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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019266
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/14 20060101AFI20230202BHJP
   F24F 1/0011 20190101ALI20230202BHJP
【FI】
F24F13/14 D
F24F1/0011
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021123874
(22)【出願日】2021-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100131495
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健児
(72)【発明者】
【氏名】酒井 浩一
【テーマコード(参考)】
3L049
3L081
【Fターム(参考)】
3L049BB02
3L081AA02
3L081AA09
3L081AB05
3L081FC02
(57)【要約】
【課題】本開示は、下羽根の上流端とリアガイダとの隙間を無くしつつ、回動部分の磨耗による経年劣化が生じない空気調和機を提供する。
【解決手段】本開示における空気調和機は、空気の取入口と吹出口を有し、取入口から取入れた空気を吹出口から吹出す気流を発生させるファンと、取入口から取入れた空気を熱交換する熱交換器と、ファンの下流に配置され、空気を吹出口へ案内するリアガイダおよびスタビライザと、リアガイダまたはスタビライザの下流において回動可能に設けられ、吹出口から吹出す空気の上下方向の向きを変更する上下風向変更羽根とを有し、リアガイダまたはスタビライザの下流端と上下風向変更羽根の最上流側との隙間をスタビライザまたはリアガイダの一部と共に覆う蓋部を有する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気の取入口と吹出口を有し、前記取入口から取入れた空気を前記吹出口から吹出す気流を発生させるファンと、前記取入口から取入れた空気を熱交換する熱交換器と、前記ファンの下流に配置され、空気を前記吹出口へ案内するリアガイダおよびスタビライザと、前記リアガイダまたは前記スタビライザの下流において回動可能に設けられ、前記吹出口から吹出す空気の上下方向の向きを変更する上下風向変更羽根と、を有する空気調和機であって、前記リアガイダまたは前記スタビライザの下流端と前記上下風向変更羽根の最上流側との隙間を前記スタビライザまたは前記リアガイダの一部と共に覆う蓋部を有することを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
前記蓋部は、前記スタビライザまたは前記リアガイダの一部が稼動する可動スタビライザまたは可動リアガイダであり、上下風向変更羽根が稼動する時は前記可動スタビライザまたは前記可動リアガイダが送風路側に傾動して前記隙間から離れ、上下風向変更羽根が所定の位置に静止すると前記可動スタビライザまたは前記可動リアガイダが前記上下風向変更羽根側に傾動して、前記隙間を覆うことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
【請求項3】
前記可動スタビライザまたは前記可動リアガイダの先端部分と、上下風向変更羽根の送風路側の面の一部とが面接触することを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
【請求項4】
前記可動スタビライザまたは前記可動リアガイダの先端部分の裏面に突起を設け、前記可動スタビライザまたは前記可動リアガイダが前記隙間を覆う際に、前記突起が前記隙間に挿入されるよう構成したことを特徴とする請求項2あるいは3のいずれか一項に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記可動スタビライザまたは前記可動リアガイダの前記上下風向変更羽根と接触する側の面にクッション材を設けたことを特徴とする請求項2~4のいずれか一項に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、冷房運転時に吹出口近傍の結露の発生を抑制する空気調和機を開示する。この空気調和機は、ファンから吹出された空気の流れを吹出口へ案内するリアガイダ、リアガイダに沿って流れてきた空気の流れ方向を制御する下羽根を備え、リアガイダと下羽根の上流端との間に、リアガイダの下流端に連続して位置して下羽根の上流端となる回動部分に嵌り合う軸受部材を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-004452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、経年劣化を防止しつつ、下羽根の上流端となる回動部分とリアガイダとの隙間を恒常的に無くす空気調和機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における空気調和機は、空気の取入口と吹出口を有し、取入口から取入れた空気を吹出口から吹出す気流を発生させるファンと、取入口から取入れた空気を熱交換する熱交換器と、ファンの下流に配置され、空気を吹出口へ案内するリアガイダおよびスタビライザと、リアガイダまたはスタビライザの下流において回動可能に設けられ、吹出口から吹出す空気の上下方向の向きを変更する上下風向変更羽根と、を有し、リアガイダまたはスタビライザの下流端と上下風向変更羽根の最上流側との隙間をスタビライザまたはリアガイダの一部と共に覆う蓋部を有する。
【発明の効果】
【0006】
本開示における空気調和機は、上下風向変更羽根の上流端の隙間の空気の抜けを防止することができ、送風性能を向上させ省エネ性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1の空気調和機における停止時の室内機の構成を示す縦断面図
