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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020389
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】光源装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20230202BHJP
   F21V 7/28 20180101ALI20230202BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20230202BHJP
   F21Y 101/00 20160101ALN20230202BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230202BHJP
【FI】
F21S2/00 340
F21V7/28 240
F21S2/00 312
F21V19/00 211
F21Y101:00 100
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021125720
(22)【出願日】2021-07-30
(71)【出願人】
【識別番号】504174434
【氏名又は名称】レボックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105315
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 温
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 進志
(72)【発明者】
【氏名】羽田 圭司
(72)【発明者】
【氏名】新津 良輔
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013AA01
3K013BA01
3K013DA02
3K013EA01
(57)【要約】
【課題】 互いに異なる波長の光を発する光源を用いて波長域が広い光を構成可能な光源装置を提供する。
【解決手段】 互いに波長域が異なる光を発し、第1の光源及び第2の光源は、互いに異なる位置に配置された、複数の光源を備える。第1の光源から発せられた光を起源とする第1の光と、第2の光源から発せられた光を起源とする第2の光とを合成し、出射面に向けて発する少なくとも1つのダイクロイックミラーと、を備える。ダイクロイックミラーを経た後の第1の光の第1の光軸と、ダイクロイックミラーを経た後の第2の光の第2の光軸とは、前記出射面から離隔した位置で交わる。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の光源と、前記第1の光源とは発光原理が異なる第2の光源と、を含む複数の光源であって、前記第1の光源及び前記第2の光源は、互いに波長域が異なる光を発し、前記第1の光源及び前記第2の光源は、互いに異なる位置に配置された、複数の光源と、
前記第1の光源から発せられた光を起源とする第1の光と前記第2の光源から発せられた光を起源とする第2の光とを合成し、出射面に向けて発する少なくとも1つのダイクロイックミラーと、を備え、
前記ダイクロイックミラーを経た後の第1の光の第1の光軸と、前記ダイクロイックミラーを経た後の第2の光の第2の光軸とは、前記出射面から出射方向に離隔した位置で交わる光源装置。
【請求項2】
前記第1の光軸に沿って第1の光が出射される第1の光軸方向と、
前記第2の光軸に沿って第2の光が出射される第2の光軸方向と、
のなす角が、鋭角である、請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記第1の光源は、白熱によって発光する発光素子を有し、
前記第2の光源は、半導体発光素子を有する、請求項1に記載の光源装置。
【請求項4】
前記第1の光源を収納する筐体をさらに備え、
前記筐体は、前記第1の光源を着脱可能にする開口部を有し、
前記第1の光源は、前記開口部に向かって案内される案内部を有する、請求項1に記載の光源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ダイクロイックミラーを使った複数波長の光を発する光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
互いに異なる波長の光を発する複数のレーザーを有するダイクロイックミラーを用いた光源装置が知られている(例えば、特許文献1参考)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平4-340448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のダイクロイックミラーを用いた光源装置は、光源としてレーザーを用いており、該レーザーの波長域は狭いため、波長の異なるレーザーを用いたとしても波長域は限定的な狭い範囲となってしまうという課題があった。
【0005】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、互いに異なる波長の光を発する光源を用いて波長域が広い光を構成可能な光源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による光源装置の特徴は、
