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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184103
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】風呂装置
(51)【国際特許分類】
   F24H 15/196 20220101AFI20231221BHJP
   A61H 33/02 20060101ALI20231221BHJP
   F24H 15/176 20220101ALI20231221BHJP
   F24H 15/219 20220101ALI20231221BHJP
   F24H 15/355 20220101ALI20231221BHJP
   F24H 15/421 20220101ALI20231221BHJP
   A47K 3/00 20060101ALN20231221BHJP
【FI】
F24H15/196 301H
A61H33/02 D
F24H15/176
F24H15/219
F24H15/355
F24H15/421
A47K3/00 E
A47K3/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098049
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野村 和生
(72)【発明者】
【氏名】小田 雄一
【テーマコード(参考)】
3L024
4C094
【Fターム(参考)】
3L024CC13
3L024DD21
3L024DD22
3L024DD29
3L024EE02
3L024FF02
3L024GG06
3L024GG07
3L024GG11
3L024GG28
3L024HH24
3L024HH26
4C094AA01
4C094DD14
4C094EE22
4C094FF02
4C094FF16
4C094GG16
(57)【要約】
【課題】 微細気泡発生運転中の入浴者の快適性を維持することができる技術を提供する。
【解決手段】 風呂装置は、浴槽の水を循環させる循環路と、循環路に設けられている浴槽循環ポンプと、循環路に設けられており、循環路の水を加熱する加熱装置と、浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、浴槽の水の温度である浴槽水温度を検出可能な温度センサと、制御装置と、を備える。制御装置は、浴槽循環ポンプを駆動させると共に、加熱装置を第1加熱量で動作させて、浴槽の水を加熱する追い焚き運転と、浴槽循環ポンプを駆動させると共に、微細気泡発生装置によって浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生運転と、を実行可能に構成されている。制御装置は、微細気泡発生運転中の浴槽水温度が所定温度以下になる場合に、加熱装置を、第1加熱量未満である第2加熱量で動作させて、浴槽の水を加熱する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽の水を循環させる循環路と、
前記循環路に設けられている浴槽循環ポンプと、
前記循環路に設けられており、前記循環路の水を加熱する加熱装置と、
前記浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、
前記浴槽の水の温度である浴槽水温度を検出可能な温度センサと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記浴槽循環ポンプを駆動させると共に、前記加熱装置を第1加熱量で動作させて、前記浴槽の水を加熱する追い焚き運転と、
前記浴槽循環ポンプを駆動させると共に、前記微細気泡発生装置によって前記浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生運転と、を実行可能に構成されており、
前記制御装置は、
前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を、前記第1加熱量未満である第2加熱量で動作させて、前記浴槽の水を加熱する、風呂装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記微細気泡発生運転を開始するための開始指示を取得する場合に、前記微細気泡発生運転の開始時の前記浴槽水温度を特定し、
前記微細気泡発生運転の開始時の前記浴槽水温度から特定温度を減算した温度を前記所定温度として特定する、請求項1に記載の風呂装置。
【請求項3】
前記微細気泡発生運転は、
前記微細気泡発生装置に気体を導入させる気体導入運転と、
前記気体導入運転の後に、前記気体導入運転で導入された気体を利用して、前記浴槽の水に微細気泡を発生させる給水運転と、
を含んでおり、
前記制御装置は、
前記給水運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を前記第2加熱量で動作させ、
前記気体導入運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を、前記第2加熱量よりも大きい第3加熱量で動作させる、請求項1又は2に記載の風呂装置。
【請求項4】
前記制御装置は、さらに、
前記浴槽水温度を保温設定温度以上に維持する保温運転を実行可能に構成されており、
前記風呂装置は、さらに、
前記保温運転の実行が許可されていることを示す許可情報と、前記保温運転の実行が禁止されていることを示す禁止情報と、のいずれかが記憶されるメモリを備え、
前記制御装置は、
前記許可情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を前記第2加熱量で動作させ、
前記禁止情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以になっても、前記加熱装置を動作させない、請求項1に記載の風呂装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、風呂装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、浴槽の水を循環させる循環路と、循環路に設けられている浴槽循環ポンプと、循環路に設けられており、循環路の水を加熱する加熱装置と、浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、浴槽の水の温度である浴槽水温度を検出可能な温度センサと、制御装置と、を備える風呂装置が開示されている。制御装置は、浴槽循環ポンプを駆動させると共に、加熱装置を動作させて、浴槽の水を加熱する追い焚き運転と、浴槽循環ポンプを駆動させると共に、微細気泡発生装置によって浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生運転と、を実行可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-159588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の風呂装置において、微細気泡発生運転では、浴槽の水が循環路を循環する。そして、水が循環路を通過している間の放熱等によって、水の温度が低下する。温度が低下した水が浴槽に流れ込むと、浴槽水温度が低下する。また、微細気泡発生運転中においては、浴槽の水が流動しているために、水が流動していない場合と比較して、浴槽の水の放熱が大きくなる。これによっても、浴槽水温度が低下する。微細気泡発生運転中における浴槽水温度が低下すると、入浴者の快適性が損なわれてしまう。微細気泡発生運転中における浴槽水温度が低下することを抑制するために、微細気泡発生運転と追い焚き運転とを同時に実行させる構成が考えられる。しかしながら、水に溶解可能な空気の量を示す溶存空気量は、水の温度が高いほど小さくなる。水に溶解している空気の量が少ないほど、微細気泡発生運転によって発生される微細気泡の量が少なくなり、浴槽の水の白濁度が低下してしまう。このため、微細気泡発生運転中と追い焚き運転とを単に同時に実行させるだけでは、浴槽の水の白濁度が低下してしまい、入浴者の快適性が損なわれてしまう。
【0005】
本発明は、微細気泡発生運転中の入浴者の快適性を維持することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の態様では、浴槽の水を循環させる循環路と、前記循環路に設けられている浴槽循環ポンプと、前記循環路に設けられており、前記循環路の水を加熱する加熱装置と、前記浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、前記浴槽の水の温度である浴槽水温度を検出可能な温度センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記浴槽循環ポンプを駆動させると共に、前記加熱装置を第1加熱量で動作させて、前記浴槽の水を加熱する追い焚き運転と、前記浴槽循環ポンプを駆動させると共に、前記微細気泡発生装置によって前記浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生運転と、を実行可能に構成されており、前記制御装置は、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を、前記第1加熱量未満である第2加熱量で動作させて、前記浴槽の水を加熱する。
【0007】
上記の構成によると、微細気泡発生運転中の加熱装置の第2加熱量が、追い焚き運転中の加熱装置の第1加熱量未満であるために、水に溶解している空気の量が少なくなることが抑制される。このため、微細気泡発生運転中における浴槽水温度が低下することを抑制することができると共に、微細気泡発生運転によって発生される微細気泡の量が少なることを抑制することができる。即ち、浴槽の水の白濁度が低下することを抑制することができる。従って、微細気泡発生運転中の入浴者の快適性を維持することができる。
