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  • 特開-包帯調達機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023018613
(43)【公開日】2023-02-08
(54)【発明の名称】包帯調達機
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/00 20060101AFI20230201BHJP
【FI】
A61F13/00 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021142796
(22)【出願日】2021-07-27
(71)【出願人】
【識別番号】595110210
【氏名又は名称】小野瀬 一
(71)【出願人】
【識別番号】520458152
【氏名又は名称】小森 進
(71)【出願人】
【識別番号】520418813
【氏名又は名称】小森 功
(72)【発明者】
【氏名】小野瀬 一
(72)【発明者】
【氏名】小森 進
(57)【要約】
【課題】 従来のガーゼ巻取機なるようなものは、遅速で手数を要するという問題があった。手廻しの器具などを使用していたためである。
【解決手段】 上下部に分割でき重合可能なるように設けた収機盤において、その下部の盤に正布機の周胴体と調整機の周胴体と、整布板と触手を有するスイッチと薬滲器と、ガーゼ巻取機を配設し、その上部の盤に正布機の羽板子と調整機の羽板子を配設して構成した。これにより、上盤を取外して正布機と調整機と巻取機にガーゼを戴布し、上盤を戻置し一体にして動力により巻取を実行正布機により捩などが直され調整機により広伸され、薬滲器により薬滲され、巻取機によりガーゼが巻取されて終了すると、触手が動立するとともにスイッチが作用して巻取が完了し、収輪を取外して芯器より元筒を引抜すればガーゼ体が完成されてでき、調達度の高い包帯調達機を提供できるとともに、清潔なガーゼ体を得ることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下部に開閉可能なるように設けた収機盤本体に、下部の盤にガーゼの捩れなどを直す正布機の周胴体と、ガーゼを広伸する調整機と、巻取が終了した巻取機を停止する触手を有するスイッチと、ガーゼの伸縮を調節する整布板と遊車と、ガーゼの消毒、殺菌をする薬滲器と、ガーゼを巻取る巻取機を配設し軸架して、上部の盤に正布機の羽板子と、調整機の羽板子を配設し軸架して、上下盤を重合し一体にして動力により全自動でガーゼの巻取りを完了できるように設けた包帯調達機。
【請求項2】
巻取機の軸を枠内側部より隙間間隔程の各間隔をおいて切断して、該切断面部に断面状の受板をそれぞれ取付けて、切断した軸と同長にして設けた芯器に、ガーゼを挿挟した元筒を抱合して受板間に脱着可能なるように取付するとともに、各脱着部に収輪でそれぞれ合着して設けた請求項1記載の包帯調達機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包帯巻取の調達化を図った包帯調達機に関する。
【背景技術】
【0002】
病院において、再使用の包帯のガーゼを巻取りに簡単な器具を用いて手巻しているものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上に述べた従来の巻取機では多くの時を無用に費やしているようである。
【0004】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、多くの手数を効果的に有用し、実のある包帯調達機を実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そして、本発明は上記目的を達成するために、左右一体で反回転してガーゼの捩れなどをなおす周胴体と羽板子を有する正布機と、上下一体で同回転の周胴体と羽板子でガーゼを広げ伸ばしする調整機と、ガーゼ体の固さを調節する整布板と、巻取機とを配備した包帯調達機を設けて、動力により該包帯調達機で全自動で巻取りできるように設けたものである。
【0006】
また、第2の課題解決手段は、巻取機の前下部辺にガーゼを殺菌消毒できる薬滲器を設けたことである。
【0007】
また、第3の課題解決手段は、巻取機の側枠内の軸を切断してその切断面部に受板を各取付するとともに、ガーゼを軽く巻設した角筒を切断した軸に代えて設けた孔口を有する囲板に挟設して、受板に収輪を被設して取付けできるように設けたものである。
【0008】
また、第4の課題解決手段は、巻取りを迅速、簡易に調達するために、上下部に分割できる収機盤を設けて、下部の収機盤に正布機の周胴体と、調整機の周胴体と、整布板と、巻取機とをそれぞれ軸架し、上部の収機盤には正布機の羽板子と調整機の羽板子を軸架して、一体に重合可能なるように設けて構成としたものである。
【0009】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、分割した収機盤の上部の盤を取外して、正布機の羽板子と調整機の周胴体にガーゼを被布するとともに、後説する巻取機に取付けして、該収機盤を戻体した状態にして始動すると、正布機の周胴体と羽板子は1対3の回転比にしてガーゼの捩れなどを直され、次いで調整機の周胴体と羽板子を1対3の回転比にして、縮や皺などを広げ伸ばすとともに、さらに整布板の調節され巻取機によって、ガーゼは適度に軟体のガーゼ体となって生成されるように設けられたものである。
【0010】
また、第2の課題解決手段による作用は、薬滲器によりガーゼを殺菌消毒され衛生的なものに仕上げられて収得できるという効果を発揮する。
