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特開2023-184113画像形成システムおよび画像形成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184113
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】画像形成システムおよび画像形成方法
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/00 20060101AFI20231221BHJP
   B41J 29/393 20060101ALI20231221BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20231221BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20231221BHJP
   B65H 26/02 20060101ALI20231221BHJP
   B65H 37/00 20060101ALI20231221BHJP
   B41J 21/16 20060101ALN20231221BHJP
【FI】
B41J29/00 H
B41J29/393 105
G03G21/00 500
H04N1/00 002B
B65H26/02
B65H37/00
B41J21/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098067
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川崎 哲
【テーマコード(参考)】
2C061
2C187
2H270
3F105
3F108
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AQ06
2C061AS06
2C061CK01
2C061CK13
2C061HJ10
2C061HV09
2C061HV14
2C061KK26
2C061KK28
2C187AC06
2C187AG05
2C187BF36
2C187BH18
2C187BH23
2H270LA20
2H270LA37
2H270LD01
2H270LD08
2H270LD14
2H270MB25
2H270MB27
2H270MB43
2H270NE07
2H270NE10
2H270ZC03
2H270ZC04
3F105AA01
3F105AB04
3F105BA27
3F105DA12
3F108GA04
3F108GB07
5C062AA05
5C062AB09
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB30
5C062AB32
5C062AB33
5C062AB34
5C062AB35
5C062AB41
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC16
5C062AC61
5C062AC64
5C062AC66
5C062AC72
5C062AE03
5C062BD01
(57)【要約】
【課題】異常を有する画像を含む領域に対して、後続の処理を行なうことを抑制する。
【解決手段】
画像形成システムは、媒体上に形成されたアイマークを加工することによって当該アイマークを無効化する加工部と、加工部を制御する制御部とを含む。画像形成システムの制御部は、S12において、画像が異常を有するか否かを判定し、S15において、画像が異常を有すると判定した場合に、加工部に、異常を有する画像に対応するアイマークを加工させる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体上に形成されたアイマークを加工することによって前記アイマークを無効化する加工部と、
前記加工部を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記媒体において前記アイマークの位置に対応する位置に形成された画像が異常を有するか否かを判定し、
前記画像が異常を有する場合、前記加工部に、前記画像に対応する前記アイマークを加工させる、画像形成システム。
【請求項2】
前記画像を形成する画像形成部をさらに備える、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記加工部は、前記アイマークの位置に画像を形成すること、前記アイマークの少なくとも一部に遮蔽物を付加すること、および、前記アイマークの位置を切り抜くこと、の中の少なくとも1つにより前記アイマークを加工する、請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記画像の形成時において前記画像形成部において不具合が生じた場合に、前記画像が異常を有すると判定する、請求項2に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記不具合は、前記画像形成部における画像形成材料の排出に関する不具合または搬送速度に関する不具合を含む、請求項4に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記画像を読み取る読取部をさらに備え、
