に示すように、例えば、CPU501やメモリ502等のハードウエアとプログラムとが有機的に協働することにより、依頼受信部511と、進捗送信部512と、情報要求送信部513と、情報受信部514と、問合送信部515と、回答受信部516と、評価送信部517とを含む各種機能を実現する。
【0044】
依頼受信部511は、例えば、遂行依頼等を情報処理装置1から受信した場合、受信した遂行依頼等を操作端末5の表示装置に表示する。そして、受託者は、この場合、例えば、表示された遂行依頼等の内容を確認する。
【0045】
進捗送信部512は、例えば、進捗情報201aの入力を受け付けた場合、入力を受け付けた進捗情報201aを情報処理装置1に送信する。具体的に、進捗送信部512は、例えば、受託者による進捗情報201aの入力を受け付けた場合、入力を受け付けた進捗情報201aを情報処理装置1に送信する。
【0046】
情報要求送信部513は、例えば、依頼受信部511が受信した指定情報に対応する雛形301の送信(取得)を要求する情報(以下、要求情報とも呼ぶ)の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた要求情報を情報処理装置1に送信する。具体的に、情報要求送信部513は、例えば、受託者による要求情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた要求情報を情報処理装置1に送信する。
【0047】
情報受信部514は、例えば、情報要求送信部513が送信した要求情報に対応する特定の雛形301を情報処理装置1から受信した場合、受信した特定の雛形301を操作端末5の表示装置に表示する。そして、受託者は、この場合、例えば、表示された特定の雛形301を参照しながら、依頼受信部511が受信した遂行依頼に対応する業務の遂行を行う。
【0048】
問合送信部515は、例えば、業務についての問合情報201bの入力を受け付けた場合、入力を受け付けた問合情報201bを情報処理装置1に送信する。具体的に、問合送信部515は、例えば、受託者による問合情報201bの入力を受け付けた場合、入力を受け付けた問合情報201bを情報処理装置1に送信する。
【0049】
回答受信部516は、例えば、問合送信部515が送信した問合情報201bに対応する回答を示す回答情報201cを情報処理装置1から受信した場合、受信した回答情報201cを操作端末5の表示装置に表示する。そして、受託者は、この場合、例えば、表示された回答情報201cの内容を確認する。
【0050】
評価送信部517は、例えば、情報受信部514が受信した特定の雛形301に対する評価を示す評価情報301aの入力を受け付けた場合、入力を受け付けた評価情報301aを情報処理装置1に送信する。具体的に、評価送信部517は、例えば、受託者による評価情報301aの入力を受け付けた場合、入力を受け付けた評価情報301aを情報処理装置1に送信する。
【0051】
次に、情報処理装置1の機能のブロック図について説明を行う。情報処理装置1は、
図6に示すように、例えば、CPU101やメモリ102等のハードウエアとプログラムとが有機的に協働することにより、依頼受信部111と、依頼送信部112と、情報管理部113と、情報検索部114と、情報送信部115と、問合送信部116と、回答送信部117と、雛形管理部118と、評価管理部119とを含む各種機能を実現する。
【0052】
依頼受信部111は、例えば、操作端末4から遂行依頼等を受信した場合、受信した遂行依頼等を履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶する。
【0053】
依頼送信部112は、例えば、依頼受信部111が受信した遂行依頼等を操作端末5に送信する。具体的に、依頼送信部112は、例えば、依頼受信部111が受信した遂行依頼に含まれる送信先情報が示す操作端末5を特定する。なお、送信先情報は、メールアドレス、電話番号等、送信先を示す情報であれば種類を問わない。そして、依頼送信部112は、例えば、依頼受信部111が受信した遂行依頼等を、特定した操作端末5に対して送信する。
【0054】
情報管理部113は、例えば、操作端末5から送信された進捗情報201aを受信した場合、記憶装置2にアクセスし、受信した進捗情報201aを履歴情報201の少なくとも一部として記憶する。
【0055】
情報検索部114は、例えば、操作端末4から履歴情報201の送信を要求する要求情報を受信した場合、受信した要求情報に対応する履歴情報201を検索する。具体的に、情報検索部114は、例えば、記憶装置2にアクセスし、受信した要求情報に対応する履歴情報201を検索する。
【0056】
情報送信部115は、例えば、情報検索部114が検索した履歴情報201を操作端末4に送信する。
【0057】
また、情報検索部114は、例えば、操作端末5から特定の雛形301の送信を要求する要求情報を受信した場合、受信した要求情報に対応する特定の雛形301を検索する。具体的に、情報検索部114は、例えば、記憶装置3にアクセスし、受信した要求情報に対応する特定の雛形301を検索する。その後、情報送信部115は、例えば、情報検索部114が検索した特定の雛形301を操作端末5に送信する。
【0058】
問合送信部116は、例えば、操作端末5から問合情報201bを受信した場合、受信した問合情報201bを他の操作端末(図示せず)に送信する。具体的に、問合送信部116は、例えば、受信した問合情報201bに含まれる送信先情報が示す他の操作端末を特定する。そして、問合送信部116は、例えば、受信した問合情報201bを、特定した他の操作端末に対して送信する。
【0059】
回答送信部117は、例えば、他の操作端末から回答情報201cを受信した場合、受信した回答情報201cを操作端末5に送信する。具体的に、回答送信部117は、例えば、受信した回答情報201cに含まれる送信先情報が示す操作端末5を特定する。そして、回答送信部117は、例えば、受信した回答情報201cを、特定した操作端末5に対して送信する。
【0060】
雛形管理部118は、例えば、操作端末4から新たな雛形301を受信した場合、記憶装置3にアクセスし、受信した雛形301を記憶装置3に記憶する。
【0061】
具体的に、雛形管理部118は、例えば、操作端末4から新たな雛形301を受信した場合、受信した雛形301を雛形候補(図示せず)として記憶装置3に記憶する。雛形候補は、例えば、情報検索部114による検索の範囲内に含まれない雛形である。そして、雛形管理部118は、例えば、雛形301に変更する旨の指定があった雛形候補を雛形301に適宜変更する。この変更により、情報検索部114による検索の範囲内に含まれる雛形になる。雛形候補は、例えば、雛形として十分な完成度がないと雛形作成者により評価された雛形である。かかる雛形候補は、雛形作成者等のブラッシュアップを経て、雛形として完成度が高まり、雛形として利用可能となる。
