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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000208
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/04 20060101AFI20221222BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20221222BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20221222BHJP
【FI】
F21V21/04 200
F21S2/00 230
F21V19/00 414
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021100900
(22)【出願日】2021-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大屋 智嗣
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013EA03
(57)【要約】
【課題】着脱作業性を向上させた照明器具を提供すること。
【解決手段】設置面に設けられた一対のTバーに着脱自在に設けられる照明器具であって、光源ユニットと、第一の方向に沿って長尺に形成され、第一の方向と直交する第二の方向に形成された収容口から光源ユニットが収容されるように取り付けられる収容部、および、収容口の第一の方向および第二の方向と直交する第三の方向の両端に設けられ、光源ユニットが発した光を反射する反射部を有する器具本体と、照明器具がTバーから外れるのを抑制するストッパーと、器具本体に取り付けられ、ストッパーを第三の方向へスライド可能に保持する取付具と、を備え、器具本体の収容部には開口が形成されており、ストッパーは、開口から露出し、光源ユニットが取り外された状態で照明器具の着脱操作が可能な操作部を有するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に設けられた一対のTバーに着脱自在に設けられる照明器具であって、
光源ユニットと、
第一の方向に沿って長尺に形成され、前記第一の方向と直交する第二の方向に形成された収容口から前記光源ユニットが収容されるように取り付けられる収容部、および、前記収容口の前記第一の方向および前記第二の方向と直交する第三の方向の両端に設けられ、前記光源ユニットが発した光を反射する反射部を有する器具本体と、
前記照明器具が前記Tバーから外れるのを抑制するストッパーと、
前記器具本体に取り付けられ、前記ストッパーを前記第三の方向へスライド可能に保持する取付具と、を備え、
前記器具本体の前記収容部には開口が形成されており、
前記ストッパーは、
前記開口から露出し、前記光源ユニットが取り外された状態で前記照明器具の着脱操作が可能な操作部を有する
照明器具。
【請求項2】
前記収容部は、
板状の底部、および、前記第三の方向における前記底部の両端部から前記第二の方向に突出するように設けられた側部を有し、
前記開口は前記収容部の前記側部に形成されており、
前記操作部は、
前記収容部に収容されている
請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記ストッパーは、板状のストッパー主部、および、前記第一の方向における前記ストッパー主部の端部から前記第二の方向に突出するように設けられ、スリットが形成されたストッパー側部を有し、
前記収容部の前記側部には、前記ストッパーの移動を規制する板状の弾性部材が設けられており、
前記弾性部材は、前記スリットに通され、前記第三の方向において前記ストッパーを前記収容部側から前記Tバー側へ押圧するものである
請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記取付具は、
前記ストッパーを保持する切起し部を有し、前記収容部の前記底部に取り付けられる主部を備え、
前記ストッパー主部は、
前記取付具に保持された状態で前記主部と対向するものであり、
前記第二の方向において前記切起し部が通される切起し部挿通面部と、前記第三の方向において前記切起し部挿通面部の端部側から前記切起し部挿通面部と連続している溝部とが形成されており、
前記第三の方向において前記切起し部が前記溝部に通されることにより、前記ストッパーは前記取付具にスライド可能に保持される
請求項3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記ストッパーは、
前記第三の方向における前記ストッパー主部の端部から前記第二の方向に突出するように設けられ、前記照明器具の取り付け時に、前記収容部に近い側から前記Tバーに引っ掛かる引掛部を有し、
前記操作部により前記照明器具の取り外し操作が行われると、前記第三の方向において前記引掛部が前記収容部に近くなる側に移動する
請求項4に記載の照明器具。
【請求項6】
前記収容部は、
板状の底部、および、前記第三の方向における前記底部の両端部から前記第二の方向に突出するように設けられた側部を有し、
前記開口は前記底部に形成されており、
前記操作部は、
前記収容部外に配置されている
請求項1に記載の照明器具。
【請求項7】
前記ストッパーは、板状のストッパー主部、および、前記第一の方向における前記ストッパー主部の端部から前記第二の方向に突出するように設けられ、スリットが形成されたストッパー側部を有し、
前記収容部の前記底部には、前記ストッパーの移動を規制する板状の弾性部材が設けられており、
前記弾性部材は、前記ストッパーに形成されたスリットに通され、前記第三の方向において前記ストッパーを前記収容部側から前記Tバー側へ押圧するものである
