(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184625
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】警報システム、プログラム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
G08B 25/10 20060101AFI20231221BHJP
G08B 23/00 20060101ALI20231221BHJP
G08B 29/00 20060101ALI20231221BHJP
G08B 17/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
G08B25/10 A
G08B23/00 530B
G08B29/00 Z
G08B17/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023187524
(22)【出願日】2023-11-01
(62)【分割の表示】P 2018226060の分割
【原出願日】2018-11-30
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 敬一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀晃
(72)【発明者】
【氏名】珍坂 舞
(57)【要約】
【課題】検知器の状態を把握することができる警報システム、プログラム及び制御方法を提供する。
【解決手段】警報システム2は、複数の検知器と取得部101と生成部102と出力処理部103とを備える。取得部101は、関連情報を複数の検知器の各々から取得する。生成部102は、関連情報に基づいて閲覧コンテンツを生成する。出力処理部103は、閲覧コンテンツを出力する。複数の検知器は、親機と1つ以上の子機を含む。取得部101は、親機及び電気機器30と第1の波長帯の電波を利用した無線で通信する。親機と1つ以上の子機は第2の波長帯の電波を利用した無線で通信する。取得部101は、1つ以上の子機の各々の関連情報を、親機を介して取得する。取得部101は、電気機器30に関する機器関連情報を電気機器30から取得する。出力処理部103は、機器関連情報に基づいて生成された機器用閲覧コンテンツを出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の異常の発生を検知する複数の検知器と、
前記複数の検知器の各々に関連する関連情報を、前記複数の検知器の各々から取得する取得部と、
前記関連情報に基づいて、利用者が閲覧する閲覧コンテンツを生成する生成部と、
前記閲覧コンテンツを出力する出力処理部と、を備え、
前記施設は、前記複数の検知器とは異なる電気機器を備え、
前記複数の検知器は、親機と1つ以上の子機を含み、
前記取得部は、前記親機及び前記電気機器と第1の波長帯の電波を利用した無線で通信し、
前記親機と前記1つ以上の子機とは、前記第1波長帯とは異なる波長帯である第2の波長帯の電波を利用した無線で通信し、
前記取得部は、前記1つ以上の子機の各々の前記関連情報を、前記親機を介して取得し、
前記取得部は、更に、前記電気機器に関する機器関連情報を前記電気機器から取得し、
前記出力処理部は、更に、前記機器関連情報に基づいて生成された機器用閲覧コンテンツを出力する、
警報システム。
【請求項2】
前記複数の検知器の各々は、前記異常の発生を検知した場合に発報し、
前記関連情報は、前記複数の検知器の各々が発報した履歴に関する発報履歴を含み、
前記生成部は、前記発報履歴を含む前記閲覧コンテンツを生成する、
請求項1に記載の警報システム。
【請求項3】
前記複数の検知器の各々の前記関連情報は、対応する前記検知器の点検の履歴に関する点検履歴を含み、
前記生成部は、前記点検履歴を含む前記閲覧コンテンツを生成する、
請求項1又は2に記載の警報システム。
【請求項4】
前記複数の検知器の各々の前記関連情報は、対応する前記検知器が設置されてからの経過期間を含み、
前記生成部は、前記経過期間を含む前記閲覧コンテンツを生成する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の警報システム。
【請求項5】
前記複数の検知器の各々の前記関連情報は、対応する前記検知器が備える電池の残量に関する残量情報を含み、
前記生成部は、前記残量情報を含む前記閲覧コンテンツを生成する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の警報システム。
【請求項6】
前記生成部は、前記複数の検知器の各々の関連情報を含む前記閲覧コンテンツを一覧表として生成する
請求項1~5のいずれか一項に記載の警報システム。
【請求項7】
前記閲覧コンテンツを表示する表示部を、更に備える、
請求項1~6のいずれか一項に記載の警報システム。
【請求項8】
前記出力処理部は、前記閲覧コンテンツを、外部の情報端末に出力して前記情報端末に前記閲覧コンテンツを表示させる、
請求項1~7のいずれか一項に記載の警報システム。
【請求項9】
前記出力処理部は、前記閲覧コンテンツが階層表示されるように前記閲覧コンテンツの表示を制御する、
請求項7又は8に記載の警報システム。
【請求項10】
前記出力処理部は、少なくとも所定の条件を満たす場合には前記閲覧コンテンツをプッシュ通知による出力を行う、
請求項1~9のいずれか一項に記載の警報システム。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1~10のいずれか一項に記載の警報システムとして機能させるためのプログラム。
【請求項12】
施設の異常の発生を検知する複数の検知器を備える警報システムで用いられる制御方法であって、
前記複数の検知器の各々に関連する関連情報を、前記複数の検知器の各々から取得する取得ステップと、
前記関連情報に基づいて、利用者が閲覧する閲覧コンテンツを生成する生成ステップと、
前記閲覧コンテンツを出力する出力処理ステップと、を含み、
前記施設は、前記複数の検知器とは異なる電気機器を備え、
前記複数の検知器は、親機と1つ以上の子機を含み、
前記取得ステップでは、前記親機と第1の波長帯の電波を利用した無線での通信により前記親機の前記関連情報を取得し、
前記親機と前記1つ以上の子機とは、前記第1波長帯と異なる波長帯である第2の波長帯の電波を利用した無線で通信しており、
前記取得ステップでは、前記1つ以上の子機の各々の前記関連情報を、前記親機を介して取得し、
前記取得ステップでは、更に、前記電気機器に関する機器関連情報を前記電気機器から取得し、
前記出力処理ステップでは、更に、前記機器関連情報に基づいて生成された機器用閲覧コンテンツを出力する、
制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に警報システム、プログラム及び制御方法に関し、より詳細には施設の異常を検知する検知器に関する情報を通知する警報システム、プログラム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来例として、特許文献1に記載の火災警報器を例示する。この火災警報器は、温度が火災閾値を超えているか否かを判定して超えている場合に火災と判定して火災の発生を検出する火災検出部と、火災の発生を検出することで、火災警報として表示灯を点灯し、火災の発生を音声警報する警報部と、を備えている。これにより、火災が発生すると、火災警報器が設置された住居内において音声警報が報知される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、住居(施設)内の住人(利用者)は、設置されている火災警報器(検知器)の現在の状態、例えば故障の有無又はメンテナンスの要否を把握したいという要望がある。特許文献1では、火災警報器の状態を把握することができない。
