(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184711
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】照会装置、照会プログラムおよび照会方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/03 20230101AFI20231221BHJP
【FI】
G06Q40/03
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023191379
(22)【出願日】2023-11-09
(62)【分割の表示】P 2020167320の分割
【原出願日】2020-10-01
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長澤 健太
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
(57)【要約】
【課題】融資の審査を行うオペレータの負担を低減することができる照会装置などを提供することを課題とする。
【解決手段】本実施形態では、照会装置の制御部は、複数の個人信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行って複数の照会結果データを取得する照会手段と、照会手段で取得した各々の照会結果データから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、解読対象のデータを解読し、得られた複数の解読結果データを画面に表示させる表示制御手段と、画面の表示内容から、契約日と借入額のそれぞれのデータが同じである複数の解読結果データを特定し、特定された複数の解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い解読結果データ以外の解読結果データを、重複除外の対象として決定する決定手段と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える照会装置であって、
前記制御部は、
複数の個人信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、複数の前記個人信用情報機関から提供された複数の照会結果データを取得する照会手段と、
前記照会手段で取得した各々の前記照会結果データから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、前記解読対象のデータを解読し、得られた複数の解読結果データを画面に表示させる表示制御手段と、
前記画面の表示内容から、前記契約日と前記借入額のそれぞれのデータが同じである複数の前記解読結果データを特定し、特定された複数の前記解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い前記解読結果データ以外の前記解読結果データを、重複除外の対象として決定する決定手段と、を備えること、
を特徴とする照会装置。
【請求項2】
制御部を備える照会装置の前記制御部に実行させるための、
複数の個人信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、複数の前記個人信用情報機関から提供された複数の照会結果データを取得する照会ステップと、
前記照会ステップで取得した各々の前記照会結果データから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、前記解読対象のデータを解読し、得られた複数の解読結果データを画面に表示させる表示制御ステップと、
前記画面の表示内容から、前記契約日と前記借入額のそれぞれのデータが同じである複数の前記解読結果データを特定し、特定された複数の前記解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い前記解読結果データ以外の前記解読結果データを、重複除外の対象として決定する決定ステップと、を含むこと、
を特徴とする照会プログラム。
【請求項3】
制御部を備える照会装置の前記制御部が実行する、
複数の個人信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、複数の前記個人信用情報機関から提供された複数の照会結果データを取得する照会ステップと、
前記照会ステップで取得した各々の前記照会結果データから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、前記解読対象のデータを解読し、得られた複数の解読結果データを画面に表示させる表示制御ステップと、
前記画面の表示内容から、前記契約日と前記借入額のそれぞれのデータが同じである複数の前記解読結果データを特定し、特定された複数の前記解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い前記解読結果データ以外の前記解読結果データを、重複除外の対象として決定する決定ステップと、を備えること、
を特徴とする照会方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照会装置、照会プログラムおよび照会方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、融資の審査を行う際に、審査対象顧客の他社での借り入れ額や過去に延滞をした経緯などの確認が必要である。このような情報は、個人信用情報機関(以下、信用情報機関ともいう)で取り扱われている。信用情報機関として、CIC、JICCおよびKSCが知られている。
【0003】
また、融資事業を行うには、法令により信用情報機関のうち少なくとも1機関に加盟しなくてはならないが、各信用情報機関によって主に取り扱っている範囲が異なるので、金融機関によっては複数の信用情報機関に加盟している場合がある。
【0004】
信用情報機関に加盟した場合、金融機関は、債権の契約内容や取引内容の報告(登録)を行う義務を負う。複数の信用情報機関に加盟している場合、加盟している全ての信用情報機関に同じ内容を報告しなくてはならない。その結果、各信用情報機関内に同じ債権の情報が重複して存在することとなる。
【0005】
なお、特許文献1には、信用情報機関からの照会結果に基づき、総量規制をオーバーする恐れのある債権のリストアップ、与信枠の書き換えを自動で行うことができる融資管理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
融資の審査を行う際に、オペレータは、信用情報機関ごとに別々のシステムに照会を行う必要がある。さらに、オペレータは、照会結果を比較し、重複する債権を削除し、各信用情報機関の情報を集約する作業を行う必要があり、手間が掛かっていた。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、融資の審査を行うオペレータの負担を低減することができる照会装置、照会プログラムおよび照会方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る照会装置は、制御部を備える照会装置であって、前記制御部は、複数の個人信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、複数の前記個人信用情報機関から提供された複数の照会結果データを取得する照会手段と、前記照会手段で取得した各々の前記照会結果データから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、前記解読対象のデータを解読し、得られた複数の解読結果データを画面に表示させる表示制御手段と、前記画面の表示内容から、前記契約日と前記借入額のそれぞれのデータが同じである複数の前記解読結果データを特定し、特定された複数の前記解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い前記解読結果データ以外の前記解読結果データを、重複除外の対象として決定する決定手段と、を備える。
