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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184761
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】ドアラッチ装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 81/14 20140101AFI20231221BHJP
   E05B 79/08 20140101ALI20231221BHJP
   E05B 85/26 20140101ALI20231221BHJP
【FI】
E05B81/14
E05B79/08
E05B85/26
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023192532
(22)【出願日】2023-11-10
(62)【分割の表示】P 2019204785の分割
【原出願日】2019-11-12
(71)【出願人】
【識別番号】000148896
【氏名又は名称】三井金属アクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田村 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】山本 直司
(57)【要約】
【課題】大型化を抑えること。
【解決手段】ケース20に対して回転駆動されるカムホイール76と、ケース20に対して回転可能に配設され、カムホイール76に設けられたカム部110によって動作されるノブレバー78及びオープンレバー84と、ノブレバー78が回転した場合にアンロック動作されるロック機構46と、オープンレバー84が回転した場合に解除動作されるラッチ機構44とを備えたドアラッチ装置10であって、カム部110は、カムホイール76の車両内方側の端面76bにのみ設けられ、ノブレバー78を動作させる第1カム111と、オープンレバー84を動作させる第2カム112とが個別に設けられ、第1レバー78及び第2レバー84は車両内方側に設けられ、ラチェットレバー56の受動部56aは車両内方側に設けられている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストライカに噛み合ったラッチ状態となることにより車両本体に対してドアを閉じた状態に維持するラッチ機構と、
モータの動力により前記ラッチ状態を解除可能な電動リリース手段と、
手動操作により前記ラッチ状態を解除可能な手動リリース手段と、
前記手動リリース手段による前記ラッチ状態の解除操作を無効化するロック状態及び前記手動リリース手段による前記ラッチ状態の解除操作を有効化するアンロック状態に切り替え可能なロック機構と
を備えたドアラッチ装置であって、
前記電動リリース手段は、ケースに対して回転駆動される回転体を備え、
前記ロック機構は、前記ケースに対して回転可能に配設され、前記回転体に設けられたカム部によって動作される第1レバー及び第2レバーと、ロック位置及びアンロック位置に移動可能となるオープンリンクとを備え、前記オープンリンクが前記ロック位置に配置された場合に前記ロック状態となる一方、前記オープンリンクが前記アンロック位置に配置された場合に前記アンロック状態となり、前記カム部によって前記第1レバーが動作した場合に前記オープンリンクが前記アンロック位置に移動するものであり、
前記ラッチ機構は、前記カム部によって前記第2レバーが回転した場合にラチェットレバーにより前記ラッチ状態が解除され、
前記カム部は、前記回転体の車両内方側の端面にのみ設けられ、前記第1レバーを動作させる第1カムと、前記第2レバーを動作させる第2カムとが個別に設けられており、
前記第1レバー及び前記第2レバーは車両内方側に設けられ、
前記ラチェットレバーの操作部は車両内方側に設けられていることを特徴とするドアラッチ装置。
【請求項2】
前記第1カム及び前記第2カムは、それぞれ外周にカム面を有したものであり、前記第1カムのカム面と前記第2カムのカム面とが前記回転体の軸方向に互いに並設されていることを特徴とする請求項1に記載のドアラッチ装置。
【請求項3】
前記第1カムのカム面及び前記第2カムのカム面は、一部が互いに一致するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のドアラッチ装置。
【請求項4】
