(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184434
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】弾性クッションと、弾性クッションの組立方法並び家具
(51)【国際特許分類】
A47C 27/05 20060101AFI20231221BHJP
A47C 27/06 20060101ALI20231221BHJP
A47C 27/07 20060101ALI20231221BHJP
A47C 27/045 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
A47C27/05
A47C27/06
A47C27/07
A47C27/045
【審査請求】有
【請求項の数】40
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023063489
(22)【出願日】2023-04-10
(31)【優先権主張番号】202210693497.4
(32)【優先日】2022-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202211678539.3
(32)【優先日】2022-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
(71)【出願人】
【識別番号】521358693
【氏名又は名称】ニュー-テック インテグレーション (シアメン) カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レン,ルハオ
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AD02
3B096AD07
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、弾性クッション分野に係り、弾性クッション及びその組立方法並びに家具を開示する。
【解決手段】弾性クッションは、第一弾性モジュール取付部材と、弾性クッションの高さ方向において、予め決められた配列形態で第一弾性モジュール取付部材上に設置される、複数の第一弾性モジュールと、弾性クッションの高さ方向において、複数の第一弾性モジュール上に敷設される、パッド層とを含み、パッド層の外縁と第一弾性モジュール取付部材の外縁とが、解放可能な第一接続構造で接続されることによって、弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成し、パッド層と第一弾性モジュール取付部材との間での周囲領域にパッケージ用側部材を設置することを回避でき、これによって、弾性クッションの部品数を効果的に減少し、弾性クッションの構造を簡素化にし、弾性クッションのコストを低下できる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一弾性モジュール取付部材(2)と、
弾性クッションの高さ方向において、予め決められたの配列形態で前記第一弾性モジュール取付部材(2)上に設置される、複数の第一弾性モジュール(3)と、
弾性クッションの高さ方向において、複数の前記第一弾性モジュール(3)上に敷設される、パッド層(4)とを含み、
前記パッド層(4)の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材(2)の外縁とが、解放可能な第一接続構造(5)で接続されることによって、前記弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成する
弾性クッション。
【請求項2】
前記パッド層(4)は、前記パッド層(4)のパッド層下面(6)から複数の前記第一弾性モジュール(3)に向けて延出される第一受止包囲壁(7)を含み、前記第一受止包囲壁(7)が、弾性クッションの最も外方に位置する第一弾性モジュール(3)をカバーできるように構成され、そのうち、前記第一受止包囲壁(7)と前記第一弾性モジュール取付部材(2)の外縁とが前記第一接続構造(5)によって接続される
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項3】
前記第一受止包囲壁(7)と前記パッド層(4)の周縁とは、予め決められた間隔で分離されている
請求項2に記載の弾性クッション。
【請求項4】
前記パッド層(4)は、折り畳み可能又は巻き取り可能な素材層である
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項5】
前記パッド層(4)は、弾性クッションの長さ方向において配置される複数の弾性パッドブロック(8)を含み、隣接する前記弾性パッドブロック(8)の間は、薄型の柔軟ヒンジ部によって接続されている
請求項4に記載の弾性クッション。
【請求項6】
前記柔軟ヒンジ部は、前記パッド層(4)のパッド層上面(9)及び/又はパッド層下面に形成されるとともに、弾性クッションの幅方向に沿って延在される凹溝(10)を含む
請求項5に記載の弾性クッション。
【請求項7】
前記第一接続構造(5)は、解放可能に接続される接続紐(11)と固定具(12)とを含む
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項8】
複数の前記接続紐(11)は、お互いに間隔を介して前記パッド層(4)の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材(2)の外縁のうちの一方に設置されており、複数の前記固定具(12)は、お互いに間隔を介して前記パッド層(4)の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材(2)の外縁のうちの他方に設置されており、そのうち、それぞれの前記接続紐(11)が、対応する一つの前記固定具(12)に掛止め可能となる
請求項7に記載の弾性クッション。
【請求項9】
前記パッド層(4)の外縁には、予め決められた間隔で分布する複数の前記固定具(12)が設置されており、前記第一弾性モジュール取付部材(2)の外縁には、予め決められた間隔で配置される複数の前記固定具(12)が設置されており、前記接続紐(11)は、波形状の延在経路で、前記パッド層(4)の複数の前記固定具(12)と前記第一弾性モジュール取付部材(2)の複数の前記固定具(12)とをそれぞれ接続する
請求項7に記載の弾性クッション。
【請求項10】
前記パッド層(4)の複数の前記固定具(12)と前記第一弾性モジュール取付部材(2)の複数の前記固定具(12)とは、交互に間隔を空けて配置されており、そのうち、前記パッド層(4)の複数の前記固定具(12)は掛け穴であり、前記第一弾性モジュール取付部材(2)の複数の前記固定具(12)は掛けフックである
請求項9に記載の弾性クッション。
【請求項11】
前記第一弾性モジュール取付部材(2)は、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第一位置決め用レール(13)を含み、それぞれの前記第一位置決め用レール(13)が弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する前記第一位置決め用レール(13)の間に、第一弾性モジュール取付エリア(14)が形成されており、そのうち、前記弾性クッションの幅方向において、それぞれの前記第一弾性モジュール(3)は、前記第一弾性モジュール取付エリア(14)内に滑り込むように、隣接する前記第一位置決め用レール(13)のいずれかの一端において隣接する前記第一位置決め用レール(13)と一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの前記第一弾性モジュール取付エリア(14)内に複数の前記第一弾性モジュール(3)が設置されるように、前記第一位置決め用レール(13)に沿って所定位置までスライドでき、
前記パッド層(4)の外縁とそれぞれの前記第一位置決め用レール(13)の両端とが前記第一接続構造(5)によって接続される
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項12】
前記第一弾性モジュール取付部材(2)は、第一底層(15)を含み、前記第一底層(15)は、弾性クッションの高さ方向において反対である第一底層上面(16)と第一底層下面(17)とを含み、
複数の前記第一弾性モジュール(3)は、前記第一底層上面(16)上に設置され、
前記パッド層(4)の外縁と前記第一底層(15)の外縁とは、前記第一接続構造(5)によって接続される
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項13】
前記第一底層上面(16)の外縁には、弾性クッションの高さ方向において予め決められた高さで延在する第一受止辺(18)が設置され、複数の前記第一弾性モジュール(3)が前記第一受止辺(18)の間に位置し、そして、前記パッド層(4)の外縁と前記第一受止辺(18)とが前記第一接続構造(5)によって接続される
請求項12に記載の弾性クッション。
【請求項14】
前記第一底層上面(16)上には、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第一位置決め用レール(13)が設けられており、それぞれの前記第一位置決め用レール(13)が弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する前記第一位置決め用レール(13)の間に、第一弾性モジュール取付エリア(14)が形成されており、そのうち、前記弾性クッションの幅方向において、それぞれの前記第一弾性モジュール(3)は、前記第一弾性モジュール取付エリア(14)内に滑り込むように、隣接する前記第一位置決め用レール(13)のいずれかの一端において隣接する前記第一位置決め用レール(13)と一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの前記第一弾性モジュール取付エリア(14)内に複数の前記第一弾性モジュール(3)が設置されるように、前記第一位置決め用レール(13)に沿って所定位置までスライドでき、
複数の前記第一位置決め用レール(13)が前記第一受止辺(18)の間に位置し、前記第一受止辺(18)が弾性クッションの幅方向において前記第一弾性モジュール(3)を受け止める
請求項13に記載の弾性クッション。
【請求項15】
前記弾性クッション(1)は、均衡パッド(19)を含み、そのうち、前記均衡パッド(19)は、複数の前記第一弾性モジュール(3)の横方向運動を制限するように、弾性クッションの高さ方向において複数の前記第一弾性モジュール(3)上に敷設されており、前記パッド層(4)は、弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド(19)上に敷設されている
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項16】
前記パッド層(4)と前記均衡パッド(19)とは、双方の間に配置される位置決め構造によって接続される
請求項15に記載の弾性クッション。
【請求項17】
前記位置決め構造は、前記パッド層(4)のパッド層下面(6)及び/又は前記均衡パッド(19)の均衡パッド上面(20)上に設置されるマジックテープ(21)を含む