第1の光源と、前記第1の光源とは発光原理が異なる第2の光源と、を含む複数の光源であって、前記第1の光源及び前記第2の光源は、互いに波長域が異なる光を発し、前記第1の光源及び前記第2の光源は、互いに異なる位置に配置された、複数の光源と、
前記第1の光源から発せられた光を起源とする第1の光と前記第2の光源から発せられた光を起源とする第2の光とを合成し、出射面に向けて発する少なくとも1つのダイクロイックミラーと、を備え、
前記ダイクロイックミラーを経た後の第1の光の第1の光軸と、前記ダイクロイックミラーを経た後の第2の光の第2の光軸とは、前記出射面から射出方向に離隔した位置で交わる光源装置である。
【発明の効果】
【0007】
互いに異なる波長の光を発する光源を用いて波長域が広い光を構成可能な光源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施の形態による光源装置10の構成を示す平面図である。
図2】第2の実施の形態による光源装置20の概略の構成を示す斜視図である。
図3】第2の実施の形態による光源装置20の構成を示す平面図である。
図4】光源装置10のハロゲンランプユニット120を示す斜視図である。
図5】LED及びハロゲンランプの波長域を示す図である。
図6】光源装置10の筐体50を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<<<<本実施の形態の概要>>>>
<<第1の実施の態様>>
第1の実施の態様によれば、
第1の光源(例えば、後述するハロゲンランプ120-1など)と、前記第1の光源とは発光原理が異なる第2の光源(例えば、後述するLED110-1など)と、を含む複数の光源であって、前記第1の光源及び前記第2の光源は、互いに波長域が異なる光を発し、前記第1の光源及び前記第2の光源は、互いに異なる位置に配置された、複数の光源と、
前記第1の光源から発せられた光を起源とする第1の光と前記第2の光源から発せられた光を起源とする第2の光とを合成し、出射面に向けて発する少なくとも1つのダイクロイックミラー(例えば、後述するダイクロイックミラー210-1など)と、を備え、
前記ダイクロイックミラーを経た後の第1の光の第1の光軸と、前記ダイクロイックミラーを経た後の第2の光の第2の光軸とは、前記出射面から出射方向に離隔した位置で交わる(例えば、後述する合成点など)、光源装置が提供される。
【0010】
光源装置は、複数の光源と少なくとも1つのダイクロイックミラーとを備える。
【0011】
複数の光源は、互いに波長域が異なる光を発する。複数の光源は、互いに異なる位置に配置される。
【0012】
ダイクロイックミラーは、第1の入射光と第2の入射光とを合成する。例えば、ダイクロイックミラーは、特定の波長域の光を第1の入射光として透過させ、特定の波長域以外の他の波長域の光を第2の入射光として反射させるミラーである。
【0013】
第1の入射光は、複数の光源のうちの一の光源から発せられた光を起源とする光である。すなわち、第1の入射光は、一の光源から直接に発せられた光でも、ダイクロイックミラーを介した光(透過や反射など)でも、レンズやプリズムやバンドパスフィルタなどの各種の光学素子を介した光でも、一の光源とは別の光源から発せられた光を含む光であっても、一の光源から発せられた光を含む光であればよい。
【0014】
第2の入射光は、複数の光源のうち、一の光源とは異なる他の光源から発せられた光を起源とする光である。すなわち、第2の入射光は、他の光源から直接に発せられた光でも、ダイクロイックミラーを介した光(透過や反射など)でも、レンズやプリズムやバンドパスフィルタなどの各種の光学素子を介した光でも、一の光源や他の光源とは別の光源から発せられた光を含む光であっても、他の光源から発せられた光を含む光であればよい。
【0015】
ダイクロイックミラーは、第1の光と前記第2の光源から発せられた光を起源とする第2の光とを合成し、出射面55-2に向けて発する。出射面55-2は、例えば、集光レンズの一端の面である。
【0016】
ダイクロイックミラーを経た後の第1の光の第1の光軸が出射面と交わる第1交点と、ダイクロイックミラーを経た後の第2の光の第2の光軸が出射面と交わる第2交点と、が一致するので、互いに異なる波長の光を発する光源を用いて波長域が広い光を構成することができる。
【0017】
第1の光源及び第2の光源は、互いに発光原理が異なる光源であればよい。例えば、第1の光源をハロゲンランプにし、第2の光源をLED(発光ダイオード)にすることができる。これにかぎらず、白熱ランプ、ハロゲンランプ、LED、高輝度放電ランプ(HIDランプ)、有機ELなどから互いに発光原理が異なる光源を適宜に選択することができる。第1の光源及び第2の光源の双方によって、波長域が広い光を発光できればよい。
【0018】
<<第2の実施の態様>>
第2の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記第1の光軸に沿って第1の光が出射される第1の光軸方向と、
前記第2の光軸に沿って第2の光が出射される第2の光軸方向と、のなす角が、鋭角である。
【0019】
第1の光軸方向と、第2の光軸方向とのなす角が、鋭角である。例えば、10度である。
【0020】
<<第3の実施の態様>>
第3の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記第1の光源は、白熱によって発光する発光素子を有し、
