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特開2023-20209情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
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  • 特開-情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020209
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20230202BHJP
   G06Q 10/083 20230101ALI20230202BHJP
【FI】
G08G1/00 D
G06Q10/08 300
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021125460
(22)【出願日】2021-07-30
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 武芳
(72)【発明者】
【氏名】橋本 和大
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181AA15
5H181BB04
5H181BB15
5H181CC04
5H181FF05
5H181FF13
5H181FF14
5H181FF22
5H181FF32
5H181MA42
5H181MA45
5H181MA48
5L049AA16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】配達先に荷物を配達するために適した駐停車位置を特定して、ドライバーに通知等をすることによって、配達業務を効率化する。
【解決手段】配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置と、配達車両が駐停車位置に駐停車されたときに配達者が配達車両から離れて行動した範囲とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、荷物を配達する予定の予定配達先の配達先情報を取得する配達先情報取得部と、配達先情報と、記憶部に記憶されている複数の対応情報とに基づいて、予定配達先に荷物を配達するときに配達車両を駐停車する候補となる駐停車候補位置を特定する候補位置特定部と、予定配達先に荷物を配達する配達者に駐停車候補位置を通知する候補位置通知部とを備える情報処理装置を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置と、配達車両が前記駐停車位置に駐停車されたときに配達者が前記配達車両から離れて行動した範囲とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部と、
荷物を配達する予定の予定配達先の配達先情報を取得する配達先情報取得部と、
前記配達先情報と、前記記憶部に記憶されている複数の前記対応情報とに基づいて、前記予定配達先に荷物を配達するときに配達車両を駐停車する候補となる駐停車候補位置を特定する候補位置特定部と、
前記予定配達先に荷物を配達する配達者に前記駐停車候補位置を通知する候補位置通知部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記候補位置特定部は、複数の前記駐停車候補位置と、前記複数の駐停車候補位置のそれぞれの優先度を特定し、
前記候補位置通知部は、前記複数の駐停車候補位置を、前記複数の駐停車候補位置の優先度に基づいて前記配達者に通知する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記駐停車候補位置の優先度は、前記駐停車候補位置に対する駐停車のしやすさの度合が高いほど高い、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記候補位置通知部は、前記複数の駐停車候補位置のうちの第1の駐停車候補位置を前記配達者に通知し、前記第1の駐停車候補位置への駐停車ができないと判定した場合に、前記複数の駐停車候補位置のうちの第2の駐停車候補位置を前記配達者に通知する、請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記候補位置通知部は、前記第1の駐停車候補位置と、前記配達者が利用する配達車両の位置から前記第1の駐停車候補位置までの経路とを前記配達者に通知し、前記第1の駐停車候補位置への駐停車ができないと判定した場合に、判定したときの前記配達車両の位置から前記第2の駐停車候補位置までの経路と、前記第2の駐停車候補位置とを前記配達者に通知する、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記対応情報は、駐停車された前記配達車両の方向を示す駐停車方向を含み、
前記候補位置特定部は、前記駐停車候補位置への駐停車方向をさらに特定し、
前記候補位置通知部は、前記予定配達先に荷物を配達する前記配達者に前記駐停車候補位置及び前記駐停車方向を通知する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記対応情報は、前記配達車両に関連する車両関連情報を含み、
前記情報処理装置は、
前記予定配達先に荷物を配達するために利用される配達車両に関連する車両関連情報を取得する配達車両情報取得部
を備え、
前記候補位置特定部は、前記配達車両情報取得部が取得した前記車両関連情報にさらに基づいて、前記駐停車候補位置を特定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記車両関連情報は、前記配達車両のサイズを示す車両サイズ情報を含み、
前記候補位置特定部は、前記記憶部に記憶されている前記複数の対応情報のうち、車両サイズ情報が示す前記配達車両のサイズが、前記配達車両情報取得部が取得した前記車両関連情報の前記車両サイズ情報が示す前記配達車両のサイズに対応する対応情報と、前記配達先情報とに基づいて、前記駐停車候補位置を特定する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記対応情報は、前記配達車両が駐停車されたときに前記配達車両に設置された撮像ユニットによって撮像された撮像画像を含み、
前記候補位置通知部は、前記予定配達先に荷物を配達する前記配達者に前記駐停車候補位置と、前記駐停車候補位置に対応する前記撮像画像とを通知する、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記予定配達先に配達する荷物に関連する荷物関連情報を取得する荷物関連情報取得部
を備え、
前記候補位置特定部は、前記荷物関連情報取得部が取得した前記荷物関連情報に基づいて、前記配達者が前記駐停車候補位置から前記予定配達先まで前記荷物を配達するときの台車の要否をさらに特定し、
前記候補位置通知部は、前記予定配達先に荷物を配達する配達者に前記駐停車候補位置及び台車の要否を通知する、請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記配達車両に設置された測位ユニットによって出力された前記配達車両の車両位置情報を取得する車両位置情報取得部と、
前記配達車両の車両位置情報に基づいて、前記配達車両が配達業務のために駐停車された前記駐停車位置を判定する駐停車位置判定部と、
前記配達車両が前記駐停車位置に駐停車されたときに前記配達者が前記配達車両から離れて行動した範囲を特定する範囲特定部と
を備え、