請求項16に記載の弾性クッション。
【請求項18】
前記弾性クッション(1)は、
第二弾性モジュール取付部材(22)と、
弾性クッションの高さ方向において、予め決められた配列形態で前記第二弾性モジュール取付部材(22)上に設置される、複数の第二弾性モジュール(23)とを、さらに含み、
前記第一弾性モジュール取付部材(2)は、弾性クッションの高さ方向において、複数の前記第二弾性モジュール(23)上に敷設されるとともに、前記第二弾性モジュール取付部材(22)の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材の外縁とが、解放可能な第二接続構造(24)で接続されることによって、前記弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成する
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項19】
前記第二接続構造(24)と前記第一接続構造(5)とが同一である
請求項18に記載の弾性クッション。
【請求項20】
前記第一弾性モジュール(3)の高さは、前記第二弾性モジュール(23)の高さよりも大きくなり、そのうち、前記弾性クッションは、均衡パッド(19)を含み、前記均衡パッド(19)が、複数の前記第一弾性モジュール(3)の横方向運動を制限するするように、弾性クッションの高さ方向において複数の前記第一弾性モジュール(3)上に敷設され、前記パッド層(4)が弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド(19)上に敷設される
請求項18に記載の弾性クッション。
【請求項21】
前記パッド層(4)と前記均衡パッド(19)とは、双方の間に配置される位置決め構造によって接続される
請求項20に記載の弾性クッション。
【請求項22】
前記位置決め構造は、前記パッド層(4)のパッド層下面(6)及び/又は前記均衡パッド(19)の均衡パッド上面(20)上に設置されるマジックテープ(21)を含む
請求項21に記載の弾性クッション。
【請求項23】
前記弾性クッション(1)は、複数の前記第二弾性モジュール(23)上に敷設される支持層(37)をさらに含み、前記第二弾性モジュール取付部材(22)の外縁と前記支持層(37)の外縁とが前記第二接続構造(24)によって接続され、
前記第一弾性モジュール取付部材(2)が前記支持層(37)の上面上に接続される
請求項18に記載の弾性クッション。
【請求項24】
前記支持層(37)の外縁は、取付状態で前記第二弾性モジュール取付部材(22)に向けて延出する第二受止包囲壁(25)を含み、前記第二受止包囲壁(25)は、弾性クッションの最も外方に位置する第二弾性モジュール(23)をカバーできるように構成され、そのうち、前記第二弾性モジュール取付部材(22)の外縁と前記第二受止包囲壁(25)とが第二接続構造(24)によって接続される
請求項23に記載の弾性クッション。
【請求項25】
前記第二弾性モジュール取付部材(22)は、第二底層(26)を含み、前記第二底層(26)が、弾性クッションの高さ方向において反対である第二底層上面(27)と第二底層下面とを含み、そのうち、複数の前記第二弾性モジュール(23)が前記第二底層上面(27)上に設置され、前記第二底層(26)の外縁と前記第二接続構造とが接続される
請求項18に記載の弾性クッション。
【請求項26】
前記第二底層上面(27)の外縁には、弾性クッションの高さ方向において予め決められた高さで延在する第二受止辺(28)が設置され、複数の前記第二弾性モジュール(23)が前記第二受止辺(28)の間に位置するとともに、前記第二受止辺(28)と前記第二接続構造とが接続される
請求項25に記載の弾性クッション。
【請求項27】
前記第二底層上面(27)上には、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第二位置決め用レール(29)が設けられており、それぞれの前記第二位置決め用レール(29)が弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する前記第二位置決め用レール(29)の間に、第二弾性モジュール取付エリア(30)が形成されており、そのうち、前記弾性クッションの幅方向において、それぞれの前記第二弾性モジュール(23)は、前記第二弾性モジュール取付エリア(30)内に滑り込むように、隣接する前記第二位置決め用レール(29)のいずれかの一端において隣接する前記第二位置決め用レール(29)と一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの前記第二弾性モジュール取付エリア(30)内に複数の前記第二弾性モジュール(23)が設置されるように、前記第二位置決め用レール(29)に沿って所定位置までスライドでき、
複数の前記第二位置決め用レール(29)が前記第二受止辺(28)の間に位置し、前記第二受止辺(28)が弾性クッションの幅方向において前記第二弾性モジュール(23)を受け止める
請求項26に記載の弾性クッション。
【請求項28】
複数の前記第一弾性モジュール(3)は、弾性クッションの長さ方向において配置される第一モジュールセット(31)と第二モジュールセット(32)とに分けられ、そのうち、前記第一モジュールセット(31)における複数の第一弾性モジュール(3)の高さが、前記第二モジュールセット(32)における複数の第一弾性モジュール(3)の高さよりも大きくなり、前記パッド層(4)は、前記パッド層が前記第一モジュールセット(31)と前記第二モジュールセット(32)との間の高さの差によって、前記第一モジュールセット(31)に対応する第一パッド層エリア(33)と前記第二モジュールセット(32)に対応する第二パッド層エリア(34)とを形成するように、前記第一モジュールセット(31)と前記第二モジュールセット(32)上に敷設され、そのうち、前記第一パッド層エリア(33)が前記第二パッド層エリア(34)よりも高いとともに、前記第一パッド層エリア(33)の面積が前記第二パッド層エリア(34)の面積よりも少ない
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項29】
前記第一パッド層エリア(33)は、柔軟ヒンジ部(35)によって前記第二パッド層エリア(34)と接続される
請求項28に記載の弾性クッション。
【請求項30】
前記弾性クッションは、均衡パッドを含み、前記均衡パッドは、第一モジュールセット(31)の横方向運動を制限するように、弾性クッションの高さ方向において前記第一モジュールセット(31)の複数の第一弾性モジュール(3)上に敷設されており、前記第一パッド層エリア(33)は、弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド上に敷設されている
請求項28に記載の弾性クッション。
【請求項31】
前記パッド層(4)は、パッド層における加熱が必要である領域を加熱できる加熱素子(36)を含む
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項32】
前記パッド層(4)の複数の領域のうち少なくとも一部の領域には、それぞれ、前記加熱素子(36)が設置されており、前記加熱素子(36)は、加熱が必要である各領域をそれぞれの対応する前記加熱素子(36)によって加熱できるように制御される
請求項31に記載の弾性クッション。
【請求項33】
前記弾性クッションは、弾性マットレスとして使用される
請求項1に記載の弾性クッション。
【請求項34】
少なくとも一つの層の弾性モジュール取付部材と、弾性クッションの高さ方向において予め決められた配列形態で前記少なくとも一つの層の弾性モジュール取付部材上に設置される複数の弾性モジュールとを含む、弾性支持層を提供する工程と、
パッド層を弾性クッションの高さ方向において最上層の複数の前記弾性モジュール上に敷設する工程と、
パッド層の外縁と前記弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続することによって、パッケージ用側部材なしの弾性クッションを組み立てる工程と、を含む
弾性クッションの組立方法。
【請求項35】
前記弾性支持層は、複層の弾性モジュール取付部材を含み、各層の前記弾性モジュール取付部材には、それぞれ、対応する複数の弾性モジュールが設置されており、最上層の弾性モジュール取付部材の外縁と最下層の弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続することによって、パッケージ用側部材なしの弾性クッションを組み立てる
請求項34に記載の弾性クッションの組立方法。
【請求項36】
前記パッド層(4)の外縁と最上層の弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続することをさらに含む
請求項35に記載の弾性クッションの組立方法。
【請求項37】
前記解放可能な接続構造は、解放可能に接続される接続紐(11)と固定具(12)とを含み、前記弾性クッションの組立方法は、それぞれの接続紐(11)をそれぞれの対応する固定具(12)に掛止めることをさらに含む
請求項34に記載の弾性クッションの組立方法。
【請求項38】
弾性モジュールが予め決められた高さに達する予め決められた層における複数の弾性モジュールの横方向運動を制限するするように、均衡パッド(19)を、弾性クッションの高さ方向において、予め決められた層における複数の弾性モジュール上に敷設することをさらに含む
請求項34~37のいずれか一項に記載の弾性クッションの組立方法。
【請求項39】
最上層の複数の弾性モジュールの高さは、他の層の複数の弾性モジュールの高さよりも大きくなり、そのうち、前記弾性クッションの組立方法は、最上層の複数の弾性モジュールの横方向運動を制限するように、均衡パッド(19)を弾性クッションの高さ方向において最上層の複数の弾性モジュール上に敷設すること、及び前記パッド層(4)を弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド(19)上に敷設することをさらに含む
請求項38に記載の弾性クッションの組立方法。
【請求項40】
請求項1~33のいずれか一項に記載の弾性クッションを含む、家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性クッション分野に係り、特に、弾性クッションと、弾性クッションの組立方法と、これらの弾性クッションを含む家具に係る。
【背景技術】
【0002】
ベッド、ソファベッドなどの家具は、人々の生活中に不可欠な構成である。現在のベッドとソファベッドは、弾性クッションが設置されることが多い。弾性クッションは、一定の弾性を具備し、人々がベッドやソファベッドに寝る時、一定の弾性的な支持を提供でき、硬質パッドよりも快適さが高い。
【0003】
現在の弾性クッションは、一般的に、ベース層とスプリング層とスポンジ重畳層とパッケージ用側部材からなる一体式である、取外不可な一体クッションであるとともに、閉塞される全体式クッションである。すなわち、スプリング層がベース層上に設置され、スポンジ重畳層がスプリング層上に設置され、パッケージ用側部材がスポンジ重畳層とベース層との間において接続されることによって、閉塞な空間が形成される。しかしながら、このような弾性クッションが実際に使用される際に、コストが高く、搬送し難く、且つ、収納の際に占用のスペースが大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の先行技術に存在される問題の少なくとも一部を解決するために、本発明の目的とは、弾性マットレスの快適さを確保しつつ、弾性マットレスのコストを低下させ、弾性マットレスの搬送に有利であり、収納占用のスペースを減少することである。