前記ケースと前記回転体の他方の端面との間には、前記ケースに対して前記回転体を中立位置に維持する弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のドアラッチ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアラッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるドアラッチ装置には、通常、ラッチ機構及びロック機構が設けられている。ラッチ機構は、例えば車両本体に設けられたストライカに噛み合うことにより、車両本体に対してドアを閉じた状態に維持するものである。ロック機構は、ドアハンドルによってドアを開く操作が行われた場合にラッチ機構の噛み合い状態を解除するアンロック状態と、ドアハンドルの操作を無効化してラッチ機構の噛合状態を維持するロック状態とに切り替わるものである。この種のドアラッチ装置としては、ラッチ機構の噛み合い状態を解除する動作と、ロック状態をアンロック状態に切り替える動作とを単一のアクチュエータの駆動によって行うように構成されたものが既に提供されている。より具体的には、一方の端面にラッチ機構を動作させるための突出部が設けられ、かつ外周面にロック機構を動作させるための突出部が設けられた回転体をモータによって回転させ、ラッチ機構及びロック機構に対してそれぞれの突起部を作用させることでラッチ機構の噛み合い解除動作及びロック機構のアンロック動作を順次実行するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6213927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のドアラッチ装置によれば、単一のモータによってラッチ機構の解除動作及びロック機構のアンロック動作を行うことができるため、部品点数を削減できる等の利点がある。しかしながら、回転体の端面に対向する領域及び回転体の外周面に対向する領域には、それぞれ突出部に係合して動作されるレバー等の部品を配設する必要があり、装置の大型化を招来するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて、大型化を抑えることのできるドアラッチ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係るドアラッチ装置は、ストライカに噛み合ったラッチ状態となることにより車両本体に対してドアを閉じた状態に維持するラッチ機構と、モータの動力により前記ラッチ状態を解除可能な電動リリース手段と、手動操作により前記ラッチ状態を解除可能な手動リリース手段と、前記手動リリース手段による前記ラッチ状態の解除操作を無効化するロック状態及び前記手動リリース手段による前記ラッチ状態の解除操作を有効化するアンロック状態に切り替え可能なロック機構とを備えたドアラッチ装置であって、前記電動リリース手段は、ケースに対して回転駆動される回転体を備え、前記ロック機構は、前記ケースに対して回転可能に配設され、前記回転体に設けられたカム部によって動作される第1レバー及び第2レバーと、ロック位置及びアンロック位置に移動可能となるオープンリンクとを備え、前記オープンリンクが前記ロック位置に配置された場合に前記ロック状態となる一方、前記オープンリンクが前記アンロック位置に配置された場合に前記アンロック状態となり、前記カム部によって前記第1レバーが動作した場合に前記オープンリンクが前記アンロック位置に移動するものであり、前記ラッチ機構は、前記カム部によって前記第2レバーが回転した場合にラチェットレバーにより前記ラッチ状態が解除され、前記カム部は、前記回転体の車両内方側の端面にのみ設けられ、前記第1レバーを動作させる第1カムと、前記第2レバーを動作させる第2カムとが個別に設けられており、前記第1レバー及び前記第2レバーは車両内方側に設けられ、前記ラチェットレバーの操作部は車両内方側に設けられていることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上述したドアラッチ装置において、前記第1カム及び前記第2カムは、それぞれ外周にカム面を有したものであり、前記第1カムのカム面と前記第2カムのカム面とが前記回転体の軸方向に互いに並設されていることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上述したドアラッチ装置において、前記第1カムのカム面及び前記第2カムのカム面は、一部が互いに一致するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上述したドアラッチ装置において、前記ケースと前記回転体の他方の端面との間には、前記ケースに対して前記回転体を中立位置に維持する弾性部材が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回転体の一方の端面にのみカム部を設けるようにしているため、第1レバー及び第2レバーをいずれも回転体の一方の端面に対向する領域にのみ配設すれば良く、これらのレバーが回転体の外周面に対向する領域に設けられることがない。従って、装置が大型化する事態を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施の形態であるドアラッチ装置を車両外側の斜め後方から見た斜視図である。
図2図2は、ドアラッチ装置を車両外側の斜め前方から見た斜視図である。
図3図3は、ドアラッチ装置の内部を示す側面図である。
図4図4は、ラッチ機構の斜視図である。
図5図5は、ロック機構を斜め内側後方から見た斜視図である。
図6図6は、ロック機構を斜め外側前方から見た斜視図である。
図7図7は、カムホイールを示すもので、(a)は端面図、(b)は斜視図である。
図8図8は、カムホイールが正転するときのロック機構の動作を車両内方側から示す図であり、(a)はカムホイールが基準位置にある基本状態を示す図であり、(b)はカムホイールが基準位置からほぼ100°正転した状態を示す図である。
図9図9は、カムホイールが反転及び正転するときのロック機構の動作を車両外方側から示す図であり、(a)はカムホイールが基準位置にある基本状態を示す図であり、(b)はカムホイールが基準位置からほぼ40°反転した状態を示す図であり、(c)は(b)の状態からカムホイールがほぼ40°正転した状態を示す図であり、(d)は(c)の状態からカムホイールがほぼ40°正転した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るドアラッチ装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0013】
図1図3は、本発明の実施の形態であるドアラッチ装置を示すものである。図には明示していないが、ここで例示するドアラッチ装置は、四輪自動車の右側に配置されたサイドドアに搭載され、ドアハンドルによる開閉操作やキーによる施解錠操作に従って車両本体に設けられたストライカとの係合状態を変更することにより、サイドドアの開閉制御を行うものである。
【0014】
図1及び図2に示すように、ドアラッチ装置10には、ストライカをラッチするラッチ部材12がストライカ進入溝14の奥に設けられている。ラッチ部材12は後述するラッチ機構44の一部である。ストライカ進入溝14はカバープレート16の一部として形成されている。カバープレート16の周囲にはボディ18が設けられている。ラッチ機構44の車両内方側及び車両後方側はカバープレート16及びボディ18によって覆われている。
【0015】
ドアラッチ装置10は、カバープレート16及びボディ18の他に、ケース20、第1カバー22及び第2カバー24によって覆われている。ケース20は主に車両外方側を覆い、第1カバー22は主に車両内方側を覆い、第2カバー24はケース20における車両内方側の前方上部をさらに覆っている。カバープレート16、ボディ18、ケース20、第1カバー22及び第2カバー24は、ドアラッチ装置10の筐体を形成するものである。
【0016】
ドアラッチ装置10は、さらに、上部を覆う防水カバー26と、車両内方側下方のケーブルカバー28と、車両内方側上部に設けられたカプラー30と、車両外方側上部に設けられたキーシリンダ連結部32とを備える。防水カバー26はケース20と第1カバー22との境界部を覆い、水の浸入を防止する。ケーブルカバー28はケーブル35との接続部分を覆うものである。ケーブル35は、図示しないインナーハンドルとの間を連係するものである。カプラー30は図示しないハーネスコネクタに接続されるものである。キーシリンダ連結部32はキーが差し込まれて操作される部分である。ドアラッチ装置10の車両外方側に位置する部分には、図示しないアウターハンドルに接続されるアウターレバー34の端部が外部に突出するように設けられている。
【0017】
図3に示すように、ドアラッチ装置10の車両内方側には収容空間36が形成されている。収容空間36は車両外方側がケース20で覆われ、車両内方側が主に第1カバー22で覆われる領域である。収容空間36の車両内方側は第1カバー22以外にも、カバープレート16、ボディ18及びケーブルカバー28によって覆われている。
【0018】
収容空間36は、概略的に機械機構38が配置される機構領域40と、電気部品が配置される電気部品領域42とを有している。電気部品領域42は車両前方側上方部を占め、機構領域40はその残余の部分を占める。機械機構38には、ラッチ部材12によってストライカをラッチ及びアンラッチするラッチ機構44と、ロック状態及びアンロック状態に切り替わるロック機構46とが収容されている。ラッチ機構44は、収容空間36において車両後方側に配置されており、カバープレート16及びボディ18で覆われている。
【0019】
また、機械機構38にはラッチ機構44によるストライカのラッチ状態をモータ94の動力によって解除可能な電動リリース手段と、ラッチ機構44によるストライカのラッチ状態を手動操作により解除可能な手動リリース手段とが収容されている。電動リリース手段は、後述するモータ94及びカムホイール(回転体)76等を有してストライカをアンラッチさせるものである。手動リリース手段は、人手の操作に機械的に連動するアウターレバー34及び後述するインナーレバー59を介してストライカをアンラッチさせるものである。
【0020】
図4に示すように、ラッチ機構44は上記のラッチ部材12及びアウターレバー34に加えて、ベースブラケット50、ラチェット52、ラチェットホルダ54、ラチェットレバー56、アンチパニックレバー58、インナーレバー59を有している。ラッチ機構44の各要素はベースブラケット50に支持されている。
【0021】
ラッチ部材12はラッチ軸60を介して筐体に回転可能に支持されており、ストライカ係合溝12aと、ラチェット係合部12bとを有する。ラッチ部材12は、開扉状態からの閉扉操作に伴ってストライカがストライカ係合溝12aに進入すると、図示しないバネの弾性力に抗して回転し、ラチェット52がラチェット係合部12bに係合することによってストライカをフルラッチ位置でラッチする。
【0022】
ラチェット52は、ラチェット軸62を介して筐体に回転可能に支持されたベースレバー64と、根元軸部66aを介してベースレバー64に回転可能に支持されたポールレバー66とを有する。ベースレバー64は、ベースバネ65によって弾性付勢されている。ポールレバー66はベースレバー64に対して所定の角度範囲で屈曲している。ラチェット52は、ラチェットホルダ54によって側方から支持されることにより略直線状の姿勢が保持され、ポールレバー66の先端がラチェット係合部12bに係合し、ラッチ部材12をフルラッチ位置に保持する。
【0023】
ラチェットホルダ54は、軸部68を介して筐体に回転可能に支持されており、ホルダバネ70によって弾性付勢されることによりベースレバー64の側方を支持する。ラチェットホルダ54は、ラチェットレバー56が回転するとホルダバネ70の弾性力に抗して回転し、ベースレバー64から離間する。ラチェットホルダ54がベースレバー64から離間すると、ラチェット52のベースレバー64とポールレバー66とが根元軸部66aを中心として中折れ状態となり、ポールレバー66がラチェット係合部12bから離脱してラッチ部材12を開放する。この結果、ラッチ部材12が図示せぬバネの弾性力によって回転し、ストライカがアンラッチされる。ラチェットホルダ54を介してラチェット52を操作した場合には、ラチェット52を直接的に操作する場合に比べて軽い力での操作が可能になる。
【0024】
ラチェットレバー56はベースブラケット50に回転可能に支持されており、回転軸よりも車両内方側に突出した受動部56aと、回転軸よりも車両外方側に突出した回転作用部56bとを備える。ラチェットレバー56は、受動部56aが上方に動くことによって回転作用部56bがラチェットホルダ54を回転させる。
【0025】
アウターレバー34は、軸部72を介して筐体に回転可能に支持されており、軸部72よりも車両外方側に突出したハンドル操作部34aと、軸部72よりも車両内方側に突出した作用部34b及びレバー受動片34cとを有する。ハンドル操作部34aはアウターハンドルによって操作される部分である。作用部34bはアンチパニックレバー58の孔58a及び後述するオープンリンク80の異形孔80bに挿入されている。レバー受動片34cは、作用部34bよりも下方に配置されており、インナーレバー59によって操作される。アウターレバー34は、ハンドル操作部34aまたはレバー受動片34cの動作により回転し、アンチパニックレバー58を押し上げる。
【0026】
インナーレバー59は軸部74を介して筐体に回転可能に支持されており、ケーブル35の操作によって回転し、操作片59aがレバー受動片34cを押し上げる。
【0027】
アンチパニックレバー58は作用部34bが挿入される孔58aと、上方で屈曲した作用片58bとを備える。アンチパニックレバー58は、後述するオープンリンク80がアンロック位置であるとき、アウターレバー34が回転することによって作用部34bによって押し上げられ、作用片58bがラチェットレバー56の受動部56aを押し上げる。これによりラチェットホルダ54及びラチェット52がアンラッチ動作を行う。アンチパニックレバー58は、アンチパニック機構のためにオープンリンク80とは別体構造となっている。
【0028】
図5及び図6に示すように、ロック機構46は、軸部76aを介して筐体に回転可能に支持されたカムホイール76と、軸部78aを介して筐体に回転可能に支持され、カムホイール76によって駆動されるノブレバー(第1レバー)78と、ノブレバー78によって駆動されるオープンリンク80と、オープンリンク80に連動するサブロックレバー82と、軸部84aを介して筐体に回転可能に支持され、カムホイール76によって駆動されるオープンレバー(第2レバー)84とを備える。ロック機構46は、さらにサブロックレバー82に連動するロックレバー86及び補助レバー88と、キー操作に連動してサブロックレバー82を駆動するキーレバー90及びサブキーレバー92とを備える。各図において部品識別を容易とするためにロックレバー86を細かいドットで示し、オープンリンク80を粗いドットで示している。
【0029】
カムホイール76は、外周面に図示せぬ歯を有した円盤状を成し、外周面の歯を介してモータ94の駆動軸に設けたウォーム94aに歯合したもので、モータ94が駆動した場合に回転することが可能である。以下においては便宜上、カムホイール76が図5において時計方向に回転した場合を正転、反時計方向に回転した場合を反転として説明する。
【0030】
カムホイール76にはカム部110が設けられている。カム部110は、カムホイール76の車両内方側に位置する端面76b(以下、単に内端面76bという)にのみ設けられたもので、車両内方側に向けて突出している。このカム部110には、第1カム111及び第2カム112が設けられている。第1カム111及び第2カム112は、それぞれ外周に互いに異なる形状のカム面111a,112aが設けられたものである。それぞれのカム面111a,112aは、カムホイール76が反時計方向に回転した場合にカムホイール76の中心からの距離が増大するように形成されている。
【0031】
より具体的に説明すると、図5及び図7に示すように、カム部110においてカムホイール76の内端面76bに近接した側に位置する第1カム111のカム面111aは、カムホイール76の中心部に近接した最小外径部分が始端111a1となり、図7において反時計方向に回転する方向に延在されている。図7に示す例では、始端111a1からほぼ270°の範囲に第1カム111のカム面111aが設けられている。図7からも明らかなように、第1カム111のカム面111aは、始端111a1からほぼ100°の範囲において中心からの距離が漸次大きくなり、100°以降は一定の外径を有した円弧となるように構成されている。第1カム111のカム面111aの最大外径は、後述するオープンレバー84が図5において反時計方向に最大回転し、ラチェットレバー56を介してラチェットホルダ54及びラチェット52をアンラッチ動作させることができる距離に設定されている。
【0032】
これに対しカム部110においてカムホイール76の内端面76bから離隔した側に位置する第2カム112のカム面112aは、第1カム111の始端111a1に対して反時計方向にほぼ120°回転した位置が始端112a1となり、図7において反時計方向に回転する方向に延在されている。図7に示す例では、第2カム112のカム面112aは、始端112a1からほぼ100°の範囲において中心からの距離が漸次大きくなり、100°以降は第1カム111のカム面111aと同一で一定の外径を有した円弧となるように構成されている。第2カム112のカム面112aの最大外径は、後述するノブレバー78が図5において反時計方向に最大回転し、オープンリンク80が正立した姿勢となる距離に設定されている。
【0033】
第2カム112のカム面112aの始端112a1は、第1カム111のカム面111aの始端111a1よりも外周側に設けられ、第2カム112のカム面112aの外径が増大する割合は、第1カム111のカム面111aの外径が増大する割合よりも小さくなっている。
【0034】
図6に示すように、カムホイール76は車両外方側に位置する端面76c(以下、単に外端面76cという)に補助部品77を備えている。補助部品77は相対回転が阻止された状態でカムホイール76に取り付けられて一体化したものである。補助部品77が形成する円筒部77aの内部には、ねじりコイルバネ(弾性部材)75が設けられている。ねじりコイルバネ75は金属細線を巻回することによって円筒状のコイル部を有するように構成したもので、一方のバネ端部がカムホイール76に係合され、かつ他方のバネ端部がケース20に係合されている。このねじりコイルバネ75は、カムホイール76に外力が加えられた場合にケース20に対するカムホイール76の正転及び反転を許容する一方、外力が除去された場合にカムホイール76が中立の基準位置を維持するように付勢するものである。
【0035】
補助部品77は外周近傍部で車両内方側に突出した規制突起77bと、規制突起77bに対して略反対側に設けられた第1傾斜壁77cとを備える。規制突起77bは、カムホイール76が反転するとき、ケース20に設けられた回転ストッパ96の弾性材96aに当接し、カムホイール76の回転を規制するものである。第1傾斜壁77cは、円筒部77aの外周面から外周側に向けて図6において漸次時計方向側に位置するように傾斜している。第1傾斜壁77cは、カムホイール76の外端面76cとの間に隙間を確保するように設けられている。
【0036】
カムホイール76はさらに第2傾斜壁76dと、保持壁76eとを備える。第2傾斜壁76dは、補助部品77における円筒部77aの外周面から外周側に向けて図6において漸次反時計方向側に位置するように傾斜している。第1傾斜壁77c及び第2傾斜壁76dは、円筒部77aに近い位置から外周側に向けて漸次離隔するように延在されている。補助部品77の第1傾斜壁77cは第2傾斜壁76dよりも車両外方側に配置されている。保持壁76eは第2傾斜壁76dの外周側に位置する部分から図6において反時計方向に向けて延在した円弧状の壁である。図6に示すように、保持壁76eは、時計方向側の端部が第2傾斜壁76dを構成する部分で閉じている一方、反時計方向側の端部はカムホイール76の外周面に開放する切欠76fに隣接している。
【0037】
図5に示すように、ノブレバー78にはカム部110における第2カム112のカム面112aに当接する従動面78dが設けられている。従動面78dは、カムホイール76が正転すると第2カム112によって駆動され、レバーバネ78bに抗してノブレバー78を反時計方向に回転させるように機能する。ノブレバー78の先端部にはノブ78cが設けられている。ノブ78cは、オープンリンク80に設けられた側面ガイド溝80aに係合している。ノブレバー78は、図5において反時計方向に回転すると、ノブ78cが側面ガイド溝80aに沿って上方に移動し、傾斜しているオープンリンク80を正立させる一方、図5において時計方向に回転すると、ノブ78cが側面ガイド溝80aに沿って下方に移動し、正立しているオープンリンク80を車両前方側に向けて傾斜させるように機能する。
【0038】
