(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023020983
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20230202BHJP
【FI】
H01L21/304 651Z
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022117282
(22)【出願日】2022-07-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0099854
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョン ドゥ
(72)【発明者】
【氏名】オ,スン フン
(72)【発明者】
【氏名】ジェ,ジン モ
(72)【発明者】
【氏名】キム,キ ボン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ヨン フン
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AB48
5F157AB51
5F157AB64
5F157AC03
5F157AC56
5F157BB23
5F157BB45
5F157CB14
5F157CB26
5F157CB27
5F157CF22
5F157CF24
5F157CF62
5F157CF90
5F157CF92
5F157DA13
5F157DA43
5F157DB32
(57)【要約】
【課題】本発明は基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、ボディーと、前記ボディー内の処理空間で処理流体を供給する流体供給ユニットと、及び前記処理空間から処理流体を排気する流体排気ラインを含み、前記ボディーは、第1ボディーと、前記第1ボディーに対して相対的に移動する第2ボディーと、及び前記第1ボディーと前記第2ボディーの摩擦を防止する摩擦防止部材を含み、前記摩擦防止部材は、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成されることができる。
【選択図】
図8a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
ボディーと、
前記ボディー内の処理空間で処理流体を供給する流体供給ユニットと、及び
前記処理空間から処理流体を排気する流体排気ラインを含み、
前記ボディーは、
第1ボディーと、
前記第1ボディーに対して相対的に移動する第2ボディーと、及び
前記第1ボディーと前記第2ボディーの摩擦を防止する摩擦防止部材を含み、
前記摩擦防止部材は、
前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成される、ことを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
前記第1ボディーまたは前記第2ボディーの有する面らは、
第1面と、及び
前記第1面から延長される第2面を含み、
前記摩擦防止部材は、
前記第1面を覆うように構成される第1部分と、及び
前記第1部分が延長される方向に交差して前記第1部分から延長され、前記第2面を覆うように構成される第2部分を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記第2部分は複数で提供される、ことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第2部分らのうちである一部は前記第1部分から上に向ける方向に延長され、前記第2部分らのうちで他の一部は第1部分から下に向ける方向に延長される、ことを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第2部分らのうちである一部は前記第1部分から上に向ける方向に傾くように延長され、前記第2部分らのうちで他の一部は第1部分から下に向ける方向に傾くように延長される、ことを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記摩擦防止部材は、
前記第1部分、そして前記第2部分が一体である形状を有する、ことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記第2部分らは、
お互いに離隔されるが、その間隔が15mm~20mmである、ことを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面らは、
前記第1面及び前記第2面から延長される第3面をさらに含み、
前記摩擦防止部材は、
前記第1部分から延長される第3部分をさらに含む、ことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1ボディーは、
前記処理空間を定義するチャンバボディーであり、
前記第2ボディーは、
前記チャンバボディーをクランピングするクランピングボディーである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1ボディー及び前記第2ボディーはそれぞれ、
お互いに組合されて前記処理空間を定義する第1チャンバボディー及び第2チャンバボディーである、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1ボディーまたは前記第2ボディーのうちで何れか一つは側方向に移動可能に提供される、ことを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記第1ボディーまたは前記第2ボディーのうちで何れか一つは上下方向に移動可能に提供される、ことを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項13】
基板を処理する装置において、
基板を処理する処理空間を定義するチャンバボディー-前記チャンバボディーは第1チャンバボディー、そして、前記第1チャンバボディーに対して相対的に移動可能に提供される第2チャンバボディーを含み-と、
前記第1チャンバボディーと前記第2チャンバボディーが密着される閉鎖位置にある時、前記第1チャンバボディー及び前記第2チャンバボディーをクランピングするクランピングボディーと、及び
前記クランピングボディーと前記チャンバボディーの摩擦を防止する摩擦防止部材を含む、ことを特徴とする基板処理装置。
【請求項14】
前記摩擦防止部材は、
前記クランピングボディーまたは前記チャンバボディーのうちで何れか一つが有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成される、ことを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記摩擦防止部材は、
複数で提供され、お互いに離隔されて配置される、ことを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記摩擦防止部材らのうちで一部は、
上部から眺める時、円周方向に沿ってお互いに離隔されて配列される、ことを特徴とする請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記クランピングボディーまたは前記チャンバボディーのうちで何れか一つが有する面らは、
第1面と、
前記第1面から延長される第2面と、及び
前記第1面及び前記第2面から延長される第3面を含み、
前記摩擦防止部材は、
前記第1面を覆うように構成される第1部分と、
前記第1部分が延長される方向に交差して前記第1部分から延長され、前記第2面を覆うように構成される第2部分と、及び
前記第1部分から延長される第3部分を含む、ことを特徴とする請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記摩擦防止部材はポリイミドフィルムである、ことを特徴とする請求項13乃至請求項17のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【請求項19】
超臨界状態の処理流体を利用して基板を処理する装置において、
ボディーと、
前記ボディー内の処理空間に前記処理流体を供給する流体供給ユニットと、及び
前記処理空間から処理流体を排気する流体排気ラインを含み、
前記ボディーは、
基板を処理する処理空間を定義するチャンバボディー-前記チャンバボディーは第1チャンバボディー、そして前記第1チャンバボディーに対して相対的に移動可能に提供される第2チャンバボディーを含み-と、
前記第1チャンバボディーと前記第2チャンバボディーが密着される閉鎖位置にある時、前記第1チャンバボディー及び前記第2チャンバボディーをクランピングするクランピングボディー-前記クランピングボディーは第1クランピングボディー、そして、前記第1クランピングボディーと向い合う第2クランピングボディーを含み-と、及び
前記クランピングボディーと前記チャンバボディーの摩擦を防止する摩擦防止部材を含み、
前記摩擦防止部材は、
前記クランピングボディーに設置され、
前記クランピングボディーが有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成される、ことを特徴とする基板処理装置。
【請求項20】
前記クランピングボディーが有する面らは、
地面と平行な第1面と、
前記第1面に対して交差して延長される第2面と、及び
前記第1面及び前記第2面に対して交差して延長され、前記第1クランピングボディーと前記第2クランピングボディーがお互いに向い合う面である第3面を含み、
前記摩擦防止部材は、
前記第1面を覆うように構成される第1部分と、
前記第1部分から延長され、前記第2面を覆うように構成される第2部分と、及び
前記第1部分から延長され、前記第3面を覆うように構成される第3部分を含む、ことを特徴とする請求項19に記載の基板処理装置。
【請求項21】
超臨界状態の処理流体を利用して基板を処理する装置において、
第1ボディーと、
前記第1ボディーとお互いに組合されて基板が処理される処理空間を定義する第2ボディーと、及び
前記第1ボディー、そして前記第2ボディーが接合される接合面-前記接合面は前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面である-に設置される摩擦防止部材を含み、
前記摩擦防止部材は、
複数で提供される、ことを特徴とする基板処理装置。
【請求項22】
前記摩擦防止部材らは、
お互いに離隔されて前記接合面に設置される、ことを特徴とする請求項21に記載の基板処理装置。
【請求項23】
前記第1ボディー及び前記第2ボディーのうちで何れか一つを前記第1ボディー及び前記第2ボディーのうちで他の一つに対して相対的に移動させる移動ユニットをさらに含み、
前記摩擦防止部材ら間の間隔は、
前記第1ボディー及び前記第2ボディーのうちで何れか一つが移動して前記処理空間を定義する閉鎖位置にある時、前記摩擦防止部材らのうちで何れか一つが接する前記摩擦防止部材らのうちで他の一つと離隔されることができるようにする間隔である、ことを特徴とする請求項22に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するため、基板に写真、蝕刻、アッシング、イオン注入、そして、薄膜蒸着などの多様な工程らを通じて所望するパターンをウェハーなどの基板上に形成する。それぞれの工程には多様な処理液、処理ガスらが使用され、工程が進行中にはパーティクル、そして、工程副産物が発生する。このようなパーティクル、そして、工程副産物を基板から除去するためにそれぞれの工程前後には洗浄工程が遂行される。
【0003】
一般な洗浄工程は基板をケミカル及びリンス液で処理した後乾燥処理する。乾燥処理の一例で、基板を高速で回転させて基板上に残留するリンス液を除去する回転乾燥工程がある。しかし、このような回転乾燥方式は基板上に形成されたパターンを崩す恐れがある。
【0004】
これに、最近には基板上にイソプロピルアルコール(IPA)のような有機溶剤を供給して基板上に残留するリンス液を表面張力が低い有機溶剤で置換し、以後基板上に超臨界状態の処理流体を供給して基板に残留する有機溶剤を除去する超臨界乾燥工程が利用されている。超臨界乾燥工程では内部が密閉された工程チャンバに乾燥用ガスを供給し、乾燥用ガスを加熱及び加圧する。これに、乾燥用ガスの温度及び圧力はすべて臨界点以上に上昇して乾燥用ガスは超臨界状態に相変化する。
【0005】
超臨界乾燥工程を遂行する基板処理装置は、
図1に示されたように、上部ボディー1、下部ボディー2、上部ボディー1と下部ボディー2はお互いに組合されて内部空間を形成し、内部空間ではウェハーなどの基板(W)が支持部材4によって支持され、内部空間では乾燥用ガスが供給される。乾燥用ガスが超臨界状態を維持するためには、内部空間の圧力を高圧で維持することが非常に重要である。内部空間はオーリングのようなシーリング部材3によってシーリングされる。また、上部ボディー1と下部ボディー2がお互いに接触される領域でパーティクルなどの不純物が発生されることを最小化するために、下部ボディー2が有する接合面には接触フィルム5が設置される。
【0006】
一方、乾燥用ガスによって基板(W)が乾燥する間には内部空間の圧力によって上部ボディー1と下部ボディー2には多様な方向に振動が発生する。このような振動は、X-Y-Z方向のみならず、X方向を軸に回転する方向、Y方向を軸に回転する方向、Z方向を軸に回転する方向などのように多様な方向に、そして、不規則に発生する。この場合、
図2に示されたように、接触フィルム5には変形または押され現象が発生されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国特許第10-2041308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、基板を効率的に処理することができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0009】
また、本発明はボディーの間に提供される摩擦防止部材に押され現象または変形現象が発生されることを最小化できる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0010】
また、本発明は高圧工程のうちでボディーが微細に震動することを最小化できる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0011】
また、本発明は摩擦防止部材の交替周期をふやすことができる基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0012】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載らから通常の技術者が明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は基板処理装置を提供する。基板処理装置は、ボディーと、前記ボディー内の処理空間に処理流体を供給する流体供給ユニットと、及び前記処理空間から処理流体を排気する流体排気ラインを含み、前記ボディーは、第1ボディーと、前記第1ボディーに対して相対的に移動する第2ボディーと、及び前記第1ボディーと前記第2ボディーの摩擦を防止する摩擦防止部材を含み、前記摩擦防止部材は、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成されることができる。
【0014】
一実施例によれば、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面らは、第1面と、及び前記第1面から延長される第2面を含み、前記摩擦防止部材は、前記第1面を覆うように構成される第1部分と、及び前記第1部分が延長される方向に交差して前記第1部分から延長され、前記第2面を覆うように構成される第2部分を含むことができる。
【0015】
一実施例によれば、前記第2部分は複数で提供されることができる。
【0016】
一実施例によれば、前記第2部分らのうちである一部は前記第1部分から上に向ける方向に延長され、前記第2部分らのうちで他の一部は第1部分から下に向ける方向に延長されることができる。
【0017】
一実施例によれば、前記第2部分らのうちである一部は前記第1部分から上に向ける方向に傾くように延長され、前記第2部分らのうちで他の一部は第1部分から下に向ける方向に傾くように延長されることができる。
【0018】
一実施例によれば、前記摩擦防止部材は、前記第1部分、そして、前記第2部分が一体である形状を有することができる。
【0019】
一実施例によれば、前記第2部分らは、お互いに離隔されるが、その間隔が15mm~20mmであることがある。
【0020】
一実施例によれば、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面らは、前記第1面及び前記第2面から延長される第3面をさらに含み、前記摩擦防止部材は、前記第1部分から延長される第3部分をさらに含むことができる。