【0010】
また、本発明に係る照会プログラムは、制御部を備える照会装置の前記制御部に実行させるための、複数の個人信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、複数の前記個人信用情報機関から提供された複数の照会結果データを取得する照会ステップと、前記照会ステップで取得した各々の前記照会結果データから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、前記解読対象のデータを解読し、得られた複数の解読結果データを画面に表示させる表示制御ステップと、前記画面の表示内容から、前記契約日と前記借入額のそれぞれのデータが同じである複数の前記解読結果データを特定し、特定された複数の前記解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い前記解読結果データ以外の前記解読結果データを、重複除外の対象として決定する決定ステップと、を含む。
【0011】
また、本発明に係る照会方法は、制御部を備える照会装置の前記制御部が実行する、複数の個人信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、複数の前記個人信用情報機関から提供された複数の照会結果データを取得する照会ステップと、前記照会ステップで取得した各々の前記照会結果データから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、前記解読対象のデータを解読し、得られた複数の解読結果データを画面に表示させる表示制御ステップと、前記画面の表示内容から、前記契約日と前記借入額のそれぞれのデータが同じである複数の前記解読結果データを特定し、特定された複数の前記解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い前記解読結果データ以外の前記解読結果データを、重複除外の対象として決定する決定ステップと、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、融資の審査を行うオペレータの負担を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、照会装置の構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、与信判断を行う処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、CIC照会結果のデータ構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、JICC照会結果のデータ構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、KSC照会結果のデータ構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、解読項目制御マスタのデータ構成の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、解読結果を表示する画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、全体表示画面の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、解読結果を表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る照会装置、照会プログラムおよび照会方法の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.構成]
本実施形態に係る照会装置の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、照会装置の構成の一例を示す図である。
【0016】
照会装置100は、融資の審査を行う際に、オペレータの操作により、各信用情報機関に対して一括して照会を行う。さらに、照会装置100は、照会結果に対して優先順位を設定し、優先順位が低い照会結果を重複除外の対象として決定する。そして、照会装置100は、重複除外を除いて照会結果を集計する。その結果、オペレータは、重複除外を容易かつ適切に把握して与信判断を行うことができるため、融資の審査を行うオペレータの負担を低減することができる。
【0017】
照会装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、照会装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0018】
照会装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。照会装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0019】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、照会装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、照会装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、照会装置100は、ネットワーク300を介して、それぞれCIC、JICCおよびKSCに対応する3つのサーバ200に接続されている。また、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0020】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0021】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0022】
記憶部106は、照会結果データ106aおよび解読結果データ106bなどを備える。
【0023】
照会結果データ106aは、各信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、各信用情報機関から提供されたデータである。
【0024】
解読結果データ106bは、照会結果データ106aから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含むものに従って、解読対象のデータを解読して得られたデータである。
【0025】
制御部102は、照会装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0026】
