(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019750
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】ふりかけ容器
(51)【国際特許分類】
A47G 19/24 20060101AFI20230202BHJP
B65D 83/06 20060101ALI20230202BHJP
B65D 81/32 20060101ALI20230202BHJP
A47G 19/12 20060101ALI20230202BHJP
A23L 35/00 20160101ALN20230202BHJP
【FI】
A47G19/24
B65D83/06 P
B65D83/06 E
B65D81/32 T
A47G19/12 L
A23L35/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021124706
(22)【出願日】2021-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】517147249
【氏名又は名称】フラッグス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】松江 慎太郎
【テーマコード(参考)】
3B001
3E013
4B036
【Fターム(参考)】
3B001AA40
3B001BB10
3B001CC27
3B001DA02
3B001DB05
3B001DB20
3E013AB01
3E013AC03
3E013AD12
3E013AE06
3E013AF02
3E013AF17
3E013AF25
4B036LC01
4B036LE01
4B036LE05
4B036LF16
4B036LH29
4B036LH37
4B036LH38
4B036LP19
(57)【要約】
【課題】使用者が、使い始めから使いきるまでに容器本体をシャカシャカと揺動する回数を変えることによって変化する多様な味を楽しむことができるふりかけ容器を提供する。
【解決手段】開閉蓋体と、収納容器本体とよりなるふりかけ容器において、収納容器本体を、各種食品を粉状又は粒状にして主ふりかけとして収納可能に形成した主ふりかけ収納部と、別種食品を粉状又は粒状にして添加ふりかけとして収納可能に形成した添加ふりかけ収納部とより構成し、かつ、主ふりかけ収納部と添加ふりかけ収納部は、それぞれ別体の収納容器本体と添加ふりかけ収納容器とより構成し、しかも、添加ふりかけ収納容器の上壁部には、収納容器本体の揺動により、添加ふりかけ収納容器内の添加ふりかけを収納容器本体内に排出可能に構成したふりかけ排出孔を穿設するとともに、前記収容容器本体内の主ふりかけと添加ふりかけの混合体からなる混合ふりかけを収容容器本体外に排出してふりかけ可能にしたことを特徴とするふりかけ容器。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉蓋体と、収納容器本体とよりなるふりかけ容器において、前記収納容器本体を、各種食品を粉状又は粒状にして主ふりかけとして収納可能に形成した主ふりかけ収納部と、別種食品を粉状又は粒状にして添加ふりかけとして収納可能に形成した添加ふりかけ収納部とより構成し、かつ、前記主ふりかけ収納部と前記添加ふりかけ収納部は、それぞれ別体の収納容器本体と添加ふりかけ収納容器とより構成し、しかも、前記添加ふりかけ収納容器の壁部には、前記収納容器本体の揺動により、前記添加ふりかけ収納容器内の添加ふりかけを前記収納容器本体内に排出可能に構成したふりかけ排出孔を穿設するとともに、前記収容容器本体内の前記主ふりかけと前記添加ふりかけの混合体からなる混合ふりかけを前記収容容器本体外に排出してふりかけ可能にしたことをしたことを特徴とするふりかけ容器。
【請求項2】
前記添加ふりかけ収納容器は、前記収納容器本体より容量の少ない小容量容器とし、前記添加ふりかけ収納容器の前記添加ふりかけは、前記収納容器本体内の主ふりかけとは別味のふりかけとしたことを特徴とする請求項1記載のふりかけ容器。
【請求項3】
前記別味のふりかけは、乾燥させた果実、野菜、魚介類、肉類等を粉状又は粒状とした食品のうち一種又は二種以上の混合物としたことを特徴とする請求項2記載のふりかけ容器。
【請求項4】
前記添加ふりかけ収納容器は、前記開閉蓋体の内底部に固定したことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のふりかけ容器。
【請求項5】
前記添加ふりかけ収納容器は、前記収納容器本体と一体としたことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のふりかけ容器。
【請求項6】
前記添加ふりかけ収納容器は、前記収納容器本体の内周面に対して一定空間を保持して形成したことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のふりかけ容器。
【請求項7】
前記収納容器本体と前記添加ふりかけ収納容器の全体又は一部を透明素材より形成したことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のふりかけ容器。
【請求項8】
前記収納容器本体と前記添加ふりかけ収納容器に透明素材より形成した縦長帯状の透視窓を設けたことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のふりかけ容器。
【請求項9】
前記添加ふりかけ収納容器を球体形状に形成し、前記添加ふりかけ収納容器を前記収納容器本体内に自由に移動可能に配置したことを特徴とする請求項1記載のふりかけ容器。
【請求項10】
前記添加ふりかけ収納容器にふりかけ量調整用回転筒を回転自在に取り付け、同ふりかけ量調整用回転筒に、同ふりかけ量調整用回転筒を回転することによって、前記添加ふりかけ収納容器に設けたふりかけ排出孔と整合可能なふりかけ排出孔を設けたことを特徴とする請求項1~8のいずれかの項に記載のふりかけ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ふりかけ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、粉状や粒状の調味料的添加食物であるふりかけは、ふりかけ容器に充填された形態で市販されており、ふりかけ容器として、多種多様の容器が開発されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、以下の構成を有するふりかけ容器が開示されている。すなわち、
図34に示すように、ふりかけ容器700は、収納室部705を垂直方向に並列して伸延する複数個の部屋706に区画するとともに、各部屋706に対応した上方開口部704を有するふりかけ容器本体701と、収納室部705に収納された塩を吐出する吐出口703を設けると共に、開口部を施蓋する蓋部702と、を備え、かつ、色彩の相違する複数種の塩を、各部屋706に収納した構成となっている。
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した構成を有するふりかけ容器700を用いることによって、振りかけたときの塩の色彩が美しく、子供から大人まで楽しむことができる。また、ふりかけた塩の量が見た目にわかりやすいので、ふりかけ過ぎることがなく、健康の維持増進を図ることができる。
【0006】
しかし、上記したふりかけ容器700は、色の面からは各種の色に着色した複数の塩を用いているが、調味料的添加食物の種類から見た場合、塩という単一種類の調味料的添加食物しか用いられていない。従って、味覚的な観点からは、使用者は、使い始めから使いきるまで同じ味覚を感じることになる。
また、複数種類の調味料的添加食物を充填したふりかけ容器も公知であるが、この場合、複数種類の調味料的添加食物は単一の容器内に均一に混合された状態で充填されている。したがって、前記したふりかけ容器と同様に、使用者は、使い始めから使いきるまで同じ味覚を感じることになる。
