(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019568
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】開閉器
(51)【国際特許分類】
H01H 33/42 20060101AFI20230202BHJP
H01H 31/02 20060101ALI20230202BHJP
【FI】
H01H33/42 G
H01H31/02 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021124378
(22)【出願日】2021-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】508296738
【氏名又は名称】富士電機機器制御株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】須田 裕文
【テーマコード(参考)】
5G028
【Fターム(参考)】
5G028AA07
5G028EB02
5G028EB12
(57)【要約】
【課題】ストライカ駆動軸に対するプルバーの連結作業を容易に行うことができるようにすること。
【解決手段】開閉器は、溶断状態になったときに突出する溶断表示棒を有する限流ヒューズと、溶断表示棒の突出に伴って軸方向に移動するプルバーと、プルバーの端部に連結される連結部を有し、プルバーの軸方向への移動に伴って回動するストライカ駆動軸とを備え、プルバーの端部は、連結部に対する回転角度が所定の可動角度範囲内にあるとき、連結部に係止されることによって、連結部と連結され、連結部に対する回転角度が可動角度範囲外にあるとき、連結部との係止が解除されることによって、連結部に対して着脱可能になる。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶断状態になったときに突出する溶断表示棒を有する限流ヒューズと、
前記溶断表示棒の突出に伴って軸方向に移動するプルバーと、
前記プルバーの端部に連結される連結部を有し、前記プルバーの前記軸方向への移動に伴って回動するストライカ駆動軸と
を備え、
前記プルバーの前記端部は、
前記連結部に対する回転角度が所定の可動角度範囲内にあるとき、前記連結部に係止されることによって、前記連結部と連結され、
前記連結部に対する回転角度が前記可動角度範囲外にあるとき、前記連結部との係止が解除されることによって、前記連結部に対して着脱可能になる
ことを特徴とする開閉器。
【請求項2】
前記連結部は、
軸部を有し、
前記プルバーの前記端部は、
半円状の回転部を有し、
前記回転部は、
前記軸部に対応する形状に切り欠かれた形状を有する軸受部を有し、前記軸受部が前記軸部に押し当たった状態で、前記軸部を回転中心として前記連結部に対して回転可能に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
【請求項3】
前記連結部は、
前記回転部の外周面に沿って所定の着脱方向を除いて形成された壁部を有し、
前記プルバーの前記端部は、
前記連結部に対する回転角度が前記可動角度範囲内にあるとき、前記回転部の外周面が前記壁部に係止されることによって、前記連結部と連結され、
前記連結部に対する回転角度が前記可動角度範囲外にあるとき、前記回転部の外周面と前記壁部との係止が解除されることによって、前記連結部に対して前記所定の着脱方向に着脱可能になる
ことを特徴とする請求項2に記載の開閉器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉器に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ハンドルの操作力が開閉軸およびプルバーを介して複数の駆動装置に伝わることで複数の駆動装置を同時に駆動できるように構成された開閉器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、ストライカ機構を備えた開閉器が知られている。ストライカ機構を備えた開閉器は、限流ヒューズが溶断状態になったときに限流ヒューズから溶断表示棒が突出し、溶断表示棒の突出に伴ってプルバーが軸方向に移動することにより、プルバーに連結されているストライカ駆動軸が回動するように構成されている。
