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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019556
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】地盤調査方法
(51)【国際特許分類】
   E21B 49/02 20060101AFI20230202BHJP
   E21B 7/136 20060101ALI20230202BHJP
【FI】
E21B49/02
E21B7/136
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021124353
(22)【出願日】2021-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】393030899
【氏名又は名称】アジア海洋株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】岡村 章
(72)【発明者】
【氏名】鳥井 正志
(72)【発明者】
【氏名】海老海 逸郎
【テーマコード(参考)】
2D129
【Fターム(参考)】
2D129AA01
2D129AB26
2D129BA05
(57)【要約】
【課題】固い地盤に突き当たってもコーンプローブを取り付けたロッドや掘削ビットを取り付けたロッドの回収や設置を繰り返す必要がないようにする。
【解決手段】
CPTロッド50の先端に取り付けたコーンプローブ51を海底201の地盤200に所定の速度で貫入してCPT調査をする工程と、先端に掘削ビット56が設けられ、CPTロッド50を挿通し、CPTロッド50と独立して回転駆動することができる中空の掘削ロッド55によって、CPTロッド50及びコーンプローブ51の軸の周囲の地盤200を掘削する工程とを含み、CPT調査をする工程が、海底201の地盤200に存在する固い地盤210によってコーンプローブ51の貫入が阻まれて中断したときには、掘削する工程が、CPTロッド50及びコーンプローブ51の軸の周囲の固い地盤210を取り除き、コーンプローブ51の貫入抵抗を低減させてからCPT調査の工程を再開する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤をCPTにより調査する地盤調査方法であって、
CPTロッドの先端に取り付けたコーンプローブを地盤に所定の速度で貫入してCPT調査をする工程と、
先端に掘削ビットが備えられ、前記CPTロッドを挿通し、前記CPTロッドと独立して回転駆動することができる中空の掘削ロッドによって、前記CPTロッド及び前記コーンプローブの軸の周囲の地盤を掘削する工程と
を含み、
前記CPT調査をする工程が、地盤に存在する固い地盤によって前記コーンプローブの貫入が阻まれて中断したときには、前記掘削する工程が、前記CPTロッド及び前記コーンプローブの軸の周囲の前記固い地盤を取り除き、前記CPTロッド及び前記コーンプローブの貫入抵抗を減少させてから前記CPT調査の工程を再開する方法。
【請求項2】
前記固い地盤によって前記CPT調査をする工程が中断したときには、前記掘削する工程は、前記CPTロッド及び前記コーンプローブの貫入抵抗を減少させるように前記CPTロッド及び前記コーンプローブの周囲の前記固い地盤を取り除く請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記固い地盤によって前記CPT調査をする工程が中断したときには、前記掘削する工程は、前記固い地盤を前記コーンプローブより深くまで取り除く請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記固い地盤によって前記CPT調査をする工程が中断したときには、前記CPTロッドは、前記CPT調査をする工程が再開されるまで前記コーンプローブが地盤に貫入した状態で留置される請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記CPTロッド及び前記掘削ロッドは、海水面上に設けられた作業床から海底の地盤に向けて進められ、前記CPTロッド及び前記掘削ロッドは前記作業床に設置されたCPT押込機及び掘削駆動機によってそれぞれ駆動される請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記作業床は、前記CPTロッド及び前記掘削ロッドを独立して駆動できるように、第1層に前記掘削駆動機を設置し、第2層に前記CPT押込機を設置した2層構造を含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記CPTロッド及び前記掘削ロッドは、前記作業床において定尺のロッドを接続することによって延長することができる請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記CPTロッド及び前記掘削ロッドは、前記作業床と前記海底との間に