(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019257
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】広告提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0251 20230101AFI20230202BHJP
G06Q 30/0217 20230101ALI20230202BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06Q30/02 338
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021123859
(22)【出願日】2021-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】521279985
【氏名又は名称】ピンキースウェア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】坪田 信貴
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】 (修正有)
【課題】広告効果を高める方法を提供する。
【解決手段】ユーザに広告を提供する広告提供方法であって、サーバ端末の制御部は、第1のユーザ端末から、第1のポイントの第2のポイントへの交換を希望する取引要求情報に関するポイント取引要求及び前記第1のユーザ端末の第1ユーザが保有する第1のポイントに関する情報を受信し、第1ユーザが保有する第1のポイントに関する情報を基に、第1の広告を決定し、第1の広告を、第1ユーザ端末に提供する。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに広告を提供する広告提供方法であって、
サーバ端末の制御部は、
第1のユーザ端末から、第1のポイントの第2のポイントへの交換を希望する取引要求情報に関するポイント取引要求及び前記第1のユーザ端末の第1ユーザが保有する第1のポイントに関する情報を受信し、
前記第1ユーザが保有する第1のポイントに関する情報を基に、第1の広告を決定し、
前記第1の広告を、前記第1ユーザ端末に提供する、広告提供方法。
【請求項2】
請求項1に記載の広告提供方法であって、
第2のユーザ端末から、前記第1のポイントに対する前記第2の交換条件情報に関する交換要求を受信し、
前記取引要求情報及び前記交換要求情報に基づいてポイント交換の取引を決定し、
前記取引に基づいて、前記第1のユーザ端末の前記第1のポイント及び前記第2のポイント各々の保有数及び前記第2のユーザ端末の前記第1ポイント及び前記第2ポイント各々の保有数を更新し、
前記更新された第1のポイントの保有数に基づいて第2の広告を決定し、
前記第2の広告を、前記第1ユーザ端末に提供する、広告提供方法。
【請求項3】
請求項1に記載の広告提供方法であって、
前記第1のユーザ端末から、前記第1ユーザの、性別、年齢、住所、職業、年収及び家族構成のいずれかを含む、基本情報を受信し、
前記基本情報に基づいて、前記第1の広告を決定する、広告提供方法。
【請求項4】
請求項1に記載の広告提供方法であって、
前記第1のユーザ端末から、前記第1ユーザの、サービスへのログイン日時、広告へのクリック有無、広告へのクリック数、広告を介した商品またはサービスの購入に関する情報のいずれかを含む、行動情報を受信し、
前記行動情報に基づいて、前記第1の広告を決定する、広告提供方法。
【請求項5】
請求項1に記載の広告提供方法であって、
前記第1の広告を、前記第1のユーザとは異なり、前記第1のユーザと関連づけられた他のユーザに提供する、広告提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに個人化された広告提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、事業者が、商品やサービスの購入と引き換えに購入ユーザに対し、他の商品やサービスを購入する際に利用可能なポイントを付与する仕組みが普及している。ここで、事業者は商品やサービスを提供する事業者に限らず、商品/サービス事業者以外の事業者も含まれる。
【0003】
また、複数ユーザ間で上記ポイントを交換する仕組みも提案されている。例えば、特許文献1において、第一のユーザと第二のユーザとの間でポイントを交換する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の技術は、ポイント交換に際し、第一のユーザ及び第二のユーザが交換したいポイントを使用することを前提としており、交換サービスの利用に際し、ユーザ側に負担が生じるため、ポイント流通の促進の障壁となり得る。また、特許文献1においては、ユーザの保有ポイントやポイント取引の情報を活用した広告関連の施策について開示されていない。