前記記憶部は、前記駐停車位置判定部が判定した前記駐停車位置と、前記範囲特定部が特定した前記範囲とを対応付けた前記対応情報を記憶する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記配達者が所持する携帯通信端末によって送信された前記配達者の配達者位置情報を取得する配達者位置情報取得部
を備え、
前記駐停車位置判定部は、前記車両位置情報と、前記配達車両を用いて荷物を配達する配達者の配達者位置情報に基づいて前記駐停車位置を判定する、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記駐停車位置判定部は、前記配達車両に設置された無線通信ユニットと、前記配達者が所持する携帯通信端末との通信状況に基づいて、前記駐停車位置を判定する、請求項11又は12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記駐停車位置判定部は、前記配達車両の荷台の扉の開閉状況に基づいて、前記駐停車位置を判定する、請求項11から13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記駐停車位置判定部は、駐停車された前記配達車両の方向を示す駐停車方向をさらに判定し、
前記記憶部は、前記駐停車方向をさらに対応付けて記憶する、請求項11から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記配達車両に設置された撮像ユニットによって前記駐停車位置において撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得部
を備え、
前記記憶部は、前記撮像画像をさらに対応付けて記憶する、請求項11から15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記配達者によって登録された前記駐停車位置に関連する駐停車位置関連情報を取得する関連情報取得部
を備え、
前記記憶部は、前記駐停車位置関連情報をさらに対応付けて記憶する、請求項11から16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記配達者が、前記配達者が所持する携帯通信端末によって前記荷物のステータスを変更したステータス変更位置を特定する変更位置特定部
を備え、
前記記憶部は、前記ステータス変更位置をさらに対応付けて記憶する、請求項11から17のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記配達者が前記配達車両から前記荷物を配達先まで配達したときの台車の利用有無を特定する台車利用特定部
を備え、
前記記憶部は、前記台車の利用有無をさらに対応付けて記憶する、請求項11から18のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項20】
荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置を判定する駐停車位置判定部と、
前記配達車両が前記駐停車位置に駐停車されたときに配達者が前記配達車両から離れて行動した範囲を特定する範囲特定部と、
前記範囲特定部が特定した前記範囲と前記駐停車位置と対応付けて記憶する記憶部と
を備える情報処理装置。
【請求項21】
コンピュータを、請求項1から20のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項22】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
荷物を配達する予定の予定配達先の配達先情報を取得する配達先情報取得段階と、
荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置と、前記配達車両が前記駐停車位置に駐停車されたときに配達者が前記配達車両から離れて行動した範囲とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部に記憶されている複数の前記対応情報と、前記配達先情報とに基づいて、前記予定配達先に荷物を配達するときに配達車両を駐停車する候補となる駐停車候補位置を特定する候補位置特定段階と、
前記予定配達先に荷物を配達する配達者に前記駐停車候補位置を通知する候補位置通知段階と
を備える情報処理方法。
【請求項23】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置を判定する駐停車位置判定段階と、
前記配達車両が前記駐停車位置に駐停車されたときに配達者が前記配達車両から離れて行動した範囲を特定する範囲特定段階と、
前記駐停車位置判定段階において判定された前記駐停車位置と、前記範囲特定段階において特定された前記範囲とを対応付けて記憶する記憶段階と
を備える情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、配達先の住所や位置(緯度、経度)の情報を用いて、トラック等による荷物の配送経路を計画する配送計画プログラムについて記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2016-095752号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置と、配達車両が駐停車位置に駐停車されたときに配達者が配達車両から離れて行動した範囲とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部を備えてよい。情報処理装置は、荷物を配達する予定の予定配達先の配達先情報を取得する配達先情報取得部を備えてよい。情報処理装置は、配達先情報と、記憶部に記憶されている複数の対応情報とに基づいて、予定配達先に荷物を配達するときに配達車両を駐停車する候補となる駐停車候補位置を特定する候補位置特定部を備えてよい。情報処理装置は、予定配達先に荷物を配達する配達者に駐停車候補位置を通知する候補位置通知部を備えてよい。
【0004】
上記候補位置特定部は、複数の上記駐停車候補位置と、上記複数の駐停車候補位置のそれぞれの優先度を特定してよく、上記候補位置通知部は、上記複数の駐停車候補位置を、上記複数の駐停車候補位置の優先度に基づいて上記配達者に通知してよい。上記駐停車候補位置の優先度は、上記駐停車候補位置に対する駐停車のしやすさの度合が高いほど高くてよい。上記候補位置通知部は、上記複数の駐停車候補位置のうちの第1の駐停車候補位置を上記配達者に通知し、上記第1の駐停車候補位置への駐停車ができないと判定した場合に、上記複数の駐停車候補位置のうちの第2の駐停車候補位置を上記配達者に通知してよい。上記候補位置通知部は、上記第1の駐停車候補位置と、上記配達者が利用する配達車両の位置から上記第1の駐停車候補位置までの経路とを上記配達者に通知し、上記第1の駐停車候補位置への駐停車ができないと判定した場合に、判定したときの上記配達車両の位置から上記第2の駐停車候補位置までの経路と、上記第2の駐停車候補位置とを上記配達者に通知してよい。上記対応情報は、駐停車された上記配達車両の方向を示す駐停車方向を含んでよく、上記候補位置特定部は、上記駐停車候補位置への駐停車方向をさらに特定してよく、上記候補位置通知部は、上記予定配達先に荷物を配達する上記配達者に上記駐停車候補位置及び上記駐停車方向を通知してよい。上記対応情報は、上記配達車両に関連する車両関連情報を含んでよく、上記情報処理装置は、上記予定配達先に荷物を配達するために利用される配達車両に関連する車両関連情報を取得する配達車両情報取得部をを備えてよく、上記候補位置特定部は、上記配達車両情報取得部が取得した上記配達車両情報にさらに基づいて、上記駐停車候補位置を特定してよい。上記車両関連情報は、上記配達車両のサイズを示す車両サイズ情報を含んでよく、上記候補位置特定部は、上記記憶部に記憶されている上記複数の対応情報のうち、車両サイズ情報が示す上記配達車両のサイズが、上記配達車両情報取得部が取得した上記配達車両情報の上記車両サイズ情報が示す上記配達車両のサイズに対応する対応情報と、上記配達先情報とに基づいて、上記駐停車候補位置を特定してよい。上記対応情報は、上記配達車両が駐停車されたときに上記配達車両に設置された撮像ユニットによって撮像された撮像画像を含んでよく、上記候補位置通知部は、上記予定配達先に荷物を配達する上記配達者に上記駐停車候補位置と、上記駐停車候補位置に対応する上記撮像画像とを通知してよい。上記情報処理装置は、上記予定配達先に配達する荷物に関連する荷物関連情報を取得する荷物関連情報取得部を備えてよく、上記候補位置特定部は、上記荷物関連情報取得部が取得した上記荷物関連情報に基づいて、上記配達者が上記駐停車候補位置から上記予定配達先まで上記荷物を配達するときの台車の要否をさらに特定してよく、上記候補位置通知部は、上記予定配達先に荷物を配達する配達者に上記駐停車候補位置及び台車の要否を通知してよい。
【0005】
上記情報処理装置は、上記配達車両に設置された測位ユニットによって出力された上記配達車両の車両位置情報を取得する車両位置情報取得部と、上記配達車両の車両位置情報に基づいて、上記配達車両が配達業務のために駐停車された上記駐停車位置を判定する駐停車位置判定部と、上記配達車両が上記駐停車位置に駐停車されたときに上記配達者が上記配達車両から離れて行動した範囲を特定する範囲特定部とを備えてよく、上記記憶部は、上記駐停車位置判定部が判定した上記駐停車位置と、上記範囲特定部が特定した上記範囲とを対応付けた上記対応情報を記憶してよい。上記情報処理装置は、上記配達者が所持する携帯通信端末によって送信された上記配達者の配達者位置情報を取得する配達者位置情報取得部を備えてよく、上記駐停車位置判定部は、上記車両位置情報と、上記配達車両を用いて荷物を配達する配達者の配達者位置情報に基づいて上記駐停車位置を判定してよい。上記駐停車位置判定部は、上記配達車両に設置された無線通信ユニットと、上記配達者が所持する携帯通信端末との通信状況に基づいて、上記駐停車位置を判定してよい。上記駐停車位置判定部は、上記配達車両の荷台の扉の開閉状況に基づいて、上記駐停車位置を判定してよい。上記駐停車位置判定部は、駐停車された上記配達車両の方向を示す駐停車方向をさらに判定してよく、上記記憶部は、上記駐停車方向をさらに対応付けて記憶してよい。上記情報処理装置は、上記配達車両に設置された撮像ユニットによって上記駐停車位置において撮像された撮像画像を取得する撮像画像取得部を備えてよく、上記記憶部は、上記撮像画像をさらに対応付けて記憶してよい。上記情報処理装置は、上記配達者によって登録された上記駐停車位置に関連する駐停車位置関連情報を取得する関連情報取得部を備えてよく、上記記憶部は、上記駐停車位置関連情報をさらに対応付けて記憶してよい。上記情報処理装置は、上記配達者が、上記配達者が所持する携帯通信端末によって上記荷物のステータスを変更したステータス変更位置を特定する変更位置特定部を備えてよく、上記記憶部は、上記ステータス変更位置をさらに対応付けて記憶してよい。上記情報処理装置は、上記配達者が上記配達車両から上記荷物を配達先まで配達したときの台車の利用有無を特定する台車利用特定部を備えてよく、上記記憶部は、上記台車の利用有無をさらに対応付けて記憶してよい。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、情報処理装置が提供される。情報処理装置は、荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置を判定する駐停車位置判定部を備えてよい。情報処理装置は、上記配達車両が上記駐停車位置に駐停車されたときに上記配達者が上記配達車両から離れて行動した範囲を特定する範囲特定部を備えてよい。情報処理装置は、上記範囲特定部が特定した上記範囲と上記駐停車位置と対応付けて記憶する記憶部を備えてよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。情報処理方法は、荷物を配達する予定の予定配達先の配達先情報を取得する配達先情報取得部を備えてよい。情報処理方法は、荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置と、配達車両が駐停車位置に駐停車されたときに配達者が配達車両から離れて行動した範囲とを対応付けた対応情報を記憶する記憶部に記憶されている複数の対応情報と、配達先情報とに基づいて、予定配達先に荷物を配達するときに配達車両を駐停車する候補となる駐停車候補位置を特定する候補位置特定段階を備えてよい。情報処理方法は、予定配達先に荷物を配達する配達者に駐停車候補位置を通知する候補位置通知段階を備えてよい。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法が提供される。情報処理方法は、荷物を配達するための配達車両が配達業務のために駐停車された駐停車位置を判定する駐停車位置判定段階を備えてよい。情報処理方法は、配達車両が駐停車位置に駐停車されたときに配達者が配達車両から離れて行動した範囲を特定する範囲特定段階を備えてよい。情報処理方法は、記駐停車位置判定段階において判定された駐停車位置と、範囲特定段階において特定された範囲とを対応付けて記憶する記憶段階を備えてよい。
【0010】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】システム10の一例を概略的に示す。
図2】システム10における情報収集について説明するための説明図である。
図3】配達車両300の車載装置310の構成の一例を概略的に示す。
図4】情報収集装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
図5】情報提供装置200の機能構成の一例を概略的に示す。
図6】情報収集装置100又は情報提供装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
従来は、配達先の住所を目指して配達車両を移動させる考え方であった。この場合、配達先の住所付近まで移動した後、配達車両の駐停車位置を探すことになり、特に経験の浅いドライバーの場合、余計な時間が多く発生することになり、非効率であった。本実施形態に係るシステム10は、配達先に荷物を配達するために適した駐停車位置を特定して、ドライバーに通知等をすることによって、配達業務の効率化に貢献する。
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、情報収集装置100及び情報提供装置200を備える。
【0015】
情報収集装置100と情報提供装置200は、ネットワーク20を介して通信してよい。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。ネットワーク20は、LAN(Local Area Network)を含んでよい。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含んでよい。情報収集装置100と情報提供装置200は、直接接続されてもよい。
【0016】
情報収集装置100と情報提供装置200は、一体であってもよい。すなわち、1つの装置が情報収集装置100及び情報提供装置200の機能を備えてもよい。情報収集装置100及び情報提供装置200は、情報処理装置の一例であってよい。
【0017】
情報収集装置100は、荷物を配達するための配達車両300の車載装置310から各種情報を収集する。情報収集装置100は、車載装置310とネットワーク20を介して通信してよい。配達車両300は、例えば、いわゆる配達トラックである。情報収集装置100は、配達者30が所持する携帯通信端末400から各種情報を収集する。情報収集装置100は、携帯通信端末400とネットワーク20を介して通信してよい。携帯通信端末400は、例えば、スマートフォン及びタブレット端末等であり、ハンディターミナルであってもよい。情報収集装置100は、収集した情報を情報提供装置200に送信してよい。
【0018】
情報提供装置200は、情報収集装置100から受信した情報を用いて、配達者30に対して各種情報を提供する。情報提供装置200は、携帯通信端末400に情報を送信することによって、配達者30に情報を提供してよい。情報提供装置200と携帯通信端末400はネットワーク20を介して通信してよい。情報提供装置200は、車載装置310に情報を送信することによって、配達者30に情報を提供してよい。情報提供装置200と車載装置310はネットワーク20を介して通信してよい。
【0019】
図2は、システム10における情報収集について説明するための説明図である。一般的な配達業務において、互いに近接している複数の配達先50に荷物を配達する場合に、複数の配達先50のそれぞれに対して、その都度、配達車両300を移動させるのではなく、複数の配達先50の中間地点で駐停車しやすい位置に配達車両300を駐停車させて、そこから荷物40を持って運んだり、台車に載せて運んだりすることが行われている。また、ある配達先50に近接する他の配達先50がない場合であっても、配達先50の住所付近に駐停車に適したスペースがない場合には、配達先50から離れた場所に配達車両300を駐停車して、そこから荷物40を持って運んだり、台車に載せて運んだりすることが行われている。
【0020】
図2は、互いに近接している4か所の配達先50のそれぞれに荷物40を配達する配達者30が、配達車両300を駐停車するのに好ましい駐停車位置60に配達車両300を駐停車して、配達車両300の荷台から荷物40を取り出して、4つの配達先50のそれぞれに徒歩等で運ぶ状況を例示している。
【0021】
本実施形態に係る情報収集装置100は、車載装置310及び携帯通信端末400から収集した情報に基づいて、配達車両300が配達業務のために駐停車された駐停車位置60を判定するとともに、配達者30が配達車両300から離れて行動した範囲を特定し、これらを対応付けた対応情報を記憶する。情報収集装置100は、多数の対応情報を解析することによって、新たに荷物40を配達する範囲に対して、過去の実績に基づく好ましい駐停車候補位置を出力可能なデータを生成することができる。
【0022】
情報収集装置100は、例えば、車載装置310から収集した情報を用いて、配達車両300が配達業務のために駐停車された駐停車位置60を判定する。また、情報収集装置100は、例えば、車載装置310から収集した情報と、携帯通信端末400から収集した情報を用いて、配達車両300が配達業務のために駐停車された駐停車位置60を判定する。
【0023】
情報収集装置100は、例えば、配達車両300に設置されたGPS(Global Positioning System)モジュール等の測位モジュールからの位置情報によって、一定時間(数分程度)動きがないと判定した場合に、その位置を駐停車位置60と判定する。
【0024】
情報収集装置100は、例えば、配達車両300に設置された測位モジュールからの位置情報と、配達者30の携帯通信端末400からの位置情報によって、配達車両300と携帯通信端末400が一定距離(数メートル程度)以上離れたと判定した場合に、配達車両300の位置を駐停車位置60と判定する。
【0025】
情報収集装置100は、例えば、配達車両300に設置された、Bluetooth(登録商標)及びNFC(Near Field Communication)等の無線通信ユニットからの情報によって、配達車両300と携帯通信端末400の距離が一定以上離れたと判定した場合に、配達車両300の位置を駐停車位置60と判定する。
【0026】
情報収集装置100は、例えば、配達車両300に設置された、配達車両300の荷台の扉の開閉状況を検知する開閉検知モジュールからの情報によって、荷台の扉が開いたと判定した場合に、配達車両300の位置を駐停車位置60と判定する。
【0027】
情報収集装置100は、駐停車位置60に駐停車された配達車両300の方向を示す駐停車方向をさらに判定してもよい。例えば、みちびき等を用いた高精度なGPSを利用することによって、配達車両300の詳細な位置情報を取得し、当該位置情報によって、配達車両300が位置する車線を判定することによって、駐停車方向を判定する。また、例えば、配達車両300に設置された、地磁気センサ及びジャイロセンサ等を含む方向検知モジュールからの情報によって、配達車両300の方角を判定することによって、駐停車方向を判定してもよい。
【0028】
情報収集装置100は、駐停車位置60及び駐停車方向以外の情報を収集してもよい。情報収集装置100は、例えば、配達車両300に設置された撮像ユニットによって、駐停車位置60において撮像された撮像画像を取得する。撮像画像は、配達車両300の周辺画像であってよい。配達車両300の周辺画像は、配達車両300の前面風景画像を含んでよい。配達車両300の周辺画像は、配達車両300の側方風景画像を含んでよい。配達車両300の周辺画像は、配達車両300の後方風景画像を含んでよい。
【0029】
情報収集装置100は、例えば、配達者30によって登録された駐停車位置に関連する駐停車位置関連情報を取得する。情報収集装置100は、配達者30によって車載装置310を介して登録された駐停車位置関連情報を車載装置310から取得してよい。情報収集装置100は、配達者30によって携帯通信端末400を介して登録された駐停車位置関連情報を携帯通信端末400から取得してよい。
【0030】
配達者30は、例えば、駐停車位置に配達車両300を駐停車したときに、近隣住民等から苦情やクレームを受けた場合に、その情報を駐停車位置関連情報として登録する。配達者30は、例えば、駐停車位置に対する配達車両300の駐停車のしやすさを駐停車位置関連情報として登録する。駐停車のしやすさは、例えば、ABCDE等のランクによって示されてよく、数値によって示されてもよい。配達者30は、例えば、配達車両300を駐停車位置に駐停車した後、荷物を配達先に配達する時に台車を利用したか否かを示す情報を駐停車位置関連情報として登録する。
【0031】
情報収集装置100が収集した情報や判定結果は、人手によって手動補正されたり、システム的な条件判定で補正されたりしてもよい。例えば、駐停車位置と判定された位置が、信号待ちや、他の理由による駐停車と推定される場合に、当該情報が修正されたり削除されたりする。また、例えば、配達者30によって登録された駐停車のしやすさに、配達者30の違いによるばらつきなどがみられた場合に、統一的な値となるように修正される。また、配達者30による配達車両300の駐停車が、駐停車禁止区域での駐停車、一方通行を無視した進入、及び車幅制限等による進入禁止を無視した進入等に合致した場合に、その駐停車の情報が削除されたり、NGパターンとして登録されたりする。NGパターンとして登録した場合、例えば、新たな荷物40の配達経路を計算するときに、同様の経路が生成されないようにするためのデータとして使用することにより、道路交通法を遵守しつつ最適な駐車位置に駐停車できる計画の作成の一助とすることができる。
【0032】
情報収集装置100は、携帯通信端末400から収集した情報を用いて、配達者30が配達車両300から離れて行動した範囲を特定してよい。情報収集装置100は、例えば、携帯通信端末400が連続的に送信する位置情報を用いて、配達者30が配達車両300から離れて行動した範囲を特定する。