延びるガイド管に挿通されて前記作業床から前記海底に導かれる請求項5から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記CPTロッド及び前記掘削ロッドを挿通することができ、前記ガイド管に挿通されるケーシングロッドを前記作業床から前記海底の地盤まで到達させる工程をさらに含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ケーシングロッドは、前記掘削ロッドによる掘削により取り除いた前記海底の地盤を泥水と一緒に中空の内部を通して前記作業床まで導く請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ケーシングロッドは、先端に掘削ビットを備え、前記掘削駆動機による回転駆動により海底の地盤を掘削することができる請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記ケーシングロッドは、前記作業床において定尺のロッドを継ぎ足すことによって延長することができる請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記作業床は、前記海底に設置されて海上まで達する櫓に設けられた請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記ガイド管は、前記櫓によって支持された請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記作業床は、自己昇降式作業台船に設置された請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コーン貫入試験(cone penetration test:CPT)により地盤を調査する地盤調査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地盤を調査するために先端にコーンプローブを取り付けたロッドを一定の速度で地盤に押し込んで貫入抵抗力を測定するコーン貫入試験(CPT)が実施されている(CPTについては、非特許文献1を参照。)。CPTは、海底の地盤の調査にも利用され、櫓によって支持された作業床や自己昇降式作業台船(self-elevating platform:SEP)から海底の地盤に先端にコーンプローブを取り付けたロッドを押し込む技術が提供されている(櫓及びSEPについては、例えば特許文献1及び2を参照。)。
【0003】
コーンプローブを取り付けたロッドを地盤に押し込んでいるときに、コーンプローブが貫入できないような固い地盤に突き当たることがあった。このような場合には、一旦、コーンプローブを取り付けたロッドを地上に回収し、ロッドの先端をコーンプローブから掘削ビットに付け替え、コーンプローブによって形成した孔に掘削ビットを取り付けたロッドを入れて固い地盤を掘削して取り除いていた。その後で、掘削ビットを取り付けたロッドを地上に回収し、ロッドの先端を掘削ビットからコーンプローブに付け替え、掘削ビットによって形成した掘削孔にコーンプローブを取り付けたロッドを入れて掘削した深さにコーンプローブを設置し、CPTによる調査を再開していた。
【0004】
掘削ビットを取り付けたロッドによる掘削作業のときにはコーンプローブを地上に回収しているが、掘削作業の完了後にも掘削ビットを取り付けたロッドを孔内に残し、掘削した深さにコーンプローブを設置してCPT調査を再開する方法も提供されている。この方法でも、掘削作業を行う度にコーンプローブを地上に回収している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭50-78002号公報
【特許文献2】実開昭60-195324号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】JIS A 1220:2013 機械式コーン貫入試験方法
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
コーンプローブが固い地盤に突き当たって貫入が妨げられたときには、固い地盤を1~2m程度の深さにわたり取り除き、その都度地盤の固さを測定していた。その場合、1~2mを掘削する度にCPTによる調査を行うことになり、CPTによる調査の都度コーンプローブ、ロッド等の設置及び回収を繰り返す必要があった。
【0008】
海底の地盤を調査する場合にも、コーンプローブが固い地盤に突き当たって貫入が妨げられたときには、固い地盤を1~2m程度の深さにわたり取り除き、その都度地盤の固さを測定していた。その場合も1~2mを掘削する度にCPTによる調査を行うことになり、CPTによる調査の都度、水深及び地盤の掘削深さ分にわたりコーンプローブの設置及び回収を繰り返す必要があった。また、CPTにより調査を行うときに掘削ビットと掘削ビットを取り付けたロッドを回収する方法では、定尺の鋼管を接続して構成されたロッドの延長及び回収の作業を繰り返す必要があった。
【0009】
