(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020138
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】ワゴン取付用支持柱の取付構造とワゴン取付用支持柱
(51)【国際特許分類】
A47F 5/00 20060101AFI20230202BHJP
A47F 5/10 20060101ALN20230202BHJP
【FI】
A47F5/00 B
A47F5/10 B
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021125335
(22)【出願日】2021-07-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】591055919
【氏名又は名称】株式会社玉俊工業所
(74)【代理人】
【識別番号】110000121
【氏名又は名称】IAT弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】友齊 信幸
(72)【発明者】
【氏名】小杉 健二
【テーマコード(参考)】
3B118
【Fターム(参考)】
3B118AA13
3B118BA01
3B118CA05
3B118CA12
3B118CA17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】商品陳列用ワゴンに棚板載置用のワゴン取付用支持柱を簡便に着脱できる、ワゴン取付用支持柱の支持ブラケットを提供する。
【解決手段】支持ブラケット10に上部鉤部11と支持柱取付部12、胴部13、脚部14、下部鉤部15を順次折曲して形成する。脚部14には縦フレームが挿通する切れ込み14aを設ける。切れ込み14aに縦フレームを挿通させながら下部鉤部15をワゴンの外側から内側に配し、横フレームに係合させる。上部鉤部11を上部フレームにワゴンの外側から係合させる。支持柱取付部12に立設された一対のワゴン取付用支持柱1の上部に梁部材を係合させると支持ブラケット10を介して、ワゴンと一対のワゴン取付用支持柱1と梁部材とが剛接合して剛体構造となりワゴン取付用支持柱1が安定して支持され、棚板支持ブラケットを支持させ棚板を載置できる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワゴンに棚板を設けるための棚板支持ブラケットが取り付けられる、ワゴン取付用支持柱を立設する平面を上部に有する支持柱取付部と、
前記支持柱取付部の下方に配されて、ワゴンの内外の一方の側からワゴンの上部フレームを遊びを介して受容する上部フレーム受容部と、
他方の側からワゴンの横フレームに係脱自在な下部鉤部と、
支持柱取付部に連続した胴部と、
胴部に連続して先端部に前記下部鉤部が連続した脚部と、
からなり、
ワゴンに取り付けられた状態の一対のワゴン取付用支持柱の上部に、梁部材が掛け渡されて固定されることを特徴とするワゴン取付用支持柱の支持ブラケット。
【請求項2】
請求項1に記載したワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、
前記上部フレーム受容部に上部フレームをワゴンの外側から収容させ、
前記下部鉤部をワゴンの内側から横フレームに係合させることを特徴とするワゴン取付用支持柱の支持ブラケット。
【請求項3】
請求項1に記載したワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、
前記上部フレーム受容部に上部フレームをワゴンの内側から収容させ、
前記下部鉤部をワゴンの外側から横フレームに係合させることを特徴とするワゴン取付用支持柱の支持ブラケット。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、
前記脚部にワゴンの縦フレームを挿通させる切れ込みが形成されていることを特徴とするワゴン取付用支持柱の支持ブラケット。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、
