(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184313
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/048 20130101AFI20231221BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20231221BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20231221BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
G06F3/048
B41J29/38 201
B41J29/42 E
H04N1/00 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098383
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 竜也
(72)【発明者】
【氏名】鳴瀬 皓之
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
5E555
【Fターム(参考)】
2C061AP07
2C061CQ04
2C061CQ05
2C061CQ22
2C061CQ28
2C061CQ30
2C061CQ41
2C061HJ07
2C061HK11
2C061HN15
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA37
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB41
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC34
5C062AF12
5E555AA22
5E555AA26
5E555AA64
5E555BA27
5E555BB27
5E555BC14
5E555CA12
5E555CA42
5E555CA46
5E555CB22
5E555CB80
5E555DA13
5E555DC35
5E555DC37
5E555DD06
5E555EA04
5E555EA09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】画像形成装置を利用する可能性がある利用者が存在する場合にのみ進捗を表示することが可能な情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置の操作中の利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある待機利用者が検知された場合に限り(104)、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の進捗表示を行うことで待ち時間を通知する(106)。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
操作パネルを操作中の第1利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、前記画像形成装置が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行う情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、第2利用者を検知する検知部から検知結果を取得する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検知部は、人感センサ及びカメラの少なくとも一方により前記第2利用者を検知する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記検知部は、前記第2利用者が携帯する携帯端末の操作、または前記携帯端末の接近を検知することにより前記第2利用者の接近を検知する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記検知部によって前記第2利用者が未検知の場合、前記進捗に対応した表示を非表示にする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示中に別の表示事象を検知した場合には、優先度が予め定めた優先度より高い表示事象を優先して表示する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示中に別の表示事象を検知した場合には、表示領域を分割して、前記進捗に対応する表示と、前記別の表示事象を並列して表示する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記第2利用者を検知した場合であっても、予め定めた特定条件下では、前記進捗に対応する表示を非表示とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記進捗の状況として処理量が予め定めた閾値より少ない場合は、前記進捗に対応する表示を非表示とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、操作中の利用者が前記画像形成装置の読取機能を利用の場合は、前記進捗に対応する表示を非表示にする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示以外に追加情報に対応する表示を行う場合は、表示領域を分割して表示する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記第2利用者が未検知になった場合は、前記進捗に対応する表示を非表示にする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
コンピュータに、