制御部102は、機能概念的に、照会部102a、表示制御部102bおよび決定部102cを備える。
【0027】
照会部102aは、各信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行う情報処理手段である。
【0028】
表示制御部102bは、解読結果データ106bを画面に表示させる情報処理手段である。
【0029】
決定部102cは、画面の表示内容から、契約日と借入額のそれぞれのデータが同じである複数の解読結果データを特定する。さらに、決定部102cは、特定された複数の解読結果データから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い解読結果データ以外の解読結果データを、重複除外の対象として決定する情報処理手段である。
【0030】
[2.処理の具体例]
ここでは、照会装置100で実行される処理の具体例について、
図2~11を参照して説明する。
【0031】
本説明では、
図2に示すフローチャートに沿って、照会装置100が、各信用情報機関に債務者の信用情報の照会を行い、照会結果から重複除外の対象を決定し、与信判断を行う処理を説明する。
【0032】
[S1:照会]
照会部102aは、オペレータの操作に従って、複数の信用情報機関に一括で債務者の信用情報の照会を行う。オペレータが、画面A1(
図3)の照会実行ボタンB1を選択すると、照会部102aは、各信用情報機関に一括で債務者の信用情報の照会を行う。そして、オペレータが、画面A1の結果確認ボタンB2を選択すると、照会部102aは、照会結果を画面に表示する。
図4~6には、それぞれCIC、JICCおよびKSCの照会結果のデータ構成の一例を示した。このように、各信用情報機関の照会結果のデータ構成は、順序や内容が異なっている。
【0033】
[S2:解読]
表示制御部102bは、照会結果データ106aから、解読対象に関する所定の設定であって契約日と借入額を含む解読項目制御マスタに従って、解読対象のデータを解読する。
図7は、解読項目制御マスタのデータ構成の一例を示す図である。表示制御部102bは、
図7に示す解読項目制御マスタに従って、予め規定された内容を自動的に算出し、解読結果データ106bを作成する。さらに、表示制御部102bは、解読結果データ106bを画面A2(
図8)に表示させる。
図8には、照会機関JICC、CICおよびKSCから1つずつ照会結果が得られた例を示した。
【0034】
[S3:解読内容の目視確認]
オペレータは、画面A2に表示された解読結果データ106bを目視確認する。オペレータが、画面A2の全体表示ボタンB4を選択すると、全体表示画面A3(
図9)が表示され、解読結果データ106bを詳細に確認することができる。オペレータは、自動算出された値を全体表示画面A3にて手動で調整する。また、全選択ボタンB7を選択すると、照会機関JICC、CICおよびKSCの照会結果が全て選択され、照会機関JICC、CICおよびKSCに対応するチェックボックスC1~C3の全てにチェックが入れられる。全解除ボタンB8を選択すると、照会機関JICC、CICおよびKSCの照会結果の選択が全て解除され、チェックボックスC1~C3の全てのチェックが外される。
【0035】
[S4:重複除外]
オペレータが、画面A3の重複チェックボタンB6を選択すると、決定部102cは、画面A3の表示内容から、契約日と借入額のそれぞれのデータが同じである解読結果データ106bを特定する。さらに、決定部102cは、特定された解読結果データ106bから、優先条件に関する所定の設定に従って、優先順位が最も高い解読結果データ以外の解読結果データを、重複除外の対象として決定する。優先条件に関する所定の設定とは、例えば申込日が早い順や信用情報機関順などである。決定部102cが、重複除外の対象を決定すると、
図10に示すように、重複除外の対象であるKSCの照会結果に対応するチェックボックスC3のチェックが外される。
【0036】
[S5:解読結果集計]
オペレータが、登録ボタンB5を選択すると、決定部102cは、チェックが外れているチェックボックスC3に対応するKSCの照会結果を重複除外として登録する。さらに、決定部102cは、解読結果データ106bを集計して画面A2(
図11)に表示させる。
【0037】
[S6:集計結果確認]
オペレータは、画面A2に表示された集計結果を確認し、重複除外が適切に行われているかを確認する。このとき、オペレータが重複除外に誤りを発見した場合には、オペレータは手動で重複除外を調整する。さらに、オペレータは、特記事項の欄に「融資に際し、特に懸念はなし」等の最終照会結果を入力する。その後、オペレータが、登録ボタンB3を選択することにより、照会結果が登録される。
【0038】
以上、本実施形態によれば、照会部102aが一括して照会を行うため、オペレータが各信用情報機関に対して個別に照会する手間が掛からない。さらに、決定部102cが重複除外の対象を決定するため、オペレータは容易に重複除外を確認することができる。また、決定部102cが決定した重複除外をオペレータが最終確認するため、重複除外の誤りを防止することができる。その結果、融資の審査を行うオペレータの負担を低減することができる。
【0039】
[3.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0040】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0041】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0042】
また、照会装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0043】
例えば、照会装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて照会装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0044】
また、このコンピュータプログラムは、照会装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0045】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0046】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0047】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0048】
また、照会装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、照会装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0049】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、例えば、融資の審査時に信用機関に照会を行う際に有用である。
【符号の説明】
【0051】
100 照会装置
102 制御部
102a 照会部
102b 表示制御部
102c 決定部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 照会結果データ
106b 解読結果データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク