(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184490
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】アロマ管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231221BHJP
A61L 9/14 20060101ALN20231221BHJP
【FI】
G06Q50/10
A61L9/14
【審査請求】有
【請求項の数】39
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098293
(22)【出願日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】P 2022097061
(32)【優先日】2022-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】522241619
【氏名又は名称】蔡念佐
(74)【代理人】
【識別番号】100109553
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 一郎
(72)【発明者】
【氏名】蔡念佐
【テーマコード(参考)】
4C180
5L049
【Fターム(参考)】
4C180AA13
4C180CA03
4C180CB01
4C180CC15
4C180GG06
4C180GG08
4C180HH05
4C180HH14
4C180KK03
4C180LL06
4C180MM03
4C180MM04
4C180MM05
4C180MM06
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】利用者装置へリクエストしたアロマに近いアロマをデータベースから検索し装置が放出していた。データ構成やデータベースに市場で流通する仕組みが入り込む余地がなく、データの真正性確保や著作権者の保護などが明確ではなかった。
【課題を解決するための手段】インターネットを介して伝送されるアロマ発生用データ列パケット構造体をディフューザー装置で発生すべきアロマの種類を識別するためのアロマ種別識別情報を保持するための所定サイズのアロマ種別識別情報保持領域と、このアロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を保持するための所定サイズのアロマ属性情報保持領域とから構成した。さらには、NFT情報を保持するNFT情報保持領域を有する構成とした。データの真正性をブロックチェーン技術により確保し、NFTによって著作権を保護することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
計算機であるディフューザー装置(A)に読み取り実行可能に記載された所定サイズのアロマ発生用データ列パケット構造体であって、このパケット構造体のヘッダー又はペイロード格納部には、
前記ディフューザー装置(A)で発生すべきアロマの種類を識別するためのアロマ種別識別情報を保持するための所定サイズのアロマ種別識別情報保持領域と、
このアロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を保持するための所定サイズのアロマ属性情報保持領域と、
を有する、インターネットを介して伝送されるアロマ発生用データ列パケット構造体。
【請求項2】
NFT情報を保持するNFT情報保持領域をさらに有する請求項1に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体。
【請求項3】
後記するディフューザー装置(A)の制御情報出力部(AF)の制御情報のために用いられるディフューザー装置(A)制御情報保持領域をさらに有する請求項1または請求項2のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体。
【請求項4】
複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持するアロマ発生原料保持部(AA)と、
保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための発生原料別外部噴霧部(AB)と、
発生原料別外部噴霧部(AB)を制御する外部噴霧制御部(AC)と、
請求項1または請求項2のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するアロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)と、
取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得するアロマ種別識別情報取得部(AE)と、
取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御部(AC)に制御情報を出力する制御情報出力部(AF)と、
ネットワーク通信をするための通信部(AG)と、
を有するディフューザー装置(A)。
【請求項5】
請求項1または請求項2のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持すると、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して請求項4に記載のディフューザー装置(A)に出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)と、
を有するアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)。
【請求項6】
アロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)に登録するアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)をさらに有する請求項5に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)。
【請求項7】
請求項2に記載のNFT情報を取得するNFT情報取得部(CA)と、
取得したNFT情報を検証し、検証結果を取得するNFT情報検証部(CB)と、
取得した検証結果を出力する検証結果出力部(CC)と、
を有するNFT検証サーバ装置(C)。
【請求項8】
請求項1に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(DA)と、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体を請求項4に記載のディフューザー装置(A)に対して出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)と、
を有する記憶装置(D)。
【請求項9】
請求項4に記載のディフューザー装置(A)と、請求項5に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)と、からなるアロマ管理システム。
【請求項10】
外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する制御情報入力部(EA)と、
制御情報を保持する制御情報保持部(EB)と、
保持されている制御情報を編集する制御情報編集部(EC)と、
保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成するアロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)と、
生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために出力するアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)と、
を有するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)。
【請求項11】
利用者を識別する利用者識別情報を保持する利用者識別情報保持部(EF)をさらに有する請求項10に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)。
【請求項12】
利用者識別情報で識別される利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用権限に関する情報である利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得する利用権限情報取得部(EG)と、
制御情報編集部(EC)、前記アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)、のいずれか一以上の利用を前記取得した利用権限情報に基づいて制御する利用制御部(EH)と、
をさらに有する請求項11に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)。
【請求項13】
アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得部(EJ)と、
ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する転送部(EK)と、
転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける評価入力受付部(EL)と、
受け付けた評価をネットワークを介して出力する評価出力部(EM)と、
をさらに有する請求項10に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)。
【請求項14】
前記評価出力部(EM)は、前記評価を利用者識別情報と関連付けて出力する非匿名評価出力手段(EN)を有する請求項13に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)。
【請求項15】
ネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得する評価取得部(EO)をさらに有する請求項13又は請求項14のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)。
【請求項16】
複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持するアロマ発生原料保持ステップ(aa)と、
保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための発生原料別外部噴霧ステップ(ab)と、
発生原料別外部噴霧ステップ(ab)を制御する外部噴霧制御ステップ(ac)と、
請求項1または請求項2のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するアロマ発生用データ列パケット構造体取得ステップ(ad)と、
取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得するアロマ種別識別情報取得ステップ(ae)と、
取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御ステップ(ac)に制御情報を出力する制御情報出力ステップ(af)と、
ネットワーク通信をするための通信ステップ(ag)と、
を有する計算機であるディフューザー装置(A)の動作方法。
【請求項17】
請求項1または2のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するアロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)と、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して請求項4に記載の計算機であるディフューザー装置(A)に出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)と、
を有する計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法。
【請求項18】
アロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)に登録するアロマ発生用データ列パケット構造体登録ステップ(bc)をさらに有する請求項17に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法。
【請求項19】
請求項2に記載のNFT情報を取得するNFT情報取得ステップ(ca)と、
取得したNFT情報を検証し、検証結果を取得するNFT情報検証ステップ(cb)と、
取得した検証結果を出力する検証結果出力ステップ(cc)と、
を有する計算機であるNFT検証サーバ装置(C)の動作方法。
【請求項20】
請求項1に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するアロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(da)と、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体を請求項4に記載の計算機であるディフューザー装置(A)に出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(db)と、
を有する計算機である記憶装置(D)の動作方法。
【請求項21】
請求項16に記載の計算機であるディフューザー装置(A)の動作方法と、請求項17に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法と、からなる計算機であるアロマ管理システムの動作方法。
【請求項22】
外部噴霧制御ステップ(ac)に対して制御情報を入力する制御情報入力ステップ(ea)と、
制御情報を保持する制御情報保持ステップ(eb)と、
保持されている制御情報を編集する制御情報編集ステップ(ec)と、
保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケットを生成するアロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)と、
生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体登録部に登録するために出力するアロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)と、
を有する計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法。
【請求項23】
利用者を識別する利用者識別情報を保持する利用者識別情報保持ステップ(ef)をさらに有する請求項22に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法。
【請求項24】
利用者識別情報で識別される利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用権限に関する情報である利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得する利用権限情報取得ステップ(eg)と、
制御情報編集ステップ(ec)、前記アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)、のいずれか一以上の利用を前記取得した利用権限情報に基づいて制御する利用制御ステップ(eh)と、
をさらに有する請求項23に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法。
【請求項25】
アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)と、
ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する転送ステップ(ek)と、
転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける評価入力受付ステップ(el)と、
受け付けた評価をネットワークを介して出力する評価出力ステップ(em)と、
をさらに有する請求項22に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法。
【請求項26】
前記評価出力ステップ(em)は、前記評価を利用者識別情報と関連付けて出力する非匿名評価出力サブステップ(en)を有する請求項25に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法。
【請求項27】
ネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得する評価取得ステップ(eo)をさらに有する請求項25又は請求項26のいずれか一に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法。
【請求項28】
複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持するアロマ発生原料保持ステップ(aa)と、
保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための発生原料別外部噴霧ステップ(ab)と、
発生原料別外部噴霧ステップ(ab)を制御する外部噴霧制御ステップ(ac)と、
請求項1又は請求項2のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するアロマ発生用データ列パケット構造体取得ステップ(ad)と、
取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得するアロマ種別識別情報取得ステップ(ae)と、
取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御ステップ(ac)に制御情報を出力する制御情報出力ステップ(af)と、
ネットワーク通信をするための通信ステップ(ag)と、
を計算機であるディフューザー装置(A)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項29】
請求項1または2のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するアロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)と、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して請求項4に記載の計算機であるディフューザー装置(A)に出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)と、
を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項30】
アロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)に登録するアロマ発生用データ列パケット構造体登録ステップ(bc)をさらに請求項29に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項31】
請求項2に記載のNFT情報を取得するNFT情報取得ステップ(ca)と、
取得したNFT情報を検証し、検証結果を取得するNFT情報検証ステップ(cb)と、
取得した検証結果を出力する検証結果出力ステップ(cc)と、
を計算機であるNFT検証サーバ装置(C)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項32】
請求項1に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するアロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(da)と、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体を請求項4に記載の計算機であるディフューザー装置(A)に出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(db)と、
を有する計算機である記憶装置(D)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項33】
請求項28に記載の計算機であるディフューザー装置(A)に読み取り動作可能なプログラムと、請求項29に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に読み取り動作可能なプログラムと、からなる計算機であるアロマ管理システムに読み取り動作可能なプログラム。
【請求項34】
外部噴霧制御ステップ(ac)に対して制御情報を入力する制御情報入力ステップ(ea)と、
制御情報を保持する制御情報保持ステップ(eb)と、
保持されている制御情報を編集する制御情報編集ステップ(ec)と、
保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケットを生成するアロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)と、
生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体登録部に登録するために出力するアロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)と、
を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項35】
利用者を識別する利用者識別情報を保持する利用者識別情報保持ステップ(ef)をさらに請求項34に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項36】
利用者識別情報で識別される利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用権限に関する情報である利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得する利用権限情報取得ステップ(eg)と、
制御情報編集ステップ(ec)、前記アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)、のいずれか一以上の利用を前記取得した利用権限情報に基づいて制御する利用制御ステップ(eh)と、
をさらに有する請求項35に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項37】
アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)と、
ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する転送ステップ(ek)と、
転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける評価入力受付ステップ(el)と、
受け付けた評価をネットワークを介して出力する評価出力ステップ(em)と、
をさらに請求項34に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項38】
前記評価出力ステップ(em)は、前記評価を利用者識別情報と関連付けて出力する非匿名評価出力サブステップ(en)を請求項37に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に読み取り動作可能なプログラム。
【請求項39】
ネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得する評価取得ステップ(eo)をさらに請求項37又は請求項38のいずれか一に記載の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に読み取り動作可能なプログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アロマのデータ化と、データ化されたアロマのアロマデータの管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
人間の五感に関し機械化すべくセンサが研究され、五感のデジタル化が進んでいる。最も研究が遅れていた嗅覚に関しては、匂い、香りを感じ取る人間の嗅覚受容体が400近くあることがわかってきたが、においのデジタル化はまだ途上にある。特定の匂いをカートリッジ化し、座席に発生装置を仕込んだ映画館などは出てきているが、要素成分を組み合わせて匂いを合成する標準的な仕組みは、まだ実用化されていない。
【0003】
特許文献1には、検索可能なデータベースに少なくとも基づいて、特定の香りが要求される状況を示す入力信号についての香り生成情報を導出し、デジタル制御可能な香り送出装置を動作させて、前記選択された香りを発生及び送出する方法が開示されている。前記データベース内には、香りの説明及び標識原料及び付随調合、化学物質パラメータ、消費者または個々のデータ優先、味覚及び知覚、ならびに/あるいは香り原料または組成の使用またはユーザへの送出を支配する規制上の制約、限定、パラメータ、または条件を記憶する。データベースに保持されている情報には、上記のように標識原料及び付随調合以外の情報も含まれていることの例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術は、自身が欲しい香りを装置にリクエストすることで、要求に近い香りを装置が放出する、というものであり、リクエストする情報の形式や、これに基づいて香りを検索する情報の形式、香りの情報の形式などはブラックボックスであった。従って、香りに創造性が加えられたり、香り自身が進歩してより本物に近い香りや、より快感を呼び起こす香りへと進化したりするというプロセスが入り込む余地がなかった。これは、以上述べたとおり、香りの情報が予め定められたデータベースにブラックボックス化して固定されており、市場を流通するような仕組みが入り込む余地がなかったからである。
【0006】
また、特許文献1の技術では、原材料や組成を使用することの規制や、他のユーザデバイスへの有線または無線命令(伝送)のための関連する規制上の制約(すなわち、送出用の化学物質または化学物質濃度の限られた使用)に関しては情報としてデータに盛り込むことが記載されているが、データの真贋や、法規制には準じるが人に不快感を与えるような香りデータの伝送の規制や、データの著作権や使用権などに関して開示されていないという課題もあった。
【0007】
そこで本発明では、アロマ発生用データ列パケット構造体をインターネットを介して流通可能な所定の形式に限定した。インターネットを介して流通可能な形式に限定することによって、アロマ発生用データ列パケット構造体が市場を流通することを可能とし、多くのユーザが使用し評価可能とするとともに、同じ形式でデータを作る限り何人も自己のオリジナルなアロマ発生用データ列パケット構造体を作成可能として、アロマ発生用データ列パケット構造体に多くのユーザの独創性や個性を込めることを可能とした。つまり、アロマの世界が常に進歩し続けるような仕組みを創造した。
【0008】
においや香り(本願明細書では以下アロマと表記する)に関して、アロマを再現するためのアロマ発生用データ列パケット構造体について、調合に関する情報に加え、アロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を加えたアロマ発生用データ列パケット構造体を提供する。またデータのオリジナル性や使用権に関する情報としてNFT情報をさらに保持するアロマ発生用データ列パケット構造体を提供する。このようなアロマ発生用データ列パケット構造体を使用するディフューザー装置、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置、NFT検証サーバ装置、記憶装置の単体と、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置とからなるアロマ管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上のようなアロマ管理ステムに関する課題を解決するために、本願では
第一の発明として、
計算機であるディフューザー装置(A)に読み取り実行可能に記載された所定サイズのアロマ発生用データ列パケット構造体であって、このパケット構造体のヘッダー又はペイロード格納部には、
前記ディフューザー装置(A)で発生すべきアロマの種類を識別するためのアロマ種別識別情報を保持するための所定サイズのアロマ種別識別情報保持領域と、
このアロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を保持するための所定サイズのアロマ属性情報保持領域と、
を有する、インターネットを介して伝送されるアロマ発生用データ列パケット構造体を提供する。
【0010】
第二の発明として、第一の発明を基礎とする、
NFT情報を保持するNFT情報保持領域をさらに有するアロマ発生用データ列パケット構造体を提供する。
【0011】
第三の発明として、第一又は第二の発明のいずれか一を基礎とする、
後記するディフューザー装置(A)の制御情報出力部(AF)の制御情報のために用いられるディフューザー装置(A)制御情報保持領域をさらに有するアロマ発生用データ列パケット構造体を提供する。
【0012】
第四の発明として、
複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持するアロマ発生原料保持部(AA)と、
保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための発生原料別外部噴霧部(AB)と、
発生原料別外部噴霧部を制御する外部噴霧制御部(AC)と、
第一又は第二の発明のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するアロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)と、
取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得するアロマ種別識別情報取得部(AE)と、
取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御部(AC)に制御情報を出力する制御情報出力部(AF)と、
ネットワーク通信をするための通信部(AG)と、
を有するディフューザー装置(A)を提供する。
【0013】
第五の発明として、
第一の発明から第三の発明のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)と、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して請求項3に記載のディフューザー装置(A)に出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)と、
を有するアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)を提供する。
【0014】
第六の発明として、第五の発明を基礎とする、
アロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)に登録するアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)をさらに有するアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)を提供する。
【0015】
第七の発明として、第二の発明のNFT情報を取得するNFT情報取得部(CA)と、
取得したNFT情報を検証し、検証結果を取得するNFT情報検証部(CB)と、
取得した検証結果を出力する検証結果出力部(CC)と、
を有するNFT検証サーバ装置(C)を提供する。
【0016】
第八の発明として、第一から第三の発明のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(DA)と、
保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体を第四の発明のディフューザー装置(A)に対して出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)と、を有する記憶装置(D)を提供する。
【0017】
第九の発明として、第四の発明のディフューザー装置(A)と、第五又は第六の発明のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)と、からなるアロマ管理システムを提供する。
【0018】
第十の発明として、
外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する制御情報入力部(EA)と、
制御情報を保持する制御情報保持部(EB)と、
保持されている制御情報を編集する制御情報編集部(EC)と、
保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケットを生成するアロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)と、
生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体登録部に登録するために出力するアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)と、
を有するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を提供する。
【0019】
第十一の発明として、第十の発明を基礎とする、
利用者を識別する利用者識別情報を保持する利用者識別情報保持部(EF)をさらに有するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を提供する。
【0020】
第十二の発明として、第十または十一の発明のいずれか一を基礎とする、
利用者識別情報で識別される利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用権限に関する情報である利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得する利用権限情報取得部(EG)と、
制御情報編集部(EC)、前記アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)、のいずれか一以上の利用を前記取得した利用権限情報に基づいて制御する利用制御部(EH)と、
をさらに有するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を提供する。
【0021】
第十三の発明として、第十から第十二の発明のいずれか一を基礎とする、
アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得部(EJ)と、
ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する転送部(EK)と、
