(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020966
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】ゴルフボールの位置把握方法及びゴルフプレイ情報提供システム
(51)【国際特許分類】
A63B 71/06 20060101AFI20230202BHJP
【FI】
A63B71/06 U
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022115753
(22)【出願日】2022-07-20
(31)【優先権主張番号】10-2021-0100463
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0131566
(32)【優先日】2021-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520330571
【氏名又は名称】エスジーエム・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SGM Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100096703
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 俊之
(72)【発明者】
【氏名】イ,ウィボム
(72)【発明者】
【氏名】キム,ガプス
(72)【発明者】
【氏名】クォン,ボクスン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヒョンジン
(72)【発明者】
【氏名】クァク,ジェフン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ゴルフボールの位置把握方法及びゴルフプレイ情報提供システムを提供する。
【解決手段】ゴルフボールの位置把握方法は、ゴルフ場でゴルフボールの近傍に位置するゴルファーが所定の動作をする場合に、前記動作をした動作位置を把握する第1ステップと、前記ゴルフ場に対するゴルフコースデータと前記運動位置を用いてゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握する第2ステップとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ場でゴルフボールの近傍に位置するゴルファーが所定の動作をする場合に、前記動作をした動作位置を把握する第1ステップと
前記ゴルフ場に対するゴルフコースデータと前記運動位置を用いてゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握する第2ステップとを、
含む
ゴルフボールの位置把握方法。
【請求項2】
前記動作はゴルファーがゴルフボールを打撃するスイング動作を含み、
前記スイング動作はゴルファーが着用するウェアラブル機器によって感知される、請求項1に記載のゴルフボールの位置把握方法。
【請求項3】
ゴルファーによって着用された状態で、ゴルフ場のゴルフボールの近傍に位置するゴルファーが所定の動作をするかを感知するウェアラブル機器と、
前記ゴルフ場に対するゴルフコースデータを貯蔵する貯蔵部と、
前記動作をした位置に関する情報と前記貯蔵部に貯蔵されている前記ゴルフコースデータとを用いて前記ゴルフボールの位置を把握し、前記把握されたゴルフボールの位置に基づいてゴルファーにゴルフプレイ情報を提供する情報提供部とを、
含む
ゴルフプレイ情報提供システム。
【請求項4】
前記ウェアラブル機器と通信可能なモバイル機器をさらに含み、
前記ゴルフボールの位置を把握する際に、前記ウェアラブル機器の位置または前記モバイル機器の位置を前記動作をした位置とみなす、請求項3に記載のゴルフプレイ情報提供システム。
【請求項5】
前記モバイル機器と通信上に連結されるサービス装置をさらに含み、
前記情報提供部および前記貯蔵部のうちの少なくともいずれかの一つは、前記モバイル機器または前記サービス装置に具備される、請求項4に記載のゴルフプレイ情報提供システム。
【請求項6】
前記ウェアラブル機器はゴルファーの手首に着用することができるリストバンドを含む、請求項3に記載のゴルフプレイ情報提供システム。
【請求項7】
ゴルフ場でゴルファーがスイング動作をするかをチェックするステップと、
前記スイング動作をした場合、前記スイング動作をした動作位置を把握するステップと、
前記ゴルフ場に対するゴルフコースデータと前記動作位置を用いてゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握するステップとを、
含む
ゴルフボールの位置把握方法。
【請求項8】
前記ゴルファーは複数であり、前記複数のゴルファー各々は自分の位置を把握できるポータブル機器を所持しており、前記スイング動作をするかは前記複数のゴルファー間の位置関係をチェックして把握することができる、請求項7に記載のゴルフボールの位置把握方法。
【請求項9】
前記複数のゴルファーの中に一人のゴルファーが互いに隣接して位置する残りのゴルファーから所定時間離隔して位置する場合、前記離隔しているゴルファーの現在位置をスイング動作をした位置とみなす、請求項8に記載のゴルフボールの位置把握方法。
【請求項10】
前記ゴルフボールの位置を把握するステップは、
ゴルフ場のゴルフコースを複数の領域に区分し、複数のカメラを使用して前記区分された各領域に当該領域をカバーするカメラを配置するステップと、前記複数のカメラ各々が自分がカバーする領域を撮影して撮影イメージを生成するステップと、前記複数のカメラによって撮影された複数の撮影イメージの中にゴルフボールがある撮影イメージを抽出するステップと、前記抽出された撮影イメージを撮影したカメラがカバーする領域に対するゴルフコースデータに前記抽出された撮影イメージを適用して前記ゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握するステップとを含む、請求項7に記載のゴルフボールの位置把握方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールの位置把握方法及びゴルフプレイ情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、各種スポーツの活動人口が増加しつつ、ゴルフも一般人が楽しむ大衆スポーツとしてその底辺が拡大している。ゴルフを楽しむ人口だけ数百万に達するようになり、ゴルフ関連事業も大きく活性化されてゴルフ場とゴルフ練習場の数は増え続けている。国内ゴルフ場は会員制、パブリックを含めて数百カ所が運営中にあり、今後もゴルフ関連事業の展望は肯定的に評価される。
【0003】
ゴルフコースは、ティーグラウンド、フェアウェア、ラフ、グリーン、ホールカップ、ハザード、バンカーなどを有する18ホールで構成され、前記18ホールはパー5ホール(par 5 hole)4個とパー4ホール(par 4 hole)10個とパー3ホール(par 3 hole)4個で構成される。パー3ホールはコース長さ(ティーショット地点からホールカップまでの長さ)が約230メートル以下であり、パー5ホールはコース長さが約430メートル以上である。このようにゴルフはコース長さがかなり長いので、コース攻略を効果的にするためにゴルフボールとホールカップとの間の距離などのようなプレイ情報が非常に重要である。上記ゴルフボールとホールカップとの間の距離を把握するために、測定機器を購入してゴルフ場で使用するゴルファーもある。しかし、測定機器が高価であるため経済的に負担になり、測定機器を使用してもゴルフコース中には距離測定が困難な地点があって上記測定機器を通じて必要情報を得るものには限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記のような事情を勘案して発明されたものであり、ゴルフボールの位置を正確に把握することができるゴルフボールの位置把握方法を提供することをその目的とする。