前記第2の光源は、半導体発光素子を有する。
【0021】
第1の光源は、例えば、ハロゲンランプの光である。第2の光源は、例えば、LEDの光である。
【0022】
<<第4の実施の態様>>
第4の実施の態様は、第1の実施の態様において、
前記第1の光源を収納する筐体をさらに備え、
前記筐体は、前記第1の光源を着脱可能にする開口部(例えば、後述する開口部53など)を有し、
前記第1の光源は、前記開口部に向かって案内される案内部(例えば、後述する長孔133やネジ134など)を有する。
【0023】
<<<<実施の形態の詳細>>>>
以下に、実施の形態について図面に基づいて説明する。実施の形態として、第1の実施の形態と第2の実施の形態がある。以下では、第1の実施の形態及び第2の実施の形態による光源装置について説明する。
【0024】
<<<方向>>>
<<上下方向(Z方向)>>
上下方向は、鉛直線の方向であり、重力の方向である。例えば、物体を吊り下げた糸の示す方向をいう。上面や下面、上側や下側や、上方や下方なども同様である。
<<水平方向(XY方向)>>
地球の重力と直角に交わる方向、鉛直と直角に交わる方向をいう。第1の実施の形態では、後述する各種の光軸が延在する方向は、水平方向に沿っている。延在とは、延びて存在することをいう。
【0025】
<<<光軸>>>
光軸は、光学系の光源・レンズ・反射鏡・絞りなどの中心を連ねる直線である。光軸は、光学系を組み込んだ光学機械の基準となる仮想直線である。具体的には、光軸は、光源から発せられた光束の中心線を示す仮想直線である。第1の実施の形態や第2の実施形態では、光軸は、水平方向に沿っている。なお、第1の実施の形態や第2の実施形態において、光軸は、一の平面内に延在すればよく、水平方向には限られない。
【0026】
<<<第1の実施の形態>>>
図1を用いて第1の実施の形態を説明する。図1は、第1の実施の形態による光源装置10の概略の構成を示す平面図である。
【0027】
第1の実施の形態による光源装置10は、LED110-1及びハロゲンランプ120-1と、1つのダイクロイックミラー210-1とを有する。
【0028】
<<LED110-1及びハロゲンランプ120-1>>
LED110-1が、「第2の光源」や「半導体発光素子」に相当する。ハロゲンランプ120-1が、「第1の光源」や「白熱によって発光する発光素子」に相当する。LED110-1及びハロゲンランプ120-1は、互いに波長域が異なる光を発する。LED110-1から発せられる光L1-1のピーク波長と、ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1のピーク波長とは異なる。LED110-1から発せられる光L1-1の波長域と、ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1の波長域とは異なる。
【0029】
<ピーク波長>
LED110-1及びハロゲンランプ120-1は、互いにピーク波長が異なる光源である。
【0030】
LED110-1は、例えば、光の発光強度が最大となるピーク波長が460nmの白色光を発するLEDを用いる。なお、LED110-1は、525nm、570nm、623nm、730nm、850nm、940nm、1050nm、1100nm、1200nm、1300nm、1450nm、1550nm、1650nmの光を発するLEDから、いずれか1つのLEDを選択してもよい。
【0031】
ハロゲンランプ120-1は、例えば、光の発光強度が最大となるピーク波長が1000nmの光を発するハロゲンランプを用いる。なお、ハロゲンランプ120-1は、これに限定されず、LED110-1よりもピーク波長が大きいものを用いればよい。
【0032】
<波長域>
LED110-1の波長域は、図5に示すように400~650nm(相対強度が0.4以上の波長域)である。
【0033】
ハロゲンランプ120-1の波長域は、図5に示すように600~1900nm(相対強度が0.4以上の波長域)である。
【0034】
LED110-1は、発光体である発光ダイオード自体であっても、集光レンズなどによって、発光ダイオードから発せられた光を集光する部材や、その他の制御装置などを含んでもよい。後述するように、LED110-1が取り付けられる筐体50の取付面51に対して平行な方向に光を発することができればよい。
【0035】
取付面51には、発光ダイオードが直接取り付けられても、集光レンズや拡散レンズ、バンドパスフィルタなどが取り付けられてもよい。集光レンズや拡散レンズ、バンドパスフィルタなどを取り付ける場合には、LED110-1とダイクロイックミラー210-1との間に集光レンズや拡散レンズ、バンドパスフィルタが、取り付けられていればよい。
【0036】
ハロゲンランプ120-1は、発光体であるハロゲンランプ自体であっても、ライトガイドなどによって、ハロゲンランプから発せられた光を導く部材や、その他の制御装置などを含んでもよい。
【0037】
ハロゲンランプ120-1は、例えば、ガラス製のバルブを備え、このバルブ内には、フィラメントコイルが配置される。また、バルブ内には、不活性ガスおよびハロゲン化合物が封入されている。
【0038】
ハロゲンランプ120-1は、内部が凹面状である反射部材121内に配置される。反射部材の内部には、ハロゲンランプ120-1から出射された光を反射するための反射鏡122を備える。反射鏡122は、複数の凸状のファセットにより構成されてもよい。