【0005】
本開示は上記課題に鑑みてなされ、検知器の状態を把握することができる警報システム、プログラム及び制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る警報システムは、複数の検知器と、取得部と、生成部と、出力処理部と、を備える。前記複数の検知器は、施設の異常の発生を検知する。前記取得部は、前記複数の検知器の各々に関連する関連情報を、前記複数の検知器の各々から取得する。前記生成部は、前記関連情報に基づいて、利用者が閲覧する閲覧コンテンツを生成する。前記出力処理部は、前記閲覧コンテンツを出力する。前記施設は、前記複数の検知器とは異なる電気機器を備える。前記複数の検知器は、親機と1つ以上の子機を含む。前記取得部は、前記親機及び前記電気機器と第1の波長帯の電波を利用した無線で通信する。前記親機と前記1つ以上の子機とは、前記第1波長帯と異なる波長帯である第2の波長帯の電波を利用した無線で通信する。前記取得部は、前記1つ以上の子機の各々の前記関連情報を、前記親機を介して取得する。前記取得部は、更に、前記電気機器に関する機器関連情報を前記電気機器から取得する。前記出力処理部は、更に、前記機器関連情報に基づいて生成された機器用閲覧コンテンツを出力する。
【0007】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、前記警報システムとして機能させるためのプログラムである。
【0008】
本開示の一態様に係る制御方法は、施設の異常の発生を検知する複数の検知器を備える警報システムで用いられる制御方法であって、取得ステップと、生成ステップと、出力処理ステップと、を含む。前記取得ステップは、前記複数の検知器の各々に関連する関連情報を、前記複数の検知器の各々から取得する。前記生成ステップは、前記関連情報に基づいて、利用者が閲覧する閲覧コンテンツを生成する。前記出力処理ステップは、前記閲覧コンテンツを出力する。前記施設は、前記複数の検知器とは異なる電気機器を備える。前記複数の検知器は、親機と1つ以上の子機を含む。前記取得ステップでは、前記親機と第1の波長帯の電波を利用した無線での通信により前記親機の前記関連情報を取得する。前記親機と前記1つ以上の子機とは、前記第1波長帯と異なる波長帯である第2の波長帯の電波を利用した無線で通信する。前記取得ステップでは、前記1つ以上の子機の各々の前記関連情報を、前記親機を介して取得する。前記取得ステップでは、更に、前記電気機器に関する機器関連情報を前記電気機器から取得する。前記出力処理ステップでは、更に、前記機器関連情報に基づいて生成された機器用閲覧コンテンツを出力する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によると、検知器の状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、本開示の一態様に係る制御システムとしての制御装置及び警報システムの構成を説明する図である。
【
図2】
図2は、同上の制御装置及び警報システムの一適用例を説明する図である。
【
図3】
図3は、同上の警報システムが備える親機としての警報器の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、同上の警報システムが備える子機としての警報器の構成を示す図である。
【
図5】
図5は、同上の制御装置が生成した閲覧コンテンツを表示する際の画面を説明する図である。
【
図6】
図6は、同上の制御装置が閲覧コンテンツを生成する際の動作について説明する図である。
【
図7】
図7は、変形例1に係る画面を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。以下の実施形態及び変形例以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0012】
(実施形態)
(1)概要
本実施形態に係る警報システム2は、本実施形態の制御システム1としての制御装置10と、複数(本実施形態では5つ)の警報器20,21(防災機器)と、複数(本実施形態では5つ)の電気機器30と、を備える。
【0013】
本実施形態の制御システム1としての制御装置10は、複数の警報器20,21、及び複数の電気機器30と通信可能である。以下、複数(本実施形態では4つ)の警報器21を区別する場合には、警報器21a,21b,21c,21dと記載する。
【0014】
複数の警報器20,21は、施設5での災害の発生を検知する検知機能(つまり、災害を検知する機能)と、施設5での災害の発生を検知した場合に報知する警報機能とを有し、災害に関する報知動作を行う。ここで、複数の警報器20,21は、災害として、火災、水害、地震のうち少なくとも1つを検知する。本実施形態では、一例として、複数の警報器20,21は、火災に関する報知動作を行う。すなわち、複数の警報器20,21は、火災の発生時に警報音等の音を出力する。しかし、警報器20,21における警報音の発報対象は、火災に限定されず、ガス漏れ、又は不完全燃焼によるCO(一酸化炭素)の発生等であってもよい。
【0015】
複数の警報器20,21は、施設5において互いに異なる空間に設けられている。具体的には、複数の警報器20,21は、設置対象の空間にある天井や壁等に設置される。本実施形態では、複数の警報器20,21は、
図2に示すように、施設5内の空間E1~E5にそれぞれ設置される。具体的には、警報器20は空間E1に、警報器21aは空間E2に、警報器21bは空間E3に、警報器21cは空間E4に、警報器21dは空間E5に、それぞれ設置される(
図2参照)。
【0016】
本実施形態では、施設5として戸建の住宅を想定している。しかしながら、施設5は、集合住宅(マンション)であってもよい。更に、施設5は、住宅に限らず、非住宅、例えば、オフィスビル、劇場、映画館、公会堂、遊技場、複合施設、飲食店、百貨店、学校、ホテル、旅館、病院、老人ホーム、幼稚園、図書館、博物館、美術館、地下街、駅、空港等であってもよい。
【0017】
さらに、本実施形態では、複数の警報器20,21の間で、通信可能なネットワークが形成されている。ここでは、警報器20を親機とし、複数の警報器21を子機として、親機と子機との間で通信可能である。
【0018】
複数の警報器20,21は、いわゆる連動型の防災機器であり、いずれの警報器で火災を検出しても、他の警報器と連動して(他の警報器と共に)、警報音の発報を行うように構成されている。火元の位置にある警報器(連動元)は、例えば、「ビュービュー火事です。」という警報音の発報を行う。一方、他の警報器(連動先)は、火元の位置を特定できるような警報音の発報を行う。
【0019】
例えば、子機である警報器21aで火災を検出すると、警報器21aは、親機である警報器20に、施設5の火災の発生を検知したことを表す情報を検知結果として送信する。警報器20は、検知結果を受け取ると、警報音を発報し、他の子機(警報器21b~21d)に発報指示を送信する。さらに、警報器20は、警報器21aの検知結果を制御装置10に送信する。警報器20から発報指示を受け取った警報器21(警報器21b~21d)は、警報音を発報する。ここで、検知結果は、送信元の警報器に割り当てられた識別子(警報器用識別子)を含む。
【0020】
また、警報器20で火災を検出すると、警報器20は、警報音を発報し、子機(警報器21a~21d)に発報指示を送信する。さらに、警報器20は、警報器20の検知結果を制御装置10に送信する。警報器20から発報指示を受け取った警報器21(警報器21a~21d)は、警報音を発報する。
【0021】
複数の電気機器30は、複数の空間E1~E5に、それぞれ設けられている。電気機器30は、例えば、照明機器、調理機器、空気清浄機、エアコンディショナ、センサ等である。センサは、例えば、開閉センサ、クレセントセンサ等である。