前記支持柱取付部の先端に下方を指向させて上部鉤部が形成されていることを特徴とするワゴン取付用支持柱の支持ブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、商品展示用等のワゴンに陳列棚や展示棚、保管棚等の棚板支持ブラケットを取り付けるためにワゴンに取り付けられるワゴン取付用支持柱の支持ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
商品を陳列したり、展示したりするワゴンに、商品を展示するための棚板を取り付けるためには、棚板を支持させる棚板支持ブラケットをワゴン設置することを要する。この棚板支持ブラケットを設置するためには、ワゴンの上方に伸長させて支持柱を設け、この支持柱に棚板支持ブラケットが取り付けられる構造とされている。
【0003】
例えば、特許文献1には、メイン支柱に枠体の柱体を連結し、この枠体に棚板が支持される折り畳み自在なワゴンの構造が開示されている。また、特許文献2には、ワゴン本体から立設された支柱に、ホルダーが支持されるワゴンの構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平7-18641号公報
【特許文献2】特開2002-355128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1に開示された折り畳み自在なワゴンでは、棚板を支持する構造として、支持枠に多段に架設された左右の仕切り支柱に棚板が掛け渡されて架設される。なお、棚板は水平又は斜めに架設される。
しかし、網目状枠体と棚板支持部材とが枠状に組まれた支持枠に連繋させて棚板が架設されるものであるので、棚板に加わる荷重を安定して支持するための構造が複雑になってしまう。
【0006】
また、特許文献2に開示されたワゴンは、書類を吊すことができるホルダーが支柱に支持され、この支柱がパソコン等を置くことができる上面から上方に伸長させてある。また、この支柱が昇降可能に設けられている構造とされている。
この支柱に支持される構造物は書類等を吊すことができるホルダーであって、比較的軽量な物品であるから、支柱には強度が要求されず、支柱を昇降可能に設けることができるものである。
【0007】
また、ワゴンが利用される場合、ワゴン内に商品を陳列したり展示したりするのみで、棚板を要しない場合がある。そのようなワゴンに、後日、棚板を設置することが要求される場合には、支持柱をワゴンに支持させることを要する。
特許文献1に開示されたワゴンのように、支持柱(柱体)をワゴン本体のメイン支柱に連結可能とされた構造であれば、比較的容易に支持柱を支持させることができる。しかし、支持柱を要しない場合にはメイン支柱の上部に支持柱を受容するための開口が露呈するから、支持柱を要しない場合には、栓体等を開口に挿入してこの開口を閉塞する等の処置が施される。
また、支持柱を支持させる作業が比較的容易ではあっても、連結させた支持柱を所定の高さとなるよう固定する作業等を要するので、ある程度の手間を要する。
また、特許文献2に開示されたワゴンのように、支柱が昇降可能に設けられている構造では、棚板等が不要な場合には収縮させることができるため、煩雑な作業を要しない。しかし、上述したように、このワゴンでは、支柱にはホルダーが支持されるものであるため、棚板を支持する場合のような強度は要しない。また、棚板を支持する場合には、一対の支柱に棚板を掛け渡すことが必要であるが、棚板を水平に保つためには、等しい高さ位置に設置された一対の支柱に掛け渡すことを要し、昇降可能な支柱である場合には、伸長時の高さが一定とならず、一対の支柱の高さが異なってしまう虞がある。
また、支柱を昇降可能とする場合には、大きな重量の商品等を載置させた場合に、不用意に収縮しては不都合であるから、伸長した位置を確保するための固定機構等を設ける必要があって、構造が複雑となり、また、固定するために操作に手間がかかる虞がある。
【0008】
この発明は、ワゴンに棚板を設ける場合に、棚板支持ブラケットを取り付けるための支持柱を固定するための部品等を要せず、簡便にワゴンに支持させることができ、棚板が不要な場合には簡便に取り外すことができるワゴン取付用支持柱の支持ブラケットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係るワゴン取付用支持柱の支持ブラケットは、ワゴンに棚板を設けるための棚板支持ブラケットが取り付けられる、ワゴン取付用支持柱を立設する平面を上部に有する支持柱取付部と、前記支持柱取付部の下方に配されて、ワゴンの内外の一方の側からワゴンの上部フレームを遊びを介して受容する上部フレーム受容部と、他方の側からワゴンの横フレームに係脱自在な下部鉤部と、支持柱取付部に連続した胴部と、胴部に連続して先端部に前記下部鉤部が連続した脚部とからなり、一対の支持ブラケットがワゴンに取り付けられた状態の一対のワゴン取付用支持柱の上部に、梁部材が掛け渡されて固定されることを特徴としている。
【0010】
また、上述したワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、上部フレーム受容部に上部フレームをワゴンの外側から収容させ、下部鉤部をワゴンの内側から横フレームに係合させる構造とすることが好ましい。
【0011】
また、上述したワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、上部フレーム受容部に上部フレームをワゴンの内側から収容させ、下部鉤部をワゴンの外側から横フレームに係合させる構造とすることもできる。
【0012】
また、上述したワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、脚部にワゴンの縦フレームを挿通させる切れ込みが形成されている構造とすることが好ましい。
【0013】
また、上述したワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、支持柱取付部の先端に下方を指向させて上部鉤部が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
この発明に係るワゴン取付用支持柱の支持ブラケットによれば、上部フレーム受容部と上部フレームとを連繋させ、下部鉤部をワゴンの横フレームに係合させることから、簡便に支持ブラケットをワゴンに連繋させることができる。一対の支持ブラケットに立設させたワゴン取付用支持柱の上部に梁部材を係合させれば、ワゴンとワゴン取付用支持柱と梁部材とが剛接合して剛体構造となり、ワゴン取付用支持柱が安定して支持される。しかも、ネジ部品等の締結部材を要することなく、支持柱を支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】この発明に係る支持ブラケットを介してワゴンに支持されたワゴン取付用支持柱を示す斜視図である。
【
図2】この発明に係るワゴン取付用支持柱の支持ブラケットを示す斜視図である。
【
図3】この発明に係るワゴン取付用支持柱の支持ブラケットを示す正面図である。
【
図4】
図3に示す支持ブラケットを示す左側面図である。
【
図5】この発明に係るワゴン取付用支持柱の支持ブラケットがワゴンに取り付けられた状態を示す図で、支持ブラケットの左側面を示している。
【
図6】この発明に係る支持ブラケットを介してワゴン取付用支持柱がワゴンに支持された状態を示す斜視図で、支持ブラケットとワゴンとが連繋した状態を示している。
【
図7】この発明に係るワゴン取付用支持柱に棚板支持ブラケットを取り付け、この棚支持ブラケットに棚板を設けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明に係るワゴン取付用支持柱の支持ブラケットを、図面を参照して説明する。
【0017】
図1は、この発明に係るワゴン取付用支持柱1がワゴン2に左右一対で取り付けられた状態を示す斜視図である。
【0018】
ワゴン2は、この実施形態では、上下のかご2a、2bが四本の支柱2cで支持されており、支柱2cの下端にはキャスター2dが取り付けられて、床面を移動自在とされている。
かご2a、2bは、円形断面の丸棒やパイプ等による上部フレーム21と、この上部フレーム21の下側に上下方向に配された適宜数の円形断面の丸棒やパイプ等による横フレーム22と、前後方向と左右方向のそれぞれに適宜数が配された縦フレーム23とから構成されている。横フレーム22はほぼ矩形の枠状に形成されて上下方向に配され、これらの横フレーム22と縦フレーム23とが接合されている。上部フレーム21は四本の支柱2cに掛け渡されており、縦フレーム23の上端部が上部フレーム21に接合されている。
縦フレーム23は、帯板や丸棒等の線材が折曲されて、かご2a、2bの側部と底部とを形成している。線材の中央部により底部が形成され、両端部が折曲されて側部を形成し、線材の先端が上端となって上部フレーム21に接合されている。
なお、
図5に示すように、かご2a、2bの上部は鉛直方向に沿った形状に形成され、下部はかご2a、2bの内側に傾いた斜め方向に沿った形状に形成されている。すなわち、ワゴン2の底部がワゴン2の上部の開口よりも小さく形成されている。
また、この発明に係るワゴン取付用支持柱1が支持されるためには、少なくとも、上側のかご2aが上部フレーム21と横フレーム22、縦フレーム23とから構成されていればよい。
【0019】
図2~
図4には、ワゴン取付用支持柱1の支持ブラケット10が示してあり、
図2は斜視図、
図3は正面図、
図4は左側面図である。支持ブラケット10は板材が折曲されることにより、上部鉤部11と支持柱取付部12、胴部13、脚部14、下部鉤部15とを備えている。この支持ブラケット10にワゴン取付用支持柱1が一体的に固定されて立設されている。なお、ワゴン取付用支持柱1は支持ブラケット10に着脱自在として立設するものであっても構わない。
支持柱取付部12の上面は平面で形成されており、ワゴン2に取り付けられた際には、この上面が水平面となる。支持柱取付部12の先端は下方を指向して折曲されて、上部鉤部11が形成されている。支持柱取付部12の下側に上部フレーム21が収容される上部フレーム受容部11aとされており、上部フレーム21はこの上部鉤部11によって拘束されて、上部フレーム受容部11aから離脱することが阻止される。
支持柱取付部12の基端部側には、この支持柱取付部12に対してほぼ直角に折曲された胴部13が連続している。上部フレーム受容部11aは、上部鉤部11と支持柱取付部12、胴部13とにより形成され、上部フレーム21はこの受容部11aに遊びをもって、すなわち、支持柱取付部12の下部側に沿って上部鉤部11と胴部13との間で移動可能に収容される。
【0020】
胴部13の下端には、支持柱取付部12の側に斜め方向に折曲されて、脚部14が連続している。なお、この脚部14の折曲される角度は、前述したワゴン2の側部の下部の折曲角度に近く、このワゴン2の側部の下部と交差する角度としてある。
この脚部14の下端部が脚部14とほぼ直角に折曲されて、下部鉤部15が形成されている。したがって、この下部鉤部15の先端は、支持柱取付部12の先端が指向する方向とは反対方向に適宜な角度をなす方向を指向させてある。
また、脚部14には、先端側から適宜距離まで切れ込み14aが設けられており、ワゴン2の縦フレーム23がこの切れ込み14aを挿通できるようにしてある。
【0021】
支持ブラケット10の支持柱取付部12の上面にワゴン取付用支持柱1が、一体化されて固定されている。このワゴン取付用支持柱1は支持柱取付部12に対して、溶接等によって接合させた構造であっても、また、ネジ等の締結部品を用いて着脱自在とされている構造であっても構わない。いずれの構造であっても、支持柱取付部12に立設された状態が維持される構造とする。なお、着脱自在とされていれば、陳列する商品に応じた棚板支持ブラケットを支持するのに適したワゴン取付用支持柱1を選定できるので、利便性が向上する。
また、このワゴン取付用支持柱1には、
図1に示すように、棚板支持ブラケット1b(
図7参照)を支持する適宜数の支持孔1aが設けられている。棚板支持ブラケット1bを支持させる支持孔1aの位置を変更することにより、棚板支持ブラケット1bに支持される棚板3の高さ位置を変更することができ、上下の棚板間の距離を変更できる。
【0022】
ワゴン取付用支持柱1の上端には梁部材17の端部が係脱自在に係合される。なお、ワゴン取付用支持柱1の係脱は、
図1に示すように、この梁部材17の両方の端部で行われる。すなわち、ワゴン2に取り付けられた左右一対のワゴン取付用支持柱1の上端部に、梁部材17の端部のそれぞれが係合して掛け渡される。
【0023】
以上により構成されたワゴン取付用支持柱1を支持する支持ブラケット10をワゴン2に取り付ける作業を、以下に説明する。
【0024】
切れ込み14aにワゴン2の外側から縦フレーム23を挿通させて、下部鉤部15をワゴン2の内側に位置させ、横フレーム22に下部鉤部15を係合させながら、上部鉤部11を通過させて上部フレーム受容部11aに上部フレーム21に受容させる。このとき、上部フレーム受容部11aと上部フレーム21との間に遊びが介在されていることにより、上部フレーム受容部11aに上部フレーム21を受容させ、下部鉤部15と横フレーム22との係合とを円滑に行わせることができる。たとえば、
図5に示すように、上部フレーム受容部11aに上部フレーム21を収容した状態で、上部フレーム21に対して支持柱取付部12が上部フレーム21の径方向に移動できるようにしてある。この遊びによって、下部鉤部15が横フレーム22と係合した状態で、上部フレーム受容部11aに上部フレーム21に容易に受容させることができる。
【0025】
上述のように、支持ブラケット10をワゴン2に連繋させた状態では、上部フレーム受容部11aと上部フレーム21との間の遊びによって、支持ブラケット10がワゴン2に対して傾いた状態で連繋し、ワゴン取付用支持柱1が傾いた状態となる。このとき、
図5に示す支持柱取付部12の上面が水平面となる状態の位置にある場合には、支持ブラケット10はワゴン2の外方に向かって傾くことが許容される。そして、この状態では、ワゴン取付用支持柱1がワゴン2の外側に傾き、ワゴン2に連繋された一対のワゴン取付用支持柱1は先端が離隔する状態に傾く。
【0026】
外側に傾いた状態のワゴン取付用支持柱1の先端に梁部材17を係合させて、一対のワゴン取付用支持柱1を連繋させて、梁部材17により拘束する。これにより、ワゴン取付用支持柱1の先端が引き寄せられて、
図5に示すように、上部フレーム受容部11aにおける支持柱取付部12と胴部13とが連続する隅部に上部フレーム21が位置して、この上部フレーム21に当接して支持ブラケット10が拘束される。この隅部と上部フレーム21との係合状態と、下部鉤部15と横フレーム22との係合状態とのいずれもが強固となり、
図1に示すように、ワゴン2と一対のワゴン取付用支持柱1のそれぞれと、梁部材17とワゴン取付用支持柱1とが剛接合されて、これら一対のワゴン取付用支持柱1とワゴン2、梁部材17とにより剛体構造が構成される。
【0027】
ワゴン2に取り付けられた一対のワゴン取付用支持柱1に設けられた支持孔1aに、棚板支持ブラケット1bを支持させ、この一対の棚板支持ブラケット1bに棚板3を支持させる。そして、この棚板3に商品や展示品を載置する。
【0028】
商品等を陳列する必要がなくなった場合には棚板3が不要となり、ワゴン取付用支持柱1をワゴン2から、上述した手順とは逆の手順で取り外すことができる。ワゴン取付用支持柱1をワゴン2から取り外すのに先だって、棚板3を取り外し、棚板支持ブラケット1bをワゴン取付用支持柱1から取り外す。
その後、梁部材17をワゴン取付用支持柱1の先端部から離脱させる。これにより、支持ブラケット10が遊びを介してワゴン2の上部フレーム21と横フレーム22に連繋した状態となる。この状態で、上部フレーム受容部11aから上部フレーム21を離脱させ、下部鉤部15と横フレーム22との係合を解除させると、支持ブラケット10をワゴン2から取り外すことができる。
【0029】
以上に説明した実施形態では、上部フレーム受容部11aをワゴン2の外側から、下部鉤部15をワゴン2の内側から上部フレーム21、横フレーム22に係脱させる構造として説明したが、上部フレーム受容部11aをワゴン2の内側から、下部鉤部15をワゴン2の外側から、上部フレーム21と横フレーム22とのそれぞれに係脱させる構造とすることもできる。
この場合には、支持ブラケット10がワゴン2と連繋した状態で、ワゴン取付用支持柱1がワゴン2の内側に向かって傾く場合が生じる。この場合であっても、梁部材17をワゴン取付用支持柱1に係合させることにより、ワゴン2と一対のワゴン取付用支持柱1と梁部材17とが剛接合するので、これらが剛体構造となり、ワゴン取付用支持柱1が安定して支持されて、起立した状態が維持させることになる。なお、この際の支持ブラケット10と上部フレーム21との剛接合は、上部フレーム21が上部鉤部11と支持柱取付部12との隅部に拘束されることにより確保される。
