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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184029
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】認証システム及び認証装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/32 20130101AFI20231221BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20231221BHJP
【FI】
G06F21/32
G06T7/00 510F
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097920
(22)【出願日】2022-06-17
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奈良井 一雅
【テーマコード(参考)】
5B043
【Fターム(参考)】
5B043BA04
5B043DA05
5B043FA08
(57)【要約】
【課題】登録された生体情報の更新が必要な場合にその更新を簡単に行うことができ、利用者の負担を軽減できる認証システムを提供する。
【解決手段】認証システムは、認証装置2、及び認証装置3を備える。記憶部21に、利用者の登録生体情報Bが記憶される。登録部36は、認証部35による本人認証が成功した場合に、取得部33によって照合識別情報が取得された際に取得部34によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、登録識別情報Cに紐付けて登録生体情報Dとして記憶部32に記憶させる。更新部25は、登録生体情報Bの更新が必要であると判定部24によって判定されると、登録生体情報Dに基づいて登録生体情報Bを更新する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1認証装置と、
前記第1認証装置と通信可能な第2認証装置と、
を備え、
前記第1認証装置は、
利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、
照合生体情報を取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得された前記照合生体情報を前記第1登録生体情報と照合し、本人認証を行う第1認証部と、
前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、
更新部と、
を備え、
前記第2認証装置は、
前記利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、
照合識別情報を取得する第2取得部と、
前記第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第3取得部と、
前記第2取得部によって取得された前記照合識別情報を前記登録識別情報と照合し、本人認証を行う第2認証部と、
前記第2認証部による本人認証が成功した場合に、前記第2取得部によって前記照合識別情報が取得された際に前記第3取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、前記登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として前記第2記憶部に記憶させる登録部と、
を備え、
前記更新部は、前記第1登録生体情報の更新が必要であると前記判定部によって判定されると、前記第2登録生体情報に基づいて前記第1登録生体情報を更新する認証システム。
【請求項2】
前記第2認証装置は、更新制御部を更に備え、
前記更新部は、前記第1登録生体情報の更新が必要であると前記判定部によって判定されると、情報要求を前記第2認証装置に送信し、
前記更新制御部は、前記情報要求に基づいて、前記第2登録生体情報を前記第1認証装置に送信し、
前記更新部は、前記情報要求の応答として受信した前記第2登録生体情報に基づいて、前記第1登録生体情報を更新する請求項1に記載の認証システム。
【請求項3】
前記情報要求に、前記登録識別情報と同じ情報が含まれ、
前記更新制御部は、前記情報要求に含まれる当該情報に基づいて、前記第2登録生体情報を送信する請求項2に記載の認証システム。
【請求項4】
前記判定部は、前記第1認証部による本人認証が成功すると、前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定し、
前記情報要求に、前記第1認証部による本人認証で用いられた前記照合生体情報が含まれ、
前記更新制御部は、前記情報要求に含まれる前記照合生体情報に基づいて、前記第2登録生体情報を送信する請求項2に記載の認証システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記第1認証部による本人認証が成功すると、前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の認証システム。
【請求項6】
前記判定部は、前記第1登録生体情報の更新が一定時間以上行われてない場合に、前記第1登録生体情報の更新が必要であると判定する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の認証システム。
