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特開2023-184178情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184178
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/35 20190101AFI20231221BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20231221BHJP
【FI】
G06F16/35
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098174
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】猪口 陽平
(72)【発明者】
【氏名】飛田 智史
(72)【発明者】
【氏名】池田 惇
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175FA03
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】コメントの閲覧を容易にすることができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、分類部と、提供部とを備える。分類部は、コンテンツに対して投稿された複数のコメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。提供部は、分類部によって複数のコメントが分類された複数のグループを示すコンテンツを提供し、その後、コンテンツで示される複数のグループのうち選択されたグループに分類されたコメントを提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツに対して投稿された複数のコメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する分類部と、
前記分類部によって前記複数のコメントが分類された複数の前記グループを示すコンテンツを提供し、その後、前記コンテンツで示される複数の前記グループのうち選択されたグループに分類されたコメントを提供する提供部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記分類部は、
前記複数のコメントの各々を属性項目毎に前記投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
複数の前記属性項目のグループが選択された場合に、選択された複数の前記属性項目のグループのいずれにも分類されたコメントを提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
複数の前記属性項目のうち1つの属性項目における複数のグループを示す情報を前記コンテンツとして提供し、その後、前記1つの属性項目における複数の前記グループのうち1つ以上のグループが選択された場合に、複数の前記属性項目のうち残りの1つの属性項目における複数のグループを示す情報を前記コンテンツとして提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツの提供先ユーザの属性に基づいて、前記分類部によって分類に用いる前記属性項目を複数決定する決定部を備え、
前記分類部は、
前記決定部によって決定された前記属性項目毎に前記投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コンテンツで示される複数の前記グループのうちの1つ以上のグループの選択を受け付ける受付部を備え、
前記提供部は、
前記受付部によって前記選択が受け付けられた前記1つ以上のグループのいずれかに分類されたコンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記コンテンツの提供先ユーザの属性に応じたグループを判定する判定部を備え、
前記提供部は、
前記判定部によって判定されたグループに分類されたコメントを提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項8】
複数の前記属性項目は、
前記投稿ユーザの年齢を示す属性項目および前記投稿ユーザの性別を示す属性項目を含む
ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
コンテンツに対して投稿された複数のコメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する分類工程と、
前記分類工程によって前記複数のコメントが分類された複数の前記グループを示すコンテンツを提供し、その後、前記コンテンツで示される複数の前記グループのうち選択されたグループに分類されたコメントを提供する提供工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
コンテンツに対して投稿された複数のコメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する分類手順と、
前記分類手順によって前記複数のコメントが分類された複数の前記グループを示すコンテンツを提供し、その後、前記コンテンツで示される複数の前記グループのうち選択されたグループに分類されたコメントを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュースなどのコンテンツを提供する際に、第3者により投稿されたコンテンツに対する意見、感想などを示すコンテンツを、コンテンツに合わせて提供するサービスが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-49094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、指定されたテーマに包含される複数のコンテンツとこれら複数のコメントに対して投稿された複数のコメントを提供することが可能であるものの、提供されるコメントの数が多い場合にコメントの閲覧を容易にする点については、さらなる改善の余地がある。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コメントの閲覧を容易にすることができる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、分類部と、提供部とを備える。分類部は、コンテンツに対して投稿された複数のコメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。提供部は、分類部によって複数のコメントが分類された複数のグループを示すコンテンツを提供し、その後、コンテンツで示される複数のグループのうち選択されたグループに分類されたコメントを提供する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、コメントの閲覧を容易にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るコンテンツ記憶部に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される一覧コンテンツの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供される提供コンテンツの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されるコメント関連コンテンツの一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されるコメント関連コンテンツの他の例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理装置の提供部によって提供されるコメント関連コンテンツの変化の一例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1に示す情報処理装置1は、ニュースサイト、ショッピングサイト、オークションサイト、フリーマーケットサイト、飲食店紹介サイト、口コミサイト、またはSNS(Social Networking Service)サイトなどによるオンラインサービスを提供する。
【0012】
図1に示すように、情報処理装置1は、ユーザU~Un-1からのコンテンツ要求に応じたコンテンツをユーザU~Un-1に提供する(ステップS1~S1n-1)。nは、例えば、3以上の整数である。
【0013】
ステップS1~S1n-1で提供されるコンテンツは、例えば、ショッピングサイトやオークションサイトでの取引対象となる商品に関するコンテンツ、ニュースのコンテンツ、または口コミサイトでの口コミの対象となる商品やサービスに関するコンテンツなどであり、以下において、対象コンテンツと記載する場合がある。
【0014】
例えば、ユーザU~Un-1は、端末装置2~2n-1のうち対応する端末装置を操作することによって、端末装置2~2n-1のうち対応する端末装置から情報処理装置1にコンテンツ要求を送信させる。情報処理装置1は、端末装置2~2n-1から送信されるコンテンツ要求に応じた対象コンテンツを端末装置2~2n-1に送信し、端末装置2~2n-1にコンテンツ要求に応じた対象コンテンツを表示させることによって、ユーザU~Un-1からの要求に応じた対象コンテンツをユーザU~Un-1に提供する。