この発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、地盤をCPTにより調査するときにコーンプローブが貫入できないような固い地盤に突き当たってもコーンプローブを取り付けたロッドや掘削ビットを取り付けたロッドの回収や設置を繰り返し行う必要がないような地盤調査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述の課題を解決するために、この出願に係る地盤調査方法は、地盤をCPTにより調査するものあって、CPTロッドの先端に取り付けたコーンプローブを地盤に所定の速度で貫入してCPT調査をする工程と、先端に掘削ビットが備えられ、CPTロッドを挿通し、CPTロッドと独立して回転駆動することができる中空の掘削ロッドによって、CPTロッド及びコーンプローブの軸の周囲の地盤を掘削する工程とを含んでいる。CPT調査をする工程が、地盤に存在する固い地盤によってコーンプローブの貫入が阻まれて中断したときには、掘削する工程が、CPTロッド及び前記コーンプローブの軸の周囲の固い地盤を取り除き、CPTロッド及びコーンプローブの貫入抵抗を減少させてからCPT調査の工程を再開するものである。また、この発明は比較的固い地盤が長く続き、CPTロッドとコーンプローブの地盤貫入抵抗が大きくなり、CPT調査が中断した時にも同様に対応ができる。
【0011】
固い地盤によってCPT調査をする工程が中断したときには、掘削する工程は、CPTロッド及びコーンプローブの貫入抵抗を減少させるようにCPTロッド及びコーンプローブの周囲の固い地盤を取り除いてもよい。固い地盤によってCPT調査をする工程が中断したときには、掘削する工程は、固い地盤をコーンプローブより深くまで取り除いてもよい。固い地盤によってCPT調査をする工程が中断したときには、CPTロッドは、CPT調査をする工程が再開されるまでコーンプローブが地盤に貫入した状態で留置されてもよい。
【0012】
CPTロッド及び掘削ロッドは、海水面上に設けられた作業床から海底の地盤に向けて進められ、CPTロッド及び掘削ロッドは作業床に設置されたCPT押込機及び掘削駆動機によってそれぞれ駆動されてもよい。作業床は、CPTロッド及び掘削ロッドを独立して駆動できるように、第1層に掘削駆動機を設置し、第2層にCPT押込機を設置してもよい。CPTロッド及び掘削ロッドは、作業床において定尺のロッドを接続することによって延長することができてもよい。CPTロッド及び掘削ロッドは、作業床と海底との間に延びるガイド管に挿通されて作業床から海底に導かれてもよい。
【0013】
CPTロッド及び掘削ロッドを挿通することができ、ガイド管に挿通されるケーシングロッドを作業床から海底の地盤まで到達させる工程をさらに含んでもよい。ケーシングロッドは、掘削ロッドによる掘削により取り除いた海底の地盤を泥水と一緒に中空の内部を通して作業床まで導いてもよい。ケーシングロッドは、先端に掘削ビットを備え、掘削駆動機による回転駆動により海底の地盤を掘削することができてもよい。ケーシングロッドは、作業床において定尺のロッドを継ぎ足すことによって延長することができてもよい。
【0014】
作業床は、海底に設置されて海上まで達する櫓に設けられてもよい。ガイド管は、櫓によって支持されてもよい。作業床は、自己昇降式作業台船に設置されてもよい。
【発明の効果】
【0015】
この発明によると、地盤をCPTにより調査するときに固い地盤があることによりコーンプローブを貫入できなくなりCPT調査を中断した場合でも、コーンプローブを取り付けたロッドや掘削ビットを取り付けたロッドの回収や設置を繰り返し行う必要なく調査を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】海底地盤調査装置の概略的な構成を示す図である。
図2】海底地盤調査装置に用いるロッドの断面図である。
図3】海底地盤調査方法における固い地盤を掘削する態様を示す図である。
図4】掘削ロッドによりCPTロッドの周囲を掘削する工程を示す図である。
図5】掘削ロッドによりCPTロッドの先端より深くまで掘削する工程を示す図である。
図6】変形例の海底地盤調査装置の概略的な構成を示す図である。
図7】変形例の海底地盤調査装置に用いるロッドの断面図である。
図8】変形例の海底地盤調査方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本実施の形態の地盤調査方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態では、海底に設置した櫓によって支持された海水面上の作業床からコーンプローブを先端に取り付けたロッドを一定の速度で地中に貫入しながら深度別の貫入抵抗力を測定するコーン貫入試験(CPT)により海底の地盤を調査することを想定している。
【0018】
