(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184254
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】イベント管理装置、プログラム及びイベント管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231221BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098300
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】518135412
【氏名又は名称】株式会社リクルート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】八木 彩夏
(72)【発明者】
【氏名】牛島 菜々
(72)【発明者】
【氏名】大辻 満理弥
(72)【発明者】
【氏名】保坂 駿
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 俊亮
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】結婚式や披露宴などのイベントに関連した作業負担を軽減することが可能なイベント管理装置等を提供する。
【解決手段】イベント管理装置は、イベント会場の端末から、イベントに関するイベント情報の設定を受け付ける受付部と、前記イベント情報を、前記イベントのオンライン招待状の対応箇所に入力することで、前記イベント情報が反映されたオンライン招待状フォーマットを作成する作成部とを具備する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベント会場の端末から、イベントに関するイベント情報の設定を受け付ける受付部と、
前記イベント情報を、前記イベントのオンライン招待状の対応箇所に入力することで、前記イベント情報が反映されたオンライン招待状フォーマットを作成する作成部と
を具備するイベント管理装置。
【請求項2】
前記イベント情報には、前記イベント会場に関する会場情報と、イベントの当事者に関する当事者情報とが含まれ、
前記作成部は、前記会場情報及び前記当事者情報が反映された前記オンライン招待状フォーマットを作成する、請求項1に記載のイベント管理装置。
【請求項3】
前記作成部は、前記オンライン招待状フォーマットに、前記当事者によって指示された他の情報を入力することで、公開用のオンライン招待状を作成する、請求項2に記載のイベント管理装置。
【請求項4】
コンピュータに、
イベント会場の端末から、イベントに関するイベント情報の設定を受け付けるステップと、
前記イベント情報を、前記イベントのオンライン招待状の対応箇所に入力することで、前記イベント情報が反映されたオンライン招待状フォーマットを作成するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項5】
コンピュータにより実行されるイベント管理方法であって、
イベント会場の端末から、イベントに関するイベント情報の設定を受け付けるステップと、
前記イベント情報を、前記イベントのオンライン招待状の対応箇所に入力することで、前記イベント情報が反映されたオンライン招待状フォーマットを作成するステップと、
を含むイベント管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント管理装置、プログラム及びイベント管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
結婚式や披露宴といったイベントを開催する際には、事前に様々な準備が必要となる。例えば、式場探しや、招待客(ゲスト)のリストの作成、披露宴当日のテーブル・席次の決定などである。イベントの当事者である新郎や新婦は、これらを準備するために、式場の担当者と複数回にわたって打ち合わせを行うなど、多大な労力と時間を費やす必要がある。
【0003】
このような実情に鑑み、例えば特許文献1には、結婚式までの準備を円滑に進めるべく、当事者と式場の担当者、ゲストの間で行われるコミュニケーションを支援するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、結婚式や披露宴のようなイベントにおいては、上述した作業以外にも、様々な作業が必要となる。例えば、招待状の作成や送付、ゲストの出欠管理なども必要となるが、これらは新郎や新婦といった当事者にとって慣れない作業であり、大きな負担となっていた。
【0006】
