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特開2023-18909火床カバー、これを備えた屋外用燃焼装置及び火床カバーの取付方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023018909
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】火床カバー、これを備えた屋外用燃焼装置及び火床カバーの取付方法
(51)【国際特許分類】
   F24B 1/16 20210101AFI20230202BHJP
   A47J 33/00 20060101ALI20230202BHJP
   A47J 37/07 20060101ALI20230202BHJP
   F24C 15/36 20060101ALI20230202BHJP
【FI】
F24B1/16
A47J33/00
A47J37/07
F24C15/36 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021123277
(22)【出願日】2021-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】391036404
【氏名又は名称】株式会社ロゴスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100104569
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 正夫
(72)【発明者】
【氏名】浜西 千尋
【テーマコード(参考)】
4B040
4B055
【Fターム(参考)】
4B040AA04
4B040GD30
4B055AA48
4B055BA31
4B055CB12
4B055CC55
4B055CC68
4B055EA07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】可搬性に優れ且つ簡単に使用できる火床カバーを提供する。
【解決手段】火床カバーCは、可撓性を有する不燃性材料で構成された板であるカバー本体C1を備えている。カバー本体C1は、屋外用燃焼装置の火床の複数の壁101のうちの一つの壁101の被加熱面を覆うように配置されるようになっている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を有する不燃性材料で構成された板であるカバー本体を備えており、
前記カバー本体は、屋外用燃焼装置の火床の複数の壁のうちの一つの壁の被加熱面を覆うように配置される火床カバー。
【請求項2】
請求項1記載の火床カバーにおいて、
前記屋外用燃焼装置の任意の箇所に引っ掛けられる係合部を更に備えている火床カバー。
【請求項3】
請求項2記載の火床カバーにおいて、
前記係合部は、前記カバー本体に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料で構成された板であって、前記カバー本体に対して折り曲げ可能である火床カバー。
【請求項4】
請求項1~3の何れかに記載の火床カバーにおいて、
前記カバー本体に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料で構成された板である延長部を更に備えており、
前記カバー本体が、前記一つの壁の前記被加熱面を覆うように配置された状態で、前記延長部は、前記火床の前記一つの壁とその隣の壁との境界部分を覆うように配置される火床カバー。
【請求項5】
請求項4記載の火床カバーにおいて、
前記延長部は、前記カバー本体に対して折り曲げ可能である火床カバー。
【請求項6】
請求項1~5の何れかに記載の火床カバーにおいて、
前記カバー本体は、当該カバー本体をその厚み方向に貫通した孔及び/又は凹部である露出部を有しており、
前記カバー本体が前記一つの壁の前記被加熱面を覆うように配置された状態で、前記カバー本体の露出部が、前記一つの壁の貫通孔及び/又は凹部を露出させるように配置される火床カバー。
【請求項7】
複数の壁を有する火床と、
請求項1~6の何れかに記載の火床カバーとを備えており
前記火床カバーの前記カバー本体が前記火床の前記複数の壁のうちの一つの壁の被加熱面を覆うように配置される屋外用燃焼装置。
【請求項8】
複数の壁を有する火床と、
請求項1~6の何れかに記載の複数の火床カバーとを備えており、
前記火床の前記複数の壁は、第1壁と、前記第1壁の隣に位置する第2壁とを含んでおり、
前記複数の火床カバーは、第1火床カバー及び第2火床カバーを含んでおり、
前記第1火床カバーの前記カバー本体は、前記第1壁の被加熱面を覆うように配置されており、
前記第2火床カバーの前記カバー本体は、前記第2壁の被加熱面を覆うように配置されている屋外用燃焼装置。
【請求項9】
請求項8記載の屋外用燃焼装置において、
前記第1火床カバーは、前記第1火床カバーの前記カバー本体に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料で構成された板である延長部を更に備えており、
前記第1火床カバーの前記カバー本体が前記第1壁の被加熱面を覆うように配置され且つ前記第2火床カバーの前記カバー本体が前記第2壁の被加熱面を覆うように配置された状態で、前記第1火床カバーの前記延長部が前記第2火床カバーのカバー本体に重なる屋外用燃焼装置。
【請求項10】
複数の壁を有する火床と、
請求項1~6の何れかに記載の複数の火床カバーとを備えており、
前記複数の壁は、複数の側壁を含んでおり、
前記複数の火床カバーの前記カバー本体の各々は、前記複数の側壁のうちの対応する側壁の被加熱面を覆うように配置される屋外用燃焼装置。
【請求項11】
火床カバーの可撓性を有する不燃性材料で構成された板であるカバー本体を用意し、且つ
前記カバー本体によって屋外用燃焼装置の火床の複数の壁のうちの一つの壁の被加熱面が覆われるように、前記カバー本体を前記一つの壁の前記被加熱面に沿って配置することを備える火床カバーの取付方法。
【請求項12】
請求項11記載の火床カバーの取付方法において、
前記火床カバーの係合部を前記屋外用燃焼装置の任意の箇所に引っ掛けることを更に備える火床カバーの取付方法。
【請求項13】
請求項12記載の火床カバーの取付方法において、
前記火床カバーの前記カバー本体の用意は、前記カバー本体に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料で構成された板である前記係合部を用意することを含み、
前記係合部の引っ掛けは、前記係合部を前記カバー本体に対して折り曲げ、前記屋外用燃焼装置の任意の箇所に引っ掛けることを含む火床カバーの取付方法。
【請求項14】
請求項11~13の何れかに記載の火床カバーの取付方法において、
前記火床カバーの前記カバー本体の用意は、前記カバー本体に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料で構成された板である延長部を用意することを含み、
前記火床カバーの前記カバー本体の配置は、前記火床カバーの前記延長部によって前記火床の前記一つの壁とその隣の壁との境界部分の少なくとも一部が覆われるように、前記延長部を配置することを含む火床カバーの取付方法。
【請求項15】
請求項14記載の火床カバーの取付方法において、
前記延長部は前記カバー本体に対して折り曲げている火床カバーの取付方法。
【請求項16】
請求項11~15の何れかに記載の火床カバーの取付方法において、
前記カバー本体は、当該カバー本体をその厚み方向に貫通した孔及び/又は凹部である露出部を有しており、
前記火床カバーの前記カバー本体の配置は、前記カバー本体の露出部から前記対応する壁の貫通孔及び/又は凹部を露出させることを含む火床カバーの取付方法。
【請求項17】
請求項11~16の何れかに記載の火床カバーの取付方法において、
前記火床の前記複数の壁は、第1壁と、前記第1壁の隣に位置する第2壁とを含んでおり、
前記火床カバーの前記カバー本体の用意は、第1火床カバーの前記カバー本体と、第2火床カバーの前記カバー本体とを用意することを含み、
前記火床カバーの前記カバー本体の配置は、前記第1火床カバーの前記カバー本体によって前記第1壁の前記被加熱面が覆われるように、前記第1火床カバーの前記カバー本体を前記第1壁の前記被加熱面に沿って配置し、且つ、前記第2火床カバーの前記カバー本体によって前記第2壁の前記被加熱面が覆われるように、前記第2火床カバーの前記カバー本体を前記第2壁の前記被加熱面に沿って配置することを含む火床カバーの取付方法。
【請求項18】
請求項17記載の火床カバーの取付方法において、
前記火床カバーの前記カバー本体の用意は、第1火床カバーの前記カバー本体に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料で構成された板である延長部を用意することを更に含み、
前記火床カバーの取付方法は、前記第1火床カバーの前記延長部を前記第2火床カバーのカバー本体に重なるように配置することを更に備える火床カバーの取付方法。
【請求項19】
請求項11~16の何れかに記載の火床カバーの取付方法において、
前記複数の壁は、複数の側壁を含んでおり、
前記火床カバーの前記カバー本体の用意は、前記複数の火床カバーを用意することを含み、
前記火床カバーの前記カバー本体の配置は、前記複数の火床カバーの前記カバー本体の各々によって前記複数の側壁のうちの対応する側壁の前記被加熱面が覆われるように、前記複数の火床カバーの前記カバー本体の各々を前記対応する側壁の前記被加熱面に沿って配置することを含む火床カバーの取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火床カバー、これを備えた屋外用燃焼装置及び火床カバーの取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、従来の火床カバーが記載されている。この火床カバーは、屋外用燃焼装置の逆さ截頭ピラミッド状の火床に対応した有底の逆さ截頭ピラミッド状であって、アルミ箔等の不燃性材料で構成されている。火床カバーが屋外用燃焼装置の火床内に配置され、この火床カバー内に薪や炭等の固形燃料を燃焼させることによって、火床に対する煤や食材から落下する油等が付着しないようにしている。また、火床カバーは、初期状態で折り畳まれており、展開して逆さ截頭ピラミッド状にして使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭63-318426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の火床カバーは、初期状態で折り畳まれているので、可搬性に優れている。しかし、使用時に、火床カバーを折り畳み状態から展開して有底の逆さ截頭ピラミッド状にしなければならず、この展開作業が面倒である。
【0005】
本発明は、可搬性に優れ且つ簡単に使用できる火床カバー、これを備えた屋外用燃焼装置及び火床カバーの取付方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の火床カバーは、可撓性を有する不燃性材料で構成された板であるカバー本体を備えている。カバー本体は、屋外用燃焼装置の火床の複数の壁のうちの一つの壁の被加熱面を覆うように配置されるようになっている。
【0007】
本発明の一態様の火床カバーの取付方法は、火床カバーの可撓性を有する不燃性材料で構成された板であるカバー本体を用意し、且つカバー本体によって屋外用燃焼装置の火床の複数の壁のうちの一つの壁の被加熱面が覆われるように、カバー本体を一つの壁の被加熱面に沿って配置することを備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明の火床カバーのカバー本体は、可撓性を有する不燃性材料で構成された板であるので、可搬性に優れている。しかも、この火床カバーは、カバー本体を一つの壁の被加熱面を覆うように配置するだけで、簡単に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本発明の実施例1に係る屋外用燃焼装置の平面図である。
図1B】実施例1の屋外用燃焼装置の正面図である。
図2A】実施例1の屋外用燃焼装置の第1設計変形例を示す斜視図である。
図2B】実施例1の屋外用燃焼装置の第2設計変形例を示す斜視図である。
図2C】実施例1の屋外用燃焼装置の第3設計変形例を示す斜視図である。
図2D】実施例1の屋外用燃焼装置の第4設計変形例を示す斜視図である。
図3A】本発明の実施例1に係る火床カバーの概略的正面図である。
図3B】実施例1の火床カバーの概略的背面図である。
図3C】実施例1の火床カバーの概略的平面図である。
図3D】実施例1の火床カバーの概略的底面図である。
図3E】実施例1の火床カバーの概略的右側面図である。
図3F】実施例1の火床カバーの概略的左側面図である。
図4A】実施例1に係る火床カバーの第1設計変形例の概略的正面図である。
図4B】実施例1に係る火床カバーの第2設計変形例の概略的正面図である。