オープンリンク80は、下端部に異形孔80bを有したもので、下端部を中心として回転することにより、上述したように正立した姿勢(アンロック位置)と傾斜した姿勢(ロック位置)とに切り替わる。オープンリンク80が図5に示すロック位置に配置された場合にはロック機構46がロック状態となり、アンロック位置に配置された場合にはロック機構46がアンロック状態となる。すなわち、オープンリンク80がロック位置のときには、アンチパニックレバー58がオープンリンク80とともに傾斜していることからアウターレバー34によって持ち上げられた場合にもラチェットレバー56に当接しない。従ってラチェットレバー56は動作せず、ドアが閉扉されたままのロック状態となる。一方、オープンリンク80がアンロック位置のときには、アンチパニックレバー58もオープンリンク80とともに正立していることから、アウターレバー34によって持ち上げられると、ラチェットレバー56に当接してこれを押し上げる。従ってラチェットレバー56が動作して、ドアが開扉可能なアンロック状態となる。
【0039】
またオープンリンク80の異形孔80bにはアウターレバー34の作用部34bが挿入されている。アウターレバー34が動作した場合には、オープンリンク80が上下方向に沿って移動することになる。オープンリンク80の下端部にはアンチパニックレバー58が組み付けられている。アンチパニックレバー58は、オープンリンク80と一体的に移動する。
【0040】
サブロックレバー82は軸部82aを介して筐体に回転可能に支持されており、ロックレバー86の外ノブ86cを介してロックレバー86に係合され、かつロック位置に配置されたオープンリンク80に対して内ノブ86iを介して係合されている。すなわち、サブロックレバー82がキーレバー90及びサブキーレバー92の回転により図5において反時計方向に回転すると、外ノブ86cを介してロックレバー86が図5において時計方向に回転し、さらに内ノブ86iによって押し出されてオープンリンク80がアンロック位置となる。サブロックレバー82が時計方向に回転して元の位置に復帰した場合には、レバーバネ78bの弾性力により図5において時計方向に回転するノブレバー78によってオープンリンク80がロック位置に復帰することになる。
【0041】
オープンレバー84は電動リリース手段の構成要素である。すなわち、オープンレバー84は運転者のスイッチ操作等によってモータ94が駆動した場合にドアを開扉させるために動作するもので、軸部84aから車両前方側に延在するカム従動部84bと、車両後方に延在するラチェット操作部84cとを有している。オープンレバー84には、筐体との間にオープンバネ84dが設けられている。オープンバネ84dは、カム従動部84bがカムホイール76のカム部110における第1カム111のカム面111aに当接するように、図5において時計方向に付勢するものである。カムホイール76が図5において正転した場合には、第1カム111がカム従動部84bを押し下げ、オープンレバー84がオープンバネ84dに抗して軸部84aを中心に反時計方向に回転し、ラチェット操作部84cが上昇する。ラチェット操作部84cが上昇すると、ラチェットレバー56の受動部56aが押し上げられてラッチ機構44がアンラッチとなりドアが開扉される。カムホイール76が中立の基準位置に戻ると、オープンレバー84もオープンバネ84dによって元の姿勢に復帰する。
【0042】
オープンレバー84は、オープンリンク80とは独立的にラチェットレバー56を操作することが可能である。従って、オープンレバー84を備えるドアラッチ装置10では、ロック機構46がロック状態(つまり、オープンリンク80がロック位置)であっても電動リリース手段によってドアを開扉させることができる。
【0043】
ロックレバー86は、図6に示すように、軸部86aを介して筐体に回転可能に支持されており、上方に延在するアーム86bと、アーム86bの先端から車両外方側に突出する外ノブ86cと、下方に延在する下方延在部86dと、下方延在部86dから車両前方側に突出する第1突起86eと、アーム86bにおいて軸部86aの近傍から車両前方側に突出する第2突起86fと、下方延在部86dから車両外方側に突出するバネ受部86gと、下方延在部86dにおいて車両内方側となる面から車両内方に向けて突出した2つの押出部86hとを有している。外ノブ86cはサブロックレバー82の下端に形成されたガイド孔82bに嵌め込まれることで、サブロックレバー82に係合されている。ロックレバー86はサブロックレバー82が回転することにより、外ノブ86cを介して回転され、オープンリンク80をロック位置からアンロック位置に切り替える作用位置と、オープンリンク80に対して作用しない非作用位置とに変位可能である。
【0044】
バネ受部86gはロックバネ100の屈曲部100aに当接している。ロックバネ100は、バネ受部86gを介してサブロックレバー82の姿勢を規定するものである。
【0045】