【0015】
そして、情報処理装置1は、ユーザU~Un-1から対象コンテンツに対するコメントの投稿を受け付ける(ステップS2~S2n-1)。情報処理装置1は、ユーザU~Un-1から受け付けたコメントの情報を記憶する(ステップS3)。例えば、ユーザU~Un-1は、端末装置2~2n-1のうち対応する端末装置を操作することによって、端末装置2~2n-1のうち対応する端末装置から情報処理装置1に対象コンテンツに対するコメントの情報を送信させる。
【0016】
情報処理装置1は、端末装置2~2n-1から送信されるコメントの情報を受け付け、受け付けたコメントの情報を記憶することによって、ユーザU~Un-1から受け付けたコメントの情報を記憶する。以下において、コメントを投稿したユーザU~Un-1の各々を投稿ユーザと記載する場合があり、対象コンテンツに対して投稿されたコメントを投稿コメントと記載する場合がある。
【0017】
その後、情報処理装置1は、ユーザUからのコンテンツ要求を受け付ける(ステップS4)。情報処理装置1は、コンテンツ要求に応じた対象コンテンツに対して投稿された複数の投稿コメントを複数のグループのうち分類条件を満たすグループに分類する(ステップS5)。
【0018】
分類条件は、投稿ユーザの属性に関する条件であり、情報処理装置1は、複数の投稿コメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類することができる。投稿ユーザの属性は、例えば、投稿ユーザの性別、投稿ユーザの年齢、投稿ユーザの位置、投稿ユーザの職業などである。投稿ユーザの位置は、例えば、投稿ユーザが投稿コメントを投稿したときの投稿ユーザの位置または投稿ユーザの居住地である。
【0019】
情報処理装置1は、例えば、複数の投稿コメントの各々を属性項目毎に投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。属性項目は、例えば、性別、年齢、職業、位置などである。情報処理装置1は、性別の属性項目における分類として、複数の投稿コメントを投稿ユーザが対応する性別のグループに分類する。性別のグループは、男性のグループ、女性のグループ、および不明のグループなどである。
【0020】
また、情報処理装置1は、年齢の属性項目における分類として、例えば、複数の投稿コメントを投稿ユーザが対応する年代別のグループに分類する。年代別のグループは、例えば、10代のグループ、20代のグループ、30代のグループなどである。
【0021】
つづいて、情報処理装置1は、ステップS4で受け付けたコンテンツ要求に応じた対象コンテンツと、ステップS5で複数の投稿コメントが分類された複数のグループを示すコンテンツであるグループ分けコンテンツを提供コンテンツとして端末装置2に送信することで、ユーザUに提供コンテンツを提供する(ステップS6)。ステップS6の処理において、情報処理装置1は、提供コンテンツを端末装置2に送信して端末装置2に表示させることによって、ユーザUに提供コンテンツを提供する。
【0022】
図1に示す例では、提供コンテンツには、コンテンツ要求に応じた対象コンテンツとして、文字列「テレワーク社員の評価をどうする・・・」を含むニュースKのコンテンツが含まれ、また、グループ分けコンテンツとして、10代から70代までの年代毎の投稿コメントの数の分布を示す年代別グラフと、男性、女性、およびその他の性別毎の投稿コメントの数の分布を示す性別グラフとが含まれる。
【0023】
ユーザUは、端末装置2を操作することによって、図1に示すグループ分けコンテンツにおいて、年代別グラフから1つ以上の年代のグループを選択することができ、また、性別グラフから1つ以上の性別のグループを選択することができる。
【0024】
ユーザUが年代別グラフから1つ以上の年代のグループと性別グラフから1つ以上の性別のグループとを選択した場合、端末装置2からユーザUが選択した年代のグループおよび性別のグループの情報を示す選択情報が情報処理装置1に送信される(ステップS7)。
【0025】
情報処理装置1は、端末装置2からの選択情報で示される年代のグループおよび性別のグループのいずれにも分類された投稿コメントを含むコメントコンテンツを端末装置2に送信して端末装置2に表示させることによって、コメントコンテンツを端末装置2に送信することで、ユーザUにコメントコンテンツを提供する(ステップS8)。
【0026】
図1に示す例では、コメントコンテンツとして、20代のグループと女性のグループのいずれのグループにも分類された複数の投稿コメントを含むコンテンツが端末装置2に表示される。すなわち、図1に示すコメントコンテンツは、対象コンテンツに対して投稿された複数の投稿コメントのうち、投稿ユーザが20代の女性である複数の投稿コメントが含まれる。これにより、ユーザUは、対象コンテンツに対して投稿された複数の投稿コメントのうち所望の投稿コメントを容易に確認することができる。
【0027】
なお、図1に示すコメントコンテンツは、2つの属性項目のグラフから各々選択されたグループのいずれにも分類された複数の投稿コメントが並べられたコンテンツであるが、かかる例に限定されない。例えば、情報処理装置1から提供されるコメントコンテンツは、2つの属性項目のグラフのうち1つの属性項目のグラフからグループが選択された場合、1つの属性項目のグラフから選択されたグループに含まれる複数の投稿コメントが並べられたコンテンツである。
【0028】
なお、情報処理装置1は、ステップS5の処理をステップS4の処理の前に実行する構成であってもよい。また、提供コンテンツやコメントコンテンツは、端末装置2~2主体の処理により表示されてもよく、API(Application Programming Interface)などのインターフェイスを介して端末装置2~2から入力された情報に基づき、情報処理装置1が端末装置2~2に表示させるものであってもよい。また、図1では、端末装置2~2と情報処理装置1とが別装置である場合を示したが、端末装置2~2と情報処理装置1とが一体であってもよい。
【0029】
このように、情報処理装置1は、対象コンテンツに対して投稿された複数の投稿コメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類し、複数の投稿コメントが分類された複数のグループを示すコンテンツを提供する。そして、情報処理装置1は、コンテンツで示される複数のグループのうち選択されたグループに分類された投稿コメントを提供する。
【0030】
以下、このような処理を行う情報処理装置1および複数の端末装置2~2を含む情報処理システムの構成などについて、詳細に説明する。
【0031】
〔2.情報処理システムの構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の端末装置2~2と、複数の入稿者装置3~3とを含む。mは、2以上の整数である。
【0032】
情報処理装置1、端末装置2~2、および入稿者装置3~3は、ネットワークNを介して、有線または無線により互いに通信可能に接続される。なお、図2に示す情報処理システム100には、情報処理装置1が複数含まれてもよい。
【0033】
情報処理装置1は、ニュースサイト、ショッピングサイト、オークションサイト、フリーマーケットサイト、飲食店紹介サイト、口コミサイト、またはSNSサイトなどによるオンラインサービスを提供する。
【0034】
複数の端末装置2~2の各々は、例えば、デスクトップ型PC(Personal Computer)、ノート型PC、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機、またはPDA(Personal Digital Assistant)などである。複数の端末装置2~2の各々は、複数のユーザU~Uのうち対応するユーザによって操作される。
【0035】
なお、複数の端末装置2~2の各々は、上述した例に限定されず、例えば、スマートウォッチまたはウェアラブルデバイス(Wearable Device)などであってもよい。また、以下において、複数の端末装置2~2の各々を個別に区別せずに示す場合、端末装置2と記載する場合がある。また、複数のユーザU~Uの各々を個別に区別せずに示す場合、ユーザUと記載する場合がある。
【0036】
複数の入稿者装置3~3の各々は、情報処理装置1で提供されるオンラインサービスで提供される対象コンテンツを入稿する情報処理装置である。例えば、複数の入稿者装置3~3の各々は、ニュースのコンテンツ、ショッピングサイトやオークションサイトでの取引対象となる商品に関するコンテンツ、または口コミサイトでの口コミの対象となる商品やサービスに関するコンテンツなどを対象コンテンツとして情報処理装置1に送信する。以下において、複数の入稿者装置3~3の各々を個別に区別せずに示す場合、入稿者装置3と記載する場合がある。
【0037】
〔3.端末装置2〕
図3は、実施形態に係る端末装置2の構成の一例を示す図である。図3に示すように、実施形態に係る端末装置2は、通信部10と、表示部11と、操作部12と、センサ群13と、記憶部14と、処理部15とを備える。
【0038】
〔3.1.通信部10〕
通信部10は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部10は、ネットワークNと有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置1との間で情報の送受信を行う。
【0039】
〔3.2.表示部11〕