【0005】
上記の目的を実現するために、第一点として、本発明は、弾性クッションを提供し、前記弾性クッションは、第一弾性モジュール取付部材と、弾性クッションの高さ方向において、予め決められた配列形態で前記第一弾性モジュール取付部材上に設置される、複数の第一弾性モジュールと、弾性クッションの高さ方向において、複数の前記第一弾性モジュール上に敷設される、パッド層とを含み、前記パッド層の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材の外縁とが、解放可能な第一接続構造で接続されることによって、前記弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成する。
【0006】
当該技術的構成において、パッド層の外縁と第一弾性モジュール取付部材の外縁とが第一接続構造で接続されるため、弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成することによって、パッド層と第一弾性モジュール取付部材との間での周囲領域にパッケージ用側部材を設置することを回避でき、これによって、弾性クッションの部品数を効果的に減少し、弾性クッションの構造を簡素化にし、弾性クッションのコストを低下できる。同時に、第一接続構造が解放されるため、パッド層が取り外し可能であり、効果的に弾性クッションに対する組立と搬送を行うとともに、収納占用のスペースを減少する。また、当該弾性クッションは同様に良好な快適さを具備する。
【0007】
一部の実施形態において、前記パッド層は、前記パッド層のパッド層下面から複数の前記第一弾性モジュールに向けて延出される第一受止包囲壁を含み、前記第一受止包囲壁が、弾性クッションの最も外方に位置する第一弾性モジュールをカバーできるように構成され、そのうち、前記第一受止包囲壁と前記第一弾性モジュール取付部材の外縁とが前記第一接続構造によって接続される。
【0008】
さらに、前記第一受止包囲壁と前記パッド層の周縁とは、予め決められた間隔で分離されている。
【0009】
一部の実施形態において、前記パッド層は、折り畳み可能又は巻き取り可能な素材層である。
【0010】
さらに、前記パッド層は、弾性クッションの長さ方向において配置される複数の弾性パッドブロックを含み、隣接する前記弾性パッドブロックとの間は、薄型の柔軟ヒンジ部によって接続されている。
【0011】
よりさらに、前記柔軟ヒンジ部は、前記パッド層のパッド層上面及び/又はパッド層下面に形成されるとともに、弾性クッションの幅方向に沿って延在される凹溝を含む。
【0012】
一部の実施形態において、前記第一接続構造は、解放可能的に接続される接続紐と固定具とを含む。
【0013】
さらに、複数の前記接続紐は、お互いに間隔を介して前記パッド層の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材の外縁のうちの一方に設置されており、複数の前記固定具は、お互いに間隔を介して前記パッド層の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材の外縁のうちの他方に設置されており、そのうち、それぞれの前記接続紐が、対応する一つの前記固定具に掛止め可能となる。
【0014】
代替的な一部の実施形態において、前記パッド層の外縁には、予め決められた間隔で分布する複数の前記固定具が設置されており、前記第一弾性モジュール取付部材の外縁には、予め決められた間隔で配置される複数の前記固定具が設置されており、前記接続紐は、波形状の延在経路で、前記パッド層の複数の前記固定具と前記第一弾性モジュール取付部材の複数の前記固定具とをそれぞれ接続する。
【0015】
さらに、前記パッド層の複数の前記固定具と前記第一弾性モジュール取付部材の複数の前記固定具とは、交互に間隔を開けて配置されており、そのうち、前記パッド層の複数の前記固定具は掛け穴であり、前記第一弾性モジュール取付部材の複数の前記固定具は掛けフックである。
【0016】
一部の実施形態において、前記第一弾性モジュール取付部材は、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第一位置決め用レールを含み、それぞれの前記第一位置決め用レールが弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する前記第一位置決め用レールとの間に、第一弾性モジュール取付エリアが形成されており、そのうち、前記弾性クッションの幅方向において、それぞれの前記第一弾性モジュールは、前記第一弾性モジュール取付エリア内に滑り込むように、隣接する前記第一位置決め用レールのいずれかの一端において隣接する前記第一位置決め用レールと一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの前記第一弾性モジュール取付エリア内に複数の前記第一弾性モジュールが設置されるように、前記第一位置決め用レールに沿って所定位置までスライドでき、そのうち、前記パッド層の外縁とそれぞれの前記第一位置決め用レールの両端とが前記第一接続構造によって接続される。
【0017】
一部の実施形態において、前記第一弾性モジュール取付部材は、第一底層を含み、前記第一底層は、弾性クッションの高さ方向において反対である第一底層上面と第一底層下面とを含み、複数の前記第一弾性モジュールは、前記第一底層上面上に設置され、前記パッド層の外縁と前記第一底層の外縁とは、前記第一接続構造によって接続される。
【0018】
さらに、前記第一底層上面の外縁には、弾性クッションの高さ方向において予め決められた高さで延在する第一受止辺が設置され、複数の前記第一弾性モジュールが前記第一受止辺との間に位置し、そして、前記パッド層の外縁と前記第一受止辺とが前記第一接続構造によって接続される。
【0019】
よりさらに、前記第一底層上面上には、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第一位置決め用レールが設置されており、それぞれの前記第一位置決め用レールが弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する前記第一位置決め用レールとの間に、第一弾性モジュール取付エリアが形成されており、そのうち、前記弾性クッションの幅方向において、それぞれの前記第一弾性モジュールは、前記第一弾性モジュール取付エリア内に滑り込むように、隣接する前記第一位置決め用レールのいずれかの一端において隣接する前記第一位置決め用レールと一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの前記第一弾性モジュール取付エリア内に複数の前記第一弾性モジュールが設置されるように、前記第一位置決め用レールに沿って所定位置までスライドでき、そのうち、複数の前記第一位置決め用レールが前記第一受止辺との間に位置し、前記第一受止辺が弾性クッションの幅方向において前記第一弾性モジュールを受け止める。
【0020】
一部の実施形態において、前記弾性クッションは、均衡パッドを含み、そのうち、前記均衡パッドは、複数の前記第一弾性モジュールの横方向運動を制限するように、弾性クッションの高さ方向において複数の前記第一弾性モジュール上に敷設されており、前記パッド層は、弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド上に敷設されている。
【0021】
さらに、前記パッド層と前記均衡パッドとは、双方との間に配置される位置決め構造によって接続される。
【0022】
よりさらに、前記位置決め構造は、前記パッド層のパッド層下面及び/又は前記均衡パッドの均衡パッド上面上に設置されるマジックテープを含む。
【0023】
一部の実施形態において、前記弾性クッションは、第二弾性モジュール取付部材と、弾性クッションの高さ方向において、予め決められた配列形態で前記第二弾性モジュール取付部材上に設置される、複数の第二弾性モジュールとを、さらに含み、そのうち、前記第一弾性モジュール取付部材は、弾性クッションの高さ方向において、複数の前記第二弾性モジュール上に敷設されるとともに、前記第二弾性モジュール取付部材の外縁と前記第一弾性モジュール取付部材の外縁とが、解放可能な第二接続構造で接続されることによって、前記弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成する。
【0024】
さらに、前記第二接続構造と前記第一接続構造とが同一である。
【0025】
さらに、前記第一弾性モジュールの高さは、前記第二弾性モジュールの高さよりも大きくなり、そのうち、前記弾性クッションは、均衡パッドを含み、前記均衡パッドが、複数の前記第一弾性モジュールの横方向運動を制限するするように、弾性クッションの高さ方向において複数の前記第一弾性モジュール上に敷設され、前記パッド層が弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド上に敷設される。
【0026】
よりさらに、前記パッド層と前記均衡パッドとは、双方との間に配置される位置決め構造によって接続される。
【0027】
よりさらに、前記位置決め構造は、前記パッド層のパッド層下面及び/又は前記均衡パッドの均衡パッド上面上に設置されるマジックテープを含む。
【0028】
一部の実施形態において、前記弾性クッションは、複数の前記第二弾性モジュール上に敷設される支持層をさらに含み、前記第二弾性モジュール取付部材の外縁と前記支持層の外縁とが前記第二接続構造によって接続され、そのうち、前記第一弾性モジュール取付部材が前記支持層の上面上に接続される。
【0029】
さらに、前記支持層の外縁は、取付状態で前記第二弾性モジュール取付部材に向けて延出する第二受止包囲壁を含み、前記第二受止包囲壁は、弾性クッションの最も外方に位置する第二弾性モジュールをカバーできるように構成され、そのうち、前記第二弾性モジュール取付部材の外縁と前記第二受止包囲壁とが第二接続構造によって接続される。
【0030】
一部の実施形態において、前記第二弾性モジュール取付部材は、第二底層を含み、前記第二底層が、弾性クッションの高さ方向において反対である第二底層上面と第二底層下面とを含み、そのうち、複数の前記第二弾性モジュールが前記第二底層上面上に設置され、前記第二底層の外縁と前記第二接続構造とが接続される。
【0031】
さらに、前記第二底層上面の外縁には、弾性クッションの高さ方向において予め決められた高さで延在する第二受止辺が設置され、複数の前記第二弾性モジュールが前記第二受止辺との間に位置するとともに、前記第二受止辺と前記第二接続構造とが接続される。
【0032】