操作パネルを操作中の第1利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り 、前記画像形成装置が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行う処理を実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ジョブ受信手段によりユーザ端末からのジュブが受信された際に、ユーザ判別手段によりジョブ送信元のユーザが判別され、受信したジョブが判別されたユーザ固有のジョブであることを示すユーザ表示情報が取得手段により取得され、取得されたユーザ表示情報の表示形態がジョブの内容に応じて変更され、変更されたユーザ表示情報が表示手段に表示される画像形成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置を利用者が利用している場合に、当該利用者の利用の進捗を、操作中の利用者以外に表示する技術がある。
【0005】
しかし、操作中の利用者以外の利用者が周辺にいない場合には、操作中の利用者にとって意味の無い無駄な表示を行うことになる。
【0006】
そこで、本開示は、画像形成装置を利用する可能性がある利用者が存在する場合にのみ進捗を表示することが可能な情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、第1態様に係る情報処理装置は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、操作パネルを操作中の第1利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、前記画像形成装置が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行う。
【0008】
第2態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、第2利用者を検知する検知部から検知結果を取得する。
【0009】
第3態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記検知部は、人感センサ及びカメラの少なくとも一方により前記第2利用者を検知する。
【0010】
第4態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記検知部は、前記第2利用者が携帯する携帯端末の操作、または前記携帯端末の接近を検知することにより前記第2利用者の接近を検知する。
【0011】
第5態様に係る情報処理装置は、第2態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記検知部によって前記第2利用者が未検知の場合、前記進捗に対応した表示を非表示にする。
【0012】
第6態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示中に別の表示事象を検知した場合には、優先度が予め定めた優先度より高い表示事象を優先して表示する。
【0013】
第7態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示中に別の表示事象を検知した場合には、表示領域を分割して、前記進捗に対応する表示と、前記別の表示事象を並列して表示する。
【0014】
第8態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第2利用者を検知した場合であっても、予め定めた特定条件下では、前記進捗に対応する表示を非表示とする。
【0015】
第9態様に係る情報処理装置は、第8態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記進捗の状況として処理量が予め定めた閾値より少ない場合は、前記進捗に対応する表示を非表示とする。
【0016】
第10態様に係る情報処理装置は、第8態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、操作中の利用者が前記画像形成装置の読取機能を利用の場合は、前記進捗に対応する表示を非表示にする。
【0017】
第11態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示以外に追加情報に対応する表示を行う場合は、表示領域を分割して表示する。
【0018】
第12態様に係る情報処理装置は、第1態様に係る情報処理装置において、前記プロセッサは、前記第2利用者が未検知になった場合は、前記進捗に対応する表示を非表示にする。
【0019】
第13態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、操作パネルを操作中の第1利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、前記画像形成装置が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行う処理を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
第1態様によれば、画像形成装置を利用する可能性がある利用者が存在する場合にのみ進捗を表示することが可能な情報処理装置を提供できる。
【0021】
第2態様によれば、操作中の第1利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある第2利用者を検知できる。
【0022】
第3態様によれば、画像形成装置の周辺の第2利用者を検知できる。
【0023】
第4態様によれば、第2利用者が携帯する携帯端末を利用して、第2利用者を検知できる。
【0024】
第5態様によれば、画像形成装置を利用する可能性がある利用者が存在する場合にのみ進捗を表示することが可能となる。
【0025】
第6態様によれば、進捗に対応する表示中であっても優先度が高い表示事象を表示できる。
【0026】
第7態様によれば、進捗に対応する表示と、別の表示事象を共に表示できる。
【0027】
第8態様によれば、進捗に対応する表示が不要な場合に非表示にすることが可能となる。
【0028】
第9態様によれば、待ち時間が少ない場合に、進捗に対応する表示を非表示にすることが可能となる。
【0029】
第10態様によれば、進捗が視覚的に分かる場合に、進捗に対応する非表示にすることが可能となる。