【請求項7】
前記判定部は、前記第1登録生体情報に関して前記第1認証部による本人認証が一定時間以上成功してない場合に、前記第1登録生体情報の更新が必要であると判定する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の認証システム。
【請求項8】
前記第1認証装置は、カメラを備え、
前記第1取得部は、前記カメラによって撮影された顔の画像に基づいて、前記照合生体情報を取得する請求項1から請求項4の何れか一項に記載の認証システム。
【請求項9】
利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、
前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、
前記第1登録生体情報の更新が必要であると前記判定部によって判定されると、情報要求を送信する更新部と、
を備えた他の認証装置と通信可能な認証装置であって、
前記利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、
照合識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部によって取得された前記照合識別情報を前記登録識別情報と照合し、本人認証を行う認証部と、
前記認証部による本人認証が成功した場合に、前記第1取得部によって前記照合識別情報が取得された際に前記第2取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、前記登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として前記第2記憶部に記憶させる登録部と、
前記情報要求に対する応答として前記第2登録生体情報を前記他の認証装置に送信し、前記第2登録生体情報に基づいて前記更新部に前記第1登録生体情報を更新させる更新制御部と、
を備えた認証装置。
【請求項10】
カメラを更に備え、
前記第2取得部は、前記カメラによって撮影された顔の画像に基づいて、生体情報を取得する請求項9に記載の認証装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、認証システム及び認証装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、カードを用いて本人認証を行うシステムが記載されている。特許文献1に記載されたシステムでは、カードに記憶された情報とカメラによって撮影された情報とが比較され、類似度が算出される。算出された類似度が閾値以上であれば、当該カードの利用者が本人認証される。
【0003】
また、特許文献1に記載されたシステムでは、カードに記憶された情報を更新する必要があるか否かが判定される。カードに記憶された情報を更新する必要があると判定されると、カードの利用者は、更新処理ユニットのカメラで自分を撮影する。これにより、カードに新しく記憶するための情報が取得される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-337926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたシステムでは、カードに記憶された情報を更新する必要があると判定されると、カードの利用者は、その場で更新処理ユニットのカメラの前まで移動し、撮影を行わなければならない。また、撮影には、オペレータの協力も必要になる。このため、特許文献1に記載されたシステムは、利便性が悪いといった問題があった。
【0006】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、登録された生体情報の更新が必要な場合にその更新を簡単に行うことができ、利用者の負担を軽減できる認証システムを提供することである。本開示の他の目的は、そのような認証システムにおいて利用可能な認証装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る認証システムは、第1認証装置と、第1認証装置と通信可能な第2認証装置と、を備える。第1認証装置は、利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、照合生体情報を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得された照合生体情報を第1登録生体情報と照合し、本人認証を行う第1認証部と、第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、更新部と、を備える。第2認証装置は、利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、照合識別情報を取得する第2取得部と、第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第3取得部と、第2取得部によって取得された照合識別情報を登録識別情報と照合し、本人認証を行う第2認証部と、第2認証部による本人認証が成功した場合に、第2取得部によって照合識別情報が取得された際に第3取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として第2記憶部に記憶させる登録部と、を備える。更新部は、第1登録生体情報の更新が必要であると判定部によって判定されると、第2登録生体情報に基づいて第1登録生体情報を更新する。
