(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020060
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】コンテンツ管理システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230202BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230202BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021125219
(22)【出願日】2021-07-30
(71)【出願人】
【識別番号】521337023
【氏名又は名称】鳥羽 雄二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100121706
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128705
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147773
【弁理士】
【氏名又は名称】義村 宗洋
(72)【発明者】
【氏名】鳥羽 雄二郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB26
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】コンテンツを提供又は利用するためのサービスの利便性を従来よりも高くするコンテンツ管理技術を提供する。
【解決手段】コンテンツ管理システムは、端末装置1及び管理サーバ2を備えている。
管理サーバ2は、端末装置1を用いて購入可能な複数の視聴権を、端末装置1を介して利用者に提示する。複数の視聴権の1つである第一視聴権は、(1)所定の場所で所定の期間内に1回以上行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴することができる権利と、(2)ライブパフォーマンスのコンテンツを含む所定のパフォーマーに関する新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利と、(3)所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利とを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理サーバと、前記管理サーバと通信可能な端末装置とを含むコンテンツ管理システムであって、
前記管理サーバは、前記端末装置を用いて購入可能な複数の視聴権を、前記端末装置を介して前記利用者に提示し、
前記複数の視聴権の1つである第一視聴権は、(1)所定の場所で所定の期間内に1回以上行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを前記所定の場所で視聴することができる権利と、(2)前記ライブパフォーマンスのコンテンツを含む前記所定のパフォーマーに関する新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利と、(3)前記所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利とを含み、
前記端末装置は、前記利用者が前記視聴権を購入した場合には、その購入した視聴権に関する情報を管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、前記購入した視聴権に関する情報に基づいて、前記利用者がオンラインで視聴可能なコンテンツについての情報を前記端末装置に送信する、
コンテンツ管理システム。
【請求項2】
請求項1のコンテンツ管理システムにおいて、
前記複数の視聴権の他の1つである第二視聴権は、(1)前記新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利と、(2)前記所定のパフォーマーの過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利とを含み、
前記複数の視聴権の他の1つである第三視聴権は、所定の場所で行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツをオンラインで視聴することができる権利である、
コンテンツ管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2のコンテンツ管理システムであって、
前記管理サーバは、前記利用者が購入した視聴権に関する情報に基づいて、前記第一視聴権が購入されたか判断をし、前記第一視聴権が購入された場合には、前記端末装置に、前記利用者が前記第一視聴権を購入したことを示す購入証明情報を送信し、
前記利用者は、前記購入証明情報を示すことで、前記ライブパフォーマンスのコンテンツを視聴するために前記所定の場所に入ることができる、
コンテンツ管理システム。
【請求項4】
請求項1から3の何れかのコンテンツ管理システムであって、
前記管理サーバは、前記利用者が購入した視聴権に関する情報に基づいて、前記第一視聴権が購入された数をカウントし、カウントされた前記第一視聴権が購入された数が所定の数を超えた場合には、前記利用者が前記第一視聴権を購入できないようにし、