【0022】
制御装置10は、警報器20及び各電気機器30と無線による通信が可能に構成されている。制御装置10と、警報器20及び各電気機器30との間では、920MHz帯の電波を利用した無線通信が行われる。また、上述したように、警報器20と各警報器21との間では通信が可能である。本実施形態では、警報器20と各警報器21との間では420MHz帯の電波を利用した無線通信が行われる。これにより、制御装置10は、警報器20を介して各警報器21と通信可能となる。
【0023】
さらに、制御装置10は、インターネット等のネットワーク3を介してサーバ40と通信可能に構成されている。サーバ40は、ネットワーク3を介して情報端末50と通信可能に構成されている。つまり、制御装置10は、サーバ40を介して情報端末50に情報を通知することが可能である。ここで、情報端末50は、施設5の関係者(例えば、住人)が所有するスマートフォン、タブレット端末等である。本実施形態では、情報端末50は、スマートフォンを想定している。
【0024】
(2)構成
(2-1)制御装置
制御装置10は、例えば、HEMS(home energy management system)のコントローラであり、施設5に設けられた複数の電気機器30と通信可能である。本実施形態では、制御装置10は、さらに、施設5に設けられた複数の警報器20,21と通信可能である。
【0025】
制御装置10は、
図1に示すように、第1通信部11、第2通信部12、記憶部13、制御部14及び表示部15を備える。
【0026】
制御装置10は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部14として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0027】
第1通信部11は、警報器20及び各電気機器30と通信を行うための通信インタフェースを含んでいる。第1通信部11は、920MHz帯の電波を利用した無線通信により、警報器20(又は21)に関連する第1関連情報(関連情報)を警報器20から受信する。さらには、第1通信部11は、920MHz帯の電波を利用した無線通信により、電気機器30に関連する第2関連情報(関連情報)を受信する。ここで、第1関連情報は、対応する警報器が発報した履歴に関する発報履歴、対応する警報器に対する点検の履歴に関する点検履歴、対応する警報器が設置されてからの経過期間、及び対応する警報器が備えるバッテリー207(
図3、
図4参照)の残容量に関する残量情報のうち少なくとも1つを含む。ここで、バッテリー207は、例えばリチウム電池である。第2関連情報は、対応する電気機器に対する点検の履歴に関する機器用点検履歴及び対応する警報器が設置されてからの機器用経過期間のうち少なくとも1つを含む。
【0028】
第2通信部12は、インターネット等のネットワーク3を介してサーバ40と通信を行うための通信インタフェースを有している。第2通信部12は、サーバ40を介して情報端末50と通信を行う。
【0029】
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等から選択されるデバイスで構成される。
【0030】
記憶部13は、複数の警報器20,21の各々の警報器用識別子及び複数の電気機器30の各々の電気機器用識別子を記憶している。具体的には、記憶部13は、空間E1~E5のそれぞれに対して、当該空間に設けられる警報器20(又は21)の警報器用識別子を対応付けて記憶する。例えば、記憶部13は、空間E1に警報器20の警報器用識別子を対応付けて記憶する。記憶部13は、空間E2に警報器21aの警報器用識別子を対応付けて記憶する。記憶部13は、空間E3に警報器21bの警報器用識別子を対応付けて記憶する。記憶部13は、空間E4に警報器21cの警報器用識別子を対応付けて記憶する。記憶部13は、空間E5に警報器21dの警報器用識別子を対応付けて記憶する。記憶部13は、空間E1~E5及び他の空間のそれぞれに対して、当該空間に設けられる電気機器30の電気機器用識別子を対応付けて記憶する。ここで、警報器用識別子は、対応する警報器20(又は21)の型番と製造シリアル番号を組み合わせた機器固有ID、又はMacアドレス等である。電気機器用識別子は、対応する電気機器30の型番と製造シリアル番号を組み合わせた機器固有ID、又はMacアドレス等である。
【0031】
記憶部13は、警報器20の第1関連情報及び各警報器21の第1関連情報を時系列に記憶する。さらに、記憶部13は、各電気機器30の第2関連情報をも時系列に記憶する。
【0032】
制御部14は、
図1に示すように、取得部101、生成部102及び出力処理部103を有する。
【0033】
取得部101は、警報器20(又は21)からの第1関連情報を取得する。具体的には、取得部101は、警報器20の第1関連情報を、第1通信部11を介して取得する。取得部101は、警報器21の第1関連情報を、警報器20及び第1通信部11を介して取得する。取得部101は、取得した第1関連情報を記憶部13に蓄積する。
【0034】
さらに、取得部101は、第2関連情報を取得すると、取得した第2関連情報を記憶部13に記憶する。
【0035】
生成部102は、制御装置10が受け付けた操作内容、又は情報端末50からの要求に応じて、警報器20,21の各々の第1関連情報に基づいて、利用者が閲覧可能な閲覧コンテンツを生成する。例えば、生成部102は、警報器20,21について第1関連情報に基づく情報を利用者が閲覧可能な一覧表として閲覧コンテンツを生成する。具体的には、生成部102は、発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報のうち第1関連情報に含まれる少なくとも1つを含む閲覧コンテンツを生成する。要は、生成部102は、発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報のうち少なくとも1つを含む閲覧コンテンツを生成する。例えば、生成部102は、経過期間が所定の期間を経過している場合には対応する警報器の買替を促すメッセージを、残量情報がバッテリー207の残容量が所定値以下となっている場合には対応する警報器のバッテリーの交換を促すメッセージを含む閲覧コンテンツを生成する。また、警報器の経過期間が所定の期間を経過していない場合及びバッテリーの残容量が所定値より大きい場合には、正常に動作している旨のメッセージが閲覧コンテンツに含まれる。また、点検履歴において、最新の点検において発報がされていないことを表す情報が含まれている場合には、故障を表すメッセージが閲覧コンテンツに含まれる。生成部102は、経過期間を基に、清掃を促すメッセージを閲覧コンテンツに含めてもよい。
【0036】
これにより、生成部102は、警報器20,21を1つのグループとする閲覧コンテンツ、つまり1つの種別に対する閲覧コンテンツを生成することができる。
【0037】
さらに、生成部102は、制御装置10が受け付けた操作内容、又は情報端末50からの要求に応じて、電気機器30の各々の第2関連情報に基づいて、利用者が閲覧可能な機器用閲覧コンテンツを生成する。例えば、生成部102は、機器用点検履歴及び機器用経過期間のうち第2関連情報に含まれる少なくとも1つを含む機器用閲覧コンテンツを生成する。要は、生成部102は、機器用点検履歴及び機器用経過期間のうち少なくとも1つを含む機器用閲覧コンテンツを生成する。
【0038】
なお、機器用閲覧コンテンツは、閲覧コンテンツに含めてもよい。つまり、生成部102は、第1関連情報に基づく利用者が閲覧可能な情報と第2関連情報に基づく利用者が閲覧可能な情報とを、同一の一覧表で表示可能となるように閲覧コンテンツを生成してもよい。このとき、生成部102は、機器の種別ごとにグループを形成し、閲覧コンテンツに含める内容をグループ単位でまとめてもよい。例えば、生成部102は、警報器20,21を1つのグループとし、複数の照明機器を1つのグループとして、閲覧コンテンツに含める内容をグループ単位で表示するように、閲覧コンテンツを生成する。