また、本発明は、ゴルフボールの位置を把握した後にこれに基づいてゴルファーに有用なプレイ情報を提供するゴルフプレイ情報提供システムを提供することをその目的とする。
また、本発明の他の目的は、以下の説明と添付した図面から明確に理解することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するのために、本発明の実施例によるゴルフボールの位置把握方法は、ゴルフ場でゴルフボールの近傍に位置するゴルファーが所定の動作をする場合に、前記動作をした動作位置を把握する第1ステップと、前記ゴルフ場に対するゴルフコースデータと前記運動位置を用いてゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握する第2ステップとを含む。
【0006】
上記ゴルフボールの位置把握方法において、前記動作はゴルファーがゴルフボールを打撃するスイング動作を含み、前記スイング動作はゴルファーが着用するウェアラブル機器によって感知される。
本発明の実施例によるゴルフプレイ情報提供システムは、ゴルファーによって着用された状態で、ゴルフ場のゴルフボールの近傍に位置するゴルファーが所定の動作をするかを感知するウェアラブル機器と、前記ゴルフ場に対するゴルフコースデータを貯蔵する貯蔵部と、前記動作をした位置に関する情報と前記貯蔵部に貯蔵されている前記ゴルフコースデータとを用いて前記ゴルフボールの位置を把握し、前記把握されたゴルフボールの位置に基づいてゴルファーにゴルフプレイ情報を提供する情報提供部とを含む。
【0007】
上記ゴルフプレイ情報提供システムは前記ウェアラブル機器と通信可能なモバイル機器をさらに含み、前記ゴルフボールの位置を把握する際に、前記ウェアラブル機器の位置または前記モバイル機器の位置を前記動作をした位置とみなす。
上記ゴルフプレイ情報提供システムは前記モバイル機器と通信上に連結されるサービス装置をさらに含み、前記情報提供部および前記貯蔵部のうちの少なくともいずれかの一つは、前記モバイル機器または前記サービス装置に具備される。
【0008】
上記ゴルフプレイ情報提供システムにおいて、前記ウェアラブル機器はゴルファーの手首に着用することができるリストバンドを含む。
本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握方法は、ゴルフ場でゴルファーがスイング動作をするかをチェックするステップと、前記スイング動作をした場合、前記スイング動作をした動作位置を把握するステップと、前記ゴルフ場に対するゴルフコースデータと前記動作位置を用いてゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握するステップとを含む。
【0009】
上記ゴルフボールの位置把握方法において、前記ゴルファーは複数であり、前記複数のゴルファー各々は自分の位置を把握できるポータブル機器を所持しており、前記スイング動作をするかは前記複数のゴルファー間の位置関係をチェックして把握することができる。
上記ゴルフボールの位置把握方法において、前記複数のゴルファーの中に一人のゴルファーが互いに隣接して位置する残りのゴルファーから所定時間離隔して位置する場合、前記離隔しているゴルファーの現在位置をスイング動作をした位置とみなす。
【0010】
上記ゴルフボールの位置把握方法において、前記ゴルフボールの位置を把握するステップは、ゴルフ場のゴルフコースを複数の領域に区分し、複数のカメラを使用して前記区分された各領域に当該領域をカバーするカメラを配置するステップと、前記複数のカメラ各々が自分がカバーする領域を撮影して撮影イメージを生成するステップと、前記複数のカメラによって撮影された複数の撮影イメージの中にゴルフボールがある撮影イメージを抽出するステップと、前記抽出された撮影イメージを撮影したカメラがカバーする領域に対するゴルフコースデータに前記抽出された撮影イメージを適用して前記ゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握するステップとを含。
【発明の効果】
【0011】
本発明のゴルフボールの位置把握方法及びゴルフプレイ情報提供システムによれば、ゴルフボールの位置を正確に把握することができ、上記把握されたゴルフボールの位置に基づいてゴルフをプレイしているゴルファーに有用なプレイ情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例によるゴルフプレイ情報提供方法の動作過程を示すフローチャートである。
【
図2】本発明の実施例によるゴルフプレイ情報提供システムの概略的な構造を示す図である。
【
図3】
図2のゴルフプレイ情報提供システムに使用できるモバイル機器の例を示す図である。
【
図4】
図2のゴルフプレイ情報提供システムにおいてゴルフプレイ情報を提供する個別過程を示す図である。
【
図5】
図2のゴルフプレイ情報提供システムにおいてゴルフプレイ情報を提供する個別過程を示す図である。
【
図6】
図2のゴルフプレイ情報提供システムにおいてゴルフプレイ情報を提供する個別過程を示す図である。
【
図7】
図2のゴルフプレイ情報提供システムにおいてゴルフプレイ情報を提供する個別過程を示す図である。
【
図8】本発明の様々な他の実施例によるゴルフプレイ情報提供システムの概略的な構造を示す図である。
【
図9】本発明の様々な他の実施例によるゴルフプレイ情報提供システムの概略的な構造を示す図である。
【
図10】
図8及び
図9のゴルフプレイ情報提供システムが提供するゴルフプレイ情報の例を示す図である。
【
図11】本発明の実施例によるゴルフボールの位置把握方法の動作過程を示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図である。
【
図13】
図12のゴルフボールの位置把握システムに
図11のゴルフボールの位置把握方法を適用する場合の動作原理を説明するための図である。
【
図14】本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握方法の動作過程を示すフローチャートである。
【
図15】本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図である。
【
図16】
図15のゴルフボールの位置把握システムに使用できるモバイル機器の例を示す図である。
【
図17】
図15のゴルフボールの位置把握システムに
図14のゴルフボールの位置把握方法を適用する場合の動作原理を説明するための図である。
【
図18】
図15のゴルフボールの位置把握システムに
図14のゴルフボールの位置把握方法を適用する場合の動作原理を説明するための図である。
【
図19】本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図である。
【
図20】
図19のゴルフボールの位置把握システムにおいてゴルフボールの位置を把握する作動原理を説明するための図である。
【
図21】本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。本発明の目的、特徴、利点は以下の実施例から容易に理解できるであろう。本発明は、ここで説明される実施例に限定されず、他の形態に具体化されることもできる。ここで紹介される実施例は、開示された内容が徹底的で完全なものとなるように、かつ本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるものである。よって、以下の実施例により本発明が限定されてはならない。