転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける評価入力受付部(EL)と、
受け付けた評価をネットワークを介して出力する評価出力部(EM)と、
をさらに有するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を提供する。
【0022】
第十四の発明として、第十から第十三のいずれか一を基礎とする、
前記評価出力部(EM)は、前記評価を利用者識別情報と関連付けて出力する非匿名評価出力手段(EN)を有するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を提供する。
【0023】
第十五の発明として、第十から第十四の発明のいずれか一を基礎とする、
ネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得する評価取得部(EO)をさらに有するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を提供する。
【0024】
さらに、上記の計算機であるディフューザー装置(A)と、計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)と、計算機であるNFTデータサーバ装置(C)と、計算機である記憶装置(D)と、計算機であるアロマ管理システムと、計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)それぞれの動作方法と、それぞれに読み込み可能な動作プログラムも提供する。またそれぞれの動作プログラムは記憶媒体に記録されたものであってもよい。
【発明の効果】
【0025】
主に以上のような構成をとる本発明では、インターネットを介して流通可能な形式に限定することによって、アロマ発生用データ列パケット構造体が市場を流通することを可能とし、多くのユーザが使用し評価可能とするとともに、同じ形式でデータを作る限り何人も自己のオリジナルなアロマ発生用データ列パケット構造体を作成可能として、アロマ発生用データ列パケット構造体に多くのユーザの独創性や個性を込めることを可能とした。においや香り(本願明細書では以下アロマと表記する)に関して、アロマを再現するためのアロマ発生用データ列パケット構造体について、調合に関する情報に加え、アロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を加えたアロマ発生用データ列パケット構造体を提供する。またデータのオリジナル性や使用権に関する情報としてNFT情報をさらに保持するアロマ発生用データ列パケット構造体を提供する。このようなアロマ発生用データ列パケット構造体を使用するディフューザー装置、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置、NFT検証サーバ装置、記憶装置の単体と、ディフューザー装置とアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置からなるアロマ管理ステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施形態1にかかる発明のデータ列構成の一例を示す図
【
図2】実施形態2にかかる発明のデータ列構成の一例を示す図
【
図3】実施形態3にかかる発明のデータ列構成の一例を示す図
【
図5】実施形態4にかかる発明の動作フローチャート図
【
図8】実施形態5にかかる発明の動作フローチャート図
【
図11】実施形態6にかかる発明の動作フローチャート図
【
図14】実施形態7にかかる発明の動作フローチャート図
【
図17】実施形態8にかかる発明の動作フローチャート図
【
図20】実施形態9にかかる発明の動作フローチャート図
【
図21】実施形態9にかかる発明のアロマ管理ステムの全体構成概略図
【
図22】実施形態10にかかる発明の機能ブロック図
【
図23】実施形態10にかかる発明の動作フローチャート図
【
図24】実施形態10にかかる発明のハードウェア図
【
図25】実施形態11にかかる発明の機能ブロック図
【
図26】実施形態11にかかる発明の動作フローチャート図
【
図27】実施形態11にかかる発明のハードウェア図
【
図28】実施形態12にかかる発明の機能ブロック図
【
図29】実施形態12にかかる発明の動作フローチャート図
【
図30】実施形態12にかかる発明のハードウェア図
【
図32】実施形態13にかかる発明の動作フローチャート図
【
図33】実施形態13にかかる発明のハードウェア図
【
図34】実施形態14にかかる発明の機能ブロック図
【
図35】実施形態14にかかる発明の動作フローチャート図
【
図36】実施形態14にかかる発明のハードウェア図
【
図37】実施形態15にかかる発明の機能ブロック図
【
図38】実施形態15にかかる発明の動作フローチャート図
【
図39】実施形態15にかかる発明のハードウェア図
【
図40】本発明のアロマ管理システムの全体構成概略図
【
図41】本発明のディフューザー装置(A)、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)、NFT検証サーバ装置(C)、記憶装置(D)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェアの例を示す図
【
図43】実施形態8にかかる発明の処理の流れを示す模式
図1
【
図44】実施形態8にかかる発明の処理の流れを示す模式
図2
【
図45】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのTOP画面例
【
図46】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのアロマ再生画面例
【
図47】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのライブラリ検索画面例
【
図48】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのライブラリ整理画面例
【
図49】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのアロマレシピ購入画面例1
【
図50】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのアロマレシピ購入画面例2
【
図51】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのアロマレシピ購入画面例3
【
図52】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのアロマレシピ作成画面例1
【
図53】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのアロマレシピ作成画面例2
【
図54】本発明の実施形態のアロマ管理システムアプリのアロマの評価画面例
【発明を実施するための形態】
【0027】
<全実施形態の説明の前提>
<本発明を構成し得るハードウェアについて>
本件発明は、原則的に電子計算機を利用する発明であるが、少なくとも一部はソフトウェアによって実現され、ハードウェアによっても実現され、ソフトウェアとハードウェアの協働によっても実現される。この場合に、ソフトウェアはハードウェア資源を利用して各種演算を行い求められるデータや情報を通じて諸機能を実現する。ソフトウェアによる情報処理が、ハードウェア資源を用いて具体的に実現されていると言える。
【0028】
本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウェアでは、計算機の基本的構成であるCPU、メモリ、バス、入出力装置、各種周辺機器、ユーザーインターフェイスなどによって構成される。各種周辺機器には、記憶装置、インターネット等インターフェイス、インターネット等機器、LAN機器、Wifi(登録商標)機器、ディスプレイ、ディスプレイインターフェイス、キーボード、マウス、スピーカ、マイク、カメラ、ビデオ、テレビ、CD装置、DVD装置、ブルーレイ装置、USBメモリ、USBメモリインターフェイス、着脱可能タイプのハードディスク、一般的なハードディスク、プロジェクタ装置、SSD、電話、ファックス、コピー機、印刷装置、ムービー編集装置、各種センサ装置などが含まれうる。
ディフューザーのような家庭用電気製品には、簡易なコンピュータが組み込まれているものがあります。これらのコンピュータは、特定の機能や制御を目的として設計されていますが、一般的な構造や要素は次のようになります。マイクロコントローラ:マイクロコントローラは、CPU、メモリ、入出力ポート、タイマ、シリアル通信インターフェースなどを1つのチップに統合したものです。プログラムメモリ(フラッシュメモリ)に組み込まれたソフトウェア(ファームウェア)に基づいて、特定のタスクや機能を制御します。入力装置:家電製品では、ボタン、タッチパネル、リモコンなどが一般的な入力装置として利用されます。これらの装置によってユーザーの入力が受け取られます。
出力装置:LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ、音声出力、モーター制御など、家電製品の機能に応じた出力装置があります。コンピュータはこれらの出力装置を制御して情報を表示したり、動作を制御します。温度センサー、湿度センサー、光センサー、加速度センサーなどのセンサーは、周囲の状態や入力情報を取得するために使用されます。コンピュータはセンサーからのデータを解釈し、制御に利用します。制御アルゴリズム:家電製品のコンピュータは、事前にプログラムされた制御アルゴリズムに基づいて動作します。例えば、温度制御、時間制御、センサーデータの解析など、特定の機能やタスクを実行します。これらの要素が組み合わさり、家電製品のコンピュータは特定の機能を実現します。例えば、ディフューザーのコンピュータは加熱時間や噴出量を制御します。
【0029】
また、本システムは、必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく、複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また、通信は、LANであってもWAN、Wifi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、赤外線通信、超音波通信であってもよく、さらに、一部が国境を跨いで設置されていてもよい。
【0030】
<全実施形態における本願発明の自然法則の利用性の充足>
【0031】
本発明は、計算機とソフトウェアとの協働で機能するものである。本発明では一般インターネット回線又は専用回線を介して、アロマ発生用データ列パケット構造体管理サーバ装置(B)と、アロマを再現するディフューザー装置(A)とを接続したアロマ管理システムとして、前記アロマ発生用データ列パケット構造体管理サーバ装置(B)と、アロマを再現するディフューザー装置(A)間でアロマ発生用データ列パケット構造体を通信で送付したり、データの照会をしたりする。またデータの照会に関しては、特にNFT情報を追加したアロマ発生用データ列パケット構造体については、NFT検証用サーバ装置(C)と認証に関するやり取りを行う。記憶装置(D)は保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をディフューザー装置(A)へ出力する。またアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)はネットワークを介して、アロマ発生用データ列パケット構造体を出力したり取得したり、評価を出力したりする。ICTならではの処理が含まれているのでいわゆるビジネスモデル特許として成立するものである。この観点からも本願発明は計算機などのリソースを請求項や明細書に記載された事項と、それらの事項に関係する技術常識に基づいて判断すれば、本願発明は自然法則を利用したものであることとなる。
【0032】
<特許法で求められる自然法則の利用の意義についての出願人の理解>
【0033】
特許法で求められる自然法則の利用とは、法目的に基づいて、発明が産業上利用性を有し、産業の発達に寄与するものでなければならないとの観点から、産業上有用に利用することができる発明であることを担保するために求められるものである。つまり、産業上有用であること、すなわち出願に際して宣言した発明の効果がその発明の実施によってある一定の確実性の下再現できることを求めるものである。この観点から自然法則利用性とは、発明の効果を発揮するための発明の構成である発明特定事項(発明構成要件)のそれぞれが発揮する機能が自然法則を利用して発揮されるものであればよい、と解釈される。さらに言えば、発明の効果とはその発明を利用する利用者に所定の有用性を提供できる可能性があればよいのであって、その有用性を利用者がどのように感じたり、考えたりするかという観点で見るべきではない。したがって、アロマ発生用データ列パケット構造体を利用してアロマ発生するディフューザー装置(A)の利用者や、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用者や、記憶装置(D)の利用者や、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の管理運営者や、NFT検証サーバ装置(C)の管理運営者や、アロマ発生用データ列パケット構造体を送信する管理運営者や、前記データの作成者や、評価の出力者などが本アロマ管理システムによって得る効果が心理的な効果(安心できる等)であったとしても、その効果自体は求められる自然法則の利用性の有無を判断するための対象外の事象である。
【0034】
<ハードウェア構成>
図40に本発明のアロマ管理システム(4050)の全体構成の概略を示す。インターネット回線(他の商用回線や専用回線でもよい)を介して、本システムのディフューザー装置(A)(4010)と、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(4020)と、NFT検証サーバ装置(C)(4030)と、記憶装置(D)(図示せず)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(4060)とが有線又は無線(Wifi(登録商標)や携帯電話回線網など)で接続されている。インターネット回線(他の商用回線や専用回線でもよい)を介して、アロマ発生用データ列パケット構造体を送受信し処理を行う。本発明のアロマ管理システム(以下、本システムと略記することがある)の利用者や管理運営者が使用する上記の装置については、本明細書中ではPCに準じた構成として説明するが、PCの構成には限定されない。ディフューザー装置(A)を除く装置は、ノートPC、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットなどの情報機器(インターネット接続機能と、本システム利用に足る性能を有している)と、それらの機器上で動作するソフトウェア(アプリ)によって構成されていてもよい。
【0035】
本発明のアロマ管理システムを構成するディフューザー装置(A)(4010)と、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(4020)と、NFT検証サーバ装置(C)(4030)と、記憶装置(D)(図示せず)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(4060)については、本明細書中では特記しない限り主にPCに準じた構成の場合を例として説明する。
図41は本発明の実施形態における各装置のPCに準じたハードウェア構成の一例を示す図である。また、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)はスマートフォンに準じた構成でもよいが、基本はPCに準じるため。説明を省略する。
【0036】
この図にあるように、計算機は、マザーボード上に構成されるチップセット、CPU、不揮発性メモリ、メインメモリ、各種バス、BIOS(またはUEFI)、USBやLANなどの各種周辺機器や通信回線接続用インターフェイス、リアルタイムクロック等や、グラフィックカードなどの拡張カードからなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバ(USBなどの各種インターフェイス、カメラ、マイク、スピーカ又はヘッドホン、ディスプレイなどの各種機器組込み用)、各種プログラムなどと協働して動作する。USB端子(またはPS/2ポート)経由で接続されるキーボードやマウスなどの入力信号も用いて、本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウェア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。計算機はLAN端子などを通じてインターネット回線へ接続される。インターネット回線への接続にWiFi(登録商標)を使用して接続したり、携帯電話回線網を介して接続したりしてもよい。
【0037】
以下ハードウェアとしてコンピュータを構成する主な部品について、例として説明する。なおこれらの例に本発明は限定されない。
≪チップセット≫
【0038】
「チップセット」は、計算機のマザーボードに実装され、CPUの外部バスと、マザーボードに搭載された不揮発性メモリや周辺機器を接続する標準バスとの連絡機能、つまりブリッジ機能を集積した大規模集積回路(LSI)のセットである。古くは、CPUと接続しメインメモリやグラフィックス処理用のチップ(GPU)を搭載したグラフィックスカードとの間のように高速性を求められる処理を行うノースブリッジと、ノースブリッジと接続し比較的低速なインターフェイスとの間の処理をするサウスブリッジの2チップ構成であった。近年は、CPUにノースブリッジ機能が統合され、以前のサウスブリッジのみとなったが、引き続きチップセットとも呼ばれる。本明細書ではCPUにノースブリッジの機能が内蔵されたサウスブリッジのみの1チップ構成で説明する。なお前記のようにノースブリッジとサウスブリッジの2チップ構成の場合でも、サウスブリッジの機能をもCPUに統合したチップセットなしの場合でも、本発明の効果は変わらない。
【0039】
(サウスブリッジ)
チップセットが1構成チップ時のサウスブリッジは、PCI Expressインターフェイス(スロット)、SATA(Serial ATA)またはeSATAインターフェイス、USBインターフェイス、LAN(Ethernet)インターフェイス、リアルタイムクロックなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。1チップ構成時のチップセットは、ディスプレイや、USB/LAN端子などの外部接続や、HDDやSSDとの接続用のSATAなどや、PCI Expressなどのインターフェイスを制御する処理を行うチップであり、CPUとはポイント・ツー・ポイントのハードウェアインターフェイス(例えばDMI:Direct Media Interface)で接続される。チップによっては、不揮発性メモリ(HDDなど)のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks:複数のHDDなどをひとつのドライブのように認識・表示させる技術)をサポートする。
また近年使われることが少なくなった、高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、RS-232Cなどのシリアルポート、プリンタ向けのIEEE1284などのパラレルポート、ISAバスなどをサポートする場合には、サウスブリッジにLow Pin Countバスで接続するスーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIが使われる。
【0040】
≪バス≫
バスにはパラレルバスとシリアルバスとがある。パラレルバスは、ビット数分の信号線を用意して、クロックに同期させて伝送する。クロック信号の専用線をデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。シリアルバスは、1ビットずつデータを転送する。
マザーボード上の周辺機器や各種制御部と、CPU(MPU)と、を繋ぐためにバスが用いられる。CPU内部でCPUコアとキャッシュメモリなどを接続する内部バスに対し、CPUとCPU外のメモリ等を接続するためのバスは外部バスと呼ばれる。CPUに内蔵されたメモリコントローラとメインメモリとの間をつなぐ外部バスは、例えばDDR4-SDRAM(Double-Data-Rate4 Synchronous Dynamic Random Access Memory)を使用するDDR4規格対応の場合は64bit幅のパラレルバスである。DDR4規格の一例としてDDR4-3200メモリ規格対応であれば、メモリ最大動作周波数3200MHz×バス幅64(bit)÷8(bit→Byte変換)=25.6(GB/s)の帯域幅となる。CPUとサウスブリッジ間の接続には上記のようにDMI(Direct Media Interface)などのポイント・ツー・ポイント接続が使われる。
PCI ExpressやSATA等の外部接続用の拡張バスはチップセットによって連結される。パラレルバスとしては、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。
シリアルバスは、1ビットずつデータを転送する。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI Expressでは、ポイント・ツー・ポイント配線とシリアル転送方式を採用している。USBや、SATAもデータ転送はシリアルである。
【0041】
≪CPU≫
【0042】
CPUはメインメモリ上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで信号からなる情報を同じくメインメモリ上に出力する。CPUは計算機内での演算を行なう中心として機能する。なお、CPUは演算の中心となるCPUコア部分と、その周辺部分とから構成され、CPU内部にレジスタ、キャッシュメモリ(1次、2次、3次)や、キャッシュメモリとCPUコアとを接続する内部バス、メモリコントローラ、タイマー、サウスブリッジとの接続バスとのインターフェイスなどが含まれる。CPUにグラフィック機能(GPU)を統合している場合は、グラフィックスインターフェイスやCPUコアと接続する内部バスなども含まれる。GPUを内蔵したCPUで外付けグラフィックスボードを使用する場合は、CPUに内蔵されたグラフィックインターフェイス(PCI Expressなど)に接続される。
なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。実施形態での説明は2コアタイプのものであるが、これに限定されない。またCPUチップを複数備える構成であってもよい。CPU内にプログラムを内蔵することもできる。
【0043】
≪不揮発性メモリ≫
【0044】
(HDD)
【0045】
ハードディスクドライブの基本構造は、磁気ディスク、磁気ヘッド、および磁気ヘッドを搭載するアームから構成される。外部インターフェイスは、SATA(過去ではATA)やSAS(Serial Attached SCSI、過去ではSCSI)などを採用することができる。HDDのインターフェイスは大きくは前記のATA系とSCSI系に二分される。ATA系は物理的に接続された相手に一方的にデータを送る方式であり、マザーボード上のBIOS(またはUEFI)に依存するために、CPUの処理時間を常に要求する。SCSI系は接続された相手の状態を確認しながら正確にデータを送る方式であり、HDD内に制御用システムを備えるため、CPUの負荷を抑えられる。ATA系は廉価で大容量であるが、SCSI系はサーバ向けのシステムから発展し、高速性や拡張性の高さで優れ、SCSIコマンドをマルチスレッドで処理できるため、高負荷環境下でも高い信頼度をもつ。
HDDは容量単価に優れるが、上記のように可動部を含むためアクセスに時間を要することや機械的故障の懸念があることから、高い信頼性を要求されるサーバ装置向けなどでRAIDを使い、複数台のHDDに同時に分散して読み書きしたり、複数のHDDに同じファイルを書き込んだりといった構成をとることができる。
【0046】
(フラッシュメモリ)
現在、NAND型フラッシュメモリとNOR型フラッシュメモリの2種が一般に使われている。読み出し書き出し速度は一長一短あるが、NAND型の方が高集積化には有利であり、データストレージ用途に使われる。ハードディスクドライブと比較し、可動部がないため小型で、稼動時の振動や音が発生しない。但し容量単価はハードディスクドライブを置き換えるようなところまで下がってはいない。ハードディスクドライブよりも高価だが、装置が小型化でき、衝撃などにも強くなるという利点がある。スマートフォンや携帯情報端末では、搭載されるデータストレージ目的の記憶容量は通常64GB~256GB程度であるため、小型軽量化目的もあってフラッシュメモリが使われる。PCなどではOSやアプリケーションソフトを記憶するアクセス頻度の高いドライブにはフラッシュメモリからなるソリッドステートドライブ(SSD)が使用されるようになりつつある。
【0047】
≪ディフューザー装置≫
アロマ発生原料を装置内に有し、加熱や振動衝撃(超音波発生素子によるものなどを言うがこれに限定されない。)などによってアロマ発生原料(液体、粉体、固体、ゲル状体などいずれでもよい。)からアロマ物質を気化又は微小粒子として放出させるなどしてアロマを発生させ、アロマを輸送する輸送ガスに載せて大気中に噴霧し、利用者の鼻孔に達せしめ、アロマとして認知させる。アロマ発生原料は一般的なアロマに対応できる複数の原料を所定回数使用できるようなカートリッジにまとめた物でもよいし、別々の容器に原料1種類ずつ納める態様でもよい。既知の技術であるインクジェット方式に準じてアロマを発生させることができる。
【0048】
最も代表的な構造としては、人間の嗅覚受容体の数分、その感知するアロマを発生するアロマ発生原料のウエルを準備し、特定のアロマに対応する人間の嗅覚受容体に相当するウエルからアロマ発生原料を気化又は微粒子として放出させるように構成する。人間の嗅覚受容体はおよそ400種類と言われているが、必ずしも400ウエル準備する必要はなく、人間が感じる主要なアロマを構成する主要嗅覚受容体に対応するウエルを準備すればよい。例えば主要なアロマに対応するウエルの数は50~100種程度である。また、複数のアロマにわたって共通的に使用されるウエルがあるので、そのようなウエルに関しては他のウエルよりもアロマ発生原料の収容能力を高く設計することが好ましい。
【0049】
輸送ガスは、周囲の空気を吸気用ファンで取り入れたりコンプレッサーで圧縮したりしてから輸送ガスとして吹き出すように構成してもよい、または高圧の窒素ボンベなどをディフューザー装置に内蔵又は接続し輸送ガスとして使用してもよい。周囲の空気を使用する場合は輸送ガスの供給は事実上無尽蔵だが、吸気ファンやコンプレッサーなどの作動音が生じることと作動用のエネルギー(電力)を要する。窒素ボンベなど高圧ガスを使用する場合はファン等の作動用のエネルギーが不要であり作動音もほぼ生じないが、輸送ガスの量は有限であり、定期的にボンベ交換が必要になる。輸送ガスは無臭であることが望ましいが、ベースとなる香料を有して、アロマ発生原料から生じるアロマと混合され所望のアロマとなるように構成してもよい。
【0050】
≪ディフューザー装置:制御情報≫
上記のようなアロマ発生原料のウエルを複数備えたカートリッジまたは、ウエルごとの個別の容器をディフューザー装置に備え、それぞれのウエルからアロマ発生原料を気化または微粒子として放出するように制御を行う。そのための制御としてディフューザー装置の外部噴霧制御部は発生原料別外部噴霧部へ制御情報を出力する。その制御情報について
図42の例を用いて説明する。
図42は横軸が時間軸(左端が0)、縦軸が外部噴霧強度、奥行きがアロマ発生原料の種別(手前から奥へ1から5)を示している。外部噴霧強度とは、本明細書中では単位時間あたりにアロマ発生原料が外部に噴霧される量である。外部噴霧強度の加減は、輸送ガス単位体積当たりのアロマ発生原料の気化または微粒子としての放出量を増やしたり、輸送ガス単位体積当たりのアロマ発生原料の気化または微粒子としての放出量を一定に保ったまま輸送ガスの量を増やしたりして調整する。
【0051】
図42はアロマ発生原料ごとに、時間毎の外部噴霧強度の推移を示すプロファイルを示している。アロマ発生原料1は、一番手前の実線グラフであり、5種の原料中で最も早く外部噴霧強度のピークが訪れ、その後外部噴霧強度が落ちる。アロマ発生原料2(点線)は0時点からではなく少し遅れて噴霧し始め、アロマ発生原料1より遅れて、低い外部噴霧強度のピークとなるが、ピークを越えた後も噴霧強度は0とならずに漸減する。
図42に示す5種のアロマ発生原料の外部噴霧強度プロファイルを重ねた結果として、所定の一つのアロマが生じる。
図42に示されるような、一つのアロマを発生させるために必要なアロマ発生原料ごとの時間毎の外部噴霧強度プロファイルからなる情報が、制御情報である。このように制御情報によってディフューザー装置の発生原料別外部噴霧部が制御される。
【0052】
≪メインメモリ≫
【0053】
CPUが直接アクセスしてメインメモリ上の各種プログラムを実行する。メインメモリは揮発性のメモリでDRAMが用いられる。メインメモリ上のプログラムはプログラムの起動命令を受けて不揮発性メモリからメインメモリ上に展開される。その後もプログラム内で各種実行命令や、実行手順に従ってCPUがプログラムを実行する。
【0054】
≪オペレーティングシステム(OS)≫
【0055】
オペレーティングシステムは計算機上の資源をアプリケーションに利用させるための管理をしたり、各種デバイスドライバを管理したり、ハードウェアである計算機自身を管理するために用いられる。小型の計算機ではオペレーティングシステムとしてファームウェアを用いることもある。
【0056】
≪UEFI≫
【0057】
以前使用されていたBIOSを発展させた後継として同様の役割をするUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)が近年使われている。UEFIもBIOSと同様フラッシュROMに格納された状態でマザーボード上に搭載される。UEFIを収めたフラッシュROMチップは、計算機のハードウェアを立ち上げてオペレーティングシステムを稼働させるための手順をCPUに実行させるもので、最も典型的には計算機の起動命令を受けるとCPUが最初に読取りに行くハードウェアである。ここには、ディスク(不揮発性メモリ)に格納されているオペレーティングシステムのアドレスが記載されており、CPUに展開されたUEFIによってオペレーティングシステムが順次メインメモリに展開されて稼働状態となる。なお、UEFIは、バスに接続されている各種デバイスの有無をチェックするチェック機能をも有している。チェックの結果はメインメモリ上に保存され、適宜オペレーティングシステムによって利用可能な状態となる。なお、外部装置などをチェックするようにUEFIを構成してもよい。
【0058】
図に示すように、本発明は基本的に汎用計算機プログラム、各種デバイスで構成することが可能である。計算機の動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムをメインメモリにロードして、メインメモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信はバス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。インターフェイスには、ディスプレイインターフェイス、USB、LAN端子、PCI Expressインターフェイス、通信バッファ等が考えられる。
【0059】
<本願発明において使う用語について>
【0060】
「識別情報」とは、何らかを識別するために用いられる記号、文字、符号などである。ただし、識別情報そのものが識別される情報そのものである場合があってもよい。例えば、文字列記録Aを識別する情報である識別情報が、文字列記録A自身である場合があってよい。従ってアロマ種別識別情報は単なる記号、文字、符号である場合とその記号、文字、符号などで識別されるアロマの名称やアロマ発生用データ列パケット構造体の作成者名などである場合が同時に成立してもよい。ただし個人情報保護の観点から言えば、公開される可能性がある識別情報に氏名等の個人情報を含めることは好ましくない。
【0061】
「関連付け」とは、二以上の情報が直接的に関連付けられている場合の他、二以上の情報が他の一以上の情報を介して間接的に関連付けられている場合も含む意味で本願明細書においては用いられる。間接的な関連付けは、必ずしも一の装置(筐体が一の筐体である装置)内での関連付けに限定されず、複数の装置にわたって関連付けられている場合も含まれる。
【0062】
「基づいて」とは、対象そのものに拠る場合と、対象に何らかの処理をした後のものに拠る場合の両方を含む。例えば、「Aという情報に基づくB」とは、「A」そのものに拠る「B」の場合と、「A」に所定の比率(例1.1倍)を乗じるなどの処理を行った後の情報による「B」の場合をも含む。
【0063】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。なお本願明細書では、匂い、香り、芳香、臭いなどを総称する言葉として「アロマ」を使用する。説明中の構成やステップやプログラムに添えられた英字2文字の符号の文字は、左側の英字がどの装置に関する構成やステップやプログラムかを示す。例えば発生原料別外部噴霧部(AB)はディフューザー装置(A)に関し、発生原料別外部噴霧ステップ(ab)はディフューザー装置(A)の動作方法に関し、発生原料別外部噴霧プログラム(ab)はディフューザー装置(A)に読み取り動作可能なプログラムに関する。また図中の機能ブロック図の4桁の数字で示される符号は、図面番号を示す上2桁の数字と、本明細書中でそれぞれの部分に固有の番号として割り振った数字である下2桁の数字と、を組み合わせた符号である。
【0064】
<実施形態1 概要>主に請求項1
実施形態1のアロマ発生用データ列パケット構造体は、ディフューザー装置(A)で発生すべきアロマの種類を識別するためのアロマ種別識別情報を保持するアロマ種別識別情報保持領域に加え、このアロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を保持するアロマ属性情報保持領域を持つことが特徴である。
【0065】
<実施形態1 機能的構成>
図1は、本実施形態のアロマ発生用データ列パケット構造体の構成の一例を示す図である。同図に示すように、実施形態1のアロマ発生用データ列パケット構造体(0100)は、アロマ種別識別情報保持領域(0101)と、アロマ属性情報保持領域(0102)と、からなる。
【0066】
なお、上記構成は本発明を実施するための一例であって、本発明が克服すべき課題及びその効果と矛盾しない範囲において適宜その機能を省略したり、新たな機能を付加したりしてよい。後記実施形態2と3の説明でも同様である。
【0067】
<実施形態1 構成の説明>
<実施形態1 アロマ種別識別情報保持領域(0101)>
「アロマ種別識別情報保持領域」(0101)は、ディフューザー装置(A)で発生すべきアロマの種類を識別するためのアロマ種別識別情報を保持するための所定サイズとしてアロマ発生用データ列パケット構造体内に構成されている。
【0068】
「アロマ種別識別情報」とは、アロマをディフューザー装置(A)にて再現し発生させるため、アロマの種別を識別するための情報である。例えば桜の匂いのアロマであれば「ソメイヨシノ」、「カンヒザクラ」、「カワヅザクラ」、「ケイオウザクラ」、「アズマニシキ」などの品種名や、「ソメイヨシノ-満開」、「ソメイヨシノ-散り始め」などの品種と時期や、「ソメイヨシノ―吉野山」、「ソメイヨシノ―白石川堤」などの品種と場所の組合せや、単なる英字や数字の文字列や、アロマの種別に対応する制御情報又は/及び後記アロマ属性情報を識別するための情報である。アロマ識別情報は該当するアロマを発生させるための制御情報そのものであってもよい。