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザに個人化された、広告効果を高める施策を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、本発明の一態様における、複数ユーザ間でポイントを交換するためのポイント取引方法であって、サーバ端末の制御部は、第1のユーザ端末から、第1のポイントの第2のポイントへの交換を希望する取引要求情報に関するポイント取引要求を受信し、第2のユーザ端末から、前記第1のポイントに対する前記第2の交換条件情報に関する交換要求を受信し、前記取引要求情報及び前記交換要求情報に基づいてポイント交換の取引を決定し、前記取引に基づいて、前記第1のユーザ端末の前記第1のポイント及び前記第2のポイント各々の保有数及び前記第2のユーザ端末の前記第1ポイント及び前記第2ポイント各々の保有数を変更する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザに個人化された広告効果を高める施策を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る、ポイント取引システムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【
図5】サーバ100に格納されるポイントデータの一例を示す図である。
【
図6】サーバ100に格納される取引データの一例を示す図である。
【
図7】サーバ100に格納される広告データの一例を示す図である。
【
図8】本発明の第一実施形態に係る、広告提供方法の一例を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の第一実施形態に係る、広告提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の第一実施形態に係る、広告決定処理の一例を説明する図である。
【
図11】本発明の第一実施形態に係る、広告決定処理の他の一例を説明する図である。
【
図12】本発明の第二実施形態に係る、ポイント取引システムを示すブロック構成図である。
【
図13】本発明の第二実施形態に係る、サーバ端末100を示す機能ブロック図である。
【
図14】本発明の第二実施形態に係る、サーバ端末100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【
図15】本発明の第二実施形態に係る、広告提供方法の一例を示すフローチャートである。
【
図16】本発明の第二実施形態に係る、他のユーザ端末に表示される広告の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、複数ユーザ間でポイントを交換するためのポイント取引システムを示すブロック構成図である。本システム1は、例えば、予め、ユーザに関するユーザ情報及び事業者が発行するポイントに関するポイント情報を格納し、第1のユーザ端末から提供された、ポイントの取引を希望する取引要求情報を受け付け、また、第2のユーザ端末から提供された、ポイントの交換条件に関する交換条件情報を受け付け、取引要求情報及び交換条件情報に基づいてポイント交換の取引を決定し、ポイント交換処理を行う、いわゆる、ポイント取引のマーケットプレイス事業者が管理するサーバ端末100、ポイントの取引要求及び/または交換要求を行う、ユーザ端末200A、200B、及び、各ポイントを発行する事業者端末300A、300Bを含む。ここで、事業者端末300A、300Bに関連する事業者は、ポイントを発行する事業者のほか、広告を提供する広告主である事業者を含むこととしてもよい。なお、説明の便宜上、各端末を単一または特定数のものとして記載しているが、各々数は制限されない。
【0012】
サーバ端末100、ユーザ端末200A、200B、及び事業者端末300A、300Bは、ネットワークNW1を介して各々接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100及び事業者端末300A、300Bは、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
ユーザ端末200A、200Bは、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100、ユーザ端末200A、200B、及び事業者端末300A、300Bを備え、各端末のユーザが各々の端末を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、各ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。
【0016】
図2は、