表示部11は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
【0040】
〔3.3.操作部12〕
操作部12は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部11は、タッチパネル対応ディスプレイであり場合、操作部12はタッチパネルを含む。
【0041】
〔3.4.センサ群13〕
センサ群13は、例えば、測位センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、およびイメージセンサなどを含む。測位センサは、端末装置2の位置をユーザUの位置として検出するセンサである。加速度センサは、端末装置2の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサは、端末装置2の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。イメージセンサは、端末装置2の周囲を撮像するセンサである。
【0042】
〔3.5.記憶部14〕
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
【0043】
記憶部14には、例えば、情報処理装置1から送信されネットワークNおよび通信部10を介して処理部15によって取得された情報およびセンサ群13によって検出された情報である検出情報などが記憶される。
【0044】
〔3.6.処理部15〕
処理部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置2内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。処理部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。処理部15は、情報取得部16と、表示処理部17と、情報出力部18とを備える。
【0045】
〔3.6.1.情報取得部16〕
情報取得部16は、情報処理装置1から送信されネットワークNを介して通信部10で受信される種々のコンテンツを取得する。情報処理装置1から送信されるコンテンツは、例えば、上述した提供コンテンツやコメントコンテンツなどである。
【0046】
〔3.6.2.表示処理部17〕
表示処理部17は、情報取得部16によって取得された情報を表示部11に表示させる。例えば、表示処理部17は、情報取得部16によって取得されたコンテンツなどを表示部11に表示させる。
【0047】
〔3.6.3.情報出力部18〕
情報出力部18は、例えば、ユーザUによる操作部12への操作に応じた情報である操作情報を情報処理装置1へ通信部10を介して送信する。また、情報出力部18は、センサ群13によって検出された情報である検出情報を情報処理装置1へ通信部10を介して送信する。
【0048】
〔4.情報処理装置1の構成〕
図4は、実施形態に係る情報処理装置1の構成の一例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置1は、通信部20と、記憶部21と、処理部22とを有する。
【0049】
〔4.1.通信部20〕
通信部20は、例えば、NICなどによって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部20は、端末装置2や入稿者装置3との間でネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0050】
〔4.2.記憶部21〕
記憶部21は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部21は、ユーザ情報記憶部30と、コンテンツ記憶部31とを有する。
【0051】
〔4.2.1.ユーザ情報記憶部30〕
ユーザ情報記憶部30は、ユーザUに関する各種の情報を記憶する。図5は、実施形態に係るユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。図5に示す例では、ユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID」、「属性情報」、および「履歴情報」といった項目の情報を含む。
【0052】
「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別子である。「属性情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの属性に関する属性情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などである。サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などである。
【0053】
「履歴情報」は、ユーザUによるサービスの利用履歴(行動履歴の一例)などの情報を含む履歴情報であり、例えば、ユーザUの決済履歴情報、ユーザUの検索履歴情報、およびユーザUの閲覧履歴情報などを含む。
【0054】
ユーザUの決済履歴情報には、ユーザUが決済サービスを用いてオンライン、実店舗、または実施設などにおいて購入した商品に関する購入履歴情報、ユーザUが決済サービスを用いてオンライン、実店舗、実施設などにおいて有料で利用したサービスに関するサービス利用履歴情報などが含まれる。
【0055】
購入履歴情報には、ユーザUが購入した商品の情報、購入費用の情報、購入日時、購入店舗の情報などが含まれる。サービス利用履歴情報には、ユーザUが利用したサービスの情報、利用費用の情報、利用日時、利用店舗の情報などが含まれる。
【0056】
ユーザUの検索履歴情報は、例えば、検索サイトでのウェブコンテンツの検索履歴の情報、各種のウェブサイトでの検索履歴の情報などである。ユーザUの閲覧履歴情報は、ユーザUの各サイトでの商品情報の閲覧履歴の情報を含む。
【0057】
図5で示す例では、ユーザID「U1」のユーザUは、属性情報が「属性情報AT1」であり、履歴情報が「履歴情報AC1」であり、ユーザID「U2」のユーザUは、属性情報が「属性情報AT2」であり、履歴情報が「履歴情報AC2」である。また、ユーザID「U3」のユーザUは、属性情報が「属性情報AT3」であり、履歴情報が「履歴情報AC3」である。
【0058】
なお、図5に示した例では、属性情報や履歴情報などを、「属性情報AT1」~「属性情報AT3」、「履歴情報AC1」~「履歴情報AC3」などの抽象的な文字列で表現したが、属性情報や履歴情報は、例えば、テキストのデータまたはファイル形式のデータである。また、ユーザ情報記憶部30は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0059】
〔4.2.2.コンテンツ記憶部31〕
コンテンツ記憶部31は、入稿者装置3から入稿される対象コンテンツに関する各種の情報や端末装置2から送信される投稿コメントや評価などの情報を記憶する。図6は、実施形態に係るコンテンツ記憶部31に記憶されるコンテンツテーブルの一例を示す図である。図6に示す例では、コンテンツ記憶部31に記憶されるコンテンツテーブルは、「コンテンツID」、「コンテンツ」、「評価情報」、および「コメント情報」といった項目の情報を含む。
【0060】
「コンテンツID」は、対象コンテンツを識別する識別子である。「コンテンツ」は、対象コンテンツを示す情報であり、例えば、ニュースのコンテンツを示す情報、ショッピングサイトやオークションサイトでの取引対象となる商品に関するコンテンツを示す情報、口コミサイトでの口コミの対象となる商品やサービスに関するコンテンツを示す情報などである。
【0061】
「評価情報」は、ユーザUによる対象コンテンツや投稿コメントに対する評価を示す情報である。対象コンテンツに対する評価は、例えば、肯定的な評価、中立的な評価、または否定的な評価などである。肯定的な評価は、例えば、ユーザUによる肯定評価ボタンの選択(例えば、よいボタンの選択)によって行われる。中立的評価は、例えば、ユーザUによる中立評価ボタンの選択(例えば、ふつうボタンの選択)によって行われる。否定評価は、例えば、ユーザUによる否定評価ボタンの選択(例えば、わるいボタンの選択)によって行われる。
【0062】
なお、対象コンテンツに対する評価は、中立的な評価を含まなくてもよく、また、肯定的な評価、中立的な評価、または否定的な評価などに加えてまたは代えて、例えば、学びがある、わかりやすい、新しい視点などといった評価であってもよい。
【0063】
「コメント情報」は、投稿コメントに関する情報であり、投稿コメントを識別する識別子、投稿ユーザを識別する識別子、投稿コメントの投稿日時を示す情報、投稿ユーザが投稿コメントを投稿したときの投稿ユーザの位置(投稿位置)を示す情報、投稿コメントの情報、投稿コメントに対する評価を示す情報などを投稿コメント毎に含む。また、「コメント情報」には、投稿コメントに対する投稿コメントがある場合、投稿コメントに対する投稿コメントに関する情報なども含まれる。
【0064】
図6で示す例では、コンテンツID「CO1」の対象コンテンツは、対象コンテンツの情報が「コンテンツC1」であり、評価情報が「評価情報E1」であり、コメント情報が「コメント情報D1」である。また、コンテンツID「CO2」の対象コンテンツは、対象コンテンツの情報が「コンテンツC2」であり、評価情報が「評価情報E2」であり、コメント情報が「コメント情報D2」である。また、コンテンツID「CO3」の対象コンテンツは、対象コンテンツの情報が「コンテンツC3」であり、評価情報が「評価情報E3」であり、コメント情報が「コメント情報D3」である。