前記所定の数は、前記所定の場所で視聴することができる最大の人数Nmaxより大きい数であり、
前記第一視聴権に基づいて、前記ライブパフォーマンスのコンテンツを前記所定の場所で視聴するための予約を受け付ける予約サーバを更に含み、
前記予約の数が前記人数Nmaxを超えた場合には、前記予約が受け付けられないようにされている、
コンテンツ管理システム。
【請求項5】
管理サーバが、前記管理サーバと通信可能な端末装置を用いて購入可能な複数の視聴権を、前記端末装置を介して前記利用者に提示するステップと、
前記複数の視聴権の1つである第一視聴権は、(1)所定の場所で所定の期間内に1回以上行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを前記所定の場所で視聴することができる権利と、(2)前記ライブパフォーマンスのコンテンツを含む前記所定のパフォーマーに関する新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利と、(3)前記所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利とを含み、
前記端末装置が、前記利用者が前記視聴権を購入した場合には、その購入した視聴権に関する情報を管理サーバに送信するステップと、
前記管理サーバが、前記購入した視聴権に関する情報に基づいて、前記利用者がオンラインで視聴可能なコンテンツについての情報を前記端末装置に送信するステップと、
を含むコンテンツ管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パフォーマーのコンテンツを管理するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、ミュージシャン等のパフォーマーがライブパフォーマンスを行い、人々がそのライブパフォーマンスを視聴するためにライブ会場が利用されていた。
【0003】
すなわち、パフォーマーはライブ会場でライブパフォーマンスを行い、そのライブパフォーマンスを視聴するために、人々がライブ会場に行くことが一般的であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、新型コロナウイルス等の感染症の影響により、パフォーマーがライブ会場でライブを行い、人々がライブ会場に行くことが難しいこともある。
【0005】
この点において、従来は、ライブパフォーマンス等のコンテンツを提供又は利用するためのサービスの利便性が低いと言えた。
【0006】
本発明は、コンテンツを提供又は利用するためのサービスの利便性を従来よりも高くするコンテンツ管理システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の一態様によるコンテンツ管理システムは、管理サーバと、管理サーバと通信可能な端末装置とを含むコンテンツ管理システムであって、管理サーバは、端末装置を用いて購入可能な複数の視聴権を、端末装置を介して利用者に提示し、複数の視聴権の1つである第一視聴権は、(1)所定の場所で所定の期間内に1回以上行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴することができる権利と、(2)ライブパフォーマンスのコンテンツを含む所定のパフォーマーに関する新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利と、(3)所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利とを含み、端末装置は、利用者が視聴権を購入した場合には、その購入した視聴権に関する情報を管理サーバに送信し、管理サーバは、購入した視聴権に関する情報に基づいて、利用者がオンラインで視聴可能なコンテンツについての情報を端末装置に送信する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コンテンツを提供又は利用するためのサービスの利便性が従来よりも高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、コンテンツ管理システムの機能構成の例を示す図である。
【
図2】
図2は、コンテンツ管理方法の処理手続きの例を示す図である。
【
図3】
図3は、コンピュータの機能構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、図面中において同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
【0011】
[コンテンツ管理システム及び方法]
コンテンツ管理システムは、
図1に示すように、端末装置1及び管理サーバ2を例えば備えている。
【0012】
端末装置1は、スマートフォン、タブレット端末、PDA、スマートウォッチ、PC等の情報端末である。
【0013】
管理サーバ2は、コンテンツを管理するためのコンテンツ管理サービスを提供するためのサーバである。管理サーバ2には、パフォーマーに関するコンテンツが保存されている。
【0014】
端末装置1及び管理サーバ2は、インターネット等のネットワークに接続されており、互いに通信及びデータの送受信が可能である。
【0015】