前記制御部は、前記読取部により読み取られた画像が特定条件に該当する場合に、前記画像が異常を有すると判定する、請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記特定条件は、見本となる画像と前記読み取られた画像とを比較した際に検出される、前記読み取られた画像の少なくとも一部の欠損、前記読み取られた画像の位置のずれ、前記読み取られた画像の少なくとも一部における色彩の差、前記読み取られた画像の少なくとも一部の濃度の差、前記読み取られた画像上の汚れ、前記読み取られた画像における画像筋、および、前記読み取られた画像における濃度むら、の中の少なくとも1つに関する条件を含む、請求項6に記載の画像形成システム。
【請求項8】
外部からの入力を受け付ける入力部をさらに備え、
前記制御部は、
前記画像が異常を有すると判定した場合に、前記画像を表示装置に表示し、
前記表示装置に前記画像を表示したことに応じて、前記入力部が外部からの入力を受け付けた否かを判定し、
前記入力部が外部からの入力を受け付けた場合には、前記加工部に前記アイマークを加工させ、
前記入力部が外部からの入力を受け付けなかった場合には、前記加工部に前記アイマークを加工させない、請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項9】
媒体上に形成されたアイマークを検出するステップと、
前記媒体において前記アイマークの位置に対応した位置に形成された画像が異常を有するか否かを判定するステップと、
前記画像が異常を有する場合に、前記画像に対応する前記アイマークを加工することによって無効化するステップと、を備える、画像形成方法。
【請求項10】
前記媒体において前記アイマークの位置に対応した位置に前記画像を形成するステップをさらに備える、請求項9に記載の画像形成方法。
【請求項11】
前記無効化するステップは、前記アイマークの位置に画像を形成すること、前記アイマークの少なくとも一部に遮蔽物を付加すること、および、前記アイマークの位置を切り抜くこと、の中の少なくとも1つにより前記アイマークを加工することによって無効化することを含む、請求項9または10に記載の画像形成方法。
【請求項12】
前記判定するステップは、前記画像を形成するステップにおいて不具合が生じた場合に、前記画像が異常を有すると判定することを含む、請求項10に記載の画像形成方法。
【請求項13】
前記不具合は、画像形成材料の排出に関する不具合または搬送速度に関する不具合を含む、請求項12に記載の画像形成方法。
【請求項14】
前記画像を読み取るステップをさらに備え、
前記判定するステップは、前記読み取るステップにおいて読み取られた画像が特定条件に該当する場合に、前記画像が異常を有すると判定することを含む、請求項9または10に記載の画像形成方法。
【請求項15】
前記特定条件は、見本となる画像と前記読み取られた画像とを比較した際に検出される、前記読み取られた画像の少なくとも一部の欠損、前記読み取られた画像の位置のずれ、前記読み取られた画像の少なくとも一部における色彩の差、前記読み取られた画像の少なくとも一部の濃度の差、前記読み取られた画像上の汚れ、前記読み取られた画像における画像筋、および、前記読み取られた画像における濃度むら、の中の少なくとも1つに関する条件を含む、請求項14に記載の画像形成方法。
【請求項16】
前記判定するステップにおいて、前記画像が異常を有すると判定した場合に、
前記画像を表示装置に表示するステップと、
前記表示装置に前記画像を表示したことに応じて、外部からの入力を受け付けた否かを判定するステップとをさらに備え、
前記無効化するステップは、前記外部からの入力が受け付けられた場合にのみ実行され、前記外部からの入力が受け付けられなかった場合には実行されない、請求項9または10に記載の画像形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像形成システムおよび画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷物の生成において、特定の位置に対して特定の処理(画像形成、追い刷り、後処理等)を行なう技術が知られている。特開2020-67732号公報(特許文献1)には、記録媒体の特定の領域に再利用オブジェクトを印刷し、別の領域に可変固有オブジェクトを印刷する画像形成装置が開示されている。
【0003】
また、ロール紙等の連続紙に対して様々な処理を行なうために、位置合わせの目印として、アイマークと呼ばれる画像を使用する技術が知られている。特開2020-37216号公報(特許文献2)では、複数の異なる処理にアイマークを共有する画像形成装置が開示されている。特許文献2の画像形成装置は、形成される予定の画像のサイズに基づいて一部のアイマークを無視するように画像を形成する。これにより、特許文献2の画像形成装置は、画像形成以外の処理(例えばダイカット等の後続の処理)のために形成されたアイマークを無視して、連続紙に画像を形成できる。このように、アイマークを利用すれば、連続紙の特定の位置に対して、画像形成および後処理を行なうことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-67732号公報