【0065】
なお、図6に示した例では、対象コンテンツ、評価情報、およびコメント情報などを、「コンテンツC1」~「コンテンツC3」、「評価情報E1」~「評価情報E3」、「コメント情報D1」~「コメント情報D3」などの抽象的な文字列で表現したが、これらの情報は、例えば、テキストのデータまたはファイル形式のデータである。また、コンテンツ記憶部31は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0066】
〔4.3.処理部22〕
処理部22は、コントローラであり、例えば、CPUまたはMPUなどのプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置(例えば、記憶部21)に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、処理部22は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0067】
図4に示すように、処理部22は、取得部40と、受付部41と、決定部42と、分類部43と、判定部44と、提供部45とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部22の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0068】
〔4.3.1.取得部40〕
取得部40は、各種情報を取得する。取得部40は、記憶部21から各種の情報を取得する。取得部40は、ユーザ情報記憶部30およびコンテンツ記憶部31などから各種の情報を取得する。
【0069】
例えば、取得部40は、受付部41によって受け付けられた要求や情報などに応じた情報を記憶部21から取得する。例えば、取得部40は、受付部41によってコンテンツ一覧要求が受け付けられた場合、コンテンツ一覧要求によって特定される種別の複数の対象コンテンツをコンテンツ記憶部31から取得する。
【0070】
また、取得部40は、例えば、受付部41によってコンテンツ要求が受け付けられた場合、コンテンツ要求によって特定される対象コンテンツおよびコンテンツ要求によって特定される対象コンテンツに対して投稿された複数の投稿コメントなどの情報をコンテンツ記憶部31から取得する。
【0071】
対象コンテンツに対して投稿された投稿コメントは、対象コンテンツに対して直接的に投稿された投稿コメントに加えて、対象コンテンツに対して間接的に投稿された投稿コメントを含むが、かかる例に限定されない。対象コンテンツに対して間接的に投稿された投稿コメントは、例えば、対象コンテンツに対して投稿された投稿コメントに対して投稿された投稿コメントである。
【0072】
また、取得部40は、受付部41によって選択情報が受け付けられた場合、選択情報によって特定されたグループの複数の投稿コメントの情報などをコンテンツ記憶部31から取得する。また、取得部40は、受付部41によってコンテンツ要求や選択情報などが受け付けられた場合、コンテンツ要求や選択情報によって特定されるユーザUの情報をユーザ情報記憶部30から取得する。
【0073】
また、取得部40は、通信部20を介して、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、取得部40は、ユーザ情報を外部装置から取得し、取得したユーザ情報をユーザ情報記憶部30に記憶する。例えば、取得部40は、所定の期間毎に、ユーザ情報を外部装置から取得し、ユーザ情報記憶部30に記憶されるユーザ情報テーブルを更新する。
【0074】
〔4.3.2.受付部41〕
受付部41は、端末装置2や入稿者装置3などから各種の要求を受け付ける。例えば、入稿者装置3から送信され通信部20によって受信される入稿要求を受け付ける。入稿要求には、入稿される対象コンテンツが含まれており、受付部41は、入稿要求を受け付けた場合に、入稿要求に含まれる対象コンテンツをコンテンツ記憶部31に記憶されているコンテンツテーブルに追加してコンテンツテーブルを更新する。
【0075】
受付部41は、端末装置2から送信され通信部20によって受信されるコンテンツ一覧要求を受け付ける。コンテンツ一覧要求は、例えば、ユーザUを特定するための情報(例えば、ユーザID)、対象コンテンツの種別を特定する情報、および検出情報などを含む。検出情報は、センサ群13によって検出された情報であり、例えば、ユーザUの位置を示す情報などを含む。
【0076】
受付部41は、端末装置2から送信され通信部20によって受信されるコンテンツ要求を受け付ける。コンテンツ要求は、ユーザUを特定するための情報、対象コンテンツを特定する情報、および検出情報などを含む。
【0077】
また、受付部41は、端末装置2から送信され通信部20によって受信される選択情報を受け付ける。選択情報は、ユーザUを特定するための情報、ユーザUに提供された提供コンテンツに情報が含まれる複数のグループのうちユーザUが選択したグループの情報、および検出情報などを含む。
【0078】
受付部41は、端末装置2から送信され通信部20によって受信される選択情報に基づいて、グループ分けコンテンツのユーザUによる表示選択を受け付ける。また、受付部41は、端末装置2から送信され通信部20によって受信される選択情報に基づいて、グループ分けコンテンツで示される複数のグループのうちユーザUによるグループの選択を受け付ける。
【0079】
また、受付部41は、端末装置2から送信され通信部20によって受信される投稿コメント情報を受け付ける。投稿コメント情報は、投稿ユーザを特定するための情報、投稿ユーザであるユーザUが端末装置2に入力した投稿コメントの情報、投稿コメントの対象となる対象コンテンツを特定する情報、および検出情報などを含む。受付部41は、投稿コメントの情報を受け付けた場合、受け付けた投稿コメントの情報をコンテンツ記憶部31に記憶されているコンテンツテーブルに追加する。
【0080】
〔4.3.3.決定部42〕
決定部42は、提供部45によって提供される対象コンテンツの提供先ユーザの属性に基づいて、分類部43によって分類に用いられる属性項目を1つまたは複数決定する。
【0081】
属性項目は、例えば、性別、年齢、職業、アクセス位置、居住地、学歴、年収、家族構成などのデモグラフィック属性の項目であるが、かかる例に限定されない。例えば、属性項目は、デモグラフィック属性の項目に加えてまたは代えて、ライフスタイル、価値観、思想の傾向、興味関心などのサイコグラフィック属性の項目であってもよい。
【0082】
決定部42は、提供先ユーザの属性毎に1つまたは複数の属性項目が対応付けられた項目決定用テーブルを有しており、かかる項目決定用テーブルにおいて、提供先ユーザの属性に対応付けられた1つまたは複数の属性項目を、分類部43によって分類に用いられる属性項目である分類対象属性項目として決定する。
【0083】
また、決定部42は、属性項目決定モデルを有しており、提供先ユーザの属性の情報を属性項目決定モデルに入力し、属性項目決定モデルから出力される属性項目毎のスコアに基づいて、分類対象属性項目を1つまたは複数決定することもできる。
【0084】
例えば、決定部42は、属性項目決定モデルから出力されるスコアが閾値以上の属性項目を分類対象属性項目として決定したり、属性項目決定モデルから出力されるスコアが高い順に予め定められた数の属性項目を分類対象属性項目としてしたりすることができる。属性項目決定モデルは、例えば、ユーザUの属性の情報とユーザUが選択した属性項目の情報とをユーザU毎に含む学習用データを用いて生成される。
【0085】
また、決定部42は、提供先ユーザの属性に加えて、さらに提供部45によって提供される対象コンテンツの種別に基づいて、分類対象属性項目を1つまたは複数決定することもできる。
【0086】
この場合、決定部42は、提供先ユーザの属性と対象コンテンツの種別との組み合わせ毎に1つまたは複数の属性項目が対応付けられた項目決定用テーブルを有しており、かかる項目決定用テーブルを用いて分類部43によって分類対象属性項目を1つまたは複数決定する。
【0087】
また、決定部42は、提供先ユーザの属性の情報と対象コンテンツの種別の情報とを入力とし、属性項目毎のスコアを出力とする属性項目決定モデルを用いて、分類対象属性項目を1つまたは複数決定することもできる。
【0088】
また、決定部42は、提供先ユーザの属性に代えて、提供部45によって提供される対象コンテンツの種別に基づいて、分類対象属性項目を1つまたは複数決定することもできる。この場合も、決定部42は、項目決定用テーブルや属性項目決定モデルを用いて、分類対象属性項目を1つまたは複数決定することができる。
【0089】
なお、決定部42は、提供部45によって提供される対象コンテンツが特定のコンテンツである場合には、提供先ユーザの属性にかかわらず、予め定められた複数の属性項目を分類対象属性項目として決定することもできる。
【0090】
また、決定部42は、提供先ユーザの属性および対象コンテンツの種別のうちの少なくとも1つに基づいて、決定した分類対象属性項目毎のグループ群に含まれる複数のグループを決定することもできる。
【0091】
例えば、決定部42によって決定された分類対象属性項目が年齢の属性項目であるとする。この場合、決定部42は、例えば、10才区切りの範囲のグループを複数含むグループ群(例えば、10代未満、10代、20代、30代といった範囲のグループ)、20才区切りの範囲のグループを複数含むグループ群(例えば、10代以下、20~30代、40代~50代といった範囲のグループ)などの中から、1つのグループ群を決定する。