【0033】
情報収集装置100は、配達者30が所属する配達業者が保有する配達管理システムと連携することで、配達ステータスが配達完了又は再配達等に変更された時点の携帯通信端末400の位置情報を取得してもよい。これにより、ある配達先50に荷物40を配達するときに、荷物40を運んだ範囲をより正確に把握することができる。情報収集装置100は、配達車両300が駐停車された後に複数の荷物40の配達が行われ、複数の位置情報を取得した場合に、当該複数の位置情報によって特定される範囲を、配達者30が配達車両300から離れて行動した範囲としてよい。
【0034】
情報収集装置100は、多数の配達業務のそれぞれについての対応情報を蓄積する。これにより、同一の駐停車位置に対して複数の範囲が対応付けられ、同一の範囲に対して複数の駐停車位置が対応付けられたりする。情報収集装置100が蓄積した情報を解析することによって、配達車両300の進行方向による駐停車場所の違いや、複数の配達者30の知見を定量的に分析・重み付け等を行い、新たな配達に対して、複数の駐停車位置、優先順位を付けて提案することが可能になる。また、広範囲においてこれらの情報を蓄積することで、より効率的に配達できる範囲を拡大することができる。
【0035】
情報収集装置100は、蓄積している情報と、当該情報の解析結果とを情報提供装置200に送信してよい。情報提供装置200は、情報収集装置100から受信した情報を記憶して、記憶している情報を用いて、新たに荷物を配達する予定の配達者30に対して、各種情報を提供してよい。情報提供装置200は、例えば、荷物の配達先50の住所に対して、記憶している情報から、最寄りの駐停車位置60と駐停車方向とを特定して、配達者30に通知する。情報収集装置100は、配達者30の携帯通信端末400又は車載装置310を介して、配達者30への通知を実行してよい。
【0036】
情報提供装置200は、例えば、配達者30が複数の地域のそれぞれの複数の配達先50に配達する場合であって、複数の地域のそれぞれの駐停車位置60を特定した場合に、複数の駐停車位置を配送順計算API(Application Programming Interface)にリクエストすることで、住所ではなく配達車両300の駐停車位置60を基準とした配送計画を作成し、配達者30に通知する。情報提供装置200は、自身が有する配送順計算APIを用いてよい。情報提供装置200は、ネットワーク20上で提供されている配送順計算APIを用いてもよい。
【0037】
情報提供装置200は、配達車両300の位置を監視して、配達車両300が該当の駐停車位置に近づいたことに応じて、車載装置310を介して音や画面表示によって配達者30に通知することに加えて、当該駐停車位置に対応する周辺画像を表示させ、実際に配達者30が見ている風景と合致しているか確認を促してもよい。一つの駐停車位置から複数の配達先50に訪問が可能な場合に、情報提供装置200は、台車が必要か否かを判定して、判定結果を配達者30に通知してもよい。情報提供装置200は、例えば、配達予定の荷物のサイズや重量、駐停車位置60及び複数の配達先50の相互の距離等をもとに、記憶している情報から、台車の要否を判定する。
【0038】
従来は、配達先50の住所を目指して配達車両300を移動させる考え方であったが、配達先50の住所から最寄りの駐停車位置を経路地点として指定していくことで、より効率的な配送業務が可能となる。すなわち、配達先50の住所から都度配達車両300の駐停車位置を探すことがなくなることに加えて、配達車両300の駐停車位置を基準とした配送順計算が可能となるため、従来よりも、より効率的な配送業務が可能と考えられる。これにより、経験の浅い配達者30でも、経験豊富な配達者30と同等の配送業務が可能となる。また、将来的に自動運転技術が実用化された際に、これらの情報を活用することで、人の知見とAIの知見を融合させることができる。
【0039】
図3は、配達車両300の車載装置310の構成の一例を概略的に示す。車載装置310は、記憶部312、通信部314、及び受付部316を備える。
【0040】
通信部314は、ネットワーク20を介した通信を実行する。受付部316は、配達者30の操作を受け付ける。車載装置310は、受付部316によって、配達者30による駐停車位置関連情報の登録を受け付けて、記憶部312に記憶してよい。
【0041】
車載装置310は、配達車両300に設置された測位ユニット320によって出力された位置情報(車両位置情報と記載する場合がある。)を取得して、記憶部312に記憶する。測位ユニット320は、GPSモジュールであってよい。測位ユニット320は、みちびき等を用いた高精度のGPSユニットであってもよい。測位ユニット320は、その他の公知の任意の測位ユニットであってもよい。
【0042】
車載装置310は、配達車両300に設置された方向検知ユニット322によって出力された方向情報(車両方向情報と記載する場合がある。)を取得して、記憶部312に記憶する。方向検知ユニット322は、地磁気センサを含んでよい。方向検知ユニット322は、ジャイロセンサを含んでよい。
【0043】
車載装置310は、配達車両300に設置された撮像ユニット324によって出力された撮像画像を取得して、記憶部312に記憶する。撮像画像は、配達車両300の周辺画像であってよい。配達車両300の周辺画像は、配達車両300の前面風景画像を含んでよい。配達車両300の周辺画像は、配達車両300の側方風景画像を含んでよい。配達車両300の周辺画像は、配達車両300の後方風景画像を含んでよい。撮像ユニット324は、例えば、ドライブレコーダである。撮像ユニット324は、ドライブレコーダとは別に配達車両300に設置されたカメラであってもよい。
【0044】
車載装置310は、配達車両300に設置された無線通信ユニット326によって出力された情報を取得して、記憶部312に記憶する。無線通信ユニット326は、例えば、Bluetoothユニット及びNFCユニット等であってよく、携帯通信端末400との通信状況を示す情報を出力する。携帯通信端末400との通信状況は、携帯通信端末400との通信接続状態を示してよい。携帯通信端末400との通信状況は、携帯通信端末400からの電波の受信強度を示してもよい。携帯通信端末400からの電波の受信強度によって、無線通信ユニット326と携帯通信端末400との距離を推定することができる。
【0045】
車載装置310は、配達車両300に設置された開閉検知ユニット328によって出力された情報を取得して、記憶部312に記憶する。開閉検知ユニット328は、配達車両300の荷台の扉の開閉状況を検知した検知結果を出力する。開閉検知ユニット328は、荷台の扉付近に設置されたマグネット及び赤外線等によって、扉の開閉状況を検知してよい。
【0046】
通信部314は、記憶部312に記憶されている情報を情報収集装置100に送信する。通信部314は、例えば、予め定められたスケジュールに従って、記憶部312に記憶されている情報を情報収集装置100に送信する。通信部314は、例えば、定期的に記憶部312に記憶されている情報を情報収集装置100に送信する。通信部314は、例えば、記憶部312に新たな情報を記憶される毎に、情報を情報収集装置100に送信する。通信部314は、配達車両300が駐車したり停車したりする毎に、その前後に記憶部312に記憶された情報を情報収集装置100に送信してもよい。
【0047】
