(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184425
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】銅箔製造装置
(51)【国際特許分類】
C25D 1/00 20060101AFI20231221BHJP
C25D 1/04 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
C25D1/00 B
C25D1/04 311
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023041850
(22)【出願日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】10-2022-0074191
(32)【優先日】2022-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518133500
【氏名又は名称】エスケー ネクシリス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100206335
【弁理士】
【氏名又は名称】太田 和宏
(72)【発明者】
【氏名】コ ス ジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒェ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム ドン ウ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ベース締結部材によって電流密度が均一に形成されないことにより銅箔の品質が低下することを防止できる銅箔製造装置を提供する。
【解決手段】電着部および電着部から供給される銅箔を巻き取る巻取部を含み、電着部は電解液を利用して電気メッキ方式で電解銅箔を電着させる陰極ドラム、および電解液を通じて陰極ドラムと通電される陽極部を含み、陽極部は陰極ドラムと離隔した陽極本体、陽極本体の上面に配置される複数個の陽極板、および陽極板それぞれを陽極本体に締結させる複数個の締結部7を含み、陽極板のうち第1陽極板61は締結部材のうち第1締結部材によって陽極本体に結合され、陽極板のうち第2陽極板62は締結部材のうち第2締結部材によって陽極本体に結合され、第2陽極板は第1締結部材を遮るように第1陽極板の上面に配置される第2カバー部材、および第2締結部材が挿入される第2結合部材を含む銅箔製造装置とする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解液を利用して電気メッキ方式で銅箔(100)を電着させる電着部(2);および
前記電着部(2)から供給される銅箔(100)を巻き取る巻取部8を含み、
前記電着部(2)は電解液を利用して電気メッキ方式で電解銅箔を電着させる陰極ドラム(3)、および電解液を通じて前記陰極ドラム(3)と通電される陽極部(4)を含み、
前記陽極部(4)は前記陰極ドラム(3)と離隔した陽極本体(5)、前記陽極本体(5)の上面に配置される複数個の陽極板(6)、および前記陽極板(6)それぞれを前記陽極本体(5)に締結させる複数個の締結部(7)を含み、
前記陽極板(6)のうち第1陽極板(61)は前記締結部(7)のうち第1締結部材(71)により前記陽極本体(5)に結合され、
前記陽極板(6)のうち第2陽極板(62)は前記締結部(7)のうち第2締結部材(72)により前記陽極本体(5)に結合され、
前記第2陽極板(62)は前記第1締結部材(71)を遮るように前記第1陽極板(61)の上面に配置される第2カバー部材(621)、および前記第2締結部材(72)が挿入される第2結合部材(622)を含むことを特徴とする、銅箔製造装置。
【請求項2】
前記第1陽極板(61)は前記陽極板(6)のうちベース陽極板(63)の一部と重なるように前記陽極本体(5)に結合される第1カバー部材(611)、前記第1カバー部材(611)から離隔して配置された第1結合部材(612)、および前記第1カバー部材(611)と前記第1結合部材(612)を連結する第1ベンディング部材(613)を含み、
前記第1ベンディング部材(613)は前記第1カバー部材(611)と前記第1結合部材(612)が互いに異なる高さに配置されるようにベンディングされたことを特徴とする、請求項1に記載の銅箔製造装置。
【請求項3】
前記陽極板(6)のうちベース陽極板(63)は前記締結部(7)のうちベース締結部材(73)により前記陽極本体(5)に結合され、
前記第1陽極板(61)は前記ベース締結部材(73)を遮るように前記ベース陽極板(63)の上面に配置される第1カバー部材(611)、および前記第1締結部材(71)が挿入される第1結合部材(612)を含み、
前記第1カバー部材(611)は前記ベース締結部材(73)を遮ることを特徴とする、請求項1に記載の銅箔製造装置。
【請求項4】
前記ベース陽極板(63)は前記第1陽極板(61)から離隔した第1ベース部材(631)、および前記第1ベース部材(631)に連結された第2ベース部材(632)を含み、
前記第1陽極板(61)は前記第1結合部材(612)の上側に配置された第1結合溝(614)、および前記第1カバー部材(611)の下側に配置された第1カバー溝(615)を含み、