【0039】
反射部材121は、円形状に開口する開口部123を備える。開口部123の直径については後述する。なお、この反射部材121には、開口部123を塞ぐガラスが取り付けられていてもよい。また、ガラスの代わりに集光レンズや拡散レンズやバンドパスフィルタを取り付けてもよい。
【0040】
取付面51には、ハロゲンランプが直接取り付けられても、集光レンズや拡散レンズやバンドパスフィルタなどが取り付けられてもよい。集光レンズや拡散レンズやバンドパスフィルタなどを取り付ける場合には、ハロゲンランプ120-1とダイクロイックミラー210-1との間に集光レンズや拡散レンズやバンドパスフィルタが、取り付けられていればよい。
【0041】
<<ダイクロイックミラー210-1>>
ダイクロイックミラー210-1は、薄板状かつ円形状の形状を有する。なお、ダイクロイックミラー210-1の形状は、円形のみならず、矩形状の形状にしてもよい。ダイクロイックミラー210-1は、使用に適した形状のものを適宜に用いればよい。ダイクロイックミラー210-1の直径は、例えば、50mmである。ダイクロイックミラー210-1の直径は、ハロゲンランプ120-1の開口部123の直径と同じであるか、又は大きいのが好ましい。このようにすることで、ハロゲンランプ120-1から発せられる光を、損失を少なくして、ダイクロイックミラー210-1に的確に導くことができる。なお、レンズやライトガイドなどの他の光学素子を適宜に用いて、ハロゲンランプ120-1から発せられる光をダイクロイックミラー210-1に案内するように構成してもよい。ハロゲンランプ120-1の直径やダイクロイックミラー210-1の直径などの物理的条件によって制限されることなく光を的確に案内できる。
【0042】
ダイクロイックミラー210-1は、互いに向かい合う平行な矩形状の面222-1及び224-1を有する。面222-1には、光L1-1が入射し、面224-1には、光L2-1が入射する。反射光である光L1-1の場合には、第1の面である面222-1が入射面及び反射面となる。透過光であるL2-1の場合には、第2の面である面224-1が入射面となり、第1の面である面222-1が出射面となる。
【0043】
ダイクロイックミラー210-1は、互いに向かい合う2つの辺232-1及び234-1と、互いに向かい合う2つの辺236-1及び238-1とを有する。ダイクロイックミラー210-1は、出射面55-2となす角θ1が45度となり、出射面55-2となすθ2が45度の角となる(図1参照)。
【0044】
以下では、ダイクロイックミラー210-1の厚みによる影響は無視できるものとする。ダイクロイックミラー210-1は、特定の波長域の光を透過させ、特定の波長域以外の他の波長域の光を反射させるミラーである。例えば、ダイクロイックミラー210-1は、誘電体を表面に薄膜状にコーティングし、薄膜による光の干渉を利用するミラーである。第1の実施の形態においては、ダイクロイックミラー210-1は、LED110-1から発せられる光L1-1を反射させ、ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1を透過させる特性を有する。
【0045】
第1の実施の形態の変形例においては、ダイクロイックミラー210-1は、LED110-1から発せられる光L1-1を透過させ、ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1を反射させる特性を有するようにしてもよい。
【0046】
<<ライトガイド装着用アダプタ59>>
ライトガイド装着用アダプタ59は、検査で使用するライトガイドを装着するためのアダプタ(図6参照)である。ライトガイド装着用アダプタ59の内部には、集光レンズ55が備えられている。
【0047】
<<筐体50>>
第1の実施の形態による光源装置10は、筐体50を有する。筐体50は、底部材としての取付面51を有する。取付面51には、LED110-1及びハロゲンランプ120-1と、1つのダイクロイックミラー210-1と、集光レンズ55とを一定の位置に保持する。取付面51によって、LED110-1から発せられる光L1-1の光路と、ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1の光路とを一定に保つことができる。なお、簡略及び明確のため、図1においては、LED110-1及びハロゲンランプ120-1を保持するための光源保持部材(例えば、後述する図4に示す支持部材130)や、ダイクロイックミラー210-1を保持するためのミラー保持部材や、集光レンズ55を保持するためのレンズ保持部材を省略して示した。
【0048】
LED110-1及びハロゲンランプ120-1を保持するための光源保持部材や、ダイクロイックミラー210-1を保持するためのミラー保持部材や、集光レンズ55を保持するためのレンズ保持部材は、金属や樹脂などによって構成される。光源保持部材やミラー保持部材やレンズ保持部材は、LED110-1、ハロゲンランプ120-1、ダイクロイックミラー210-1、集光レンズ55を一定の位置に安定して保持できるものであればよい。フレーム連結部や光源保持部材やミラー保持部材やレンズ保持部材は、耐熱性や耐振動性や耐衝撃性を有し、さらに、経時的に変化しにくい部材によって構成されるのが好ましい。
【0049】
<<光の進行及び合成>>