【0069】
アロマ識別情報が、アロマ発生原料を用いて後記発生原料別外部噴霧部(AB)からアロマを外部へ噴霧するための制御情報であった場合について説明する。制御情報は使用するアロマ発生原料の種別や、発生期間内において各アロマ発生原料から噴霧するプロファイルなどからなる情報である。使用するアロマ発生原料が、例えばA、Bの2種類だった場合に、アロマ発生開始時からアロマ発生原料Aから噴霧されるアロマAは所定強度に達した後一定強度を維持し、発生期間終了と同時に噴霧停止する。アロマ発生原料Bから噴霧されるアロマBはアロマAから所定時間後れて噴霧開始し、所定強度に達した後、所定の減衰速度で噴霧量を減らし発生期間終了前の所定時で停止するなどのような制御を行う。
【0070】
アロマ種別識別情報が制御情報出会った場合のアロマ種別識別情報保持領域の所定サイズの例について説明する。人間が匂いを感じ取る嗅覚受容体の数は一般的に約400種類と言われている(ヒトは396の機能する嗅覚受容体の遺伝子を持つと言われる)。仮に嗅覚受容体一種類を刺激するアロマの要素臭を発生させるアロマ発生原料をそろえると、嗅覚受容体と同数の約400種類必要となる。1種類のアロマ発生原料を用いて発生させるアロマの強度(量)をディフューザー装置(A)の最大能力において15、発生させない場合を0とした16段階での制御を行う場合を考えると、ある時点では強度を示す情報量は1種類当たり4bitとなる。
【0071】
1回アロマを発生させるための時間を仮に5秒とし1m秒ごとに制御すると、1種類のアロマ発生原料についての情報量は4bit×5000=20000bit=2500byteとなる。なお5秒以上アロマ発生を継続する場合にはアロマを反復発生させて対応するようにしてもよい。上記例ではアロマ発生原料全体を制御するための情報量は、2500byte×400=1Mbyteとなる。アロマ発生原料の種類が400よりも少なかったり、1m秒ごとではなく10m秒ごとの制御にしたりすれば所定のサイズは小さくすることができる。
【0072】
アロマ発生原料セットの種別、時間軸の分割単位などに拠るアロマ発生モードを複数種類定義し、アロマ種別識別情報又は後記アロマ属性情報に含めるように構成することもできる。アロマ発生モードを識別するための情報であるアロマ発生モード識別情報を取得したディフューザー装置(A)は前記識別情報に応じたアロマ発生モードで、アロマ種別識別情報に基づいてアロマを発生させる。多種類のアロマ発生原料を用い、時間軸の分割数が多いモードであれば高精度にアロマを再現できるがデータ量が大きく多種類のアロマ発生原料を消費するためコストが高くなる。一方、アロマ発生原料の種類を絞り時間軸の分割数が少ないモードであれば再現性が低いアロマとなるが、データ量が少なくアロマ発生原料も少種類の消費となりコストを抑え経済的に使用できる。
【0073】
アロマ種別識別情報は、上記説明ではディフューザー装置(A)にてアロマを発生させるための制御情報そのものとして説明したが、制御情報を識別するための情報として、前記のように単にアロマ種別を識別するための名称、英数字などの文字を組み合わせたコードなどでもよい。またはアロマ種別識別情報は、後記するアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)に保持される、対応するアロマ発生用データ列パケット構造体が保持されている場所(不揮発メモリのアドレスなど)を示す情報であってもよい。
【0074】
<実施形態1 アロマ属性情報保持領域(0102)>
「アロマ属性情報保持領域」(0102)は、このアロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を保持するための所定サイズとしてアロマ発生用データ列パケット構造体内に構成されている。
【0075】
「アロマ属性情報」とは、アロマ名称、香り空間内座標(n次元、n≧2)、本願発明でのアロマ発生用データ列パケット構造体のアロマ種別識別情報を作成した作成者名(企業作成の場合は企業名)や、元となったアロマ自体を作成したアロマ作成者とアロマをデータ化したアロマ種別識別情報の作成者が異なる場合にはアロマ作成者名やアロマデータ作成者名、アロマやアロマ種別識別情報の所有権所有者が作成者とは異なる場合には所有者を識別するアロマ権利者識別情報やアロマデータ権利者識別情報(権利者名そのものでもよい)、アロマ種別識別情報の作成日または登録日、対応するディフューザー装置(A)種別またはディフューザー装置OS、サンプル用か本商品用かの区分を示す情報、初期価格、現在価格などが考えられる。これらの属性情報を記載するために所定サイズとして100kbyte程度が考えられる。
【0076】
<実施形態1 アロマ属性情報保持領域:アロマ属性情報:利用の権限>
また、アロマ発生用データ列パケット構造体を利用するにあたり、アロマ発生用データ列パケット構造体の利用の権限に関する情報であるアロマの利用権限情報を保持するように構成することもできる。利用権限に関する情報はアロマ属性情報に含めるように構成してもよい。アロマの利用権限情報に含まれる情報の例としては、アロマを発生させる場合の法規制(対象年齢など、対象者規制)の条件、アレルゲンを含む場合の規制、公共の場所での発生を制限するなど発生場所制限、アロマ種別識別情報の利用許可条件(利用可能残量、利用可能回数、利用可能期限、転売可能回数、個人宅内コピー・転送条件、)などが考えられる。後記する利用者を識別する利用者識別情報と、アロマの利用権限情報とに基づいて、該当するアロマ発生用データ列パケット構造体に対する利用者の利用を制御するように構成することができる。利用者識別情報ではなく利用者識別情報で識別される利用者の属性を示す利用者属性情報と、アロマの利用権限情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体の利用を制御するように構成してもよい。
【0077】
アロマ属性情報に含む利用の権限に関する情報として、サンプル用と本商品用の権限の情報を含むように構成できる。宣伝のためのサンプル用と、販売のための本商品用のアロマ発生用データ列パケット構造体の相違点は、アロマの発生量又は、発生持続時間であり、一のディフューザー装置(A)では所定回数のみアロマ発生可能とするものである。サンプル用と本商品用を識別するにはアロマ発生用データ列パケット構造体のヘッダー部などにサンプル用か本商品用かを識別するデータ列(フラグ、ビットなど)を設けるとよい。なお、前記サンプル用のアロマ発生用データ列パケット構造体はNFTフリーとするとよい。
【0078】
<実施形態1 アロマ属性情報保持領域:アロマ属性情報:所有の権限>
アロマ発生用データ列パケット構造体の所有の権限を示すアロマ所有権限情報を、アロマ発生用データ列パケット構造体内に保持するように構成することができる。アロマ所有権限情報自体をアロマ発生用データ列パケット構造体内に保持するのではなく、アロマ所有権限の種別を識別する情報であるアロマ所有権限識別情報を代わりに保持するように構成してもよい。通常の利用者がアロマ発生用データ列パケット構造体を利用するにあたり取得する権限は、利用する権限である。前記利用する権限を転売することもできる。アロマ発生用データ列パケット構造体の所有権を持つ者は、著作権者のように、利用者の支払う使用料(一括払い、都度支払、定期支払を問わない)の分配を受けるように構成することができる。所有権者は一以上設定でき、分配率は均等分配には限定されない。なお所有権限は利用権限とは独立して売買することができる。所有権者が変更された際に、既に利用権を得ている利用者に対してその利用権が変更されないようにすることが好ましい。所有権者は例えばアロマ発生用データ列パケット構造体の作成者や、前記作成者を雇用する者(法人または個人など)である。
【0079】
<実施形態1 アロマ発生用データ列パケット構造体(0100)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体」(0100)は、計算機であるディフューザー装置(A)に読み取り実行可能に記載された所定サイズのアロマ発生用データ列パケット構造体であって、このパケット構造体のヘッダー又はペイロード格納部には、アロマ種別識別情報保持領域(0101)と、アロマ属性情報保持領域(0102)とを有するように構成されている。なお、データ列パケット構造体は以上の意味からプログラムの一種であるといえる。アロマ発生用データ列パケット構造体は上記のようにアロマ種別識別情報保持領域と、アロマ属性情報保持領域を有するが、少なくとも前記2種の領域を持つのであって、前記2種に限定されない。例えばアロマの利用権限情報の保持領域をさらに備えることができる。
【0080】
アロマ発生用データ列パケット構造体をインターネット回線を使って伝送する際に、IPパケットのペイロードにアロマ発生用データ列パケット構造体を収めて伝送することができる。またはアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用に伝送するデータのヘッダーに格納しペイロード部には他のデータ、例えばブロックチェーンに関する情報を格納して伝送するように構成してもよい。また前記各データ領域には、データ伝送が適切に行われたかをチェックするためのチェックサムを含めることができる。
【0081】
ペイロードにアロマ発生用データ列パケット構造体をインターネット回線で伝送する際のサイズの例は、1個のIPパケットのペイロードサイズが1480byte程、1個のTCPパケットが1460byte程である。アロマ発生用データ列パケット構造体の所定サイズについて前記の説明例であれば、アロマ種別識別情報保持領域とアロマ属性情報保持領域を合わせて1100kbyteくらいとなるため、インターネット伝送時には前記構造体は800パケット弱に分割される。アロマ発生用データ列パケット構造体のヘッダー先頭に前記構造体の情報の開始である旨の情報を配し、前記構造体の後端に構造体の最後端である旨の情報を配すことで、受信先で前記構造体が全て復元されたか感知することができる。
【0082】
アロマ発生用データ列パケット構造体のヘッダー部には、前記構造体の編集権限の種別を示す編集権限種別識別情報を含むことができる。有料販売されている前記構造体は販売者又は作成者が改良の責を負うものと考えられるが、無料配布されている前記構造体は有志によって改良が加えられていくことによって、より質の高いアロマを発生させることができる。または派生品としてより低コストでほぼ同等レベルのアロマを発生させる前記構造体とすることもできる。
【0083】
そのため無料の前記構造体は編集できるように編集権限種別識別情報が設定されることが望ましい。編集権限種別としては少なくとも編集不可、編集可の2種類以上であるが、年齢や、資格有無又は資格種別などによって権限付与するように編集権限種別を設定することもできる。アロマ発生用データ列パケット構造体の情報、またはアロマ発生用データ列パケット構造体に基づいて取得される制御情報を編集する編集ソフトは公開、販売(売り切りや月額使用料課金など形態は限定しない)されることができる。この編集ソフトの使用方法の講習、またはアロマ発生用データ列パケット構造体についての講習、後記するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の使用方法の講習を受講したことなども資格の1つとしてもよい。
【0084】
アロマ発生用データ列パケット構造体のヘッダーには、アロマ発生用データ列パケット構造体が対応するアロマの繰り返し再生を許可するかの情報である繰返再生可否情報を含めることができる。所定サイズのアロマ種別識別情報であるため、アロマ発生時間(再生時間)は所定時間長となり例えば1回5秒など短時間となる。そのため、ゆったりとアロマを嗅ぎたい場合には繰り返し再生することになる。繰返し再生が許可されるとは、言い換えれば連続した繰返し再生を、1回の再生として扱うと言うこともできる。
【0085】
アロマ発生用データ列パケット構造体のヘッダーには、アロマ発生原料を複数保持したカートリッジの種別を示す識別情報であるカートリッジ種別識別情報を含んでもよい。カートリッジはアロマ発生原料をアレイ状に配置し、各アロマ発生原料からアロマを気化または微粒子化するための加熱コイルや発熱体、または超音波発生素子を備えている。カートリッジ種別識別情報はアロマ属性情報に含めるように構成してもよい。
【0086】
カートリッジの種別としては、アロマ発生原料を多種類配置し、加熱コイルや発熱体または超音波発生素子による気化や微粒子放出が多段階に細かく制御可能な高コスト高性能タイプのカートリッジや、アロマ発生原料の種類を減らし加熱コイルや発熱体または超音波発生素子による気化や微粒子放出を細かく制御できない(放出する/しないの2択など)低コスト低性能タイプのカートリッジなどが考えられる。このようなカートリッジの種別、等級を規格化し、種別を識別する方法も規格化することが好ましい。このようなカートリッジの種別を識別し、カートリッジに適した制御情報を適用しなければ、適切なアロマを発生させられないからである。カートリッジ種別の一例としては、高性能カートリッジは低性能カートリッジの上位互換品であって、低性能カートリッジで発生できるアロマはすべて発生でき、低性能カートリッジでは発生できないアロマも発生できるというものである。
【0087】
前記の高コスト高性能タイプまたは低コスト低性能タイプの2種類のカートリッジの例では、当然高コスト高性能カートリッジを使用した場合には、ボルドー産赤ワインとブルゴーニュ産赤ワインとのアロマの違いや、コーヒーにおけるキリマンジャロ産とモカのアロマの違いなどを感じ取ることができるが、低コスト低性能なカートリッジを使用した場合には単にワインのアロマ、コーヒーのアロマとしか感じ取れないといった性能差が出ると考えられる。
【0088】
高性能カートリッジと低性能カートリッジ両方に対して、同じアロマ発生用データ列パケット構造体に基づいて同じ制御情報をディフューザー装置(A)は取得するが、ディフューザー装置(A)とアロマ発生用データ列パケット構造体の間を取り持つデバイスドライバがカートリッジの差(ディフューザー装置(A)の差も)を吸収するように構成することができる。デバイスドライバが、カートリッジの種別に対応しカートリッジの差を吸収し制御情報をいわばカートリッジ種別ごとに翻訳して処理することで、例えば高性能カートリッジ用の制御情報を取得したディフューザー装置(A)に低性能カートリッジが装着されたいた場合でも、ディフューザー装置(A)が動作しないことや、前記例ではワインやコーヒーなどとは全く違うアロマが発生するようなことが生じないようにすることができる。
【0089】
本実施形態により、アロマの種別を識別するためのアロマ種別識別情報と、アロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を有するアロマ発生用データ列パケット構造体を運用することができ、前記アロマ属性情報に例えば作成者や著作権者に関する情報を含めることで作成者は著作権者に配慮して前記パケット構造体を伝送、使用することができる。
【0090】
<実施形態2 概要>主に請求項2
実施形態2は、実施形態1のアロマ発生用データ列パケット構造体に対し、NFT情報を保持するNFT情報保持領域をさらに有することが特徴である。
【0091】
<実施形態2 機能的構成>
図2は、実施形態1を基礎とする本実施形態のアロマ発生用データ列パケット構造体の構成の一例を示す図である。同図に示すように、実施形態2のアロマ発生用データ列パケット構造体(0200)は、実施形態1に対しさらに、NFT情報保持領域(0203)を有するように構成されている。そのため、NFT情報保持領域(0203)についてのみ説明する。
【0092】
<実施形態2 構成の説明>
<実施形態2 NFT情報保持領域(0203)>
「NFT情報保持領域」(0203)は、NFT情報を保持するようにアロマ発生用データ列パケット構造体内に構成されている。
【0093】
「NFT情報」とは、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)化するための情報であり、アロマ発生用データ列パケット構造体がオリジナルであることを証するための、ブロックチェーンの技術を使用した情報である。また所有者や著作権者(アロマを発生させるためのデータの場合はデータの作成者)が誰かを示す情報や、配布可能な数量を含む情報(そのデータが限定数のうちの何番目のデータなのかを示すエディション番号などの情報)をも含むことができる。ブロックチェーン技術を用いることにより、所有者や著作権者を示す情報や、配布可能な数量を含む情報や、自身のデータが真であることを示す情報(真なるデータが複数存在する場合も含む)などに対する改ざん防止や、信頼性向上を図ることができる。
【0094】
本実施形態にてアロマ発生用データ列パケット構造体にNFT情報を加えることにより、NFT化したアロマ発生用データ列パケット構造体のオリジナル性を容易に判断することができる。
【0095】
<実施形態3 概要>主に請求項3
実施形態3のアロマ発生用データ列パケット構造体は、実施形態1又は実施形態2いずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体が、後記するディフューザー装置(A)の制御情報出力部(AF)の制御情報のために用いられるディフューザー装置(A)制御情報保持領域をさらに有するように構成される。
【0096】
<実施形態3 機能的構成>
図3は、実施形態1を基礎とする本実施形態のアロマ発生用データ列パケット構造体の構成の一例を示す図である。同図に示すように、実施形態3のアロマ発生用データ列パケット構造体(0300)は、実施形態1に対しさらに、ディフューザー装置(A)制御情報保持領域(0304)を有するように構成されている。そのためディフューザー装置(A)制御情報保持領域(0304)についてのみ説明する。なお実施形態2を基礎としても同様の効果が得られる。
【0097】
<実施形態3 構成の説明>
<実施形態3 ディフューザー装置(A)制御情報保持領域(0304)>
「ディフューザー装置(A)制御情報保持領域」(0304)は、後記するディフューザー装置(A)の制御情報出力部(AF)の制御情報のために用いられるようにアロマ発生用データ列パケット構造体内に構成されている。
【0098】
「制御情報」とは、後記するディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対し制御情報出力部(AF)が出力する情報であり、保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための発生原料別外部噴霧部(AB)を外部噴霧制御部(AC)が制御するための情報である。より具体的には、いくつかのアロマ発生原料を集合させたカートリッジをディフューザー装置(A)が備えていた場合、1つのアロマを発生するために、どのアロマ発生原料をどのくらいの強さでどのくらいの時間長さ噴霧するかといった制御情報を、アロマ発生原料ごとに有するように構成される情報である(
図42参照)。制御情報は、一つのアロマ発生用データ列パケット構造体につき1つでもよいし、複数の制御情報を有していてもよい(0個の制御情報である場合も含む)。
【0099】
アロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ発生用の制御情報には、基本的なアロマである標準アロマ発生用の制御情報と、個別ディフューザー装置仕様を満たす拡張アロマ発生用の制御情報の2種類を有するように構成することもできる。それぞれの制御情報はアロマ種別識別情報によって識別される(または、制御情報を識別する制御情報識別情報をアロマ種別識別情報と関連付けて格納するように構成してもよい)。標準アロマ発生用の制御情報では、全てのディフューザー装置(A)で該当するアロマを発生させられるような情報である。拡張アロマ発生用の制御情報は、前記制御情報に対応するディフューザー装置及び前記制御情報に対応するアロマ発生原料を保持するカートリッジの使用時においてのみアロマを発生可能な制御情報であり、ユニークなアロマを発生させることができる。拡張アロマ発生用制御情報は、ディフューザー装置とカートリッジに必要とされる要求仕様によって、複数種類の規格が存在してもよい。前記複数種類の規格を仮に末尾A、B、Cで区別すると、標準アロマ発生用制御情報、拡張アロマ発生用制御情報A、拡張アロマ発生用制御情報B、拡張アロマ発生用制御情報C、の順に上位互換となっていることが好ましい。拡張アロマ発生用制御情報Cは、標準アロマ発生用制御情報、拡張アロマ発生用制御情報A、拡張アロマ発生用制御情報B、及び自身の規格である拡張アロマ発生用制御情報Cに対応するといった具合である。
【0100】
本実施形態にてアロマ発生用データ列パケット構造体に制御情報を加えることにより、前記データ列パケット構造体がアロマ発生用の制御情報を有することができる。
【0101】
<実施形態4 概要>主に請求項4、16、28
実施形態4のディフューザー装置(A)は実施形態1から実施形態3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を読み取り実行可能に構成される。
【0102】
以下に記載するアロマ管理システムを構成する各機能ブロックは、いずれもハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアのいずれによっても実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPUやメインメモリ、GPU、画像メモリ、グラフィックボード、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶媒体とそれらの媒体の読取ドライブなど)、情報入力に利用される操作ボタン等の入力デバイス、マウス、タッチパネル、専らタッチパネルをタッチする目的で利用する電子ペン、ジョイスティック又はジョイスティック類似のポインタ位置入力装置その他の外部周辺装置などのハードウェア構成部、またその外部周辺装置用のインターフェイス、GPS受信インターフェイス、GPS用演算装置、ジャイロセンサ、加速度センサ、回転検知センサ、これらセンサの信号の処理装置、カメラ、画像ファイル処理回路、スピーカ、マイク、音声ファイル処理回路、通信用インターフェイス、バーコードリーダー、電子カードリーダー、POS端末、顔認証装置、暗号化装置、指紋認証装置、掌紋認証装置、網膜認証装置などの生体認証装置、ディフューザーユニットや、それらハードウェアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラムなどが挙げられる。特にスマートフォン、タブレット端末、携帯電話、スマートウォッチ、パーソナルコンピュータ、データセンターのサーバ装置、有線・無線ネットワーク及びインターフェイスなどを利用する。
【0103】
メインメモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インターフェイスなどから入力されメモリやハードウェア上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、前記各ハードウェアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。ここで、上記プログラムは、モジュール化された複数のプログラムとして実現されてもよいし、二以上のプログラムを組み合わせて一のプログラムとして実現されても良い。
【0104】
また、本発明は、その一部をソフトウェアとして構成することも可能である。さらに、そのようなソフトウェアが記録された記憶媒体も当然に本発明の技術的な範囲に含まれる(本実施形態に限らず、本明細書の全体を通じて同様である。)。
【0105】
<実施形態4 機能的構成>
図4に実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を読み取り可能な実施形態4のディフューザー装置(A)の機能ブロック図を示す。実施形態4のディフューザー装置(A)(0400)は、アロマ発生原料保持部(AA)(0411)と、発生原料別外部噴霧部(AB)(0412)と、外部噴霧制御部(AC)(0413)と、アロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)(0414)と、アロマ種別識別情報取得部(AE)(0415)と、制御情報出力部(AF)(0416)と、通信部(AG)(0417)と、を有する。
【0106】
なお、上記機能ブロックは本発明を実施するための一例であって、本発明が克服すべき課題及びその効果と矛盾しない範囲において適宜その機能を省略したり、新たな機能を付加したりしてよい。以下の実施形態5以降の説明でも同様である。
【0107】
<実施形態4 構成の説明>
<実施形態4 アロマ発生原料保持部(AA)(0411)>
「アロマ発生原料保持部(AA)」(0411)は、複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持するように構成される。
【0108】
「アロマ発生原料」とは、所定のアロマを発生させるための原料であり、組み合わせて様々なアロマを発生させるために複数種類を保持する。または様々な最終的に発生させたいアロマの種類ごとに調合したアロマ発生原料を少なくとも一つずつ保持する態様でもよい。例えば、バラ香の香りを、複数のアロマ発生原料をそろえた標準セットを一つ用い、標準セット内の異なる原料の組み合わせによってバラ香を発生させる。そしてバラの香りとは異なる桜の香りを発生させるためには、バラの香りを発生させたセットと同じ種類の標準セットを用いて、バラとは別の原料の組合せで桜の香りを発生させる。またはバラの香りのみ発生させるアロマ発生原料と、桜の香りのみを発生させるためアロマ発生原料を別々に保持するようにしてもよい。単独のアロマを発生させる専用原料は、1種類の原料から構成されてもよいし、複数のアロマ発生原料のセットでもよい。
【0109】
<実施形態4 発生原料別外部噴霧部(AB)(0412)>
「発生原料別外部噴霧部(AB)」(0412)は、保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするように構成される。
【0110】
外部噴霧は、アロマ発生原料を加熱したり、液体状の原料であれば超音波振動や衝撃を与えて気化したりすることにより行う。アロマ発生原料が液体状の原料であれば、既知のインクジェットプリンタ技術や、超音波気化技術などを用いて微粒子化することができる。別途輸送ガスを適切な流量流して、前記アロマ発生原料から生じた微粒子を外部へ搬送することによって噴霧するように構成できる。輸送ガスは、ディフューザー装置(A)周辺の空気を吸気ファンやコンプレッサーで吸い込み、使用することができる。又は窒素など人体や環境に無害な気体を詰めた高圧ガスボンベをディフューザー装置(A)に内蔵したり外部から配管を接続したりして使用してもよい。輸送ガスは無臭であることが望ましい。
【0111】
アロマ発生原料保持部(AA)(0411)に保持されたアロマ発生原料を、
図4に示すように流通管を通して発生原料別外部噴霧部(AB)(0412)へ送り、外部噴霧を行う。なお、アロマ発生原料保持部(AA)は管状形態で内部にアロマ原料を保持し、前記管状のアロマ発生原料保持部(AA)につながる流通管に対し加熱または超音波振動(又は衝撃)を与えるなどしてアロマ発生させ、外部噴霧へ至るように構成できる。アロマ発生原料保持部(AA)と流通管が一体構成、又は/及び流通管と発生原料別外部噴霧部(AB)が一体構成としてもよい。
【0112】
<実施形態4 外部噴霧制御部(AC)(0413)>
「外部噴霧制御部(AC)」(0413)は、発生原料別外部噴霧部(AB)(0412)を制御するように構成される。
【0113】
複数のアロマ発生原料の各々の単体原料ごとに時間ごとの外部噴霧強度(量)を、所定のプロファイルに沿って制御する。各アロマ発生原料単体からの単体アロマの発生強度(量)を制御するだけではなく、輸送ガスの流量も制御し外部噴霧の制御とすることができる。ディフューザー装置(A)が据え置き型や壁掛け型の場合、外部噴霧口からの噴霧方向も制御するように構成してもよい。直接利用者方向に噴霧したり、状況によって利用者横などへ噴霧方向をずらしたりして、利用者が受けるアロマ量に強弱を付けることができる。
【0114】
発生原料別外部噴霧部(AB)を制御する情報である制御情報は、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)から発せられるのではなく、ディフューザー装置(A)の外部の機器(例:後記アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E))から発せられた制御情報を含むアロマ発生用データ列パケット構造体を、通信部(AG)を介して外部噴霧制御部(AC)が取得し発生原料別外部噴霧部(AB)を制御するようにも構成できる。発生原料別外部噴霧部(AB)を直接制御するに必要な制御情報を外部機器が出力できるようであれば、通信部(AG)から制御情報を取得し直接発生原料別外部噴霧部(AB)から外部へ噴霧を行ってもよい。
【0115】
映画ソフトやテレビ番組など映像コンテンツの再生時に、例えば台所で料理をしている場面や食事の場面において映像コンテンツから制御情報を含むアロマ発生用データ列パケット構造体が出力され、ディフューザー装置(A)の通信部(AG)が取得し、映像コンテンツの場面に対応するブランデーによるフランベのアロマや食卓に供せられる熱い鉄皿に載せられたステーキのアロマなどが発生される。映像コンテンツを鑑賞しながら、シーンに関連するアロマを知覚することにより、臨場感を増すことができる。
【0116】
映像コンテンツには限定されず、音楽ソフトや環境音再生ソフトなどの音声コンテンツではイメージされるアロマを発生させたり、電子ブックを閲覧では映像ソフトと同様シーンに関連するアロマを発生させることで臨場感を増したりすることができる。または、マインドフルネス瞑想の時に、音声コンテンツとともに瞑想に適し、音声コンテンツにも適したアロマを発生させることもできる。
【0117】
または、制御情報を含むアロマ発生用データ列パケット構造体の代わりにアロマ種別識別情報を外部機器からディフューザー装置(A)へ出力するように構成してもよい。例えば映像コンテンツを再生中に、利用者の利用するスマートフォンやスマートリモコンなどからアロマ種別識別情報を受信したテレビ付属のディフューザー装置(A)が映像シーンに対応したアロマを発生させる。
【0118】
<実施形態4 アロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)(0414)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)」(0414)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するように構成される。
【0119】
実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体の取得は、インターネット回線などから、ディフューザー装置(A)外のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)などから取得してもよい。またはディフューザー装置(A)に保持用の不揮発メモリ(ハードディスクドライブや、SSDなど)を接続又は設け保持するように構成することもできる。ディフューザー装置(A)に保持する場合は、ディフューザー装置(A)を個別に識別するディフューザー装置識別情報と関連付けて、保持したディフューザー装置(A)でのみ使用可能とすることが好ましい。
【0120】
またはUSBメモリやメモリカードからアロマ発生用データ列パケット構造体を読込み取得したり、アロマ発生用データ列パケット構造体を取得できるウェブサイトのURL(又はURLを含む2次元コード)が印刷された印刷物を画像取り込みしインターネット回線経由で前記ウェブサイトからアロマ発生用データ列パケット構造体を取得したり、ディフューザー装置(A)の利用者が自身のスマートフォンなどで前記印刷物からウェブサイトへアクセスしアロマ発生用データ列パケット構造体を取得しディフューザー装置(A)へ送信したりするように構成することができる。前記印刷物である2次元コードなどにアロマ発生用データ列パケット構造体を内含できる場合には、印刷物からバーコードリーダーやカメラを用いてディフューザー装置(A)のアロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)はアロマ発生用データ列パケット構造体を直接取得できる。
【0121】
Bluethooth(登録商標)や、赤外線通信を使用した近距離無線通信や、WiFi(登録商標)や、携帯電話通信などによる無線通信によって、またはアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する外部媒体がNFC機能を有したICカードであればNFCによって、取得するように構成することもできる。ディフューザー装置(A)にはインターネット回線への直接接続機能を設けずに、利用者の携帯情報端末と前記ディフューザー装置(A)間の近距離無線通信を用いて、前記携帯情報端末がインターネット回線から取得した情報(アロマ発生用データ列パケット構造体やNFT情報やアロマ種別識別情報など)を伝送されるように構成することもできる。
【0122】
<実施形態4 アロマ種別識別情報取得部(AE)(0415)>
「アロマ種別識別情報取得部(AE)」(0415)は、取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得するように構成される。
【0123】
アロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得し、アロマ発生用の制御情報そのものではなく、制御情報を識別するための情報であった場合には、アロマ種別識別情報に基づいてアロマ発生用の制御情報を取得する。一度ディフューザー装置(A)で発生させたアロマに関しては、ディフューザー装置(A)内にアロマ種別識別情報を保持するように構成してもよい。装置購入時にはあらかじめ基本となる複数種類のアロマ種別識別情報をディフューザー装置(A)内に設けたアロマ種別識別情報保持部に保持するように構成してもよい。
【0124】
アロマ種別識別情報を取得する前に、アロマ属性情報を取得し、アロマ属性情報に基づいて、取得したアロマ発生用データ列パケット構造体がオリジナルと判断した場合に、アロマ種別識別情報取得以降の処理へ進むように構成することもできる。データのオリジナル性をまず確認することにより、第三者によって改ざんされたデータか否か、または不正コピーされたデータか否かを確認することができる。改ざんされていた場合、利用者にとって予期せぬアロマ(心地よい香りを期待していたが、腐臭などの悪臭のデータに改ざんされていた場合)の発生を防ぐことができる。不正コピーか否かを確認することにより権利者が受けるべき権利を保護することもできる。または、アロマの権限に関する情報がアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれていれば参照し、利用者、ディフューザー装置(A)が該当アロマを発生させる権限を有するか確認し、権限を有する場合にのみアロマ発生させるように構成することもできる。アロマ発生用データ列パケット構造体にNFT情報保持領域を有する場合には、アロマ属性情報の代わりにNFT情報に基づいて、取得したアロマ発生用データ列パケット構造体がオリジナルか判断し、上記の処理を行ってもよい。
【0125】
<実施形態4 制御情報出力部(AF)(0416)>
「制御情報出力部(AF)」(0416)は、取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御部(AC)(0413)に制御情報を出力するに構成される。
