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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184271
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】アタッチメント
(51)【国際特許分類】
   B25B 21/00 20060101AFI20231221BHJP
【FI】
B25B21/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098331
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲吉▼田 敦哉
(72)【発明者】
【氏名】井上 由也
(72)【発明者】
【氏名】松岡 勇貴矢
(57)【要約】
【課題】建築現場における作業時間の長期化を抑制すること。
【解決手段】アタッチメントは、第1回転軸を中心に回転可能であり、電動工具から動力が入力される入力シャフトと、凹部を有する先端ソケットと、作業対象が挿入されるハウジング開口を有し、先端ソケットを回転可能に支持するハウジングと、入力シャフトに入力された動力を先端ソケットに伝達する動力伝達機構と、凹部のソケット開口とハウジング開口とを一致させた状態で先端ソケットの回転を停止させる正面停止機構と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1回転軸を中心に回転可能であり、電動工具から動力が入力される入力シャフトと、
凹部を有する先端ソケットと、
作業対象が挿入されるハウジング開口を有し、前記先端ソケットを回転可能に支持するハウジングと、
前記入力シャフトに入力された動力を前記先端ソケットに伝達する動力伝達機構と、
前記凹部のソケット開口と前記ハウジング開口とを一致させた状態で前記先端ソケットの回転を停止させる正面停止機構と、を備える、
アタッチメント。
【請求項2】
前記動力伝達機構は、前記先端ソケットの外周面に設けられる欠歯ギヤと、前記欠歯ギヤに結合され、前記欠歯ギヤの歯数と同じ歯数のスパーギヤと、を有し、
前記正面停止機構は、前記スパーギヤに固定され、切欠部を有する回転部材と、前記切欠部に挿入される移動部材と、を有する、
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項3】
前記入力シャフトは、前記第1回転軸に平行な前後方向に移動可能に前記ハウジングに支持され、
前記移動部材は、前記入力シャフトと一緒に前後方向に移動し、
前記入力シャフトの前方への移動により、前記移動部材が前記切欠部に挿入される、
請求項2に記載のアタッチメント。
【請求項4】
前記動力伝達機構は、前記入力シャフトに連結され、前記入力シャフトと一緒に回転する第1中間シャフトを有し、
前記ハウジングに保持され、前記第1中間シャフトを支持する軸受を備え、
前記入力シャフトは、前記第1中間シャフト及び前記軸受を介して前記ハウジングに支持される、
請求項3に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記動力を遮断可能な動力遮断機構を備え、
前記正面停止機構は、前記動力の遮断と同期して、前記凹部のソケット開口と前記ハウジング開口とを一致させた状態で前記先端ソケットの回転を停止させる、
請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項6】
前記動力伝達機構は、前記先端ソケットの外周面に設けられる欠歯ギヤと、前記欠歯ギヤに結合され、前記欠歯ギヤの歯数と同じ歯数のスパーギヤと、を有し、
前記正面停止機構は、前記スパーギヤに固定され、切欠部を有する回転部材と、前記動力の遮断と同期して、前記切欠部に挿入される移動部材と、を有する、
請求項5に記載のアタッチメント。
【請求項7】
前記動力伝達機構は、前記入力シャフトに連結され、前記入力シャフトと一緒に回転する第1中間シャフトと、前記第1中間シャフトにスプライン結合され、前記入力シャフトに入力された動力を前記スパーギヤに伝達する第2中間シャフトと、を有し、
前記動力遮断機構は、前記スプライン結合を解除する、
請求項6に記載のアタッチメント。
【請求項8】
前記ハウジングに保持され、前記第1中間シャフトを支持する軸受を備え、
前記入力シャフト及び前記第1中間シャフトは、前記第1回転軸に平行な前後方向に移動可能であり、
前記入力シャフト及び前記第1中間シャフトの前方への移動により、前記スプライン結合が解除される、
請求項7に記載のアタッチメント。
【請求項9】
前記移動部材は、前記入力シャフト及び前記第1中間シャフトと一緒に前後方向に移動し、
前記入力シャフト及び前記第1中間シャフトの前方への移動により、前記移動部材が前記切欠部に挿入される、
請求項8に記載のアタッチメント。
【請求項10】
前記動力伝達機構は、前記スパーギヤに噛み合う第1中間ギヤ及び第2中間ギヤを有し、前記スパーギヤは、前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤの少なくとも一方を介して前記欠歯ギヤに結合され、
前記スパーギヤの回転において、前記第1中間ギヤ及び前記第2中間ギヤの少なくとも一方が前記欠歯ギヤに噛み合う、
請求項2又は請求項6に記載のアタッチメント。
【請求項11】
前記凹部の内面に配置されるマグネットを備える、
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のアタッチメント。
【請求項12】
前記凹部の内面は、第1側面と、間隙を介して前記第1側面に対向する第2側面と、を含み、
前記ソケット開口は、前記第1側面の一端部と前記第2側面の一端部との間に設けられ、
前記マグネットの表面は、前記第1側面の他端部と前記第2側面の他端部との間に配置される、
請求項11に記載のアタッチメント。
【請求項13】
前記凹部の内面は、前記第1側面の他端部と前記第2側面の他端部とを結ぶ奥面を含み、
前記マグネットは、前記奥面に配置される、
請求項12に記載のアタッチメント。
【請求項14】
前記先端ソケットは、第2回転軸を中心に回転し、
前記第1側面、前記第2側面、及び前記奥面のそれぞれは、前記第2回転軸に平行であり、
前記第2回転軸に平行な方向の前記第1側面、前記第2側面、及び前記奥面のそれぞれの寸法は、前記第2回転軸に直交する方向の前記第1側面、前記第2側面、及び前記奥面のそれぞれの寸法よりも大きい、
請求項13に記載のアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
建築現場において、床束又はターンバックルのような治具が使用される。特許文献1には、ターンバックルの長さを調整するためのターンバックル用工具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-115663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
床束は、建築物の大引を支持する。建築現場において、床束の長さを調整する作業が実施される。建築現場における作業時間の長期化を抑制できる技術が要望される。
【0005】