【0030】
第11態様によれば、進捗に対応する表示と、追加情報に対応する表示とを共に表示可能となる。
【0031】
第12態様によれば、第2利用者が未検知になっても、進捗に対応した表示を行う場合に比べて無駄な表示を抑制できる。
【0032】
第13態様によれば、画像形成装置を利用する可能性がある利用者が存在する場合にのみ進捗を表示することが可能な情報処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図2】タッチパネル操作部の周辺に発光体を設けた例を示す図である。
【
図3】発光体の発光部を発光することにより、画像形成装置が受信した処理の進捗を表示する例を示す図である。
【
図4】画像形成装置の利用者の検知状況を示した図であり、利用者検知部が検知範囲内に操作中の第1利用者Aと画像形成装置12を利用する可能性が高い第2利用者Bを検知している例を示す図である。
【
図5】画像形成装置の利用者の検知状況を示した図であり、利用者検知部が検知範囲内に操作中の第1利用者Aのみを検出している例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る情報処理装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】画像形成装置が検知した発光事象の優先度に応じて、発光体の表示状態が変化することを示した図である。
【
図8】第1変形例において、情報処理装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図9】受信した処理の進捗と別の発光事象を並列に表示する一例を示す図である。
【
図10】受信した処理の進捗と別の発光事象を並列に表示する別の例を示す図である。
【
図11】第2変形例において、情報処理装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図12】第3変形例において、情報処理装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図13】第4変形例において、情報処理装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図14】画像形成装置12の利用者の検知状況を示した図であり、画像形成装置12を利用する可能性が高かった利用者Bが利用者検知部42の検知範囲X外に移動した場合を示す図である。
【
図15】第5変形例において、情報処理装置で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
本実施形態では、情報処理装置10は、複数の機能を有する画像形成装置12に備える例を説明する。画像形成装置12の複数の機能としては、例えば、各種データを受信し、受信したデータに基づく画像形成処理を行う画像形成機能、原稿を読み取って原稿を表す画像情報を得る読取機能、原稿に記録された画像を用紙に複写する複写機能、図示しない電話回線を介して各種データの送受信を行うファクシミリ機能、読取機能等によって読み取った画像情報等の文書情報を転送する転送機能、読み取った画像情報等の文書情報を蓄積する蓄積機能等が挙げられる。
【0036】
なお、以下の説明では、予め定められた機能を実現するために画像形成装置12が実行する処理または処理の集まりをジョブという。また、以下の説明では、画像形成装置12による画像形成を印刷と表記する場合がある。
【0037】
本実施形態に係る情報処理装置10は、
図1に示すように、ホストCPU(Central Processing Unit)14、ROM(Read Only Memory)16、RAM(Random Access Memory)18、及びフラッシュメモリ20を備えている。
【0038】
ホストCPU14は、装置の全体の動作を司る。ROM16は、各種制御プログラムや各種パラメータ等が予め記憶される。RAM18は、ホストCPU14による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる。フラッシュメモリ20は、各種のデータやアプリケーション・プログラム等が記憶される。以上の各部はシステムバスにより電気的に相互に接続されている。なお、本実施形態では、フラッシュメモリ20を記憶部として適用しているが、これに限らず、HDD(hard disk drive)等の他の不揮発性の記憶部を適用してもよい。
【0039】
また、ホストCPU14には、タッチパネル制御部22、表示駆動部24、発光体駆動部26、検知制御部28、及び無線通信部30が接続されている。
【0040】
タッチパネル制御部22は、画像形成装置12を操作するための操作パネルの一例としてのタッチパネル操作部32のタッチパネル34を制御し、タッチパネル34への利用者の操作を検出する。なお、本実施形態では、タッチパネル34を操作パネルの一例として説明するが、操作パネルはタッチパネルに限定されるものではない。例えば、表示部と操作スイッチや操作キー等を備えた操作パネルを適用してもよい。
【0041】
表示駆動部24は、タッチパネル操作部32の表示パネル36の表示を駆動し、表示パネル36への表示を制御する。
【0042】
発光体駆動部26は、複数のLED(Light Emitting Diode)や、EL(Electroluminescence)、電球等の発光部40を有する発光体38の各発光部40の発光を駆動する。発光体38は、本実施形態では、一例として、
図2に示すように、タッチパネル操作部32の周辺に設けられ、発光部40を発光することにより、画像形成装置12の進捗を表示する。例えば、
図3は、発光体38の発光部40を発光することにより、画像形成装置12が受信した処理の進捗を表示する例である。
図3の例では、2つのジョブ(ジョブ1とジョブ2)がある場合に、キューに先に積まれたジョブを左から表示する。この場合、ジョブが2つあることを示すためにジョブ毎に色などの表示態様を変える。
図3の上段から
図3の下段の順で時間が進んでおり、時間の進行に伴いジョブ1が処理されるため、ジョブ1の表示領域が小さくなることで待ち時間を通知している。
【0043】