図4C】実施例1に係る火床カバーの第3設計変形例の概略的正面図である。
図4D】実施例1に係る火床カバーの第4設計変形例の概略的正面図である。
図4E】実施例1に係る火床カバーの第5設計変形例の概略的正面図である。
図4F】実施例1に係る火床カバーの第6設計変形例の概略的正面図である。
図4G】実施例1に係る火床カバーの第7設計変形例の概略的正面図である。
図5A】本発明の実施例2に係る屋外用燃焼装置の斜視図である。
図5B】実施例2の屋外用燃焼装置の第1設計変形例の概略的平面図である。
図6A】本発明の実施例3に係る火床カバーの斜視図である。
図6B】実施例3の火床カバーの展開図である。
図7A】実施例3に係る火床カバーの第1設計変形例の斜視図である。
図7B】第1設計変形例の火床カバーの展開図である。
図8A】実施例3に係る火床カバーの第2設計変形例の斜視図である。
図8B】第2設計変形例の火床カバーの展開図である。
図9A】実施例3に係る火床カバーの第3設計変形例の斜視図である。
図9B】第3設計変形例の火床カバーの展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例1、2、3及びその設計変形例を含む複数の実施例について説明する。なお、後述する実施例及び設計変更例の各構成要素は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能であることに留意されたい。また、後述する実施例の各態様及び設計変形例における各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能であることにも留意されたい。
【実施例0011】
以下、本発明の実施例1及びその設計変更例を含む複数の実施例に係る屋外用燃焼装置B1(以下、単に燃焼装置B1とも称する。)について、図1A図4Gを参照しつつ説明する。図1A図1Bには、実施例1の燃焼装置B1が示されており、図2Aには、実施例1の燃焼装置B1の第1設計変形例が示されており、図2Bには、実施例1の燃焼装置B1の第2設計変形例が示されており、図2Cには、実施例1の燃焼装置B1の第3設計変形例が示されており、図2Dには、実施例1の燃焼装置B1の第4設計変形例が示されている。図3A図3Gには、実施例1の火床カバーCが示されている。図4Aには、実施例1の火床カバーCの第1設計変形例が示されており、図4Bには、実施例1の火床カバーCの第2設計変形例が示されており、図4Cには、実施例1の火床カバーCの第3設計変形例が示されており、図4Dには、実施例1の火床カバーCの第4設計変形例が示されており、図4Eには、実施例1の火床カバーCの第5設計変形例が示されており、図4Fには、実施例1の火床カバーCの第6設計変形例が示されており、図4Gには、実施例1の火床カバーCの第7設計変形例が示されている。図1B図2Dには、Z-Z’方向が示されている。図1A図2Dには、Z-Z’方向に略直交するX-X’方向が示されている。図1A及び図2A図2Dには、Z-Z’方向及びX-X’方向に略直交するY-Y’方向が示されている。
【0012】
燃焼装置B1は、屋外で薪や炭等の固形燃料を燃焼させるのに使用されるバーベキューグリルや焚火台等の燃焼装置である。燃焼装置B1は、火床100を備えている。火床100は、複数の壁101を有している。Z-Z’方向は、燃焼装置B1の高さ方向である。
【0013】
複数の壁101は、複数の側壁101aを含んでいる。複数の側壁101aの各々は、上辺が下辺よりも長い台形状(図1A図1B及び図2C参照)、下辺が上辺よりも長い台形状(図示なし)、三角形状(図2B及び図2D参照)、四角形状(図2A図2C及び図2D参照)、五角形状(図示なし)等の多角形状の板又は格子等であって、金属等の耐熱性を有する素材で構成されている。複数の側壁101aの全てが同じ形であってもよいし(図1A図2B参照)、複数の側壁101aのうちの一部の側壁101aが残りの側壁101aと異なる形であてもよいし(図2C図2D参照)、複数の側壁101aの各々が異なる形であってもよい(図示なし)。
【0014】
複数の側壁101aは、3以上の側壁101aを含んでいてもよい。この3以上の側壁101aは、例えば、以下の(1)~(5)の何れかの構成を有する構成とすることが可能である。
【0015】
(1)三つ以上の側壁101aは、略同じ大きさの上辺が下辺よりも長い台形状の金属板(図1A及び図1B参照)又は下辺が上辺よりも長い台形状の金属板(図示なし)で構成されている。三つ以上の側壁101aは、上辺、下辺、一対の側辺を有している。三つ以上の側壁101aは、多角環状に配置されており且つ三つ以上の側壁101aのうちの隣り合う側壁101aの側辺同士が突き合わされている。この三つ以上の側壁101aによって、火床100の周囲が区画されている。三つ以上の側壁101aのうちの隣り合う側壁101aの側辺同士は、(1-1)ヒンジによって回動自在に連結されていてもよいし(図1A及び図1B参照)、(1-2)溶接等によって一体的に連結されてもよいし(図示なし)、(1-3)隣り合う側壁101aのうちの一方の側壁101aの側辺に係合凸部が設けられており、他方の側壁101aの側辺に係合孔又は係合凹部が設けられており、係合凸部が係合孔又は係合凹部に嵌合することによって、一方の側壁101aの側辺が他方の側壁101aの側辺に着脱自在に連結されていてもよい(図示なし)。三つ以上の側壁101aが上記(1-1)の通りに連結されている場合、三つ以上の側壁101aのうちの少なくとも一つの側壁101aが、当該少なくとも一つの側壁101aを二分し対称形状をなす第1板及び第2板を有している。第1板及び第2板は、ヒンジによって連結されており、折り畳み可能となっていてもよいが、これに限定されるものではない。なお、図1A図1Bでは、側壁101aは、四つであって、略四角環状に配置されており、上記(1-1)の通りに連結されており、且つ、四つの側壁101aのうちX-X’方向で相対する二つの側壁101aが第1板及び第2板を有している。
【0016】
(2)三つ以上の側壁101aは、略同じ大きさの略四角形状の金属板で構成されている(図2A参照)。三つ以上の側壁101aは、上辺、下辺、一対の側辺を有している。三つ以上の側壁101aは、多角環状に配置されており且つ三つ以上の側壁101aのうちの隣り合う側壁101aの側辺同士が突き合わされている。この三つ以上の側壁101aによって、火床100の周囲が区画されている。三つ以上の側壁101aのうちの隣り合う側壁101aの側辺同士は、上記(1-1)、(1-2)及び(1-3)の何れかの通りに連結されているとよい。三つ以上の側壁101aが上記(1-1)の通りに連結されている場合、三つ以上の側壁101aのうちの少なくとも一つの側壁101aが、第1板及び第2板を有し且つ折り畳み可能となっていてもよいが、これに限定されるものではない。なお、図2Aでは、側壁101aは、四つであって、略四角環状に配置されており、上記(1-1)の通りに連結されている。
【0017】
(3)三つ以上の側壁101aは、略同じ大きさの略三角形状の金属板で構成されている(図2B参照)。三つ以上の側壁101aは、上辺、一対の側辺を有している。三つ以上の側壁101aは、Z方向に開放された中空の上下逆の多角錐状に配置されており且つ三つ以上の側壁101aのうちの隣り合う側壁101aの側辺同士が突き合わされている。三つ以上の側壁101aのうちの隣り合う側壁101aの側辺同士は、上記(1-1)、(1-2)及び(1-3)の何れかの通りに連結されているとよい。三つ以上の側壁101aが上記(1-1)の通りに連結されている場合、三つ以上の側壁101aのうちの少なくとも一つの側壁101aが、第1板及び第2板を有し且つ折り畳み可能となっていてもよいが、これに限定されるものではない。なお、図2Bでは、側壁101aは、四つであって、Z方向に開放された上下逆の略四角錐状に配置されており、上記(1-2)の通りに連結されている。
【0018】
(4)複数の側壁101aが四つの側壁101aを含んでおり、四つの側壁101aは、X-X’方向において互いに対向する二つの側壁101aと、Y-Y’方向において互いに対向する二つの側壁101aとを有している。前者の二つの側壁101aは、上辺が下辺よりも長い台形状(図2C参照)又は下辺が上辺よりも長い台形状の金属板で構成されており且つ上辺、下辺及び一対の側辺を有している。後者の二つの側壁101aは、前者の二つの側壁101aと異なる大きさの略四角形状の金属板(図2C参照)、上辺が下辺よりも長い台形状の金属板又は下辺が上辺よりも長い台形状の金属板で構成されており且つ上辺、下辺及び一対の側辺を有している。前者の側壁101aと、後者の側壁101aとが一つずつ交互に略環状に配置されている。隣り合う前者の側壁101a及び後者の側壁101aの側辺同士は、上記(1-1)、(1-2)及び(1-3)の何れかの通りに連結されているとよい。四つの側壁101aが上記(1-1)の通りに連結されている場合、前者の側壁101aが、第1板及び第2板を有し且つ折り畳み可能となっていてもよいが、これに限定されるものではない。なお、図2Cでは、側壁101aは、四つであって、略四角環状に配置されており、上記(1-2)の通りに連結されている。
【0019】
(5)複数の側壁101aが四つの側壁101aを含んでおり、四つの側壁101aは、X-X’方向において互いに対向する二つの側壁101aと、Y-Y’方向において互いに対向する二つの側壁101aとを有している。前者の二つの側壁101aは上辺及び一対の側辺を有する三角形状の金属板で構成されている(図2D参照)。後者の二つの側壁101aは略四角形状(図2D参照)又は上辺が下辺よりも長い台形状の金属板で構成されており且つ上辺、下辺及び一対の側辺を有している。前者の側壁101aと、後者の側壁101aとが一つずつ交互に略環状に配置されている。隣り合う前者の側壁101a及び後者の側壁101aの側辺同士は、上記(1-1)、(1-2)及び(1-3)の何れかの通りに連結されているとよい。四つの側壁101aが上記(1-1)の通りに連結されている場合、前者の側壁101aが、第1板及び第2板を有し且つ折り畳み可能となっていてもよいが、これに限定されるものではない。なお、図2Dでは、側壁101aは、四つであって、略四角環状に配置されており、上記(1-2)の通りに連結されている。
【0020】
複数の壁101は、底壁101bを更に含んでいてもよい(図1A図1B図2A及び図2C参照)。底壁101bは、金属等の耐熱性を有する素材で構成された板、格子又は金網等であって、複数の側壁101a内に収容され且つ複数の側壁101aに支持されている。例えば、3以上の側壁101aが上記(1)又は上記(2)の構成を有する場合、底壁101bは、三つ以上の側壁101aで構成される環状体の下部(Z’方向側の部分)の内形、大きさに対応する外形、大きさを有する多角形状を有しており、当該環状体内に収容され且つ三つ以上の側壁101aの下部に支持されている。3以上の側壁101aが上記(3)の構成を有する場合、底壁101bは、三つ以上の側壁101aで構成される多角錐の下部(Z’方向側の部分)の内形、大きさに対応する外形、大きさを有する多角形状を有しており、当該多角錐内に収容され且つ三つ以上の側壁101aの下部に支持されている。四つの側壁101aが上記(4)又は(5)の構成を有する場合、底壁101bは、四つの側壁101aで構成される環状体の下部(Z’方向側の部分)の内形、大きさに対応する外形、大きさを有する多角形状を有しており、当該環状体内に収容され且つ三つ以上の側壁101aの下部に支持されている。又は、底壁101bは、複数の側壁101aに連結されており且つ火床100の底を成していてもよい(図2C参照)。底壁101bは省略可能である。なお、図2B及び図2Dでは、底壁101bが設けられていないが、前述の通り設けられていてもよい。
【0021】
底壁101bが設けられている場合、複数の側壁101a及び底壁101bによって、火床100の内空間が区画されている。底壁101bが設けられていない場合、複数の側壁101aによって、火床100の内空間が区画されている。
【0022】
以下、説明の便宜上、上記した何れかの態様の複数の側壁101aのうち隣り合う二つの側壁101aのうち一方を第1側壁101a(第1壁)とも称し、他方を第2側壁101a(第2壁)とも称する。
【0023】
又は、複数の側壁101aが二つである場合、二つの側壁101aは、X-X’方向で相対するように配置された構成とすることも可能である。底壁101bが設けられている場合、二つの側壁101aがX-X’方向で相対するように、二つの側壁101aの下端部(Z’方向側の端部)が底壁101bに上記(1-1)、(1-2)及び(1-3)の何れかの通りに連結されているとよい。底壁101bが設けられていない場合、二つの側壁101aが側面視において略V字状又は略U字状となるように、二つの側壁101aの下端部(Z’方向側の端部)同士が上記(1-1)、(1-2)及び(1-3)の何れかの通りに連結されてX-X’方向で相対するように配置されている。
【0024】
複数の側壁101aには、当該側壁101aを貫通する貫通孔101a1及び/又は凹部101a1が設けられていてもよい。貫通孔101a1は、五徳として機能する金属棒や板の端部等が挿入される孔であってもよいし(図1A及び図1B参照)、火床100の内空間に空気を取り込むための通気口や空気を排出する排気口であってもよい(図2C参照)。凹部101a1は、五徳として機能する金属棒や板の端部等が挿入されるようになっているとよい。