【0005】
しかしながら、従来のストライカ機構を備えた開閉器は、ピンを用いてストライカ駆動軸にプルバーを連結する構成を採用しているため、ストライカ駆動軸に対するプルバーの連結作業を容易に行うことができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る開閉器は、溶断状態になったときに突出する溶断表示棒を有する限流ヒューズと、溶断表示棒の突出に伴って軸方向に移動するプルバーと、プルバーの端部に連結される連結部を有し、プルバーの軸方向への移動に伴って回動するストライカ駆動軸とを備え、プルバーの端部は、連結部に対する回転角度が所定の可動角度範囲内にあるとき、連結部に係止されることによって、連結部と連結され、連結部に対する回転角度が可動角度範囲外にあるとき、連結部との係止が解除されることによって、連結部に対して着脱可能になる。
【発明の効果】
【0007】
一実施形態によれば、ストライカ駆動軸に対するプルバーの連結作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】一実施形態に係る開閉器が備えるストライカ機構の構成および動作を説明するための図
【
図4】一実施形態に係る開閉器が備えるストライカ機構の構成および動作を説明するための図
【
図5】一実施形態に係るストライカ機構の連結構造部を示す一部拡大側面図
【
図7】
図5に示す連結構造部(但し、プルバーの図示を省略している)のB矢視図
【
図8】一実施形態に係るストライカ機構の連結構造部の組立方法の手順を説明するための図
【
図9】一実施形態に係るストライカ機構におけるプルバーの可動角度範囲の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、一実施形態を説明する。
【0010】
(開閉器100の構成)
図1は、一実施形態に係る開閉器100の平面図である。
図2は、一実施形態に係る開閉器100の側面図である。なお、以降の説明では、便宜上、Z軸方向を上下方向とし、Y軸方向を左右方向とし、X軸方向を前後方向とする。
【0011】
図1および
図2に示す開閉器100は、高圧交流電源系統に設置される、高圧交流負荷開閉器である。開閉器100は、3相交流電流路における電源と負荷との間に設置され、当該3相交流電流路を開閉可能である。
【0012】
開閉器100は、左側(Y軸負側)の側板103と、右側(Y軸正側)の側板104と、ベースフレーム105とを有する。側板103と側板104とは、左右方向(Y軸方向)に長手形状を有する平板状のベースフレーム105によって連結されている。右側(Y軸正側)の側板104には、前後方向(X軸方向)に長手形状を有する平板状の操作ハンドル102が回動可能に設けられている。
【0013】
開閉器100は、左側(Y軸負側)の側板103と右側(Y軸正側)の側板104との間、且つ、ベースフレーム105の上側(Z軸正側)に、3相に対応する3つの負荷開閉部110が並べて設けられている。3つの負荷開閉部110は、ストライカ機構120によって互いに連結されている。
【0014】
3つの負荷開閉部110の各々は、限流ヒューズ111、電源側端子112、負荷側端子113、可動接触子114、消弧室115、および支持台116を有する。
【0015】
限流ヒューズ111は、前後方向(X軸方向)に延在する円筒形状を有する。限流ヒューズ111は、ベースフレーム105に立設されている支持台116に対して、所定の高さ位置で、後端部(X軸負側の端部)が下側となるように傾斜した状態で固定されている。限流ヒューズ111は、過負荷電流または短絡電流が流れたときに、溶断するようになっている。
【0016】
負荷側端子113は、限流ヒューズ111の後端部(X軸負側の端部)から後方(X軸負方向)に突出して設けられている。負荷側端子113は、限流ヒューズ111の後端部(X軸負側の端部)に電気的に接続されている。
【0017】
可動接触子114は、限流ヒューズ111の前端部(X軸正側の端部)の下側(Z軸負側)に回動可能に設けられている。可動接触子114は、限流ヒューズ111の前端部に電気的に接続されている。可動接触子114は、上方(Z軸正方向)に凸状となるように折れ曲がった形状を有する。可動接触子114の先端部114Aは、電源側端子112の上側において、電源側端子112に対して略垂直な姿勢で配置される。可動接触子114は、操作ハンドル102に連結されており、操作ハンドル102の操作に伴って回動することで、先端部114Aにおいて、電源側端子112に対して接離可能である。