【0062】
評価管理部119は、例えば、操作端末5から評価情報301aを受信した場合、記憶装置2にアクセスし、受信した評価情報301aを記憶装置2に記憶する。具体的に、評価管理部119は、例えば、受信した評価情報301aを、受信した評価情報301aの評価の対象である雛形301と対応付けて記憶装置2に記憶する。
【0063】
[第1の実施の形態における業務依頼処理]
次に、第1の実施の形態における業務依頼処理について説明する。
図7及び
図9は、第1の実施の形態における業務依頼処理を説明するシーケンスチャート図である。また、
図8及び
図10は、第1の実施の形態における業務依頼処理の実行に伴う依頼者及び受託者の動きを説明する図である。
【0064】
操作端末4(依頼送信部411)は、例えば、
図7に示すように、所定の業務についての遂行依頼等の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた遂行依頼等を情報処理装置1に送信する(
図7のステップS1及びステップS2)。
【0065】
具体的に、依頼者P1は、例えば、
図8に示すように、受託者P2に対して所定の業務についての遂行依頼を行う場合、操作端末4を介して記憶装置3にアクセスし、所定の業務を行う際に参照する雛形301として適切であると判断可能な特定の雛形301を選択する(
図8のステップS101)。そして、依頼者P1は、例えば、所定の業務の遂行依頼と、ステップS101で選択した特定の雛形301を指定する指定情報とを操作端末4に入力することにより、
図7のステップS1以降を操作端末4等に行わせる。
【0066】
続いて、情報処理装置1(依頼受信部111)は、例えば、
図7に示すように、ステップS2で操作端末4から送信された遂行依頼等を受信したことに応じて、受信した遂行依頼等を履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶する(
図7のステップS3)。また、情報処理装置1(依頼送信部112)は、この場合、例えば、受信した遂行依頼等を操作端末5に送信する(
図7のステップS4)。
【0067】
その後、操作端末5(依頼受信部511)は、例えば、
図7に示すように、ステップS4で情報処理装置1から送信された遂行依頼等を受信した場合、所定の業務についての進捗情報201aの入力を受け付けるまで待機する(
図7のステップS5)。
【0068】
具体的に、受託者P2は、例えば、
図8に示すように、依頼者P1から所定の業務についての遂行依頼等を受け付けた場合、記憶装置3にアクセスし、ステップS101において依頼者P1が選択した特定の雛形301を取得する(
図8のステップS102及びステップS103)。そして、受託者P2は、例えば、ステップS103で取得した特定の雛形301を参照しながら、所定の業務を遂行する(
図8のステップS104)。その後、受託者P2は、例えば、ステップS104における所定の業務についての進捗情報201aを操作端末5に対して適宜入力する(
図8のステップS105)。さらに具体的に、受託者P2は、例えば、
図8に示すように、氏名等の識別情報が「AAA」である依頼者P1から依頼された業務の進捗が「80(%)」であることを示す進捗情報201aを操作端末5に対して入力する。なお、かかる入力は、例えば、進捗状況を示すチェックボックスにチェックを入力してもよいし、また、具体的な数値をテキストボックスに入力してもよい。また、工程管理システム等と情報処理システム10とがシステム間で連携することにより進捗率を自動的に判断する事を可能にしてもよい。
【0069】
次に、例えば、
図7に示すように、所定の業務についての進捗情報201aの入力を受け付けた場合、操作端末5(進捗送信部512)は、入力を受け付けた進捗情報201aを情報処理装置1に送信する(
図7のステップS6)。そして、情報処理装置1(情報管理部113)は、例えば、ステップS6で送信された進捗情報201aを履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶する(
図7のステップS7)。
【0070】
すなわち、受託者P2は、例えば、
図8に示すように、ステップS105において所定の業務についての進捗情報201aを操作端末5に入力することにより、
図7のステップS5以降を操作端末5等に行わせる。これにより、受託者P2は、例えば、操作端末5において入力された進捗情報201aと記憶装置2に記憶された進捗情報201a(履歴情報201)とを同期させることが可能になる(
図8のステップS106)。
【0071】
続いて、操作端末4(情報要求送信部412)は、
図7に示すように、例えば、所定の業務についての履歴情報201(進捗情報201a)の送信を要求する要求情報の入力を受け付けた場合、入力を受け付けた要求情報を情報処理装置1に送信する。そして、情報処理装置1(情報検索部114)は、例えば、操作端末4から送信された要求情報を受信した場合、記憶装置2にアクセスし、受信した要求情報に対応する履歴情報201を検索する。さらに、情報処理装置1(情報送信部115)は、例えば、検索した履歴情報201を操作端末4に送信する。その後、操作端末4(情報受信部413)は、例えば、情報処理装置1から送信された履歴情報201を受信し、受信した履歴情報201を表示装置(図示せず)に表示する(
図7のステップS8)。
【0072】
すなわち、依頼者P1は、例えば、
図8に示すように、操作端末4に対して要求情報を入力することにより、
図7のステップS8を操作端末4等に行わせる。これにより、依頼者P1は、例えば、所定の業務についての履歴情報201を参照することが可能になる(
図8のステップS107)。
【0073】
さらに、例えば、
図7に示すように、ステップS4で送信された特定の雛形301についての評価情報301aの入力を受け付けた場合、操作端末5(評価送信部517)は、入力を受け付けた評価情報301aを情報処理装置1に送信する(
図7のステップS11)。そして、情報処理装置1(評価管理部119)は、例えば、操作端末5から送信された評価情報301aを受信した場合、受信した評価情報301aを特定の雛形301と対応付けて記憶装置3に記憶する(
図7のステップS12)。
【0074】
すなわち、受託者P2は、例えば、
図8に示すように、所定の業務の遂行が完了した場合、所定の業務の遂行に伴う成果物(図示せず)を依頼者P1に引き渡すとともに、操作端末5に対して評価情報301aを入力することにより、
図7のステップS11以降を操作端末5等に行わせる(
図8のステップS108及びステップS109)。なお、ステップS108において、例えば、所定の業務がデータの移行作業等の成果物を伴わない業務である場合、受託者P2は、業務の完了報告を依頼者P1に送信するものであってもよい。