【0025】
複数の側壁101aは、火床100の内空間に面する被加熱面を各々有している。複数の側壁101aの被加熱面は、火床100内に配置された固形燃料が燃焼することによって、加熱される面である。複数の側壁101aの各々の被加熱面は、壁101の内面の全領域であってもよいし、壁101の内面の一部(例えば、底壁101bに対してZ方向側の領域)であってもよい。なお、複数の側壁101aの各々の被加熱面は任意に設定できる。
【0026】
燃焼装置B1は、火床100を覆う図示しないフレームを更に備えていてもよい。フレームは、金属等の耐熱性を有する素材で構成されている。フレームは、例えば、火床100を収容する箱又は火床100の周りに配置される略環状体とすることが可能である。なお、フレームは省略することが可能である。
【0027】
燃焼装置B1は、一又は複数の脚部200を更に備えていてもよい。一の脚部200は、棒(図1A及び図1B参照)、パイプ又は金属板で構成されたZ-Z’方向に開放された多角錐台状の枠体であってもよい。この場合、一の脚部200内に火床100が入れ子状に挿入され、支持されている。複数の脚部200は、3以上であって、直線状の棒、パイプ又は板で構成されていてもよいし(図2B参照)、2つであって、上下逆の略U字状、上下逆の略V字状、略U字状若しくは略X字状の棒又はパイプで構成されていてもよい(図2C及び図2D参照)。フレームが設けられている場合、複数の脚部200は、フレームに固定されているとよい。フレームが設けられていない場合、複数の脚部200は、複数の側壁101a又は底壁101bに固定されているとよい。なお、複数の脚部200は、省略可能である。この場合、火床100又はフレームが地面やテーブル等上、又は、地面やテーブル等の上に置かれた耐熱シートの上に直置きされるように構成するとよい(図2A参照)。
【0028】
燃焼装置B1がバーベキューグリルである場合、燃焼装置B1は、火床100又はフレーム上に設置される焼き網及び/又は鉄板等を更に備えていてもよい。焼き網及び鉄板も省略可能である。
【0029】
燃焼装置B1は火床カバーCを更に備えている(図3A図4G参照)。火床カバーCは、カバー本体C1を備えている。カバー本体C1は、可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板である。カバー本体C1の外形、大きさは、火床100の複数の側壁101aのうちの一つの側壁101a(一つの壁101)の被加熱面の形、大きさに対応しているとよい。例えば、一つの側壁101aの被加熱面が、上辺が下辺よりも長い台形状、下辺が上辺よりも長い台形状、三角形状、四角形状、五角形状である場合、カバー本体C1の外形は、上辺が下辺よりも長い台形状(図3A図4A参照)、下辺が上辺よりも長い台形状(図4F図4G参照)、三角形状(図4D図4E参照)、四角形状(図4B図4C参照)、五角形状(図示なし)である。何れの場合も、カバー本体C1の大きさは、一つの側壁101aの被加熱面の大きさに対応している(すなわち、略同じである)。カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置される。カバー本体C1の厚み寸法は、約0.1mmとすることが可能であるが、これに限定されるものではない。
【0030】
火床カバーCは、少なくとも一つの係合部C2を更に備えていてもよい。少なくとも一つの係合部C2は、カバー本体C1上辺又は側辺に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板であって、燃焼装置B1の任意の箇所に引っ掛けられる構成とすることが可能である。例えば、少なくとも一つの係合部C2が折り曲げられ、火床100の一つの側壁101aの上辺に引っ掛けることによって、カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置されるようになっていてもよい。フレームが設けられている場合、少なくとも一つの係合部C2が折り曲げられ、フレームの上辺に引っ掛ける又はフレームの上辺及び火床100の一つの側壁101aの上辺の双方に引っ掛けることによって、カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置されるようになっていてもよい。五徳、焼き網又は鉄板が設けられている場合、少なくとも一つの係合部C2が折り曲げられ、五徳、焼き網の端部又は鉄板の端部に引っ掛けることによって、カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置されるようになっていてもよい。少なくとも一つの係合部C2の厚み寸法は、カバー本体C1の厚み寸法と略同じにすることが可能であるが、これに限定されるものではない。
【0031】
少なくとも一つの係合部C2とカバー本体C1との境界部分には、少なくとも一つの係合部C2の折り曲げを容易にするための凹状の一又は複数の折り曲げ部C21が設けられていてもよい。折り曲げ部C21が複数である場合、Z-Z’方向に間隔をあけて配置されているとよい。一又は複数の折り曲げ部C21は省略可能である。
【0032】
少なくとも一つの係合部C2が一つである場合、一つの係合部C2は、カバー本体C1の上辺の長さ寸法と同じ長さ寸法を有する可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板であって、カバー本体C1の上辺に連接され且つ上辺に沿って延びた構成とすることが可能である。又は、一つの係合部C2は、カバー本体C1の上辺よりも短い長さ寸法を有する可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板であって、カバー本体C1の上辺の中央部に連接された構成とすることが可能である。
【0033】
少なくとも一つの係合部C2が複数である場合、複数の係合部C2は、カバー本体C1の上辺よりも短い長さ寸法を有する可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板であって、カバー本体C1の上辺に連接されており且つ上辺の長さ方向に間隔をあけて配置された構成とすることが可能である。図3A図4Gでは、係合部C2は、二つであって、カバー本体C1の上辺よりも短い長さ寸法を有する可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板で構成されており且つカバー本体C1の上辺の長さ方向の両端部に連接されている。又は、複数の係合部C2は、可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板であって、カバー本体C1の一対の側辺に連接されており且つZ方向に延びた構成とすることが可能である。
【0034】
少なくとも一つの係合部C2は、カバー本体C1とは別体とすることが可能である(図示なし)。例えば、少なくとも一つの係合部C2は、カバー本体C1に固定されたリング、フック又は紐等である。この場合も、少なくとも一つの係合部C2が上記何れかの通りに引っ掛けられ、カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置される。このような少なくとも一つの係合部C2が一つである場合、一つの係合部C2は、カバー本体C1の上辺の中央部に固定された構成とすることが可能である。このような少なくとも一つの係合部C2が複数である場合、複数の係合部C2は、カバー本体C1の上辺に固定されており且つ上辺の長さ方向に間隔をあけて配置された構成とすることが可能である。
【0035】
なお、少なくとも一つの係合部C2が引っ掛けられる対象は、上記したものに限定されず、少なくとも一つの係合部C2が引っ掛けられることができ且つ引っ掛けられた状態でカバー本体C1が一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置される限り、燃焼装置B1の任意の箇所とすることが可能である。少なくとも一つの係合部C2は省略可能である。例えば、一つの側壁101aの被加熱面が傾斜している場合、カバー本体C1が一つの側壁101aの被加熱面上に設置されるようになっていてもよい。また、底壁101bが設けられている場合、カバー本体C1が底壁101b上に設置され且つ一つの側壁101aの被加熱面を覆うようになっていてもよい。
【0036】
火床カバーCは、少なくとも一つの延長部C3を更に備えていてもよい。少なくとも一つの延長部C3は、カバー本体C1の一対の側辺のうちの少なくとも一方に連接されており且つ可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板であって、カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置された状態で、複数の側壁101aの一つの側壁101aとその隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置される構成とすることが可能である。少なくとも一つの延長部C3の厚み寸法は、カバー本体C1の厚み寸法と略同じにすることが可能であるが、これに限定されるものではない。
【0037】
例えば、少なくとも一つの延長部C3が一つである場合、一つの延長部C3は、カバー本体C1の一対の側辺のうちの一方の側辺に連接された構成とすることが可能である。少なくとも一つの延長部C3が二つである場合、二つの延長部C3がカバー本体C1の一対の側辺に連接された構成とすることが可能である。一つ又は二つの延長部C3の長さ寸法は、カバー本体C1の対応する側辺の長さ寸法と略同じであってもよいし、カバー本体C1の対応する側辺の長さ寸法よりも短くてもよい。前者の場合、カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置された状態で、一つ又は二つの延長部C3は、前述の境界部分の全体を覆うように配置される。後者の場合、カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置された状態で、一つ又は二つの延長部C3は、前述の境界部分の一部を覆うように配置される。
【0038】
一つ又は二つの延長部C3は、カバー本体C1に対して折り曲げられ、前述の境界部分の全体又は一部を覆うように配置されるようになっていてもよいが、折り曲げられず、前述の境界部分の全体又は一部を覆うように配置されるようになっていてもよい。一つ又は二つの延長部C3が折り曲げられる場合、一つ又は二つの延長部C3とカバー本体C1の対応する側辺との境界部分には、少なくとも一つの延長部C3の折り曲げを容易にするための凹状の一又は複数の折り曲げ部C31が設けられていてもよい。なお、少なくとも一つの延長部C3は省略可能である。少なくとも一つの延長部C3が設けられている場合に、一又は複数の折り曲げ部C31は省略可能である。
【0039】
カバー本体C1は、少なくとも一つの露出部C11を有していてもよい。少なくとも一つの露出部C11は、カバー本体C1をその厚み方向に貫通した孔及び/又は凹部である。カバー本体C1が、一つの側壁101aの被加熱面を覆うように配置された状態で、少なくとも一つの露出部C11は、一つの側壁101aの貫通孔101a1及び/又は凹部101a1を火床100の内空間側に露出させるようになっている。少なくとも一つの露出部C11は省略可能である。少なくとも一つの露出部C11は、貫通孔101a1及び/又は凹部101a1に応じて複数とすることも可能である。なお、図3A図3Fに示す火床カバーCと、図4Aに示す火床カバーCとは、露出部C11の有無で相違している以外、略同じ構成である。図4Bに示す火床カバーCと、図4Cに示す火床カバーCとは、露出部C11の有無で相違している以外、略同じ構成である。図4Dに示す火床カバーCと、図4Eに示す火床カバーCとは、露出部C11の有無で相違している以外、略同じ構成である。図4Fに示す火床カバーCと、図4Gに示す火床カバーCとは、露出部C11の有無で相違している以外、略同じ構成である。
【0040】
カバー本体C1には、その強度を向上させるために一又は複数の凹部(図示なし)が設けられていてもよいが、設けられていなくても構わない。
【0041】
燃焼装置B1は、火床カバーCを複数備えていてもよい。複数の火床カバーCは、火床100の複数の側壁101aの数と同数であってもよいし(図示なし)、火床100の複数の側壁101aの数よりも少なくても構わない(図1A図2D参照)。複数の火床カバーCの各々は、そのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の複数の側壁101aのうちの対応する側壁101aの被加熱面の形、大きさに対応しており且つカバー本体C1が対応する側壁101aの被加熱面を覆うように配置される以外、上記何れかの態様の火床カバーCと同じ構成とすることが可能である。
【0042】
複数の火床カバーCは、第1火床カバーCと、第2火床カバーCとを含む。第1火床カバーC及び第2火床カバーCは、以下の相違点を除いて、それぞれが上記何れかの態様の火床カバーCと同じ構成とすることが可能である(図1A図2D参照)。