請求項6に記載の照明器具。
【請求項8】
前記ストッパーは、
前記第三の方向における前記ストッパー主部の端部から前記第二の方向に突出するように設けられ、前記照明器具の取り付け時に、前記収容部に遠い側から前記Tバーに引っ掛かる引掛部を有し、
前記操作部により前記照明器具の取り外し操作が行われると、前記第三の方向において前記引掛部が前記収容部から遠くなる側に移動する
請求項7に記載の照明器具。
【請求項9】
前記弾性部材は、前記収容部の外側の面に設けられている
請求項3、請求項3に従属する4または5、請求項7、および請求項8のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項10】
前記取付具および前記ストッパーは、
前記光源ユニットおよび前記器具本体によって意匠面側が覆われている
請求項1~9のいずれか一項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、天井などの設置面に設けられる照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、天井に設けられた一対の天井バーに、照明器具の器具本体の上面に取り付けられた取付金具を取り付けるための一対の係止金具を備えた照明器具がある(例えば、特許文献1参照)。各係止金具には、器具本体の孔部および取付金具の孔部に通される操作片が設けられており、2つの操作片の間には、天井バーから外れないように天井バー方向に付勢するコイルバネが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06-243713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、天井から照明器具を取り外す際には、操作片を操作する必要があるが、係止金具の操作片を操作するためには、照明器具からランプおよび反射板を取り外す必要があり、照明器具の着脱作業に手間がかかるという課題があった。
【0005】
本開示は、以上のような課題を解決するためになされたもので、着脱作業性を向上させた照明器具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明器具は、設置面に設けられた一対のTバーに着脱自在に設けられる照明器具であって、光源ユニットと、第一の方向に沿って長尺に形成され、前記第一の方向と直交する第二の方向に形成された収容口から前記光源ユニットが収容されるように取り付けられる収容部、および、前記収容口の前記第一の方向および前記第二の方向と直交する第三の方向の両端に設けられ、前記光源ユニットが発した光を反射する反射部を有する器具本体と、前記照明器具が前記Tバーから外れるのを抑制するストッパーと、前記器具本体に取り付けられ、前記ストッパーを前記第三の方向へスライド可能に保持する取付具と、を備え、前記器具本体の前記収容部には開口が形成されており、前記ストッパーは、前記開口から露出し、前記光源ユニットが取り外された状態で前記照明器具の着脱操作が可能な操作部を有するものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る照明器具によれば、器具本体の収容部には開口が形成されており、ストッパーは、開口から露出し、光源ユニットが取り外された状態で照明器具の着脱操作が可能な操作部を有するため、着脱作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る照明器具を上方向から見た斜視図である。
図2】実施の形態1に係る照明器具を下方向から見た分解斜視図である。
図3】実施の形態1に係る照明器具を上方向から見た分解斜視図である。
図4図1に示す光源ユニットを上方向から見た斜視図である。
図5図1に示す器具本体を上方向から見た第1の斜視図である。
図6図1に示す器具本体を上方向から見た第2の斜視図である。
図7図5に示す器具本体のA部を拡大した斜視図である。
図8図5に示す器具本体のA部を拡大した分解斜視図である。
図9図5に示す器具本体のB-B断面図である。
図10図1に示す取付具とストッパーとの分解斜視図である。
図11図1に示す取付具を上方向から見た斜視図である。
図12図1に示す取付具を下方向から見た斜視図である。
図13図1に示すストッパーを上方向から見た斜視図である
図14】実施の形態1に係る照明器具とTバーとの組立を説明する第1の正面図である。
図15】実施の形態1に係る照明器具とTバーとの組立を説明する第2の正面図である。
図16】実施の形態1に係る照明器具とTバーとの組立を説明する第3の正面図である。
図17】実施の形態1に係る照明器具とTバーとの組立を説明する第4の正面図である。
図18】実施の形態1に係る照明器具とTバーとの組立を説明する第5の正面図である。
図19図1に示す光源ユニットを図示しない照明器具の下方向から見た下面図である。
図20図19に示したC部の拡大図である。
図21図20に示したストッパーの操作部を移動させた状態を示す器具本体の下面図である。
図22】実施の形態1に係る照明器具の第1の変形例による取付具およびストッパーの斜視図である。
図23】実施の形態1に係る照明器具の第2の変形例による取付具およびストッパーの斜視図である。
図24】実施の形態2に係る照明器具の器具本体と取付具とストッパーとの分解斜視図である。
図25】実施の形態2に係る照明器具の器具本体のばねの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
本開示は、天井などに設けられたTバーなどの天井部材への取り付けおよび取り外しの作業を簡易にした照明器具に関するものである。
以下、本開示に係る実施の形態として、天井などに設けられたTバーに取り付けられる照明器具1について説明する。
【0010】
