(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020808
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20230202BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20230202BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20230202BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
G06F3/0484 150
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021173241
(22)【出願日】2021-10-22
(62)【分割の表示】P 2021123020の分割
【原出願日】2021-07-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.THUNDERBOLT
(71)【出願人】
【識別番号】521332338
【氏名又は名称】itemMap株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100218970
【弁理士】
【氏名又は名称】大杉 肇
(72)【発明者】
【氏名】吉川 洋平
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA30
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555CC03
5E555CC23
5E555DB41
5E555DB53
5E555DC21
5E555DC40
5E555FA00
5L049BB66
(57)【要約】 (修正有)
【課題】情報を関連付けてマッピング表示できるようにする情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】方法は、制御部を有する情報処理装置によって、アイテムの類似度に基づき類似するアイテム同士が近傍に表示されるようアイテムの情報をマップ上に表示する。マップのズーム操作を受け付けると、アイテムの情報の表示態様を変更する。アイテムの類似度は、前記アイテムのレビューや、アイテムの特徴又は前記アイテムの内容に基づいて求める。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
制御部を有し、
前記制御部は、アイテムの類似度に基づき類似するアイテム同士が近傍に表示されるようアイテムの情報をマップ上に表示し、
前記マップのズーム操作を受け付けると、前記アイテムの情報の表示態様を変更する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記アイテムの類似度は、前記アイテムのレビューに基づき求められる、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記アイテムの類似度は、前記アイテムの特徴又は前記アイテムの内容に基づき求められる、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記アイテムの情報として、前記アイテムを示すオブジェクトをマップ上に表示し、
前記マップのズーム操作を受け付けると、前記ズーム操作に基づいて、前記オブジェクトから前記アイテムの画像に変更することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置において、
前記オブジェクトは、図形である、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ズーム操作に基づいて、マップ上において前記アイテムの画像を表示するスペースがあるか否かを判定し、前記アイテムの画像を表示するスペースがあると判定した場合、前記オブジェクトから前記アイテムの画像に変更することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記アイテムの情報として、前記アイテムを示すオブジェクトをマップ上に表示し、
前記マップのズーム操作を受け付けると、前記ズーム操作に基づいて、前記オブジェクトに関連付けて前記アイテムの名称を表示することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、前記ズーム操作に基づいて、マップ上において前記アイテムの名称を表示するスペースがあるか否かを判定し、前記アイテムの名称を表示するスペースがあると判定した場合、前記オブジェクトに関連付けて前記アイテムの名称を表示することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、
情報処理装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記アイテム同士の距離に基づいて、前記アイテムの情報の表示態様を変更する、
情報処理装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記アイテムのレビューを取得し、取得したレビューに基づきアイテムの類似度を求める、
情報処理装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
前記アイテムの情報が選択された場合、前記アイテムの詳細情報と前記アイテムに類似する類似アイテムの情報を表示するよう制御する、
情報処理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理装置において、
類似アイテムの情報を表示する際に用いられるアイテムの類似度と、マップ上に表示する際に用いられるアイテムの類似度とは、異なる、
情報処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の情報処理装置において、
類似アイテムの情報を表示する際に用いられるアイテムの類似度はアイテムのレビューをベクトル化した高次元のベクトルに基づき求められる類似度であり、
マップ上に表示する際に用いられるアイテムの類似度はアイテムのレビューをベクトル化した高次元のベクトルを次元圧縮することによって得られる類似度である、
情報処理装置。
【請求項14】
請求項1から請求項13までの何れか1つに記載の情報処理装置において、
前記制御部は、
ユーザによって前記アイテムの情報が選択された場合、選択の結果に基づいて、前記ユーザが興味のある可能性があるエリアを表示するよう制御する、
情報処理装置。
【請求項15】
請求項1から請求項14までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記アイテムは、商品である、
情報処理装置。
【請求項16】
請求項1から請求項15までの何れか1項に記載の情報処理装置において、
前記アイテムは、サービスである、
情報処理装置。
【請求項17】
情報処理装置であって、
制御部を有し、
前記制御部は、情報の類似度に基づき類似する情報同士が近傍に表示されるよう情報をマップ上に表示し、
前記マップのズーム操作を受け付けると、前記情報の表示態様を変更する、
情報処理装置。
【請求項18】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