検知制御部28は、画像形成装置12を利用する利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある第2利用者が画像形成装置12の周辺にいるかを検知する検知部の一例としての利用者検知部42を制御する。利用者検知部42は、検知結果をホストCPU14に出力する。利用者検知部42は、
図4、5に示すように、予め定めた検知範囲X内の画像形成装置12の利用者を検知する。
図4は、画像形成装置12の利用者の検知状況を示した図であり、利用者検知部42が検知範囲X内に操作中の第1利用者Aと画像形成装置12を利用する可能性が高い第2利用者Bを検知している例を示す。また、
図5は、画像形成装置12の利用者の検知状況を示した図であり、利用者検知部42が検知範囲X内に操作中の第1利用者Aのみを検出している例を示す。利用者検知部42の一例としては、例えば、人感センサ、センサカメラにより人の接近を検知してもよい。或いは、Wi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により携帯端末による操作や携帯端末の接近を検知してもよい。或いは、音声認識センサや、赤外線センサ、振動感知センサ等の各種センサにより人の接近を検知してもよい。検知制御部28は画像形成装置12に必ずしも備えてある必要はなく、例えば、画像形成装置12とは異なる位置に配置されたセンサやカメラなどにより接近を検知し、その情報を画像形成装置12に送付することで画像形成装置12が利用する可能性がある第2利用者の存在を検知してもよい。なお、以下では、画像形成装置12を操作中の第1利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性が高い第2利用者を待機利用者と称する場合がある。
【0044】
無線通信部30は、利用者が携帯する携帯端末装置等の外部の機器とホストCPU14との間で無線通信により、情報の授受を行う。
【0045】
上述のように、本実施形態に係る情報処理装置10では、発光体38を発光することで、画像形成装置12が受け付けた処理の進捗表示が行われる。しかしながら、操作中の利用者以外の待機利用者が周辺にいない場合には、操作中の利用者にとって意味の無い無駄な表示を行うことになり、操作中の利用者にとって煩わしい可能性がある。
【0046】
そこで、本実施形態に係る情報処理装置10では、画像形成装置12の操作中の利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある待機利用者が検知された場合に限り、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の進捗表示を行うことで待ち時間を通知する。
【0047】
続いて、上述のように構成された情報処理装置10で行われる具体的な処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理装置10で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図6の処理は、画像形成装置12の利用者がジョブを送信した場合に開始する。
【0048】
ステップ100では、ホストCPU14が、ジョブを受信してステップ102へ移行する。
【0049】
ステップ102では、ホストCPU14が、2つ目のジョブを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0050】
ステップ104では、ホストCPU14が、待機利用者ありか否かを判定する。該判定は、利用者検知部42によって画像形成装置12を操作中の利用者以外の利用者を検知したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0051】
ステップ106では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の処理の進捗表示を開始してステップ108へ移行する。すなわち、画像形成装置12を操作中の第1利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、画像形成装置12が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行って待ち時間を通知する。
【0052】
ステップ108では、ホストCPU14が、1つ目のジョブが終了したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ110へ移行する。
【0053】
ステップ110では、ホストCPU14が、進捗表示中であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
【0054】
ステップ112では、ホストCPU14が、進捗表示を終了して一連の処理を終了する。すなわち、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して発光体38を消灯する。
【0055】
(第1変形例)
続いて、本実施形態に係る情報処理装置10で行われる発光体38による表示を行う処理の第1変形例について説明する。
【0056】
第1変形例は、進捗表示を表示中に別の発光体38の発光事象を検知した場合に、優先度が高い発光事象を優先して表示するようにしたものである。
【0057】
図7は、画像形成装置12が検知した発光事象の優先度に応じて、発光体38の表示状態が変化することを示した図である。
【0058】
図7上段に示すように、発光体38によりジョブの進捗情報を表示している場合においても、優先度が高い別の発光事象を検知した場合には、
図7下段に示すように、進捗情報の表示をやめて別の発光事象を優先して表示する。例えば、優先度が高い別の発光事象としては、エラー情報等を表す色や点滅方法等の予め定めた表示態様で表示を行う。
【0059】
図8は、第1変形例において、情報処理装置10で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図8の処理は、画像形成装置12の利用者がジョブを送信した場合に開始する。また、
図6の処理と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0060】
