IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ハッピーシェアリングの特許一覧

<>
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図1
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図2
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図3A
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図3B
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図4
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図5
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図6
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図7
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図8
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図9
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図10
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図11
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図12
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図13
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図14
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図15
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図16
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図17
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図18
  • 特開-サーバ及びコンピュータプログラム 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020115
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】サーバ及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20230202BHJP
   G06F 16/176 20190101ALI20230202BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230202BHJP
【FI】
G06F13/00 520D
G06F16/176
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021125310
(22)【出願日】2021-07-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年4月20日に、産経新聞2021年4月20日付け夕刊,第1面において、発表した。 2021年4月21日に、ウェブサイト(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000038906.html)において、電気通信回線を通じて発表した。 2021年4月19日に、ウェブサイト(https://sys.happysharing.net/)において、電気通信回線を通じて発表した。
(71)【出願人】
【識別番号】517424645
【氏名又は名称】株式会社ハッピーシェアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100122725
【弁理士】
【氏名又は名称】竹口 美穂
(72)【発明者】
【氏名】築城 由佳
【テーマコード(参考)】
5B084
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA02
5B084AA12
5B084AB02
5B084AB06
5B084AB07
5B084AB18
5B084CD23
5B084CD26
5B084DB01
5B084DB02
5B084DC02
5B084DC03
5B084DC13
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】非同居親及び同居親を一層不仲にすることなく、非同居親と同居親との間で、子供に関する情報を共有させることが出来るサーバ、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】サーバ11は、情報処理装置12(12A、12B)と通信を行い、第1情報処置装置12(12A)のユーザに対して、子供に関する情報である共有対象情報を示す共有対象データの送信指示の入力をガイドする第1ガイド画像を、情報処理装置12(12A)に対して送信する。そして、サーバ11は、第1ガイド画像にガイドされて入力された共有対象データD1の送信指示によって送信された、共有対象データD1を受信し、この共有対象データD1を保存する。また、第2情報処理装置12(12B)から、保存された共有対象データD1の示す共有対象情報の提供要求を受信した場合に、サーバ11はこの共有対象情報を第2情報処理装置12(12B)に対して提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供の両親のうち子供と同居している同居親の情報処理装置と、前記両親のうち子供と同居していない非同居親の情報処理装置との間で、子供に関する情報である共有対象情報を共有するためのサーバであって、
前記同居親の情報処理装置、及び前記非同居親の情報処理装置と通信ネットワークを介して通信を行う通信部を備え、
前記同居親の情報処理装置及び前記非同居親の情報処理装置のうちの一方である第1情報処置装置のユーザに対して、前記共有対象情報を示す共有対象データの送信指示の前記第1情報処理装置への入力をガイドする第1ガイド画像を送信する第1ガイド画像送信手段、
前記第1ガイド画像にガイドされて入力された前記共有対象データの送信指示によって、送信された前記共有対象データを前記第1情報処理装置から受信し、この共有対象データを保存するデータ保存手段、及び
前記同居親の情報処理装置及び前記非同居親の情報処理装置のうちの他方である第2情報処理装置から、前記共有対象情報の提供要求を受信した場合に、前記データ保存手段によって保存された共有対象データの示す共有対象情報を前記第2情報処理装置に対して提供する提供処理を行う共有対象情報提供手段、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記データ保存手段によって保存された前記共有対象データを、前記第2情報処理装置で保存することを禁止する禁止情報を、前記第1情報処理装置のユーザからの禁止指示に基づいて前記第1情報処理装置から受信する禁止情報受信手段を更に備え、
前記共有対象情報提供手段は、前記禁止情報を前記禁止情報受信手段で受信した場合に、前記提供処理として、前記共有対象データを前記第2情報処理装置に非一時的に記憶させることなく、前記共有対象データの示す共有対象情報を前記第2情報処理装置に表示させるための表示用情報送信処理を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記共有対象情報提供手段は、前記禁止情報を前記禁止情報受信手段で受信していない場合に、前記提供処理として、前記共有対象データを非一時的に記憶可能に前記第2情報処理装置に対して送信する、
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記禁止情報受信手段は、前記共有対象データのファイル種別が特定の種別である場合に、前記禁止情報を受信し、前記共有対象データのファイル種別が特定の種別でない場合に、前記禁止情報を受信しない、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のサーバ。
【請求項5】
前記共有対象データは動画データであり、
前記共有対象情報提供手段は、前記禁止情報受信手段で前記禁止情報を受信した場合に、前記提供処理として、前記共有対象データを非一時的に記憶可能に前記第2情報処理装置に対して送信せず、前記共有対象データを前記第2情報処理装置においてストリーミング再生させる、又は、前記共有対象データをプログレッシブダウンロードさせて再生させる、処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2から4の何れかに記載のサーバ。
【請求項6】
ガイド画像送信手段は、前記共有対象データが動画データである場合と、前記共有対象データが動画データの他のデータである場合とで、異なった前記第1ガイド画像を前記第1情報処理装置に対して送信する、
ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のサーバ
【請求項7】
第2情報処理装置を使用する前記同居親又は前記非同居親に対して、前記共有対象情報の提供要求の送信指示の前記第2情報処理装置への入力をガイドする第2ガイド画像を、前記第2情報処理装置に対して送信する第2ガイド画像送信手段、を更に備え、
前記データ保存手段で保存されている前記共有対象データが複数ある場合に、前記第2ガイド画像は、前記複数の共有対象データのうちの何れかに対して選択的に、前記共有対象情報の提供要求の送信指示の入力をガイドする、
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のサーバ。
【請求項8】
前記同居親の情報処理装置及び前記非同居親の情報処理装置の何れか一方から他方に対して送信された、前記非同居親と前記子供との面会日の候補日について、承諾を示す情報をこの他方の情報処理装置から受信することで、前記非同居親と前記子供との面会日を設定する面会日設定手段、を更に備え、
前記第2ガイド画像送信手段は、前記設定した面会日を示すカレンダー画像を前記第2ガイド画像として送信し、
前記カレンダー画像において、前記データ保存手段によって保存された前記共有対象データの作成日又は送信日に、前記共有対象情報の提供要求の送信指示の入力のための入力操作子が配置される、
ことを特徴とする請求項7に記載のサーバ
【請求項9】
前記第2情報処理装置において前記入力操作子に所定の操作がなされることで、前記入力操作子に対応する前記共有対象データの説明情報を前記第2情報処理装置に表示させる、説明情報表示処理手段、を更に備えた、
ことを特徴とする請求項8に記載のサーバ。
【請求項10】
子供の両親のうち子供と同居している同居親がユーザである情報処理装置と、前記両親のうち子供と同居していない非同居親がユーザである情報処理装置のうち何れか一方の第3情報処理装置であり、このうち何れか他方の第4情報処理装置と、サーバと、通信ネットワークを介して通信を行う通信部を備えた情報処理装置のコンピュータを、
前記第3情報処理装置のユーザに取得された前記共有対象情報を示す第1共有対象データの送信指示のユーザからの入力をガイドする第1ガイド画像を表示するガイド画像表示手段、
前記第1ガイド画像にガイドされてユーザから入力された、前記共有対象データの送信指示に基づいて、前記第1共有対象データを、前記第4情報処理装置に前記サーバを介して提供するために、前記サーバに対して送信する共有対象データ送信手段、
前記第4情報処理装置のユーザに取得された共有対象情報の提供要求を前記サーバに対して送信する送信要求手段、
前記サーバによって前記第4情報処理装置から受信して保存された前記共有データである第2共有対象データに基づいて、前記送信要求手段によって送信された前記共有対象情報の提供要求に応じた前記サーバから、前記共有対象情報の提供を受ける共有対象情報享受手段、として機能させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項11】
禁止情報送信指示が前記第3情報処理装置のユーザから入力された場合に、前記第1共有対象データを前記第4情報処理装置で非一時的に記憶することを禁止する禁止情報を、前記サーバに対して送信する禁止情報送信手段、として前記コンピュータを更に機能させ、
前記第2共有対象データを前記第3情報処理装置で非一時的に記憶することを禁止する禁止情報が前記第4情報処理装置から前記サーバに対して送信されている場合に、前記共有対象情報享受手段は、前記第2共有対象データを非一時的に記憶することなく、前記第2共有対象データに基づいて前記サーバによって提供された前記第2共有対象情報を表示する、
ことを特徴とする請求項10に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、子供の両親のうち子供と同居している同居親の情報処理装置と、前記両親のうち子供と同居していない非同居親の情報処理装置との間で、子供に関する情報を共有するためのサーバ、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
両親の離婚等によって、子供が一方の親とのみ同居する場合がある。この様な場合に、両親のうち子供と同居していない非同居親にも、子供の養育に協力して貰い、子供と同居している同居親と非同居親とが協力して(共同で)養育していくことが、子供の健やかな育成のために好ましい。子供の共同での養育のためには、同居親と非同居親との間で、子供に関する情報を共有することは不可欠である。子供に関する情報(共有対象情報)の共有のため、従来は、例えば、特許文献1に記載されるような、両親の情報処理装置間でチャット等を行ったり、電子メールで連絡を取り合うことが一般的であった。例えば、学校や塾等から配布された行事案内のデータや、子供を撮影した動画データ等(共有対象情報を示す共有対象データ)を電子メールへの添付やチャット機能で添付して、同居親及び非同居親のうちの何れか一方から他方に対して送付していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-257858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の方法では、非同居親及び同居親が不仲である場合に、共有対象データを送受信するためのツールがチャットや電子メールであるため、入力する文章の内容の自由度が高く、互いに相手を不快にさせるような文言を入力してしまう場合がある。このため、入力されたチャットや電子メール等の文章内容によって一層不仲になる場合があり、これによって、非同居親及び同居親の共同での子供の円滑な養育の妨げになる場合があった。例えば、同居親が、非同居親と子供を合わせたがらなくなる等の問題が生じる場合があった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、非同居親及び同居親を一層不仲にすることなく、非同居親と同居親との間で、子供に関する情報を共有させることが出来るサーバ、及び情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記課題を解決するために、本発明に係るサーバは、子供の両親のうち子供と同居している同居親の情報処理装置と、前記両親のうち子供と同居していない非同居親の情報処理装置との間で、子供に関する情報である共有対象情報を共有するためのサーバであって、前記同居親の情報処理装置、及び前記非同居親の情報処理装置と通信ネットワークを介して通信を行う通信部を備え、前記同居親の情報処理装置及び前記非同居親の情報処理装置のうちの一方である第1情報処置装置のユーザに対して、前記共有対象情報を示す共有対象データの送信指示の前記第1情報処理装置への入力をガイドする第1ガイド画像を送信する第1ガイド画像送信手段、前記第1ガイド画像にガイドされて入力された前記共有対象データの送信指示によって、送信された前記共有対象データを前記第1情報処理装置から受信し、この共有対象データを保存するデータ保存手段、及び前記同居親の情報処理装置及び前記非同居親の情報処理装置のうちの他方である第2情報処理装置から、前記共有対象情報の提供要求を受信した場合に、前記データ保存手段によって保存された共有対象データの示す共有対象情報を前記第2情報処理装置に対して提供する提供処理を行う共有対象情報提供手段、を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記(1)に記載の構成によれば、共有対象データの送信指示の第1情報処理装置への入力をガイドする第1ガイド画像が、第1情報処理装置に対して送信される。第1情報処理装置では、第1ガイド画像にガイドされて、ユーザから共有対象データの送信指示が入力され、この送信指示によって送信された共有対象データがサーバで受信されて保存される。この様に、共有対象データの送信指示の入力がグラフィカルユーザインタフェース(以下、単に「ユーザインタフェース」と記載する)である第1ガイド画面にガイドされて入力されるため、互いに相手を不快にさせるような文言を入力してしまうことを効果的に防止することができる。そして、第2情報処理装置から、サーバで保存された共有対象データの共有対象情報の提供要求を受信した場合に、この共有対象情報が第2情報処理装置に対して提供される。この様に、第1情報処理装置からの共有対象データの示す共有対象情報は、この共有対象情報の提供要求が第2情報処理装置から受信されなければ、サーバによって第2情報処理装置に対して提供されないため、第2情報処理装置のユーザである同居親又は非同居親は、提供を希望しない、互いに不仲になりそうな共有対象情報の提供を受けないことが可能となる。これによって、非同居親及び同居親を一層不仲にすることなく、非同居親と同居親との間で、子供に関する情報を共有させることが出来る。
【0008】
(2)上記課題を解決するために、上記サーバは、前記データ保存手段によって保存された前記共有対象データを、前記第2情報処理装置で保存することを禁止する禁止情報を、前記第1情報処理装置のユーザからの禁止指示に基づいて前記第1情報処理装置から受信する禁止情報受信手段を更に備え、前記共有対象情報提供手段は、前記禁止情報を前記禁止情報受信手段で受信した場合に、前記提供処理として、前記共有対象データを前記第2情報処理装置に非一時的に記憶(長期保存)させることなく、前記共有対象データの示す共有対象情報を前記第2情報処理装置に表示させるための表示用情報送信処理を行ってもよい。
【0009】
上記構成によれば、第1情報処理装置のユーザからの禁止指示に基づいて、サーバで保存された共有対象データを、第2情報処理装置で保存することを禁止する禁止情報をが、第1情報処理装置から受信される。禁止情報を受信した場合、サーバでは、提供処理として、共有対象データを第2情報処理装置に非一時的に記憶させることなく(非一時的に記憶させることなく一時的な記憶のみで)、共有対象情報を第1情報処理装置に表示させる表示用情報送信処理が実行される。これによって、第1情報処理装置のユーザ(同居親及び非同居親のうち一方)が、第2情報処理装置のユーザ(同居親及び非同居親のうち他方)によって、共有対象データが不適切な取扱いを受けることを危惧した場合に、禁止指示の送信の指示を第1情報処理装置に対して入力することで、共有対象データを第2情報処理装置に非一時的に記憶させないことが可能になる。このため、共有対象データが、インターネット等の通信ネットワークを介して意図しない範囲で拡散されたり、販売されたり等の不適切な取扱いがなされることを効果的に防止することができる。なお、「表示用情報送信処理」は、例えば、共有対象データをワーキングメモリ等の一次的な記憶領域に記憶して、記憶された共有対象データに基づいて共有対象情報を表示装置で表示する処理を行うが、共有対象データをハードディスクやフラッシュメモリ等の非一時的な記憶領域には記録しない処理である。また、「表示用情報送信処理」は、共有対象データを一時的な記憶領域だけでなく、ハードディスクやフラッシュメモリ等の非一時的な記憶領域には記録するが、記憶された共有対象データに基づく共有対象情報の表示処理の終了後、所定時間経過後又は電源オフ時に共有対象データを削除する処理等であってもよい。
【0010】
(3)上記サーバは、前記共有対象情報提供手段は、前記禁止情報を前記禁止情報受信手段で受信していない場合に、前記提供処理として、前記共有対象データを非一時的に記憶可能に前記第2情報処理装置に対して送信してもよい。
【0011】
上記構成によれば、禁止指示の送信の指示を第1情報処理装置に対して入力しないことで、共有対象データを第2情報処理装置に非一時的に記憶させることができる。これによって、第1情報処理装置のユーザ(同居親及び非同居親のうち一方)が、第2情報処理装置のユーザ(同居親及び非同居親のうち他方)によって、共有対象データが不適切な取扱いを受けることを危惧しない場合に、第2情報処理装置に共有対象データが非一時的に記憶可能になり、第2情報処理装置のユーザが第2情報処理装置に保存された共有対象データに基づいて繰り返し共有対象情報を表示させたり、他の情報処理装置(例えば、子供の祖父母の情報処理装置)に対して共有対象データを送信できるようになる。「非一時的に記憶可能に」とは、例えば、共有対象データをハードディスクやフラッシュメモリのような非一時的な記録領域に保存し、記憶された共有対象データに基づく共有対象情報の表示処理の終了後、所定時間経過後や電源オフ時にも削除されないこと等である。
【0012】
(4)上記サーバでは、前記禁止情報受信手段は、前記共有対象データのファイル種別が特定の種別である場合に、前記禁止情報を受信し、前記共有対象データのファイル種別が特定の種別でない場合に、前記禁止情報を受信しなくてもよい。
【0013】
上記構成によれば、共有対象データのファイル種別に応じて、共有対象データを第2情報処理装置に非一時的に記憶させたり、非一時的に記憶をさせなかったりすることが可能となる。例えば、動画データや画像データのファイル種別やPDF形式のドキュメントファイルのような、子供の肖像が表示され易いファイル種別のみ、禁止情報を受信することが可能となる。これによって、共有対象データが不適切な取扱いを受ける可能性が高いファイル種別のみについて、ユーザが禁止情報の送信の指示を第1情報処理装置に対して入力すればよくなるため、ユーザの操作負担を軽減することができる。
【0014】
(5)上記サーバでは、前記共有対象データは動画データであり、前記共有対象情報提供手段は、前記禁止情報受信手段で前記禁止情報を受信した場合に、前記提供処理として、前記共有対象データを非一時的に記憶可能に前記第2情報処理装置に対して送信せず、前記共有対象データを前記第2情報処理装置においてストリーミング再生させる、又は、前記共有対象データをプログレッシブダウンロードさせて再生させる、処理を実行してもよい。
【0015】
上記構成によれば、禁止情報を第1情報処理装置から受信した場合に、動画データである共有対象データが、第2情報処理装置においてストリーミング再生される、又は、プログレッシブダウンロードされて再生されて、第2情報処理装置で共有対象データが非一時的に記憶されることなく、共有対象情報が第2情報処理装置のユーザに提供される。なお、禁止情報を第1情報処理装置で受信しない場合には、動画データである共有対象データが非一時的に記憶可能に第2情報処理装置に対して送信される。これによって、子供の肖像を表す可能性があり不適切な取扱いがされ易い動画データについて、不適切な取扱いがされることを効果的に防止することができる。
【0016】
(6)上記サーバでは、ガイド画像送信手段は、前記共有対象データが動画データである場合と、前記共有対象データが動画データの他のデータである場合とで、異なった前記第1ガイド画像を前記第1情報処理装置に対して送信してもよい。
【0017】
動画データの場合には、テキスト情報を含まない分、テキストメッセージの入力が出来た方が良い等の特徴があり、最適な第1ガイド画像の入力項目が動画データの他のデータと異なる。上記構成によれば、共有対象データが動画データの場合と、動画データの他のデータである場合とで、異なった第1ガイド画像がユーザインタフェースとして第1情報処理装置に対して送信される。このため、第1ガイド画像を動画データとその他のデータに応じて最適なものを第1情報処理装置にユーザに表示させることができる。
【0018】
(7)上記のサーバは、第2情報処理装置を使用する前記同居親又は前記非同居親に対して、前記共有対象情報の提供要求の送信指示の前記第2情報処理装置への入力をガイドする第2ガイド画像を、前記第2情報処理装置に対して送信する第2ガイド画像送信手段、を更に備え、前記データ保存手段で保存されている前記共有対象データが複数ある場合に、前記第2ガイド画像は、前記複数の共有対象データのうちの何れかに対して選択的に、前記共有対象情報の提供要求の送信指示の入力をガイドする、ことを特徴としてもよい。
【0019】
メールやチャットに共有対象データを添付する従来技術では、複数の共有対象データを比較し難い。従って、例えば、似たような共有対象データが存在する場合等に、何れか一つの共有対象データの共有対象情報のみ提供を受けたい場合等もあるが、従来技術では、複数の共有対象データを比較して何れか一つを選択し難かった。上記構成によれば、複数の共有対象データがデータ保存手段によって保存されている場合に、第2情報処理装置のユーザの任意の何れか一つの共有対象データの共有対象情報を選択的に提供することが可能となる。これによって、複数の共有対象データを見ながら(比較しながら)、第2情報処理装置のユーザが提供を希望するもののみ、提供を受けることができる。
【0020】
(8)上記のサーバは、前記同居親の情報処理装置及び前記非同居親の情報処理装置の何れか一方から他方に対して送信された、前記非同居親と前記子供との面会日の候補日について、承諾を示す情報をこの他方の情報処理装置から受信することで、前記非同居親と前記子供との面会日を設定する面会日設定手段、を更に備え、前記第2ガイド画像送信手段は、前記設定した面会日を示すカレンダー画像を前記第2ガイド画像として送信し、前記カレンダー画像において、前記データ保存手段によって保存された前記共有対象データの作成日又は送信日に、前記共有対象情報の提供要求の送信指示の入力のための入力操作子が配置される、ことを特徴ととしてもよい。
【0021】
上記構成によれば、カレンダー画像が第2ガイド画像であり、共有対象データの作成日又は送信日に、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力のための入力操作子が配置される。このため、カレンダーにおける、入力操作子が配置された日と表示された予定とから、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象情報がどの様な内容のものかを、第2情報処理装置のユーザに推測させ易くすることができる。特に、カレンダー画像が、設定された非同居親と子供との面会日を示すため、面会日、及び面会日に近い日に入力操作子が配置されている場合には、その入力操作子に対応する共有対象情報は、面会日の子供の様子を共有対象情報として示すものではないかと推測させることができる。
【0022】
(9)上記のサーバは、前記第2情報処理装置において前記入力操作子に所定の操作がされることで、前記入力操作子に対応する前記共有対象データの説明情報を前記第2情報処理装置に表示させる、説明情報表示処理手段、を更に備えた、ことを特徴としてもよい。
【0023】
上記構成によれば、入力操作子に第2情報処理装置のユーザから所定の操作(例えば、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイスで動くカーソルを入力操作子に重ねる等の操作)がされることで、入力操作子に対応する共有対象データの説明情報が第2情報処理装置に表示される。このため、カレンダー画像における入力操作子が配置されている日やカレンダー画像で示されている予定から、ユーザは、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象情報がどの様な内容のものかを推測し、所望の内容であると見当を付け入力操作子に所定の操作をすることで、説明情報が表示される。この説明情報を見ることで、ユーザはその入力操作子に対応する共有対象情報が確かに所望のものであるかを把握することができる。これによって、効率的に、ユーザは所望の共有対象情報に対応する入力操作子を特定することができる。
【0024】
(10)上記課題を解決するために、本発明に係るコンピュータプログラムは、子供の両親のうち子供と同居している同居親がユーザである情報処理装置と、前記両親のうち子供と同居していない非同居親がユーザである情報処理装置のうち何れか一方の第3情報処理装置であり、このうち何れか他方の第4情報処理装置と、サーバと、通信ネットワークを介して通信を行う通信部を備えた情報処理装置のコンピュータを、前記第3情報処理装置のユーザに取得された前記共有対象情報を示す第1共有対象データの送信指示のユーザからの入力をガイドする第1ガイド画像を表示するガイド画像表示手段、前記第1ガイド画像にガイドされてユーザから入力された、前記共有対象データの送信指示に基づいて、前記第1共有対象データを、前記第4情報処理装置に前記サーバを介して提供するために、前記サーバに対して送信する共有対象データ送信手段、前記第4情報処理装置のユーザに取得された共有対象情報の提供要求を前記サーバに対して送信する送信要求手段、前記サーバによって前記第4情報処理装置から受信して保存された前記共有データである第2共有対象データに基づいて、前記送信要求手段によって送信された前記共有対象情報の提供要求に応じた前記サーバから、前記共有対象情報の提供を受ける共有対象情報享受手段、として機能させる、ことを特徴とする。
【0025】
上記構成によれば、上記(1)のサーバと同様の作用効果を奏する。
【0026】
(11)上記コンピュータは、禁止情報送信指示が前記第3情報処理装置のユーザから入力された場合に、前記第1共有対象データを前記第4情報処理装置で非一時的に記憶することを禁止する禁止情報を、前記サーバに対して送信する禁止情報送信手段、として前記コンピュータを更に機能させ、前記第2共有対象データを前記第3情報処理装置で非一時的に記憶することを禁止する禁止情報が前記第4情報処理装置から前記サーバに対して送信されている場合に、前記共有対象情報享受手段は、前記第2共有対象データを非一時的に記憶することなく、前記第2共有対象データに基づいて前記サーバによって提供された前記第2共有対象情報を表示してもよい。
【0027】
上記構成によれば、上記(2)の作用効果と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0028】
上記構成によれば、非同居親及び同居親を一層不仲にすることなく、非同居親と同居親との間で、子供に関する情報を共有させることが出来るサーバ、及び情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明を適用した一実施形態に係る情報共有システムのブロック図である。
図2】情報共有処理における同居親の情報処理装置、非同居親の情報処理装置、及びサーバとの間の通信を示す通信シーケンス図である。
図3A】メニュー画像の一例を示す図である。
図3B】管理者用メニュー画像の一例を示す図である。
図4】ファイル共有画像(第2ガイド画像)の一例を示す図である。
図5】ファイル共有入力画像(第1ガイド画像)の一例を示す図である。
図6】ビデオレター画像(第2ガイド画像)の一例を示す図である。
図7】ビデオレター入力画像(第1ガイド画像)の一例を示す図である。
図8】カレンダー画像(第2ガイド画像)の一例を示す図である。
図9】動画再生画像の一例を示す図である。
図10】情報共有処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図11】情報共有処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
図12】情報共有処理の一例を示すフローチャート(その3)である。
図13】情報共有処理の一例を示すフローチャート(その4)である。
図14】ファイル共有処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図15】ファイル共有処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
図16】ビデオレター登録・表示処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図17】ビデオレター登録・表示処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
図18】カレンダー処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
図19】カレンダー処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
(本実施形態に係る情報共有システムの全体構成)
以下に、図1を用いて、本発明を適用した一実施形態に係る情報共有システムの構成を説明する。情報共有システム1は、両親の離婚や別居等によって子供が一方の両親と同居していない場合に、子供と同居していない方の親(非同居親)と子供と同居している方の親(同居親)との間で、子供に関する情報(以下、「共有対象情報」と記載する)を共有するために用いられるシステムである。子供に関する情報とは、例えば、学校から配布されたプリントや写真等の情報や、同居親や非同居親に充てたビデオレターの内容や、撮影された子供の様子等である。情報共有システム1は、サーバ11、同居親の情報処理装置である情報処理装置12A、非同居親の情報処理装置である情報処理装置12B、本情報共有システム1の管理者の情報処理装置である管理者情報処理装置13、及び支援者(同居親及び非同居親の支援者)の情報処理装置である支援者情報処理装置14を備える。なお、同居親の情報処理装置12Aと非同居親の情報処理装置12Bを区別しない場合には、情報処理装置12と記載する。
【0031】
サーバ11は、インターネット等の通信ネットワーク等の通信ネットワークNを介して情報処理装置12Aと情報処理装置12Bとの間で、子供に関する情報である共有対象情報の送受信を仲介(中継)する。すなわち、サーバ11は、同居親の情報処理装置12Aと、子供と同居していない非同居親の情報処理装置12Bとの間で、共有対象情報を共有するためのものである。また、サーバ11は、情報処理装置12Aと情報処理装置12Bとの間の面会日の設定のための情報の送受信を仲介(中継)する。本情報共有システム1では、情報処理装置12A及び情報処理装置12Bが、ウェブブラウザ機能及び電子メール機能を使用して、ユーザ(同居親及び非同居親)からの入力(所定の操作)を受け付け、かつ、サーバ11との間で情報の送受信を行う。もっとも、ウェブブラウザ機能及び電子メール機能の使用に代えて、共有対象情報を共有するための専用アプリケーションの実行によって、情報処理装置12A及び情報処理装置12Bが、ユーザ(同居親及び非同居親)からの入力(所定の操作)を受け付け、かつ、サーバ11との間で情報の送受信を行ってもよい(後述の情報共有処理を実行してもよい)。なお、専用アプリケーションは、サーバ11から情報処理装置12A及び情報処理装置12Bに配信してもよい。
【0032】
サーバ11は、操作部111、通信部112、記憶部113、表示部114、及びCPU115を、備える。操作部111は、ユーザからの指示(操作)を受け付けるためのものである。通信部112は、他の情報処理装置と有線及び/又は無線でインターネット等の通信ネットワークNを介して通信を行うものである。具体的には、通信部112は、情報処理装置12A、情報処理装置12B、管理者情報処理装置13、及び支援者情報処理装置14と通信ネットワークNを介して通信を行うものである。
【0033】
記憶部113は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ等で構成されるものである。記憶部113は、同居親と非同居親と(同居親と非同居親とのペア)を互いに対応づけて複数登録した情報共有データベースDBを記憶する。この情報共有データベースDBには、同居親及び非同居親に対応づけて、支援者も登録されている。また、記憶部113には、共有対象情報を示す情報共有データD1が同居親と非同居親に対応付けて登録(保存)されている。この共有対象データD1は、情報処理装置12から送信されたものであり、送信元の情報処理装置12のユーザである同居親又は非同居親と対応付けて記憶される。また、記憶部113には、同居親及び非同居親のスケジュール(例えば、非同居親と子供の面会日)も記憶される。更に、記憶部113には、情報処理装置12、管理者情報処理装置13、支援者情報処理装置14のユーザインタフェースとして機能する各種画像も記憶されている。
【0034】
表示部114は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイである。
【0035】
CPU115は、本実施形態では、記憶部113に記憶されているサーバ側情報共有プログラムを実行することで、後述のサーバ側情報共有処理を実行する。サーバ側情報共有処理の詳細については、後述する。
【0036】
情報処理装置12は、上述したように、同居親又は非同居親の所持する情報処理装置である。すなわち、情報処理装置12は、同居親がユーザである情報処理装置12Aと、非同居親がユーザである情報処理装置12Bのうち何れか一方であり、何れか他方の情報処理装置12との間で、共有対象情報を共有する。なお、例えば、情報処理装置12は、パーソナルコンピュータや据え置き型ゲーム機のような据え置き型の情報処理装置や、スマートフォン、PDAや携帯型ゲーム機のような携帯型の情報処理装置である。本実施形態では、同居親及び非同居親に対して、本情報共有システム1の利用のためのIDとパスワードが設定されており、同居親や非同居親の任意の情報処理装置において、インターネット等の通信ネットワークブラウザを立ち上げて、サーバ11の提供する情報共有用サイトにアクセスして、表示されたログイン画像で、IDとパスワードを入力することで、当該任意の情報処理装置を情報処理装置12とすることができる。なお、上述したように、情報処理装置12を非同居親の所持するものと非同居親の所持するものと区別する場合には、同居親の情報処理装置12を「情報処理装置12A」と記載し、非同居親の情報処理装置12を「情報処理装置12B」と記載する。
【0037】