前記第1カバー部材(611)は前記第1カバー溝(615)に挿入される前記第2ベース部材(632)を遮るように配置されたことを特徴とする、請求項3に記載の銅箔製造装置。
【請求項5】
前記第1陽極板(61)は前記第1結合部材(612)の上側に配置された第1結合溝(614)、および前記第1カバー部材(611)の下側に配置された第1カバー溝(615)を含み、
前記第1カバー部材(611)は前記第1陽極板(61)から前記第2陽極板(62)に向かう第1方向(FD矢印方向)に延びるほど厚さが均一に形成され、
前記第1結合部材(612)は前記第1方向(FD矢印方向)に反対となる第2方向(SD矢印方向)に延びるほど厚さが均一に形成されたことを特徴とする、請求項3に記載の銅箔製造装置。
【請求項6】
前記第1陽極板(61)は第1カバー部材(611)の下側に配置された第1カバー溝(615)を含み、
前記第1カバー部材(611)は前記第1陽極板(61)から前記第2陽極板(62)に向かう第1方向(FD矢印方向)に延びるほど大きさが減少するように形成された第1減少部材(6111)を含むことを特徴とする、請求項1に記載の銅箔製造装置。
【請求項7】
前記陽極板(6)は前記第1陽極板(61)を基準として前記第2陽極板(62)から前記第1陽極板(61)に向かう第1方向(FD矢印方向)の方に配置されたベース陽極板(63)を含み、
前記第1カバー部材(611)は前記第1減少部材(6111)に形成されて前記ベース陽極板(63)に向かうように配置された第1減少面を含み、
前記第1減少面は前記第1方向(FD矢印方向)に延びるほど高さが高くなるように傾斜するように形成されたことを特徴とする、請求項6に記載の銅箔製造装置。
【請求項8】
前記第1陽極板(61)は前記陽極板(6)のうちベース陽極板(63)の一部と重なるように前記陽極本体(5)に結合される第1カバー部材(611)、前記第1カバー部材(611)から離隔して配置された第1結合部材(612)を含み、
前記第1結合部材(612)の上側には前記第2カバー部材(621)が配置され、前記第2カバー部材(621)の上面と前記第1カバー部材(611)の上面が互いに同一の高さに配置されることを特徴とする、請求項1に記載の銅箔製造装置。
【請求項9】
前記陽極板(6)は前記陽極本体(5)に結合されるベース陽極板(63)を含み、
前記第1陽極板(61)は前記第1ベンディング部材(613)に形成されたベンディング斜面(616)を含み、
前記ベース陽極板(63)は前記第1陽極板(61)から離隔した第1ベース部材(631)、および前記ベンディング斜面(616)と対向して配置されるように前記第1ベース部材(631)に形成された第2斜面(634)を含み、
前記第1ベンディング部材(613)は前記第1結合部材(612)から前記第1カバー部材(611)に向かう第1方向(FD矢印方向)側に傾斜するように形成され、
前記第1陽極板(61)は前記ベンディング斜面(616)が前記第2斜面(634)に沿って移動するように前記ベース陽極板(63)に結合されることを特徴とする、請求項2に記載の銅箔製造装置。
【請求項10】
前記陽極板(6)は前記陽極本体(5)に結合されるベース陽極板(63)を含み、
前記ベース陽極板(63)は前記陽極本体(5)の左側端と前記陽極本体(5)の右側端の間で前記陽極本体(5)に結合され、
前記陽極板(6)は前記ベース陽極板(63)に対して前記第1陽極板(61)と前記第2陽極板(62)が配置された方向側に部分的に重なりながら連続的に配置されることを特徴とする、請求項1に記載の銅箔製造装置。
【請求項11】
銅箔製造装置用陽極板(6)であって、
銅箔製造装置の陽極本体(5)に結合される第1陽極板(61);および
前記第1陽極板(61)と部分的に重なるように配置された第2陽極板(62)を含み、
前記第2陽極板(62)は前記第1陽極板(61)に結合された第1締結部材(71)を遮るように前記第1陽極板(61)の上面に配置される第2カバー部材(621)、および前記第2カバー部材(621)に連結された第2結合部材(622)を含むことを特徴とする、銅箔製造装置用陽極板。
【請求項12】
前記第1陽極板(61)と互いに異なる位置で前記陽極本体(5)に結合されたベース陽極板(63)を含み、
前記第1陽極板(61)は前記ベース陽極板(63)の一部と重なるように前記陽極本体(5)に結合される第1カバー部材(611)、前記第1カバー部材(611)から離隔して配置された第1結合部材(612)、および前記第1カバー部材(611)と前記第1結合部材(612)を連結する第1ベンディング部材(613)を含み、
前記第1ベンディング部材(613)は前記第1カバー部材(611)と前記第1結合部材(612)が互いに異なる高さに配置されるようにベンディングされたことを特徴とする、請求項11に記載の銅箔製造装置用陽極板。
【請求項13】
前記第1ベンディング部材(613)は前記第1結合部材(612)から前記第1カバー部材(611)に向かう方向に傾斜するように配置されたことを特徴とする、請求項12に記載の銅箔製造装置用陽極板。
【請求項14】
前記第1カバー部材(611)は前記ベース陽極板(63)に結合されたベース締結部材(73)を遮ることを特徴とする、請求項12に記載の銅箔製造装置用陽極板。
【請求項15】
前記第1カバー部材(611)は前記第1陽極板(61)から前記第2陽極板(62)に向かう第1方向(FD矢印方向)に延びるほど厚さが均一に形成され、
前記第1結合部材(612)は前記第1方向(FD矢印方向)に反対となる第2方向(SD矢印方向)に延びるほど厚さが均一に形成されたことを特徴とする、請求項12に記載の銅箔製造装置用陽極板。