【0039】
出力処理部103は、生成部102が生成した閲覧コンテンツを、第2通信部12を介してサーバ40に送信する。具体的には、出力処理部103は、閲覧コンテンツと、当該閲覧コンテンツの通知先となる情報端末50に関する情報(例えば、メールアドレス又は電話番号)とを、サーバ40に送信する。さらに、出力処理部103は、表示部15に閲覧コンテンツを表示させるように、当該閲覧コンテンツを表示部15に出力する。
【0040】
出力処理部103は、生成部102が生成した機器用閲覧コンテンツを、第2通信部12を介してサーバ40に送信する。具体的には、出力処理部103は、機器用閲覧コンテンツと、当該機器用閲覧コンテンツの通知先となる情報端末50に関する情報(例えば、メールアドレス又は電話番号)とを、サーバ40に送信する。さらに、出力処理部103は、表示部15に機器用閲覧コンテンツを表示させるように、当該機器用閲覧コンテンツを表示部15に出力する。
【0041】
表示部15は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(electroluminescence)ディスプレイのような薄型のディスプレイ装置である。表示部15は、閲覧コンテンツ及び機器用閲覧コンテンツを表示する。
【0042】
(2-2)警報器(親機)
ここでは、親機である警報器20の構成について説明する。
【0043】
警報器20は、施設5での災害(ここでは、火災)の発生を検知する検知機能と、施設5での災害の発生を検知した場合に報知する警報機能を有する。警報器20は、
図3に示すように、検知部201、報知部202、記憶部203、第1通信部204、第2通信部205、制御部206及びバッテリー207を有する。
【0044】
警報器20は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部206として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0045】
警報器20は、バッテリー207から供給される電力で動作する。
【0046】
検知部201は、警報音の発報対象となる火災に関する情報を検知する機能(検知機能)を有している。ここでは、検知部201は、一例として、煙を検知する光電式のセンサである。したがって、上記情報は、例えば、煙に関する情報を含む。検知部201は、例えば、LED等の発光部211と、フォトダイオード等の受光部212とを備えている。発光部211及び受光部212は、自機の筐体のラビリンス内において、受光部212の受光面が、発光部211の照射光の光軸上から外れるように配置されている。火災の発生時には、煙が筐体に設けられた孔を通じて、ラビリンス内に導入され得る。
【0047】
筐体のラビリンス内に煙が存在しない場合、発光部211の照射光は、受光部212の受光面にほとんど到達しない。一方、筐体のラビリンス内に煙が存在する場合、発光部211の照射光が煙によって散乱し、散乱した光の一部が受光部212の受光面に到達する。つまり、検知部201は、煙によって散乱された発光部211の照射光を受光部212で受光する。
【0048】
検知部201は、受光部212で受光された光量に応じた電圧レベルを示す電気信号(検知信号)を制御部206に出力する。
【0049】
報知部202は、表示部221及び音響部222を有する。報知部202は、施設5での災害の発生を検知した場合に、火災の発生を報知する機能(報知機能)を有している。本実施形態では、報知部202は、光及び音で報知を行う。
【0050】
音響部222は、火災の発生を報知する機能を有している。音響部222は、音(音波)を出力する。音響部222は、制御部206にて火災が発生したと判定したときに、火災の発生を報知するように警報音を出力する。
【0051】
音響部222は、電気信号を音に変換するスピーカにより構成される。スピーカは、振動板を有し、電気信号に従って振動板を機械的に振動させることにより警報音を発する。音響部222は、制御部206による制御下で、警報音(例えば「ピー」音)を出力する。音響部222は、警報音の大きさ(音圧レベル)を変化させて警報音を出力することが好ましい。警報音は、例えば、低音から高音にスイープさせたスイープ音を含んでもよい。警報音は、例えば「火事です。火事です。」といった音声メッセージを含んでもよい。また、警報音は、スイープ音と、スイープ音に連続する音声メッセージとから構成されてもよい。
【0052】
なお、警報中(警報音を発報中)に警報器20が外部からの操作入力を受け付けると、音響部222は、警報音の出力を停止する。
【0053】
表示部221は、火災の発生を報知する機能を有している。表示部221は、光源として赤色LED(Light Emitting Diode)223を有している。表示部221は、通常時(火災の監視時)には消灯しており、制御部206にて火災が発生したと判定したときに点滅(又は点灯)を開始する。以下、火災発生を報知する点滅を「作動点滅」と呼ぶこともある。作動点滅は、警報音の発報が停止すると、制御部206の制御の下、停止する。
【0054】
記憶部203は、ROM、RAM、又はEEPROM等から選択されるデバイスで構成される。記憶部203は、警報音として出力する音声メッセージに係る警報メッセージデータを記憶している。また、記憶部203は、通知情報として情報端末に送信する送信メッセージデータを記憶している。さらに、記憶部203は、自機に割り当てられた警報器用識別子を記憶している。記憶部203は、自機についての発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報を記憶している。発報履歴は、発報回数及び発報した日時を含む。点検履歴は、点検回数及び点検結果(発報の有無等)を含む。経過期間は、自機が設置されてからの期間(年数)を含む。残量情報は、バッテリー207の残容量及び残容量を求めた日時(計測日時)を含む。
【0055】
第1通信部204は、無線により、子機である警報器21と通信するための通信インタフェースを有している。第1通信部204は、420MHz帯の電波を利用した無線通信により、警報器21と通信を行う。第1通信部204は、警報器21の検知結果を受信する。さらには、第1通信部204は、1つの警報器21(例えば警報器21a)から検知結果を受信すると、他の警報器21(警報器21b~21d)へ発報指示を送信する。
【0056】
第2通信部205は、無線により、制御装置10と通信するための通信インタフェースを有している。第2通信部205は、920MHz帯の電波を利用した無線通信により、制御装置10と通信を行う。第2通信部205は、自機が火災の発生を検知した場合には、自機の検知結果を、制御装置10に送信する。第2通信部205は、第1通信部204が警報器21の検知結果を受信した場合には、警報器21の検知結果を、制御装置10に送信する。
【0057】
制御部206は、検知部201が出力した検知信号に基づいて、火災の発生の有無を判断する。例えば、制御部206は、検知信号が示す電圧レベルが予め定められた閾値以上である場合には、火災が発生したと判断する。
【0058】
制御部206は、火災が発生したと判断する場合には、災害検知を表す情報、言い換えると施設5の火災の発生を検知したことを表す情報であって、自機の警報器用識別子を含む検知結果を、第2通信部205を介して、制御装置10に送信する。さらに、制御部206は、火災が発生したと判断する場合には、子機である各警報器21に第1通信部204を介して発報指示を送信する。
【0059】