【0018】
3つの負荷開閉部110の各々は、操作ハンドル102の操作に伴って、可動接触子114の先端部114Aが電源側端子112に接触することにより、負荷側端子113と電源側端子112との間が、限流ヒューズ111および可動接触子114を介して導通状態となり、すなわち、負荷開閉部110が通電状態となる。
【0019】
一方、3つの負荷開閉部110の各々は、操作ハンドル102の操作に伴って、可動接触子114の先端部114Aが電源側端子112から離間することにより、負荷側端子113と電源側端子112との間が非導通状態となり、すなわち、負荷開閉部110が開放状態となる。
【0020】
なお、可動接触子114の先端部114Aと電源側端子112との接点は、消弧室115内に設けられている。これにより、可動接触子114の先端部114Aと電源側端子112との接点において発生したアークは、消弧室115内で消弧される。
【0021】
(ストライカ機構120の構成および動作)
図3および
図4は、一実施形態に係る開閉器100が備えるストライカ機構120の構成および動作を説明するための図である。
図3は、負荷開閉部110の通電時のストライカ機構120の状態を示す。
図4は、負荷開閉部110の開放時のストライカ機構120の状態を示す。
【0022】
図3および
図4に示すように、ストライカ機構120は、溶断表示レバー121、プルバー122、ストライカ駆動軸123、および遮断ラッチ125を有する。
【0023】
溶断表示レバー121は、限流ヒューズ111の前側(X軸正側)の端面と対向する位置に回動可能に設けられている。
【0024】
プルバー122は、上下方向(Z軸方向)に直線状に延在する棒状の部材であり、上端部122A(Z軸正側の端部)において、溶断表示レバー121に連結される。これにより、プルバー122は、溶断表示レバー121の回動に伴って、上下方向(Z軸方向)に移動可能となる。
【0025】
ストライカ駆動軸123は、左右方向(Y軸方向)に直線状に延在する棒状の部材である。ストライカ駆動軸123は、ベースフレーム105によって、回動可能に支持されている。ストライカ駆動軸123は、連結部124を有しており、当該連結部124に対し、プルバー122の下端部122B(Z軸負側の端部)が連結される。これにより、ストライカ駆動軸123は、プルバー122の上下方向(Z軸方向)の移動に伴って、回動可能となる。
【0026】
遮断ラッチ125は、右側(Y軸正側)の側板104に回動可能に設けられている。遮断ラッチ125は、操作ハンドル102が閉操作された状態で操作ハンドル102と係合することにより、操作ハンドル102が閉操作された状態を保持する。
【0027】
以上のように構成されたストライカ機構120は、限流ヒューズ111において、過負荷電流または短絡電流による溶断が発生すると、
図4に示すように、限流ヒューズ111の前側(X軸正側)の端面から、溶断表示棒111Aが前方(X軸正方向)に突出する(図中矢印A)。
【0028】
これにより、溶断表示棒111Aによって溶断表示レバー121が前方(X軸正方向)に付勢されて、溶断表示レバー121が前方(X軸正方向)に回動する(図中矢印B)。同時に、溶断表示レバー121に連結されているプルバー122が下方(Z軸負方向)へ移動する(図中矢印C)。
【0029】
そして、プルバー122が下方(Z軸負方向)へ移動することにより、ストライカ駆動軸123が回動し(図中矢印D)、ストライカ駆動軸123が遮断ラッチ125を押し下げる(図中矢印E)。
【0030】
これにより、遮断ラッチ125による操作ハンドル102の保持が解除されて、操作ハンドル102がスプリングからの付勢力によって開操作方向に回動し、操作ハンドル102に連結されている3つの負荷開閉部110の各々の可動接触子114が、電源側端子112から離間する。その結果、3つの負荷開閉部110の各々が開放状態となる。
【0031】
ストライカ駆動軸123は、3つの連結部124が設けられており、3つの連結部124の各々に対し、3つの負荷開閉部110の各々のプルバー122が連結される。これにより、ストライカ駆動軸123は、3つの負荷開閉部110のいずれかのプルバー122が下方(Z軸負方向)に移動すると、回動して遮断ラッチ125を押し下げるようになっている。