【0014】
本明細書において、第1、第2などの用語が様々な要素(elements)を記述するために使用されたが、前記要素がこのような用語によって限定されてはならない。この用語は、単に前記要素を相互に区別するために使用されただけである。また、とある層(膜)が他の層(膜)または基板上にあると言及されている場合に、それは、他の層(膜)または基板上に直接形成されること、またはそれらの間に第3の層(膜)が介在することもできることを意味する。
【0015】
図面において、要素の大きさ、または要素間の相対的な大きさは、本発明に対するさらに明確な理解のために多少誇張して図示できる。また、図示した要素の形状が製造工程上の変異などによって多少変更できるであろう。したがって、本明細書で開示した実施例は、特別な記載がない限り、図示した形状に限定されてはならず、ある程度の変形を含むものと理解されるべきである。
【0016】
図1は本発明の実施例によるゴルフプレイ情報提供方法の動作過程を示すフローチャートであり、
図2は本発明の実施例によるゴルフプレイ情報提供システムの概略的な構造を示す図であり、
図3は
図2のゴルフプレイ情報提供システムに使用できるモバイル機器の例を示す図であり、
図4乃至
図7は
図2のゴルフプレイ情報提供システムにおいてゴルフプレイ情報を提供する個別過程を示す図である。
【0017】
図1を参照すると、本実施例によるゴルフプレイ情報提供方法は、ゴルファーがスイング動作のような所定の動作を行う第1ステップ(S1)と、前記動作が行われた位置を把握する第2ステップ(S2)と、把握された動作位置をゴルフコースのデータに適用する第3ステップ(S3)と、ゴルフボールの位置を把握する第4ステップ(S4)と、ゴルフボールの位置に基づいてゴルフプレイ情報を生成した後にユーザに提供する第5ステップ(S5)とを含む。このようなゴルフプレイ情報提供方法は
図2に図示されたようなゴルフプレイ情報提供システムに用いることができる。
【0018】
図2を参照すると、ゴルフプレイ情報提供システムはウェアラブル機器(1)とモバイル機器(100)とGPS衛星(101)とを含む。ウェアラブル機器(1)はゴルファーの身体に着用されるものである。例えば、ウェアラブル機器(1)としてゴルファーの手首に着用できるリストバンドタイプの機器が使用されることができる。前記リストバンドタイプのウェアラブル機器(1)にはゴルファーのスイング動作を感知することができるセンサが搭載されている。例えば、リストバンドタイプのウェアラブル機器(1)にはジャイロセンサ、加速度センサ、衝撃感知センサなどが搭載されており、ゴルファーがウェアラブル機器(1)を装着した状態でスイング動作を行う場合、前記センサーがゴルファーのスイング可否を感知することができる。ゴルファーのスイング動作は、ゴルフボールを打撃する場合だけでなく、ゴルフボールを打撃せずに練習スイングをする場合にも行われる。衝撃感知センサなどが搭載されている場合、ゴルファーがゴルフボールを打撃したときに発生する衝撃を感知することができるので、単純な練習スイングとゴルファーがゴルフボールを打撃するスイングを区別してゴルフボールを打撃するときのスイング動作のみを感知することができる。ただし、ゴルフボールを打撃するスイングを感知するのはゴルフボールを打撃するスイングが行われたときのゴルフボールが置かれている位置を把握するためであるが、練習スイングはゴルフボールを打撃する前にゴルフボールが置かれている位置の近傍で行われるのが一般的なので、練習スイングが行われる位置と実際のゴルフボールを打撃するスイングが行われる位置との間に大きな差がない場合が多い。このような点を勘案すれば練習スイングと実際のゴルフボールを打撃するスイングとを区別する実益が大きくないので、衝撃感知センサは省略可能な構成である。あるいは、ウェアラブル機器(1)にボタンなどのような別個の入力手段が具備されていてもよい。この場合、ウェアラブル機器(1)を着用しているゴルファーがゴルフボールを打撃する前に前記ボタンなどをタッチすることにより、前記タッチをした位置をスイング動作が行われた位置と見なす手動方式を適用することができる。手動方式を適用すれば、リストバンドがスイング動作を感知することができる感知センサを備えていなくてもよい。
【0019】
モバイル機器(100)としてゴルファー自身のスマートフォンを使用することができる。あるいは、モバイル機器(100)としてゴルファーが用いているゴルフ場などで提供する別のモバイル機器を使用することができ、これはゴルファーがスマートフォンを所持していない場合に特に役立つ。
図3を参照すると、モバイル機器(100)には情報提供部(110)と貯蔵部(120)とが具備されている。情報提供部(110)はゴルフプレイ情報を提供する役割をし、貯蔵部(120)はゴルフプレイ情報提供に必要なデータを貯蔵する。情報提供部(110)と貯蔵部(120)は情報提供の役割をするプログラムと関連データを含むアプリをモバイル機器(100)にインストールすることで具備されることができる。ゴルフプレイ情報はゴルフボールの位置を把握した後に把握したゴルフボールの位置に基づいて生成されることができ、情報提供部(110)はゴルフボールの位置を把握する役割をする位置検出部(111)とゴルフプレイ情報を生成する役割をする情報生成部(112)とを含む。
【0020】
GPS衛星(101)はモバイル機器(100)の位置を把握するためのものであり、モバイル機器(100)がGPS衛星(101)の信号を受信することによりモバイル機器(100)の位置を把握することができる。モバイル機器(100)の位置情報を得るためにGPS衛星(101)からの信号を受信する場合について説明したが、位置情報の取得のために必ずしも衛星信号を利用するべきではなく、他の位置情報の取得方法を適用することもできる。
図2および
図3に図示されているシステムにおいて、
図1に図示されている方法に従ってゴルフプレイ情報を提供する具体的なプロセスは以下の通りである。
【0021】
図4を参照すると、ゴルフ場でウェアラブル機器(1)を装着した状態でゴルファーがゴルフボールを打撃する。上述したように、ウェアラブル機器(1)にはユーザの練習スイング動作またはユーザがゴルフボールを打撃するスイング動作を感知することができるセンサが具備されており、前記スイング動作が感知されるとウェアラブル機器(1)に別途に具備されている通信手段がモバイル機器(100)に信号を送信する。ウェアラブル機器(1)にスイング動作を感知するセンサが具備されていない場合には、ゴルファーがスイング前に別途設けられた入力手段をタッチして現在位置でスイングが行われることを直接入力させることができ、この場合にも前記通信手段はモバイル機器(100)に信号を送信する。モバイル機器(100)は上記信号を受信すると、モバイル機器(100)でGPS衛星(101)(
図2参照)などを用いてゴルフボールの位置を把握する。ここで打撃前にゴルフボールが置かれている位置を「ゴルフボールの位置(P)」とし、ウェアラブル機器(1)の位置を「第1位置(P1)」とし、モバイル機器(100)の位置を「第2位置(P2)」とすれば、本実施例では第1位置(P1)または第2位置(P2)をゴルフボールの位置(P)と仮定する。
【0022】
第1位置(P1)はウェアラブル機器(1)の位置であり、実質的にはこれを着用しているゴルファーの位置とみなすことができる。ゴルファーはゴルフボールに近い状態でゴルフボールを打撃するため、ゴルファーの位置(第1位置(P1))をゴルフボールの位置(P)と仮定しても問題ないといえる。モバイル機器(100)がゴルファーのスマートフォンであり、ゴルファーがゴルフプレイの中に自分のスマートフォンを所持している場合、第2位置(P2)はゴルファーの位置と同一であり、ゴルファーはゴルフボールに近い状態でゴルフボールを打撃するため、第2位置(P2)をゴルフボールの位置(P)と仮定しても問題ないといえる。モバイル機器(100)がウェアラブル機器(1)からある程度離隔している場合、GPS衛星信号を介してモバイル機器(100)の第2位置(P2)をまず把握し、モバイル機器(100)とウェアラブル機器(1)との間の近距離通信などによってモバイル機器(100)でウェアラブル機器(1)の位置を追跡することにより、第2位置(P2)から第1位置(P1)を把握することができ、把握された第1位置(P1)をゴルフボールの位置(P)とみなすことができる。