ステップ100では、ホストCPU14が、ジョブを受信してステップ102へ移行する。
【0061】
ステップ102では、ホストCPU14が、2つ目のジョブを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0062】
ステップ104では、ホストCPU14が、待機利用者ありか否かを判定する。該判定は、利用者検知部42の検知結果を取得し、画像形成装置12を操作中の利用者以外の利用者を検知したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0063】
ステップ106では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の処理の進捗表示を開始してステップ107へ移行する。すなわち、画像形成装置12を操作中の第1利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、画像形成装置12が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行って待ち時間を通知する。
【0064】
ステップ107では、ホストCPU14が、別の発光事象が発生したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ108へ移行し、肯定された場合にはステップ114へ移行する。
【0065】
ステップ108では、ホストCPU14が、1つ目のジョブが終了したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ110へ移行する。
【0066】
ステップ110では、ホストCPU14が、進捗表示中であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
【0067】
ステップ112では、ホストCPU14が、進捗表示を終了して一連の処理を終了する。すなわち、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して発光体38を消灯する。
【0068】
一方、ステップ114では、ホストCPU14が、発生した別の発光事象が、進捗表示より優先度が高いか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ108へ移行し、肯定された場合にはステップ116へ移行する。
【0069】
ステップ116では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、別の発光事象が発生したことを表示して一連の処理を終了する。例えば、進捗表示とは異なる色や点滅等の表示態様で発光体38を発光することにより、別の発光事象が発生したことを通知する。
【0070】
(第2変形例)
続いて、本実施形態に係る情報処理装置10で行われる発光体38による表示を行う処理の第2変形例について説明する。
【0071】
第2変形例は、発光体38の表示領域を分割することで、進捗表示と共に優先度の高い発光事象も並列して表示するようにしたものである。
【0072】
図9は、受信した処理の進捗と別の発光事象を並列に表示する一例を示す図である。ジョブの進捗情報を表示している場合に、優先度が高い別の発光事象を検知した場合には、表示領域を中央で等分割し、進捗情報の表示と並列して別の発光事象を表示する。表示する位置は左右入れ替えてもいい。これにより、例えば、エラーなどの優先度の高い発光事象が発生した場合に、進捗情報を表示しつつ、離れた場所からでも優先度の高い別の発光事象を認識しやすくなる。なお、
図9では、左側を進捗表示とし、右側を優先度が高い事象の表示としてが、左右を入れ替えてもよい。
【0073】
図10は、受信した処理の進捗と別の発光事象を並列に表示する別の例を示す図である。ジョブの進捗情報を表示している場合に、優先度が高い別の発光事象を検知した場合には、表示領域aに進捗情報の表示し、表示領域bに別の発光事象を表示する。これにより、別の発光事象が発生した場合に、発光事象の情報を表示しつつ、進捗情報を主体で表示したい場合に有効となる。
【0074】
なお、進捗表示中に他の発光事象が発生した場合に、優先度に関係なく、表示領域を分割して、進捗表示と共に他の発光事象を表示してもよい。例えば、進捗表示の他に追加情報を表示する際に、表示領域を分割して、進捗表示と追加情報の表示とを行ってもよい。
【0075】
図11は、第2変形例において、情報処理装置10で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図11の処理は、画像形成装置12の利用者がジョブを送信した場合に開始する。また、
図6、8の処理と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0076】
ステップ100では、ホストCPU14が、ジョブを受信してステップ102へ移行する。
【0077】
ステップ102では、ホストCPU14が、2つ目のジョブを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0078】
ステップ104では、ホストCPU14が、待機利用者ありか否かを判定する。該判定は、利用者検知部42の検知結果を取得し、画像形成装置12を操作中の利用者以外の利用者を検知したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0079】
ステップ106では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の処理の進捗表示を開始してステップ107へ移行する。すなわち、画像形成装置12を操作中の第1利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、画像形成装置12が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行って待ち時間を通知する。
【0080】