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNW1を介してユーザ端末200、ユーザ端末300と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、ユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、ユーザのポイントに関連する各種データを格納する、ポイントデータ格納部122、ユーザ間の取引に関連する各種データを格納する、取引データ格納部123、及びユーザに提供する広告に関連する各種データを格納する、広告データ格納部124を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、各端末からの情報を受け付ける情報受付部131と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理する、ユーザ情報処理部132と、ユーザのポイントに関連する各種データを参照し、処理する、ポイント情報処理部133と、ユーザ間のポイントに関連する取引を実行するための各種データを参照し、処理する、取引処理部134と、ユーザに提供する広告に関連する各種データを参照し、処理する、広告処理部135とを有する。この情報受付部131、ユーザ情報処理部132、ポイント情報処理部133、取引処理部134及び広告処理部135は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0020】
情報受付部131は、サーバ端末100が提供し、ユーザ端末200A、200B及び/または事業者端末300A、300Bから通信部110を介して情報を受付ける。以下、必要に応じ、ユーザ端末200A、200Bを総称してユーザ端末200として説明し、事業者端末300A、300Bを総称して事業者端末300として説明する。例えば、ユーザ端末200からは、ユーザに関する情報及びポイントの取引を希望する取引要求(例えば、後述するユーザデータ1000、取引データ3000等)等を受信する。
【0021】
ユーザ情報処理部132は、ユーザ端末200から受信したユーザに関連する各種データ(例えば、後述するユーザデータ1000等)を参照し、所定の処理を行う。
【0022】
ポイント情報処理部133は、ユーザ端末200及び/または事業者端末300から受信したポイントに関連する各種データ(例えば、後述するポイントデータ2000)を参照し、所定の処理を行う。
【0023】
取引処理部134は、ユーザから提供された取引要求及び交換要求に基づいて、取引情報(例えば、後述する取引データ3000)を参照し、取引の成立を決定し、成立した取引に基づいてポイントを交換する処理を行う。
【0024】
また、制御部130は、図示しない、画面生成部を有することもでき、求めに応じて、ユーザ端末200のユーザーインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。例えば、記憶部120に格納された(図示しない)画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストをユーザーインターフェースの所定の領域に配置することで、ユーザーインターフェースを生成する。画像生成部に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
【0025】
図3は、
図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0026】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0027】
表示操作部220は、提供者が指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザーインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0028】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0029】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0030】
図4は、サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0031】
図4に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを格納する。
図4において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザの情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザに関する基本情報(例えば、ユーザ名、パスワード、性別、年齢、住所、職業、年収、家族構成、取引口座、ユーザが保有するポイントに関する管理情報(例えば、アカウント情報)等)、ポイント情報(ユーザが保有するポイント情報(例えば、ABC航空が発行するABCマイル数、XYZ ECサイトが発行するXYZポイント数、及びその他ポイント事業者が発行するポイント数等、及び有効期限その他条件に関する情報等)、取引情報(例えば、ユーザから取引要求として受け付けた、ポイント取引の希望条件に関する取引要求情報、及び/または、ユーザポイントの交換条件に関する交換条件情報等)、及び行動情報(例えば、ポイント取引サービスにログインした日時等)を含むことができるがこれに限定されない。また、ここで、ユーザデータ1000に含まれるポイント情報、取引情報は、後述するポイントデータ、取引データに含まれる各情報と相互に参照することもできる。
【0032】
図5は、サーバ100に格納されるポイントデータの一例を示す図である。
【0033】
ポイントデータ2000は、ユーザのポイントに関連する各種データを格納する。