【0023】
図5を参照すると、貯蔵部(120)には現在プレイしているゴルフコースに関する情報データが貯蔵されており、モバイル機器(100)の位置検出部(111)は貯蔵部(120)に貯蔵されているゴルフコースのデータを抽出してここにゴルファーのスイングが行われる動作位置(第1位置(P1)または第2位置(P2))を適用する。ここで、ゴルフコースデータはゴルファーが現在プレイしているゴルフコースのマップデータを含み、また上記マップには各位置に座標が設定されている。このように座標が設定されているゴルフコースマップに動作位置(第1位置(P1)または第2位置(P2))が結合されると、ゴルフボールの位置(P)を示す座標(X、Y)を把握することができる。
【0024】
上記のように、位置検出部(111)によってゴルフボールの位置(P)が把握されると、把握されたゴルフボールの位置(P)に基づいて情報生成部(112)がゴルフプレイ情報を生成してゴルファーに提供する。ゴルフプレイ情報にはさまざまなものが有り得る。
【0025】
例えば、現在のゴルフボールの位置が座標で把握されると、ゴルフボールとホールカップとの距離と方向を知ることができる。したがって、
図6に図示されたように、ゴルフプレイ情報として現在のゴルフボールの位置、ゴルフボールとホールカップとの距離と方向を提供することができる。また、ユーザがゴルフボールを打撃するたびに各打撃時のゴルフボールの位置が把握されると、現在のゴルフボールの位置に到達するまでどのような打撃過程(各打撃時のゴルフボールの位置)を経たかを知ることができ、これをゴルフプレイ情報としてゴルファーに提供することができる。また、ゴルフコースの各ホールでの打撃過程を追跡して最終スコアを把握することができ、
図7に図示されたように現在プレイしているゴルフコースにおける各ホールでのスコア記録をゴルフプレイ情報としてゴルファーに提供することができる。
【0026】
上記のように、ゴルフボールの位置を把握することで、これに基づいてゴルフボールの現在位置、ゴルフボールからホールカップまでの距離、ゴルフボールからホールカップへの方向、プレイしているゴルフコースにおいて現在までのゴルフボールの打撃経路及びスコア記録などのような様々なプレイ情報を提供することができる。特に、ゴルファーが特定の動作を行った場合に当該動作の位置を追跡してゴルフボールの位置を把握する時に、前記動作を「スイング動作」とし、このスイング動作を感知する機器として「リストバンド」タイプのウェアラブル機器を使用することでかなりの効果を発揮することができる。ゴルフボールの位置追跡を開始する動作として「スイング動作」を選択すると、「スイング動作」はゴルフボールが置かれている地点の近傍で行われるため、スイング動作の位置をゴルフボールの位置とみなしても問題がないという利点がある。また、ゴルフボールの位置追跡を開始するための動作として他の動作を選択する場合には、ゴルファーがゴルフプレイ中にその動作を別に行う必要があるため不便さがあるが、本発明のようにゴルフボールの位置追跡を開始するための動作としてスイング動作を選択する場合には、スイング動作はゴルフプレイ中に無条件に必要な動作であるため、ゴルファーがゴルフボールの位置追跡を開始するために他の別の動作を行う必要がないという利点がある。また「スイング動作」を感知するための感知器として「リストバンド」を使用する場合には、ゴルファーがスイング動作を行うたびに腕が動くようになり、腕の動きが手首に着用されたリストバンドに自然に伝達されることができるので、ゴルファーのスイング動作を正確にキャッチすることができるメリットがある。また手首に着用するものであるため、ゴルファーのゴルフプレイに大きく支障を与えないという利点もある。このように、ゴルフボールの位置追跡を開始する動作として「スイング動作」を選択し、同時に「スイング動作」を感知する機器として「リストバンド」タイプを使用する場合には、スイング動作とリストバンドという2つの構成が結合して顕著な効果を発揮することができる。
【0027】
図8及び
図9は本発明の様々な他の実施例によるゴルフプレイ情報提供システムの概略的な構造を示す図であり、
図10は
図8及び
図9のゴルフプレイ情報提供システムが提供するゴルフプレイ情報の例を示す図である。
【0028】
図8を参照すると、本実施例によるゴルフプレイ情報提供システムは、ウェアラブル機器(1)と、モバイル機器(100)と、GPS衛星(101)と、サービス装置(200)と、端末装置(300)とを含む。ウェアラブル機器(1)としてゴルファーの手首に着用できるリストバンドタイプの機器が使用されることができる。前記リストバンドタイプのウェアラブル機器(1)にはゴルファーのスイング動作を感知することができるセンサが搭載されている。あるいは、ウェアラブル機器(1)にボタンなどのような別個の入力手段が具備されていてもよい。この場合、ウェアラブル機器(1)を着用しているゴルファーがゴルフボールを打撃する前に前記ボタンなどをタッチすることにより、前記タッチをした位置をスイング動作が行われた位置と見なす手動方式を適用することができる。モバイル機器(100)としてゴルファー自身のスマートフォンを使用することができる。GPS衛星(101)はモバイル機器(100)の位置を把握するために使用される。サービス装置(200)はモバイル機器(100)とネットワークで連結されており、また各種端末装置(300)がサービス装置(200)とネットワークで連結されている。端末装置(300)は有無線ネットワークを介してサービス装置(200)に接続することができる機器であり、ウェブブラウザ(WEB BROWER)が搭載されたスマートフォン、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ノートブックなどが端末装置(300)として使用されることができる。
【0029】
サービス装置(200)には情報提供部(210)と貯蔵部(220)とが具備されている。情報提供部(210)はゴルフプレイ情報を提供する役割をし、ゴルフボールの位置を把握する位置検出部(211)とゴルフプレイ情報を生成する情報生成部(212)を含む。本実施例において情報提供部(210)はサービス装置(200)に具備されているが、情報提供部(210)は必ずしもサービス装置(200)に具備される必要はなく、モバイル機器(100)に具備されていることも可能である。あるいは、情報提供部(210)を構成する位置検出部(211)と情報生成部(212)の少なくとも一部のみがモバイル機器(100)に具備されていてもよい。貯蔵部(220)はゴルフプレイ情報提供に必要なデータを貯蔵する。例えば、貯蔵部(220)はゴルフ場のゴルフコースデータを貯蔵する。また
図8に図示されていないが、複数のゴルファーがあれば、サービス装置(200)は複数のゴルファーが有する複数のモバイル機器(100)とネットワークで連結されることができ、貯蔵部(220)には複数のゴルファーに関する情報が各ゴルファーごとに区分されて貯蔵される。貯蔵部(220)の各ゴルファーの貯蔵領域はゴルファーの身元情報とプレイ情報を貯蔵する。前記プレイ情報は当該ゴルファーの過去プレイ記録や過去プレイ記録から抽出できるゴルファーの個人記録(クラブ別平均飛距離、平均打数等)等を含む。
【0030】