【0092】
決定部42は、例えば、提供先ユーザの属性とグループ群との組み合わせ毎に属性項目が対応付けられた項目決定用テーブルを有しており、かかる項目決定用テーブルを用いて分類対象属性項目毎のグループ群に含まれる複数のグループを決定する。
【0093】
また、決定部42は、分類対象属性項目毎にグループ決定モデルを有し、提供先ユーザの属性の情報をグループ決定モデルに入力し、グループ決定モデルから出力されるグループ群毎のスコアに基づいて、グループ群を分類対象属性項目毎に決定することもできる。
【0094】
また、決定部42は、提供先ユーザの属性および対象コンテンツの種別のうちの少なくとも1つに基づいて、決定した複数の分類対象属性項目の優先度を決定することもできる。かかる優先度は、例えば、表示の優先度であり、この場合、優先度が高い分類対象属性項目のグループほど上位に表示される。
【0095】
上述した属性項目決定モデルおよびグループ決定モデルの各々は、例えば、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)によって生成される学習モデルまたはディープニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)を利用した深層学習(Deep Learning)によって生成される学習モデルなどであるが、かかる例に限定されず、その他の機械学習方法で生成される学習モデルであってもよい。
【0096】
〔4.3.4.分類部43〕
分類部43は、提供部45によって提供される対象コンテンツに対して投稿された複数の投稿コメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。
【0097】
例えば、分類部43は、複数の投稿コメントの各々を属性項目毎に投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。分類部43は、例えば、決定部42によって複数の分類対象属性項目が決定された場合、決定部42によって決定された分類対象属性項目毎に投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。
【0098】
例えば、決定部42によって決定された複数の分類対象属性項目が、性別、年齢、居住地、および家族構成であるとする。この場合、分類部43は、性別、年齢、居住地、および家族構成の各々の分類対象属性項目について投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。
【0099】
分類部43は、性別の属性項目における分類として、複数の投稿コメントを投稿ユーザが対応する性別のグループに分類する。性別のグループは、男性のグループ、女性のグループ、および不明のグループなどである。
【0100】
また、分類部43は、年齢の属性項目における分類として、複数の投稿コメントを投稿ユーザが対応する年代別のグループに分類する。年代別のグループは、例えば、10代のグループ、20代のグループ、30代のグループなどである。
【0101】
また、分類部43は、居住地の属性項目における分類として、複数の投稿コメントを投稿ユーザの居住地が対応する居住地のグループに分類する。居住地のグループは、例えば、居住地が関東地域である投稿コメントのグループ、居住地が関西地域である投稿コメントのグループ、居住地が関東地域および関西地域以外の地域である投稿コメントのグループなどである。
【0102】
また、分類部43は、家族構成の属性項目における分類として、複数の投稿コメントを投稿ユーザの家族構成が対応する家族構成のグループに分類する。家族構成のグループは、例えば、独身である投稿ユーザのグループ、配偶者がいるが子供がいない投稿ユーザのグループ、配偶者と子供がいる投稿ユーザのグループなどである。
【0103】
決定部42によって決定された分類対象属性項目が、性別、年齢、および政治思想の傾向であるとする。この場合、分類部43は、性別、年齢、および政治思想の傾向の各々の属性項目について投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。
【0104】
分類部43は、政治思想の傾向の属性項目における分類として、複数の投稿コメントを投稿ユーザが対応する政治思想の傾向のグループに分類する。政治思想の傾向のグループは、例えば、政治思想が保守のグループ、政治思想が中立のグループ、政治思想が改革のグループなどである。
【0105】
また、分類部43は、決定部42によって各属性項目に含まれる複数のグループが決定された場合、決定部42によって決定された属性項目毎の複数のグループに複数の投稿コメントを分類する。
【0106】
〔4.3.5.判定部44〕
判定部44は、提供部45によって提供される対象コンテンツの提供先ユーザの属性に応じたグループを判定する。
【0107】
例えば、判定部44は、分類部43によって分類された属性項目の複数のグループの中から1つ以上のグループを分類部43によって分類された属性項目毎に提供先ユーザの属性に応じたグループとして決定する。
【0108】
判定部44は、例えば、分類部43によって分類された属性項目の複数のグループの中から提供先ユーザの属性と一致するグループを、提供先ユーザの属性に応じたグループとして属性項目毎に決定する。
【0109】
例えば、分類部43によって分類された属性項目が性別の属性項目であり、性別の属性項目の複数のグループが、男性のグループ、女性のグループ、およびその他のグループであるとする。この場合、判定部44は、提供先ユーザの性別が男性である場合、男性のグループを選択し、提供先ユーザの性別が女性である場合、女性のグループを選択する。
【0110】
また、分類部43によって分類された属性項目が年齢の属性項目であり、年齢の属性項目の複数のグループが、年齢が10代のグループ、年齢が20代のグループ、および年齢が30代のグループなどを含むとする。この場合、判定部44は、提供先ユーザの年齢が20代である場合、年齢が20代のグループを選択し、提供先ユーザの年代が30代である場合、年齢が30代のグループを選択する。
【0111】
また、判定部44は、例えば、提供先ユーザの属性毎に各属性項目のグループが対応付けられたグループ決定用テーブルを有し、かかるグループ決定用テーブルにおいて、提供先ユーザの属性に対応付けられたグループを、提供先ユーザの属性に応じたグループとして決定することもできる。
【0112】
また、判定部44は、グループ決定モデルを属性項目毎に有しており、提供先ユーザの属性の情報をグループ決定モデルに入力し、グループ決定モデルから出力されるグループ毎のスコアに基づいて、提供先ユーザの属性に応じたグループとして決定することもできる。例えば、判定部44は、グループ決定モデルから出力されるスコアが最も高いグループを提供先ユーザの属性に応じたグループとして決定する。
【0113】
なお、判定部44は、分類対象属性項目毎の1つのグループを提供先ユーザの属性に応じたグループとして決定することに代えて、分類対象属性項目毎の2つ以上のグループを提供先ユーザの属性に応じたグループとして決定することもできる。例えば、判定部44は、グループ決定モデルから出力されるスコアが高い順に予め定められた数のグループを提供先ユーザの属性に応じたグループとして決定することができる。
【0114】
〔4.3.6.提供部45〕
提供部45は、受付部41によって受け付けられた要求や情報に応じたコンテンツを要求元の端末装置2に送信して端末装置2の表示部11に表示させることで、要求や情報に応じたコンテンツを要求元の端末装置2のユーザUに提供する。
【0115】
例えば、提供部45は、受付部41によってコンテンツ一覧要求が受け付けられた場合、コンテンツ一覧要求によって特定される種別の複数の対象コンテンツを含む一覧コンテンツを要求元の端末装置2に送信して端末装置2の表示部11に表示させることで、コンテンツ一覧要求に応じた一覧コンテンツを要求元の端末装置2のユーザUに提供する。
【0116】
図7は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部45によって提供される一覧コンテンツの一例を示す図である。図7に示す一覧コンテンツ50は、検索ボックス51、検索ボタン52、第1コンテンツ列53、タブ列54、第2コンテンツ列55、および第3コンテンツ列56を含む。
【0117】
検索ボックス51には、ユーザUによる操作部12への操作によって検索キーワードが入力される。検索ボックス51に検索キーワードが入力された状態でユーザUによる操作部12への操作によって検索ボタン52が選択されると、端末装置2の情報出力部18は、検索ボックス51に入力されている検索キーワードを含む検索クエリを不図示の情報提供装置に送信する。かかる情報提供装置は、検索クエリに含まれる検索キーワードに応じた検索結果を端末装置2に送信する。かかる検索結果は、情報取得部16によって取得され、表示処理部17によって表示部11に表示される。
【0118】
第1コンテンツ列53、第2コンテンツ列55、および第3コンテンツ列56に含まれる各コンテンツは、ユーザUによって選択された場合に移行先のコンテンツに移行させるコンテンツであり、一部のコンテンツには、例えば、移行先のコンテンツに含まれる情報の一部が表示される。
【0119】
第1コンテンツ列53のコンテンツがユーザUによって選択された場合、選択されたコンテンツの移行先となるコンテンツが、表示部11に表示される。ユーザUは、表示部11に表示される戻るボタンまたはホームボタンを選択することで一覧コンテンツ50を再表示させることができる。