図1は、本実施の形態の地盤調査方法を実施するための海底地盤調査装置10の概略的な構成を示す図である。海底地盤調査装置10は、海底201に設置された架台11と、架台11によって支持され海水面上まで延びる櫓12と、櫓12によって海水面上に支持された作業床20とを有している。架台11は、鋼製又はコンクリート製の構造部材によって構成され、底部は海底に着座し、上部に取り付けられた櫓12を支持している。櫓12は鋼製の構造部材によって構成され、架台11の上部から海水面上まで鉛直方向に延びている。作業床20は、櫓12の頂部によって支持され、海水面から波による影響を受けないように海水面から所定の高さを確保して設けられている。
【0019】
櫓12には、作業床20の直下から海底201まで鉛直方向に延びる鋼管によるガイド管16が取り付けられている。ガイド管16は、掘削ビット56が先端に取り付けられた鋼管による掘削ロッド55を挿通して作業床20から海底201まで導いている。掘削ロッド55は、海底201の地盤200に貫入されるコーンプローブ51が先端に取り付けられた鋼管によるCPTロッド50を挿通している。掘削ロッド55の先端に取り付けられた掘削ビット56は、CPTロッド50を挿通できるように中空のドーナツ状の形状を有している。
【0020】
図2は、海底地盤調査装置10で用いられるCPTロッド50等の断面図である。図2(a)は架台11の深さにおける切断線IIA-IIAによる断面であり、図2(b)は海底201の地盤200中で掘削ロッド55の先端に取り付けられた掘削ビット56まで達しない深さにおける切断線IIB-IIBによる断面である。図2(a)に示すように、ガイド管16には、掘削ロッド55が挿通され、掘削ロッド55にはさらにCPTロッド50が挿通されている。図2(b)に示す海底201の地盤200中では、掘削ロッド55にCPTロッド50が挿通されている。
【0021】
再び図1を参照すると、作業床20は2層構造を有し、櫓12の頂部に設けられた第1層21においてガイド管16の直上には、ガイド管16に挿通されて海底201の地盤200に達する掘削ロッド55を把持し、回転駆動して推進するための掘削駆動機25が設けられている。掘削ロッド55は作業床20の直下で開口するガイド管16の上端から突き出し、その上端は掘削駆動機25を超える高さに達している。掘削ロッド55は定尺の鋼管を接続して構成され、作業床20において接続して延長したり、取り外して回収したりすることができる。
【0022】
第1層21の上層になる第2層22において、ガイド管16及び掘削ロッド55の直上にはガイド管16及び掘削ロッド55に挿通されて海底の地盤200に達するCPTロッド50を把持し、CPTロッド50の先端に取り付けられたコーンプローブ51が海底201の地盤200に貫入されるように押し込むためのCPT押込機27が設けられている。CPTロッド50は第1層21において開口する掘削ロッド55の上端から突き出してその上端はCPT押込機27を超える高さに達している。CPTロッド50も定尺の鋼管を接続して構成され、作業床20において接続して延長したり、取り外して回収したりすることができる。作業床20には、CPTロッド50や掘削ロッド55を延長又は回収する作業のために、定尺の鋼管を吊り下げることができるクレーンが備えられていてもよい。
【0023】
図3は、本実施の形態の海底地盤調査方法の態様を示す図である。図3(a)に示す第1の態様において、ガイド管16及び掘削ロッド55に挿通されて海底201の地盤200に導かれたCPTロッド50は、先端に取り付けられたコーンプローブ51が所定の速度で地盤に貫入するように作業床20のCPT押込機27によって深さ方向に押し込まれている。海底201の地盤200には、海底201から所定の深さに固い地盤210が存在している。この固い地盤210は、CPTロッド50及びコーンプローブ51の貫入抵抗が増加してコーンプローブ51が少し貫入する程度の固さである。
【0024】
このような固い地盤210によりCPTロッド50及びコーンプローブ51の貫入抵抗が増加し、CPTによる調査が阻まれたときには、先端に掘削ビット56が取り付けられた掘削ロッド55を作業床20の掘削駆動機25によって回転駆動して推進し、CPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の固い地盤210を掘削により取り除く。固い地盤210を掘削により取り除いている間、CPTロッド50は掘削を開始する前の深さで固い地盤210に留置されている。掘削によりCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の固い地盤210を取り除き、CPTロッド50及びコーンプローブ51の貫入抵抗が減少すると、所定の速度でコーンプローブ51を固い地盤210に貫入することが可能になり、CPTによる調査を再開することができる。
【0025】
コーンプローブ51が少し貫入する程度の固い地盤210によってCPTによる調査が再び阻まれたときには、掘削ビット56によってCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の固い地盤210を掘削により取り除いてCPTロッド50及びコーンプローブ51の貫入抵抗を減少させる操作を繰り返す。このような操作を繰り返すことによって、固い地盤210の厚い層が存在しても、CPTによる調査を継続することができる。