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、使用者が、使い始めから使いきるまでに容器本体をシャカシャカと揺動する回数を変えることによって変化する多様な味覚を楽しむことができるふりかけ容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかるふりかけ容器は、開閉蓋体と、収納容器本体とよりなるふりかけ容器において、前記収納容器本体を、各種食品を粉状又は粒状にして主ふりかけとして収納可能に形成した主ふりかけ収納部と、別種食品を粉状又は粒状にして添加ふりかけとして収納可能に形成した添加ふりかけ収納部とより構成し、かつ、前記主ふりかけ収納部と前記添加ふりかけ収納部は、それぞれ別体の収納容器本体と添加ふりかけ収納容器とより構成し、しかも、前記添加ふりかけ収納容器の壁部には、前記収納容器本体の揺動により、前記添加ふりかけ収納容器内の添加ふりかけを前記収納容器本体内に排出可能に構成したふりかけ排出孔を穿設するとともに、前記収納容器本体内の前記主ふりかけと前記添加ふりかけの混合体からなる混合ふりかけを前記収納容器本体外に排出してふりかけ可能にしたことを特徴とする。
【0009】
上記構成において、前記添加ふりかけ収納容器は、前記収納容器本体より容量の少ない小容量容器とし、前記添加ふりかけ収納容器の前記添加ふりかけは、前記収納容器本体内の主ふりかけとは別味のふりかけとしたことにも特徴を有する。
【0010】
また、上記構成において、前記別味のふりかけは、乾燥させた果実、野菜、魚介類、肉類等を粉状又は粒状とした食品のうち一種又は二種以上の混合物としたことにも特徴を有する。
【0011】
また、上記構成において、前記添加ふりかけ収納容器は、前記開閉蓋体の内底部に固定したことにも特徴を有する。
【0012】
また、上記構成において、前記添加ふりかけ収納容器は、前記開閉蓋体と一体としたことにも特徴を有する。
【0013】
また、上記構成において、前記添加ふりかけ収納容器は、前記収納容器本体の内周面に対して一定空間を保持して形成したことにも特徴を有する。
【0014】
また、上記構成において、前記収納容器本体と前記添加ふりかけ収納容器の全体または一部を透明素材より形成したことにも特徴を有する。
【0015】
また、上記構成において、前記収納容器本体と前記添加ふりかけ収納容器の少なくともいずれかに透明素材より形成した縦長帯状の透視窓を設けたことにも特徴を有する。
【0016】
また、前記添加ふりかけ収納容器にふりかけ量調整用回転筒を回転自在に取り付け、同ふりかけ量調整用回転筒に、同ふりかけ量調整用回転筒を回転することによって前記添加ふりかけ収納容器に設けたふりかけ排出孔と整合可能なふりかけ排出孔を設けたことにも特徴を有する。
【0017】
また、上記構成において、添加ふりかけ収納容器を球体形状に形成し、前記添加ふりかけ収納容器を前記収納容器本体内に自由に移動可能に配置としたことにも特徴を有する。
【発明の効果】
【0018】
上記したように、本発明にかかるふりかけ容器は、開閉蓋体と、収納容器本体とよりなるふりかけ容器において、前記収納容器本体を、各種食品を粉状又は粒状にして主ふりかけとして収納可能に形成した主ふりかけ収納部と、別種食品を粉状又は粒状にして添加ふりかけとして収納可能に形成した添加ふりかけ収納部とより構成し、かつ、前記主ふりかけ収納部と前記添加ふりかけ収納部は、それぞれ別体の収納容器本体と添加ふりかけ収納容器とより構成し、しかも、前記添加ふりかけ収納容器の壁部には、前記収納容器本体の揺動により、前記添加ふりかけ収納容器内の添加ふりかけを、前記収納容器本体内に排出可能に構成したふりかけ排出孔を穿設するとともに、前記収納容器本体内の前記主ふりかけと前記添加ふりかけの混合体からなる混合ふりかけを前記収容容器本体外に排出してふりかけ可能にしたことを特徴とする。
従って、収納容器本体を握って、あらゆる方向に振ると、添加ふりかけ収納容器内の添加ふりかけが、ふりかけ排出孔を通して収納容器本体内に排出され、収納容器本体内の主ふりかけと均一に混合される。その結果、使用者は、主ふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、混合ふりかけによって、主ふりかけのみならず、添加ふりかけも同時に味わることができる。しかも、収納容器本体を振る回数を変えることによって、例えば、5回、10回、15回と変えることによって、混合ふりかけ中の添加ふりかけの主ふりかけに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
【0019】
添加ふりかけ収納容器内の添加ふりかけとして、収納容器本体内の主ふりかけとは別味のふりかけ、乾燥させた果実、野菜、魚介類、肉類等を粉状又は粒状とした食品のうち一種又は二種以上の混合物を用いることによって、使用者は、さらに複雑に変化したふりかけの味を味覚することができる。
【0020】
開閉蓋体内に添加ふりかけ収納容器を配置するので、ふりかけ容器の全体構成をコンパクトにすることができる。
【0021】
添加ふりかけ収納容器を、収納容器本体の内周面に対して一定空間を保持して形成することによって、添加ふりかけを、添加ふりかけ収納容器の全外周面から効率よく、収納容器本体内の主ふりかけに混入することができる。
【0022】
収納容器本体と添加ふりかけ収納容器の全体または一部を透明素材より形成することによって、主ふりかけと添付ふりかけの外部から視認することができ、主ふりかけと添加ふりかけの色彩を鮮やかにすることによって、ふりかけ容器の美観を高めることができる。また、主ふりかけと添加ふりかけとのそれぞれの残存量を容易に知ることができる。
【0023】
収納容器本体と添加ふりかけ収納容器の少なくともいずれかに透明素材より形成した縦長帯状の透視窓を設けてもよい。この場合も、主ふりかけと添加ふりかけのそれぞれの残存量を容易に知ることができる。また、縦長帯状の透視窓を設けることによって、ふりかけ容器自体に色彩や模様といったデザインを施した高い外的美観と、残存量を容易に知れる便利さとを両立することが可能となる効果がある。
【0024】
添加ふりかけ収納容器を球体形状に形成し、添加ふりかけ収納容器を収納容器本体内に自由に移動可能に配置することによって、ふりかけ容器を揺動した際、添加ふりかけ収納容器が収納容器本体内を自由に移動して、添加ふりかけ収納容器から収納容器本体内に排出された添加ふりかけと主ふりかけの混合体からなる混合ふりかけを撹拌することができる。従って、主ふりかけと添加ふりかけとをより均一に混合することができる。また、自由に移動可能な添加ふりかけ収納容器は、収納容器本体に軽く当接してリズミカルな音を発生するので、使用者は、主ふりかけと添加ふりかけの摩擦によって発生するシャカシャカ音とともに、添加ふりかけ収納容器と収納容器本体との接触時の音も楽しむことができる。
【0025】
添加ふりかけ収納容器にふりかけ量調整用回転筒を回転自在に取り付け、ふりかけ量調整用回転筒に、ふりかけ量調整用回転筒を回転することによって前記添加ふりかけ収納容器に設けたふりかけ排出孔と整合可能なふりかけ排出孔を設けることによって、添加ふりかけ収納容器から収納容器本体への添加ふりかけの排出量を容易かつ正確に調整することができる。即ち、主ふりかけへの添加ふりかけの混合量を使用者の好みに合わせて微調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】(a)本発明の第1実施例に係るふりかけ容器の平面図である。(b)本発明の第1実施例に係るふりかけ容器の正面図である。
【
図2】(a)
図1に示したふりかけ容器の構成を示すA-A断面図である。(b)
図1に示したふりかけ容器の構成を示すB-B断面図である。
【
図3】本発明の第2実施例に係るふりかけ容器の全体を示す正面図である。
【