よりさらに、前記第二底層上面上には、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第二位置決め用レールが設置されており、それぞれの前記第二位置決め用レールが弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する前記第二位置決め用レールとの間に、第二弾性モジュール取付エリアが形成されており、そのうち、前記弾性クッションの幅方向において、それぞれの前記第二弾性モジュールは、前記第二弾性モジュール取付エリア内に滑り込むように、隣接する前記第二位置決め用レールのいずれかの一端において隣接する前記第二位置決め用レールと一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの前記第二弾性モジュール取付エリア内に複数の前記第二弾性モジュールが設置されるように、前記第二位置決め用レールに沿って所定位置までスライドでき、そのうち、複数の前記第二位置決め用レールが前記第二受止辺との間に位置し、前記第二受止辺が弾性クッションの幅方向において前記第二弾性モジュールを受け止める。
【0033】
一部の実施形態において、複数の前記第一弾性モジュールは、弾性クッションの長さ方向において配置される第一モジュールセットと第二モジュールセットとに分けられ、そのうち、前記第一モジュールセットにおける複数の第一弾性モジュールの高さが、前記第二モジュールセットにおける複数の第一弾性モジュールの高さよりも大きくなり、前記パッド層は、前記パッド層が前記第一モジュールセットと前記第二モジュールセットとの間での高さの差によって前記第一モジュールセットに対応する第一パッド層エリアと前記第二モジュールセットに対応する第二パッド層エリアとを形成するように、前記第一モジュールセットと前記第二モジュールセット上に敷設され、そのうち、前記第一パッド層エリアが前記第二パッド層エリアよりも高いとともに、前記第一パッド層エリアの面積が前記第二パッド層エリアの面積よりも少ない。
【0034】
さらに、前記第一パッド層エリアは、柔性ヒンジ部によって前記第二パッド層エリアと接続される。
【0035】
一部の実施形態において、前記弾性クッションは、均衡パッドを含み、前記均衡パッドは、前記第一モジュールセットの横方向運動を制限するように、弾性クッションの高さ方向において前記第一モジュールセットの複数の第一弾性モジュール上に敷設されており、前記第一パッド層エリアは、弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド上に敷設されている。
【0036】
一部の実施形態において、前記パッド層は、パッド層における加熱が必要である領域を加熱できる加熱素子を含む。
【0037】
さらに、前記パッド層の複数の領域のうち少なくとも一部の領域には、それぞれ、前記加熱素子が設置されており、前記加熱素子は、加熱が必要である各領域をそれぞれの対応する前記加熱素子によって加熱できるように制御される。
【0038】
一部の実施形態において、前記弾性クッションは、弾性マットレスとして使用される。
【0039】
なお、第二点として、本発明は、弾性クッションの組立方法を提供し、前記弾性クッションの組立方法は、少なくとも一つの層の弾性モジュール取付部材と、弾性クッションの高さ方向において予め決められた配列形態で前記少なくとも一つの層の弾性モジュール取付部材上に設置される複数の弾性モジュールとを含む、弾性支持層を提供する工程と、パッド層を弾性クッションの高さ方向において最上層の複数の前記弾性モジュール上に敷設する工程と、パッド層の外縁と前記弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続することによって、パッケージ用側部材なしの弾性クッションを組み立てる工程と、を含む。
【0040】
当該弾性クッションの組立方法において、パッド層の外縁と弾性モジュール取付部材の外縁とが解放可能な接続構造で接続されるため、弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成することによって、パッド層と弾性モジュール取付部材との間での周囲領域にパッケージ用側部材を設置することを回避でき、つまり、閉塞用側部材の設置を回避でき、これによって、弾性クッションの内部と外部との空気流動性を向上し、弾性クッションの部品数を効果的に減少し、弾性クッションの構造を簡素化にし、弾性クッションのコストを低下できる。同時に、解放可能な接続構造が解放されるため、パッド層が取り外し可能であり、効果的に弾性クッションに対する組立と搬送を行うとともに、収納占用のスペースを減少する。また、当該弾性クッションは同様に良好な快適さを具備する。
【0041】
一部の実施形態において、前記弾性支持層は、複層の弾性モジュール取付部材を含み、各層の前記弾性モジュール取付部材には、それぞれ、対応する複数の弾性モジュールが設置されており、最上層弾性モジュール取付部材の外縁と最下層の弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続することによって、パッケージ用側部材なしの弾性クッションを組み立てる。
【0042】
一部の実施形態において、前記弾性クッションの組立方法は、前記パッド層の外縁と最上層の弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続する工程をさらに含む。
【0043】
一部の実施形態において、前記解放可能な接続構造は、解放可能的に接続される接続紐と固定具とを含み、前記弾性クッションの組立方法は、それぞれの接続紐をそれぞれの対応する固定具に掛止める工程をさらに含む。
【0044】
一部の実施形態において、弾性モジュールが予め決められた高さに達する予め決められた層における複数の弾性モジュールの横方向運動を制限するするように、均衡パッドを、弾性クッションの高さ方向において、予め決められた層における複数の前記弾性モジュール上に敷設することをさらに含む。
【0045】
一部の実施形態において、最上層の複数の弾性モジュールの高さは、他の層の複数の弾性モジュールの高さよりも大きくなり、そのうち、前記弾性クッションの組立方法は、最上層の複数の弾性モジュールの横方向運動を制限するように、均衡パッドを弾性クッションの高さ方向において最上層の複数の弾性モジュール上に敷設する工程と、前記パッド層を弾性クッションの高さ方向において前記均衡パッド上に敷設する工程と、をさらに含む。
【0046】
なお、第三点として、本発明は、弾性クッションを提供し、前記弾性クッションは、上記の第一点と第二点のうちいずれか一項に記載の弾性クッションの組立方法によって組み立てなる。
【0047】
一部の実施形態において、前記弾性クッションは、弾性マットレスとして使用される。
【0048】
なお、第四点として、本発明は、家具を提供し、前記家具は、上記の第一点と第三点のうちいずれか一項に記載の弾性クッションを含む。このように、如上前記の、当該弾性クッションによって、上記のように、当該家具のコストを低下しつつ良好な安定性と快適さを具備し、全体品質を向上した。
【0049】
なお、当該家具は、ベットと、ソファーと、椅子と、ソファベッドと、ソフトベンチなどを含むが、これらに限定されていない。
【0050】
もちろん、上記単一の実施形態に記載された部材又は構成は、他の実施形態において単独で又は組み合わせて使用されることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図面で、寸法と比率が実際製品の寸法と比率を示していない。図面は説明のみに用いられ、そして、説明の便宜上、幾つかの必要ではない部材又は構成が省略された。
図1は、本発明の第一形態の弾性クッションによる視点の一つを例示的に示す斜視図である。
図2は、
図1の弾性クッションの正面構造模式図である。
図3は、
図1の弾性クッションの分解状態図である。
図4は、
図1の弾性クッションの第一弾性モジュールが第一弾性モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図5は、
図1の弾性クッションのパッド層が第一弾性モジュールに包覆されるとともに、第一接続構造によって第一弾性モジュール取付部材と接続される構造模式図である。
図6は、本発明の第二形態の弾性クッションによる視点の一つを例示的に示す斜視図である。
図7は、
図6の弾性クッションの第一弾性モジュールが第一弾性モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図8は、
図7の弾性クッションの第一弾性モジュールの全てが第一弾性モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図9は、
図6の弾性クッションのパッド層が第一弾性モジュールに包覆されるとともに第一接続構造によって第一弾性モジュール取付部材と接続される構造模式図である。
図10は、本発明の第三形態の弾性クッションによる視点の一つを例示的に示す斜視図である。
図11は、
図10の弾性クッションの正面構造模式図である。
図12は、
図10の弾性クッションの分解状態図である。
図13は、
図10の弾性クッションのパッド層の下面構造模式図である。
図14は、
図10の弾性クッションの一箇所の一部拡大の断面構造模式図である。
図15は、
図10の弾性クッションの他の一箇所の一部拡大構造模式図であり、第一接続構造の一つの形態が示される。
図16は、第一接続構造のもう一つの形態を示す模式図である。
図17は、本発明の第四形態の弾性クッションによる視点の一つを例示的に示す斜視図である。
図18は、
図17の弾性クッションの正面構造模式図である。
図19は、
図17の弾性クッションの分解状態図である。
図20は、
図17の弾性クッションの第一弾性モジュールが第一弾性モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図21は、
図17の弾性クッションの均衡パッドが第一弾性モジュールに設置された構造模式図である。
図22は、
図17の弾性クッションのパッド層が均衡パッドに包覆されるとともに第一接続構造によって第一弾性モジュール取付部材と接続される構造模式図である。
図23は、本発明の第五形態の弾性クッションによる視点の一つを例示的に示す斜視図である。
図24は、
図23の弾性クッションの正面構造模式図である。
図25は、
図23の弾性クッションの分解状態図である。
図26は、
図23の弾性クッションの第二弾性モジュールが第二弾性モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図27は、
図23の弾性クッションの第一弾性モジュール取付部材が第二弾性モジュールに設置されるとともに第二接続構造によって第二弾性モジュール取付部材と接続される構造模式図である。
図28は、
図23の弾性クッションの第一弾性モジュールが第一弾性モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図29は、
図23の弾性クッションの均衡パッドが第一弾性モジュールに設置された構造模式図である。
図30は、
図23の弾性クッションのパッド層が均衡パッドに包覆されるとともに第一接続構造によって第一弾性モジュール取付部材と接続される構造模式図である。
図31は、本発明の第六形態の弾性クッションによる視点の一つを例示的に示す斜視図である。
図32は、
図31の弾性クッションの正面構造模式図
図33は、
図31の弾性クッションの分解状態図である。
図34は、
図31の弾性クッションのパッド層の一つの状態の構造模式図である。
図35は、
図34のパッド層のもう一つの状態の構造模式図である。
図36は、
図31の弾性クッションの第二モジュールセットが第一モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図37は、