【0026】
図3(b)に示す第2の態様においても、ガイド管16及び掘削ロッド55に挿通されて海底201の地盤200に導かれたCPTロッド50は、先端に取り付けられたコーンプローブ51が所定の速度で地盤に貫入するように作業床20のCPT押込機27によって深さ方向に押し込まれている。海底201の地盤200には、海底201から所定の深さに固い地盤210が存在している。この固い地盤210は、コーンプローブ51が貫入できないような固さである。
【0027】
このような固い地盤210によりコーンプローブ51の貫入ができず、CPTによる調査が阻まれたときには、先端に掘削ビット56が取り付けられた掘削ロッド55を作業床20の掘削駆動機25によって回転駆動して推進し、CPTロッド50及びコーンプローブ51の軸の周囲の地盤200及び固い地盤210をCPTロッド50より所定の深さまで取り除く。固い地盤210を掘削により取り除いている間、CPTロッドはCPT押込み機27によって把持されており、掘削を開始する前の深さに留置されている。
【0028】
掘削ビット56によって固い地盤210を所定の深さまで取り除いた後で、掘削ロッド55によって形成された掘削孔にCPTロッド50を入れ、掘削した深さまでコーンプローブ51を進める。掘削により固い地盤210を貫通し、コーンプローブ51が固い地盤210を通り抜けていると、所定の速度でコーンプローブ51を地盤200に貫入することが可能になり、CPTによる調査を再開することができる。掘削によっても固い地盤210を貫通していないときには、依然として固い地盤210によりコーンプローブ51の貫入ができない。このような場合には、掘削ビット56によってCPTロッド50及びコーンプローブ51の軸の周囲の固い地盤210をコーンプローブ51より所定の深さまで取り除き、コーンプローブ51を掘削した深さまで進める操作を繰り返す。このような操作を繰り返すことによって、固い地盤210の厚い層が存在しても、CPTによる調査を継続することができる。
【0029】
図4は、本実施の形態の海底地盤調査方法において掘削ビット56によりCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲を掘削する工程を示す図である。このようなCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の掘削は、図3(a)に示した第1の態様に対応している。図4においては、図1に示した海底地盤調査装置10の架台11、櫓12及びガイド管16を省略し、作業床20の構成は掘削駆動機25及びCPT押込機27のみを示している。また、図4においては、図1とは深さ方向のスケールも変更されている。
【0030】
図4(a)に示すように、図示しない作業床20に設けられたCPT押込機27によってコーンプローブ51が先端に取り付けられたCPTロッド50を海底201の地盤200に所定の速度で押し込むCPT調査が行われている。CPTロッド50は、作業床20で定尺の鋼管を接続して延長することができる。海底201から所定の深さに固い地盤210が存在したため、CPTロッド50はこの固い地盤210に突き当り、CPTロッド50の貫入が妨げられている。固い地盤210は、CPTロッド50の先端に取り付けられたコーンプローブ51が少し貫入できるような固さであり、CPTロッド50が比較的固い地盤にある程度貫入している場合をも想定している。
【0031】
CPTロッド50の貫入が固い地盤210によって妨げられたたため掘削ロッド55を掘削駆動機25によって回転駆動して推進する。掘削ロッド55もCPTロッド50と同様に、作業床20で定尺の鋼管を接続して延長することができる。掘削ロッド55の先端には掘削ビット56が取り付けられているため、掘削ロッド55の回転駆動によってCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の地盤200を掘削して取り除くことができる。
【0032】
図4(b)に示すように、掘削ロッド55が掘削により海底201の地盤200中を進み、これに従い掘削ロッド55を延長する必要が生じることがある。このような場合には、CPTロッド50を把持するCPT押込機27の把持を開放して、CPT押込機27の間に掘削ロッド55を延長するための定尺の鋼管が通過できるようにする。そして、定尺の鋼管をCPTロッド50の上端からCPTロッド50を挿通して掘削ロッド55の上端に継ぎ足し、接続することによって掘削ロッド55を延長する。必要な掘削ロッド55の延長を終えると、再びCPT押込機27がCPTロッド50を把持するようにする。
【0033】
図4(c)に示すように、掘削駆動機25は掘削ロッド55を把持して回転駆動して推進する。掘削ロッド55の先端には掘削ビット56が取り付けられているため、掘削ロッド55の回転により掘削ロッド55が挿通するCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の地盤200を掘削して取り除くことができる。掘削ビット56がCPTロッド50の先端に取り付けられたCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の地盤200を掘削により取り除くと、CPTロッド50及びコーンプローブ51の貫入抵抗が減少し、所定の速度でコーンプローブ51を地盤200に貫入できるようになる。