パフォーマーは、ミュージシャン、ダンサー、俳優、役者、噺家、コメディアン、お笑い芸人、大道芸人、マジシャン、パントマイミスト、ジャグラー、中国雑技、パフォーマンスアート等のステージでパフォーマンスを行う者のことである。
【0016】
パフォーマーに関するコンテンツは、例えば、パフォーマーのパフォーマンスのライブ映像、パフォーマーのミュージックビデオ、パフォーマーのプロモーションビデオ、パフォーマーの雑談、エンターテイメント動画等の映像のコンテンツであってもよいし、パフォーマーの音楽、音声、雑談等の音のコンテンツであってもよい。
【0017】
パフォーマーのパフォーマンスとは、例えば、パフォーマーがミュージシャンである場合には演奏、歌唱、合唱等である。
【0018】
<ステップS1>
管理サーバ2は、端末装置1を用いて購入可能な複数の視聴権を、端末装置1を介して利用者に提示する(ステップS1)。
【0019】
例えば、利用者が端末装置1を用いて端末装置1にインストールされているウェブブラウザを操作して、管理サーバ2にアクセスし、管理サーバ2が提供しているコンテンツ管理サービスに会員登録を行う。この会員登録では、ログインIDとなるメールアドレス、パスワード、決済方法等の個人情報が例えば登録される。その後、利用者が、端末装置1のウェブブラウザを操作して、コンテンツ管理サービスにログインをして、視聴権の購入ページに移動をすると、利用者が購入可能な複数の視聴権が表示される。このようにして、端末装置1の利用者が購入可能な複数の視聴権は、例えば端末装置1のウェブブラウザを介して利用者に提示される。
【0020】
複数の視聴権は、例えば、以下に説明する第一視聴権、第二視聴権及び第三視聴権により構成されている。
【0021】
第一視聴権は、(1)所定の場所で所定の期間内に1回以上行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴することができる権利と、(2)ライブパフォーマンスのコンテンツを含む所定のパフォーマーに関する新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利と、(3)所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利とを含んでいる。
【0022】
所定の場所は、ライブハウス、コンサートホール、イベント会場、劇場、小劇場、演芸場等のパフォーマンスが行われる場所のことである。
【0023】
所定の期間は、1週間、1か月、1年等の予め定められた期間である。
【0024】
(1)所定の場所で所定の期間内に1回以上行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴することができる権利は、言い換えれば、パフォーマーのライブパフォーマンスを、そのライブパフォーマンスが行われる場所でリアルタイムに直接視聴することができる権利である。この権利は、例えば、パフォーマーがミュージシャンであり、所定の場所がライブハウスである場合には、ミュージシャンがライブハウスで行うライブを、そのライブハウスで視聴することができる権利である。
【0025】
(2)前記パフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを含む所定のパフォーマーに関する新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利は、言い換えれば、パフォーマーのライブパフォーマンスを含む新規のコンテンツをオンラインでリアルタイムに視聴することができる権利である。ここでの「リアルタイム」は、遅延を全く許さない厳密な意味でのリアルタイムではない。ネットワークの遅延、映像の編集等に基づく多少の遅延があってもよい。
【0026】
パフォーマーは、所定の場所で行われるライブパフォーマンス以外にも、雑談、エンターテイメント動画等で新しいコンテンツを作成することがある。この雑談、エンターテイメント動画等での新しいコンテンツが、新規のコンテンツの一例である。
【0027】
言い換えれば、パフォーマーの新規のコンテンツをリアルタイムに視聴することはできないが、パフォーマーに関する過去のコンテンツであればオンラインで視聴することができる権利である。
【0028】
新規のコンテンツは、例えば、これまでどの媒体、プラットフォームにおいても視聴者に提供されていない新しいコンテンツであってもよいし、他の媒体や他のプラットフォームでこれまで視聴者に提供されたことがあるが、このコンテンツ管理サービスでは初めて提供するという意味における新しいコンテンツであってもよい。
【0029】
(3)所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利における「所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツ」の例は、所定のパフォーマーが過去に行ったパフォーマンスの映像、パフォーマーがミュージシャンである場合には、そのミュージシャンの楽曲の音源である。
【0030】
第二視聴権は、(1)新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利と、(2)所定のパフォーマーの過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利とを含んでいる。
【0031】