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、結婚式や披露宴などのイベントに関連した作業負担を軽減することが可能なイベント管理装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様であるイベント管理装置は、イベント会場の端末から、イベントに関するイベント情報の設定を受け付ける受付部と、イベント情報を、イベントのオンライン招待状の対応箇所に入力することで、イベント情報が反映されたオンライン招待状フォーマットを作成する作成部とを具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、結婚式や披露宴などのイベントに関連した作業負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係るイベント管理システムの概略構成を示す図である。
【
図2】イベント管理サーバの主要な機能を示すブロック図である。
【
図3】システムの全体の流れを示すフローチャートである。
【
図6】Web招待状の初期画面を例示した図である。
【
図7】Web招待状の編集画面を例示した図である。
【
図8】Web招待状に関する管理画面の画面遷移を例示した図である。
【
図9】Web招待状に関する管理画面の画面遷移を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態においては、結婚式や披露宴などのイベントの管理を行うイベント管理システムを例に説明する。
【0011】
A.本実施形態
図1は、本実施形態に係るイベント管理システム1の概略構成を示す図である。
イベント管理システム1は、イベントが開催される式場などに設置され、式場の担当者(ウェディングプランナーなど)が利用する式場端末10と、新郎や新婦といったイベントの当事者が利用する当事者端末20と、イベントに招待されるゲスト(例えば、新郎、新婦の親族や友人、職場の上司や同僚など)が利用するゲスト端末30と、イベントの管理を行うイベント管理サーバ40とを備えて構成される。
【0012】
式場端末10と当事者端末20とゲスト端末30とイベント管理サーバ40とは、通信ネットワークNを介して接続される。なお、式場端末10、当事者端末20及びゲスト端末30について、特に区別する必要がない場合には、端末10,20,30と呼ぶ。また、端末10,20,30の数は、イベント内容などに応じて任意設定可能である。
【0013】
通信ネットワークNは、各端末10,20,30とイベント管理サーバ40との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0014】
各端末10,20,30は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、タブレット端末、ハンドヘルドコンピュータデバイス、ウェアラブル端末、携帯電話、スマートフォンなどによって構成され、本システム1を利用するために必要なソフトウェアやブラウザ等を備えている。各端末10,20,30は、利用者の指示に従ってソフトウェアやブラウザ等を動作させることで、本システム1が提供する各種サービスを享受する。
【0015】
例えば、式場端末10であれば、式場の担当者によって入力されるイベントの会場やイベントの当事者に関するデータをイベント管理サーバ40に送信したり、イベント管理サーバ40から提供されるページ(例えば、ウェブページ)をディスプレイ上に表示したりすることが可能となっている。なお、ソフトウェアは、各端末10,20,30にインストールする構成であってもよいが、イベント管理サーバ40等から通信ネットワークNを介してソフトウェアの一部または全部の機能が提供される構成(いわゆるSaaS(Software as a Service)など)であってもよい。
【0016】
イベント管理サーバ(イベント管理装置)40は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワーク上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。イベント管理サーバ40は、制御装置41と記憶装置42を備えている。制御装置41は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置41は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより、イベントに関わる各関係者の作業負担を軽減するための様々なサポート機能を提供する。具体的には、制御装置41は、イベントの開催に際してWeb招待状の作成をサポートする機能や、Web招待状を送付したゲストからの回答やご祝儀などの管理をサポートする機能を提供する(後述)。なお、「Web招待状」とは、当事者によって作成されるイベント招待用のWebページであって、専用のURLやメールなどを利用してオンラインで送付可能な招待状を意味する。記憶装置42は、ハードディスクドライブ等である。
【0017】
図2は、イベント管理サーバ40の主要な機能を示すブロック図である。
図2に示すように、機能モジュールには、アカウント管理部411、受付部412、作成部413、表示制御部414、送信部415が含まれる。
【0018】
アカウント管理部411は、システム1を利用する各利用者のアカウント(例えば、ID、パスワードを含むユニークな情報など)を管理するとともに、各アカウントでのログインを受け付ける。