【0008】
第2の態様では、上記第1の態様において、前記制御装置は、前記微細気泡発生運転を開始するための開始指示を取得する場合に、前記微細気泡発生運転の開始時の前記浴槽水温度を特定し、前記微細気泡発生運転の開始時の前記浴槽水温度から特定温度を減算した温度を前記所定温度として特定してもよい。
【0009】
微細気泡発生運転中の浴槽水温度が、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度よりも大幅に低くなると、入浴者の快適性が損なわれてしまう。このため、微細気泡発生運転中の浴槽水温度が、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度よりも大幅に低くなることを抑制することが望ましい。上記の構成によると、所定温度は、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度から特定温度を減算した温度である。このため、微細気泡発生運転中の浴槽水温度が、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度よりも大幅に低くなる前に、加熱装置を動作させることができる。従って、入浴者の快適性を向上させることができる。
【0010】
第3の態様では、上記第1又は第2の態様において、前記微細気泡発生運転は、前記微細気泡発生装置に気体を導入させる気体導入運転と、前記気体導入運転の後に、前記気体導入運転で導入された気体を利用して、前記浴槽の水に微細気泡を発生させる給水運転と、を含んでいてもよい。前記制御装置は、前記給水運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を前記第2加熱量で動作させ、前記気体導入運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を、前記第2加熱量よりも大きい第3加熱量で動作させてもよい。
【0011】
一般的に、気体導入運転では、微細気泡を含まない水が浴槽に吐出され、給水運転では、微細気泡を含む水が浴槽に吐出される。このため、気体導入運転において、加熱装置によって加熱される水の温度が高くなっても、浴槽の白濁度に与える影響は小さい。従って、給水運転において加熱装置を第2加熱量で動作させれば、気体導入運転中において加熱装置を第3加熱量で動作させても、浴槽の白濁度が低下することを抑制することができる。また、気体導入運転中において、加熱装置を第3加熱量で動作させることによって、給水運転及び気体導入運転の両方において、加熱装置を第2加熱量で動作させる構成と比較して、浴槽水温度を早期に高めることができる。従って、ユーザの快適性をより向上させることができる。
【0012】
第4の態様では、上記第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、前記制御装置は、さらに、前記浴槽水温度を保温設定温度以上に維持する保温運転を実行可能に構成されていてもよい。前記風呂装置は、さらに、前記保温運転の実行が許可されていることを示す許可情報と、前記保温運転の実行が禁止されていることを示す禁止情報と、のいずれかが記憶されるメモリを備えてもよい。前記制御装置は、前記許可情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を前記第2加熱量で動作させ、前記禁止情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以になっても、前記加熱装置を動作させなくてもよい。
【0013】
メモリに禁止情報が記憶されている場合、入浴者は、浴槽水温度が保温設定温度以上に自動的に維持されることを望んでいない。このような状況において、加熱装置が動作して、浴槽水温度が高くなると、入浴者に違和感を与え得る。上記の構成によると、制御装置は、許可情報がメモリに記憶されている状態、即ち、入浴者が、浴槽水温度が保温設定温度以上に自動的に維持されることを望んでいる状態において、加熱装置を第2加熱量で動作させる。一方、制御装置は、禁止情報がメモリに記憶されている状態、即ち、入浴者が、浴槽水温度が保温設定温度以上に自動的に維持されることを望んでいない状態においては、加熱装置を動作させない。従って、入浴者の快適性を維持することができると共に、入浴者に違和感を与えることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1実施例に係る風呂システム2の構成、及び、水の流れを模式的に示す図である。
図2】第1実施例に係る風呂システム2の水の流れの別の例を模式的に示す図である。
図3】第1実施例に係る風呂システム2の水の流れのさらに別の例を模式的に示す図である。
図4】第1実施例に係る風呂システム2の水の流れのさらに別の例を模式的に示す図である。
図5】第1実施例に係る風呂システム2の浴槽アダプタ132の断面を模式的に示す図である。
図6】第1実施例に係る保温処理のフローチャートを示す図である。
図7】第1実施例に係る循環処理のフローチャートを示す図である。
図8】第1実施例に係る第1加熱処理のフローチャートを示す図である。
図9】第1実施例に係る微細気泡発生運転処理のフローチャートを示す図である。
図10】第1実施例に係る第2加熱処理のフローチャートを示す図である。
図11】第4実施例に係る風呂システム302の構成、及び、水の流れを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施例)
(風呂システム2の構成)
図1に示すように、本実施例の風呂システム2は、熱源ユニット10と、空気加圧溶解ユニット50と、浴槽130と、浴槽130の壁部130aに設けられた浴槽アダプタ132と、制御装置150と、を備える。熱源ユニット10は、給水源200、及び、空気加圧溶解ユニット50に接続されている。空気加圧溶解ユニット50は、熱源ユニット10及び浴槽130に接続されている。
【0016】
(熱源ユニット10の構成)
熱源ユニット10は、熱源ユニット10の水路を流れる水を加熱して、加熱された水を浴槽130に供給するためのユニットである。熱源ユニット10は、第1熱源機12と、注湯路20と、循環復路22と、循環往路24と、を備える。
【0017】
注湯路20の上流端は、市水道などの給水源200に接続されており、注湯路20の下流端は、循環復路22に接続されている。注湯路20には、湯張り弁26が設けられている。湯張り弁26は、注湯路20を開閉する。
【0018】
循環復路22の上流端は、空気加圧溶解ユニット50に接続されており、循環復路22の下流端は、第1熱源機12に接続されている。循環往路24の上流端は、第1熱源機12に接続されており、循環往路24の下流端は、空気加圧溶解ユニット50に接続されている。第1熱源機12は、例えばガスの燃焼によって水を加熱する燃焼熱源機である。第1熱源機12は、循環復路22から流れ込む水を加熱して、加熱された水を循環往路24に送り出す。循環復路22の上流端近傍には、循環復路22の水の温度を検出する循環復路サーミスタ22aが設けられている。循環往路24の下流端近傍には、循環往路24の水の温度を検出する循環往路サーミスタ24aが設けられている。以下では、循環復路サーミスタ22aによって検出される温度、循環往路サーミスタ24aによって検出される温度を、それぞれ、「復路温度」、「往路温度」と記載する。
【0019】
第1循環ポンプ30は、注湯路20の接続箇所よりも下流側の循環復路22に設けられており、循環復路22の水を第1熱源機12に向けて送り出す。水流スイッチ32は、循環復路22において第1循環ポンプ30と第1熱源機12の間に設けられており、循環復路22を水が流れているか否かを検出する。
【0020】
(空気加圧溶解ユニット50の構成)
空気加圧溶解ユニット50は、タンク52と、熱源復路60と、熱源往路68と、タンク復路74と、連通路66と、タンク往路64と、第1浴槽水路62と、第2浴槽水路70と、第1切替弁80と、第2切替弁82と、逆止弁84と、タンク給水弁86と、加圧ポンプ88と、空気導入路100と、空気制御弁102と、を備える。
【0021】
タンク52は、内部に水を貯留することができる。タンク52の内部には、タンク52内の水位を検出するための低水位電極52a及び高水位電極52bが設置されている。低水位電極52aによって検出される水位(以下では、「下限水位」と記載する)は、高水位電極52bによって検出される水位(以下では、「上限水位」と記載する)よりも低い。低水位電極52a、高水位電極52bは、タンク52に貯留されている水の水面に接触すると、制御装置150にON信号を出力する。タンク52は、水に空気が加圧溶解している空気溶解加圧水を生成するために利用される。
【0022】
熱源復路60の一端は、連通路66に接続されており、熱源復路60の他端は、熱源ユニット10の循環復路22に接続されている。連通路66は、第1切替弁80と第2切替弁82とを接続する。第1切替弁80には、連通路66、第1浴槽水路62、及び、タンク往路64が接続されている。第1切替弁80は、第1浴槽水路62、タンク往路64、及び、連通路66が連通している第1連通状態(図1図2参照)と、タンク往路64と第1浴槽水路62とが連通している第2連通状態(図3参照)と、タンク往路64と連通路66とが連通している第3連通状態(図4参照)と、を切替えることができる。タンク往路64の上流端は、タンク52の下部に接続されており、タンク往路64の下流端は、第1切替弁80に接続されている。タンク往路64には、タンク52から第1切替弁80に向かって水が流れることを許容し、第1切替弁80からタンク52に向かって水が流れることを禁止する逆止弁84が設けられている。第1浴槽水路62の一端は、第1切替弁80に接続されており、第1浴槽水路62の他端は、浴槽アダプタ132に接続されている。
【0023】