なお、以下の説明において方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は照明器具を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えばX方向、Y方向、Z方向である。X方向、Y方向、Z方向は互いに直交するものである。X方向は、図1などに示すX軸の方向であり、奥行方向を示し、奥行方向Xと説明する。Y方向は、図1などに示すY軸の方向であり、巾方向を示し、巾方向Yと説明する。Z方向は、図1などに示すZ軸の方向であり上下方向を示し、上下方向を上下方向Z、上方向を上方向Z1、下方向を下方向Z2として説明する。また、奥行方向X、上下方向Z、および、巾方向Yは、それぞれ第一の方向、第二の方向、第三の方向とも称する。
【0011】
以下、図1図13を用いて実施の形態1に係る照明器具1の各部の構成を説明する。
図1は、実施の形態1に係る照明器具1を上方向Z1から見た斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明器具1を下方向Z2から見た分解斜視図である。図3は、実施の形態1に係る照明器具1を上方向Z1から見た分解斜視図である。図4は、図1に示す光源ユニット10を上方向Z1から見た斜視図である。図5は、図1に示す器具本体20を上方向Z1から見た第1の斜視図である。図6は、図1に示す器具本体20を上方向Z1から見た第2の斜視図である。図7は、図5に示す器具本体20のA部を拡大した斜視図である。図8は、図5に示す器具本体20のA部を拡大した分解斜視図である。図9は、図5に示す器具本体20のB-B断面図である。図10は、図1に示す取付具30とストッパー40との分解斜視図である。図11は、図1に示す取付具30を上方向Z1から見た斜視図である。図12は、図1に示す取付具30を下方向Z2から見た斜視図である。図13は、図1に示すストッパー40を上方向Z1から見た斜視図である。
【0012】
実施の形態1に係る照明器具1は、天井などに設けられたTバー100に取り付けられるものである。図1図3に示すように、照明器具1は、図示しない外部電源から電力が供給されて被照射部に光を発する光源ユニット10と、光源ユニット10が取り付けられる器具本体20と、照明器具1がTバー100から外れるのを抑制するストッパー40と、ストッパー40をスライド可能に保持する取付具30と、を備える。実施の形態1では、1つの取付具30に対し、一対のストッパー40が設けられている。また、取付具30およびストッパー40は、光源ユニット10および器具本体20によって下方向Z2側から覆われており、意匠面側が覆われている。
【0013】
<光源ユニット10>
図4に示すように、光源ユニット10は、長尺状であり、図示しない外部電源から電力が供給されて発光するものである。光源ユニット10は、フレーム11と、カバー12と、電源装置13と、固定具14とを備える。
【0014】
フレーム11は、長尺の板状であり、上方向Z1側のフレーム取付面111に電源装置13と固定具14とが取り付けられている。フレーム11は、1枚の板金を折り曲げて成形してもよく、押出成形などの成形方法によって成形してもよい。
【0015】
カバー12は、長尺状であり、フレーム11に取り付けられている。カバー12は、ポリカーボネートあるいはアクリルなどの透光性のある樹脂を用いて成形されている。
【0016】
電源装置13は、箱型形状であり、フレーム11のフレーム取付面111に取り付けられている。
【0017】
固定具14は、板状であり、奥行方向Xにおいて互いに対向するようにフレーム11のフレーム取付面111に対に取り付けられている。固定具14には、矩形状の開口であるばね挿通部141が形成されている。
【0018】
<器具本体20>
図6に示すように、器具本体20は、長尺状であり、光源ユニット10が取り付けられるものである。器具本体20は、取付具30が取り付けられる収容部21と、光源ユニット10が発した光を反射する反射部22と、奥行方向Xにおいて収容部21の両端部に取り付けられる端板部23とを有する。また、収容部21の下方向Z2側には、収容口25が形成されている。
【0019】
収容部21は、長尺状であり、収容口25から光源ユニット10が取り付けられるものである。図7および図8に示すように、収容部21は、底部211と、底部211から下方向Z2側に突出するように設けられた側部212とを有し、上方向Z1側に凹んだ凹形状を有している。収容部21は、光源ユニット10が取り付けられた状態において収容口25が光源ユニット10によって覆われる。また、収容部21は、光源ユニット10の電源装置13および固定具14などを収容している。
【0020】
底部211は、長尺の板状であり、光源ユニット10が器具本体20に取り付けられた状態で上下方向Zにおいてフレーム11のフレーム取付面111と対向するものである。図6および図7に示すように、底部211には、下方向Z2側の面に一対の取付ばね213が取り付けられている。取付ばね213は、図4に示す固定具14のばね挿通部141に通され、光源ユニット10を器具本体20に引き寄せて固定するものである。図5に示すように、底部211には、図示しない外部電源と電源装置13とを電気的に接続する図示しないハーネスが通されるハーネス用孔214が形成されている。図7および図8に示すように、底部211には、ストッパー40が器具本体20と取付具30とに挟まれて保持される場合に上下方向Zにストッパー40が通される底部開口215が形成されている。底部開口215は、奥行方向Xにおいて底部211の端部側に形成された第一底部開口2151と、奥行方向Xにおいて第一底部開口2151と間隔を置いて並んで形成された第二底部開口2152とで構成されている。
【0021】