アイテムの類似度に基づき類似するアイテム同士が近傍に表示されるようアイテムの情報をマップ上に表示し、
前記マップのズーム操作を受け付けると、前記アイテムの情報の表示態様を変更する、
情報処理方法。
【請求項19】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1から請求項17までの何れか1項に記載の情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、情報を関連付けてマッピングする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のようなマップを用いる技術において、情報の表示態様には依然として改良の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理装置が提供される。この情報処理装置は、制御部を有する。制御部は、アイテムの類似度に基づき類似するアイテム同士が近傍に表示されるようアイテムの情報をマップ上に表示する。マップのズーム操作を受け付けると、アイテムの情報の表示態様を変更する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、情報処理システムのシステム構成を示す図である。
【
図2】
図2は、クライアント装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】
図3は、サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図5】
図5は、マップの作成の処理の流れを示す図である。
【
図6】
図6は、マップ上におけるアイテムの画像の表示方法を説明する図である。
【
図7】
図7は、マップ上におけるアイテムの名称の表示方法を説明する図である。
【
図8】
図8は、実施形態1に係るマップの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、ズーム後のマップの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、アイテムの選択後のマップの一例を示す図である。
【
図11】
図11は、変形例1に係るマップの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0009】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
[実施形態1]
1.システム構成
図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図1に示されるように、情報処理システムは、クライアント装置100と、ホスト装置110と、サーバ装置120と、を含む。クライアント装置100と、ホスト装置110と、サーバ装置120とは、ネットワーク130を介して通信可能に接続されている。サーバ装置120は、実施形態に係る処理を実行する。例えば、サーバ装置120は、アイテムの類似度に基づき類似するアイテム同士が近傍に表示されるようアイテムの情報をマップ上に表示する。サーバ装置120は、マップのズーム操作を受け付けると、アイテムの情報の表示態様を変更する。ユーザは、クライアント装置100を用いて、サーバ装置120にアクセスしてアイテムの内容、特徴、レビューに関する情報及びマップに関する情報の表示等を行う。
【0012】
図1では、説明の簡略化のため、情報処理システムにおいて、クライアント装置100は1台しか図示していない。しかし、ユーザの数だけ、クライアント装置100が情報処理システムに含まれる。クライアント装置100の一例としては、PC(Personal Computer)がある。但し、このことは本実施形態を制限するものではなく、クライアント装置100は、スマートフォンであってもよいし、タブレット型コンピュータ等であってもよいし、後述する立体投影装置1110のような装置でもよい。ホスト装置110についても同様である。サーバ装置120は、情報処理装置の一例である。
【0013】
2.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。以下、クライアント装置100、ホスト装置110及びサーバ装置120のハードウェア構成について説明する。
【0014】
図2は、クライアント装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
クライアント装置100は、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、入力部204と、出力部205とを有し、これらの構成要素がクライアント装置100の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。ホスト装置110についても、クライアント装置100と同様の構成要素を有する。
【0015】
制御部201、記憶部202及び通信部203の具体的な説明については、次に説明するサーバ装置120における制御部301、記憶部302及び通信部303の記載を参照されたい。
【0016】
入力部204は、クライアント装置100の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部204は、出力部205と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。また、入力部204は、マイク等音声による入力を受け付けるものであってもよい。すなわち、入力部204がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バスを介して制御部201に転送され、制御部201が必要に応じて所定の制御又は演算を実行しうる。
【0017】
出力部205は、例えば、クライアント装置100の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。出力部205は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、クライアント装置100の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
【0018】
図3は、サーバ装置120のハードウェア構成の一例を示す図である。
サーバ装置120は、制御部301と、記憶部302と、通信部303とを有し、これらの構成要素がサーバ装置120の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0019】
制御部301は、サーバ装置120に関連する全体動作の処理及び制御を行う。制御部301は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部301が、記憶部302に記憶された所定のプログラムを読み出し、プログラムに基づき処理を実行することによって、サーバ装置120に係る種々の機能、例えば、後述する
図4及び
図5に示される処理が実現される。なお、制御部301は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部301を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0020】