【特許文献2】特開2020-37216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、画像形成装置は、必ずしも全てのアイマークに対して正常に画像を形成できるとは限らない。たとえば、画像形成装置は、停止状態から画像形成を開始した場合、媒体の搬送速度が安定するまでは、正常な画像形成を実施できない可能性がある。また、一旦画像形成を開始しても、紙詰まり、トナー切れ等の装置の不具合により、画像形成装置において画像形成が中断される場合もある。また、汚れおよび/またはトナーの濃度不良等により画像形成が異常となる場合もある。これらの理由により、形成された画像が異常を有する事態が想定される。
【0006】
アイマークを利用する画像形成装置においては、上記のような異常を有する画像を含む領域についても、対応するアイマークに基づいて、追い刷り・ダイカット等の後続の処理が行なわれてしまう。そのため、無駄にトナーが消費されたり、出力物から不良品を取り除く必要が生じることによってユーザーにおける手間が生じてしまうという問題があった。
【0007】
このような事情により、アイマークを利用する画像形成装置において、異常を有する画像を含む領域に対して、後続の処理の実施を抑制する手段が待ち望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のある局面に従うと、媒体上に形成されたアイマークを加工することによって当該アイマークを無効化する加工部と、加工部を制御する制御部とを備え、制御部は、媒体においてアイマークの位置に対応する位置に形成された画像が異常を有するか否かを判定し、画像が異常を有する場合、加工部に、画像に対応するアイマークを加工させる、画像形成システムが提供される。
【0009】
画像を形成する画像形成部をさらに備えてもよい。
加工部は、アイマークの位置に画像を形成すること、アイマークの少なくとも一部に遮蔽物を付加すること、および、アイマークの位置を切り抜くこと、の中の少なくとも1つによりアイマークを加工してもよい。
【0010】
制御部は、画像の形成時において画像形成部において不具合が生じた場合に、画像が異常を有すると判定してもよい。
【0011】
不具合は、画像形成部における画像形成材料の排出に関する不具合または搬送速度に関する不具合を含んでもよい。
【0012】
画像を読み取る読取部をさらに備え、制御部は、読取部により読み取られた画像が特定条件に該当する場合に、画像が異常を有すると判定してもよい。
【0013】
特定条件は、見本となる画像と読み取られた画像とを比較した際に検出される、読み取られた画像の少なくとも一部の欠損、読み取られた画像の位置のずれ、読み取られた画像の少なくとも一部における色彩の差、読み取られた画像の少なくとも一部の濃度の差、読み取られた画像上の汚れ、読み取られた画像における画像筋、および、読み取られた画像における濃度むら、の中の少なくとも1つに関する条件を含んでもよい。
【0014】
外部からの入力を受け付ける入力部をさらに備え、制御部は、画像が異常を有すると判定した場合に、画像を表示装置に表示し、表示装置に画像を表示したことに応じて、入力部が外部からの入力を受け付けた否かを判定し、入力部が外部からの入力を受け付けた場合には、加工部にアイマークを加工させ、入力部が外部からの入力を受け付けなかった場合には、加工部にアイマークを加工させなくてもよい。
【0015】
本開示の他の局面に従うと、媒体上に形成されたアイマークを検出するステップと、媒体においてアイマークの位置に対応した位置に形成された画像が異常を有するか否かを判定するステップと、画像が異常を有する場合に、画像に対応するアイマークを加工することによって無効化するステップと、を備える、画像形成方法が提供される。
【0016】
媒体においてアイマークの位置に対応した位置に画像を形成するステップをさらに備えてもよい。
【0017】
無効化するステップは、アイマークの位置に画像を形成すること、アイマークの少なくとも一部に遮蔽物を付加すること、および、アイマークの位置を切り抜くこと、の中の少なくとも1つによりアイマークを加工することによって無効化することを含んでもよい。
【0018】
判定するステップは、画像を形成するステップにおいて不具合が生じた場合に、画像が異常を有すると判定することを含んでもよい。
【0019】
不具合は、画像形成材料の排出に関する不具合または搬送速度に関する不具合を含んでもよい。
【0020】
画像を読み取るステップをさらに備え、判定するステップは、読み取るステップにおいて読み取られた画像が特定条件に該当する場合に、画像が異常を有すると判定することを含んでもよい。
【0021】
特定条件は、見本となる画像と読み取られた画像とを比較した際に検出される、読み取られた画像の少なくとも一部の欠損、読み取られた画像の位置のずれ、読み取られた画像の少なくとも一部における色彩の差、読み取られた画像の少なくとも一部の濃度の差、読み取られた画像上の汚れ、読み取られた画像における画像筋、および、読み取られた画像における濃度むら、の中の少なくとも1つに関する条件を含んでもよい。
