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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019850
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】ゴルフクラブスタンド
(51)【国際特許分類】
   A63B 55/50 20150101AFI20230202BHJP
   A63B 57/00 20150101ALI20230202BHJP
【FI】
A63B55/50
A63B57/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021124889
(22)【出願日】2021-07-30
(71)【出願人】
【識別番号】521336624
【氏名又は名称】株式会社藤枝事務器商会
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】村松 良隆
(57)【要約】
【課題】設置作業を容易に行うことができるゴルフクラブスタンドを提供する。
【解決するための手段】上下方向に延びるとともに、下端部が地面に差し込まれることで地面に立設される軸状のスタンド本体と、スタンド本体の下方に連結され、平面視でスタンド本体から径方向の外側に向けて延びる載置部と、横方向に延びるとともに、横方向の中央部がスタンド本体の上端部に連結された保持部と、を備えるゴルフクラブスタンド。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に延びるとともに、下端部が地面に差し込まれることで地面に立設される軸状のスタンド本体と、
前記スタンド本体の下方に連結され、平面視で前記スタンド本体から径方向の外側に向けて延びる載置部と、
横方向に延びるとともに、横方向の中央部が前記スタンド本体の上端部に連結された保持部と、を備えるゴルフクラブスタンド。
【請求項2】
前記保持部は、正面視において、
横方向に延びるビームと、
前記ビーム部における横方向の両端部それぞれから上方に向けて延びる一対のロッドと、を備える請求項1に記載のゴルフクラブスタンド。
【請求項3】
前記保持部は、正面視において、
前記スタンド本体の上端部との連結部分から、横方向の外側に向かう従い、次第に上方に向けて延びるように湾曲する請求項1に記載のゴルフクラブスタンド。
【請求項4】
前記保持部は、正面視において、
横方向にまっすぐ延びている請求項1に記載のゴルフクラブスタンド。
【請求項5】
前記載置部は、平面視で互いに直交する2方向に延びる形状を呈する、請求項1から4のいずれか1項に記載のゴルフクラブスタンド。
【請求項6】
前記載置部は、平面視で円形状を呈する、請求項1から4のいずれか1項に記載のゴルフクラブスタンド。
【請求項7】
前記スタンド本体は、上下方向に分割可能に構成されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のゴルフクラブスタンド。
【請求項8】
前記スタンド本体、前記載置部、および前記保持部は、互いに分離可能に構成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のゴルフクラブスタンド。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ゴルフクラブスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゴルフコースにおいて、ゴルフクラブを立てかけるゴルフクラブスタンドが知られている。
特許文献1には、下端部が地中に埋設されたブロック体に固定された状態で立設される支柱部を備えたゴルフクラブスタンドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3210813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献に記載のゴルフクラブスタンドでは、ゴルフクラブスタンドを移動させる際に、地中に埋設されたブロック体を掘り起こす必要があり、任意の箇所に容易にゴルフクラブスタンドを設置することが難しかった。
【0005】
本開示の目的は、設置作業を容易に行うことができるゴルフクラブスタントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係るゴルフクラブスタンドは、上下方向に延びるとともに、下端部が地面に差し込まれることで地面に立設される軸状のスタンド本体と、スタンド本体の下方に連結され、平面視でスタンド本体から径方向の外側に向けて延びる載置部と、横方向に延びるとともに、横方向の中央部がスタンド本体の上端部に連結された保持部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、設置作業を容易に行うことができるゴルフクラブスタンドを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係るゴルフクラブスタンドの正面図である。
図2】第1実施形態に係るゴルフクラブスタンドを各方向から見た図である。
図3】第1実施形態に係るゴルフクラブスタンドの使用状態を示す図である。