本発明の実施例によるゴルフプレイ情報提供システムでは、前述の実施例と同様にゴルファーがスイング動作を行うとウェアラブル機器(1)がスイング動作を感知する。スイング動作が感知されると、モバイル機器(100)はスイング動作が行われた位置(動作位置)を把握してサービス装置(200)に伝達する。サービス装置(200)の情報提供部(210)における位置検出部(211)は上記動作位置をゴルフコースデータに適用してゴルフボールの位置を把握する。サービス装置(200)の情報提供部(210)における情報生成部(212)は把握されたゴルフボールの位置に基づいてゴルフプレイ情報を生成する。生成されたゴルフプレイ情報はサービス装置(200)からモバイル機器(100)に伝達され、モバイル機器(100)は伝達されたゴルフプレイ情報を表示してゴルファーに提供する。ゴルフプレイ情報は、現在プレイしているゴルファーにモバイル機器(100)を介して提供されるだけでなく様々な端末装置(300)にも提供されることができ、ゴルファー自身や他のユーザは端末装置(300)を利用して自分が希望する時期にいつでもゴルフプレイ情報を受けることができる。
【0031】
図8に図示されている実施例において、ウェアラブル機器(1)は必須ではなく省略可能である。例えば、
図9に図示されたように、ウェアラブル機器(1)の代わりにゴルファーは自分の腕にアームバンド(2)を装着しこのアームバンド(2)にモバイル機器(100)を装着させることができる。この場合、モバイル機器(100)としてゴルファー自身のスマートフォンなどを用いることができる。スマートフォンにゴルファーのスイング動作を感知することができるセンサが搭載されている場合、アームバンド(2)に装着されたスマートフォンは
図8に図示されている実施例におけるウェアラブル機器(1)とモバイル機器(100)との役割を同時に行うことができる。すなわち、アームバンド(2)に装着されたスマートフォンを介してゴルファーのスイング動作を感知し、スマートフォンの位置追跡機能を介してスイング動作が行われた位置からゴルフボールの位置を把握することができる。
【0032】
ゴルフボールの位置を把握すると、これに基づいて様々なゴルフプレイ情報を提供することができる。ゴルフプレイ情報としては、ゴルフボールの現在位置、ゴルフボールからホールカップまでの距離、ゴルフボールからホールカップへの方向、プレイしているゴルフコースで現在までのゴルフボールの打撃経路及びスコア記録などが有り得る。また、貯蔵部(220)にゴルファーの過去のプレイ記録や過去のプレイ記録から算出されるゴルファーの個人記録などが貯蔵されているので、上記のプレイ記録を反映してゴルフプレイ情報を提供することができる。例えば、
図10に図示されたように、ゴルファーの平均打数、ドライバー平均飛距離、フェアウェイ安着率、グリーン安着率、サンドセーブ率、平均パッティング数などのような個人記録情報をゴルフプレイ情報として提供することができる。
【0033】
図11は本発明の実施例によるゴルフボールの位置把握方法の動作過程を示すフローチャートであり、
図12は本発明の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図であり、
図13は
図12のゴルフボールの位置把握システムに
図11のゴルフボールの位置把握方法を適用する場合の動作原理を説明するための図である。
【0034】
図11を参照すると、本実施例によるゴルフボールの位置把握方法の動作過程は第1乃至第4ステップ(S11~S14)を含む。第1ステップ(S11)ではゴルフ場のゴルフコースを複数の領域に区分し、複数のカメラを使用して区分された各領域に当該領域をカバーするカメラを配置する。第2ステップ(S12)では複数のカメラそれぞれが自分がカバーする領域を撮影して撮影イメージを生成する。第3ステップ(S13)では複数のカメラによって撮影された複数の撮影イメージの中にゴルフボールがある撮影イメージを抽出する。第4ステップ(S14)では抽出された撮影イメージを撮影したカメラがカバーする領域に対するゴルフコースデータに抽出された撮影イメージを適用してゴルフボールの位置を把握する。このようなゴルフボールの位置把握方法は
図12に図示されたようなゴルフボールの位置把握システムに用いることができる。
【0035】
図12を参照すると、ゴルフボールの位置把握システムは複数のカメラ(C1、C2、…、Cn)とサービス装置(1100)とを含む。複数のカメラ(C1、C2、…、Cn)はゴルフ場のあちこちに配置され、それぞれが自分に割り当てられた領域をカバーする。例えば、ゴルフ場のゴルフコースをN個区域に区分し、区分された各領域を第1領域(A1)、第2領域(A2)、・・・、第N領域(An)とすると(区分領域は互いに重なり合ったりまたは互いに重なり合わないように区別されたりすることができる)、複数のカメラ(C1、C2、…、Cn)はN個が配置される。N個のカメラ(C1、C2、…、Cn)をそれぞれ第1カメラ(C1)、第2カメラ(C2)、…、第Nカメラ(Cn)とすると、第1カメラ(C1)は第1領域(A1)をカバーし、第2カメラ(C2)は第2領域(A2)をカバーし、・・・、第Nカメラ(Cn)は第N領域(An)をカバーする。ここで、第Kカメラ(Kは1とNとの間の自然数)が第K領域をカバーするということは、第Kカメラが撮影する領域が第K領域全体をカバーすることができるという意味である。サービス装置(1100)はゴルフボールの位置を把握してゴルファーに伝達する役割をし、ゴルフボールの位置を把握する役割をする位置決定部(1110)とゴルフボールの位置把握に必要なゴルフコースデータ等を貯蔵する貯蔵部(1120)を含む。図面に図示されていないが、複数のカメラ(C)とサービス装置(1100)とは無線通信手段などを備えてこれを用いて相互に通信可能である。
【0036】
図12のゴルフボールの位置把握システムに
図11のゴルフボールの位置把握方法を適用すると、ゴルフボールの位置把握方法において第1ステップ(S11)については、ゴルフボールの位置把握システムにおいてゴルフコースがN個領域に区分されており、また各区分領域ごとにカメラ(C1、C2、…、Cn) が配置されているのでこれにより実行される。第2ステップ(S12)ではカメラ(C1、C2、…、Cn)が自分がカバーする領域を撮影することで撮影イメージが得られる。第1カメラ(C1)によって第1領域(A1)に対する撮影イメージ(第1撮影イメージ)が得られ、第2カメラ(C2)によって第2領域(A2)に対する撮影イメージ(第2撮影イメージ)が得られ、…、第Nカメラ(Cn)によって第N領域(An)に対する撮影イメージ(第N撮影イメージ)が得られる。第3ステップ(S13)では得られた第1乃至第N撮影イメージがサービス装置(1100)に伝達され、サービス装置(1100)の位置決定部(1110)は第1乃至第N撮影イメージを分析して第1乃至第N撮影イメージの中からゴルフボールがある撮影イメージを抽出する。
図13を参照すると、ゴルフボールが第4撮影イメージ(第4カメラ(C4)が第4領域(A4)を撮影したイメージ)で確認されたと仮定すると、第4ステップ(S14)において位置決定部(1110)は貯蔵部(1120)に貯蔵されているゴルフコースデータを用いてここに第4撮影イメージを適用する。ゴルフコースデータは第1乃至第N領域(A1、A2、…、An)に対応する第1領域データ、第2領域データ、…、第N領域データを有する。また、第K領域データ(Kは1とNとの間の自然数)には第K撮影イメージに複数の横線/縦線を適用して第K撮影イメージの特定位置における座標が特定されるようにすることができる。したがって、第4撮影イメージを第4領域データに適用すると、第4撮影イメージにおけるゴルフボールの位置での座標を知ることができる。その結果、
図13に図示されたように、ゴルフコースにおける現在のゴルフボールの位置(P)における座標(X、Y)を知ることができる。
【0037】