図4は、情報収集装置100の機能構成の一例を概略的に示す。情報収集装置100は、記憶部102、車両位置情報取得部104、配達者位置情報取得部106、撮像画像取得部108、関連情報取得部110、駐停車位置判定部112、範囲特定部114、変更位置特定部116、台車利用特定部118、及び情報送信部120を備える。なお、情報収集装置100がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0048】
記憶部102は、各種情報を記憶する。記憶部102は、複数の配達車両300のそれぞれの車両関連情報を記憶してよい。車両関連情報は、配達車両300のサイズを示す車両サイズ情報を含んでよい。車両サイズ情報は、大型、中型、小型等を示してよい。
【0049】
車両位置情報取得部104は、配達車両300に設置された測位ユニット320によって出力された配達車両300の車両位置情報を取得する。車両位置情報取得部104は、通信部314によってネットワーク20を介して送信された車両位置情報を受信してよい。車両位置情報取得部104は、取得した車両位置情報を記憶部102に記憶させる。
【0050】
配達者位置情報取得部106は、配達者30が所持する携帯通信端末400によって送信された配達者30の配達者位置情報を取得する。配達者位置情報取得部106は、携帯通信端末400によってネットワーク20を介して送信された配達者位置情報を受信してよい。配達者位置情報取得部106は、取得した配達者位置情報を記憶部102に記憶させる。
【0051】
撮像画像取得部108は、配達車両300に設置された撮像ユニット324によって撮像された撮像画像を取得する。撮像画像取得部108は、撮像ユニット324によって、配達車両300の駐停車位置において撮像された撮像画像を取得してよい。撮像画像取得部108は、通信部314によってネットワーク20を介して送信された撮像画像を受信してよい。撮像画像取得部108は、取得した撮像画像を記憶部102に記憶させる。
【0052】
関連情報取得部110は、配達者30によって登録された駐停車位置関連情報を取得する。関連情報取得部110は、通信部314によってネットワーク20を介して送信された駐停車位置関連情報を受信してよい。関連情報取得部110は、取得した駐停車位置関連情報を記憶部102に記憶させる。
【0053】
関連情報取得部110は、配達車両300に設置された無線通信ユニット326と、配達者30が所持する携帯通信端末との通信状況を示す情報を取得してよい。関連情報取得部110は、通信部314によってネットワーク20を介して送信された当該情報を受信してよい。関連情報取得部110は、配達車両300に設置された開閉検知ユニット328によって検知された配達車両300の荷台の扉の開閉状況を示す情報を取得してよい。関連情報取得部110は、通信部314によってネットワーク20を介して送信された当該情報を受信してよい。関連情報取得部110は、配達車両300の車両方向情報を取得してよい。関連情報取得部110は、通信部314によってネットワーク20を介して送信された車両方向情報を受信してよい。関連情報取得部110は、取得した情報を記憶部102に記憶させる。
【0054】
駐停車位置判定部112は、配達車両300の車両位置情報に基づいて、配達車両300が配達業務のために駐停車された駐停車位置を判定する。駐停車位置判定部112は、例えば、配達車両300が予め定められた時間以上継続して移動していない場合に、配達車両300が駐停車したと推定して、配達車両300の位置を駐停車位置と判定する。
【0055】
駐停車位置判定部112は、車両位置情報と、配達者位置情報に基づいて、駐停車位置を判定してもよい。駐停車位置判定部112は、例えば、車両位置情報が示す位置と、配達者位置情報が示す位置との距離が、予め定められた距離以上となった場合に、配達車両300が駐停車していると推定して、配達車両300の位置を駐停車位置と判定する。
【0056】
駐停車位置判定部112は、無線通信ユニット326と携帯通信端末400との通信状況に基づいて、駐停車位置を判定してもよい。駐停車位置判定部112は、例えば、無線通信ユニット326と携帯通信端末400との通信状況から、配達車両300と配達者30の距離が予め定められた距離以上となった場合に、配達車両300が駐停車していると推定して、配達車両300の位置を駐停車位置と判定する。駐停車位置判定部112は、例えば、無線通信ユニット326による携帯通信端末400からの電波の受信強度によって、配達車両300と配達者30の距離を推定する。
【0057】
駐停車位置判定部112は、配達車両300の荷台の扉の開閉状況に基づいて、駐停車位置を判定してもよい。駐停車位置判定部112は、例えば、配達車両300の荷台の扉が開いた場合に、配達車両300が駐停車していると推定して、配達車両300の位置を駐停車位置と判定する。
【0058】
駐停車位置判定部112は、駐停車された配達車両300の方向を示す駐停車方向をさらに判定してよい。駐停車位置判定部112は、例えば、関連情報取得部110が取得した車両方向情報によって、駐停車方向を判定する。駐停車位置判定部112は、例えば、車両位置情報によって、配達車両300が位置する車線を判定することによって、駐停車方向を判定する。
【0059】
範囲特定部114は、配達車両300が駐停車位置に駐停車されたときに配達者30が配達車両300から離れた行動した範囲を特定する。範囲特定部114は、携帯通信端末400が連続的に送信する位置情報を用いて、配達者30が配達車両300から離れて行動した範囲を特定してよい。
【0060】
記憶部102は、駐停車位置判定部112が判定した駐停車位置と、範囲特定部114が特定した範囲とを対応付けた対応情報を記憶する。記憶部102は、駐停車位置判定部112が判定した配達車両300の駐停車方向をさらに対応付けて記憶してよい。記憶部102は、撮像画像取得部108が取得した撮像画像をさらに対応付けて記憶してよい。記憶部102は、関連情報取得部110が取得した駐停車位置関連情報をさらに対応付けて記憶してよい。
【0061】
変更位置特定部116は、配達者30が、携帯通信端末400によって荷物のステータスを変更したステータス変更位置を特定する。例えば、配達者30が所属する配達業者が保有する配達管理システムが、配達者30の携帯通信端末400を用いることによって、荷物のステータスを管理している場合に、変更位置特定部116は、携帯通信端末400又は配達管理システムから、荷物の配達ステータスを取得する。例えば、携帯通信端末400又は配達管理システムは、荷物の配達ステータスが配達完了又は再配達に変更されたときに、変更された旨と、変更されたときの携帯通信端末400の位置情報とを情報収集装置100に通知する。変更位置特定部116は、当該通知を受け付けた場合に、通知に含まれる携帯通信端末400の位置情報が示す位置を、ステータス変更位置として特定してよい。変更位置特定部116は、特定したステータス変更位置を記憶部102に記憶させる。
【0062】
範囲特定部114は、ステータス変更位置を用いて、配達者30が配達車両300から離れて行動した範囲を特定してもよい。例えば、範囲特定部114は、配達車両300が駐停車された後に複数の荷物40の荷物の配達が行われた場合に、複数のステータス変更位置によって特定される範囲を、配達者30が配達車両300から離れて行動した範囲とする。記憶部102は、対応情報にステータス変更位置をさらに対応付けて記憶してもよい。
【0063】
台車利用特定部118は、配達者30が配達車両300から荷物を配達先まで配達したときの台車の利用有無を特定する。台車利用特定部118は、関連情報取得部110が取得した駐停車位置関連情報を参照することによって、台車の利用有無を特定してよい。台車利用特定部118は、台車の利用有無を記憶部102に記憶させる。記憶部102は、対応情報に台車の利用有無をさらに対応付けて記憶してもよい。
【0064】