【0021】
一実施例によれば、前記第1ボディーは、前記処理空間を定義するチャンバボディーであり、前記第2ボディーは、前記チャンバボディーをクランピングするクランピングボディーであることができる。
【0022】
一実施例によれば、前記第1ボディー及び前記第2ボディーはそれぞれ、お互いに組合されて前記処理空間を定義する第1チャンバボディー及び第2チャンバボディーであることができる。
【0023】
一実施例によれば、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーのうちで何れか一つは側方向に移動可能に提供されることができる。
【0024】
一実施例によれば、前記第1ボディーまたは前記第2ボディーのうちで何れか一つは上下方向に移動可能に提供されることができる。
【0025】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、基板を処理する処理空間を定義するチャンバボディー-前記チャンバボディーは第1チャンバボディー、そして前記第1チャンバボディーに対して相対的に移動可能に提供される第2チャンバボディーを含み-、前記第1チャンバボディーと前記第2チャンバボディーが密着される閉鎖位置にある時、前記第1チャンバボディー及び前記第2チャンバボディーをクランピングするクランピングボディーと、及び前記クランピングボディーと前記チャンバボディーの摩擦を防止する摩擦防止部材を含むことができる。
【0026】
一実施例によれば、前記摩擦防止部材は、前記クランピングボディーまたは前記チャンバボディーのうちで何れか一つが有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成されることができる。
【0027】
一実施例によれば、前記摩擦防止部材は、複数で提供され、お互いに離隔されて配置されることができる。
【0028】
一実施例によれば、前記摩擦防止部材らのうちで一部は、上部から眺める時、円周方向に沿ってお互いに離隔されて配列されることができる。
【0029】
一実施例によれば、前記クランピングボディーまたは前記チャンバボディーのうちで何れか一つが有する面らは、第1面と、前記第1面から延長される第2面と、及び前記第1面及び前記第2面から延長される第3面を含み、前記摩擦防止部材は、前記第1面を覆うように構成される第1部分と、前記第1部分が延長される方向に交差して前記第1部分から延長され、前記第2面を覆うように構成される第2部分と、及び前記第1部分から延長される第3部分を含むことができる。
【0030】
一実施例によれば、前記摩擦防止部材はポリイミドフィルムであることができる。
【0031】
また、本発明は超臨界状態の処理流体を利用して基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、ボディーと、前記ボディー内の処理空間に前記処理流体を供給する流体供給ユニットと、及び前記処理空間から処理流体を排気する流体排気ラインを含み、前記ボディーは、基板を処理する処理空間を定義するチャンバボディー-前記チャンバボディーは第1チャンバボディー、そして前記第1チャンバボディーに対して相対的に移動可能に提供される第2チャンバボディーを含み-と、前記第1チャンバボディーと前記第2チャンバボディーが密着される閉鎖位置にある時、前記第1チャンバボディー及び前記第2チャンバボディーをクランピングするクランピングボディー-前記クランピングボディーは第1クランピングボディー、そして前記第1クランピングボディーと向い合う第2クランピングボディーを含み-と、及び前記クランピングボディーと前記チャンバボディーの摩擦を防止する摩擦防止部材を含み、前記摩擦防止部材は、前記クランピングボディーに設置され、前記クランピングボディーが有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成されることができる。
【0032】
一実施例によれば、前記クランピングボディーが有する面らは、地面と平行な第1面と、前記第1面に対して交差して延長される第2面と、及び前記第1面及び前記第2面に対して交差して延長され、前記第1クランピングボディーと前記第2クランピングボディーがお互いに向い合う面である第3面を含み、前記摩擦防止部材は、前記第1面を覆うように構成される第1部分と、前記第1部分から延長され、前記第2面を覆うように構成される第2部分と、及び前記第1部分から延長され、前記第3面を覆うように構成される第3部分を含むことができる。
【0033】
また、本発明は超臨界状態の処理流体を利用して基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、第1ボディーと、前記第1ボディーとお互いに組合されて基板が処理される処理空間を定義する第2ボディーと、及び前記第1ボディー、そして、前記第2ボディーが接合される接合面-前記接合面は前記第1ボディーまたは前記第2ボディーが有する面である-に設置される摩擦防止部材を含み、前記摩擦防止部材は、複数で提供されることができる。
【0034】
一実施例によれば、前記摩擦防止部材らは、お互いに離隔されて前記接合面に設置されることができる。
【0035】
一実施例によれば、前記第1ボディー及び前記第2ボディーのうちで何れか一つを前記第1ボディー及び前記第2ボディーのうちで他の一つに対して相対的に移動させる移動ユニットをさらに含み、前記摩擦防止部材ら間の間隔は、前記第1ボディー及び前記第2ボディーのうちで何れか一つが移動して前記処理空間を定義する閉鎖位置にある時、前記摩擦防止部材らのうちで何れか一つが接する前記摩擦防止部材らのうちで他の一つと離隔されることができるようにする間隔であることができる。
【発明の効果】
【0036】
本発明の一実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0037】
また、本発明の一実施例によれば、ボディーの間に提供される摩擦防止部材に押され現象または変形現象が発生されることを最小化できる。
【0038】
また、本発明は高圧工程のうちでボディーが微細に震動することを最小化できる。
【0039】
また、本発明の一実施例によれば、摩擦防止部材の交替周期をふやすことができる。
【0040】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面らから本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】一般な基板処理装置の姿を見せてくれる図面である。
【
図2】
図1の接触フィルムに変形または押され現象が発生された姿を見せてくれる図面である。
【
図3】本発明の一実施例による基板処理装置を見せてくれる図面である。
【
図4】
図3の液処理チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図5】
図3の乾燥チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図6】
図5の上部ボディー及び下部ボディーが閉鎖位置に位置される姿を見せてくれる図面である。
【
図7】
図5の第1クランピングボディー及び第2クランピングボディーがクランピング位置に位置される姿を見せてくれる図面である。
【
図8a】
図5のクランプボディーのうちで何れか一つを見せてくれる斜視図である。
【
図8b】
図5のクランプボディーのうちで他の一つを見せてくれる斜視図である。
【
図9】
図5のチャンバボディーとクランプボディーの一部分を拡大して見せてくれる図面である。
【
図10】クランプボディーに伝達されることができるチャンバボディーの振動らを見せてくれる図面らである。
【
図11】同じく、クランプボディーに伝達されることができるチャンバボディーの振動らを見せてくれる図面らである。
【
図12】同じく、クランプボディーに伝達されることができるチャンバボディーの振動らを見せてくれる図面らである。
【
図13】本発明の他の実施例による摩擦防止部材の姿を見せてくれる図面である。
【
図14】本発明の他の実施例による摩擦防止部材の姿を見せてくれる図面である。
【
図15】同じく、本発明の他の実施例による摩擦防止部材の姿を見せてくれる図面である。
【
図16】本発明の摩擦防止部材の他の実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図17】本発明の他の実施例による乾燥チャンバ及び摩擦防止部材らを見せてくれる図面である。
【