図4】本発明の第2実施例に係るふりかけ容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図5】(a)
図3に示したふりかけ容器の構成を示すC-C断面図である。(b)本発明の第2実施例に係るふりかけ容器の使用方法を説明する説明図である。
【
図6】本発明の第3実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図7】
図6に示したふりかけ容器の構成を示すD-D断面図である。
【
図8】本発明の第4実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図9】
図8に示したふりかけ容器の構成を示すE-E断面図である。
【
図10】本発明の第5実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図11】
図10に示したふりかけ容器の構成を示すF-F断面図である。
【
図12】本発明の第6実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図13】
図12に示したふりかけ容器の構成を示すG-G断面図である。
【
図14】本発明の第7実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図15】
図14に示したふりかけ容器の構成を示すH-H断面図である。
【
図16】本発明の第8実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図17】
図16に示したふりかけ容器の構成を示すI-I断面図である。
【
図18】本発明の第9実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図19】
図18に示したふりかけ容器の構成を示すJ-J断面図である。
【
図20】本発明の第10実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図21】本発明の第10実施例に係るふりかけ容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図22】本発明の第11実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図23】本発明の第11実施例に係るふりかけ容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図24】本発明の第12実施例に係るふりかけ容器の構成を示す縦断面図である。
【
図25】
図16に示したふりかけ容器の詳細を示すK-K部分断面拡大図である。
【
図26】(a)本発明の第12実施例に係る添加ふりかけ収納容器単体を上下反転させ各構成を示した斜視図である。(b)(a)に示した添加ふりかけ収納容器から剥離用フィルム及び閉塞用フィルムを剥がした状態を示す斜視図である。
【
図27】本発明の第12実施例に係る添加ふりかけ収納容器の上面にシールカバーを貼着した形態を示す縦断面図である。
【
図28】本発明の第13実施例に係るふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【
図29】
図28に示したふりかけ容器の構成を示すL-L断面図である。
【
図30】本発明に係る添加ふりかけ収納容器に設けた排出孔の他の実施例を示す(a)正面図(b)平面図(c)断面図である。
【
図31】(a)及び(b)はそれぞれ、本発明に係る添加ふりかけ収納容器に設けた排出孔の他の実施例を示す部分断面拡大図である。
【
図32】本発明に係る添加ふりかけ収納容器に設けた排出孔の他の実施例を示す(a)正面図(b)平面図(c)断面図である。
【
図33】本発明に係る添加ふりかけ収納容器に設けた排出孔の他の実施例を示す(a)正面図(b)平面図(c)断面図である。
【
図34】従来技術に開示されたふりかけ容器全体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の各実施例について説明する。
【0028】
<第1実施例>
図1及び
図2は、本発明の第1実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図1(a)は平面図、
図1(b)は正面図、
図2(a)はA-A断面図、
図2(b)はB-B断面図である。
【0029】
第1実施例に係るふりかけ容器Mは、
図1及び
図2に示すように、円筒形状を有する収納容器本体100と、収納容器本体100の内底部101上に載置される添加ふりかけ収納容器200と、収納容器本体100と同様に円筒形状を有し、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体102を具備する。
【0030】
図2(a)に示すように、添加ふりかけ収納容器200は、有底円筒状の添加ふりかけ収納容器本体201と、添加ふりかけ収納容器本体201の上端に形成された環状のフランジ202からなる。環状のフランジ202上には円形板からなる有孔仕切板203が図示しない接着剤等を用いて取り付けられている。
図2(b)に示すように、有孔仕切板203には、複数のふりかけ排出孔204が形成されている。有孔仕切板203の周縁部は収納容器本体100の内周面に隙間を生じることなく当接している。この有孔仕切板203によって、収納容器本体100内で有孔仕切板203の上部には、主ふりかけ収納部S1が形成されている。一方、有孔仕切板203の下部に位置する添加ふりかけ収納容器200内には、添加ふりかけ収納部S2が形成されている。主ふりかけ収納部S1は、各種食品を粉状又は粒状にして、主ふりかけAとして収納する。一方、添加ふりかけ収納部S2は、別種食品を粉状又は粒状にして、添加ふりかけBとして収納する。主ふりかけ収納部S1と添加ふりかけ収納部S2とは、有孔仕切板203に設けた複数のふりかけ排出孔204を介して連通している。
【0031】
収納容器本体100の上端には、
図2(a)に示すように、ふりかけ取り出し用開口部103が形成されている。ふりかけ取り出し用開口部103の上端には外周面から半径方向外側に伸延する環状の第1係合凸部104が形成されている。一方、開閉蓋体102には、内周面から半径方向内側に向けて伸延する環状の第2係合凸部105が形成されており、第2係合凸部105は第1係合凸部104と着脱自在に弾性的に係合可能である。
【0032】
即ち、収納容器本体100と開閉蓋体102とはともに弾性変形可能な素材(例えば、プラスチックや金属)からなるので、係合時に、第1係合凸部104と第2係合凸部105は弾性的に容易に変形して、係合状態又は非係合状態を取ることができる。従って、開閉蓋体102を容易かつ確実に収納容器本体100に取り付け、取り外すことができる。
【0033】
次に、上記した構成を有するふりかけ容器Mの使用方法について説明する。
図5(b)(図中は、後述する第二実施例に係るふりかけ容器Mの形状としているが使用方法はすべての実施例において同様である)に示すように、収納容器本体100に開閉蓋体102が取り付けられた状態で、使用者が収納容器本体100を握って、シャカシャカとふりかけ容器Mを揺動すると、添加ふりかけ収納容器200内の添加ふりかけ収納部S2から添加ふりかけBが、収納容器本体100内の主ふりかけ収納部S1に、ふりかけ排出孔204を通して排出され、収納容器本体100内の主ふりかけAと均一に混合されることとなる。その後、使用者は開閉蓋体102を開け、ふりかけ取り出し用開口部103から、主ふりかけAと添加ふりかけBの混合体からなる適量の混合ふりかけを、例えば、ご飯にふりかける。その結果、使用者は、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、混合ふりかけによって、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、収納容器本体100を振る回数を変えることによって、例えば、5回、10回、15回と変えることによって、混合ふりかけ中の添加ふりかけBの主ふりかけAに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
添加ふりかけ収納容器200内の添加ふりかけBとして、収納容器本体100内の主ふりかけAとは別味のふりかけ、例えば、乾燥させた果実、野菜、魚介類、肉類、サプリメント等を粉状又は粒状とした食品のうち一種又は二種以上の混合物を用いることによって、使用者は、さらに複雑に変化したふりかけの味を味覚することができる。また、健康増進効果も得ることができる。
【0034】
<第2実施例>
図3~
図5は、本発明の第2実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図3は正面図、
図4は分解斜視図、
図5(a)はC-C断面図、
図5(b)は本発明に係るふりかけ容器の使用方法を説明する説明図である。
第2実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示すように、円筒形状を有する収納容器本体100と、収納容器本体100と同様に円筒形状を有し、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体103と、同開閉蓋体103内に配置される同様に円筒形状の添加ふりかけ収納容器200より構成される。
添加ふりかけ収納容器200は、
図4及び
図5(a)に示すように、有底円筒状の添加ふりかけ収納容器本体201と、添加ふりかけ収納容器本体201の上端に形成された環状のフランジ202からなる。環状のフランジ202は、開閉蓋体102の内周とほぼ同一円形状とすることにより開閉蓋体102に当接するように固定させるか、接着剤等を用いて、開閉蓋体102の天井面に取り付けられている。添加ふりかけ収納容器本体201の底板205には、複数のふりかけ排出孔204が形成されている。収納容器本体100内には主ふりかけ収納部S1が形成され、添加ふりかけ収納容器200内には添加ふりかけ収納部S2が形成されている。主ふりかけ収納部S1と添加ふりかけ収納部S2とは、複数のふりかけ排出孔204を介して連通している。
収納容器本体100内には、粉状又は粒状にした各種食品からなる主ふりかけAが充填されている。また、添加ふりかけ収納容器200内には、主ふりかけS1と異なる味の添加ふりかけS2が充填されている。
次に、上記した構成を有するふりかけ容器Mの使用方法について説明する。使用者は、
図5(b)に示すように、収納容器本体100に開閉蓋体102を取り付けた状態で、使用者が収納容器本体100を握って、シャカシャカとふりかけ容器Mを揺動すると、添加ふりかけ収納容器200内の添加ふりかけBが、収納容器本体100内にふりかけ排出孔204を通して排出され、収納容器本体100内の主ふりかけAと均一に混合される。その後、使用者は開閉蓋体102を開け、収納容器本体100の上端に形成したふりかけ取り出し用開口部103から、主ふりかけAと添加ふりかけBの混合体からなる混合ふりかけを、例えば、ご飯にふりかける。その結果、使用者は、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、混合ふりかけによって、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、ふりかけ容器Mを振る回数を変えることによって、例えば、5回、10回、15回と変えることによって、混合ふりかけ中の主ふりかけAに対する添加ふりかけBの混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
また、開閉蓋体 102内に添加ふりかけ収納容器200を配置するので、ふりかけ容器Mの全体構成をコンパクトに形成することができる。
【0035】
<第3実施例>
図6及び
図7は、本発明の第3実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図6は斜視図、
図7はD-D断面図である。
第3実施例に係るふりかけ容器Mでは、
図6及び
図7に示すように、円筒形状を有する小径の添加ふりかけ収納容器200が、同様に円筒形状を有する大径の収納容器本体100内に同心円的に配置され、その下部は、収納容器本体100の内底部101に固定されている。添加ふりかけ収納容器200の周壁206(請求項1における壁部)には、添加ふりかけBを収納容器本体100内に排出するための複数のふりかけ排出孔204が、周方向及び上下方向に間隔をあけて穿設されている。大径の収納容器本体100の上端には開閉蓋体102が着脱自在に取り付けられている。
収納容器本体100内には、粉状又は粒状にした各種食品からなる主ふりかけAが充填されている。一方、添加ふりかけ収納容器200内には、主ふりかけAと異なる味の添加ふりかけBが充填されている。
第3実施例においても、使用者は、ふりかけ容器Mをシャカシャカと揺動した後、開閉蓋体102を開けて、主ふりかけAと添加ふりかけBの混合体からなる混合ふりかけを、例えば、ご飯にふりかける。その結果、使用者は、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、収納容器本体100を振る回数を変えることによって、添加ふりかけBの主ふりかけAに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
また、上記した構成によって、添加ふりかけ収納容器200を収納容器本体100に安定状態に支持することができる。
また、収納容器本体100と添加ふりかけ収納容器200からなるふりかけ容器Mを一体成形でき、ふりかけ容器Mを安価に製造することができる。
さらに、円筒形状を有する小径の添加ふりかけ収納容器200を、同様に円筒形状を有する大径の収納容器本体100内に同心円的に配置することによって、収納容器本体100の内周面に対して一定空間を保持して形成することによって、添加ふりかけBを、添加ふりかけ収納容器200の全外周面から放射状に効率よく、収納容器本体100内の主ふりかけAに混入することができる。
【0036】
<第4実施例>
図8及び
図9は、本発明の第4実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図8は斜視図、
図9はE-E断面図である。
第4実施例に係るふりかけ容器Mは、
図8及び
図9に示すように、下から上に向けて漸次直径をテーパー状に縮径するとともに、上部閉塞の円筒状とした収納容器本体100と、収納容器本体100の下端部に係合する円筒状の開閉蓋体102と、同開閉蓋体102内に配置される同様に円筒形状の添加ふりかけ収納容器200より構成される。
添加ふりかけ収納容器200は、上下閉塞の円筒状とした添加ふりかけ収納容器本体201と、添加ふりかけ収納容器本体201の下端に形成された環状のフランジ202と、添加ふりかけ収納容器本体201の上面に穿設した複数のふりかけ排出孔204とより構成される。環状のフランジ202は、開閉蓋体102の内周とほぼ同一円形状とすることにより開閉蓋体102に当接するように固定させるか、接着剤等を用いて、開閉蓋体102に取付けられている。
主ふりかけ収納部S1内には、粉状又は粒状にした各種食品からなる主ふりかけAが充填されている。一方、添加ふりかけ収納部S2内には、主ふりかけAと異なる味の添加ふりかけBが充填されている。
第4実施例においても、使用者は、ふりかけ容器Mをシャカシャカと揺動した後、ふりかけ容器Mを上下反転させ開閉蓋体102を開けて、主ふりかけAと添加ふりかけBの混合体からなる混合ふりかけを、例えば、ご飯にふりかける。その結果、使用者は、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、収納容器本体100を振る回数を変えることによって、添加ふりかけBの主ふりかけAに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
第4実施例の形状とすることで、添加ふりかけBを主ふりかけAに混入することによって得られる効果に加えて、ふりかけ容器Mを全体として下から上に向けて漸次直径をテーパー状に縮径する円筒状としたことにより、ふりかけ容器M自体の美的外観又はデザイン性を高めることができる。
【0037】
<第5実施例>
図10及び
図11は、本発明の第5実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図10は斜視図、
図11はF-F断面図である。
第5実施例に係るふりかけ容器Mは、
図10及び
図11に示すように、球体形状に形成した添加ふりかけ収納容器200を、円筒形状に形成した収納容器本体100内に自由に移動及び回転可能に配置している。添加ふりかけ収納容器本体201の周壁206(請求項1における壁部)には、添加ふりかけBを収納容器本体100内に排出するための複数のふりかけ排出孔204が穿設されている。収納容器本体100の上端には、収納容器本体100と同様に円筒形状を有する開閉蓋体102が取り付けられている。
収納容器本体100内に形成した主ふりかけ収納部S1には、粉状又は粒状にした各種食品からなる主ふりかけAが充填されている。一方、添加ふりかけ収納容器本体201内に形成した添加ふりかけ収納部S2には、主ふりかけAと異なる味の添加ふりかけBが充填されている。
上記した構成によって、添加ふりかけBを、添加ふりかけ収納容器200の全外周面から放射状に効率よく、収納容器本体100の主ふりかけ収納部S1内の主ふりかけAに混入することができる。
また、添加ふりかけ収納容器200を収納容器本体100内で自由に移動及び回転可能に配置しているので、ふりかけ容器Mを揺動した際、添加ふりかけ収納容器200が収納容器本体100内を自由に移動して、添加ふりかけ収納容器200から収納容器本体100内に排出された添加ふりかけBと主ふりかけAとの混合体からなる混合ふりかけを撹拌することができる。従って、主ふりかけAと添加ふりかけBとをより均一に混合することができる。また、自由に移動可能な添加ふりかけ収納容器200は、収納容器本体100の内壁に接触することによりリズミカルな音を発生するので、使用者は、主ふりかけAと添加ふりかけBの摩擦によって発生するシャカシャカ音とともに、添加ふりかけ収納容器200と収納容器本体100とが接触する際に生じる音も楽しむことができる。
【0038】
<第6実施例>
図12及び
図13は、本発明の第6実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図12は斜視図、
図13はG-G断面図である。
第6実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示す第2実施例に係るふりかけ容器Mと実質的に同様な構成を有しており、収納容器本体100内に、複数の小径の球形の撹拌体300を自由に移動及び回転可能に配置したことを特徴とする。撹拌体300は、忠実体又は中空体のいずれでもよく、材質もプラスチックやステンレスなどの耐食性の材料を用いることができる。
次に、上記した構成を有するふりかけ容器Mの使用方法について説明する。使用者は、第2実施例の場合と同様に、ふりかけ容器Mを用いて、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、添加ふりかけ収納容器本体100を振る回数を変えることによって、添加ふりかけBの主ふりかけAに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。また、自由に移動可能な撹拌体300は、添加ふりかけ収納容器本体201内をアトランダムに移動することによって、主ふりかけAと添加ふりかけBとの混合撹拌を促進することができる。収納容器本体100に軽く接触してリズミカルな音を発生するので、使用者は、主ふりかけAと添加ふりかけBの摩擦によって発生するシャカシャカ音とともに、撹拌体300の収納容器本体100への接触時に生じる音も楽しむことができる。
【0039】
<第7実施例>
図14及び
図15は、本発明の第7実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図14は斜視図、
図15はH-H断面図である。
第7実施例に係るふりかけ容器Mは、
図14及び
図15に示すように、第2実施例に係るふりかけ容器Mと実質的に同様な構成を有している。すなわち、第7実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示す第2実施例に係るふりかけ容器Mと同様に、収納容器本体100と、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体102と、同開閉蓋体102内に配置される添加ふりかけ収納容器200より構成される。
しかし、第7実施例では、収納容器本体100、開閉蓋体102及び添加ふりかけ収納容器200は、いずれも角型形状を有する。
添加ふりかけ収納容器200は角型形状を有し、有底角型筒状の添加ふりかけ収納容器本体201と、添加ふりかけ収納容器本体201の上端に形成された角型環状のフランジ202からなる。角型環状のフランジ202は、開閉蓋体102の内周とほぼ同一角型形状とすることにより開閉蓋体102に当接するように固定させるか、接着剤等を用いて、角型形状の開閉蓋体102の天井面にとりつけられている。添加ふりかけ収納容器本体201の底板205には、
図14及び15に示すように、複数のふりかけ排出孔204が形成されている。収納容器本体100内には主ふりかけ収納部S1が形成され、添加ふりかけ収納容器S2内には添加ふりかけ収納部S2が形成されている。主ふりかけ収納部S1と添加ふりかけ収納部S2とは、複数のふりかけ排出孔204を介して連通している。
収納容器本体100内には、粉状又は粒状にした各種食品からなる主ふりかけAが充填されている。一方、添加ふりかけ収納容器200内には、主ふりかけAと異なる味の添加ふりかけBが充填されている。
上記した構成において、「角型」とは、四角形のみならず。三角形、五角形以上を意味する。
第7実施例においても、使用者は、ふりかけ容器Mをシャカシャカと揺動した後、開閉蓋体102を開けて、主ふりかけAと添加ふりかけBの混合体からなる混合ふりかけを、例えば、ご飯にふりかける。その結果、使用者は、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器Mと異なり、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、収納容器本体100を振る回数を変えることによって、添加ふりかけBの主ふりかけAに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
【0040】
<第8実施例>
図16及び
図17は、本発明の第8実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図16は斜視図、
図17はI-I断面図である。
第8実施例に係るふりかけ容器Mは、第2実施例に係るふりかけ容器Mと実質的に同様な構成を有している。すなわち、第8実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示す第2実施例に係るふりかけ容器Mと同様に、収納容器本体100と、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体102と、同開閉蓋体100内に配置される添加ふりかけ収納容器200より構成される。また、添加ふりかけ収納容器200の底板 205には複数のふりかけ排出孔204が形成されている。
しかし、
図3~
図5に示す第2実施例では、円筒形状を有する収納容器本体200の外周面は、全長に亘って同一直径を有する平滑面からなるのに対して、本発明の第8実施例に係るふりかけ容器Mは、
図16及び
図17に示すように、収納容器本体100の外周面の一部に、全周に亘って、環状の把持用窪み110を形成している。このような把持用窪み110を形成することによって、使用者はふりかけ容器Mをしっかりと握ることができる。
第8実施例においても、使用者は、ふりかけ容器Mをシャカシャカと揺動した後、開閉蓋体102を開けて、主ふりかけAと添加ふりかけBの混合体からなる混合ふりかけを、
例えば、ご飯にふりかける。その結果、使用者は、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、収納容器本体100を振る回数を変えることによって、混合ふりかけ中の添加ふりかけBの主ふりかけAに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
また、第8実施例では、収納容器本体100の外周面の一部に、全周に亘って、環状の把持用窪み110を形成することによって、使用者はふりかけ容器Mをしっかりと握ることができ、より強力に主ふりかけAと添加ふりかけBとを混合撹拌することができる。
【0041】
<第9実施例>
図18及び
図19は、本発明の第9実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図18は斜視図、
図19はJ-J断面図である。
第9実施例に係るふりかけ容器Mは、
図18及び
図19に示すように、第2実施例に係るふりかけ容器Mと実質的に同様な構成を有している。すなわち、第9実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示す第2実施例に係るふりかけ容器Mと同様に、収納容器本体100と、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体102と、同開閉蓋体102内に配置される添加ふりかけ収納容器200より構成される。また、添加ふりかけ収納容器200の底板205には複数のふりかけ排出孔204が形成されている。
しかし、
図3~
図5に示す第2実施例では、円筒形状を有する収納容器本体100の内周面は、全長に亘って同一直径を有するとともに平滑面からなるのに対して、本発明の第9実施例に係るふりかけ容器Mは、
図18及び
図19に示すように、収納容器本体100の内周面に、好ましくは、周方向及び上下方向に間隔をあけて、半径方向内側に伸延する複数の平板状の邪魔板400を突設している。このような構成によって、使用者がふりかけ容器Mをシャカシャカと揺動した際、邪魔板400によって、主ふりかけAと添加ふりかけBの撹拌による混合をさらに促進することができる。
【0042】
<第10実施例>
図20及び
図21は、本発明の第10実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図20は斜視図、
図21は分解斜視図である。
第10実施例に係るふりかけ容器Mは、
図20及び
図21に示すように、第2実施例に係るふりかけ容器Mと実質的に同様な構成を有している。すなわち、第10実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示す第2実施例に係るふりかけ容器Mと同様に、収納容器本体100と、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体102と、同開閉蓋体102内に配置される添加ふりかけ収納容器200を具備する。また、添加ふりかけ収納容器200の底板205には複数のふりかけ排出孔204が形成されている。
本実施例は、上記した構成を有するふりかけ容器Mに、さらに、ふりかけ量調整機構500を追加したことを特徴とする。
具体的には、
図21に示すように、添加ふりかけ収納容器200に、添加ふりかけ収納容器200の全体を覆うようにして、下方から、ふりかけ量調整用回転筒501が回転自在に嵌着されている。
ふりかけ量調整用回転筒501の底板502には、複数の排出孔503が、上記した添加ふりかけ収納容器200の底板205に形成した複数のふりかけ排出孔204と上下方向に整合(重ね合わせ)可能な位置に形成されている。各排出孔503の孔径は、各ふりかけ排出孔204の孔径と等しく設定されている。上記した構成によって、ふりかけ量調整用回転筒501を回転することによって、各排出孔503と各ふりかけ排出孔204との整合量(重ね合わせ量)を調整することができ、添加ふりかけ収納容器200から収納容器本体100への添加ふりかけBの排出量を容易かつ正確に調整することができる。即ち、主ふりかけAへの添加ふりかけBの混合量を使用者の好みに合わせて微調整することができる。
【0043】
<第11実施例>
図22及び
図23は、本発明の第11実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図22は斜視図、
図23は分解斜視図である。
第11実施例に係るふりかけ容器Mは、
図22及び
図23に示すように、第2実施例に係るふりかけ容器Mと実質的に同様な構成を有している。すなわち、本実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示す第2実施例に係るふりかけ容器Mと同様に、収納容器本体100と、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体102と、同開閉蓋体102内に配置される添加ふりかけ収納容器200を具備する。
第11実施例は、上記した構成を有するふりかけ容器Mに、さらに、ふりかけ量調整機構500を追加したことを特徴とする。
具体的には、
図23に示すように、添加ふりかけ収納容器200に、添加ふりかけ収納容器200の全体を覆うようにして、下方から、ふりかけ量調整用回転筒501が回転自在に嵌着されている。
添加ふりかけ収納容器200の周壁206(本発明の壁部)には複数のふりかけ排出孔204が形成されている。
ふりかけ量調整用回転筒501の周壁504には、複数の排出孔503が、上記した添加ふりかけ収納容器200の周壁206に形成した複数のふりかけ排出孔204と半径方向に整合(重ね合わせ)可能な位置に形成されている。各排出孔503の孔径は、各ふりかけ排出孔204の孔径と等しく設定されている。上記した構成によって、ふりかけ量調整用回転筒501を回転することによって、各排出孔503と各ふりかけ排出孔204との重ね合わせ量を調整することができ、添加ふりかけ収納容器200から収納容器本体100への添加ふりかけBの排出量を容易かつ正確に調整することができる。即ち、主ふりかけAへの添加ふりかけBの混合量を使用者の好みに合わせて微調整することができる。
【0044】
<第12実施例>
図24は、本発明の第12実施例に係るふりかけ容器を示す断面図である。
図25及び
図26は、第12実施例に係る添加ふりかけ収納容器を示す図であり、それぞれ
図25は
図24におけるK-K断面図、
図26(a)は添加ふりかけ収納容器単体の斜視図、
図26(b)は添加ふりかけ収納容器から剥離用フィルム及び閉塞用フィルムを剥がした状態の斜視図である。
第12実施例に係るふりかけ容器Mは、第2実施例に係るふりかけ容器Mと実質的に同様な構成をしている。即ち、第12実施例に係るふりかけ容器Mは、
図3~
図5に示す第二2実施例に係るふりかけ容器Mと同様に、収納容器本体100と、収納容器本体100の上端に取付けられる開閉蓋体102と、同開閉蓋体102内に配設される添加ふりかけ収納容器200と、を具備している。
第12実施例は、上記した構成を有するふりかけ容器Mにおいて、さらに、添加ふりかけ収納容器200を以下の構成としたことに特徴を有する。
添加ふりかけ収納容器200は、有底円筒状の添加ふりかけ収納容器本体201と、同収納容器本体201の上端に設けた環状のフランジ部202と、添加ふりかけ収納容器本体201の底板205に重層状態に取り付けた剥離用フィルム601及び閉塞用フィルム602と、を具備している。添加ふりかけ収納容器本体201の底板205には、複数のふりかけ排出孔204が形成されており、後述するように、剥離用フィルム601と閉塞用フィルム602とを添加ふりかけ収納容器本体201の底板205から剥離することにより、添加ふりかけ収納容器本体201の内部に形成される添加ふりかけ収納部S2と収納容器本体100の内部に形成される主ふりかけ収納部S1とを、ふりかけ排出孔204を介して連通させることができる。