制御部206は、火災が発生したと判断した場合、音響部222から警報音の出力を開始させる。例えば、制御部206は、音声メッセージを警報音として音響部222から出力させる場合には、記憶部203に記憶されているメッセージデータに基づいて、音声メッセージに対応した音声信号を生成する。このとき、音響部222は、制御部206が生成した音声信号に基づいた音声メッセージ(警報音)を出力する。
【0060】
また、制御部206は、火災が発生したと判断した場合、表示部221を点滅させるように、表示部221を制御する。
【0061】
制御部206は、施設5の火災の発生を検知したことを表す情報を検知結果として警報器21から第1通信部204を介して取得すると、警報器21の検知結果を、第2通信部205を介して、制御装置10に送信する。さらに、制御部206は、子機である他の警報器21に第1通信部204を介して発報指示を送信する。
【0062】
制御部206は、警報器21から施設5の火災の発生を検知したことを表す情報を検知結果として受け取ると、音響部222から警報音の出力を開始する。さらに、制御部206は、表示部221を点滅させるように、表示部221を制御する。
【0063】
制御部206は、通常モードと、点検モードとを有している。
【0064】
制御部206は、通常モード時では、上述したように、火災の発生を検知すると、音声信号の生成、表示部221の点滅、及び他の警報器20への発報指示を行う。さらに、制御部206は、記憶部203が記憶する発報履歴に含まれる発報回数を更新し、火災の発生を検知した日時(発報した日時)を発報履歴に含める。
【0065】
制御部206は、点検モード時では、火災の発生を検知すると、音声信号の生成及び表示部221の点滅を行う。さらに、制御部206は、記憶部203が記憶する点検履歴に含まれる点検回数を更新し、点検結果(発報の有無等)を点検履歴に含める。
【0066】
さらに、制御部206は、自機が設置されてからの経過期間の日数をカウントし、経過期間を年数に換算して定期的に更新する。
【0067】
また、制御部206は、定期的にバッテリー207の電圧を計測する。制御部206は、記憶部203内に、バッテリー207の電圧値と容量とが対応付けされた特性データを予め記憶し、監視する電圧値に対応する残容量が容量を求める。制御部206は、記憶部203が記憶する残量情報に含まれる残容量を、求めた残容量に更新する。制御部206は、記憶部203が記憶する残量情報に含まれる計測日時を、求めた残容量の計測日時に更新する。さらに、制御部206は、求めた残容量が電池切れの判断の基準となる基準容量よりも多い容量である場合には、バッテリーの交換時期であることを知らせるメッセージを残量情報に含める。
【0068】
制御部206は、記憶部203に記憶する発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報のうち少なくとも1つを含む第1関連情報を、定期的に制御装置10に第2通信部205を介して出力する。本実施形態では、警報器20が出力する第1関連情報は、発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報を含む。
【0069】
(2-3)警報器(子機)
ここでは、子機である警報器21の構成について説明する。なお、警報器20と同一の構成要素については、警報器20と同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0070】
警報器21は、警報器20と同様に、施設5での災害(ここでは、火災)の発生を検知する検知機能と、施設5での災害の発生を検知した場合に報知する警報機能を有する。警報器21は、
図4に示すように、検知部201、報知部202、記憶部203、通信部250、制御部251及びバッテリー207を有する。
【0071】
警報器21は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部251として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0072】
警報器21は、バッテリー207から供給される電力で動作する。
【0073】
通信部250は、無線により、親機である警報器20と通信するための通信インタフェースを有している。通信部250は、420MHz帯の電波を利用した無線通信により、警報器20と通信を行う。通信部250は、警報器21の検知結果を送信する。さらには、通信部250は、警報器20から発報指示を受信する。
【0074】
制御部251は、自機の検知部201が出力した検知信号に基づいて、火災の発生の有無を判断する。例えば、制御部251は、検知信号が示す電圧レベルが予め定められた閾値以上である場合には、火災が発生したと判断する。
【0075】
制御部251は、火災が発生したと判断する場合には、災害検知を表す情報、言い換えると施設5の火災の発生を検知したことを表す情報であって、自機の警報器用識別子を含む検知結果を、通信部250を介して、警報器20に送信する。
【0076】
制御部251は、火災が発生したと判断した場合、自機の音響部222から警報音の出力を開始させる。例えば、制御部251は、音声メッセージを警報音として自機の音響部222から出力させる場合には、自機の記憶部203に記憶されているメッセージデータに基づいて、音声メッセージに対応した音声信号を生成する。このとき、音響部222は、制御部251が生成した音声信号に基づいた音声メッセージ(警報音)を出力する。
【0077】
また、制御部251は、火災が発生したと判断した場合、自機の表示部221を点滅させるように、自機の表示部221を制御する。
【0078】
制御部251は、通信部250を介して警報器20から発報指示を受け取ると、自機の音響部222から警報音の出力を開始する。さらに、制御部251は、自機の表示部221を点滅させるように、自機の表示部221を制御する。
【0079】
制御部251は、通常モードと、点検モードとを有している。
【0080】
制御部251は、通常モード時では、上述したように、火災の発生を検知すると、音声信号の生成、表示部221の点滅、及び警報器20への検知結果の送信を行う。さらに、制御部251は、記憶部203が記憶する発報履歴に含まれる発報回数を更新し、火災の発生を検知した日時(発報した日時)を発報履歴に含める。
【0081】
制御部251は、点検モード時では、火災の発生を検知すると、音声信号の生成及び表示部221の点滅を行う。さらに、制御部251は、記憶部203が記憶する点検履歴に含まれる点検回数を更新し、点検結果(発報の有無等)を点検履歴に含める。
【0082】
さらに、制御部251は、自機が設置されてからの経過期間の日数をカウントし、経過期間を定期的(例えば、日ごと)に更新する。
【0083】
また、制御部251は、定期的にバッテリー207の電圧を計測する。制御部251は、記憶部203内に、バッテリー207の電圧値と容量とが対応付けされた特性データを予め記憶し、監視する電圧値に対応する残容量が容量を求める。制御部251は、記憶部203が記憶する残量情報に含まれる残容量を、求めた残容量に更新する。制御部251は、記憶部203が記憶する残量情報に含まれる計測日時を、求めた残容量の計測日時に更新する。さらに、制御部251は、求めた残容量が電池切れの判断の基準となる基準容量よりも多い容量である場合には、バッテリーの交換時期であることを知らせるメッセージを残量情報に含める。
【0084】
制御部251は、記憶部203に記憶する発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報のうち少なくとも1つを含む第1関連情報を、定期的に制御装置10に通信部250及び警報器20を介して出力する。本実施形態では、警報器21が出力する第1関連情報は、発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報を含む。