第1突起86eはカムホイール76が図6において反時計方向に回転した場合に第1傾斜壁77cに当接するものである。第1傾斜壁77cが第1突起86eに当接した状態でカムホイール76が反時計方向に回転を継続すると、ロックレバー86が図6において時計方向に回転する。第2突起86fはカムホイール76が図6において時計方向に回転した場合に第2傾斜壁76dに当接するものである。第2傾斜壁76dが第2突起86fに当接した状態でカムホイール76が時計方向に回転を継続すると、ロックレバー86が図6において反時計方向に回転する。第2突起86fは、第1傾斜壁77cよりも車両内方側に設けられたもので、第1傾斜壁77cとカムホイール76の外端面76cとの間の隙間に進入し、第1傾斜壁77cに当接することはない。2つの押出部86hは、ロックレバー86が図5において時計方向に回転した場合に補助レバー88に当接するものである。
【0046】
補助レバー88は図5に示すように、ロックレバー86の軸部86aに回転可能に支持されており、軸部86aから車両前方側に突出したアーム88aと、アーム88aの先端上方部に設けられた円弧突起88bとを備える。円弧突起88bは図6において反時計方向に回転した場合にカムホイール76の保持壁76eに当接するものである。補助レバー88とロックレバー86との間にはロックレバー86に対して補助レバー88を図5において反時計方向に回転させる方向に付勢する補助レバーバネ88cが介在されている。補助レバーバネ88cの弾性力により補助レバー88は下面が押出部86hに当接した状態に維持されている。
【0047】
図8(a)及び図8(b)はカムホイール76が正転(図8において時計方向に回転)するときのロック機構46の動作を車両内方側から示す図である。以下、これらの図を適宜参照しながらロック機構46の動作について説明する。
【0048】
図8(a)に示すように、カムホイール76が基準位置にある基本状態においては、ノブレバー78の従動面78dに対して第2カム112のカム面112aが離隔した状態にあるとともにオープンレバー84がもっとも時計方向に回転した位置においてカム従動部84bが第1カム111のカム面111aから離隔した状態となっている。このとき、オープンリンク80はロック位置に配置され、ノブレバー78のノブ78cが側面ガイド溝80aの下方側に位置している。
【0049】
この基本状態からモータ94の駆動によってカムホイール76が正転を開始すると、第2カム112のカム面112aにおいて始端112a1に近接する部分がノブレバー78の従動面78dに当接して、ノブレバー78が図8において反時計方向に回転を開始する。これとほぼ同時に、第1カム111のカム面111aにおいて始端111a1に近接した部分がオープンレバー84のカム従動部84bに当接し、オープンレバー84が図8において反時計方向に回転を開始する。
【0050】
上述したように、第1カム111のカム面111aは、第2カム112のカム面112aよりも外径が増大する割合が大きくなっている。従って、カムホイール76が正転した場合には、図8(b)に示すように、早期にオープンレバー84によってラチェットレバー56の受動部56aが十分に押し上げられ、ラッチ機構44がストライカをアンラッチし、ドアが開扉されることになる。一方、ノブレバー78においても第2カム112のカム面によって反時計方向にもっとも回転した状態となり、ノブ78cが側面ガイド溝80aに沿って上方に移動することによりオープンリンク80が漸次時計方向に回転し、その後、アンロック位置となる。なお、サブロックレバー82、ロックレバー86及び補助レバー88についてはこの間に動作することはなく、図8(a)の基本状態を維持している。
【0051】
上述した動作の間においては、ケース20とカムホイール76との間に介在されたねじりコイルバネ75が漸次撓められた状態となる。従って、この後、モータ94に対する給電を停止すると、カムホイール76がねじりコイルバネ75の弾性力によって反時計方向に回転して基準位置となり、ロック機構46が図8(a)に示す基本状態に復帰する。
【0052】
このような電動リリース時には、図8(a)及び図8(b)に示すように、モータ94の駆動によってオープンレバー84が回転してラッチ機構44に作用することによりストライカをアンラッチすることができる。またこの際、オープンリンク80もロック位置からアンロック位置までの間を往復する。オープンリンク80は他の部品に対して何らの作用もしないが、電動リリース時に同期して適度な時間間隔で動作することになり、グリスの経年劣化による硬化や鋼材を用いたバネやレバー等に錆が発生を防止することがで、常にロック機構46のスムーズな動作を保証されることになる。
【0053】
また、電動リリース時に同期動作するのはオープンリンク80だけであってロックレバー86が動作することはない。従って、ロックレバー86のバネ受部86gが屈曲部100aを乗り越えることがなく、音が生じることもないため、ユーザに違和感を与えることがない。
【0054】
図9(a)~図9(d)はカムホイール76が反転(図9において時計方向に回転)及び正転(図9において反時計方向に回転)するときのロック機構46の動作を車両外方側から示す図である。以下、これらの図を適宜参照しながらロック機構46の動作についてさらに説明する。
【0055】
図9(a)に示すように、カムホイール76が基準位置に配置された基本状態においては、ロックレバー86がもっとも時計方向に回転した位置にあり、第1突起86e及び第2突起86fがカムホイール76に対して非当接状態となっている。
【0056】