情報処理装置12は、操作部121、通信部122、記憶部123、表示部124、及びCPU125を備える。操作部121は、ユーザである同居親又は非同居親からの指示(操作)を受け付けるためのものである。通信部122は、他の情報処理装置と有線及び/又は無線でインターネット等の通信ネットワーク等のネットワークNを介して通信を行うものである。具体的には、通信部122は、サーバ11と、他の情報処理装置12と通信ネットワークNを介して通信を行うものである。なお、子供の両親のうち子供と同居している同居親がユーザである情報処理装置12A、及び両親のうち子供と同居していない非同居親(上記情報共有データベースDBにおいてこの同居親に対応付けられている非同居親)がユーザである情報処理装置12Bのうち何れか一方の情報処理装置12(本発明の「第3情報処理装置」の一例)が、このうち何れか他方の情報処理装置12(本発明の「第4情報処理装置」の一例)と通信を行うようになっている。記憶部123は、例えば、ROM、RAM(一時的な記憶領域)、フラッシュメモリ(非一時的な記憶領域)等で構成されるものである。表示部124は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイである。なお、表示部124は、タッチパネルを搭載していてもよく、この場合には、タッチパネルが操作部121となる。CPU125は、後述の端末側情報共有処理を実行する。
【0038】
管理者情報処理装置13は、上述したように、本情報共有システム1の管理者の所持する情報処理装置である。管理者とは、情報共有システムの運営者や運営会社等である。例えば、管理者情報処理装置13は、パーソナルコンピュータや据え置き型ゲーム機のような据え置き型の情報処理装置や、スマートフォン、PDAや携帯型ゲーム機のような携帯型の情報処理装置である。なお、本実施形態では、管理者に対して、本情報共有システム1の管理者としての利用のための管理者IDと管理者パスワードが設定されており、管理者の任意の情報処理装置において、インターネット等の通信ネットワークブラウザを立ち上げて、サーバ11の提供する情報共有用サイトにアクセスして、表示されたログイン画像で、IDとパスワードを入力することで、当該任意の情報処理装置を管理者情報処理装置13とすることができる。
【0039】
管理者情報処理装置13は、操作部131、通信部132、記憶部133、表示部134、及びCPU135を備える。操作部131は、ユーザである管理者からの指示を受け付けるためのものである。通信部132は、他の情報処理装置と有線及び/又は無線でインターネット等の通信ネットワーク等のネットワークNを介して通信を行うものである。具体的には、通信部132は、サーバ11と通信ネットワークNを介して通信を行うものである。記憶部133は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ等で構成されるものである。表示部134は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイである。なお、表示部134は、タッチパネルを搭載していてもよく、この場合には、タッチパネルが操作部131となる。CPU135は、本実施形態では、情報処理装置12からサーバ11に対して送信されてサーバ11で保存された共有対象データD1の共有対象情報を管理者に閲覧させるための所定の管理者側情報共有処理を実行する。
【0040】
支援者情報処理装置14は、上述したように、同居親及び非同居親の支援者の所持する情報処理装置である。支援者とは、例えば面会支援事業を行うNPO法人等である。例えば、支援者情報処理装置14は、パーソナルコンピュータや据え置き型ゲーム機のような据え置き型の情報処理装置や、スマートフォン、PDAや携帯型ゲーム機のような携帯型の情報処理装置である。なお、本実施形態では、支援者に対して、本情報共有システム1の支援者としての利用のための支援者IDと支援者パスワードが設定されており、支援者の任意の情報処理装置において、インターネット等の通信ネットワークブラウザを立ち上げて、サーバ11の提供する情報共有用サイトにアクセスして、表示されたログイン画像で、IDとパスワードを入力することで、当該任意の情報処理装置を支援者情報処理装置14とすることができる。
【0041】
支援者情報処理装置14は、操作部141、通信部142、記憶部143、表示部144、CPU145備える。操作部141は、ユーザである支援者からの指示を受け付けるためのものである。通信部142は、他の情報処理装置と有線及び/又は無線でインターネット等の通信ネットワーク等のネットワークNを介して通信を行うものである。具体的には、通信部142は、サーバ11と通信ネットワークNを介して通信を行うものである。記憶部143は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリ等で構成されるものである。表示部144は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイである。なお、表示部144は、タッチパネルを搭載していてもよく、この場合には、タッチパネルが操作部141となる。CPU145は、本実施形態では、情報処理装置12からサーバ11に対して送信されてサーバ11で保存された共有対象データD1の共有対象情報を管理者に閲覧させるための所定の支援者側情報共有処理を実行する。なお、サーバ11では、記憶部113に記憶されている情報共有データベースDBを参照して、支援者が同居親及び非同居親に対応づけられている場合にのみ、共有対象データD1の共有対象情報を支援者情報処理装置14に対して提供する。
【0042】
なお、図1では、情報処理装置12A、情報処理装置12Bは、一つしか示してはいないが、実際には、本情報共有システム1を利用する同居親及び非同居親のペアは複数あり、複数の情報処理装置12A及び情報処理装置12Bのペアが情報共有システム1に含まれていてもよい。本情報共有システム1の利用者が増えるほど、情報共有システム1を利用する同居親及び非同居親に係る利用料も低額にすることができる。また、本情報共有システム1を利用する同居親及び非同居親についての支援者も複数あってもよく、複数の支援者情報処理装置14が情報共有システム1に含まれても良い。
【0043】
(本実施形態に係る情報共有システムの特徴)
以下に、図2図3A図4から図9を用いて本実施形態に係る情報共有システム1の特徴を説明する。情報共有システム1の特徴は、同居親と非同居親との間で共有対象情報を共有させるための情報共有処理を実行することであるため、本情報共有処理の特徴を説明する。なお、情報共有処理において、サーバ11が実行するものがサーバ側情報共有処理であり、情報共有装置12が実行するものが端末側情報共有処理である。図2は、情報共有処理における同居親の情報処理装置、非同居親の情報処理装置、及びサーバとの間の通信を示す通信シーケンス図である。図3Aは、メニュー画像の一例を示す図である。図4は、ファイル共有画像の一例を示す図である。図5は、ファイル共有入力画像の一例を示す図である。図6は、ビデオレター画像の一例を示す図である。図7は、ビデオレター入力画像の一例を示す図である。図8は、カレンダー画像の一例を示す図である。図9は、動画再生画像の一例を示す図である。
【0044】
まず、図2を参照して、情報共有処理における情報処理装置12A、情報処理装置12B、及びサーバ11との間での情報の送受信を説明する。なお、図2では、情報処理装置12Aからの共有対象データD1をサーバ11で保存して、サーバ11から情報処理装置12Bに対して提供する例を示しており、ここでは、この例を説明する。情報処理装置12Bからの共有対象データD1をサーバ11で保存して、サーバ11から情報処理装置12Aに対して提供する場合には、図2を用いて説明する例における、情報処理装置12Aが実行する処理と、情報処理装置12Bが実行する処理とが入れ替わることになる。
【0045】
まず、情報処理装置12A、12Bでは、図3Aで示すようなメニュー画像G1がサーバ11から受信されて表示される。メニュー画像G1は、7個の操作子(G11~G17)を表示する。これらの操作子G11からG17をユーザが選択する操作を行うことで、操作子G11に対応付けられた指示がユーザから入力される。例えば、操作部121を構成するマウスやタッチパネル等のポインティングデバイスを用いて、表示部124に表示されるカーソルを重ねてクリック操作をしたりユーザの指などでタッチ操作して、操作子G11の選択操作が行われる。この選択操作によって、操作子G11に対応付けられた指示がユーザから入力される。操作子G11は、本メニュー画像G1の表示を指示するための操作子である。操作子G12は、カレンダー画像G7(図8)の表示を指示するための操作子である。操作子G13は、非同居親と子供の面会日設定のための処理の実行を指示するための操作子である。操作子G15は、本情報共有システム1が提供するサービスの退会の指示を入力するための操作子である。操作子G16は、ファイル共有画像G3(図4)の表示の指示を入力するための操作子である。操作子G17は、ビデオレター画像G5(図6)の表示の指示を入力するための操作子である。
【0046】
上記メニュー画像G1において、操作子G16の選択操作によって、ファイル共有画像G3(図4)の表示の指示がユーザから情報処理装置12Aに対して入力される。また、操作子17Gの選択操作によって、ビデオレター画像G5(図6)の表示の指示がユーザから情報処理装置12Aに対して入力される。ファイル共有画像G3の表示の指示が入力された場合には、ファイル共有画像G3の送信要求が、ビデオレター画像G5の表示の指示が入力された場合には、ビデオレター画像G5の送信要求が、情報処理装置12Aからサーバ11に対して送信される(S1)。この送信要求をサーバ11で受信した場合に、この送信要求の送信元の情報処理装置12Aに対して、サーバ11からファイル共有画像G3又はビデオレター画像G5が送信される(S2)。
【0047】
以下に、図4を参照して、ファイル共有画像G3を説明する。ファイル共有画像G3は、図5で示すファイル共有入力画像G4の表示指示をユーザから受け付けるための第1ガイド画像表示指示操作子G30を有する。ファイル共有入力画像G4は、本発明の「第1ガイド画像」の一例であり、共有対象データ&#8558;1の送信指示の情報処理装置12への入力を情報処理装置12のユーザに対してガイドするユーザインタフェースである。ファイル共有入力画像G4についての詳細は後述する。また、ファイル共有画像G3は、共有対象情報の提供要求の送信指示の情報処理装置12への入力をガイドするユーザインタフェースでもあり、本発明の「第2ガイド画像」の一例である。ここでの共有対象情報は、相手方の情報処理装置12からの共有対象データD1に基づくものである。ファイル共有画像G3は、動画データ以外の共有対象データD1のためのユーザインタフェースであり、動画データの共有対象データD1のユーザインタフェースはビデオレター画像G5(図6)である。
【0048】
ファイル共有画像G3は、共有対象データ表示欄G31とファイル共有検索欄G32を有する。共有対象データ表示欄G31は、サーバ11で保存されている共有対象データD1(動画データの他の共有対象データD1)を示す。この保存されている共有対象データD1が複数ある場合には、共有対象データ表示欄G31には複数の共有対象データD1が示される。ここで、共有対象データ表示欄G31には、情報処理装置12Aからサーバ11に対して送信された共有対象データD1及び情報処理装置12Bから送信された共有対象データD1の双方が示される。共有対象データ表示欄G31は、行列状であり、一行について一つの共有対象データD1の情報が記載され、共有対象データD1の作成年月日が古い順番に上から下に行方向に並ぶように共有対象データD1の情報が表示されている。図4では、2つの共有対象データD1が示されており、サーバ11に動画データの他の共有対象データD1が2つ保存されていることが示されている。共有対象データ表示欄G31は、番号欄G311、作成日欄G312、作成者欄G313、タイトル欄G314、ファイル名欄G315、確認欄G316、ダウンロード許可欄G317、及び操作欄G318の8列で構成され、この順番で配置されている。
【0049】
番号欄G311は、サーバ11で保存されている共有対象データD1それぞれに付与された番号を示し、作成日が古い共有対象データD1ほど小さい番号が連続的に付与されている。作成日欄G312は、共有対象データD1の作成日を示す。なお、共有対象データD1の作成日ではなく、送信日を示してもよい。作成者欄G313は、対応する共有対象データD1の送信者名(作成者等)が表示されている。これによって、共有対象データD1が同居親及び非同居親のどちらが送信者(作成者等)であるかを特定することができる。タイトル欄G314は、対応する共有対象データD1のタイトルが表示される。ファイル名欄G315、対応する共有対象データD1のファイル名が表示されている。確認欄G316は、対応する共有対象データD1に基づく共有対象情報の情報処理装置12への提供の有無が表示される。提供された場合に、例えば、「済」と表示される。ダウンロード許可欄G317は、共有対象データD1の送信者(作成者)から共有対象データD1を相手方の情報処理装置12で非一時的に記憶(長期保存)することが許可されているかどうかを示す。「不可」と表示されている場合には、共有対象データD1を相手方の情報処理装置12で非一時的に記憶することが許可されず、禁止されている。操作欄G318は、削除操作子O1と編集操作子O2とを備え、削除操作子O1を選択操作することで、共有対象データD1がサーバ11から削除される。編集操作子O2を操作することで、共有対象データD1の作成日、作成者(送信者)、タイトル、ファイル名等を編集(変更)することができる。
【0050】
上記ファイル名欄G315は、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力を受け付けるための操作子としても機能する。具体的に説明すると、ファイル名欄G315を選択操作されると、サーバ11に対して共有対象情報の提供要求が送信される。ここで、複数の共有対象データD1が共有対象データ表示欄G31で示されている場合に、すなわち、サーバ11(データ保存手段)で保存されている共有対象データD1が複数ある場合に、何れかの共有対象データD1のファイル名欄G315の選択操作を受け付けることで、複数の共有対象データD1のうちの何れかに対して選択的に、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力をガイドすることが可能となっている。
【0051】
また、ファイル共有検索欄G32は、ユーザ所望の共有対象データD1を検索するためのものである。ファイル共有検索欄G32にキーワードを入力することで、作成日、作成者(送信者)、タイトルや本文中に、キーワードを含む共有対象データD1(動画データの他の共有対象データD1)を検索することが出来るようになっている。
【0052】
更に、ファイル共有画像G3は、図3Åで示す操作子G11から操作子G17を備える。
【0053】
以下に、図6を参照して、ビデオレター画像G5を説明する。上述したように、ビデオレター画像G5は、動画データの共有対象データD1のユーザインタフェースである。ビデオレター画像G5は、図7で示すビデオレター入力画像G6の表示指示をユーザから受け付けるための第1ガイド画像表示指示操作子G50を有する。ビデオレター入力画像G6は、本発明の「第1ガイド画像」の一例であり、共有対象データD1の送信指示の情報処理装置12への入力をガイドするユーザインタフェースである。ビデオレター入力画像G6についての詳細は後述する。また、ビデオレター入力画像G6は、共有対象情報の提供要求の送信指示の情報処理装置12への入力をガイドするユーザインタフェースでもあり、本発明の「第2ガイド画像」の一例である。ここでの共有対象情報は、相手方の情報処理装置12からの共有対象データD1に基づくものである。
【0054】
ビデオレター画像G5は、共有対象データ表示欄G51とビデオレター検索欄G52を有する。共有対象データ表示欄G51は、サーバ11で保存されている動画データの共有対象データD1を示す。保存されている共有対象データD1が複数ある場合には、共有対象データ表示欄G51には、複数の共有対象データD1が示される。ここで、共有対象データ表示欄G51には、情報処理装置12Aからサーバ11に対して送信された共有対象データD1及び情報処理装置12Bから送信された共有対象データD1の双方が示される。共有対象データ表示欄G51は、一行について一つの共有対象データD1の情報が記載され、共有対象データD1の作成年月日が古い順番に上から下に行方向に並ぶように共有対象データD1の情報が表示されている。図6では、2つの共有対象データD1が示されており、サーバ11に2つの動画データの共有対象データD1が保存されていることが示されている。共有対象データ表示欄G51は、図4で示す共有対象データ表示欄G31と同様に、番号欄G311、作成日欄G312、作成者欄G313、タイトル欄G314、ファイル名欄G315、確認欄G316、ダウンロード許可欄G317、及び操作欄G318の8列を有し、この順番で配置されている。
【0055】
更に、共有対象データ表示欄G51は、フォーマット情報欄G511と再生操作子G512の2列を有し、この順番で、ファイル名欄G315及び確認欄G316の間に配置されている。フォーマット情報欄G511は、動画データである共有対象データD1のデータフォーマット(MP4等)を表示するものである。再生操作子G512は、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力を受け付けるための操作子であり、選択操作されると、図9で示す動画再生画像G8が情報処理装置12で表示される。ここで、複数の共有対象データD1が共有対象データ表示欄G51で示されている場合に、すなわち、サーバ11(データ保存手段)で保存されている共有対象データD1が複数ある場合に、何れかの共有対象データD1の再生操作子G512の選択操作を受け付けることで、複数の共有対象データD1のうちの何れかに対して選択的に、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力をガイドすることが可能となっている。なお、、共有対象データ表示欄G51では、ファイル名欄G315は、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力を受け付けるための操作子としては機能しないが、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力を受け付けるための操作子として機能させてもよい。
【0056】
また、ビデオレター検索欄G52は、ユーザ所望の共有対象データD1を検索するためのものである。ビデオレター検索欄G52にキーワードを入力することで、作成日、作成者(送信者)、タイトルに、キーワードを含む共有対象データD1(動画データの共有対象データD1)を検索することが出来るようになっている。
【0057】
更に、ビデオレター画像G5は、図3Åで示す操作子G11から操作子G17を備える。
【0058】
図2に戻って、ファイル共有画像G3で第1ガイド画像表示指示操作子G30が操作された場合にファイル共有入力画像G4の送信要求が、ビデオレター画像G5で第1ガイド画像表示指示操作子G30が操作された場合にビデオレター入力画像G6の送信要求が、情報処理装置12からサーバ11に対して送信される(S3)。この例では、情報処理装置12Aからサーバ12に対して、ファイル共有入力画像G4の送信要求又はビデオレター入力画像G6の送信要求が送信される。この送信要求を受信した場合に、この送信要求の送信元の情報処理装置12Aに対して、サーバ11からファイル共有入力画像G4又はビデオレター入力画像G6の送信要求が送信される(S4)。この処理を実行することで、サーバ11のCPU115は第1ガイド画像送信手段として機能する。
【0059】
以下に、図5を参照して、ファイル共有入力画像G4を説明する。ファイル共有入力画像G4は、本発明の「第1ガイド画像」の一例であり、共有対象データD1(本発明の「第1の共有対象データ」)の送信指示のユーザからの入力をガイドするためのユーザインタフェースである。本実施形態では、ファイル共有入力画像G4は、ファイル共有画像G3に重ねてポップアップ表示されるが、ファイル共有画像G3に重ねて表示されなくてもよい。ファイル共有入力画像G4は、共有対象データD1の説明情報を入力するとともに、この共有対象データD1を登録するためのファイル共有情報欄G41を有する。ファイル共有情報欄G41は、作成日入力欄G411、タイトル入力欄G412、ファイル選択操作子G413、選択済ファイルの表示欄G414、ダウンロード不許可操作子G415、及び終了操作子G416を備える。