【0075】
また、操作端末5(問合送信部515)は、例えば、
図9に示すように、所定の業務に関する問合情報201bの入力を受け付けた場合、入力を受け付けた問合情報201bを情報処理装置1に送信する(
図9のステップS21及びステップS22)。
【0076】
そして、情報処理装置1(問合送信部116)は、例えば、
図9に示すように、操作端末4から送信された問合情報201bを受信したことに応じて、受信した問合情報201bを履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶する(
図9のステップS23)。また、情報処理装置1(問合送信部116)は、この場合、例えば、受信した問合情報201bを操作端末6(以下、第3ユーザ端末とも呼ぶ)に送信する(
図9のステップS24)。操作端末6は、例えば、協力者P3が用いる操作端末である。
【0077】
すなわち、受託者P2は、例えば、
図10に示すように、所定の業務の遂行時において疑問点等が生じた場合、操作端末5に対して問合情報201bを入力することにより、
図9のステップS21以降を操作端末5等に行わせる。これにより、受託者P2は、例えば、疑問点等を解消するための問合せを協力者P3に対して行うことが可能になる(
図10のステップS111)。また、受託者P2は、この場合、例えば、操作端末5において入力された問合情報201bと記憶装置2に記憶された問合情報201bとを同期させることが可能になる(
図10のステップS112)。
【0078】
続いて、例えば、
図9に示すように、操作端末5が送信した問合情報201bを受信した場合、操作端末6は、受信した問合情報201bに対する回答情報201cの入力を受け付けるまで待機する(
図9のステップS25)。
【0079】
そして、例えば、回答情報201cの入力を受け付けた場合、操作端末6は、入力を受け付けた回答情報201cを情報処理装置1に送信する(
図9のステップS26)。その後、情報処理装置1(回答送信部117)は、例えば、ステップS26で送信された回答情報201cを履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶する(
図9のステップS27)。また、情報処理装置1(回答送信部117)は、この場合、例えば、ステップS26で操作端末6から送信された回答情報201cを操作端末5に送信する(
図9のステップS28)。
【0080】
すなわち、協力者P3は、例えば、
図10に示すように、受託者P2から問合せを受け付けた場合、受信した問合せに対応する回答を用意する。そして、協力者P3は、例えば、操作端末6に対して回答情報201cを入力することにより、
図9のステップS25以降を操作端末6等に行わせる。これにより、協力者P3は、例えば、受託者P2から受信した問合せに対する回答を受託者P2に対して行うことが可能になる(
図10のステップS113)。また、協力者P3は、この場合、例えば、操作端末6において入力された回答情報201cと記憶装置2に記憶された回答情報201cとを同期させることが可能になる(
図10のステップS114)。
【0081】
なお、受託者から問合せを受け付けた協力者P3は、
図9のステップS26において、例えば、受け付けた問合せに対応する回答を示す雛形301を作成し、作成した雛形301を回答情報201cとともに操作端末6に入力するものであってもよい。そして、操作端末6は、例えば、入力を受け付けた雛形301と回答情報201cとを情報処理装置1に送信するものであってもよい。その後、情報処理装置1(回答送信部117)は、
図9のステップS27において、例えば、操作端末6から送信された回答情報201cを記憶装置2に記憶するとともに、操作端末6から送信された雛形301を記憶装置3に記憶するものであってもよい。
【0082】
これにより、協力者P3は、例えば、同じ問合せを再度受け付けた場合、自らが過去に作成した雛形301を指定することで、受け付けた問合せに対する回答の作成負担を軽減することが可能になる。
【0083】
また、情報処理装置1(雛形管理部118)は、例えば、操作端末6から雛形301を受信した場合、受信した雛形301を雛形候補(図示せず)として記憶装置3に記憶するものであってもよい。そして、情報処理装置1(雛形管理部118)は、例えば、雛形301に変更する旨の指定があった雛形候補を雛形301に適宜変更するものであってもよい。
【0084】
[履歴情報の具体例]
次に、記憶装置2に蓄積された履歴情報201の具体例について説明を行う。
図11は、履歴情報201の具体例について説明する図である。具体的に、
図11は、進捗情報201a、問合情報201b及び回答情報201cを含む場合における履歴情報201の具体例を説明する図である。
【0085】
図11に示す履歴情報201は、例えば、各情報が記憶装置2に記憶された日時を示す「日時」と、各情報の種別を識別する「種別ID」と、各情報を識別する「識別ID」とを項目として有する。また、
図11に示す履歴情報201は、例えば、各情報に対応する遂行依頼や問合せの送信元を示す「送信元」と、各情報に対応する遂行依頼や問合せの送信先を示す「送信先」と、各情報に対応する遂行依頼や問合せが行われた日が設定される「発生日」と、各情報に対応する遂行依頼や問合せの期限日が設定される「期限日」と、各情報に対応する業務の進捗を示す「進捗」と、各情報に対応する雛形301を識別する「雛形ID」とを項目として有する。なお、「種別ID」には、例えば、各情報が進捗情報201aであることを示す「1」、各情報が問合情報201bであることを示す「2」、または、各情報が回答情報201cであることを示す「3」が設定される。
【0086】
具体的に、
図11に示す履歴情報201において、1行目の情報(矢印AR1参照)には、例えば、「日時」として「6/8 13:00」が設定され、「種別ID」として「1」が設定され、「識別ID」として「T24-001」が設定され、「送信元」として「AAA」が設定され、「送信先」として「CCC」が設定され、「発生日」として「5/30」が設定され、「期限日」として「6/10」が設定され、「進捗」として「80(%)」が設定され、「雛形ID」として「M012」が設定されている。
【0087】
すなわち、
図11に示す履歴情報201における1行目の情報は、例えば、依頼者であるAAAから受託者であるCCCに対して送信された業務の遂行依頼の進捗が80(%)であることを示す情報である。言い換えれば、1行目の情報は、例えば、AAAから依頼された業務の進捗が80(%)に到達した際に、CCCが操作端末5を介して記憶装置2に蓄積した履歴情報201(進捗情報201a)である。
【0088】
また、