【0085】
(2-4)サーバ
サーバ40は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムがサーバ40として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0086】
サーバ40は、閲覧コンテンツ及び機器用閲覧コンテンツのうち少なくとも一方のコンテンツを要求するコンテンツ要求情報を受け取ると、受け取ったコンテンツ要求情報を制御装置10に送信する。
【0087】
サーバ40は、制御装置10及び情報端末50と通信可能に構成されている。サーバ40は、コンテンツ要求情報に応じたコンテンツを、制御装置10から取得すると、取得したコンテンツを情報端末50に送信する。
【0088】
(2-5)情報端末
情報端末50は、例えばプロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムを有している。そして、プロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが情報端末50として機能する。プロセッサが実行するプログラムは、ここではコンピュータシステムのメモリに予め記録されているが、メモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて提供されてもよい。
【0089】
情報端末50は、サーバ40と通信可能に構成されている。情報端末50は、コンテンツ要求情報を、サーバ40に送信する。情報端末50は、要求に応じたコンテンツを、サーバ40から受信すると、自機の表示部に表示する。ここで、情報端末50の表示部はタッチパネル機能を有している。
【0090】
例えば、情報端末50は、専用のアプリケーションソフトをインストールし、このアプリケーションソフトを起動することにより、コンテンツを要求する機能、及び要求したコンテンツを表示する機能を実現する。
【0091】
なお、ここでは、情報端末50は、サーバ40を介して制御装置10と通信を行う構成としたが、この構成に限定されない。情報端末50は、サーバ40を介することなくコンテンツ要求情報を制御装置10に送信し、制御装置10からコンテンツ要求情報に応じたコンテンツを受信する構成であってもよい。
【0092】
ここで、情報端末50が表示する閲覧コンテンツの画面G1(
図5参照)について説明する。なお、同一の画面が制御装置10の表示部15で表示されてもよい。
【0093】
画面G1は、施設5に設けられている警報器20,21の個数と同数の状態表示領域を含む。ここでは、画面G1は、5つの第1状態表示領域R1~第5状態表示領域R5を含む。例えば、第1状態表示領域R1では、警報器20の設置場所を示す情報と、警報器20の第1関連情報に基づくメッセージとが表示される。第2状態表示領域R2では、警報器21aの設置場所を示す情報と、警報器21aの第1関連情報に基づくメッセージとが表示される。第3状態表示領域R3では、警報器21bの設置場所を示す情報と、警報器21bの第1関連情報に基づくメッセージとが表示される。第4状態表示領域R4では、警報器21cの設置場所を示す情報と、警報器21cの第1関連情報に基づくメッセージとが表示される。第5状態表示領域R5では、警報器21dの設置場所を示す情報と、警報器21dの第1関連情報に基づくメッセージとが表示される。
【0094】
例えば、警報器20が設置された空間E1が1階の和室であり、経過期間が所定の期間を経過している場合には、第1状態表示領域R1では、警報器20の設置場所として“1階和室”が、メッセージとして“買替時期です”が、それぞれ表示される(
図5参照)。警報器21cが設置された空間E4が2階の子供部屋であり、バッテリー207の残容量が所定値以下である場合には、第4状態表示領域R4では、警報器21cの設置場所として“2階子供部屋”が、メッセージとして“電池切れ”が、それぞれ表示される(
図5参照)。他の警報器21a,21b,21dについては、対応する状態表示領域において、設置場所とメッセージとして“正常”が表示される。
【0095】
(3)動作
ここでは、閲覧コンテンツの生成に係る制御装置10の動作について、
図6を用いて説明する。
【0096】
制御装置10の生成部102は、発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報のうち少なくとも1つを含む第1関連情報を取得部101が受信したか否かを判断する(ステップS1)。
【0097】
取得部101は、第1関連情報を取得していないと判断する場合には(ステップS1における「No」)、第1関連情報の取得待ちとなる。
【0098】
取得部101は、第1関連情報を取得したと判断する場合には(ステップS1における「Yes」)、取得部101は、取得した第1関連情報を記憶部13に蓄積する(ステップS2)。
【0099】
生成部102は、情報端末50からサーバ40を介して、閲覧コンテンツを要求するコンテンツ要求情報を第2通信部12が受け取ったか否かを判断する(ステップS3)。
【0100】
第2通信部12がコンテンツ要求情報を受け取っていないと生成部102が判断する場合には(ステップS3における「No」)、処理はステップS1に戻る。
【0101】
第2通信部12がコンテンツ要求情報を受け取ったと判断する場合には(ステップS3における「Yes」)、生成部102は、閲覧コンテンツを生成する(ステップS4)。
【0102】
出力処理部103は、生成部102が生成した閲覧コンテンツを、コンテンツ要求情報を送信した情報端末50にサーバ40を介して送信する。
【0103】
なお、制御装置10に対する操作により制御部14がコンテンツ要求情報を受け取った場合には、出力処理部103は、生成部102が生成した閲覧コンテンツを表示部15に出力し、表示部15に表示させる。
【0104】
(4)利点
本実施形態で述べたように、制御装置10は、発報履歴、点検履歴、経過期間及び残量情報のうち少なくとも1つを含む第1関連情報を基に閲覧コンテンツを生成し、表示部15又は情報端末50に表示させる。そのため、閲覧コンテンツの閲覧者は、警報器20,21の動作の履歴に関する情報、動作状態に関する情報を確認することができる。例えば、点検履歴に関する情報を見た閲覧者は、これまでの点検動作を確認することができる。また、残量情報に関する情報を見た閲覧者は、現在のバッテリー207の残容量を確認し、バッテリー207の交換の要否を判断することができる。
【0105】
(5)変形例
上記実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に、変形例について列記する。なお、以下に説明する変形例は、上記実施形態と適宜組み合わせて適用可能である。
【0106】
(5-1)変形例1
上記実施形態において、制御装置10は、情報端末50に階層表示をさせてもよい。
【0107】
例えば、画面G1が表示されているときに、複数の状態表示領域のうち1つの状態表示領域に対して所定の操作(例えば、タッチ操作)が行われると、当該1つの状態表示情報に対応する警報器についての詳細な情報を表示する詳細画面に遷移する。
【0108】
図5に示す第1状態表示領域R1に対して所定の操作が行われると、警報器20に対する詳細な情報を表示する詳細画面G11が、情報端末50の表示部に表示される(
図7参照)。
【0109】
詳細画面G11は、
図7に示すように、対象機器表示領域R11、第1履歴表示領域R12、第2履歴表示領域R13、経過期間表示領域R14及び残容量表示領域R15を含む。
【0110】
対象機器表示領域R11では、表示内容の対象となる警報器に係る情報が表示される。例えば、警報器の設置場所を示す情報が表示される。ここでは、
図5に示す第1状態表示領域R1に対して所定の操作が行われているので、対象機器表示領域R11では、警報器20の設置場所が表示される。