【0060】
作成日入力欄G411は、共有対象データD1の作成日や送信日を入力するためのものであり、ユーザ任意の日を入力することができる。ここで入力された日は、図4の作成日欄G312で表示される。タイトル入力欄G412は、共有データD1のタイトルを入力するためのものであり、ユーザ任意のタイトルを入力することができる。ここで入力されたタイトルは、図4のタイトル欄G314で表示される。ファイル選択操作子G413は、情報処理装置12の記憶部131や情報処理装置12に外部接続されている外部記憶装置で記憶されているデータを共有対象データD1として選択して登録するための操作子である。選択された共有対象データD1は、サーバ11に対して送信されるため、ファイル選択操作子G413は、共有対象データD1(本発明の「第1共有対象データ」)の送信指示のユーザから情報処理装置12への入力を受け付けるための操作子として機能する。選択済ファイルの表示欄G414は、ファイル選択操作子G413への操作によって選択された共有対象データD1を示す。この選択された共有対象データD1に関する情報が、図4のファイル共有画像G3の共有対象データ表示欄G31に表示される。なお、図4で示すファイル共有画像G3の操作欄G318の編集操作子O2を操作したときに、ファイル共有入力画像G4が表示されて、作成日入力欄G411及びタイトル入力欄G412の入力内容等を編集できる。この編集において、ファイル選択操作子G413によって他の共有対象データD1を選択することで、サーバ11で記録されていう共有対象データD1(選択済ファイルの表示欄G414で表示されている共有対象データD1)を新たに選択された共有対象データD1に変えることができる。
【0061】
ダウンロード不許可操作子G415は、サーバによって保存された共有対象データD1を相手方の情報処理装置12で保存することを禁止する禁止情報のサーバ11への送信指示をユーザから入力するための操作子である。終了操作子G415は、ファイル共有入力画像G4の表示の終了の指示をユーザから入力するための操作子である。
【0062】
ファイル共有入力画像G4は、動画データの他の共有対象データD1の送信指示の入力のためのユーザインタフェースであり、動画データの共有対象データD1の送信指示の入力のためのユーザインタフェースはビデオ入力画像G6である。この様に、サーバ11は、共有対象データD1が動画データである場合と、共有対象データD1が動画データの他のデータである場合とで、異なったユーザインタフェース(第1ガイド画像)が情報処理装置12に対して送信される。共有対象データD1が動画データの場合には、テキスト情報を含まない分、テキストメッセージの入力が出来た方が良い等の特徴があり、ユーザインタフェース(第1ガイド画像)の最適な入力項目が動画データの他のデータと異なる。本実施形態の構成によれば、共有対象データD1が動画データの場合と、動画データの他のデータである場合とで、異なったユーザインタフェース(第1ガイド画像)をユーザに表示させることができる。
【0063】
以下に、図7を参照して、ビデオレター入力画像G6を説明する。ビデオレター入力画像G6は、本実施形態では、ビデオレター画像G5に重ねてポップアップ表示されるが、ビデオレター画像G5に重ねて表示されなくてもよい。ビデオレター入力画像G6は、動画データである共有対象データD1の説明情報を入力するとともに、この共有対象データD1を登録するためのビデオレター情報欄G61を有する。ビデオレター情報欄G61は、図4で示すファイル共有入力画像G4と同様に、作成日入力欄G411、タイトル入力欄G412、ファイル選択操作子G413、選択済ファイルの表示欄G414、ダウンロード不許可操作子G415及び終了操作子G416を備える。更に、ビデオレター情報欄G61は、メッセージ入力欄G611を備え、ユーザが自由にメッセージを入力することができる。
【0064】
ビデオレター入力画像G6の作成日入力欄G411に入力された日は、図6のビデオレター画像G5の作成日欄G312で表示される。ビデオレター入力画像G6のタイトル入力欄G412に入力されたタイトルは、図6のビデオレター画像G5のタイトル欄G314で表示される。また、ビデオレター入力画像G6のファイル選択操作子G413への操作によって選択された共有対象データD1に関する情報が、図6のビデオレター画像G5の共有対象データ表示欄G51に表示される。なお、図6のビデオレター画像G5の操作欄G318の編集操作子O2を操作したときに、ビデオレター入力画像G6が表示されて、作成日入力欄G411、タイトル入力欄G412及びメッセージ入力欄611の入力内容を編集できるとともに、サーバ11で保存する共有対象データD1を変更することが出来る。
【0065】
図2に戻って、ファイル共有入力画像G4又はビデオレター入力画像G6にガイドされてユーザから入力された共有対象データD1(本発明の「第1共有対象データ」の一例)の送信指示に基づいて、共有対象データD1が情報処理装置12からサーバ11に対して送信される。この処理を実行するときに、情報処理装置12のCPU125は、共有対象データ送信手段として機能する。より具体的に説明すれば、ファイル共有入力画像G4のファイル選択操作子G413によって、又は、ビデオレター入力画像G6のファイル選択操作子G413によって、共有対象データD1の送信指示が入力される。これによって、ファイル選択操作子G413で選択された共有対象データD1が、情報処理装置12からサーバ11に対して送信される(S5)。この様に、本実施形態では、共有対象データD1の送信指示の入力がファイル共有入力画像G4又はビデオレター入力画像G6にガイドされて入力される。この様に、このガイドされて入力できる情報の他の情報が入力されないため、互いに相手を不快にさせるような文言を入力してしまうことを効果的に防止することができる。これによって、非同居親及び同居親を一層不仲にすることなく、非同居親と同居親との間で、子供に関する情報を共有させることが出来る。
【0066】
また、共有対象データD1とともに、ファイル共有入力画像G4又はビデオレター入力画像G6にユーザから入力された各種情報(作成日、作成者、タイトル、メッセージ等)も説明情報として情報処理装置12からサーバ11に対して送信される。更に、ファイル共有入力画像G4又はビデオレター入力画像G6のダウンロード不許可操作子G415によって、禁止情報のサーバ11への送信指示がユーザから入力された場合には、共有対象データD1及び各種情報とともに、禁止情報が情報処理装置12からサーバ11に対して送信される。この処理の実行によって、情報処理装置12のCPU125は、禁止情報送信手段として機能する。禁止情報とは、相手方の情報処理装置12(本発明の「第4情報処理装置」)で共有対象データD1(本発明の「第1共有対象データ」)を保存することを禁止するためのものである。本例では、情報処理装置12Aからサーバ11に対して共有対象データD1が送信されるため、相手方の情報処理装置12は情報処理装置12Bである。
【0067】
上述したステップS5によって送信された共有対象データD1は(共有入力画像G4又はビデオレター入力画像G6にガイドされて入力された、共有対象データD1の送信指示によって送信された共有対象データD1)は、サーバ11で受信されて記憶部113で保存される。この処理を実行することで、サーバ11のCPU115はデータ保存手段として機能する。なお、共有対象データD1には、同居親又は非同居親のIDも含めて送信されており、この同居親又は非同居親のIDに基づいて、記憶部113の情報共有データベースDBに登録されている同居親及び非同居親のペアに対応づけて保存される。ここで、共有対象データD1とともに上記各種情報も説明情報として共有対象データD1に対応付けて記憶部113で記憶(保存)される。また、禁止情報が送信されている場合には、禁止情報も共有対象データD1に対応付けて記憶部113で保存される。この処理の実行によって、サーバ11のCPU115は、CPU115(データ保存手段)によって保存された共有対象データD1を、情報処理装置12B(本発明の「第2情報処理装置」)で非一時的に記憶(長期保存)することを禁止する禁止情報を、情報処理装置12A(本発明の「第1情報処理装置」)のユーザからの禁止指示に基づいて情報処理装置12Aから受信する禁止情報受信手段として機能する。
【0068】
次に、情報処理装置12Bで実行されるステップS6の処理を説明する。図3Aで示すようなメニュー画像G1において、操作子G12が選択操作された場合に図8で示すカレンダー画像G7の送信要求を、操作子G16が操作された場合に図4で示すファイル共有画像G3の送信要求を、操作子G17が操作された場合に図6で示すビデオレター画像G5の送信要求が、情報処理装置12Bからサーバ11に対して送信される(S6)。ここで、上述したように、ファイル共有画像G3及びビデオレター画像G5は、情報処理装置12Bのユーザに対して、共有対象情報の提供要求の送信指示の情報処理装置12Bへの入力をガイドするユーザインタフェース(本発明の「第2ガイド画像」の一例)であるが、カレンダー画像G7もまたこの様なユーザインタフェースである。ステップS6で送信された送信要求を受信したサーバ11は、ファイル共有画像G3、ビデオレター画像G5及びカレンダー画像G7のうち送信要求対象となるものを、この送信要求の送信元の情報処理装置12(12B)に対して送信する(S7)。この処理の実行によって、サーバ11のCPU115は、第2ガイド画像送信手段として機能する。ファイル共有画像G3、ビデオレター画像G5及びカレンダー画像G7のうちステップS7の実行によってサーバ11から送信されたものが、情報処理装置12Bで受信されて、表示部114で表示される。
【0069】
以下に、図8を参照してカレンダー画像G7の一例について説明する。サーバ11では、情報処理装置12A及び情報処理装置12Bの何れか一方から他方に対して送信された、非同居親と前記子供との面会日の候補日について、承諾を示す情報をこの他方の情報処理装置12から受信することで、非同居親と子供との面会日が設定される。この処理を実行することで、サーバ11のCPU115は、面会日設定手段として機能する。カレンダー画像G7は、設定した面会日を示す。
【0070】
カレンダー画像G7は、一月分のカレンダーG70を表示する。表示されているカレンダーG70がどの月のものかを示す月情報G71、表示するカレンダーG70の月を選択するための月選択操作子G72、月選択操作子G72で選択された月のカレンダーG70の表示の指示を入力するための表示指示操作子G73、表示されている月の前の月のカレンダーG70の表示を指示するための表示指示操作子G74、及び、表示されている月の翌月のカレンダーG70の表示を指示するための表示指示操作子G75を備える。
【0071】
カレンダーG70には、設定された非同居親と子供の面会日や休日が示される。例えば、面会日や祝日は他の日と異なった色でそれぞれ着色される。この着色される色については、面会日色説明欄O13及び休日色説明欄O14に表示される。更に、サーバ11で保存された共有対象データD1の作成日に、共有対象情報の提供要求の送信指示の入力のための入力操作子O11、O12が配置される。入力操作子O11が、動画データの他の共有対象データD1に基づく共有対象情報のためのものであり、入力操作子O12が、動画データの共有対象データD1に基づく共有対象情報のためのものである。なお、入力操作子O11、O12が配置される日は、ファイル入力画像G4やビデオ入力画像G6の作成日入力欄G411に入力された日であるが、共有対象データD1の作成日が自動的に取得され、この日に配置されてもよい。また、共有対象データD1の作成日ではなく、サーバ11に対する送信日に入力操作子O11、O12が配置されてもよい。入力操作子O11、O12は、アイコンであり、夫々異なったデザインが施されている。これらのデザインが、動画データの共有対象データD1についてのものか、動画データの他の共有対象データD1についてのものかを示す情報が、カレンダー画像G7の右上のカレンダーG70の外側の位置に示されている。ここで表示される入力操作子O11、O12は、説明のためのものであり、操作しても共有対象情報の提供要求の送信指示が入力されない。
【0072】
カレンダー画像G7に共有対象情報の提供要求の送信指示の入力のための入力操作子O11、O12が配置されるため、カレンダーG70における、入力操作子が配置された日と表示された予定とから、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象情報がどの様な内容のものかを、情報処理装置12Bのユーザに推測させ易くすることができる。特に、カレンダー画像G7が、設定された非同居親と子供との面会日を示すため、面会日、及び面会日に近い日に入力操作子O11、O12が配置されている場合には、その入力操作子O11、O12に対応する共有対象情報は、面会日の子供の様子を共有対象情報として示すものではないかと推測させることができる。
【0073】
なお、入力操作子O11、O12にカーソルを重ねたり、入力操作子O11、O12をユーザの指等で短押しでタッチする等して、入力操作子O11、O12に所定の操作がされると、共有対象データD1の説明情報の送信要求が情報処理装置12Bからサーバ11に対して送信され、この送信要求に応じたサーバ11から情報処理装置12Bに対して説明情報が送信される。この処理の実行によって、入力操作子O11、O12に対応する共有対象データD1の説明情報を情報処理装置12に表示させることができる。この処理の実行によって、サーバ11のCPU115は説明情報表示処理手段として機能する。本実施形態では、表示される説明情報は、例えば、共有対象データD1に対応する作成日、作成者、タイトル、メッセージ等である。説明情報は、カレンダーG70に重ねて表示されるポップアップウィンドウ内に示される等の方法で表示される。入力操作子O11、O12へのカーソルの重なりが解除されたり、所定時間が経過する等して、入力操作子O11、O12の選択が解除されると、説明情報の表示が消去される。
【0074】
上記構成によれば、入力操作子O11、O12が情報処理装置12Bのユーザから選択されることで、入力操作子O11、O12に対応する共有対象データD1の説明情報が情報処理装置12に表示される。このため、カレンダー画像G7における入力操作子O11、O12が配置されている日やカレンダー画像で示されている予定から、ユーザは、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象情報がどの様な内容のものかを推測し、所望の内容であると見当を付け入力操作子O11、O12を選択することで、説明情報が表示される。この説明情報を見ることで、ユーザはその入力操作子O11、O12に対応する共有対象情報が確かに所望のものであるかを把握することができる。これによって、効率的に、ユーザは所望の共有対象情報に対応する入力操作子O11、O12を特定することができる。なお、入力操作子O10の選択操作等によって、面会日の他のスケジュールを登録(サーバ11で保存)して、カレンダーG70に表示することもできるようになっている。
【0075】
更に、カレンダー画像G7は、図3Åで示す操作子G11から操作子G17を備える。
【0076】
図2に戻って、ファイル共有画像G3のファイル名欄G315及びカレンダー画像G7の入力操作子O11の何れかに所定の操作が行われた場合に、動画データである共有対象データD1の共有対象情報の提供要求が、情報処理装置12からサーバ11に対して送信される(S8)。また、ビデオレター画像G5の再生操作子G512及びカレンダー画像G7の入力操作子O12の何れかの選択操作が行われた場合に、動画データの他の共有対象データD1の共有対象情報の提供要求が、情報処理装置12からサーバ11に対して送信される(S8)。所定の操作は、例えば、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイスで動くカーソルを入力操作子O11に重ねる操作や、タッチパネルにおいてユーザの指等で短押タッチする操作等である。選択操作は、例えば、操作部121を構成するマウスやタッチパネル等のポインティングデバイスを用いて、表示部124に表示されるカーソルを入力操作子O11等に重ねて行ったクリック操作や、ユーザの指による長押しタッチ操作である。
【0077】
メールやチャットに共有対象データを添付する従来技術では、複数の共有対象データを比較し難い。従って、例えば、似たような共有対象データD1が存在する場合等に、何れか一つの共有対象データD1の共有対象情報のみ提供を受けたい場合等もあるが、従来技術では、複数の共有対象データD1を比較して何れか一つを選択し難かった。上記構成によれば、複数の共有対象データD1がサーバ11で保存されている場合に、ファイル共有画像G3、ビデオレター画像G5、カレンダー画像G7に複数の共有対象データD1を提示して情報処理装置12Bのユーザの任意の何れか一つの共有対象データD1の共有対象情報を選択的に提供することが可能となる。これによって、複数の共有対象データD1を見ながら(比較しながら)、情報処理装置12のユーザが提供を希望するもののみ、提供を受けることができる。
【0078】
ステップS8で送信された共有対象情報の提供要求を受信した場合に、サーバ11では、この共有対象情報を情報処理装置12Bに対して提供する提供処理が行われる(S9)。この提供処理を実行することで、サーバ11のCPU115は、共有対象情報提供手段として機能する。この様に、情報処理装置12Aからの共有対象データD1の示す共有対象情報は、この共有対象情報の提供要求が情報処理装置12Bから受信されなければ、サーバ11によって情報処理装置12Bに対して提供されない。このため、情報処理装置12Bのユーザである非同居親は、提供を希望しない、互いに不仲になりそうな共有対象情報の提供を受けないことが可能となる。これによって、非同居親及び同居親を一層不仲にすることなく、非同居親と同居親との間で、子供に関する情報を共有させることが出来る。
【0079】
以下に、提供処理を説明する。提供処理は、例えば、情報処理装置12の記憶部113(ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ)に非一時的に記憶可能(非一時的に記憶可能)に、共有対象データD1を情報処理装置12に対して送信(ダウンロード)する保存可能提供処理を含む。また、情報処理装置12の記憶部113(ハードディスクやフラッシュメモリ等)に非一時的に記憶不可能(一時的にのみ記憶可能)に、共有対象データD1を情報処理装置12に対して送信する保存不可能提供処理も含む。なお、保存不可能提供処理では、情報処理装置12の表示部124に共有対象情報を表示するために、サーバ11からの共有対象データD1を記憶部113(RAM等)に一時的に記憶させるが、表示処理の終了後に消去される等して記憶部113に非一時的に記憶しない。
【0080】
本実施形態では、共有対象データD1のファイル種別は、マイクロソフト社のWord(登録商標)、Excel(登録商標)、PPT(Power Point)(登録商標)、PDF(Portable Document Format)形式のドキュメントファイル、テキスト形式のドキュメントファイルを含む。また、ファイル種別(フォーマット)は、JPEG、TIFF、GIF、BMP、PNG等の画像データのファイル種別を含む。また、ファイル種別は、動画データのファイル種別(MP4、WMV、AVI、MOV等)を含む。
【0081】