【0022】
判定するステップにおいて、画像が異常を有すると判定した場合に、画像を表示装置に表示するステップと、表示装置に画像を表示したことに応じて、外部からの入力を受け付けた否かを判定するステップとをさらに備え、無効化するステップは、外部からの入力が受け付けられた場合にのみ実行され、外部からの入力が受け付けられなかった場合には実行されなくてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本開示によれば、異常を有する画像に対応するアイマークが無効化される。これにより、当該異常を有する画像を含む領域に対して、アイマークに基づく後続の処理が行なわれない。よって、当該異常を有する画像を含む領域に対して、後続の処理を行なうことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】画像形成装置の一実施の形態である画像形成システムの概略的な構成を説明する図である。
図2】画像形成システムの機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図3】第1の実施の形態に係る画像形成システムにおいて実行される処理の一例のフローチャートである。
図4】第2の実施の形態に係る画像形成システムにおいて実行される処理の一例のフローチャートである。
図5】変型例に係る画像形成システムにおいて実行される処理の一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、図面を参照しつつ、画像形成装置の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
【0026】
[第1の実施の形態]
<1.画像形成装置の構成>
図1は、画像形成装置の一実施の形態である画像形成システム40の概略的な構成を説明するための図である。
【0027】
図1に示されるように、画像形成システム40は、給紙部14、画像形成部150、操作パネル160、品質管理部60、および、排紙部16を含む。図1中の矢印A01は、連続紙18の搬送方向を示す。
【0028】
給紙部14は、連続紙18を保持するための機構である。第1の実施の形態の画像形成システム40において、連続紙18は、ロール紙である。給紙部14は、連続紙18の受け軸20と、テンションおよびガイドのためのローラー22および24とを含む。受け軸20の回転を含む給紙部14の動作は、図示しない給紙部14内のコンピューター(後述する、図2の給紙制御部40A)によって制御される。
【0029】
操作パネル160は、液晶表示装置等からなる表示部161と、情報の入力を受け付ける入力部162とを含む。入力部162は、ハードウェアボタンおよび/または表示部161上に表示されるソフトウェアボタンを含む。第1の実施の形態では、操作パネル160は、画像形成部150に対して固定されているが、画像形成部150に対して着脱可能であってもよいし、画像形成システム40の画像形成部150以外の部分に固定されてもよい。また、操作パネル160は、画像形成システム40と通信可能なスマートフォン等の端末であってもよい。
【0030】
画像形成部150には、画像形成システム40の動作を制御する中央制御部900が設けられている。中央制御部900は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置(後述する、図2のプロセッサー901)を含む。中央制御部900は、「制御部」の一例である。
【0031】
画像形成部150には、連続紙18に形成されたアイマークを検出する検出部41が設けられている。検出部41の具体例は、CCD(Charge Coupled Device)を含む。画像形成部150は、検出部41によって検出されたアイマークの位置に対応した位置に画像を形成する。
【0032】
画像形成部150は、電子写真プロセスによる画像形成を行ない、連続紙等の媒体に画像を転写させる。より具体的には、画像形成部150は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)およびブラック(BK)のそれぞれの色についてのトナー画像を担持する像担持ユニット46と、像担持ユニット46が担持するトナー画像を一次的に転写される中間転写ベルト47とを含む。中間転写ベルト47に転写された画像は、連続紙18に二次的に転写される。
【0033】
画像形成部150は、転写された画像を連続紙18に定着させる定着部56をさらに備える。なお、画像形成システム40における各種調整動作は、連続紙18の定着部56の通過を待たずに開始され得る。
【0034】
一実施形態において、画像形成部150においては、給紙部14からの連続紙18の搬送が開始され、搬送速度が安定した後に、画像形成が開始される。
【0035】
品質管理部60は、画像形成部150から排出された連続紙18の品質を管理するための部分である。品質管理部60は、連続紙18に形成された画像を読取る読取部61と、アイマークを加工することによって無効化する加工部62とをさらに含む。加工部62は、連続紙18上の画像が異常を有すると判定された場合に、当該画像に対応するアイマークを無効化する。