図5において、説明の便宜上、一ポイント(ポイントID「20001」で識別されるポイント)の例を示すが、複数のポイントに関連する情報を格納することができる。ポイントに関連する各種データとして、例えば、ポイントに関する基本情報(例えば、ポイントを発行する事業者に関する情報、事業者が定めた、ポイントに関する条件情報(ポイント交換に際し、ポイント発行事業者が取得する利益の条件に関する情報(例えば、交換ポイントの20%等)、各ユーザのポイントに関するアカウント情報、ポイントの交換方法に関する情報等)、ユーザ情報(例えば、各ユーザが保有するポイント数及び条件(例えば、有効期限、使用条件等))、及び取引情報((例えば、そのポイントについて、ユーザから取引要求として受け付けた、ポイント取引の希望条件に関する取引要求情報、及び/または、ユーザポイントの交換条件に関する交換条件情報等)を含むことができるがこれに限定されない。また、ここで、ポイントデータ2000に含まれるユーザ情報、取引情報は、前述のユーザデータ、また、後述する取引データに含まれる各情報と相互に参照することもできる。
【0034】
図6は、サーバ100に格納される取引データの一例を示す図である。
【0035】
取引データ3000は、複数ユーザ間でのポイント取引を行うために必要な各種データを格納する。取引に関連する各種データとして、例えば、取引要求情報(例えば、ユーザから取引要求として受け付けた、ポイント取引の希望条件に関する情報)、及び交換要求情報(例えば、ユーザから交換要求として受け付けた、ユーザポイントの交換条件に関する情報等)を含むことができるがこれに限定されない。また、ここで、取引データ3000に含まれる取引要求情報及び交換要求情報は、前述のユーザデータ、ポイントデータに含まれる各情報と相互に参照することもできる。
【0036】
図7は、サーバ100に格納される広告データの一例を示す図である。
【0037】
広告データ4000は、ユーザに対して提供する広告に関連する各種データを格納する。
図7において、説明の便宜上、一広告(広告ID「40001」で識別される広告)の例を示すが、複数の広告に関連する情報を格納することができる。広告に関連する各種データとして、例えば、広告主情報(例えば、広告を提供する事業者に関する情報等(ポイント発行事業者である場合も含む))、詳細情報(例えば、広告対象となる商品及び/またはサービスに関する情報(広告がポイントとなる場合は、ポイントに関する情報である場合を含む)、対応するポイント情報、ターゲットとする性別、年齢、職業、年収、住所、家族構成、行動習慣等の情報等)、及び広告素材(例えば、広告提供に際し、表示する画像、動画像、テキスト等を含む情報等)を含むことができるがこれに限定されない。
【0038】
<処理の流れ>
図8を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する広告提供方法の処理の流れについて説明する。
図8は、本発明の第一実施形態に係る、広告提供方法の一例を示すフローチャートである。
【0039】
まず、ステップS101の前段の処理として、本システム1を利用するために、ユーザは、各端末のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、前述のユーザの基本情報等を入力することでユーザ登録を行う。サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から、ユーザ登録に必要な情報を受信する。サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部131は、受信した情報を、記憶部120のユーザデータ格納部121に、ユーザデータ1000として格納する。なお、ユーザが既にユーザ登録済であって、ユーザアカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ウェブサイト、アプリケーション等を介して所定のユーザーインターフェースが提供され、ステップS101へ進む。また、サーバ端末100は、ポイント発行事業者が管理する事業者端末300から、Application Progam Interface(API)等を介して、前述の、ポイントの基本情報(例えば、そのポイント発行事業者が発行するポイント利用者に関するアカウント情報、保有ポイント情報等、また、ポイント交換に際して、ポイント発行事業者が利益還元として受け取るディスカウント条件情報等)等を受け付けることができる。サーバ端末100の制御部130のポイント情報処理部132は、受信した情報を、記憶部120のポイントデータ格納部122に、ポイントデータ2000として格納する。これにより、サーバ端末100は、ユーザと、ユーザが保有するポイントに関するアカウント情報の紐づけを事前に行っておくことで、後述のポイント取引等に基づいたユーザ間のポイント交換処理等を行うことができる。なお、ユーザが保有するポイント情報等のポイントの基本情報を取得するタイミングは、例えば、ユーザがサービスにログインしたタイミング、ユーザがポイント取引要求を行ったタイミング、ユーザの取引が成立したタイミング、または、毎日午前1時等事前に定められた日時、3時間間隔等の事前に定められた期間等とすることもできる。また、個人情報保護等ポリシー上の観点からサーバ端末100において、ユーザが保有するポイント等のポイントの基本情報を保持せずに、ポイントデータをポイント発行事業者側のみで管理することができる。その場合には、サーバ端末100が管理するユーザデータにおいてもポイント保有情報を保持しないこととし、サーバ端末100が取引データをポイント発行事業者に共有することで、取引データに基づいて、ポイント発行事業者は、ユーザが保有するポイントを更新する処理を行うこともできる。