【0126】
「制御情報」は、アロマを発生させるために発生原料別外部噴霧部(AB)からアロマ発生原料を外部へ噴霧する処理を制御する情報である。制御情報は使用するアロマ発生原料の種別や、発生期間内において各アロマ発生原料を外部へ噴霧する時間ごとの外部噴霧強度プロファイルなどからなる情報である。
図42に5種のアロマ発生原料(1番から5番)を使用する場合の例を示す。
図42は横軸が時間軸(左端が0:アロマ発生開始時点)、縦軸が外部噴霧強度、奥行きがアロマ発生原料の種別(1番から5番)を示している。
図42はアロマ発生原料ごとに、時間毎の外部噴霧強度の推移を示すプロファイルを示している。アロマ発生原料1は、一番手前の実線グラフであり、アロマ発生開始時から噴霧が始まり、5種の原料中で最も早く外部噴霧強度のピークとなるが、その後強度が急速に落ちる。アロマ発生原料2(点線)はアロマ発生開始時からではなく少し遅れて噴霧し始め、アロマ発生原料1より遅れて、低いピークとなるが、ピークを越えた後も噴霧強度は0とならずに漸減し、アロマ発生終了時点でも多少噴霧しており、いわゆる残り香を形成する。このような制御を行い、
図42に示す5種のアロマ発生原料の外部噴霧強度プロファイルを重ねた結果として、所定の一つのアロマが発生する。
【0127】
アロマ種別識別情報保持領域の所定サイズの例について説明する。人間が匂いを感じ取る嗅覚受容体の数は一般的に約400種類と言われている(ヒトは396の機能する嗅覚受容体の遺伝子を持つと言われる)。仮に嗅覚受容体一種類を刺激するアロマの要素臭を発生させるアロマ発生原料をそろえると、嗅覚受容体と同数の約400種類必要となる。1種類のアロマ発生原料を用いて発生させるアロマの強度(量)をディフューザー装置(A)の最大能力において15、発生させない場合を0とした16段階での制御を行う場合を考えると、ある時点では強度を示す情報量は1種類当たり4bitとなる。
【0128】
1回アロマを発生させるための時間を仮に5秒とし1m秒ごとに制御すると、1種類のアロマ発生原料についての情報量は4bit×5000=20000bit=2500byteとなる。なお5秒以上アロマ発生を継続する場合にはアロマを反復発生させて対応するようにしてもよい。上記例ではアロマ発生原料全体を制御するための情報量は、2500byte×400=1Mbyteとなる。アロマ発生原料の種類が400よりも少なかったり、1m秒ごとではなく10m秒ごとの制御にしたりすれば所定のサイズは小さくすることができる。
【0129】
アロマ発生原料セットの種別、時間軸の分割単位などに拠るアロマ発生モードを複数種類定義し、アロマ種別識別情報又は後記アロマ属性情報に含めるように構成することもできる。アロマ発生モードを識別するための情報であるアロマ発生モード識別情報を取得したディフューザー装置(A)は前記識別情報に応じたアロマ発生モードで、アロマ種別識別情報に基づいてアロマを発生させる。多種類のアロマ発生原料を用い、時間軸の分割数が多いモードであれば高精度にアロマを再現できるがデータ量が大きく多種類のアロマ発生原料を消費するためコストが高くなる。一方、アロマ発生原料の種類を絞り時間軸の分割数が少ないモードであれば再現性が低いアロマとなるが、データ量が少なくアロマ発生原料も少種類の消費となりコストを抑え経済的に使用できる。
【0130】
アロマ発生用データ列パケット構造体に基づいて、複数のアロマ発生原料からのアロマ発生に必要な制御情報を出力する。例えば10個のアロマ発生原料を保持するアロマ発生原料保持部に対し、所望のアロマ発生にはうち5個のアロマ発生原料を使用する場合、5個をどのようなタイミングでどのくらいの強度(量)を噴霧し、どのタイミングでそれぞれの原料からの噴霧を停止するかを制御するような制御情報である。
【0131】
<実施形態4 通信部(AG)(0417)>
「通信部(AG)」(0417)は、ネットワーク通信をするように構成される。ネットワーク通信はインターネット通信や、TCP/IPを使用した通信や、無線技術を使用したWiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)や携帯電話通信などの通信でもよい。ネットワーク通信は有線通信でもよい。通信部(AG)はネットワークではなく、USB端子を介したUSBメモリとの通信や、メモリカードとの通信、SATAや他の接続端子を使用した記憶媒体との通信であっても記憶媒体内にアロマ発生用データ列パケット構造体が保持されているのであれば、同様の効果を得ることができる。
【0132】
通信部(AG)は、アロマ発生用データ列パケット構造体を取得したり、NFT情報を出力して検証結果を取得したりするための通信を行う。
【0133】
<実施形態4 ディフューザー装置(A)(0400)>
「ディフューザー装置(A)」(0400)は、アロマ発生原料保持部(AA)(0411)と、発生原料別外部噴霧部(AB)(0412)と、外部噴霧制御部(AC)(0413)と、アロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)(0414)と、アロマ種別識別情報取得部(AE)(0415)と、制御情報出力部(AF)(0416)と、通信部(AG)(0417)と有し、アロマ発生用データ列パケット構造体に基づいてアロマを発生させるように構成される。
【0134】
ディフューザー装置(A)は、アロマ発生用データ列パケット構造体を取得するための通信を行う。アロマ発生用データ列パケット構造体にブロックチェーンの技術が使用されているNFT情報が含まれる場合には、前記データ列がオリジナルかコピーされたものかを見分けることができる。アロマ種別識別情報に基づいて、保持している複数のアロマ発生原料のうち所定の前記原料から所定の条件(強度、量、時間、発生タイミング、順番など)で外部に噴霧しアロマを発生させる。
【0135】
ディフューザー装置(A)は、リビングや浴室やサウナやトイレや寝室などの室内雰囲気へ噴霧するための卓上据え置き型や壁掛け型や、エアコンや空調設備などへの組み込み型、自動車やほかの交通機関の空調設備への組み込み型や、娯楽用などのためのテレビやモニタなど映像機器への組み込み型(テレビ番組視聴やビデオソフト再生やゲーム用など)、VR用ゴーグルやAR眼鏡やヘルメットなどへの組み込みや、マッサージチェアやソファへの組み込みや、スマートフォン等携帯情報端末への組み込みまたは後付け接続の外部拡張装置や、小型の携帯用ディフューザー装置(ウェラブルタイプも含む)や、USB端子などでPCやTV等の接続用USB端子を持つ機器に接続して用いるディフューザー装置などや、鏡台や姿見用鏡などへ組み込んでの香水のネット販売用に供するなど、いろいろな形態が考えられる。
【0136】
ディフューザー装置(A)の通信部がインターネット回線などを通じて外部のサーバ装置などから新規のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するように構成することもできるし、インターネット回線などに接続せずスタンドアローンで起動しメモリカードでのデータ授受や、カメラ又はバーコードリーダーを搭載し印刷物上のバーコードから必要なデータを読み込んだり、NFCカードから直接データを授受したり、他の機器と1対1での近距離通信でデータを授受したりするように構成してもよい。外部からの不正アクセスのリスクを低減できる。
【0137】
ディフューザー装置(A)において、アロマを発生させようとアロマ発生用データ列パケット構造体を読み込んだ際に、アロマ発生用データ列パケット構造体又は前記構造体に含まれるアロマ種別識別情報を使用する再生(アロマの発生)の実行可否を、後記するアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ、前記ディフューザー装置(A)が実行前に問合せるように構成することができる。再生(アロマの発生)の可否とは、アロマ発生用データ列パケット構造体又は前記構造体に含まれるアロマ種別識別情報が真正な情報か否か、再生の権限(使用権、使用回数、使用資格など)を有する情報か否か、再生しようとするディフューザー装置(A)に適した情報か否か(カートリッジ識別情報も含めてもよい)などの可否である。実行可の回答取得後に再生を実行する。
【0138】
さらにディフューザー装置(A)を識別するディフューザー識別情報(ディフューザー装置(A)の型式を識別する情報と、個々を識別する製造番号などの個別識別情報を組合せるなどによる、型式と個別のディフューザー装置(A)両方を識別する情報)を前記サーバ装置(B)へディフューザー装置(A)から送付し、再生(アロマの発生)の可否を問い合わせるように構成してもよい。ディフューザー装置(A)が本システムに登録された正規の装置か否か、アロマ種別識別情報に対応したディフューザー装置(A)か否かを、再生(アロマ発生)実行前に判断することができ、正規の装置で、対応した情報で再生(アロマの発生)することができる。なお前記アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の代わりに、アロマ発生用データ列パケット構造体又はアロマ種別識別情報検証用のサーバ装置や、ディフューザー装置(A)の認証用のサーバ装置を、設けてもよい。これらのサーバ装置は適宜他のサーバ装置と統合してもよい。
【0139】
<実施形態4 ディフューザー装置(A)を用いたアロマ発生例>
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ>
図45から
図51を用いて、利用者がスマートフォン上で動作するアロマ管理システムのアプリによって、利用者が利用するディフューザー装置(A)でアロマを発生(以下アプリの説明においては、アロマを発生させることを「再生」と表記する場合がある)させる例を説明する。利用者の利用するスマートフォン上でアロマ管理システムのクライアントソフトウェアであるアプリが動作しており、前記スマートフォンがディフューザー装置(A)と通信することによって、前記アプリがディフューザー装置(A)にアロマ発生用データ列パケット構造体を出力や、アロマ再生の指示を行う。以下の説明はスマートフォン上のアプリではなく、ブラウザを使用してウェブサイトにアクセスする方式でも同様の効果が得られる。
【0140】
図45から
図51を用いての説明では、利用者の利用するスマートフォンによって利用者の個人認証を行い(個人認証後に利用者がスマートフォンを使用可能となるように構成する)、スマートフォン上のアプリから後記実施形態で説明するアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へネットワークを介してアクセスし、利用者が利用権限を持ちかつ再生したいアロマ発生用データ列パケット構造体を、前記サーバ装置(B)からネットワークを介して取得する。そして前記スマートフォンからディフューザー装置(A)へネットワークまたは近接無線通信などによって出力するといった構成の例について説明する(この例には限定されない)。なお、ディフューザー装置(A)が直接アロマ発生用データ列構造体を、ネットワークを介して取得して保持し、アロマ発生の指示を受付けるように構成することもできる。
【0141】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:TOP画面>
図45は、アロマ管理システムのスマートフォン用アプリのTOP画面である。画面下に表示されたように、利用者は佐藤拓哉氏であり、会員番号はS12345678である。このアプリを使用する際の初期登録(図示せず)において、佐藤拓哉氏の氏名、メールアドレス、アロマ発生用データ列パケット構造体を購入する場合の支払方法(クレジットカード、アプリ内課金、プリペイドカード、電子マネーIDなど)を入力し、個人名を開示したくない場合にはニックネームも登録する。登録が行われると利用者を識別するための情報である利用者識別情報(本例では会員番号S12345678)が利用者(本例では佐藤拓哉氏)に関連付けられる。利用者識別情報は
図45から
図50の説明では、本システムによって割り振られる英数字の文字列であるが、利用者が一義に特定できればよいのでメールアドレスやその他に利用者が入力した利用者識別情報または利用者の属性を示す利用者属性情報を採用してもよい。
【0142】
さらに利用者が利用するディフューザー装置(A)も、そのシリアル番号などを登録する。シリアル番号の登録時はスマートフォンのカメラで、シリアル番号記載貼付シール(シリアル番号を含む二次元コードが記されていてもよい)を撮影することで番号読取りするように構成すると便利である。シリアル番号を取得すると、ディフューザー装置(A)を識別するディフューザー装置識別情報と利用者識別情報と関連付けて、後記する利用者識別情報保持部に保持するように構成できる。
【0143】
TOP画面では、アロマ再生、アロマライブラリ(取得済みのアロマ発生用データ列パケット構造体)、アロマレシピ購入(アロマ発生用データ列パケット構造体の購入)、アロマレシピ作成(後記実施形態で説明するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に対応)、評価(後記実施形態で説明するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価に対応)、マイページ(登録済みの個人情報(利用者属性情報)の編集、退会など)の画面に遷移するためのボタンが配置されている。
【0144】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマ再生画面>
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマ再生画面:構成>
アプリのTOP画面で、アロマ再生ボタンを押下すると
図46のアロマ再生画面へ遷移する。アロマ再生画面では、すでに取得済みのアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報(レシピ番号)、アロマ属性情報(レシピ名称、残数)が一覧表として表示されている。利用者のスマートフォン内、またはディフューザー装置(A)に、アロマ発生用データ列パケット構造体保持部を有するように構成してもよいが、アロマ発生用データ列パケット構造体自体は保持せずに、含まれているアロマ種別識別情報とアロマ属性情報のみを関連付けて保持するアロマ種別識別情報保持部を有するように構成することが好ましい。後者の構成であれば、実際にアロマを発生するために使われる制御情報が利用者の手元(スマートフォンやディフューザーユニット(A))に残らず、本システムの管理運営者が制御情報を一元管理できる(制御情報はアロマ再生のたびにアロマ発生用データ列パケット構造体として、都度取得し、ディフューザー装置(A)に出力し、アロマ発生後に制御情報を消去する)。
【0145】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマ再生画面:画面説明>
図46の例では、佐藤氏はすでに9個のアロマレシピ(アロマ発生用データ列パケット構造体)を取得(有償、無償問わず)済みであり、一覧表として表示されている。もし1画面に表示しきれない数のアロマレシピを取得していた場合には、画面スクロールまたは画面送りにて続きを表示させる。
図46の例では上から3番目の「珈琲 キリマンジャロ」が選択されている。選択したアロマを再生したい場合には画面右下の「再生」ボタンを押下する。
【0146】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマ再生画面:評価>
利用者が、再生したアロマを嗅いだ際に、アロマに対して肯定的や、好意的な印象を持った場合に、アロマを良いと思ったという意思表示するために「いいね」ボタン、またはアロマに対し否定的な印象を抱いたという意思表示するために「いやだね」ボタンを、再生を指示した画面内に配置し、利用者が押せるように構成することもできる(図示せず、「いいね」ボタンのみ有する構成でもよい)。前記の「いいね」ボタンまたは「いやだね」ボタンは、いずれかをアロマ再生1回につき1回押せるように構成するとよい。「いいね」または「いやだね」ボタンが他の利用者も含め押された回数を、再生するアロマを選択する際に参考にできるように表示するように構成することが好ましい。アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に、アロマ発生用データ列パケット構造体の評価をアロマ識別情報と関連付けて保持するアロマ発生用データ列パケット構造体評価保持部をさらに有し、アロマ発生用データ列パケット構造体を取得しようとする際に、アロマ発生用データ列パケット構造体評価保持部に保持された評価をディフューザー装置(A)またはアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)または利用者が利用する携帯情報端末が取得するように構成することで達成できる。
【0147】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマ再生画面:情報の流れ>
再生ボタン押下後、スマートフォン上のアプリからネットワークを介して、再生要求が再生を希望するアロマレシピ(アロマ発生用データ列パケット構造体)のアロマ種別識別情報と利用者識別情報と関連付けられて、後記するアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ送信される。再生要求を受けたアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は、再生要求に関連付けられたアロマ種別識別情報によって識別されるアロマに対応するアロマ発生用データ列パケット構造体を前記利用者のスマートフォン又は利用者が利用するディフューザー装置(A)へ出力する。
【0148】
アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)から出力されたアロマ発生用データ列パケット構造体を利用者のスマートフォンがネットワークを介して取得し、ディフューザー装置(A)へ送信するように構成してもよいし、直接ディフューザー装置(A)がネットワークを介して取得するように構成してもよい。前者の構成であれば、ディフューザー装置(A)はネットワークに接続する機能を搭載する必要がなく、利用者の利用するスマートフォンと通信する機能のみ有すればよい。送信されたアロマ発生用データ列パケット構造体を取得したディフューザー装置(A)は制御情報を外部噴霧制御部(AC)から発生原料別外部噴霧部(AB)へ出力する。発生原料別外部噴霧部(AB)が保持されているアロマ発生原料を外部噴霧しアロマが再生される。
【0149】
もし再生しようとするアロマ発生用データ列パケット構造体が、NFT情報を保持したNFT情報保持領域を有する情報であった場合には、再生対象として選択し再生を指示したあと、後記するNFT検証サーバ装置(C)のNFT情報取得部(CA)が前記アロマ発生用データ列パケット構造体のNFT情報保持領域に保持されたNFT情報を取得する。NFT情報検証部(CB)が前記NFT情報の検証結果を取得し、検証結果出力部(CC)が検証結果を出力する。ネットワークを介して前記検証結果を取得したアロマ発生用データ列パケット構造体対象サーバ装置(B)は、検証結果が適正なデータであるという結果であったならば、アロマを再生しようとした利用者が利用するスマートフォン上のアロマ管理システムアプリに対し、対象のアロマ発生用データ列パケット構造体を出力する。前記アプリがアロマ発生用データ列パケット構造体を取得した後は、前記NFT情報を用いない場合の例の説明に準じてアロマが再生される。
【0150】
さらにNFT検証サーバ装置(C)での検証結果を利用者が利用するスマートフォン上のアロマ管理システムアプリでも入手し、適切な検証結果であった場合には、ディフューザー装置(A)へアロマ発生用データ列パケット構造体を出力する様に構成してもよい。適切な検証結果とは、適切な方法で入手された情報であること、違法複製ではなく真正なデータであること、再生しようとする利用者が利用権限(利用可能回数の残数があることも含む)を有する利用者であることなどの検証結果である。
【0151】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマ再生画面:利用回数修正(削減)>
ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部が制御情報を発生原料別外部噴霧部(AB)へ出力した時に、利用者のスマートフォン上のアプリに対し制御情報を出力した旨を通知し、前記アプリはアロマレシピの利用可能回数の残数を1つ減じるように構成する。さらにアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へもアロマ種別識別情報と利用者識別情報と関連付けて再生報告を出力するように構成するとよい。前記サーバ装置(B)にて実際にアロマが再生されたことを把握できる。
【0152】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマ再生画面:再生後>
図46に示す「珈琲 キリマンジャロ」の残数には、1/10と表示されており、利用可能回数10回として取得したアロマレシピをすでに9回再生済みであって選択した時点での残数が1回のみであり、今回再生されると0回となることを示している。利用可能回数がなくなったアロマレシピについては、以後表示させないようにアロマ種別識別情報などを削除してもよいし、0回として表示するように残しておいて再生するために選択した場合には対象のアロマレシピの購入画面に遷移するように構成してもよい。
【0153】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマライブラリ>
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:ライブラリ検索>
図47はTOP画面でアロマライブラリの「ライブラリ検索」を押下した際に遷移するライブラリ検索画面である。利用者が取得したアロマレシピが1画面では表示しきれないような数となった場合に、所望のアロマレシピを検索するために使用する。
図47では佐藤氏はカテゴリ大として「飲み物」、カテゴリ中として「珈琲・茶」を選択し、対象の絞込み検索を行っている。検索結果が画面下側の3件の結果である。
図47では、「紅茶 アールグレイ」が選択されている。再生する場合は右下の「再生」ボタンを押下する。再生ボタン押下後は、前記アロマ再生での説明と同様に情報の送受信が行われる。
【0154】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:ライブラリ整理>
図48は取得したアロマレシピを整理(削除)するための画面である。不要となったアロマレシピ(アロマ発生用データ列パケット構造体)を選択して削除する。例えば最後に再生してから長期間新たに再生していないようなアロマレシピや、今後再生するつもりのないアロマレシピを選択して削除する。
【0155】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマレシピ購入:選択>
図49はアロマレシピを購入する際に、関心のある分野のアロマレシピを検索した時の画面例である。アロマレシピはアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に保持されたアロマ発生用データ列パケット構造体であり、アロマレシピ購入のためアロマ種別識別情報(レシピ番号)と、関連するアロマ属性情報(レシピ名称、他)が取得され、利用者である佐藤氏のスマートフォン上のアプリで閲覧されている。
図49の例では、「自然」「森・林」のカテゴリが選択され、検索結果が7つ表示されている。一番上の「明治神宮境内」については既に佐藤氏が取得済みのため、左端のチェック欄がバツ印となりチェックできないようになっている(すでに取得済みのアロマレシピを重ねて購入し、利用可能な残数を増やせるように構成してもよい)。佐藤氏は一番下の「桐生川源流林」を選択している。「次へ」ボタンを押下し、購入決定画面へ遷移する。
【0156】
アロマレシピ(アロマ発生用データ列パケット構造体)の購入時に、
図49のような選択画面に表示された候補であるアロマレシピ(アロマ発生用データ列パケット構造体)に対し、前記の「いいね」または「いやだね」ボタンが押された数が、表示されるように構成することができる。例えば
図49のアロマレシピ購入画面での検索結果一覧表の右側に「いいね」「いやだね」の回数表示用の列を2列追加表示するように構成する。「いいね」または「いやだね」が押された数を、購入を検討する利用者が参考にすることができる。
【0157】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマレシピ購入:購入決定>
図50は選択したアロマレシピの購入決定画面である。選択したアロマレシピの詳細説明が表示され、さらに購入価格が1000円と表示されている。「試香」ボタンを押下すると、試しにアロマを一度発生させて購入前に嗅いでみることができる。この時のアロマ発生用データ列パケット構造体の利用回数は1回限りとし、再生時間も短く構成することもできる。「試香」は1利用者または1ディフューザー装置(A)につき1度限りとするか、または所定期間内は1度限りとするように構成するとよい。制限しない場合には対価なしで「試香」だけ用いる利用者が生じる可能性があるからである。試香はすべてのアロマレシピに設ける必要はなく、試香なしとしてもよい。ただし試香なしとすると、購入することをためらう利用者が生じる可能性がある。購入する場合は「購入する」ボタンを押下する。支払方法をアプリに登録済みの場合は、登録した支払方法での決済が行われる。未登録の場合は支払方法の入力画面へ遷移する(図示せず)。
【0158】
<実施形態4 アロマ管理システム:アプリ:アロマレシピ購入:非対応時>
図51は、アロマレシピを購入しようとした場合に、利用者が利用するディフューザー装置(A)または、購入時点で装着されているアロマ発生原料を保持するアロマカートリッジでは、アロマ再生ができない場合に表示される警告表示の例である。本システムにおいて管理運営者側が、利用者が利用するディフューザー装置(A)の種別と、装着しているアロマカートリッジの種別を把握していれば、
図51のように警告を表示させることができ、利用者が利用できないアロマレシピを購入する事態を防止できる。アロマカートリッジは、1種類に限らず、基本的なアロマを発生させる基本カートリッジと、より複雑な構成のアロマや、基本的なアロマだが再現度を高めたアロマなどを発生するための上級カートリッジなど複数種類提供されることが考えられる。例えばアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に、利用者を識別する情報である利用者識別情報と、利用者が利用するディフューザー装置(A)を識別する情報である利用者ディフューザー装置識別情報と、前記利用者が利用するディフューザー装置(A)が有しているアロマ発生原料保持部(AA)(アロマカートリッジ)を識別する情報であるアロマ発生原料保持部識別情報を関連付けて保持する利用者情報保持部を有するように構成することで、上記のような警告を表示することができる。
【0159】
<実施形態4 処理の流れ>
図5は、実施形態1から実施形態3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を読み取り実行可能な実施形態4の計算機であるディフューザー装置(A)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態4の計算機であるディフューザー装置(A)の動作方法は、アロマ発生原料保持ステップ(aa)(SA0501)と、通信ステップ(ag)(SA0502)と、アロマ発生用データ列パケット構造体取得ステップ(ad)(SA0503)と、アロマ種別識別情報取得ステップ(ae)(SA0504)と、制御情報出力ステップ(af)(SA0505)と、外部噴霧制御ステップ(ac)(SA0506)と、発生原料別外部噴霧ステップ(ab)(SA0507)と、を有する。
【0160】
ここで計算機であるディフューザー装置(A)の動作方法は、
アロマ発生原料保持ステップ(aa)(SA0501)は、複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持する処理を行い、
通信ステップ(ag)(SA0502)は、ネットワーク通信をするための処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体取得ステップ(ad)(SA0503)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得する処理を行い、
アロマ種別識別情報取得ステップ(ae)(SA0504)は、取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得する処理を行い、
制御情報出力ステップ(af)(SA0505)は、取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御ステップ(ac)(SA0506)に制御情報を出力する処理を行い、
外部噴霧制御ステップ(ac)(SA0506)は、発生原料別外部噴霧ステップ(ab)(SA0507)を制御する処理を行い、
発生原料別外部噴霧ステップ(ab)(SA0507)は、保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるディフューザー装置(A)に実行させる動作方法である。
【0161】
<実施形態4 ハードウェアの説明>
実施形態1から実施形態3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を読み取り実行可能な実施形態4におけるディフューザー装置(A)のハードウェア構成について、
図6を用いて説明する。
【0162】
図6は、本実施形態4におけるディフューザー装置(A)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態4におけるディフューザー装置(A)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0163】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、ディフューザー装置(A)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0164】
ディフューザー装置(A)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0165】
本実施形態4において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、アロマ発生原料保持プログラム(aa)と、発生原料別外プログラム噴霧プログラム(ab)、外部噴霧制御プログラム(ac)と、アロマ発生用データ列パケット構造体取得プログラム(ad)と、アロマ種別識別情報取得プログラム(ae)と、制御情報出力プログラム(af)と、通信プログラム(ag)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、アロマ発生用データ列パケット構造体と、アロマ種別識別情報と、制御情報などが格納されている。
【0166】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生原料保持プログラム(aa)を実行して、複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持する。
「メインメモリ」に格納されている発生原料別外プログラム噴霧プログラム(ab)を実行して、保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をする。
「メインメモリ」に格納された外部噴霧制御プログラム(ac)を実行して、発生原料別外部噴霧部(AB)を制御する。
「メインメモリ」に格納したアロマ発生用データ列パケット構造体取得プログラム(ad)を実行して、実施形態1から実施形態3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を取得する。
「メインメモリ」にアロマ種別識別情報取得プログラム(ae)を実行して、取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得する。
「メインメモリ」に格納した制御情報出力プログラム(af)を実行して、取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御部(AC)に制御情報を出力する。
「メインメモリ」に格納した通信プログラム(ag)を実行して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を介してネットワーク通信をする。
【0167】
本実施形態により、アロマ発生用データ列パケット構造体に基づいてディフューザー装置(A)がアロマを発生させることができる。
【0168】
<実施形態5 概要>主に請求項5、17、29
実施形態5のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持し、実施形態4のディフューザー装置(A)へ出力するように構成される。
【0169】
<実施形態5 機能的構成>
図7に実施形態5のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の機能ブロック図を示す。実施形態5のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(0720)は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)(0721)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)(0722)と、を有する。
【0170】
<実施形態5 構成の説明>
<実施形態5 アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)(0721)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)」(0721)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するように構成される。
【0171】
個々のディフューザー装置(A)は極力コストを下げて製造販売し、アロマ発生原料やアロマ発生用データ列パケット構造体の販売、使用料の徴収によって本システムの管理運営者が利益を売るというビジネスモデルが考えられる。ディフューザー装置(A)にアロマ発生用データ列パケット構造体保持部を有せず利用者がアロマ発生用データ列パケット構造体を所持しない場合、ディフューザー装置(A)の利用者がアロマを発生させるには、前記ディフューザー装置(A)の外部に設けられたアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)とインターネット回線等で接続し、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に保持されたアロマ発生用データ列パケット構造体を、ディフューザー装置(A)へ出力するように要求するという段取りを踏む。要求を受けたアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は、後記アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)から前記構造体を出力する。出力された前記構造体は直接または間接的にディフューザー装置(A)へ伝送される。間接的にとは利用者の携帯情報端末(後記するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)であってもよい)を介して伝送されるような場合である。以下の説明ではディフューザー装置(A)と直接通信を行う例で説明しているが、利用者の携帯情報端末を介した間接的な通信であっても同様の効果が得られる。