【0036】
読取部61の具体例は、CCDを含む。読取部61において読み取られた画像は、たとえば表示部161に表示される。これにより、ユーザーは画像を観察することができる。ただし、ユーザーが画像を観察する手段はこれに限定されない。たとえば、読取部61の代わりに、画像形成部150から排出された連続紙18をユーザーに直接視認させるための部分が設けられてもよい。読取部61は、画像に加え、アイマークを読み取り、検出してもよい。
【0037】
加工部62の一例は、アイマークの位置に画像を形成する機構である。アイマークの位置に画像を形成する機構は、たとえばインカーによりアイマークの一部を塗りつぶす機構である。加工部62の他の例は、アイマークの位置に遮蔽物を付加する機構である。アイマークの位置に遮蔽物を付加する機構は、たとえばアイマークの位置にシートを貼り付ける機構である。加工部62の他の例は、アイマークを切り抜く機構である。アイマークを切り抜く機構は、たとえばアイマークを含む領域をダイカット処理する機構であってもよいし、アイマークの位置にパンチ穴を開ける機構であってもよい。
【0038】
排紙部16は、排紙調整部90から品質管理部60を介して送られてきた連続紙18を巻き取る軸26と、連続紙18を軸26に送るローラー28,30を含む。排紙部16におけるローラー28,30および軸26による回転動作は、図示しない排紙部16内のコンピューター(後述する、図2の排紙制御部40B)によって制御される。
【0039】
以上、図1を参照して説明されたように、画像形成システム40では、給紙部14から供給される連続紙18は、画像形成部150へ送られる。画像形成部150は、連続紙18に画像を形成して、品質管理部60へ連続紙18を出力する。品質管理部60は、形成された画像が異常を有する場合、当該画像に対応するアイマークを加工することにより無効化する。品質管理部60から出力された連続紙18は、排紙部16に送られて、軸26に巻き取られる。
【0040】
<2.機能ブロック>
図2は、画像形成システム40の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
図2に示されるように、画像形成システム40は、中央制御部900を含む。中央制御部900は、プロセッサー901と、プロセッサー901によって実行されるプログラムを格納するプログラム記憶部902と、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納するデータ記憶部903とを含む。なお、プロセッサー901によって実行されるプログラムは、中央制御部900以外の記憶装置に格納されている場合もある。また、プロセッサー901によって実行されるプログラムは、画像形成部150に対して着脱可能な記憶媒体に非一時的に格納されている場合もある。
【0042】
中央制御部900は、プロセッサー901が所与のプログラムを実行することにより、画像形成部150、操作パネル160、給紙制御部40A、排紙制御部40B、加工制御部40C、および、読取部61を制御する。なお、給紙制御部40Aは、給紙部14を制御する。排紙制御部40Bは、排紙部16を制御する。加工制御部40Cは、加工部62を制御する。
【0043】
中央制御部900は、検出部41によって検出されたアイマークの位置に対応する位置に画像を形成する。具体的には、たとえば、アイマークを検出した後、所定の時間が経過した後に、画像の形成を開始する。当該所定の時間は、搬送速度に基づいて決定される。
【0044】
また、中央制御部900は、読取部61によって読み取られた画像を入力され、当該画像に基づいて、連続紙18上に形成された画像が異常を有するか否かを判定する。そして、中央制御部900は、連続紙18上に形成された画像が異常を有すると判定すると、加工部62を制御して、当該画像に対応するアイマークを加工する。画像が異常を有するか否かの判定の内容については後述する。
【0045】
以上のように、中央制御部900は、画像形成システム40を統括的に制御する。
<3.処理の流れ>
次に、画像が異常を有するか否かを中央制御部900が判定する処理の内容を説明する。図3は、当該処理の一例のフローチャートである。ステップ(以下、ステップを「S」とも称する)01~S02は、中央制御部900が画像形成部150を制御することによって実施される。S11,S12,S15は、中央制御部900が品質管理部60を制御することによって実施される。図3に示す各ステップは、連続紙18上に形成されたアイマークごとに実施される。
【0046】
図3を参照して、S01において、中央制御部900は、連続紙18上にアイマークが検出されたか否かを判定する。中央制御部900は、アイマークが検出されたと判定するまでS01に制御を留め、アイマークが検出されたと判定するとS02へ制御を進める。
【0047】
S02において、中央制御部900は、S01において検出されたアイマークの位置に対応した位置に画像を形成する。たとえば、中央制御部900は、アイマークが検出されたタイミングから予め定められた時間が経過した後に画像形成部150に画像形成を開始させることにより、連続紙18の搬送方向において、アイマークの位置に対応する位置に画像を形成する。また、中央制御部900は、連続紙18の搬送方向に直交する方向においてアイマークが検出された位置に対して予め定められた位置から画像形成部150に画像形成を開始させることにより、連続紙18の搬送方向に直交する方向においてアイマークの位置に対応する位置に画像を形成する。