【0040】
続いて、ステップS101の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部132は、ユーザデータ1000に含まれるユーザ(「第1のユーザ」という)のポイント情報を参照する。ここで、事前処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、上記タイミングで、ユーザ端末200より、第1のユーザのポイントに関する基本情報(例えば、ポイントを発行する事業者に関する情報、ポイントに関するアカウント情報(保有ポイント数を含む))を受信し、ポイントに関する基本情報を、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000のポイント情報として、情報の受信日時とともに格納する。
【0041】
続いて、ステップS102の処理として、サーバ端末100の制御部130の広告処理部135は、広告データに含まれる広告情報を参照する。ここで、事前処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、事業者端末300(広告主の端末を含む)より広告情報を受信し、広告情報を、記憶部120の広告データ格納部124に広告データ4000として格納する。なお、ステップS101及びS102は順序を問わない。
【0042】
続いて、ステップS103の処理として、広告処理部135は、第1ユーザのユーザ端末100に提供する広告を決定する。例えば、
図10(a)に示すように、上記S101の処理で参照した、第1のユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)が保有するポイントの内訳が、ABC航空が発行する150000マイル、XYZ航空が発行する100000マイル、DEFホテルが発行する50000ポイント、GHIクレジットカードが発行する20000ポイントであるとする。ここで、広告処理部135は、上記S102の処理で参照した広告情報において、例えば、広告ID40001に含まれる詳細情報が、高級車「LXS Car」に関する広告であって、その広告がターゲットとするユーザの保有するポイントの種類が、ABC航空が発行するマイルである場合に、第1のユーザはABC航空のマイルを保有しているので、広告処理部135は、第1のユーザに対して提供する広告を「LXS Car」に関する広告として決定することができる。ここで、上記広告データの詳細情報において、「ユーザがABCマイルを〇〇マイル以上保有する場合に、広告を提供する」と設定してもよい。特に、第1のユーザは、ABC航空が発行するマイルを150000マイル保有しているので、ビジネスクラスで出張を良くする人で、経営者または企業の要職についており、年収も高い、と推測することができるので、高級車「LXS Car」の広告を提供することによる広告効果が高いと仮定することができる。ここで、同ユーザの保有するポイント数が、ABC航空が発行するマイルを150000マイル保有するほか、XYZ航空が発行するマイルを150000マイル保有し、さらに、高級ホテルチェーンのDEFホテルが発行するポイントを50000ポイント保有し、富裕層向けのGHIクレジットカード会社が発行するポイントを20000ポイント保有している、という情報に基づき、ユーザが、エグゼクティブ層のユーザであることが推測でき、このように、ユーザが保有する、異なるポイント発行企業の複数のポイントを参照することで、ユーザの属性の推測精度を向上させることができる。
【0043】
続いて、ステップS104の処理において、広告処理部135は、ユーザ端末に対して、決定した広告を送信することで、広告を提供する処理を行う。ここで、広告処理部135は、広告データ4000を参照し、ユーザ端末に広告を表示するために必要な素材データを参照し、ユーザ端末に送信するために必要な処理を行う。サーバ端末100から広告表示に必要なデータを受信した、ユーザ端末100は、サービスの取引画面等に、広告(例えば、「LXS Car」の広告)を表示する処理を行うことで、第1のユーザは、広告に触れることができる。
【0044】
ここで、
図10(b)に示すように、ユーザID「10003」で識別されるユーザについて、保有するポイントが、ABC航空が発行する10000マイル、XYZ航空が発行する5000マイル、FGKドラッグストアが発行する8000ポイント、QRHショッピングモールが発行する4000マイルである場合に、ポイント情報に含まれる詳細情報として、AIUストアが、FGKポイントを保有するユーザをターゲットとする情報が含まれる場合に、広告処理部135は、上記ユーザID「10003」で識別されるユーザに対して、「AIUストア」に関する広告を提供することを決定することができる。このように、ユーザによる保有するポイント及びポイント数に基づいて、そのユーザに対する広告効果の高い、個人化された広告を提供することができる。