【0043】
(相違点1)第1火床カバーCのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の第1側壁101aの被加熱面の形、大きさに対応しており且つ第1火床カバーCのカバー本体C1が第1側壁101aの被加熱面を覆うように配置される。第2火床カバーCのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の第2側壁101aの被加熱面の形、大きさに対応しており且つ第2火床カバーCのカバー本体C1が第2側壁101aの被加熱面を覆うように配置される。第1火床カバーCのカバー本体C1が第1側壁101aの被加熱面を覆い且つ第2火床カバーCのカバー本体C1が第2側壁101aの被加熱面を覆った状態で、第1火床カバーCのカバー本体C1の一対の側辺のうちの一方と第2火床カバーCのカバー本体C1の一対の側辺のうちの他方とが隣り合う。
【0044】
(相違点2)第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺に設けられている一方、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺に設けられていない場合、第1火床カバーCのカバー本体C1が第1側壁101aの被加熱面を覆い且つ第2火床カバーCのカバー本体C1が第2側壁101aの被加熱面を覆った状態で、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重なり且つ第1側壁101aと第2側壁101aとの間の境界部分の少なくとも一部を覆う。
【0045】
(相違点3)第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺に設けられており且つ第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺に設けられている場合、第1火床カバーCのカバー本体C1が第1側壁101aの被加熱面を覆い且つ第2火床カバーCのカバー本体C1が第2側壁101aの被加熱面を覆った状態で、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重なり且つ第1側壁101aと第2側壁101aとの間の境界部分の少なくとも一部を覆うと共に、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺の少なくとも一部に重なり且つ第1側壁101aと第2側壁101aとの間の境界部分の少なくとも一部を覆う。
【0046】
なお、図1A図2Dでは、図示の便宜上、複数の側壁101aのうち二つの側壁101aの被加熱面が二つの火床カバーCによって覆われており、残りの二つの側壁101aの被加熱面が覆われていないが、全ての複数の側壁101aの被加熱面が火床カバーCによって覆われていてもよい。
【0047】
以下、燃焼装置B1に一つの火床カバーCを取り付ける取付方法について詳しく説明する。まず、一つの火床カバーCを用意する。この一つの火床カバーCは、カバー本体C1、少なくとも一つの係合部C2及び少なくとも一つの延長部C3を備えている。
【0048】
フレームが設けられていない場合、用意されたカバー本体C1によって燃焼装置B1の火床100の上記一つの側壁101a(一つの壁101)の被加熱面が覆われるように、カバー本体C1を一つの側壁101aの被加熱面に沿って配置する。用意された少なくとも一つの係合部C2を燃焼装置B1の火床100の一つの側壁101aに引っ掛ける。
【0049】
フレームが設けられている場合、用意されたカバー本体C1によって燃焼装置B1の火床100の上記一つの側壁101a(一つの壁101)の被加熱面が覆われるように、カバー本体C1を一つの側壁101aの被加熱面に沿って配置する。用意された少なくとも一つの係合部C2を燃焼装置B1の火床100の一つの側壁101a及びフレームに引っ掛ける又はフレームに引っ掛ける。
【0050】
五徳、焼き網又は鉄板が設けられている場合、少なくとも一つの係合部C2を五徳、焼き網又は鉄板に引っ掛けた後、五徳、焼き網又は鉄板を火床100又は上にセットする。このとき、カバー本体C1によって燃焼装置B1の火床100の上記一つの側壁101a(一つの壁101)の被加熱面が覆われるように、カバー本体C1を一つの側壁101aの被加熱面に沿って配置される。
【0051】
なお、少なくとも一つの係合部C2が折り曲げ可能である場合、少なくとも一つの係合部C2を引っ掛ける際に、少なくとも一つの係合部C2を折り曲げて上記した何れかの通りに引っ掛けるとよい。
【0052】
カバー本体C1の配置と共に又はその前後に、少なくとも一つの延長部C3が上記一つの側壁101a(一つの壁101)とその隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。なお、少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて前述の境界部分の少なくとも一部を覆うように配置するとよい。
【0053】
以下、燃焼装置B1に第1、第2火床カバーCを取り付ける取付方法について詳しく説明する。まず、第1、第2火床カバーCを用意する。この第1、第2火床カバーCは、カバー本体C1、少なくとも一つの係合部C2及び少なくとも一つの延長部C3を備えている。
【0054】
用意された第1火床カバーCの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程は、上記した何れかの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程と同様に行うことが可能である。第1火床カバーCのカバー本体C1の配置工程は、上記した何れかのカバー本体C1の配置工程と同様に、第1火床カバーCのカバー本体C1が第1側壁101aの被加熱面を覆うように当該カバー本体C1を配置する。
【0055】
用意された第2火床カバーCの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程は、上記した何れかの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程と同様に行うことが可能である。第2火床カバーCのカバー本体C1の配置工程は、上記した何れかのカバー本体C1の配置工程と同様に、第2火床カバーCのカバー本体C1が第2側壁101aの被加熱面を覆うように当該カバー本体C1を配置する。
【0056】
第1火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1側壁101aと第2側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する及び/又は第1側壁101aとその隣の第2側壁101a以外の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。
【0057】
第2火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1側壁101aと第2側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する及び/又は第2側壁101aとその隣の第1側壁101a以外の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。
【0058】
第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺に設けられており且つ第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺に設けられていない場合、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の通り配置する際に又は第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の通り配置する際に、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重なり且つ第1側壁101aと第2側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆う。
【0059】
第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺に設けられており且つ第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺に設けられている場合、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の通り配置する際に又は第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の通り配置する際に、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重なり、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺の少なくとも一部に重なり、且つ第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3及び第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1側壁101aと第2側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆う。
【0060】
なお、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて上記の何れかの通りに配置してもよいし、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の何れかの通りに配置する際又は後に折り曲げてもよい。第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて上記の何れかの通りに配置してもよいし、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の何れかの通りに配置する際又は後に折り曲げてもよい。
【0061】
以下、燃焼装置B1に複数の側壁101aと同数の複数の火床カバーCを取り付ける取付方法について詳しく説明する。まず、複数の火床カバーCを用意する。複数の火床カバーCの各々が、カバー本体C1、少なくとも一つの係合部C2及び少なくとも一つの延長部C3を備えている。
【0062】
用意された複数の火床カバーCの各々の少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程は、上記した何れかの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程と同様に行うことが可能である。複数の火床カバーCのカバー本体C1の各々の配置工程は、上記した何れかの第1火床カバーCのカバー本体C1の配置工程と同様に、複数の火床カバーCのカバー本体C1の各々が対応する側壁101aの被加熱面を覆うように配置する。
【0063】
複数の火床カバーCの各々のカバー本体C1の一方の側辺に延長部C3が設けられている一方、複数の火床カバーCの各々のカバー本体C1の他方の側辺に延長部C3が設けられていない場合、複数の火床カバーCのうちの一つ目の火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、一つ目の火床カバーCの延長部C3が、一つ目の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aとその隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、一つ目の火床カバーCの延長部C3を配置する。その後、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、二つ目以降の火床カバーCの延長部C3が、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aの隣の側壁101aの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重り且つ二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aとその隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、二つ目以降の火床カバーCの延長部C3を順次配置する。
【0064】