【0034】
図5は、掘削ビット56によりコーンプローブ51より深くまで掘削する工程を示す図である。このようなコーンプローブ51より深くまでの掘削は、コーンプローブ51が貫入できないような固い地盤210をコーンプローブ51より深くまで取り除いた図3(b)に示した第2の態様に対応している。図5においては、図4と同様に、図1に示した海底地盤調査装置10の架台11、櫓12及びガイド管16を省略し、作業床20の構成は掘削駆動機25及びCPT押込機27のみ示している。図5においては、図1から深さ方向のスケールも変更されている。
【0035】
図5(a)に示すように、図示しない作業床20に設けられたCPT押込機27によってコーンプローブ51が先端に取り付けられたCPTロッド50を海底201の地盤200に所定の速度で押し込むCPT調査が行われている。CPTロッド50は、作業床20で定尺の鋼管を接続して延長することができる。海底201から所定の深さに固い地盤210が存在したため、コーンプローブ51にこの固い地盤210に突き当り、CPTロッド50の貫入が妨げられている。固い地盤210は、CPTロッド50の先端に取り付けられたコーンプローブ51が貫入できないような固さである。
【0036】
CPTロッド50が固い地盤210によって貫入できないため掘削ロッド55を掘削駆動機25によって回転駆動して推進する。掘削ロッド55もCPTロッド50と同様に、作業床20で定尺の鋼管を接続して延長することができる。掘削ロッド55の先端には掘削ビット56が取り付けられているため、掘削ロッドの回転駆動によってCPTロッド50の軸の周囲の固い地盤210を掘削し、コーンプローブ51より所定深さまで固い地盤210を取り除くことができる。
【0037】
掘削により掘削ロッド55が進むと、掘削ロッド55を延長することが必要になる。そのためには、掘削駆動機25による掘削ロッド55の回転駆動をひとまず停止する。続いて、図5(b)に示すように、CPT押込機27によりCPTロッド50を押込み、コーンプローブ51が掘削ビット56によって掘削した孔の底部に着底するようにする。
【0038】
図5(b)に続いて図5(c)に示すように、CPT押込機27による把持を解放して、CPT押込機27を掘削ロッド55の延長するための定尺の鋼管が通過できるようにする。CPT押込機27による把持を解放しても、コーンプローブ51は先端が掘削ビット56によって掘削された孔の底部によって支持されているため落下することはない。そして、定尺の鋼管をCPTロッド50の上端からCPTロッド50を挿通して掘削ロッド55の上端に継ぎ足し、接続することによって掘削ロッド55を延長する。
【0039】
図5(d)に示すように、掘削ロッド55の延長を終えると、再びCPT押込機27がCPTロッド50を把持するようにする。続いて図5(e)に示すように、掘削駆動機25で掘削ロッド55を回転駆動して掘削を再開する。掘削により、コーンプローブ51より所定深さまで固い地盤210を取り除く。掘削ロッド55を延長する必要が生じた場合には、上述と同様に掘削ロッド55に定尺の鋼管を接続する工程を繰り返すことができる。
【0040】
本実施の形態の海底地盤調査方法によると、海底201の地盤200をCPTにより調査するときにコーンプローブ51の貫入が阻まれるような固い地盤210に突き当たっても、コーンプローブ51を取り付けたCPTロッド50や掘削ビット56を取り付けた掘削ロッド55の回収や設置を繰り返し行う必要なく調査を継続することができる。
【0041】
このため、本実施の形態の海底地盤調査方法によると、調査期間が短縮できるので、支援船の使用日数の短縮による費用削減及び調査作業人件費、調査機器リース費用の削減ができる。また、調査期間が短縮できるため、海象の急変などには対応しやすくなり、調査の安全性が向上する。さらに、固い地盤210に遭遇した場合での、CPTによる調査から地盤の掘削排除への作業変更が迅速にでき、必要に応じて掘削ピッチを短くして、その都度CPT調査により掘削地盤の強度を確認が素早くできる。これにより、固い地盤でもほぼ連続的に地盤調査ができる。
【0042】
なお、本実施の形態の海底地盤調査方法は、櫓12に支持された海水面上の作業床20について説明したが、これに限定されない。例えば、作業床20は、自己昇降式作業台船(SEP)に設置してもよい。また、本実施の形態においては、海底地盤調査方法について説明したが、これに限定されない。本実施の形態は、海底地盤調査方法に限らず、陸上の地盤調査方法にも適用することができる。この場合、作業床20は地上に設けることになり、作業床20と海底201とを結んでいたガイド管16は不要になる。
【0043】