剥離用フィルム601と閉塞用フィルム602の関係についてさらに説明すると、
図25に示すように、片側接着面を有した略円形状の剥離用フィルム601と同剥離用フィルム601よりも小さい径とした両面非接着とした略円形状の閉塞用フィルム602とを、中心を合わせるように剥離用フィルム601の接着面により貼着させ一体とする。また、剥離用フィルム601は、一部に円周の外側へ突出させた剥離用舌片603を形成している。
一体に貼着した剥離用フィルム601と閉塞用フィルム602は、
図24~
図26(a)に示すように、添加ふりかけ収納容器200の底板205に剥離用フィルム601の接着面により貼着される。即ち、添加ふりかけ収納容器200の底板205に穿設した複数のふりかけ排出孔204は閉塞用フィルム602によって閉塞状態となり、閉塞用フィルム602が添加ふりかけBの重みやフィルム自体の自重によって剥がれ落ちないように、ふりかけ排出孔204よりも外側を環状に剥離用フィルム601により貼着される。
また、添加ふりかけ収納容器本体201は、
図26に示すように剥離用フィルム601に設けた剥離用舌片603の下方位置に一部切欠し舌片収納切欠部207を設けている。使用者は、舌片収納切欠部207から剥離用舌片603をつまみ剥離用フィルム601と閉塞用フィルム602とを一体に添加ふりかけ収納容器本体201の底板205から剥離することができる。
上記した構成によって、例えば、店頭で販売する際に、添加ふりかけBを添加ふりかけ収納容器本体201の内部から収納容器本体100内へ移動する、即ち、主ふりかけAと添加ふりかけBとが混合されない状態とすることができると共に、添加ふりかけBが接着面に触れることなく、食品衛生法で規制されている、接着剤と食品との接触をさせないようにすることができる。
添加ふりかけ収納容器200は、
図24に示すように、基本形状として添加ふりかけ収納容器200の環状のフランジ202を開閉蓋体102の内周とほぼ同一円形状とすることにより開閉蓋体102に当接するように固定させるか、接着剤等を用いて、円筒状の開閉蓋体102の天井面に取付けられる。
ただし、添加ふりかけ収納容器本体201に設けた環状のフランジ部202に対し、
図27に示すように、同じ径とした円形状のシールカバー604を貼着させることで、添加ふりかけ収納容器200と収納容器本体100とを全くの別体とすることができる。
より詳しくは、添加ふりかけ収納容器本体201に設けた環状のフランジ部202の外周円と同じ径としたシールカバー604を添加ふりかけ収納容器本体201の上部開口を塞ぐようにして貼着させる。円形状のシールカバー604は、環状のフランジ202と接する箇所のみをシール素材とし、添加ふりかけ収納容器本体201内の添加ふりかけBと接着剤が接触しないように形成する。
上記のように構成することで、剥離用フィルム601及び閉塞用フィルム602を合わせ添加ふりかけ収納容器200を密閉することが可能となり、収納容器本体100と別体として形成することができ、例えば、販売時に様々な種類の添加ふりかけBを個々に収納した添加ふりかけ収納容器200を収納容器本体100と独立させ販売可能にし、使用者は好みに合わせて複数種類の添加ふりかけBの中から選択し収納容器本体100に収納された主ふりかけAと合わせオリジナルの混合ふりかけを楽しむことが可能となる。
また、シールカバー604を薄型板状の乾燥材から形成することで、内部に収納した添加ふりかけBが湿気によって劣化することを防ぐことも考えられる。
【0045】
<第14実施例>
図28及び
図29は、本発明の第14実施例に係るふりかけ容器を示す図であり、それぞれ
図28は斜視図、
図29はL-L断面図である。
第14実施例に係るふりかけ容器Mは、
図28及び
図29に示すように、円筒形状を有する収納容器本体100と、同様に円筒形状を有し、収納容器本体100の上端に取り付けられる開閉蓋体102とからなる。第14実施例では、開閉蓋体102は収納容器本体100と同一直径を有する。開閉蓋体102の収納容器本体100への取り付けは、収納容器本体100の上端外周面に設けた雄ネジ部106に、開閉蓋体102の内周面に設けた雌ネジ部107を螺合させることによって行われる。しかし、開閉蓋体102の取り付け形態は、上記した形態に限定されるものではなく、第1実施例において収納容器本体100及び開閉蓋体102の係合について説明したように、それらの構成要素が素材(金属やプラスチック)として本来有する弾性を利用して、開閉蓋体102を収納容器本体100へ取り付けてもよい。
収納容器本体100は、収納容器本体100の上部を形成する円筒形状の主ふりかけ収納部S1と、収納容器本体100の下部を形成する円筒形状の添加ふりかけ収納部S2とを連結することによって形成される。主ふりかけ収納部S1と、添加ふりかけ収納部S2とは、それぞれ別体をなす収納容器本体100と添加ふりかけ収納容器200とより構成される。
主ふりかけ収納部S1の内部と添加ふりかけ収納部S2の内部とは、添加ふりかけ収納容器200の上壁部208によって仕切られている。
収納容器本体100内には、粉状又は粒状にした各種食品からなる主ふりかけAが充填されている。一方、添加ふりかけ収納容器200内には、主ふりかけAと異なる味の添加ふりかけBが充填されている。
添加ふりかけ収納容器200の上壁部208には、前記収納容器本体100の揺動により、前記添加ふりかけ収納容器200内の添加ふりかけBを前記収納容器本体100内に排出可能に構成した複数の(単数でもよい)ふりかけ排出孔204が穿設されている。
上記した構成において、主ふりかけ収納部S1と添加ふりかけ収納部S2との連結は、収納容器本体100の下端付近の内周面に設けた雌ネジ部210に添加ふりかけ収納容器200の上壁部208の外周面に設けた雄ネジ部211を螺合させることによって行われる。しかし、主ふりかけ収納部S1と添加ふりかけ収納部S2との連結は、上記した形態に限定されるものではなく、収納容器本体100の下端付近と、添加ふりかけ収納容器200の上壁部208とを嵌合接着することによって行うこともできる。
第14実施例におけるふりかけ容器Mのその他の構成要素について説明すると、
図28及び
図29に示すように、最初の使用時までは、収納容器本体100の内部の気密性及び水密性を確保するため、収納容器本体100の上端面に剥離フィルム111を貼っている。また、開閉蓋体102の上板の一部を略U字状に上方へ開閉自在に切欠するともに、切欠により開いた開口部はふりかけを排出するためのふりかけ出口108とし、更に、切欠部分の先端を上方へ延出させた開閉舌片109を形成している。開閉舌片109を持ち上げることによって、開閉蓋体102のふりかけ出口108を開閉自在に形成することができる。
次に、上記した構成を有するふりかけ容器Mの使用方法について説明する。使用者が、開閉蓋体102を取り外し、剥離フィルム111を剥離し、その後、再度、開閉蓋体102を収納容器本体100に取り付ける。次に、使用者は、収納容器本体100を握って、シャカシャカとふりかけ容器Mを揺動すると、添加ふりかけ収納容器200内の添加ふりかけBが、ふりかけ排出孔204を通して収納容器本体100内に排出され、収納容器本体100内の主ふりかけAと均一に混合される。その後、使用者は開閉蓋体102の開閉舌片109を持ち上げて、ふりかけ出口108を開け、ふりかけ出口108を通して、主ふりかけAと添加ふりかけBの混合体からなる混合ふりかけを、例えば、ご飯にふりかける。その結果、使用者は、単一種類のふりかけだけしか味わえなかった従来のふりかけ容器と異なり、混合ふりかけによって、主ふりかけAのみならず、添加ふりかけBも同時に味わることができる。しかも、収納容器本体100を振る回数を変えることによって、混合ふりかけ中の添加ふりかけBの主ふりかけAに対する混合比率を変えることができるので、さらに、ふりかけの味を変化させることができる。