複数の火床カバーCの各々のカバー本体C1の一方の側辺、他方の側辺に一方、他方の延長部C3が設けられている場合、複数の火床カバーCのうちの一つ目の火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、一つ目の火床カバーCの一方の延長部C3が、一つの火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aとその一方の隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、一つ目の火床カバーCの一方の延長部C3を配置すると共に、一つ目の火床カバーCの他方の延長部C3が、一つ目の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aとその他方の隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、一つ目の火床カバーCの他方の延長部C3を配置する。その後、二つ目以降の火床カバーC(最後の火床カバーCを除く。)のカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、二つ目以降の火床カバーCの一方の延長部C3が、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aの一方の隣の側壁101aの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重り且つ二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aと一方の隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、二つ目以降の火床カバーCの一方の延長部C3を順次配置すると共に、二つ目以降の火床カバーCの他方の延長部C3が、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aとその他方の隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、二つ目以降の火床カバーCの他方の延長部C3を順次配置する。その後、最後のカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、最後の火床カバーCの一方の延長部C3が、最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aの一方の隣の側壁101aの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重り且つ最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aと一方の隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、最後の火床カバーCの一方の延長部C3を配置すると共に、最後の火床カバーCの他方の延長部C3が、最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aの他方の隣の側壁101aの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺の少なくとも一部に重り且つ最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う側壁101aと他方の隣の側壁101aとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、最後の火床カバーCの一方の延長部C3を配置する。
【0065】
複数の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、複数の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて上記何れかの通りに配置してもよいし、複数の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の何れかの通りに配置する際又は後に折り曲げてもよい。
【0066】
少なくとも一つの露出部C11が設けられている場合、上記した何れかの取付方法において、カバー本体C1を配置する際に、カバー本体C1の少なくとも一つの露出部C11から当該カバー本体C1が覆う対応する側壁101aの貫通孔101a1及び/又は凹部101a1が露出する。
【0067】
上記した何れかの取付方法において、少なくとも一つの係合部C2が省略される場合、少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程を省略すればよい。上記した何れかの取付方法において、少なくとも一つの延長部C3が省略される場合、少なくとも一つの延長部C3の配置工程を省略すれよい。
【0068】
上記の通り、少なくとも一つの火床カバーCを燃焼装置B1に取り付けた状態で、火床100の内空間内に固形燃料を入れ、当該固形燃料を燃焼させて使用する。少なくとも一つの火床カバーCが火床100の複数の側壁101aのうちの対応する側壁101aの被加熱面を覆っている。換言すると、少なくとも一つの火床カバーCが対応する側壁101aの被加熱面と固形燃料との間に配置されているので、少なくとも一つの火床カバーCによって、対応する側壁101aの被加熱面に対する固形燃料の燃焼よる煤等による汚れの付着及び/又は対応する側壁101aの被加熱面の固形燃料の燃焼よる熱劣化を抑制することができる。
【0069】
以上のような火床カバーCは、以下の技術的特徴及び効果を奏する。
(1)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの火床カバーCのカバー本体C1が可撓性を有する不燃性材料で構成された板であることから、複数の火床カバーCを重ねて持ち運ぶことができるため、可搬性に優れる。
【0070】
(2)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの火床カバーCのカバー本体C1を燃焼装置B1の火床100の複数の側壁101aのうちの少なくとも一つの側壁101aの被加熱面に沿って配置するだけであるので、簡単に使用できる。
【0071】
(3)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの係合部C2が設けられている場合、少なくとも一つの係合部C2を燃焼装置B1の任意の箇所に引っ掛けるだけで、少なくとも一つの火床カバーCのカバー本体C1が少なくとも一つの側壁101aの被加熱面を覆った状態を維持できる。しかも、少なくとも一つの係合部C2を燃焼装置B1の任意の箇所に引っ掛ける工程は簡単に行うことができる。
【0072】
(4)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの延長部C3が設けられている場合、少なくとも一つの延長部C3が境界部分の少なくとも一部を覆うので、当該境界部分の少なくとも一部の固形燃料の燃焼よる煤等による汚れ及び/又は当該境界部分の少なくとも一部の固形燃料の燃焼よる熱劣化を抑制することができる。しかも、第1火床カバーC及び第2火床カバーCが設けられている場合、第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺に連接された延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重なることによって、又は、第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺に連接された延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺の少なくとも一部に重なり且つ第2火床カバーCのカバー本体C1の他方の側辺に連接された延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の一方の側辺の少なくとも一部に重なることによって、第1火床カバーCのカバー本体C1と第2火床カバーCのカバー本体C1との間に隙間が生じにくくなる。
【0073】
(5)技術的特徴及び効果
複数の火床カバーCが火床の複数の側壁101aと同数であり且つ複数の火床カバーCのカバー本体C1が火床の複数の側壁101aの被加熱面を覆う構成となっている場合、複数の側壁101aの被加熱面を覆った複数の火床カバーCが火床100の底を覆わない。よって、複数の火床カバーCは、底壁101bが設けられていない火床100又は底壁101bに通気口が設けられている火床100等に対応することができる。
【0074】
(6)技術的特徴及び効果
複数の火床カバーCのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の対応する側壁101aの被加熱面の形、大きさに対応している場合、異なる形の複数の火床カバーCを組み合わせることによって、火床100の様々な形の側壁101aに対応することができる。
【実施例0075】
以下、本発明の実施例2及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る屋外用燃焼装置B2(以下、単に燃焼装置B2とも称する。)について、図5A及び図5Bを参照しつつ説明する。図5Aには、実施例2の燃焼装置B2が示されている。図5Aにも、燃焼装置B1と同様に、Z-Z’方向、X-X’方向及びY-Y’方向が示されている。図5Bには、実施例2の燃焼装置B2の第1設計変形例が示されている。
【0076】
燃焼装置B2は、火床100の複数の壁101が側壁101aを含んでおらず、複数の底壁101bを含んでいる点及び火床カバーCのカバー本体C1が、側壁101aの被加熱面ではなく、複数の底壁101bのうちの一つの底壁101bの被加熱面を覆うように配置される点で燃焼装置B1と相違する以外、燃焼装置B1と同様の構成である。以下、その相違点について詳しく説明し、燃焼装置B2の説明のうち燃焼装置B1と重複する説明について省略する。
【0077】
複数の底壁101bは、金属等の耐熱性を有する素材で構成された板、格子又は金網等である。複数の底壁101bは、上辺が下辺よりも長い台形状(図示しない)、下辺が上辺よりも長い台形状(図示しない)、三角形状(図示しない)、矩形状(図5A参照)、五角形(図示しない)状等の多角形状又は扇状(図5B参照)であって、同じ形であってもよいし、異なる形であってもよい。
【0078】
複数の底壁101bが、二つである場合(図5A参照)、隣り合う二つの底壁101bの内端部同士が溶接等によって一体的に連結されてもよいし(図5A参照)、ヒンジによって回動自在に連結されていてもよいし(図示なし)、隣り合う底壁101bのうちの一方の底壁101bの内端部に係合凸部が設けられており、他方の底壁101bの内端部に係合孔又は係合凹部が設けられており、係合凸部が係合孔又は係合凹部に嵌合することによって、一方の底壁101bの内端部が他方の底壁101bの内端部に着脱自在に連結されていてもよい(図示なし)。この場合、複数の底壁101bは、円弧状に湾曲していてもよいし(図5A参照)、フラットであってもよい。
【0079】
複数の底壁101bが三以上である場合(図5B参照)、複数の底壁101bは、第1端部と第2端部を突き合わせた第1角部を有している。複数の底壁101bの第1角部は、例えば、仮想円を分割した形状を有している。複数の底壁101bの第1角部は、その頂点を突き合わせて前記仮想円をなすようにケーキカット状に配置されている。複数の底壁101bのうちの隣り合う二つの底壁101bの一方の底壁101bの第1端部と他方の底壁101bの第2端部とが溶接等によって一体的に連結されてもよいし(図5B参照)、ヒンジによって回動自在に連結されていてもよいし(図示なし)、上記の通り係合凸部が係合孔又は係合凹部に嵌合することによって、着脱自在に連結されていてもよい(図示なし)。複数の底壁101bの第1角部に対する反対側の部分の形は任意であり、例えば、円弧状をなしていてもよいし(図5B参照)、第3端部と第4端部を突き合わせた第2角部をなしていてもよい(図示なし)。
【0080】
複数の底壁101bは上面を各々有している。複数の底壁101bの上面上に固形燃料が載置され、燃焼させることが可能となっている。したがって、複数の底壁101bの被加熱面は、固形燃料が燃焼することによって加熱される複数の底壁101bの上面の全領域又はその一部の領域となっている。
【0081】
複数の底壁101bには、当該底壁101bを貫通する貫通孔及び/又は凹部が設けられていてもよい(図示なし)。
【0082】
以下、説明の便宜上、上記した何れかの態様の複数の底壁101bのうち隣り合う二つの底壁101bのうち一方を第1底壁101b(第1壁)とも称し、他方を第2底壁101b(第2壁)とも称する。
【0083】
燃焼装置B2は、複数の脚部200を更に備えていてもよい。複数の脚部200は、2つであって、略U字状の棒又はパイプで構成されている。複数の脚部200が複数の底壁101bを支持している。なお、複数の脚部200は、省略可能である。この場合、複数の底壁101bが脚部の代わりとすることが可能である。
【0084】