【0008】
本開示に係る認証装置は、利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、第1登録生体情報の更新が必要であると判定部によって判定されると、情報要求を送信する更新部と、を備えた他の認証装置と通信可能な認証装置である。本認証装置は、利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、照合識別情報を取得する第1取得部と、第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第2取得部と、第1取得部によって取得された照合識別情報を登録識別情報と照合し、本人認証を行う認証部と、認証部による本人認証が成功した場合に、第1取得部によって照合識別情報が取得された際に第2取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として第2記憶部に記憶させる登録部と、情報要求に対する応答として第2登録生体情報を他の認証装置に送信し、第2登録生体情報に基づいて更新部に第1登録生体情報を更新させる更新制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、認証システムにおいて、登録された生体情報の更新が必要な場合にその更新を簡単に行うことができ、利用者の負担を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態1における認証システムの例を示す図である。
図2】認証装置の動作例を示すフローチャートである。
図3】認証装置の動作例を示すフローチャートである。
図4】認証装置の他の動作例を示すフローチャートである。
図5】認証装置のハードウェア資源の例を示す図である。
図6】認証装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0012】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における認証システム1の例を示す図である。図1に示す認証システム1は、認証装置2、及び認証装置3を備える。認証装置2と認証装置3とは、互いに通信が可能である。一例として、認証装置3は、入退館を管理するシステムといった外部システムに備えられる。他の例として、認証装置3として、スマートフォン等の顔認証機能が利用されても良い。
【0013】
認証装置2は、生体情報を用いて本人認証を行うための装置である。一例として、認証装置2は、人の顔に関する情報を生体情報として用いる。以下においては、人の顔に関する情報のことを単に顔情報ともいう。認証装置2は、指紋に関する情報、静脈に関する情報、又は骨格に関する情報を生体情報として用いても良い。認証装置2は、他の情報を生体情報として用いても良い。認証装置2が顔情報を生体情報として用いる場合、認証装置2にカメラ20が備えらえる。
【0014】
一例として、認証装置2は、外部システムから顔情報を取得して更新する機能を備えた顔認証システムに備えられる。認証装置2が顔認証システムに備えられる場合、認証装置3は、入退室を管理するシステムに備えられることが好適である。入退室を管理する当該システムには、カメラ機能付きの認証端末、或いはシステム連携したカメラシステムが含まれても良い。
【0015】
認証装置2は、記憶部21、取得部22、認証部23、判定部24、及び更新部25を備える。
【0016】
記憶部21に、登録生体情報Bが記憶される。登録生体情報Bは、本人認証を行うために利用者が認証装置2に予め登録しておいた生体情報である。例えば、利用者Aが認証装置2による本人認証が必要な人である場合、利用者Aの登録生体情報Bが記憶部21に記憶される。記憶部21には、各利用者の登録生体情報Bが記憶されている。以下においては、利用者Aの当該登録生体情報に対して符号B1を付すことにより、当該登録生体情報B1を記憶部21に記憶された他の登録生体情報Bと区別する。
【0017】
認証装置3は、個人を識別するための情報を用いて本人認証を行うための装置である。以下においては、当該情報を識別情報ともいう。一例として、認証装置3による本人認証が必要な利用者はカードを所持する。各カードに、利用者を識別するためのカードIDが含まれる。認証装置3は、カードIDを識別情報として用いる。認証装置3がカードIDを識別情報として用いる場合、認証装置3にカードリーダ30が備えらえる。認証装置3は、他の情報を識別情報として用いても良い。認証装置3は、生体情報を識別情報として用いても良い。生体情報は、識別情報の一例である。
【0018】
認証装置3は、記憶部32、取得部33、取得部34、認証部35、登録部36、及び更新制御部37を備える。また、認証装置3は、認証装置2において本人認証を行うために用いられる生体情報と同種の生体情報を取得するための機器を備える。認証装置2において本人認証のために顔情報が用いられる場合、認証装置3はカメラ31を備える。
【0019】
記憶部32に、登録識別情報Cが記憶される。登録識別情報Cは、本人認証を行うために利用者が認証装置3に予め登録しておいた識別情報である。例えば、利用者Aが認証装置3による本人認証が必要な人である場合、利用者Aの登録識別情報Cが記憶部32に記憶される。記憶部32には、各利用者の登録識別情報Cが記憶されている。以下においては、利用者Aの登録識別情報に対して符号C1を付すことにより、当該登録識別情報C1を記憶部32に記憶された他の登録識別情報Cと区別する。