【請求項16】
前記第1カバー部材(611)は前記第1陽極板(61)から前記第2陽極板(62)に向かう第1方向(FD矢印方向)に延びるほど大きさが減少するように形成された第1減少部材(6111)を含むことを特徴とする、請求項12に記載の銅箔製造装置用陽極板。
【請求項17】
前記第1結合部材(612)の上側には前記第2カバー部材(621)が配置され、前記第2カバー部材(621)の上面と前記第1カバー部材(611)の上面が互いに同一の高さに配置されることを特徴とする、請求項12に記載の銅箔製造装置用陽極板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池用陰極、軟性印刷回路基板などの多様な製品の製造に利用される銅箔を製造するための銅箔製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
銅箔は二次電池用陰極、軟性印刷回路基板(Flexible Printed Circuit Board:FPCB)等の多様な製品の製造に利用されている。このような銅箔は、陽極と陰極の間に電解液を供給した後に電流を流す電気メッキ方式を通じて製造される。
【0003】
このように、電気メッキ方式を通じて銅箔を製造するにおいて銅箔製造装置が利用される。銅箔製造装置は、電解液を利用して電気メッキ方式で銅箔を電着させる陰極ドラム、電解液を通じて前記陰極ドラムと通電される陽極板、および前記陽極板を支持する陽極本体を含む。前記陽極板はねじのようなベース締結部材を通じて前記陽極本体に結合される。
【0004】
ここで、従来技術に係る銅箔製造装置は、前記ベース締結部材と前記陽極板が組立段差によって前記陰極ドラムから互いに異なる距離だけ離隔するように前記陽極本体に結合され得る。したがって、従来技術に係る銅箔製造装置は、前記ベース締結部材と前記陽極板の周囲で電流密度が互いに異なるように形成されるので、電解液内の電流密度が均一に形成されない。これに伴い、従来技術に係る銅箔製造装置は、前記陰極ドラムに電着される銅箔の厚さが均一に形成されないため銅箔の品質が低下する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は前述したような問題点を解決するために案出されたもので、ベース締結部材によって電流密度が均一に形成されないことにより銅箔の品質が低下することを防止できる銅箔製造装置を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記のような課題を解決するために、本発明は下記のような構成を含むことができる。
【0007】
本発明は、電解液を利用して電気メッキ方式で銅箔を電着させる電着部;および前記電着部から供給される銅箔を巻き取る巻取部を含むことができる。前記電着部は電解液を利用して電気メッキ方式で電解銅箔を電着させる陰極ドラム、および電解液を通じて前記陰極ドラムと通電される陽極部を含むことができる。前記陽極部は前記陰極ドラムと離隔した陽極本体、前記陽極本体の上面に配置される複数個の陽極板、および前記陽極板それぞれを前記陽極本体に締結させる複数個の締結部を含むことができる。前記陽極板のうち第1陽極板は前記締結部材のうち第1締結部材によって前記陽極本体に結合され得る。前記陽極板のうち第2陽極板は前記締結部材のうち第2締結部材によって前記陽極本体に結合され得る。前記第2陽極板は前記第1締結部材を遮るように前記第1陽極板の上面に配置される第2カバー部材、および前記第2締結部材が挿入される第2結合部材を含むことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、次のような効果を図ることができる。
【0009】
本発明は、陽極板を陽極本体に結合させるための締結部が他の陽極板によって遮られることによって、外部に直接的に露出しないように具現される。これに伴い、本発明は陽極板の周囲に形成される電流密度の偏差を減らすことによって、電解液内の電流密度に対する均一性を向上させることができる。したがって、本発明は向上した品質を有する銅箔を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る銅箔製造装置の概略的な斜視図である。
【
図2】本発明に係る銅箔製造装置において陽極部の概略的な斜視図である。
【
図3】本発明に係る銅箔製造装置において陽極板の概略的な斜視図である。
【
図4】本発明に係る銅箔製造装置において陽極板の概略的な分解斜視図である。
【
図5】
図3のI-I線を基準とする本発明に係る銅箔製造装置において陽極板の概略的な断面図である。
【
図7】本発明に係る銅箔製造装置において陽極板の変形された実施例を示した概念図である。
【
図9】本発明に係る銅箔製造装置において変形された実施例に係る陽極板が結合される姿を示した概念図である。
【
図10】本発明に係る銅箔製造装置において陽極板の他の変形された実施例を示した概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下では、本発明に係る銅箔製造装置に関する実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1を参照すると、本発明に係る銅箔製造装置1は、電気メッキ方式を利用して銅箔100を製造するものである。本発明に係る銅箔製造装置1は、電着部2、および巻取部8を含むことができる。
