IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社スタートトゥデイの特許一覧

特開2023-19769情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3A
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3B
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019769
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230202BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20230202BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230202BHJP
   G16Y 10/45 20200101ALI20230202BHJP
【FI】
G06Q30/06 330
G06Q30/02 470
G06Q50/10
G16Y10/45
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021124740
(22)【出願日】2021-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】505300841
【氏名又は名称】株式会社ZOZO
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】家田 敢
(72)【発明者】
【氏名】嶺村 俊輔
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB47
5L049BB58
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザの足の発育に合った履物を適切に提案すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、推定部と、提供部とを備える。取得部は、ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する。推定部は、取得部により取得された第1時期の計測情報と、第1時期のユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する。提供部は、推定部による推定結果に基づいて、ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された第1時期の計測情報と、前記第1時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する推定部と、
前記推定部による推定結果に基づいて、前記ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づいて前記第1時期に提案された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づいて前記第1時期に購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記提案された履物を、前記提案の提案後、所定の期間内に購入したユーザに優遇する情報を含む前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づいて前記第1時期に購入された履物を手放し、前記提案された履物を購入する買い替えを提案するための前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記買い替えが提案された履物を、前記買い替えの提案後、所定の期間内に手放したユーザに優遇する情報を含む前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記第1期間が経過する直前のタイミング、前記第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、前記第1期間の経過後のタイミングで、足のサイズを再計測したユーザに優遇する情報を含む前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記第1期間が経過する直前のタイミング、前記第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、前記第1期間の経過後のタイミングで、前記第1時期の計測情報に基づく履物を提案するための情報を提供しない
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記第1期間が経過する直前のタイミング、前記第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、前記第1期間の経過後のタイミングで、前記第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物のサイズと同一のサイズが指定された場合、サイズが合わない旨を通知するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記推定部は、
前記ユーザの個々の成長スピードに応じて重み付けされた足の発育パターンに基づいて、前記第1期間を推定する
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記取得部は、
前記第1期間の経過後、所定の期間内に足のサイズを再計測した第2時期の計測情報を取得し、
前記推定部は、
前記取得部により取得された第2時期の計測情報と、前記第2時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第2期間を推定し、
前記提供部は、
前記第2時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記提供部は、
前記第2時期の計測情報に基づいて前記第2時期に提案された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記提供部は、
前記第2時期の計測情報に基づいて前記第2時期に購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項12又は13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された第1時期の計測情報と、前記第1時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する推定工程と、
前記推定工程による推定結果に基づいて、前記ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項16】
ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された第1時期の計測情報と、前記第1時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する推定手順と、
前記推定手順による推定結果に基づいて、前記ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに合った被服や履物などの対象物を提案する技術が知られている。例えば、ユーザの成長に基づいて、買い替えが発生しやすい時期を推定し、商品の案内を通知する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-265077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、ユーザの足の発育を適切に加味することができないため、ユーザの足の発育に合った履物を提案するための更なる向上の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの足の発育に合った履物を適切に提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された第1時期の計測情報と、前記第1時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する推定部と、前記推定部による推定結果に基づいて、前記ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する提供部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザの足の発育に合った履物を適切に提案することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図3A図3Aは、年齢に応じた男性の足の発育パターンの統計データの一例を示す図である。
図3B図3Bは、年齢に応じた女性の足の発育パターンの統計データの一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る計測情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る発育パターン記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る管理サーバの構成例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る商品情報記憶部の一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理システムの構成〕
図1に示す情報処理システム1について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100と、管理サーバ200とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100と、管理サーバ200とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図1は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。なお、図1に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100や、複数台の管理サーバ200が含まれてもよい。
【0011】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図2に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0012】
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付けてもよい。
【0013】
図2では、端末装置10はユーザU11によって利用される。以下では、端末装置10をユーザU11と表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザU11を端末装置10と読み替えることもできる。
【0014】
情報処理装置100は、ユーザの足の発育を適切に加味して、ユーザの足の発育に合った提案を行うための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、情報処理装置100は、ユーザの足のサイズを計測した計測情報と、ユーザの属性(例えば、年齢や性別など)に基づく足の発育パターンとに基づいて、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる期間(以下、適宜、「第1期間」とする。)を推定する機能を有する。
【0015】
管理サーバ200は、情報処理装置100が提案する対象となる履物を提供する所定の電子商店街を管理するための情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、管理サーバ200は、所定の電子商店街で提供される履物の情報を提供する機能を有する。また、管理サーバ200は、情報処理装置100が提案する対象となる履物を提供する各実店舗を管理するための情報処理装置であってもよい。例えば、管理サーバ200は、各実店舗で提供される履物の情報を提供する機能を有してもよい。なお、以下実施形態において、情報処理装置100が提案する履物はどのようなものであってもよいものとする。例えば、履物は、スニーカー、サンダル、ブーツ、パンプス、ドレスシューズ、ランニングシューズなどであってもよい。
【0016】
なお、図1では、端末装置10と情報処理装置100とが、別装置である場合を示すが、端末装置10と情報処理装置100とが一体であってもよい。また、図1では、情報処理装置100と管理サーバ200とが、別装置である場合を示すが、情報処理装置100と管理サーバ200とが一体であってもよい。
【0017】
〔2.情報処理の一例〕
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の情報処理の一例を示す図である。図2では、端末装置10を介してユーザU11に提案を行うものとする。また、以下実施形態では、ユーザU11の足の発育に合った履物を提案する処理について説明するが、ユーザU11の足の発育に合った履物とは、例えば、ゆるい、きつい、痛みがある、特定部分が履物から出る(はみ出る)といった不快感が生じないと想定される履物である。なお、不快感は、ユーザU11の視点からの不快感に限られず、例えばユーザU11の履物を履いた姿を見た第三者の視点からの不快感であってもよいものとする。
【0018】
情報処理装置100は、ユーザU11の足のサイズを計測した計測情報を取得する(ステップS101)。なお、以下実施形態では、説明の便宜上、任意の時期に計測された計測情報を取得するものとして説明するが、情報処理装置100は、複数の時期に計測された複数の計測情報を含む計測履歴情報を取得して、計測履歴情報の中から、任意の時期に計測された計測情報を取得してもよい。以下実施形態では、情報処理装置100が、一の時期(以下、適宜、「第1時期」とする。)に計測された計測情報を取得するものとして説明する。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の足のサイズを計測した計測情報をどのように取得してもよい。換言すると、以下実施形態では、ユーザU11の足のサイズは、どのように計測されてもよいものとする。例えば、ユーザU11の足のサイズは、マット上に置いた足の周囲を端末装置10で撮像(撮影)することにより、マットに付いたドット(マーカ)を基に足の3Dサイズを計測可能な計測手段を介して計測されてもよい。また、例えばユーザU11が子供である場合、ユーザU11の親が利用する端末装置10で撮像する場合がある。このような場合には、情報処理装置100は、ユーザU11の親からユーザU11の計測情報を取得してもよい。
【0019】
情報処理装置100は、第1時期のユーザU11の属性に基づいて、足の発育パターンを決定する(ステップS102)。なお、第1時期のユーザU11の属性は、ユーザU11のユーザ情報に基づいて特定されたものであってもよいし、第1時期の計測情報に基づいて推定されたものであってもよい。後者の場合、例えば、第1時期の計測情報と、後述する統計データTD11やTD21との比較に基づいて推定されたものであってもよい。ここで、図3A及び3Bを用いて、年齢及び性別に応じた足の発育パターンを説明する。具体的には、図3Aは、年齢に応じた男性の足の発育パターンを説明するための図であり、図3Bは、年齢に応じた女性の足の発育パターンを説明するための図である。
【0020】
図3Aは、年齢に応じて男性の足長(一番長い指先からかかとまでの長さ)が5mm伸びるのに掛かる期間の統計データTD11の一例を示す図である。例えば、図3Aでは、年齢区分NK11によって識別される年齢が3歳であり、足長が5mm伸びるのに掛かる期間の平均が4.5ヶ月である例を示す。また、足長が5mm伸びるのに掛かる期間の平均に「平均#111」や「平均#112」といった概念的な情報が格納される例が含まれているが、実際には、3歳の場合の「4.5」のような数値が格納される。なお、足長が5mm伸びるのに掛かる最大期間や最小期間が含まれていてもよい。
【0021】
図3Bは、年齢に応じて女性の足長が5mm伸びるのに掛かる期間の統計データTD21の一例を示す図である。例えば、図3Bでは、年齢区分NK21によって識別される年齢が3歳であり、足長が5mm伸びるのに掛かる期間の平均が4.3ヶ月である例を示す。また、足長が5mm伸びるのに掛かる期間の平均に「平均#211」や「平均#212」といった概念的な情報が格納される例が含まれているが、実際には、3歳の場合の「4.3」のような数値が格納される。なお、足長が5mm伸びるのに掛かる最大期間や最小期間が含まれていてもよい。
【0022】
情報処理装置100は、第1時期のユーザU11の属性を、予め定められた統計データと比較することにより、第1時期のユーザU11に適用する足の発育パターンを決定する。例えば、第1時期のユーザU11の属性が、「年齢:3歳、性別:男性」である場合には、情報処理装置100は、統計データTD11及びTD21のうち、統計データTD11を選択し、統計データTD11の中から、年齢区分NK11を選択する。そして、情報処理装置100は、「足長が5mm伸びるのに掛かる期間の平均が4.5ヶ月」である情報を、第1時期のユーザU11に適用する足の発育パターンとして決定する。
【0023】
情報処理装置100は、決定された足の発育パターンに基づいて、第1時期のユーザU11の足長が5mm伸びるのに掛かる期間が平均4.5ヶ月であると推定することができる。以下実施形態では、説明の便宜上、足長が5mm伸びるのに掛かる期間の平均を用いる場合を一例として説明する。
【0024】
情報処理装置100は、ユーザU11の足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する(ステップS103)。具体的には、情報処理装置100は、第1時期の計測情報と、第1時期のユーザU11に適用する足の発育パターンとに基づいて、第1期間を推定する。例えば、第1時期の計測情報が、足長14cmであり、足の発育パターンが、「5mm伸びるのに掛かる期間の平均:4.5ヶ月」であるものとする。また、例えば、第1期間の推定に係る所定の条件が、足長15cmであるものとする。この場合、情報処理装置100は、第1時期の計測情報と、第1期間の推定に係る所定の条件との差分が1cmであり、5mmの倍であることから、第1期間を、5mm伸びるのに掛かる期間の倍の9ヶ月と推定する。なお、第1時期から4.5ヶ月後のユーザU11の属性が「年齢:4歳、性別:男性」である場合には、情報処理装置100は、1cm伸びるのに掛かる期間を10ヶ月(3歳の平均期間である4.5ヶ月+4歳の平均期間である5.5ヶ月)と推定してもよい。
【0025】
情報処理装置100は、管理サーバ200にアクセスする(ステップS104)。例えば、情報処理装置100は、第1時期に提案又は購入された履物を提供する所定の電子商店街を管理する管理サーバ200にアクセスする。
【0026】
情報処理装置100は、推定結果に基づいて、第1期間の経過後のユーザU11の足のサイズに対応した履物(又は履物の購入)を提案するための情報を提供する(ステップS105)。このように、情報処理装置100は、ユーザU11の足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する。例えば、情報処理装置100は、9ヶ月と推定された推定結果に基づいて、9ヶ月が経過する直前のタイミング、9ヶ月が経過する前後を含むタイミング、又は、9ヶ月の経過後のタイミングで、情報を提供する。また、情報処理装置100は、情報の提供後、提案が適切であったか否かを確認するための情報(例えば、アンケートなど)を提供してもよい。そして、情報処理装置100は、提案が適切であったか否かの回答結果に応じて、それ以降にユーザU11に適用する足の発育パターンを変更してもよい。また、情報処理装置100は、提案が適切であったか否かの回答結果に応じて、統計データ(各年齢の平均期間等)を修正してもよい。なお、提案は、どのような旨の理由に基づく提案であってもよく、例えば、第1時期に提案された履物のサイズでは、サイズが合わない旨を理由とした提案であってもよい。また、提案は、サイズが合わない、新しい履物を購入したほうがよいといった漠然と理由を記載した提案に限られず、足の特定部分を明示した、例えば、かかと部分がきつい、足長が伸びたといった具体的に理由を記載した提案であってもよい。
【0027】
なお、例えばユーザU11が子供であり、端末装置10を利用して購入を行うユーザが、ユーザU11の親である場合がある。このような場合には、情報処理装置100は、ステップS104において、ユーザU11に情報を提供する場合に限らず、ユーザU11と所定の関係を有するユーザ(以下、適宜、「関係ユーザ」とする。)に情報を提供してもよい。このため、ユーザU11を関係ユーザと読み替えることもできるものとする。一般的に、子供の足の発育スピードは早いため、親が気付かずに、履物のサイズが合わないままになってしまう場合がある。情報処理装置100は、履物のサイズが合わないままにならないように防止するといったユーザビリティの向上を促進することができる。
【0028】
以下、情報処理装置100が提案する履物のサイズについて説明する。第1期間の経過後のユーザU11の足のサイズは、第1時期に比べて大きいと想定される。このため、情報処理装置100は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する。例えば、第1時期の計測情報が、足長14cmである場合には、情報処理装置100は、足長14cmより大きい足のサイズに対応した履物を提案するための情報を提供する。例えば、情報処理装置100は、履物のサイズの規定に基づいて、足長14cmに対応したサイズより、ワンサイズ大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する。
【0029】
情報処理装置100は、第1時期の計測情報に基づいて第1時期に提案又は購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供してもよい。例えば、ユーザU11が、「ブランドA1の履物AA1:サイズ14cm」を購入していた場合には、情報処理装置100は、履物AA1とサイズ違いの同一の履物である「履物AA1:サイズ15cm」、又は、履物AA1とサイズ違いで同一のブランドに属する履物である「ブランドA1の履物AA2:サイズ15cm」を提案するための情報を提供してもよい。
【0030】
なお、上記実施形態では、説明の便宜上、足のサイズを示す指標として足長を例に挙げて説明したが、この例に限られないものとする。例えば、情報処理装置100は、ユーザU11の足囲や足幅の計測情報に基づいて、第1期間を推定してもよい。なお、足囲や足幅には様々な定義があり、例えば、足囲は、足の第一趾(親指)の付け根部分から第五趾(小指)の付け根部分を囲った長さや、第一趾と第五趾の付け根の骨の張り出した部分の周囲の長さであり、足幅は、一番幅の広い部分の横幅の長さであるといった定義があるが、この例に限られないものとする。ここで、足の部分ごとに発育スピードが異なるため、足の部分ごとに第1期間が異なる。例えば、足幅は、足長の伸びが終わったあとも大きくなる。情報処理装置100は、足の部分ごとに発育スピードが異なるため、足囲や足幅それぞれに対応した発育パターンに基づいて、足囲や足幅それぞれに対応した所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定してもよい。
【0031】
なお、上記実施形態では、説明の便宜上、年齢及び性別に基づいて、足の発育パターンを決定する場合を例に挙げて説明したが、この例に限られないものとする。例えば、身長が高いユーザは、身長が低いユーザと比べて、足の発育パターンが早いと想定される。また、体重が重いユーザは、体重が軽いユーザと比べて、足の特定部分の伸びが大きいと想定される。このため、体重が重いユーザは、体重が軽いユーザと比べて、足囲や足幅が大きい(足の発育パターンが早い)と想定される。また、人種(又は国籍)に応じて、足の発育パターンが異なると想定される。また、足の部分ごとの発育パターンも異なると想定される。情報処理装置100は、身長や体重や人種などを属性として、足の発育パターンを決定してもよい。また、足のサイズの計測を複数回行ったほうが、一回の計測よりも足の発育パターンを決定する精度が高いと想定される。情報処理装置100は、足のサイズの計測回数を属性として、足の発育パターンを決定してもよい。例えば、情報処理装置100は、計測回数が所定の閾値以上を満たしたか否かを判定し、計測回数が所定の閾値以上を満たしたと判定された場合に、足の発育パターンを決定してもよい。
【0032】
〔情報処理のバリエーション〕
以下、実施形態に係る情報処理のバリエーションについて説明する。
【0033】
(購入傾向の加味)
上記実施形態において、情報処理装置100が、ユーザU11の購入傾向を加味して提案を行う場合を説明する。例えば、ユーザU11に対して、第1時期の計測情報に基づいて第1時期にサイズ14cmの履物が提案された場合であっても、ユーザU11が購入した履物が、サイズ14.5cmの履物である場合がある。このような場合が一回又は複数回繰り返された場合には、情報処理装置100は、ユーザU11が、自身に合うサイズより大きいサイズを購入する傾向にあると推定してもよい。そして、情報処理装置100は、ユーザU11が大きいサイズを購入する傾向にあるとする購入傾向に基づいて、例えば、購入傾向を加味しない場合と比べて、購入傾向を加味する分短い期間を第1期間として推定してもよい。例えば、提案された履物のサイズが14cmであり、購入された履物のサイズが14.5cmである場合には、差分が5mmであることから、情報処理装置100は、購入傾向を加味しない場合と比べて、5mm分短い期間を第1期間として推定してもよい。
【0034】
情報処理装置100は、例えば、購入傾向を加味しない場合と比べて、購入傾向を加味する分大きいサイズの履物を提案するための情報を提供してもよい。例えば、第1時期に提案された履物のサイズが14cmであり、購入された履物のサイズが14.5cmである場合には、情報処理装置100は、第1期間の経過後のユーザU11の足のサイズに対応した履物のサイズとして、購入傾向を加味しない場合に提案される履物のサイズが15cmである場合には、15.5cmのサイズの履物を提案するための情報を提供してもよい。この場合、情報処理装置100は、15cmを所定の条件として第1期間を推定したとしても、15.5cmのサイズの履物を提案するための情報を提供してもよい。
【0035】
(在庫数の加味)
上記実施形態において、情報処理装置100が、履物の在庫数を加味して提案を行う場合を説明する。例えば、ユーザU11が、「ブランドA1の履物AA1:サイズ14cm」を購入していた場合には、情報処理装置100は、履物の在庫数を加味しない場合には、例えば、履物AA1とサイズ違いの同一の履物である「履物AA1:サイズ15cm」を提案するための情報を提供する。しかしながら、「履物AA1:サイズ15cm」の在庫数が極端に少ない(又はない)場合がある。例えば、履物AA1とサイズ違いの同一の履物のうち、サイズ15cmの履物AA1の在庫数だけが、他のサイズの履物AA1の在庫数と比較して極端に少ない場合には、情報処理装置100は、サイズ15cmに近いサイズ15.5cmの履物を提案するための情報を提供してもよいし、履物AA1と同一のブランドに属する履物である「ブランドA1の履物AA2:サイズ15cm」を提案するための情報を提供してもよい。
【0036】
(属性を加味した提案ブランドの変更)
上記実施形態において、情報処理装置100が、ユーザU11の属性を加味して履物を提案するブランドを変更する場合を説明する。例えば、ユーザU11が、「ブランドA1の履物AA1:サイズ14cm」を購入していた場合には、情報処理装置100は、ユーザU11の属性を加味しない場合には、例えば、履物AA1と同一のブランドに属する履物である「ブランドA1の履物AA2:サイズ15cm」を提案するための情報を提供する。しかしながら、ブランドA1よりユーザU11の属性(第1時期のユーザU11の属性又は第1期間の経過後のユーザU11の属性)に適したブランドA2がある場合がある。例えば、ブランドA1よりブランドA2のほうが、ユーザU11の属性のユーザをターゲットユーザとする場合である。この場合には、情報処理装置100は、ブランドA1よりユーザU11の属性に適したブランドA2に属する履物の中から、第1期間の経過後のユーザU11の足のサイズに対応した履物を選択し、選択された履物を提案するための情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、「ブランドA2の履物BB1:サイズ15cm」を提案するための情報を提供してもよい。また、情報処理装置100は、ブランドA1よりユーザU11の属性に適したブランドが複数ある場合には、ブランドA1とデザインやコンセプトが近いブランドに属する履物を提案するための情報を提供してもよい。
【0037】
(インセンティブの提供)
上記実施形態において、履物を提案するための情報に、提案された履物を購入した場合に付与されるインセンティブに関する情報を含む場合を説明する。情報処理装置100は、履物を提案するための情報とともに、提案された履物を購入したユーザに付与されるインセンティブに関する情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、インセンティブに関する情報として、提案された履物を、提案後所定の期間内に購入したユーザに優遇する情報を提供してもよい。なお、インセンティブはどのようなものであってもよいものとする。例えば、インセンティブは、履物の購入時の送料を無料とする特典や、所定の電子商店街で購入時に利用可能なポイントを付与する特典であってもよい。後者の場合の一例として、インセンティブは、履物を購入すると、履物の代金の10%分のポイントを付与する特典であってもよい。また、後者の場合の一例として、インセンティブは、第1時期に購入した履物と同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を購入すると、履物の代金の20%分のポイントを付与する特典であってもよい。また、後者の場合の一例として、インセンティブは、早く購入するほど多くポイントを付与する特典であってもよい。
【0038】
(買い替えの提案)
上記実施形態において、情報処理装置100が、履物の購入の提案とともに、又は、履物の購入の提案に代えて、履物を手放すよう提案する買い替えの提案を行う場合を説明する。情報処理装置100は、履物の購入を提案する基となった、第1時期に購入された履物を手放すよう提案するための情報を提供してもよい。なお、情報処理装置100は、提案に対して、買い替えを行ったユーザに付与されるインセンティブに関する情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、インセンティブに関する情報として、買い替えが提案された購入及び手放す対象の履物を、買い替えの提案後所定の期間内に購入及び手放したユーザに優遇する情報を提供してもよい。例えば、インセンティブは、買い替えのための送料(例えば、購入する履物の送料と、手放す履物の送料)を無料とする特典であってもよい。また、例えば、インセンティブは、購入する履物の代金の10%分のポイントを付与する特典であってもよい。また、例えば、インセンティブは、第1時期に購入した履物と同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を購入すると、履物の代金の20%分のポイントを付与する特典であってもよい。また、例えば、インセンティブは、早く買い替えるほど多くポイントを付与する特典であってもよい。また、例えば、インセンティブは、手放す対象の履物の買取価格を通常価格よりも高く設定する特典であってもよい。また、例えば、インセンティブは、第1時期に購入した履物と同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を購入すると、手放す対象の履物の買取価格を通常価格よりも高く設定する特典であってもよい。また、例えば、インセンティブは、早く買い替えるほど手放す対象の履物の買取価格を通常価格よりも高く設定する特典であってもよい。また、手放すよう提案する対象となる履物が、修理やメンテナンスなどによって、第1期間よりも長い期間使える場合がある。例えば、履物が革の素材であれば、革がゆるんだ部分を補強することで、革のゆるみが適切になるため、ユーザの足に再度合う場合がある。情報処理装置100は、手放すよう提案する対象となる履物が、修理やメンテナンスによって補強可能である場合には、第1期間として、第1期間より補強可能な分長い期間を推定してもよい。この場合、情報処理装置100は、買い替えの提案ではなく、修理やメンテナンスの提案を行ってもよい。
【0039】
(再計測の提案1)
上記実施形態において、情報処理装置100が、足のサイズの再計測を提案する場合を説明する。ユーザの個々の成長スピードは異なるため、情報処理装置100による第1期間の推定が適切でない場合がある。このため、足のサイズの再計測を行ったほうが、精度高く、ユーザの足の発育に合った履物を提案することができると想定される。情報処理装置100は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、ユーザU11に足のサイズの再計測を提案するための情報を提供してもよい。なお、情報処理装置100は、再計測を行ったユーザに付与されるインセンティブに関する情報を提供してもよい。例えば、情報処理装置100は、インセンティブに関する情報として、再計測の提案後所定の期間内に再計測を行ったユーザに優遇する情報を提供してもよい。例えば、インセンティブは、再計測を行うと、所定の電子商店街で購入時に利用可能なポイントを付与する特典であってもよい。また、例えば、インセンティブは、早く再計測を行うほど多くポイントを付与する特典であってもよい。
【0040】
(再計測の提案2)
上記実施形態において、情報処理装置100が、再計測された第2時期の計測情報に基づいて、第2時期のユーザU11の足に合う履物を提案するための情報を提供するとともに、足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第2期間を推定する場合を説明する。情報処理装置100は、再計測の提案後所定の期間内に計測された、第2時期のユーザU11の足のサイズの計測情報を取得してもよい。そして、情報処理装置100は、第2時期の計測情報と、第2時期のユーザU11の属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、第2期間を推定してもよい。そして、情報処理装置100は、第2時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供してもよい。
【0041】
情報処理装置100は、第2時期の計測情報に基づいて第2時期に提案又は購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供してもよい。例えば、ユーザU11が、第2時期の計測情報に基づいて第2時期に提案された「ブランドA1の履物AA1:サイズ15cm」を購入していた場合には、情報処理装置100は、第2期間が経過する直前のタイミング、第2期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第2期間の経過後のタイミングで、履物AA1とサイズ違いの同一の履物である「履物AA1:サイズ16cm」、又は、履物AA1とサイズ違いで同一のブランドに属する履物である「ブランドA1の履物AA2:サイズ16cm」を提案するための情報を提供してもよい。
【0042】
(提案の終了)