図36の弾性クッションの第二モジュールセットの全てが第一モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図38は、
図31の弾性クッションの第一モジュールセットが第一モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図39は、
図38の弾性クッションの第一モジュールセットの全てが第一モジュール取付部材に取り付けられた構造模式図である。
図40は、
図31の弾性クッションのパッド層が第一モジュールセットと第二モジュールセットに敷設されるとともに第一接続構造によって第一弾性モジュール取付部材と接続される構造模式図である。
図41は、本発明が提供する弾性クッションによるパッド層に加熱素子が設置される一つの構造を例示的に示す模式図である。
図42是は、本発明が提供する弾性クッションによるパッド層に加熱素子が設置されるもう一つの構造を例示的に示す模式図である。
【0052】
符号の説明
1-弾性クッション、2-第一弾性モジュール取付部材、3-第一弾性モジュール、4-パッド層、5-第一接続構造、6-パッド層下面、7-第一受止包囲壁、8-弾性パッドブロック、9-パッド層上面、10-凹溝、11-接続紐、12-固定具、13-第一位置決め用レール、14-第一弾性モジュール取付エリア、15-第一底層、16-第一底層上面、17-第一底層下面、18-第一受止辺、19-均衡パッド、20-均衡パッド上面、21-マジックテープ、22-第二弾性モジュール取付部材、23-第二弾性モジュール、24-第二接続構造、25-第二受止包囲壁、26-第二底層、27-第二底層上面、28-第二受止辺、29-第二位置決め用レール、30-第二弾性モジュール取付エリア、31-第一モジュールセット、32-第二モジュールセット、33-第一パッド層エリア、34-第二パッド層エリア、35-柔性接続部、36-加熱素子、37-支持層、38-電源接続口。
【発明を実施するための形態】
【0053】
これから、図面を参照しながら本発明の弾性クッションと家具を詳しく説明する。ここで説明されるのは、本発明による好適な実施形態だけであり、当業者が前記好適な実施形態に基づいて本発明を実現できる他の実施形態を想起でき、前記他の実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0054】
第一点において、
図1、
図6、
図10、
図17、
図23と
図31に示す異なる実施例の弾性クッションを参照し、本発明が提供する弾性クッション1は、第一弾性モジュール取付部材2と、複数の第一弾性モジュール3と、パッド層4とを含み、そのうち、複数の第一弾性モジュール3が、予め決められた配列形態になるように、弾性クッションの高さ方向において、予め決められた配列形態で前記第一弾性モジュール取付部材2上に設置され、パッド層4が、弾性クッションの高さ方向において、複数の第一弾性モジュール3上に敷設され、そのうち、パッド層4の外縁と第一弾性モジュール取付部材の外縁とが、解放可能な第一接続構造5で接続されることによって、弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成する。
【0055】
パッド層4の外縁と第一弾性モジュール取付部材2の外縁とが第一接続構造5で接続されるため、弾性クッション1がパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成し、このように、パッド層4と第一弾性モジュール取付部材2との間での周囲領域にパッケージ用側部材を設置することを回避でき、これによって、弾性クッションの部品数を効果的に減少し、そして、弾性クッションの構造を簡素化にし、弾性クッションのコストを低下させ、同時に、第一接続構造が解放されるため、パッド層4が取り外し可能であり、効果的に弾性クッションに対する組立と搬送を行うとともに、収納占用のスペースを減少する。また、当該弾性クッションは同様に良好な快適さを具備する。
【0056】
図1は、本発明の第一形態の弾性クッション1を示し、
図2を参照し、パッド層4のパッド層下面6上には、下方に向けて延出する第一受止包囲壁7が具備しなく、このように、第一接続構造5が、パッド層4の外縁と第一弾性モジュール取付部材の外縁とを接続する。
図4乃至
図5を参照し、第一形態の弾性クッション1の組立の際、予め決められた配列形態を形成するように複数の第一弾性モジュール3を第一弾性モジュール取付部材上に設置するとともに、パッド層4を全ての第一弾性モジュール3上に包覆し、その後、第一接続構造5によってパッド層4と第一弾性モジュール取付部材2とを接続し、これによって、第一形態の弾性クッション1を組み立てなり、このように、当該弾性クッション1は、組み立てが簡単であり、着脱可能であり、閉塞な側部材が設置されていないので、内部構造の貫通性がよく、空気流動性がよく、屋外の娯楽活動に適用できる。
【0057】
当該弾性クッション1において、第一弾性モジュール3は、多数の種類を具備してもよく、例えば、第一弾性モジュール3の一つの形態において、
図1乃至
図5に示されるように、第一弾性モジュール3は、スプリングと、天蓋と、ベースリングとを含み、天蓋とベースリングとの間が、周方向に間隔を介して配置される複数の接続帯によって接続され、スプリングが、天蓋とベースリング及び接続帯との間に挟持され位置する。第一弾性モジュール3のもう一つの形態は、
図6乃至
図9に示す第二形態の弾性クッション1に示されている。第二形態の弾性クッション1の第一弾性モジュール3が第一形態の弾性クッション1の第一弾性モジュール3と異なる以外、第二形態の弾性クッション1の他の構造が第一形態の弾性クッション1と同一である。第二形態の弾性クッション1において、第一弾性モジュール3はポケットコイルである。もちろん、第一弾性モジュール3の他の種類において、第一弾性モジュール3がシリカゲル柱であってもよい。
図6乃至
図9を参照し、第二形態の弾性クッション1の組立と第一形態の弾性クッション1の組立とが同様であるので、重複する説明を省略する。
【0058】
図10乃至
図14は、第三形態の弾性クッション1を示す。当該第三形態の弾性クッション1において、パッド層4は、パッド層4のパッド層下面6から複数の第一弾性モジュール3に向けて延出する第一受止包囲壁7を含み、すなわち、パッド層下面6から下方に向けて延出する第一受止包囲壁7を含み、
図14を参照し、第一受止包囲壁7が、弾性クッションの最も外方に位置する第一弾性モジュール3をカバーできるように構成され、この時、第一受止包囲壁7と第一弾性モジュール取付部材2の外縁とが第一接続構造5によって接続される。このように、
図14を参照し、第一接続構造5(例えば、後述の接続紐11と固定具12)は、周りで第一受止包囲壁7と第一弾性モジュール取付部材2を接続した後、第一受止包囲壁7が張詰状態になるように、第一接続構造5が第一受止包囲壁7を強く引っ張られることによって、第一弾性モジュール3を受け止められ、第一弾性モジュール3とパッド層4との間の安定性を向上し、快適さを向上できる。
【0059】
また、第一受止包囲壁7は、溶接やミシン織やファスナーによってパッド層下面6上に接続されてもよい。
【0060】
当該第三形態の弾性クッション1において、第一受止包囲壁7は、パッド層4の外周面に接続されてもよい。或いは、
図14を参照し、第一受止包囲壁7とパッド層4の周縁とが予め決められた間隔で離れ、このように、第一受止包囲壁7が張詰状態になるように第一接続構造5が第一受止包囲壁7を強く引っ張った際、第一受止包囲壁7は、第一弾性モジュール3をもっと効果的に受け止められる。
【0061】
また、本発明の弾性クッション1がいずれかの構造であっても、パッド層4が多数の種類を具備してもよく、例えば、パッド層4は、硬質パッド層であってもよく、収納しやすいために、当該硬質パッド層は、複数のパッド層ブロックを含み、複数のパッド層ブロックとの間が係合や粘着や他の接続構造によってお互いに繋ぎ合わせてもよい。或いは、パッド層は、折り畳み可能又は巻き取り可能な素材層であり、例えば、パッド層4が柔軟パッド層であってもよく、このように、当該柔軟パッド層が、折り畳み可能又は巻き取り可能である。また或いは、パッド層4は、折り畳み可能又は巻き取り可能な弾性パッド層であり、例えば、当該パッド層4が、スポンジパッド層又はシリカゲルパッド層であってもよく、当該弾性パッド層は、複数の弾性モジュールとお互いにフィットすることによって、当該弾性クッションの弾性と快適さを向上できるとともに、折り畳み又は巻き取りの際にさらに圧縮されることによって、スペースの占用を減少できる。
【0062】
また、パッド層4を収納しやすいために、一部の実施形態において、パッド層4は、弾性クッションの長さ方向において配置される複数の弾性パッドブロック8を含み、隣接する弾性パッドブロック8との間は、隣接する弾性パッドブロックの重なり合い又は巻き取りを許可できるように、薄型の柔軟ヒンジ部によって接続されている。このように、収納の際、複数の弾性パッドブロック8を折り畳み又は巻き取くように収納できる。使用の際、複数の弾性パッドブロック8が柔軟ヒンジ部で接続されているので、複数の弾性パッドブロック8を展開させればよく、単一の弾性パッドブロック8をそれぞれ繋ぎ合わせることが必要ではなく。例えば、一部の実施形態において、複数の弾性パッドブロック8がスポンジクッションブロック又はシリカゲルクッションブロックであってもよい。
【0063】
また、柔軟ヒンジ部は、多数の種類を具備してもよく、例えば、柔軟ヒンジ部の一つの形態において、柔軟ヒンジ部が接続布材であり、例えば、一つの布材料袋は、間隔を開けた多数の容納スペースを含み、容納スペースとの間に位置する接続布材(間隔部分)が柔軟ヒンジ部とし、それぞれの弾性パッドブロック7がそれぞれの容納スペース内にパッケージされることができる。或いは、柔軟ヒンジ部のもう一つの形態において、柔軟ヒンジ部がパッド層4の一部によって形成され、
図1と
図2を参照し、柔軟ヒンジ部は、パッド層4のパッド層上面9及び/又はパッド層下面に形成されるとともに、弾性クッションの幅方向に沿って延在される凹溝10を含む。
図1と
図2は、凹溝10がパッド層4のパッド層上面9上に形成されることを示す。すなわち、凹溝10がパッド層4を複数の弾性パッドブロック8に区画し、凹溝10によって、複数の弾性パッドブロック8が、折り畳み又は巻き取り可能のように収納される。
【0064】
また、本発明の弾性クッション1において、第一接続構造は多数の種類を具備してもよく、例えば、第一接続構造の一つの形態において、第一接続構造は、第一マジックテープと第二マジックテープと含み、第一マジックテープと第二マジックテープのうちの一方がパッド層4に設置され、他方が第一弾性モジュール取付部材2に設置され、このように、周りに位置するこのような複数の第一マジックテープと第二マジックテープによって、パッド層4と第一弾性モジュール取付部材2とを接続でき、このように、パッド層4と第一弾性モジュール取付部材2との間での周囲領域にパッケージ用側部材を設置することを回避できる。さらに、例えば、第一接続構造の一つの形態において、
図1と
図5を参照し、第一接続構造は、解放可能的に接続される接続紐11と固定具12とを含み、このように、弾性クッションの周囲において、接続紐11と固定具12を接続することによって、パッド層4と第一弾性モジュール取付部材2を接続でき、このように、パッド層4と第一弾性モジュール取付部材2との間での周囲領域にパッケージ用側部材を設置することを回避できる。