図6は、変形例の海底地盤調査装置110の概略的な構成を示す図である。変形例の海底地盤調査装置110は、図1に示した海底地盤調査装置10とは、掘削ロッド55を挿通し、ガイド管16に挿通されるケーシングロッド57をさらに有する点において相違している。変形例の海底地盤調査装置110における他の構成は、図1に示した海底地盤調査装置10と同様であるので、対応する部材には共通する参照番号を付して対応関係を明らかにする。
【0044】
変形例の海底地盤調査装置110は、海底201に設置された架台11と、架台11によって支持され海水面上まで延びる櫓12と、櫓12によって海水面上に支持された作業床20とを有している。架台11は、鋼製又はコンクリート製の構造部材によって構成され、底部は海底に着座し、上部に取り付けられた櫓12を支持している。櫓12は、鋼製の構造部材によって構成され、架台11の上部から海水面上まで鉛直方向に延びている。作業床20は、櫓12の頂部によって支持され、海水面から波による影響を受けないように海水面から所定の高さを確保して設けられている。
【0045】
櫓12には、作業床20の直下から海底201まで鉛直方向に延びる鋼管によるガイド管16が取り付けられている。ガイド管16は、掘削ビット58が先端に取り付けられたケーシングロッド57を挿通して作業床20から海底201まで導いている。ケーシングロッド57は、掘削ビット56が先端に取り付けられた鋼管による掘削ロッド55を挿通している。ケーシングロッド57の先端に取り付けられた掘削ビット58は、掘削ロッド55を挿通できるように中空のドーナツ状の形状を有している。掘削ロッド55は、さらに海底201の地盤200に貫入されるコーンプローブ51が先端に取り付けられた鋼管によるCPTロッド50を挿通している。掘削ロッド55の先端に取り付けられた掘削ビット56は、CPTロッド50を挿通できるように中空のドーナツ状の形状を有している。
【0046】
図7は、変形例の海底地盤調査装置110で用いられるCPTロッド50等の断面図である。図7(a)は架台11の深さにおける切断線VIIA-VIIAによる断面であり、図7(b)は海底201の地盤200中でケーシングロッド57の先端に取り付けられた掘削ビット58まで達しない深さにおける切断線VIIB-VIIBによる断面である。図7(a)に示すように、ガイド管16には、ケーシングロッド57が挿通され、ケーシングロッド57には掘削ロッド55が挿通され、掘削ロッド55にはさらにCPTロッド50が挿通されている。図7(b)に示す海底201の地盤200中では、ケーシングロッド57に掘削ロッド55が挿通され、掘削ロッド55にはさらにCPTロッド50が挿通されている。
【0047】
再び図6を参照すると、作業床20は2層構造を有し、櫓12の頂部に設けられた第1層21においてガイド管16の直上には、ガイド管16に挿通されて海底201の地盤200に達するケーシングロッド57又は掘削ロッド55を把持し、回転駆動して推進するための掘削駆動機25が設けられている。ケーシングロッド57又は掘削ロッド55は作業床20の直下で開口するガイド管16の上端から突き出し、その上端は掘削駆動機25を超える高さに達している。ケーシングロッド57及び掘削ロッド55は定尺の鋼管を接続して構成され、作業床20において接続して延長したり、取り外して回収したりすることができる。
【0048】
第1層21の上層になる第2層22において、ガイド管16、ケーシングロッド57及び掘削ロッド55の直上にはガイド管16、ケーシングロッド57及び掘削ロッド55に挿通されて海底の地盤200に達するCPTロッド50を把持し、CPTロッド50の先端に取り付けられたコーンプローブ51が海底201の地盤200に貫入されるように押し込むためのCPT押込機27が設けられている。CPTロッド50は第1層21において開口するケーシングロッド57又は掘削ロッド55の上端から突き出してその上端はCPT押込機27を超える高さに達している。CPTロッド50も定尺の鋼管を接続して構成され、作業床20において接続して延長したり、取り外して回収したりすることができる。作業床20には、CPTロッド50、掘削ロッド55及びケーシングロッド57を延長又は回収する作業のために、定尺の鋼管を吊り下げることができるクレーンが備えられていてもよい。
【0049】
図8は、変形例の海底地盤調査方法における工程を示す図である。このようなCPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲の掘削は、図8においては、図6に示した変形例の海底地盤調査装置110の架台11、櫓12及びガイド管16を省略し、作業床20の構成は掘削駆動機25及びCPT押込機27のみを示している。また、図8においては、図6とは深さ方向のスケールも変更されている。
【0050】
図8(a)に示すように、CPTロッド50を設置する。図示しない作業床20においてコーンプローブ51及び定尺の鋼管を繋いでCPTロッド50を構成し、CPT押込機27によってこのCPTロッド50を把持して海底201の地盤200に押し込む。そして、コーンプローブ51の先端が海底201から所定の深さまで貫入するようにする。
【0051】