上記実施形態において、情報処理装置100が、第1時期の計測情報に基づく履物の提案を終了する場合を説明する。情報処理装置100は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、第1時期のユーザU11の足のサイズの計測情報に基づく履物を提案するための情報を提供しない処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、第1期間が経過したか否かを判定し、第1期間が経過したと判定された場合には、第1時期の計測情報に基づく履物の提案を終了する処理を行ってもよい。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の属性に応じて、提案を終了する処理を行うか否かを判定してもよい。例えば、ユーザU11の年齢が所定の閾値以上である場合(換言すると、ユーザUI11が大人の場合)、情報処理装置100は、提案を終了する処理を行わないと判定してもよい。これは、年齢が経ってもユーザU11の足のサイズは変化しないと想定されるからである。この場合、情報処理装置100は、第1時期の経過後も、第1時期に提案された履物と同一の履物の提案を行ってもよい。一方、ユーザU11の年齢が所定の閾値未満である場合(換言すると、ユーザU11が子供の場合)、情報処理装置100は、提案を終了する処理を行うと判定してもよい。この場合、情報処理装置100は、第1時期に提案された履物が「履物AA1:サイズ14cm」である場合、第1期間の経過後は、「履物AA1:サイズ14cm」の提案を終了し、「履物AA1:サイズ14cm」よりサイズが大きい「履物AA1:サイズ15cm」を提案する処理を行ってもよい。
【0043】
(不適切である旨の通知)
上記実施形態において、情報処理装置100が、購入のために指定された履物が不適切である旨を通知する場合を説明する。情報処理装置100は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、第1時期のユーザU11の足のサイズの計測情報に基づく履物のサイズと同一のサイズが指定された場合、サイズが合わない旨を通知するための情報を提供してもよい。例えば、第1時期のユーザU11の足のサイズの計測情報に基づいて提案された履物が「履物AA1:サイズ14cm」であり、ユーザU11は、提案された第1時期には購入しなかったが、第1期間の経過後、購入しようとする場合がある。情報処理装置100は、第1期間の経過後、第1時期に提案された履物を購入するために指定した場合であって、指定された履物のサイズが、第1時期に提案されたサイズと同一のサイズである場合には、サイズが合わない旨を通知するための情報を提供してもよい。なお、情報処理装置100は、ユーザU11の属性に応じて、不適切である旨を通知する処理を行うか否かを判定してもよい。例えば、ユーザU11の年齢が所定の閾値以上である場合、情報処理装置100は、不適切である旨を通知する処理を行わないと判定してもよい。一方、ユーザU11の年齢が所定の閾値未満である場合、情報処理装置100は、不適切である旨を通知する処理を行うと判定してもよい。
【0044】
(個々の成長スピードに基づく提案)
上記実施形態において、情報処理装置100が、ユーザの個々の発育スピードに基づいて提案を行う場合を説明する。ユーザの個々の成長スピードは異なるため、勿論、足の発育スピードも異なる。また、ユーザの成長スピードが早い場合、ユーザの足の発育スピードも早いと想定される。情報処理装置100は、ユーザの個々の成長スピードに応じて、ユーザに適用する足の発育パターンに対して重み付けを行ってもよい。そして、情報処理装置100は、重み付けされた足の発育パターンに基づいて、第1期間を推定してもよい。また、情報処理装置100は、ユーザの個々の成長スピードに応じて、足長が5mm伸びるのに掛かる期間として、平均、最大、最小のいずれを用いるかを決定してもよい。
【0045】
(履物の種別に基づく提案)
上記実施形態において、情報処理装置100が、履物の種別を加味して提案を行う場合を説明する。例えば、履物がスニーカーである場合と、サンダルである場合とでは、提供可能なサイズのきざみが異なる場合がある。例えば、スニーカーの場合には、提供可能なサイズが、14cm、14.5cm、15cm、15.5cm、16cmと5mmきざみであるのに対して、サンダルの場合には、提供可能なサイズが、14cm、15cm、16cmと1cmきざみである場合がある。上記実施形態では、情報処理装置100が、第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する処理について説明した。この際、情報処理装置100は、履物の種別を特定し、特定された履物の種別に基づいて、提供可能なサイズのきざみを推定し、第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より、例えばワンサイズ大きいサイズの履物を提案するための情報を提供してもよい。この際、情報処理装置100は、第1時期に履物が購入された時期、又は、第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案する時期(第1期間の経過後など)に基づいて、履物の種別を特定してもよい。例えば、履物の種別に応じて、履物が購入され易い時期が異なると想定される。例えば、サンダルは、スニーカーと比べて、夏限定で購入され易いと想定される。情報処理装置100は、第1時期に履物が購入された時期、又は、第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案する時期(第1期間の経過後など)に基づいて、履物の種別を特定し、特定された履物の種別に基づいて、提供可能なサイズのきざみを推定し、提案の処理を行ってもよい。
【0046】
〔3.端末装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0047】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0048】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図2に示す例では、ユーザU11からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0049】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、情報処理装置100から送信された情報を表示する。
【0050】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から送信された情報を表示させるアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0051】
図4に示すように、制御部14は、受信部141と、送信部142とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0052】
(受信部141)
受信部141は、各種情報を受信する。受信部141は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部141は、ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を受信する。また、例えば、受信部141は、優遇されるインセンティブに関する情報、買い替えの提案に関する情報、再計測の提案に関する情報、サイズが不適切である旨の情報を受信する。
【0053】
(送信部142)
送信部142は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。送信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部142は、ユーザの足のサイズの計測情報を送信する。例えば、送信部142は、足の周囲を端末装置10で撮像することにより、マットに付いたドットを基に足の3Dサイズを計測可能な計測手段を介して計測された計測情報を送信する。
【0054】
〔4.情報処理装置の構成〕
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図5に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0055】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0056】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図5に示すように、記憶部120は、計測情報記憶部121と、発育パターン記憶部122とを有する。
【0057】
計測情報記憶部121は、ユーザの足のサイズの計測情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る計測情報記憶部121の一例を示す。図6に示すように、計測情報記憶部121は、「ユーザID」、「属性」、「時期1」、「時期2」、「時期3」といった項目を有する。