【0020】
また、記憶部32に、登録識別情報Cに紐付けて登録生体情報Dが記憶される。登録生体情報Dは、認証装置2の記憶部21に記憶された登録生体情報Bと同種の生体情報である。認証装置2の記憶部21に登録生体情報Bとして顔情報が記憶されているのであれば、認証装置3の記憶部32にも、登録生体情報Dとして顔情報が記憶される。例えば、記憶部32には、利用者Aの登録識別情報C1に紐付けて利用者Aの登録生体情報Dが記憶される。以下においては、利用者Aの当該登録生体情報に対して符号D1を付すことにより、当該登録生体情報D1を記憶部32に記憶された他の登録生体情報Dと区別する。
【0021】
以下に、図2から図4も参照し、認証システム1の動作について詳細に説明する。図2は、認証装置2の動作例を示すフローチャートである。
【0022】
認証装置2では、照合操作が行われたか否かが判定される(S101)。照合操作は、予め設定される。例えば、利用者が特定の釦を押すことにより、S101でYesと判定される。利用者がカメラ20の前に顔を近づけることにより、S101でYesと判定されても良い。利用者が他の操作を行うことにより、S101でYesと判定されても良い。
【0023】
S101でYesと判定されると、取得部22は、照合生体情報を取得する(S102)。照合生体情報は、登録生体情報Bと比較するための生体情報である。登録生体情報Bが顔情報であれば、照合生体情報も顔情報である。例えば、S101でYesと判定されると、カメラ20によって利用者の顔が撮影される。取得部22は、カメラ20によって撮影された顔の画像に基づいて、照合生体情報を取得する。
【0024】
S102で照合生体情報が取得されると、認証部23は本人認証を行う(S103)。S103では、認証部23は、取得部22によってS102で取得された照合生体情報を記憶部21に記憶された登録生体情報Bと照合する。S102で取得された照合生体情報が記憶部21に記憶された何れかの登録生体情報Bと一致すると、本人認証は成功し、利用者が特定される。S102で取得された照合生体情報が記憶部21に記憶された何れの登録生体情報Bとも一致しなければ、本人認証は失敗する。S103で本人認証が失敗すると、認証装置2の処理は終了する。なお、照合生体情報が登録生体情報Bに一致するか否かの条件は、予め設定される。
【0025】
利用者Aが認証装置2に対して照合操作を行い、カメラ20によって利用者Aの顔が撮影された具体例E1を考える。上述したように、利用者Aの登録生体情報B1は、記憶部21に記憶されている。このため、S102で取得された照合生体情報が登録生体情報B1と照合されると、本人認証は成功する。S103で本人認証が成功すると、認証動作が行われる(S104)。認証動作として、何らかの装置のロックが解除されても良い。認証動作として、本人認証が成功した旨の認証情報が他の装置に送信されても良い。かかる場合、認証情報を受信した当該他の装置において、利用者Aに対して許可された特定の動作が行われる。なお、認証動作は、これらの例に限定されない。
【0026】
また、S103で本人認証が成功すると、判定部24は、当該登録生体情報Bの更新が必要であるか否かを判定する(S105)。上記具体例E1では、登録生体情報B1を用いることによって本人認証が成功したため、判定部24は、S105において登録生体情報B1の更新が必要であるか否かを判定する。
【0027】
登録生体情報Bの更新が必要であると判定するための条件は予め設定される。以下においては、当該条件を更新条件ともいう。一例として、対象の登録生体情報Bの更新が一定時間以上行われていない場合に、更新条件は成立する。当該一定時間は予め設定される。他の例として、S103で本人認証が成功した際の照合の一致率が閾値を下回っている場合に、更新条件が成立しても良い。当該閾値は予め設定される。更新条件が成立しなければ、S105でNoと判定される。S105でNoと判定されると、認証装置2の処理は終了する。
【0028】
更新条件が成立すると、S105でYesと判定される。S105でYesと判定されると、更新部25は、情報要求を認証装置3に送信する(S106)。情報要求は、対象の登録生体情報Bを更新するために必要な情報を要求するための信号である。上記具体例E1であれば、更新部25は、S106において、登録生体情報B1を更新するために必要な情報を認証装置3に要求する。
【0029】
情報要求に、個人を識別するための情報が含まれる。一例として、情報要求に、登録識別情報Cと同じ情報が含まれる。上記具体例E1であれば、情報要求に、登録識別情報C1と同じ情報が含まれる。他の例として、情報要求に、認証部23による本人認証で用いられた照合生体情報、即ち取得部22によってS102で取得された照合生体情報が含まれても良い。
【0030】
図3は、認証装置3の動作例を示すフローチャートである。
【0031】
認証装置3では、照合操作が行われたか否かが判定される(S201)。照合操作は、予め設定される。例えば、利用者が特定の釦を押すことにより、S201でYesと判定される。利用者がカードリーダ30に自分のカードを近づけることにより、S201でYesと判定されても良い。利用者がカメラ31の前に顔を近づけることにより、S201でYesと判定されても良い。利用者が他の操作を行うことによって、S201でYesと判定されても良い。