本実施形態では、共有対象データD1のファイル種別が、Word(登録商標)、Excel(登録商標)、PPT(Power Point)(登録商標)である場合には、上記長期保存可能提供処理が実行されて、情報処理装置12の表示部124で共有対象情報を表示させることなく、サーバ11から情報処理装置12に対して共有対象データD1が記憶部123で非一時的に記憶可能に送信される。一方、ファイル種別が、特定のファイル種別、すなわち、PDF(Portable Document Format)データ、画像データの種別、動画データの種別である場合には、上記保存不可能提供処理の実行後、ユーザからの指示があった場合にのみ、上記保存可能提供処理が実行されて、サーバ11から情報処理装置12に対して共有対象データD1が記憶部123で非一時的に記憶可能に送信される。
【0082】
以下に、図9を用いて、ファイル種別が動画データである場合の提供処理の一例をより詳細に説明する。図9で示す動画再生画像G8は、動画データの共有対象データD1の共有対象情報を示すものである。動画再生画像G8は、図6のビデオレター画像G5と同様に、作成日欄G312、作成者欄G313、タイトル欄G314を備えるとともに、メッセージ表示欄G81を備える。メッセージ表示欄G81は、図6のビデオレター入力画像G6のメッセージ入力欄G611に入力されたメッセージを表示する。
【0083】
更に、動画再生画像G8は、共有対象データD1に基づく動画(共有対象情報)を表示するための動画表示ウィンドウG82を備える。情報処理装置12において共有対象データD1をストリーミング再生させ、又は、プログレッシブダウンロードして再生させることで、動画表示ウィンドウG82において動画が表示される。動画データである共有対象データD1が、情報処理装置12においてストリーミング再生されたり、プログレッシブダウンロードされて再生されるため、情報処理装置12で共有対象データD1が非一時的に記憶されることなく、共有対象情報が情報処理装置12のユーザに提供される。
【0084】
更に、動画再生画像G8は、動画の再生を制御・調整するための再生用操作子G83、G84、G85、G86を更に備える。再生用操作子G83は共有対象データD1の再生の実行・停止を指示するための操作子である。再生用操作子G84、G85は、共有対象データD1の全再生時間に対しての現再生時間を示すものである。再生用操作子G86は、動画とともに再生される音の音量や動画の輝度等の調整するための操作子である。
【0085】
ダウンロード要求操作子G87は、共有対象データD1を非一時的に記憶可能に情報処理装置12に対して送信するよう要求を、サーバ11に対して送信する指示を入力するためのものである。ダウンロード要求操作子G87が選択操作された場合には、動画再生画像G8で示す共有対象情報(動画)に対応する共有対象データD1について禁止情報がサーバ11で記憶されていない場合には、情報処理装置12の記憶部123で非一時的に記憶可能にサーバ11から情報処理装置12に対して共有対象データD1が送信される。すなわち、禁止情報をCPU115(禁止情報受信手段)で受信していない場合に、提供処理として、共有対象データD1が非一時的に記憶可能に情報処理装置12Bに対して送信される。この様に、禁止指示の送信の指示を情報処理装置12Aに対してユーザ(同居親)が入力しないことで、共有対象データD1を情報処理装置12Bに非一時的に記憶(長期保存)させることができる。これによって、情報処理装置12Aのユーザ(同居親)が、情報処理装置12Bのユーザ(非同居親)によって、共有対象データD1が不適切な取扱いを受けることを危惧しない場合に、情報処理装置12Bに共有対象データD1が非一時的に記憶可能になり、情報処理装置12Bのユーザが保存された共有対象データに基づいて繰り返し共有対象情報を表示させたり、他の情報処理装置(例えば、子供の祖父母の情報処理装置)に対して共有対象データD1を送信できるようになる。「非一時的に記憶可能に」とは、例えば、ハードディスクや不揮発性メモリ(フラッシュメモリ等)のような非一時的な記録媒体に保存され、電源がオフされても削除されないこと等である。
【0086】
一方、対応する共有対象データD1について禁止情報がサーバ11の記憶部113に記憶されている場合には、共有対象データD1が情報処理装置12の記憶部123で非一時的に記憶可能にサーバ11から情報処理装置12に対して送信されない。この場合には、情報処理装置12の表示部124で送信不可を示すメッセージ(エラーメッセージ)が表示される。
【0087】
上述したように、CPU115(禁止情報受信手段)で禁止情報を受信した場合に、提供処理として、共有対象データD1を情報処理装置12B(第2情報処理装置)に非一時的に記憶させることなく、共有対象データD1の示す共有対象情報を情報処理装置12Bに表示させるための処理(表示用情報送信処理)が実行される。これによって、情報処理装置12Aのユーザ(同居親)が、情報処理装置12のユーザ(非同居親)によって、共有対象データD1が不適切な取扱いを受けることを危惧した場合に、禁止指示の送信の指示を情報処理装置12Aに対して入力することで、共有対象データD1を情報処理装置12Bに非一時的に記憶させないことが可能になる。このため、共有対象データD1が、インターネット等の通信ネットワークNを介して意図しない範囲で拡散されたり、販売されたり等の不適切な取扱いがなされることを効果的に防止することができる。
【0088】
なお、「表示用情報送信処理」は、例えば、共有対象データD1をワーキングメモリ等の揮発性メモリに記録して、記録された共有対象データD1を表示部124で表示する処理を行うが、共有対象データD1をハードディスクやフラッシュメモリ等には記録しない処理や、一時的に共有対象データD1をハードディスクやフラッシュメモリ等には記録するが、所定時間経過後や電源オフ時に削除する処理等である。例えば、上述した共有対象データD1が動画データである場合の例では、サーバ11で禁止情報を受信した場合に、提供処理として、非一時的に記憶可能にサーバ11から情報処理装置12に対して送信されず、共有対象データD1を情報処理装置12においてストリーミング再生させる、又は、前記共有対象データをプログレッシブダウンロードして再生される処理が実行される。この様に、情報処理装置12でストリーミング再生やプログレッシブダウンロードをして再生されることで、共有対象データD1を情報処理装置12Bで非一時的に記憶せずに、情報処理装置12Bのユーザに提供することができる。なお、共有対象データD1がPDFデータや、画像データ等の場合にも、動画データである場合と同様に、PDFデータや画像データの内容を表示するウィンドウと、ダウンロード要求操作子とを備えた画像が表示される。そして、ダウンロード要求操作子が操作された場合に、対応する共有対象データD1について禁止情報がサーバ11の記憶部113に記憶されていない場合には、共有対象データD1が情報処理装置12の記憶部123で非一時的に記憶可能にサーバ11から情報処理装置12に対して送信される。一方、対応する共有対象データD1について禁止情報がサーバ11の記憶部113に記憶されている場合には、共有対象データD1が情報処理装置12の記憶部123で非一時的に記憶可能にサーバ11から情報処理装置12に対して送信されない。
【0089】
上述したように、本実施形態では、共有対象データD1のファイル種別が、Word(登録商標)、Excel(登録商標)、PPT(Power Point)(登録商標)である場合には、上記長期保存可能提供処理が実行されて、情報処理装置12の表示部124で共有対象情報を表示させることなく、サーバ11から情報処理装置12に対して共有対象データD1が記憶部123で非一時的に記憶可能に送信される。この様に、ファイル種別がWord(登録商標)、Excel(登録商標)、PPT(Power Point)(登録商標)である場合には、禁止情報が、情報処理装置12Aから送信されず、サーバ11で受信されない。一方、ファイル種別が、PDF(Portable Document Format)データ、画像データの種別、動画データの種別である場合には、上記保存不可能提供処理の実行後、ユーザからの指示があり、かつ禁止情報が受信されていない場合にのみ、上記期保存可能提供処理が実行されて、サーバ11から情報処理装置12Bに対して共有データD1が送信されて記憶部123で非一時的に記憶される。ファイル種別がPDFデータ、画像データの種別、動画データの種別である場合には、禁止情報が情報処理装置12Aからサーバ11に対して送信される。
【0090】
上述したように、本実施形態では、共有対象データD1のファイル種別が特定の種別(PDFデータ、画像データの種別、動画データの種別)である場合に、サーバ11(禁止情報受信手段)によって、禁止情報が受信され、共有対象データD1のファイル種別が上記特定の種別でない場合に、禁止情報が受信されないようになっている。これによって、共有対象データD1のファイル種別に応じて、共有対象データD1を情報処理装置12Bに非一時的に記憶させたり、非一時的に記憶をさせなかったりすることが可能となる。例えば、動画データや画像データのファイルやPDFファイルのような、子供の肖像が表示され易いファイル種別のみ、禁止情報を受信することが可能となる。これによって、共有対象データD1が不適切な取扱いを受ける可能性があるファイル種別のみ、ユーザが禁止情報の送信の指示を情報処理装置12Aに対して入力すればよくなるため、ユーザの操作負担を軽減することができる。
【0091】
(情報共有処理の詳細)
以下に、図10から図19を参照して、上述した情報共有処理を詳細に説明する。図10は、情報共有処理の一例を示すフローチャート(その1)である。図11は、情報共有処理の一例を示すフローチャート(その2)である。図12は、情報共有処理の一例を示すフローチャート(その3)である。図13は、情報共有処理の一例を示すフローチャート(その4)である。図14は、ファイル共有処理の一例を示すフローチャート(その1)である。図15は、ファイル共有処理の一例を示すフローチャート(その2)である。図16は、ビデオレター登録・表示処理の一例を示すフローチャート(その1)である。図17は、ビデオレター登録・表示処理の一例を示すフローチャート(その2)である。図18は、カレンダー処理の一例を示すフローチャート(その1)である。図19は、カレンダー処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
【0092】
情報共有処理におけるサーバ側情報共有処理は、サーバ11のCPU115が実行する。また、情報共有処理における端末側情報共有処理は、情報処理装置12のCPU125が実行する。サーバ側情報共有処理は、記憶部113に記憶されているサーバ側情報共有プログラムの実行によって行われる。より具体的には、サーバ側情報共有処理は、サーバ11のユーザから所定操作によってサーバ側情報共有プログラムの実行開始の指示を受け付けたときに開始され、所定の操作によってーバ側情報共有プログラムの実行終了の指示を受け付けたときに終了される。また、端末側情報共有処理は、記憶部123に記憶されている端末側情報共有プログラムの実行によって行われる。より具体的には、端末側情報共有処理は、情報処理装置12のユーザから所定操作によってサーバ側情報共有プログラムの実行開始の指示を受け付けたときに開始される。この所定操作とは、例えば、ブラウザプログラムを実行して、サーバ11の提供する情報共有サイトにアクセスする等である。そして、端末側情報共有処理は、所定の操作によってーバ側情報共有プログラムの実行終了の指示を受け付けたときに終了される。この所定操作とは、例えば、ブラウザプログラムの終了や、サーバ11の提供する情報共有サイトへのアクセス終了等の操作である。なお、図10から図13のフローチャートでは、点線矢印は、通信を行うことを示し、矢印の向きが情報の送信方向を示す。
【0093】
(情報共有処理:初期登録処理)
まず、図10を参照して、サーバ11は、システム登録指示を受信したかどうかを判断する(S201)。同居親又は非同居親は、例えば、(i)子供の氏名及び連絡先等の子供に関する情報、(ii)両親(同居親及び非同居親)の氏名及び連絡先等の両親に関する情報、(iii)面会日を設定する周期(月1回等)、(iv)子供の同居者(両親の何れが同居親か)、及び(v)支援者情報等を記載した本情報共有システム1の利用申込書(両親のパスワードを含む)を管理者に対して郵送や電子メール等で送付する。管理者は、管理者情報処理装置15に対して、利用申込書に記載の事項を入力し、この事項の入力を受け付けた管理者情報処理装置15は、この入力事項の情報を含むシステム登録指示をサーバ11に対して送信する。なお、この利用申込書に記載の事項の入力及びシステム登録指示の送信は、管理者情報処理装置15においてインターネット等の通信ネットワークを介してブラウザを用いて行われる。
【0094】
システム登録指示を受信したと判断した場合には(S201でYES)、サーバ11は、初期登録処理(サーバ側初期登録処理)を実行する(S202)。サーバ側初期登録処理では、管理者情報処理装置13から受信したシステム登録指示に含まれる事項が記憶部113に記憶される情報共有データベースDBに記憶(初期登録)される。ここで、初期登録では、情報共有データベースDBに、同居親及び非同居親(同居親のユーザID及び非同居親のユーザID)が対応づけて登録されるとともに、同居親及び非同居親のパスワードも登録される。また、サーバ11は、登録された同居親の情報処理装置12A及び登録された非同居親の情報処理装置12Bに対して、電子メール(案内メール)で初期登録を行った旨を通知(初期登録通知)する。なお、この通知には、同居親及び非同居親夫々についてのユーザIDとパスワードの情報が含まれる。
【0095】
ここで、情報処理装置12(12A、12B)は、サーバ11から初期登録通知(案内メール)を受信し、サーバ11の情報共有データベースDBに初期登録されている情報の確認操作を受け付けて、確認操作があった旨の通知をサーバ11に対して送信する処理を、初期登録処理(端末側初期登録処理)として実行する(S101)。なお、確認操作の受け付けは、ブラウザプログラムの実行によって、インターネット等の通信ネットワークを介してサーバ11からユーザインタフェースを受信し、このインタフェースを介して行われる。ここで、ユーザインタフェースの受信のために、情報処理装置12(12A、12B)は、サーバ11のサイトにアクセスしてログイン画面を表示し、ログイン画面において、サーバ初期登録通知に含まれるユーザID、パスワードの入力を受け付ける。
【0096】
サーバ11は、ステップS202のサーバ側初期登録処理において、情報共有データベースDBに初期登録されている情報の確認操作があった旨の通知を情報処理装置12A、情報処理装置12Bから受信する。この後、サーバ11は、管理者情報処理装置15に対して電子メール等で、確認操作があった旨を通知する。なお、ステップS201において、サーバ11がシステム登録指示を受信していないと判断した場合には(S201でNO)、サーバ11は、ステップS202を実行することなく、処理をステップS203に進める。
【0097】
(情報共有処理:メニュー画像表示処理)
上記初期登録処理が完了した後に、情報処理装置12が、サーバ11に対してアクセスすると、情報処理装置12の表示部124にログイン画面を表示させる処理がサーバ11によって実行される。情報処理装置12は、ログイン画面においてユーザからユーザID及びパスワードの入力を受け付けると、メニュー画像表示処理を実行する(S102)。メニュー画像表示処理では、図3Aのメニュー画像G1の送信要求をサーバ11に対して送信する。ここで、メニュー画像G1の送信要求には、上記ログイン画面において入力されたユーザID及びパスワードが含められる。
【0098】
サーバ11は、情報共有データベースDBに登録されているユーザID及びパスワードを含む、メニュー画像G1の送信要求を情報処理装置12から受信したかどうかを判断する(S203)。情報共有データベースDBに登録されているユーザID及びパスワードが含まれているかどうかは、メニュー画像G1の送信要求に含まれているユーザID及びパスワードと情報共有データベースDBとを参照して判断される。ここで、情報共有データベースDBに登録されているユーザID及びパスワードを含む、メニュー画像G1の送信要求を受信したと判断した場合には(S203でYES)、サーバ11は、メニュー画像G1を情報処理装置12に対して送信する(S204)。その後、処理がステップS205に進められる。情報共有データベースDBに登録されているユーザID及びパスワードを含む、メニュー画像G1の送信要求を受信していないと判断した場合には(S203でNO)、CPU115は、ステップS204を実行することなく、処理をステップS205に進める。
【0099】
ステップS102のメニュー画像表示処理では、情報処理装置12が、上記ステップS204でサーバ11から送信されたメニュー画像G1を受信したときに、メニュー画像G1を表示部124に表示する。その後、情報処理装置12は、メニュー画像G1等の操作子G11の選択操作がされることで、メニュー画像G1の表示指示が入力されたかどうかを判断する(S103)。メニュー画像G1の表示指示が入力されたと判断した場合には(S103でYES)、情報処理装置12は処理をステップS102に戻す。これによって、操作子G11の選択操作によって、メニュー画像G1の再読み込み及び表示が行われる。また、メニュー画像G1の表示指示が入力されていないと判断した場合には(S103でNO)、情報処理装置12は処理をステップS104に進める。
【0100】
(情報共有処理:面会日設定処理)
情報処理装置12は、面会日設定指示が入力されたかどうかを判断する(S104)。ここで、図3Aのメニュー画像G1等において、操作子G13の選択操作がなされると、面会日設定指示がユーザから情報処理装置12に対して入力される。面会日設定指示が入力されたと判断した場合には(S104でYES)、情報処理装置12は、面会日設定処理(端末側面会日設定処理)を実行する(S105)。その後、ステップS106に処理が進められる。面会日設定指示が入力されていないと判断した場合には(S104でNO)、情報処理装置12は、上記ステップS105を実行することなく、ステップS106に処理を進める。面会日設定処理では、面会日設定画像の送信要求がサーバ11に対して送信される。サーバ11は、この面会日設定画像の送信要求を受信したかどうかを判断し(S205)、受信したと判断した場合には(S205でYES)、サーバ側面会日設定処理を実行する(S206)。サーバ側面会日設定処理では、情報処理装置12に対して、面会日設定画像が送信される。また、面会日設定画像の送信要求を受信したと判断しない場合には(S205でNO)、サーバ11は、ステップS206を実行することなく、処理をステップS207に進める。
【0101】
情報処理装置12は、ステップS105の端末側面会日設定処理において、面会日設定画像をサーバ11から受信して表示部124に表示する。面会日設定画像は、面会日の候補日を複数日入力するためのユーザインタフェースである。また、面会日設定画像は、相手方の情報処理装置12に複数の候補日が入力された場合に、これらの複数の候補日を表示するとともにこれらの複数の候補日から一の候補日を選択するための面会日設定指示を入力するためのユーザインタフェースとしても機能する。ここで、面会日設定画像にガイドされて、面会日の候補日が複数入力された場合に、ステップS105の端末側面会日設定処理において、情報処理装置12がサーバ11に対して複数の候補日を示す情報を送信する。また、面会日設定画像にガイドされて、相手方の情報処理装置12から入力された複数の候補日から一の候補日が選択された場合に、ステップS105の端末側面会日設定処理において、情報処理装置12が選択された候補日を示す情報を送信する。サーバ11は、ステップS206のサーバ側面会日設定処理において、複数の候補日を示す情報を受信した場合に、これらの候補日を記録部113に記録し、これらの候補日を面会日設定画像に表示させる。また、サーバ11は、ステップS206のサーバ側面会日設定処理において、選択された候補日を示す情報が受信された場合に、この選択された候補日を面会日として記憶部113に記憶(設定)する。面会日が設定された場合には、サーバ11は、情報処理装置12A、12Bに対して、設定された面会日をメールで通知し、その後、処理をステップS207に進める。情報処理装置12A、12Bは、ステップS105の端末側面会日設定処理においてこの面会日の通知を受信する。その後、処理がステップS106に進められる。