図2】実施の形態1の空気調和機における暖房時の下向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図3】実施の形態1の空気調和機における冷房時の上向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図4】実施の形態1の空気調和機における最大風量時の上下風向変更羽根姿勢及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図5】実施の形態2の空気調和機における運転状況において上下風向変更羽根の各状態図及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図6】実施の形態2の空気調和機における最大風量時の上下風向変更羽根姿勢及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図7】実施の形態3の空気調和機における停止時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図8】実施の形態3の空気調和機における最大風量時の上下風向変更羽根姿勢及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図9】実施の形態3の空気調和機における暖房時の下向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図10】実施の形態3の空気調和機における冷房時の上向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図11】実施の形態4の空気調和機における停止時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図12】実施の形態4の空気調和機における最大風量時の上下風向変更羽根姿勢及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図13】実施の形態4の空気調和機における暖房時の下向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図14】実施の形態4の空気調和機における冷房時の上向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図15】実施の形態5の空気調和機における停止時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図16】実施の形態5の空気調和機における最大風量時の上下風向変更羽根姿勢及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図17】実施の形態5の空気調和機における暖房時の下向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図18】実施の形態5の空気調和機における冷房時の上向き風向時の上下風向変更羽根及び可動リアガイダ、可動スタビライザの姿勢を示す縦断面図
図19】従来の実施の形態の室内機の斜視図
図20】従来の実施の形態の室内機の縦断面図
図21】従来の実施の形態の室内機の上下風向変更羽根の上端部の拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
【0009】
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0010】
(実施の形態1)
実施の形態1の空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管及び制御配線等により互いに接続された、所謂セパレート型の空気調和機である。室内機と室外機によりヒートポンプが構成されており、室外機にはコンプレッサが設けられている。実施の形態1の空気調和機における室内機は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。
【0011】
図1は、本発明に係る実施の形態1の空気調和機における室内機の運転停止の概略構成を示す縦断面図である。
【0012】
図2は実施の形態1の空気調和機における空調運転時において暖房時の下向き風向時、
図3は実施の形態1の空気調和機における空調運転時において冷房時の上向き風向時、
図4は実施の形態1の空気調和機における空調運転時において最大風量時の各々の上下風向変更羽根である。
【0013】
図1から図4に示すように、室内機1は、空気の取入口となる前面開口部2aと上面開口部2b、および熱交換された空気を吹出す吹出口2cとを有する本体2、及び前面パネル3を備えている。
本体2の内部には、室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ4と、取入れた室内空気を熱交換する熱交換器5と、前面開口部2a及び上面開口部2bからフィルタ4を通して取入れた室内空気を熱交換器5で熱交換して吹出口2cから室内に吹出すための気流を発生させる貫流ファンであるファン6が設けられている。
また、室内機1の本体2において、ファン6の下流側から吹出口2cの上流側に至る通風路10は、ファン6の下流側に配置されて空気の流れを案内するリアガイダ7と、このリアガイダ7に対向して配置されたスタビライザ11と、本体2の両側壁(図示せず)とで形成されている。
吹出口2cには、当該吹出口2cを開閉するとともに、空気の吹出し方向を上下方向に変更することができる上下風向変更手段である上下風向変更羽根8(8a、8b)が設けられている。
吹出口2cの内部または上下風向変更羽根8周りの空気の吹出し方向を左右に変更することができる左右風向変更手段である左右風向変更羽根9が設けられている。
さらに、リアガイダ7及びスタビライザ11の吹出し部には、それぞれ可動リアガイダ7m及び可動スタビライザ11mが弾性体材料で形成され、上下風向変更羽根の回転面(上下風向変更羽根の上流端近傍の回転軸と略平行な円筒面。以下同。)の隙間(隘路)を覆いかぶせる蓋のように変形する。これによって、隙間(隘路)から流れ込む漏れ流れを防止して、送風性能を向上させる。図1では、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mがしなり変形して、隙間(隘路)に蓋をしている状態を表している。