【0032】
S201でYesと判定されると、取得部33は、照合識別情報を取得する(S202)。照合識別情報は、登録識別情報Cと比較するための識別情報である。登録識別情報CがカードIDであれば、照合識別情報もカードIDである。例えば、S201でYesと判定されると、カードリーダ30によって利用者のカードからカードIDが読み取られる。取得部33は、カードリーダ30によって読み取られたカードIDに基づいて、照合識別情報を取得する。
【0033】
また、S201でYesと判定されると、認証装置3では、生体情報が取得されたか否かが判定される(S203)。取得部34は、生体情報を取得する。取得部34が取得する生体情報は、認証装置2の記憶部21に記憶された登録生体情報Bと同種の生体情報である。記憶部21に登録生体情報Bとして顔情報が記憶されているのであれば、取得部34は顔情報を取得する。
【0034】
例えば、カメラ31によって利用者の顔が撮影される。取得部34は、カメラ31によって撮影された顔の画像に基づいて、生体情報を取得する。取得部33によって照合識別情報が取得された際に取得部34によって生体情報が取得されると、S203でYesと判定される。取得部33によって照合識別情報が取得された際に取得部34によって生体情報が取得されなければ、S203でNoと判定される。なお、「取得部33によって照合識別情報が取得された際」とは、照合識別情報の取得と同時でなくても良い。取得部34による生体情報の取得は、照合識別情報の取得より前に行われても良いし、後に行われても良い。
【0035】
S203でNoと判定されると、認証部35は本人認証を行う(S204)。S204では、認証部35は、取得部33によってS202で取得された照合識別情報を記憶部32に記憶された登録識別情報Cと照合する。S202で取得された照合識別情報が記憶部32に記憶された何れかの登録識別情報Cと一致すると、本人認証は成功し、利用者が特定される。S202で取得された照合識別情報が記憶部32に記憶された何れの登録識別情報Cとも一致しなければ、本人認証は失敗する。S204で本人認証が失敗すると、認証装置3の処理は終了する。なお、照合識別情報が登録識別情報Cに一致するか否かの条件は、予め設定される。
【0036】
利用者Aが認証装置3に対して照合操作を行い、カードリーダ30によって利用者AのカードからカードIDが読み取られた具体例E2を考える。上述したように、利用者Aの登録識別情報C1は、記憶部32に記憶されている。このため、S202で取得された照合識別情報が登録識別情報C1と照合されると、本人認証が成功する。S204で本人認証が成功すると、認証動作が行われる(S207)。認証動作として、何らかの装置のロックが解除されても良い。認証動作として、本人認証が成功した旨の認証情報が他の装置に送信されても良い。かかる場合、認証情報を受信した当該他の装置において、利用者Aに対して許可された特定の動作が行われる。なお、認証動作は、これらの例に限定されない。
【0037】
一方、S203でYesと判定されると、認証部35は本人認証を行う(S205)。S205に示す処理は、S204に示す処理と同様である。即ち、S205において、認証部35は、取得部33によってS202で取得された照合識別情報を記憶部32に記憶された登録識別情報Cと照合する。S205で本人認証が失敗すると、認証装置3の処理は終了する。
【0038】
S205で本人認証が成功すると、登録部36は、本人認証が成功した利用者の生体情報を記憶部32に登録する処理を行う(S206)。S205で本人認証が成功した場合はS204で本人認証が成功した場合と異なり、S203で利用者の生体情報が取得されている。かかる場合、登録部36は、S203で取得された生体情報を、当該利用者の登録識別情報Cに紐付けて登録生体情報Dとして記憶部32に記憶させる。上記具体例E2であれば、S203において取得された利用者Aの生体情報が、登録識別情報C1に紐付けて登録生体情報D1として記憶部32に記憶される。
【0039】
また、S205で本人認証が成功すると、認証動作が行われる(S207)。
【0040】
図4は、認証装置3の他の動作例を示すフローチャートである。図4に示す動作フローは、図3に示す動作フローと並行して行われる。
【0041】
認証装置3では、更新制御部37は、情報要求を受信したか否かを判定する(S301)。S106で更新部25が送信した情報要求を認証装置3が受信すると、S301でYesと判定される。S301でYesと判定されると、更新制御部37は、受信した情報要求に基づいて、記憶部32に記憶されている登録生体情報Dを、情報要求に対する応答として認証装置2に送信する(S302)。上記具体例E1において情報要求が送信されたのであれば、更新制御部37は、記憶部32に記憶されている登録生体情報D1を認証装置2に送信する。
【0042】
例えば、登録識別情報Cと同じ情報が情報要求に含まれる場合、更新制御部37は、当該情報に基づいて認証装置2に送信する登録生体情報Dを特定する。他の例として、取得部22によってS102で取得された照合生体情報が情報要求に含まれる場合、更新制御部37は、当該照合生体情報に基づいて認証装置2に送信する登録生体情報Dを特定する。かかる場合、更新制御部37は、当該照合生体情報を記憶部32に記憶された登録生体情報Dと照合する。更新制御部37は、照合生体情報との照合の一致率が閾値を上回る登録生体情報Dを、情報要求に対する応答として認証装置2に送信する。