側部212は、巾方向Yにおいて底部211の両端部から下方向Z2側へ突出するように対に設けられたものである。側部212は、巾方向Yにおいて互いに対向しているものである。側部212には、ストッパー40が器具本体20に取り付けられた状態で巾方向Yにおいてストッパー40が通される側部開口216が形成されている。側部開口216は、奥行方向Xにおいて側部212の端部側に形成された第一側部開口2161と、奥行方向Xにおいて第一側部開口2161と間隔をおいて並んで形成された第二側部開口2162とで構成されている。第一側部開口2161は、奥行方向Xにおいて取付ばね213と並んで設けられている。第二側部開口2162は、巾方向Yにおいて取付ばね213と並んで設けられている。側部開口216は、底部211に形成された底部開口215と連続的に形成されている。側部212の外側の面には、板状で弾性部材であるばね217が取り付けられている。実施の形態1に係るばね217は、図8に示すように奥行方向Xに延びる板バネであり、図7に示すようにばね217は、奥行方向Xにおける両端部が側部開口216を覆うように側部212に取り付けられている。ただし、ばね217は、器具本体20もしくは取付具30に固定されていればよく、側部開口216を覆うように側部212に取り付けられていなくてもよい。
【0022】
反射部22は、板状であり、カバー12を透過した光を反射して光源ユニット10の発光効率を向上させるものである。図9に示すように、反射部22は、収容口25の巾方向Yの両端に設けられている。具体的には、反射部22は、側部212の下方向Z2の端部側から下方向Z2側へ突出するように対に設けられている。また、反射部22は、下方向Z2側へ突出するに従って巾方向Yにおいて互いに離れるように設けられている。反射部22は、照明器具1が天井のTバー100に取り付けられた状態において、下方向Z2側の端部がTバー100に載置される。
【0023】
図5図8に示すように、端板部23は、板状であり、奥行方向Xにおいて反射部22の両端部を覆うように反射部22に取り付けられるものである。
【0024】
<取付具30>
図1図3に示すように、取付具30は、長尺の板状であり、器具本体20に取り付けられ、ストッパー40を保持するものである。図10図13に示すように、取付具30は、器具本体20の底部211の上方向Z1側の面に取り付けられる主部31と、巾方向Yにおいて主部31の両端部から突出するように対に設けられた端面部32と、奥行方向Xにおいて主部31の一方の端部から突出するように設けられた第一側面部33と、奥行方向Xにおいて主部31の他方の端部から突出するように設けられた第二側面部34とを有する。取付具30は、1枚の板金を折り曲げて成形したものでもよいし、押出成形などの成形方法で一体に成形したものでもよい。
【0025】
主部31は、長尺の板状であり、器具本体20の底部211の上方向Z1側の面に取り付けられるものである。主部31は、図12に示すように、ストッパー40を保持する切起し部311を有する。切起し部311は、主部31の下方向Z2側の面から下方向Z2側へ突出するように設けられている。切起し部311には、下方向Z2側の端部から奥行方向X側に突出したストッパー保持部312が設けられている。
【0026】
端面部32は、板状であり、巾方向Yにおいて主部31の両端部から下方向Z2側へ突出するように設けられている。端面部32は、照明器具1がTバー100に載置された状態においてTバー100を覆うように配置される。
【0027】
第一側面部33は、板状であり、奥行方向Xにおいて主部31の一方の端部から下方向Z2側へ突出するように設けられている。第一側面部33は、下方向Z2の端部から奥行方向Xにおいて一方側から他方側に向かう方向へ突出して設けられる折り返し部331を有する。
【0028】
第二側面部34は、板状であり、奥行方向Xにおいて主部31における第一側面部33の反対の端部から上方向Z1側へ突出するように設けられている。
【0029】
<ストッパー40>
図13に示すように、ストッパー40は、長尺の板状であり、照明器具1がTバー100から外れることを抑制するものである。ストッパー40は、収容部21の底部211に沿って側部212の側部開口216(図7参照)を巾方向Yにスライド可能に通るものである。ストッパー40は、取付具30に保持されるストッパー主部41と、ストッパー主部41の奥行方向Xにおける両端部から突出するように設けられたストッパー側部42と、ストッパー主部41の巾方向Yにおける一方の端部から突出するように設けられた引掛部43と、巾方向Yにおいてストッパー主部41における引掛部43の反対の端部側に設けられた操作部44と、巾方向Yにおいてストッパー主部41の引掛部43が設けられた側の端部から突出するように設けられた突出部45とを有する。
【0030】
ストッパー主部41は、長尺の板状であり、ストッパー40が取付具30に保持された状態で主部31と対向するものである。ストッパー主部41には、上下方向Zにおいて取付具30の切起し部311が通される矩形状の開口である切起し部挿通面部411が形成されている。ストッパー主部41には、巾方向Yにおいて切起し部挿通面部411の端部から切起し部挿通面部411と連続している長方形状の開口である溝部412が形成されている。ストッパー40は、巾方向Yにおいて取付具30の切起し部311が溝部412に通されることにより、取付具30にスライド可能に保持される。
【0031】
ストッパー側部42は、板状であり、奥行方向Xにおいてストッパー主部41の両端部から下方向Z2側ヘ突出するように設けられたものである。ストッパー側部42には、器具本体20の側部212に取り付けられたばね217を通す開口であるスリット421が形成されている。
【0032】