【0048】
S11において、中央制御部900は、連続紙18上に形成された画像を読取る。
S12において、中央制御部900は、S11において読み取られた画像が、異常を有するか否かを判定する。たとえば、中央制御部900は、読み取られた画像が、特定条件に該当するか否かを判定する。特定条件は、画像が異常を有すると判定されるための条件であって、画像の品質に関する条件である。中央制御部900は、特定条件に基づいて、画像が完成品に含まれる品質に達しているか否かを判定できる。
【0049】
一実施例では、S12において、中央制御部900は、データ記憶部903に記憶される見本となる画像と、読み取られた画像とを比較して、差を検出する。見本となる画像は、画像形成部150が適切に動作した際に連続紙18上に形成される画像に対応する。
【0050】
特定条件は、たとえば、見本となる画像と読み取られた画像とを比較した際に検出される、読み取られた画像の少なくとも一部の欠損、読み取られた画像の位置のずれ、読み取られた画像の少なくとも一部における色彩の差、読み取られた画像の少なくとも一部の濃度の差、読み取られた画像上の汚れ、読み取られた画像における画像筋、および、読み取られた画像における濃度むら、の中の少なくとも1つに関する条件を含む。
【0051】
読み取られた画像の少なくとも一部の欠損に関する条件とは、たとえば、読み取られた画像の少なくとも一部が見本となる画像に比べて欠損していることを規定する。
【0052】
読み取られた画像の位置のずれに関する条件とは、たとえば、読み取られた画像の位置が見本となる画像の位置に対して所定の距離以上ずれていることを規定する。
【0053】
読み取られた画像の少なくとも一部における色彩の差に関する条件とは、たとえば、読み取られた画像の少なくとも一部において、色彩に関する数値が、見本となる画像の対応する部分の色彩に関する数値に対して、所定の値以上異なることを規定する。色彩に関する数値は、たとえば、色相、彩度および明度の中の少なくとも1つの数値である。
【0054】
読み取られた画像の少なくとも一部の濃度の差、読み取られた画像上の汚れ、読み取られた画像における画像筋、および、読み取られた画像における濃度むらのそれぞれに関する条件は、上述の色彩の差に関する条件と同様に、読み取られた画像の少なくとも一部において、色彩に関する数値が、見本となる画像の対応する部分の色彩に関する数値に対して、所定の値以上異なることを規定する。
【0055】
画像が特定条件に該当する場合(S12においてYES)、中央制御部900は、S15において、加工部62を制御して、当該画像に対応するアイマークを加工することにより無効化し、図3の処理を終了する。加工部62による無効化によって、アイマークの少なくとも一部が変更される。無効化は、たとえば、アイマークに対して画像を形成する、アイマークに対して遮蔽物を付加する、または、アイマークを切り抜くことによって行なわれる。中央制御部900は、連続紙18を巻き戻して、異常を有する画像に対応するアイマーク上に画像形成部150に画像を形成させることにより、アイマークを無効化してもよい。この場合の画像形成部150は、「加工部」の一例を構成する。
【0056】
S11において読み取られた画像が特定条件に該当しない場合(S12においてNO)、中央制御部900は、S15の処理を実行することなく、図3の処理を終了する。
【0057】
S11の処理は、読取部61が画像に加え、アイマークを読み取ることにより、アイマークを検出する処理を含んでもよい。S11においてアイマークを検出すれば、S12において、中央制御部900は、画像の位置とアイマークの位置とを、読取部61において確認することができる。これにより、中央制御部900は、アイマークの位置を基準として、正しい位置に画像が形成されているか否かを容易に判定できる。なお、中央制御部900は、S12において、当該画像について、画像の位置の条件以外の特定条件に該当するか否かも判定する。さらに、S12において、中央制御部900は、加工部62においてアイマークを加工する直前にアイマークの位置を確認することができる。これにより、加工部62にアイマークが到達する時刻がなんらかの原因により、検出部41においてアイマークが検出された時刻および設定された搬送速度に基づく計算値と整合しない場合にも、アイマークの加工のタイミングの調整が可能である。なお、当該なんらかの原因とは、たとえば、連続紙18のたるみ、画像形成部の不具合、搬送動作の不具合等が考えられる。
【0058】
図3の処理によれば、中央制御部900は、画像が異常を有すると判定した場合、加工部62を制御して、対応するアイマークを加工し、無効化する。特に読取部61を用いて、画像の品質に関する特定条件に該当するか否かを判定することにより、画像が異常を有するか否かを簡便に判定できる。これにより、異常を有する画像を含む領域に対し、後続の処理が行なわれることを簡便に抑制できる。よって、上記異常を有する画像を含む領域の後続の処理に費やされていた、無駄な手間、時間およびコストを削減することができる。なお、本明細書において、異常を有する画像を含む領域とは、異常を有する画像および当該画像に対応する余白を含む領域のことを示す。