熱源往路68の上流端は、熱源ユニット10の循環往路24に接続されており、熱源往路68の下流端は、第2切替弁82に接続されている。第2切替弁82には、連通路66と、熱源往路68と、第2浴槽水路70と、が接続されている。第2切替弁82は、熱源往路68と第2浴槽水路70とが連通する第4連通状態(図1図4参照)と、連通路66と第2浴槽水路70とが連通する第5連通状態(図2図3参照)と、を切替えることができる。第2浴槽水路70の一端は、第2切替弁82に接続されており、第2浴槽水路70の他端は、浴槽アダプタ132に接続されている。
【0024】
タンク復路74の上流端は、熱源往路68に接続されており、タンク復路74の下流端は、タンク52の上部に接続されている。タンク復路74には、タンク給水弁86と加圧ポンプ88とが設けられている。タンク給水弁86は、タンク復路74を開閉する。タンク給水弁86は、加圧ポンプ88よりも上流側に設けられている。加圧ポンプ88は、タンク復路74の水を加圧して、下流側へ送り出す。
【0025】
空気導入路100の上流端側は、大気に開放されており、下流端がタンク52の頂部に接続されている。空気導入路100は、タンク52に空気を導入する。空気導入路100には、空気制御弁102が設けられている。空気制御弁102は、空気導入路100を開閉する。
【0026】
(浴槽アダプタ132の構成)
続いて、図5(a)-(c)を参照して、浴槽130の壁部130aに設けられた浴槽アダプタ132について説明する。図5(a)は、浴槽130から第1浴槽水路62に向けて水が流れ、第2浴槽水路70から浴槽130に向けて水が流れる状態(例えば、図1の状態)である場合の浴槽アダプタ132での水の流れを示している。図5(b)は、浴槽130から第2浴槽水路70に向けて水が流れ、第1浴槽水路62から浴槽130に向けて水が流れる状態(例えば、図3の状態)である場合の浴槽アダプタ132での水の流れを示している。図5(c)は、第2浴槽水路70から浴槽130に向けて水が流れる状態(例えば、図4の状態)である場合の浴槽アダプタ132での水の流れを示している。
以下では、図5の上下方向を上下方向と呼び、図5の左右方向を前後方向と呼ぶ。
【0027】
浴槽アダプタ132は、第1水路136と、第2水路138と、を備える。第1水路136は、第1浴槽水路62と連通しており、第2水路138は、第2浴槽水路70と連通している。第1水路136は、第1吐出路136aと、第1吸込路136bと、に分岐している。第1吐出路136aは、浴槽アダプタ132の前面132aに設けられた第1吐出口134aと連通している。第1吐出口134aから浴槽130に吐出される水は、浴槽130の壁部130aの前方、即ち、浴槽130の壁部130aの内面130bに垂直な方向に吐出される。なお、第1吐出口134aから吐出される水の多くは、内面130bに垂直な方向に吐出されるが、一部の水は、斜め前方、上方、及び、下方、即ち、内面130bに傾斜している方向、及び、内面130bに平行な方向に吐出される。即ち、第1吐出口134aから吐出される水の量は、内面130bに対する垂直成分の水の量が、内面130bに対する平行成分の水の量よりも多い。なお、変形例では、第1吐出口134aから吐出される水の量のうち、内面130bに対する垂直成分の水の量が内面130bに対する平行成分の水の量よりも多ければ、内面130bに垂直な方向に対して傾斜している方向に吐出される水の量が、内面130bに垂直な方向に吐出される水の量よりも多くてもよい。第1吐出路136aには、浴槽130から第1浴槽水路62に向かう水の流れを防止する逆止部140aと、逆止部140aよりも上流側(第1浴槽水路62側)に配置された微細気泡発生ノズル142と、が設けられている。微細気泡発生ノズル142は、微細気泡発生ノズル142を通過する水を減圧させる。第1吸込路136bは、浴槽アダプタ132の前面132aに設けられた第1吸込口134bと連通している。第1吸込路136bには、第1浴槽水路62から浴槽130に向かう水の流れを防止する逆止部140bが設けられている。
【0028】
第2水路138は、第2吐出路138aと、第2吸込路138bと、に分岐している。第2吸込路138bは、浴槽アダプタ132の前面132aに設けられた第2吸込口134cと連通している。第2吸込路138bには、第2浴槽水路70から浴槽130に向かう水の流れを防止する逆止部140cが設けられている。第2吐出路138aは、浴槽アダプタ132の下面132bに設けられた第2吐出口134dと連通している。第2吐出口134dから吐出される水は、下方、即ち、浴槽130の壁部130aの内面130bに平行な方向に吐出される。なお、第2吐出口134dから吐出される水の多くは、内面130bに平行な方向に吐出されるが、一部の水は、斜め前方、斜め後方、前方、及び、後方、即ち、内面130bに傾斜している方向、及び、内面130bに垂直な方向に吐出される。即ち、第2吐出口134dから吐出される水の量は、壁部130aの内面130bに対する平行成分の水の量が、内面130bに対する垂直成分の水の量よりも多い。なお、変形例では、第2吐出口134dから吐出される水の量のうち、内面130bに対する平行成分の水の量が内面130bに対する垂直成分の水の量よりも多ければ、内面130bに平行な方向に対して傾斜している方向に吐出される水の量が、内面130bに平行な方向に吐出される水の量よりも多くてもよい。第2吐出路138aには、浴槽130から第2浴槽水路70に向かう水の流れを防止する逆止部140dが設けられている。なお、変形例では、第2吐出口134dから吐出される水の多くが、右方、左方(内面130bに平行な方向)等に吐出されてもよい。
【0029】
(制御装置150の構成)
図1に示す制御装置150は、熱源ユニット10、空気加圧溶解ユニット50の各構成要素の動作を制御する。制御装置150は、メモリ152を備えている。メモリ152は、湯はり運転時の設定温度である湯はり設定温度等の各種の設定を記憶可能である。メモリ152は、さらに、保温フラグを記憶する。保温フラグは、保温運転の実行が許可されていることを示すONと、保温運転の実行が禁止されていることを示すOFFと、のうちのいずれかを示す。制御装置150は、ユーザによって操作可能なリモコン154と通信可能に構成されている。ユーザは、リモコン154を操作することによって、湯はり運転、追い焚き運転、微細気泡発生運転の開始や終了を指示することができる。ユーザは、リモコン154を操作することによって、メモリ152内の保温フラグを変更することができる。ユーザは、リモコン154を操作することによって、保温運転を実行する時間である保温終了時間を設定することができる。
【0030】
以下では、制御装置150によって実行される追い焚き運転、保温運転、及び、微細気泡発生運転について説明する。追い焚き運転、微細気泡発生運転、及び、保温運転は、湯はり運転が完了した後、即ち、浴槽130に水がたまっている状態で実行される運転である。湯はり運転は、給水源200から供給される水を加熱し、加熱された水を利用して、湯はり設定温度の水を浴槽130に所定量ためる運転である。その詳細については、説明を省略する。
【0031】
(追い焚き運転)
追い焚き運転は、ユーザがリモコン154において追い焚き運転の開始を指示した場合に開始される。図1に示すように、制御装置150は、追い焚き運転を開始する際に、第1切替弁80を第1連通状態とし、かつ、第2切替弁82を第4連通状態とする。この状態から、制御装置150は、第1循環ポンプ30を駆動するとともに、第1熱源機12による水の加熱を開始する。制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第1熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第1加熱量は、第1熱源機12を最小火力で連続的に動作させた場合の加熱量である低加熱量以上の加熱量である。これにより、浴槽130の水が、浴槽アダプタ132、第1浴槽水路62、第1切替弁80、連通路66、熱源復路60、循環復路22を経由して第1熱源機12に送られる。第1熱源機12で加熱された水は、循環往路24、熱源往路68、第2切替弁82、第2浴槽水路70、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に戻される。即ち、追い焚き運転では、第1浴槽水路62、連通路66、熱源復路60、循環復路22、第1熱源機12、循環往路24、熱源往路68、及び、第2浴槽水路70で構成される第1循環水路を水が流れる。制御装置150は、復路温度が湯はり設定温度以上であり、かつ、追い焚き運転を開始してからの時間が追い焚き判定時間以上になると、第1循環ポンプ30を停止するとともに、第1熱源機12による水の加熱を終了する。その後、制御装置150は、追い焚き運転が完了した事を、リモコン154を介してユーザに報知して、追い焚き運転を終了する。
【0032】
(保温運転)
保温運転は、浴槽130の水の温度を、保温設定温度以上に維持するための運転である。保温設定温度は、湯はり設定温度と同じ温度、又は、湯はり設定温度から第1所定値(例えば1℃)を減算した温度である。制御装置150は、保温フラグ「ON」がメモリ152に記憶されている場合に、図6の保温処理を実行する。
【0033】
S10において、制御装置150は、第1切替弁80を第1連通状態とし、第2切替弁82を第4連通状態とし、タンク給水弁86を閉状態とする(図1参照)。制御装置150は、さらに、第1循環ポンプ30を駆動させる。これにより、図1に示すように、第1循環水路を水が流れる。
【0034】
図6のS12において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を駆動させてから第1保温判定時間が経過することを監視する。第1循環ポンプ30が駆動され、浴槽130に水が流れることによって、浴槽130の水が撹拌され、浴槽130の水の温度が均一化される。第1保温判定時間は、温度が均一化された後の浴槽130の水が、循環復路サーミスタ22aに到達するのに要する時間が設定される。制御装置150は、第1循環ポンプ30を駆動させてから第1保温判定時間が経過する場合に、S12でYESと判断し、処理はS14に進む。
【0035】