【0032】
このため、一実施形態に係る開閉器100は、3つの負荷開閉部110のいずれかの限流ヒューズ111において、過負荷電流または短絡電流による溶断が発生すると、ストライカ機構120を介して、操作ハンドル102が開操作されることにより、3つの負荷開閉部110の全てを直ちに開放状態にすることができる。これにより、一実施形態に係る開閉器100は、欠相動作を防止することがでできる。
【0033】
(ストライカ機構120の連結構造部の構成)
以下、
図5~
図7を参照して、一実施形態に係るストライカ機構120の連結構造部(プルバー122の下端部122Bとストライカ駆動軸123の連結部124との連結構造部)の詳細について説明する。
【0034】
図5は、一実施形態に係るストライカ機構120の連結構造部を示す一部拡大側面図である。
図6は、
図5に示す連結構造部のA-A断面図である。
図7は、
図5に示す連結構造部(但し、プルバー122の図示を省略している)のB矢視図である。
【0035】
図5に示すように、プルバー122の下端部122Bは、ストライカ駆動軸123の連結部124に対して、回動可能に連結されている。
【0036】
図5~
図7に示すように、連結部124は、右側壁部124Aと、左側壁部124Bと、上壁部124Cと、下壁部124Dとを有する、箱状に形成されている。連結部124において、右側壁部124Aと左側壁部124Bとの間には、左右方向(Y軸方向)に延びる軸部124Eが設けられている。
図5に示すように、上壁部124Cの先端部(X軸正側の端部)は、連結部124を中心とする円の円周に沿った湾曲形状を有する。
【0037】
プルバー122の下端部122Bには、半円状の回転部122Cが設けられている。回転部122Cは、連結部124の内部に回転可能に配置される。回転部122Cの下端面122Caには、半円状に切り欠かれた軸受部122Dが形成されている。回転部122Cは、連結部124の内部において、軸受部122Dが軸部124Eに押し当たった状態で、軸部124Eを回転中心として回転可能に配置される。回転部122Cは、連結部124に対するプルバー122の回転角度が所定の可動角度範囲内にある限り、外周面122Cbにおいて上壁部124Cに当接することにより、連結部124から抜け落ちないようになっている。なお、上壁部124Cの先端部は、回転部122Cの外周面122Cbに沿った曲面状を有しており、回転部122Cの回転に伴って、回転部122Cの外周面122Cbが摺動するようになっている。
【0038】
また、連結部124には、軸部124Eから見て所定の着脱方向D1に、上壁部124Cおよび下壁部124Dを有しない部分である開口部124Fが形成されている。すなわち、開口部124Fは、上壁部124Cの先端部(X軸正側の端部)と下壁部124Dの先端部(X軸正側の端部)との間に設けられている。これにより、連結部124は、当該連結部124に対するプルバー122の回転角度を所定の可動角度範囲外とする(すなわち、プルバー122の軸方向を所定の着脱方向D1に一致させる)ことにより、開口部124Fから、プルバー122の下端部122Bに設けられている半円状の回転部122Cを、連結部124内に挿し込むことができるようになっている。
【0039】
なお、
図6および
図7に示すように、連結部124の上壁部124Cの左右方向(Y軸方向)における中央には、一定の幅を有するスリット部124Gが形成されている。連結部124は、スリット部124Gにプルバー122の下端部122Bを入り込ませることにより(
図6参照)、プルバー122を上壁部124Cに干渉せずに所定の可動角度範囲内で回動させることができるようになっている。
【0040】
一実施形態に係るストライカ機構120は、上記した構成を有することにより、プルバー122の下端部122Bは、連結部124に対する回転角度が所定の可動角度範囲内にあるとき、連結部124に係止されることによって、連結部124と連結される。また、プルバー122の下端部122Bは、連結部124に対する回転角度が所定の可動角度範囲外にあるとき、連結部124との係止が解除されることによって、連結部124に対して着脱可能になる。
【0041】