【0058】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「属性」は、ユーザの属性を示す。「時期1」乃至「時期3」は、それぞれ任意の時期に計測された計測情報を示す。
【0059】
すなわち、図6では、ユーザID「U11」によって識別されるユーザの時期1の属性が「年齢(時期1):3歳、性別:男性」であり、時期1が「時期:2019年1月、足長:14cm」であり、時期2が「時期:2019年10月、足長:15cm」であり、時期3が「時期:2020年8月、足長:16cm」である例を示す。
【0060】
発育パターン記憶部122は、足の発育パターンの統計データを記憶する。ここで、図7に、実施形態に係る発育パターン記憶部122の一例を示す。図7に示すように、発育パターン記憶部122は、「統計データID」、「統計データ」といった項目を有する。
【0061】
「統計データID」は、足の発育パターンの統計データを識別するための識別情報を示す。「統計データ」は、足の発育パターンの統計データを示す。図7に示す例では、「統計データ」に「統計データ#11」や「統計データ#21」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、例えば、「「年齢:3歳、性別:男性」、「足長が5mm伸びるのに掛かる期間の平均:4.5ヶ月」」などの情報が格納される。
【0062】
すなわち、図7では、統計データID「TD11」によって識別される統計データが「統計データ#11」である例を示す。
【0063】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0064】
図5に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、推定部133と、判定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図5に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0065】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0066】
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、計測情報記憶部121や発育パターン記憶部122から各種情報を取得する。また、取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部131は、計測情報記憶部121や発育パターン記憶部122に各種情報を格納する。
【0067】
取得部131は、ユーザの足のサイズの計測情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する。また、例えば、取得部131は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、ユーザの足のサイズを再計測した第2時期の計測情報を取得する。
【0068】
取得部131は、足の発育パターンの統計データを取得する。例えば、取得部131は、ユーザの属性に基づいて決定されたユーザの属性に応じた足の発育パターンの統計データを取得する。例えば、取得部131は、後述する決定部132により決定された足の発育パターンの統計データを取得する。
【0069】
(決定部132)
決定部132は、ユーザに適用する足の発育パターンを決定する。例えば、決定部132は、第1時期のユーザの属性を、予め定められた足の発育パターンの統計データと比較することにより、第1時期のユーザに適用する足の発育パターンを決定する。例えば、決定部132は、第1時期のユーザの属性を、取得部131により取得された足の発育パターンの統計データと比較することにより、第1時期のユーザに適用する足の発育パターンを決定する。
【0070】
(推定部133)
推定部133は、取得部131により取得された計測情報と、決定部132により決定された足の発育パターンとに基づいて、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる期間を推定する。例えば、推定部133は、第1時期の計測情報と、第1時期のユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、第1期間を推定する。
【0071】
推定部133は、決定部132により決定された足の発育パターンに対して、ユーザの個々の成長スピードに応じて重み付けされた足の発育パターンに基づいて、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる期間を推定する。
【0072】
(判定部134)
判定部134は、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる期間が経過したか否かを判定する。例えば、判定部134は、第1期間が経過したか否かを判定し、第1期間が経過したと判定された場合には、第1時期の計測情報に基づく履物の提案を終了すると判定する。
【0073】
判定部134は、ユーザの属性に応じて、提案を終了する処理を行うか否かを判定する。例えば、判定部134は、ユーザの属性が所定の条件を満たすと判定された場合、提案を終了する処理を行わないと判定する。一方、判定部134は、ユーザの年齢が所定の条件を満たさないと判定された場合、提案を終了する処理を行うと判定する。
【0074】
判定部134は、ユーザの足のサイズを計測した計測回数が所定の条件を満たしたか否かを判定する。また、判定部134は、計測回数が所定の条件を満たしたと判定された場合に、足の発育パターンを決定すると判定する。
【0075】
(提供部135)
提供部135は、推定部133による推定結果に基づいて、ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供(送信)する。提供部135は、任意の時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する。
【0076】
提供部135は、任意の時期に提案又は購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する。
【0077】
提供部135は、提案された履物を購入したユーザに付与されるインセンティブに関する情報を提供する。例えば、提供部135は、提案された履物を、提案後所定の期間内に購入したユーザに優遇する情報を提供する。
【0078】
提供部135は、任意の時期に購入された履物を手放し、提案された履物を購入する買い替えを提案するための情報を提供する。また、提供部135は、買い替えが提案された履物を、買い替えの提案後、所定の期間内に買い替えを行ったユーザに優遇する情報を提供する。
【0079】
提供部135は、任意の時期のユーザの足のサイズの計測情報に基づく履物を提案するための情報を提供しないための処理を行う。例えば、提供部135は、任意の時期のユーザの足のサイズの計測情報に基づく履物の提案を終了するための情報を提供する。
【0080】
提供部135は、購入のために指定された履物が不適切である旨を通知する。例えば、提供部135は、任意の時期のユーザの足のサイズの計測情報に基づく履物のサイズと同一のサイズが指定された場合、サイズが合わない旨を通知する。
【0081】
〔5.管理サーバの構成〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る管理サーバ200の構成について説明する。図8は、実施形態に係る管理サーバ200の構成例を示す図である。図8に示すように、管理サーバ200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、管理サーバ200は、管理サーバ200の管理者から各種操作を受け付ける入力部や、各種情報を表示するための表示部を有してもよい。
【0082】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0083】
(記憶部220)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0084】
記憶部220は、所定の電子商店街で提供される商品の商品情報を記憶する。ここで、図9に、実施形態に係る記憶部220の一例を示す。図9に示すように、記憶部220は、「商品ID」、「商品情報」といった項目を有する。
【0085】
「商品ID」は、所定の電子商店街で提供される商品を識別するための識別情報を示す。「商品情報」は、所定の電子商店街で提供される商品の商品情報を示す。図9に示す例では、「商品情報」に「商品情報#11」や「商品情報#21」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、例えば、「ブランド:A1、サイズ:13cm、13.5cm、14cm、14.5cm・・・」などの情報が格納される。
【0086】
すなわち、図9では、商品ID「IT11」によって識別される商品の商品情報が「商品情報#11」である例を示す。