【0013】
図1を参照すると、前記電着部2は銅箔100を電着させるものである。前記電着部2は電解液を利用して電気メッキ方式で銅箔100を電着させることができる。前記電着部2は陰極ドラム3、および陽極部4を含むことができる。前記陰極ドラム3と前記陽極部4が電解液を通じて通電されて電流が流れると、電解液に溶解していた銅イオンは前記陰極ドラム3で還元され得る。これに伴い、前記電着部2は前記陰極ドラム3の表面に銅箔100を電着させることができる。
【0014】
前記陰極ドラム3は回転軸を中心に回転することができる。前記陰極ドラム3は前記回転軸を中心に回転しながら銅箔100を表面に電着させる電着作業と、電着された銅箔100を表面から離脱させる巻き出し作業と、を連続的に遂行できる。前記陰極ドラム3は全体としてドラム(Drum)の形態で形成され得るが、これに限定されず、回転軸を中心に回転しながら前記電着作業と前記巻き出し作業を連続的に遂行できる形態であれば、異なる形態で形成されてもよい。前記陰極ドラム3は陰極器具(図示されず)が発生させた駆動力によって回転することができる。前記陰極ドラム3はフレーム(図示されず)に結合され得る。図示されてはいないが、前記フレームは本発明に係る銅箔製造装置1が設置された作業場の底面に設置され得る。
【0015】
前記陽極部4は電解液を通じて前記陰極ドラム3と通電されるものである。前記陽極部4は前記陰極ドラム3に対して下側に配置され得る。前記陽極部4は前記陰極ドラム3の表面から離隔するように配置され得る。前記陽極部4の表面および前記陰極ドラム3の表面は互いに同一の形態で形成され得る。例えば、前記陰極ドラム3が円形の長方体の形態で形成されて表面が曲面をなすように形成された場合、前記陽極部4は半円の長方体で形成されて表面が曲面をなすように形成され得る。
【0016】
図1を参照すると、前記巻取部8は銅箔100を巻き取るものである。前記電着部2により製造された銅箔100は前記巻取部8に巻き取られ得る。前記巻取部8は前記フレームに結合され得る。
【0017】
前記巻取部8は巻取ローラ81を含むことができる。前記巻取ローラは回転軸を中心に回転しながら銅箔100を巻き取ることができる。前記巻取ローラ81は全体的にドラム(Drum)の形態で形成され得るが、これに限定されず、回転軸を中心に回転しながら銅箔100を巻き取る形態であれば、異なる形態で形成されてもよい。前記巻取ローラ81は巻取器具(図示されず)が発生させた駆動力によって回転することができる。
【0018】
前記巻取部8にはコア82が装着され得る。前記コア82は前記巻取ローラ81を囲むように前記巻取ローラ81に装着され得る。前記巻取ローラ81が回転することによって、銅箔100は前記コア82に巻き取られ得る。前記コア82は前記巻取部8に分離可能に装着され得る。これに伴い、前記コア82に対する銅箔100の巻き取りが完了したり不良が発生した場合、前記巻取部8から前記コア82を分離して新しいコア82を装着する交換作業がなされ得る。一方、前記コア82と前記巻取ローラ81は一体に形成されてもよい。この場合、前記コア82に対する銅箔100の巻き取りが完了すると、前記コア82と前記巻取ローラ81が一体で分離された後に後続工程のための設備に運搬され得る。
【0019】
銅箔100は運搬部80により前記電着部2から前記巻取部8に運搬され得る。前記運搬部80は銅箔100を運搬するものである。前記運搬部80により銅箔100が前記電着部2から前記巻取部8に運搬される過程で銅箔100を乾燥させる乾燥作業、銅箔100に対する防錆処理を遂行する防錆作業、銅箔100の一部を切断する切断作業がなされ得る。前記運搬部80は前記電着部2と前記巻取部8の間に配置され得る。前記運搬部80は前記フレームに結合され得る。前記運搬部80は運搬ローラを含むことができる。前記運搬ローラは回転軸を中心に回転しながら銅箔100を前記電着部2から前記巻取部8に運搬することができる。前記運搬ローラは全体としてドラム(Drum)の形態で形成され得るが、これに限定されず、回転軸を中心に回転しながら銅箔100を運搬できる形態であれば、異なる形態で形成されてもよい。前記運搬部80は前記運搬ローラを複数個含んでもよい。前記運搬ローラは互いに離隔した位置に配置されて銅箔100を運搬することができる。前記運搬ローラのうち少なくとも一つは運搬器具(図示されず)が発生させた駆動力によって回転することができる。
【0020】
ここで、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記陰極ドラム3と前記陽極部4の間に位置した電解液内の電流密度に対する均一性を向上させるように具現され得る。このために、本発明に係る銅箔製造装置1において前記陽極部4は次のように具現され得る。
【0021】
図1~
図4を参照すると、前記陽極部4は陽極本体5、複数個の陽極板6、および複数個の締結部7を含むことができる。
【0022】
前記陽極本体5は前記陰極ドラム3と離隔されたものである。前記陽極本体5には前記陽極板6が結合され得る。前記陽極本体5は前記陽極板6を支持することができる。前記陽極本体5は前記陰極ドラム3の下側に前記陰極ドラム3と離隔するように配置され得る。前記陽極本体5は前記フレームに結合され得る。
【0023】