本明細書で開示する技術は、建築現場における作業時間の長期化を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書は、電動工具に装着されるアタッチメントを開示する。アタッチメントは、第1回転軸を中心に回転可能であり、電動工具から動力が入力される入力シャフトと、凹部を有する先端ソケットと、作業対象が挿入されるハウジング開口を有し、先端ソケットを回転可能に支持するハウジングと、入力シャフトに入力された動力を先端ソケットに伝達する動力伝達機構と、凹部のソケット開口とハウジング開口とを一致させた状態で先端ソケットの回転を停止させる正面停止機構と、を備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本明細書で開示する技術によれば、建築現場における作業時間の長期化が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係るアタッチメントの使用方法を模式的に示す図である。
図2図2は、実施形態に係るアタッチメントを示す右後方からの斜視図である。
図3図3は、実施形態に係るアタッチメントを示す左前方からの斜視図である。
図4図4は、実施形態に係るアタッチメントを示す右後方からの分解斜視図である。
図5図5は、実施形態に係るアタッチメントを示す左前方からの分解斜視図である。
図6図6は、実施形態に係るアタッチメントを示す断面図である。
図7図7は、実施形態に係る入力シャフト、先端ソケット、動力伝達機構、動力遮断機構、正面停止機構、及びマグネットを示す下方からの斜視図である。
図8図8は、実施形態に係る入力シャフト、先端ソケット、動力伝達機構、動力遮断機構、正面停止機構、及びマグネットを示す上方からの斜視図である。
図9図9は、実施形態に係る入力シャフト、先端ソケット、動力伝達機構、動力遮断機構、正面停止機構、及びマグネットを示す下面図である。
図10図10は、実施形態に係る入力シャフト、先端ソケット、動力伝達機構、動力遮断機構、正面停止機構、及びマグネットを示す正面図である。
図11図11は、実施形態に係る入力シャフト及び動力伝達機構の一部を示す右前方からの分解斜視図である。
図12図12は、実施形態に係るアタッチメントの動作を示す断面図である。
図13図13は、入力シャフト、先端ソケット、動力伝達機構、動力遮断機構、正面停止機構、及びマグネットの動作を示す下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アタッチメントは、第1回転軸を中心に回転可能であり、電動工具から動力が入力される入力シャフトと、凹部を有する先端ソケットと、作業対象が挿入されるハウジング開口を有し、先端ソケットを回転可能に支持するハウジングと、入力シャフトに入力された動力を先端ソケットに伝達する動力伝達機構と、凹部のソケット開口とハウジング開口とを一致させた状態で先端ソケットの回転を停止させる正面停止機構と、を備えてもよい。
【0010】
上記の構成では、作業対象が束本体である場合、束本体がハウジング開口及びソケット開口を介して先端ソケットの凹部に挿入される。入力シャフトに動力が入力されることにより、先端ソケットが回転する。先端ソケットの回転により、束本体が回転する。束本体が回転することにより、床束の長さが調整される。床束の長さの調整が終了した後、正面停止機構の作動により、ソケット開口とハウジング開口とが一致した状態で先端ソケットの回転が停止する。これにより、作業者は、アタッチメントを束本体から直ぐに引き抜くことができる。床束の長さを調整する作業が終了した後、アタッチメントを束本体から直ぐに引き抜くことができるので、作業時間の長期化が抑制される。
【0011】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アタッチメントは、動力を遮断可能な動力遮断機構を備えてもよい。正面停止機構は、動力の遮断と同期して、凹部のソケット開口とハウジング開口とを一致させた状態で先端ソケットの回転を停止させてもよい。
【0012】
上記の構成では、床束の長さの調整が終了した後、動力遮断機構と正面停止機構とを同期して作動させることにより、先端ソケットの回転の停止において、アタッチメントから作業者に掛かる反動トルクが低減される。
【0013】
1つ又はそれ以上の実施形態において、動力伝達機構は、先端ソケットの外周面に設けられる欠歯ギヤと、欠歯ギヤに結合され、欠歯ギヤの歯数と同じ歯数のスパーギヤと、を有してもよい。正面停止機構は、スパーギヤに固定され、切欠部を有する回転部材と、動力の遮断と同期して、切欠部に挿入される移動部材と、を有してもよい。
【0014】
上記の構成では、切欠部に移動部材が挿入されることにより、スパーギヤの回転が停止する。欠歯ギヤの歯数とスパーギヤの歯数とは同じなので、スパーギヤの回転が停止することにより、ソケット開口とハウジング開口とが一致するように、欠歯ギヤの回転が停止する。
【0015】
1つ又はそれ以上の実施形態において、動力伝達機構は、入力シャフトに連結され、入力シャフトと一緒に回転する第1中間シャフトと、第1中間シャフトにスプライン結合され、入力シャフトに入力された動力をスパーギヤに伝達する第2中間シャフトと、を有してもよい。動力遮断機構は、スプライン結合を解除してもよい。
【0016】
上記の構成では、スプライン結合が解除されることにより、入力シャフトから先端ソケットに伝達される動力が遮断される。
【0017】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アタッチメントは、ハウジングに支持され、第1中間シャフトを支持する軸受を備えてもよい。入力シャフト及び第1中間シャフトは、第1回転軸に平行な前後方向に移動可能でもよい。入力シャフト及び第1中間シャフトの前方への移動により、スプライン結合が解除されてもよい。
【0018】
上記の構成では、作業者により電動工具が前方に押し込まれることにより、入力シャフト及び第1中間シャフトが前方に移動する。これにより、スプライン結合が解除される。
【0019】
1つ又はそれ以上の実施形態において、移動部材は、入力シャフト及び第1中間シャフトと一緒に前後方向に移動してもよい。入力シャフト及び第1中間シャフトの前方への移動により、移動部材が切欠部に挿入されてもよい。
【0020】
上記の構成では、作業者により電動工具が前方に押し込まれることにより、入力シャフト及び第1中間シャフトが前方に移動する。これにより、移動部材が切欠部に挿入され、ソケット開口とハウジング開口とが一致するように、欠歯ギヤの回転が停止する。
【0021】
1つ又はそれ以上の実施形態において、動力伝達機構は、スパーギヤに噛み合う第1中間ギヤ及び第2中間ギヤを有してもよい。スパーギヤは、第1中間ギヤ及び第2中間ギヤの少なくとも一方を介して欠歯ギヤに結合されてもよい。スパーギヤの回転において、第1中間ギヤ及び第2中間ギヤの少なくとも一方が欠歯ギヤに噛み合ってもよい。
【0022】
上記の構成では、欠歯ギヤの回転において、欠歯ギヤと第1中間ギヤとが噛み合うことができない期間において、欠歯ギヤは、第2中間ギヤと噛み合う。そのため、スパーギヤの回転力は、第2中間ギヤを介して欠歯ギヤに伝達される。同様に、欠歯ギヤと第2中間ギヤとが噛み合うことができない期間において、欠歯ギヤは、第1中間ギヤと噛み合う。そのため、スパーギヤの回転力は、第1中間ギヤを介して欠歯ギヤに伝達される。