【0120】
第2コンテンツ列55では、上下方向に複数の対象コンテンツ57a,57b,57c,57d,57eが並べて配列される。第2コンテンツ列55に配列される複数の対象コンテンツ57a,57b,57c,57d,57eは、タブ列54に含まれるタブの選択によって切り替えられる。
【0121】
第3コンテンツ列56は、初期画面に移行させためのホームボタンコンテンツの他、ユーザUによる選択がある場合に移行先のコンテンツに移行させるコンテンツが含まれる。以下において、対象コンテンツ57a,57b,57c,57d,57eの各々を個別に区別せずに示す場合、対象コンテンツ57と記載する場合がある。
【0122】
第2コンテンツ列55に含まれる複数の対象コンテンツ57のいずれかがユーザUによる操作部12への操作によって選択されると、端末装置2の情報出力部18は、ユーザUによって選択された対象コンテンツ57を特定する情報などを含むコンテンツ要求を情報処理装置1に送信する。
【0123】
情報処理装置1の提供部45は、コンテンツ要求に応じた提供コンテンツを要求元の端末装置2に送信して端末装置2の表示部11に表示させることで、ユーザUに提供コンテンツを提供する。提供コンテンツは、例えば、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツと、対象コンテンツに対する複数のコメントを含むコメントコンテンツと、コメントレポートボタンとを含む。
【0124】
図8は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部45によって提供される提供コンテンツの一例を示す図である。図8に示す提供コンテンツ60は、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツ57と、コメントコンテンツ61と、コメントレポートボタン64と、リンク65とを含む。リンク65は、図7に示す一覧コンテンツ50に戻るためのGUIである。
【0125】
コメントコンテンツ61は、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツ57に対応する投稿コメント情報62a,62bと、コメントボタン63とを含む。コメントボタン63は、投稿コメント情報62a,62b以外の複数の投稿コメント情報を端末装置2の表示部11に表示させるためのGUIボタンである。
【0126】
投稿コメント情報62a,62bの各々には、投稿コメント620と、肯定評価ボタン621と、否定評価ボタン622と、返信コメントボタン623とを含む。なお、投稿コメント情報62a,62bには、中立評価ボタンが含まれていてもよい。
【0127】
各投稿コメント620は、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツ57に対して投稿された投稿コメントである。肯定評価ボタン621は、投稿コメント620を閲覧したユーザUが投稿コメント620に対して肯定的な評価を行う場合に選択するGUI(Graphical User Interface)ボタンであり、肯定評価ボタン621と対応する位置に、肯定評価ボタン621の選択数が示されている。
【0128】
否定評価ボタン622は、投稿コメント620を閲覧したユーザUが投稿コメント620に対して否定的な評価を行う場合に選択するGUIボタンであり、否定評価ボタン622と対応する位置に、否定評価ボタン622の選択数が示されている。
【0129】
返信コメントボタン623は、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツ57に対する投稿コメントであって投稿コメント情報62a,62bで示される投稿コメント620以外の投稿コメントを表示するためのGUIボタンである。
【0130】
コメントレポートボタン64は、グループ分けコンテンツと複数の投稿コメントを含むコメントコンテンツとを含むコメント関連コンテンツを表示するためのGUIボタンである。ユーザUは、例えば、コメントレポートボタン64を選択することで、コメント関連コンテンツを端末装置2の表示部11に表示させることができる。
【0131】
端末装置2の情報出力部18は、肯定評価ボタン621、否定評価ボタン622、返信コメントボタン623、およびコメントレポートボタン64のうちユーザUによって選択されたボタンを特定するための情報を選択情報として情報処理装置1に送信する。情報処理装置1の受付部41は、端末装置2からの選択情報を受け付ける。
【0132】
受付部41は、受け付けた選択情報が肯定評価ボタン621または否定評価ボタン622を特定するための情報を含む場合、受け付けた選択情報をコンテンツ記憶部31に記憶させてコンテンツテーブルの評価情報を更新する。
【0133】
提供部45は、受付部41によって受け付けた選択情報が返信コメントボタン623を特定するための情報を含む場合、返信コメントボタン623に応じた投稿コメントに対する複数の投稿コメントを含むコメントコンテンツを端末装置2に送信して端末装置2の表示部11に表示させることで、コメントコンテンツをユーザUに提供する。
【0134】
また、提供部45は、受付部41によって受け付けた選択情報がコメントレポートボタン64を特定するための情報を含む場合、コメントレポートボタン64に応じたコメント関連コンテンツを端末装置2に送信して端末装置2の表示部11に表示させることで、コメント関連コンテンツをユーザUに提供する。
【0135】
コメント関連コンテンツは、グループ分けコンテンツと、コメントコンテンツとを含む。グループ分けコンテンツは、分類部43によって複数の投稿コメントが分類された複数のグループを属性項目毎に示すコンテンツであるグループ分けコンテンツを含む。
【0136】
図9は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部45によって提供されるコメント関連コンテンツの一例を示す図である。図9に示すコメント関連コンテンツ70は、グループ分けコンテンツ71と、コメントコンテンツ72と、リンク76とを含む。リンク76は、図8に示す提供コンテンツ60に戻るためのGUIである。
【0137】
コメントコンテンツ72は、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツ57に対応する投稿コメント情報74a,74bと、コメントボタン75とを含む。投稿コメント情報74a,74bは、投稿コメント情報62a,62bと同様に、肯定評価ボタン、否定評価ボタン、および返信コメントボタンなどを含む。投稿コメント情報74a,74bには、中立評価ボタンが含まれていてもよい。コメントボタン75は、投稿コメント情報74a,74b以外の複数の投稿コメント情報を端末装置2の表示部11に表示させるためのGUIボタンである。
【0138】
グループ分けコンテンツ71は、分類部43によって複数の投稿コメントが分類された複数のグループを属性項目毎に示すコンテンツであり、グラフコンテンツ73a,73bを含む。
【0139】
グラフコンテンツ73aは、年齢の属性項目について分類された複数のグループを示す年代別グラフのコンテンツであり、図9に示す例では、10代から70代までの年代毎の投稿コメントの数の分布を示す年代別グラフのコンテンツである。また、図9に示すグラフコンテンツ73aは、年代毎の投稿コメントの数の分布が棒グラフで示されているが、円グラフなどの異なる種類のグラフで年代毎の投稿コメントの数が示されてもよい。
【0140】
グラフコンテンツ73bは、性別の属性項目について分類された複数のグループを示す性別グラフのコンテンツであり、図9に示す例では、男性、女性、およびその他の性別毎の投稿コメントの数の分布を示す性別グラフのコンテンツである。また、図9に示すグラフコンテンツ73bは、性別毎の投稿コメントの数の分布が円の大きさで示されるグラフであるが、棒グラフや円グラフなどの異なる種類のグラフで性別毎の投稿コメントの数が示されてもよい。
【0141】
グラフコンテンツ73a,73bは、GUIコンテンツであり、ユーザUは、属性項目について分類された複数のグループのうちの1つのグループを選択することで、特定の投稿ユーザが投稿した投稿コメントを表示対象として選択することができる。
【0142】
例えば、ユーザUは、20代女性の投稿コメントを閲覧した場合、グラフコンテンツ73aにおいて例えば20代のグループを選択し、グラフコンテンツ73bにおいて例えば女性のグループを選択する。
【0143】
端末装置2の情報出力部18は、グラフコンテンツ73a,73bに含まれるグループがユーザUによって選択された場合、選択されたグループを示す情報を選択情報として情報処理装置1に送信する。
【0144】
例えば、ユーザUが、グラフコンテンツ73aにおいて例えば20代のグループを選択し、グラフコンテンツ73bにおいて例えば女性のグループを選択したとする。この場合、情報出力部18は、20代のグループと女性のグループとを示す情報を選択情報として情報処理装置1に送信する。
【0145】
情報処理装置1の受付部41は、端末装置2からの選択情報を受け付ける。提供部45は、受付部41によって受け付けられた選択情報にユーザUが選択したグループを示す情報が含まれる場合、新たなコメント関連コンテンツ70を端末装置2に送信して端末装置2の表示部11に表示させることで、新たなコメント関連コンテンツ70をユーザUに提供する。
【0146】