【0059】
本明細書において、後続の処理とは、画像形成後の連続紙18に対して、行なわれる処理である。画像形成後の連続紙18に対して、後続の処理を行なうことにより、完成品が生成される。後続の処理とは、たとえば、追い刷り、ダイカット、ミシン目加工、折り加工、切断加工の少なくとも1つを含む。よって、図3の処理によれば、不要なトナー消費を抑制し、ユーザーが不良品を確認する手間および除去する手間を低減することができるといえる。
【0060】
後続の処理は、画像形成システム40とは別体の後処理装置で行なわれてもよい。また、画像形成システム40が後続の処理を行なう装置をさらに含み、後続の処理は、画像形成システム40において行なわれてもよい。
【0061】
なお、画像形成システム40では、S01においてアイマークが検出しても、S02で画像形成が行なわれない場合もある。画像形成が行なわれない場合の一例は、画像形成部150が、トナーの排出を正常に行なわないことが想定される状態にある場合である。他の例は、画像形成システム40が、連続紙18の搬送開始直後または搬送終了直前に、搬送速度が安定していない状態にあることを理由に、画像形成を行なわない状態にある場合である。この場合、S11において、中央制御部900は、アイマークに対応する領域に対して読み取り処理を行なう。S12において、中央制御部900は、画像の少なくとも一部が欠損していることから、特定条件に該当すると判定する。
【0062】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態に係る画像形成システム40は、形成された画像が異常を有するか否かを判定する処理が第1の実施の形態に係る画像形成システム40と異なる。
【0063】
第2の実施の形態に係る画像形成システム40では、第1の実施の形態について図3に示された処理が、図4に示された処理へと変更される。図4は、第2の実施の形態に係る画像形成システム40において実行される処理の一例のフローチャートである。図4のS01~S04は、中央制御部900が画像形成部150を制御することによって実施される。S12A,S15は、中央制御部900が品質管理部60を制御することによって実施される。図4のS01,S02,S15は、図3のS01,S02,S15に対応するので、説明を繰り返さない。
【0064】
図4のS03において、中央制御部900は、S02における画像の形成時に画像形成部150において不具合が生じたか否かを判定する。不具合とは、画像形成に異常を生じる原因となりうると考えられる画像形成システム40の条件を示す。よって、画像形成時に不具合が生じた場合、不具合を生じた時に形成された画像は、異常を有する可能性が高い。以上により、本明細書においては、画像形成時に不具合が生じた場合、不具合を生じた時に形成された画像も、「異常を有する画像」の一態様に含まれるとする。
【0065】
不具合は、たとえば、トナーの排出に関する不具合、または、搬送速度に関する不具合を含む。トナーの排出に関する不具合の一例は、トナーの排出量が規定量に達しないという不具合である。トナーの排出量が規定量に達しないという不具合は、排出量そのものをモニターすることにより検出されてもよいし、画像形成部150においてトナーカートリッジの残量が規定値に達していないこととして検出されてもよい。なお、トナーは画像形成材料の一例である。他の例は、インクである。画像形成材料としてインクが採用された場合には、「トナーの排出の不具合」の代わりに、「インクの排出の不具合」が生じたか否かが判定される。
【0066】
搬送速度に関する不具合の一例は、搬送速度が規定速度を超えないという不具合である。規定速度は、たとえば、連続紙18の搬送開始直後または搬送終了直前の、画像形成が行なわれない期間の速度の上限値である。搬送速度は、たとえば、受け軸20の回転速度により検出されてもよいし、検出部41におけるアイマークの通過速度に基づいて算出されてもよい。
【0067】
ある画像が形成されているときに不具合が生じたと判定された場合(S03においてYES)、S04において、中央制御部900は、当該画像の位置に関連する情報または当該画像に対応するアイマークの位置に関連する情報を記憶し、処理をS12Aに進める。当該画像またはアイマークの位置に関連する情報は、具体的にはたとえば、当該画像が画像形成部150を通過した通過時刻を含む。
【0068】
S04に続いて、または、画像形成時に不具合が生じたと判定されなかった場合(S03においてNO)、中央制御部900は、処理をS12Aに進める。
【0069】
S12Aにおいて、中央制御部900は、品質管理部60に到達した画像が、形成時に不具合が生じた画像であるか否かを判定する。S12Aにおける判定は、形成時に不具合が生じたと判定された画像の位置に関連する情報または当該画像に対応するアイマークの位置に関連する情報の記憶に基づく。具体的には、たとえば、中央制御部900は、上記画像形成部150の通過時刻と搬送速度とに基づいて、品質管理部60に到達した画像が、形成時に不具合が生じた画像であるか否かを判定する。
【0070】