把握されたゴルフボールの位置情報(P(X、Y))は多様に利用することができる。例えば、ゴルフボールの位置情報(P(X、Y))とゴルフコースにおけるホールカップの位置情報(P0(X0、Y0))を利用してゴルフボールとホールカップとの間の距離(D)を把握することができ、これをゴルファーにゴルフプレイ情報として提供することができる。図面に図示されているが、ゴルファーはスマートフォンなどのようなモバイル機器を所持することができ、このモバイル機器がサービス装置(1100)と通信してサービス装置(1100)からゴルフボールとホールカップとの距離(D)などのようなゴルフプレイ情報を受けることができ、これをスマートフォンの画面に表示してユーザに提供することができる。また、ゴルフボールの位置情報(P(X、Y))はユーザのゴルフボールが打撃された位置を示すので、特定のゴルフコースでゴルフボールが打撃された位置を全て収集すると、ユーザがどのような打撃経路を経て該当ゴルフコースを攻略したかを知ることができ、該当ゴルフコースでユーザのスコアを知ることができる。
【0038】
図14は本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握方法の動作過程を示すフローチャートであり、
図15は本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図であり、
図16は
図15のゴルフボールの位置把握システムに使用できるモバイル機器の例を示す図であり、
図17及び
図18は
図15のゴルフボールの位置把握システムに
図14のゴルフボールの位置把握方法を適用する場合の動作原理を説明するための図である。
【0039】
図14を参照すると、本実施例によるゴルフボールの位置把握方法の動作過程は第1乃至第3ステップ(S21~S23)を含む。第1ステップ(S21)ではゴルフ場においてゴルファーがスイング動作を行うか否かを確認する。第2ステップ(S22)ではスイング動作が行われた動作位置を把握する。第3ステップ(S23)ではゴルフ場のゴルフコースデータに把握された動作位置を適用してゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握する。このようなゴルフボールの位置把握方法は
図15に図示されたようなゴルフボールの位置把握システムに用いることができる。
【0040】
図15を参照すると、ゴルフボールの位置把握システムはポータブル機器であるウェアラブル機器(1001)とモバイル機器(1010)とを含む。ウェアラブル機器(1001)はゴルファーの身体に着用されるものである。例えば、ウェアラブル機器(1001)としてゴルファーの手首に着用できるリストバンドタイプの機器が使用されることができる。前記リストバンドタイプのウェアラブル機器(1001)にはゴルファーのスイング動作を感知することができるセンサが搭載されている。例えば、リストバンドタイプのウェアラブル機器(1001)にはジャイロセンサ、加速度センサ、衝撃感知センサなどが搭載されており、ゴルファーがウェアラブル機器(1001)を装着した状態でスイング動作を行う場合、前記センサーがゴルファーのスイング可否を感知することができる。ゴルファーのスイング動作は、ゴルフボールを打撃する場合だけでなく、ゴルフボールを打撃せずに練習スイングをする場合にも行われる。衝撃感知センサなどが搭載されている場合、ゴルファーがゴルフボールを打撃したときに発生する衝撃を感知することができるので、単純な練習スイングとゴルファーがゴルフボールを打撃するスイングを区別してゴルフボールを打撃するときのスイング動作のみを感知することもできる。ただし、ゴルフボールを打撃するスイングを感知するのはゴルフボールを打撃するスイングが行われたときのゴルフボールが置かれている位置を把握するためであるが、練習スイングはゴルフボールを打撃する前にゴルフボールが置かれている位置の近傍で行われるのが一般的なので、練習スイングが行われる位置と実際のゴルフボールを打撃するスイングが行われる位置との間に大きな差がない場合が多い。このような点を勘案すれば練習スイングと実際のゴルフボールを打撃するスイングとを区別する実益が大きくないので、衝撃感知センサは省略可能な構成である。
【0041】
練習スイングが行われた位置に基づいてゴルフボールが置かれている位置を把握すれば、実際にゴルフボールを打撃する前にゴルファーに前記把握された情報によるプレイ情報を提供することができる。また、実際にゴルフボールを打撃するスイングが行われた位置に基づいてゴルフボールが置かれている位置を把握する場合、前記把握された情報はゴルファーのプレイ記録(例えば、ティーボックスからゴルフボールがどのような経路を経てホールインしたかを示す打撃経路に関するプレイ記録など)を作成するために使用されることができる。
【0042】
ウェアラブル機器(1001)にボタンなどのような別個の入力手段が具備されていてもよい。この場合、ウェアラブル機器(1001)を着用しているゴルファーがゴルフボールを打撃する前に前記ボタンなどをタッチすることにより、前記タッチをした位置をスイング動作が行われた位置と見なす手動方式を適用することができる。手動方式を適用すれば、リストバンドがスイング動作を感知することができる感知センサを備えていなくてもよい。
【0043】
モバイル機器(1010)としてゴルファー自身のスマートフォンを使用することができる。あるいは、モバイル機器(1010)としてゴルファーが用いているゴルフ場などで提供する別のモバイル機器を使用することができ、これはゴルファーがスマートフォンを所持していない場合に特に役立つ。
図16を参照すると、モバイル機器(1010)には位置決定部(1011)と貯蔵部(1012)とが具備されている。位置決定部(1011)はゴルフボールの位置を把握し、ゴルフボールとホールカップとの間の距離などのようなゴルフプレイ情報を提供する役割をする。貯蔵部(1012)はゴルフプレイ情報提供に必要なデータを貯蔵する。位置決定部(1011)と貯蔵部(1012)はゴルフボールの位置を把握して情報提供の役割をするプログラムと関連データを含むアプリをモバイル機器(1010)にインストールすることで具備されることができる。
【0044】
モバイル機器(1010)としてスマートフォンが使用される場合、モバイル機器(1010) がGPS衛星(1101)からの信号を受信することによりモバイル機器(1010)の位置を把握することができる。モバイル機器(1010)の位置情報を得るためにGPS衛星(1101)からの信号を受信する場合について説明したが、位置情報の取得のために必ずしも衛星信号を利用するべきではなく、他の位置情報の取得方法を適用することもできる。
【0045】
図15のゴルフボールの位置把握システムに
図14のゴルフボールの位置把握方法を適用すると、ゴルフボールの位置把握方法の第1ステップ(S21)では、
図17に図示されたようにゴルフ場でウェアラブル機器(1001)を着用した状態でゴルファーがゴルフボールを打撃する。ウェアラブル機器(1001)にはユーザの練習スイング動作またはユーザがゴルフボールを打撃するスイング動作を感知することができるセンサが具備されており、前記スイング動作が感知されるとウェアラブル機器(1001)に具備されている通信手段がモバイル機器(1010)に信号を送信する。ウェアラブル機器(1001)にスイング動作を感知するセンサが具備されていない場合には、ゴルファーがスイング前に別途具備される入力手段をタッチして現在位置でスイングが行われることを直接入力させることができ、この場合にも上記通信手段はモバイル機器(1010)に信号を送信することができる。第2ステップ(S22)において、モバイル機器(1010)は上記信号を受信すると、モバイル機器(1010)でGPS衛星(1101)(