前記陽極板6は前記陽極本体5の上面に配置されるものである。前記陽極板6は前記陽極本体5の上面に配置されて電解液を通じて前記陰極ドラム3と通電され得る。前記陽極板6は前記陽極本体5と前記陰極ドラム3の間に配置され得る。前記陽極板6は前記陽極本体5の上面を覆うように配置され得る。この場合、前記陽極板6は前記陽極本体5の上面と対応する形態で設置され、前記陽極本体5の上面の全体を覆うように配置され得る。本発明に係る銅箔製造装置1は、前記陽極板6を加圧して前記陽極本体5に結合させる結合作業を通じて前記陽極部4が形成され得る。
【0024】
前記締結部7は前記陽極板6それぞれを前記陽極本体5に結合させるものである。
【0025】
前記締結部7は前記陽極板6を貫通するように形成され得る。前記締結部7は前記陽極板6を貫通して前記陽極本体5に結合されることによって、前記陽極本体5と前記陽極板6を結合させることができる。前記締結部7は前記陽極板6に複数個で形成され得る。
【0026】
図3~
図6を参照すると、前記陽極板6のうち第1陽極板61は前記締結部7のうち第1締結部材71により前記陽極本体5に結合され得る。前記陽極板6のうち第2陽極板62は前記締結部7のうち第2締結部材72により前記陽極本体5に結合され得る。この場合、前記第2陽極板62は前記第1締結部材71を遮るように前記第1陽極板61の上面に配置される第2カバー部材621、および前記第2締結部材72が挿入される第2結合部材622を含むことができる。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記第2カバー部材621を通じて前記第1締結部材71が外部に露出しないように具現され得る。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記陽極板6の周囲に形成される電流密度の偏差を減らすことによって、電解液内の電流密度に対する均一性を向上させることができる。したがって、本発明に係る銅箔製造装置1は、銅箔100の厚さに対する均一性を向上させることによって、さらに向上した品質を有する銅箔100を製造することができる。
【0027】
以下では、添付された図面を参照して前記陽極板6が前記第1陽極板61、前記第2陽極板62、およびベース陽極板63を含むものを基準として説明する。前記陽極板6の個数はこれに限定されず、4個以上で構成されて前記陽極本体5の上面全体を覆うように構成されてもよい。
【0028】
図3~
図6を参照すると、前記第1陽極板61は前記第1カバー部材611と前記第1結合部材612を含むことができる。
【0029】
前記第1カバー部材611は前記ベース陽極板63の一部と重なるように前記陽極本体5に結合され得る。前記第1カバー部材611は前記ベース陽極板63の一部を遮るように配置され得る。この場合、前記第1カバー部材611は前記ベース陽極板63の上面に配置され得る。前記第1結合部材612は前記第1カバー部材611から離隔して配置され得る。前記第1結合部材612は前記陽極本体5の一部を遮るように配置され得る。この場合、前記第1結合部材612は前記陽極本体5の上面に配置され得る。
【0030】
図3~
図6を参照すると、前記第1陽極板61は第1ベンディング部材613を含むことができる。
【0031】
前記第1ベンディング部材613は前記第1カバー部材611と前記第1結合部材612を連結するものである。前記第1ベンディング部材613は前記第1カバー部材611と前記第1結合部材612の間に配置されて前記第1カバー部材611と前記第1結合部材612を連結することができる。この場合、前記第1ベンディング部材613は前記第1カバー部材611と前記第1結合部材612が互いに異なる高さに配置されるようにベンディングされ得る。すなわち、前記第1カバー部材611と前記第1結合部材612は前記第1ベンディング部材により前記陽極本体5から互いに異なる距離だけ離隔するように配置され得る。例えば、前記第1結合部材612は前記第1陽極板61が前記陽極本体5に結合された場合、前記陽極本体5に密着するように結合され得る。反面、前記第1カバー部材611は前記第1陽極板61が前記陽極本体5に結合された場合、前記陽極本体5と一定の距離だけ離隔するように配置され得る。前記第1カバー部材611と前記陽極本体5の間には前記ベース陽極板63が配置され得る。
【0032】
図3~
図6を参照すると、前記第1陽極板61は第1結合溝614および第1カバー溝615を含むことができる。
【0033】
前記第1結合溝614は前記第1結合部材612の上側に配置されたものである。前記第1結合溝614には前記第2陽極板62が配置され得る。前記第1結合溝614には前記第2陽極板62が配置されて前記第1結合部材612を遮るように配置され得る。
【0034】
前記第1カバー溝615は前記第1カバー部材611の下側に配置されたものである。前記第1カバー溝615には前記ベース陽極板63が配置され得る。前記第1カバー溝615には前記ベース陽極板63の一部が配置され得る。前記カバー溝は前記第1カバー部材611と前記陽極本体5の間に配置された空間を意味し得る。前記第1カバー溝615に前記ベース陽極板63が配置される場合、前記第1カバー部材611が前記締結部7のうちベース締結部材73を遮るように配置され得る。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記第1カバー部材611を通じて前記ベース締結部材73が外部に露出しないように具現され得る。したがって、本発明に係る銅箔製造装置1は、陽極板6の周囲に形成される電流密度の偏差を減らすことによって、電解液内の電流密度に対する均一性を向上させることができる。したがって、本発明に係る銅箔製造装置1は、銅箔100の厚さに対する均一性を向上させることによって、さらに向上した品質を有する銅箔100を製造することができる。