第二視聴権の「(1)新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利」は、第一視聴権の「(2)前記ライブパフォーマンスのコンテンツを含む所定のパフォーマーに関する新規のコンテンツを所定の期間内にオンラインで視聴することができる権利」と同様である。また、第二視聴権の「(2)所定のパフォーマーの過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利」は、第一視聴権の「(3)所定のパフォーマーに関する過去のコンテンツをオンラインで視聴することができる権利」と同様である。
【0032】
すなわち、第二視聴権は、第一視聴権から、第一視聴権の「(1)所定の場所で所定の期間内に1回以上行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴することができる権利」を除いた権利とも言える。
【0033】
第二視聴権よりも第一視聴権の方が、視聴することができるコンテンツが多いため、第一視聴権の価格の方が第二視聴権の価格よりも高く設定されていてもよい。
【0034】
第一視聴権及び第二視聴権のように、各視聴権は複数の権利により構成されていてもよい。
【0035】
第三視聴権は、所定の場所で行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツをオンラインで視聴することができる権利である。
【0036】
第三視聴権により、所定の場所で行われる所定のパフォーマーのライブパフォーマンスのコンテンツをオンラインでリアルタイムで視聴することができるだけではなく、アーカイブとして保存されたそのライブパフォーマンスのコンテンツを、そのライブパフォーマンスが行われてから一定期間の間にオンラインで視聴できてもよい。
【0037】
<ステップS2>
利用者は、管理サーバ2により提示された複数の視聴権の中に購入したい視聴権がある場合には、端末装置1を操作して視聴権を購入する。例えば、端末装置1のウェブブラウザを介して複数の視聴権が提示されている場合には、購入を希望する視聴権をタッチパッド、マウスパッド等の入力装置で選択することで視聴権を購入する。
【0038】
視聴権が購入された場合には、端末装置1は、その購入された視聴権に関する情報を送信する。すなわち、端末装置1は、利用者が視聴権を購入した場合には、その購入した視聴権に関する情報を管理サーバ2に送信する(ステップS2)。
【0039】
<ステップS3>
管理サーバ2には、利用者が購入した視聴権に関する情報が入力される。
【0040】
管理サーバ2は、利用者が購入した視聴権に関する情報に基づいて、利用者がオンラインで視聴可能なコンテンツについての情報を端末装置1に送信する(ステップS3)。その際、管理サーバ2は、更に、各コンテンツを視聴可能な日時、期間についての情報を端末装置1に送信してもよい。
【0041】
これらの情報は、例えば端末装置1のウェブブラウザを介して利用者に提供される。
【0042】
利用者が、視聴したいコンテンツを端末装置1で選択すると、その選択されたコンテンツについての情報が管理サーバ2に送信される。なお、各コンテンツを視聴可能な日時、期間についての情報が提供されている場合には、各コンテンツを視聴可能な日時、期間においてのみ、その各コンテンツが選択可能となっていてもよい。
【0043】
管理サーバ2は、選択されたコンテンツのデータを端末装置1に送信する。管理サーバ2は、ストリーミング形式でデータを端末装置1に送信してもよいし、ダウンロード形式でデータを端末装置1に送信してもよい。
【0044】
端末装置1は、管理サーバ2から受信したデータに基づいてコンテンツを再生する。このようにして、コンテンツが利用者に提供される。
【0045】
なお、利用者がライブパフォーマンスのコンテンツを選択した場合には、撮影装置3で撮影されたライブパフォーマンスのコンテンツのデータが、端末装置1に送信される。撮影されたライブパフォーマンスのコンテンツのデータは、管理サーバ2を介して端末装置1に送信されてもよい。撮影装置3で撮影されたライブパフォーマンスのコンテンツのデータは、所定の編集がされたものであってもよい。
【0046】
このように、第一視聴権を含む複数の視聴権を利用者に提示することで、言い換えれば幅広い選択肢を視聴者に提供することで、コンテンツを提供又は利用するためのサービスの利便性が従来よりも高くなる。
【0047】
[変形例1]
なお、管理サーバ2は、利用者が購入した視聴権に関する情報に基づいて、第一視聴権が購入されたか判断をし、第一視聴権が購入された場合には、端末装置1に、利用者が第一視聴権を購入したことを示す購入証明情報を送信してもよい。
【0048】
購入証明情報は、会員番号が記載された会員証の画像であってもよいし、2次元バーコード等の電子情報であってもよい。
【0049】
この場合、利用者は、購入証明情報を示すことで、ライブパフォーマンスのコンテンツを視聴するために所定の場所に入ることができる。例えば、所定の場所がライブハウスである場合には、購入証明情報をライブハウスの入口で示すことで、ライブハウスに入ることができる。
【0050】
利用者は、例えば、端末装置1の画面で購入証明情報を示すことができる。利用者は、購入証明情報を紙に印刷して、その紙に印刷した購入証明情報を示してもよい。
【0051】