引掛部43は、巾方向Yにおいてストッパー40の端部から下方向Z2側に突出するように設けられたものである。引掛部43は、下方向Z2の端部から巾方向Yにおいて操作部44から離れる方向へ突出するように設けられた立上り部431を有する。立上り部431は、操作部44側から離れる方向へ突出するに従って、上方向Z1側へ突出するように設けられている。立上り部431は、照明器具1がTバー100に載置された状態で巾方向Yにおいてストッパー40がばね217によって収容部21側からTバー100側に押圧されて、Tバー100の下方向Z2側に配置される。照明器具1が上方向Z1側に浮きあがった場合に、立上り部431がTバー100に当接することで、照明器具1がTバー100から上方向Z1側に外れることを抑制することができる。
【0033】
操作部44は、板状であり、巾方向Yにおいてストッパー主部41における引掛部43の反対の端部から下方向Z2側へ突出するように設けられたものである。操作部44は、ストッパー40が器具本体20に取り付けられる場合において、器具本体20に形成された底部開口215を通って収容部21に収容される。
【0034】
突出部45は、板状であり、巾方向Yにおいてストッパー側部42のTバー100側の端部からTバー100側へ突出するように設けられたものである。突出部45は、照明器具1がTバー100に載置された状態においてTバー100に載置される。
【0035】
以上が実施の形態1に係る照明器具1の全体構成である。
次に、照明器具1を天井などに設けられたTバー100に取り付ける方法について図14図18を用いて説明する。
【0036】
図14図18は、実施の形態1に係る照明器具1とTバー100との組立を説明する第1~第5の正面図である。具体的には、図14は、照明器具1がTバー100の下方向Z2側に配置されている状態を示す図である。図15は、照明器具1がTバー100の上方向Z1側に配置されている状態を示す図である。図16は、照明器具1がTバー100の上方向Z1側に配置され、巾方向Yにおいてストッパー40の引掛部43が収容部21側に移動された状態を示す図である。図17は、照明器具1がTバー100に載置される直前の状態を示す図である。図18は、照明器具1がTバー100に載置され、上下方向Zにおいて引掛部43と後述するTバー100の頭部103とが対向している状態を示す図である。
【0037】
はじめに、図14に示すように、照明器具1とTバー100とは別々の状態である。なお、照明器具1は、Tバー100の下方向Z2側に配置されている。このとき、光源ユニット10は、器具本体20から取り外された状態である。
【0038】
ここで、Tバー100は、T字形状の断面を有する長尺状の建設部材である。Tバー100は、図示しない天井などに設けられるものである。Tバー100は、板状のフランジ101と、フランジ101の上方向Z1側の面から上方向Z1側に突出して設けられたウェブ102と、ウェブ102の上方向Z1側の端部に設けられ、箱型形状を有する頭部103とを備える。Tバー100は、一枚の板金を折り曲げて成形したものでもよく、押出成形などの成形方法で一体成形したものでもよい。
【0039】
次に、照明器具1は、巾方向Yに並んで設置されたTバー100の間を通すように下方向Z2側から上方向Z1側に持ち上げられる。このとき、照明器具1は、巾方向Yにおいて並んで設置されたTバー100の間の距離よりも長いため、傾けられて持ち上げられる。
【0040】
次に、図15に示すように、照明器具1は、Tバー100の上方向Z1側に持ち上げられ、その状態において、上下方向ZにおいてTバー100と対向するように傾けられる。このとき、巾方向Yにおいて照明器具1の長さは、並んで設置されたTバー100の頭部103の間の長さより長い。
【0041】
次に、図16に示すように、ストッパー40は、操作部44が操作されることにより、巾方向YにおいてTバー100側から収容部21側に向かう方向へ動かされる。このとき、ストッパー40の引掛部43は、巾方向YにおいてTバー100の頭部103よりも収容部21側に配置される。よって、巾方向Yにおいて照明器具1の長さは、並んで設置されたTバー100の頭部103の間の長さよりも短くなる。
【0042】
次に、図17に示すように、照明器具1は、操作部44が操作された状態において、下方向Z2側に動かされ、反射部22の下方向Z2側の端部がTバー100のフランジ101に載置される。
【0043】
次に、図18に示すように、ストッパー40は、操作部44が操作された状態を解除されることによってばね217(図7参照)に押圧されて、巾方向Yにおいて収容部21側からTバー100側に向かう方向へ動かされる。このとき、引掛部43は、巾方向YにおいてTバー100の頭部103と対向するように配置される。そして、照明器具1は、引掛部43と頭部103とが当接し、立上り部431が頭部103の下面の下方に位置する。そのため、照明器具1が上方向Z1側に動いても立上り部431がTバー100に当接するため、照明器具1がTバー100から上方向Z1側に外れることを抑制することができる。
【0044】
次に、光源ユニット10は、収容部21の底部211に取り付けられた取付ばね213(図6参照)が固定具14のばね挿通部141(図4参照)に通されて器具本体20に取り付けられる。
【0045】
照明器具1を取り外す作業において、器具本体20から光源ユニット10を取り外して操作部44を操作し、巾方向Yにおいて引掛部43をTバー100の頭部103よりも収容部21側、つまり収容部21に近くなる側へ移動させ、引掛部43をTバー100から外すことによって、照明器具1がTバー100から取り外される。
【0046】
このように、照明器具1は、器具本体20から光源ユニット10のみを取り外すことによって操作部44に対して取り付け操作または取り外し操作が可能となるため、従来よりも取り付けおよび取り外しの作業を簡易にすることができる。
【0047】
以上が照明器具1をTバー100に取り付ける方法およびTバー100から取り外す方法である。次に図19図21を用いて、照明器具1をTバー100に取り付ける場合のストッパー40の操作方法について説明する。図19は、図1に示す光源ユニット10を図示しない照明器具1の下方向Z2側から見た下面図である。図20は、図19に示したC部の拡大図である。図21は、図20に示したストッパー40の操作部44を移動させた状態を示す器具本体20の下面図である。