具体的には、連結部124は、軸部124Eを有する。また、プルバー122の下端部122Bは、半円状の回転部122Cを有する。そして、回転部122Cは、軸部124Eに対応する形状に切り欠かれた形状を有する軸受部122Dを有し、軸受部122Dが軸部124Eに押し当たった状態で、軸部124Eを回転中心として連結部124に対して回転可能に連結される。
【0042】
そして、連結部124は、回転部122Cの外周面に沿って所定の着脱方向D1を除いて形成された上壁部124Cを有し、プルバー122の下端部122Bは、連結部124に対する回転角度が所定の可動角度範囲内にあるとき、回転部122Cの外周面122Cbが上壁部124Cに係止されることによって、連結部124と連結され、連結部124に対する回転角度が所定の可動角度範囲外にあるとき、回転部122Cの外周面122Cbと上壁部124Cとの係止が解除されることによって、連結部124に対して所定の着脱方向D1に着脱可能になる。
【0043】
(ストライカ機構120の連結構造部の組立方法の手順)
図8は、一実施形態に係るストライカ機構120の連結構造部の組立方法の手順を説明するための図である。
【0044】
まず、
図8(a)に示すように、プルバー122の軸方向を所定の着脱方向D1に一致させた状態で、プルバー122の下端部122Bに設けられている回転部122Cを、連結部124の開口部124Fから連結部124内に挿し込み、回転部122Cに設けられている軸受部122Dを、連結部124内に設けられている軸部124Eに押し当てる。
【0045】
次に、
図8(b)に示すように、軸部124Eを回転中心として、プルバー122を上方に回動させる。これにより、
図8(c)に示すように、プルバー122は、連結部124に対する回転角度が所定の可動角度範囲内となり、回転部122Cの外周面122Cbが上壁部124Cに係止されることによって、回転部122Cが連結部124から抜け落ちないようになる。よって、連結部124に対するプルバー122の連結作業は完了する。
【0046】
以上のように、一実施形態に係る開閉器100は、ピンなどを用いることなく、プルバー122の回転部122Cを連結部124内に挿し込んでプルバー122を回転させるだけで、連結部124に対するプルバー122の連結作業を完了させることができる。したがって、一実施形態に係る開閉器100によれば、ストライカ駆動軸123に対するプルバー122の連結作業を容易に行うことができる。
【0047】
(プルバー122の可動角度範囲の一例)
図9は、一実施形態に係るストライカ機構120におけるプルバー122の可動角度範囲の一例を示す図。
【0048】
図9に示すように、プルバー122は、軸部124Eに連結されることにより、軸部124Eを回転中心として、所定の可動角度範囲内で回動可能となる。
【0049】
なお、
図9(b)に示すように、プルバー122の第1の方向(右方から見て反時計回り方向)への可動角度範囲は、上壁部124Cに形成されているスリット部124Gの内部にプルバー122の下端部122Bが当接するまでが可動角度範囲となる。
【0050】
また、
図9(a)に示すように、プルバー122の第2の方向(右方から見て時計回り方向)への可動角度範囲は、特に制限されないが、実質的に、上壁部124Cによる回転部122Cと係止が解除されるまで(すなわち、連結部124の開口部124Fから回転部122Cが着脱可能となるまで)が可動角度範囲となる。
【0051】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
【符号の説明】
【0052】
100 開閉器
102 操作ハンドル
103 側板
104 側板
105 ベースフレーム
110 負荷開閉部
111 限流ヒューズ
111A 溶断表示棒
112 電源側端子
113 負荷側端子
114 可動接触子
114A 先端部
115 消弧室
116 支持台
120 ストライカ機構
121 溶断表示レバー
122 プルバー
122A 上端部
122B 下端部
122C 回転部
122Ca 下端面
122Cb 外周面
122D 軸受部
123 ストライカ駆動軸
124 連結部
124A 右側壁部
124B 左側壁部
124C 上壁部
124D 下壁部
124E 軸部
124F 開口部
124G スリット部
125 遮断ラッチ
D1 着脱方向