【0023】
1つ又はそれ以上の実施形態において、アタッチメントは、凹部の内面に配置されるマグネットを備えてもよい。
【0024】
上記の構成では、束本体が凹部の内面に吸着される。これにより、束本体の中心軸と先端ソケットの第2回転軸とがずれた状態で先端ソケットが回転することが抑制される。したがって、アタッチメントは、束本体を安定して回転させることができる。
【0025】
1つ又はそれ以上の実施形態において、凹部の内面は、第1側面と、第1側面に間隙を介して対向する第2側面と、を含んでもよい。ソケット開口は、第1側面の一端部と第2側面の一端部との間に設けられてもよい。マグネットの表面は、第1側面の他端部と第2側面の他端部との間に配置されてもよい。
【0026】
上記の構成では、マグネットが凹部の奥面に配置されるので、ソケット開口を介して束本体を凹部に挿入する場合、束本体が第1側面及び第2側面の少なくとも一方に吸着することが抑制される。束本体は、凹部の奥まで挿入された後に、マグネットに吸着されるので、束本体を先端ソケットに挿入する際の作業性の低下が抑制される。
【0027】
第1側面、第2側面、及び奥面のそれぞれは、先端ソケットの第2回転軸に平行でもよい。第2回転軸に平行な方向の第1側面、第2側面、及び奥面のそれぞれの寸法は、第2回転軸に直交する方向の第1側面、第2側面、及び奥面のそれぞれの寸法よりも大きくてもよい。
【0028】
上記の構成では、束本体の中心軸と先端ソケットの第2回転軸とがずれた状態で先端ソケットが回転することが抑制される。したがって、アタッチメントは、束本体を安定して回転させることができる。
【0029】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0030】
実施形態においては、左、右、前、後、上、及び下の用語を用いて各部の位置関係について説明する。これらの用語は、アタッチメントの中心を基準とした相対位置又は方向を示す。
【0031】
[アタッチメントの使用方法]
図1は、実施形態に係るアタッチメント1の使用方法を模式的に示す図である。アタッチメント1は、電動工具100に装着される。図1に示す例において、電動工具100は、ペン型ドライバドリルである。なお、電動工具100は、インパクトドライバ又はドライバドリル等、回転電動工具であればよい。電動工具100は、出力シャフト101と、出力シャフト101を回転させるモータ(不図示)とを備える。出力シャフト101は、ドライバビットが挿入される工具孔102を有する。電動工具100に設けられているトリガスイッチが作業者に操作されることにより、モータが駆動し、出力シャフト101が回転する。
【0032】
アタッチメント1は、床束200の長さの調整に使用される。床束200として、合成樹脂製の樹脂束、又は鋼製の鋼製束が例示される。実施形態において、床束200は、鋼製束である。以下の説明において、床束200を適宜、鋼製束200、と称する。
【0033】
鋼製束200は、建築物の基礎部301に設置される。鋼製束200は、建築物の大引302を下方から支持する。鋼製束200は、上下方向に延びる束本体201と、束本体201の下部に取り付けられる下側ねじ棒202と、束本体201の上部に取り付けられる上側ねじ棒203と、下側ねじ棒202に固定されるベース板204と、上側ねじ棒203に固定される支持板205とを備える。
【0034】
束本体201は、パイプ状である。上下方向における束本体201の中間部は、角筒状である。すなわち、上下方向における束本体201の中間部の外形は、四角形状である。束本体201の下部に下側ねじ孔が設けられる。束本体201の上部に上側ねじ孔が設けられる。下側ねじ孔と上側ねじ孔とは、相互に逆ねじの関係となっている。
【0035】
下側ねじ棒202は、束本体201の下側ねじ孔に束本体201の下側から挿入される。下側ねじ棒202は、下側ねじ孔に結合される。上側ねじ棒203は、束本体201の上側ねじ孔に束本体201の上側から挿入される。上側ねじ棒203は、上側ねじ孔に結合される。
【0036】
ベース板204は、下側ねじ棒202の下端部に固定される。ベース板204は、基礎部301に設置される。支持板205は、上側ねじ棒203に上端部に固定される。支持板205は、大引302を支持する。
【0037】
束本体201が回転されることにより、下側ねじ孔に対する下側ねじ棒202の挿入量及び上側ねじ孔に対する上側ねじ棒203の挿入量が変化する。下側ねじ孔に対する下側ねじ棒202の挿入量及び上側ねじ孔に対する上側ねじ棒203の挿入量が変化することにより、ベース板204と支持板205との距離が変化する。これにより、鋼製束200の長さが調整され、ベース板204に対する支持板205の高さが調整される。
【0038】
下側ねじ棒202の周囲に下側ロックナット206が配置される。上側ねじ棒203の周囲に上側ロックナット207が配置される。鋼製束200の長さが調整された後、下側ロックナット206が束本体201に接触するように下側ロックナット206が下側ねじ棒202に対して回転され、上側ロックナット207が束本体201に接触するように上側ロックナット207が上側ねじ棒203に対して回転される。これにより、束本体201と下側ねじ棒202との相対回転が抑制され、束本体201と上側ねじ棒203との相対回転が抑制される。
【0039】
アタッチメント1は、電動工具100の工具孔102に挿入される入力シャフト3と、束本体201の周囲に配置される先端ソケット4とを備える。入力シャフト3は、回転軸AX(第1回転軸)を中心に回転する。先端ソケット4は、回転軸CX(第2回転軸)を中心に回転する。回転軸AXに平行な軸と回転軸CXとは、直交する。入力シャフト3が工具孔102に挿入され、先端ソケット4が束本体201の周囲に配置された状態で、電動工具100に設けられているトリガスイッチが作業者に操作されることにより、モータが駆動し、出力シャフト101が回転する。出力シャフト101が回転することにより、電動工具100から入力シャフト3に動力が入力される。出力シャフト101が回転することにより、入力シャフト3は、回転軸AXを中心に回転する。入力シャフト3の回転により、先端ソケット4が回転軸CXを中心に回転する。先端ソケット4が回転することにより、束本体201が回転する。束本体201が回転することにより、鋼製束200の長さが調整される。
【0040】
[アタッチメント]
図2は、実施形態に係るアタッチメント1を示す右後方からの斜視図である。図3は、実施形態に係るアタッチメント1を示す左前方からの斜視図である。図4は、実施形態に係るアタッチメント1を示す右後方からの分解斜視図である。図5は、実施形態に係るアタッチメント1を示す左前方からの分解斜視図である。図6は、実施形態に係るアタッチメント1を示す断面図である。
【0041】
アタッチメント1は、ハウジング2と、入力シャフト3と、先端ソケット4と、動力伝達機構5と、動力遮断機構6と、正面停止機構7と、マグネット8とを備える。
【0042】
ハウジング2は、動力伝達機構5、動力遮断機構6、及び正面停止機構7を収容する。ハウジング2は、作業対象である束本体201が挿入されるハウジング開口2Mを有する。ハウジング2は、下側ハウジング2Aと、上側ハウジング2Bと、後側ハウジング2Cとを含む。
【0043】
入力シャフト3は、後側ハウジング2Cよりも後方に配置される。入力シャフト3は、前後方向に延びるように配置される。入力シャフト3は、電動工具100の工具孔102に挿入された状態で、回転軸AXを中心に回転可能である。回転軸AXは、前後方向に延びる。
【0044】
先端ソケット4は、ハウジング2の前端部に配置される。先端ソケット4は、束本体201が挿入されるソケット開口4Mを有する。先端ソケット4は、束本体201が配置される凹部4Rを有する。ソケット開口4Mは、凹部4Rの前端部に設けられる。束本体201の周囲に配置された状態で、回転軸CXを中心に回転する。回転軸CXは、上下方向に延びる。
【0045】
図7は、実施形態に係る入力シャフト3、先端ソケット4、動力伝達機構5、動力遮断機構6、正面停止機構7、及びマグネット8を示す下方からの斜視図である。図8は、実施形態に係る入力シャフト3、先端ソケット4、動力伝達機構5、動力遮断機構6、正面停止機構7、及びマグネット8を示す上方からの斜視図である。図9は、実施形態に係る入力シャフト3、先端ソケット4、動力伝達機構5、動力遮断機構6、正面停止機構7、及びマグネット8を示す下面図である。図10は、実施形態に係る入力シャフト3、先端ソケット4、動力伝達機構5、動力遮断機構6、正面停止機構7、及びマグネット8を示す正面図である。図11は、実施形態に係る入力シャフト3及び動力伝達機構5の一部を示す右前方からの分解斜視図である。
【0046】
動力伝達機構5は、電動工具100から入力シャフト3に入力された動力を先端ソケット4に伝達する。動力伝達機構5は、入力シャフト3の回転力を先端ソケット4に伝達する。動力伝達機構5は、第1中間シャフト9と、第2中間シャフト10と、第1ベベルギヤ11と、第2ベベルギヤ12と、第3中間シャフト24と、スパーギヤ13と、第1中間ギヤ14と、第2中間ギヤ15と、欠歯ギヤ16とを有する。
【0047】
第1中間シャフト9は、入力シャフト3に連結される。第1中間シャフト9は、入力シャフト3と一緒に回転軸AXを中心に回転する。第1中間シャフト9と入力シャフト3とは、2つのボール17及びリーフスプリング18により連結される。ボール17は、入力シャフト3の前部に設けられた溝3Aに配置される。リーフスプリング18は、ボール17を覆うように配置される。リーフスプリング18は、ボール17の一部が配置される開口18Aを有する。
【0048】
第1中間シャフト9は、ベアリング19に回転可能に支持される。ベアリング19は、滑り軸受である。ベアリング19は、後側ハウジング2Cの円筒部2Dに保持される。入力シャフト3は、第1中間シャフト9及び滑り軸受であるベアリング19を介してハウジング2に支持される。後側ハウジング2Cは、ベアリング19の後端部に接触する支持部2Eと、ベアリング19の前端部に接触する支持部2Fとを有する。支持部2E及び支持部2Fにより、ベアリング19は、ハウジング2に対して前後方向に移動しない。第1中間シャフト9は、回転軸AXを中心にベアリング19に回転可能に支持されるとともに、ベアリング19に対して前後方向に移動可能である。入力シャフト3及び第1中間シャフト9は、ベアリング19を介して、回転軸AXに平行な前後方向に移動可能にハウジング2に支持される。
【0049】
第2中間シャフト10は、第1中間シャフト9に連結される。第2中間シャフト10は、電動工具100から入力シャフト3に入力された動力をスパーギヤ13に伝達する。第2中間シャフト10は、第1中間シャフト9にスプライン結合される。第1中間シャフト9は、第2中間シャフト10の後部が挿入されるスプライン孔9Aを有する。スプライン孔9Aの内面にスプライン内歯9Gが形成される。第2中間シャフト10の後部にスプライン外歯10Gが形成される。スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとが噛み合う。スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとが噛み合った状態で、第2中間シャフト10は、第1中間シャフト9と一緒に回転軸AXを中心に回転する。
【0050】
第2中間シャフト10は、ベアリング20に回転可能に支持される。ベアリング20は、ボール軸受である。ベアリング20は、2つ配置される。2つのベアリング20は、前後方向に配置される。後側のベアリング20の外輪の後端面は、スナップリング21を介して下側ハウジング2Aに設けられた支持部2Gに支持される。前側のベアリング20の外輪の前端面は、下側ハウジング2Aに設けられた支持部2Hに支持される。前側のベアリング20の内輪の前端面は、スナップリング22に支持される。スナップリング22は、第2中間シャフト10の前部に設けられた溝10Aに配置される。支持部2G及び支持部2Hにより、ベアリング20は、ハウジング2に対して前後方向に移動しない。
【0051】
第2中間シャフト10は、後側のベアリング20の内輪の後端面に接触するフランジ部10Bを有する。フランジ部10B及びスナップリング22により、第2中間シャフト10は、ベアリング20に対して前後方向に移動しない。
【0052】
上述のように、第1中間シャフト9は、ベアリング19に対して前後方向に移動可能である。スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとが噛み合っている状態から、第1中間シャフト9は、ベアリング19に対して前方に移動することができる。第1中間シャフト9が前方に移動すると、スプライン内歯9Gがスプライン外歯10Gから離れる。すなわち、第1中間シャフト9が前方に移動すると、スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとのスプライン結合が解除される。
【0053】
第1中間シャフト9の内部空間9Bにコイルスプリング23が配置される。コイルスプリング23の後端部は、第1中間シャフト9の内部空間9Bに設けられた支持面9Cに接触する。コイルスプリング23の前端部は、第2中間シャフト10に設けられた支持面10Cに接触する。コイルスプリング23は、圧縮された状態で支持面9Cと支持面10Cとの間に配置される。コイルスプリング23は、第1中間シャフト9を後方に移動させる弾性力を発生する。
【0054】
第1ベベルギヤ11は、第2中間シャフト10の前端部に固定される。第1ベベルギヤ11は、第2中間シャフト10と一緒に回転軸AXを中心に回転する。
【0055】
第2ベベルギヤ12は、第1ベベルギヤ11に噛み合う。第2ベベルギヤ12は、回転軸BXを中心に回転する。回転軸BXは、上下方向に延びる。第2ベベルギヤ12は、第3中間シャフト24に固定される。第3中間シャフト24は、上下方向に延びる。第3中間シャフト24は、第2ベベルギヤ12と一緒に回転軸BXを中心に回転する。第3中間シャフト24の下端部は、ベアリング25により回転可能に支持される。第3中間シャフト24の上端部は、ベアリング26により回転可能に支持される。ベアリング25は、下側ハウジング2Aに保持される。ベアリング26は、上側ハウジング2Bに保持される。第1ベベルギヤ11が回転すると、第2ベベルギヤ12が回転する。第2ベベルギヤ12が回転すると、第3中間シャフト24は、第2ベベルギヤ12と一緒に回転する。