【0048】
図19に示すように、光源ユニット10は、器具本体20から取り外された状態である。このとき、ストッパー40の操作部44は、図20に示すように光源ユニット10が器具本体20から外れている状態において下方向Z2側へ露出している。よって、照明器具1は、Tバー100の上方向Z1側に配置された状態で操作部44の操作が可能となっている。
【0049】
次に、図21に示すように、ストッパー40の操作部44は、巾方向YにおいてTバー100と反対側に動かされる。そして、照明器具1は、操作部44が巾方向Yにおいて互いに近づく方向に動かされた状態でストッパー40の突出部45がTバー100に載置される(図18参照)。このとき、ばね217は、ストッパー40が移動したことにより、巾方向YにおいてTバー100と反対側に弾性変形している。
【0050】
次に、ストッパー40は、操作部44が操作された状態を解除されることによってばね217に押圧されて、巾方向Yにおいて収容部21側からTバー100側に向かう方向へ動かされる。このとき、ばね217は、巾方向Yにおいてストッパー40を収容部21側からTバー100に向かう方向へ押圧しており、図18に示すように巾方向Yにおいて引掛部43がTバー100の頭部103と対向した状態を保持させることができる。
【0051】
以上が照明器具1を天井などに設けられたTバー100に取り付ける方法である。次に、実施の形態1に係る照明器具1の効果について説明する。
【0052】
実施の形態1に係る照明器具1は、設置面に設けられた一対のTバー100に着脱自在に設けられる照明器具1であって、光源ユニット10と、奥行方向Xに沿って長尺に形成され、奥行方向Xと直交する上下方向Zに形成された収容口25から光源ユニット10が収容されるように取り付けられる収容部21、および、収容口25の奥行方向Xおよび上下方向Zと直交する巾方向Yの両端に設けられ、光源ユニット10が発した光を反射する反射部22を有する器具本体20と、照明器具1がTバー100から外れるのを抑制するストッパー40と、器具本体20に取り付けられ、ストッパー40を巾方向Yへスライド可能に保持する取付具30と、を備え、器具本体20の収容部21には開口が形成されており、ストッパー40は、開口から露出し、光源ユニット10が取り外された状態で照明器具1の着脱操作が可能な操作部44を有するものである。よって、実施の形態1に係る照明器具1は、反射部22を取り外さずとも光源ユニット10のみを取り外すことによってストッパー40の操作部44に対して照明器具1の着脱操作が可能となる。そのため、従来よりも照明器具1の着脱作業が簡易になり、着脱作業性を向上させることができる。
【0053】
また、実施の形態1に係る照明器具1において、ストッパー40は、板状のストッパー主部41、および、奥行方向Xにおけるストッパー主部41の端部から上下方向Zに突出するように設けられ、スリット421が形成されたストッパー側部42を有し、収容部21の側部212には、ストッパー40の移動を規制する板状の弾性部材が設けられており、弾性部材は、スリット421に通され、巾方向Yにおいてストッパー40を収容部21側からTバー100側へ押圧するものである。よって、実施の形態1に係る照明器具1は、弾性部材が巾方向Yにおいてストッパー40を収容部21側からTバー100側へ押圧するため、照明器具1がTバー100から外れることを抑制することができる。
【0054】
また、実施の形態1に係る照明器具1は、弾性部材が収容部21の外側の面に設けられている。よって、実施の形態1に係る照明器具1は、収容部21内のスペースを省スペース化することができ、ストッパー40の操作部44を取り付ける位置の自由度を向上させることができる。
【0055】
また、実施の形態1に係る照明器具1において、取付具30は、ストッパー40を保持する切起し部311を有し、収容部21の底部211に取り付けられる主部31を備え、ストッパー主部41は、取付具30に保持された状態で主部31と対向するものであり、上下方向Zにおいて切起し部311が通される切起し部挿通面部411と、巾方向Yにおいて切起し部挿通面部411の端部側から切起し部挿通面部411と連続している溝部412とが形成されており、巾方向Yにおいて切起し部311が溝部412に通されることにより、ストッパー40は取付具30にスライド可能に保持されるものである。よって、実施の形態1に係る照明器具1は、取付具30が主部31の上下方向Zの上方向Z1側にストッパー40を保持する機構を有さないため、上方向Z1側に大きくなることを抑制することができる。
【0056】
また、実施の形態1に係る照明器具1は、取付具30およびストッパー40は、光源ユニット10および器具本体20によって意匠面側が覆われている。よって、実施の形態1に係る照明器具1は、取付具30とストッパー40とが照明器具1の意匠に影響を与えることを抑制することができる。
【0057】
以上が実施の形態1に係る照明器具1の効果の説明である。次に、実施の形態1に係る照明器具1の変形例を以下に説明する。
【0058】
実施の形態1に係る照明器具1は、光源ユニット10が長尺であると説明したが、長尺状の光源ユニット10に限定されず、電力を供給されて発光するものであればよい。
【0059】
また、実施の形態1に係る照明器具1は、カバー主部131の奥行方向Xから見た断面形状が円弧形状であると説明したが、矩形状でもよい。カバー主部131の形状は、任意の配光制御ができる形状であればよい。
【0060】