【0172】
<実施形態5 アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)(0722)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)(0722)は、保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して実施形態4のディフューザー装置(A)に出力するように構成される。
【0173】
アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)はディフューザー装置(A)へアロマ発生用データ列パケット構造体を出力するが、前記のようにディフューザー装置(A)から要求を受けて出力するという構成もできるし、例えば月ごとの頒布会システムのように定期的に所定の金額を対価に一以上のアロマ発生用データ列パケット構造体を自動的に出力(配信)するように構成してもよい。
【0174】
<実施形態5 アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(0720)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)」(0720)は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)(0721)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)(0722)と有し、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持し、実施形態4のディフューザー装置(A)へ出力するように構成される。
【0175】
<実施形態5 処理の流れ>
図8は、実施形態1から実施形態3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持し実施形態4のディフューザー装置(A)へ出力する実施形態5の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態5の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)(SB0801)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)(SB0802)と、を有する。
【0176】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法は、
アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)(SB0801)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)(SB0802)は、保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して実施形態4のディフューザー装置(A)に出力するための処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に実行させる動作方法である。
【0177】
<実施形態5 ハードウェアの説明>
実施形態1から実施形態3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持し実施形態4のディフューザー装置(A)へ出力する実施形態5におけるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のハードウェア構成について、
図9を用いて説明する。
【0178】
図9は、本実施形態5におけるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態5におけるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0179】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0180】
アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0181】
本実施形態5において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、アロマ発生用データ列パケット構造体保持プログラム(ba)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(bb)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、アロマ発生用データ列パケット構造体などが格納されている。
【0182】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体保持プログラム(ba)を実行して、実施形態1から3のいずれか一に記載のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(bb)を実行して、保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体を、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてネットワークを介して、実施形態4のディフューザー装置(A)へ出力する。
【0183】
本実施形態により、アロマ発生用データ列パケット構造体をディフューザー装置(A)の外部に保持することができる。
【0184】
<実施形態6 概要>主に請求項6、18、30
実施形態5を基礎とする実施形態6のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)はアロマ発生用データ列を登録するアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)をさらに有するように構成される。
【0185】
<実施形態6 機能的構成>
図10に実施形態5を基礎とする実施形態6のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の機能ブロック図を示す。実施形態6のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(1020)は、実施形態5の構成に加え、アロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(1023)と、を有する。そのためアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(1023)のみ説明する。
【0186】
<実施形態6 構成の説明>
<実施形態6 アロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(1023)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)」(1023)は、アロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)(1021)に登録するように構成される。
【0187】
例えば新規に作成されたアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)に追加登録するような際に用いられる。登録時にはアロマ種別識別用の情報であるアロマ種別識別情報の他に、アロマ発生用データ列パケット構造体の作成者、所有権者、アロマ発生用データ列パケット構造体の作成日時、アロマ発生用データ列パケット構造体の使用可能期間、アロマ発生用データ列パケット構造体の使用可能地域、アロマ発生用データ列パケット構造体の使用可能対象年齢、アロマ発生用データ列パケット構造体の利用対価、アロマ発生用データ列パケット構造体の総利用可能回数などがブロックチェーン技術を使用して一緒に登録されるように構成することもできる。
【0188】
<実施形態6 処理の流れ>
図11は、実施形態5を基礎とする実施形態6の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態6の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法は、アロマ発生用データ列パケット構造体登録ステップ(bc)(SB1101)と、アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)(SB1102)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)(SB1103)と、を有する。
【0189】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法は、
アロマ発生用データ列パケット構造体登録ステップ(bc)(SB1101)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を後記アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)(SB1102)に登録する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)(SB1102)は、前記実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)(SB1103)は、保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して実施形態4のディフューザー装置(A)に出力するための処理を行う、
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に実行させる動作方法である。
【0190】
<実施形態6 ハードウェアの説明>
実施形態5を基礎とする実施形態6におけるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のハードウェア構成について、
図12を用いて説明する。
【0191】
図12は、本実施形態6におけるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態におけるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0192】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0193】
アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0194】
本実施形態6において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、アロマ発生用データ列パケット構造体保持プログラム(ba)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(bb)、アロマ発生用データ列パケット構造体登録プログラム(bc)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、アロマ発生用データ列パケット構造体などが格納されている。
【0195】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体保持プログラム(ba)を実行して、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体登録プログラム(bc)を実行して、前記実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体保持プログラム(ba)に登録する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(bb)を実行して、保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体を、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じてネットワークを介して、実施形態4のディフューザー装置(A)へ出力する。
【0196】
本実施形態により、アロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に登録することができる。
【0197】
<実施形態7 概要>主に請求項7、19、31
実施形態7のNFT検証サーバ装置(C)は実施形態2または実施形態2を基礎とする実施形態3のNFT情報を取得し、検証した結果である検証結果を出力するように構成される。
【0198】
<実施形態7 機能的構成>
図13に実施形態7のNFT検証サーバ装置(C)の機能ブロック図を示す。実施形態7のNFT検証サーバ装置(C)(1330)は、NFT情報取得部(CA)(1331)と、NFT情報検証部(CB)(1332)と、検証結果出力部(CC)(1333)と、を有する。
【0199】
<実施形態7 構成の説明>
<実施形態7 NFT情報取得部(CA)(1331)>
「NFT情報取得部(CA)」(1331)は、実施形態2または実施形態2を基礎とする実施形態3のNFT情報を取得するように構成される。
【0200】
実施形態2または実施形態2を基礎とする実施形態3のアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるNFT情報を取得する。ディフューザー装置(A)はアロマ発生用データ列パケット構造体を取得後に、前記データ中にNFT情報が含まれている場合、NFT情報をNFT検証サーバ装置(C)へ出力し、確認依頼を行うように構成することができる。NFT情報を検証するためのNFT検証サーバ装置(C)に検証を依頼することによってディフューザー装置(A)の負荷を減らしコストを下げることができる。
【0201】
<実施形態7 NFT情報検証部(CB)(1332)>
「NFT情報検証部(CB)」(1332)は、取得したNFT情報を検証し、検証結果を取得するように構成される。
【0202】
ディフューザー装置(A)から検証依頼されたNFT情報を検証し、検証結果を取得する。確認依頼されたNFT情報によりディフューザー装置(A)が取得したアロマ発生用データ列パケット構造体がオリジナルか否か、改ざんされていないかを検証することができる。オリジナル性の検証の際、データごとに規定された限定数内であることを示すエディション番号を照合することもできる。NFT情報内に利用権限の条件について記載がある場合は、ディフューザー装置(A)の利用者の利用者識別情報から、利用者の属性情報を照会し確認するようにしてもよい。その場合、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)、NFT検証サーバ装置(C)、または別個に設ける本アロマ管理システムを利用する利用者を管理する利用者管理サーバ装置のいずれかに、利用者識別情報保持部と、利用者属性情報保持部と、利用者属性情報検証部を設け、そこで利用者の利用権限の条件について検証した検証結果をNFT検証サーバ装置(C)または/及びディフューザー装置(A)へ出力するように構成することもできる。
【0203】
<実施形態7 検証結果出力部(CC)(1333)>
「検証結果出力部(CC)」(1333)は、取得した検証結果を出力するように構成される。
【0204】
検証結果をディフューザー装置(A)へ出力する。万一検証結果が、コピー、または改ざんありなどの結果の場合は、利用者に対しエラー表示しアロマを発生しないように制御することが好ましい。
【0205】
<実施形態7 NFT検証サーバ装置(C)(1330)>
「NFT検証サーバ装置(C)」(1330)は、NFT情報取得部(CA)(1331)と、NFT情報検証部(CB)(1332)と、検証結果出力部(CC)(1333)と有し、アロマ発生用データ列パケット構造体中のNFT情報を取得し検証した結果を出力するように構成される。
【0206】
<実施形態7 処理の流れ>
図14は、実施形態7の計算機であるNFT検証サーバ装置(C)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態7の計算機であるNFT検証サーバ装置(C)の動作方法は、NFT情報取得ステップ(ca)(SC1401)と、NFT情報検証ステップ(cb)(SC1402)と、検証結果出力ステップ(cc)(SC1403)と、を有する。
【0207】
ここで計算機であるNFT検証サーバ装置(C)の動作方法は、
NFT情報取得ステップ(ca)(SC1401)は、実施形態2または実施形態2を基礎とする実施形態3のアロマ発生用データ列パケット構造体中のNFT情報を取得する処理を行い、
NFT情報検証ステップ(cb)(SC1402)は、取得したNFT情報を検証し、検証結果を取得する処理を行い、
検証結果出力ステップ(cc)(SC1403)は、取得した検証結果を出力する処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるNFT検証サーバ装置(C)に実行させる動作方法である。
【0208】
<実施形態7 ハードウェアの説明>
本実施形態7におけるNFT検証サーバ装置(C)のハードウェア構成について、
図15を用いて説明する。
【0209】
図15は、本実施形態7におけるNFT検証サーバ装置(C)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態7におけるNFT検証サーバ装置(C)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0210】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、NFT検証サーバ装置(C)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0211】
NFT検証サーバ装置(C)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0212】
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、NFT情報取得プログラム(ca)と、NFT情報検証プログラム(cb)と、検証結果出力プログラム(cc)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、NFT情報と、検証結果などが格納されている。
【0213】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されているNFT情報取得プログラム(ca)を実行して、実施形態2または実施形態2を基礎とする実施形態3のNFT情報を取得する。
「メインメモリ」に格納されたNFT情報検証プログラム(cb)を実行して、取得したNFT情報を検証し、検証結果を取得する。
「メインメモリ」に格納した検証結果出力プログラム(cc)を実行して、取得した検証結果を、「USB、SATA、LAN端子、etc」を介してネットワークへ出力する。
【0214】
本実施形態により、アロマ発生用データ列パケット構造体中のNFT情報を検証し真贋判断し結果を得ることができる。そしてその結果に基づいてアロマの発生実施/非実施を制御するように構成できる。
【0215】
<実施形態8 概要>主に請求項8、20、32
実施形態8の記憶装置(D)は実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持し、実施形態4のディフューザー装置(A)へ前記アロマ発生用データ列パケット構造体を出力するように構成される。
【0216】
<実施形態8 機能的構成>
図16に実施形態8の記憶装置(D)の機能ブロック図を示す。実施形態8の記憶装置(D)(1640)は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(DA)(1641)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)(1642)と、を有する。
【0217】
<実施形態8 構成の説明>
<実施形態8 アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(DA)(1641)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(DA)」(1641)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持するように構成される。
【0218】
実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を、メモリカードやUSBメモリまたはNFC内蔵のICカードなどに保持するように構成することができる。前記のような可搬性の高い媒体を実施形態4のディフューザー装置(A)で読み取り、ディフューザー装置(A)はアロマ発生用データ列パケット構造体を取得する。媒体の読み取りに必要なデバイスは適宜ディフューザー装置(A)に搭載されているものとする。またはトレーディングカードのようなカード表面に印刷したQRコード(登録商標)にアロマ発生用データ列パケット構造体の取得先の情報(URLや記憶媒体上の保存場所の情報)を保持するような構成でもよい。QRコード(登録商標)のモデル2は1個で、最大2953byteの情報を内含できるが、安定した読取の為にはコードを形成する1セルあたり0.28mm以上のサイズが必要である。前記の1セルサイズの場合、コード1つのサイズは1辺51.8mm以上となる。QRコード(登録商標)にアロマ発生用データ列パケット構造体の情報(例:1100kbyte)を保持しようとすると、上記の1辺51.8mm以上のコードが370個以上必要となり実体物としては現実的ではない。
【0219】
<実施形態8 アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)(1642)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)」(1642)は、保持されている前記実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を実施形態4のディフューザー装置(A)に対して出力するように構成される。
【0220】
本実施形態8の後記する処理の流れやハードウェアの説明では、記憶装置(D)のハードウェアの説明はPCに準じた構成の場合を例として説明するが、不揮発性メモリを搭載したメモリカードやハードディスクや、光ディスクや、QRコード(登録商標)を印刷した印刷物などであってもよい。これらの場合には、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)はディフューザー装置(A)のアロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)にて取得可能なように実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を準備すること(読み取り可能な状態としておくこと)を「出力するため」とみなすことができる。
【0221】
前記のような記憶媒体から、対応する読み取り装置を搭載したディフューザー装置(A)に対し、アロマ発生用データ列パケット構造体を出力する。紙などに印刷されたQRコード(登録商標)などの読み取りにはカメラやバーコードリーダーを用いる。前記のようにQRコード(登録商標)の場合には、アロマ発生用データ列パケット構造体の取得先の情報(URLや記憶媒体上の保存場所の情報)を出力し、取得したディフューザー装置(A)が、前記取得先からアロマ発生用データ列パケット構造体を取得する構成としてもよい。
【0222】
<実施形態8 記憶装置(D)(1640)>
「記憶装置(D)」(1640)は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(DA)(1641)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)(1642)とを有し、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持し、実施形態4のディフューザー装置(A)へ保持するアロマ発生用データ列パケット構造体を出力するように構成される。
【0223】
前記アロマ発生用データ列パケット構造体を保持した実体物は、メモリカードやUSBメモリまたはNFC対応のICカードや、磁気カードや光ディスク(ディスクではなくカード形状でも可)などの記憶媒体の態様が考えられる。これらの実体物を購入する場合、カードの所有者に対してはNFT情報によって真の所有者であることを保証し、カード購入対価をアロマデータの著作権保持者へ支払う。データの著作権保持者に相当する者が複数いる場合は、前記の著作権保持者相当者間でのあらかじめの取り決めにより、著作権料を所定割合または所定額で分配するように構成できる。
【0224】
実体物として、半導体素子や磁気素材や光ディスクなどの記憶媒体を有しない商品(例えば紙製のカード、ポスター、扇子、うちわなど)の表面に、アロマ発生用データ列パケット構造体を入手できる入手先のURLや、記憶装置(サーバ装置等)上の保持場所のアドレスを記録した2次元コードなどを印刷した態様としてもよい。この場合、購入者を識別するために別途販売者の管理サーバ装置などに購入者情報とパスワードなどを登録しておき、前記商品表面に印刷された2次元コードを利用して入手先の記憶装置にアクセスし、購入者情報とパスワードにて認証を受けダウンロードするように構成できる。
【0225】
記憶装置(D)は実体物として上記説明したが、NFTを使用したNFTアートとして、実体がない情報体であっても同様の効果を有することができる。写真や動画データとアロマ発生用データ列パケット構造体を組み合わせたNFTアートとして販売配布されてもよいし、アロマ発生用データ列パケット構造体単体でNFTアートとして販売配布されてもよい。
【0226】
記憶装置(D)として、アロマ発生用データ列パケット構造体を保持するICカード形態のトレーディングカードの場合と、トレーディングカードにはアロマ発生用データ列パケット構造体事態を保持しない(取得先の情報を内含する2次元コードが印刷)場合を例として説明する。例とするアロマ発生用データ列パケット構造体は、ディフューザー装置(A)に読み込み後、ブロックチェーン技術を用いて改ざんの有無を監視し、ある利用者が購入したアロマ発生用データ列パケット構造体の使用権限や使用回数などを管理する。トレーディングカードを例として説明するが、他の商品形態や記憶媒体を使用してもよいし、アロマ発生用データ列パケット構造体自体をインターネット上で購入し、利用者の使用する携帯情報端末(スマートフォンなど)に記憶させ、ディフューザー装置(A)他と通信し処理するように構成してもよい。アロマ発生用データ列パケット構造体やNFT情報を含むNFTアートの態様として構成することもできる。
【0227】
<例1:トレーディングカードがICカードであり、アロマ発生用データ列パケット構造体自体を保持する場合>
図43を用いて説明する。
【0228】
(1)アロマ発生用データ列パケット構造体を保持するICカード形態のトレーディングカードを、ディフューザー装置(A)の利用者が購入する。上述のように実体のあるカードとして販売されているものであり、NFT情報としてエディション番号を付与した数量限定の物である。
【0229】
(2)利用者は、購入したトレーディングカードをディフューザー装置(A)のICカード読み取り機(またはNFC通信装置)にて読み取らせる。図中のディフューザー装置(A)の正面スリット部のように読み取り部を設けるとよい。
【0230】
(3)ICカード読み取り部によりアロマ発生用データ列パケット構造体を読み込んだディフューザー装置(A)は、前記パケット構造体に含まれるNFT情報を取得し、インターネット回線を介してNFT検証サーバ装置(C)へアロマ発生用データ列パケット構造体の検証依頼を出力する。ディフューザー装置(A)にNFT情報取得部、NFT情報検証依頼出力部、NFT情報検証結果取得部を設けてもよい。
【0231】
(4)NFT検証サーバ装置(C)は、ディフューザー装置(A)から受信したNFT情報を取得し、検証を行う。NFT検証サーバ装置(C)は検証結果をディフューザー装置(A)へ出力する。
【0232】
(5)ディフューザー装置(A)は、NFT検証サーバ装置(C)から検証結果を取得する。ディフューザー装置(A)は、取得した検証結果がデータはオリジナルである(または数量限定であり、エディション番号が真正である)こと、使用制限対象ではないこと、現在の使用回数と使用回数上限に問題ないこと(再生上限数が規定されている場合に、上限に達していない)などの問題ない結果であれば、アロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報に基づいてアロマを発生させる。といった処理を行う。
【0233】
<例2::トレーディングカードには、アロマ発生用データ列パケット構造体を保持せず、取得するための情報を保持する2次元コードが印刷されている場合>
トレーディングカードは、紙または薄いプラスティックの表面にQRコード(登録商標)が印刷された態様である。QRコード(登録商標)の表面には購入前にはコードが読み取れないように被覆する非透過のフィルムが貼られ目隠しされている。前記フィルムは剥がすとコード印刷部以外のフィルムが被覆していたカード表面に、「剥し済」や「USED」などの表示が残るようにすると店頭で不正に剥がしてコードを読み取ったり、一度読みこんだものを不正に転売したりすることを防止出来る。
【0234】
図44を用いて説明する。
トレーディングカードに印刷されたQRコード(登録商標)には、アロマを発生させるための情報を含むアロマ発生用データ列パケット構造体自体は内含されず、アロマ発生用データ列パケット構造体を識別する情報であるアロマ発生用データ列パケット構造体識別情報と、前記識別情報がオリジナルであることを証するNFT情報が含まれている。アロマ発生用データ列パケット構造体識別情報をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ出力し、代わりにアロマ発生用データ列パケット構造体を取得する。
【0235】
(1')アロマ発生用データ列パケット構造体識別情報とNFT情報を内含するQRコード(登録商標)(図示せず)を印刷したトレーディングカードを、ディフューザー装置(A)の利用者が購入する。実体のあるトレーディングカードとして販売されているものであり、NFT情報としてエディション番号を付与した数量限定の物である。
【0236】
(2')利用者は、購入したトレーディングカードのQRコード(登録商標)をディフューザー装置(A)のバーコードリーダーにて読み取らせる。図中のディフューザー装置(A)の正面スリット部のような読み取り部を設けるとよい。
【0237】
(3')バーコードリーダーによりQRコード(登録商標)に含まれる情報を読み込んだディフューザー装置(A)はアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ、読み込んだアロマ発生用データ列パケット構造体識別情報とNFT情報とを、NFT情報検証依頼とアロマ発生用データ列パケット構造体識別情報として送付する。アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)への「アロマ発生用データ列パケット構造体出力依頼」として出力である。
【0238】
(4')アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は、取得したNFT情報をNFT検証サーバ装置(C)へ送付し、NFT情報検証依頼する。
【0239】
(5')NFT検証サーバ装置(C)は、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)から受信したNFT情報を取得し、検証を行う。NFT検証サーバ装置(C)は検証結果をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ出力する。
【0240】
(6')アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は、NFT検証サーバ装置(C)から検証結果を取得する。アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)は、取得した検証結果が、データはオリジナルであること、使用制限対象ではないこと、現在の使用回数と使用回数上限に問題ないこと(再生上限数が規定されている場合に、上限に達していない)などアロマ発生に際し問題ない結果であれば、ディフューザー装置(A)へ、アロマ発生用データ列パケット構造体識別情報によって識別されるアロマ発生用データ列パケット構造体を送付する。
【0241】
(7')ディフューザー装置(A)は、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)から取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報に基づいてアロマを発生させる。といった処理を行う。
【0242】
なお、上記(3')での処理の代わりに以下のようにして、ディフューザー装置(A)がアロマ発生用データ列パケット構造体を取得してもよい。ディフューザー装置(A)からNFT検証サーバ装置(C)へNFT情報検証依頼を出力する。NFT検証サーバ装置(C)ではNFT情報を検証し、検証結果をディフューザー装置(A)へ出力する。ディフューザー装置(A)は取得した検証結果が問題ないという結果であれば、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へアロマ発生用データ列パケット構造体識別情報を出力して、アロマ発生用データ列パケット構造体を取得する。といったような処理である。
【0243】
一度ディフューザー装置(A)に読み取らせたアロマ発生用データ列パケット構造体は、10から20種類程度を保持するようにアロマ発生用データ列パケット構造体保持部をディフューザー装置(A)または利用者の携帯情報端末内に設けてもよい。一度読込みNFT検証サーバ装置(C)によって検証した結果を得たデータについては、アロマ発生の都度NFT検証サーバ装置(C)へ検証依頼を出さずにアロマ発生するように構成してもよい。トレーディングカードの購入代金以外に、前記カードに保持されるアロマ発生用データ列パケット構造体を使用してアロマを発生させようとするたびに課金を徴収するように構成してもよい。NFT検証サーバ装置(C)が課金管理サーバを兼ねてもよいし、別に専用の課金管理サーバを設けてもよい。
【0244】
NFT情報に、利用者から徴収したトレーディングカードの販売代金、アロマ発生用データ列パケット構造体の使用毎の課金の支払先を記載することができる。支払先としては、本システムの管理運営者、前記カードの販売者以外に、アロマ発生用データ列パケット構造体の著作権者が考えられる。著作権者は1名には限定されず、また複数の場合は、支払は均等配分には限定されない。例えば
図43、44の例ではトレーディングカードは「鎮守の森」であり、ある都市の神社境内の鎮守の森の雰囲気を味わえるアロマである。前記カードの著作権者を、都市を管轄する地方自治体や神社を運営する宗教法人などとして、前記カードの販売とアロマ発生用データ列パケット構造体の使用によって得られる課金利益を分配することができる。地方の街おこしや観光業を盛り上げることに役立たせることができる。