【0035】
図5および
図6を参照すると、前記第1カバー部材611は前記第1陽極板61から前記第2陽極板62に向かう第1方向(FD矢印方向)に延びるほど厚さが均一に形成され得る。前記第1結合部材612は前記第1方向(FD矢印方向)に反対となる第2方向(SD矢印方向)に延びるほど厚さが均一に形成され得る。前記第1カバー部材611は前記第2ベース部材632の上面に配置されて前記第1ベース部材631と同一の高さに配置され得る。
【0036】
図3~
図6を参照すると、前記第2陽極板62は前記第2結合部材622、および前記第2カバー部材621を含むことができる。
【0037】
前記第2結合部材622は前記第2締結部材72が挿入されるものである。前記第2結合部材622には前記第2締結部材72が挿入されるための前記締結孔74が形成され得る。この場合、前記第2締結部材72は前記締結孔74を貫通するように前記第2結合部材622に挿入され得る。前記第2結合部材622は前記第2締結部材72を通じて前記陽極本体5に結合され得る。
【0038】
前記第2カバー部材621は前記第2結合部材622から離隔したものである。前記第2カバー部材621は前記第1陽極板61の一部と重なるように配置され得る。前記第2カバー部材621は前記第1結合部材612と重なるように配置され得る。この場合、前記第1結合部材612には前記第2カバー部材621が配置されて前記第2カバー部材621の上面と前記第1カバー部材611の上面は互いに連結された一つの面をなすように配置され得る。
【0039】
図3~
図6を参照すると、前記第2陽極板62は第2ベンディング部材623を含むことができる。
【0040】
前記第2ベンディング部材623は前記第2結合部材622と前記第2カバー部材621の間に配置されたものである。前記第2ベンディング部材623は前記第2結合部材622と前記第2カバー部材621の間に配置されて前記第2結合部材622と前記第2カバー部材621を連結することができる。この場合、前記第2ベンディング部材623は前記第2結合部材622と前記第2カバー部材621が互いに異なる高さに配置されるようにベンディングされた形態で形成され得る。すなわち、前記第2カバー部材621と前記第2結合部材622は前記第2ベンディング部材623により前記陽極本体5から互いに異なる距離だけ離隔するように配置され得る。例えば、前記第2結合部材622は前記第2陽極板62が前記陽極本体5に結合された場合、前記陽極本体5に密着するように結合され得る。反面、前記第2カバー部材621は前記第2陽極板62が前記陽極本体5に結合された場合、前記陽極本体5と一定の距離だけ離隔するように配置され得る。
【0041】
図3~
図6を参照すると、前記第2陽極板62は第2結合溝624および第2カバー溝625を含むことができる。
【0042】
前記第2結合溝624は前記第2結合部材622の上側に配置されたものである。前記陽極板6が前記第2方向(SD矢印方向)に部分的に重なるように配置される場合、前記第2結合溝624には前記陽極板6のうちいずれか一つの陽極板6が配置され得る。
【0043】
前記第2カバー溝625は前記第2カバー部材621の下側に配置されたものである。前記第2カバー溝625は前記第2カバー部材621と前記陽極本体5の間に配置され得る。この場合、前記第2カバー溝625には前記第1結合部材612が挿入され得る。したがって、前記第2カバー部材621は前記第1締結部材71を遮るように配置され得る。したがって、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記第2カバー部材621を通じて前記第1締結部材71が外部に露出しないように具現され得る。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記陽極板6の周囲に形成される電流密度の偏差を減らすことによって、電解液内の電流密度に対する均一性を向上させることができる。したがって、本発明に係る銅箔製造装置1は、銅箔100厚さに対する均一性を向上させることによって、さらに向上した品質を有する銅箔100を製造することができる。
【0044】
図3~
図6を参照すると、前記陽極板6はベース陽極板63を含むことができる。
【0045】
前記ベース陽極板63は前記第1陽極板61を基準として前記第1方向(FD矢印方向)の方に配置されたものである。前記ベース陽極板63は前記陽極本体5に結合され得る。前記ベース陽極板63は前記陽極本体5の左側端と前記陽極本体5の右側端の間で前記陽極本体5に結合され得る。前記ベース陽極板63が前記陽極本体5の左側端に結合された場合、前記第1陽極板61が前記ベース陽極板63の右側に配置されて前記陽極本体5に結合され得る。前記ベース陽極板63が前記陽極本体5の右側端に結合された場合、前記第1陽極板61が前記ベース陽極板63の左側に配置されて前記陽極本体5に結合され得る。前記ベース陽極板63は前記陽極本体5の左側端と前記陽極本体5の右側端の間で前記陽極本体5に結合され得る。前記陽極板6は前記ベース陽極板63に対して前記第1陽極板61と前記第2陽極板62が配置された方向側に部分的に重なりながら連続的に配置され得る。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記陽極板6が前記陽極本体5の上面全体を覆うように配置され得る。