この基準状態からモータ94の駆動によってカムホイール76が反転を開始し、図9(b)に示すように、カムホイール76の回転がほぼ40°まで進行すると、カムホイール76の第2傾斜壁76dが第2突起86fに当接する。これによりロックレバー86が反時計方向に回転し、バネ受部86gがロックバネ100の屈曲部100aを乗り越えるまで変位する。
【0057】
ロックレバー86が回転すると、外ノブ86cを介してサブロックレバー82が時計方向に回転し、かつ内ノブ86iを介してオープンリンク80が反時計方向に回転し、補助レバー88が押出部86hによって反時計方向に回転する。これによりサブロックレバー82及びオープンリンク80がアンロック位置となり、補助レバー88の円弧突起88bが切欠76fを介して円筒部77aに近接した位置まで変位した状態となる。
【0058】
バネ受部86gがロックバネ100の屈曲部100aを乗り越えると、モータ94の駆動によってカムホイール76が正転を開始する。図9(c)に示すように、図9(b)の状態からカムホイール76の正転がほぼ40°まで進行すると、カムホイール76が図9(a)に示す基準位置に戻る。但し、バネ受部86gが屈曲部100aによって保持されていることから、ロックレバー86、サブロックレバー82及びオープンリンク80が図9(b)に示す姿勢のまま保持される。これにより、ロック機構46がアンロック状態となる。またこのとき、カムホイール76の正転により、保持壁76eが円弧突起88bの外周側に配置され、円弧突起88bが保持壁76eの内周面に係合した状態となる。
【0059】
図9(c)に示す状態からカムホイール76の正転がさらにほぼ40°進行すると、カムホイール76の第1傾斜壁77cが第1突起86eに当接する。これによりロックレバー86が時計方向に回転し、図9(d)に示すように、バネ受部86gがロックバネ100の屈曲部100aを乗り越えて図9(a)に示す基準状態まで復帰する。
【0060】
ロックレバー86が時計方向に回転すると、外ノブ86cを介してサブロックレバー82が反時計方向に回転し、レバーバネ78bの弾性力により回転するノブレバー78によってオープンリンク80が時計方向に回転し、サブロックレバー82及びオープンリンク80がそれぞれ図9(a)に示す基準状態に復帰する。
【0061】
一方、補助レバー88は、円弧突起88bがカムホイール76の保持壁76eに係合しているため、補助レバーバネ88cの弾性力に抗して反時計方向に回転した状態に維持されている。この状態からさらにカムホイール76の正転が進行すると、やがて規制突起77bが弾性材96aを介してケース20の回転ストッパ96に当接し、カムホイール76の回転が停止される。これにより、カムホイール76の過度な回転が防止できる。
【0062】
規制突起77bが回転ストッパ96に当接してカムホイール76の回転が停止した後においては、モータ94の駆動によってカムホイール76が反転を開始する。カムホイール76の反転が図9(a)に示す位置まで進行すると、円弧突起88bと保持壁76eとの係合が解除される。これにより、補助レバーバネ88cの弾性力によって補助レバー88が時計方向に回転し、図9(a)に示す位置まで復帰する。こうしてロック機構46は全体として図9(a)に示す基本状態に復帰する。
【0063】
このように、上述のドアラッチ装置10によれば、単一のモータ94により、ラッチ機構44のアンラッチ動作、ロック機構46のロック状態及びアンロック状態への切り替えを行うことが可能となる。しかも、カムホイール76の一方の内端面76bにのみカム部110を設けるようにしているため、ノブレバー78及びオープンレバー84をいずれもカムホイール76の内端面76bに対向する領域にのみ配設すれば良く、これらのレバー78,84がカムホイール76の外周面に対向する領域に設けられることがない。従って、ドアラッチ装置10が大型化する事態を抑えることが可能となる。
【0064】
また、ノブレバー78及びオープンレバー84に対して個別のカム面111a,112aを当接させるようにしているため、カム面111a,112aのプロファイルを適宜変更することにより、これらのレバー78,84を互いの動作に影響を与えることなく所望となる任意のタイミングで動作させることが可能となり、ユーザのニーズに応じたドアラッチ装置10を適用することが可能となる。
【0065】
なお、上述した実施の形態では、カム部の外周面に第1カム及び第2カムを設けるようにしているが、必ずしもこれに限定されず、いずれか一方のカム面、もしくは両方のカム面をカム部の内周面に形成するようにしても良い。
【0066】
また、上述した実施の形態では、ドアラッチ装置に適用したアクチュエータを例示しているが、その他の装置のアクチュエータとしても適用することは可能である。
【符号の説明】
【0067】
10 ドアラッチ装置
20 ケース
44 ラッチ機構
46 ロック機構
75 ねじりコイルバネ
76 カムホイール
76b 内端面
78 ノブレバー
84 オープンレバー
110 カム部
111 第1カム
111a カム面
112 第2カム
112a カム面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9