記憶部302は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部301によって実行されるサーバ装置120に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、又は、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部302は、制御部301によって実行されるサーバ装置120に係る種々のプログラム、変数及び制御部301がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶している。なお、本実施形態では、制御部301が処理を実行する際に用いるデータは記憶部302に記憶されているものとして説明を行うが、サーバ装置120が通信可能な他の装置の記憶部等に記憶されていてもよい。
【0021】
通信部303は、USB、IEEE1394、Thunderbolt、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G/4G/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置120は、通信部303及びネットワーク130を介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
なお、本実施形態では、1つのサーバ装置120の内部に、制御部301と、記憶部302と、を設ける例を説明するが、複数のサーバ装置120の内部に、それぞれ制御部301を設けたり、それぞれ記憶部302を設けたりしてもよい。この場合、複数のサーバ装置120同士は、それぞれの通信部303を介して、それぞれが通信可能に構成される。
【0022】
3.情報処理方法
本節では、前述したサーバ装置120によって実行される情報処理方法について説明する。
【0023】
3.1 情報処理の概要
図4は、実施形態1に係る情報処理の一例を示すアクティビティ図である。
【0024】
[ホスト装置110からのマップの作成要求に基づく処理]
A401において、サーバ装置120の制御部301は、ホスト装置110からのアイテムのマップ作成要求の受信を待機する。制御部301は、アイテムのマップ作成要求を受信したと判定すると、処理A402に進める。
【0025】
A402において、制御部301は、マップの作成にあたって、通信部303及びネットワーク130を介してインターネット上からアイテムの情報を収集し、記憶部302に記憶する。次に、制御部301は、収集した情報からアイテムのマップを作成する。マップの作成の処理ついては、
図5を用いて詳述する。
なお、本実施形態では、制御部301は、ホスト装置110からの要求に基づきマップを作成するものとして説明している。しかし、制御部301は、定期的に(例えば、1時間に1回)、A401及びA402の処理を実行するようにしてもよい。また、本実施形態では、制御部301は、インターネット上から収集した情報からアイテムのマップを作成するものとして説明している。しかし、制御部301は、オフラインで取得した情報を用いてアイテムのマップを作成してもよい。より具体的に説明すると、ホスト装置110の制御部201は、ホスト装置110の入力部204を介して入力されるオフラインで取得した情報を、ホスト装置110の記憶部202に記憶する。ホスト装置110の制御部201は、定期的に、又は入力部204を介して受け取った送信指示に応じて、記憶部202に記憶していたオフラインで取得した情報を、サーバ装置120に送信する。サーバ装置120の制御部301は、受信したオフラインで取得した情報を記憶部302に記憶する。ここで、オフラインで取得した情報には、例えば、街角等でのアンケート結果を集計することにより取得した情報、オンライン上で取得した情報を一旦オフラインに移行させた情報等が含まれる。
【0026】
[クライアント装置100からのマップの操作に基づく処理]
A403において、制御部301は、クライアント装置100からのアイテムのマップ送信要求の受信を待機する。制御部301は、アイテムのマップ送信要求を受信したと判定すると、処理をA404に進める。
【0027】
A404において、制御部301は、A402において作成したアイテムのマップをクライアント装置100に送信する。送信されるマップについては、
図8を用いて詳述する。クライアント装置100は、マップを受信すると、出力部205にマップを表示する。
【0028】
A405において、制御部301は、クライアント装置100からのマップ操作情報の受信を待機する。制御部301は、マップ操作情報を受信したと判定すると、処理をA406に進める。実施形態1において、制御部301は、マップの拡大、マップの縮小、マップの上下左右斜め等への遷移、マップ中のアイテムの選択等の操作に応じたマップ操作情報を受信する。
【0029】
A406において、制御部301は、受信したマップ操作情報に応じて、アイテムのマップの表示態様を変更する。マップの拡大又は縮小による表示方法については、
図6及び
図7を用いて詳述する。
【0030】
A407において、制御部301は、表示態様が変更されたアイテムのマップをクライアント装置100に送信する。なお、制御部301は、A406からA407までの処理を、複数回に分割して実行してもよい。これにより、処理を高速化することができる。拡大後のマップについては、
図9を用いて詳述する。
【0031】
A408において、制御部301は、A405で受信したマップ操作情報が、アイテムの情報の選択かどうかを判定する。制御部301は、A405で受信したマップ操作情報が、アイテムの情報の選択であると判定した場合、処理をA409に進める。制御部301は、A405で受信したマップ操作情報が、アイテムの情報の選択でないと判定した場合、処理をA405に戻す。
【0032】
A409において、制御部301は、A402において収集した情報から、選択されたアイテムの内容、特徴、レビュー等の情報、選択されたアイテムに関連するアイテムの情報等を表示するようにアイテムのマップの表示態様を変更する。ここで、選択されたアイテムの内容には、アイテムの画像、動画、商品説明等が含まれ、選択されたアイテムの特徴には、アイテムの特徴に関する文章、画像、動画等が含まれ、選択されたアイテムのレビューには、レビューの点数、文章、画像、動画等が含まれる。アイテムの選択後のマップについては、
図10を用いて詳述する。
【0033】
A410において、制御部301は、最新のアイテムのマップをクライアント装置100に送信する。
【0034】
3.2 情報処理の詳細
続いて、前述した情報処理の詳細を説明する。
【0035】
[マップの作成]
図5は、実施形態1に係るマップの作成の処理の流れを示す図である。
まず、実施形態1に係るマップの作成の処理は、サーバ装置120の制御部301が、ホスト装置110からアイテムのマップの作成の指示を受け付けることにより開始される。
【0036】
S501において、制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介して、インターネット上からアイテムに関する情報を取得し、この情報にアイテムIDを付して、記憶部302に記憶する。実施形態1において、インターネット上のコスメの口コミ等のレビューに関する情報をスクレイピングにより取得する。本実施形態ではアイテムの一例として商品を例に説明を行う。より具体的に説明すると、商品のうち、ファンデーション、口紅、香水等のコスメを例に説明を行う。なお、これらは商品の一例であり、他の例としては、ケーキ、シュークリーム等のスイーツ等であってもよい。また、アイテムは商品に限らず、脱毛サロン、旅行等のサービスであってもよい。
【0037】
S502において、制御部301は、取得した情報を解析してアイテムのテキスト情報を取得する。実施形態1において、制御部301は、解析によりファンデーションのテキスト情報を取得する。
【0038】
S503において、制御部301は、取得したテキスト情報を解析する。より具体的には、制御部301は、テキスト情報を正規化することで整理をし、ノイズを除去した上で、テキスト情報を文字列に分割する。
【0039】
S504において、制御部301は、解析したテキスト情報を学習モデルに取り込むことで、高次元のベクトルを抽出する。
【0040】
S505において、制御部301は、抽出した高次元のベクトルから高次元のアイテムのベクトルを取得する。高次元のアイテムのベクトルの取得方法の一例として、制御部301は、抽出することによって得られた複数の高次元のベクトルの平均を取ることで1つの高次元のアイテムのベクトルを取得する。次に、制御部301は、高次元のアイテムのベクトルからアイテム同士の類似度を算出する。つまり、制御部301は、アイテムのレビューを取得し、取得したレビューに基づきアイテムの類似度を求める。言い換えると、実施形態1において、アイテムの類似度は、アイテムのレビューに基づき求められる。また、他の態様として、アイテムの類似度は、アイテムの特徴又はアイテムの内容に基づき求められてもよい。
【0041】
S506において、制御部301は、高次元のアイテムのベクトルを低次元に圧縮する。このとき、制御部301は、高次元のアイテムのベクトルから求められた類似度から、低次元に圧縮された類似度を得ることができる。また、制御部301は、各アイテムのアイテムIDと、アイテムの情報と、を紐付けする。具体的には、制御部301は、アイテムIDをキーとして、記憶部302からアイテムの価格、アイテムの名称、アイテムの分析の結果等のアイテム情報を抽出し、紐付けを行い最新情報として、記憶部302に記憶する(データ結合処理)。制御部301は、通信部303を介してクライアント装置100からのアクセスを受け付けた場合、記憶部302内の最新情報をクライアント装置100に送信する。さらに、制御部301は、圧縮されたベクトルからカテゴリのアイテムの重心を計算し、マップ上のカテゴリのアイテムの重心に後述するカテゴリの情報830、840を表示する。
【0042】
S507において、制御部301は、圧縮されたアイテムのベクトル、アイテムIDから紐付けされたアイテムの情報、カテゴリの重心位置等を基に、アイテムの情報として、アイテムを示すオブジェクトをマップ上に表示する。このとき、制御部301は、低次元に圧縮されたアイテムの類似度に基づき類似するアイテム同士が近傍に表示されるようアイテムの情報をマップ上に表示する。すなわち、類似アイテムの情報を表示する際に用いられるアイテムの類似度はアイテムのレビューをベクトル化した高次元のベクトルに基づき求められる類似度であり、マップ上に表示する際に用いられるアイテムの類似度は、アイテムのレビューをベクトル化した高次元のベクトルを次元圧縮することによって得られる類似度である。これにより、関連するアイテム同士がより近くに表示されるようになるので、より利用しやすい態様でマップ上に情報を表示することができる。
【0043】
[表示方法]
以下、
図6及び
図7を用いてアイテムの情報の表示方法を説明する。
以下で説明するアイテムの情報の表示方法は、表示方法の一例であり、この実施態様に縛られるものではない。具体的には、表示方法は、アイテムの情報同士のスペースを考慮して配置されるものであればよい。
【0044】
図6は、実施形態1に係るマップ上におけるアイテムの画像の表示方法を説明する図である。
マップ600上には、第1のアイテムの画像601と、第2のアイテムの画像611と、が含まれる。また、長さaは、第1のアイテムの画像601の横方向の中心から右端までの長さであり、変動値である。長さbは、第2のアイテムの画像611の横方向の中心から左端までの長さであり、変動値である。長さcは、第1のアイテムの画像601の横方向の中心から第2のアイテムの画像611の横方向の中心までの長さであり、変動値である。ここで、長さa、長さb及び長さcは、マップ600の拡大に応じて徐々に長くなり、マップ600の縮小に応じて徐々に短くなる。このとき、長さa及び長さbは、長さcと比べて小さく変動する。もし、長さcの値が長さaと長さbの和よりも短い場合、第1のアイテムの画像601及び第2のアイテムの画像611が表示される場所に、ドットのみがそれぞれ表示される。一方で、もし、長さcの値が長さaと長さbの和よりも長くなった場合、ドットから第1のアイテムの画像601及び第2のアイテムの画像611に変更してそれぞれ表示される。このとき、同時に複数のアイテムの画像がドットから変更される必要はなく、長さの条件を満たしたアイテムの画像から順次表示されていけばよい。例えば、第1のアイテムの画像601が第3のアイテムの画像との関係で長さの和の条件を満たさない場合、第1のアイテムの画像601はドットのまま表示されず、条件によって第2のアイテムの画像611は表示される。なお、長さaは、アイテムの画像を基に定義されているが、アイテムの画像の他に、アイテムの名称、アイテムのレビューの点数、アイテムに関する文章、アイテムを示すオブジェクト等の情報の横方向の中心から右端までの長さと定義してもよい。長さbの定義についても同様である。また、長さa、長さb及び長さcについて、横の長さの関係についてのみ述べたが、縦の長さの関係であってもよいし、斜めの長さの関係であってもよい。さらに、長さa及び長さbは、固定値であってもよい。
【0045】
つまり、サーバ装置120の制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100から、マップ600のズーム操作を受け付けると、アイテムの情報の表示態様を変更する。具体的には、制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100から、マップ600のズーム操作を受け付けると、ズーム操作に基づいて、ドットから第1のアイテムの画像601に変更することでアイテムの情報の表示態様を変更する。より具体的には、制御部301は、クライアント装置100からのズーム操作に基づいて、マップ600上において第1のアイテムの画像601を表示するスペースがあるか否かを判定し、第1のアイテムの画像601を表示するスペースがあると判定した場合、ドットからアイテムの画像601に変更することでアイテムの情報の表示態様を変更する。言い換えると、制御部301は、アイテム同士の距離に基づいて、アイテムの情報の表示態様を変更する。その後、制御部301は、最新のマップ600を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。ここで、ズーム操作には、ズームイン、ズームアウト等の縮尺比を変更する操作が含まれる。なお、ドットは、オブジェクトの一例であり、ドットの他に、オブジェクトは、三角形、四角型、五角形、六角形、米印、星型等の図形であってもよい。これにより、アイテム同士の距離に応じて適切にアイテムの画像が表示されるようになるので、より利用しやすい態様でマップ上にアイテムの画像を表示することができる。
【0046】
図7は、実施形態1に係るマップ上におけるアイテムの名称の表示方法を説明する図である。