【0111】
第1履歴表示領域R12及び第2履歴表示領域R13は、利用者が閲覧を希望する際に選択する履歴の名称が表示される。例えば、第1履歴表示領域R12に対して所定の操作(例えば、タッチ操作)が行われると、発報履歴を表示する画面(第1履歴画面)に遷移する。第1履歴画面では、対応する警報器(ここでは、警報器20)が発報した回数、及び発報した日時が表示される。また、第2履歴表示領域R13に対して所定の操作(例えば、タッチ操作)が行われると、点検履歴を表示する画面(第2履歴画面)に遷移する。第2履歴画面では、対応する警報器(ここでは、警報器20)に対して点検が行われた回数、及び点検結果(発報の有無等)が表示される。
【0112】
経過期間表示領域R14は、対応する警報器(ここでは、警報器20)が設置されてからの期間が表示される。
図7では、警報器20の経過時間として“10年”が表示される。
【0113】
残容量表示領域R15では、対応する警報器(ここでは、警報器20)が備えるバッテリー207の残容量を求めた最新の日時と、当該日時での残量量とを含む。
図7では、バッテリー207の残容量を求めた最新の日時として“2018年11月11日13:00”が表示され、当該日時での残容量が“50%”であることが表示される。
【0114】
このように、階層表示させることで、1画面に含める情報の量を極力小さくすることができる。
【0115】
(5-2)変形例2
制御装置10は、情報端末50からのコンテンツ要求情報を受け取った場合に、閲覧コンテンツを送信する構成としたが、この構成に限定されない。
【0116】
制御装置10は、第1関連情報に含まれる情報が所定の条件を満たす場合には閲覧コンテンツを生成し、プッシュ通知により情報端末50に通知してもよい。
【0117】
例えば、第1関連情報に残量情報が含まれる場合、生成部102は、残量情報にバッテリーの交換時期であることを知らせるメッセージが含まれるとき、又は残容量が予め決められた閾値となったとき(例えば、残容量が10%となったとき)には、少なくとも残量情報を含む閲覧コンテンツを生成する。出力処理部103は、プッシュ通知により閲覧コンテンツを情報端末50にサーバ40を介して送信する。
【0118】
または、第1関連情報に経過期間が含まれる場合、生成部102は、当該経過期間が所定の日数を超えたときには、少なくとも経過期間を含む閲覧コンテンツを生成する。出力処理部103は、プッシュ通知により閲覧コンテンツを情報端末50にサーバ40を介して送信する。
【0119】
または、第1関連情報に点検履歴が含まれる場合、最新の点検で警報音が報知されなかったことが点検履歴に含まれるとき、少なくとも点検履歴を含む閲覧コンテンツを生成する。出力処理部103は、プッシュ通知により閲覧コンテンツを情報端末50にサーバ40を介して送信する。
【0120】
(5-3)変形例3
上記実施形態では、警報器20,21は、施設5での災害の発生を検知し、報知する構成としたが、この構成に限定されない。
【0121】
警報器20,21は、防犯に係る検知及び報知を行う構成であってもよい。例えば、施設5が留守状態である場合に、窓の開閉を検知すると、警報を報知する構成であってもよい。
【0122】
つまり、警報器20,21は、施設5での異常を検知し、報知する構成であればよい。また、警報器20,21は、施設5での異常を検知する機能のみを有してもよい。
【0123】
(5-4)変形例4
上記実施形態では、生成部102は、同一種別の機器を同一グループとして、閲覧コンテンツ(一覧表)を生成する構成としたが、この構成に限定されない。
【0124】
施設5に含まれる空間ごとに、当該空間に含まれる警報器20(又は21)及び電気機器30を同一グループとして閲覧コンテンツ(一覧表)を生成してもよい。
【0125】
または、警報器20,21のうちメンテナンスが必要な機器、例えばバッテリーの交換が必要な警報器、又は警報器のものの交換(買い替え)が必要な警報器を同一のグループとして、閲覧コンテンツ(一覧表)を生成してもよい。または、警報器20,21及び複数の電気機器30のうちメンテナンスが必要な機器、を同一のグループとして、閲覧コンテンツ(一覧表)を生成してもよい。
【0126】
(5-5)変形例5
上記実施形態では、警報器20,21は、点検モード時では、火災の発生を検知すると、音声信号の生成及び表示部221の点滅を行う構成としたが、この構成に限定されない。
【0127】
警報器21は、点検モード時には、火災の発生を検知すると、音声信号の生成及び表示部221の点滅に加えて、警報器20への検知結果の送信を行う。また、警報器20は、点検モード時には、火災の発生を検知すると、音声信号の生成及び表示部221の点滅に加えて、警報器21への発報指示を行う。さらに、警報器20は、点検モードにおいて、警報器21から検知結果を受け取ると、他の警報器21に発報指示を送信する。
【0128】
(5-6)変形例6
上記実施形態では、制御装置10は、情報端末50からのコンテンツ要求情報を受け取ったことを契機として閲覧コンテンツ(又は機器用閲覧コンテンツ)を作成する構成としたが、この構成に限定されない。
【0129】
制御装置10の生成部102は、第1関連情報(又は第2関連情報)の取得について所定の条件を満たした場合に、閲覧コンテンツ(機器用閲覧コンテンツ)を作成し、記憶部13に記憶してもよい。この場合、制御装置10は、情報端末50からコンテンツ要求情報を受け取ると、記憶している閲覧コンテンツ(機器用閲覧コンテンツ)を送信する。ここで、所定の条件を満たすとは、例えば、第1関連情報(又は第2関連情報)の取得を所定回数行ったことである。
【0130】
なお、生成部102は、生成した閲覧コンテンツ(又は機器用閲覧コンテンツ)を記憶部13に記憶する代わりに、サーバ40に記憶させてもよい。この場合、サーバ40は、閲覧コンテンツ(又は機器用閲覧コンテンツ)と、送信先となる情報端末50に係る情報(メールアドレス、電話番号等)とを対応付けて記憶する。サーバ40がコンテンツ要求情報を情報端末50から受け取ると、サーバ40が記憶している閲覧コンテンツ(又は機器用閲覧コンテンツ)のうちコンテンツ要求情報の送信元である情報端末50に対応する閲覧コンテンツ(又は機器用閲覧コンテンツ)を、情報端末50に送信する。
【0131】
(その他の変形例)
上記実施形態では、警報器20,21は、検知機能及び報知機能の双方を有する構成としたが、この構成に限定されない。警報器20,21は、検知機能のみを有する構成であってもよい。
【0132】
上記実施形態では、制御装置10は、一例として、HEMSのコントローラとする構成としたが、この構成に限定されない。制御装置10は、ネットワーク3と接続可能な装置であればよい。または、制御装置10は、警報器20(又は21)に含まれてもよい。つまり、制御装置10と警報器20(又は21)とは一体型の装置であってもよい。
【0133】
上記実施形態では、警報器20を親機とし、警報器21を子機として、子機は親機を介して制御装置と通信する構成としたが、この構成に限定されない。警報器21は、他の警報器(警報器20)を介することなく制御装置10と通信する構成であってもよい。
【0134】
上記実施形態では、警報システム2は、複数の警報器20,21を備える構成としたが、この構成に限定されない。警報システム2は、制御装置10と通信可能な1つの警報器のみを備えてもよい。要は、警報装置は、制御装置10と通信可能な少なくとも1つの警報器を備えていればよい。
【0135】
上記実施形態において、警報器21は、警報器20と同一の構成であってもよい。この場合、警報器20,21を設置する際に、例えば設置業者が、警報器20,21のうち1つの警報器を選択し、選択した1つの警報器を親機として、残りの警報器を子機として設定する。
【0136】
また、上記実施形態において、第1通信部11は、警報器20及び各電気機器30との通信は、有線であってもよい。