燃焼装置B2は、図示しないフレームを更に備えていてもよい。この場合、複数の底壁101bはフレーム内に収容され且つ支持されるようになっているとよい。燃焼装置B2の複数の脚部200は、複数の底壁101bではなく、燃焼装置B1の複数の脚部200と同様に、フレームを支持する構成とすることが可能である。複数の脚部200は省略し、フレームを直置きしてもよい。
【0085】
燃焼装置B2がバーベキューグリルである場合、燃焼装置B2は、焼き網及び/又は鉄板等を更に備えていてもよい。焼き網及び/又は鉄板等は、脚部200に懸架された支持部300に支持され且つ複数の底壁101b上に配置されるようになっているとよい。フレームが設けられている場合、焼き網及び/又は鉄板等は、フレームに支持され且つ複数の底壁101b上に配置されるようになっていてもよい。なお、焼き網及び鉄板も省略可能である。
【0086】
燃焼装置B2の火床カバーCのカバー本体C1は、可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板である。カバー本体C1の外形、大きさは、複数の底壁101bのうちの一つの底壁101b(一つの壁101)の被加熱面の形、大きさに対応しているとよい。例えば、一つの底壁101bの被加熱面が、上辺が下辺よりも長い台形状、下辺が上辺よりも長い台形状、三角形状、矩形状、五角形状、扇状である場合、カバー本体C1の外形は、上辺が下辺よりも長い台形状、下辺が上辺よりも長い台形状、三角形状、矩形状(図5A参照)、五角形状、扇状(図5B参照)である。何れの場合も、カバー本体C1の大きさは、一つの底壁101bの被加熱面の大きさに対応している(すなわち、略同じである)。カバー本体C1が、一つの底壁101bの被加熱面を覆うように配置される。なお、図5Bでは、図示の便宜上、火床カバーCは破線で示されている。
【0087】
複数の底壁101bが二つである場合、火床カバーCのカバー本体C1は、二つの底壁101bのうちの何れかの一方の内端部上に配置される下辺を有している。複数の底壁101bが三以上である場合、火床カバーCのカバー本体C1は、対応する底壁101bの第1角部の第1端部、第2端部上に配置される第1辺、第2辺を有している。
【0088】
燃焼装置B2の火床カバーCのカバー本体C1は、少なくとも一つの露出部C11(図示なし)を有していてもよい。カバー本体C1が、一つの底壁101bの被加熱面を覆うように配置された状態で、少なくとも一つの露出部C11は、一つの底壁101bの貫通孔及び/又は凹部をZ方向に露出させるようになっている。少なくとも一つの露出部C11は省略可能である。カバー本体C1には、その強度を向上させるために凹部(図示なし)が設けられていてもよいが、設けられていなくても構わない。
【0089】
燃焼装置B2の火床カバーCは、少なくとも一つの係合部C2を更に備えていてもよい。燃焼装置B2の火床カバーCの少なくとも一つの係合部C2は、一つの底壁101bの内端部又は第1角部の反対側の部分に引っ掛けられている以外、燃焼装置B1の火床カバーCの少なくとも一つの係合部C2と同様の構成とすることが可能である。なお、燃焼装置B2の火床カバーCの少なくとも一つの係合部C2は、省略可能である。
【0090】
燃焼装置B2の火床カバーCは、少なくとも一つの延長部C3を更に備えていてもよい。燃焼装置B2の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3は、一つの底壁101bとその隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置される以外、燃焼装置B1の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3と同様の構成とすることが可能である。例えば、複数の底壁101bが二つである場合、火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3は、一つであて、カバー本体C1の下辺に連接されているとよい(図5A参照)。複数の底壁101bが三以上である場合、火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3は、カバー本体C1の第1辺及び第2辺の少なくとも一方に連接されているとよい(図5B参照)。なお、燃焼装置B2の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3は、省略可能である。
【0091】
燃焼装置B2は、火床カバーCを複数備えていてもよい。複数の火床カバーCは、複数の底壁101bの数と同数であってもよいし(図5A参照)、複数の底壁101bの数よりも少なくても構わない(図5B参照)。複数の火床カバーCの各々は、そのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の複数の底壁101bのうちの対応する底壁101bの被加熱面の形、大きさに対応しており且つカバー本体C1が対応する底壁101bの被加熱面を覆うように配置される以外、上記何れかの態様の火床カバーCと同じ構成とすることが可能である。複数の火床カバーCは、第1火床カバーC及び第2火床カバーCを含む。
【0092】
複数の火床カバーCは、第1火床カバーCと、第2火床カバーCとを含む。第1火床カバーC及び第2火床カバーCは、以下の相違点を除いて、それぞれが上記何れかの態様の火床カバーCと同じ構成とすることが可能である。
【0093】
(相違点1)第1火床カバーCは、そのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の第1底壁101bの被加熱面の形、大きさに対応しており且つカバー本体C1が第1底壁101bの被加熱面を覆うように配置される。第2火床カバーCは、そのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の第2底壁101bの被加熱面の形、大きさに対応しており且つカバー本体C1が第1底壁101bの被加熱面を覆うように配置される(図5A参照)。
【0094】
(相違点2)複数の底壁101bが二つ(第1底壁101b及び第2底壁101b)である場合、第1火床カバーCの一つの延長部C3は、第1火床カバーCのカバー本体C1の下辺に連接されており且つ第2火床カバーCの一つの延長部C3は、第2火床カバーCのカバー本体C1の下辺に連接されている。第1火床カバーCの一つの延長部C3は、第2火床カバーCのカバー本体C1の下辺の少なくとも一部に重なり且つ第1底壁101bと第2底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置される。第2火床カバーCの一つの延長部C3は、第1火床カバーCのカバー本体C1の下辺の少なくとも一部に重なり且つ第1底壁101bと第2底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置される。
【0095】
(相違点3)複数の底壁101bが三つ以上(第1底壁101b及び第2底壁101bを含む。)であり、且つ、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺に設けられている一方、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺に設けられていない場合、第1火床カバーCのカバー本体C1が第1底壁101bの被加熱面を覆い且つ第2火床カバーCのカバー本体C1が第2底壁101bの被加熱面を覆った状態で、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重なり且つ第1底壁101bの第1端部と第2底壁101bの第2端部との間の境界部分の少なくとも一部を覆う。
【0096】
(相違点4)複数の底壁101bが三つ以上(第1底壁101b及び第2底壁101bを含む。)であり、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺に設けられており且つ第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺に設けられている場合、第1火床カバーCのカバー本体C1が第1底壁101bの被加熱面を覆い且つ第2火床カバーCのカバー本体C1が第2底壁101bの被加熱面を覆った状態で、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重なり且つ第1底壁101bと第2底壁101bとの間の境界部分の少なくとも一部を覆うと共に、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺の少なくとも一部に重なり且つ第1底壁101bと第2底壁101bとの間の境界部分の少なくとも一部を覆う。
【0097】
以下、燃焼装置B2に一つの火床カバーCを取り付ける取付方法は、一つの火床カバーCを用意する。この一つの火床カバーCは、カバー本体C1、少なくとも一つの係合部C2及び少なくとも一つの延長部C3を備えている。
【0098】
用意されたカバー本体C1によって燃焼装置B2の上記一つの底壁101b(一つの壁101)の被加熱面が覆われるように、カバー本体C1を一つの底壁101bの被加熱面に沿って配置する。そして、用意された少なくとも一つの係合部C2を一つの底壁101bの内端部又は第1角部の反対側の部分に引っ掛ける。なお、少なくとも一つの係合部C2が折り曲げ可能である場合、少なくとも一つの係合部C2を引っ掛ける際に、少なくとも一つの係合部C2を折り曲げて上記した何れかの通りに引っ掛けるとよい。
【0099】
カバー本体C1の配置と共に又はその前後に、少なくとも一つの延長部C3が上記一つの底壁101b(一つの壁101)とその隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。なお、少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて前述の境界部分の少なくとも一部を覆うように配置するとよい。
【0100】
以下、燃焼装置B2に第1、第2火床カバーCを取り付ける取付方法について詳しく説明する。まず、第1、第2火床カバーCを用意する。この第1、第2火床カバーCは、カバー本体C1、少なくとも一つの係合部C2及び少なくとも一つの延長部C3を備えている。
【0101】
用意された第1火床カバーCの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程は、上記した何れかの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程と同様に行うことが可能である。第1火床カバーCのカバー本体C1の配置工程は、上記した何れかのカバー本体C1の配置工程と同様に、第1火床カバーCのカバー本体C1が第1底壁101bの被加熱面を覆うように当該カバー本体C1を配置する。
【0102】
用意された第2火床カバーCの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程は、上記した何れかの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程と同様に行うことが可能である。第2火床カバーCのカバー本体C1の配置工程は、上記した何れかのカバー本体C1の配置工程と同様に、第2火床カバーCのカバー本体C1が第2底壁101bの被加熱面を覆うように当該カバー本体C1を配置する。
【0103】
複数の底壁101bが二つ(第1底壁101b及び第2底壁101b)である場合、第1火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、第1火床カバーCの一つの延長部C3が第1底壁101bと第2底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。第2火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、第2火床カバーCの一つの延長部C3が第1底壁101bと第2底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。第1火床カバーCの一つの延長部C3又は第2火床カバーCの一つの延長部C3を上記の通り配置する際に、第1火床カバーCの一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の下辺の少なくとも一部に重なり且つ第2火床カバーCの一つの延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の下辺の少なくとも一部に重なる。
【0104】
複数の底壁101bが三つ以上(第1底壁101b及び第2底壁101bを含む。)であり、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺に設けられている一方、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺に設けられていない場合、第1火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重なり且つ第1底壁101bの第1端部と第2底壁101bの第2端部との境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。