形成時に不具合が生じた画像である場合(S12AにおいてYES)、S15において、中央制御部900は、加工部62を制御して、当該画像に対応するアイマークを加工することにより無効化し、図4の処理を終了する。
【0071】
形成時に不具合が生じた画像ではない場合(S12AにおいてNO)、中央制御部900は、図4の処理を終了する。
【0072】
図4の処理によれば、中央制御部900は、画像形成時に不具合が生じた場合、加工部62を制御して、対応するアイマークを加工し、無効化する。これにより、当該無効化されたアイマークに対応する領域については、後続の処理が行なわれない。よって、異常を有する画像を含む領域に対する後続の処理に関する、無駄な手間、時間およびコストを削減することができる。
【0073】
図4の処理は、さらに、図3のS12の処理を含んでいてもよい。すなわち、中央制御部900は、S12Aにおいて、品質管理部60に到達した画像が形成時に不具合が生じた画像ではないと判定した場合に、S12の処理を実施してもよい。そして、中央制御部900は、S12の処理において、品質管理部60に到達した画像が上述の「特定条件」に該当すると判定した場合には、S15の処理を実行して、図4の処理を終了してもよい。中央制御部900は、S12の処理において、品質管理部60に到達した画像が上述の「特定条件」に該当すると判定しないと判定した場合には、S15の処理を実行することなく、図4の処理を終了してもよい。
【0074】
[変型例]
第1および第2の実施形態の変型例に係る画像形成システム40は、中央制御部900により画像が異常を有すると判定された場合に、ユーザーが当該画像を観察してアイマークを加工するかを選択する処理を含む。
【0075】
図5は、変型例に係る画像形成システム40において実行される処理の一例のフローチャートである。変型例に係る画像形成システム40では、第1の実施の形態に対しては、S12とS15との間にS13およびS14が追加される(図5)。また、同様にして、第2の実施の形態に対しては、S12AとS15との間にS13とS14とが追加される(図示せず)。
【0076】
図5のS01~S02は、中央制御部900が画像形成部150を制御することによって実施される。S11~S15は、中央制御部900が品質管理部60を制御することによって実施される。図5のS01,S02,S11,S12,S15は、図3のS01,S02,S11,S12,S15に対応する。
【0077】
図5のS12において画像が特定条件に該当すると判定した場合(S12においてYES)、S13において、中央制御部900は当該画像を表示部161に表示する。
【0078】
ユーザーが当該画像を観察し、当該画像が異常を有することを確認した場合、ユーザーは入力部162を用いて特定入力を行なう。特定入力は、たとえばハードウェアボタンおよび/またはソフトウェアボタンを押すことにより行なわれる。特定入力は、「入力」の一実施例に対応する。
【0079】
入力部が特定入力を受け付けた場合(S14においてYES)、中央制御部900は、加工部62を制御して、当該画像に対応するアイマークを加工することにより無効化し、処理を終了する。
【0080】
入力部が特定入力を受け付けなかった場合(S14においてNO)、中央制御部900は、当該画像に対応するアイマークを加工しないで、処理を終了する。
【0081】
図5の処理によれば、中央制御部900は、画像が異常を有すると判定した場合、(当該画像に対する後続の処理の回避のために)当該画像に対応するアイマークを無効化するか否かにおいて、ユーザーの視認に基づく判断を反映することができる。すなわち、画像形成システム40は、中央制御部900によって異常を有すると判定された画像が完成品に含まれてもよいか否かの最終判断をユーザーに委ねることができる。
【0082】
より具体的には、ある画像が、中央制御部900により異常を有すると判定されても、人の目では実用に耐えうると判定された場合、当該画像に対して後続の処理が実施される。よって、たとえば視覚的には気にならない軽度の異常を有する画像に対しては、完成品に含めるという判断が可能になる。すなわち、不良品の数を減らすことができるという観点から、連続紙18およびトナーの無駄が低減され得る。
【0083】
以上のように、実施形態1,2および変型例に係る画像形成システム40においては、異常を有する画像に対応するアイマークの無効化という簡易な構成を用いて簡易に品質管理を行なうことができる。
【0084】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0085】
14 給紙部、16 排紙部、18 連続紙、20,26 軸、22,28,30 ローラー、40 画像形成システム、40A 給紙制御部、40B 排紙制御部、40C 加工制御部、41 検出部、46 画像担持ユニット、47 中間転写ベルト、56 定着部、60 品質管理部、61 読取部、62 加工部、90 排紙調整部、150 画像形成部、160 操作パネル、161 表示部、162 入力部、900 中央制御部、901 プロセッサー、902 プログラム記憶部、903 データ記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5