図15参照)などを用いてゴルフボールの位置を把握する。ここで打撃前にゴルフボールが置かれている位置を「ゴルフボールの位置(P)」とし、ウェアラブル機器(1001)の位置を「第1位置(P1)」とし、モバイル機器(1010)の位置を「第2位置(P2)」とすれば、本実施例では第1位置(P1)または第2位置(P2)をゴルフボールの位置(P)と仮定する。
【0046】
第1位置(P1)はウェアラブル機器(1001)の位置であり、実質的にはこれを着用しているゴルファーの位置とみなすことができる。ゴルファーはゴルフボールに近接している状態でゴルフボールを打撃するため、ゴルファーの位置(第1位置(P1))をゴルフボールの位置(P)と仮定しても問題ないといえる。モバイル機器(1010)がゴルファーのスマートフォンであり、ゴルファーがゴルフプレイの中に自分のスマートフォンを所持している場合、第2位置(P2)はゴルファーの位置と同一であり、ゴルファーはゴルフボールに近接している状態でゴルフボールを打撃するため、第2位置(P2)をゴルフボールの位置(P)と仮定しても問題ないといえる。モバイル機器(1010)がウェアラブル機器(1001)からある程度離隔している場合(例えば、ゴルファーがモバイル機器(1010)である自分のスマートフォンをゴルフ場のカートに置いておく状態でプレイする場合)、GPS衛星信号を介してモバイル機器(1010)の第2位置(P2)をまず把握し、モバイル機器(1010)とウェアラブル機器(1001)との間の近距離通信などによってモバイル機器(1010)でウェアラブル機器(1001)の位置を追跡することにより、第2位置(P2)から第1位置(P1)を把握することができ、把握された第1位置(P1)をゴルフボールの位置(P)とみなすことができる。
【0047】
図18を参照すると、貯蔵部(1012)には現在プレイしているゴルフコースに関するゴルフコースデータが貯蔵されており、第3ステップ(S30)でモバイル機器(1010)の位置決定部(1101)は貯蔵部(1012)に貯蔵されているゴルフコースのデータを抽出してここにゴルファーのスイングが行われる動作位置(第1位置(P1)または第2位置(P2))を適用する。ここで、ゴルフコースデータはゴルファーが現在プレイしているゴルフコースのマップデータを含み、また上記マップには各位置に座標が設定されている。このように座標が設定されているゴルフコースマップに動作位置(第1位置(P1)または第2位置(P2))が結合されると、ゴルフボールの位置(P)を示す座標(X、Y)を把握することができる。
【0048】
ゴルファーがゴルフボールを打撃する前に練習スイングなどを通じて前記ゴルフボールの位置情報(P(X、Y))を把握すると、ゴルフコースにおけるホールカップの位置情報(P0(X0、Y0))を利用してゴルフボールとホールカップとの間の距離(D)を把握することができ、これをモバイル機器(1010)の画面に表示してゴルファーに提供することができる。あるいは、
図17に図示されたように、ゴルフボールの位置情報(P(X、Y))がゴルファーがゴルフボールを打撃した位置を示す場合、特定のゴルフコースにおいてゴルフボールが打撃された位置を全て収集すると、ユーザ(ゴルファー)がどのような打撃経路を経て該当ゴルフコースを攻略したかを知ることができ、該当ゴルフコースでユーザのスコアを知ることができる。
【0049】
本実施例によれば、ゴルファーが特定の動作を行った場合に当該動作の位置を追跡してゴルフボールの位置を把握することにおいて、前記動作を「スイング動作」とし、このスイング動作を感知する機器として「リストバンド」タイプのウェアラブル機器を使用することでかなりの効果を発揮することができる。ゴルフボールの位置追跡を開始する動作として「スイング動作」を選択すると、「スイング動作」はゴルフボールが置かれている地点の近傍で行われるため、スイング動作の位置をゴルフボールの位置とみなしても問題がないという利点がある。また、ゴルフボールの位置追跡を開始するための動作として他の動作を選択する場合には、ゴルファーがゴルフプレイ中にその動作を別に行う必要があるため不便さがあるが、本発明のようにゴルフボールの位置追跡を開始するための動作としてスイング動作を選択する場合には、スイング動作はゴルフプレイ中に無条件に必要な動作であるため、ゴルファーがゴルフボールの位置追跡を開始するために他の別の動作を行う必要がないという利点がある。また「スイング動作」を感知するための感知器として「リストバンド」を使用する場合には、ゴルファーがスイング動作を行うたびに腕が動くようになり、腕の動きが手首に着用されたリストバンドに自然に伝達されることができるので、ゴルファーのスイング動作を正確にキャッチすることができるメリットがある。また手首に着用するものであるため、ゴルファーのゴルフプレイに大きく支障を与えないという利点もある。このように、ゴルフボールの位置追跡を開始する動作として「スイング動作」を選択し、同時に「スイング動作」を感知する機器として「リストバンド」タイプを使用する場合には、スイング動作とリストバンドという2つの構成が結合して顕著な効果を発揮することができる。
【0050】
ここでリストバンドを使用する代わりに、ゴルファーのスマートフォンをウェアラブル機器(1001)とモバイル機器(1010)を兼ねる用途に用いることもできる。つまり、ゴルファーが自分の腕にアームバンドなどを装着した状態でこのアームバンドにスマートフォンを装着させると、ほとんどのスマートフォンには振動感知機能があるのでスイングが発生したときにこれをスマートフォンが感知することができ、スマートフォンの位置追跡機能を利用してスイング動作が行われた位置を把握することができ、スイング動作が行われた位置をゴルフコースデータに適用することで、ゴルフボールの位置と各種プレイ情報(ゴルフボールとホールカップとの間の距離など)を把握してゴルファーに提供することができる。
【0051】
図19は本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図であり、
図20は
図19のゴルフボールの位置把握システムにおいてゴルフボールの位置を把握する作動原理を説明するための図である。
【0052】
図19を参照すると、ゴルフボールの位置把握システムはモバイル機器(1010、1020、1030)とサービス装置(1100)とを含む。モバイル機器(1010、1020、1030)としてゴルファー自身のスマートフォンなどを用いることができる。ゴルファーは複数であり、複数のゴルファーそれぞれが自分のモバイル機器(1010、1020、1030)を所持していると仮定する。例えば、3人のゴルファーがあってこれらを便宜上第1ゴルファー、第2ゴルファー、第3ゴルファーとすると、モバイル機器(1010、1020、1030)は第1ゴルファーが所持した第1モバイル機器(1010)と第2ゴルファーが所持した第2モバイル機器(1020)と第3ゴルファーが所持した第3モバイル機器(1030)とを含む。サービス装置(1100)はゴルフボールの位置を把握してゴルファーに伝達する役割をし、ゴルフボールの位置を把握する役割をする位置決定部(1110)とゴルフボールの位置把握に必要なゴルフコースデータ等を貯蔵する貯蔵部(1120)とを含む。モバイル機器(1010、1020、1030)とサービス装置(1100)はネットワークで連結されている。モバイル機器(1010、1020、1030)は位置追跡機能を有する。例えば、モバイル機器(1010、1020、1030)はGPS衛星(1101)を用いてその位置を把握することができる。モバイル機器(1010、1020、1030)の位置はこれを所持したゴルファーの位置を示すため、第1モバイル機器(1010)を通じて第1ゴルファーの位置を把握することができ、第2モバイル機器(1020)を通じて第2ゴルファーの位置を把握することができ、第3モバイル機器(1030)を通じて第3ゴルファーの位置を把握することができる。
【0053】