また、S20において、制御装置150は、S12の監視と同時的に、保温処理を開始してからの時間(以下では、「保温運転時間」と記載する)が保温終了時間を経過することを監視する。制御装置150は、保温運転時間が保温終了時間を経過する場合に、S20でYESと判断し、処理はS22に進む。S22において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を停止させる。制御装置150は、S22が終了すると、図6の処理を終了する。
【0036】
S12でYESと判定された後のS14において、制御装置150は、復路温度が保温判定温度未満であるのか否かを判断する。保温判定温度は、保温設定温度と同じ温度でもよいし、保温設定温度から第2所定値(例えば1℃)を減算した温度でもよい。制御装置150は、復路温度が保温判定温度未満である場合に、S14でYESと判断し、処理はS16に進む。一方、制御装置150は、復路温度が保温判定温度以上である場合に、S14でNOと判断し、処理はS34に進む。なお、第1保温判定時間が経過した後の復路温度は、浴槽130の水の温度(以下では、「浴槽水温度」と記載する)と同じである。即ち、S14において、制御装置150は、浴槽水温度が保温判定温度以下であるのか否かを判断する。
【0037】
S16において、制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第2熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第2熱源加熱量は、第1熱源機12の低加熱量以上の加熱量である。第2熱源加熱量は、第1熱源加熱量と同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0038】
S30において、制御装置150は、復路温度が保温設定温度以上になることを監視する。制御装置150は、復路温度が保温設定温度以上になる場合に、S30でYESと判断し、処理はS32に進む。
【0039】
また、S40において、制御装置150は、S30の監視と同時的に、保温運転時間が保温終了時間を経過することを監視する。制御装置150は、保温運転時間が保温終了時間を経過する場合に、S40でYESと判断し、処理はS42に進む。S42において、制御装置150は、第1循環ポンプ30及び第1熱源機12を停止させる。制御装置150は、S42が終了すると、図6の処理を終了する。
【0040】
S30でYESと判定された後のS32において、制御装置150は、第1熱源機12を停止させる。そして、S34において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を停止させる。S34が終了すると、処理はS50に進む。
【0041】
S50において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を停止させてから第2保温判定時間(例えば10分)が経過することを監視する。制御装置150は、第1循環ポンプ30を停止させてから第2保温判定時間が経過する場合に、S50でYESと判断し、処理はS52に進む。S52において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を駆動させる。S52が終了すると、処理は、S12に戻る。
【0042】
また、S54において、制御装置150は、S50の監視と同時的に、保温運転時間が保温終了時間を経過することを監視する。制御装置150は、保温運転時間が保温終了時間を経過する場合に、S54でYESと判断し、図6の処理を終了する。
【0043】
上述のように、保温処理では、復路温度が保温判定温度未満になる場合(S14でYES)に、第1熱源機12が動作し(S16)、復路温度が保温設定温度以上になる場合(S30でYES)に、第1熱源機12が停止する(S32)。従って、保温処理によって浴槽水温度が、保温判定温度よりも低くなることが抑制され、浴槽水温度を、保温設定温度以上に維持することができる。
【0044】
(微細気泡発生運転)
微細気泡発生運転は、図1の浴槽130に微細気泡を発生させるための運転である。制御装置150は、リモコン154から、微細気泡発生運転の開始を指示する開始指示を受信する場合に、図7図10の処理を実行する。
【0045】
(循環処理、第1加熱処理;図7図8
制御装置150は、リモコン154から開始指示を受信する場合に、図7の循環処理、及び、図8の第1加熱処理を実行する。制御装置150は、図7の循環処理、及び、図8の第1加熱処理を並行して実行する。
【0046】
(循環処理;図7
図7のS70において、制御装置150は、第1循環運転を実行する。具体的には、制御装置150は、第1切替弁80を第1連通状態とし、第2切替弁82を第4連通状態とし、かつ、タンク給水弁86を閉状態とする(図1参照)。制御装置150は、さらに、第1循環ポンプ30を駆動する。これにより、図1に示すように、第1循環水路を水が流れる。
【0047】
図7のS72において、制御装置150は、第1循環運転を開始してからの時間が第1循環判定時間(例えば、10秒)を経過することを監視する。第1循環時間は、微細気泡発生運転が開始される前に第1循環水路に滞留していた水が、浴槽130に排水されるのに要する時間が設定される。制御装置150は、第1循環運転を開始してからの時間が第1循環判定時間を経過する場合に、S72でYESと判断し、処理はS100に進む。
【0048】
また、S80において、制御装置150は、S72の監視と同時的に、リモコン154から終了指示を受信することを監視する。終了指示は、ユーザが、微細気泡発生運転を終了するための操作をリモコン154に実行する場合に、リモコン154から受信される信号である。制御装置150は、リモコン154から終了指示を受信する場合に、S80でYESと判断し、処理はS82に進む。S82において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を停止させる。制御装置150は、S82が終了すると、図7の処理を終了する。
【0049】
また、S90において、制御装置150は、S72及びS80の監視と同時的に、第1循環運転を開始してからの時間が温度特定時間を経過することを監視する。温度特定時間は、浴槽130の水が、循環復路サーミスタ22aに到達するのに要する時間が設定される。温度特定時間は、第1循環判定時間よりも短い。制御装置150は、第1循環運転を開始してからの時間が温度特定時間を経過する場合に、S90でYESと判断し、処理はS92に進む。
【0050】
S92において、制御装置150は、復路温度を、微細気泡発生運転開始時の浴槽水温度である開始温度としてメモリ152に記憶する。開始温度は、後述する第2加熱処理(図10参照)で利用される温度である。
【0051】
S72でYESと判断された後のS100において、制御装置150は、第2循環運転を実行する。具体的には、制御装置150は、第1切替弁80を第1連通状態とし、第2切替弁82を第5連通状態とし、かつ、タンク給水弁86を開状態とする(図2参照)。この場合、図2に示すように、タンク往路64、連通路66、熱源復路60、循環復路22、第1熱源機12、循環往路24、熱源往路68、タンク復路74、及び、タンク52で構成される第2循環水路を水が流れる。
【0052】
図7のS102において、制御装置150は、第2循環運転を開始してからの時間が第2循環判定時間(例えば、10秒)を経過することを監視する。第2循環判定時間は、第2循環水路内の水を混合させるのに必要な時間が設定される。制御装置150は、第2循環運転を開始してからの時間が第2循環判定時間を経過する場合に、S102でYESと判断し、処理はS104に進む。
【0053】
また、制御装置150は、S82の監視と同時的に、S106において、リモコン154から終了指示を受信することを監視する。制御装置150は、リモコン154から終了指示を受信する場合に、S106でYESと判断し、S104に進む。
【0054】
S104において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を停止させる。制御装置150は、S104が終了すると、図7の処理を終了する。
【0055】
詳細は後で詳しく説明するが、後述の微細気泡発生運転処理(図9参照)が開始された直後においては、浴槽アダプタ132の第1吐出口134a(図5(b)参照)から水が浴槽130に吐出される。例えば、湯はり運転が完了してから比較的に長い時間が経過した後においては、タンク52及び水路内の水の温度が低下するために、浴槽130に吐出される水の温度と浴槽水温度とが大きく異なり得る。このような状況において、浴槽130に吐出される水が入浴者に直撃すると、入浴者に不快感を与え得る。そこで、上述の第1循環運転(S70)では、微細気泡発生運転が開始される前に第1循環水路に滞留していた水が、浴槽アダプタ132の第2吐出口134dから浴槽130に排水され、第1循環水路の水が、比較的に温度の高い浴槽130の水に置換される(図5(a)参照)。第2吐出口134dから温度の低い水が浴槽130に排水されることで、第1循環運転中において、温度の低い水が入浴者に直撃することを抑制することができる。さらに、第1循環水路の水の温度を高くすることができる。また、第2循環運転(S100)では、第2循環水路の水が混合される。第1循環水路(図1参照)と第2循環水路(図2参照)とでは、タンク往路64、熱源復路60、循環復路22、循環往路24、及び、熱源往路68が共用されている。第1循環運転が完了した後において、熱源復路60、循環復路22、循環往路24、及び、熱源往路68には、温度の高い水が滞留している。このため、第2循環水路の水が混合されることによって、第2循環水路の温度が低い水の温度が高くなる。従って、循環処理によって、風呂システム2の各水路の水の温度が高くなり、微細気泡発生運転処理が開始された直後において、温度の低い水がユーザに直撃して、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