【0019】
受付部412は、各端末10,20,30から、イベントに関する様々な情報(例えば、後述する会場情報や当事者情報など)を受け付ける。
【0020】
作成部413は、当事者である新郎や新婦の指示に従ってWeb招待状の作成を行う。ここで、「Web招待状」とは、当事者によって作成されるイベント招待用のWebページであって、専用のURLやメールなどを利用してオンラインで送付することが可能な招待状である。
【0021】
表示制御部414は、各端末10,20,30への表示内容を制御する。
送信部415は、Web招待状を含む様々な情報を各端末10,20,30へ送信する。
【0022】
(1)システム全体の流れ
以下、本システム1の全体の流れについて、
図3に示すフローチャート等を参照しながら、説明する。
【0023】
<会場情報の設定(ステップS1)>
式場の担当者は、式場端末10を利用してイベント管理サーバ40へのログインを試みる。ログインに成功すると、担当者は、式場端末10を操作して会場設定画面を表示する。
【0024】
図4は、会場設定画面P1を例示した図である。
担当者は、会場設定画面P1の案内に従い、会場の名前、住所、電話番号など、会場に関する様々な情報(以下、「会場情報」)IF1を設定する。設定された会場情報は、式場端末10からイベント管理サーバ40に送信される。イベント管理サーバ40は、式場端末10から会場情報を受信すると、受信した会場情報をユニークなIDに紐づけて記憶装置42に記憶する。
【0025】
<当事者情報の登録(ステップS2)>
イベントの当事者(ここでは、新郎や新婦)は、式場に赴き、式場の担当者とイベントに関する打ち合わせを行う。担当者は、式場端末10を操作して当事者登録画面を表示する。
【0026】
図5は、当事者登録画面P2を例示した図である。
担当者は、当事者登録画面P2の案内に従い、新郎新婦の氏名や、開催するイベントの種類(結婚式、披露宴の両方、またはいずれか一方など)、開催日、挙式会場名やバンケット名など、イベントの当事者に関する様々な情報(以下、「当事者情報」)IF2を聞き出し、式場端末10に登録する。登録された当事者情報は、式場端末10からイベント管理サーバ40に送信される。イベント管理サーバ40は、式場端末10から当事者情報を受信すると、受信した当事者情報をユニークなIDに紐づけて記憶装置42に記憶する。
【0027】
<Web招待状の作成(ステップS3)>
式場の担当者は、当事者情報の登録を完了すると、当事者専用のWeb招待状のアカウント(以下、「当事者アカウント」)の発行手続きを行う。かかる手続きが行われると、当事者端末20には、当事者アカウントを登録するための案内メールが送信される。案内メールには、例えばアカウント登録用のURLや認証コードなどが含まれる。当事者は、当事者端末20を利用してアカウント登録用のURLに接続した後、認証コードなどを入力してアカウント登録を行う。認証に成功し、アカウント登録が完了すると、イベント管理サーバ40が提供するWeb招待状の初期画面にログインすることが可能となる。
【0028】
図6は、Web招待状の初期画面P3を例示した図である。
図6に示すように、Web招待状の初期画面P3には、先に登録した当事者情報IF2が反映されている。具体的には、イベント管理サーバ40は、ログインがあると、該当する当事者情報IF2を記憶装置42から読み出し、Web招待状の初期画面の対応箇所に入力することで、
図6に示すようなWeb招待状の初期画面(オンライン招待状フォーマット)P3を生成し、当事者端末20に表示する。当事者は、当事者情報IF2として「新郎新婦の氏名」及び「開催日」が初期反映されているイベント情報を確認する。当事者情報IF2に修正がなければ、当事者は、他に必要な情報(例えば、会場名など)を入力した後、Web招待状の編集作業を進めるために、登録ボンタンをクリックする。一方、当事者情報IF2に修正点があれば、当事者は、当事者端末20を操作して修正を行った後、登録ボンタンをクリックする。なお、
図6では、当事者情報IF2として「新郎新婦の氏名」及び「開催日」が反映されているが、その他の情報が反映されてもよい。
【0029】
図7は、Web招待状の編集画面P4を例示した図である。
図7に示すように、Web招待状の編集画面P4には、先に登録した会場情報IF1及び当事者情報IF2が反映されている。具体的には、イベント管理サーバ40は、当事者からWeb招待状の編集指示を受け取ると、該当する会場情報IF1及び当事者情報IF2を記憶装置42から読み出し、Web招待状の編集画面の対応箇所に入力することで、
図7に示すようなWeb招待状の編集画面(オンライン招待状フォーマット)P4を作成し、当事者端末20に表示する。
図7では、会場情報IF1として「会場名」、「住所」、「電話番号」が反映され、当事者情報IF2として「新郎新婦の氏名」、「実施日」、「挙式会場名」、「バンケット名」が反映されているが、その他の情報が反映されてもよい。
【0030】