【0137】
また、上記実施形態において、制御装置10は、サーバ40を介して情報端末50と通信する構成としたが、この構成に限定されない。制御装置10は、サーバ40を介することなく情報端末50と通信を行ってもよい。
【0138】
また、制御システム1(制御装置10)と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る制御システム1の制御方法は、取得ステップと、生成ステップと、出力処理ステップと、を含む。取得ステップは、施設5の異常の発生を検知する検知器(例えば、警報器20,21)に関連する関連情報を、検知器から取得する。生成ステップは、関連情報に基づいて、利用者が閲覧する閲覧コンテンツを生成する。出力処理ステップは、閲覧コンテンツを出力する。一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムを、上述した制御システム1として機能させるためのプログラムである。
【0139】
本開示における制御システム1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御システム1としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
【0140】
また、制御システム1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは制御システム1に必須の構成ではなく、制御システム1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、制御システム1の少なくとも一部の機能、例えば、制御装置10の一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
【0141】
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の制御システム(1)は、取得部(101)と、生成部(102)と、出力処理部(103)と、を備える。取得部(101)は、施設(5)の異常の発生を検知する検知器(例えば、警報器20,21)に関連する関連情報(例えば、第1関連情報)を、検知器から取得する。生成部(102)は、関連情報に基づいて、利用者が閲覧する閲覧コンテンツを生成する。出力処理部(103)は、閲覧コンテンツを出力する。
【0142】
この構成によると、関連情報を基に生成された閲覧コンテンツを利用することで、利用者は、検知器の状態を把握することができる。例えば、閲覧コンテンツが、これまでの検知器の動作に係る履歴を含む場合には、利用者は、履歴を基に、検知器の故障の有無又はメンテナンスの要否を判断することができる。また、閲覧コンテンツが、現在の検知器の動作に係る情報を含む場合には、利用者は、当該情報を基に、検知器の故障の有無又はメンテナンスの要否を判断することができる。
【0143】
第2の態様の制御システム(1)では、第1の態様において、検知器は、前記異常の発生を検知した場合に発報する。関連情報は、検知器が発報した履歴に関する発報履歴を含む。生成部(102)は、発報履歴を含む閲覧コンテンツを生成する。
【0144】
この構成によると、利用者は、発報履歴を基に、検知器の状態として検知器の故障の有無又はメンテナンスの要否を判断することができる。
【0145】
第3の態様の制御システム(1)では、第1又は第2の態様において、関連情報は、検知器の点検の履歴に関する点検履歴を含む。生成部(102)は、点検履歴を含む閲覧コンテンツを生成する。
【0146】
この構成によると、利用者は、点検履歴を基に、検知器の状態として検知器の故障の有無又はメンテナンスの要否を判断することができる。
【0147】
第4の態様の制御システム(1)では、第1~第3のいずれかの態様において、関連情報は、検知器が設置されてからの経過期間を含む。生成部(102)は、経過期間を含む閲覧コンテンツを生成する。
【0148】
この構成によると、利用者は、経過期間を基に、検知器の状態としてメンテナンスの要否を判断することができる。
【0149】
第5の態様の制御システム(1)では、第1~第4のいずれかの態様において、関連情報は、検知器が備える電池(バッテリー207)の残量に関する残量情報を含む。生成部(102)は、残量情報を含む閲覧コンテンツを生成する。
【0150】
この構成によると、利用者は、残量情報基に、検知器の状態としてメンテナンスの要否、例えば電池の交換の要否を判断することができる。
【0151】
第6の態様の制御システム(1)では、第1~第5のいずれかの態様において、施設(5)は、少なくとも前記検知器を含む複数の機器を設けている。生成部(102)は、複数の機器の各々の関連情報を含む閲覧コンテンツを生成する。
【0152】
この構成によると、各機器についての状態を把握することができる。
【0153】
第7の態様の制御システム(1)では、第6の態様において、複数の機器は、検知器である。
【0154】
この構成によると、各検知器についての状態を把握することができる。
【0155】
第8の態様の制御システム(1)では、第6又は第7の態様において、生成部(102)は、複数の機器の各々の関連情報を含む閲覧コンテンツを一覧表として生成する。
【0156】
この構成によると、複数の機器の各々の関連情報を含む閲覧コンテンツを一覧表として閲覧可能となる。
【0157】
第9の態様の制御システム(1)は、第1~第8のいずれかの態様において、閲覧コンテンツを表示する表示部(15)を、更に備える。
【0158】
この構成によると、制御システム(1)で閲覧コンテンツを表示することができる。
【0159】
第10の態様の制御システム(1)では、第1~第9のいずれかの態様において、出力処理部(103)は、閲覧コンテンツを、外部の情報端末(50)に出力して情報端末(50)に閲覧コンテンツを表示させる。
【0160】
この構成によると、利用者は、制御システム(1)の近くにいない場合であっても、情報端末(50)を利用することで、閲覧コンテンツを閲覧することができる。
【0161】
第11の態様の制御システム(1)では、第9又は第10の態様において、出力処理部(103)は、閲覧コンテンツが階層表示されるように閲覧コンテンツの表示を制御する。
【0162】
この構成によると、段階的に詳細な情報を表示することができる。
【0163】
第12の態様の制御システム(1)では、第1~第10のいずれかの態様において、出力処理部(103)は、少なくとも所定の条件を満たす場合には閲覧コンテンツをプッシュ通知による出力を行う。
【0164】
この構成によると、利用者からの要求がなくても閲覧コンテンツを利用者に通知することができる。
【0165】
第13の態様のプログラムは、コンピュータを、第1~第12のいずれかの態様の制御システム(1)として機能させるためのプログラムである。
【0166】
このプログラムによると、関連情報を基に生成された閲覧コンテンツを利用することで、利用者は、検知器の状態を把握することができる。
【0167】
第14の態様の制御方法は、取得ステップと、生成ステップと、出力処理ステップと、を含む。取得ステップは、施設(5)の異常の発生を検知する検知器(例えば、警報器20,21)に関連する関連情報を、検知器から取得する。生成ステップは、関連情報に基づいて、利用者が閲覧する閲覧コンテンツを生成する。出力処理ステップは、閲覧コンテンツを出力する。
【0168】
この制御方法によると、関連情報を基に生成された閲覧コンテンツを利用することで、利用者は、検知器の状態を把握することができる。
【符号の説明】
【0169】
1 制御システム
5 施設
10 制御装置
15 表示部
20,21,21a,21b,21c,21d 警報器(検知器)
50 情報端末
101 取得部
102 生成部
103 出力処理部
207 バッテリー(電池)