図4】第2実施形態に係るゴルフクラブスタンドの正面図である。
図5】第2実施形態に係るゴルフクラブスタンドを各方向から見た図である
図6】第2実施形態に係るゴルフクラブスタンドの使用状態を示す図である。
図7】第3実施形態に係るゴルフクラブスタンドの正面図である。
図8】第3実施形態に係るゴルフクラブスタンドを各方向から見た図である
図9】第3実施形態に係るゴルフクラブスタンドの使用状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係るゴルフクラブスタンド1の正面図である。図2は、ゴルフクラブスタンド1を各方向から見た図である。このうち、図2Aは上面図、図2Bは下面図、図2Cは一方側から見た側面図である。なお、背面図については図1と同一であるため図示を省略する。また、他方側から見た側面図については、図2Cと同一であるため図示を省略する。
【0010】
図1および図2に示すように、ゴルフクラブスタンド1は、スタンド本体10と、載置部11と、保持部12と、を備えている。
スタンド本体10は、上下方向に延びる軸状を呈する部材である。以下の説明において、平面視においてスタンド本体10の中心軸と直交する方向を径方向という。
スタンド本体10は、下端部が地面に差し込まれることで地面に立設される。
スタンド本体10の下端部の先端は、下方に向けて突出する突起状に形成されている。
【0011】
載置部11は、スタンド本体10の下方に連結され、平面視でスタンド本体10から径方向の外側に向けて延びている。
載置部11は、平面視で互いに直交する2方向に延びる第1部材13および第2部材14により構成されている。第1部材13および第2部材14それぞれは、断面が矩形状を呈している。第1部材13および第2部材14は一体に形成され、径方向の中心部にスタンド本体10が挿入される孔が形成されている。
第1部材13の横方向の大きさは、保持部12の横方向の大きさと同じとなっている。
【0012】
保持部12は、横方向に延びるとともに、横方向の中央部がスタンド本体10の上端部に連結されている。
保持部12は、ビーム15と、左右一対のロッド16と、を備えている。
ビーム15部は、正面視において横方向に延び、横方向の中央部がスタンド本体10の上端部に連結されている。
左右一対のロッド16は、ビーム15における横方向の両端部それぞれから上方に向けて延びている。
【0013】
スタンド本体10、載置部11、および保持部12は、一体に形成されている。スタンド本体10、載置部11、および保持部12は、例えば金属材料、カーボン材料、又は合成樹脂により形成された部材により構成されている。これらの各部材は、中空であってもよい。
なお、スタンド本体10、載置部11、および保持部12は、互いに分離可能に構成されてもよい。また、スタンド本体10は、上下方向に分割可能に構成されてもよい。
【0014】
図3は、ゴルフクラブスタンド1の使用状態を示す図である。
図3に示すように、ゴルフクラブスタンド1は、スタンド本体10の下端部が地面に差し込まれた状態で使用される。この際、載置部11の下面が地面と当接する位置までスタンド本体10の下端部が地面に差し込まれる。この際、使用者は、載置部11の上面を踏み込むことで、スタンド本体10の下端部を地面に差し込んでもよい。
【0015】
スタンド本体10が地面に立設された状態で、ゴルフクラブが保持部12に立てかけられる。例えばゴルフボールのショット位置の近傍にゴルフクラブスタンド1を立設し、使用者が使用する候補となるゴルフクラブを複数本立てかける。これにより、ゴルフクラブを地面に直接置くことがなくなり、ゴルフクラブを選択する際の利便性が増すとともに、ゴルフクラブのグリップ部が汚れるのを防ぐことができる。
そしてショットが済み次第、地面からスタンド本体10を抜くことで取り外して回収する。
【0016】
このように、本発明に係るゴルフクラブスタンド1では、スタンド本体10を差し込むという簡単な作業により、ゴルフスタンドの設置することができるので、設置作業を容易に行うことができる。
また、載置部11が、スタンド本体10から径方向の外側に向けて延びているので、複数のゴルフクラブを立てかけたときに、スタンド本体10が倒れたり傾いたりするのを防ぐことができる。
また、載置部11を踏み込んでスタンド本体10を立設することができ、スタンド本体10の設置作業をより一層簡単に行うことができる。
【0017】
また、保持部12の横方向の中央部がスタンド本体10の上端部に連結されているので、保持部12が保持するゴルフクラブの重量により、スタンド本体10が傾きにくくすることができる。
また、保持部12の横方向の両端部に一対のロッド16が設けられているので、保持部12に立てかけたゴルフクラブがずれ落ちるのを防ぐことができる。
【0018】
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、第2実施形態を説明するための図面において、第1実施形態と同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
図4は、第2実施形態に係るゴルフクラブスタンド2の正面図である。図5は、ゴルフクラブスタンド2を各方向から見た図である。このうち、図5Aは上面図、図5Bは下面図、図5Cは一方側から見た側面図である。なお、背面図については図4と同一であるため、図示を省略する。また、他方側から見た側面図については、図5Cと同一であるため図示を省略する。