【0043】
認証装置2では、S106で情報要求が認証装置3に送信されると、当該情報要求の応答を認証装置3から受信したか否かが判定される(S107)。S106で送信された情報要求の応答として、S302で更新制御部37が送信した登録生体情報Dを認証装置2が受信すると、S107でYesと判定される。S107でYesと判定されると、更新部25は、受信した登録生体情報Dに基づいて、記憶部21に記憶されている登録生体情報Bを更新する(S108)。
【0044】
S108における更新は、記憶部21に現在記憶されている登録生体情報Bを、受信した登録生体情報Dに書き換えることによって行われても良い。他の例として、S108における更新は、受信した登録生体情報Dを最新の登録生体情報Bとして記憶部21に追加することによって行われても良い。
【0045】
本実施の形態に示す例では、記憶部21に記憶されている登録生体情報Bの更新が必要であると判定部24によって判定されると、更新部25は、認証装置3からの登録生体情報Dに基づいて登録生体情報Bを更新する。その際に、利用者は、その場でカメラ20による撮影を行ったり、オペレータの協力を要請したりする必要はない。このため、本実施の形態に示す例であれば、登録生体情報Bの更新を簡単に行うことができ、利用者の負担を軽減できる。
【0046】
本実施の形態では、S103で本人認証が成功すると、判定部24が、登録生体情報Bの更新が必要であるか否かを判定する例について説明した。他の例として、判定部24は、本人認証が成功したか否かに関わらず、登録生体情報Bの更新が必要であるか否かを判定しても良い。例えば、判定部24は、当該判定を定期的に行っても良い。かかる場合、ある登録生体情報Bに関して認証部23による本人認証が一定時間以上成功していなければ、判定部24は、その登録生体情報Bの更新が必要であると判定しても良い。当該一定時間は予め設定される。
【0047】
本実施の形態では、認証装置3において本人認証が成功すると、S207において認証動作が行われる例について説明した。他の例として、認証装置3は、S207における認証動作を行わず、本人認証が成功するとS206の処理のみを行っても良い。かかる場合、認証装置3では、S204及びS207の処理は行われない。S203では、Yesと判定されるまで生体情報を取得したか否かが判定される。
【0048】
認証装置3は、複数の認証装置2と通信し、各認証装置2から情報要求を受け付けても良い。認証装置3は、ある認証装置2から情報要求を受信すると、記憶部32に記憶されている登録生体情報Dを、情報要求に対する応答として当該認証装置2に送信する。
【0049】
図5は、認証装置3のハードウェア資源の例を示す図である。認証装置3は、ハードウェア資源として、プロセッサ41とメモリ42とを含む処理回路40を備える。処理回路40に複数のプロセッサ41が含まれても良い。処理回路40に複数のメモリ42が含まれても良い。
【0050】
本実施の形態において、符号32~37に示す各部は、認証装置3が有する機能を示す。記憶部32の機能は、メモリ42によって実現される。符号33~37に示す各部の機能は、プログラムとして記述されたソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現できる。当該プログラムは、メモリ42に記憶される。認証装置3は、メモリ42に記憶されたプログラムをプロセッサ41(コンピュータ)によって実行することにより、符号33~37に示す各部の機能を実現する。
【0051】
プロセッサ41は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、或いはDSPともいわれる。メモリ42として、半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、或いはDVDを採用しても良い。採用可能な半導体メモリには、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、及びEEPROM等が含まれる。
【0052】
図6は、認証装置3のハードウェア資源の他の例を示す図である。図6に示す例では、認証装置3は、プロセッサ41、メモリ42、及び専用ハードウェア43を含む処理回路40を備える。図6は、認証装置3が有する機能の一部を専用ハードウェア43によって実現する例を示す。認証装置3が有する機能の全部を専用ハードウェア43によって実現しても良い。専用ハードウェア43として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【0053】
認証装置2のハードウェア資源は、図5或いは図6に示す例と同様である。認証装置2は、ハードウェア資源として、プロセッサとメモリとを含む処理回路を備える。認証装置2は、メモリに記憶されたプログラムをプロセッサ(コンピュータ)によって実行することにより、符号22~25に示す各部の機能を実現する。なお、記憶部21の機能は、メモリによって実現される。認証装置2は、ハードウェア資源として、プロセッサ、メモリ、及び専用ハードウェアを含む処理回路を備えても良い。認証装置2が有する機能の一部或いは全部を専用ハードウェアによって実現しても良い。
【0054】
以下に、本開示に含まれ得る態様の例について、付記として明記する。
【0055】
[付記1]
第1認証装置と、
前記第1認証装置と通信可能な第2認証装置と、
を備え、
前記第1認証装置は、