【0045】
さらに、
図10(a)に示すように、第1のユーザが、自身が保有する、XYZ航空が発行する50000マイルを、ABC航空が発行する49800マイルと交換したい、という取引要求を行い、当該取引が成立した場合、情報取得部131は、第1のユーザのユーザ端末100から、更新されたポイントの基本情報を受信する。第1のユーザの、取引成立後のポイントの内訳は、ABC航空が発行する19800マイル、XYZ航空が発行する50000マイル、DEFホテルが発行する50000ポイント、GHIクレジットカードが発行する20000ポイントとなっているので、広告処理部135は、第1のユーザのポイント情報を参照し、当該ユーザのポイントの更新履歴を基に、当該ユーザが、ABCマイルを増やし、これから旅行に出かけるものと推測し、ホテルに関する広告を提供することを決定することができる。特に、広告データ4000において、「MRHホテル」が、ユーザがABCマイル等の航空会社発行のマイル数を増やし、かつ、そのユーザが、マイル数を所定マイル数(例えば、100000マイル)以上保有している場合に広告を提供するよう設定している場合、広告処理部135は、第1のユーザに対し、「MRHホテル」の広告を提供することを決定することができる。
【0046】
さらに、第1のユーザが、次回サービスにログインしたタイミング等において、情報取得部131が当該ユーザのポイントの基本情報を受信したときに、当該ユーザの保有ポイントの内訳として、ABCマイルが48000に減少していた場合、広告処理部135は、第1のユーザのポイント情報を参照し、当該ユーザが、旅行にいくために、ABC航空の150000マイル相当の航空券を購入したものと推測することができるので、今度は、AIF保険の保険商品を、第1のユーザに提供する広告として決定することができる。
【0047】
図9は、本発明の第一実施形態に係る、広告提供方法の他の一例を示すフローチャートである。
【0048】
図9に示す変形例においては、広告処理部135は、ユーザのポイント情報のほか、行動情報その他の情報を参照し、広告を決定することを特徴とする。
【0049】
まず、ステップS201の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部132は、ユーザデータ1000に含まれるユーザ(「第1のユーザ」という)のポイント情報を参照する。ここで、事前処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、上記タイミングで、ユーザ端末200より、第1のユーザの基本情報(例えば、性別、年齢、住所、職業、年種、家族構成、趣味、嗜好等)、ポイントに関する基本情報(例えば、ポイントを発行する事業者に関する情報、ポイントに関するアカウント情報(保有ポイント数を含む))、及び行動情報(例えば、ポイント取引サービスにログインした日時等)を受信し、各種情報を、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000として、情報の受信日時とともに格納する。
【0050】
次に、ステップS202の処理として、ユーザ情報処理部132は、ユーザデータ1000に含まれる第1のユーザの基本情報を参照する。
【0051】
また、ステップS203の処理として、ユーザ情報処理部132は、ユーザデータ1000に含まれる第1のユーザの行動情報を参照する。なお、ステップS201乃至S203は順序を問わない。
【0052】
続いて、ステップS204の処理として、サーバ端末100の制御部130の広告処理部135は、広告データに含まれる広告情報を参照する。ここで、事前処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、事業者端末300(広告主の端末を含む)より広告情報を受信し、広告情報を、記憶部120の広告データ格納部124に広告データ4000として格納する。
【0053】
続いて、ステップS205の処理として、広告処理部135は、第1ユーザのユーザ端末100に提供する広告を決定する。例えば、上述の通り、
図10(a)に示すように、上記S101の処理で参照した、第1のユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)が保有するポイントの内訳として、ABC航空が発行する150000マイルが含まれ、広告処理部135は、上記S204の処理で参照した広告情報において、例えば、広告ID40001に含まれる詳細情報が、高級車「LXS Car」に関する広告であって、その広告がターゲットとするユーザの保有するポイントの種類が、ABC航空が発行するマイルである場合に(または、ABC航空が発行するマイルのほか、XYZ航空が発行するマイル、DEFカードが発行するポイント等である場合に)、第1のユーザはABC航空のマイルを保有しているので(または、ABC航空が発行するマイルのほか、XYZ航空が発行するマイル、DEFカードが発行するポイント等を保有しているので)、広告処理部135は、第1のユーザに対して提供する広告を「LXS Car」に関する広告として決定することもできるが、本変形例においては、広告処理部135は、第1のユーザの基本情報として、例えば、「東京在住」、「年齢が30歳」であることを参照し、及び/または、行動情報として、第1のユーザのサービスログイン日時が、セッション1において、午前10時であり、次回のセッション2においては、午前10時5分であり、さらに、セッション3においては午後6時であることから、そのユーザが、日中働いているユーザであると推測し、若くて働いていて年収が高い、東京在住のユーザであると推測し、「LXS Car」の広告を提供することを決定することができる。