情報送信部120は、記憶部102に記憶されている情報を情報提供装置200に送信する。情報送信部120は、例えば、予め定められた期間毎に、期間中に記憶部102に記憶された情報を情報提供装置200に送信する。情報送信部120は、情報提供装置200からの要求に応じて、記憶部102に記憶されている情報を情報提供装置200に送信してもよい。
【0065】
図5は、情報提供装置200の機能構成の一例を概略的に示す。情報提供装置200は、情報受信部202、記憶部204、配達先情報取得部206、候補位置特定部208、候補位置通知部210、配達車両情報取得部212、及び荷物関連情報取得部214を備える。なお、情報提供装置200がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0066】
情報受信部202は、情報送信部120によって送信された情報を受信する。情報受信部202は、受信した情報を記憶部204に記憶させる。
【0067】
配達先情報取得部206は、荷物を配達する予定の予定配達先の配達先情報を取得する。配達先情報取得部206は、例えば、新たに荷物を配達する予定の配達者30の携帯通信端末400から、配達先情報を受信する。配達先情報は、配達先の位置を示す情報を含む。配達先情報は、例えば、配達先の住所を含む。配達先情報は、例えば、配達先の緯度経度を含む。配達先情報は、複数の配達先の位置を示す情報を含んでもよい。
【0068】
候補位置特定部208は、配達先情報取得部206が取得した配達先情報と、記憶部204に記憶されている複数の対応情報とに基づいて、予定配達先に荷物を配達する時に配達車両300を駐停車する候補となる駐停車候補位置を特定する。候補位置特定部208は、例えば、配達先情報に1つの配達先の位置を示す情報が含まれる場合に、当該配達先の位置を含む範囲を含む対応情報を特定する。候補位置特定部208は、配達先情報に含まれる1つの配達先の位置のみを含む対応情報を特定してもよい。
【0069】
候補位置特定部208は、例えば、配達先情報に複数の配達先の位置を示す情報が含まれる場合、複数の配達先の位置をすべて含む範囲を含む対応情報を特定する。候補位置特定部208は、配達先情報に含まれる複数の配達先の位置のみを含む対応情報を特定してもよい。
【0070】
特定した対応情報が1つである場合、候補位置特定部208は、特定した対応情報に含まれる駐停車位置を、駐停車候補位置として特定する。特定した対応情報が複数である場合、候補位置特定部208は、複数の対応情報に含まれる駐停車位置から、駐停車候補位置を特定する。例えば、候補位置特定部208は、より数が多い駐停車位置を、駐停車候補位置として特定する。また、例えば、候補位置特定部208は、複数の配達者30によって登録された駐停車のしやすさの度合がより高い駐停車位置を、駐停車候補位置として特定する。これらにより、駐停車しやすかったり、配達に効率が良かったりする蓋然性が高い駐停車候補位置を特定することができる。
【0071】
候補位置特定部208は、複数の駐停車候補位置と、複数の駐停車候補位置のそれぞれの優先度を決定してもよい。例えば、候補位置特定部208は、配達先情報に含まれる配達先の位置を含む範囲を含む対応情報を特定し、より数が多い駐停車位置の優先度をより高くし、優先度が高い順に複数の駐停車位置を、複数の駐停車候補位置として特定する。また、例えば、候補位置特定部208は、配達先情報に含まれる配達先の位置を含む範囲を含む対応情報を特定し、複数の配達者30によって登録された駐停車のしやすさの度合がより高い駐停車位置の優先度をより高くし、優先度が高い順に複数の駐停車位置を、複数の駐停車候補位置として特定する。
【0072】
候補位置通知部210は、予定配達先に荷物を配達する配達者30に、候補位置特定部208が特定した駐停車候補位置を通知する。候補位置通知部210は、例えば、候補位置特定部208が特定した駐停車候補位置を、配達者30の携帯通信端末400に送信することによって、配達者30に通知する。候補位置通知部210は、例えば、候補位置特定部208が特定した駐停車候補位置を、配達者30が利用する配達車両300の車載装置310に送信することによって、配達者30に通知する。これにより、例えば、経験の浅い配達者30でも、経験豊富な配達者30とほぼ同等の効率で安全に配達業務を行えるようにできる。
【0073】
候補位置通知部210は、複数の駐停車候補位置を、複数の駐停車候補位置の優先度に基づいて配達者30に通知してもよい。候補位置通知部210は、例えば、複数の駐停車候補位置に、それぞれの優先度を対応付けて配達者30に通知する。これにより、例えば、第1の駐停車候補位置に他の車両が駐停車していたり、第1の駐停車候補位置で工事が実施されていたりして駐停車できない場合における、次の候補を配達者30に提供することができる。
【0074】
候補位置通知部210は、複数の駐停車候補位置のうち、優先度が最も高い第1の駐停車候補位置を配達者30に通知し、第1の駐停車候補位置への駐停車ができないと判定した場合に、複数の駐停車候補位置のうちの第2の駐停車候補位置を配達者30に通知してもよい。候補位置通知部210は、例えば、第1の駐停車候補位置を配達者30に通知した後、第1の駐停車候補位置への駐停車ができないことの通知を車載装置310又は携帯通信端末400から受信した場合に、複数の駐停車候補位置のうちの第2の駐停車候補位置を配達者30に通知する。車載装置310及び携帯通信端末400は、例えば、配達者30による指示に従って、第1の駐停車候補位置への駐停車ができないことの通知を情報提供装置200に送信する。
【0075】
候補位置通知部210は、第1の駐停車候補位置と、配達者30が利用する配達車両300の位置から第1の駐停車候補位置までの経路とを配達者30に通知してもよい。候補位置通知部210は、第1の駐停車候補位置と、配達者30が利用する配達車両300の位置から第1の駐停車候補位置までの経路とを配達者30に通知し、第1の駐停車候補位置への駐停車ができないと判定した場合に、判定したときの配達車両300の位置から第2の駐停車候補位置までの経路と、第2の駐停車候補位置とを配達者30に通知してもよい。
【0076】
候補位置特定部208は、対応情報に駐停車方向が含まれる場合、駐停車候補位置への駐停車方向をさらに特定してよい。候補位置通知部210は、予定配達先に荷物を配達する配達者30に駐停車候補位置及び駐停車方向を通知してよい。これにより、配達者30の安心感をより高めることができる。
【0077】
配達車両情報取得部212は、予定配達先に荷物を配達するために利用される配達車両300に関連する車両関連情報を取得する。車両関連情報は、例えば、車両サイズ情報を含む。配達車両情報取得部212は、例えば、新たに荷物を配達する予定の配達者30の携帯通信端末400から、車両関連情報を受信する。候補位置特定部208は、配達車両情報取得部212が取得した配達車両情報にさらに基づいて、駐停車候補位置を特定してもよい。
【0078】
例えば、候補位置特定部208は、記憶部204に記憶されている複数の対応情報のうち、対応情報に含まれる車両サイズ情報が示す配達車両300のサイズが、配達車両情報取得部212が取得した配達車両情報に含まれる車両サイズ情報が示す配達車両300のサイズに対応する対応情報と、配達先情報取得部206が取得した配達先情報とに基づいて、駐停車候補位置を特定してもよい。配達車両300のサイズが対応するとは、配達車両300のサイズが一致することであってよい。例えば、配達車両情報取得部212が取得した配達車両情報に含まれる車両サイズ情報が示す配達車両300のサイズが大型である場合、候補位置特定部208は、記憶部204に記憶されている複数の対応情報のうち、対応情報に含まれる車両サイズ情報が示す配達車両300のサイズが大型である対応情報を用いて、駐停車候補位置を特定する。これにより、予定配達先に荷物を配達するために利用する配達車両300のサイズが大型であるにもかかわらず、過去に小型の配達車両300が駐停車した駐停車位置を、駐停車候補位置として通知してしまい、駐停車ができない、という事態が発生することを防止できる。