【0105】
複数の底壁101bが三つ以上(第1底壁101b及び第2底壁101bを含む。)であり、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺に設けられており且つ第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が、第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺に設けられている場合、第1火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1底壁101bの第1端部と第2底壁101bの第2端部との境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。第2火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1底壁101bの第1端部と第2底壁101bの第2端部との境界部分の少なくとも一部を覆うように配置する。第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3又は第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の通り配置する際に、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重なり且つ第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺の少なくとも一部に重なる。
【0106】
なお、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて上記の何れかの通りに配置してもよいし、第1火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の何れかの通りに配置する際又は後に折り曲げてもよい。第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて上記の何れかの通りに配置してもよいし、第2火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の何れかの通りに配置する際又は後に折り曲げてもよい。
【0107】
以下、燃焼装置B2に3以上の底壁101bと同数の複数の火床カバーCを取り付ける取付方法について詳しく説明する。まず、複数の火床カバーCを用意する。複数の火床カバーCの各々が、カバー本体C1、少なくとも一つの係合部C2及び少なくとも一つの延長部C3を備えている。
【0108】
用意された複数の火床カバーCの各々の少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程は、上記した何れかの少なくとも一つの係合部C2の引っ掛け工程と同様に行うことが可能である。複数の火床カバーCのカバー本体C1の各々の配置工程は、上記した何れかの第1火床カバーCのカバー本体C1の配置工程と同様に、複数の火床カバーCのカバー本体C1の各々が対応する側壁101aの被加熱面を覆うように配置する。
【0109】
複数の火床カバーCの各々のカバー本体C1の第1辺に延長部C3が設けられている一方、複数の火床カバーCの各々のカバー本体C1の第2辺に延長部C3が設けられていない場合、複数の火床カバーCのうちの一つ目の火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、一つ目の火床カバーCの延長部C3が、一つ目の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bとその隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、一つ目の火床カバーCの延長部C3を配置する。その後、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、二つ目以降の火床カバーCの延長部C3が、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bの隣の底壁101bの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重り且つ二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bとその隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、二つ目以降の火床カバーCの延長部C3を順次配置する。
【0110】
複数の火床カバーCの各々のカバー本体C1の第1辺、第2辺に一方、他方の延長部C3が設けられている場合、複数の火床カバーCのうちの一つ目の火床カバーCのカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、一つ目の火床カバーCの一方の延長部C3が、一つの火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bとその一方の隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、一つ目の火床カバーCの一方の延長部C3を配置すると共に、一つ目の火床カバーCの他方の延長部C3が、一つ目の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bとその他方の隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、一つ目の火床カバーCの他方の延長部C3を配置する。その後、二つ目以降の火床カバーC(最後の火床カバーCを除く。)のカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、二つ目以降の火床カバーCの一方の延長部C3が、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bの一方の隣の底壁101bの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重り且つ二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bと一方の隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、二つ目以降の火床カバーCの一方の延長部C3を順次配置すると共に、二つ目以降の火床カバーCの他方の延長部C3が、二つ目以降の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bとその他方の隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、二つ目以降の火床カバーCの他方の延長部C3を順次配置する。その後、最後のカバー本体C1の配置と共に又はその前後に、最後の火床カバーCの一方の延長部C3が、最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bの一方の隣の底壁101bの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重り且つ最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bとその一方の隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、最後の火床カバーCの一方の延長部C3を配置すると共に、最後の火床カバーCの他方の延長部C3が、最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bの他方の隣の底壁101bの被加熱面を覆う隣の火床カバーCのカバー本体C1の第1辺の少なくとも一部に重り且つ最後の火床カバーCのカバー本体C1が覆う底壁101bとその他方の隣の底壁101bとの境界部分の少なくとも一部を覆うように、最後の火床カバーCの一方の延長部C3を配置する。
【0111】
複数の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3が折り曲げ可能である場合、複数の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を折り曲げて上記何れかの通りに配置してもよいし、複数の火床カバーCの少なくとも一つの延長部C3を上記の何れかの通りに配置する際又は後に折り曲げてもよい。
【0112】
少なくとも一つの露出部C11が設けられている場合、上記した何れかの取付方法において、カバー本体C1を配置する際に、カバー本体C1の少なくとも一つの露出部C11から当該カバー本体C1が覆う対応する底壁101bの貫通孔及び/又は凹部が露出する。
【0113】
上記した何れかの取付方法において、少なくとも一つの係合部C2が省略される場合、少なくとも一つの係合部C2を燃焼装置B2の引っ掛け工程を省略すればよい。上記した何れかの取付方法において、少なくとも一つの延長部C3が省略される場合、少なくとも一つの延長部C3の配置工程を省略すれよい。
【0114】
上記の通り、少なくとも一つの火床カバーCを燃焼装置B2に取り付けた状態で、少なくとも一つの火床カバーC上に固形燃料を載置し、当該固形燃料を燃焼させて使用する。少なくとも一つの火床カバーCが火床100の複数の底壁101bのうちの対応する底壁101bの被加熱面を覆っているので、対応する底壁101bの被加熱面に対する固形燃料の燃焼よる煤等による汚れの付着及び/又は対応する底壁101bの被加熱面の固形燃料の燃焼よる熱劣化を抑制することができる。
【0115】
以上のような火床カバーCは、以下の技術的特徴及び効果を奏する。
(1)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの火床カバーCのカバー本体C1が可撓性を有する不燃性材料で構成された板であることから、複数の火床カバーCを重ねて持ち運ぶことができるため、可搬性に優れる。
【0116】
(2)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの火床カバーCのカバー本体C1を燃焼装置B2の火床100の複数の底壁101bのうちの少なくとも一つの底壁101bの被加熱面に沿って配置するだけであるので、簡単に使用できる。
【0117】
(3)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの係合部C2が設けられている場合、少なくとも一つの係合部C2を燃焼装置B2の任意の箇所に引っ掛けるだけで、少なくとも一つの火床カバーCのカバー本体C1が少なくとも一つの底壁101bの被加熱面を覆った状態を維持できる。しかも、少なくとも一つの係合部C2を燃焼装置B2の任意の箇所に引っ掛ける工程は簡単に行うことができる。
【0118】
(4)技術的特徴及び効果
少なくとも一つの延長部C3が設けられている場合、少なくとも一つの延長部C3が境界部分の少なくとも一部を覆うので、当該境界部分の少なくとも一部の固形燃料の燃焼よる煤等による汚れ及び/又は当該境界部分の少なくとも一部の固形燃料の燃焼よる熱劣化を抑制することができる。しかも、第1火床カバーC及び第2火床カバーCが設けられている場合、第1火床カバーCのカバー本体C1の下辺に連接された延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の下辺の少なくとも一部に重なることによって若しくは第1火床カバーCのカバー本体C1の下辺に連接された延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の下辺の少なくとも一部に重なり且つ第2火床カバーCのカバー本体C1の下辺に連接された延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の下辺の少なくとも一部に重なることによって、又は、第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺に連接された延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重なることによって若しくは第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺に連接された延長部C3が第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺の少なくとも一部に重なると共に、第2火床カバーCのカバー本体C1の第2辺に連接された延長部C3が第1火床カバーCのカバー本体C1の第1辺の少なくとも一部に重なることによって、第1火床カバーCのカバー本体C1と第2火床カバーCのカバー本体C1との間に隙間が生じにくくなる。
【0119】
(5)技術的特徴及び効果