ここで、広告データ4000として、「LXS Car」の広告の詳細情報として、ターゲットとするユーザとして、「ABCマイルを保有するユーザ」、「東京在住」、「30-40代」、「会社員」等の情報を設定しておき、これらの条件とユーザのポイント情報とを比較し、第1のユーザが、広告を提供するためにターゲットとのなるユーザであるとして、広告処理部135は、「LXS Car」の広告を第1のユーザに対して提供することを決定することができる。
【0054】
続いて、ステップS206の処理において、広告処理部135は、ユーザ端末に対して、決定した広告を送信することで、広告を提供する処理を行う。ここで、広告処理部135は、広告データ4000を参照し、ユーザ端末に広告を表示するために必要な素材データを参照し、ユーザ端末に送信するために必要な処理を行う。サーバ端末100から広告表示に必要なデータを受信した、ユーザ端末100は、サービスの取引画面等に、広告(例えば、「LXS Car」の広告)を表示する処理を行うことで、第1のユーザは、広告に触れることができる。
【0055】
図11は、本発明の第一実施形態に係る、広告決定処理の他の一例を説明する図である。
【0056】
図11に示す変形例においては、ユーザに提供する広告として、商品及び/またはサービスに代わり、ユーザに対して、取引または収集するに際して推奨するポイントとしている点を特徴としている。
【0057】
例えば、
図11(a)に示すように、第1のユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)が保有するポイントの内訳として、ABC航空が発行する150000マイルが含まれる場合に、「MRHホテル」の広告を提供する代わりに、MRHホテルが発行するポイントに関する広告を提供することを特徴とする。ここで、ここで、広告処理部135は、参照した広告情報において、例えば、広告ID40001に含まれる詳細情報が、高級ホテル「MRHホテル」のポイントに関する広告であって、その広告がターゲットとするユーザの保有するポイントの種類が、ABC航空が発行するマイルである場合に、第1のユーザはABC航空のマイルを保有しているので、広告処理部135は、第1のユーザに対して提供する広告を「MRHホテル」のポイントに関する広告として決定することができる。ここで、上記広告データの詳細情報において、「ユーザがABCマイルを〇〇マイル以上保有する場合に、広告を提供する」と設定してもよい。特に、第1のユーザは、ABC航空が発行するマイルを150000マイル保有しているので(または、ABC航空が発行するマイルのほか、XYZ航空が発行するマイルを100000マイル、DEFカードが発行するポイントと50000ポイント保有しているので)、ビジネスクラスで出張を良くする人で、経営者または企業の要職についており、年収も高い、と推測することができるので、高級ホテル「MRHホテル」のポイントの広告を提供することによる広告効果が高いと仮定することができる。このように、本変形例によれば、ユーザに提供する広告の内容として、商品やサービスの商材のほか、ポイントとすることもでき、一のユーザに対して、商材やポイントに関する広告を適宜提供することができる。特に、広告処理部135は、ユーザのポイント情報の履歴情報を参照し、ユーザがポイントを消費せずに、ポイントを貯める傾向がある場合に、商品またはサービスに関する広告でなく、ポイントを広告することもできるし、ユーザがポイント交換の取引を頻繁に行う場合に、ポイントを広告として決定することもできる。
【0058】
図12は、本発明の第二実施形態に係る、ポイント取引システムを示すブロック構成図である。
【0059】
本実施形態は、第一実施形態において、ユーザに対して提供された行動に対する当該ユーザの行動に基づき、他のユーザに対して広告を提供する仕組みに関する。より具体的には、ポイント交換のマーケットプレイスのプラットフォームにおいて、コミュニケーション機能を通じて、第1のユーザと第2のユーザが相互に関連する関係にある場合(例えば、第1のユーザと第2のユーザとが友だちである場合、第2のユーザが第1のユーザをフォローしている場合等)に、第1のユーザに対して提供された広告が、第2のユーザに対しても効果的であるとの推測に基づき、当該広告を第2のユーザに対しても提供する、というものである。
【0060】
以下、第二実施形態のうち、第一実施形態においてなされた説明と重複する部分は省略し、第二実施形態において第一実施形態と異なる構成や方法について説明を行う。
【0061】
まず、
図12に示すように、第一実施形態において説明したポイント取引システムの構成に加え、広告の提供を受ける第三のユーザ(以下、「第2のユーザ」という)に関するユーザ端末200CがネットワークNW1に接続されている。
【0062】