マップ700上には、第1のアイテムの画像701と、第1のアイテムの名称702と、第2のアイテムの画像711と、が含まれる。また、長さdは、第1のアイテムの画像701の横方向の中心から第1のアイテムの名称702の右端までの長さであり、変動値である。長さeは、第2のアイテムの画像711の横方向の中心から左端までの長さであり、変動値である。長さfは、第1のアイテムの画像701の横方向の中心から第2のアイテムの画像711の横方向の中心までの長さであり、変動値である。ここで、長さd、長さe及び長さfは、マップ700の拡大に応じて徐々に長くなり、マップ700の縮小に応じて徐々に短くなる。このとき、長さd及び長さeは、長さfと比べて小さく変動する。もし、長さfの値が長さdと長さeの和よりも大きくなった場合、第1のアイテムの名称702は、表示される。なお、長さdは、アイテムの画像及びアイテムの名称を基に定義されているが、アイテムの画像及びアイテムの名称の他に、アイテムのレビューの点数、アイテムに関する文章、アイテムを示すオブジェクト等の情報を組み合わせて任意の情報の中心から任意の情報の右端までの長さと定義してもよい。また、長さd、長さe及び長さfについて、横の長さの関係についてのみ述べたが、縦の長さの関係であってもよいし、斜めの長さの関係であってもよい。さらに、長さd及び長さeは、固定値であってもよい。
【0047】
つまり、サーバ装置120の制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100から、マップ700のズーム操作を受け付けると、ズーム操作に基づいて、ドットに関連付けてアイテムの名称を表示することでアイテムの情報の表示態様を変更する。具体的には、制御部301は、クライアント装置100からのズーム操作に基づいて、マップ上において第1のアイテムの名称702を表示するスペースがあるか否かを判定し、第1のアイテムの名称702を表示するスペースがあると判定した場合、ドットに関連付けてアイテムの名称を表示することでアイテムの情報の表示態様を変更する。このとき、ドットから第1のアイテムの画像701に表示態様が変更されていた場合は、第1のアイテムの画像701に関連付けて第1のアイテムの名称702が表示されることになる。その後、制御部301は、最新のマップ700を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。これにより、アイテム同士の距離に応じて適切にアイテムの名称が表示されるようになるので、より利用しやすい態様でマップ上にアイテムの名称を表示することができる。
また、別の態様として、ドットの周辺にアイテムの名称702を表示してもよい。具体的には、制御部301は、クライアント装置100から、マップ700のズーム操作を受け付けると、ドットの右側に第1のアイテムの名称702を表示するスペースがあるか否かを判定する。ドットの右側にスペースがないと判断した場合、制御部301は、左側、上側、下側又は斜めにスペースがあるか否かを判定し、ドットの左側、上側、下側又は斜めに第1のアイテムの名称702を表示するスペースがあると判定した場合、そのスペースにアイテムの名称702を表示することでアイテムの情報の表示態様を変更する。その後、制御部301は、最新のマップ700を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。これにより、スペースに応じて適切にアイテムの名称が表示されるようになるので、より利用しやすい態様でマップ上にアイテムの名称を表示することができる。
【0048】
さらに、表示されるアイテムの名称702は、アイテムの名称702の一部が省略又は折返しがされたものであってもよい。まず、制御部301は、アイテムの名称702の文字数を取得する。アイテムの名称702が所定の文字数よりも大きい場合、制御部301は、アイテムの名称702の一部を所定の文字数まで省略又は所定の文字数の部分で折返しをし、記憶部302に記憶する。次に、制御部301は、クライアント装置100から、マップ700のズーム操作を受け付けると、マップ700に省略又は折返しがされたアイテムの名称を表示するスペースがあるか否かを判定する。制御部301は、マップ700に省略又は折返しがされたアイテムの名称を表示するスペースがあると判定した場合は、そのスペースに記憶部302に記憶されている省略又は折返しがされたアイテムの名称を表示する。その後、制御部301は、最新のマップ700を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。なお、アイテムの名称702について、所定の文字数よりも大きい場合に省略又は折返しする例について上述したが、他の態様として、マップ700にアイテムの名称702を表示するスペースがない場合に省略又は折返しするようにしてもよい。具体的には、制御部301は、クライアント装置100から、マップ700のズーム操作を受け付けると、マップ700にアイテムの名称702を表示するスペースがあるか否かを判定する。制御部301は、マップ700にアイテムの名称702を表示するスペースがないと判定した場合は、そのスペース内に収まるようにアイテムの名称702の一部を省略又は折返しをし、マップ700に表示する。その後、制御部301は、最新のマップ700を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。これにより、アイテムの名称の長さに応じて適切にアイテムの名称が表示されるようになるので、より利用しやすい態様でマップに情報を表示することができる。
ここで、表示されるアイテムの情報は、画像及び名称の他に、レビューの点数、レビューの文章、アイテムの説明文、アイテムの特徴に関する文章、アイテムに関する画像又は動画等であってもよい。アイテムのレビューの点数を表示する場合の一例として、まず、制御部301は、マップ700にアイテムを示すドットを表示し、クライアント装置100から、マップ700のズーム操作を受け付ける。制御部301は、マップ700のズーム操作を受け付けると、ドットの右隣に、アイテムのレビューの点数を表示するスペースがあるか否かを判断する。制御部301は、アイテムのレビューの点数を表示するスペースがあると判断した場合、そのスペースにアイテムのレビューの点数を表示する。また、制御部301は、さらにクライアント装置100からマップ700のズーム操作を受け付け、アイテムのレビューの点数の右隣に、アイテムの名称を表示するスペースがあるか否かを判断する。制御部301は、アイテムの名称702を表示するスペースがあると判断した場合、そのスペースにアイテムの名称702を表示する。また、このとき、制御部301は、アイテムのレビューの点数が所定の値に満たない場合、そのアイテムのレビューの点数を表示しないようしてもよい。その後、制御部301は、最新のマップ700を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信するようにしてもよい。これにより、スペースに応じて適切にアイテムのレビューの点数とアイテムの名称が連続的に表示されるようになるので、より利用しやすい態様でマップに情報を表示することができる。
【0049】