LED110-1は、取付面51に対して平行方向に光L1-1を発する。具体的には、LED110-1は、+X方向に光L1-1を発する。ハロゲンランプ120-1は、取付面51に対して平行方向に光L2-1を発する。具体的には、ハロゲンランプ120-1は、+Y方向に光L2-1を発する。光L1-1及び光L2-1は、ダイクロイックミラー210-1に向かって進む。
【0050】
<光L1-1の進行>
LED110-1から発せられる光L1-1は、+X方向(図1の紙面の右方向)に向かって進む。光L1-1は、ダイクロイックミラー210-1の合成点510-1に入射する。光L1-1は、ダイクロイックミラー210-1によって反射され、合成点510-1で進行方向が90度変わり、+Y方向に進む。合成点510-1は、ダイクロイックミラー210-1の中心に位置する。ダイクロイックミラー210-1を経た後(反射した後)の光L1-1の光軸2(第2の光軸)は、後述する照明光E-1に沿った光軸となる。
【0051】
<光L2-1の進行>
ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1は、+Y方向(図1の紙面の上方向)に向かって進む。光L2-1は、ダイクロイックミラー210-1に入射する。光L2-1は、ダイクロイックミラー210-1を透過し、合成点510-1から出射して、+Y方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を経た後(透過した後)の光L2-1の光軸1(第1の光軸)は、後述する照明光E-1に沿った光軸となる。
【0052】
<光L2-2(光L2-4)の進行>
ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-2は、+X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の右上方向)に向かって進む。光L2-2は、反射鏡122で反射され、光L2-4となり、-X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の左上方向)であって、ダイクロイックミラー210-1の方向に向かって進む。光L2-4は、ダイクロイックミラー210-1に入射する。光L2-4は、ダイクロイックミラー210-1を透過し、集光レンズ55の方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を経た後の光(透過した光)は、照明光E-3として集光レンズ55に向かって進む。照明光E-3の光軸3(第3の光軸)は、図1の光L2-4に沿った光軸となる。
【0053】
<光L2-3(光L2-5)の進行>
ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-3は、-X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の左上方向)に向かって進む。光L2-3は、反射鏡122で反射され、光L2-5となり、+X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の右上方向)であって、ダイクロイックミラー210-1の方向に向かって進む。光L2-5は、ダイクロイックミラー210-1に入射する。光L2-5は、ダイクロイックミラー210-1を透過し、集光レンズ55の方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を経た後の光(透過した後の光)は、照明光E-4として集光レンズ55に向かって進む。照明光E-4の光軸4(第4の光軸)は、図1の光L2-5に沿った光軸となる。
【0054】
<光L1-1及びL2-1の合成>
LED110-1から発せられる光L1-1と、ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1とは、ダイクロイックミラー210-1に向かって進む。光L1-1と光L2-1とは、ダイクロイックミラー210-1の合成点510-1で直交する。光L1-1と光L2-1とは、ダイクロイックミラー210-1上の合成点510-1で合成され、合成光は、照明光E-1として+Y方向に進み、入射面55-1から集光レンズ55に入射する。
【0055】
<照明光E-1及び光L2-4並びにL2-5の合成>
反射鏡122で反射された光L2-4と光L2-5とは、ダイクロイックミラー210-1に向かって進む。光L2-4と光L2-5とは、交わることなくダイクロイックミラー210-1を透過し、照明光E-3と照明光E-4として集光レンズ55の方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を透過した照明光E-3と照明光E-4とは、入射面55-1から集光レンズ55に入射する。入射面55-1から集光レンズ55に入射した照明光E-3と照明光E-4とは、集光レンズ55の出射面55-2から出射方向に離隔した位置にある合成点77で合成されるとともに、照明光E-1とも、合成点77で合成される。このように、合成点77は、集光レンズ55の出射面55-2から離隔した位置にするのが好ましい。合成点77を出射面55-2から離隔させて定めることで、出射面55-2からの出射光を、ライトガイドなどの対象物に均一の明るさに近づけて入射させることができる。出射光を対象物に入射させる配光を調整することで、均一の明るさに近づけて対象物に入射させることができる。出射面55-2と合成点77との距離は、反射鏡122の曲面のまがりの程度や、集光レンズ55の焦点距離などに応じて、適宜に定めることができる。出射面55-2と合成点77との距離は、所望する配光に応じて定めればよい。