図11に示す履歴情報201において、3行目の情報(矢印AR3参照)には、例えば、「日時」として「6/8 13:17」が設定され、「種別ID」として「1」が設定され、「識別ID」として「T09-001」が設定され、「送信元」として「BBB」が設定され、「送信先」として「EEE」が設定され、「発生日」として「6/3」が設定され、「期限日」として「6/7」が設定され、「進捗」として「40(%)」が設定され、「雛形ID」として「M031」が設定されている。
【0089】
すなわち、
図11に示す履歴情報201における3行目の情報は、例えば、依頼者であるBBBから受託者であるEEEに対して送信された業務の遂行依頼の進捗が40(%)であることを示す情報である。言い換えれば、3行目の情報は、例えば、BBBから依頼された業務の進捗が40(%)に到達した際に、EEEが操作端末5を介して記憶装置2に蓄積した履歴情報201(進捗情報201a)である。
【0090】
なお、
図11に示す履歴情報201における3行目の情報では、「6/7」が「期限日」に設定されているのに対し、「6/7」よりも後の日時である「6/8 13:47」が「日時」に設定されている。そのため、3行目の情報に対応する依頼者であるBBBは、例えば、3行目の情報を参照することにより、EEEに対して依頼した業務が期限日までに完了しておらず、さらに、進捗が40(%)に留まっていることを把握することが可能になる。
【0091】
また、
図11に示す履歴情報201において、4行目の情報(矢印AR4参照)には、例えば、「日時」として「6/8 13:47」が設定され、「種別ID」として「2」が設定され、「識別ID」として「T09-001」が設定され、「送信元」として「EEE」が設定され、「送信先」として「FFF」が設定され、「発生日」として「6/8」が設定され、「期限日」として「6/8」が設定され、「進捗」として情報が設定されていないことを示す「-」が設定され、「雛形ID」として「M031」が設定されている。
【0092】
すなわち、
図11に示す履歴情報201における4行目の情報は、例えば、受託者であるEEEから協力者であるFFFに対して問合せが行われたことを示す情報である。具体的に、3行目の情報における「識別ID」及び4行目の情報における「識別ID」のそれぞれには、同一の情報である「T09-001」が設定されている。そのため、4行目の情報は、3行目の情報に対応する業務の受託者であるEEEが3行目の情報に対応する業務に関する問合せをFFFに対して行ったことを示している。したがって、3行目の情報に対応する依頼者であるBBBは、例えば、4行目の情報を参照することにより、EEEがFFFに対して問合せを行ったことを把握することが可能になる。
【0093】
また、
図11に示す履歴情報201において、8行目の情報(矢印AR8参照)には、例えば、「日時」として「6/8 14:42」が設定され、「種別ID」として「3」が設定され、「識別ID」として「T09-001」が設定され、「送信元」として「FFF」が設定され、「送信先」として「EEE」が設定され、「発生日」として「-」が設定され、「期限日」として「-」が設定され、「進捗」として「-」が設定され、「雛形ID」として「M031」が設定されている。
【0094】
すなわち、
図11に示す履歴情報201における8行目の情報は、例えば、協力者であるFFFがEEEに対して回答を行ったことを示す情報である。具体的に、4行目の情報における「識別ID」及び8行目の情報における「識別ID」のそれぞれには、同一の情報である「T09-001」が設定されている。そのため、8行目の情報は、4行目の情報に対応する業務に関する問合せをEEEから受信したことに応じて、FFFが回答を作成してEEEに送信したことを示している。したがって、3行目の情報に対応する依頼者であるBBBは、例えば、8行目の情報を参照することにより、FFFがEEEからの問合せに対する回答を行ったことを把握することが可能になる。
図11に含まれる他の情報についての説明は省略する。
【0095】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、依頼者が受託者に対して行う業務の遂行依頼に直接対応する進捗情報201aだけでなく、依頼者と受託者との間においてやり取りが行われない可能性がある問合情報201bや回答情報201cについても管理することが可能になる。
【0096】
言い換えれば、情報処理装置1は、例えば、進捗情報201aに加えて、問合情報201bや回答情報201cについても管理を行うことで、組織内に存在するナレッジを吸い上げて集約するとともに、組織内におけるナレッジの共有及び伝承を図ることが可能になる。また、情報処理装置1は、例えば、組織内における人と人との繋がり(例えば、受託者と協力者との間における関係)を可視化することが可能になる。
【0097】
そのため、依頼者は、記憶装置2に蓄積した履歴情報201を参照することで、例えば、各受託者の評価(人事評価)や教育方針の策定等を連続的かつ正当に行うことが可能になる。具体的に、依頼者は、例えば、
図11で説明した履歴情報201を参照することで、FFFが問合せを頻繁に受けており、かつ、問合せに対する回答を迅速に送信していることの把握が可能になり、FFFの評価を正当に行うことが可能になる。
【0098】
また、依頼者は、記憶装置2に蓄積した履歴情報201を参照することで、例えば、進捗情報201aの入力を行っておらず、かつ、協力者に対する問合せも行っていないような受託者の存在を迅速に把握することが可能になる。すなわち、依頼者は、例えば、何らかの対処を行う必要がある受託者の存在を迅速に把握することが可能になる。
【0099】
さらに、依頼者は、例えば、雛形301の指定を行うだけでなく、依頼者の意図等が含まれる遂行依頼を受託者に送信することで、定型的な業務だけでなく、イレギュラーに発生する業務等の非定型的な業務についても受託者に依頼することが可能になる。
【0100】
なお、情報処理装置1は、例えば、所定の業務の遂行依頼と、所定の業務についての雛形301として依頼者が選択した特定の雛形301とを対応付けた情報を履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶するものであってもよい。
【0101】
一方、例えば、所定の業務について依頼者が選択した特定の雛形301が所定の業務についての雛形301として適切でないと判断した場合、受託者は、操作端末5を介して、特定の雛形301が所定の業務についての雛形301として適切でないことを示す情報を情報処理装置1に送信するものであってよい。さらに、受託者は、この場合、例えば、操作端末5を介して、所定の業務についての雛形301として受託者が適切であると判断した他の雛形301(以下、単に他の雛形301とも呼ぶ)を示す情報を情報処理装置1に送信するものであってよい。そして、情報処理装置1は、例えば、所定の業務の遂行依頼と他の雛形301とを対応付けた情報を履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶するものであってもよい。
【0102】
これにより、情報処理装置1は、例えば、記憶装置2に蓄積する履歴情報201の内容をより拡充させることが可能になる。そのため、依頼者は、履歴情報201を蓄積した記憶装置2を参照することで、例えば、各受託者の評価や教育方針の策定等をより精度良く行うことが可能になる。
【0103】
また、情報処理装置1は、例えば、受託者が遂行した業務の難易度を履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶するものであってもよい。具体的に、情報処理装置1は、例えば、依頼者が予め設定した業務の難易度を履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶するものであってもよい。
【0104】
これにより、情報処理装置1は、上記の場合と同様に、例えば、記憶装置2に蓄積する履歴情報201の内容をより拡充させることが可能になる。そのため、依頼者は、この場合においても、履歴情報201を蓄積した記憶装置2を参照することで、例えば、各受託者の評価や教育方針の策定等をより精度良く行うことが可能になる。
【0105】
さらに、情報処理装置1は、例えば、履歴情報201を受託者ごとに区分けした状態で記憶装置2に蓄積するものであってもよい。これにより、情報処理装置1は、例えば、各受託者の評価や教育方針の策定等を行う際の依頼者の負担を軽減させることが可能になる。
【0106】
[評価情報の具体例]
次に、評価情報301aの具体例について説明を行う。
図12は、評価情報301aの具体例について説明する図である。
【0107】
図12に示す評価情報301aは、例えば、各雛形301を識別する「雛形ID」と、各雛形301が依頼者によって選択された回数(
図8のステップS101において選択された回数)が設定される「選択回数」と、各雛形301の評価を示す「評価」とを項目として有する。
【0108】
具体的に、
図12に示す評価情報301aにおいて、1行目の情報には、「雛形ID」として「M001」が設定され、「選択回数」として「32(回)」が設定され、「評価」として「5」が設定されている。
【0109】
また、
図12に示す評価情報301aにおいて、2行目の情報には、「雛形ID」として「M002」が設定され、「選択回数」として「6(回)」が設定され、「評価」として「2」が設定されている。
【0110】
具体的に、評価管理部119は、例えば、
図7のステップS11において、雛形301について肯定的な評価を示す評価情報301aを受信した場合、
図12に示す評価情報301aのうち、評価を受信した雛形301に対応する「評価」に設定された値に所定数(例えば、1)を加算する。また、評価管理部119は、例えば、
図7のステップS11において、雛形301について否定的な評価を示す評価情報301aを受信した場合、
図12に示す評価情報301aのうち、評価を受信した雛形301に対応する「評価」に設定された値から所定数(例えば、1)を減算する。
【0111】
これにより、情報処理装置1は、例えば、各雛形301についての評価を管理することが可能になる。そのため、依頼者は、例えば、記憶装置2に記憶された評価情報301aを参照することで、各雛形301についての現在の評価を把握した上で、業務の遂行依頼に対応付ける雛形301を選択することが可能になる。
【0112】
[操作端末における画面遷移]
次に、操作端末4及び操作端末5における画面遷移の具体例について説明を行う。
図13から
図15は、操作端末4及び操作端末5における画面遷移の具体例について説明する図である。なお、以下、操作端末4及び操作端末5のそれぞれが
図4で説明した操作端末4の機能と
図5で説明した操作端末5の機能との両方を有するものとして説明を行う。
【0113】
初めに、依頼者が操作端末4に対して操作を行う場合の画面遷移について説明を行う。例えば、操作端末4に対する操作を開始する場合、依頼者は、例えば、操作端末4に予めインストールされた所定のアプリケーションを起動することにより、
図13(A)に示すように、メニュー画面4a(メニュー画面5a)を表示する。
【0114】
具体的に、
図13(A)に示すメニュー画面4aには、例えば、依頼者が押下するボタンとして、業務の遂行依頼を行う依頼開始ボタンB10と、依頼済の業務の一覧を表示する依頼済一覧表示ボタンB20とが表示される。
【0115】
そして、例えば、依頼者が依頼済一覧表示ボタンB20を押下した場合、操作端末4には、
図13(B)に示すように、依頼済一覧表示画面4b(依頼済一覧表示画面5b)が表示される。
【0116】
具体的に、依頼済一覧表示画面4bには、例えば、依頼済の業務の一覧を表示する一覧表示欄B21と、メニュー画面4aに遷移するOKボタンB22とが表示される。さらに具体的に、一覧表示欄B21には、
図13(B)に示すように、例えば、受託者に対して遂行依頼を行った業務ごとに、各業務の遂行依頼を行った日付や、各業務の遂行依頼を行った受託者の識別情報や、各業務の現在までの進捗率が表示される。なお、一覧表示欄B21には、例えば、受託者に対して遂行依頼を行った業務ごとに、各業務の内容を端的に表現するキーワードが表示されるものであってもよい。
【0117】
また、例えば、依頼者が依頼開始ボタンB10を押下した場合、操作端末4には、
図14(A)に示すように、依頼入力画面4c(依頼入力画面5c)が表示される。
【0118】
具体的に、依頼入力画面4cには、例えば、新たな依頼内容の入力を受け付ける依頼内容入力欄B11と、新たな依頼の依頼先の入力を受け付ける依頼先入力欄B12と、新たな依頼の遂行期限の入力を受け付ける期限入力欄B13と、各欄に入力した内容を確定させるとともにメニュー画面4aに遷移するOKボタンB14とが表示される。
【0119】
次に、受託者が操作端末5を用いて操作を行う場合の画面遷移について説明を行う。例えば、操作端末5に対する操作を開始する場合、受託者は、例えば、操作端末5に予めインストールされた所定のアプリケーションを起動することにより、
図13(A)に示すように、メニュー画面5a(メニュー画面4a)を表示する。
【0120】
図13(A)に示すメニュー画面5aには、例えば、受託者が押下するボタンとして、遂行依頼を受けた業務の内容を表示する業務表示ボタンB30と、遂行依頼を受けた業務の一覧を表示するボタンである業務一覧表示ボタンB40とが表示される。
【0121】
そして、例えば、受託者が業務表示ボタンB30を押下した場合、操作端末5には、
図14(B)に示すように、業務表示画面5d(業務表示画面4d)が表示される。