ステップ107では、ホストCPU14が、別の発光事象が発生したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ108へ移行し、肯定された場合にはステップ114へ移行する。
【0081】
ステップ108では、ホストCPU14が、1つ目のジョブが終了したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ110へ移行する。
【0082】
ステップ110では、ホストCPU14が、進捗表示中であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
【0083】
ステップ112では、ホストCPU14が、進捗表示を終了して一連の処理を終了する。すなわち、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して発光体38を消灯する。
【0084】
一方、ステップ114では、ホストCPU14が、発生した別の発光事象が、進捗表示より優先度が高いか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ108へ移行し、肯定された場合にはステップ115へ移行する。
【0085】
ステップ115では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、別の発光事象が発生したことを分割表示して一連の処理を終了する。例えば、
図9、10に示すように、表示領域aに進捗情報の表示し、表示領域bに別の発光事象を表示することにより、進捗表示をしつつ、別の発光事象を表示する。
【0086】
(第3変形例)
続いて、本実施形態に係る情報処理装置10で行われる発光体38による表示を行う処理の第3変形例について説明する。
【0087】
第3変形例は、待機利用者を検知した場合であっても、予め定めた特定条件下では、進捗表示はしないようにする一例である。詳細には、特定条件として印刷枚数が少ないときなどの待機時間が少ない場合においては、進捗表示はしないようにしたものである。例えば、印刷枚数が3枚等の予め定めた枚数以下である場合は、進捗表示をせずに、印刷枚数が3枚より多い場合に、発光体38を発光して処理の進捗表示を行う。
【0088】
図12は、第3変形例において、情報処理装置10で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図12の処理は、画像形成装置12の利用者がジョブを送信した場合に開始する。また、
図6の処理と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0089】
ステップ100では、ホストCPU14が、ジョブを受信してステップ102へ移行する。
【0090】
ステップ102では、ホストCPU14が、2つ目のジョブを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ103へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0091】
ステップ103では、ホストCPU14が、1つ目のジョブの処理時間が予め定めた閾値以下であるか否かを判定する。該判定は、例えば、印刷枚数が予め定めた枚数以下であるか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ104へ移行し、肯定された場合にはステップ108へ移行する。
【0092】
ステップ104では、ホストCPU14が、待機利用者ありか否かを判定する。該判定は、利用者検知部42の検知結果を取得し、画像形成装置12を操作中の利用者以外の利用者を検知したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0093】
ステップ106では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の処理の進捗表示を開始してステップ108へ移行する。すなわち、画像形成装置12を操作中の第1利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、画像形成装置12が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行って待ち時間を通知する。
【0094】
ステップ108では、ホストCPU14が、1つ目のジョブが終了したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ110へ移行する。
【0095】
ステップ110では、ホストCPU14が、進捗表示中であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
【0096】
ステップ112では、ホストCPU14が、進捗表示を終了して一連の処理を終了する。すなわち、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して発光体38を消灯する。
【0097】
(第4変形例)
続いて、本実施形態に係る情報処理装置10で行われる発光体38による表示を行う処理の第4変形例について説明する。
【0098】
第4変形例は、待機利用者を検知した場合であっても、予め定めた特定条件下では、進捗表示はしないようにする他の例である。詳細には、特定条件の一例として操作中の利用者が読取ジョブを実行している場合、読み取りしている紙の量で視覚的に待ち時間を把握できるため、進捗表示をしないようにしたものである。
【0099】
図13は、第4変形例において、情報処理装置10で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図13の処理は、画像形成装置12の利用者がジョブを送信した場合に開始する。また、
図6の処理と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0100】
ステップ100では、ホストCPU14が、ジョブを受信してステップ102へ移行する。
【0101】
ステップ102では、ホストCPU14が、2つ目のジョブを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ103’へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0102】