図18】同じく、本発明の他の実施例による乾燥チャンバ及び摩擦防止部材らを見せてくれる図面である。
【
図19】同じく、本発明の他の実施例による乾燥チャンバ及び摩擦防止部材らを見せてくれる図面である。
【
図20】同じく、本発明の他の実施例による乾燥チャンバ及び摩擦防止部材らを見せてくれる図面である。
【
図21】同じく、本発明の他の実施例による乾燥チャンバ及び摩擦防止部材らを見せてくれる図面である。
【
図22】同じく、本発明の他の実施例による乾燥チャンバ及び摩擦防止部材らを見せてくれる図面である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて等しい符号を使用する。
【0043】
ある構成要素を‘包含'するということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,“含む”または“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0044】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0045】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明するのに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似第2構成要素も第1構成要素に命名されることができる。
【0046】
ある構成要素が異なる構成要素に“連結されて”いるか、または“接続されて”いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されなければならないであろう。反面に、ある構成要素が異なる構成要素に“直接連結されて”いるか、または“直接接続されて”いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことで理解されなければならないであろう。構成要素らとの関係を説明する他の表現ら、すなわち“~間に”と“すぐ~間に”または“~に隣合う”と“~に直接隣合う”なども同じく解釈されなければならない。
【0047】
異なるように定義されない限り、技術的であるか科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語らは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解されることと等しい意味である。一般に使用される前もって定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味であることで解釈されなければならないし、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味で解釈されない。
【0048】
以下では、
図3乃至
図22を参照して本発明の実施例に対して説明する。
【0049】
図3は、本発明の一実施例による基板処理装置を見せてくれる図面である。
【0050】
図3を参照すれば、基板処理装置はインデックスモジュール10、処理モジュール20、そして、制御機30を含む。上部から眺める時、インデックスモジュール10と処理モジュール20は一方向に沿って配置される。以下、インデックスモジュール10と処理モジュール20が配置された方向を第1方向(X)といって、上部から眺める時第1方向(X)と垂直な方向を第2方向(Y)といって、第1方向(X)及び第2方向(Y)にすべて垂直な方向を第3方向(Z)という。
【0051】
インデックスモジュール10は基板(W)が収納された容器(C)から基板(W)を処理モジュール20に返送し、処理モジュール20で処理が完了された基板(W)を容器(C)に収納する。インデックスモジュール10の長さ方向は第2方向(Y)に提供される。インデックスモジュール10はロードポート12とインデックスフレーム14を有する。インデックスフレーム14を基準にロードポート12は処理モジュール20の反対側に位置される。基板(W)らが収納された容器(C)はロードポート12に置かれる。ロードポート12は複数個が提供されることができるし、複数ロードポート12は第2方向(Y)に沿って配置されることができる。
【0052】
容器(C)としては、前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod:FOUP)のような密閉用容器が使用されることができる。容器(C)はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または自動案内車両(Automatic Guided Vehicleのような移送手段(図示なさ)や作業者によってロードポート12に置かれることができる。
【0053】
インデックスフレーム14にはインデックスロボット120が提供される。インデックスフレーム14内には長さ方向が第2方向(Y)に提供されたガイドレール124が提供され、インデックスロボット120はガイドレール124上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット120は基板(W)が置かれるハンド122を含み、ハンド122は前進及び後進移動、第3方向(Z)を軸にした回転、そして、第3方向(Z)に沿って移動可能に提供されることができる。ハンド122は複数個が上下方向に離隔されるように提供され、ハンド122らはお互いに独立的に前進及び後進移動することができる。
【0054】
制御機30は基板処理装置を制御することができる。制御機30は基板処理装置の制御を行うマイクロプロセッサー(コンピューター)でなされるプロセスコントローラーと、オペレーターが基板処理装置を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイなどでなされるユーザーインターフェースと、基板処理装置で実行される処理をプロセスコントローラーの制御で実行するための制御プログラムや、各種データ及び処理条件によって各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち、処理レシピが記憶された記憶部を具備することができる。また、ユーザーインターフェース及び記憶部はプロセスコントローラーに接続されることがある。処理レシピは記憶部のうちで記憶媒体に記憶されることがあって、記憶媒体は、ハードディスクであっても良く、CD-ROM、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーであることもある。
【0055】
処理モジュール20はバッファーユニット200、返送チャンバ300、液処理チャンバ400、そして、乾燥チャンバ500を含む。バッファーユニット200は処理モジュール20に搬入される基板(W)と処理モジュール20から搬出される基板(W)が一時的にとどまる空間を提供する。液処理チャンバ400は基板(W)上に液を供給して基板(W)を液処理する液処理工程を遂行する。乾燥チャンバ500は基板(W)上に残留する液を除去する乾燥工程を遂行する。返送チャンバ300はバッファーユニット200、液処理チャンバ400、そして乾燥チャンバ500の間に基板(W)を返送する。
【0056】
返送チャンバ300はその長さ方向が第1方向(X)に提供されることができる。バッファーユニット200はインデックスモジュール10と返送チャンバ300との間に配置されることができる。液処理チャンバ400と乾燥チャンバ500は返送チャンバ300の側部に配置されることができる。液処理チャンバ400と返送チャンバ300は第2方向(Y)に沿って配置されることができる。乾燥チャンバ500と返送チャンバ300は第2方向(Y)に沿って配置されることができる。バッファーユニット200は返送チャンバ300の一端に位置されることができる。
【0057】
一例によれば、液処理チャンバ400らは返送チャンバ300の両側に配置され、乾燥チャンバ500らは返送チャンバ300の両側に配置され、液処理チャンバ400らは乾燥チャンバ500らよりバッファーユニット200にさらに近い位置に配置されることができる。返送チャンバ300の一側で液処理チャンバ400らは第1方向(X)及び第3方向(Z)に沿ってそれぞれAXB(A、Bはそれぞれ1または1より大きい自然数)配列で提供されることができる。また、返送チャンバ300の一側で乾燥チャンバ500らは第1方向(X)及び第3方向(Z)に沿ってそれぞれCXD(C、Dはそれぞれ1または1より大きい自然数)個が提供されることができる。前述したところと異なり、返送チャンバ300の一側には液処理チャンバ400らだけ提供され、その他側には乾燥チャンバ500らだけ提供されることができる。