【0065】
また、接続紐11と固定具12とを含む第一接続構造の形態において、接続紐11と固定具12とは、多数の配置形態を具備してもよく、例えば、一つの配置形態において、
図15と
図16を参照し、複数の接続紐11が、周方向にお互いに間隔を介してパッド層4の外縁と第一弾性モジュール取付部材の外縁のうちの一方に設置され、複数の固定具12が、周方向にお互いに間隔を介してパッド層4の外縁と第一弾性モジュール取付部材の外縁のうちの他方に設置され、例えば、
図15において、接続紐11がパッド層4に接続され、固定具12が第一モジュール取付部材2に接続されるが、
図16において、接続紐11が第一モジュール取付部材2に接続され、固定具12がパッド層4に接続され、そのうち、それぞれの接続紐11が、対応する一つの固定具12に掛止められる。このように、パッド層4を複数の第一弾性モジュール3上に敷設した後、弾性クッションの周囲において、それぞれの接続紐11を強く引っ張り、対応する固定具12に固定すればよい。さらに、例えば、もう一つの配置形態において、パッド層4の外縁には、周方向に予め決められた間隔で分布する複数の固定具12が設置されており、第一弾性モジュール取付部材2の外縁には、周方向に予め決められた間隔で配置される複数の固定具12が設置されており、接続紐11は、波形状の延在経路で、パッド層4の複数の固定具12と第一弾性モジュール取付部材2の複数の固定具12とをそれぞれ接続し、すなわち、接続紐11が、パッド層4における一つの固定具12に接続してから下方に向けて延びるとともに、第一弾性モジュール取付部材における一つの固定具12に接続してから上方に向けて延び、再び、パッド層4における隣接するもう一つの固定具12に接続してから下方に向けて延びるとともに、第一弾性モジュール取付部材における隣接するもう一つの固定具12に接続するような接続は、接続紐11を全ての固定具12と接続するまで順次に行われることによって、このように接続紐11が波形状の延在経路を形成するようになる。
【0066】
また、パッド層4の複数の固定具12と第一弾性モジュール取付部材の複数の固定具12とは、弾性クッションの高さ方向において揃うように配置されてもよく、このように、二本の接続紐11が必要となり、それぞれの接続紐11が上記のような形態で接続された後、二本の接続紐11が二つの波形状の延在経路を形成できる。或いは、代替的な実施形態において、パッド層4の複数の固定具12と第一弾性モジュール取付部材の複数の固定具12とは、交互に間隔を介して配置され、このように、一本の接続紐11が上記のような形態で接続されてから、一つの波形状の延在経路を形成できる。
【0067】
また、固定具12は、多数の種類を具備してもよく、例えば、固定具12が、掛け穴や掛けフックや後述の第一位置決め用レール13又は第二位置決め用レール29の端部であってもよい。例えば、一部の実施形態において、パッド層4の複数の固定具12が掛け穴であり、第一弾性モジュール取付部材の複数の固定具12が掛けフックであり、このように、接続紐11が掛け穴を通過し、掛けフックとフィットし、掛け穴が、接続紐11の接続の安定性を向上でき、双掛けフックの場合に、接続紐11の取り外しの簡単性を向上でき、このように、掛け穴と掛けフックによって、接続紐11の取り外しの簡単性を向上しつつ安定性を向上した。
【0068】
また、一部の実施形態において、パッド層4の複数の固定具12が掛け穴であり、第一弾性モジュール取付部材の複数の固定具12が掛け穴であり、このように、接続紐11が、順番にパッド層4の掛け穴と第一弾性モジュール取付部材の掛け穴とを通過できる。
【0069】
また、本発明の各種類の弾性クッションにおいて、第一弾性モジュール取付部材2は、多数の種類を具備してもよく、例えば、第一弾性モジュール取付部材2の第一形態において、
図7を参照し、第一弾性モジュール取付部材2は、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第一位置決め用レール13を含み、それぞれの第一位置決め用レール13が弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する第一位置決め用レール13との間に、第一弾性モジュール取付エリア14が形成されており、そのうち、弾性クッションの幅方向において、それぞれの第一弾性モジュール3は、第一弾性モジュール取付エリア14内に滑り込むように、隣接する第一位置決め用レール13のいずれかの一端において隣接する第一位置決め用レール13と一緒に摺動フィット(slide-fit)を形成できるとともに、それぞれの第一弾性モジュール取付エリア14内に複数の前記第一弾性モジュール3が設置されるように、第一位置決め用レール13に沿って所定位置までスライドでき、そのうち、パッド層4の外縁とそれぞれの第一位置決め用レール13の両端とが第一接続構造によって接続される。すなわち、複数の第一位置決め用レール13は、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置され、第一弾性モジュール3が、隣接する第一位置決め用レール13との間に取り付けられ、例えば、上述の固定具12が、第一位置決め用レール13の両端に設置されてもよく、或いは第一位置決め用レール13の両端が、それぞれ、固定具12として使用される。
【0070】
さらに、例えば、第一弾性モジュール取付部材2の第二形態において、
図7を参照し、第一弾性モジュール取付部材2は、第一底層15を含み、第一底層15は、弾性クッションの高さ方向において反対である第一底層上面16と第一底層下面17とを含み、複数の第一弾性モジュール3が第一底層上面16上に設置され、例えば、第一弾性モジュール3が、係合や粘着やネジによって第一底層上面16上に接続されてもよく、パッド層4の外縁と第一底層15の外縁とが第一接続構造によって接続される。
【0071】
また、第一弾性モジュール3の安定性を向上させるために、
図7を参照し、第一底層上面16の外縁には、弾性クッションの高さ方向において予め決められた高さで延在する第一受止辺18が設置され、複数の第一弾性モジュール3が第一受止辺18との間に位置し、そして、パッド層4の外縁と第一受止辺18とが第一接続構造によって接続される。このように、第一受止辺18は第一弾性モジュール3を受け止められる。第一受止辺18による受け止めによって、全ての第一弾性モジュール3の全体安定性を著しく向上できる。
【0072】
さらに、例えば、第一弾性モジュール取付部材2の第三形態において、
図7を参照し、第一底層15の第一底層上面16上には、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第一位置決め用レール13が設置されており、それぞれの第一位置決め用レール13が弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する第一位置決め用レール13との間に、第一弾性モジュール取付エリア14が形成されており、そのうち、弾性クッションの幅方向において、それぞれの第一弾性モジュール3は、第一弾性モジュール取付エリア14内に滑り込むように、隣接する第一位置決め用レール13のいずれかの一端において隣接する第一位置決め用レール13と一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの第一弾性モジュール取付エリア14内に複数の第一弾性モジュール3が設置されるように、第一位置決め用レール13に沿って所定位置までスライドでき、そのうち、複数の第一位置決め用レール13が第一受止辺18との間に位置し、第一受止辺18が弾性クッションの幅方向において第一弾性モジュール3を受け止められる。このように、第一受止辺18による受け止めによって、全ての第一弾性モジュール3の全体安定性を著しく向上できる。また、第一受止辺18の牢固性をさらに向上させるために、一部の実施形態において、第一受止辺18は、第一底層上面16の外縁の周りに沿って延在する受止環であり、さらに、受止環は、柔性体であるとともに、第一底層15の外周面と予め決められた間隔を持っている。このように、受止環の周りの側壁による相互的な引っ張りと限位作用によって、受止環が垂直状態で安定的に保持され、全ての第一弾性モジュール3に対する全体限位を安定的且つ確実的に行われる。受止環のこのような相互的な引っ張りと限位作用は、柔性の受止辺に対してもっと効果的である。受止環が第一底層15の外周面と予め決められた間隔を持っているため、複数の第一弾性モジュール3の放入や取出のために人為的に引っ張られない限り、柔性の受止辺がもっと垂直状態で保持されやすく、これによって、第一底層15の収納に有利であるとともに、第一弾性モジュール3を取り付ける際、柔性受止辺を外方へ押すことだけによって、第一弾性モジュール3をそれぞれの第一弾性モジュール取付エリア14内に滑り込ませることができる。
【0073】
図17乃至
図22は、第四形態の弾性クッション1を示す。当該第四形態の弾性クッション1において、
図17乃至
図22を参照し、均衡パッド19以外、第四形態の弾性クッション1の他の構造が、本発明の他のいずれかの弾性クッション1の構造と同一又は類似してもよい。第四形態の弾性クッション1において、弾性クッション1は、均衡パッド19を含み、そのうち、均衡パッド19は、複数の第一弾性モジュール3の横方向運動を制限するように、弾性クッションの高さ方向において複数の第一弾性モジュール3上に敷設されており、パッド層4は、弾性クッションの高さ方向において均衡パッド19上に敷設されている。このように、均衡パッド19によって全ての第一弾性モジュール3の横方向動きを制限することによって、それぞれの第一弾性モジュール3との間がお互いに制限され、全ての第一弾性モジュール3の全体安定性を向上できる。例えば、均衡パッド19の一つの構造において、均衡パッド19には、複数の貫通孔が形成され、それぞれの第一弾性モジュール3の一部がそれぞれの貫通孔内に容納される。均衡パッド19は、高さが大きい第一弾性モジュール3に対してもっと有利であり、均衡パッド19によって、高寸法の全ての第一弾性モジュール3の全体安定性を著しく向上できる。
【0074】
また、第四形態の弾性クッション1において、パッド層4は、均衡パッド19上に置かれてもよい。或いは、パッド層4と均衡パッド19との間の安定性を向上させるために、
図21と
図22を参照し、パッド層4と均衡パッド19とが、双方との間に配置される位置決め構造によって接続され、位置決め構造によって、パッド層4と均衡パッド19との接続の確実性を向上でき、均衡パッド19に対するパッド層4の不必要な移動を回避できる。
【0075】
また、当該弾性クッションにおいて、パッド層4と均衡パッド19との間にある位置決め構造が多数の種類を具備してもよいと説明する必要がある。例えば、位置決め構造の一つの形態において、当該位置決め構造は、お互いにフィットする雄部材と雌部材を含む係合構造であり、例え、係合構造の雌部材がパッド層4に形成され、係合構造の雄部材が均衡パッド19に形成されてもよく、このように、雌部材と雄部材との係合フィットによって、パッド層4を均衡パッド19に牢固的且つ確実的に接続できる。さらに、例えば、位置決め構造のもう一つの形態において、
図21と