【0087】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、管理サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0088】
図8に示すように、制御部230は、取得部231と、提供部232とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図8に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0089】
(取得部231)
取得部231は、各種情報を取得する。取得部231は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部231は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0090】
取得部231は、記憶部220から各種情報を取得する。また、取得部231は、取得した各種情報を記憶部220に格納する。
【0091】
取得部231は、所定の電子商店街で提供される商品の商品情報を取得する。
【0092】
(提供部232)
提供部232は、取得部231により取得された情報を提供(送信)する。例えば、提供部232は、情報処理装置100から送信された商品情報の提供要求に応じて、対応する商品の商品情報を情報処理装置100に送信する。
【0093】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0094】
図10に示すように、情報処理装置100は、ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する(ステップS201)。そして、情報処理装置100は、第1時期のユーザの足に合う履物を提案するための情報を提供する。
【0095】
情報処理装置100は、第1時期のユーザに適用する足の発育パターンを決定する(ステップS202)。
【0096】
情報処理装置100は、第1時期の計測情報と、第1時期の足の発育パターンとに基づいて、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する(ステップS203)。
【0097】
情報処理装置100は、第1期間の経過後のユーザの足のサイズに対応した履物を提案するための情報を提供する(ステップS204)。
【0098】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、推定部133と、提供部135とを有する。取得部131は、ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する。推定部133は、取得部131により取得された第1時期の計測情報と、第1時期のユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する。提供部135は、推定部133による推定結果に基づいて、ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する。
【0099】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの足の発育に合った履物を適切に提案することができる。
【0100】
また、提供部135は、第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する。
【0101】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの足の発育に応じて大きいサイズの履物を適切に提案することができる。
【0102】
また、提供部135は、第1時期の計測情報に基づいて第1時期に提案された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する。
【0103】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1時期に提案された履物と同一の履物、又は、関連する履物の購買効果の向上を促進することができる。
【0104】
また、提供部135は、第1時期の計測情報に基づいて第1時期に購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する。
【0105】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第1時期に購入された履物と同一の履物、又は、関連する履物の購買効果の向上を促進することができる。
【0106】
また、提供部135は、提案された履物を、提案の提案後、所定の期間内に購入したユーザに優遇する情報を含む情報を提供する。
【0107】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、提案された履物の購買効果の向上を促進することができる。
【0108】
また、提供部135は、第1時期の計測情報に基づいて第1時期に購入された履物を手放し、提案された履物を購入する買い替えを提案するための情報を提供する。
【0109】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの足の発育に合った履物を適切に提案するとともに、買い替えの提案を適切に行うことができる。
【0110】
また、提供部135は、買い替えが提案された履物を、買い替えの提案後、所定の期間内に手放したユーザに優遇する情報を含む情報を提供する。
【0111】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、買い替えが提案された履物の購買効果の向上を促進することができる。
【0112】
また、提供部135は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、足のサイズを再計測したユーザに優遇する情報を含む情報を提供する。
【0113】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの再計測の意欲の向上を促進することができる。
【0114】
また、提供部135は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、第1時期の計測情報に基づく履物を提案するための情報を提供しない。
【0115】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの足の発育に合った履物だけを適切に提案することができる。
【0116】
また、提供部135は、第1期間が経過する直前のタイミング、第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、第1期間の経過後のタイミングで、第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物のサイズと同一のサイズが指定された場合、サイズが合わない旨を通知するための情報を提供する。
【0117】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの足の発育に合わない履物を適切に通知することができる。
【0118】
また、推定部133は、ユーザの個々の成長スピードに応じて重み付けされた足の発育パターンに基づいて、第1期間を推定する。
【0119】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの個々の成長スピードに応じた履物を適切に提案することができる。
【0120】
また、取得部131は、第1期間の経過後、所定の期間内に足のサイズを再計測した第2時期の計測情報を取得する。また、推定部133は、取得部131により取得された第2時期の計測情報と、第2時期のユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第2期間を推定する。また、提供部135は、第2時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する。
【0121】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザの足の発育に合った履物を定期的に適切に提案することができる。
【0122】
また、提供部135は、第2時期の計測情報に基づいて第2時期に提案された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する。
【0123】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第2時期の計測情報に基づいて第2時期に提案された履物と同一の履物、又は、関連する履物の購買効果の向上を促進することができる。
【0124】
また、提供部135は、第2時期の計測情報に基づいて第2時期に購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する。