新たなコメント関連コンテンツ70は、受付部41によって受け付けられた選択情報で示されるグループに分類された複数の投稿コメントを含むコメントコンテンツと選択情報で示されるグループが強調表示されたグループ分けコンテンツ71とを含む。
【0147】
例えば、提供部45は、受け付けた選択情報に20代のグループと女性のグループとを示す情報が含まれる場合、20代のグループと女性のグループのいずれのグループにも分類された複数の投稿コメントを含むコメントコンテンツと20代のグループと女性のグループとが強調表示されたグループ分けコンテンツ71とを含むコメント関連コンテンツ70をユーザUに提供する。
【0148】
図10は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部45によって提供されるコメント関連コンテンツ70の他の例を示す図である。図10に示すコメント関連コンテンツ70は、グループ分けコンテンツ71と、コメントコンテンツ77と、リンク76とを含む。
【0149】
図10に示すコメント関連コンテンツ70のグループ分けコンテンツ71では、各属性項目のうちユーザUに選択されたグループとして20代のグループと女性のグループが強調表示されている。これにより、ユーザUは、選択した各属性項目のグループを容易に把握することができる。ユーザUによって選択されたグループの強調表示は、例えば、色、濃淡、枠線の太さなどを異ならせることによって行われる。
【0150】
コメントコンテンツ77は、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツ57に対応する複数の投稿ユーザのうち20代の女性が投稿した投稿コメントを各々含む投稿コメント情報78a,78b,78cと、コメントボタン79とを含む。
【0151】
コメントボタン79は、20代の女性が投稿した投稿コメントを各々含む複数の投稿コメントのうち投稿コメント情報78a,78b,78cに含まれる投稿コメント以外の投稿コメントの情報を端末装置2の表示部11に表示させるためのGUIボタンである。
【0152】
このように、ユーザUは、グループ分けコンテンツ71で示される複数のグループを選択することによって、複数のグループのいずれにも分類された投稿コメントを容易に閲覧することができる。
【0153】
上述した例では、提供部45は、複数の属性項目のグループが選択された場合に、選択された複数の属性項目のグループのいずれにも分類された投稿コメントを提供するが、1つの属性項目のグループが選択された場合、選択された1つのグループに分類された投稿コメントを提供する。
【0154】
例えば、提供部45は、20代のグループが選択された場合、20代のグループに分類された投稿コメントを提供し、男性のグループが選択された場合、男性のグループに分類された投稿コメントを提供する。
【0155】
また、上述した例では、提供部45は、複数の属性項目の各々の複数のグループを含むグループ分けコンテンツを提供するが、属性項目毎のグループ分けコンテンツを提供することもできる。
【0156】
例えば、提供部45は、複数の属性項目のうち1つの属性項目における複数のグループを示す情報をグループ分けコンテンツとして提供する。その後、提供部45は、1つの属性項目における複数のグループのうち1つ以上のグループが選択された場合に、複数の属性項目のうち残りの1つの属性項目における複数のグループを示す情報をグループ分けコンテンツとして提供する。
【0157】
図11は、実施形態に係る情報処理装置1の提供部45によって提供されるコメント関連コンテンツの変化の一例を示す図である。図11の(a)に示すコメント関連コンテンツ70では、グループ分けコンテンツ71に代えて、グループ分けコンテンツ71Aが含まれる。グループ分けコンテンツ71Aは、年齢の属性項目のグループを選択するためのグラフコンテンツを含む。
【0158】
提供部45は、グループ分けコンテンツ71Aに含まれるグラフコンテンツの中から1つのグループがユーザUによって選択された場合、図11の(b)に示すように、選択されたグループが強調表示されたグループ分けコンテンツ71Aと、グループが未選択のグループ分けコンテンツ71Bと、コメントコンテンツ77Aとを含むコメント関連コンテンツ70を提供する。図11の(b)に示す例では、20代のグループが選択された場合のコメント関連コンテンツ70が示されている。
【0159】
コメントコンテンツ77Aは、コンテンツ要求で特定される対象コンテンツ57に対応する複数の投稿ユーザのうち20代の投稿ユーザが投稿した投稿コメントを含む投稿コメント情報を含む。
【0160】
グループ分けコンテンツ71Bは、性別の属性項目のグループを選択するためのグラフコンテンツを含む。提供部45は、グループ分けコンテンツ71Bに含まれるグラフコンテンツの中から1つのグループがユーザUによって選択された場合、図11の(c)に示すように、選択されたグループが強調表示されたグループ分けコンテンツ71A,71Bとコメントコンテンツ77とを含むコメント関連コンテンツ70を提供する。図11の(c)に示す例では、20代のグループと女性のグループとが選択された場合のコメント関連コンテンツ70が示されている。
【0161】
なお、図11に示す例では、グループが選択された属性項目のグループ分けコンテンツがコメント関連コンテンツ70に含まれるが、提供部45は、グループが選択された属性項目のグループ分けコンテンツを含まないコメント関連コンテンツ70を提供することもできる。
【0162】
このように、提供部45は、属性項目毎のグループ分けコンテンツを提供することもできる。なお、提供部45は、属性項目毎のグループ分けコンテンツを提供する場合、決定部42によって決定した優先度が高い順に属性項目毎のグループ分けコンテンツを提供する。
【0163】
また、提供部45は、2つ以上の属性項目のグループを組み合わせたグループ分けコンテンツを提供することもできる。例えば、提供部45は、20代女性のグループ、20代男性のグループなどといった複数の属性項目のグループを組み合わせた投稿ユーザの属性を選択可能なグループ分けコンテンツを提供することもできる。
【0164】
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による情報処理の手順について説明する。図12は、実施形態に係る情報処理装置1の処理部22による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0165】
図12に示すように、情報処理装置1の処理部22は、対象コンテンツが入稿者装置3から入稿されたか否かを判定する(ステップS20)。処理部22は、対象コンテンツが入稿されたと判定した場合(ステップS20:Yes)、入稿された対象コンテンツを記憶部21に記憶させる(ステップS21)。
【0166】
処理部22は、ステップS21の処理が終了した場合、または対象コンテンツが入稿されていないと判定した場合(ステップS20:No)、投稿コメントの投稿があるか否かを判定する(ステップS22)。処理部22は、投稿コメントの投稿があると判定した場合(ステップS22:Yes)、投稿された投稿コメントを記憶部21に記憶させる(ステップS23)。そして、処理部22は、投稿された投稿コメントを投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する(ステップS24)。
【0167】
処理部22は、ステップS24の処理が終了した場合、または投稿コメントの投稿がないと判定した場合(ステップS22:No)、コンテンツ要求または選択情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS25)。処理部22は、コンテンツ要求または選択情報を受け付けたと判定した場合(ステップS25:Yes)、コンテンツ要求または選択情報に応じたコンテンツを端末装置2に送信して端末装置2に表示させることで、コンテンツ要求または選択情報に応じたコンテンツをユーザUに提供する(ステップS26)。
【0168】
例えば、処理部22は、グループ分けコンテンツ71で示されるグループが選択された場合、ステップS26の処理において、グループ分けコンテンツ71で示される複数のグループのうち選択されたグループに分類されたコメントを提供する。
【0169】
処理部22は、ステップS26の処理が終了した場合、またはコンテンツ要求または選択情報を受け付けていないと判定した場合(ステップS25:No)、動作終了タイミングになったか否かを判定する(ステップS27)。処理部22は、例えば、情報処理装置1の電源がオフにされた場合、または情報処理装置1の不図示の操作部への操作によって終了操作が行われたと判定した場合に、動作終了タイミングになったと判定する。
【0170】
処理部22は、動作終了タイミングになっていないと判定した場合(ステップS27:No)、処理をステップS20へ移行し、動作終了タイミングになったと判定した場合(ステップS27:Yes)、図12に示す処理を終了する。
【0171】
〔6.変形例〕
上述した例では、情報処理装置1が提供するオンラインサービスは、ニュースサイト、ショッピングサイト、オークションサイト、フリーマーケットサイト、飲食店紹介サイト、口コミサイト、SNSサイトなどによるオンラインサービスであるが、かかる例に限定されない。情報処理装置1は、例えば、地図提供サイト、旅行サイト、検索サイトなどによるオンラインサービスを提供してもよい。
【0172】