図22を参照し、位置決め構造は、パッド層4のパッド層下面6及び/又は均衡パッド19の均衡パッド上面20上に設置されるマジックテープ21を含み、例えば、パッド層4のパッド層下面6における複数の箇所には、マジックテープ21が設置され、均衡パッド19の均衡パッド上面20における複数の対応箇所にも、マジックテープ21が設置され、このように、双方のマジックテープ21のフィットによって、パッド層4を均衡パッド19に牢固的且つ確実的に接続できる。或いは、均衡パッド19の均衡パッド上面20における複数の箇所には、マジックテープ21が設置され、このように、パッド層4の下面が複数のマジックテープ21に直接的に粘着でき、これによって、パッド層4を均衡パッド19に牢固的且つ確実的に接続できる。
【0076】
図20乃至
図22を参照し、第四形態の弾性クッション1を組み立てる際、予め決められた配列形態になるように、複数の第一弾性モジュール3を第一弾性モジュール取付部材2に設置し、全ての第一弾性モジュール3の横方向運動を制限するように均衡パッド19を全ての第一弾性モジュール3に包覆するとともに、パッド層4を均衡パッド19に包覆し、その後、第一接続構造5によってパッド層4と第一弾性モジュール取付部材2とを接続することによって、第四形態の弾性クッション1を組み立てなり、このように、当該弾性クッション1は、良好な平衡性を具備し、組み立てが簡単であり、着脱可能であり、閉塞な側部材が設置されていないため、内部構造の貫通性がよく、空気流動性がよく、屋外の娯楽活動に適用できる。
【0077】
図23乃至
図30は、第五形態の弾性クッション1を示す。第五形態の弾性クッション1は、上記のいずれかの弾性クッション1を基にし、下記のような構造をさらに含み、
図23乃至
図30を参照し、第五形態の弾性クッション1は、第二弾性モジュール取付部材22と複数の第二弾性モジュール23とをさらに含み、そのうち、複数の第二弾性モジュール23は、予め決められた配列形態を形成するように、弾性クッションの高さ方向において、予め決められた配列形態で第二弾性モジュール取付部材上に設置され、そのうち、第一弾性モジュール取付部材2は、弾性クッションの高さ方向において、複数の第二弾性モジュール23上に敷設されるとともに、第二弾性モジュール取付部材22の外縁と第一弾性モジュール取付部材の外縁とが、解放可能な第二接続構造24で接続されることによって、弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成する。このように、双層の弾性クッションを組み立てなるとともに、第一接続構造と第二接続構造によって、当該弾性クッションの組み立てが簡単であり、着脱可能であり、内部構造の貫通性がよく、空気流動性がよく、弾性クッションの快適さを著しく向上できる。
【0078】
当該弾性クッション1において、第二接続構造24が第一接続構造5と同一であってもよく、すなわち、第一接続構造5に関して上記に記載された構成が第二接続構造24に同様に適用できる。もちろん、代替的に、第二接続構造24が第一接続構造5と異なってもよい。
【0079】
また、第一弾性モジュール3の高さと第二弾性モジュール23の高さとが同一であってもよい。或いは、代替的な実施形態において、
図24、
図26と
図28を参照し、第一弾性モジュール3の高さが第二弾性モジュール23の高さよりも大きくなり、そのうち、弾性クッションは均衡パッド19を含み、均衡パッド19が、複数の第一弾性モジュール3の横方向運動を制限するするように、弾性クッションの高さ方向において複数の第一弾性モジュール3上に敷設され、パッド層4が弾性クッションの高さ方向において均衡パッド19上に敷設される。このように、均衡パッド19が全ての第一弾性モジュール3の横方向動きを制限することによって、それぞれの第一弾性モジュール3との間がお互いに制約され、全ての第一弾性モジュール3の全体安定性を向上する。
【0080】
また、第五形態の弾性クッション1において、パッド層4は、均衡パッド19上に置かれてもよい。或いは、パッド層4と均衡パッド19との間の安定性を向上させるために、
図29と
図30を参照し、パッド層4と均衡パッド19とが、双方との間に配置される位置決め構造によって接続され、位置決め構造によって、パッド層4と均衡パッド19との接続の確実性を向上でき、均衡パッド19に対するパッド層4の不必要な移動を回避できる。
【0081】
また、第五形態の弾性クッション1において、パッド層4と均衡パッド19との間にある位置決め構造が多数の種類を具備してもよいと説明する必要がある。例えば、位置決め構造の一つの形態において、当該位置決め構造は、お互いにフィットする雄部材と雌部材を含む係合構造であり、例え、係合構造の雌部材がパッド層4に形成され、係合構造の雄部材が均衡パッド19に形成されてもよく、このように、雌部材と雄部材との係合フィットによって、パッド層4を均衡パッド19に牢固的且つ確実的に接続できる。さらに、例えば、位置決め構造のもう一つの形態において、
図29と
図30を参照し、位置決め構造は、パッド層4のパッド層下面6及び/又は均衡パッド19の均衡パッド上面20上に設置されるマジックテープ21を含み、例えば、パッド層4のパッド層下面6における複数の箇所には、マジックテープ21が設置され、均衡パッド19の均衡パッド上面20における複数の対応箇所にも、マジックテープ21が設置され、このように、双方のマジックテープ21のフィットによって、パッド層4を均衡パッド19に牢固的且つ確実的に接続できる。或いは、均衡パッド19の均衡パッド上面20における複数の箇所には、マジックテープ21が設置され、このように、パッド層4の下面が複数のマジックテープ21に直接的に粘着でき、これによって、パッド層4を均衡パッド19に牢固的且つ確実的に接続できる。
【0082】
また、当該第五形態の弾性クッション1において、第一弾性モジュール取付部材2は、全ての第二弾性モジュール23上に直接的に敷設できる。或いは、
図24を参照し、弾性クッション1は、複数の第二弾性モジュール23上に敷設される支持層37をさらに含み、支持層37が、パッド層4と同一であってもく、或いは他のパッド層を採用してもよく、第二弾性モジュール取付部材22の外縁と支持層37の外縁とが第二接続構造24によって接続され、そのうち、第一弾性モジュール取付部材2が支持層37の上面上に接続される。例えば、第一弾性モジュール取付部材2は、超音波溶接やミシン織やファスナーによって支持層37に接続されてもよい。支持層37は、第二弾性モジュール23と第一弾性モジュール取付部材2との間において緩衝作用を果たせ、第二弾性モジュール23と第一弾性モジュール3との間に振動の影響が生じることを回避し、弾性クッション1の全体安定性と快適さを向上する。
【0083】
また、当該第五形態の弾性クッション1において、
図24を参照し、支持層37の外縁は、取付状態で第二弾性モジュール取付部材22に向けて延出する第二受止包囲壁25を含み、第二受止包囲壁25は、弾性クッションの最も外方に位置する第二弾性モジュール23をカバーできるように構成され、そのうち、第二弾性モジュール取付部材22の外縁と第二受止包囲壁25とが第二接続構造24によって接続される。このように、第二接続構造24(例えば、接続紐11と固定具12)は、周りで第二受止包囲壁25と第二弾性モジュール取付部材222を接続した後、第二受止包囲壁25が張詰状態になるように、第二接続構造24が第二受止包囲壁25を強く引っ張られることによって、第二弾性モジュール23を受け止められ、第二弾性モジュール23と支持層37との間の安定性を向上し、快適さを向上できる。
【0084】
また、第二受止包囲壁25は、溶接やミシン織やファスナーによって支持層37に接続されてもよい。
【0085】
当該第五形態の弾性クッション1において、第二受止包囲壁25は、支持層37の外周面に接続されてもよい。或いは、第二受止包囲壁25と支持層37の外周面とが予め決められた間隔を持ち、このように、第二受止包囲壁25が張詰状態になるように第二接続構造24が第二受止包囲壁25を強く引っ張った際、第二受止包囲壁25は、第二弾性モジュール23をもっと効果的に受け止められる。
【0086】
当該第五形態の弾性クッション1において、第二弾性モジュール取付部材22は、第一弾性モジュール取付部材2と同一であってもよく、或いは第二弾性モジュール取付部材22は、第一弾性モジュール取付部材2と異なってもよい。
【0087】
例えば、第二弾性モジュール取付部材22の一つの形態において、
図26を参照し、第二弾性モジュール取付部材22は第二底層26を含み、第二底層26は、弾性クッションの高さ方向において反対である第二底層上面27と第二底層下面とを含み、そのうち、複数の第二弾性モジュール23が第二底層上面27上に設置され、例えば、第二弾性モジュール23は、係合や粘着やネジによって第二底層上面27上に接続され、第二底層26の外縁と第二接続構造とを接続する。
【0088】
また、第二弾性モジュール23の安定性を向上させるために、
図26を参照し、第二底層上面27の外縁には、弾性クッションの高さ方向において予め決められた高さで延在する第二受止辺28が設置され、複数の第二弾性モジュール23が第二受止辺28との間に位置するとともに、第二受止辺28と第二接続構造とが接続される。このように、第二受止辺28は、第二弾性モジュール23に対して受け止められる。第二受止辺28による受け止めによって、全ての第二弾性モジュール23の全体安定性を著しく向上できる。
【0089】
さらに、例えば、第二弾性モジュール取付部材22のもう一つの形態において、
図26を参照し、第二底層上面27上には、弾性クッションの長さ方向において間隔を介して配置される複数の第二位置決め用レール29を含み、それぞれの第二位置決め用レール29が弾性クッションの幅方向に沿って延在し、隣接する第二位置決め用レール29との間に、第二弾性モジュール取付エリア30が形成されており、そのうち、弾性クッションの幅方向において、それぞれの第二弾性モジュール23は、第二弾性モジュール取付エリア30内に滑り込むように、隣接する第二位置決め用レール29のいずれかの一端において隣接する第二位置決め用レール29と一緒に摺動フィットを形成できるとともに、それぞれの第二弾性モジュール取付エリア30内に複数の第二弾性モジュール23が設置されるように、第二位置決め用レール29に沿って所定位置までスライドでき、そのうち、複数の第二位置決め用レール29が第二受止辺28との間に位置し、第二受止辺28が弾性クッションの幅方向において第二弾性モジュール23を受け止める。このように、第二受止辺28の受け止めによって、全ての第二弾性モジュール23の全体安定性を著しく向上できる。また、第二受止辺28の牢固性をさらに向上させるために、一部の実施形態において、第二受止辺28は、第二底層上面27の外縁の周りに沿って延在する受止環であり、さらに、受止環は、柔性体であるとともに、第二底層26の外周面と予め決められた間隔を持っている。このように、受止環の周りの側壁による相互的な引っ張りと限位作用によって、受止環が垂直状態で安定的に保持され、全ての第二弾性モジュール23に対する全体限位を安定的且つ確実的に行われる。受止環のこのような相互的な引っ張りと限位作用は、柔性の受止辺に対してもっと効果的である。受止環が第二底層26の外周面と予め決められた間隔を持っているため、複数の第二弾性モジュール23の放入や取出のために人為的に引っ張られない限り、柔性の受止辺がもっと垂直状態で保持されやすく、これによって、第二底層26の収納に有利であるとともに、第二弾性モジュール23を取り付ける際、柔性受止辺を外方へ押すことだけによって、第二弾性モジュール23をそれぞれの第二弾性モジュール取付エリア30内に滑り込ませることができる。
【0090】
図26乃至