【0058】
返送チャンバ300は返送ロボット320を有する。返送チャンバ300内には長さ方向が第1方向(X)に提供されたガイドレール324が提供され、返送ロボット320はガイドレール324上で移動可能に提供されることができる。返送ロボット320は基板(W)が置かれるハンド322を含み、ハンド322は前進及び後進移動、第3方向(Z)を軸にした回転、そして、第3方向(Z)に沿って移動可能に提供されることができる。ハンド322は複数個が上下方向に離隔されるように提供され、ハンド322らはお互いに独立的に前進及び後進移動することができる。
【0059】
バッファーユニット200は基板(W)が置かれるバッファー220を複数個具備する。バッファー220らは第3方向(Z)に沿ってお互いの間に離隔されるように配置されることができる。バッファーユニット200は前面(front faceと後面(rear faceが開放される。前面インデックスモジュール10と見合わせる面であり、後面は返送チャンバ300と見合わせる面である。インデックスロボット120は前面を通じてバッファーユニット200に近付いて、返送ロボット320は後面を通じてバッファーユニット200に近付くことができる。
【0060】
図4は、
図3の液処理チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【0061】
図4を参照すれば、液処理チャンバ400はハウジング410、コップ420、支持ユニット440、液供給ユニット460、そして、昇降ユニット480を有する。
【0062】
ハウジング410は基板(W)が処理される内部空間を有することができる。ハウジング410は概して六面体の形状を有することができる。例えば、ハウジング410は直方体の形状を有することができる。また、ハウジング410には基板(W)が搬入されるか、または搬出される開口(図示せず)が形成されることができる。また、ハウジング410には開口を選択的に開閉するドア(図示せず)が設置されることができる。
【0063】
コップ420は上部が開放された桶形状を有することができる。コップ420は処理空間を有して、基板(W)は処理空間内で液処理されることができる。支持ユニット440は処理空間で基板(W)を支持する。液供給ユニット460は支持ユニット440に支持された基板(W)上に処理液を供給する。処理液は複数種類で提供され、基板(W)上に順次に供給されることができる。昇降ユニット480はコップ420と支持ユニット440との間の相対高さを調節する。
【0064】
一例によれば、コップ420は複数の回収桶422、424、426を有する。回収桶ら422、424、426はそれぞれ基板処理に使用された液を回収する回収空間を有する。それぞれの回収桶ら422、424、426は支持ユニット440を囲むリング形状で提供される。液処理工程が進行時基板(W)の回転によって飛散される処理液は各回収桶422、424、426の流入口422a、424a、426aを通じて回収空間に流入される。一例によれば、コップ420は第1回収桶422、第2回収桶424、そして、第3回収桶426を有する。第1回収桶422は支持ユニット440を囲むように配置され、第2回収桶424は第1回収桶422を囲むように配置され、第3回収桶426は第2回収桶424を囲むように配置される。第2回収桶424に液を流入する第2流入口424aは第1回収桶422に液を流入する第1流入口422aより上部に位置され、第3回収桶426に液を流入する第3流入口426aは第2流入口424aより上部に位置されることができる。
【0065】
支持ユニット440は支持板442と駆動軸444を有する。支持板442の上面は概して円形で提供されて基板(W)より大きい直径を有することができる。支持板442の中央部には基板(W)の後面を支持する支持ピン442aが提供され、支持ピン442aは基板(W)が支持板442から一定距離で離隔されるようにその上端が支持板442から突き出されるように提供される。支持板442の縁部にはチャックピン442bが提供される。チャックピン442bは支持板442から上部に突き出されるように提供され、基板(W)が回転される時基板(W)が支持ユニット440から離脱されないように基板(W)の側部を支持する。駆動軸444は駆動機446によって駆動され、基板(W)の底面中央と連結され、支持板442をその中心軸を基準で回転させる。
【0066】
一例によれば、液供給ユニット460はノズル462を含むことができる。ノズル462は基板(W)に処理液を供給することができる。処理液はケミカル、リンス液または有機溶剤であることができる。ケミカルは強酸または強塩基の性質を有するケミカルであることができる。また、リンス液は純水であることがある。また、有機溶剤はイソプロピルアルコール(IPA)であることがある。また、液供給ユニット460は複数のノズル462らを含むことができるし、それぞれのノズル462らではお互いに相異な種類の処理液を供給することができる。例えば、ノズル462らのうちで何れか一つではケミカルを供給し、ノズル462らのうちで他の一つではリンス液を供給し、ノズル462らのうちでまた他の一つでは有機溶剤を供給することができる。また、制御機30はノズル462らのうちで他の一つで基板(W)にリンス液を供給した以後、ノズル462らのうちでまた他の一つで有機溶剤を供給するように液供給ユニット460を制御することができる。これに、基板(W)上に供給されたリンス液は表面張力が小さな有機溶剤で置き換えされることができる。
【0067】
昇降ユニット480はコップ420を上下方向に移動させる。コップ420の上下移動によってコップ420と基板(W)との間の相対高さが変更される。これによって基板(W)に供給される液の種類によって処理液を回収する回収桶422、424、426が変更されるので、液らを分離回収することができる。前述したところと異なり、コップ420は固定設置され、昇降ユニット480は支持ユニット440を上下方向に移動させることができる。
【0068】
図5は、
図3の乾燥チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる図面である。
【0069】
図5を参照すれば、本発明の一実施例による乾燥チャンバ500は超臨界状態の乾燥用流体を利用して基板(W)上に残留する処理液を除去することができる。例えば、乾燥チャンバ500は超臨界状態の二酸化炭素(CO
2)を利用して基板(W)上に残留する有機溶剤を除去する乾燥工程を遂行することができる。
【0070】
乾燥チャンバ500はチャンバボディー(第1ボディーの一例)510、クランピングボディー(第2ボディーの一例) 520、流体供給ユニット530、流体排気ライン540、支持部材550、第1移動ユニット560、第2移動ユニット570、そして、摩擦防止部材580を含むことができる。チャンバボディー510とクランピングボディー520はボディーと通称されることができる。
【0071】
チャンバボディー510は上部ボディー(第1ボディーの他の例)512、そして下部ボディー(第2ボディーの他の例)514を含むことができる。上部ボディー512と下部ボディー514はお互いに組合されて処理空間511を形成することができる。上部ボディー512と下部ボディー514のうちで何れか一つは他の一つに対して相対的に移動可能になるように構成されることができる。例えば、上部ボディー512、そして、下部ボディー514のうちで何れか一つは第1移動ユニット560によって移動されることができる。第1移動ユニット560は昇降駆動機562及び昇降板564を含むことができる。昇降駆動機562は複数で提供され、昇降板564と連結されることができる。昇降板564は下部ボディー514と結合されることができる。昇降駆動機562が昇降板564を昇降させれば、下部ボディー514も昇降板564と共に昇降されることができる。チャンバボディー510内には処理空間511に供給された乾燥用流体を加熱するためのヒーターが埋設されることができる。また、上部ボディー512、そして、下部ボディー514が閉鎖位置にある時、内部空間511の気密性を高めるように、下部ボディー514には溝が形成され、前記溝にはシーリング部材であるオーリング516が挿入されることができる。
【0072】
上部ボディー512の位置は固定され、下部ボディー514が第1移動ユニット560によって第3方向(Z)に沿って昇降されることができる。以下では、下部ボディー514が上昇して上部ボディー512と触れ合って処理空間511を形成する位置を閉鎖位置として、下部ボディー514が下降して上部ボディー512と離隔される位置を開放位置とする。