【0056】
(第1加熱処理;図8
図8のS110において、制御装置150は、循環処理(図7参照)を実行中であるのか否かを判断する。制御装置150は、循環処理を実行中である場合に、S110でYESと判断し、処理はS112に進む。一方、制御装置150は、循環処理を実行中でない場合に、S110でNOと判断し、処理はS130に進む。
【0057】
S112において、制御装置150は、復路温度が第1循環判定温度(例えば30℃)以上であるのか否かを判断する。制御装置150は、復路温度が第1循環判定温度以上である場合に、S112でYESと判断し、処理はS114に進む。一方、制御装置150は、復路温度が第1循環判定温度以上でない場合に、S112でNOと判断し、処理はS120に進む。
【0058】
S114において、制御装置150は、第1熱源機12が動作している場合には、第1熱源機12を停止させる。S114が終了すると、処理はS110に戻る。
【0059】
また、S120において、制御装置150は、復路温度が第2循環判定温度(例えば25℃)未満であるのか否かを判断する。第2循環判定温度は、第1循環判定温度よりも低い温度である。制御装置150は、復路温度が第2循環判定温度未満である場合に、S120でYESと判断し、S122に進む。一方、制御装置150は、復路温度が第2循環判定温度未満でない場合に、S120でNOと判断し、処理はS124に進む。
【0060】
S122において、制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第3熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第3熱源加熱量は、第1熱源機12の低加熱量以上の加熱量である。第3熱源加熱量は、第1熱源加熱量と同じでもよいし、異なっていてもよい。S122が終了すると、処理はS110に戻る。
【0061】
S124において、制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第4熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第4熱源加熱量は、第3熱源加熱量未満の加熱量であり、かつ、第1熱源機の第1低加熱未満の加熱量である。第4熱源加熱量は、第1熱源機12が、第1熱源機12が最小火力で動作しているオン状態と、第1熱源機12が停止しているオフ状態と、を交互に動作することによって、実現される。S124が終了すると、処理はS110に戻る。
【0062】
また、S110でNOと判断された後のS130において、第1熱源機12が動作している場合には、制御装置150は、第1熱源機12を停止させる。制御装置150は、S130が終了すると、図8の処理を終了する。
【0063】
上述のように、第1加熱処理では、第1熱源機12が動作する(S122、S124)。このため、第1循環運転(図7のS70)を実行中においては、第1熱源機12によって第1循環水路の水の温度を高くすることができる(図1参照)。また、第2循環運転(図7のS100)を実行中においては、第1熱源機12によって第2循環水路の水の温度を高くすることができる(図2参照)。
【0064】
(微細気泡発生運転処理、第2加熱処理;図9図10
制御装置150は、循環処理(図7参照)及び第1加熱処理(図8参照)が終了する場合に、図9の微細気泡発生運転処理を実行する。なお、制御装置150は、保温フラグ「ON」がメモリ152に記憶されている場合に、微細気泡発生運転処理と並行して、第2加熱処理(図10参照)を実行し、保温フラグ「OFF」がメモリ152に記憶されている場合に、第2加熱処理(図10参照)を実行しない。なお、変形例では、ユーザが、リモコン154を操作することによって、第2加熱処理(図10参照)が実行されるのか否を設定可能であってもよい。
【0065】
(微細気泡発生運転処理;図9
S140において、制御装置150は、空気導入運転を実行する。具体的には、制御装置150は、第1切替弁80を第3連通状態とし、第2切替弁82を第4連通状態とし、タンク給水弁86を閉状態とし、空気制御弁102を開状態とする(図4参照)。制御装置150は、さらに、第1循環ポンプ30を駆動する。これにより、図4に示すように、タンク52から水が吸い出されるとともに、空気導入路100を介してタンク52に空気が導入される。タンク52から吸い出された水は、タンク往路64、第1切替弁80、連通路66、熱源復路60、循環復路22、第1熱源機12、循環往路24、熱源往路68、第2切替弁82、第2浴槽水路70、及び、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に排水される。
【0066】
S142において、制御装置150は、タンク52の水位が下限水位よりも低くなることを監視する。制御装置150は、タンク52の水位が下限水位よりも低くなる場合に、S142でYESと判断し、処理はS144に進む。
【0067】
また、S146において、制御装置150は、S142の監視と同時的に、リモコン154から終了指示を受信することを監視する。制御装置150は、リモコン154から終了指示を受信する場合に、S146でYESと判断し、処理はS148に進む。S148において、制御装置150は、第1循環ポンプ30を停止させる。制御装置150は、S148が終了すると、図9の処理を終了する。
【0068】
S142でYESと判定された後のS144において、制御装置150は、空気制御弁102を閉状態とし、第1循環ポンプ30を停止させる。これにより、空気導入運転が終了する。なお、変形例では、制御装置150は、S144において、空気制御弁102を閉状態とし、第1循環ポンプ30を停止させなくてもよい。即ち、制御装置150は、第1循環ポンプ30が駆動している状態で、後述の給水運転を開始してもよい。
【0069】
S150において、制御装置150は、給水運転を実行する。具体的には、制御装置150は、第1切替弁80を第2連通状態とし、第2切替弁82を第5連通状態とし、タンク給水弁86を開状態とする(図3参照)。また、制御装置150は、空気制御弁102を閉状態に維持する。また、制御装置150は、第1循環ポンプ30、及び、加圧ポンプ88を駆動させる。これにより、図3に示すように、浴槽130の水が、浴槽アダプタ132、第2浴槽水路70、第2切替弁82、連通路66、熱源復路60、循環復路22、第1熱源機12、循環往路24、熱源往路68、タンク復路74を経由して、タンク52に供給される。タンク復路74からタンク52には、加圧ポンプ88で加圧された水が供給される。タンク52の内部において、水に空気が加圧溶解した空気溶解加圧水が生成される。そして、空気溶解加圧水は、タンク52から、タンク往路64、第1切替弁80、第1浴槽水路62、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に供給される。即ち、給水運転では、第2浴槽水路70、連通路66、熱源復路60、循環復路22、第1熱源機12、循環往路24、熱源往路68、タンク復路74、タンク52、タンク往路64、及び、第1浴槽水路62で構成される第3循環水路を水が流れる。タンク52で生成された空気溶解加圧水は、浴槽アダプタ132内の微細気泡発生ノズル142(図5(b)参照)を通過する際に、大気圧以下まで減圧され、浴槽130に噴出される際に、大気圧まで増圧されて、浴槽130の水に微細気泡が発生する。以下では、タンク52、及び、浴槽アダプタ132を総称して、「微細気泡発生装置」と記載することがある。
【0070】
図9のS152において、制御装置150は、タンク52の水位が上限水位以上になることを監視する。制御装置150は、タンク52の水位が上限水位以上になる場合に、S152でYESと判断し、S154に進む。
【0071】
また、S156において、制御装置150は、S152の監視と同時的に、リモコン154から終了指示を受信することを監視する。制御装置150は、リモコン154から終了指示を受信する場合に、S156でYESと判断し、処理はS158に進む。S158において、制御装置150は、第1循環ポンプ30、及び、加圧ポンプ88を停止させる。制御装置150は、S158が終了すると、図9の処理を終了する。
【0072】
S152でYESと判定された後のS154において、制御装置150は、第1循環ポンプ30、及び、加圧ポンプ88を停止させる。これにより、給水運転が終了する。
【0073】
S154の後のS160において、制御装置150は、空気導入運転の実行回数が所定回数(例えば、5回)以上であるのか否かを判断する。制御装置150は、実行回数が所定回数以上である場合に、S160でYESと判断して、図9の処理を終了する。一方、制御装置150は、実行回数が所定回数以上でない場合に、S160でNOと判断して、処理はS140に戻る。なお、変形例では、制御装置150は、S154を省略してS160を実行してもよい。本変形例では、制御装置150は、S160でYESと判断する場合に、第1循環ポンプ30、及び、加圧ポンプ88を停止させ、図9の処理を終了する。一方、制御装置150は、S160でNOと判断する場合に、第1循環ポンプ30を停止させることなく、加圧ポンプ88を停止させ、処理はS140に進む。即ち、本変形例では、制御装置150は、第1循環ポンプ30が駆動している状態で、給水運転の後に実行される空気導入運転を開始する。
【0074】
上述のように、空気導入運転では、空気導入路100を介してタンク52に空気が導入される。そして、給水運転では、タンク52の内部において、タンク内の空気を利用した空気溶解加圧水が生成され、生成された空気溶解加圧水が、浴槽アダプタ132内の微細気泡発生ノズル142(図5(b)参照)を通過することによって、浴槽130の水に微細気泡が発生する。このように、空気導入運転と給水運転とを繰り返し実行することによって、浴槽130の水に微細気泡を発生させることができる。
【0075】
(第2加熱処理;図10