また、端末装置2は、情報処理装置1と連携して、取得部40、受付部41、決定部42、分類部43、判定部44、および提供部45のうちの1以上の一部の機能または全部を実行することができ、決定部42、分類部43、判定部44、および提供部45のうちの1以上の機能の一部または全部を有する情報処理装置の一部として機能することができる。なお、以下において、上述した情報処理装置1と端末装置2の一部または全部とを含む構成を情報処理装置1と記載する場合がある。
【0173】
図3に示す処理部15は、例えば、CPUまたはMPUなどのプロセッサによって、端末装置2内部の記憶装置(例えば、記憶部14)に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0174】
〔7.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置1または端末装置2は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ80によって実現される。以下、情報処理装置1を例に挙げて説明する。図13は、実施形態に係る情報処理装置1の機能を実現するコンピュータ80の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ80は、CPU81、RAM82、ROM(Read Only Memory)83、HDD(Hard Disk Drive)84、通信インターフェイス(I/F)85、入出力インターフェイス(I/F)86、およびメディアインターフェイス(I/F)87を有する。
【0175】
CPU81は、ROM83またはHDD84に記憶されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM83は、コンピュータ80の起動時にCPU81によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ80のハードウェアに依存するプログラムなどを記憶する。
【0176】
HDD84は、CPU81によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータなどを記憶する。通信インターフェイス85は、ネットワークN(図2参照)を介して他の機器からデータを受信してCPU81へ送り、CPU81が生成したデータを、ネットワークNを介して他の機器に送信する。
【0177】
CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、ディスプレイやプリンタなどの出力装置、および、キーボードまたはマウスなどの入力装置を制御する。CPU81は、入出力インターフェイス86を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU81は、入出力インターフェイス86を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0178】
メディアインターフェイス87は、記録媒体88に記憶されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM82を介してCPU81に提供する。CPU81は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス87を介して記録媒体88からRAM82上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体88は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)などの光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどである。
【0179】
例えば、コンピュータ80が実施形態に係る情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ80のCPU81は、RAM82上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部22の機能を実現する。また、HDD84には、記憶部21内のデータが記憶される。コンピュータ80のCPU81は、これらのプログラムを記録媒体88から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0180】
〔8.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0181】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0182】
例えば、上述した情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホームなどをAPIやネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。また、情報処理装置1の上述した処理の一部は、端末装置2が担ってもよく。この場合、端末装置2の一部の機能は、情報処理装置1と共に情報処理装置として機能する。
【0183】
また、例えば、図4に示した記憶部21の一部または全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバなどに保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0184】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、分類部43と、提供部45とを備える。分類部43は、コンテンツに対して投稿された複数のコメントの各々を投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。提供部45は、分類部43によって複数のコメントが分類された複数のグループを示すコンテンツを提供し、その後、コンテンツで示される複数のグループのうち選択されたグループに分類されたコメントを提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧を容易にすることができる。
【0185】
また、分類部43は、複数のコメントの各々を属性項目毎に投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧をさらに容易にすることができる。
【0186】
また、提供部45は、複数の属性項目のグループが選択された場合に、選択された複数の属性項目のグループのいずれにも分類されたコメントを提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧をさらに容易にすることができる。
【0187】
また、提供部45は、複数の属性項目のうち1つの属性項目における複数のグループを示す情報をコンテンツとして提供し、その後、1つの属性項目における複数のグループのうち1つ以上のグループが選択された場合に、複数の属性項目のうち残りの1つの属性項目における複数のグループを示す情報をコンテンツとして提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧をさらに容易にすることができる。
【0188】
また、情報処理装置1は、コンテンツの提供先ユーザの属性に基づいて、分類部43によって分類に用いる属性項目を複数決定する決定部42を備える。分類部は、決定部42によって決定された属性項目毎に投稿ユーザの属性に応じたグループに分類する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧をさらに容易にすることができる。
【0189】
また、情報処理装置1は、コンテンツで示される複数のグループのうちの1つ以上のグループの選択を受け付ける受付部41を備える。提供部45は、受付部41によって選択が受け付けられた1つ以上のグループのいずれかに分類されたコンテンツを提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧を容易にすることができる。
【0190】
また、情報処理装置1は、コンテンツの提供先ユーザの属性に応じたグループを判定する判定部44を備える。提供部45は、判定部44によって判定されたグループに分類されたコメントを提供する。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧をさらに容易にすることができる。
【0191】
また、複数の属性項目は、投稿ユーザの年齢を示す属性項目および投稿ユーザの性別を示す属性項目を含む。これにより、情報処理装置1は、ユーザUによるコメントの閲覧を容易にすることができる。
【0192】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0193】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0194】
1 情報処理装置
2,2~2 端末装置
3,3~3 入稿者装置
10,20 通信部
11 表示部
12 操作部
13 センサ群
14,21 記憶部
15,22 処理部
16 情報取得部
17 表示処理部
18 情報出力部
30 ユーザ情報記憶部
31 コンテンツ記憶部
40 取得部
41 受付部
42 決定部
43 分類部
44 判定部
45 提供部
100 情報処理システム
N ネットワーク
図1
図2
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