【0056】
ダイクロイックミラー210-1の合成点510-1において、光軸1と光軸2とが交差する。光軸1の第1交点と、光軸2の第2交点とは、合成点77で一致する。さらに、合成点77において、光軸1と光軸2と光軸3と光軸4とが交差する。光軸1の第1交点と、光軸2の第2交点と、光軸3の第3交点と光軸4の第4交点とは、合成点77で一致する。
【0057】
このように、光源装置10は、ダイクロイックミラー210-1によって、互いに波長域が異なるLED110-1の光(光L1-1)とハロゲンランプ120-1の光(光L2-1、光L2-4、光L2-5)とを、合成して照明光E-1、照明光E-3、照明光E-4として出射することができる。
【0058】
<<光路長など>>
LED110-1から合成点510-1までの光路長L1(光L1-1の長さ)と、ハロゲンランプ120-1から合成点510-1までの光路長L2(光L2-1の長さ)とは異なる。具体的には、LED110-1から合成点510-1までの光路長L1は、ハロゲンランプ120-1から合成点510-1までの光路長L2よりも長い。2つの光路長を異なる長さにすることで、LED110-1の光の発光強度とハロゲンランプ120-1の光の発光強度とのバランスを保ちつつ、幅の広い波長域でかつ光量の高い光を構成することができる。なお、光路長L2は、光L2-1の長さであり、ハロゲンランプ120-1から合成点510-1までの光軸に沿った長さである。
【0059】
<<<第2の実施の形態>>>
図2及び図3を用いて第2の実施の形態を説明する。図2は、第2の実施の形態による光源装置10の概略の構成を示す斜視図である。図3は、第2の実施の形態による光源装置10の概略の構成を示す平面図である。
【0060】
第2の実施の形態による光源装置10は、LED110-1及びハロゲンランプ120-1と、1つのダイクロイックミラー210-1と、集光レンズ55とを有する点においては、第1の実施の形態と同じである。第1の実施の形態にさらに適用可能な構成の一例を第2の実施の形態とし、第1の実施の形態との相違点について詳述する。
【0061】
第2の実施の形態による光源装置10のハロゲンランプ120-2は、特定部位(例えば、合成点77)を中心に時計回りに所定角度(例えば、時計回り方向に10度)回転させた位置に配置されていることが、第1の実施の形態による光源装置10のハロゲンランプ120-1の配置位置と相違している。
【0062】
<<光の進行及び合成>>
LED110-1は、取付面51に対して平行方向に光L1-1を発する。具体的には、LED110-1は、+X方向に光L1-1を発する。ハロゲンランプ120-1は、取付面51に対して平行方向に光L2-1を発する。具体的には、ハロゲンランプ120-1は、-X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向に光L2-1を発する。光L1-1及び光L2-1は、ダイクロイックミラー210-1に向かって進む。
【0063】
<光L1-1の進行>
LED110-1から発せられる光L1-1は、+X方向(図1の紙面の右方向)に向かって進む。光L1-1は、ダイクロイックミラー210-1の反射点510-2に入射する。光L1-1は、ダイクロイックミラー210-1によって反射され、反射点510-2で進行方向が90度変わり、+Y方向に進む。反射点510-2は、ダイクロイックミラー210-1の中心に位置する。ダイクロイックミラー210-1を経た後(反射した後)の光L1-1の光軸2(第2の光軸)は、照明光E-1に沿った光軸となる。ダイクロイックミラー210-1で反射した照明光E-1は、入射面55-1から集光レンズ55に入射する。
【0064】
<光L2-1の進行>
ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1は、-X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の左上方向)に向かって進む。光L2-1は、ダイクロイックミラー210-1に入射する。光L2-1は、ダイクロイックミラー210-1を透過し、透過点510-3から出射して、-X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を経た光(透過した光)は、照明光E-2として集光レンズ55に向かって進む。照明光E-2の光軸1(第1の光軸)は、図3の光L2-1に沿った光軸となる。
【0065】
<光L2-2(光L2-4)の進行>
ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-2は、+X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の右上方向)に向かって進む。L2-2は、反射鏡122で反射され、光L2-4となり、-X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の左上方向)であって、ダイクロイックミラー210-1の方向に向かって進む。光L2-4は、ダイクロイックミラー210-1に入射する。光L2-4は、ダイクロイックミラー210-1を透過し、集光レンズ55の方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を経た後の光(透過した後の光)は、照明光E-3として集光レンズ55に向かって進む。照明光E-3の光軸3(第3の光軸)は、図3の光L2-4に沿った光軸となる。