図10のS190において、制御装置150は、メモリ152に記憶されている開始温度(図7のS92参照)を利用して、第1加熱判定温度を特定する。第1加熱判定温度は、微細気泡発生運転中において、第1熱源機12を動作させるのか否かを判定するための温度である。制御装置150は、開始温度から第4所定値(例えば1℃)を減算した温度を第1加熱判定温度として特定する。
【0076】
S200において、制御装置150は、復路温度が第1加熱判定温度以下になることを監視する。制御装置150は、復路温度が第1加熱判定温度以下になる場合に、S200でYESと判断し、処理はS210に進む。なお、微細気泡発生運転中において、復路温度が低くなる理由は以下の通りである。微細気泡発生運転では、浴槽130の水が第3循環水路(図3参照)等を循環する。水が第3循環水路を通過している間の放熱等によって、水の温度が低下する。また、微細気泡発生運転中においては、浴槽130の水が流動しているために、水が流動していない場合と比較して、浴槽130の水の放熱が大きくなる。これらの放熱等によって、微細気泡発生運転中に復路温度が低くなる。
【0077】
また、S202において、制御装置150は、S200の監視と同時的に、微細気泡発生運転処理(図9参照)が終了することを監視する。制御装置150は、微細気泡発生運転処理が終了する場合に、S202でYESと判断し、図10の処理を終了する。
【0078】
S200でYESと判定された後のS210において、制御装置150は、給水運転(図9のS140又はS160)を実行中であるのか否かを判断する。制御装置150は、給水運転を実行中である場合に、S210でYESと判断し、処理はS212に進む。一方、制御装置150は、給水運転を実行中でない場合、即ち空気導入運転(図9のS150参照)を実行中である場合に、S210でNOと判断し、処理はS214に進む。
【0079】
S212において、制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第5熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第5熱源加熱量は、第1熱源機12の低加熱量未満の加熱量であり、追い焚き運転時における第1熱源機12の第1熱源加熱量よりも小さい。第5熱源加熱量は、第1熱源機12が、第1熱源機12が最小火力で動作しているオン状態と、第1熱源機12が停止しているオフ状態と、を交互に動作することによって、実現される。第5熱源加熱量は、第4熱源加熱量と同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0080】
S214において、制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第6熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第6熱源加熱量は、第1熱源機12の低加熱量以上の加熱量であり、第5熱源加熱量よりも大きい加熱量である。第6熱源加熱量は、追い焚き運転時における第1熱源機12の第1熱源加熱量と同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0081】
S220において、制御装置150は、往路温度が第2加熱判定温度以上になることを監視する。第2加熱判定温度は、第1吐出口134aから吐出される水が入浴者に直撃しても、入浴者に不快感を与え得る温度よりも低い温度が設定される。制御装置150は、往路温度が第2加熱判定温度以上となる場合に、S220でYESと判断し、処理はS222に進む。
【0082】
S222において、制御装置150は、第1熱源機12を停止する。S222が終了すると、処理はS200に戻る。
【0083】
また、S230において、制御装置150は、S220の監視と同時的に、微細気泡発生運転処理(図9参照)中の運転(給水運転又は空気導入運転)が切り替わることを監視する。制御装置150は、当該運転が切り替わる場合に、S230でYESと判断し、処理はS232に進む。
【0084】
S232において、制御装置150は、第1熱源機12の加熱量を変更する。具体的には、制御装置150は、微細気泡発生運転処理(図9参照)中の運転が給水運転から空気導入運転に切り替わる場合に、第1熱源機12の加熱量を、第5熱源加熱量から第6熱源加熱量に変更する。また、制御装置150は、微細気泡発生運転処理(図9参照)中の運転が空気導入運転から給水運転に切り替わる場合に、第1熱源機12の加熱量を、第6熱源加熱量から第5熱源加熱量に変更する。S232が終了すると、処理はS220に戻る。
【0085】
また、S240において、制御装置150は、S220及びS230の監視と同時的に、微細気泡発生運転処理(図9参照)が終了することを監視する。制御装置150は、微細気泡発生運転処理が終了する場合に、S240でYESと判断し、S242に進む。S242において、制御装置150は、第1熱源機12を停止させる。制御装置150は、S242が終了すると、図10の処理を終了する。
【0086】
上述のように、第2加熱処理によって、復路温度が第1加熱判定温度以下になることを抑制することができる。第2加熱処理中の復路温度は、浴槽水温度と略同じである。従って、微細気泡発生運転処理中の浴槽水温度が第1加熱判定温度以下になることを抑制することができる。また、制御装置150は、給水運転が実行されている場合(S210でYES)に、第1熱源機12を第5熱源加熱量で動作させ(S212)、空気導入運転が実行されている場合(S210でNO)に、第1熱源機12を、第5熱源加熱量よりも大きい第6熱源加熱量で動作させる(S214)。給水運転では、第5熱源加熱量で加熱された水が、浴槽アダプタ132の第1吐出口134a(図5(b)参照)から浴槽130に水が吐出され、空気導入運転では、第6熱源加熱量で加熱された水が、浴槽アダプタ132の第2吐出口134d(図5(c)参照)から浴槽130に水が吐出される。このため、第6熱源加熱量で加熱された温度の高い水が入浴者に直撃することを抑制することができる。
【0087】
上述のように、図1に示すように、風呂システム2(「風呂装置」の一例)は、浴槽130の水を循環させる第1循環水路及び第3循環水路(「循環路」の一例)と、第1循環水路及び第3循環水路に設けられている第1循環ポンプ30(「浴槽循環ポンプ」の一例)と、第1循環水路及び第3循環水路に設けられており、第1循環水路及び第3循環水路の水を加熱する第1熱源機12(「加熱装置」の一例)と、浴槽130の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、浴槽水温度を検出可能な循環復路サーミスタ22a(「温度センサ」の一例)と、制御装置150と、を備える。制御装置150は、第1循環ポンプ30を駆動させると共に、第1熱源機12を第1熱源加熱量(「第1加熱量」の一例)で動作させて、浴槽130の水を加熱する追い焚き運転と、第1循環ポンプ30を駆動させると共に、微細気泡発生装置によって浴槽130の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生運転と、を実行可能に構成されている。制御装置150は、微細気泡発生運転処理中の浴槽水温度が第1加熱判定温度(「所定温度」の一例)以下になる場合(図10のS200でYES)に、第1熱源機12を、第1熱源加熱量未満である第5熱源加熱量(「第2加熱量」の一例)で動作させて、浴槽130の水を加熱する(S212)。上記の構成によると、第5熱源加熱量が、追い焚き運転中における第1熱源機12の加熱量である第1熱源加熱量未満であるために、水に溶解している空気の量が少なくなることが抑制される。このため、微細気泡発生運転によって発生される微細気泡の量が少なくなり、浴槽130の水の白濁度が低下することを抑制することができる。従って、微細気泡発生運転中におけるユーザの快適性を維持することができる。
【0088】
また、制御装置150は、微細気泡発生運転を開始するための開始指示を取得する場合に、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度を特定し、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度から第4所定値(「特定温度」の一例)を減算した温度を第1加熱判定温度として特定する(図10のS190)。上記の構成によると、第1加熱判定温度は、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度から第4所定値を減算した温度である。このため、微細気泡発生運転中の浴槽水温度が、微細気泡発生運転の開始時の浴槽水温度よりも大幅に低くなる前に、第1熱源機12を動作させることができる。従って、入浴者の快適性を向上させることができる。
【0089】
また、図5に示すように、微細気泡発生運転は、微細気泡発生装置に空気(「気体」の一例)を導入させる空気導入運転(「気体導入運転」)(図9のS140)(図5(c)参照)と、空気導入運転の後に、空気導入運転で導入された空気を利用して、浴槽130の水に微細気泡を発生させる給水運転(図9のS150)(図5(b)参照)と、を含んでいる。制御装置150は、給水運転中の浴槽水温度が第1加熱判定温度以下となる場合(図10のS200でYES、S210でYES)に、第1熱源機12を第5熱源加熱量で動作させ(S212)、空気導入運転中の浴槽水温度が第1加熱判定温度以下となる場合(S200でYES、S210でNO)に、第1熱源機12を、第5熱源加熱量よりも大きい第6熱源加熱量(「第3加熱量」の一例)で動作させる(S214)。一般的に、空気導入運転では、微細気泡を含まない水が浴槽130に吐出され、給水運転では、微細気泡を含む水が浴槽130に吐出される。このため、空気導入運転において、第1熱源機12によって加熱される水の温度が高くなっても、浴槽130の白濁度に与える影響は小さい。従って、給水運転において第1熱源機12を第5熱源加熱量で動作させれば、空気導入運転中において第1熱源機12を第6熱源加熱量で動作させても、浴槽130の白濁度が低下することを抑制することができる。また、空気導入運転中において、第1熱源機12を第6熱源加熱量で動作させることによって、給水運転及び空気導入運転の両方において、第1熱源機12を第5熱源加熱量で加熱させる構成と比較して、浴槽水温度を早期に高めることができる。従って、ユーザの快適性をより向上させることができる。