【0046】
図3~
図6を参照すると、前記ベース陽極板63は第1ベース部材631、および第2ベース部材632を含むことができる。
【0047】
前記第1ベース部材631は前記第1陽極板61から離隔したものである。前記第1ベース部材631は前記第2ベース部材632より厚い厚さを有するように形成され得る。すなわち、前記第1ベース部材631の上面は前記第2ベース部材632の上面よりさらに高い位置に配置され得る。
【0048】
前記第2ベース部材632は前記第1カバー部材611により遮られたものである。前記第2ベース部材632は前記第1カバー溝615に挿入されて前記第1カバー部材611により遮られ得る。この場合、前記第1カバー部材611は前記第2ベース部材632に形成された前記ベース締結部材73を遮るように配置され得る。
【0049】
前記第2ベース部材632は前記第1ベース部材631に結合され得る。前記第2ベース部材632は前記第2方向(SD矢印方向)側に突出するように前記第1ベース部材631に結合され得る。前記第2ベース部材632には前記第1カバー部材611が配置され、前記第1カバー部材611の上面と前記第1ベース部材631の上面は互いに連結された一つの面をなすように配置され得る。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記陽極板6の上面が同一の高さで形成され得るため、前記陽極板6の上面が連結された一つの面をなすように具現され得る。例えば、
図5および
図6に図示されたように前記第2カバー部材621と前記第1カバー部材611が重なった部分および前記第1カバー部材611と前記第1ベース部材631が重なった部分は互いに同一の形態で具現され得る。したがって、前記第2カバー部材621、前記第1カバー部材611、および前記第1ベース部材631が結合されて平板の形態で具現され得る。
【0050】
図3~
図6を参照すると、前記締結部7は前記第1締結部材71、前記第2締結部材72、および前記ベース締結部材73を含むことができる。この場合、前記第1陽極板61、前記第2陽極板62、および前記ベース陽極板63には前記第1締結部材71、前記第2締結部材72、および前記ベース締結部材73が結合されるための複数個の締結孔74が形成され得る。
【0051】
前記第1締結部材71は前記第1陽極板61を前記陽極本体5に結合させるものである。前記第1締結部材71は前記第1陽極板61を貫通して前記陽極本体5に結合され得る。この場合、前記第1締結部材71は前記締結孔74を貫通するように前記第1陽極板61に結合され得る。前記第1締結部材71は前記第1結合部材612に形成された前記締結孔74を貫通して前記陽極本体5に結合され得る。前記第1締結部材71が前記第1陽極板61に複数個形成される場合、前記第1結合部材612に形成された前記締結孔74の個数は前記第1締結部材71の個数に対応する個数だけ形成され得る。
【0052】
前記第2締結部材72は前記第2陽極板62を前記陽極本体5に結合させるものである。前記第2締結部材72は前記第2陽極板62を貫通して前記陽極本体5に結合され得る。この場合、前記第2締結部材72は前記締結孔74を貫通するように前記第2陽極板62に結合され得る。前記第2締結部材72は前記第2結合部材622に形成された前記締結孔74を貫通して前記陽極本体5に結合され得る。前記第2締結部材72が前記第2陽極板62に複数個形成される場合、前記第2結合部材622に形成された前記締結孔74の個数は前記第2締結部材72の個数に対応する個数だけ形成され得る。
【0053】
前記ベース締結部材73は前記ベース陽極板63を前記陽極本体5に結合させるものである。前記ベース締結部材73は前記ベース陽極板63を貫通して前記陽極本体5に結合され得る。この場合、前記ベース締結部材73は前記締結孔74を貫通するように前記ベース陽極板63に結合され得る。前記ベース締結部材73は前記第1ベース部材631に形成された前記締結孔74を貫通して前記陽極本体5に結合され得る。前記ベース締結部材73が前記ベース陽極板63に複数個形成される場合、前記第1ベース部材631に形成された前記締結孔74の個数は前記ベース締結部材73の個数に対応する個数だけ形成され得る。
【0054】
以下では、
図2、
図7、
図8、および
図9を参照して前記陽極板6の変形された実施例を説明する。この場合、前記第2陽極板62は前記第1陽極板61と略一致するように形成され得るため、前記第1陽極観前記ベース陽極板63を基準として他の変形された実施例において前記陽極板6の結合関係について説明する。
【0055】
前記第1陽極板61は傾斜するように配置された第1ベンディング部材613を含むことができる。前記第1ベンディング部材613は前記第1結合部材612から前記第1カバー部材611に向かう第1方向(FD矢印方向)側に傾斜するように配置され得る。この場合、前記第1ベンディング部材613は前記陽極本体5を基準として前記第1方向(FD矢印方向)側に所定の角度だけ傾いて配置され得る。前記第1ベンディング部材613が傾斜して配置された場合、前記第1陽極板61は前記第1ベンディング部材613に形成されたベンディング斜面616を含むことができる。前記ベンディング斜面616は前記ベース陽極板63側に向かって配置された面を意味し得る。
【0056】