さらに、ここで、アイテムの画像、名称、レビューの点数等が表示されているマップを縮小する場合について述べる。まず、制御部301は、拡大されたマップ700にアイテムの画像、名称、レビューの点数等の情報を表示し、クライアント装置100から、マップ700の縮小の操作を受け付ける。制御部301は、マップ700の縮小の操作を受け付けると、引き続き、アイテムの情報を表示するスペースがあるか否かを判断する。制御部301は、アイテムの情報を表示するスペースが無いと判断した場合、アイテムの情報をドットに変更して、又はアイテムの情報を消滅して表示する。その後、制御部301は、最新のマップ700を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。これにより、スペースに応じて適切にアイテムのレビューの情報を表示できるようになるので、より利用しやすい態様でマップに情報を表示することができる。
なお、上述したアイテムの画像、アイテムの名称、アイテムのレビューの点数、レビューの文章、アイテムの説明文、アイテムの特徴に関する文章、アイテムに関する画像及び動画等は、それぞれ適宜組み合わせてマップ700に表示することができる。
【0050】
[表示画面]
図8は、実施形態1に係るマップの一例を示す図である。
ウインドウ800は、ホームボタン801と、履歴表示ボタン802と、お気に入りボタン803と、プルダウンメニュー804と、検索エンジン805と、画面拡大ボタン806と、MAP共有ボタン807と、ズーム倍率変更ボタン808と、リストボタン809と、絞込領域810と、マップ領域820と、を含む。
サーバ装置120の制御部301は、ウインドウ800中のオブジェクトの操作、選択又は入力の結果を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100から取得する。制御部301は、取得した結果に応じてウインドウ800の表示態様を変更する。制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に最新のウインドウ800を送信する。その後、制御部201は、出力部205により、最新のウインドウ800を表示する。以降の段落において、ウインドウ800中におけるオブジェクトの操作、選択又は入力に基づく情報処理は、簡略化して記載する。
【0051】
サーバ装置120の制御部301は、ホームボタン801が選択されることにより、ウインドウ800上のページをホームページに遷移させる。制御部301は、履歴表示ボタン802が選択されることにより、クリックして閲覧したアイテムの履歴を表示する。制御部301は、お気に入りボタン803が選択されることにより、ウインドウ800上のページを保存する。制御部301は、プルダウンメニュー804が操作されることにより、ウインドウ800上のカテゴリの情報を変更して表示する。制御部301は、検索エンジン805が操作されることにより、ページ内から情報を検索する。制御部301は、画面拡大ボタン806が選択されることにより、別のウインドウでマップ領域820を拡大して表示する。制御部301は、MAP共有ボタン807が選択されることにより、現在表示されているマップ領域820の画像のソース情報を表示する。制御部301は、ズーム倍率変更ボタン808が選択されることにより、現在のウインドウのマップ領域820を拡大又は縮小して表示する。制御部301は、リストボタン809が選択されることにより、マップ領域820の情報をリスト形式で表示する。
【0052】
絞込領域810は、数値絞込部811と、キーワード検索部812と、カテゴリ絞込部813と、を含む。制御部301は、数値絞込部811の数値が操作されることにより、条件に合致する点数のアイテムのみをマップ領域820に表示する。制御部301は、キーワード検索部812にキーワードが入力されることにより、キーワードに該当するアイテムをプルダウン形式で表示する。キーワード検索部812にプルダウン形式で表示されたアイテムの何れかが選択されると、制御部301は、選択されたアイテムがマップ領域820の中央に表示されるようマップ領域820の表示を変更する。このとき、制御部301は、マップ領域820の選択されたアイテムについて、オブジェクトの変更、アイテムのハイライト、アイテムの名称の表示、アイテムの画像の表示等により強調して表示してもよいし、マップ領域820のズーム倍率を等倍よりも大きい値に変更して表示してもよい。制御部301は、カテゴリ絞込部813のチェックボックスが選択されることにより、条件に合致するカテゴリのアイテムのみをマップ領域820に表示する。
なお、キーワード検索部812には、音声認識により取得した文字が入力されてもよい。具体的には、クライアント装置100の制御部201は、入力部204に入力された音声情報を、記憶部202に記憶されている所定のアルゴリズムを用いて文字情報に変換する。制御部201は、通信部203及びネットワーク130を介して、この文字情報をサーバ装置120に送信する。サーバ装置120の制御部301は、この文字情報をキーワード検索部812に入力する。
【0053】
マップ領域820には、複数のカテゴリの情報830、840と複数のアイテム831、841と、高評価アイテム表示領域850と、が含まれる。複数のカテゴリの情報830、840は、それぞれアイテムのカテゴリを示すイメージであり、それぞれマップ作成時に算出されたカテゴリの重心となる位置等に配置される。複数のアイテム831、841は、それぞれカテゴリが異なるアイテムであり、それぞれカラーが異なるように表示されており、それぞれ対応するカテゴリの情報830、840の周辺に配置される。高評価アイテム表示領域850は、現在のマップ領域820内のアイテムを評価順に表示されている。
サーバ装置120の制御部301は、クライアント装置100からアイテムのマップの作成の指示を受け付ける。制御部301は、情報の類似度に基づき類似する情報同士が近傍に表示されるよう情報をマップ上に表示する。制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100にマップ領域820を含むウインドウ800の情報を送信する。これにより、類似する情報が近くに配置されるので、より利用しやすい態様でマップ上に情報を表示することができる。
【0054】
また、マップ領域820において、レビューの点数が低いアイテムのオブジェクトを間引いて表示させてもよい。具体的には、制御部301は、ズーム倍率ごとに、レビューの点数の閾値を設定し、レビューの点数が閾値を上回るアイテムのみを表示する。より具体的には、制御部301は、ズーム倍率の増加(例えば、倍率が10上がればレビューの点数を0.1下げる等。)に応じて、この閾値を小さくし、レビューの点数が閾値を上回るアイテムのみを表示する。これにより、マップの倍率に応じてアイテムのオブジェクトの表示が調整されるので、視認性が向上する。
さらに、マップ領域820において、所定の数になるようにアイテムのオブジェクトを制限して表示させてもよい。具体的には、制御部301は、所定の数以上のアイテムの情報を表示するスペースがマップ領域820にあると判定した場合、アイテムの情報の数が、所定の数になるように制限する。このとき、制限されるアイテムの情報はランダムで決定されてもよい。これにより、マップの倍率に応じてアイテムのオブジェクトの表示が調整されるので、視認性が向上する。
【0055】
図9は、実施形態1に係るズーム後のマップの一例を示す図である。