【0056】
スパーギヤ13は、第3中間シャフト24に固定される。スパーギヤ13は、第2ベベルギヤ12よりも下方に配置される。スパーギヤ13は、回転軸BXを中心に回転する。第2ベベルギヤ12が回転し、第3中間シャフト24が回転すると、スパーギヤ13は、第3中間シャフト24と一緒に回転する。
【0057】
第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15のそれぞれは、スパーギヤ13に噛み合う。第1中間ギヤ14は、第2中間ギヤ15よりも右方に配置される。第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15のそれぞれは、上下方向に延びる回転軸を中心に回転する。第1中間ギヤ14にシャフト14Aが固定される。第2中間ギヤ15にシャフト15Aが固定される。シャフト14Aの下端部は、ベアリング27に回転可能に支持され、シャフト14Aの上端部は、ベアリング28に回転可能に支持される。シャフト15Aの下端部は、ベアリング29に回転可能に支持され、シャフト15Aの上端部は、ベアリング30に回転可能に支持される。ベアリング27及びベアリング29のそれぞれは、下側ハウジング2Aに保持される。ベアリング28及びベアリング30のそれぞれは、上側ハウジング2Bに保持される。
【0058】
スパーギヤ13が回転することにより、スパーギヤ13に噛み合っている第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15のそれぞれが回転する。
【0059】
欠歯ギヤ16は、先端ソケット4の外周面に設けられる。欠歯ギヤ16は、先端ソケット4に固定される。欠歯ギヤ16と先端ソケット4とは一体でもよい。欠歯ギヤ16は、第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15の少なくとも一方に噛み合う。スパーギヤ13は、第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15の少なくとも一方を介して欠歯ギヤ16に結合される。欠歯ギヤ16は、束本体201が挿入されるギヤ開口16Mを有する。回転軸CXの周方向において、ソケット開口4Mとギヤ開口16Mとは、一致する。
【0060】
第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15の回転より、欠歯ギヤ16が回転軸CXを中心に回転する。欠歯ギヤ16が回転することにより、欠歯ギヤ16に固定されている先端ソケット4が、欠歯ギヤ16と一緒に回転軸CXを中心に回転する。
【0061】
欠歯ギヤ16は、ギヤ開口16Mを有する。そのため、欠歯ギヤ16の回転において、欠歯ギヤ16と第1中間ギヤ14とが噛み合うことができない期間が発生する。欠歯ギヤ16と第1中間ギヤ14とが噛み合うことができない期間において、欠歯ギヤ16は、第2中間ギヤ15と噛み合う。そのため、スパーギヤ13の回転力は、第2中間ギヤ15を介して欠歯ギヤ16に伝達される。同様に、欠歯ギヤ16の回転において、欠歯ギヤ16と第2中間ギヤ15とが噛み合うことができない期間が発生する。欠歯ギヤ16と第2中間ギヤ15とが噛み合うことができない期間において、欠歯ギヤ16は、第1中間ギヤ14と噛み合う。そのため、スパーギヤ13の回転力は、第1中間ギヤ14を介して欠歯ギヤ16に伝達される。スパーギヤ13の回転において、第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15の少なくとも一方が欠歯ギヤ16に噛み合うので、スパーギヤ13の回転力は、欠歯ギヤ16に伝達される。
【0062】
先端ソケット4は、ベアリング31及びベアリング32に回転可能に支持される。ベアリング31は、先端ソケット4の下部を回転可能に支持する。ベアリング32は、先端ソケット4の上部を回転可能に支持する。ベアリング31は、下側ハウジング2Aに保持される。ベアリング32は、上側ハウジング2Bに保持される。先端ソケット4は、ベアリング31及びベアリング32を介してハウジング2に回転可能に支持される。
【0063】
ベアリング31の一部は、切り欠かれる。ベアリング31は、束本体201が挿入されるベアリング開口31Mを有する。ベアリング32の一部は、切り欠かれる。ベアリング32は、束本体201が挿入されるベアリング開口32Mを有する。
【0064】
動力遮断機構6は、入力シャフト3から先端ソケット4に伝達される動力を遮断可能である。動力遮断機構6は、スプライン内歯9G及びスプライン外歯10Gを含む。第1中間シャフト9と第2中間シャフト10とのスプライン結合を解除することによって、入力シャフト3から先端ソケット4に伝達される動力を遮断する。スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとが噛み合った状態で、電動工具100により入力シャフト3及び第1中間シャフト9が回転すると、第2中間シャフト10は、第1中間シャフト9と一緒に回転する。これにより、入力シャフト3に入力された回転力は、動力伝達機構5を介して先端ソケット4に伝達される。作業者は、工具孔102に入力シャフト3が挿入され、束本体201の周囲に先端ソケット4が配置された状態で、電動工具100をアタッチメント1に押し付けるように、電動工具100を前方に移動させることができる。上述のように、第1中間シャフト9は、ベアリング19に対して前後方向に移動可能である。電動工具100がアタッチメント1に押し付けられるように前方に移動すると、入力シャフト3及び第1中間シャフト9がベアリング19に対して前方に移動する。スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとが噛み合っている状態から、第1中間シャフト9がベアリング19に対して前方に移動すると、スプライン内歯9Gがスプライン外歯10Gよりも前方に移動し、スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとのスプライン結合が解除される。すなわち、入力シャフト3及び第1中間シャフト9の前方への移動により、第1中間シャフト9と第2中間シャフト10とのスプライン結合が解除される。これにより、電動工具100により入力シャフト3及び第1中間シャフト9が回転しても、第2中間シャフト10は回転しない。そのため、入力シャフト3に入力された回転力が先端ソケット4に伝達されることが遮断される。
【0065】
正面停止機構7は、凹部4Rのソケット開口4Mとハウジング開口2Mとを一致させた状態で、先端ソケット4の回転を停止させる。正面停止機構7は、凹部4Rのソケット開口4Mとハウジング開口2Mとが一致するように、回転軸CXを中心とする周方向の先端ソケット4の位置を調整する。
【0066】
正面停止機構7は、動力遮断機構6による動力の遮断と同期して、凹部4Rのソケット開口4Mとハウジング開口2Mとを一致させた状態で先端ソケット4の回転を停止させる。正面停止機構7は、動力遮断機構6により動力の伝達が遮断されたときに、凹部4Rのソケット開口4Mとハウジング開口2Mとが一致するように、回転軸CXを中心とする周方向の先端ソケット4の位置を調整する。
【0067】