前記ベース陽極板63は前記ベンディング斜面616と対向して配置されるように前記第1ベース部材631に形成された第1斜面633を含むことができる。この場合、前記第1陽極板61は前記ベンディング斜面616が前記第1斜面633に沿って移動するように前記ベース陽極板63に結合され得る。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記ベンディング斜面616と前記第1斜面633を通じて第1陽極板61と前記ベース陽極板63を結合する結合作業が容易になされ得る。前記第1陽極板61は前記第1陽極板61から前記陽極本体5に向かう結合方向(CD)側に移動することができる。
【0057】
前記第1ベンディング部材613に前記ベンディング斜面616が形成される場合、前記第1カバー部材611にはカバー斜面617が形成され得る。前記カバー斜面617は前記第1方向(FD矢印方向)に配置された前記第1カバー部材611の先端部に形成され得る。前記カバー斜面617はベース陽極板63側に向かって配置され得る。前記第1カバー部材611が前記カバー斜面617を含む場合、前記ベース陽極板63は前記カバー斜面617と対向して配置されるように前記第2ベース部材632に形成された第2斜面634を含むことができる。この場合、前記第1陽極板61は前記カバー斜面617が前記第2斜面634に沿って移動するように前記ベース陽極板63に結合され得る。これに伴い、本発明に係る銅箔製造装置1は、前記カバー斜面617と前記第2斜面634を通じて複数個の地点で前記第1陽極板61の結合をガイドすることにより、前記第1陽極板61と前記ベース陽極板63を結合する結合作業が容易になされ得る。
【0058】
以下では、
図2、
図3、
図10、および
図11を参照して前記陽極板6の他の変形された実施例を説明する。この場合、前記第2陽極板62は前記第1陽極板61と略一致するように形成され得るため、前記第1陽極観前記ベース陽極板63を基準として他の変形された実施例の結合関係について説明する。
【0059】
図10および
図11を参照すると、前記第1カバー部材611は第1減少部材6111、および第1減少面FDFを含むことができる。
【0060】
前記第1減少部材6111は前記第1方向(FD矢印方向)に延びるほど大きさが減少するように形成されたものである。前記第1減少部材6111は前記ベース陽極板63の一部を覆うように配置され得る。この場合、前記第1減少部材6111は前記第2ベース部材632の上面を遮るように配置され得る。
【0061】
前記第1減少面FDFは前記第1減少部材6111に形成されて前記ベース陽極板63に向かうように配置されたものである。前記第1減少面FDFは前記第1方向(FD矢印方向)に延びるほど高さが高くなるように傾斜するように形成され得る。
【0062】
図10および
図11を参照すると、前記第1結合部材612は第2減少部材6121、および第2減少面SDFを含むことができる。
【0063】
前記第2減少部材6121は前記第2方向(SD矢印方向)に延びるほど大きさが減少するように形成されたものである。前記第2減少部材6121は前記陽極本体5の一部を覆うように配置され得る。この場合、前記第2減少部材6121は前記陽極本体5の上面を遮るように配置され得る。
【0064】
前記第2減少面SDFは前記第2減少部材6121に形成されて前記第2陽極板(63、
図3に図示される)に向かうように配置されたものである。前記第2減少面SDFは前記第1方向(FD矢印方向)に延びるほど高さが高くなるように傾斜するように形成され得る。
【0065】
一方、前記第2ベース部材632は前記第1方向(FD矢印方向)に延びるほど大きさが増加するように形成され得る。したがって、前記第2ベース部材632と前記第1ベース部材631が結合される部分で前記第2ベース部材632は前記第1ベース部材631と同一の高さで形成され得る。この場合、前記第2ベース部材632には装着面635が形成され得る。前記装着面635は前記第1方向(FD矢印方向)に延びるほど高さが高くなるように傾斜するように形成され得る。前記第1陽極板61が前記ベース陽極板63に結合された場合、前記第1減少面FDFは前記装着面635に配置され得る。前記第1減少面FDFと前記装着面635は互いに対向するように配置されて重なり得る。
【0066】
以上で説明した本発明は前述した実施例および添付された図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な置換、変形および変更が可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者において明白であろう。
【符号の説明】
【0067】
1:銅箔製造装置
2:電着部
3:陰極ドラム
4:陽極部
5:陽極本体
6:陽極板
61:第1陽極板
611:第1カバー部材
6111:第1減少部材
612:第1結合部材
6121:第2減少部材
613:第1ベンディング部材
614:第1結合溝
615:第1カバー溝
616:ベンディング斜面
617:カバー斜面
62:第2陽極板
621:第2カバー部材
622:第2結合部材
623:第2ベンディング部材
624:第2結合溝
625:第2カバー溝
63:ベース陽極板
631:第1ベース部材
632:第2ベース部材
633:第1斜面
634:第2斜面
635:装着面
7:締結部
71:第1締結部材
72:第2締結部材
73:ベース締結部材
74:締結孔
8:巻取部
81:巻取ローラ
82:コア
80:運搬部
100:銅箔