ステップ103’では、ホストCPU14が、1つ目のジョブが読取ジョブ以外のジョブであるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0103】
ステップ104では、ホストCPU14が、待機利用者ありか否かを判定する。該判定は、利用者検知部42の検知結果を取得し、画像形成装置12を操作中の利用者以外の利用者を検知したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0104】
ステップ106では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の処理の進捗表示を開始してステップ108へ移行する。すなわち、画像形成装置12を操作中の第1利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、画像形成装置12が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行って待ち時間を通知する。
【0105】
ステップ108では、ホストCPU14が、1つ目のジョブが終了したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ110へ移行する。
【0106】
ステップ110では、ホストCPU14が、進捗表示中であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
【0107】
ステップ112では、ホストCPU14が、進捗表示を終了して一連の処理を終了する。すなわち、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して発光体38を消灯する。
【0108】
なお、第3変形例及び第4変形例における特定条件としては、上記に限るものではなく、他の特定条件を適用してもよい。例えば、印刷終了予測時間が予め定めた閾値以下の場合などを特定条件として適用してもよい。或いは、待機利用者が別の操作を実施していることが分かる場合を適用してよい。具体的には、Bluetooth(登録商標)による接近検知時に、ジョブの設定をしている画面にいるなどの情報も合わせて画像形成装置12に送信する等により待機利用者が別の操作を実施していることを検出する。
【0109】
(第5変形例)
続いて、本実施形態に係る情報処理装置10で行われる発光体38による表示を行う処理の第5変形例について説明する。
【0110】
第5変形例は、操作中利用者以外の画像形成装置12を利用する可能性が高い待機利用者がいると想定された場合でも、その後、待機利用者が利用者検知部42の検知範囲Xから外れた場合には進捗表示を取り止めるようにしたものである。例えば、
図14に示すように、利用者Aが画像形成装置12を利用中に、利用者検知部42が利用者Bを検知した場合でも、その後、利用者Bが移動して利用者検知部42の検知範囲X外に移動した場合には、進捗表示を停止する。
図14は、画像形成装置12の利用者の検知状況を示した図であり、画像形成装置12を利用する可能性が高かった利用者Bが利用者検知部42の検知範囲X外に移動した場合を示している。
【0111】
図15は、第5変形例において、情報処理装置10で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図15の処理は、画像形成装置12の利用者がジョブを送信した場合に開始する。また、
図6の処理と同一処理については同一符号を付して説明する。
【0112】
ステップ100では、ホストCPU14が、ジョブを受信してステップ102へ移行する。
【0113】
ステップ102では、ホストCPU14が、2つ目のジョブを受信したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ104へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0114】
ステップ104では、ホストCPU14が、待機利用者ありか否かを判定する。該判定は、利用者検知部42の検知結果を取得し、画像形成装置12を操作中の利用者以外の利用者を検知したか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合にはステップ108へ移行する。
【0115】
ステップ106では、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の処理の進捗表示を開始してステップ107’へ移行する。すなわち、画像形成装置12を操作中の第1利用者以外に画像形成装置12を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、画像形成装置12が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行って待ち時間を通知する。
【0116】
ステップ107’では、ホストCPU14が、待機利用者が利用者検知部42の検知範囲X外になったか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ108へ移行し、肯定された場合にはステップ112へ移行する。
【0117】
ステップ108では、ホストCPU14が、1つ目のジョブが終了したか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ102に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ110へ移行する。
【0118】
ステップ110では、ホストCPU14が、進捗表示中であるか否かを判定する。該判定が肯定された場合にはステップ112へ移行し、否定された場合には一連の処理を終了する。
【0119】
ステップ112では、ホストCPU14が、進捗表示を終了して一連の処理を終了する。すなわち、ホストCPU14が、発光体駆動部26を制御して発光体38を消灯する。
【0120】