ウインドウ900には、ズーム後のマップ領域920が含まれる。サーバ装置120の制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100から、マップ領域920のズーム操作を受け付けると、情報の表示態様を変更する。具体的には、制御部301は、ズーム後のマップ領域920上の各アイテム同士の距離に応じて、ドットからアイテムの画像931に表示態様を変更し、ドットに関連付けてアイテムの名称932と、アイテムのレビューの得点933を表示するように表示態様を変更する。さらに、制御部301は、ズーム後のマップ領域920上の高評価アイテム表示領域950について、現在のマップ領域920内のアイテムについて表示されるように変更する。次に、制御部301は、最新のマップ領域920を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。その後、制御部201は、出力部205により、最新のマップ領域920を表示する。これにより、アイテム同士の距離に応じて適切にアイテムの画像、名称及び得点等が表示されるようになるので、より利用しやすい態様でマップ上にアイテムの情報を表示することができる。
【0056】
図10は、実施形態1に係るアイテムの選択後のマップの一例を示す図である。
ウインドウ1000のマップ領域1020には、選択されたアイテム1031と、アイテム詳細領域1060と、が含まれる。アイテム詳細領域1060には、選択アイテム領域1061と、関連アイテム領域1062と、が含まれる。選択アイテム領域1061には、マップ領域1020上で選択されたアイテムの詳細が表示されている。関連アイテム領域1062には、マップ領域1020上で選択されたアイテムに関連するアイテムが表示されている。
【0057】
サーバ装置120の制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100からアイテムの情報の選択を受け付ける。制御部301は、アイテムの情報が選択された場合、マップ上に選択アイテム領域1061と選択されたアイテムに類似する関連アイテム領域1062を表示するよう制御する。ここで、類似アイテムの情報を表示する際に用いられるアイテムの類似度と、マップ上に表示する際に用いられるアイテムの類似度とは、異なる。また、制御部301は、アイテムの情報が選択された場合、選択されたアイテム1031の表示態様を変更する。本実施形態では、選択されたアイテム1031は、ドットから星型に変更されている。このとき、選択されたアイテム1031は、選択されたことが視覚的にわかるように変更されればよい、具体的には、選択されたアイテム1031は、三角形、四角型、五角形、六角形、米印、星型等の図形、アイコン、イラスト、写真等の画像、動画又は文字等に変更されてもよい。後に、制御部301は、最新のマップ領域1020を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。その後、制御部201は、出力部205により、最新のマップ領域1020を表示する。これにより、異なる方法により得られた類似度を用いて関連するアイテムをそれぞれ表示できるので、より関連するアイテムを参照しやすくなる。以上、本発明の一つによれば、より利用しやすい態様でマップ上に情報を表示することができる。
【0058】
(変形例1)
実施形態1の変形例1を説明する。変形例1の情報処理システムの構成は、
図1に示した情報処理システムと同じであり、クライアント装置100の代わりに後述する立体投影装置1110が含まれる。ここで、3次元マップ領域1120及びアイテム詳細領域1130は、入力部204又は出力部205としての機能を有する。
図11は、変形例1に係るマップの一例を示す図である。変形例1に係るマップは、3次元で表示される。立体投影装置1110は、3次元マップ領域1120と、アイテム詳細領域1130と、を空間に表示する。立体投影装置1110の制御部は、空間にイメージを表示する。具体的には、立体投影装置1110の制御部は、AR(Augmented Reality)、VR(Virtual Reality)、SR(Mixed Reality)、MR(Substitutional Reality)、3DCG(Three-Dimensional Computer Graphics)、プロジェクションマッピング、ホログラム等の技術を用いた立体映像を3次元マップ領域1120及びアイテム詳細領域1130に表示することができる。ここで、立体投影装置1110の制御部は、3次元マップ領域1120内のアイテム1121の手、道具等によるタッチを検知する。次に、立体投影装置1110の制御部は、アイテム1121とアイテム詳細領域1130の表示態様を変更する。このとき、アイテム詳細領域1130には、選択されたアイテムの情報1131と、選択されたアイテムの購入ボタン1132と、選択されたアイテムの分析結果1133と、選択されたアイテムの関連アイテム1134と、が含まれるように表示される。ここで、立体投影装置1110の制御部は、選択されたアイテムの内容、特徴、レビュー等の情報、選択されたアイテムに関連するアイテムの情報等をアイテム詳細領域1130に表示すればよい。ここで、選択されたアイテムの内容には、アイテムの画像、動画、商品説明、立体映像等が含まれ、選択されたアイテムの特徴には、アイテムの特徴に関する文章、画像、動画等が含まれ、選択されたアイテムのレビューには、レビューの点数、文章、画像、動画等が含まれる。また、
図11には図示されていないが、3次元マップ領域1120は、
図8に記載の実施形態1に係るマップと同等の機能を有するホームボタンと、履歴表示ボタンと、お気に入りボタンと、プルダウンメニューと、検索エンジンと、画面拡大ボタンと、MAP共有ボタンと、ズーム倍率変更ボタンと、リストボタンと、数値絞込部と、キーワード検索部と、カテゴリ絞込部等の機能部をさらに設けていてもよい。各機能部が操作された場合、立体投影装置1110の制御部は、
図8に記載の実施形態1に係るマップと同等の処理を行う。これにより、3次元でマップが参照できるので、より利用しやすい態様でマップ上に情報を表示することができる。
【0059】
(その他の変形例)
実施形態1及び変形例1では、コスメのレビューの類似度に基づくマップについて述べたが、他のマップでもよく、例えば、商品又はサービスの特徴又は内容に基づくマップ、山又は川の特徴又はレビューの類似度に基づくマップ、レシピの内容の類似度に基づくマップ、選挙の立候補者の公約の類似度に基づく立候補者マップ、生き物の特徴の類似度に基づく生き物マップ、スポーツ競技の特徴の類似度に基づく競技マップ、書評や本の内容の類似度に基づくマップ、人物のストーリーの類似度に基づく人物マップ、洋服の色や形の類似度に基づく洋服マップ、映像の類似度に基づくマップ、音の類似度に基づく音楽マップ、味の類似度に基づく料理マップ、香水の匂いの類似度に基づく香水マップ、寝具の定量化した触感の類似度に基づく寝具マップ、シーツの定量化した触感の類似度に基づくシーツマップ、求人の内容、求人の職種又は求人の業種等の類似度に基づく求人マップ、依頼したい側の仕事内容、依頼される側のスキル又は依頼される側の過去実績等の類似度に基づく仕事マップ等でもよい。
【0060】
また、その他の変形例として、実施形態1又は変形例1のアイテムのマップにおいて、閲覧した商品の位置から、ユーザが興味のある可能性が所定の値より高いマップ上のエリアを算出し、そのエリアをレコメンドするように構成されてもよい。