【0245】
なお記憶装置(D)は実体を持ったカード等ではなく、インターネット回線上のサーバ装置や利用者のスマートフォンやPCなどの情報端末上の不揮発メモリに保持されたNFTアートとしてでもよい。情報である前記NFTアートにはアロマ発生用データ列パケット構造体も含まれる。この態様の場合、記憶装置(D)には前記NFTアートを保持する前記サーバ装置や利用者の情報端末などが該当するということもできる。
【0246】
<実施形態8 処理の流れ>
図17は、実施形態8の計算機である記憶装置(D)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態8の計算機である記憶装置(D)の動作方法は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(da)(SD1701)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(db)(SD1702)と、を有する。
【0247】
ここで計算機である記憶装置(D)の動作方法は、
アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(da)(SD1701)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(db)(SD1702)は、保持されている前記アロマ発生用データ列パケット構造体を実施形態4のディフューザー装置(A)に対して出力するための処理を行う。
このような一連の処理を計算機である記憶装置(D)に実行させる動作方法である。
【0248】
なお、記憶装置(D)は、計算機ではなく対象となるアロマ発生用データ列パケット構造体の情報、またはアロマ発生用データ列パケット構造体を保持したアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へアクセスし取得するためのアドレス情報などが2次元バーコードに格納された印刷物であってもよい。または、USBメモリやメモリカード、NFC(Near Field Communication)を採用したICチップカードでもよい。または対象データのみを収めた有形の記憶装置(D)ではなく、NFT情報をも有したアロマ発生用データ系列パケット構造体などを所有者の使用するインターネット上の記憶装置上に保持する態様とするようにも構成できる。
【0249】
<実施形態8 ハードウェアの説明>
本実施形態8における記憶装置(D)のハードウェア構成について、
図18を用いて説明する。
【0250】
以下の本実施形態8の記憶装置(D)のハードウェアの説明はPCに準じた構成の場合を例として説明するが、不揮発性メモリを搭載したメモリカードやハードディスクや、QRコード(登録商標)を印刷したカード形状などであってもよい。これらの場合には、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(DB)はディフューザー装置(A)のアロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)にて取得可能なようにアロマ発生用データ列パケット構造体を準備すること(読み取り可能な状態としておくこと)を「出力するため」とみなすことができる。
【0251】
図18は、本実施形態8における記憶装置(D)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態8における記憶装置(D)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0252】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、記憶装置(D)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0253】
記憶装置(D)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0254】
本実施形態において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、アロマ発生用データ列パケット構造体保持プログラム(da)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(db)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、アロマ発生用データ列パケット構造体などが格納されている。
【0255】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体保持プログラム(da)を実行して、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(db)を実行して、保持されている前記アロマ発生用データ列パケット構造体を実施形態4のディフューザー装置(A)に対して、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
【0256】
本実施形態により、記憶装置(D)を配布、売買などすることができる。特にNFT情報を有するように構成することにより、オリジナルを識別し優位一性を担保できるようになり売買する際の価値を保証することができる。
【0257】
<実施形態9 概要>主に請求項9、21、33
実施形態9のアロマ管理システムは実施形態4のディフューザー装置(A)と実施形態5又は6のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)から構成される。
【0258】
<実施形態9 機能的構成>
図19に実施形態9のアロマ管理システムの機能ブロック図を示す。実施形態9のアロマ管理システム(1950)は、実施形態4のディフューザー装置(A)(1910)と、実施形態5又は6のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(1920)と、を有する。なお、実施形態7のNFT検証サーバ装置(C)、実施形態8の記憶装置(D)、後記実施形態10から15のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のうちの1以上を含んだ構成であってもよい。
【0259】
<実施形態9 構成の説明>
<実施形態9 ディフューザー装置(A)(1910)>
「ディフューザー装置(A)」(1910)は、アロマ発生原料保持部(AA)(1911)と、発生原料別外部噴霧部(AB)(1912)と、外部噴霧制御部(AC)(1913)と、アロマ発生用データ列パケット構造体取得部(AD)(1914)と、アロマ種別識別情報取得部(AE)(1915)と、制御情報出力部(AF)と、通信部(AG)と有し、アロマ発生用データ列パケット構造体に基づいてアロマを発生させるように構成される
【0260】
<実施形態9 アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(1920)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)」(1920)は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)と有し、アロマ発生用データ列パケット構造体を保持し、ディフューザー装置(A)へ出力するように構成される。
【0261】
<実施形態9 アロマ管理システム(1950)>
「アロマ管理システム」(1950)は、実施形態4のディフューザー装置(A)(1910)と、実施形態5または6のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(1920)と、を有するように構成される。
【0262】
本システムを利用する利用者は、利用者が利用するディフューザー装置(A)(1910)が、アロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)(1920)から取得し、アロマを発生させる。前記パケット構造体がNFT情報を含む場合は、NFT検証サーバ装置(C)をさらに有するように構成することができる。さらにアロマ発生データ列パケット構造体を生成するための、後記するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を有するように構成することもできる。又記憶装置(D)を含むように構成することもできる。
【0263】
<実施形態9 アロマ管理システム:その他態様1:ECサイト>
アロマ管理システムに、アロマ発生用データ列パケット構造体の売買を行うECサイトが動作する、アロマ発生用データ列パケット構造体ECサーバ装置を含めることもできる。このECサイトでは、アロマ発生用データ列パケット構造体の作成(製造)や販売を業とする者のみならず、アロマ発生用データ列パケット構造体を購入した一般消費者も不要となった前記データ列構造体を販売できるように構成する。または、アマチュアが規格に則って作成したアロマ発生用データ列パケット構造体を無償または有償で配布できるように構成することもできる。
【0264】
<実施形態9 アロマ管理システム:その他態様2:アロマ利用履歴管理サーバ装置>
アロマ管理システムは、ディフューザー装置(A)を個別識別する情報であるディフューザー装置識別情報とアロマ発生用データ列パケット構造体を識別する情報であるアロマ種別識別情報と利用者を識別する利用者識別情報とを関連付けてアロマ発生用データ列パケット構造体の使用履歴(例:回数、使用日時)を保持するアロマ利用履歴管理サーバ装置を含むように構成することができる。アロマ利用履歴管理サーバ装置は、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)と一体に構成されてもよい。ディフューザー装置識別情報の一例は、ディフューザー装置(A)の製品型名と製品ごとの製造番号との組み合わせたコードである。ディフューザー装置識別情報を利用者識別情報と関連付けて保持するディフューザー装置識別情報保持部を有するディフューザー装置管理サーバ装置をさらに有するように構成してもよい。ディフューザー装置管理サーバ装置は、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)、利用者管理サーバ装置、アロマ利用履歴管理サーバ装置のいずれか一以上と一体に構成されてもよい。
【0265】
<実施形態9 アロマ管理システム:その他態様3:アロマ感知センサ>
利用者が利用するディフューザー装置(A)や、後記するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)や、利用者が利用する携帯情報端末(例:スマートフォン)にアロマ感知センサを備えて、アロマ感知データ取得部と、アロマ感知データ解析部と、制御情報生成部と、を有するように構成することもできる。アロマ感知センサで感知したアロマ感知データに基づいて、制御情報を生成し、ディフューザー装置(A)でアロマを発生させることができる。例えば、旅先の食堂で美味しい食事を食べた際に写真だけではなく料理のアロマを記録として残すことができる。または前記アロマ感知センサで感知したアロマのアロマ感知データに基づいて検索し、似たアロマに関する情報やアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するように構成することもできる。自身でアロマを感知したりアロマ発生用の制御情報まで生成したりするの処理能力のない携帯情報端末を使用している場合などに有効である。検索先はインターネット上でもよいし、本アロマ管理システム内のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)内を検索してもよい。また、感知し生成した制御情報を後記するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)にて編集することもできる。
【0266】
<実施形態9 処理の流れ>
図20は、実施形態9の計算機であるアロマ管理システムの動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態9のアロマ管理システムは、実施形態4のディフューザー装置(A)と、実施形態5又は6のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)が協働して動作する。
図20の左側にディフューザー装置(A)、右側にアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法のフローチャートを示す。
【0267】
<実施形態9:ディフューザー装置(A)の処理の流れ>
図20の左列に、実施形態9の計算機であるアロマ管理システムのうち実施形態4の計算機であるディフューザー装置(A)の動作処理のフローチャートを示す。この図で示すように計算機であるディフューザー装置(A)の動作方法は、アロマ発生原料保持ステップ(aa)(SA2001)と、通信ステップ(ag)(SA2002)と、アロマ発生用データ列パケット構造体取得ステップ(ad)(SA2003)と、アロマ種別識別情報取得ステップ(ae)(SA2004)と、制御情報出力ステップ(af)(SA2005)と、外部噴霧制御ステップ(ac)(SA2006)と、発生原料別外部噴霧ステップ(ab)(SA2007)と、を有する。
【0268】
ここで計算機であるディフューザー装置(A)の動作方法は、
アロマ発生原料保持ステップ(aa)(SA2001)は、複数種類のアロマを混合して発生させるための原料であるアロマ発生原料を保持する処理を行い、
通信ステップ(ag)(SA2002)は、ネットワーク通信をするための処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体取得ステップ(ad)(SA2003)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を実施形態5又は6のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)(SB2002)から取得する処理を行い、
アロマ種別識別情報取得ステップ(ae)(SA2004)は、取得した前記アロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報を取得する処理を行い、
制御情報出力ステップ(af)(SA2005)は、取得したアロマ種別識別情報に基づいて外部噴霧制御ステップ(ac)(SA2006)に制御情報を出力する処理を行い、
外部噴霧制御ステップ(ac)(SA2006)は、発生原料別外部噴霧ステップ(ab)(SA2007)を制御する処理を行い、
発生原料別外部噴霧ステップ(ab)(SA2007)は、保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるディフューザー装置(A)に実行させる動作方法である。
【0269】
<実施形態9:アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の処理の流れ>
図20右側列に、実施形態9の計算機であるアロマ管理システムのうち実施形態5又は6のいずれか一の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作処理のフローチャートを示す。この図で示すように計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法は、アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)(SB2001)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)(SB2002)と、を有する。
【0270】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)の動作方法は、
アロマ発生用データ列パケット構造体保持ステップ(ba)(SB2001)は、実施形態1から3のいずれか一のアロマ発生用データ列パケット構造体を保持する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(bb)(SB2002)は、保持されている前記アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して実施形態4のディフューザー装置(A)のアロマ発生用データ列パケット構造体取得ステップ(ad)(SA2003)へ出力するための処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に実行させる動作方法である。
【0271】
<実施形態9 ハードウェアの説明>
実施形態9の計算機であるアロマ管理システムは、実施形態4の計算機であるディフューザー装置(A)と、実施形態5または実施形態6のいずれか一の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)から構成される。それぞれの装置のハードウェア構成についてはすでに実施形態4(
図6など)と実施形態5(
図9など)または実施形態6(
図12)にて説明済みのため省略する。
図21はインターネット回線を通じて接続された、ディフューザー装置(A)と、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)とから構成されるアロマ管理システムの概略の全体構成を示す図である。インターネット回線に対し少なくとも一つ以上のディフューザー装置(A)が接続され、一つ以上のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)が接続しアロマ管理システムを構成している。インターネット回線にはディフューザー装置(A)を利用する利用者が使用する携帯情報端末(
図21では利用者のスマートフォンが図示されている)やPC(図示せず)なども接続されている。このアロマ管理システムに対し、NFT検証サーバ装置(C)や後記するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)が一つ以上接続されていてもよいし、記憶装置(D)が直接又は記憶装置(D)が保持するアロマ発生用データ列パケット構造体読み出し用の読み取り装置を介して間接的に前記インターネット回線に接続しアロマ管理システムの一環となるように構成することもできる。
【0272】
本実施形態により、アロマ管理システムを得ることができる。
【0273】
<実施形態10 概要>主に請求項10、22、34
実施形態10のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、実施形態4のディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)へ入力するための制御情報を入力し、入力した制御情報を保持し、保持された制御情報を編集し、保持された制御情報に基づいてアロマ発生データ列パケット構造体を生成し、生成したアロマ発生データ列パケット構造体を出力する。
【0274】
<実施形態10 機能的構成>
図22に実施形態10のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の機能ブロック図を示す。実施形態10のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(2260)は、制御情報入力部(EA)(2261)と、制御情報保持部(EB)(2262)と、制御情報編集部(EC)(2263)と、アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)(2264)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)(2265)と、を有するように構成される。
【0275】
<実施形態10 構成の説明>
<実施形態10 制御情報入力部(EA)(2261)>
「制御情報入力部(EA)」(2261)は、外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力するように構成される。
【0276】
<実施形態10 制御情報入力部(EA):制御情報>
「制御情報」は、保持されているアロマ発生原料の外部噴霧をするための発生原料別外部噴霧部(AB)を制御するために外部噴霧制御部(AC)へ入力する情報である。アロマ発生原料保持部(AA)にて保持されている複数種類のアロマ発生原料のどれをどのような強度でどういったタイミングで外部へ噴霧し、所望のアロマとするかを記している情報である。例えばアロマ発生原料保持部(AA)に、アロマ発生原料として1、2、3、4、5、6、7、8、9、10といった10個の原料物質を保持しており、所望のアロマの発生に1、3、8の3種のアロマ発生原料を用いる場合に、制御情報としては次のような組が例として考えられる。
【0277】
前記10個の原料のうち1、3、8という番号で識別されるアロマ発生原料を用いるというアロマ発生原料を識別する情報であるアロマ発生原料識別情報の組や、前記の1から10の10個のアロマ発生原料が1セットとなったカートリッジ状容器に保持されているのであればカートリッジを識別する情報であるアロマカートリッジ識別情報と使用するアロマ発生原料のアロマ発生原料識別情報の組や、さらにそれらに加えてアロマ発生原料を所望のアロマを発生させる際のアロマ発生原料ごとの外部噴霧強度と発生タイミングと発生強度の時間変化及び停止タイミングと停止強度の時間変化(すなわちアロマ発生原料ごとに、横軸:時間軸、縦軸:外部噴霧強度とした外部噴霧プロファイルを示す情報)の組といった情報が、制御情報の例として考えられる。特にアロマが要素となる一以上のアロマ発生原料から生じる要素アロマが混合されて発生されるために、外部噴霧プロファイルを示す情報までを制御情報とすることが最も好ましい。
【0278】
<実施形態10 制御情報入力部(EA):制御情報の入力>
利用者は、自身が利用するディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対し制御情報を入力するために、自身が利用するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に制御情報を入力する。後記する制御情報編集部(EC)で利用者が編集し作成した制御情報を、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の制御情報入力部(EA)から利用者が利用するディフューザー装置(A)へ入力し、利用者が編集または作成した制御情報に基づいて発生するアロマを利用者が嗅いで、その出来を確かめることができる。そのように出来を確認した制御情報に基づいて、後記するようにアロマ発生用データ列パケット構造体を生成し、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために出力する。
【0279】
制御情報そのものではなく、制御情報をディフューザー装置(A)制御情報保持領域に格納したアロマ発生用データ列パケット構造体を出力し、ディフューザー装置(A)のアロマ種別識別情報取得部(AE)にて取得し、取得したアロマ種別識別情報に基づいて制御情報出力部(AF)から外部噴霧制御部(AC)に制御情報を出力するように構成してもよい。
【0280】
<実施形態10 制御情報保持部(EB)(2262)>
「制御情報保持部(EB)」(2262)は、制御情報を保持するように構成される。
【0281】
保持する制御情報は、利用者が作成した制御情報や、利用者が編集した制御情報や、利用者が利用するディフューザー装置(A)から取得した制御情報や、利用者が利用するディフューザー装置(A)から取得した制御情報を含むアロマ発生用データ列パケット構造体から取得した制御情報や、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)から取得した制御情報を含むアロマ発生用データ列パケット構造体から取得した制御情報などである。
【0282】
<実施形態10 制御情報編集部(EC)(2263)>
「制御情報編集部(EC)」(2263)は、保持されている制御情報を編集するように構成される。
【0283】
「編集」は、制御情報保持部(EB)に保持されている制御情報を、制御情報編集部(EC)が追加、削除、修正することである。追加、削除は制御情報の内容について、例えば前記のように1、3、8番といった3種のアロマ発生原料を用いる場合に、4番のアロマ発生原料を加えるのが「追加」であり、1、3、8の中の3番のアロマ発生原料の使用をやめ1、8番のみのアロマ発生原料を使うようにすることが「削除」である。前記3つのアロマ発生原料のうち、3番の代わりに4番を使うようにしたり各アロマ発生原料の外部噴霧プロファイル(各アロマ発生原料の時間毎の外部噴霧強度)において強度や時間条件を変えたりすることが「修正」である。編集は、利用者が自身で作成または編集した制御情報だけが対象ではなく、ネットワークを介して取得した他の利用者または管理運営者が提供する(アロマ発生用データ列パケット構造体の作成を業とする業者が提供する場合も含む)アロマ発生用データ列パケット構造体に含まれる制御情報も、編集するための利用権限があれば編集の対象として、編集を行うことができる。
【0284】
「編集」には、前記のような1、3、8番のアロマ発生原料からアロマを発生させる制御情報を、該利用者が利用するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の制御情報保持部(EB)へあらたに「追加」することや、逆にすでに制御情報保持部(EB)に保持されている制御情報を「削除」することを含めてもよい。「修正」は、制御情報保持部(EB)に保持されている制御情報を識別する情報である制御情報識別情報を変更するように構成することもできる。
【0285】
<実施形態10 アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)(2264)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)」(2264)は、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成するように構成される。
【0286】
制御情報保持部(EB)に保持されている制御情報に対し、ディフューザー装置(A)で発生すべきアロマの種類を識別するためのアロマ種別識別情報を保持するための所定サイズのアロマ種別識別情報保持領域と、アロマの属性を示す情報であるアロマ属性情報を保持するための所定サイズのアロマ属性情報保持領域とを加え、好ましくはさらにNFT情報保持領域又は/及びディフューザー装置(A)制御情報保持領域を加えたアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する。
【0287】
<実施形態10 アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)(2265)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)」(2265)は、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(2263)に登録するために出力するように構成される。
【0288】
アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ出力する際に利用者識別情報と関連付けて出力するか、またはアロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)にてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する際にアロマ属性情報として利用者識別情報を含めるように生成するように構成することが好ましい。制御情報を作成または編集した利用者が誰であるかを明確化することができる。
【0289】
利用者が編集または作成した制御情報に基づくアロマ発生用データ列パケット構造体を、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へネットワークを介して出力し、前記サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)にて保持する。アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)がアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)へ登録することで、登録した利用者とは別の利用者が、登録されたアロマ発生用データ列パケット構造体を取得し、アロマを発生できるように構成することができる。アロマ発生用データ列パケット構造体の登録や、登録された前記パケット構造体の取得に当たって、後記するように利用者を識別する情報である利用者識別情報と関連付けられた利用者の利用権限に関する情報である利用権限情報を参照し、利用権限を有する利用者が取得できるように構成するとよい。
【0290】
利用者が編集または作成した制御情報に基づくアロマ発生用データ列パケット構造体を、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へネットワークを介して出力した際に、前記アロマ発生用データ列パケット構造体をそのままアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)へ登録するのではなく、前記アロマ発生用データ列パケット構造体の内容を確認してから登録するアロマ発生用データ列パケット構造体確認部をさらに有するように構成することができる。
【0291】
利用者が故意や不注意による間違い、または経験や知識不足による間違いによってアロマ発生用データ列パケット構造体を作成または編集した場合に、該当アロマ発生用データ列パケット構造体を用いてアロマを発生させると悪臭や刺激臭など人を不快にさせる可能性がないか否かを確認することができる。特にアロマの属性情報として、アロマの情報(例:柑橘系の香り、森林の香りなど)が記載されていた場合に、実際に発生させたアロマと大きく異なっていないかを確認することができる。確認は例えば管理運営者又はその指示を受けた者が行い、問題ないと判断した後で登録する。または仮登録として、試用中と明記したうえで公開し、広く利用者に評価を求め、問題がないようであれば本登録とするように構成してもよい。
【0292】
または、あらかじめアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)又は別サーバ装置に、嗅いだ人を不快にさせるような悪臭や刺激臭となるような不適切な、アロマ発生原料の組合せや制御情報の例を示す不適切アロマ情報を保持した不適切アロマ情報保持部と、保持された不適切アロマ情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体が不適切か否かを検証するアロマ発生用データ列パケット構造体検証部と、を有するように構成することもできる。利用者やアロマ発生用データ列パケット構造体の作成を業とする業者からアロマ発生用データ列パケット構造体の登録申請があった場合には、アロマ発生用データ列構造体が不適切な内容ではないか否かを検証し、不適切なものは排除して登録させないようにできる。前記不適切アロマ情報保持部は、適宜利用者他からの不適切アロマ情報の届け出は報告を受付け、内容の検証の結果、確かに不適切アロマ情報であると判断されたならば、保持するように構成する。不適切アロマ情報を適宜拡充していくことができる。
【0293】
<実施形態10 アロマ管理システム:アプリ:アロマレシピ作成>
<アプリ:アロマレシピ作成>
図52、
図53を用いて、利用者がアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を使用して制御情報を作成または編集する例を説明する。
図52は、利用者が利用するスマートフォン上のアロマ管理システムのアプリを用いて、制御情報の作成または編集を行っている画面の一例である。利用者が利用するスマートフォンと、その上で動作するアロマ管理システムのアプリがアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に相当する。
図52の例では、所望のアロマを発生させるための制御情報は、利用者が利用するディフューザー装置(A)のカートリッジ(アロマ発生原料保持部(AA))のアロマ発生原料1番、3番、8番の3種を用いて作成される。それぞれの欄は、横軸が時間軸(左端がアロマ発生開始時点、右端が終了時点)、縦軸が外部噴霧強度を示す。
図52では上から2つ目の3番のアロマ発生原料について、アロマを発生させるためのプロファイルを修正している。図中の黒小丸が各プロファイルの修正可能点(修正可能点は追加または削除可能)であり、矢印の指す黒小丸を動かすことでプロファイル形状を修正している。
図52は修正中の様子を示すが、既存の制御情報を修正してもよいし、一から新規に制御情報を作成してもよい。使用するアロマ発生原料の数が多く、1画面にプロファイル表示できない場合はプロファイル表示をスクロールさせたり、画面切り替えしたりするなどの構成にて対応する。
【0294】
ある程度、制御情報を仕上げたら
図52の画面下中央の「試香」ボタンを押下し、一時的にアロマ発生用データ列パケット構造体を生成してディフューザー装置(A)に出力し、アロマを発生させて、出来具合を確認することができる。利用者自身が利用するディフューザー装置(A)に対してであれば、制御情報を利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)から出力し、前記ディフューザー装置(A)へ入力する構成としてもよい。
【0295】
制御情報を作成または編集する場合、ネットワークを介して取得した他の利用者または管理運営者を通じて提供されたアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれる制御情報は、編集できないように後記する利用権限を規定することが好ましい。制御情報及びそれを含むアロマ発生用データ列パケット構造体の作成者が、他の利用者に対し編集を認める場合には、作成者の意向に沿った利用権限が規定されるように構成することもできる。特定の条件を満たす利用者に対してのみ編集を許可するような構成である。例えば、より多くの対価を支払った利用者や、すでに所定数以上の制御情報及びそれを含むアロマ発生用データ列パケット構造体を作成している他の作成者などである(広く一般の利用者へ編集権限を認めるように構成することもできる)。
【0296】
<実施形態10 アロマ管理システム:アプリ:アロマレシピ作成>
<アプリ:アロマレシピ登録>
図53は作成または編集した制御情報を本システムに登録しようとする画面の例である。他の利用者が検索する際の助けとなるようにカテゴリを設定し、アロマレシピ名を入力する。希望価格と回数制限を設定する。
図53ではカテゴリ選択と同様、希望価格や回数制限もプルダウンメニュウで選択する方式であるが、価格や回数を直接入力したり,ドラム式ダイヤルで設定入力したりする方式でもよい。無償での提供や、回数無制限での提供を選んでもよい。設定し終わり、登録する場合は画面右下の「登録」ボタンを押下する。中止する場合は「やめる」ボタンで前の画面へ戻るか、「TOP」ボタンを押下し編集結果をも破棄してTOP画面へ戻る。
【0297】
<実施形態10 処理の流れ>