正面停止機構7は、スパーギヤ13に固定される回転部材33と、入力シャフト3及び第1中間シャフト9と一緒に前後方向に移動する移動部材34とを有する。
【0068】
回転部材33は、実質的に円板状の部材である。回転部材33は、スパーギヤ13よりも下方に配置される。回転部材33は、第3中間シャフト24にも固定される。回転部材33とスパーギヤ13とは、一体(単一部材)でもよい。回転部材33は、第3中間シャフト24及びスパーギヤ13と一緒に回転軸CXを中心に回転する。
【0069】
回転部材33は、外周面331と、外周面331の一部に設けられた切欠部332とを有する。切欠部332は、外周面331の一部から回転部材33の中心(回転軸CX)に向かって窪むように形成される。
【0070】
切欠部332の内面は、第1側面332Aと、第1側面332Aに対向する第2側面332Bと、第1側面332Aの内端部と第2側面332Bの内端部とを繋ぐように配置される当接面332Cと、第1側面332Aの外端部と外周面331とを繋ぐように配置される第1テーパ面332Dと、第2側面332Bの外端部と外周面331とを繋ぐように配置される第2テーパ面332Eとを含む。
【0071】
移動部材34は、前後方向に長いロッド状の部材である。移動部材34の前端部は、第1中間シャフト9の前端部よりも前方に配置される。移動部材34は、連結部材35を介して第1中間シャフト9に連結される。実施形態において、連結部材35は、プレート状の部材である。移動部材34と連結部材35とは、ねじ36により固定される。連結部材35の上端部に円弧部35Aが設けられる。円弧部35Aは、連結部材35の上端部から下方に窪むように設けられる。円弧部35Aは、第1中間シャフト9の外周面の前部に設けられた溝9Dに挿入される。
【0072】
第1中間シャフト9と移動部材34との相対位置は、変化しない。移動部材34は、入力シャフト3及び第1中間シャフト9と一緒に前後方向に移動する。入力シャフト3及び第1中間シャフト9が前方に移動すると、移動部材34は、入力シャフト3及び第1中間シャフト9と一緒に前方に移動する。入力シャフト3及び第1中間シャフト9が後方に移動すると、移動部材34は、入力シャフト3及び第1中間シャフト9と一緒に後方に移動する。下側ハウジング2Aは、移動部材34が配置されるガイド孔2Kを有する。移動部材34は、ガイド孔2Kにガイドされながら前後方向に移動する。
【0073】
入力シャフト3及び第1中間シャフト9の前方への移動により、移動部材34の前端部が回転部材33の切欠部332に挿入される。動力遮断機構6による動力の遮断と同期して、移動部材34の前端部が回転部材33の切欠部332に挿入される。
【0074】
上述のように、作業者は、工具孔102に入力シャフト3が挿入され、束本体201の周囲に先端ソケット4が配置された状態で、電動工具100をアタッチメント1に押し付けるように、電動工具100を前方に移動させることができる。回転部材33の回転において、移動部材34の前端部と回転部材33の外周面331とが対向する期間と、移動部材34の前端部と回転部材33の切欠部332とが対向する期間とが発生する。移動部材34の前端部と回転部材33の外周面331とが対向する期間においては、第1中間シャフト9を前方に移動させようとしても、移動部材34の前端部と回転部材33の外周面331との接触により、第1中間シャフト9の前方への移動が阻止される。移動部材34の前端部と回転部材33の切欠部332とが対向する期間においては、第1中間シャフト9を前方に移動させようとした場合、移動部材34の前端部が切欠部332に挿入されるので、第1中間シャフト9は前方へ移動することができる。
【0075】
上述のように、第1中間シャフト9が前方に移動することにより、スプライン結合が解除され、第1中間シャフト9から第2中間シャフト10への動力の伝達が遮断される。また、移動部材34の前端部が切欠部332に挿入されることにより、回転部材33の回転が移動部材34により阻止されるので、スパーギヤ13、第1中間ギヤ14、第2中間ギヤ15、及び欠歯ギヤ16のそれぞれの回転が阻止される。欠歯ギヤ16の回転が阻止されることにより、先端ソケット4の回転が停止する。このように、動力遮断機構6による動力の遮断と同期して、移動部材34の前端部が回転部材33の切欠部332に挿入され、ソケット開口4Mとハウジング開口2Mとが一致した状態で先端ソケット4の回転が停止する。
【0076】
実施形態において、スパーギヤ13の歯数と欠歯ギヤ16の歯数とは、同じである。欠歯ギヤ16の歯数は、ギヤ開口16Mが存在しないと想定した場合の歯数を意味する。すなわち、スパーギヤ13の回転比と欠歯ギヤ16の回転比とは、同じである。また、移動部材34の前端部が切欠部332に挿入されて、先端ソケット4の回転が停止したとき、ハウジング開口2Mと先端ソケット4のソケット開口4Mとが一致するように、回転部材33及び先端ソケット4のそれぞれの回転方向の初期位置が予め調整されている。これにより、作業者が電動工具100を押し込むだけで、ハウジング開口2Mと先端ソケット4のソケット開口4Mとが一致する。
【0077】
マグネット8は、先端ソケット4に設けられる。マグネット8は、先端ソケット4の凹部4Rの内面に配置される。先端ソケット4の凹部4Rの内面は、第1側面4Aと、間隙を介して第1側面4Aに対向する第2側面4Bと、第1側面4Aの後端部と第2側面4Bの後端部とを結ぶ奥面4Cとを含む。ソケット開口4Mは、第1側面4Aの前端部と第2側面4Bの前端部との間に設けられる。
【0078】
マグネット8は、板状である。マグネット8の外形は、実質的に直方体状である。マグネット8の前面(表面)は、第1側面4Aの後端部と第2側面4Bの後端部との間に配置される。マグネット8は、奥面4Cに配置される。実施形態において、マグネット8は、奥面4Cに設けられた凹部4Dに配置される。奥面4Cと、凹部4Dに配置されたマグネット8の前面とは、実質的に同一面内に配置される(面一である)。
【0079】
先端ソケット4の内側にマグネット8が設けられることにより、先端ソケット4の内側に束本体201が挿入された場合、束本体201がマグネット8の磁力により先端ソケット4に吸着される。これにより、先端ソケット4と束本体201とのガタつきが抑制される。マグネット8は、例えば、先端ソケット4の回転軸AXと束本体201の中心軸とを一致させることができる。アタッチメント1は、先端ソケット4と束本体201との偏心が抑制された状態で、束本体201を回転させることができる。
【0080】
マグネット8は、奥面4Cに配置される。すなわち、マグネット8は、ソケット開口4Mから遠い位置に配置される。これにより、ソケット開口4Mを介して先端ソケット4に束本体201を挿入する場合、束本体201が先端ソケット4の奥まで挿入された後に、マグネット8の吸着力が発揮される。例えば、ソケット開口4Mの近くにマグネット8が配置されると、束本体201が先端ソケット4の奥まで挿入される前に、束本体201がマグネット8に吸着され、束本体201が先端ソケット4の奥まで円滑に挿入することが困難となる可能性がある。実施形態においては、マグネット8がソケット開口4Mから遠い位置に配置されるので、束本体201が先端ソケット4の奥まで挿入された後に、マグネット8により先端ソケット4に吸着される。
【0081】