【0020】
図4および図5に示すように、ゴルフクラブスタンド2における保持部22は、正面視において、スタンド本体10の上端部との連結部分から、横方向の外側に向かう従い、次第に上方に向けて延びるように湾曲している。すなわち、保持部22は、円弧上に形成されている。
【0021】
ゴルフクラブスタンド2における載置部21は、平面視で円形状を呈している。載置部21は円盤状をなし、中央部に形成された孔部にスタンド本体10が挿入されている。
【0022】
図6は、ゴルフクラブスタンド2の使用状態を示す図である。
図6に示すように、ゴルフクラブスタンド2では、保持部22が湾曲しているため、保持部22に立てかけたゴルフクラブが、保持部22の湾曲に沿って、保持部22の横方向の中央部に集まって保持される。そして、保持部22の中央部がスタンド本体10と連結されているので、スタンド本体10に立てかけたゴルフクラブの重量が、上方から下方に向けてスタンド本体10にかかることとなり、より一層、スタンド本体10を安定させることができる。
【0023】
また、載置部21が円形状を呈しているので、スタンド本体10をより一層安定させることができる。
【0024】
(第3実施形態)
以下、本発明の第3実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、第3実施形態を説明するための図面において、第1実施形態と同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0025】
図7は、第3実施形態に係るゴルフクラブスタンド3の正面図である。図8は、ゴルフクラブスタンド3を各方向から見た図である。このうち、図8Aは上面図、図8Bは下面図、図8Cは一方側から見た側面図である。なお、背面図については図7と同一であるため、図示を省略する。また、他方側から見た側面図については、図8Cと同一であるため図示を省略する。
【0026】
図7および図8に示すように、ゴルフクラブスタンド3の保持部32は、正面視において、横方向にまっすぐ延びている。
【0027】
ゴルフクラブスタンド3における載置部31は、平面視で円形状を呈している。載置部31は円盤状をなし、中央部に形成された孔部にスタンド本体10が挿入されている。
【0028】
図9は、ゴルフクラブスタンド3の使用状態を示す図である。
図9に示すように、ゴルフクラブスタンド3では、横方向にまっすぐ延びる保持部32にゴルフクラブが立てかけられる。ゴルフクラブスタンド3では、保持部32の構造がシンプルであるため、製造コストを削減することができるとともに、それぞれの部材を分離した際の収納性を確保することができる。
【0029】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態および変形例は、組合せ可能、またはその一部を省略可能である。
【0030】
(7)付記
実施形態および変形例で説明した事項を、以下に付記する。
【0031】
(付記1)
上下方向に延びるとともに、下端部が地面に差し込まれることで地面に立設される軸状のスタンド本体10と、
スタンド本体10の下方に連結され、平面視でスタンド本体10から径方向の外側に向けて延びる載置部11、21、31と、
横方向に延びるとともに、横方向の中央部がスタンド本体10の上端部に連結された保持部12、22、32と、を備えるゴルフクラブスタンド1、2、3。
【0032】
(付記2)
保持部12は、正面視において、
横方向に延びるビーム15と、
ビーム15における横方向の両端部それぞれから上方に向けて延びる一対のロッド16と、を備える(付記1)に記載のゴルフクラブスタンド1、2、3。
【0033】
(付記3)
保持部22は、正面視において、
スタンド本体10の上端部との連結部分から、横方向の外側に向かう従い、次第に上方に向けて延びるように湾曲する(付記1)に記載のゴルフクラブスタンド1、2、3。
【0034】
(付記4)
保持部32は、正面視において、
横方向にまっすぐ延びている(付記1)に記載のゴルフクラブスタンド1、2、3。
【0035】
(付記5)
載置部11は、平面視で互いに直交する2方向に延びる形状を呈する、(付記1)から(付記4)のいずれかに記載のゴルフクラブスタンド1、2、3。
【0036】
(付記6)
載置部21、31は、平面視で円形状を呈する、(付記1)から(付記4)のいずれかに記載のゴルフクラブスタンド1、2、3。
【0037】
(付記7)
スタンド本体10は、上下方向に分割可能に構成されている、(付記1)から(付記6)のいずれかに記載のゴルフクラブスタンド1、2、3。
【0038】
(付記8)
スタンド本体10、載置部11、21、31、および保持部12、22、32は、互いに分離可能に構成されている、(付記1)から(付記7)のいずれかに記載のゴルフクラブスタンド1、2、3。
【符号の説明】
【0039】
1、2、3 ゴルフクラブスタンド
10 スタンド本体
11、21、31 載置部
12、22、32 保持部
13 第1部材
14 第2部材
15 ビーム
16 ロッド

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9