【0066】
<光L2-3(光L2-5)の進行>
ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-3は、-X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の左上方向)に向かって進む。光L2-3は、反射鏡122で反射され、光L2-5となり、+X方向に対して鋭角をなし、かつ、+Y方向に対して鋭角をなす方向(図1の紙面の右上方向)であって、ダイクロイックミラー210-1の方向に向かって進む。光L2-5は、ダイクロイックミラー210-1に入射する。光L2-5は、ダイクロイックミラー210-1を透過し、集光レンズ55の方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を経た後の光(透過した後の光)は、照明光E-4として集光レンズ55に向かって進む。照明光E-4の光軸4(第4の光軸)は、図3の光L2-5に沿った光軸となる。
【0067】
<照明光E-1、光L2-1、光L2-4、L2-5の合成>
ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1や、反射鏡122で反射された光L2-4及び光L2-5は、ダイクロイックミラー210-1に向かって進む。光L2-1と光L2-4と光L2-5とは、互いに交わることなくダイクロイックミラー210-1を透過し、集光レンズ55の方向に進む。ダイクロイックミラー210-1を透過した照明光E-2と照明光E-3と照明光E-4とは、入射面55-1から集光レンズ55に入射する。入射面55-1から集光レンズ55に入射した照明光E-2と光照明光E-3と照明光E-4とは、集光レンズ55の出射面55-2から出射方向に離隔した位置にある合成点77で合成されるとともに、照明光E-1も、合成点77で合成される。このように、合成点77は、集光レンズ55の出射面55-2から離隔した位置にするのが好ましい。合成点77を出射面55-2から離隔させて定めることで、出射面55-2からの出射光を、ライトガイドなどの対象物に均一の明るさに近づけて入射させることができる。出射光を対象物に入射させる配光を調整することで、均一の明るさに近づけて対象物に入射させることができる。出射面55-2と合成点77との距離は、反射鏡122の曲面のまがりの程度や、集光レンズ55の焦点距離などに応じて、適宜に定めることができる。出射面55-2と合成点77との距離は、所望する配光に応じて定めればよい。
【0068】
第2の実施の形態では、少なくとも、合成点77において、光軸1と光軸2とが交差する。光軸1の第1交点と、光軸2の第2交点とは、合成点77で一致する。さらに、合成点77において、光軸1と光軸2と光軸3と光軸4とが交差する。光軸1の第1交点と、光軸2の第2交点と、光軸3の第3交点と光軸4の第4交点とは、合成点77で一致する。
【0069】
このように、光源装置10は、ダイクロイックミラー210-1によって、互いに波長域が異なるLED110-1の光(光L1-1)とハロゲンランプ120-1の光(光L2-1、光L2-4、光L2-5)とを合成して出射することができる。
【0070】
<<光路長など>>
LED110-1から反射点510-2までの光路長L3(光L1-1の長さ)と、ハロゲンランプ120-1から透過点510-3までの光路長L4(光L2-1の長さ)とは異なる。具体的には、LED110-1から反射点510-2までの光路長L3は、ハロゲンランプ120-1から透過点510-3までの光路長L4よりも長い。2つの光路長を異なる長さにすることで、LED110-1の光の発光強度とハロゲンランプ120-1の光の発光強度とのバランスを保ちつつ、幅の広い波長域でかつ光量の高い光を構成することができる。なお、光路長L4は、光L2-1の長さであり、ハロゲンランプ120-1から透過点510-3までの長さである。
【0071】
第2の実施の形態の変形例においては、ダイクロイックミラー210-1は、LED110-1から発せられる光L1-1を透過させ、ハロゲンランプ120-1から発せられる光L2-1を反射させる特性を有するようにしてもよい。さらに、集光レンズ55によって配向を変更してもよい。
【0072】
<<<ハロゲンランプ120-1の交換作業>>>
次に、図4及び図6を用いてハロゲンランプ120-1を交換する作業を説明する。図4は、ハロゲンランプユニット120を示す斜視図である。図6は、光源装置10の筐体50を示す斜視図である。なお、図4では、明瞭のため、2本の長孔133のうちの、一方の長孔133のみに、ネジ134を螺合した状態を示す。
【0073】
図4に示すように、ハロゲンランプユニット120は、ハロゲンランプ120-1と、ハロゲンランプ120-1が接続されるソケット125と、ソケット125が取り付けられるL字取り付け具である支持部材130とを備える。
【0074】
支持部材130は、ハロゲンランプユニット120の基体をなすベースプレート部131と、ベースプレート部131から垂直に立設する(90度に屈曲)とともにソケット125が取り付けられるソケット取付プレート部132と、ベースプレート部131の一端が開放した状態で形成されるU字状の長孔133とを備える。