【0122】
具体的に、業務表示画面5dには、例えば、業務内容を表示する依頼内容表示欄B31と、業務の依頼元を表示する依頼元表示欄B32と、業務の遂行期限を表示する期限表示欄B33と、メニュー画面5aに遷移するOKボタンB34とが表示される。
【0123】
また、例えば、受託者が業務一覧表示ボタンB40を押下した場合、操作端末5には、
図15(A)に示すように、進捗入力画面5e(進捗入力画面4e)が表示される。
【0124】
具体的に、進捗入力画面5eには、例えば、遂行依頼を受けた業務の一覧を表示するとともに各業務の進捗の入力を受け付ける進捗入力欄B41と、進捗入力欄B41に入力した内容を確定させるとともにメニュー画面5aに遷移するOKボタンB42と、遂行依頼を受けた業務に用いる雛形301の評価を行う雛形評価画面5f(雛形評価画面4f)に推移する評価ボタンB43とが表示される。
【0125】
なお、操作端末5は、例えば、受託者によってOKボタンB42が押下されたことに応じて、進捗入力欄B41に入力されていた情報を進捗情報201aとして情報処理装置1に送信するものであってもよい。また、進捗入力画面5eには、例えば、進捗入力欄B41に表示された業務のうちのいずれかについての問合せを行う旨のボタンや、問合せの内容を入力する欄や、問合せを行う協力者の指定の入力を受け付ける欄が表示されるものであってもよい。さらに、進捗入力画面5eには、例えば、協力者に対して行った問合せの回答を表示する旨のボタンや、回答の内容を表示する欄が表示されるものであってもよい。
【0126】
そして、例えば、受託者が評価ボタンB43を押下した場合、操作端末5には、
図15(B)に示すように、雛形評価画面5f(雛形評価画面4f)が表示される。
【0127】
具体的に、雛形評価画面5fには、例えば、遂行依頼を受けた業務に用いる雛形301の評価の入力を受け付ける評価入力欄B44と、遂行依頼を受けた業務に用いる業務の完了日の入力を受け付ける完了入力欄B45と、各欄に入力した内容を確定させるとともにメニュー画面5aに遷移するOKボタンB46とが表示される。
【0128】
なお、評価入力欄B44には、例えば、雛形301についての肯定的な評価を示す「〇」、または、雛形301についての否定的な評価を示す「×」の入力を受け付けるものであってよい。また、操作端末5は、例えば、受託者によってOKボタンB46が押下されたことに応じて、評価入力欄B44に入力されていた情報を進捗情報201aとして情報処理装置1に送信するものであってもよい。
【0129】
このように、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、操作端末4から、所定の業務についての遂行依頼と、所定の業務の遂行手順を示す情報として特定の雛形301(以下、第1手順情報とも呼ぶ)が指定されたことを示す指定情報とを受信したことに応じて、受信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて操作端末5に送信する。また、情報処理装置1は、例えば、操作端末5から所定の業務の遂行についての進捗状況を示す進捗情報201aを受信したことに応じて、受信した進捗情報201aを操作端末4から参照可能な状態で記憶装置2に記憶する。
【0130】
具体的に、操作端末4が送信した遂行依頼は、例えば、操作端末4が送信した遂行依頼の送信先が操作端末5であることを示す送信先情報を含み、情報処理装置1は、送信先情報を参照して、操作端末4が送信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて操作端末5に送信する。
【0131】
これにより、依頼者は、例えば、受託者に対して遂行依頼を行った各業務の遂行状況を適宜参照することが可能になり、各業務の遂行状況を容易に把握することが可能になる。
【0132】
また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、操作端末4が送信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて操作端末5に送信する前に、特定の雛形301を記憶装置3に記憶する。そして、情報処理装置1は、例えば、特定の雛形301が所定の業務の遂行手順に関する情報として適するか否かの判断結果を示す評価情報301aを操作端末5から受信したことに応じて、受信した評価情報301aを特定の雛形301と対応付けるとともに操作端末4から参照可能な状態で記憶装置3に記憶する。
【0133】
また、情報処理装置1は、例えば、特定の雛形301が所定の業務の遂行手順に関する情報として適すると判断されたこと示す評価情報301aを受信した場合、操作端末4が送信した遂行依頼と特定の雛形301とを対応付けて記憶装置2に記憶する。また、情報処理装置1は、例えば、特定の雛形301が所定の業務の遂行手順に関する情報として適しないと判断されたことを示す評価情報301aを受信した場合、所定の業務の遂行手順に関する情報として適すると判断された他の雛形301(以下、第2手順情報とも呼ぶ)を記憶装置3から受信し、操作端末4が送信した遂行依頼と他の雛形301とを対応付けて記憶装置2に記憶する。
【0134】
これにより、依頼者は、例えば、記憶装置2に記憶された評価情報301aを参照することで、各雛形301についての評価等を把握した上で、業務の遂行依頼に対応付ける雛形301を選択することが可能になる。
【0135】
また、本実施の形態における情報処理装置1は、例えば、操作端末5から所定の業務の遂行についての問合せに関する問合情報201bを受信したことに応じて、受信した問合情報201bを操作端末6に送信するとともに、受信した問合情報201bを操作端末4から参照可能な状態で記憶装置2に記憶する。
【0136】
さらに、情報処理装置1は、例えば、操作端末6から問合せに対応する回答に関する回答情報201cを受信したことに応じて、受信した回答情報201cを操作端末5に送信するとともに、受信した回答情報201cを操作端末4から参照可能な状態で記憶装置2に記憶する。
【0137】
これにより、依頼者は、例えば、受託者に対して遂行依頼を行った各業務の遂行状況を示す情報のうち、受託者と依頼者との間において送受信が行われない情報についても、適宜参照することが可能になる。そのため、依頼者は、例えば、受託者が業務を遂行する過程で発生した問題や、その問題に対して受託者が行った対処の内容等についても把握することが可能になる。したがって、依頼者は、例えば、各業務の遂行状況をより精度良く把握することが可能になる。
【0138】
なお、上記の例では、依頼者が操作端末4を介して業務の遂行依頼を行うことを契機として業務依頼処理が開始される場合について説明を行ったが、これに限られない。受託者は、例えば、情報処理装置1から遂行依頼等を受信していない場合であっても、操作端末5を介した進捗情報201aの送信を自発的に行うものであってもよい(