図8(b)に示すように、CPTロッド50に続いて、CPTロッド50を挿通する掘削ロッド55を設置する。CPTロッド50を把持していたCPT押込機27は、掘削ロッド55を構成する掘削ビット56及び定尺の鋼管が通過できるよう把持を解放する。CPTロッド50は、CPT押込機27により把持されなくなるが、海底201の地盤200によって支持されているため落下することはない。CPTロッド50を挿通するようにCPT押込機27を通した掘削ビット56及び定尺の鋼管を接続して掘削ロッド55を構成し、掘削駆動機25によってこの掘削ロッド55を把持する。掘削駆動機25は、掘削ロッド55を回転駆動して推進し、掘削ビット56がコーンプローブ51の深さに達するまで掘削するようにする。
【0052】
図8(c)に示すように、掘削ロッド55に続いて、掘削ロッド55を挿通するケーシングロッド57を設置する。CPTロッド50を把持していたCPT押込機27は、ケーシングロッド57を構成する掘削ビット58及び定尺の鋼管が通過できる把持を解放する。CPTロッド50は、CPT押込機27による把持を失うが、海底201の地盤200によって支持されているため落下することはない。掘削駆動機25もケーシングロッド57を把持することができるように把持するための間隔を拡大する。掘削ロッド55は、掘削駆動機25による把持を失うが、海底201の地盤200によって支持されているため落下することはない。
【0053】
掘削ロッド55を挿通するようにCPT押込機27を通した掘削ビット58及び定尺の鋼管を接続してケーシングロッド57を構成し、掘削駆動機25によってこのケーシングロッド57を把持する。掘削駆動機25は、ケーシングロッド57を回転駆動して推進し、ケーシングロッド57の掘削ビット58がコーンプローブ51及び掘削ロッド55の掘削ビット56の深さに達するまで掘削するようにする。
【0054】
図8(c)に示すように、CPTロッド50、掘削ロッド55及びケーシングロッド57がそれぞれ海底201の地盤200の所定の深さまで達するように設置を終えると、次に掘削駆動機25で再び掘削ロッド55を駆動できるように、ケーシングロッド57の上端が掘削駆動機25よりも低くなるようにケーシングロッド57を構成する定尺の鋼管の一部を取り外し、掘削駆動機25が掘削ロッド55を把持するようにする。ケーシングロッド57の上端は、掘削駆動機25の直下で開口するようになる(図8(d)を参照)。
【0055】
CPTロッド50の先端に取り付けられたコーンプローブ51が所定の速度で海底201の地盤200に貫入するようにCPTロッド50をCPT押込機27によって押し込みCPTによる調査を進める。図3(a)に例示したコーンプローブ51が少し貫入する程度の固い地盤210や図3(b)に例示しコーンプローブ51が貫入できないような固い地盤210によってCPTによる調査が妨げられることがある。このような場合には、図8(d)に示すように、掘削駆動機25によって掘削ロッド55を回転駆動して推進し、CPTロッド50及びコーンプローブ51の周囲を掘削して地盤200を取り除いたり、CPTロッド50の軸の周囲をコーンプローブ51より深くまで掘削したりする。
【0056】
掘削ロッド55により海底201の地盤200を掘削するときには、掘削ロッド55の先端に取り付けられた掘削ビット56に図示しない作業床20から泥水を供給し、掘削により取り除いた地盤200を泥水と一緒に作業床20に回収する。図8(d)中に矢印で示す泥水の流れのように、作業床20から泥水は掘削ロッド55内部を通って掘削ビット56に送られ、掘削ビット56から取り除いた地盤200とともに回収される泥水は海底201からケーシングロッド57と掘削ロッド55との間を通って作業床20に戻る。作業床20に戻った泥水は、掘削ビット56に送られる泥水に再使用される。
【0057】
変形例の海底地盤調査方法によると、掘削ロッド55で海底201の地盤200を掘削するときに、掘削ロッド55の先端に取り付けられた掘削ビット56で掘削して取り除いた地盤200とともに回収する泥水は、海底201からケーシングロッド57と掘削ロッド55との間を通して作業床に戻る。したがって、作業床20において掘削により取り除いた地盤200を回収することができる。また、掘削により生じた泥水や取り除いた地盤200が直接に海底201に排出されることがないため、海底に土砂が堆積したり作業床の周囲の海水が泥水によって混濁したりすることがないようにできる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
この発明は、CPTによる地盤の調査に利用することができる。
【符号の説明】
【0059】
10 海底地盤調査装置
11 架台
12 櫓
16 ガイド管
20 作業床
21 第1層
22 第2層
25 掘削駆動機
27 CPT押込機
50 CPTロッド
51 コーンプローブ
55 掘削ロッド
56 掘削ビット
57 ケーシングロッド
58 掘削ビット
110 海底地盤調査装置
200 地盤
201 海底
210 固い地盤
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8