いずれの場合であっても、ワゴン取付用支持柱1の先端と梁部材17とが係合した状態で、上部鉤部11あるいは胴部13と上部フレーム21との係合状態、下部鉤部15と横フレーム22との係合状態のいずれの係合状態もが確実となるようにするものであれば、剛体構造とすることができる。
【0030】
また、
図5に示すように、支持ブラケット10とワゴン2とが剛接合している状態で、胴部13がワゴン2の外側面に沿って位置することが好ましい。また、
図5に示すように、ワゴン2の下部の平面の面積が上部の平面の面積に比べて縮小されている場合には、ワゴン2の側面の下部が下方に向かって内側に傾斜した形状となる。この場合には、脚部14の傾斜角度を、下部鉤部15がワゴン2の外側から内側に位置するまでの間で、ワゴン2の側面から離隔しない角度とすることが好ましい。
【0031】
次に、
図7を参照して、この発明に係るワゴン取付用支持柱1を用いた実施形態を説明する。
【0032】
図7は、ワゴン取付用支持柱1のそれぞれに棚板支持ブラケット1bを支持させてこの棚板支持ブラケット1bに棚板3を設置した状態を示している。この棚板3に商品が陳列され、展示される。なお、棚板支持ブラケット1bの基部に掛止フックが形成されており、この掛止フックをワゴン取付用支持柱1の支持孔1aに係合させて、棚板支持ブラケット1bがワゴン取付用支持柱1に支持される。棚板支持ブラケット1bがワゴン取付用支持柱1に支持された状態で棚板支持ブラケット1bの腕部が前方に伸長し、この腕部に棚板3が設置される。
【0033】
また、ワゴン取付用支持柱1のそれぞれに鋼線が格子状に組まれた網板材の端部を支持させて、ワゴン取付用支持柱1の間に網板材を掛け渡して取り付けることができる。また、網板材の他に、有孔ボードを掛け渡して取り付けることもできる。
そして、網板材では鋼線に吊金具を掛止させ、これに商品等を吊り下げて陳列させる。また、有孔ボードの場合には、ボードに形成された透孔に吊金具や洋折れ釘を取り付けて、タグ紐等により商品を吊り下げて陳列や展示を行うことができる。
これら、網板材や有孔ボードをワゴン取付用支持柱1に支持させる場合、一対のワゴン取付用支持柱1の下部に下側の梁部材を掛け渡し、上端の梁部材17と共働してこれら網部材や有孔ボード等を支持させることが好ましい。
さらに、一対のワゴン取付用支持柱1に網部材や有孔ボード等を掛け渡して支持させた状態で、これら一対のワゴン取付用支持柱1に棚板支持ブラケット1bを支持させて、この棚板支持ブラケット1bに棚板3を支持させることができる。
【0034】
ワゴン2に棚板を設けるための棚板支持ブラケットが取り付けられる、ワゴン取付用支持柱1を立設する平面を上部に有する支持柱取付部12と、支持柱取付部12の下方に配されて、ワゴン2の内外の一方の側からワゴン2の上部フレーム21を遊びを介して受容する上部フレーム受容部11aと、他方の側からワゴン2の横フレーム22に係脱自在な下部鉤部15と、支持柱取付部12に連続した胴部13と、胴部13に連続して先端部に下部鉤部15が連続した脚部14とからなり、ワゴン2に取り付けられた状態の一対のワゴン取付用支持柱1の上部に、梁部材17が掛け渡されて固定される構造とされている。
【0035】
すなわち、ワゴン2の上部フレーム21を上部フレーム受容部11aに収容させ、横フレーム22に下部鉤部15を連繋させて、ワゴン取付用支持柱1の先端部に梁部材17を掛け渡すことで剛接合された剛体構造となるので、ワゴン2へのワゴン取付用支持柱1の取り付け操作を簡便に行うことができる。そして、一対のワゴン取付用支持柱1に棚板支持ブラケット1bを支持させて、この棚板支持ブラケット1bに棚板3を支持させることができる。
【0036】
また、ワゴン取付用支持柱1は、上部フレーム受容部11aに上部フレーム21をワゴン2の外側から収容させ、下部鉤部15をワゴン2の内側から横フレーム22に係合させる構造とすることが好ましい。
【0037】
上部フレーム受容部11aに上部フレーム21が、遊びを介して収容された状態にあり、ワゴン取付用支持柱1のそれぞれの先端部がワゴン2の外方に位置する方向に向かって僅かに傾く状態となって支持ブラケット10がワゴン2に連繋する。このとき、上部鉤部11が上部フレーム21に当接するので、支持ブラケット10が上部フレーム21から離脱することはない。この状態のワゴン取付用支持柱1に梁部材17を掛け渡すと、一対のワゴン取付用支持柱1が引き寄せられて剛接合され、ワゴン2と一対のワゴン取付用支持柱1、梁部材17とが剛体構造となってワゴン取付用支持柱1がワゴン2に固定され、ワゴン取付用支持柱1を安定してワゴン2に固定させることができる
【0038】
また、ワゴン取付用支持柱1は、上部フレーム受容部11aに上部フレーム21をワゴン2の内側から収容させ、下部鉤部15をワゴンの外側から横フレーム22に係合させる構造とすることができる。
【0039】
上部フレーム受容部11aと上部フレーム21との間の遊びにより、ワゴン取付用支持柱1の先端部がワゴン2の内方に位置する方向に向かって僅かに傾く状態となって連繋する。この状態で、一対のワゴン取付用支持柱1の上部に梁部材を掛け渡すと、ワゴン取付用支持柱1が押し広げられて、剛体構造となってワゴン取付用支持柱1が固定される。
【0040】
また、ワゴン取付用支持柱1は、脚部14にワゴン2の縦フレーム23を挿通させる切れ込み14aが形成されている構造とすることが好ましい。
【0041】
すなわち、複数の下部鉤部15を具備した構造の場合、下部鉤部15を横フレーム22に係合させる際に、切れ込み14aに縦フレーム23を挿通させることで、下部鉤部15を、かご2aの内外の一方の側から差し込んで他方の側に位置させることができる。
したがって、複数の下部鉤部15を具備した支持ブラケット10であっても、容易にワゴン2に固定させることができる。
【0042】
また、ワゴン取付用支持柱1の支持ブラケット10は、支持柱取付部12の先端に下方を指向させて上部鉤部11が形成されている構造とすることが好ましい。
【0043】
上部フレーム受容部11aと上部フレーム21とは遊びを介して連繋するため、上部フレーム21に対して上部フレーム受容部11aが移動した場合、上部フレーム21が上部フレーム受容部11aから離脱してしまう虞がある。しかし、支持柱取付部12の先端に上部鉤部11を設けることで、容易に離脱することがない。
【0044】
以上に説明したように、この発明に係るワゴン取付用支持柱の支持ブラケットによれば、ワゴンに、迅速、かつ、簡便にワゴン取付用支持柱を取り付け、取り外しを行えるから、陳列または展示する商品に応じてワゴンの使用の利便性を高めることに寄与する。
【符号の説明】
【0045】
1 ワゴン取付用支持柱
1a 支持孔
1b 棚板支持ブラケット
10 支持ブラケット
11 上部鉤部
11a 上部フレーム受容部
12 支持柱取付部
13 胴部
14 脚部
14a 切れ込み
15 下部鉤部
17 梁部材
2 ワゴン
2a、2b かご
2c 支柱
21 上部フレーム
22 横フレーム
23 縦フレーム
3 棚板
【手続補正書】
【提出日】2022-01-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
棚板を設けるための棚板支持ブラケットを取り付ける支持柱を、ワゴンに取り付けるワゴン取付用支持柱の取付構造であって、
ワゴンに連繋して配される、一対の支持ブラケットと、
前記一対の支持ブラケットのそれぞれが備えた支持柱と、
ワゴンに連繋した状態の一対の支持ブラケットの支持柱に掛け渡される梁部材と、
からなり、
前記支持ブラケットは、
前記支持柱を上部に立設する支持柱取付部と、
前記支持柱取付部の下方に配されて、ワゴンの内外の一方の側からワゴンの上部フレームに連繋させて、上部フレームを遊びを介して受容する上部フレーム受容部と、
他方の側からワゴンの横フレームに係脱自在な下部鉤部と、
前記支持柱取付部に連続した胴部と、
胴部に連続して先端部に前記下部鉤部が連続した脚部とを備えており、
前記下部鉤部を横フレームに連繋させ、前記上部フレーム受容部に上部フレームを連繋させて、支持ブラケットをワゴンに連繋させ、