【0075】
筐体50の取付面51には、長孔133に対応する図示しない位置決め突起とネジ穴が設けられる。ハロゲンランプユニット120を構成した状態であって、長孔133と位置決め突起とが整合した状態で、ネジ134とネジ穴を締結することによって、ハロゲンランプユニット120(詳細には、支持部材130)を筐体50の取付面51に対して取り付けることができる。
【0076】
図6に示すように、筐体50には、ハロゲンランプユニット120を交換する際に筐体50を開閉する開閉蓋52と開口部53が設けられている。開閉蓋52は、開口部53に整合する形状に構成され、LED110-1よりもハロゲンランプ120-1に近い場所に設けられている。開閉蓋52を開けた状態で、ネジ134を外し、ハロゲンランプユニット120を取り外す。次に、ハロゲンランプ120-1をソケット125から取り外し、新しいハロゲンランプ120-1に交換する。新しいハロゲンランプ120-1が取り付けられたハロゲンランプユニット120を取付面51に取り付け、開閉蓋52を閉めることで、ハロゲンランプユニット120の交換が完了する。開閉蓋52及び開口部53が、LED110-1よりもハロゲンランプ120-1に近い場所に設けられ、ハロゲンランプユニット120が取付面51に対して着脱可能に設けられているため、容易にハロゲンランプユニット120の交換が可能となる。
【0077】
前述した長孔133は、長尺な形状を有する。図4に示すように、長孔133は、開口部53と反対方向に向かって開放されている。ネジ134を緩めることで、長孔133の長手方向に沿って開口部53に向かってハロゲンランプユニット120の全体を移動させることができる。これによりハロゲンランプユニット120を開口部53から筐体50の外に取り出すことができる。新たなハロゲンランプ120-1と交換して、ハロゲンランプユニット120を開口部53を介して筐体50内に入れる。ベースプレート部131の長孔133をネジ134に係合させることで、長孔133に沿って、ベースプレート部131を移動させてハロゲンランプユニット120を取り付けることができる。
【0078】
<<<変形例>>>
<<変形例1>>
前述した第1~第2実施の形態のLED110-1の位置と、ハロゲンランプ120-1の位置とを入れ替えて配置してもよい。つまり、LEDから発せられる光をダイクロイックミラーで透過させ、ハロゲンランプから発せられる光をダイクロイックミラーで反射させるようにしてもよい。
【0079】
このように、LEDと、ハロゲンランプとを入れ替えて、ダイクロイックミラーに対する透過と反射との関係を逆にして配置した場合であっても、LEDから発せられる光とハロゲンランプから発せられる光とが合成される点が集光レンズの出射面から出射方向に離隔した位置となればよい。
【0080】
<<変形例2>>
前述した第1及び第2実施の形態において、ダイクロイックミラー210-1が、厚みによる影響がない程度に、薄いものであるとした。これらのダイクロイックミラー210-1が厚い場合には、ダイクロイックミラー210-1を透過する透過光は、入射及び出射のときに屈折し、光路が変化する。具体的には、ダイクロイックミラー210-1を透過して出射した後の光軸は、ダイクロイックミラー210-1に入射する前の光軸に対して平行に変位する。ダイクロイックミラー210-1の厚みが大きくなるに従って、変位の大きさは大きくなる。一方、反射する光は、反射の前後で屈折することはない。ダイクロイックミラー210-1が厚い場合には、このような現象が生ずるため、透過後の光軸と、反射後の光軸とを一致させて、透過後の光と反射後の光とを合成する必要がある。
【0081】
透過後の光軸と、反射後の光軸とを一致させるために、LEDやハロゲンランプの位置を調整可能にする調整機構(図示せず)を設けることができる。調整機構は、取付面と平行な2つの方向に移動可能にするとともに、取付面51に対して垂直な1つの方向に移動可能にするものが好ましい。調整機構によってLEDやハロゲンランプの位置を調整ことで合成点77に一致させることができる。このようにすることで、透過後の光と反射後の光とを的確に合成点77で合成し合成光を生成することができる。
【0082】
<<変形例3>>
また、ダイクロイックミラーによって反射光を90度に反射させる例を示したが、LEDやハロゲンランプやダイクロイックミラーの配置などに応じて、他の角度に反射させてもよい。
【0083】
<<変形例4>>
前述した第1及び第2実施の形態では、1個のLEDを用いた例を示したが、LEDやハロゲンランプを複数に配置することで光源装置を構成してもよい。
【0084】
<<<<実施の形態の範囲>>>>
上述したように、第1及び第2実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす記載及び図面は、限定するものと理解すべきでない。ここで記載していない様々な実施の形態等が含まれる。
【符号の説明】
【0085】
10、20 光源装置
50 筐体
51 取付面
52 開閉蓋
53 開口部
55 集光レンズ
59 ライトガイド装着用アダプタ
77 合成点
110-1 LED
120-1 ハロゲンランプ
121 反射部材
122 反射鏡
123 開口部
120 ハロゲンランプユニット
125 ソケット
130 支持部材
131 ベースプレート部
132 ソケット取付プレート部
133 長孔
134 ネジ
210-1 ダイクロイックミラー
図1
図2
図3
図4
図5
図6