【0090】
また、図6に示すように、制御装置150は、さらに、浴槽水温度を保温設定温度以上に維持する保温運転を実行可能に構成されている。図1に示すように、風呂システム2は、さらに、保温運転の実行が許可されていることを示す「ON」(「許可情報」の一例)と、保温運転の実行が禁止されていることを示す「OFF」(「禁止情報」の一例)と、のうちのいずれかを示す保温フラグが記憶されるメモリ152を備えている。制御装置150は、保温フラグが「ON」である状態において、微細気泡発生運転中の浴槽水温度が第1加熱判定温度以下となる場合(図10のS200でYES)に、第1熱源機12を第5熱源加熱量で動作させ(S212)、保温フラグが「OFF」である状態において、微細気泡発生運転中の浴槽水温度が第1加熱判定温度以下となっても、第1熱源機12を動作させない。上記の構成によると、制御装置150は、保温フラグが「ON」である状態、即ち、入浴者が、浴槽水温度が保温設定温度以上に自動的に維持されることを望んでいる状態において、第1熱源機12を第5熱源加熱量で動作させる。一方、制御装置150は、保温フラグが「OFF」である状態、即ち、入浴者が、浴槽水温度が保温設定温度以上に自動的に維持されることを望んでいない状態においては、第1熱源機12を動作させない。従って、入浴者の快適性を維持することができると共に、入浴者に違和感を与えることを抑制することができる。
【0091】
(第2実施例)
第2実施例は、図10のS220で実行される処理が、第1実施例と異なる。第2実施例では、制御装置150は、S220において、復路温度が第3加熱判定温度以上になることを監視する。第3加熱判定温度は、例えば、第1加熱判定温度と同じでもよいし、第1加熱判定温度よりも高い温度であってもよい。制御装置150は、復路温度が第3加熱判定温度以上になる場合に、S220でYESと判断し、処理はS222に進む。
【0092】
(第3実施例)
第3実施例は、図10のS220で実行される処理が、第1実施例と異なる。第3実施例では、制御装置150は、S220において、S212又はS214で第1熱源機12を動作させてからの時間が第2加熱判定時間(例えば、3分)を経過することを監視する。制御装置150は、第1熱源機12を動作させてからの時間が第2加熱判定時間を経過する場合に、S220でYESと判断し、処理はS222に進む。
【0093】
(第4実施例)
図11を参照して、第4実施例の風呂システム302について説明する。第4実施例の風呂システム302と第1実施例の風呂システム2(図1参照)とでは、熱源ユニット310の構成が異なる。なお、本変形例の風呂システム302と第1実施例の風呂システム2とで共通する構成については、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0094】
風呂システム302の熱源ユニット310は、熱交換ユニット312と、注湯路20と、循環復路22と、循環往路24と、を備える。熱交換ユニット312は、熱交換器320と、第2熱源機322と、ユニット往路324と、ユニット復路326と、ユニット復路326に設けられている第2循環ポンプ328と、を備える。ユニット往路324の上流端は、第2熱源機322に接続されており、ユニット往路324の下流端は、熱交換ユニット312に接続されている。ユニット復路326の上流端は、熱交換ユニット312に接続されており、ユニット復路326の下流端は、第2熱源機322に接続されている。第2循環ポンプ328は、ユニット復路326の水を第2熱源機322に向けて送り出す。
【0095】
熱交換ユニット312は、第1熱交換路330と、第2熱交換路332と、第1熱交換路330に設けられている流量制御弁334と、を備えている。第1熱交換路330の上流端は、ユニット往路324に接続されており、第1熱交換路330の下流端は、ユニット復路326に接続されている。第2熱交換路332の上流端は、循環復路22に接続されており、第2熱交換路332の下流端は、循環往路24に接続されている。流量制御弁334は、第1熱交換路330を流れる水量を調整する。以下では、ユニット往路324、第1熱交換路330、ユニット復路326、及び、第2熱源機322で構成される水路のことを「加熱側循環水路」と記載する。
【0096】
本実施例の制御装置150は、第1実施例の制御装置150と同様に、追い焚き運転、保温運転、微細気泡発生運転を実行可能に構成されている。即ち、本実施例の制御装置150は、保温処理(図6)、循環処理(図7)、第1加熱処理(図8)、微細気泡発生運転処理(図9)、第2加熱処理(図10)を実行可能に構成されている。なお、本実施例の制御装置150は、追い焚き運転、保温処理(図6のS16参照)、第1加熱処理(図8のS122、S124参照)、及び、第2加熱処理(図10のS212、S214、S232参照)において、第1実施例の第1熱源機12(図1参照)に代えて、熱交換ユニット312の動作を制御することによって、浴槽130の水を加熱する。具体的には、制御装置150は、流量制御弁334の開度を所定の開度に調整し、第2循環ポンプ328を駆動し、加熱側循環水路を流れる水の温度が所定の循環加熱温度(例えば、80℃)となるように、第2熱源機322を動作させる。これにより、制御装置150は、熱交換ユニット312内において、第1熱交換路330を通過する水と第2熱交換路332を通過する水との間で熱交換が行われる。本実施例では、制御装置150は、流量制御弁334の開度を制御することによって、熱交換ユニット312の加熱量を調整する。例えば、制御装置150は、追い焚き運転では、流量制御弁334の開度を全開(即ち100%)に調整することによって、熱交換ユニット312の加熱量を第1熱源加熱量とする。また、制御装置150は、図10のS212では、流量制御弁334の開度を25%に調整することによって、熱交換ユニット312の加熱量を第5熱源加熱量とする。また、制御装置150は、図10のS214では、流量制御弁334の開度を50%に調整することによって、熱交換ユニット312の加熱量を第6熱源加熱量とする。また、制御装置150は、図6のS16、図8のS122、図8のS124では、熱交換ユニット312の加熱量が、それぞれ、第2熱源加熱量、第3熱源加熱量、第4熱源加熱量となるように、流量制御弁334の開度を調整する。なお、変形例では、制御装置150は、第2熱源機322によって加熱される水の温度、即ち、所定の循環加熱温度を変更したり、第2循環ポンプ328の回転数を調整することによって、熱交換ユニット312の加熱量を調整してもよい。
【0097】
上述のように、図11に示すように、風呂システム302は、第1循環水路及び第3循環水路と、第1循環ポンプ30と、第1循環水路及び第3循環水路に設けられており、第1循環水路及び第3循環水路の水を加熱する熱交換ユニット312(「加熱装置」の一例)と、微細気泡発生装置と、循環復路サーミスタ22aと、制御装置150と、を備える。制御装置150は、第1循環ポンプ30を駆動させると共に、熱交換ユニット312を第1熱源加熱量で動作させて、浴槽130の水を加熱する追い焚き運転と、第1循環ポンプ30を駆動させると共に、微細気泡発生装置によって浴槽130に微細気泡を発生させる微細気泡発生運転と、を実行可能に構成されている。制御装置150は、微細気泡発生運転中の浴槽水温度が第1加熱判定温度以下になる場合(図10のS200でYES)に、熱交換ユニット312を、第1熱源加熱量未満である第5熱源加熱量で動作させて、浴槽130の水を加熱する(S212)。上記の構成によると、微細気泡発生運転中の熱交換ユニット312の第5熱源加熱量が、追い焚き運転中における第1熱源機12の第1熱源加熱量未満であるために、水に溶解している空気の量が少なくなることが抑制される。このため、微細気泡発生運転中における浴槽水温度が低下することを抑制することができると共に、微細気泡発生運転によって発生される微細気泡の量が少なることを抑制することができる。即ち、浴槽130の水の白濁度が低下することを抑制することができる。従って、微細気泡発生運転中の入浴者の快適性を維持することができる。
【0098】
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0099】
(第1変形例)各実施例において、浴槽130に浴槽水温度を検出する温度センサが設けられていてもよい。
【0100】
(第2変形例)各実施例において、制御装置150は、図10のS190において、例えば、湯はり設定温度、又は、湯はり設定温度から第5所定値を減算した温度を第1加熱判定温度として特定してもよい。即ち、第1加熱判定温度は、微細気泡発生運転開始時の浴槽水温度と無関係の温度であってもよい。
【0101】
(第3変形例)各実施例において、図10のS210、S214、S230、S232を省略可能である。本変形例では、制御装置150は、微細気泡発生運転処理を実行中において、復路温度が第1加熱判定温度以下になる場合に、第1熱源機12を第5熱源加熱量で動作させる。
【0102】
(第4変形例)各実施例において、微細気泡発生運転処理の空気導入運転において、第1吐出口134aから浴槽130に水が吐出されてもよい。即ち、給水運転において水が吐出される吐出口と、空気導入運転において水が吐出される吐出口が同じであってもよい。
【0103】
(第5変形例)各実施例において、風呂システム2、302は、保温運転を実行できなくてもよい。
【0104】
(第6変形例)各実施例において、制御装置150は、保温フラグが「ON」であるのか「OFF」であるのかに関わらず、図10の第2加熱処理を実行してもよい。
【0105】
(第7変形例)各実施例において、制御装置150は、微細気泡発生運転処理(図9参照)が終了しても、第1循環ポンプ30及び第1熱源機12を停止させなくてもよい。例えば、第1実施例の変形例では、制御装置150は、微細気泡発生運転処理(図9参照)が終了した後に、復路温度が湯はり設定温度又は保温設定温度以上となる場合に、第1循環ポンプ30及び第1熱源機12を停止すればよい。