【0102】
(情報共有処理:問い合わせ定処理)
情報処理装置12は、問合せ指示が入力されたかどうかを判断する(S106)。ここで、図3Aのメニュー画像G1等において、操作子G14の選択操作がされると、問合せ指示がユーザから情報処理装置12に対して入力される。問合せ指示が入力されたと判断した場合には(S106でYES)、情報処理装置12は、問合せ処理(端末側問合せ処理)を実行する(S107)。その後、ステップS108に処理が進められる。問合せ指示が入力されていないと判断した場合には(S106でNO)、情報処理装置12は、上記ステップS7を実行することなく、ステップS108に処理を進める。ステップS107の端末側問合せ処理では、問合せ画像の送信要求がサーバ11に対して送信される。サーバ11は、問合せ画像の送信要求を受信したかどうかを判断し(S207)、受信したと判断した場合には(S207でYES)、サーバ側問合せ処理を実行する(S208)。このサーバ側問合せ処理では、情報処理装置12に対して、問合せ画像が送信される。また、問合せ画像の送信要求を受信していないと判断した場合には(S207でNO)、サーバ11は、ステップS208を実行することなく、処理をステップS209に進める。
【0103】
情報処理装置12は、ステップS107の端末側問合せ処理において、問合せ画像をサーバ11から受信して表示部124に表示する。この問合せ画像は、問合せ内容を入力するためのユーザインタフェースである。問合せ画像にガイドされて、問合せ内容がテキストで入力された場合に、ステップS107の端末側問合せ処理において、情報処理装置12がサーバ11に対して問合せ内容を示す情報を送信する。サーバ11は、ステップS208のサーバ側問合せ処理において、問合せ内容を示す情報を受信した場合に、この問合せ内容を管理者情報処理装置13に対して電子メール等で送信する。この問合せ内容に対する回答を管理者情報処理装置13から受信した場合に、電子メール等で回答内容を示す情報を情報処理装置12に対して送信する。その後、処理がステップS209に進められる。
【0104】
(情報共有処理:ファイル共有処理)
図11を参照して、情報処理装置12は、ファイル共有画像G3(図4)の表示指示が入力されたかどうかを判断する(S108)。ここで、図3Aのメニュー画像G1等において、操作子G16の選択操作がされると、ファイル共有画像G3の表示指示がユーザから情報処理装置12に対して入力される。ファイル共有画像G3の表示指示が入力されたと判断した場合には(S108でYES)、情報処理装置12はファイル共有処理を実行する(S109)。ファイル共有画像G3の表示指示が入力されていないと判断した場合には(S108でNO)、情報処理装置12は上記ステップS109を実行することなく、処理をステップS110に進める。以下、図4図5図11図14及び図15を参照して、情報処理装置12が実行するファイル共有処理、及びこのファイル共有処理で情報処理装置12から送信された情報に基づいて、サーバ11によって実行される処理を説明する。
【0105】
図14を参照して、情報処理装置12は、ファイル共有画像G3の送信要求をサーバ11に対して送信する(S301)。サーバ11は、ファイル共有画像G3の送信要求を受信したかどうかを判断し(S209)、受信したと判断した場合には(S209でYES)、ファイル共有画像G3を情報処理装置12に対して送信する(S210)。その後、処理がステップS211に進められる。また、ファイル共有画像G3の送信要求を受信していないと判断した場合には(S209でNO)、サーバ11は、ステップS210を実行することなく、処理をステップS211に進める。
【0106】
情報処理装置12は、ファイル共有画像G3の送信要求に応じたサーバ11からファイル共有画像G3を受信して、表示部124で表示する(S302)。情報処理装置12は、ファイル共有入力画像G4の送信要求の送信指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S303)。ここで、ファイル共有入力画像G4の送信要求の送信指示は、ファイル共有画像G3にガイドされて(図4で示すファイル共有画像G3の第1ガイド画像表示指示操作子G30の選択操作がされて)入力される。ファイル共有入力画像G4の送信要求の送信指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S303でYES)、情報処理装置12は、ファイル共有入力画像G4の送信要求をサーバ11に対して送信する(S304)。その後、処理がステップS305に進められる。サーバ11は、このファイル共有入力画像G4の送信要求を受信したかどうかを判断し(S211)、受信したと判断した場合には(S211でYES)、ファイル共有入力画像G4を情報処理装置12に対して送信する(S212)。その後、処理がステップS213に進められる。また、ファイル共有入力画像G4の送信要求を受信したと判断しない場合には(S211でNO)、サーバ11は、ステップS212を実行することなく、処理をステップS213に進める。情報処理装置12はファイル共有入力画像G4をサーバ11から受信して表示する(S305)。その後、処理がステップS306に進められる。
【0107】
情報処理装置12は、共有対象データD1の送信指示が入力されたかどうかを判断する(S306)。ここで、共有対象データD1の送信指示は、ファイル共有入力画像G4にガイドされて(ファイル選択操作子G413の選択操作によって)、ユーザから入力される。共有対象データD1の送信指示が入力されたと判断した場合には(S306でYES)、情報処理装置12は、禁止情報の送信指示をユーザから入力したかどうかを判断する(S307)。ここで、禁止情報の送信指示は、ファイル共有入力画像G4にガイドされて(図4のダウンロード不許可操作子G415の選択操作によって)、ユーザから入力される。なお、禁止情報の送信指示は、特定のファイル種別の共有対象データD1でのみ受け付けることが出来るようになっており、特定のファイル種別の他の共有対象データD1については、不許可操作子G415が操作されても禁止情報の送信指示が入力されない。禁止情報の送信指示をユーザから入力していないと判断した場合には(S307でNO)、情報処理装置12は、共有対象データD1及び共有対象データD1の説明情報をサーバ11に対して送信する(S308)。その後、処理がステップS310に進められる。一方、禁止情報の送信指示をユーザから入力したと判断した場合には(S307でYES)、情報処理装置12は、共有対象データD1及び共有対象データD1の説明情報に加えて禁止情報をサーバ11に対して送信する(S309)。その後、処理がステップS310に進められる。なお、ステップS306において、共有対象データD1の送信指示が入力されていないと判断した場合には(S306でNO)、上記ステップS307からステップS309が実行されることなく、処理がステップS310に進められる。
【0108】
サーバ11は、共有対象データD1を情報処理装置12から受信したかどうかを判断する(S213)。ここでは、上記ステップS308又は上記ステップS309の実行によって情報処理装置12から送信された共有対象データD1、すなわち、動画データの他の共有対象データD1が受信されたかどうか判断される。共有対象データD1を情報処理装置12から受信したと判断した場合には(S213でYES)、サーバ11は、共有対象データD1、及びこの共有対象データD1とともに受信した説明情報を記憶部113に記憶(保存)する(S214)。ここで、共有対象データD1とともに禁止情報が送信された場合には、禁止情報も共有対象データ1に対応付けて記憶部113に記憶される。その後、処理がステップS215に進められる。また、共有対象データD1を受信したと判断しない場合には(S213でNO)、サーバ11は、ステップS214を実行することなく、処理をステップS215に進める。
【0109】
情報処理装置12は、ファイル共有入力画像G4の表示の終了の指示がユーザ入力されたかどうかを判断する(S310)。ファイル共有入力画像G4の表示の終了の指示がユーザ入力されていないと判断した場合には(S310でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS306に戻す。ファイル共有入力画像G4の表示の終了の指示がユーザ入力されたと判断した場合には(S310でYES)、情報処理装置12は、ファイル共有入力画像G4の表示を終了させる(S311)。その後、処理をステップS312に進める。
【0110】
なお、上述したステップS303においてファイル共有入力画像G4の送信要求の送信指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S303でNO)、情報処理装置12は、上記ステップS304からステップS311を実行することなく、処理をステップS312に進める。
【0111】
情報処理装置12は、サーバ11で保存されている共有対象データD1(動画データの他の共有対象データD1)の検索の指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S312)。ここで、共有対象データD1の検索の指示は、図4のファイル共有画像G3のファイル共有検索欄G32の操作によって、入力される。サーバ11で保存されている共有対象データD1の検索の指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S312でYES)、情報処理装置12は検索処理を実行する(S313)。検索処理では、ユーザが入力した検索条件に合致する共有対象データD1の説明情報のみがファイル共有画像G3に表示される。その後、処理がステップS314に進められる。サーバ11で保存されている共有対象データD1の検索の指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S312でNO)、情報処理装置12はステップS313を実行することなく処理をステップS314に進める。
【0112】
情報処理装置12は、共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S314)。共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S314でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS323に進める。一方、共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S314でYES)、情報処理装置12は、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別かどうかを判断する(S315)。共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別(例えばPDF形式のドキュメントファイルや画像データのファイル種別)であると判断した場合には(S315でYES)、情報処理装置12は、サーバ11に対して第1共有対象情報の提供要求を送信する(S316)。その後、処理がステップS317に進められる。また、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別でないと判断した場合には(S315でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS319に進める。
【0113】
サーバ11は、第1共有対象情報の提供要求を受信したかどうかを判断する(S215)。第1共有対象情報の提供要求を受信したと判断した場合には(S215でYES)、サーバ11は、上記保存不可能提供処理を行う(S216)。その後、処理がステップS217に進められる。一方、第1共有対象情報の提供要求を受信していないと判断した場合には(S215でNO)、サーバ11は、ステップS216を実行することなく処理をステップS217に進める。
【0114】
情報処理装置12は、サーバ11によるステップS216の保存不可能提供処理の実行によって、共有対象データD1の内容を表示部124に表示する(S317)。例えば、サーバ11の保存不可能提供処理によって共有対象情報を示すデータが送信され、このデータが記憶部123のワーキングメモリ等に一時的に記憶されて、この一次的に記憶されたデータに基づいて、共有対象データD1の内容が表示される。その後、情報処理装置12は、ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力したかどうかを判断する(S318)。なお、ダウンロード要求とは、共有対象データD1を非一時的に記憶可能に情報処理装置12に対して送信する要求である。ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力していないと判断した場合には(S318でNO)、情報処理装置12は、共有対象データD1の内容の表示を終了させて、処理をステップS323に進める。ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力したと判断した場合には(S318でYES)、情報処理装置12は、第3共有対象情報の提供要求を送信する(S319)。なお、上述したように、ステップS315で、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別でないと判断した場合にも(S315でNO)、情報処理装置12は、ステップS319を実行する。この場合には、ステップS317が実行されることなく、すなわち、共有対象データD1の内容を表示部124が表示されることなく、第3共有対象情報の提供要求を送信することになる。その後、処理がステップS320に進められる。
【0115】
サーバ11は、第3共有対象情報の提供要求を受信したかどうかを判断する(S
217)。第3共有対象情報の提供要求を受信したと判断した場合には(S217でYES)、サーバ11は、第3共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されているかどうかを判断する(S218)。第3共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されていないと判断した場合には(S218でNO)、サーバ11は、上記保存可能提供処理を行う(S
219)。上述したように、保存可能提供処理において、共有対象データD1が情報処理装置12で非一時的に記憶可能に共有対象データD1が送信される。その後、ステップS221に処理が進められる。一方、第3共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されていると判断した場合には(S218でYES)、サーバ11は、エラーメッセージの表示指示を情報処理装置12に送信する(S220)。その後、ステップS221に処理が進められる。
【0116】
情報処理装置12は、共有対象データD1をサーバ11から受信したかどうかを判断する(S320)。ここで、共有対象データD1は、ステップS219においてサーバ11から送信されたものである。共有対象データD1をサーバ11から受信したと判断した場合には(S320でYES)、情報処理装置12は、共有対象データD1を記憶部124(ハードディスクやフラッシュメモリ)に記憶(非一時的に保存)する(S321)。その後、処理がステップS323に進められる。また、共有対象データD1をサーバ11から受信していないと判断した場合には(S320でNO)、情報処理装置12は、サーバ11からのステップS220のエラーメッセージの表示指示に基づいて、エラーメッセージを表示部124に表示する(S322)。その後、処理がステップS323に進められる。
【0117】
情報処理装置12は、ユーザからファイル共有画像G3の表示の終了指示を入力したかどうかを判断する(S323)。ユーザからファイル共有画像G3の表示の終了指示を入力していないと判断した場合には(S323でNO)、情報処理装置12は、ファイル共有画像G3の再読み込みの指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S324)。ファイル共有画像G3の再読み込みの指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S324でYES)、情報処理装置12は、処理をステップS301に戻す。一方、ファイル共有画像G3の再読み込みの指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S324でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS303に戻す。なお、ユーザからファイル共有画像G3の表示の終了指示を入力したと判断した場合には(S323でYES)、情報処理装置12は、ファイル共有処理を終了させる。
【0118】
ファイル共有画像G3の表示の終了指示は、図4で示す操作子G11~G17の何れかが操作されることで入力される。図11図12及び図15では、ユーザからファイル共有画像G3の表示の終了指示を入力したと判断した場合には(S323でYES
)、情報処理装置12は、処理をステップS110(図12)に進めるように示されているが、操作子G11~G17のうち選択操作された操作子に応じたステップに処理を進める。操作子G11の選択操作がされた場合には、処理がステップS103に進められる。操作子G12の選択操作がされた場合には、処理がステップS112に進められる。操作子G13の選択操作がされた場合には、処理がステップS104に進められる。操作子G14の選択操作がされた場合には、処理がステップS106に進められる。操作子G15の選択操作がされた場合には、処理がステップS114に進められる。操作子G16の選択操作がされた場合には、処理がステップS106に進められる。操作子G17の選択操作がされた場合には、処理がステップS110に進められる。
【0119】
(情報共有処理:ビデオレター登録・表示処理)
図12を参照して、情報処理装置12は、図6のビデオレター画像G5の表示指示が入力されたかどうかを判断する(S110)。ここで、図3Aのメニュー画像G1等において、操作子G17の選択操作がされると、ビデオレター画像G5の表示指示がユーザから情報処理装置12に対して入力される。ビデオレター画像G5の表示指示が入力されたと判断した場合には(S110でYES)、情報処理装置12はビデオレター登録・表示処理を実行する(S111)。ビデオレター画像G5の表示指示が入力されていないと判断した場合には(S110でNO)、情報処理装置12は、上記ステップS111を実行することなく処理をステップS112に進める。以下、図6図7図9図12図16及び図17を参照して、情報処理装置12が実行するビデオレター登録・表示処理、及びビデオレター登録・表示処理で情報処理装置12から送信された情報に基づいて、サーバ11によって実行される処理を説明する。
【0120】
図16を参照して、情報処理装置12は、ビデオレター画像G5の送信要求をサーバ11に対して送信する(S401)。サーバ11は、ビデオレター画像G5の送信要求を受信したかどうかを判断し(S221)、受信したと判断した場合には(S221でYES)、ビデオレター画像G5を情報処理装置12に対して送信する(S222)。その後、処理がステップS223に進められる。また、ビデオレター画像G5の送信要求を受信していないと判断した場合には(S221でNO)、サーバ11は、ステップS222を実行することなく、処理をステップS223に進める。