図7のステップS5)。
【0139】
これにより、情報処理装置1は、例えば、依頼者が受託者に対して口頭で業務の遂行依頼を行った場合のように、情報処理装置1から操作端末5に対する遂行依頼等の送信が行われない場合であっても、受託者が遂行した業務についての履歴情報201を記憶装置2に蓄積することが可能になる。
【0140】
また、情報処理装置1は、例えば、操作端末4から遂行依頼等を受信していない場合であっても、操作端末5に対して自発的に遂行依頼等を送信するものであってもよい(
図7のステップS4)。
【0141】
これにより、情報処理装置1は、例えば、遂行時間が予め定められているような定型的な業務に対応する遂行依頼等を、操作端末4からの遂行依頼等の受信を待つことなく操作端末5に送信することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、例えば、遂行依頼等の送信に伴う依頼者の作業負担を軽減させることが可能になる。
【0142】
[第1の実施の形態における業務依頼処理が行われるケースの具体例]
次に、第1の実施の形態における業務依頼処理が行われるケースの具体例について説明を行う。
【0143】
本実施の形態における情報処理システム10は、例えば、所定の業務の遂行に適すると判断可能な雛形301を受託者に参照させることで、所定の業務の遂行についての受託者の経験が十分でない場合であっても、所定の業務を受託者に遂行させることが可能になる。そのため、情報処理システム10は、例えば、依頼者が受託者に対して教育を行う必要がある時間を抑制することが可能になる。
【0144】
具体的に、例えば、地震等の自然災害やパンデミックが発生した場合、現場対応等を行う部門(以下、特定の部門とも呼ぶ)では、通常時よりも多くの人員が必要になる。そのため、企業では、このような場合、例えば、他の部門の業務を縮小するとともに、特定の部門に対する追加人員の配置を行う。
【0145】
しかしながら、特定の部門に配置された追加人員は、特定の部門における業務の経験を十分に有していない場合がある。そのため、特定の部門では、他の部門からの追加人員の配置が行われた場合であっても、追加人員に対して教育を行う必要が生じ、結果として、現場対応等の業務(特定の部門における通常業務)を行う人員を十分に確保することができなくなる可能性がある。
【0146】
この点、本実施の形態における情報処理システム10は、例えば、業務の遂行に適すると判断可能な雛形301を追加人員に参照させることで、追加人員が遂行することが可能な業務の範囲を自発的に拡大させることが可能になる。そのため、情報処理システム10は、この場合、例えば、追加人員に対して行う必要がある教育の時間を抑制することが可能になるとともに、追加人員を戦力として活用することが可能になるまでの時間を短縮させることが可能になる。
【0147】
したがって、情報処理システム10は、例えば、地震等の自然災害やパンデミックが発生したことに伴い、特定の部門に対する追加人員の配置が行われる場合であっても、特定の部門において通常業務を行う人員の確保を十分に行うことが可能になる。
【0148】
同様に、本実施の形態における情報処理システム10は、例えば、産業構造の変化に伴って、複数の部門間における人員の再配置が行われるような場合であっても、部門が変更された人員に対して行う必要がある教育の時間を抑制することが可能になるとともに、部門が変更された人員を戦力として活用することが可能になるまでの時間を短縮させることが可能になる。そのため、情報処理システム10は、このような場合においても、人員の再配置が行われた各部門において通常業務を行う人員の確保を十分に行うことが可能になる。
【0149】
[第2の実施の形態における業務依頼処理]
次に、第2の実施の形態における業務依頼処理について説明を行う。第1の実施の形態における業務依頼処理では、例えば、依頼者から業務の遂行依頼を受けた受託者(以下、第1受託者とも呼ぶ)が自ら業務の遂行を行う場合について説明を行った。これに対し、第2の実施の形態における業務依頼処理では、例えば、第1受託者が依頼者から遂行依頼を受けた業務を他の受託者(以下、第2受託者とも呼ぶ)に依頼する場合について説明を行う。すなわち、第2の実施の形態における第1受託者は、例えば、依頼者から遂行依頼を受けた業務を自ら遂行することなく、第2受託者に対して再依頼を行う。
【0150】
具体的に、第1受託者が用いる操作端末5は、例えば、第1受託者による情報の入力に応じて、操作端末5に送信した遂行依頼等を第2受託者が用いる操作端末(以下、第4ユーザ端末とも呼ぶ)に送信する旨を示す情報を情報処理装置1に送信する。
【0151】
そして、情報処理装置1は、例えば、第1受託者が用いる操作端末5から、操作端末5に送信した遂行依頼等を第2受託者が用いる操作端末に送信する旨を受信したことに応じて、操作端末5に送信した遂行依頼等を第2受託者が用いる操作端末に送信する。
【0152】
その後、情報処理装置1は、例えば、第2受託者が用いる操作端末から所定の業務に対応する履歴情報201(例えば、進捗情報201a、問合情報201b及び回答情報201c)を受信したことに応じて、受信した履歴情報201を、第1受託者が用いる操作端末5だけでなく、依頼者が用いる操作端末4からも参照可能な状態で記憶装置2に記憶する。以下、第2の実施の形態における業務依頼処理の具体例について説明を行う。
【0153】
[第2の実施の形態における業務依頼処理の具体例]
図16は、第2の実施の形態における業務依頼処理を説明する図である。具体的に、
図16は、企業である組織CPの具体例を説明する図である。
【0154】
図16に示す組織CPは、社長P11が部長P12に対して直接指示を行い、部長P12が課長P13に直接指示を行い、課長P13が課員P14、課員P15、課員P16及び課員P17のそれぞれに対して直接指示を行う組織である。
【0155】
そして、社長P11が部長P12に対して業務の遂行依頼を行った場合、部長P12は、
図16に示すように、例えば、社長P11から行われた遂行依頼を課長P13に対してさらに行う。また、部長P12が課長P13に対して業務の遂行依頼を行った場合、課長P13は、例えば、部長P12から行われた遂行依頼を課員P14、課員P15、課員P16及び課員P17(以下、単に課員P14等とも呼ぶ)のそれぞれに対してさらに行う。
【0156】
すなわち、
図16に示す組織CPにおいて、社長P11が部長P12に対して遂行依頼を行った業務は、社長P11が直接指示を行っていない課員P14等によって遂行される可能性がある。そのため、社長P11は、この場合、例えば、自らが遂行依頼を行った業務の遂行状況を容易に把握することができない可能性がある。
【0157】