【0011】
また第3の課題解決手段による作用は、収機盤を上記のように分割できるように設けて合体すると全自動で、迅速にして手数を大いに省くことができ、更なる効果を発揮するものである。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明の包帯調達機は、ガーゼの巻付が自動にして、時を節約して安易にして手数を大いに省くことができ、調達度の高い包帯調達機を提供できる。
【0013】
また、小型機体にして端的に各機が配備されてあるので、多忙の中にあっても少しの時と場所があれば安易にガーゼの巻設処置ができるという効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】 本発明の実施形態を示す包帯調達機の部分断面平面図
図2】 同収機盤の部分断面側面図
図3】 同調整機の側方から見た外観図
図4】 同元筒を略した巻取機の断面平面図
図5】 同巻取機の部分断面側面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図1図5に基づいて説明する。
【0016】
図において、1はガーゼ2の捩れなどを直しする左右一対の正布機で、太鼓形状の周胴
着5部の左右を折曲して設けるとともに、その左右の各羽板子4をそれぞれ等間隔で90度程にして放射状に放設して1対3の回転比率で後述する収機盤6(以下盤)の上下部に各軸架して設け、その前部にガーゼ2を広げ伸ばしする上下一対の調整機7で、形状は前
4枚の羽板子9をその中心部を少しく軸着10して設けるとともに、その左右の各羽板子9をそれぞれ等間隔で90度程にして前面部に放射状に放設して1対3の回転比率で盤6にそれぞれ軸架して設けて、つづけてその前部にガーゼ2の伸縮を調節する整布板11を盤6に軸架して設け、その前部にガーゼ2を消毒殺菌できる薬滲器12をガーゼ2の通布する下部に設置して設け、その上部に遊車13を介してガーゼ2の後設する巻取機14を軸架して包帯調達機15本体が生成されてある。
【0017】
そして、上記巻取機14は、軸16を枠内側部より隙間間隔をおいて切断して、その切断面部に断面 状の受板17をそれぞれ取付して、該受板17間に切断した軸と同長に等しい断面 状で発条状の芯器18を設けて、該芯器18に角状の元筒19をガーゼ2を挟設して、脱着可能なるようにして抱設するとともに、断面ひ字状の収輪20を被設して設けられてある。
【0018】
この際、上記羽板子4と羽板子9は、3枚と4枚と設けてあるが、これは枚数また形状ともに自由に代えて設けることができる。
【0019】
そして、上記収機盤6は上下部の2体に分割可能なるように設けて、下部の盤6には正布機1の周胴体3と、調整機7の周胴体8と、整布板11、薬滲器12、遊車13、巻取機14と、モーター21を配設して、上部の盤6Aに正布機1の周胴体3と係合する羽板子4と、調整機7の周胴体8と係合する羽板子9を配設して設けられてある。
【0020】
また、巻取機14の枠側部内の軸16を側板とに隙間程の間隔をおいて切断して、該各
設けた発条状の芯器18に、元筒19をガーゼ2の端部を挿挟して抱合して、該芯器18を受板17間に橋渡状に着設するとともに、断面ひ字状で発条状の収輪20を被設して設けられてある。
【0021】
また、薬滲器12は、巻取機14の下部に設置されてあり、ガーゼ2を下面部より放薬して滲薬して消毒殺菌をしておるものである。
【0022】
また、21はモーターで、ガーゼ2に支持される触手22を有するスイッチ23での操作により始動しまた、ガーゼ2の端部が調整機7より外離すると同時に、ガーゼ2の上面部に軸架されて軽く支持されていた前記触手22が同時に倒立してスイッチ23が可動して動力が切断されて、巻取機14は巻取を停止されて巻取が完了するものである。
【0023】
また、24はベルトでモーター21より正布機1の周胴体3と調整機7の周胴体8と巻取機14とに掛渡されてあるものである。
【0024】
また、上記収機盤6は、上下2盤に分割可能なるように設けられてあり、下部の盤6には正布機1の周胴体3と、調整機7の周胴体8と、整布板11、薬滲器12、触手22を有するスイッチ23、遊車13と、巻取機14を配設し、上部の盤6Aには正布機1の羽板子4と、調整機7の羽板子9を配設して設けられてある。
【0025】
そして、収機盤6の上盤6Aを取外し開口して、ガーゼ2を下部盤6の正布機1の周胴体3と、調整機7の周胴体8と、整布板11、遊車13を通布して、芯器18などを介して巻取機14に巻設するものである。
【0026】
ここで、上記触手22を有するスイッチ23は、該触手22を遊車13の前部に張布されたガーゼ2の上位部に軽く置設して可動可能なるように軸架して設けて、巻取されてあるガーゼ2の端部が調整機7より離脱すると同時に前記触手22は倒立してスイッチ23が作用して、モーター の電源が停止されて巻取が完了されるのである。
【0027】
そして、巻設したガーゼ2体を取外するときは、先ず受板17より収輪20を取外して、芯器18を板出して、該芯器18より元筒19を引出すれば、芯器18は発条の作用で三角形状に小径状になるのでこれもガーゼ2体よりそれぞれ引出することができ、ガーゼ2体が完成されて設けられるのである。
【0028】
以下、上記構成の動作を説明する。まず収機盤6より上部の盤6Aを取外し開口して、
1 正布機
2 ガーゼ
3 周胴体
4 羽板子
5 軸着
6 収機盤
7 調整機
8 周胴体
9 羽板子
10 軸着
11 整布板
12 薬滲器
13 遊車
14 巻取機
15 包帯調達機
16 軸
17 受板
18 芯器
19 元筒
20 収輪
21 モーター
22 触手
23 スイッチ
24 ベルト
図1
図2
図3
図4
図5