当事者は、初期反映されている会場情報及び当事者情報を確認する。当事者は、これらの情報に修正がある場合には、当事者端末20を操作して修正を行う一方、修正がない場合には、公開用のWeb招待状を作成する。具体的には、当事者は、当事者端末20を操作することで、Web招待状の案内文の入力やゲストへのメッセージの入力、Web招待状に埋め込むイメージ画像の入力、デザインの選択、ゲスト回答項目設定、オンラインご祝儀設定などを指示する。イベント管理サーバ40は、会場情報及び当事者情報が初期反映されたWeb招待状に、当事者によって指示されたこれらの情報を入力することで、公開用のWeb招待状を作成する。その後、当事者によって保存ボタンがクリックされると、イベント管理サーバ40は、当事者を識別するIDとともに、作成されたWeb招待状を記憶装置42に記憶する。
【0031】
当事者は、作成したWeb招待状をゲストが閲覧できるように、Web招待状の公開手続きを行う。Web招待状に関する画面(初期画面や編集画面など)は、当事者と式場の担当者の間で共有可能となっている。
【0032】
<Web招待状の公開(ステップS4)>
当事者は、Web招待状の公開に先立ち、閲覧パスワードの有無などを設定する。閲覧パスワードを設定する場合には、任意のパスワードを入力し、保存する。当事者は、その後、当事者端末20に表示される公開確認画面などを参照し、Web招待状の最終確認を行う。当事者は、問題ないと判断すると、当事者端末20を操作してWeb招待状のURLの発行指示やWeb招待状の送信指示を行う。かかる操作がなされると、イベント管理サーバ40は、Web招待状のURLを発行し、指示されたゲストに送信する。なお、当事者は、発行されたWeb招待状のURLを、メールやSNS(Social Networking Service)を利用して各ゲストのゲスト端末30に送信してもよい。さらに、出欠の回答を容易にするために、回答用のQRコード(登録商標)をWeb招待状に印刷してもよい。
【0033】
<イベントの出欠確認(ステップS5)>
ゲストは、メールやSNSを通じてWeb招待状(Web招待状のURLを含む)を受け取ると、ゲスト端末30を操作してWeb招待状を表示する。ゲストは、Web招待状を確認すると、ゲスト端末30を操作し、招待されたイベントの出欠を回答するとともに、クレジットカードなどを利用してご祝儀(会費なども含む)の事前決済を行う。
【0034】
イベント管理サーバ40は、ゲスト端末30からゲストの基本情報(例えば、ゲストID、名前、メールアドレスなど)とともに、イベントへの出欠をあらわす回答情報や、ご祝儀の内容(金額など)をあらわすご祝儀情報を受信する。イベント管理サーバ40は、受信したゲストの基本情報、回答情報、ご祝儀情報(以下、「ゲスト情報」と総称)を記憶装置42に記憶するとともに、ゲスト情報を式場端末10及び当事者端末20に送信する。式場の担当者及び当事者は、式場端末10及び当事者端末20を操作することで、各ゲストの回答情報やご祝儀情報をリアルタイムに確認することができる。
【0035】
<ご祝儀の入金(ステップS6)>
式場の担当者は、Web招待状に対する各ゲストからの回答(すなわち、各ゲストの回答情報やご祝儀情報)の締切期限が到来すると、式場端末10を操作して、イベント管理サーバ40にご祝儀の入金依頼を行う。イベント管理サーバ40は、ご祝儀の入金依頼を受け取ると、締切期限までに収集された各ゲストのご祝儀情報に基づいて入金額を決定し、式場指定の銀行口座などに振込を行う。ここで、入金額については、例えば、各ご祝儀情報を合計した金額(決済総額)からシステム利用料を差し引いた額とすることができる。この場合、システム利用料は、別途、当事者から式場に支払うようにすればよい。一方、式場の担当者は、式場端末10を利用して指定口座にご祝儀の振込(すなわち、ご祝儀の受領)があったことを確認し、処理を終了する。なお、ご祝儀の振込の確認は、振込の入金予定、例えば入金依頼が成功した情報、入金予定日、入金金額など、を確認しても良い。
【0036】
本システムによれば、Web招待状を作成する際、式場において事前に登録した会場情報及び当事者情報が初期反映される(
図7参照)。これにより、Web招待状に会場情報や当事者情報を入力する、といった煩雑な作業を省くことができ、イベントを開催する当事者の作業を飛躍的に軽減することが可能となる。
【0037】
(2)Web招待状の作成からWeb招待状の公開が終了するまでの流れ
次に、Web招待状の作成からWeb招待状の公開が終了するまでの流れについて、
図8及び
図9を参照しながら説明する。
【0038】
図8及び
図9は、Web招待状に関する管理画面の画面遷移を例示した図である。各管理画面は、イベント管理サーバ40によって生成され、当事者端末20に表示される。
【0039】
図8及び
図9に示すように、管理画面P5の表示内容は、Web招待状のステータス(状態)に応じて変化する。また、管理画面P5には、Web招待状のステータスに応じた操作を可能とするための操作ボタン(操作子)などが表示される。
【0040】
<Web招待状のステータス;未作成(
図8のA参照)>