購入証明情報が画像である場合には、利用者は、ライブハウスの入口で購入証明情報をライブハウスの運営員に示すことができる。この場合、ライブハウスの運営員は、購入証明情報を目視で確認し、その利用者がライブハウスに入ることができることが確認できた場合には、利用者がライブハウスに入ることを許可する。
【0052】
購入証明情報が2次元バーコード等の電子情報である場合には、利用者は、ライブハウスの入口で購入証明情報を確認端末4に示すことができる。この場合、確認端末4は、購入証明情報が正当なものであるかどうかを確認して、購入証明情報が正当なものであることを確認できた場合には、利用者がライブハウスに入ることが許可される。確認端末4は、2次元バーコード等の電子情報が正当なものであるかどうかを確認するための情報端末であり、例えばバーコードを読み取り可能なゲート、携帯情報端末型のバーコードリーダである。確認端末4は、2次元バーコード等の電子情報が正当なものであるかどうかを確認するためのアプリケーションがインストールされたスマートフォン、タブレット端末、携帯電話、PDA等の情報携帯端末であってもよい。
【0053】
なお、管理サーバ2は、利用者が購入した視聴権に関する情報に基づいて、第一視聴権が購入されたか判断をし、第一視聴権が購入された場合には、第一視聴権を購入した利用者の顔画像を送信して欲しい旨の要求メッセージを端末装置1に送信してもよい。要求メッセージで要求する、利用者の顔画像の送信先は、例えば、管理サーバ2、又は、例えばライブハウスである所定の場所の運営員である。運営員が、管理サーバ2を介して又は直接利用者の顔画像を取得した場合には、運営員は、上記の購入証明情報の確認に加えて、来場した利用者の顔と取得した利用者の顔画像とが一致しているかどうかを確認して、一致していることの確認ができた場合に、利用者がライブハウスに入ることを許可してもよい。
【0054】
[変形例2]
管理サーバ2は、利用者が購入した視聴権に関する情報に基づいて、第一視聴権が購入された数をカウントし、カウントされた第一視聴権が購入された数が所定の数を超えた場合には、利用者が第一視聴権を購入できないようにしてもよい。
【0055】
例えば、所定の数は、所定の場所で視聴することができる最大の人数Nmaxより大きい数である。所定の場所がライブハウスである場合には、所定の場所で視聴することができる最大の人数Nmaxは、ライブハウスの収容人数のことである。kを1<k≦1.5の数として、所定の数は、例えばNmax×kを超えない最大の整数である。
【0056】
この場合、コンテンツ管理システムは、予約サーバ5を備えていてもよい。
【0057】
予約サーバ5は、第一視聴権に基づいて、ライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴するための予約を受け付ける。
【0058】
利用者が、第一視聴権に基づいて、ライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴したい場合には、そのための予約を予約サーバ5に対して行う。
【0059】
予約サーバ5は、例えば電子メールにより予約を受け付けるメールサーバである。この場合、利用者は、ライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴するための予約メールを予約サーバ5に送信する。この予約メールには、利用者の会員番号及び氏名の情報が含まれていてもよい。
【0060】
予約の数が人数Nmaxを超えた場合には、ライブパフォーマンスのコンテンツを所定の場所で視聴することができない利用者が出てくる可能性が高い。このため、予約の数が人数Nmaxを超えた場合には、予約が受け付けられないようにされていてもよい。
【0061】
例えば、予約サーバ5は、利用者からの予約の数をカウントし、カウントした予約の数が、所定の場所で視聴することができる最大の人数Nmaxを超えた場合には、予約が受け付けられないようしてもよい。この予約のカウント及び最大の人数Nmaxとの比較は、所定の場所で同一の日時に行われるライブパフォーマンスごとに、言い換えれば各イベントごとに行われる。
【0062】
第一視聴権を購入した利用者の全員が、ライブパフォーマンスを視聴するために同じ日時に所定の場所に来ることは稀である。言い換えれば、第一視聴権を購入した利用者の中には、ライブパフォーマンスを視聴するために所定の場所に来ない者もいる。また、所定の場所に来る者の数は予約の受け付けによりコントロールすることができる。
【0063】
このため、第一視聴権の販売枚数である「所定の数」を、所定の場所で視聴することができる最大の人数Nmaxより大きい数としても問題はない。このようにすることで、第一視聴権の販売枚数を多くすることができ、コンテンツ管理システム及び方法の利用者の数を増やすことができる。
【0064】
なお、予約を受け付けた予約サーバ2は、第一視聴権を購入した利用者の顔画像を運営員がまだ取得していない場合には、第一視聴権を購入した利用者の顔画像を送信して欲しい旨の要求メッセージを端末装置1に送信してもよい。要求メッセージで要求する、利用者の顔画像の送信先は、例えば、管理サーバ2、又は、例えばライブハウスである所定の場所の運営員である。
【0065】
[変形例3]
コンテンツの量が多くなってくると、管理サーバ2の記憶容量が不足する可能性がある。このため、コンテンツのデータを管理サーバ2から外部サーバ6に移動してもよい。例えば、管理サーバ2に記憶されているコンテンツのデータの量が所定の量よりも多くなった場合に、コンテンツのデータは管理サーバ2から外部サーバ6に移動させられる。