利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、
照合生体情報を取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得された前記照合生体情報を前記第1登録生体情報と照合し、本人認証を行う第1認証部と、
前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、
更新部と、
を備え、
前記第2認証装置は、
前記利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、
照合識別情報を取得する第2取得部と、
前記第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第3取得部と、
前記第2取得部によって取得された前記照合識別情報を前記登録識別情報と照合し、本人認証を行う第2認証部と、
前記第2認証部による本人認証が成功した場合に、前記第2取得部によって前記照合識別情報が取得された際に前記第3取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、前記登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として前記第2記憶部に記憶させる登録部と、
を備え、
前記更新部は、前記第1登録生体情報の更新が必要であると前記判定部によって判定されると、前記第2登録生体情報に基づいて前記第1登録生体情報を更新する認証システム。
[付記2]
前記第2認証装置は、更新制御部を更に備え、
前記更新部は、前記第1登録生体情報の更新が必要であると前記判定部によって判定されると、情報要求を前記第2認証装置に送信し、
前記更新制御部は、前記情報要求に基づいて、前記第2登録生体情報を前記第1認証装置に送信し、
前記更新部は、前記情報要求の応答として受信した前記第2登録生体情報に基づいて、前記第1登録生体情報を更新する付記1に記載の認証システム。
[付記3]
前記情報要求に、前記登録識別情報と同じ情報が含まれ、
前記更新制御部は、前記情報要求に含まれる当該情報に基づいて、前記第2登録生体情報を送信する付記2に記載の認証システム。
[付記4]
前記判定部は、前記第1認証部による本人認証が成功すると、前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定し、
前記情報要求に、前記第1認証部による本人認証で用いられた前記照合生体情報が含まれ、
前記更新制御部は、前記情報要求に含まれる前記照合生体情報に基づいて、前記第2登録生体情報を送信する付記2に記載の認証システム。
[付記5]
前記判定部は、前記第1認証部による本人認証が成功すると、前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する付記1から付記3の何れか一つに記載の認証システム。
[付記6]
前記判定部は、前記第1登録生体情報の更新が一定時間以上行われてない場合に、前記第1登録生体情報の更新が必要であると判定する付記1から付記5の何れか一つに記載の認証システム。
[付記7]
前記判定部は、前記第1登録生体情報に関して前記第1認証部による本人認証が一定時間以上成功してない場合に、前記第1登録生体情報の更新が必要であると判定する付記1から付記3の何れか一つに記載の認証システム。
[付記8]
前記第1認証装置は、カメラを備え、
前記第1取得部は、前記カメラによって撮影された顔の画像に基づいて、前記照合生体情報を取得する付記1から付記7の何れか一つに記載の認証システム。
【符号の説明】
【0056】
1 認証システム、 2 認証装置、 3 認証装置、 20 カメラ、 21 記憶部、 22 取得部、 23 認証部、 24 判定部、 25 更新部、 30 カードリーダ、 31 カメラ、 32 記憶部、 33 取得部、 34 取得部、 35 認証部、 36 登録部、 37 更新制御部、 40 処理回路、 41 プロセッサ、 42 メモリ、 43 専用ハードウェア
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-01-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1認証装置と、
前記第1認証装置と通信可能な第2認証装置と、
を備え、
前記第1認証装置は、
利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、
照合生体情報を取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得された前記照合生体情報を前記第1登録生体情報と照合し、本人認証を行う第1認証部と、
前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、
更新部と、
を備え、
前記第2認証装置は、
前記利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、
照合識別情報を取得する第2取得部と、
前記第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第3取得部と、
前記第2取得部によって取得された前記照合識別情報を前記登録識別情報と照合し、本人認証を行う第2認証部と、