第1側面4A、第2側面4B、及び奥面4Cのそれぞれは、回転軸CXに平行である。第1側面4Aの外形は、実質的に長方形状である。第2側面4Bの外形は、実質的に長方形状である。奥面4Cの外形は、実質的に長方形状である。回転軸CXに平行な上下方向の第1側面4Aの寸法は、回転軸CXに直交する前後方向の第1側面4Aの寸法よりも大きい。回転軸CXに平行な上下方向の第2側面4Bの寸法は、回転軸CXに直交する前後方向の第2側面4Bの寸法よりも大きい。回転軸CXに平行な上下方向の奥面4Cの寸法は、回転軸CXに直交する左右方向の奥面4Cの寸法よりも大きい。すなわち、第1側面4Aの外形は、上下方向に長い長方形状である。第2側面4Bの外形は、上下方向に長い長方形状である。奥面4Cの外形は、上下方向に長い長方形状である。凹部4Rの内面が上下方向に長いので、束本体201が先端ソケット4に保持されたときの先端ソケット4と束本体201とのガタつきが抑制される。先端ソケット4の回転軸AXと束本体201の中心軸とを一致させることができる。アタッチメント1は、先端ソケット4と束本体201との偏心が抑制された状態で、束本体201を回転させることができる。
【0082】
図12は、実施形態に係るアタッチメント1の動作を示す断面図である。図13は、実施形態に係る入力シャフト3、先端ソケット4、動力伝達機構5、動力遮断機構6、正面停止機構7、及びマグネット8の動作を示す下面図である。
【0083】
作業者は、入力シャフト3及び第1中間シャフト9を後方に引いた状態で、電動工具100の工具孔102に入力シャフト3を挿入し、束本体201の周囲に先端ソケット4を配置する。電動工具100の工具孔102に入力シャフト3が挿入され、束本体201の周囲に先端ソケット4が配置された状態で、作業者は、電動工具100のトリガスイッチを操作する。これにより、電動工具100の出力シャフト101が回転する。出力シャフト101が回転することにより、入力シャフト3及び第1中間シャフト9が回転する。
【0084】
入力シャフト3及び第1中間シャフト9が後方に引かれた動力伝達時においては、第1中間シャフト9のスプライン内歯9Gと第2中間シャフト10のスプライン外歯10Gとが噛み合う。これにより、第1中間シャフト9の回転は、第2中間シャフト10に伝達される。第1中間シャフト9の回転が第2中間シャフト10に伝達されることにより、入力シャフト3に入力された電動工具100の動力が、動力伝達機構5を介して先端ソケット4に伝達される。動力伝達時においては、移動部材34は、回転部材33から離れているので、回転部材33の回転は妨げられない。先端ソケット4が回転することにより、束本体201が回転する。束本体201が回転することにより、鋼製束200の長さが調整される。
【0085】
束本体201は、マグネット8の吸着力により、先端ソケット4とのガタつきが抑制された状態で、円滑に回転することができる。先端ソケット4は、安定して回転することができる。
【0086】
鋼製束200の長さが調整された後、作業者は、先端ソケット4の回転が停止されるように、電動工具100を前方に押し込んで、入力シャフト3及び第1中間シャフト9を前方に移動させる。入力シャフト3及び第1中間シャフト9が前方に移動する切換時においては、スプライン外歯10Gに対してスプライン内歯9Gが前方に移動する。また、移動部材34の前端部が回転部材33に接近する。回転部材33の回転において、移動部材34の前端部と回転部材33の外周面331とが対向する期間においては、移動部材34の前端部が回転部材33の外周面331に当たって、移動部材34の前方への移動が阻止される。移動部材34の前方への移動が阻止されることにより、入力シャフト3及び第1中間シャフト9の前方への移動が阻止される。
【0087】
作業者による電動工具100を前方に押し込む動作が継続されている状態で、回転部材33の回転により、移動部材34の前端部と回転部材33の切欠部332とが対向すると、移動部材34の前方への移動が許容される。移動部材34の前方への移動が許容され、入力シャフト3及び第1中間シャフト9が前方に移動すると、スプライン内歯9Gがスプライン外歯10Gよりも前方に配置され、スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとのスプライン結合が解除される。スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとのスプライン結合が解除された動力遮断時においては、電動工具100により入力シャフト3及び第1中間シャフト9の回転が継続されていても、電動工具100の動力は、先端ソケット4には伝達されない。また、スプライン内歯9Gとスプライン外歯10Gとのスプライン結合の解除に同期して、移動部材34の前端部が切欠部332に挿入される。これにより、回転部材33の回転が停止される。回転部材33の回転が停止されることにより、先端ソケット4の回転も停止する。ハウジング開口2Mとソケット開口4Mとが一致した状態で、先端ソケット4の回転が停止する。ハウジング開口2Mとソケット開口4Mとが一致した状態で先端ソケット4の回転が停止するので、作業者は、束本体201からアタッチメント1を直ぐに引き抜くことができる。
【0088】
[効果]
以上説明したように、実施形態において、アタッチメント1は、第1回転軸である回転軸AXを中心に回転可能であり、電動工具100から動力が入力される入力シャフト3と、凹部4Rを有する先端ソケット4と、作業対象である束本体201が挿入されるハウジング開口2Mを有し、先端ソケット4を回転可能に支持するハウジング2と、入力シャフト3に入力された動力を先端ソケット4に伝達する動力伝達機構5と、凹部4Rのソケット開口4Mとハウジング開口2Mとを一致させた状態で先端ソケット4の回転を停止させる正面停止機構7と、を備える。
【0089】
上記の構成では、束本体201がハウジング開口2M及びソケット開口4Mを介して先端ソケット4の凹部4Rに挿入される。入力シャフト3に動力が入力されることにより、先端ソケット4が回転する。先端ソケット4の回転により、束本体201が回転する。束本体201が回転することにより、鋼製束200の長さが調整される。鋼製束200の長さの調整が終了した後、正面停止機構7の作動により、ソケット開口4Mとハウジング開口2Mとが一致した状態で先端ソケット4の回転が停止する。これにより、作業者は、アタッチメント1を束本体201から直ぐに引き抜くことができる。鋼製束200の長さを調整する作業が終了した後、アタッチメント1を束本体201から直ぐに引き抜くことができるので、作業時間の長期化が抑制される。
【0090】
実施形態において、アタッチメント1は、動力を遮断可能な動力遮断機構6を備える。正面停止機構7は、動力の遮断と同期して、凹部4Rのソケット開口4Mとハウジング開口2Mとを一致させた状態で先端ソケット4の回転を停止させる。
【0091】
上記の構成では、鋼製束200の長さの調整が終了した後、動力遮断機構6と正面停止機構7とを同期して作動させることにより、先端ソケット4の回転の停止において、アタッチメント1から作業者に掛かる反動トルクが低減される。
【0092】
実施形態において、動力伝達機構5は、先端ソケット4の外周面に設けられる欠歯ギヤ16と、欠歯ギヤ16に結合され、欠歯ギヤ16の歯数と同じ歯数のスパーギヤ13と、を有する。正面停止機構7は、スパーギヤ13に固定され、切欠部332を有する回転部材33と、動力の遮断と同期して、切欠部332に挿入される移動部材34と、を有する。