【0073】
クランピングボディー520は第1クランピングボディー522、そして、第2クランピングボディー524を含むことができる。第1クランピングボディー522と第2クランピングボディー524はお互いに反対される位置でチャンバボディー510をクランピングすることができる。第1クランピングボディー522、そして第2クランピングボディー524の内側面は、閉鎖位置にあるチャンバボディー510の外側面と概して対応される形状を有することができる。第1クランピングボディー522と第2クランピングボディー524は第2移動ユニット570によって移動されることができる。第2移動ユニット570は複数で提供されることができる。第2移動ユニット570のうちで何れか一つは、上部ボディー512及び第1クランピングボディー522と連結されることができるし、第2移動ユニット570のうちで他の一つは、上部ボディー512及び第2クランピングボディー524と連結されることができる。
【0074】
第2移動ユニット570は上部ボディー522と結合される第1胴体572、クランピングボディー520と結合され、移動レール578に沿って移動される第2胴体574、そして固定された外部壁体(B)と結合される第3胴体576を含むことができる。第2胴体574は第1方向(X)に沿って移動しながら、クランプボディー520をチャンバボディー510に向ける方向に移動させることができる。
【0075】
流体供給ユニット530は処理空間511に乾燥用流体を供給することができる。流体供給ユニット530が供給する乾燥用流体は二酸化炭素(CO2)を含むことができる。流体供給ユニット530は流体供給源531、第1供給ライン533、第1供給バルブ535、第2供給ライン537、そして第2供給バルブ539を含むことができる。
【0076】
流体供給源531は処理空間511に供給される乾燥用流体を貯蔵及び/または供給することができる。流体供給源531は第1供給ライン533及び/または第2供給ライン537に乾燥用流体を供給することができる。例えば、第1供給ライン533には第1供給バルブ535が設置されることができる。また、第1供給ライン533は上部ボディー512に形成された第1供給チャンネル512aと連結されることができる。また、第2供給ライン537には第2供給バルブ539が設置されることができる。また、第2供給ライン537は下部ボディー514に形成された第2供給チャンネル514aと連結されることができる。第1供給バルブ535と第2供給バルブ539はオン/オフバルブであることができる。第1供給バルブ535と第2供給バルブ539のオン/オフによって、第1供給ライン533または第2供給ライン537に選択的に乾燥用流体が流れることができる。
【0077】
前述した例では一つの流体供給源531に第1供給ライン533、そして、第2供給ライン537が連結されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、流体供給源531は複数で提供され、第1供給ライン533は複数の流体供給源531のうちで何れか一つと連結され、第2供給ライン537は流体供給源531らのうちで他の一つと連結されることもできる。
【0078】
また、第1供給ライン533は処理空間511の上部で乾燥用ガスを供給する上部供給ラインであることができる。例えば、第1供給ライン533は処理空間511の上から下に向ける方向に乾燥用ガスを供給することができる。また、第2供給ライン537は処理空間511の下部に乾燥用ガスを供給する下部供給ラインであることができる。例えば、第2供給ライン537は処理空間511の下から上に向ける方向に乾燥用ガスを供給することができる。
【0079】
流体排気ライン540は処理空間511から乾燥用流体を排気することができる。流体排気ライン540は処理空間に減圧を提供する減圧部材(図示せず)と連結されることができる。また、流体排気ライン540は下部ボディー514に形成された排気チャンネル514bと連結されることができる。減圧部材はポンプであることができる。しかし、これに限定されるものではなくて減圧部材は処理空間に減圧を提供することができる公知された装置で多様に変形されることができる。
【0080】
支持部材550は処理空間511で基板(W)を支持することができる。支持部材550は処理空間511で基板(W)の縁領域を支持することができる。支持部材550は基板(W)の縁領域下面を支持することができる。支持部材550は上部ボディー512に設置されることができる。
【0081】
摩擦防止部材580はクランプボディー520に設置されることができる。摩擦防止部材580は、クランプボディー520の内側面に設置されることができる。摩擦防止部材580はクランプボディー520とチャンバボディー510がお互いに接触されることができる領域、すなわち、接合面に設置されることができる。摩擦防止部材580は摩擦防止フィルムと呼ばれることもできる。摩擦防止部材580は複数で提供されることができる。摩擦防止部材580らのうちで一部はクランプボディー520の内側面下部に設置され、摩擦防備部材580らのうちで他の一部はクランピングボディー520の内側面上部に設置されることができる。
【0082】
摩擦防止部材580は第1クランプボディー522、第2クランプボディー524それぞれに設置されることができる。第1クランプボディー522の内側面下部には2個の摩擦防止部材580が設置され、第1クランプボディー522の内側面上部にも2個の摩擦防止部材580が設置されることができる。これと類似に、第2クランプボディー522の内側面下部には2個の摩擦防止部材580が設置され、第2クランプボディー522の内側面上部にも2個の摩擦防止部材580が設置されることができる。すなわち、摩擦防止部材580は8個のポイントに設置されることができる。摩擦防止部材580その設置位置及び具体的な形状に対する内容は後述する。
【0083】
図6は、
図5の上部ボディー及び下部ボディーが閉鎖位置に位置される姿を見せてくれる図面であり、
図7は
図5の第1クランピングボディー及び第2クランピングボディーがクランピング位置に位置される姿を見せてくれる図面である。
【0084】
図6及び
図7を参照すれば、基板(W)に対する乾燥工程、例えば、超臨界状態の乾燥用流体を利用して基板(W)を乾燥する高圧乾燥工程が始まれば、第1移動ユニット560は上部ボディー512または下部ボディー514のうちで何れか一つを他の一つに対して離隔される開放位置で、密着される閉鎖位置に移動させることができる(
図6参照)。以後、高圧乾燥工程が遂行されるうちに、上部ボディー512と下部ボディー514の移動を制限するため、第1クランプボディー522及び第2クランプボディー524は、上部ボディー512及び下部ボディー514の移動制限を解除する解除位置で上部ボディー512及び下部ボディー514の移動を制限するクランピング位置に移動されることができる(
図7参照)。
【0085】
図8aは、
図5のクランプボディーのうちで何れか一つを見せてくれる斜視図であり、
図8bは
図5のクランプボディーのうちで他の一つを見せてくれる斜視図であり、
図9は
図5のチャンバボディーとクランプボディーの一部分を拡大して見せてくれる図面である。
【0086】
図8a、
図8b、そして、
図9を参照すれば、上部ボディー512及び下部ボディー514がお互いに密着される閉鎖位置にある時、チャンバボディー520の外側面はクランプボディー520が有する内側面とお互いに対応する形状を有することができる。例えば、上部ボディー512及び下部ボディー514が閉鎖位置にある時、チャンバボディー520の外側面のうちで一部は第1クランプボディー522の内側面によってクランピングされ、チャンバボディー520の外側面のうちで他の一部は第2クランプボディー524の内側面によってクランピングされることができる。
【0087】
摩擦防止部材580は第1クランプボディー522の内側面に設置されることができる。摩擦防止部材580は第2クランプボディー524の内側面に設置されることができる。摩擦防止部材580らは第1クランプボディー522及び第2クランプボディー524の内側面に接着剤などによって付着設置されることもできる。しかし、これに限定されるものではなくて摩擦防止部材580らはボルト/ねじのような結合手段によってクランプボディー520の内側面に結合設置されることもできる。
【0088】