このとき、サーバ装置120の制御部301は、通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100からアイテムの情報の選択を受け付ける。アイテムの情報が選択された場合、制御部301は、アイテムの選択結果に基づいて、ユーザが興味のある可能性が所定の値より高いエリアを取得し、このエリアを表示するよう制御する。より具体的には、例えば、制御部301は、ユーザが閲覧した1以上のアイテムのベクトルから重心を求める。その重心をユーザが興味のある可能性が高いエリアとしてレコメンドする。制御部301は、その重心がマップ領域の中央に表示されるようマップ領域の表示を変更する。その後、制御部301は、最新のマップ領域を通信部303及びネットワーク130を介してクライアント装置100に送信する。この処理は、ユーザによってアイテムの情報が選択された場合、選択の結果に基づいて、ユーザが興味のある可能性があるエリアを表示するよう制御する処理の一例である。これにより、ユーザの興味に応じてマップの表示態様が変化するので、より利用しやすい態様でマップに情報を表示することができる。
【0061】
また、実施形態1では、類似度は、文章から算出されていたが、他の情報から算出されてもよく、例えば、画像、映像、音、味、匂い、触り心地、色(RGB等)、化合物(有機化合物、無機化合物、有機・無機複合化合物等)、元素(希ガス、ハロゲン、金属等)、法則(物理方程式、経済法則等)、回路記号、地図記号、信号形(正弦波、矩形波等)、時間等から算出されてもよい。
【0062】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
前記情報処理装置において、前記アイテムの類似度は、前記アイテムのレビューに基づき求められる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記アイテムの類似度は、前記アイテムの特徴又は前記アイテムの内容に基づき求められる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記アイテムの情報として、前記アイテムを示すオブジェクトをマップ上に表示し、前記マップのズーム操作を受け付けると、前記ズーム操作に基づいて、前記オブジェクトから前記アイテムの画像に変更することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記オブジェクトは、図形である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記ズーム操作に基づいて、マップ上において前記アイテムの画像を表示するスペースがあるか否かを判定し、前記アイテムの画像を表示するスペースがあると判定した場合、前記オブジェクトから前記アイテムの画像に変更することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記アイテムの情報として、前記アイテムを示すオブジェクトをマップ上に表示し、前記マップのズーム操作を受け付けると、前記ズーム操作に基づいて、前記オブジェクトに関連付けて前記アイテムの名称を表示することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記ズーム操作に基づいて、マップ上において前記アイテムの名称を表示するスペースがあるか否かを判定し、前記アイテムの名称を表示するスペースがあると判定した場合、前記オブジェクトに関連付けて前記アイテムの名称を表示することで前記アイテムの情報の表示態様を変更する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記アイテム同士の距離に基づいて、前記アイテムの情報の表示態様を変更する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記アイテムのレビューを取得し、取得したレビューに基づきアイテムの類似度を求める、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、前記アイテムの情報が選択された場合、前記アイテムの詳細情報と前記アイテムに類似する類似アイテムの情報を表示するよう制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、類似アイテムの情報を表示する際に用いられるアイテムの類似度と、マップ上に表示する際に用いられるアイテムの類似度とは、異なる、情報処理装置。
前記情報処理装置において、類似アイテムの情報を表示する際に用いられるアイテムの類似度はアイテムのレビューをベクトル化した高次元のベクトルに基づき求められる類似度であり、マップ上に表示する際に用いられるアイテムの類似度はアイテムのレビューをベクトル化した高次元のベクトルを次元圧縮することによって得られる類似度である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記制御部は、ユーザによって前記アイテムの情報が選択された場合、選択の結果に基づいて、前記ユーザが興味のある可能性があるエリアを表示するよう制御する、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記アイテムは、商品である、情報処理装置。
前記情報処理装置において、前記アイテムは、サービスである、情報処理装置。
情報処理装置であって、制御部を有し、前記制御部は、情報の類似度に基づき類似する情報同士が近傍に表示されるよう情報をマップ上に表示し、前記マップのズーム操作を受け付けると、前記情報の表示態様を変更する、情報処理装置。
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、アイテムの類似度に基づき類似するアイテム同士が近傍に表示されるようアイテムの情報をマップ上に表示し、前記マップのズーム操作を受け付けると、前記アイテムの情報の表示態様を変更する、情報処理方法。
プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理装置の制御部として機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0063】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0064】
100 :クライアント装置
110 :ホスト装置
120 :サーバ装置
130 :ネットワーク
201 :制御部
202 :記憶部
203 :通信部
204 :入力部
205 :出力部
301 :制御部
302 :記憶部
303 :通信部
600 :マップ
601 :第1のアイテムの画像
611 :第2のアイテムの画像
700 :マップ
701 :第1のアイテムの画像
702 :第1のアイテムの名称
711 :第2のアイテムの画像
800 :ウインドウ
801 :ホームボタン
802 :履歴表示ボタン
803 :お気に入りボタン
804 :プルダウンメニュー
805 :検索エンジン
806 :画面拡大ボタン
807 :MAP共有ボタン
808 :ズーム倍率変更ボタン
809 :リストボタン
810 :絞込領域
811 :数値絞込部
812 :キーワード検索部
813 :カテゴリ絞込部
820 :マップ領域
830 :カテゴリの情報
831 :アイテムの情報
840 :カテゴリの情報
841 :アイテムの情報
850 :高評価アイテム表示領域
900 :ウインドウ
920 :マップ領域
931 :アイテムの画像
932 :アイテムの名称
933 :アイテムのレビューの得点
950 :高評価アイテム表示領域
1000:ウインドウ
1020:マップ領域
1031:アイテムの情報
1060:アイテム詳細領域
1061:選択アイテム領域
1062:関連アイテム領域
1110:立体投影装置
1120:3次元マップ領域
1130:アイテム詳細領域
1131:アイテムの情報
1132:アイテムの購入ボタン
1133:アイテムの分析結果
1134:アイテムの関連アイテム