図23は、実施形態10の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態10の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、制御情報入力ステップ(ea)(SE2301)と、制御情報保持ステップ(eb)(SE2302)と、制御情報編集ステップ(ec)(SE2303)と、アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE2304)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE2305)と、を有する。
【0298】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、
制御情報入力ステップ(ea)(SE2301)は、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)(図示せず)に対して制御情報を入力する処理を行い、
制御情報保持ステップ(eb)(SE2302)は、制御情報を保持する処理を行い、
制御情報編集ステップ(ec)(SE2303)は、保持されている制御情報を編集する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE2304)は、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE2305)は、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(図示せず)に登録するために出力する処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に実行させる動作方法である。
【0299】
<実施形態10 ハードウェアの説明>
本実施形態10におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成について、
図24を用いて説明する。
【0300】
図24は、本実施形態10におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態10におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0301】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0302】
アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0303】
本実施形態10において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、制御情報入力プログラム(ea)と、 制御情報保持プログラム(eb)と、 制御情報編集プログラム(ec)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、制御情報、アロマ発生用データ列パケット構造体などが格納されている。
【0304】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されている制御情報入力プログラム(ea)を実行して、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報保持プログラム(eb)を実行して、制御情報を保持する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報編集プログラム(ec)を実行して、保持されている制御情報を編集する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)を実行して、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)を実行して、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
【0305】
本実施形態10の構成により、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)にて、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)を制御する制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成し、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために出力することができる。
【0306】
<実施形態11 概要>主に請求項11、23、35
実施形態10を基礎とする実施形態11のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、利用者を識別する情報である利用者識別情報を保持するように構成される。
【0307】
<実施形態11 機能的構成>
図25に実施形態10を基礎とする実施形態11のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の機能ブロック図を示す。実施形態11のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(2560)は、実施形態10の構成に加えさらに利用者識別情報保持部(EF)(2566)を有するように構成される。利用者識別情報保持部(EF)(2566)以外は実施形態10と同様のため、利用者識別情報保持部(EF)(2566)のみ説明する。
【0308】
<実施形態11 構成の説明>
<実施形態11 利用者識別情報保持部(EF)(2566)>
「利用者識別情報保持部(EF)」(2566)は、利用者を識別する情報である利用者識別情報を保持するように構成される。
【0309】
「利用者」は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を利用する者であり、利用する権限を有する者である。または、さらにディフューザー装置(A)を利用する利用者であってもよい。一の利用者が利用するディフューザー装置(A)は、一の利用者にのみ限定して利用可能なように構成されてもよいし、複数の利用者(例えば家族や、友人グループなど)が利用できるように構成されてもよい。さらには、実施形態4のディフューザー装置(A)と実施形態5または6のいずれかの一のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)からなるアロマ管理システム(さらにはNFT検証サーバ装置(C)、記憶装置(D)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のうちの一以上を含んだ構成でもよい)を利用する利用者でもよい。利用者識別情報は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)、ディフューザー装置(A)、アロマ管理システムごとに、同一の利用者識別情報を用いてもよいが。別々の利用者識別情報を用いてもよい。
【0310】
「利用者識別情報」は、利用者を識別する情報である。利用者識別情報は利用者を識別するために用いられる会員番号のような記号、文字、符号などの文字列であってもよいし、利用者の氏名や電話番号や住所やメールアドレスであってもよい。または識別情報が、識別される対象の情報そのものである場合があってもよい。例えば、利用者を識別する情報である識別情報が、利用者の氏名であってもよい。従って利用者識別情報は単なる記号、文字、符号である場合とその記号、文字、符号などで識別される前記のように利用者の氏名や利用者の住所や電話番号やメールアドレスなどである場合が同時に成立してもよい。ただし個人情報保護の観点から言えば、公開される可能性がある識別情報に氏名や連絡先等の個人情報を含めることは好ましくない。
【0311】
利用者識別情報は、利用者が利用する携帯情報端末やアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を識別する情報または前記携帯情報端末上で動作する本アロマ管理システム用のアプリを識別する情報であってもよい。または利用者識別情報に携帯情報端末を識別する情報やアプリを識別する情報を含むように構成してもよい。
【0312】
利用者識別情報は、例えば利用者が利用するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)にカメラやマイクや指紋認証センサなどを搭載しているのであれば、それらによって顔や網膜パターンや音声や指紋などを使った生体認証を行うためのデータであってもよい。
【0313】
利用者識別情報は、その利用者識別情報で識別される利用者の属性と関連付けられていてもよい。利用者の属性情報とは、利用者の年齢、職業、住所、住居の種別(集合住宅、一戸建て、部屋の広さなど)、利用するディフューザー装置(A)の種別(メーカ名、型名、適用可能なアロマ発生原料カートリッジ種別など)、好きなアロマの種別や傾向などである。これらの情報は経時的に変化するものもあるので、時系列的に定期的に更新し、履歴として蓄積されていることが好ましい。
【0314】
<実施形態11 処理の流れ>
図26は、実施形態10を基礎とする実施形態11の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態11の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、利用者識別情報保持ステップ(ef) (SE2601)と、制御情報入力ステップ(ea)(SE2602)と、 制御情報保持ステップ(eb)(SE2603)と、 制御情報編集ステップ(ec)(SE2604)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE2605)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE2606)と、を有する。
【0315】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、
利用者識別情報保持ステップ(ef)(SE2601)は、利用者を識別する利用者識別情報を保持する処理を行い、
制御情報入力ステップ(ea)(SE2602)は、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)(図示せず)に対して制御情報を入力する処理を行い、
制御情報保持ステップ(eb)(SE2603)は、制御情報を保持する処理を行い、
制御情報編集ステップ(ec)(SE2604)は、保持されている制御情報を編集する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE2605)は、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE2606)は、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(図示せず)に登録するために出力する処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に実行させる動作方法である。
【0316】
<実施形態11 ハードウェアの説明>
実施形態10を基礎とする本実施形態11におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成について、
図27を用いて説明する。
【0317】
図27は、実施形態10を基礎とする本実施形態11におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態11におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0318】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0319】
アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0320】
本実施形態11において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、制御情報入力プログラム(ea)と、 制御情報保持プログラム(eb)と、 制御情報編集プログラム(ec)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)と、利用者識別情報保持プログラム(ef)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、制御情報、アロマ発生用データ列パケット構造体、利用者識別情報などが格納されている。
【0321】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されている利用者識別情報保持プログラム(ef)を実行して、利用者を識別する情報である利用者識別情報を保持する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報入力プログラム(ea)を実行して、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報保持プログラム(eb)を実行して、制御情報を保持する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報編集プログラム(ec)を実行して、保持されている制御情報を編集する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)を実行して、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)を実行して、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
【0322】
実施形態10を基礎とする本実施形態11の構成により、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、利用者を識別する情報である利用者識別情報を保持することができる。
【0323】
<実施形態12 概要>主に請求項12、24、36
実施形態11を基礎とする実施形態12のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得し、利用権限情報に基づいて制御情報編集部(EC)、前記アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)、のいずれか一以上の利用を制御するように構成される。
【0324】
<実施形態12 機能的構成>
図28に実施形態11を基礎とする実施形態12のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の機能ブロック図を示す。実施形態12のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(2860)は、実施形態11の構成に加えさらに利用権限情報取得部(EG)(2867)と、利用制御部(EH)(2868)と、を有するように構成される。利用権限情報取得部(EG)(2867)と、利用制御部(EH)(2868)以外は実施形態11と同様のため、利用権限情報取得部(EG)(2867)と、利用制御部(EH)(2868)と、のみ説明する。
【0325】
<実施形態12 構成の説明>
<実施形態12 利用権限情報取得部(EG)(2867)>
「利用権限情報取得部(EG)(2867)は、利用者識別情報で識別される利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用権限に関する情報である利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得するように構成される。
【0326】
<実施形態12 利用権限情報取得部(EG):利用権限情報>
「利用権限情報」は、利用者が、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を利用するための権限を示す情報である。後記するように、特に前記装置(E)の利用制御部(EH)は、制御情報編集部(EC)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)、のいずれか一以上の利用を、利用権限情報に基づいて制御する。
【0327】
<実施形態12 利用権限情報取得部(EG):利用権限情報:情報の利用制御>
前記利用権限情報に基づいた利用の制御とは、例えばアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を利用者が入手(有料、または無料にて入手)した際に、アロマ発生用データ列パケット構造体を生成するための所定回数の利用権限を付与したり(所定回数を超えては利用できないように制御する)、所定回数以降は有償にて金額による限定回数の利用権限を購入できるようにしたり(購入しない限り利用できないように制御する)、定期的に一定金額をアロマ管理システムの管理運営者へ支払うことで一定期間に所定回数アロマ発生用データ列パケット構造体を生成できる利用権限を利用者が得られるようにしたり(期限付き回数制限付き利用権限)、または利用者が所定の金額(例:入会金)をアロマ管理システムの管理運営者へ支払いアロマ発生用データ列パケット構造の生成に関して回数制限のない利用権限を得るようにしたりするように構成することができる。そのほか、例えば月(週や半年や四半期など期間は適宜設定できる)あたりに所定額を支払えば生成回数無制限の利用権限を得たり、利用権限が有効な期間内に次の期間分の所定額を支払うことで継続的に利用権限を得たりするように構成することもできる。
【0328】
利用権限情報に基づいた制御の例としては、制御情報編集部(EC)を利用できるが、アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)とアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)は利用できないために、制御情報を編集または作成し、利用者が利用するディフューザー装置(A)にのみ出力できるが、ネットワークを介して出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体の生成と出力はできないようにする制御である。他の例としては制御情報編集部(EC)、前記アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)のいずれか一以上の利用可又は不可とするように制御することである。
【0329】
利用権限情報は、特定のアロマ発生用データ列パケット構造体に対する編集権限を制御するように構成することもできる。利用者識別情報と関連付けられた利用権限情報を鍵となる情報として、アロマ発生用データ列パケット構造体のアロマ属性情報に含まれる編集権限を規定した情報と合致すれば編集できるが、合致しなければ編集できず利用するのみとなるように構成することができる。
【0330】
<実施形態12 利用権限情報取得部(EG):利用権限情報:装置・システムの利用制御>
「利用権限情報」は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を構成する機能の利用を制御するためだけではなく、ディフューザー装置(A)やアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へのアクセスや、構成する機能の利用を制御するために使用されるようにも構成できる。例えば、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)に保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体を、ネットワークを介して利用者が利用するディフューザー装置(A)へ出力するためのアロマ発生用データ列パケット構造体出力部(BB)の利用を制御する。アロマ発生用データ列パケット構造体に含まれるアロマ種別識別情報またはアロマ属性情報に、前記データ列構造体(または制御情報)の利用に関しての利用権限に関する情報が含まれる場合には、利用権限が適合する利用者に対してのみ、前記アロマ発生用データ列パケット構造体の取得や利用を認めるといった例である。
【0331】
利用権限によるアロマ発生用データ列パケット構造体の利用制御は、例えば利用者を識別する利用者識別情報と関連付けられる利用権限情報を鍵情報として利用することで、アロマ発生用データ列パケット構造体から制御情報やアロマ種別識別情報などを取り出せるように構成することで達成できる。利用権限情報が開封のためのパスワードとして使われてもよいし、または利用権限情報が割符の片側として使われるような形態でもよい。
【0332】
<実施形態12 利用制御部(EH)(2868)>
「利用制御部(EH)」(2868)は、制御情報編集部(EC)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成部(ED)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力部(EE)、のいずれか一以上の利用を前記取得した利用権限情報に基づいて制御するように構成される。
【0333】
上記「利用の制御」とは、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を利用する利用者がディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対する制御情報を、作成または編集し、前記作成または編集した制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成して、アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ登録するために出力するといった処理を行うことを、利用者に許容して処理を行うか、利用者に対し許容せずに処理を行わないかの区分けを利用者の利用権限情報に基づいて実行することである。特に利用者に対し利用を許容せず処理を行わない場合には、その旨を利用者に対し通知するように構成することが好ましい。通知は、単にエラー音やエラー用ランプ点灯(点滅でもよい)でもよいし、ディスプレイ付きのアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)であればエラーメッセージを表示するように構成してもよい。
【0334】
利用者に対し利用を許容する場合でも、回数制限があるような利用権限であれば、利用したことによって減じた残りの利用回数を表示するように構成することが好ましい。利用権限で許容された利用回数を減じるのは、一つのアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)へ出力した時に「1回」減らすように構成することが好ましい。2つのアロマ発生用データ列パケット構造体を1回にまとめて出力する場合には、利用回数を2回分減じるといった具合である。出力時だけではなく、アロマ発生用データ列パケット構造体を生成した時に利用回数を減じるように構成してもよい。例えば前記サーバ装置(B)に対してではなく、他の利用者が利用するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)やディフューザー装置(A)に対してしゅつりょくすることが可能なように構成されているアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)を、制御情報を作成または編集した利用者が利用している場合などである。
【0335】
<実施形態12 処理の流れ>
図29は、実施形態12の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態12の計算であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、利用者識別情報保持ステップ(ef) (SE2901)と、利用権限情報取得ステップ(eg)(SE2902)と、 利用制御ステップ(eh)(SE2903)と、制御情報入力ステップ(ea)(SE2904)と、 制御情報保持ステップ(eb)(SE2905)と、 制御情報編集ステップ(ec)(SE2906)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE2907)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE2908)と、を有する。
【0336】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、
利用者識別情報保持ステップ(ef)(SE2901)は、利用者を識別する利用者識別情報を保持する処理を行い、
利用権限情報取得ステップ(eg)(SE2902)は、利用者識別情報で識別される利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用権限に関する情報である利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得する処理を行い、
利用制御ステップ(eh)(SE2903)は、後記する制御情報編集ステップ(ec)(SE2906)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE2907)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE2908)、のいずれか一以上の利用を前記取得した利用権限情報に基づいて制御する処理を行い、
制御情報入力ステップ(ea)(SE2904)は、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)(図示せず)に対して制御情報を入力する処理を行い、
制御情報保持ステップ(eb)(SE2905)は、制御情報を保持する処理を行い、
制御情報編集ステップ(ec)(SE2906)は、前記利用権限情報に基づいて利用可の場合には保持されている制御情報を編集する処理を行い、利用不可の場合には処理をスキップし、
アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE2907)は、前記利用権限情報に基づいて利用可の場合には保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する処理を行い、利用不可の場合には処理をスキップし、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE2908)は、前記利用権限情報に基づいて利用可の場合には生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(図示せず)に登録するために出力する処理を行い、利用不可の場合には処理をスキップする。
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に実行させる動作方法である。
【0337】
<実施形態12 ハードウェアの説明>
実施形態11を基礎とする本実施形態12におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成について、
図30を用いて説明する。
【0338】
図30は、実施形態11を基礎とする本実施形態12におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態12におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0339】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0340】
アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0341】
本実施形態12において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、制御情報入力プログラム(ea)と、 制御情報保持プログラム(eb)と、 制御情報編集プログラム(ec)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)と、利用者識別情報保持プログラム(ef)と、利用権限情報取得プログラム(eg)と、 利用制御プログラム(eh)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、制御情報、アロマ発生用データ列パケット構造体、利用者識別情報、利用権限情報などが格納されている。
【0342】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されている利用者識別情報保持プログラム(ef)を実行して、利用者を識別する情報である利用者識別情報を保持する。
「メインメモリ」に格納されている利用権限情報取得プログラム(eg)を実行して、利用者識別情報で識別される利用者のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の利用権限に関する情報である利用権限情報を利用者識別情報に関連付けて取得する。
「メインメモリ」に格納されている利用制御プログラム(eh)を実行して、後記する制御情報編集プログラム(ec)、アロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)、アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)、のいずれか一以上の利用を前記取得した利用権限情報に基づいて制御する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報入力プログラム(ea)を実行して、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報保持プログラム(eb)を実行して、制御情報を保持する。
前記利用権限情報に基づいて利用可の場合には「メインメモリ」に格納されている制御情報編集プログラム(ec)を実行して、保持されている制御情報を編集する。
前記利用権限情報に基づいて利用可の場合には「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)を実行して、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する。
前記利用権限情報に基づいて利用可の場合には「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)を実行して、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
【0343】
実施形態11を基礎とする本実施形態12の構成により、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、利用権限を持つ者に対してのみ利用させることができる。
【0344】
<実施形態13 概要>主に請求項13、25、37
実施形態10から12のいずれか一を基礎とする実施形態13のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得し、ディフューザー装置(A)へ転送し、ディフューザー装置(A)で発生させたアロマに関するアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価を受け付け、その評価をネットワークを介して出力するように構成される。
【0345】
<実施形態13 機能的構成>
図31に実施形態10を基礎とする実施形態13のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の機能ブロック図を示す。実施形態13のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(3160)は、実施形態10の構成に加えさらにアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得部(EJ)(3169)と、転送部(EK)(3170)と、評価入力受付部(EL)(3171)と、評価出力部(EM)(3172)と、を有するように構成される。アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得部(EJ)(3169)と、転送部(EK)(3170)と、評価入力受付部(EL)(3171)と、評価出力部(EM)(3172)以外は実施形態10と同様のため、アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得部(EJ)(3169)と、転送部(EK)(3170)と、評価入力受付部(EL)(3171)と、評価出力部(EM)(3172)のみ説明する。なお実施形態11又は12のいずれか一を基礎としても同様の効果が得られる。
【0346】
<実施形態13 構成の説明>
<実施形態13 アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得部(EJ)(3169)>
「アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得部(EJ)」(3169)は、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得するように構成される。
【0347】
アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に保持されているアロマ発生用データ列パケット構造体や、他の利用者が利用するアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)から出力されたアロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得する。一の利用者自身が作成または編集した制御情報に基づいたアロマ発生用データ列パケット構造体ではなく、他の利用者または本システムの管理運営者が用意した(管理運営者自身または管理運営者が委託した他者が作成または編集した)アロマ発生用データ列パケット構造体を取得する。
【0348】
一の利用者にとって自身が制御情報を作成または編集することには量的、質的、分野的にも限界があるため、自身とは異なる感性を持つ可能性がある他者が作成または編集した制御情報に基づくアロマ発生用データ列パケット構造体を取得することは有益である。
【0349】
<実施形態13 転送部(EK)(3170)>
「転送部(EK)」(3170)は、ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送するように構成される。
【0350】
ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体をディフューザー装置(A)へ転送し、アロマを実際に発生させて利用者が前記アロマを体験する。体験した利用者は嗅いだアロマに対して、何らかの感想、意見をもつ。例えば、このアロマはとても気に入ったので何度でも体験したい、このアロマはとびぬけて良くはなく普通だった、このアロマはもう二度と体験したくない、このアロマはもう少し爽やかさが欲しいななどといった感想や意見である。このような感想や意見をもつことで、利用者は自身が取得し発生させたアロマを評価する。
【0351】
<実施形態13 評価入力受付部(EL)(3171)>
「評価入力受付部(EL)」(3171)は、ディフューザー装置(A)へ転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付けるように構成される。
【0352】
利用者がネットワークを経由して取得し、ディフューザー装置(A)へ転送して発生させたアロマについての評価を受付ける。評価の受付時にはアロマ発生用データ列パケット構造体、またはアロマ発生用データ列パケット構造体のアロマ種別識別情報保持領域に保持されているアロマ種別識別情報と前記評価を関連付けて受付けることが好ましい。