そこで、第2の実施の形態における情報処理装置1は、例えば、課員P14等のそれぞれから送信された履歴情報201を、課員P14等に対して遂行依頼を直接行った課長P13だけでなく、課長P13に対して遂行依頼を直接行った部長P12や、部長P12に対して遂行依頼を直接行った社長P11からも参照可能な形で記憶装置2に記憶する。
【0158】
これにより、社長P11は、例えば、記憶装置2に記憶した履歴情報201を参照することで、遂行依頼を直接行っていない課員P14等が業務を遂行する場合であっても、業務の遂行状況を容易に把握することが可能になる。
【0159】
[第2の実施の形態における業務依頼処理のシーケンスチャート図]
次に、第2の実施の形態における業務依頼処理を説明するシーケンスチャート図について説明を行う。
図17は、第2の実施の形態における業務依頼処理を説明するシーケンスチャート図である。以下、第1の実施の形態における業務遂行処理と異なる点について説明を行う。
【0160】
情報処理装置1(依頼送信部112)は、例えば、
図17に示すように、操作端末4から受信した遂行依頼等を操作端末5に送信した後、必要に応じて、操作端末4から受信した遂行依頼等を操作端末7に送信する(
図17のステップS4及びステップS31)。操作端末7は、例えば、第2受託者が用いる操作端末である。
【0161】
具体的に、例えば、操作端末4から送信された遂行依頼等を操作端末7にも送信する旨の情報が操作端末5から送信された場合、情報処理装置1(依頼送信部112)は、操作端末4から受信した遂行依頼等を操作端末7にも送信する。すなわち、情報処理装置1は、例えば、操作端末4から送信された遂行依頼等を操作端末7にも送信する旨の情報を第1受託者が操作端末5を介して入力したことに応じて、操作端末4から受信した遂行依頼等を操作端末7にも送信する。
【0162】
なお、情報処理装置1は、例えば、依頼者や第1受託者等によって予め指定されている場合、操作端末4から送信された遂行依頼等を操作端末5に送信したことに応じて、操作端末4から送信された遂行依頼等を操作端末7に対しても自動的に送信するものであってもよい。
【0163】
その後、操作端末7は、例えば、ステップS31で情報処理装置1から送信された遂行依頼等を受信した場合、所定の業務についての進捗情報201aの入力を受け付けるまで待機する(
図17のステップS32)。
【0164】
続いて、例えば、
図17に示すように、所定の業務の進捗情報201aの入力を受け付けた場合、操作端末7は、入力を受け付けた進捗情報201aを情報処理装置1に送信する(
図17のステップS33)。そして、情報処理装置1(情報管理部113)は、例えば、第1の実施の形態における場合と同様に、ステップS33で送信された進捗情報201aを履歴情報201の少なくとも一部として記憶装置2に記憶する(
図17のステップS7)。
【0165】
さらに、例えば、
図17に示すように、ステップS31で送信された特定の雛形301についての評価情報301aの入力を受け付けた場合、操作端末7は、入力を受け付けた評価情報301aを情報処理装置1に送信する(
図7のステップS34)。そして、情報処理装置1(評価管理部119)は、例えば、操作端末7から送信された評価情報301aを受信した場合、第1の実施の形態における場合と同様に、受信した評価情報301aを特定の雛形301と対応付けて記憶装置3に記憶する(
図17のステップS12)。
【0166】
このように、第2の実施の形態における情報処理装置1は、例えば、操作端末4が送信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて操作端末5に送信した後、第1受託者が用いる操作端末5に送信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて第2受託者が用いる操作端末7に送信する。そして、情報処理装置1は、例えば、第2受託者が用いる操作端末7から所定の業務に対応する進捗情報201aを受信したことに応じて、受信した進捗情報201aを操作端末4及び第1受託者が用いる操作端末5のそれぞれから参照可能な状態で記憶装置2に記憶する。
【0167】
具体的に、情報処理装置1は、例えば、第1受託者が用いる操作端末5に送信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて第2受託者が用いる操作端末7に送信する旨の情報を、第1受託者が用いる操作端末5から受信したことに応じて、第1受託者が用いる操作端末5に送信した遂行依頼と指定情報とを対応付けて第2受託者が用いる操作端末7に送信する。
【0168】
これにより、依頼者は、例えば、依頼者から業務の遂行依頼を直接受けた受託者が業務の遂行を行わない場合であっても、各業務の遂行状況を適宜参照することが可能になり、各業務の遂行状況を容易に把握することが可能になる。
【0169】
[第1変形例における業務依頼処理]
次に、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の業務依頼処理における第1変形例について説明を行う。
図18は、第1変形例における業務依頼処理について説明する図である。
【0170】
記憶装置2は、例えば、情報処理システム100内において発生した履歴情報201(操作端末4や操作端末5から送信された履歴情報201)に加えて、他の情報処理システムにおいて発生した履歴情報(図示せず)を併せて蓄積するものであってもよい。
【0171】
具体的に、記憶装置2は、例えば、
図18に示すように、情報処理システム20において発生した履歴情報(図示せず)についても併せて蓄積するものであってもよい。さらに、記憶装置2は、例えば、情報処理システム20以外の情報処理システム(図示せず)において発生した履歴情報(図示せず)のそれぞれについても蓄積するものであってよい。
【0172】
これにより、依頼者は、例えば、記憶装置2に記憶された各履歴情報を参照することで、自らが受託者に対して遂行依頼を行った業務の遂行状況のみでなく、受託者が並行して進めている他の業務の遂行状況についても併せて把握することが可能になる。そのため、依頼者は、例えば、業務の遂行依頼を行った受託者の現在の作業負荷(全体の作業負荷)についての情報を把握することが可能になる。また、依頼者は、例えば、業務の遂行依頼を行う受託者の決定等を、各受託者の現在の作業負荷の情報を参照した上で行うことが可能になる。
【符号の説明】
【0173】
1:情報処理装置 2:記憶装置
3:記憶装置 4:操作端末
5:操作端末 6:操作端末
7:操作端末 10:情報処理システム
20:情報処理システム 201:履歴情報
201a:進捗情報 201b:問合情報
201c:回答情報 301:雛形
301a:評価情報 P1:依頼者
P2:受託者 P3:協力者