【0121】
情報処理装置12は、ビデオレター画像G5の送信要求に応じたサーバ11からビデオレター画像G5を受信して表示部124で表示する(S402)。情報処理装置12は、ビデオレター入力画像G6の送信要求の送信指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S403)。ここで、ビデオレター入力画像G6の送信要求の送信指示は、ビデオレター画像G5にガイドされて(図4で示すビデオレター画像G5の第1ガイド画像表示指示操作子G50の選択操作がされて)入力される。ビデオレター入力画像G6の送信要求の送信指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S403でYES)、情報処理装置12は、ビデオレター入力画像G6の送信要求をサーバ11に対して送信する(S404)。その後、処理がステップS405に進められる。サーバ11は、ビデオレター入力画像G6の送信要求を受信したかどうかを判断し(S223)、受信したと判断した場合には(S223でYES)、ビデオレター入力画像G6を情報処理装置12に対して送信する(S224)。その後、処理がステップS225に進められる。また、ビデオレター入力画像G6の送信要求を受信していないと判断した場合には(S223でNO)、サーバ11は、ステップS224を実行することなく、処理をステップS225に進める。情報処理装置12はサーバ11から受信したビデオレター入力画像G6を表示する(S405)。その後、処理がステップS406に進められる。
【0122】
情報処理装置12は、共有対象データD1の送信指示が入力されたかどうかを判断する(S406)。ここで、共有対象データD1の送信指示は、ビデオレター入力画像G6にガイドされて(ファイル選択操作子G413の選択操作によって)、ユーザから入力される。共有対象データD1の送信指示が入力されたと判断した場合には(S406でYES)、情報処理装置12は、禁止情報の送信指示をユーザから入力したかどうかを判断する(S407)。ここで、禁止情報の送信指示は、ビデオレター入力画像G6にガイドされて(図7のダウンロード不許可操作子G415の操作によって)、ユーザから入力される。なお、禁止情報の送信指示は、特定のファイル種別(例えば、動画データのファイル種別)の共有対象データD1でのみ受け付けることが出来るようになっており、特定のファイル種別の他の共有対象データD1については、不許可操作子G415が操作されても禁止情報の送信指示が入力されない。本実施形態では、ビデオレター入力画像G6は、動画データの共有対象データD1の登録専用のユーザインタフェースであるため、選択される共有対象データD1の全てについて、禁止情報の送信指示の入力が許可されるが、動画データのファイル種別のうち一部のものについての禁止情報の送信指示の入力が許可されてもよい。禁止情報の送信指示をユーザから入力していないと判断した場合には(S407でNO)、情報処理装置12は、共有対象データD1及び共有対象データD1の説明情報をサーバ11に対して送信する(S408)。その後、処理がステップS410に進められる。一方、禁止情報の送信指示をユーザから入力したと判断した場合には(S407でYES)、情報処理装置12は、共有対象データD1及び共有対象データD1の説明情報に加えて禁止情報をサーバ11に対して送信する(S409)。その後、処理がステップS410に進められる。なお、ステップS406において、共有対象データD1の送信指示が入力されていないと判断された場合には(S406でNO)、上記ステップS407からステップS409が実行されることなく、処理がステップS410に進められる。
【0123】
サーバ11は、共有対象データD1を情報処理装置12から受信したかどうかを判断する(S225)。ここでは、上記ステップS408又は上記ステップS409の実行によって情報処理装置12から送信された共有対象データD1、すなわち、動画データの共有対象データD1が受信されたかどうか判断される。共有対象データD1を情報処理装置12から受信したと判断した場合には(S225でYES)、サーバ11は、共有対象データD1、及びこの共有対象データD1とともに受信した説明情報を記憶部113に記憶(保存)する(S226)。ここで、共有対象データD1とともに禁止情報が送信された場合には、禁止情報も共有対象データ1に対応付けて記憶部113に記憶される。その後、処理がステップS227に進められる。また、共有対象データD1を受信したと判断しない場合には(S225でNO)、サーバ11は、ステップS226を実行することなく、処理をステップS227に進める。
【0124】
情報処理装置12は、ビデオレター入力画像G6の表示の終了の指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S410)。ビデオレター入力画像G6の表示の終了の指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S410でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS406に戻す。ビデオレター入力画像G6の表示の終了の指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S410でYES)、情報処理装置12は、ビデオレター入力画像G6の表示を終了させる(S411)。その後、処理をステップS412に進める。
【0125】
なお、上記ステップS403において、ビデオレター入力画像G6の送信要求の送信指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S403でNO)、上記ステップS404からステップS411を実行することなく、情報処理装置12は、処理をステップS412に進める。
【0126】
情報処理装置12は、サーバ11で保存されている共有対象データD1(動画データの共有対象データD1)の検索の指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S412)。ここで、共有対象データD1の検索の指示は、図6のビデオレター画像G5のビデオレター検索欄G52の操作によって、入力される。サーバ11で保存されている共有対象データD1の検索の指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S412でYES)、情報処理装置12は検索処理を実行する(S413)。検索処理では、ユーザが入力した検索条件に合致する共有対象データD1の説明情報のみがビデオレター画像G5に表示される。その後、処理がステップS414に進められる。サーバ11で保存されている共有対象データD1の検索の指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S412でNO)、情報処理装置12はステップS413を実行することなく処理をステップS414に進める。
【0127】
情報処理装置12は、共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S414)。共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S414でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS423に進める。一方、共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S414でYES)、情報処理装置12は、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別かどうかを判断する(S415)。共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別(例えば動画データのファイル種別)であると判断した場合には(S415でYES)、情報処理装置12は、サーバ11に対して第2共有対象情報の提供要求を送信する(S416)。その後処理をステップS417に進める。また、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別でないと判断した場合には(S415でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS419に進める。
【0128】
サーバ11は、第2共有対象情報の提供要求を受信したかどうかを判断する(S227)。第2共有対象情報の提供要求を受信したと判断した場合には(S227でYES)、サーバ11は、上記保存不可能提供処理を行う(S228)。その後、処理がステップS229に進められる。第2共有対象情報の送信要求を受信していないと判断した場合には(S227でNO)、サーバ11は、ステップS228を実行することなく処理をステップS229に進める。
【0129】
情報処理装置12は、サーバ11によるステップS228の保存不可能提供処理の実行によって、共有対象データD1の内容を表示部124に表示する(S417)。例えば、サーバ11の保存不可能提供処理によって、動画再生画像G8の動画表示ウィンドウG82において、共有対象データD1がストリーミング再生され、又は、プログレッシブダウンロードして再生される。その後、情報処理装置12は、ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力したかどうかを判断する(S418)。ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力していないと判断した場合には(S418でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS423に進める。ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力したと判断した場合には(S418でYES)、情報処理装置12は、第4共有対象情報の提供要求を送信する(S419)。その後、処理がステップS420に進められる。
【0130】
サーバ11は、第4共有対象情報の提供要求を受信したかどうかを判断する(S
229)。第4共有対象情報の提供要求を受信したと判断した場合には(S229でYES)、サーバ11は、第4共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されているかどうかを判断する(S230)。第4共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されていないと判断した場合には(S220でNO)、サーバ11は、上記保存可能提供処理を行う(S
231)。上述したように、保存可能提供処理において、共有対象データD1が情報処理装置12で非一時的に記憶可能に共有対象データD1が送信される。その後、ステップS233に処理が進められる。第4共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されていると判断した場合には(S230でYES)、サーバ11は、エラーメッセージの表示指示を情報処理装置12に送信する(S232)。その後、ステップS233に処理が進められる。
【0131】
情報処理装置12は、共有対象データD1をサーバ11から受信したかどうかを判断する(S420)。ここで、共有対象データD1は、ステップS231においてサーバ11から送信されたものである。共有対象データD1をサーバ11から受信したと判断した場合には(S420でYES)、情報処理装置12は、共有対象データD1を記憶部124(ハードディスクやフラッシュメモリ)に記憶(非一時的に保存)する(S421)。その後、処理がステップS423に進められる。共有対象データD1をサーバ11から受信していないと判断した場合には(S420でNO)、情報処理装置12は、サーバ11からのステップS232のエラーメッセージの表示指示に基づいて、エラーメッセージを表示部124に表示する(S422)。その後、処理がステップS423に進められる。
【0132】
情報処理装置12は、ユーザからビデオレター画像G5の表示の終了指示を入力したかどうかを判断する(S423)。ユーザからビデオレター画像G5の表示の終了指示を入力していないと判断した場合には(S423でNO)、情報処理装置12は、ビデオレター画像G5の再読み込みの指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S424)。ビデオレター画像G5の再読み込みの指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S424でYES)、情報処理装置12は、処理をステップS401に戻す。一方、ビデオレター画像G5の再読み込みの指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S424でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS403に戻す。なお、ユーザからビデオレター画像G5の表示の終了指示を入力したと判断した場合には(S423でYES)、情報処理装置12は、ビデオレター登録・表示処理を終了させる。
【0133】
ビデオレター画像G5の表示の終了指示は、図6で示す操作子G11~G17の何れかが操作されることで入力される。図12図13及び図16では、ユーザからビデオレター画像G5の表示の終了指示を入力したと判断した場合には(S323でYES)、情報処理装置12は、処理をステップS112(図13)に進めるように示されているが、操作子G11~G17のうち操作された操作子に応じたステップに処理を進める。操作子G11の選択操作がされた場合には、処理がステップS103に進められる。操作子G12の選択操作がされた場合には、処理がステップS112に進められる。操作子G13の選択操作がされた場合には、処理がステップS104に進められる。操作子G14の選択操作がされた場合には、処理がステップS106に進められる。操作子G15の選択操作がされた場合には、処理がステップS114に進められる。操作子G16の選択操作がされた場合には、処理がステップS106に進められる。操作子G17の選択操作がされた場合には、処理がステップS110に進められる。
【0134】
(情報共有処理:カレンダー処理)
図13を参照して、情報処理装置12は、図8のカレンダー画像G7の表示指示が入力されたかどうかを判断する(S112)。ここで、図3Aのメニュー画像G1等において、操作子G12の選択操作がされると、カレンダー画像G7の表示指示がユーザから情報処理装置12に対して入力される。カレンダー画像G7の表示指示が入力されたと判断した場合には(S112でYES)、情報処理装置12はカレンダー処理を実行する(S113)。カレンダー画像G7の表示指示が入力されていないと判断した場合には(S112でNO)、情報処理装置12は、上記S113を実行せずにステップS114に処理を進める。以下、図8図9図13図18及び図19を参照して、情報処理装置12が実行するカレンダー処理、及びカレンダー処理で情報処理装置12から送信された情報に基づいて、サーバ11によって実行される処理を説明する。
【0135】
図18を参照して、情報処理装置12は、カレンダー画像G7の送信要求をサーバ11に対して送信する(S501)。サーバ11は、カレンダー画像G7の送信要求を受信したかどうかを判断し(S233)、受信したと判断した場合には(S233でYES)カレンダー画像G7を情報処理装置12に対して送信する(S234)。その後、処理がステップS235に進められる。また、カレンダー画像G7の送信要求を受信していないと判断した場合には(S233でNO)、サーバ11は、ステップS234を実行することなく、処理をステップS235に進める。
【0136】
情報処理装置12は、カレンダー画像G7の送信要求に応じたサーバ11からカレンダー画像G7を受信して、表示部124で表示する(S502)。情報処理装置12は、所定の表示変更操作をユーザから受け付けたかどうかを判断する(S503)。ここで、所定の表示変更操作は、カレンダー画像G7における月選択操作子G72、及び表示指示操作子G73、G74、G75等の選択操作によって受け付けられる。所定の表示変更操作をユーザから受け付けたと判断した場合には(S503でYES)、情報処理装置12は、カレンダー画像表示変更処理を行う(S504)。このカレンダー画像表示変更処理では、カレンダー画像変更要求をサーバ11に対して送信する。一方、所定の表示変更操作をユーザから受け付けていないと判断した場合には(S503でNO)、情報処理装置12は、上記ステップS504を実行することなく、処理をステップS505に進める。
【0137】
サーバ11は、カレンダー画像変更要求を受信したかどうかを判断し(S235)、受信したと判断した場合には(S235でYES)、情報処理装置12で表示されるカレンダー画像G7のカレンダーG70の表示月を変更、スケジュールの追加、スケジュールの削除、スケジュールの追加等のカレンダー画像変更処理を行う(S236)。その後、処理がステップS237に進められる。また、カレンダー画像変更要求を受信したと判断しない場合には(S235でNO)、サーバ11は、ステップS236を実行することなく、処理をステップS237に進める。サーバ11のステップS236の実行によって、情報処理装置12は、ステップS504のカレンダー画像表示変更処理において、カレンダー画像G7のカレンダーG70の表示月の変更、スケジュールの追加、スケジュールの削除、スケジュールの追加等して表示する。その後、処理がステップS505に進められる。
【0138】
情報処理装置12は、アイコン(入力操作子O11、O12)にカーソル等を重ねる等の操作、すなわち、入力操作子O11、O12に所定の操作がされたかどうかを判断する(S505)。入力操作子O11、O12に所定の操作がされたと判断した場合には(S505でYES)、情報処理装置12は、説明情報表示処理を実行する(S506)。この説明情報表示処理において、説明情報の送信要求がサーバ11に対して送信される。なお、入力操作子O11、O12に所定の操作がされていないと判断した場合には(S505でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS507に進める。
【0139】
サーバ11は、説明情報の送信要求を情報処理装置12から受信したかどうかを判断する(S237)。説明情報の送信要求を受信したと判断した場合には(S237でYES)、情報処理装置12で表示されるカレンダー画像G7において、選択された入力操作子O11、O12と対応付けて説明情報を表示させる説明情報表示指示を行う(S238)。その後、処理がステップS239に進められる。また、説明情報の送信要求を受信したと判断しない場合には(S237でNO)、サーバ11は、ステップS238を実行することなく、処理をステップS239に進める。サーバ11のステップS238の実行によって、情報処理装置12は、ステップS506の説明情報表示処理において、選択された入力操作子O11、O12と対応付けてカレンダー画像G7に説明情報を表示する。その後、処理がステップS507に進められる。
【0140】