また、実施の形態1に係る照明器具1は、側部212の第一側部開口2161が奥行方向Xにおいて取付ばね213と並んで設けられており、側部212の第二側部開口2162が巾方向Yにおいて取付ばね213と並んで設けられていると説明した。ただし、それに限定されず、第一側部開口2161および第二側部開口2162は、取付ばね213と並んで設けられていなくてもよい。第一側部開口2161および第二側部開口2162は、通されるストッパー40が収容部21の内部に配置された構成部品と干渉しなければよい。
【0061】
また、実施の形態1に係る照明器具1は、照明器具1がTバー100に載置された状態でTバー100に引っ掛かるストッパー40の引掛部43が、立上り部431と突出部45とを有すると説明したが、それに限定されない。ストッパー40の引掛部43は、立上り部431または突出部45のいずれかを有するものでもよく、照明器具1がTバー100に載置された状態でTバー100に引っ掛かる形状であればよい。
【0062】
以下の変形例について、図22および図23を用いて説明する。
図22は、実施の形態1に係る照明器具1の第1の変形例による取付具30およびストッパー40の斜視図である。図23は、実施の形態1に係る照明器具1の第2の変形例による取付具30およびストッパー40の斜視図である。
【0063】
実施の形態1に係る照明器具1は、巾方向Yにおいて取付具30の切起し部311がストッパー40の溝部412に通されることにより、ストッパー40が取付具30にスライド可能に保持されると説明したが、それに限定されない。図22もしくは図23に示す以下の変形例によってストッパー40が取付具30にスライド可能に保持されていてもよい。
【0064】
はじめに、図22に示す照明器具1の切起し部311および溝部412の変形例について説明する。
取付具30の主部31は、下方向Z2側の面から突出するように設けられた主部切起し部313aを有する。また、取付具30の第一側面部33は、奥行方向Xにおいてストッパー側部42側の面から突出するように設けられた側面部切起し部332aを有する。ストッパー40のストッパー主部41には、巾方向Yに長い長孔413aが形成されている。
【0065】
ストッパー40は、ストッパー主部41の長孔413aに通された状態で主部31に取り付けられたねじ314aによって主部31にスライド可能に保持されている。ここで、ねじ314aが全ネジだとストッパー40を固定してしまい、ストッパー40をスライド可能に保持できないため、ねじ314aはストッパー40の板厚分、有効ネジ部がない半ネジである。また、ストッパー40は、ストッパー主部41が取付具30の第一側面部33と主部31の主部切起し部313aとに挟み込まれ、ストッパー側部42が取付具30の主部31と第一側面部33の側面部切起し部332aとに挟みこまれている。そして、ストッパー40は、主部切起し部313aと側面部切起し部332aとによって巾方向Yにおける移動をガイドされている。よって、ストッパー40は、取付具30へ巾方向Yにおいてスライド可能に取り付けられている。
【0066】
次に、図23に示す照明器具1の切起し部311および溝部412の変形例について説明する。
取付具30の主部31は、下方向Z2側の面から突出するように設けられた切起し部311bを有する。ストッパー40は、奥行方向Xにおいて切起し部311bとストッパー側部42とに挟み込まれ、巾方向Yにおける移動をガイドされている。また、切起し部311bは、下方向Z2側の端部から奥行方向Xにおいて第一側面部33側へ突出するように設けられたストッパー保持部312bを有する。このストッパー保持部312bは、上下方向Zにおいてストッパー40を保持するものである。よって、ストッパー40は、取付具30へ巾方向Yにおいてスライド可能に取り付けられている。
【0067】
ストッパー40のストッパー主部41には、奥行方向Xにおいて切起し部311b側から凹んだ凹形状を有するスリット414bが形成されている。切起し部311bは、ストッパー40が取付具30に取り付けられる場合にスリット414bに通されるものである。
【0068】
実施の形態1に係る照明器具1は、ストッパー側部42にばね217が通される開口であるスリット421が形成されていると説明したが、図22に示すように角穴422aが設けられていてもよい。器具本体20の側部212に形成される開口は、ばね217が通され、巾方向Yにおいてばね217と当接する縁部を有するものであればよい。
器具本体20の側部212に角穴422aが設けられた場合、ストッパー40は、奥行方向Xにおいて角穴422aがばね217の先端から通される。ストッパー40は、角穴422aの縁にばね217が引っ掛かるため、器具本体20から落下することを抑制することができる。
【0069】
また、実施の形態1に係る照明器具1は、照明器具1がTバー100に載置された状態において取付具30の端面部32がTバー100を覆うように配置されると説明したが、それに限定されない。図22に示すストッパー40の突出部45aが、Tバー100を覆うように形成されていてもよい。突出部45aは、照明器具1がTバー100に載置された状態で巾方向Yにおいて照明器具1の外側からTバー100を引っ掛ける引掛部451aを有する。引掛部451aは、フック形状を有し、上下方向ZにおいてTバー100の頭部103と対向しており、照明器具1がTバー100から外れないように保持している。
【0070】
変形例において、ストッパー40は、ストッパー側部42において突出部45a側と反対の端部45bを突出部45a側へ動かすことで突出部45aをTバー100から外すことができる。
【0071】
また、実施の形態1に係る照明器具1は、操作部44が巾方向Yにおいてストッパー主部41における引掛部43の反対の端部側から下方向Z2側へ突出するように設けられると説明したが、それに限定されない。図23に示すようにストッパー40のストッパー側部42に操作部423bが設けられていてもよい。操作部423bは、巾方向Yにおいて引掛部43の反対側の端部と角穴422aとの間に設けられ、下方向Z2側に凹んだ凹形状を有している。
【0072】
実施の形態2.