【0014】
図2は、暖房運転時の下向き風向時に上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、隙間(隘路)に蓋をするようにしなり変形した状態図である。
【0015】
図3は、冷房運転時の上向き風向時に、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、隙間(隘路)に蓋をするようにしなり変形した状態図である。
【0016】
図4は、空調運転の最大風量時に、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、隙間(隘路)に蓋をするようにしなり変形した状態図である。
【0017】
図2から図4に示すように、空調運転時のいずれの状態においても上下風向変更羽根8a、8bが稼動する回転面の隙間(隘路)に蓋をして、送風路側からの漏れ流れを抑制して送風性能を向上させることができる。
【0018】
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2の空気調和機における室内機の運転状況において、上下風向変更羽根8a、8bが稼動している状態を示したものである。
可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mは、各回転中心7c、11cを支点にして回転可動できる機構である。その場合の可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、各回転中心7c、11cを支点にして送風路側に回転移動する。すなわち、上下風向変更羽根8a、8bと可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、干渉することがなく上下風向変更羽根8a、8bを所定の風向姿勢に設定することができる。
【0019】
図6は、空気調和機における室内機の運転状況において、最大風量時の状態に上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態を示したものである。上下風向変更羽根8a、8bが稼動後、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、回転面の隙間(隘路)を送風路側から覆いかぶさるように蓋をして、漏れ流れを抑制して送風性能を向上させる。
【0020】
運転時においてファン回転数が小さいとき可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、通風路10を縮小するように稼動する。
運転時においてファン回転数が中間程度とき可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、通風路10をわずかに縮小するように稼動する。
運転時においてファン回転数が最大のとき、図6に示すように可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mは、最大風路を確保するようにリアガイダ7とスタビライザ11に沿うように配置される。
このように、ファン回転数に対応させて、可動スタビライザ11m及び可動リアガイダ7mを稼動させて最適な通風路を形成して性能向上を図る。
【0021】
また、フィルタ4にゴミ・埃が堆積したときに風量が小さいと、バサバサという断続的異常音が発生する傾向にある。その時、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mにより通風路10を縮小させて静圧を向上させ安定した流れ場を形成し、前記断続的異常音の発生を防止することができる。
【0022】
(実施の形態3)
図7は、本発明に係る実施の形態3の空気調和機における室内機の運転停止において、上下風向変更羽根8a、8b、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mの配置を示したものである。
【0023】
図8は、空気調和機における室内機の運転状況において、最大風量時の状態に上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状況を示したものである。
【0024】
上下風向変更羽根8aが稼動するための隙間(隘路)を形成する回転面8a-Lが、回転中心8a-cを同心とする断面円弧形状をなす。また、可動リアガイダ7mの先端裏面7tが、回転中心8a-cを同心とする断面円弧形状をなす。
【0025】
このようにすることにより、回転面8a-Lと先端裏面7tが面接触することにより、回転面の隙間(隘路)を蓋で強く封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させる。
【0026】
上下風向変更羽根8bが稼動するための隙間(隘路)を形成する回転面8b-Lが、回転中心8b-cを同心とする断面円弧形状をなす。また、可動スタビライザ11mの先端裏面11tが、回転中心8b-cを同心とする断面円弧形状をなす。
【0027】
このようにすることにより、回転面8b-Lと先端裏面11tが面接触することにより、回転面の隙間(隘路)を蓋で強く封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させる。
【0028】
図9は、空調運転時において暖房時の下向き風向時、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、隙間(隘路)に蓋をするように封鎖して、漏れ流れを抑制して送風性能を向上させる。
【0029】
上下風向変更羽根8aが稼動するための隙間(隘路)を形成する回転面8a-Lが、回転中心8a-cを同心とする断面円弧形状をなす。また、可動リアガイダ7mの先端裏面7tが、回転中心8a-cを同心とする断面円弧形状をなす。