摩擦防止部材580は第1クランプボディー522の内側面に複数個が設置されることができる。第1クランプボディー522の内側面に設置される摩擦防止部材580はお互いに離隔されて設置されることができる。第1クランプボディー522がクランピング位置にある時、摩擦防止部材580らが圧縮されることができるが、摩擦防止部材580らの間の間隔は摩擦防止部材580らが圧縮されてもお互いに重ならない間隔で配置されることができる。また、摩擦防止部材580は第1クランプボディー522の内側面の下部に複数個(例えば、2個)がお互いに離隔されて設置されることができる。また、摩擦防止部材580は第1クランプボディー522の内側面の上部に複数個(例えば、2個)がお互いに離隔されて設置されることができる。摩擦防止部材580らは上部から眺める時、円周方向に沿ってお互いに離隔されて設置されることができる。例えば、第1クランプボディー522の内側面上部に配置される2個の摩擦防止部材580らは上部から眺める時、円周方向に沿ってお互いに離隔されて設置されることができる。また、第1クランプボディー522の内側面下部に配置される2個の摩擦防止部材580らは上部から眺める時、円周方向に沿ってお互いに離隔されて設置されることができる。第2クランプボディー524に設置される摩擦防止部材580らの配置は、第1クランプボディー522に設置される摩擦防止部材580らの配置とお互いに対称されるので、繰り返される説明は略する。
【0089】
また、第1クランプボディー522及び第2クランプボディー524の内側面はそれぞれ第1面520a、第2面520b、520c及び第3面520dを含むことができる。第1面520aは地面に平行な面であることができる。第2面520b、520cは第1面520aから延長される面であることができる。第2面520b、520cは第1面520aが延長される方向に対して交差する方向に延長される面であることができる。例えば、第2面520b、520cは第1面520aが延長される方向に対して垂直な方向に延長される面であることができる。第3面520dは第1面520a及び第2面520cから延長される面であることができる。第3面520dは第1面520aが延長される方向に対して垂直な方向に延長され、第2面520cが延長される方向に対して垂直な方向に延長される面であることができる。
【0090】
摩擦防止部材580はクランピングボディー520が有する内側面らのうちで少なくともふたつ以上の面を連続的に覆うように構成されることができる。例えば、摩擦防止部材580は第1部分581、第2部分582、583、そして、第3部分584を含むことができる。第1部分581はクランピングボディー520の第1面520aを覆うように構成されることができる。第1部分581は上部から眺める時に弧形状を有することができる。
【0091】
第2部分582、583は第1部分581から延長されることができる。第2部分582、583は第1部分581が延長される方向に交差して延長されることができる。例えば、第2部分582、583は第1部分581が延長される方向に垂直な方向に延長されることができる。第2部分582、583は第2面520b、520cを覆うように構成されることができる。第2部分582、583のうちで一部は上の方向に延長されることができるし、第2部分582、583のうちで他の一部は下の方向に延長されることができる。また、第2部分582、583らは複数で提供され、第2部分582、583らはお互いに離隔されて提供されることができる。第2部分582、583らがお互いに離隔される間隔は略15mm乃至略20mm程度であることができる。また、摩擦防止部材580は第3面520dを覆うように構成される第3部分584をさらに含むことができる。第3部分584は第1部分581から延長されることができる。
【0092】
また、摩擦防止部材580が有する第1部分581、第2部分582、583、そして、第3部分584は一体で提供されることができる。すなわち、摩擦防止部材580は多くのフィルムらがそれぞれクランプボディー520の内側面に付着されるものではない、第1部分581、第2部分582、583、そして第3部分584を一つの胴体が有するように一体で加工された形態を有することができる。これは多くのフィルムらが重なって第1部分581、第2部分582、583、そして第3部分584を有するように摩擦防止部材580を構成する場合、処理空間511の圧力によって発生する振動によって摩擦防止部材580が毀損される確率が高いためである。
【0093】
本願の摩擦防止部材580は単純に平面に付着される形状ではない、立体形態のフィルム構造物で提供される。また、摩擦防止部材580はチャンバボディー510が伝達する垂直、水平、前後に作用する力を耐えるように設置される。
【0094】
具体的に、チャンバボディー510は
図10に示されたところのように上下方向、例えば、第3方向(Z)に沿って搖れる振動(V1)をクランプボディー520に伝達することができる。この時、第3方向(Z)に沿って搖れる振動(V1)がクランプボディー520に伝達されても、摩擦防止部材580の第1部分581が受ける力はクランプボディー520の第1面520aを向ける方向に伝達されるので、摩擦防止部材580には変形や、押され現象がほとんど発生されない。
【0095】
また、チャンバボディー510は
図11に示されたように前後方向、例えば、第1方向(X)に沿って搖れる振動(V2)をクランプボディー520に伝達することができる。この時、第1方向(X)に沿って搖れる振動(V2)が摩擦防止部材580に伝達されても、摩擦防止部材580の第3部分584、そして、第2部分583によって押され現象が発生されることを制限することができる。
【0096】
また、チャンバボディー510は
図12に示されたように第3方向(Z)を軸に繰り返し回転する回転振動(V3)をクランプボディー520に伝達することができる。この時、第3方向(Z)を軸に繰り返し回転する回転振動(V3)が摩擦防止部材580に伝達されても、摩擦防止部材580の第3部分584によって押され現象が発生されることを制限することができる。
【0097】
前述した振動らは単純な例示に過ぎなくて、前述した振動外にも多様な形態の振動が摩擦防止部材580に伝達されることができる。本発明の一実施例による摩擦防止部材580は摩擦防止部材580が曲がる変曲ポイントを有することによって多様な方向に支持力を有して、これに変形や押され現象が易しく発生しない。すなわち、摩擦防止部材580が平面形構造を有するため、振動によって変形や押され現象が易しく発生したが、本発明の一実施例による摩擦防止部材580は立体型構造を有するので、上述した問題点が発生されることを最小化することができる。
【0098】
前述した例では摩擦防止部材580が第1部分581、第2部分582、583及び第3部分584を有することを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、例えば、
図13に示されたように摩擦防止部材580は第1面520aのみを覆うように構成されることができる。
【0099】
前述した例では、第2部分582、583が第1部分581から垂直な方向に延長されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、
図14、そして、
図15に示されたように第2部分582、583は第1部分581から上の方向及び下の方向に延長されるが、傾いた方向に延長されることもできる。
【0100】
前述した例では摩擦防止部材580がクランピングボディー520の内側面に設置されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、
図16に示されたように摩擦防止部材580aは上部ボディー512または下部ボディー514の接合面に設置されることもできる。例えば、摩擦防止部材580aは下部ボディー514の接合面に設置されるが、下部ボディー514が有する第1面510a及び第2面520bを連続的に覆うように構成されることができる。例えば、摩擦防止部材580aは第1面510aを覆うように構成される第1部分581aと、第2面510bを覆うように構成される第2部分582bを含むことができる。また、摩擦防止部材580aはシーリング部材516よりは外側に設置されることができる。これは、摩擦防止部材580aの摩擦に発生されるパーティクルが処理空間511に流入されることを最小化するためのことである。
【0101】
図17は、本発明の他の実施例による乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。前述した例ではチャンバ510が上部ボディー512、そして、下部ボディー514で構成されることを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、