図30を参照し、第五形態の弾性クッション1を組み立てる際、予め決められた配列形態を形成するように、複数の第二弾性モジュール23を第二弾性モジュール取付部材22上に設置し、第一弾性モジュール取付部材2を全ての第二弾性モジュール23上に敷設するとともに、第二接続構造24によって第二弾性モジュール取付部材22と接続し、そして、予め決められた配列形態になるように、複数の第一弾性モジュール3を第一弾性モジュール取付部材2に設置し、全ての第一弾性モジュール3の横方向運動を制限するように均衡パッド19を全ての第一弾性モジュール3に包覆するとともに、パッド層4を均衡パッド19に包覆し、その後、第一接続構造5によってパッド層4と第一弾性モジュール取付部材2とを接続することによって、第五形態の弾性クッション1を組み立てなり、このように、当該弾性クッション1が良好な平衡性を具備し、組み立てが簡単であり、着脱可能であり、閉塞な側部材が設置されていないため、内部構造の貫通性がよく、空気流動性がよく、屋外の娯楽活動に適用できる。
【0091】
図31乃至
図40は、第六形態の弾性クッション1を示す。第六形態の弾性クッション1において、
図39を参照し、複数の第一弾性モジュール3は、弾性クッションの長さ方向において配置される第一モジュールセット31と第二モジュールセット32とに分けられ、そのうち、第一モジュールセット31における複数の第一弾性モジュール3の高さが、第二モジュールセット32における複数の第一弾性モジュール3の高さよりも大きくなり、パッド層4は、パッド層が第一モジュールセット31と第二モジュールセット32との間での高さの差によって第一モジュールセット31に対応する第一パッド層エリア33と第二モジュールセット32に対応する第二パッド層エリア34とを形成するように、第一モジュールセット31と第二モジュールセット32上に敷設され、そのうち、第一パッド層エリア33が第二パッド層エリア34よりも高いとともに、第一パッド層エリア33の面積が第二パッド層エリア34の面積よりも少ない。このように、第一パッド層エリア33が、バックレストエリア又はヘッドレストエリアに設置され、快適さを向上できる。
【0092】
また、当該第六形態の弾性クッション1において、パッド層4が、一体のパッド層であってもよい。或いは、平坦性と快適さを向上させるために、
図34と35を参照し、第一パッド層エリア33が柔性ヒンジ部35によって第二パッド層エリア34に接続される。このように、
図40に示されるように、パッド層4が第一モジュールセット31と第二モジュールセット32上に敷設された後、柔性ヒンジ部35によって、第一パッド層エリア33と第二パッド層エリア34とが、それぞれ、第一モジュールセット31と第二モジュールセット32上に適切的に包覆でき、これによって、パッド層が第一モジュールセット31と第二モジュールセット32との間にスロープを形成し快適さに影響を与える恐れを回避できる。
【0093】
また、当該第六形態の弾性クッション1において、弾性クッション1は、均衡パッド(図示せず)を含み、均衡パッドは、第一モジュールセット31の横方向運動を制限するように、弾性クッションの高さ方向において第一モジュールセット31の複数の第一弾性モジュール3上に敷設されており、第一パッド層エリア33は、弾性クッションの高さ方向において均衡パッド上に敷設されている。このように、均衡パッドによって第一モジュールセット31の全体安定性をさらに向上できる。
【0094】
なお、ちなみに、本発明のいずれかの弾性クッションは、加熱素子36を含まなくてもよい。或いは、一部の実施形態において、
図41と
図42を参照し、パッド層4は、パッド層における加熱が必要である領域に対して加熱できる加熱素子36を含む。このように、加熱素子36の電源接続口38、例えばUSB接続口、電池セット又は公共電力が提供する電流によって、加熱素子36は、所定温度でパッド層4に対して加熱でき、これによって、弾性クッションの快適さを向上する。
【0095】
また、加熱素子36は、全体のパッド層4上に配置されてもよい。或いは、一部の実施形態において、
図42を参照し、パッド層4の複数の領域のうち少なくとも一部の領域には、それぞれ、対応する加熱素子36が設置され、加熱素子36は、加熱が必要である各領域がそれぞれの対応する加熱素子36によって加熱できるように制御されることによって、異なる領域に対する使用者の加熱ニーズを満たすことができる。また、複数の加熱素子36は、共通な単一の電源接続口38が設置されてもよく、或いは、複数の加熱素子36のそれぞれは、それぞれの対応する電源接続口38が設置されてもよい。
【0096】
また、本発明の弾性クッションは、屋外用クッション或いは弾性マットレスとして使用される。
【0097】
第二点として、本発明は、弾性クッションの組立方法を提供し、
図5、
図9、
図22と
図25を参照し、当該弾性クッションの組立方法は、少なくとも一つの層の弾性モジュール取付部材と、弾性クッションの高さ方向において予め決められた配列形態で前記少なくとも一つの層の弾性モジュール取付部材上に設置される複数の弾性モジュールとを含む、弾性支持層を提供する工程を含み、例えば、
図5には、単一層の弾性モジュール取付部材、例えば第一弾性モジュール取付部材2が示され、
図25には、双層の弾性モジュール取付部材、例えば第一弾性モジュール取付部材2と第二弾性モジュール取付部材22が示される。当該弾性クッションの組立方法は、パッド層を弾性クッションの高さ方向において最上層の複数の弾性モジュール上に敷設する工程と、パッド層の外縁と前記弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続することによって、パッケージ用側部材なしの弾性クッションを組み立てる工程とをさらに含む。
【0098】
当該弾性クッションの組立方法において、パッド層の外縁と弾性モジュール取付部材の外縁とが解放可能な接続構造で接続されるため、弾性クッションがパッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成することによって、パッド層と弾性モジュール取付部材との間での周囲領域にパッケージ用側部材を設置することを回避でき、これによって、弾性クッションの部品数を効果的に減少し、弾性クッションの構造を簡素化にし、弾性クッションのコストを低下できる。同時に、解放可能な接続構造が解放されるため、パッド層が取り外し可能であり、効果的に弾性クッションに対する組立と搬送を行うとともに、収納占用のスペースを減少する。また、当該弾性クッションは同様に良好な快適さを具備する。
【0099】
また、一部の実施形態において、弾性支持層は、複層の弾性モジュール取付部材を含み、例えば、二つの層又は三つの層又は四つの層などであってもよく、例えば、
図25に示す第一弾性モジュール取付部材2と第二弾性モジュール取付部材22について、各層の弾性モジュール取付部材には、それぞれ、対応する複数の弾性モジュールが設置されており、最上層弾性モジュール取付部材の外縁と最下層の弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続することによって、パッケージ用側部材なしの弾性クッションを組み立てる。このように、複層の弾性クッションを組み立てるとともに、組み立てが簡単であり、着脱可能であり、内部構造の貫通性がよく、空気流動性がよく、弾性クッションの快適さを著しく向上した。
【0100】
また、上層弾性モジュール取付部材の外縁と下層弾性モジュール取付部材の外縁との間での解放可能な接続構造は、パッド層の外縁と弾性モジュール取付部材の外縁との間での解放可能な接続構造と同一であってもよく、異なってもよく、実際な必要に応じて選択できる。
【0101】
また、一部の実施形態において、パッド層4の外縁は、解放可能な接続構造によって、いずれかの層の弾性モジュール取付部材の外縁と接続できる。或いは、他の一部の実施形態において、
図5と
図25を参照し、パッド層4の外縁と最上層の弾性モジュール取付部材の外縁とを解放可能な接続構造によって接続し、このように、それぞれの層が独立な接続層に形成できるので、そのうちの一つの層における解放可能な接続構造が不本意に脱離しても、他の層における解放可能な接続構造の接続牢固性に影響を与えず、弾性クッションの確実性と快適さをさらに向上できる。
【0102】
また、解放可能な接続構造は、多数の種類を含んでもよく、パッケージ用側部材なしの弾性クッションを形成できればよい。例えば、
図5と
図25を参照し、解放可能な接続構造は、解放可能的に接続される接続紐11と固定具12とを含み、接続の際、将それぞれの接続紐11を、それぞれが対応する固定具12に掛止める。なお、それぞれの接続紐11は、お互いに独立であってもよく、或いは波形状に延在する形状になるようにお互いに接続されてもよい。
【0103】
また、一部の実施形態において、各層の弾性モジュールの高さが、低くなってもよい。他の一部の実施形態において、弾性クッションの必要な高さを増加させるように、各層の弾性モジュールが高くなってもよい。
【0104】
弾性クッションの安定性をさらに向上させるために、一部の実施形態において、弾性モジュールが予め決められた高さに達する予め決められた層における複数の弾性モジュールの横方向運動を制限するするように、均衡パッド19を、弾性クッションの高さ方向おいて、予め決められた層における複数の弾性モジュール上に敷設する。均衡パッド19によって全ての弾性モジュール(例えば、第一弾性モジュール3)の横方向動きを制限することによって、それぞれの弾性モジュールとの間がお互いに制約され、全ての弾性モジュールの全体安定性を向上できる。
【0105】
また、一部の実施形態において、
図25を参照し、最上層の複数の弾性モジュールの高さが他の層の複数の弾性モジュールの高さよりも大きくなり、例えば、第一弾性モジュール3の高さが第二弾性モジュール23の高さよりも大きくなり、そのうち、最上層の複数の弾性モジュールの横方向運動を制限するように、均衡パッド19を弾性クッションの高さ方向において最上層の複数の弾性モジュール上に敷設するとともに、パッド層4を弾性クッションの高さ方向において均衡パッド19上に敷設する。このように、均衡パッド19によって最上層に位置する全ての弾性モジュールの横方向動きを制限することによって、それぞれの弾性モジュールとの間がお互いに制約され、全ての弾性モジュールの全体安定性を向上できる。
【0106】
第三点として、本発明は、弾性クッションを提供し、当該弾性クッションは、上記第二点のうちいずれか一項に記載の弾性クッションの組立方法によって組み立てなる。上記のように、当該弾性クッションは、効果的に弾性クッションに対する組立と搬送を行うとともに、収納占用のスペースを減少する。また、当該弾性クッションは良好な快適さを具備する。また、本発明の弾性クッションは、屋外用クッション或いは弾性マットレスとして使用されてもよい。
【0107】
なお、第四点として、本発明は、家具を提供し、前記家具は、上記第一点と第三点のうちいずれか一項に記載の弾性クッションを含む。このように、当該弾性クッションによって、上記のように、当該家具のコストを低下しつつ、良好な安定性と快適さを具備し、全体品質を向上した。
【0108】
発明の保護範囲は、特許請求の範囲だけによるものである。本発明の教示に基づき、当業者は、本発明に開示された構造の置換構造を、実行可能な置換実施形態とすることや、本発明に開示された実施形態を組み合わせて新たな実施形態を生み出すことを容易に想起でき、これらも同様に、添付された特許請求の範囲に入る。