【0066】
コンテンツのデータの移動は、手動で行われてもよいし、管理サーバ2により自動的に行われてもよい。
【0067】
例えば、管理サーバ2が、管理サーバ2に記憶されているコンテンツのデータの量が所定の量よりも多くなったかどうかを判断する。管理サーバ2に記憶されているコンテンツのデータの量が所定の量よりも多くなったと判断された場合には、管理サーバ2は、コンテンツのデータの全部又は一部を外部サーバ6に移動する。
【0068】
なお、コンテンツのデータの移動により、コンテンツを視聴するための方法が変わることがある。例えば、コンテンツにアクセスするためのWebサイトのURLが変わることがある。
【0069】
この場合には、コンテンツを視聴するための情報が、端末装置1に送信される。コンテンツを視聴するための情報の例は、コンテンツにアクセスするためのWebサイトのURLである。コンテンツを視聴するための情報は、管理サーバ2から端末装置1に送信されてもよいし、外部サーバ6から端末装置1に送信されてもよい。
【0070】
利用者は、受信したコンテンツを視聴するための情報に基づいて、外部サーバ6に移動したコンテンツを視聴することができる。
【0071】
[他の変形例等]
以上、本発明の実施の形態及び変形例1から3について説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態及び変形例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計の変更等があっても、本発明に含まれることはいうまでもない。
【0072】
例えば、複数の視聴権には、第二視聴権及び第三視聴権の少なくとも一方が含まれていなくてもよい。また、複数の視聴権には、第一視聴権、第二視聴権及び第三視聴権以外の他の視聴権が含まれていてもよい。
【0073】
また、コンテンツ管理システムは、撮影装置3、確認端末4、外部サーバ6の少なくとも1つを更に備えていてもよい。
【0074】
また、コンテンツ管理システムの管理者が、管理サーバ2にアクセスして、利用者(この利用者は、全ての利用者であってもよいし、何れかの視聴権を購入した利用者であってもよい。)の情報を取得可能であってもよい。利用者の情報の例は、管理サーバ2に会員登録されているメールアドレス等の情報である。
【0075】
また、コンテンツ管理システムの管理者が、管理サーバ2にアクセスして、利用者に対してメッセージをメール等により送信又は通知できてもよい。例えば、コンテンツ管理システムの管理者が、管理サーバ2にアクセスして、利用者の情報として利用者のメールアドレスを取得した場合には、管理サーバ2を通じて、取得した利用者のメールアドレスにメールを送信可能であってもよい。
【0076】
実施の形態において説明した各種の処理は、記載の順に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
【0077】
例えば、データや情報のやり取りは直接行われてもよいし、図示していないサーバを介して行われてもよい。
【0078】
[プログラム、記録媒体]
上述した各装置(端末装置1、管理サーバ2、撮影装置3、確認端末4、予約サーバ5、外部サーバ6)の各部の処理をコンピュータにより実現してもよく、この場合は各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムを
図3に示すコンピュータ1000の記憶部1020に読み込ませ、演算処理部1010、入力部1030、出力部1040などに動作させることにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0079】
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、例えば、非一時的な記録媒体であり、具体的には、磁気記録装置、光ディスク、等である。
【0080】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD-ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
【0081】
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の非一時的な記憶装置である補助記録部1050に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の非一時的な記憶装置である補助記録部1050に格納されたプログラムを記憶部1020に読み込み、読み込んだプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを記憶部1020に読み込み、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
【0082】
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
【0083】
その他、この発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0084】
1 端末装置
2 管理サーバ
3 撮影装置
4 確認端末
5 予約サーバ
6 外部サーバ