実施の形態2の照明器具1cについて図24および図25を用いて説明するが、実施の形態1との相違点を中心に説明し、同一部分または相当部分については説明を簡略化または省略する。
【0073】
図24は、実施の形態2に係る照明器具1cの器具本体20cと取付具30cとストッパー40cとの分解斜視図である。図25は、実施の形態2に係る照明器具1cの器具本体20cのばね217cの斜視図である。
【0074】
実施の形態2に係る照明器具1cは、器具本体20cと、器具本体20cの上方向Z1側に配置された取付具30cと、器具本体20cと取付具30cとの間に配置されたストッパー40cとを有する。
【0075】
器具本体20cは、その底部211cに操作部露出孔218cとばね固定孔219cとが形成され、ばね217cを有するものである。
【0076】
操作部露出孔218cは、底部211cに形成された巾方向Yに長い長孔である。ばね固定孔219cは、底部211cに形成された孔である。ばね217cは、板状であり、上方向Z1側に設けられた第一突起部2171cと、下方向Z2側に設けられ、ばね固定孔219cに通される第二突起部2172cとを有するものである。ばね217cには、奥行方向Xにおける端部側に巾方向Yに貫通したガイド孔2173cが形成されている。
【0077】
取付具30cは、器具本体20cの上方向Z1側へ配置されるものである。取付具30cは、主部31cに形成された固定孔315cと、奥行方向Xにおける主部31cの端部から下方向Z2側へ突出するように設けられ、ガイドピン351cが設けられたピン付き側面部35cと、奥行方向Xにおける主部31cの端部から下方向Z2側へ突出するように設けられ、巾方向Yにおいてピン付き側面部35cと並んで設けられたピン無し側面部36cとを有する。
【0078】
固定孔315cは、主部31cに形成された孔であり、ばね217cの第一突起部2171cが通されるものである。ガイドピン351cは、ピン付き側面部35cのピン無し側面部36c側の端部からピン無し側面部36c側へ突出するように設けられた突起である。ガイドピン351cは、ばね217cのガイド孔2173cに巾方向Yに通されるものであり、ばね217cを取付具30に仮固定させるものである。ガイドピン351cは、巾方向Yにおいて弾性変形するばね217cの動きをガイドするものである。
【0079】
ストッパー40cは、器具本体20cの底部211cの上方向Z1側に対に配置され、底部211cと取付具30cとに挟みこまれるものである。ストッパー40cは、奥行方向Xにおいて一部が互いに対向した状態で並んで配置されたものである。ストッパー40cは、ストッパー側部42cと、操作部44cと、突出部45cとを有するものである。ストッパー40cは、器具本体20cと取付具30cとの間に配置され、かつ、取付具30cのピン付き側面部35cおよびピン無し側面部36cで奥行方向Xに挟み込まれることにより、巾方向Yにおける移動をガイドされている。よって、ストッパー40cは、取付具30cへ巾方向Yにおいてスライド可能に保持されている。
【0080】
ストッパー側部42cには、ばね217cが通されるスリット421cが形成されている。操作部44cは、ストッパー主部41cに設けられ、ストッパー40cが器具本体20に取り付けられた状態で器具本体20の操作部露出孔218cによって露出される開口が形成されたものである。突出部45cは、巾方向Yにおいてストッパー40のTバー100側に設けられ、照明器具1cがTバー100に載置された場合にTバー100を覆い、巾方向Yにおいて照明器具1cの反対側からTバー100に引っ掛かり、照明器具1cをTバー100から外れないようにするものである。照明器具1cは、操作部44cを突出部45c側、つまり収容部21cから遠くなる側へ移動させ、突出部45cをTバー100から外すことによって、Tバー100から取り外すことができる。
【0081】
以上が実施の形態2に係る照明器具1cの構成の説明である。次に実施の形態2に係る照明器具1cの効果について説明する。
【0082】
実施の形態1に係る照明器具1は、器具本体20の収容部21cに電源装置13および取付ばね213などの部品が収容されている。そして、ストッパー40の操作部44が収容部21cに収容されている場合、ストッパー40は、収容部21cに収容されている電源装置13および取付ばね213などと干渉するおそれがあった。
【0083】
実施の形態2に係る照明器具1cにおいて、収容部21cは、板状の底部211c、および、巾方向Yにおける底部211cの両端部側から上下方向Zに突出するように設けられた側部212cを有し、開口は底部211cに形成されており、操作部44cは、収容部21c外に配置されている。よって、実施の形態2に係る照明器具1cは、ストッパー40が収容部21cに収容されている電源装置13および取付ばね213などと干渉することを抑制することができる。
【0084】
実施の形態1および実施の形態2は、弾性部材が板状に形成され、ストッパー40、40cの弾性部材が挿入される箇所がスリット421、421cで形成されている。よって、実施の形態1および実施の形態2に係る照明器具1、1cは、ストッパー40、40cの移動を制御する機構を簡単な形状で構成することができる。
【符号の説明】
【0085】
1 照明器具、1c 照明器具、10 光源ユニット、11 フレーム、12 カバー、13 電源装置、14 固定具、20 器具本体、20c 器具本体、21 収容部、21c 収容部、22 反射部、23 端板部、25 収容口、30 取付具、30c 取付具、31 主部、31c 主部、32 端面部、33 第一側面部、34 第二側面部、35c ピン付き側面部、36c ピン無し側面部、40 ストッパー、40c ストッパー、41 ストッパー主部、41c ストッパー主部、42 ストッパー側部、42c ストッパー側部、43 引掛部、44 操作部、44c 操作部、45 突出部、45a 突出部、45b 端部、45c 突出部、100 Tバー、101 フランジ、102 ウェブ、103 頭部、111 フレーム取付面、131 カバー主部、141 ばね挿通部、211 底部、211c 底部、212 側部、212c 側部、213 取付ばね、214 ハーネス用孔、215 底部開口、216 側部開口、217 ばね、217c ばね、218c 操作部露出孔、219 ばね固定孔、219c ばね固定孔、311 切起し部、311b 切起し部、312 ストッパー保持部、312b ストッパー保持部、313a 主部切起し部、314a ねじ、315c 固定孔、331 折り返し部、332a 側面部切起し部、351c ガイドピン、411 切起し部挿通面部、412 溝部、413a 長孔、414b スリット、421 スリット、421c スリット、422a 角穴、423b 操作部、431 立上り部、451a 引掛部、2151 第一底部開口、2152 第二底部開口、2161 第一側部開口、2162 第二側部開口、2171c 第一突起部、2172c 第二突起部、2173c ガイド孔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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