【0079】
候補位置通知部210は、記憶部204に記憶されている対応情報に撮像画像が含まれている場合に、予定配達先に荷物を配達する配達者30に対して、駐停車候補位置に加えて、当該駐停車候補位置に対応する撮像画像を通知してもよい。これにより、配達者30に、駐停車候補位置をより正確に把握させることができる。
【0080】
荷物関連情報取得部214は、予定配達先に配達する荷物に関連する荷物関連情報を取得する。荷物関連情報取得部214は、例えば、新たに荷物を配達する予定の配達者30の携帯通信端末400から、荷物関連情報を受信する。荷物関連情報は、荷物の個数を示してよい。荷物関連情報は、荷物のサイズを含んでよい。荷物関連情報は、荷物の重量を含んでよい。
【0081】
候補位置特定部208は、荷物関連情報取得部214が取得した荷物関連情報に基づいて、配達者30が駐停車候補位置から予定配達先まで荷物を配達する時の台車の要否をさらに特定してよい。候補位置特定部208は、例えば、荷物の個数、サイズ、及び重量の組み合わせに対して、台車の要否を登録した要否判定用データを予め格納しておき、当該要否判定用データを参照することによって、台車の要否を特定する。候補位置特定部208は、荷物の個数、サイズ、重量、及び駐停車位置からの配達距離の組み合わせに対して、台車の要否を登録した要否判定用データを用いてもよい。要否判定用データは、例えば、システム10の管理者等によって登録される。例えば、情報収集装置100が、記憶部102に記憶されている駐停車位置関連情報に含まれる台車を利用したか否かを示す情報を用いて、台車を用いたときと台車を用いないときの、荷物の個数、サイズ、重量、及び駐停車位置からの配達距離の条件を解析することによって、要否判定用データを生成する。
【0082】
候補位置通知部210は、予定配達先に荷物を配達する配達者30に駐停車候補位置及び台車の要否を通知してよい。これにより、配達者30に台車の要否を事前に確認させることができる。
【0083】
候補位置特定部208は、配達先情報に複数の配達先の位置を示す情報が含まれる場合であって、複数の配達先の間の距離が遠いような場合、複数の配達先をグループ分けして、グループ毎に駐停車候補位置を特定してよい。候補位置特定部208は、例えば、複数の配達先の位置情報に基づいて、同じグループ内の配達先同士の距離が予め定められた距離以下となるように、複数の配達先をグループ分けする。そして、候補位置特定部208は、それぞれのグループについて、1又は複数の駐停車候補位置を特定する。
【0084】
候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれについて、特定した駐停車候補位置を配達者30に通知してよい。候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれについて、特定した駐停車候補位置及び駐停車方向を配達者30に通知してもよい。候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれについて、複数の駐停車候補位置を、複数の駐停車候補位置の優先度に基づいて配達者30に通知してもよい。候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれについて、駐停車候補位置に加えて、当該駐停車候補位置に対応する撮像画像を通知してもよい。候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれについて、駐停車候補位置に加えて、台車の要否を通知してもよい。
【0085】
候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれの駐停車候補位置を、配送順計算APIにリクエストすることによって、配送計画を作成して、配達者30に通知してもよい。複数のグループのそれぞれに複数の駐停車候補位置が特定されている場合、候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれの第1駐停車候補位置を、配送順計算APIにリクエストしてよい。候補位置通知部210は、複数のグループのそれぞれの駐停車候補位置と駐停車方向とを配送順計算APIにリクエストすることによって、駐停車方向を加味した配送計画を作成してもよい。
【0086】
図6は、情報収集装置100又は情報提供装置200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0087】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0088】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0089】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0090】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0091】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0092】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0093】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0094】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0095】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0096】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0097】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0098】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0099】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0100】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0101】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0102】
10 システム、20 ネットワーク、30 配達者、40 荷物、50 配達先、60 駐停車位置、100 情報収集装置、102 記憶部、104 車両位置情報取得部、106 配達者位置情報取得部、108 撮像画像取得部、110 関連情報取得部、112 駐停車位置判定部、114 範囲特定部、116 変更位置特定部、118 台車利用特定部、120 情報送信部、200 情報提供装置、202 情報受信部、204 記憶部、206 配達先情報取得部、208 候補位置特定部、210 候補位置通知部、212 配達車両情報取得部、214 荷物関連情報取得部、300 配達車両、310 車載装置、312 記憶部、314 通信部、316 受付部、320 測位ユニット、322 方向検知ユニット、324 撮像ユニット、326 無線通信ユニット、328 開閉検知ユニット、400 携帯通信端末、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6