【0125】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、第2時期の計測情報に基づいて第2時期に購入された履物と同一の履物、又は、関連する履物の購買効果の向上を促進することができる。
【0126】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100及び管理サーバ200は、例えば、図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、端末装置10、情報処理装置100及び管理サーバ200の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0127】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0128】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0129】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0130】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0131】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、情報処理装置100及び管理サーバ200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、130及び230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0132】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0133】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0134】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0135】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0136】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0137】
1 情報処理システム
10 端末装置
11 通信部
12 入力部
13 出力部
14 制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 計測情報記憶部
122 発育パターン記憶部
130 制御部
131 取得部
132 決定部
133 推定部
134 判定部
135 提供部
141 受信部
142 送信部
200 管理サーバ
210 通信部
220 記憶部
230 制御部
231 取得部
232 提供部
N ネットワーク
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2022-11-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された第1時期の計測情報と、前記第1時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンであって提案が適切であったか否かを確認するための情報に対する回答結果に応じて変更された変更後の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する推定部と、
前記推定部による推定結果に基づいて、前記ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する提供部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づいて前記第1時期に提案された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づいて前記第1時期に購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記提案された履物を、前記提案の提案後、所定の期間内に購入したユーザに優遇する情報を含む前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記第1時期の計測情報に基づいて前記第1時期に購入された履物を手放し、前記提案された履物を購入する買い替えを提案するための前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記買い替えが提案された履物を、前記買い替えの提案後、所定の期間内に手放したユーザに優遇する情報を含む前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記第1期間が経過する直前のタイミング、前記第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、前記第1期間の経過後のタイミングで、足のサイズを再計測したユーザに優遇する情報を含む前記情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記第1期間が経過する直前のタイミング、前記第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、前記第1期間の経過後のタイミングで、前記第1時期の計測情報に基づく履物を提案するための情報を提供しない
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記提供部は、
前記第1期間が経過する直前のタイミング、前記第1期間が経過する前後を含むタイミング、又は、前記第1期間の経過後のタイミングで、前記第1時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物のサイズと同一のサイズが指定された場合、サイズが合わない旨を通知するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記推定部は、
前記ユーザの個々の成長スピードに応じて重み付けされた足の発育パターンに基づいて、前記第1期間を推定する
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記推定部は、
前記ユーザの購入傾向に基づき前記第1期間を補正することを可能とする
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記取得部は、
前記第1期間の経過後、所定の期間内に足のサイズを再計測した第2時期の計測情報を取得し、
前記推定部は、
前記取得部により取得された第2時期の計測情報と、前記第2時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第2期間を推定し、
前記提供部は、
前記第2時期の計測情報に基づく足のサイズに対応した履物より大きいサイズの履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記提供部は、
前記第2時期の計測情報に基づいて前記第2時期に提案された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記提供部は、
前記第2時期の計測情報に基づいて前記第2時期に購入された履物とサイズ違いの同一の履物、又は、同一のブランドに属する履物を提案するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された第1時期の計測情報と、前記第1時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンであって提案が適切であったか否かを確認するための情報に対する回答結果に応じて変更された変更後の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する推定工程と、
前記推定工程による推定結果に基づいて、前記ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する提供工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項17】
ユーザの足のサイズを計測した第1時期の計測情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された第1時期の計測情報と、前記第1時期の前記ユーザの属性に基づく足の発育パターンであって提案が適切であったか否かを確認するための情報に対する回答結果に応じて変更された変更後の発育パターンとに基づいて、前記ユーザの足のサイズが所定の条件を満たすまでに掛かる第1期間を推定する推定手順と、
前記推定手順による推定結果に基づいて、前記ユーザの足の発育に応じたサイズの履物を提案するための情報を提供する提供手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。