【0093】
上記の構成では、切欠部332に移動部材34が挿入されることにより、スパーギヤ13の回転が停止する。欠歯ギヤ16の歯数とスパーギヤ13の歯数とは同じなので、スパーギヤ13の回転が停止することにより、ソケット開口4Mとハウジング開口2Mとが一致するように、欠歯ギヤ16の回転が停止する。
【0094】
実施形態において、動力伝達機構5は、入力シャフト3に連結され、入力シャフト3と一緒に回転する第1中間シャフト9と、第1中間シャフト9にスプライン結合され、入力シャフト3に入力された動力をスパーギヤ13に伝達する第2中間シャフト10と、を有する。動力遮断機構6は、スプライン結合を解除する。
【0095】
上記の構成では、スプライン結合が解除されることにより、入力シャフト3から先端ソケット4に伝達される動力が遮断される。
【0096】
実施形態において、アタッチメント1は、ハウジング2に支持され、第1中間シャフト9を支持する滑り軸受であるベアリング19を備える。入力シャフト3及び第1中間シャフト9は、回転軸AXに平行な前後方向に移動可能である。入力シャフト3及び第1中間シャフト9の前方への移動により、スプライン結合が解除される。
【0097】
上記の構成では、作業者により電動工具100が前方に押し込まれることにより、入力シャフト3及び第1中間シャフト9が前方に移動する。これにより、スプライン結合が解除される。
【0098】
実施形態において、移動部材34は、入力シャフト3及び第1中間シャフト9と一緒に前後方向に移動する。入力シャフト3及び第1中間シャフト9の前方への移動により、移動部材34が切欠部332に挿入される。
【0099】
上記の構成では、作業者により電動工具100が前方に押し込まれることにより、入力シャフト3及び第1中間シャフト9が前方に移動する。これにより、移動部材34が切欠部332に挿入され、ソケット開口4Mとハウジング開口2Mとが一致するように、欠歯ギヤ16の回転が停止する。
【0100】
実施形態において、動力伝達機構5は、スパーギヤ13に噛み合う第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15を有する。スパーギヤ13は、第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15の少なくとも一方を介して欠歯ギヤ16に結合される。スパーギヤ13の回転において、第1中間ギヤ14及び第2中間ギヤ15の少なくとも一方が欠歯ギヤ16に噛み合う。
【0101】
上記の構成では、欠歯ギヤ16の回転において、欠歯ギヤ16と第1中間ギヤ14とが噛み合うことができない期間において、欠歯ギヤ16は、第2中間ギヤ15と噛み合う。そのため、スパーギヤ13の回転力は、第2中間ギヤ15を介して欠歯ギヤ16に伝達される。同様に、欠歯ギヤ16と第2中間ギヤ15とが噛み合うことができない期間において、欠歯ギヤ16は、第1中間ギヤ14と噛み合う。そのため、スパーギヤ13の回転力は、第1中間ギヤ14を介して欠歯ギヤ16に伝達される。
【0102】
実施形態において、アタッチメント1は、凹部4Rの内面に配置されるマグネット8を備える。
【0103】
上記の構成では、束本体201が凹部4Rの内面に吸着される。これにより、束本体201の中心軸と先端ソケット4の第2回転軸である回転軸CXとがずれた状態で先端ソケット4が回転することが抑制される。したがって、アタッチメント1は、束本体201を安定して回転させることができる。
【0104】
実施形態において、凹部4Rの内面は、第1側面4Aと、第1側面4Aに間隙を介して対向する第2側面4Bと、を含む。ソケット開口4Mは、第1側面4Aの一端部である前端部と第2側面4Bの一端部である前端部との間に設けられる。マグネット8の表面である前面は、第1側面4Aの他端部と第2側面4Bの他端部との間に配置される。
【0105】
上記の構成では、マグネット8が凹部4Rの奥面4Cに配置されるので、ソケット開口4Mを介して束本体201を凹部4Rに挿入する場合、束本体201が第1側面4A及び第2側面4Bの少なくとも一方に吸着することが抑制される。束本体201は、凹部4Rの奥まで挿入された後に、マグネット8に吸着されるので、束本体201を先端ソケット4に挿入する際の作業性の低下が抑制される。
【0106】
第1側面4A、第2側面4B、及び奥面4Cのそれぞれは、先端ソケット4の回転軸CXに平行である。第2回転軸に平行な方向の第1側面4A、第2側面4B、及び奥面4Cのそれぞれの寸法は、第2回転軸に直交する方向の第1側面4A、第2側面4B、及び奥面4Cのそれぞれの寸法よりも大きい。
【0107】
上記の構成では、束本体201の中心軸と先端ソケット4の回転軸CXとがずれた状態で先端ソケット4が回転することが抑制される。したがって、アタッチメント1は、束本体201を安定して回転させることができる。
【0108】
[他の実施形態]
上述の実施形態において、先端ソケット4に保持される作業対象は、束本体201でなくてもよく、例えばターンバックルでもよいし、ロックナットでもよい。
【符号の説明】
【0109】
1…アタッチメント、2…ハウジング、2A…下側ハウジング、2B…上側ハウジング、2C…後側ハウジング、2D…円筒部、2E…支持部、2F…支持部、2G…支持部、2H…支持部、2K…ガイド孔、2M…ハウジング開口、3…入力シャフト、3A…溝、4…先端ソケット、4A…第1側面、4B…第2側面、4C…奥面、4D…凹部、4M…ソケット開口、4R…凹部、5…動力伝達機構、6…動力遮断機構、7…正面停止機構、8…マグネット、9…第1中間シャフト、9A…スプライン孔、9B…内部空間、9C…支持面、9D…溝、9G…スプライン内歯、10…第2中間シャフト、10A…溝、10B…フランジ部、10C…支持面、10G…スプライン外歯、11…第1ベベルギヤ、12…第2ベベルギヤ、13…スパーギヤ、14…第1中間ギヤ、14A…シャフト、15…第2中間ギヤ、15A…シャフト、16…欠歯ギヤ、16M…ギヤ開口、17…ボール、18…リーフスプリング、18A…開口、19…ベアリング、20…ベアリング、21…スナップリング、22…スナップリング、23…コイルスプリング、24…第3中間シャフト、25…ベアリング、26…ベアリング、27…ベアリング、28…ベアリング、29…ベアリング、30…ベアリング、31…ベアリング、31M…ベアリング開口、32…ベアリング、32M…ベアリング開口、33…回転部材、331…外周面、332…切欠部、332A…第1側面、332B…第2側面、332C…当接面、332D…第1テーパ面、332E…第2テーパ面、34…移動部材、35…連結部材、35A…円弧部、36…ねじ、100…電動工具、101…出力シャフト、102…工具孔、200…鋼製束(床束)、201…束本体、202…下側ねじ棒、203…上側ねじ棒、204…ベース板、205…支持板、206…下側ロックナット、207…上側ロックナット、301…基礎部、302…大引、AX…回転軸(第1回転軸)、BX…回転軸、CX…回転軸(第2回転軸)。
図1
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