【0353】
評価は前記のように感想や意見といった自由形式のテキストでもよいし、ABCDEや星数または点数付けによる評価でもよいし、自由形式テキストとABCDEや星数または点数付けによる評価の併用でもよい。アロマを体験した利用者の評価を、まだアロマを体験していない他の利用者が閲覧することにより、前記アロマを取得し体験しようとするか、または取得を希望しないか判断する際の参考とすることができる。
【0354】
<実施形態13 評価出力部(EM)(3172)>
「評価出力部(EM)」(3172)は、受け付けた評価をネットワークを介して出力するように構成される。
【0355】
受け付けた評価をネットワーク経由で出力する。出力された評価は、例えばアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)において、アロマ発生用データ列パケット構造体またはアロマ発生用データ列パケット構造体のアロマ種別識別情報保持領域に保持されているアロマ種別識別情報と関連付けて保持されるように構成することができる。そのためにはアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に、ネットワーク経由で評価を取得する評価取得部と、ネットワーク経由で取得した評価を該当するアロマ発生用データ列パケット構造体またはアロマ発生用データ列パケット構造体のアロマ種別識別情報保持領域に保持されているアロマ種別識別情報と関連付けてアロマ発生用データ列パケット構造体保持部(BA)に登録する評価登録部を有するように構成することが好ましい。または評価を保持する評価保持部を有するように構成してもよい。
【0356】
例えば、利用者に対して自作の制御情報をアロマ発生用データ列パケット構造体として応募させて他の利用者に評価させたり投票させたりするコンクールや、管理運営者側が用意した一以上のアロマ発生用データ列パケット構造体に対して投票させる催しなどを行うことができる。そのような場合には、普段用いているアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)ではなく、別個にコンクールや催し用のアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)を該当するアロマ発生用データ列パケット構造体と、その評価を保持するために設置して使用してもよい。
【0357】
「評価」は、該当するアロマ発生用データ列パケット構造体またはアロマ発生用データ列パケット構造体のアロマ種別識別情報保持領域に保持されているアロマ種別識別情報と関連付けてアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)に保持するのではなく、評価のみ保持する専用のサーバ装置を有するように構成してもよい。その場合には評価は、対応するアロマ種別識別情報と関連付けて保持される。
【0358】
<実施形態10 アロマ管理システム:アプリ:評価>
図54に、利用者が利用するスマートフォン上で動作するアロマ管理システムのアプリを使用して、アロマ発生用データ列パケット構造体に対して評価を登録しようとする画面例を示す。
図54では利用者である佐藤拓哉氏が、ポップアップミントというレシピ名称のアロマに対して評価を行っている。画面の上半分が対象アロマの説明、下半分が佐藤氏の評価である。評価時には自由形式で文章として評価を記載し、点数付けをするように構成できる。文章を入力せず点数だけ入力してもよい。ただし、点数付けは必須とした方が望ましい。なぜならば文章だけでは、良い悪いが曖昧であり、良い場合でも悪い場合でもどの程度なのかが読み手によって変わってしまい、客観的ではなく不明確だからである。
【0359】
<実施形態10 アロマ管理システム:アプリ:評価:記名>
図54の評価登録例では、佐藤拓哉氏の会員番号(利用者識別情報)とニックネームが、評価者として表示されている。評価を登録した場合は、ニックネームまたはニックネームと会員番号を評価者として、他の利用者に対し公開されるように構成できる。評価を登録する利用者を匿名とする構成とすることもできるが、後記実施形態のように評価を登録する利用者を非匿名とする構成の方が好ましい。利用者が故意に評価を高くしたり低くしたりすることなく、登録する評価に対する信用度が維持できると考えられるからである。
【0360】
<実施形態13 処理の流れ>
図32は、実施形態10を基礎とする実施形態13の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態13の計算機であるデータ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、制御情報入力ステップ(ea)(SE3201)と、制御情報保持ステップ(eb)(SE3202)と、制御情報編集ステップ(ec)(SE3203)と、アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE3204)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE3205)と、アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)(SE3206)と、転送ステップ(ek)(SE3207)と、評価入力受付ステップ(el)(SE3208)と、評価出力ステップ(em)(SE3209)と、を有する。なお実施形態11又は12のいずれか一を基礎として同じ効果が得られる。
【0361】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、
制御情報入力ステップ(ea)(SE3201)は、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)(図示せず)に対して制御情報を入力する処理を行い、
御情報保持ステップ(eb)(SE3202)は、制御情報を保持する処理を行い、
御情報編集ステップ(ec)(SE3203)は、保持されている制御情報を編集する処理を行い、
ロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE3204)は、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する処理を行い、
ロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE3205)は、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(図示せず)に登録するために出力する処理を行い、
ロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)(SE3206)は、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得する処理を行い、
送ステップ(ek)(SE3207)は、ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)(図示せず)に転送する処理を行い、
価入力受付ステップ(el)(SE3208)は、転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける処理を行い、
価出力ステップ(em)(SE3209)は、受け付けた評価をネットワークを介して出力する処理を行う。
のような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に実行させる動作方法である。
【0362】
<実施形態13 ハードウェアの説明>
実施形態10を基礎とする本実施形態13におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成について、
図33を用いて説明する。なお実施形態11又は12のいずれか一を基礎として同じ効果が得られる。
【0363】
図33は、実施形態10を基礎とする本実施形態13におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態13におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0364】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0365】
アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0366】
本実施形態13において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、制御情報入力プログラム(ea)と、 制御情報保持プログラム(eb)と、 制御情報編集プログラム(ec)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)と、アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得プログラム(ej)と、転送プログラム(ek)と、評価入力受付プログラム(el)と、評価出力プログラム(em)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、制御情報、アロマ発生用データ列パケット構造体、評価などが格納されている。
【0367】
「CPU」は、以下の処理を行う。
メインメモリ」に格納されている制御情報入力プログラム(ea)を実行して、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報保持プログラム(eb)を実行して、制御情報を保持する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報編集プログラム(ec)を実行して、保持されている制御情報を編集する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)を実行して、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)を実行して、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得プログラム(ej)を実行して、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して「USB、SATA、LAN端子、etc」から取得する。
「メインメモリ」に格納されている転送プログラム(ek)を実行して、ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する。
「メインメモリ」に格納されている評価入力受付プログラム(el)を実行して、転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける。
「メインメモリ」に格納されている評価出力プログラム(em)を実行して、受け付けた評価を「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
【0368】
実施形態10から12のいずれか一を基礎とする本実施形態13の構成により、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、ネットワークを介して取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に対する評価を出力することができる。
【0369】
<実施形態14 概要>主に請求項14、26、38
実施形態13を基礎とする実施形態14のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、評価出力部(EM)に、評価を利用者識別情報と関連付けて出力する非匿名評価出力手段(EN)を有するように構成される。
【0370】
<実施形態14 機能的構成>
図34に、実施形態13を基礎とする実施形態14のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の機能ブロック図を示す。実施形態14のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(3460)は、実施形態13の構成に加えさらに非匿名評価出力手段(EN)(3473)を、評価出力部(EM)(3472)に有するように構成される。非匿名評価出力手段(EN)(3473)以外は実施形態10と同様のため、非匿名評価出力手段(EN)(3473)のみ説明する。
【0371】
<実施形態14 構成の説明>
<実施形態14 非匿名評価出力手段(EN)(3473)>
「非匿名評価出力手段(EN)」(3473)は、評価を利用者識別情報と関連付けて出力するように、評価出力部(EM)(3472)内に構成される。
【0372】
ネットワークを経由して取得した、一の利用者とは異なる他者が作成または編集したアロマ発生用データ列パケット構造体に対する評価を、一の利用者がネットワークを介して出力しようとする場合、匿名での評価とせずに利用者識別情報と関連付けて出力する(
図54参照)。このように構成することにより、利用者が評価を投稿する際に記名投稿のような状況となるために、利用者自身が評価に対し責任をもって出力することが期待できる。また評価出力をもし匿名とした場合には、匿名性の笠に隠れて他者が作成または編集したアロマ発生用データ列パケット構造体に対して故意に極端に低評価としたり、逆に故意に極端に高評価としたりする恐れがある。これらの行為は、低評価により作成または編集した利用者を貶めたり、高い評価によって利益誘導したりしようとすることが目的で行われる。このような事態を防止できる。
【0373】
<実施形態14 処理の流れ>
図35は、実施形態13を基礎とする実施形態14の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態14の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、制御情報入力ステップ(ea)(SE3501)と、制御情報保持ステップ(eb)(SE3502)と、制御情報編集ステップ(ec)(SE3503)と、アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE3504)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE3505)と、アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)(SE3506)と、転送ステップ(ek)(SE3507)と、評価入力受付ステップ(el)(SE3508)と、評価出力ステップ(em)内に非匿名評価出力サブステップ(en)(SE3509)と、評価出力ステップ(em)(SE3510)と、を有する。
【0374】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、
制御情報入力ステップ(ea)(SE3501)は、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)(図示せず)に対して制御情報を入力する処理を行い、
制御情報保持ステップ(eb)(SE3502)は、制御情報を保持する処理を行い、
制御情報編集ステップ(ec)(SE3503)は、保持されている制御情報を編集する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE3504)は、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE3505)は、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(図示せず)に登録するために出力する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)(SE3506)は、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得する処理を行い、
転送ステップ(ek)(SE3507)は、ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する処理を行い、
評価入力受付ステップ(el)(SE3508)は、転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける処理を行い、
評価出力ステップ(em)(SE3509)内の非匿名評価出力サブステップ(en)(SE3510)は、前記評価を利用者識別情報と関連付けて出力する処理を行い。
評価出力ステップ(em)(SE3509)は、前記評価をネットワークを介して出力する処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に実行させる動作方法である。
【0375】
<実施形態14 ハードウェアの説明>
実施形態14を基礎とする本実施形態14におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成について、
図36を用いて説明する。
【0376】
図36は、実施形態13を基礎とする本実施形態14におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態14におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0377】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0378】
アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0379】
本実施形態14において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、制御情報入力プログラム(ea)と、 制御情報保持プログラム(eb)と、 制御情報編集プログラム(ec)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)と、 アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)と、アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得プログラム(ej)と、転送プログラム(ek)と、評価入力受付プログラム(el)と、評価出力プログラム(em)と、非匿名評価出力サブプログラム(en)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、制御情報、アロマ発生用データ列パケット構造体、評価などが格納されている。
【0380】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されている制御情報入力プログラム(ea)を実行して、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報保持プログラム(eb)を実行して、制御情報を保持する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報編集プログラム(ec)を実行して、保持されている制御情報を編集する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)を実行して、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)を実行して、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得プログラム(ej)を実行して、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して「USB、SATA、LAN端子、etc」から取得する。
「メインメモリ」に格納されている転送プログラム(ek)を実行して、ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する。
「メインメモリ」に格納されている評価入力受付プログラム(el)を実行して、転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける。
「メインメモリ」に格納されている評価出力プログラム(em)内の非匿名評価出力サブプログラム(en)を実行して、前記評価を利用者識別情報と関連付けて出力する。
「メインメモリ」に格納されている評価出力プログラム(em)を実行して、前記評価を「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
【0381】
実施形態13を基礎とする本実施形態14の構成により、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、ネットワークを介して取得したアロマ発生用データ列パケット構造体に対する評価を利用者識別情報と関連付けて、非匿名の評価としてネットワークを介して出力することができる。
【0382】
<実施形態15 概要>主に請求項15、27、39
実施形態13又は14のいずれか一を基礎とする実施形態15のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、ネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得する評価取得部(EO)をさらに有するように構成される。
【0383】
<実施形態15 機能的構成>
図37に実施形態13を基礎とする実施形態15のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の機能ブロック図を示す。実施形態15のアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)(3760)は、実施形態13の構成に加えさらに評価取得部(EO)(3774)を有するように構成される。評価取得部(EO)(3774)以外は実施形態10と同様のため、評価取得部(EO)(3774)のみ説明する。なお実施形態14を基礎としても同様の効果が得られる。
【0384】
<実施形態15 構成の説明>
<実施形態15 評価取得部(EO)(3774)>
「評価取得部(EO)」(3774)は、ネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得するように構成される。
【0385】
アロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)または別のサーバ装置に保持されている評価をネットワークを介して、利用者が取得し評価を閲覧することにより、評価対象であるアロマ発生用データ列パケット構造体を取得するか否かを判断する際の、判断材料とすることができる。アロマ発生用データ列パケット構造体をECサイトなどを通じて購入しようとする利用者にとって、取得前のアロマに対する他者の評価は非常に参考となるからである。
【0386】
<実施形態15 評価:情報の検証>
本実施形態で、ネットワークを介して取得する評価は、他の利用者が行った評価に限らず、本システムの管理運営者が対象となるアロマ発生用データ列パケット構造体に対して行った評価であってもよい。または、アロマ発生用データ列パケット構造体を評価するルールであるアロマ発生用データ列パケット構造体評価ルールを保持するアロマ発生用データ列パケット構造体評価ルール保持部と、アロマ発生用データ列パケット構造体に含まれる各種情報が適切な情報であるかを前記ルールに基づいて検証した結果を取得するアロマ発生用データ列パケット構造体検証部と、検証した結果を前記検証されたアロマ発生用データ列パケット構造体に対する評価としてアロマ種別識別情報と関連付けて出力するアロマ発生用データ列パケット構造体評価結果出力部をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)にさらに有するように構成して、本システムへ登録されようとするアロマ発生用データ列パケット構造体が適切であるか検証するように構成することもできる。この「適切である」とは、例えば、含まれる制御情報を用いて発生したアロマが利用者に対して害を及ぼさないこと(直接的に有害ではないことだけではなく、不快にさせないことも含む)、および本システムを構成する各装置に対し害を及ぼさないこと(故障を誘発したり、有害なコンピュータウィルスが含まれていたりしない)、既存のアロマ発生用データ列パケット構造体に含まれる情報を複写したような構成ではないこと、などである。不適切ではないことの検証のために不適切アロマ情報保持部をさらに有するように構成してもよい。
【0387】
もし、適切な情報ではないという検証結果だった場合には、該当するアロマ発生用データ列パケット構造体を本システムから隔離または削除し、登録した利用者にその旨を通知するように構成する。
【0388】
<実施形態15 処理の流れ>
図38は、実施形態13を基礎とする実施形態15の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作処理のフローチャートである。この図で示すように実施形態15の計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、制御情報入力ステップ(ea)(SE3801)と、 制御情報保持ステップ(eb)(SE3802)と、制御情報編集ステップ(ec)(SE3803)と、アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE3804)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE3805)と、評価取得ステップ(eo)(SE3806)と、アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)(SE3807)と、転送ステップ(ek)(SE3808)と、評価入力受付ステップ(el)(SE3809)と、評価出力ステップ(em)(SE3810)と、を有する。なお実施形態14を基礎としても同様の効果が得られる。
【0389】
ここで計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の動作方法は、
制御情報入力ステップ(ea)(SE3801)は、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)(図示せず)に対して制御情報を入力する処理を行い、
制御情報保持ステップ(eb)(SE3802)は、制御情報を保持する処理を行い、
制御情報編集ステップ(ec)(SE3803)は、保持されている制御情報を編集する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体生成ステップ(ed)(SE3804)は、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体出力ステップ(ee)(SE3805)は、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)(図示せず)に登録するために出力する処理を行い、
評価取得ステップ(eo)(SE3806)は、ネットワークを介して取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得する処理を行い、
アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)(SE3807)は、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して取得する処理を行い、
転送ステップ(ek)(SE3808)は、ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する処理を行い、
評価入力受付ステップ(el)(SE3809)は、転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける処理を行い、
評価出力ステップ(em)(SE3810)は、前記評価をネットワークを介して出力する処理を行う。
このような一連の処理を計算機であるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)に実行させる動作方法である。
【0390】
なお上記説明では評価取得ステップ(eo)(SE3806)をアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得ステップ(ej)(SE3807)の前に実行する例で説明したが、評価出力ステップ(em)(SE3810)の次の最後に実行するように構成してもよい。上記の処理の流れの例では、アロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得した後、そのアロマ発生用データ列パケット構造体を取得し、利用者が自身でも評価を行って、自身の評価を出力する例である。評価取得ステップ(eo)を処理の流れの最後に実行する場合は、評価を取得せずに、アロマ発生用データ列パケット構造体を取得し利用者自身が評価した評価を出力後に他の利用者の評価を得る例である。
【0391】
<実施形態15 ハードウェアの説明>
実施形態13を基礎とする本実施形態15におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成について、
図39を用いて説明する。なお実施形態14を基礎としても同様の効果が得られる。
【0392】
図39は、実施形態13を基礎とする本実施形態15におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、本実施形態15におけるアロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」と、「チップセット」と、「メインメモリ」と、各種プログラムやデータ(情報)を保持する「不揮発性メモリ」や、「I/Oコントローラ」、「USB、SATA、LAN端子、etc」、「BIOS(UEFI)」、「PCI Expressスロット」、「リアルタイムクロック」と拡張基板として「グラフィックカード」を備えている。そして、それらが「システムバス」などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0393】
不揮発性メモリに蓄積されている各種プログラム、データ(情報)は、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動によって、メインメモリに展開され、実行命令を受け付けることでCPUによって順次プログラムがデータを利用した演算をするように構成されている。
【0394】
アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)の起動により、「メインメモリ」には、「不揮発性メモリ」に蓄積されている各種プログラム、データ(情報)が読み出されて展開され格納されると同時に、そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。実行命令を受け付けることで「CPU」によって順次プログラムがデータを利用した演算をおこなう。なお、この「メインメモリ」や「不揮発性メモリ」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。
【0395】
本実施形態15において「メインメモリ」に格納されているプログラムは、制御情報入力プログラム(ea)と、制御情報保持プログラム(eb)と、制御情報編集プログラム(ec)と、アロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)と、アロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)と、アロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得プログラム(ej)と、転送プログラム(ek)と、評価入力受付プログラム(el)と、評価出力プログラム(em)と、評価取得プログラム(eo)である。また、「メインメモリ」と「不揮発性メモリ」には、制御情報、アロマ発生用データ列パケット構造体、評価などが格納されている。
【0396】
「CPU」は、以下の処理を行う。
「メインメモリ」に格納されている制御情報入力プログラム(ea)を実行して、ディフューザー装置(A)の外部噴霧制御部(AC)に対して制御情報を入力する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報保持プログラム(eb)を実行して、制御情報を保持する。
「メインメモリ」に格納されている制御情報編集プログラム(ec)を実行して、保持されている制御情報を編集する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体生成プログラム(ed)を実行して、保持されている制御情報に基づいてアロマ発生用データ列パケット構造体を生成する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体出力プログラム(ee)を実行して、生成したアロマ発生用データ列パケット構造体をアロマ発生用データ列パケット構造体サーバ装置(B)のアロマ発生用データ列パケット構造体登録部(BC)に登録するために、「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
「メインメモリ」に格納されている評価取得プログラム(eo)を実行して、ネットワークを介して「USB、SATA、LAN端子、etc」から取得するアロマ発生用データ列パケット構造体の評価を取得する。
「メインメモリ」に格納されているアロマ発生用データ列パケット構造体ネット経由取得プログラム(ej)を実行して、アロマ発生用データ列パケット構造体をネットワークを介して「USB、SATA、LAN端子、etc」から取得する。
「メインメモリ」に格納されている転送プログラム(ek)を実行して、ネットワーク経由で取得したアロマ発生用データ列パケット構造体を前記ディフューザー装置(A)に転送する。
「メインメモリ」に格納されている評価入力受付プログラム(el)を実行して、転送したアロマ発生用データ列パケット構造体についての評価の入力を受け付ける。
「メインメモリ」に格納されている評価出力プログラム(em)内の非匿名評価出力サブプログラム(en)を実行して、前記評価を利用者識別情報と関連付けて出力する。
「メインメモリ」に格納されている評価出力プログラム(em)を実行して、前記評価を「USB、SATA、LAN端子、etc」を通じネットワークを介して出力する。
【0397】
実施形態13を基礎とする本実施形態15の構成により、アロマ発生用データ列パケット構造体生成装置(E)は、ネットワークを介して他の利用者によるアロマ発生用データ列パケット構造体に対する評価を取得することができる。
【0398】
<5.効果>
以上の構成を有するアロマ管理システムに対して、アロマ発生用のデータに加え前記データの属性に関する情報を有するアロマ発生用データ列パケット構造体とすることにより、アロマ発生用データの真正の把握を行うことができる。前記データ列にNFT情報をさらに含ませることにより、アロマ発生用データ列パケット構造体の使用回数の把握や、課金などを行うこともできる。
【符号の説明】
【0399】
アロマ発生用データ列パケット構造体・・・0100
アロマ種別識別情報保持領域・・・0101
アロマ属性情報保持領域・・・0102