本実施例によるゴルフボールの位置把握システムにおいてゴルフボールの位置を把握する動作過程は、位置決定部(1110)がゴルファーのスイング動作が行われた(又は行われる予定である)動作位置を把握するステップと、位置決定部(1110)が貯蔵部(1120)のゴルフ場のゴルフコースデータに把握された動作位置を適用してゴルフコースにおけるゴルフボールの位置を把握するステップとを含む。動作位置は、複数のゴルファーの中に1人のゴルファーが残りのゴルファーから離隔して位置する場合、離隔しているゴルファーの現在位置を動作位置とみなす。例えば、
図20に図示されたように、第2及び第3ゴルファーの位置(P2、P3)が互いに隣接しており、第1ゴルファーの位置(P1) が第2及び第3ゴルファーの位置(P2、P3)から離隔している場合、これは第1ゴルファーが自分のゴルフボールを打撃するために第2及び第3ゴルファーから離れているものと見ることができる。したがって、第1ゴルファーがある程度の時間(練習スイング及び/又は実際のスイングの動作に要する時間など)の間に他のゴルファーから離れて一人で位置している場合、その位置で第1ゴルファーによってスイング動作が行われたと仮定し、第1ゴルファーの位置情報(P1(X1, Y1)/第2ゴルファーの位置情報(P2(X2, Y2))/第3ゴルファーの位置情報(P3(X3, Y3)のうちに第1ゴルファーの位置情報(P1(X1, Y1))を第1ゴルファーに対するゴルフボールのスイングが行われた(又は行われる予定である)ゴルフボールの位置情報(P(X, Y))とみなし、これに基づいてゴルフボールとホールカップとの間の距離(D)などのようなプレイ情報を把握することができ、またゴルフボールを打撃するたびにゴルフボールの位置情報を獲得して該当ゴルファーが該当ゴルフコースでプレイした打撃経路やスコアなどを把握することができる。
【0054】
複数のゴルファーの中に1人のゴルファーが隣接している残りのゴルファーから所定時間離隔して位置する場合、離隔しているゴルファーの現在位置でスイング動作が行われたとみなすことができるとしたが、これ以外にも複数のゴルファーが互いに特定の位置関係にあるときをスイング動作が行われたとみなすことができる多様なシチュエーションがあり得る。スイング動作が行われたとみなすことができる多様なシチュエーションについて判断するためにAI技術を使用することができる。例えば、サービス装置(1100)の位置決定部(1110)にマシンラーニングなどのようなAI技術を導入し、AIに様々な学習データ(例えば、複数の[(ゴルファー間の位置関係)、(ゴルファーのスイング可否)]から構成されているデータ)を学習させると、AIが複数のゴルファー間の位置関係をチェックしながらスイング動作が行われる位置とみなすことができるかどうかを判断ことができる。
【0055】
図21は本発明の他の実施例によるゴルフボールの位置把握システムの概略的な構造を示す図である。
【0056】
図21を参照すると、ゴルフボールの位置把握システムは複数のカメラ(C1、C2、…、Cn)とウェアラブル機器(1001)とモバイル機器(1010)とサービス装置(1100)とを含む。複数のカメラ(C1、C2、…、Cn)はゴルフ場のあちこちに配置され、それぞれが自分に割り当てられた領域をカバーする。例えば、ゴルフ場のゴルフコースをN個区域に区分し、区分された各領域を第1領域(A1)、第2領域(A2)、・・・、第N領域(An)とすると(区分領域は互いに重なり合ったりまたは互いに重なり合わないように区別されたりすることができる)、複数のカメラ(C1、C2、…、Cn)はN個が配置される。N個のカメラ(C1、C2、…、Cn)をそれぞれ第1カメラ(C1)、第2カメラ(C2)、…、第Nカメラ(Cn)とすると、第1カメラ(C1)は第1領域(A1)をカバーし、第2カメラ(C2)は第2領域(A2)をカバーし、・・・、第Nカメラ(Cn)は第N領域(An)をカバーする。ウェアラブル機器(1001)はゴルファーの身体に着用されるものである。例えば、ウェアラブル機器(1001)としてゴルファーの手首に着用できるリストバンドタイプの機器が使用されることができる。前記リストバンドタイプのウェアラブル機器(1001)にはゴルファーのスイング動作を感知することができるセンサが搭載されている。モバイル機器(1010)としてゴルファー自身のスマートフォンを使用することができる。スマートフォンは位置追跡機能を有している。例えばGPS衛星(1101)利用する場合、スマートフォンであるモバイル機器(1010)の位置を把握することができる。サービス装置(1100)はゴルフボールの位置を把握してゴルファーに伝達する役割をし、ゴルフボールの位置を把握する役割をする位置決定部(1110)とゴルフボールの位置把握に必要なゴルフコースデータ等を貯蔵する貯蔵部(1120)を含む。図面に図示されていないが、複数のカメラ(C)とサービス装置(1100)とは無線通信手段を備えてこれを用いて相互に通信可能であり、スマートフォンが使用される場合にはモバイル機器(1010)もサービス装置(1100)と通信可能である。
【0057】
本実施例によるゴルフボールの位置把握システムは、
図12に図示されているシステムの構成と
図15に図示されているシステムの構成との両方を備えている。したがって、本実施例によるゴルフボールの位置把握システムには、前述のシステムにおけるゴルフボールの位置把握過程を複合的に適用することができる。すなわち、複数のカメラ(C1、C2、…、Cn)が自分がカバーする領域を撮影した撮影イメージからゴルフボールがある撮影イメージを抽出した後、抽出した撮影イメージをゴルフコースデータに適用してゴルフボールの位置を把握することができ(これを「第1過程」とする)、ゴルファーのスイング動作可否をゴルファーが着用したウェアラブル機器(1001)によって感知し、スイング動作が行われた位置をゴルフコースデータに適用してゴルフボールの位置を把握することができる(これを「第2過程」とする)。第1および第2過程は様々な方法で使用されることができる。例えば、第1および第2過程を独立的にそれぞれ進行する方法、第1および第2過程のうちのいずれか1つだけを進行して問題が生じた場合に他の過程をさらに進行する方法、相互補完的に第1、2過程を共に進行する方法などがあり得る。例えば、第1、2課程を相互補完的に共に進行する場合には、第2過程を通じてゴルフボールの位置を把握した後に把握された位置をカバーするカメラによって撮影イメージを生成し、生成された撮影イメージを用いてゴルフボールの位置を最終的に把握する方法を適用することができる。この方法は、第2過程で把握されるゴルフボールの位置が実際にはゴルファーの位置であるため正確なゴルフボールの位置と差異があり得るという点を考慮したものであり、第2過程を通じてゴルファーの位置を先に把握した後に再び第1過程を進行することで、ゴルフボールの正確な位置を把握することができ、また第1過程を進行する際の一部過程を省略(ゴルフコースの全体を対象とせず、第1過程でゴルファーがあると把握された位置が属する区分領域のみを対象にして第1過程を進行)することができる利点がある。
【0058】
以上、本発明の具体的な実施例について考察した。本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形した形態で具現できることを理解することができるであろう。したがって、開示された実施例は限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されるべきである。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等の範囲内にあるすべての差異点は本発明に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0059】
100、1010:モバイル機器
200、1100:サービス装置
300:端末装置