【0106】
(第8変形例)各実施例において、制御装置150は、リモコン154から開始指示を受信し、かつ、前回の微細気泡発生運転が終了してからの時間が所定時間以下である場合に、循環処理(図7参照)及び第1加熱処理(図8参照)を実行することなく、微細気泡発生運転処理を実行してもよい。本変形例では、制御装置150は、図10のS190において、微細気泡発生運転を開始してから温度特定時間が経過した時の復路温度を開始温度として特定し、特定済みの開始温度から第4所定値(例えば1℃)を減算した温度を第1加熱判定温度として特定する。
【0107】
(第9変形例)制御装置150は、第1循環運転(図7のS70)を実行中において、タンク52の水位が下限水位よりも低くなるまで、空気制御弁102を開状態としてもよい。この場合、第1循環運転において、空気導入路100を介してタンク52に空気が導入される。本変形例では、制御装置150は、微細気泡発生運転処理において、最初に給水運転を実行する。
【0108】
(第10変形例)上記の実施例では、タンク52に空気が導入されている。変形例では、空気に代えて、炭酸ガス、水素、酸素等の気体がタンク52に導入されてもよい。この場合、気体が充填されているタンクを空気導入路100の上流端に配設するとよい。
【0109】
(第11変形例)タンク52に空気を導入する構成は、空気導入路100、及び、空気制御弁102に限定されず、空気導入路100、及び、空気導入路100に接続されるエアポンプ等であってもよい。
【0110】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0111】
2 :風呂システム
10 :熱源ユニット
12 :第1熱源機
20 :注湯路
22 :循環復路
22a :循環復路サーミスタ
24 :循環往路
24a :循環往路サーミスタ
26 :湯張り弁
30 :第1循環ポンプ
32 :水流スイッチ
50 :空気加圧溶解ユニット
52 :タンク
52a :低水位電極
52b :高水位電極
60 :熱源復路
62 :第1浴槽水路
64 :タンク往路
66 :連通路
68 :熱源往路
70 :第2浴槽水路
74 :タンク復路
80 :第1切替弁
82 :第2切替弁
84 :逆止弁
86 :タンク給水弁
88 :加圧ポンプ
100 :空気導入路
102 :空気制御弁
130 :浴槽
130a :壁部
130b :内面
132 :浴槽アダプタ
132a :前面
132b :下面
134a :第1吐出口
134b :第1吸込口
134c :第2吸込口
134d :第2吐出口
136 :第1水路
136a :第1吐出路
136b :第1吸込路
138 :第2水路
138a :第2吐出路
138b :第2吸込路
140a :逆止部
140b :逆止部
140c :逆止部
140d :逆止部
142 :微細気泡発生ノズル
150 :制御装置
152 :メモリ
154 :リモコン
200 :給水源
302 :風呂システム
310 :熱源ユニット
312 :熱交換ユニット
320 :熱交換器
322 :第2熱源機
324 :ユニット往路
326 :ユニット復路
328 :第2循環ポンプ
330 :第1熱交換路
332 :第2熱交換路
334 :流量制御弁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-03-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽の水を循環させる循環路と、
前記循環路に設けられている浴槽循環ポンプと、
前記循環路に設けられており、前記循環路の水を加熱する加熱装置と、
前記浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置と、
前記浴槽の水の温度である浴槽水温度を検出可能な温度センサと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記浴槽循環ポンプを駆動させると共に、前記加熱装置を第1加熱量で動作させて、前記浴槽の水を加熱する追い焚き運転と、
前記浴槽循環ポンプを駆動させると共に、前記微細気泡発生装置によって前記浴槽の水に微細気泡を発生させる微細気泡発生運転と、を実行可能に構成されており、
前記制御装置は、
前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を、前記第1加熱量未満である第2加熱量で動作させて、前記浴槽の水を加熱する、風呂装置。
【請求項2】
前記制御装置は、
前記微細気泡発生運転を開始するための開始指示を取得する場合に、前記微細気泡発生運転の開始時の前記浴槽水温度を特定し、
前記微細気泡発生運転の開始時の前記浴槽水温度から特定温度を減算した温度を前記所定温度として特定する、請求項1に記載の風呂装置。
【請求項3】
前記微細気泡発生運転は、
前記微細気泡発生装置に気体を導入させる気体導入運転と、
前記気体導入運転の後に、前記気体導入運転で導入された気体を利用して、前記浴槽の水に微細気泡を発生させる給水運転と、
を含んでおり、
前記制御装置は、
前記給水運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を前記第2加熱量で動作させ、
前記気体導入運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を、前記第2加熱量よりも大きい第3加熱量で動作させる、請求項1又は2に記載の風呂装置。
【請求項4】
前記制御装置は、さらに、
前記浴槽水温度を保温設定温度以上に維持する保温運転を実行可能に構成されており、
前記風呂装置は、さらに、
前記保温運転の実行が許可されていることを示す許可情報と、前記保温運転の実行が禁止されていることを示す禁止情報と、のいずれかが記憶されるメモリを備え、
前記制御装置は、
前記許可情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を前記第2加熱量で動作させ、
前記禁止情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以になっても、前記加熱装置を動作させない、請求項1に記載の風呂装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
第4の態様では、上記第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、前記制御装置は、さらに、前記浴槽水温度を保温設定温度以上に維持する保温運転を実行可能に構成されていてもよい。前記風呂装置は、さらに、前記保温運転の実行が許可されていることを示す許可情報と、前記保温運転の実行が禁止されていることを示す禁止情報と、のいずれかが記憶されるメモリを備えてもよい。前記制御装置は、前記許可情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以下になる場合に、前記加熱装置を前記第2加熱量で動作させ、前記禁止情報が前記メモリに記憶されている状態において、前記微細気泡発生運転中の前記浴槽水温度が前記所定温度以になっても、前記加熱装置を動作させなくてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
(追い焚き運転)
追い焚き運転は、ユーザがリモコン154において追い焚き運転の開始を指示した場合に開始される。図1に示すように、制御装置150は、追い焚き運転を開始する際に、第1切替弁80を第1連通状態とし、かつ、第2切替弁82を第4連通状態とする。この状態から、制御装置150は、第1循環ポンプ30を駆動するとともに、第1熱源機12による水の加熱を開始する。制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第1熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第1熱源加熱量は、第1熱源機12を最小火力で連続的に動作させた場合の加熱量である低加熱量以上の加熱量である。これにより、浴槽130の水が、浴槽アダプタ132、第1浴槽水路62、第1切替弁80、連通路66、熱源復路60、循環復路22を経由して第1熱源機12に送られる。第1熱源機12で加熱された水は、循環往路24、熱源往路68、第2切替弁82、第2浴槽水路70、浴槽アダプタ132を経由して、浴槽130に戻される。即ち、追い焚き運転では、第1浴槽水路62、連通路66、熱源復路60、循環復路22、第1熱源機12、循環往路24、熱源往路68、及び、第2浴槽水路70で構成される第1循環水路を水が流れる。制御装置150は、復路温度が湯はり設定温度以上であり、かつ、追い焚き運転を開始してからの時間が追い焚き判定時間以上になると、第1循環ポンプ30を停止するとともに、第1熱源機12による水の加熱を終了する。その後、制御装置150は、追い焚き運転が完了した事を、リモコン154を介してユーザに報知して、追い焚き運転を終了する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
また、制御装置150は、S102の監視と同時的に、S106において、リモコン154から終了指示を受信することを監視する。制御装置150は、リモコン154から終了指示を受信する場合に、S106でYESと判断し、S104に進む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
S124において、制御装置150は、第1熱源機12の加熱量が第4熱源加熱量となるように、第1熱源機12の動作を制御する。第4熱源加熱量は、第3熱源加熱量未満の加熱量であり、かつ、第1熱源機の低加熱量未満の加熱量である。第4熱源加熱量は、第1熱源機12が、第1熱源機12が最小火力で動作しているオン状態と、第1熱源機12が停止しているオフ状態と、を交互に動作することによって、実現される。S124が終了すると、処理はS110に戻る。