支持ブラケットに立設している支持柱に梁部材を掛け渡した状態で、支持柱がワゴンに取り付けられることを特徴とするワゴン取付用支持柱の取付構造。
【請求項2】
棚板支持ブラケットが取り付けられる支持柱とワゴンに連繋して配される支持ブラケットとを有するワゴン取付用支持柱であって、一対の前記ワゴン取付用支持柱の前記支持ブラケットがそれぞれワゴンに連繋され、それぞれの前記支持柱に梁部材が掛け渡され、または支持柱に取り付けられた一対の棚板支持ブラケットに棚板が取り付けられることで、一対の前記ワゴン取付用支持柱がワゴンに取り付けられるワゴン取付用支持柱において、
支持柱を立設する平面を上部に有する支持柱取付部と、
前記支持柱取付部の下方に配されて、ワゴンの内外の一方の側から上部フレームに連繋させて、上部フレームを遊びを介して受容する上部フレーム受容部と、
他方の側からワゴンの横フレームに係脱自在に連繋可能な下部鉤部と、
前記支持柱取付部に連続した胴部と、
胴部に連続して先端部に前記下部鉤部が連続した脚部とを備えており、
前記下部鉤部を横フレームに連繋させ、前記上部フレーム受容部に上部フレームを連繋させてワゴンに連繋させることを特徴とするワゴン取付用支持柱。
【請求項3】
請求項2に記載したワゴン取付用支持柱であって、
前記上部フレーム受容部に上部フレームをワゴンの外側から収容させ、
前記下部鉤部をワゴンの内側から横フレームに係合させることを特徴とするワゴン取付用支持柱。
【請求項4】
請求項2に記載したワゴン取付用支持柱の支持ブラケットであって、
前記上部フレーム受容部に上部フレームをワゴンの内側から収容させ、
前記下部鉤部をワゴンの外側から横フレームに係合させることを特徴とするワゴン取付用支持柱。
【請求項5】
請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のワゴン取付用支持柱であって、
前記脚部にワゴンの縦フレームを挿通させる切れ込みが形成されていることを特徴とするワゴン取付用支持柱。
【請求項6】
請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載のワゴン取付用支持柱であって、
前記支持柱取付部の先端に上部鉤部が形成され、この上部鉤部の先端が下方に指向していることを特徴とするワゴン取付用支持柱。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
この発明は、商品展示用等のワゴンに陳列棚や展示棚、保管棚等の棚板支持ブラケットを取り付けるためにワゴンに取り付けられるワゴン取付用支持柱の取付構造とワゴン取付用支持柱に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
商品を陳列したり、展示したりするワゴンに、商品を展示するための棚板を取り付けるためには、棚板を支持させる棚板支持ブラケットをワゴンに設置することを要する。この棚板支持ブラケットを設置するためには、ワゴンの上方に伸長させて支持柱を設け、この支持柱に棚板支持ブラケットが取り付けられる構造とされている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
この発明は、ワゴンに棚板を設ける場合に、棚板支持ブラケットを取り付けるための支持柱を固定するための部品等を要せず、簡便にワゴンに支持させることができ、棚板が不要な場合には簡便に取り外すことができるワゴン取付用支持柱の取付構造とワゴン取付用支持柱を提供することを目的としている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
以下、この発明に係るワゴン取付用支持柱の取付構造とワゴン取付用支持柱を、図面を参照して説明する。
【手続補正書】
【提出日】2022-06-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項4】
請求項2に記載したワゴン取付用支持柱であって、
前記支持ブラケットは、
前記上部フレーム受容部に上部フレームをワゴンの内側から収容させ、
前記下部鉤部をワゴンの外側から横フレームに係合させること、
を特徴とするワゴン取付用支持柱。