前記第2認証部による本人認証が成功した場合に、前記第2取得部によって前記照合識別情報が取得された際に前記第3取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、前記登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として前記第2記憶部に記憶させる登録部と、
更新制御部と、
を備え、
前記更新部は、前記第1登録生体情報の更新が必要であると前記判定部によって判定されると、情報要求を前記第2認証装置に送信し、
前記更新制御部は、前記情報要求に基づいて、前記第2登録生体情報を前記第1認証装置に送信し、
前記更新部は、前記情報要求の応答として受信した前記第2登録生体情報に基づいて前記第1登録生体情報を更新する認証システム。
【請求項2】
前記情報要求に、前記登録識別情報と同じ情報が含まれ、
前記更新制御部は、前記情報要求に含まれる当該情報に基づいて、前記第2登録生体情報を送信する請求項に記載の認証システム。
【請求項3】
前記判定部は、前記第1認証部による本人認証が成功すると、前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定し、
前記情報要求に、前記第1認証部による本人認証で用いられた前記照合生体情報が含まれ、
前記更新制御部は、前記情報要求に含まれる前記照合生体情報に基づいて、前記第2登録生体情報を送信する請求項に記載の認証システム。
【請求項4】
前記判定部は、前記第1認証部による本人認証が成功すると、前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する請求項1又は請求項に記載の認証システム。
【請求項5】
前記判定部は、前記第1登録生体情報の更新が一定時間以上行われてない場合に、前記第1登録生体情報の更新が必要であると判定する請求項1から請求項の何れか一項に記載の認証システム。
【請求項6】
前記判定部は、前記第1登録生体情報に関して前記第1認証部による本人認証が一定時間以上成功してない場合に、前記第1登録生体情報の更新が必要であると判定する請求項1又は請求項に記載の認証システム。
【請求項7】
前記第1認証装置は、カメラを備え、
前記第1取得部は、前記カメラによって撮影された顔の画像に基づいて、前記照合生体情報を取得する請求項1から請求項の何れか一項に記載の認証システム。
【請求項8】
利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、
前記第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、
前記第1登録生体情報の更新が必要であると前記判定部によって判定されると、情報要求を送信する更新部と、
を備えた他の認証装置と通信可能な認証装置であって、
前記利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、
照合識別情報を取得する第1取得部と、
前記第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第2取得部と、
前記第1取得部によって取得された前記照合識別情報を前記登録識別情報と照合し、本人認証を行う認証部と、
前記認証部による本人認証が成功した場合に、前記第1取得部によって前記照合識別情報が取得された際に前記第2取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、前記登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として前記第2記憶部に記憶させる登録部と、
前記情報要求に対する応答として前記第2登録生体情報を前記他の認証装置に送信し、前記第2登録生体情報に基づいて前記更新部に前記第1登録生体情報を更新させる更新制御部と、
を備えた認証装置。
【請求項9】
カメラを更に備え、
前記第2取得部は、前記カメラによって撮影された顔の画像に基づいて、生体情報を取得する請求項に記載の認証装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示に係る認証システムは、第1認証装置と、第1認証装置と通信可能な第2認証装置と、を備える。第1認証装置は、利用者の第1登録生体情報が記憶された第1記憶部と、照合生体情報を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得された照合生体情報を第1登録生体情報と照合し、本人認証を行う第1認証部と、第1登録生体情報の更新が必要であるか否かを判定する判定部と、更新部と、を備える。第2認証装置は、利用者の登録識別情報が記憶された第2記憶部と、照合識別情報を取得する第2取得部と、第1登録生体情報と同種の生体情報を取得する第3取得部と、第2取得部によって取得された照合識別情報を登録識別情報と照合し、本人認証を行う第2認証部と、第2認証部による本人認証が成功した場合に、第2取得部によって照合識別情報が取得された際に第3取得部によって生体情報が取得されていれば、当該生体情報を、登録識別情報に紐付けて第2登録生体情報として第2記憶部に記憶させる登録部と、更新制御部と、を備える。更新部は、第1登録生体情報の更新が必要であると判定部によって判定されると、情報要求を第2認証装置に送信する。更新制御部は、情報要求に基づいて、第2登録生体情報を第1認証装置に送信する。更新部は、情報要求の応答として受信した第2登録生体情報に基づいて第1登録生体情報を更新する。