複数の火床カバーCのカバー本体C1の外形、大きさが火床100の対応する底壁101bの被加熱面の形、大きさに対応している場合、異なる形の複数の火床カバーCを組み合わせることによって、火床100の様々な形の底壁101bに対応することができる。
【実施例0120】
以下、本発明の実施例3及びその設計変形例を含む複数の実施例に係る火床カバー10について、図6A図8Bを参照しつつ説明する。図6A及び図6Bには、実施例3の火床カバー10が示されている。図7A及び図7Bには、実施例3の火床カバー10の第1設計変形例が示されている。図8A及び図8Bには、実施例3の火床カバー10の第2設計変形例が示されている。図9A及び図9Bには、実施例3の火床カバー10の第4設計変形例が示されている。図6A図7A図8A及び図9Aには、Z-Z’方向、X-X’方向及びY-Y’方向が示されている。
【0121】
火床カバー10は、図示しない屋外用燃焼装置の金属等で構成された火床内に収容可能となっている。火床カバー10は、底壁11と、少なくとも一つの第1側壁12とを備えている。
【0122】
底壁11は、可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された板であって、多角形状(例えば、上辺が下辺よりも長い台形状、下辺が上辺よりも長い台形状、三角形状、四角形状(図6A図9B参照)等)を有している。底壁11は、複数の縁11aを有している。また、底壁11には、その強度を向上させるために凹部が設けられていてもよいし、設けられていなくても構わない。Z-Z’方向は、底壁11の厚み方向である。
【0123】
少なくとも一つの第1側壁12は、可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された上辺が下辺よりも長い台形状(図示なし)、下辺が上辺よりも長い台形状(図示なし)又は四角形状(図6A図9B参照)の板であって、底壁11の複数の縁11aのうちの対応する縁11aに連接されている。少なくとも一つの第1側壁12は、対応する縁11aを境として底壁11に対して折り畳み位置から起立位置にかけて折り曲げ可能となっている。折り畳み位置は、少なくとも一つの第1側壁12が底壁11と略同一平面上に位置するように展開された位置(展開位置)である(図6B図7B図8B及び図9B参照)。起立位置は、少なくとも一つの第1側壁12が底壁11に直角又は傾斜した位置である。少なくとも一つの第1側壁12と底壁11との境界部分には、その折り曲げを容易にするために凹状の第1折り曲げ部13が設けられていても良いが、第1折り曲げ部13は、凹状である必要はなく、対応する縁11aを境として底壁11に対して折り畳み位置から起立位置にかけて折り曲げ可能である限り任意に設計変形可能である。
【0124】
少なくとも一つの第1側壁12は、複数の第2折り曲げ部14を有している。複数の第2折り曲げ部14は、少なくとも一つの第1側壁12の一端から他端まで対応する縁11aに沿って延びており且つその長手方向に略直交する方向に間隔をあけて配置されていてもよい。複数の第2折り曲げ部14は、その折り曲げを容易にするために凹状をなしている。少なくとも一つの第1側壁12は、複数の第2折り曲げ部14のうち任意の一つの第2折り曲げ部14を境として折り曲げ可能となっている。少なくとも一つの第1側壁12は、折り曲げられた状態で、その折曲げの境となった第2折り曲げ部14を境に、底壁11側の基部と、先端部とに二分される。少なくとも一つの第1側壁12の基部は、底壁11に対してフラットである一方、少なくとも一つの第1側壁12の先端部は、少なくとも一つの第1側壁12の基部及び底壁11に対して直角又は傾斜するように折り曲げられ、起立している。なお、複数の第2折り曲げ部14は、縁11aに沿って延びていれば足り、少なくとも一つの第1側壁12の一端から他端まで延びていなくてもよい。
【0125】
少なくとも一つの第1側壁12は、一つであってもよいし、複数であってもよい。複数の第1側壁12は、(A)底壁11の複数の縁11aと同数であって、底壁11の複数の縁11aに一つずつ連接された構成、又は、(B)底壁11の複数の縁11aよりも少なく、底壁11の複数の縁11a(全ての縁11a)のうちの一部の複数の縁11aに一つずつ連接された構成とすることが可能である。
【0126】
少なくとも一つの第1側壁12が、底壁11の縁11aとその反対側の縁11aに連接されており且つ起立した状態で相対する二つの第1側壁12を含んでいてもよい。例えば、底壁11が四角形状であり且つその複数の縁11aがX方向側の縁11a、X’方向側の縁11a、Y方向側の縁11a、Y’方向側の縁11aを含んでいる場合(図6A図9B参照)、二つの第1側壁12は、底壁11の複数の縁11aのX方向側の縁11a及びX’方向側の縁11aに一つずつ連接されている。
【0127】
なお、本発明は、一つの縁11aに一つの第1側壁12が連接されている構成に限定されず、一つの縁11aに第1側壁12が複数連接されていていてもよい。
【0128】
少なくとも一つの第1側壁12が一つである場合、又は、少なくとも一つの第1側壁12が複数であって上記(B)の構成を有する場合、火床カバー10は、少なくとも一つの第2側壁15を更に備えていてもよい。少なくとも一つの第2側壁15は、可撓性を有する不燃性材料(例えば、アルミ箔等の金属箔)で構成された上辺が下辺よりも長い台形状(図6A図7B参照)、下辺が上辺よりも長い台形状(図示なし)又は四角形状(図8A図9B参照)の板であって、複数の縁11a(全ての縁11a)のうちの一又は複数の第1側壁12が連接されいない縁11aに連接されている。少なくとも一つの第2側壁15は、対応する縁11aを境として底壁11に対して折り畳み位置から起立位置にかけて折り曲げ可能となっている。折り畳み位置は、少なくとも一つの第2側壁15が底壁11と略同一平面上に位置するように展開された位置(展開位置)である(図6B図7B図8B及び図9B参照)。起立位置は、少なくとも一つの第2側壁15が底壁11に直角又は傾斜した位置である。少なくとも一つの第2側壁15と底壁11との境界部分にも、第1折り曲げ部13が設けられていても良いが、第1折り曲げ部13が設けられていなくても構わない。少なくとも一つの第2側壁15には、第2折り曲げ部14が設けられていない。
【0129】
少なくとも一つの第2側壁15は、一つであってもよいし、複数であってもよい。例えば、底壁11が上記の通り四角形状である場合、一つの第2側壁15がY方向側の縁11aのみに連接されていてもよいし(図6A図7B参照)、二つの第2側壁15がY方向側の縁11a及びY’方向側の縁11aに一つずつ連接されていてもよい(図8A図9B参照)。底壁11が四角形状を除く多角形状である場合、複数の第1側壁12及び複数の第2側壁15が複数の縁11aに一つずつ交互に連接されていてもよい。
【0130】
少なくとも一つの第1側壁12及び少なくとも一つの第2側壁15のうちの少なくとも一方の側壁には、当該少なくとも一方の側壁を貫通する一又は複数の通気孔が設けられていてもよいが、設けられていなくても構わない。
【0131】
以下、上記した何れかの態様の火床カバー10を屋外用燃焼装置の火床に収容させる方法について詳しく説明する。まず、火床カバー10を用意する。
【0132】
一又は複数の第1側壁12を、一又は複数の第1側壁12と底壁11との境界部分又は当該境界部分に設けられた第1折り曲げ部13を境として折り曲げる。この状態の火床カバー10を火床内に収容する。このとき、底壁11が火床の底壁又は火床内のロストル上に載置され、一又は複数の第1側壁12が火床の対応する第1側壁に沿って配置される。又は、一又は複数の第1側壁12を、その複数の第2折り曲げ部14のうちの一つの第2折り曲げ部14を境として折り曲げる。この状態の火床カバー10を火床内に収容する。このとき、底壁11及び一又は複数の第1側壁12の基部が火床の底壁又は火床内のロストル上に載置され、一又は複数の第1側壁12の先端部が火床の対応する第1側壁に沿って配置される。
【0133】
一又は複数の第2側壁15が設けられている場合、火床カバー10を火床内に収容前に、一又は複数の第2側壁15を、一又は複数の第2側壁15と底壁11との境界部分又は当該境界部分に設けられた第1折り曲げ部13を境として折り曲げる。この状態の火床カバー10を火床内に収容する。このとき、一又は複数の第2側壁15が火床の対応する第2側壁に沿って配置される。
【0134】
上記の通り、少なくとも一つの火床カバー10を屋外用燃焼装置の火床に収容させた状態で、少なくとも一つの火床カバー10内に固形燃料を入れ、当該固形燃料を燃焼させて使用する。少なくとも一つの火床カバー10の底壁11が火床の底壁に対向しており且つ一又は複数の第1側壁12が火床の対応する第1側壁に沿って配置されている、又は、少なくとも一つの火床カバー10の底壁11及び一又は複数の第1側壁12の基部が火床の底壁に対向しており且つ一又は複数の第1側壁12の先端部が火床の対応する第1側壁に沿って配置されているので、火床の底壁及び前記対応する第1側壁に対する固形燃料の燃焼よる煤等による汚れの付着及び/又は火床の底壁及び前記対応する第1側壁の固形燃料の燃焼よる熱劣化を抑制することができる。
【0135】
一又は複数の第2側壁15が設けられている場合、一又は複数の第2側壁15が火床の対応する第2側壁に沿って配置されるので、火床の前記対応する第2側壁に対する固形燃料の燃焼よる煤等による汚れの付着及び/又は火床の対応する第2側壁の固形燃料の燃焼よる熱劣化も抑制することができる。
【0136】
しかも、火床の底板の大きさが底壁11の大きさよりも大きい場合であっても、一又は複数の第1側壁12を、その複数の第2折り曲げ部14のうちの一つの第2折り曲げ部14を境として折り曲げ、底壁11とこれとフラットな一又は複数の第1側壁12の基部を設けることによって、火床カバー10の底部(底壁11及び底壁11と一又は複数の第1側壁12の基部)の大きさを火床の底板の大きさに合わせることができる。特に、二つの第1側壁12が、起立した状態で相対するように、底壁11の縁11aとその反対側の縁11aに連接されている場合、二つの第1側壁12の各々を、その複数の第2折り曲げ部14のうちの一つの第2折り曲げ部14を境として折り曲げることによって、火床カバー10の底部の第1寸法を調節し易くなる。第1方向は、二つの第1側壁12が相対する方向である。
【0137】
一又は複数の第1側壁12には、当該第1側壁12を貫通した一対の吊り下げ孔16が設けられていてもよい。この一対の吊り下げ孔16に紐等を通すことによって、展開状体の火床カバー10を吊り下げ支持し、焚き火等の後ろ側で熱反射板として使用することが可能になる。第2側壁15が設けられている場合、一対の吊り下げ孔16は、一又は複数の第1側壁12ではなく、第2側壁15に設けられていてもよい。
【0138】
なお、上記した屋外用燃焼装置及び火床カバーは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
【0139】
上記した何れかの態様の側壁101aが第1壁に相当し、この側壁101aの隣りの底壁101bが第2壁に相当してもよい。この場合、上記した何れかの態様の延長部C3は、カバー本体C1の下辺に連接されており且つ側壁101aと底壁101bとの境界部分を覆うように配置されるようになっているとよい。
【0140】
本発明の火床カバーCのカバー本体C1が側壁101aの被加熱面を覆うように配置される場合、カバー本体C1は、側壁101aの被加熱面の形、大きさに対応した外形、大きさを有している必要はなく、側壁101aの被加熱面を覆うように配置される限り任意に設計変形することが可能である。
【0141】
本発明の火床カバーCのカバー本体C1が底壁101bの被加熱面を覆うように配置される場合、カバー本体C1は、底壁101bの被加熱面の形、大きさに対応した外形、大きさを有している必要はなく、底壁101bの被加熱面を覆うように配置される限り任意に設計変形することが可能である。
【0142】
第3実施例の一対の吊り下げ孔16は、火床カバーCに設けることが可能である。例えば、一対の吊り下げ孔16は、火床カバーCの一対の係合部C2又は火床カバーCのカバー本体C1の両端部に設けられた構成とすることが可能である。この場合、一対の吊り下げ孔16に紐等を通して、火床カバーCも熱反射板として使用可能である。
【0143】
なお、燃焼装置B1の火床100が底壁101bを備えている場合、本発明の火床カバーCのカバー本体C1は、底壁101bの少なくとも一部を覆うように配置されていてもよい。
【0144】
なお、上記Z-Z’方向は、本発明の屋外用燃焼装置の火床の高さ方向である限り任意に設定可能である。X-X’方向は、Z-Z’方向に略直交する限り任意に設定可能である。Y-Y’方向は、Z-Z’方向及びX-X’方向に略直交する限り任意に設定することができる。
【符号の説明】
【0145】
B1、B2:屋外用燃焼装置
100:火床
101:壁 101a:側壁 101a1:貫通孔及び/又は凹部 101b:底壁
200:脚部
300:支持部
C:第1火床カバー C1:カバー本体 C11:露出部 C2:係合部 C3:延長部
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B