図13は、本発明の第二実施形態に係る、サーバ端末100を示す機能ブロック図である。
【0063】
図13に示すように、サーバ端末100の記憶部120は、コミュニケーションデータ格納部125を含むよう構成されている。コミュニケーションデータは、ポイント取引のマーケットプレイスのプラットフォーム上で、ユーザ間のコミュニケーションを図るために必要な情報を含み、例えば、ユーザが、ポイント取引に際して利用するチャット機能、友だち関係やフォロー関係にあるユーザが、友だちやフォローするユーザに関する取引情報、広告情報、商品/サービス購入情報を参照する機能を実現するために必要な情報が含まれる。
【0064】
図14は、本発明の第二実施形態に係る、サーバ端末100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0065】
本実施形態においては、ユーザデータ1000に含まれる行動情報において、サービスログイン日時のほか、ユーザの広告に対する行動情報が含まれる。例えば、ユーザが広告の閲覧有無、閲覧した回数及び日時等の情報、広告のクリック有無、クリックした回数及び日時等の情報、及び広告商品/サービスの購入有無等の行動情報が含まれる。また、本実施形態において、第一実施形態において説明した各種情報のほか、コミュニケーション情報が含まれる。コミュニケーション情報として、例えば、ユーザのプロフィール情報(氏名、ユーザ名、年齢、住所、趣味等)、そのユーザと友だち関係にあるユーザ(友だちユーザ)若しくはフォローするユーザ(フォロワー)に関する情報、コミュニケーション機能を通じて共有された広告情報、メッセージ情報等が含まれる。
【0066】
図15は、本発明の第二実施形態に係る、広告提供方法の一例を示すフローチャートである。
【0067】
まず、ステップS301の処理として、サーバ端末100の制御部130のユーザ情報処理部132は、ユーザ情報処理部132は、ユーザデータ1000に含まれる第1のユーザの行動情報を参照する。ここで、事前処理として、サーバ端末100の制御部130の情報受付部131は、ユーザ端末200より、第1のユーザの行動情報(例えば、ユーザが広告の閲覧有無、閲覧した回数及び日時等の情報、広告のクリック有無、クリックした回数及び日時等の情報、及び広告商品/サービスの購入有無等)、及びコミュニケーション情報(友だち若しくはフォロワー情報)を受信し、各種情報を、記憶部120のユーザデータ格納部121にユーザデータ1000として、情報の受信日時とともに格納する。
【0068】
また、ステップS302の処理として、ユーザ情報処理部132は、ユーザデータ1000に含まれる第1のユーザのコミュニケーション情報を参照する。
【0069】
続いて、ステップS303の処理として、広告処理部135は、第1ユーザのユーザ端末100に提供する広告を決定する。例えば、広告処理部135は、第1のユーザの行動情報を参照し、第一実施形態において提供された広告に対する、当該ユーザの行動、例えば、ユーザが広告の閲覧有無、閲覧した回数及び日時等の情報、広告のクリック有無、クリックした回数及び日時等の情報、及び広告商品/サービスの購入有無等の行動を基に、第1のユーザに対して広告効果の高かった広告を決定することができる。例えば、第1のユーザに対して、「MRTホテル」の広告が提供され、当該ユーザが、その広告に関心を持ち、広告をクリックした場合、その広告を共有対象の広告として決定することができる。ここで、広告として決定する基準として、広告に対する「閲覧有無」、「クリック有無」、及び/または広告対象商品/サービスの「購入有無」、及び/または、閲覧も若しくはクリックの回数等を設定し、広告データまたはコミュニケーションデータとして格納しておくことができる。
【0070】
続いて、ステップS304の処理において、広告処理部135は、他のユーザ端末(例えば、第2のユーザのユーザ端末100C)に対して、決定した広告を送信することで、広告を共有する処理を行う。ここで、広告処理部135は、広告データ4000を参照し、ユーザ端末に広告を表示するために必要な素材データを参照し、ユーザ端末に送信するために必要な処理を行う。サーバ端末100から広告表示に必要なデータを受信した、ユーザ端末100Cは、ユーザのコミュニケーション画面(例えば、第2のユーザのタイムライン)等に、広告(例えば、「MRTホテル」の広告)を表示する処理を行うことで、第2のユーザは、広告に触れることができる。
【0071】
図16に、第2のユーザのユーザ端末100Cに表示される画面例を示す。
【0072】
図16に示すように、第2のユーザのタイムライン上に、第2のユーザがフォローする第1のユーザに関する情報が表示され、例えば、第1のユーザが、「MRTホテル」の広告に対して所定の行動を行ったこと(例えば、予約を行ったこと)を示す情報とともに、「MRTホテル」の広告が表示される。これにより、第2のユーザは、フォローするユーザに情報に関連して「MRTホテル」の広告に触れる機会を得ることができ、広告主は、ターゲットユーザを起点として関係する他のユーザに対しても広告を提供することができ、広告効果の高まる機会を得ることができる。
【0073】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、300 事業者端末、NW1 ネットワーク