イベント管理サーバ40は、当事者にWeb招待状の作成を促す「招待状を作成」ボタンB1を表示する。当事者が「招待状を作成」ボタンB1をクリックすると、Web招待状のステータスは、“作成中”に移行する。
【0041】
<Web招待状のステータス;作成中(
図8のB参照)>
イベント管理サーバ40は、Web招待状の概要を表示する招待状エリアAr1に、「未公開」である旨のステータスラベルLb1や、「編集を続ける」ボタンB1を表示する。さらに、イベント管理サーバ40は、ゲストの出欠状況(出欠情報)などを表示する出欠エリアAr2を追加する。なお、本実施形態では、Web招待状の概要として、Web招待状のプレビュー画像や、Web招待状のステータスをあらわすステータスラベル(ステータス情報)、回答締切日時などをあらわす期限情報を含める態様を想定するが、どのような情報をWeb招待状の概要に含めるかは設定変更可能である。その後、当事者がWeb招待状の作成を完了させると、Web招待状のステータスは、“作成完了/未公開”に移行する。
【0042】
<Web招待状のステータス;作成完了/未公開(
図8のC参照)>
イベント管理サーバ40は、招待状エリアAr1に、Web招待状を編集するための「編集」ボタンB3や、Web招待状をゲストに送るための「ゲストに送る」ボタンB4を表示する。当事者が「ゲストに送る」ボタンB3をクリックし、Web招待状が各ゲストに送信されると、Web招待状のステータスは“公開中”に移行する。
【0043】
<Web招待状のステータス;公開中(
図9のA参照)>
イベント管理サーバ40は、招待状エリアAr1のステータスラベルLb1を「公開中」に変更する。さらに、各ゲストが出欠を回答するなどして出欠状況の確認が開始されると、イベント管理サーバ40は、「ゲスト一覧」ボタンB5を活性化するとともに、ご祝儀の集まり具合(ご祝儀情報)などを表示するご祝儀エリアAr3を追加する。また、イベント管理サーバ40は、各ゲスト端末30から出欠の回答を受信すると、ゲストの出欠状況をあらわす出欠情報(ここでは、ゲストの出席人数及び欠席人数)を、出欠エリアAr2にリアルタイムに更新表示する。
【0044】
図9のAに示すように、ご祝儀エリアAr3には、当事者がご祝儀を受け取った人数(受取人数)N1、受け取ったご祝儀の総額(決済総額)N2、本システム1の利用料(システム利用料)N3、決済総額からシステム利用料を減じた入金可能な金額(決済総額-システム利用料)N4といったご祝儀情報が表示される。イベント管理サーバ40は、各ゲストがゲスト端末30を利用してご祝儀の事前決済を行うと、事前決済の内容に基づいて、ご祝儀エリアAr3に表示されるご祝儀情報をリアルタイムに更新する。その後、Web招待状の回答期限(締切期限)が到来すると、Web招待状のステータスは、“締切後”に移行する。なお、Web招待状の締切期限は、当事者が適宜設定すればよい。
【0045】
<Web招待状のステータス;締切後(
図9のB参照)>
イベント管理サーバ40は、Web招待状エリアAr1に「締切済み」である旨のメッセージM1を表示する。さらに、イベント管理サーバ40は、式場端末10からご祝儀の入金依頼を受け付けると、ご祝儀エリアAr3に、ご祝儀の「金額確定」をあらわすアイコンIc1を表示する。さらにその後、Web招待状の公開期限が到来すると、Web招待状のステータスは、“公開終了”に移行する。Web招待状の公開期限については、締切期限と同様、当事者が適宜設定すればよい。また、締切期限と公開期限は、必ずしも異なる日時に設定する必要はなく、同一に設定してもよい。さらに開催日から所定の日数経過後、例えば1週間後などに自動で公開終了としても良く、当事者がWeb招待状を非公開に設定することで任意のタイミングで公開を終了してもよい。
【0046】
<Web招待状のステータス;公開終了(
図9のC参照)>
イベント管理サーバ40は、招待状エリアAr1のステータスラベルLb1を「公開終了」に変更する一方、これまで招待状エリアAr1に表示していた「編集」ボタンB3や、「ゲストに送る」ボタンB4を非表示にする。さらに、イベント管理サーバ40は、招待状エリアAr1の上に、Web招待状の公開が終了した旨のメッセージM2を表示することで、Web招待状の公開が終了したことを当事者に報知する。なお、以上説明したWeb招待状に関する管理画面は、当事者端末20だけでなく、式場端末10に表示可能となっている。
【0047】
本システムによれば、Web招待状の概要とともに、ゲストの出欠状況をあらわす出欠情報や、ご祝儀の内容をあらわすご祝儀情報が同一の管理画面に表示される。イベントの当事者は、管理画面を確認するだけで、Web招待状の概要や、各ゲストの出欠情報、祝儀情報などを直ちに把握することができ、従来に比して当事者の管理負担を軽減することが可能となる。
【0048】
B.その他
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0049】
1…イベント管理システム、10…式場端末、20…当事者端末、30…ゲスト端末、40…イベント管理サーバ、41…制御装置、42…記憶装置、411…アカウント管理部、412…受付部、413…作成部、414…表示制御部、415…送信部。