【0046】
<その他の実施例>
また、他の実施例としては、上述してきたふりかけ容器Mの収納容器本体100と添加ふりかけ収納容器200の全体又は一部を透明素材とすることが考えられる。即ち、透明素材を用いて形成することにより、主ふりかけAと添加ふりかけBとを外部から視認することが可能となり、二つのふりかけA,Bの混合度合いを目で確認することができる。また、内部を視認できることで、様々な食材による鮮やかな色彩を外部に透過させることで、二つのふりかけA,Bを混合することの視覚的面白さと美観を高めることができる効果がある。
また、透明部分を収納容器本体100の一部に窓状に設けることで、その他の部分に色彩や模様といったデザインを付与することができ、商品とした際の販売促進と、内部を視認できることで消費者の視覚に訴えかけ注意を惹く効果が得られる。
また、透明素材を用いることで、使用時に内部のふりかけ残量を確認できる効果がある。
【0047】
また、他の実施例としては、
図30及び
図31に示すように、上述してきたふりかけ容器Mの添加ふりかけ収納容器200に設けた添加ふりかけ排出孔204の周囲に添加ふりかけ収納容器200の内部側へ突出した筒状壁部209を設けることが考えられる。
図31(a)に示す筒状壁部209は、軸線を添加ふりかけ排出孔204の軸線と等しくし、かつ筒状壁部209の内側壁209aを全高にわたって添加ふりかけ排出孔204の内径と等しくする直筒から形成されている。
図31(b)に示す筒状壁部209は、
図31(a)に示す筒状壁部209と同様に実質的に直筒からなるが、筒状壁部209の内側壁209aを添加ふりかけ排出孔204に向けて先細のテーパー形状としている。
このような構造とすることにより、上下方向にふりかけ容器Mを揺動しない状態では、添加ふりかけBが筒状壁部209により収納容器本体100内へ自然流動することを防止することができる。
換言するならば、添加ふりかけBは、使用者が上下にふりかけ容器Mを揺動することで、筒状壁部209を越え、添加ふりかけ排出孔204に到達したものが収納容器本体100内へ落下し主ふりかけAと混合されることとなる。
従って、添加ふりかけBが使用者の予期せぬ揺れ、例えば、ふりかけ容器Mを横移動させる動きなどで二つのふりかけA,Bが混合されることを防ぐ効果がある。
また、筒状壁部209の内側壁209aを
図31(b)に示すテーパー形状とすることで、使用者が上下にふりかけ容器Mを揺動し添加ふりかけBが筒状壁部209を越えた際に、テーパー形状とした内側壁209aを粒状の添加ふりかけBが転がり収納容器本体100内への流入を補助することができる。
【0048】
また、筒状壁部209を
図32に示すように、ふりかけ排出孔204から離れた位置に立設させることも考えられる。
このような構成とすることで、上述したようなふりかけ容器Mの横移動等でおこる添加ふりかけBの自然流動を防ぎ、二つのふりかけA,Bの意図しない混合をさせない効果がある。
さらには、筒状壁部209をふりかけ排出孔204から離れた位置に立設することで、上下にふりかけ容器Mを揺動した際に、筒状壁部209を越え直接ふりかけ排出孔204から排出される添加ふりかけBとは別に、筒状壁部209を越えたもののふりかけ排出孔204の手前、すなわち筒状壁部209の内側にとどまった状態となる添加ふりかけBが存在することとなる。
筒状壁部209の内側にとどまった状態の添加ふりかけBは、横方向への揺れのみでふりかけ排出孔204から排出されることとなるので、混合ふりかけにあと少し添加ふりかけBを足したい場合に少しだけの追加が可能となる効果がある。
【0049】
また、筒状壁部209の内側壁209aを下方に向けて先細のテーパー形状とすることも考えられる。
このような構成とすることで、上述したようなふりかけ容器Mの横移動等でおこる添加ふりかけBの自然流動を防ぎ、二つのふりかけA,Bの意図しない混合をさせない効果がある。
さらには、ふりかけ容器Mを上下に揺動することにより、添加ふりかけBが筒状壁部209を越えた際に、テーパー形状とした内側壁209aを粒状の添加ふりかけBが転がり収納容器本体100内への流入を補助することができる。
【0050】
また、他の実施例としては、添加ふりかけ収納容器200を収納容器本体100の外部に連接して設けることも考えられる。
より詳しくは、円筒状や方形筒状とした収納容器本体100の側面に添加ふりかけBを収納した添加ふりかけ収納容器200を取付けた構造とすることができる。収納容器本体100と添加ふりかけ収納容器200との接合部分には、添加ふりかけBを収納容器本体100内へ排出することが可能な添加ふりかけ排出孔204を複数穿設し、更に添加ふりかけ排出孔204の添加ふりかけ収納容器200側には上下に摺動することで開閉自在な開閉壁部を設ける。
上記のような構成とすることで、使用者は二つのふりかけA,Bを混合させたい場合に開閉壁部を上部に引き上げ、添加ふりかけ排出孔204を介して収納容器本体100と添加ふりかけ収納容器200とを連通させることで混合を可能とすることができる。
添加ふりかけ収納容器200を収納容器本体100の外部に取付ける方法としては、上記の方法の他に、収納容器本体100と添加ふりかけ収納容器200とを連通状態とすることと、互いにふりかけが通過できないように閉塞できることとが可能となればどのような形状でもよい。
【0051】
また、ふりかけ容器Mから混合ふりかけを排出する方法は、上述してきた実施例に限定されるものではなく、開閉蓋体102を基本的には装着状態を維持し、別途ふりかけ排出用の出入口を設けそこから排出されるものであってもよい。
【0052】
また、その他の実施例としては、主ふりかけ収納部S1の内部に収納される主ふりかけAの代わりに別の食品を収納することも考えられる。例えば、柿の種やポテトチップス等の菓子類やフレンチフライや唐揚げ等の惣菜類を収納する。
主ふりかけ収納部S1の内部に食品を収納した場合には、添加ふりかけBを振りかけない状態と添加ふりかけBを振りかけて味を変化させた状態との二種類の味を楽しむことができる。また、シャカシャカと上下にふりかけ容器Mを揺動することで、添加ふりかけ収納部S2内に収納された添加ふりかけBを徐々に食品へ振りかけることができ、味の変化の度合いも楽しむことができる。
また、主ふりかけ収納部S1の内部に振りかけ対象となる食品を収納していることにより、例えば皿に盛りつけられた食品に調味料等を振りける場合のように広範囲への振りかけによって調味料等がこぼれる虞や近傍に盛り付けられた食品への不要な味の変化が起こる虞が無くなる効果がある。すなわち、味の変化をさせたい食品のみを主ふりかけ収納部S1に収納して周囲を汚したり目的の食品以外に不要な味の変化をつけたりすることなく目的の味変化を楽しむことができる。
【0053】
上述した各種効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0054】
M ふりかけ容器
A 主ふりかけ
B 添加ふりかけ
S1 主ふりかけ収納部
S2 添加ふりかけ収納部
100 収納容器本体
101 内底部
102 開閉蓋体
103 ふりかけ取り出し用開口部
104 第1係合凸部
105 第2係合凸部
106 雄ネジ
107 雌ネジ
108 ふりかけ出口
109 開閉舌片
110 把持用窪み
111 剥離フィルム
200 添加ふりかけ収納容器
201 添加ふりかけ収納容器本体
202 フランジ
203 有孔仕切板
204 ふりかけ排出孔
205 底板
206 周壁
207 舌片収納切欠部
208 上壁部
209 円筒状壁部
209a 内側壁
210 雄ネジ
211 雌ネジ
300 撹拌体
400 邪魔板
500 ふりかけ量調整機構
501 ふりかけ量調整回転筒
502 底板
503 排出孔
504 周壁
601 剥離用フィルム
602 閉塞用フィルム
603 剥離用舌片
604 シールカバー
700 ふりかけ容器
701 ふりかけ容器本体
702 蓋部
703 吐出孔
704 上方開口部
705 収納室部
706 部屋