上記の第1変形例~第5変形例は、適宜組み合わせる形態としてもよい。例えば、第1変形例~4変形例の各変形例において、第5変形例と同様に、待機利用者が利用者検知部42の検知範囲X外に移動したら進捗表示を終了するようにしてもよい。
【0121】
なお、上記の実施形態では、発光体38を発光することにより、画像形成装置12の処理の進捗表示を行う例を説明したが、発光体38の発光以外の方法で処理の進捗表示を行ってもよい。例えば、進捗状況を表示するための表示部を設けて進捗状況を表示してもよい。また、進捗表示を行う例として、発光体38や進捗状況を表示するための表示部といった、画像形成装置12の利用者が表示を確認する、または操作を行う表示パネル36やタッチパネル34とは異なる箇所に表示を行う態様を説明したが、これに限るものではない。例えば、表示パネル36に待機利用者に向けて進捗を表示してもよい。この場合、表示パネル36の位置は待機利用者にも内容が見えるように、例えば、画像形成装置12の上方に配置する。表示パネル36などと進捗表示を行う部材が異なる場合には、各々に必要な情報を分けて表示できる。
【0122】
また、上記の実施形態では、情報処理装置10を画像形成装置12に備える例を説明したが、これに限るものではない。例えば、画像処理装置等の他の装置に備えてもよい。
【0123】
また、上記の実施形態において、CPUをプロセッサの一例として説明したが、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0124】
また、上記の実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【0125】
また、上記の実施形態に係る情報処理装置10で行われる処理は、ソフトウエアで行われる処理としてもよいし、ハードウエアで行われる処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。また、情報処理装置10で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
【0126】
また、本開示は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【0127】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(((1)))
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
操作パネルを操作中の第1利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り、前記画像形成装置が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行う情報処理装置。
【0128】
(((2)))
前記プロセッサは、第2利用者を検知する検知部から検知結果を取得する(((1)))に記載の情報処理装置。
【0129】
(((3)))
前記検知部は、人感センサ及びカメラの少なくとも一方により前記第2利用者を検知する(((2)))に記載の情報処理装置。
【0130】
(((4)))
前記検知部は、前記第2利用者が携帯する携帯端末の操作、または前記携帯端末の接近を検知することにより前記第2利用者の接近を検知する(((2)))に記載の情報処理装置。
【0131】
(((5)))
前記プロセッサは、前記検知部によって前記第2利用者が未検知の場合、前記進捗に対応した表示を非表示にする(((2)))に記載の情報処理装置。
【0132】
(((6)))
前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示中に別の表示事象を検知した場合には、優先度が予め定めた優先度より高い表示事象を優先して表示する(((1)))~(((5)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0133】
(((7)))
前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示中に別の表示事象を検知した場合には、表示領域を分割して、前記進捗に対応する表示と、別の表示事象を並列して表示する請求項(((1)))~(((5)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0134】
(((8)))
前記プロセッサは、前記第2利用者を検知した場合であっても、予め定めた特定条件下では、前記進捗に対応する表示を非表示とする(((1)))~(((7)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0135】
(((9)))
前記プロセッサは、前記進捗の状況として処理量が予め定めた閾値より少ない場合は、前記進捗に対応する表示を非表示とする(((8)))に記載の情報処理装置。
【0136】
(((10)))
前記プロセッサは、操作中の利用者が前記画像形成装置の読取機能を利用の場合は、前記進捗に対応する表示を非表示にする(((8)))に記載の情報処理装置。
【0137】
(((11)))
前記プロセッサは、前記進捗に対応する表示以外に追加情報に対応する表示を行う場合は、表示領域を分割して表示する(((1)))~(((10)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0138】
(((12)))
前記プロセッサは、前記第2利用者が未検知になった場合は、前記進捗に対応する表示を非表示にする(((1)))~(((11)))の何れか1つに記載の情報処理装置。
【0139】
(((13)))
コンピュータに、
操作パネルを操作中の第1利用者以外に画像形成装置を利用する可能性がある第2利用者を検知した場合に限り 、前記画像形成装置が受け付けた処理の進捗に対応した表示を行う処理を実行させるための情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0140】
10 情報処理装置
12 画像形成装置
14 ホストCPU
28 検知制御部
32 タッチパネル操作部
34 タッチパネル
36 表示パネル
38 発光体
40 発光部
42 利用者検知部