情報処理装置12は、共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S507)。ここで、有対象情報の提供要求の送信指示は、入力操作子O11、O12の選択操作によって入力される。共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S507でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS516に進める。一方、共有対象情報の提供要求の送信指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S507でYES)、情報処理装置12は、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1(選択操作された入力操作子O11、O12に対応する共有対象データD1)のファイル種別が特定ファイル種別かどうかを判断する(S508)。共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別(例えば動画データや画像データのファイル種別、PDF形式のドキュメントファイル)であると判断した場合には(S508でYES)、情報処理装置12は、サーバ11に対して第1共有対象情報の提供要求又は第2共有対象情報の提供要求を送信する(S509)。なお、有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1が動画データの他の場合には、第1共有対象情報の提供要求が、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1が動画データの場合には、第2共有対象情報の提供要求が送信される。その後、処理をステップS510に進める。また、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1のファイル種別が特定ファイル種別でないと判断した場合には(S508でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS512に進める。
【0141】
サーバ11は、第1共有対象情報の提供要求又は第2共有対象情報の提供要求を受信したかどうかを判断する(S239)。第1共有対象情報の提供要求又は第2共有対象情報の提供要求を受信したと判断した場合には(S239でYES)、サーバ11は、上記保存不可能提供処理を行う(S240)。その後、処理がステップS241に進められる。第1共有対象情報の提供要求又は第2共有対象情報の提供要求を受信していないと判断した場合には(S239でNO)、サーバ11は、ステップS240を実行することなく処理をステップS241に進める。
【0142】
情報処理装置12は、サーバ11によるステップS240の保存不可能提供処理の実行によって、共有対象データD1(選択操作された入力操作子O11、O12に対応する共有対象データD1)の内容を表示部124に表示する(S510)。この処理は、図15のステップS317や図17のステップS417の処理と同様である。その後、情報処理装置12は、ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力したかどうかを判断する(S511)。ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力していないと判断した場合には(S511でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS516に進める。ダウンロード要求の送信指示をユーザから入力したと判断した場合には(S511でYES)、情報処理装置12は、第3共有対象情報の提供要求又は第4共有対象情報の提供要求を送信する(S512)。なお、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1が動画データの他の場合には、第3共有対象情報の提供要求が、共有対象情報の提供要求の対象となる共有対象データD1が動画データの場合には、第4共有対象情報の提供要求が送信される。その後、処理がステップS513に進められる。
【0143】
サーバ11は、第3共有対象情報の提供要求又は第4共有対象情報の提供要求を受信したかどうかを判断する(S241)。第4共有対象情報の提供要求を受信したと判断した場合には(S241でYES)、サーバ11は、第3共有対象情報の提供要求又は第4共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されているかどうかを判断する(S242)。第3共有対象情報の提供要求又は第4共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されていないと判断した場合には(S242でNO)、サーバ11は、上記保存可能提供処理を行う(S243)。上述したように、保存可能提供処理では、共有対象データD1が非一時的に記憶可能に情報処理装置12に対して送信される。その後、ステップS245に処理が進められる。第3共有対象情報の提供要求又は第4共有対象情報の提供要求に係る共有対象データD1に対応付けて禁止情報が記憶されていると判断した場合には(S242でYES)、サーバ11は、エラーメッセージの表示指示を情報処理装置12に送信する(S244)。その後、ステップS245に処理が進められる。
【0144】
情報処理装置12は、共有対象データD1をサーバ11から受信したかどうかを判断する(S513)。ここで、共有対象データD1は、ステップS243においてサーバ11から送信されたものである。共有対象データD1をサーバ11から受信したと判断した場合には(S513でYES)、情報処理装置12は、共有対象データD1を記憶部124(ハードディスクやフラッシュメモリ)に記憶(非一時的に保存)する(S514)。その後、処理がステップS516に進められる。共有対象データD1をサーバ11から受信していないと判断した場合には(S513でNO)、情報処理装置12は、サーバ11からのステップS515のエラーメッセージの表示指示に基づいて、エラーメッセージを表示部124に表示する(S515)。その後、処理がステップS516に進められる。
【0145】
情報処理装置12は、ユーザからカレンダー画像G7の表示の終了指示を入力したかどうかを判断する(S516)。ユーザからカレンダー画像G7の表示の終了指示を入力していないと判断した場合には(S516でNO)、情報処理装置12は、カレンダー画像G7の再読み込みの指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S517)。カレンダー画像G7の再読み込みの指示がユーザから入力されたと判断した場合には(S517でYES)、情報処理装置12は、処理をステップS501に戻す。一方、ビデオレター画像G5の再読み込みの指示がユーザから入力されていないと判断した場合には(S517でNO)、情報処理装置12は、処理をステップS503に戻す。なお、ユーザからカレンダー画像G7の表示の終了指示を入力したと判断した場合には(S517でYES)、情報処理装置12はカレンダー処理を終了させる。
【0146】
カレンダー画像G7の表示の終了指示は、図8で示す操作子G11~G17の何れかが操作されることで入力される。図13及び図19では、ユーザからビデオレター画像G5の表示の終了指示を入力したと判断した場合には(S517でYES)、情報処理装置12は、処理をステップS114(図13)に進めるように示されているが、操作子G11~G17のうち操作された操作子に応じたステップに処理を進める。操作子G11の選択操作がされた場合には、処理がステップS103に進められる。操作子G12の選択操作がされた場合には、処理がステップS112に進められる。操作子G13の選択操作がされた場合には、処理がステップS104に進められる。操作子G14の選択操作がされた場合には、処理がステップS106に進められる。操作子G15の選択操作がされた場合には、処理がステップS114に進められる。操作子G16の選択操作がされた場合には、処理がステップS106に進められる。操作子G17の選択操作がされた場合には、処理がステップS110に進められる。
【0147】
(情報共有処理:退会処理)
図13を参照して、情報処理装置12は、退会画像の表示指示がユーザから入力されたかどうかを判断する(S114)。ここで、図3Aのメニュー画像G1等において、操作子G15の選択操作がされると、退会画像の表示指示がユーザから情報処理装置12に対して入力される。退会画像の表示指示が入力されていないと判断した場合には(S114でNO)、情報処理装置12は、ステップS102に処理を戻す。一方、退会画像の表示指示が入力されたと判断した場合には(S114でYES)、情報処理装置12は、退会処理(端末側退会処理)を実行する(S115)。ステップS115の退会処理では、退会画像の送信要求がサーバ11に対して送信される。サーバ11は、退会画像の送信要求を受信したかどうかを判断し(S245)、受信したと判断した場合には(S245でYES)、サーバ側退会処理を実行する(S246)。このサーバ側問合せ処理では、情報処理装置12に対して、退会画像が送信される。また、退会画像の送信要求を受信したと判断しない場合には(S245でNO)、サーバ11は、ステップS246を実行することなく、処理をステップS201に戻す。
【0148】
情報処理装置12は、ステップS115の端末退会処理において、退会画像をサーバ11から受信して表示部124に表示する。この退会画像は、情報共有システム1が提供する情報共有サービスの退会を入力するためのユーザインタフェースである。退会画像にガイドされて、ユーザから情報処理装置12に対して退会指示が入力された場合に、退会要求が情報処理装置12からサーバ11に対して送信される。その後、処理がステップS101に戻される。なお、ユーザから情報処理装置12に対して退会指示が入力されない状態で、退会画像の表示の終了指示がユーザから情報処理装置12に対して入力された場合には、処理はステップS102に戻される。なお、操作子G11からG17の何れかが操作されて退会画像の表示の終了指示が入力された場合には、上述したような、操作子G11からG17のうち操作された操作子に応じたステップに進んでもよい。
【0149】
ステップS246のサーバ側退会処理では、退会要求を情報処理装置12から受信した場合に、サーバ11が退会要求に含まれるユーザID及びこのユーザIDとペアになるユーザIDを情報共有データベースDBから削除する。その後、処理はステップS201に進められる。
【0150】
(支援者側情報共有処理及び管理者側情報共有処理)
本実施形態に係る情報共有システム1は、管理者情報処理装置13、及び支援者情報処理装置14を有し、管理者情報処理装置13及び支援者情報処理装置14に対しても、管理者情報処理装置13のユーザや支援者情報処理装置14のユーザの求めに応じて、共有対象データD1に基づいて共有対象情報が提供される。ここで、本実施形態では、共有対象データD1をサーバ11に送信できるのは、情報処理装置12だけであり、理者情報処理装置13及び支援者情報処理装置14にはできないようになっている。
【0151】
管理者情報処理装置13からのメニュー画像G2の送信要求をサーバ11が受信したときに、この要求に応じたサーバ11によってメニュー画像G2が送信されて、この送信されたメニュー画像G2が管理者情報処理装置13の表示部134に表示される。以下に、図3Bを用いてメニュー画像G2について説明する。
【0152】
図3Bで示すように、メニュー画像G2は、図3Aで示すメニュー画像G1(情報処理装置12で表示されるメニュー画像G1とは相違点がある。メニュー画像G2は、メニュー画像G1と同様に、操作子G11、G16、G17を備えるとともに、操作子G21からG26を備える。操作子G21は、本メニュー画像G2の表示を指示するための操作子である。操作子G22は、情報共有データベースDBに登録されている同居親及び非同居親の情報と同居親及び非同居親の間で送受信された情報の履歴等の表示を指示するための操作子である。操作子G23は、ユーザである同居親や非同居親から送信された問合せ情報を閲覧して返信するためのユーザインタフェースの送信をサーバに要求するための操作子である。操作子G24は、同居親や非同居親に対するメールの送受信のバッチ処理(一括送受信)を指示するための操作子である。操作子G25は、メンテナンスの実行のためのグラフィカルインタフェースの送信をサーバ11に要求するための操作子である。操作子26は、各種設定を行うためのラフィカルインタフェースの送信をサーバ11に要求するための操作子である。
【0153】
操作子G11のユーザ(管理者)が選択操作することで、管理者情報処理装置13でもカレンダー処理が実行される。また、操作子G16のユーザ(管理者)が選択操作することで、管理者情報処理装置13でもファイル共有処理が実行される。操作子G17のユーザ(管理者)が選択操作することで、管理者情報処理装置13でもビデオレター登録・表示処理が実行される。管理者情報処理装置13で実行されるこれらの処理は、上述した情報処理装置12が実行する処理と同様であるが、共有対象データD1をサーバ11に送信するための処理(図14のステップS303からステップS311、図16のステップS403からステップS411)は実行されず、ファイル共有入力画像G4及びビデオレター入力画像G6は表示されない点が異なる。なお、ファイル共有入力画像G4及びビデオレター入力画像G6は表示されないため、共有対象データD1の説明情報の編集等が出来ないようになっている。また、管理者情報処理装置13のカレンダー処理、ファイル共有処理、及びビデオレター登録・表示処理の実行によってサーバ11に送信された各種情報に基づくサーバ11の処理も、上述したサーバ側情報共有処理をほぼ同様である。
【0154】
なお、支援者情報処理装置14で表示されるメニュー画像もメニュー画像G2とほぼ同様である。もっとも、管理者情報処理装置13において操作子G23の選択操作がされると、情報共有データベースDBに登録されている全ての同居親及び非同居親についての情報を閲覧できるが、支援者情報処理装置14において操作子G23の選択操作がされると、情報共有データベースDBに登録されている同居親及び非同居親のうち支援者情報処理装置14に対応付けられているものについてのみ情報を閲覧できる。支援者情報処理装置14でも管理者情報処理装置13と同様のカレンダー処理、ファイル共有処理、及びビデオレター登録・表示処理を実行することができる。また、サーバ11に送信された各種情報に基づくサーバ11の処理も、上述したサーバ側情報共有処理をほぼ同様である。
【0155】
上述したように、本実施形態では、共有対象データD1をサーバ11に送信できるのは、情報処理装置12だけであり、理者情報処理装置13及び支援者情報処理装置14にはできないようになっているが、管理者情報処理装置13及び支援者情報処理装置14が共有対象データD1をサーバ11に送信できるようにしてもよい。また、管理者情報処理装置13及び支援者情報処理装置14を情報共有システム1に含めないでもよい。
【0156】
本実施形態に係るサーバ11の構成によれば、共有対象データD1の送信指示の情報処理装置12への入力をガイドするファイル共有入力画像G4やビデオレター入力画像G6(本発明の「第1ガイド画像」の一例)が、情報処理装置12に対して送信される。そして、情報処理装置12では、ファイル共有入力画像G4やビデオレター入力画像G6にガイドされて、ユーザから共有対象データD1の送信指示が入力され、この送信指示によって送信された共有対象データD1がサーバ11で受信されて保存される。この様に、共有対象データD1の送信指示の入力がユーザインタフェースであるファイル共有入力画像G4やビデオレター入力画像G6にガイドされて入力されるため、互いに相手を不快にさせるような文言を入力してしまうことを効果的に防止することができる。そして、相手方の情報処理装置12から、サーバ11で保存された共有対象データD1の共有対象情報の提供要求を受信した場合に、この共有対象情報がこの相手方の情報処理装置12に対して提供される。この様に、情報処理装置12からの共有対象データD1の示す共有対象情報は、この共有対象情報の提供要求が相手方の情報処理装置12から受信されなければ、サーバ11によって相手方の情報処理装置12に対して提供されないため、相手方の情報処理装置12のユーザである同居親又は非同居親は、提供を希望しない、互いに不仲になりそうな共有対象情報の提供を受けないことが可能となる。これによって、非同居親及び同居親を一層不仲にすることなく、非同居親と同居親との間で、子供に関する情報を共有させることが出来る。
【0157】
上述した本実施形態は、本発明を適用した実施形態の一例であり、適宜構成を変更することが出来る。例えば、情報共有システム1を構成する装置の個数、及び種類について、適宜変更することが可能である。以下に本実施形態の構成を変更した変形例の一例を説明する。
【0158】
(変形例)
以下に本実施形態の変形例を説明する。
【0159】
(1)本実施形態に係る情報共有システム1は、ブラウザ機能及び電子メール機能を用いて情報の送受信を行うが、電子メール機能を用いなくてもよい。例えば、電子メール機能に代えて、SNS等のメッセージ機能を使用してもよい。また、情報処理装置12がアプリケーションの実行によって端末側情報共有処理を実行してもよい。この場合には、本実施形態でサーバ11から情報処理装置12に対して送信されると説明したユーザフェースは、サーバ11から都度受信するのではなく、アプリケーションプログラムとともに予め情報処理装置12に対してダウンロードされていてもよい。
【0160】
(2)本実施形態に係る情報共有システム1では、共有対象データD1が特定のファイル種別のもののみ、禁止情報が情報処理装置12からサーバ11に対して送信され、共有対象データD1を相手方の情報処理装置12で非一時的に記憶することが禁止されているが、ファイル種別を問わず全てのファイル種別で禁止情報を送信することが出来るようにしてもよい。また、ファイル共有入力画像G3やビデオレター共有入力画像G5において、共有対象データD1毎に個別に禁止情報の送信の有無を設定しているが、設定後に編集操作で禁止情報の送信の有無を切り替えてもよい。この切り替えの情報は情報処理装置12からサーバ11に対して送信され、この情報に基づいて、共有対象データD1に対応付けて禁止情報を記憶したり、対応付けて記憶されている禁止情報を削除したりしてもよい。また、共有対象データD1について個別に設定するのではなく、一括して自情報処理装置12が送信した全ての共有対象データD1の禁止情報の送信の有無を設定できるようにしてもよい。例えば、図3Aのメイン画像G1において、ダウンロード不許可操作子G415(図5及び図7)を配置し、このダウンロード不許可操作子G415のオンオフを切り替えることで、一括して自情報処理装置12が送信した全ての共有対象データD1の禁止情報の送信の有無を切り替えてもよい。また、禁止情報を情報処理装置12からサーバ11に対して送信する特徴を備えないようにしてもよい。
【0161】
(3)本実施形態に係る情報共有システム1において、動画データの共有対象データD1のためのユーザインタフェース(ファイル共有画像G3、ファイル共有入力画像G4)と、動画データの他の共有対象データD1のためのユーザインタフェース(ビデオレター画像G5、ビデオレター入力画像G6)を分けているが、分けずに一種類のユーザインタフェースを採用してもよい。また、カレンダー画像G7は必ずしも表示されなくてもよい。すなわち、本発明の「第1ガイド画像」に相当するユーザインタフェースは2種類(ファイル共有入力画像G4とビデオレター入力画像G6の2種類)、「第2ガイド画像」に相当するユーザインタフェースは3種類(ビデオレター入力画像G6、ビデオレター画像G5、カレンダー画像G7の3種類)であるが、これに限定されず、1種類でもよい。また本実施形態より多数の種類のユーザインタフェースが表示可能であってもよい。
【符号の説明】
【0162】
1 情報共有システム
11 サーバ
12、12A、12B 情報処理装置(第1から第4情報処理装置)
N 通信ネットワーク
G3 ファイル共有画像(第2ガイド画像)
G4 ファイル共有入力画像(第1ガイド画像)
G5 ビデオレター画像(第2ガイド画像)
G6 ビデオレター入力画像(第1ガイド画像)
G7 カレンダー画像(第2ガイド画像)
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19