【0030】
このようにすることにより、回転面8a-Lと先端裏面7tが面接触することにより、回転面の隙間(隘路)を蓋で強く封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させる。
【0031】
図10は、空調運転時において冷房時の上向き風向時、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mが、隙間(隘路)に蓋をするように封鎖して、漏れ流れを抑制して送風性能を向上させる。
【0032】
上下風向変更羽根8bが稼動するための隙間(隘路)を形成する回転面8b-Lが、回転中心8b-cを同心とする断面円弧形状をなす。また、可動スタビライザ11mの先端裏面11tが、回転中心8b-cを同心とする断面円弧形状をなす。
【0033】
このようにすることにより、回転面8b-Lと先端裏面11tが面接触することにより、回転面の隙間(隘路)を蓋で強く封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させる。
【0034】
(実施の形態4)
図11は、本発明に係る実施の形態4の空気調和機における室内機の運転停止において、上下風向変更羽根8a、8b、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mの配置を示したものである。
【0035】
図12は、空気調和機における室内機の運転状況において、最大風量時の状態に上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状況を示したものである。
【0036】
上下風向変更羽根8aが稼動するための隙間(隘路)を、可動リアガイダ7mの先端裏面の突起7coで送風路側から差し込むように蓋をする。
【0037】
上下風向変更羽根8bが稼動するための隙間(隘路)を、可動スタビライザ11mの先端裏面の突起11coで送風路側から差し込むように蓋をする。
【0038】
このように、隙間(隘路)を蓋で強く封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させることができる。
【0039】
図13は、空調運転時において暖房時の下向き風向時、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mの先端裏面に装着している突起7co、突起11coを隙間(隘路)で差し込むように蓋をして封鎖し、漏れ流れを抑制して送風性能を向上させる。
【0040】
図14は、空調運転時において冷房時の上向き風向時、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mの先端裏面に装着している突起7co、突起11coを隙間(隘路)で差し込むように蓋をして封鎖し、漏れ流れを抑制して送風性能を向上させる。
【0041】
(実施の形態5)
図15は、本発明に係る実施の形態5の空気調和機における室内機の運転停止において、上下風向変更羽根8a、8b、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mの配置を示したものである。
【0042】
図16は、空気調和機における室内機の運転状況において、最大風量時の状態に上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状況を示したものである。
【0043】
上下風向変更羽根8aが稼動するための隙間(隘路)を、可動リアガイダ7mの先端裏面に軟性の弾性体7sが備えられ、送風路側から押さえ込むように蓋をする。
【0044】
上下風向変更羽根8bが稼動するための隙間(隘路)を、可動スタビライザ11mの先端裏面に軟性の弾性体11sが備えられ、送風路側から押さえ込むように蓋をする。
【0045】
このように、隙間(隘路)を広く面接触で封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させることができる。
【0046】
図17は、空調運転時において暖房時の下向き風向時、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mの先端裏面に装着している軟性の弾性体7s、弾性体11sが備えられ、送風路側から押さえ込むように蓋をする。
【0047】
このように、隙間(隘路)を広く面接触で封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させることができる。
【0048】
図18は、空調運転時において冷房時の上向き風向時、上下風向変更羽根8a、8bが稼動した状態において、可動リアガイダ7m、可動スタビライザ11mの先端裏面に装着している軟性の弾性体7s、11sが備えられ、送風路側から押さえ込むように蓋をする。
【0049】
このように、隙間(隘路)を広く軟性の弾性体で面接触で封鎖できるので、漏れ流れをより強く抑制して送風性能を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本開示は、上下風向変更羽根を稼動させるために必要な隙間(隘路)による漏れ流れを抑制して送風性能を向上させ、空気調和機として省エネ、低騒音化を図れるので、業務用及び一般家庭等で使用される空気調和機に適用可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 室内機(筐体)
2 本体
2a 前面開口部
2b 上面開口部
2c 吹出口
3 前面パネル
4 フィルタ
5 熱交換器
6 ファン
7 リアガイダ
7m 可動リアガイダ
7c 回転支持(リアガイダ)
7t 先端裏面
7co突起
7s 軟性の弾性体
8 上下風向変更羽根
8a 下羽根(第1の羽根)
8b 上羽根(第2の羽根)
9 左右風向変更羽根
10 通風路
11 スタビライザ
11m 可動スタビライザ
11c 回転支持(スタビライザ)
11t 先端裏面
11co突起
11s 軟性の弾性体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21