図17に示されたようにチャンバ510aはベースボディー512a及びドアボディー514aを含むことができる。ベースボディー512a及びドアボディー514aはお互いに組合されて処理空間518aを形成することができる。ベースボディー512aは側方向が開放された桶形状を有することができるし、ドアボディー514aは側方向に移動され、処理空間518aを選択的に開閉することができる。また、ドアボディー514aには、摩擦防止部材580bが付着設置されることができる。摩擦防止部材580bはベースボディー512aと向い合うドアボディー514aの第1面を覆う第1部分581b、そして、第1面と平行ではないドアボディー514aの第2面を覆う第2部分582bを含むことができる。すなわち、断面から眺める時、摩擦防止部材580、590は概して‘┐'、‘└'形状を有することができる。場合によって、
図18に示されたように、摩擦防止部材580、590は概して‘匸'、‘ └'形状を有することもできる。
【0102】
図17は、本発明の他の実施例による乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。超臨界流体を利用して基板(W)を乾燥する乾燥チャンバ600はベースボディー612及びドアボディー614を含むことができる。ベースボディー612及びドアボディー614はお互いに組合されて処理空間611を形成することができる。ベースボディー612は側方向が開放された桶形状を有することができるし、ドアボディー614は側方向に移動され、処理空間611を選択的に開閉することができる。ドアボディー614には基板(W)を支持する支持棚616が結合されることができる。
【0103】
乾燥用流体(G)を供給する第1供給ライン633は支持棚616に支持された基板(W)の側面に乾燥用流体(G)を供給することができる。乾燥用流体を供給する第2供給ライン637は支持棚616の下方に乾燥用流体を供給することができる。
乾燥用流体(G)を排気する排気ライン651は処理空間611を下に向ける方向に排気することができる。
【0104】
ドアボディー614には、摩擦防止部材580bが付着設置されることができる。摩擦防止部材580bはベースボディー612と向い合うドアボディー614の第1面を覆う第1部分581b、そして、第1面と平行ではないドアボディー614の第2面を覆う第2部分582bを含むことができる。断面から眺める時、摩擦防止部材580、590は概して‘┐'、‘└'形状を有することができる。場合によって、
図18に示されたように、摩擦防止部材580cは概して‘匸'形状を有することもできる。
【0105】
図19は、本発明の他の実施例による乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。超臨界流体を利用して基板(W)を乾燥する乾燥チャンバ700はベースボディー712及びドアボディー714を含むことができる。ベースボディー712及びドアボディー714はお互いに組合されて処理空間を形成することができる。ベースボディー712は側方向が開放された桶形状を有することができるし、ドアボディー714は側方向に移動され、処理空間を選択的に開閉することができる。ドアボディー714には基板(W)を支持する支持棚716が結合されることができる。
【0106】
供給ライン733が供給する乾燥用流体(G)は支持棚716及びベースボディー712が形成する乾燥用流体(G)の流動経路に沿って流れることができる。乾燥用流体(G)の流動経路は基板(W)の上面に沿って流れることができるように形成されることができる。
乾燥用流体(G)を排気する排気ライン751は処理空間611を上に向ける方向に排気することができる。
【0107】
ドアボディー714には、摩擦防止部材580dが付着設置されることができる。摩擦防止部材580dはベースボディー712と向い合うドアボディー714の第1面を覆う第1部分、そして、第1面と平行ではないドアボディー714の第2面を覆う第2部分を含むことができる。断面から眺める時、摩擦防止部材580dは概して‘┐'、‘└'形状を有することができる。
【0108】
図20は、本発明の他の実施例による乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。超臨界流体を利用して基板(W)を乾燥する乾燥チャンバ800はボディー810、昇降部材820を含むことができる。ボディー810は上部ボディー812と下部ボディー814を含むことができる。上部ボディー812と下部ボディー814はお互いに組合されて基板(W)が処理される処理空間を形成することができる。また、乾燥チャンバ800は処理空間で基板(W)を支持する支持部材830を含むことができる。また、乾燥チャンバ800は上部ボディー812及び下部ボディー814が形成する処理空間の気密性を維持することができるようにするシーリング部材816をさらに含むことができる。
【0109】
また、上部ボディー812には乾燥用流体(G)を供給する上部チャンネル812aが形成されることができる。また、下部ボディー814には乾燥用流体(G)の供給及び排気をすべて遂行することができる下部チャンネル814bが形成されることができる。下部チャンネル814bは乾燥用流体(G)を供給する供給チャンネル814a及び乾燥用流体(G)を排気する排気チャンネル814cと流体連通されることができる。
【0110】
上部ボディー812及び下部ボディー814が接触される接合面には摩擦防止部材580eが提供されることができる。摩擦防止部材580eは下部ボディー814に設置されることができる。摩擦防止部材580eは上部ボディー812及び下部ボディー814がお互いに向い合う面を覆う第1部分、そして、第1面に垂直な第2面を覆う第2部分を含むことができる。断面から眺める時、摩擦防止部材580eは概して‘┐'形状を有することができる。
【0111】
図21は、本発明の他の実施例による乾燥チャンバを概略的に見せてくれる図面である。超臨界流体を利用して基板(W)を乾燥する乾燥チャンバ900はチャンバボディー910及びクランプボディー920を含むことができる。チャンバボディー910は第1チャンバボディー912及び第2チャンバボディー914を含むことができる。第2チャンバボディー914は第1チャンバボディー912に対して相対的に移動可能に提供されることができる。このふたつのボディーはお互いに組合されて乾燥用流体によって基板が処理される処理空間を形成することができる。また、超臨界状態の乾燥用流体によって基板が処理される場合、第1チャンバボディー912及び第2チャンバボディー914は圧力によって閉鎖状態が解けることがある。
【0112】
これに、クランプボディー920は乾燥チャンバ900で基板が処理されるうちに、チャンバボディー910をクランピングすることができる。
【0113】
クランプボディー920は第1クランプボディー922及び第2クランプボディー924を含むことができる。第1クランプボディー922が有する突起ら922a、922bはそれぞれ第1チャンバボディー912に形成された溝9122及び第2チャンバボディー914に形成された溝9142にそれぞれ挿入されることができる。また、第2クランプボディー924が有する突起ら924a、924bはそれぞれ第2チャンバボディー914に形成された溝9124及び第2チャンバボディー914に形成された溝9144にそれぞれ挿入されることができる。
【0114】
また、摩擦防止部材580fはクランプボディー920とチャンバボディー910が接合される接合面に設置されることができる。例えば、摩擦防止部材580fはクランプボディー920が有する突起ら922a、922b、924a、924bを覆うように構成されることができる。また、摩擦防止部材580fらは突起ら922a、922b、924a、924bそれぞれが有する面らのうちで少なくともふたつ以上を覆うように構成されることができる。
【0115】
図22は、
図17で示している乾燥チャンバ600に設置されることができる摩擦防止部材580gの他の実施例を示す。摩擦防止部材580gは複数で提供されることができる。摩擦防止部材580gはベースボディー612とドアボディー614がお互いに接合される接合面に設置されることができる。具体的に、摩擦防止部材580gはドアボディー614が有する接合面に複数個がお互いに離隔されて設置されることができる。また、前述したようにドアボディー614はベースボディー612に対して移動ユニットによって相対的に移動可能に提供されることができる。また、摩擦防止部材580gらの間の間隔は、ドアボディー614が移動して処理空間を定義する閉鎖位置にある時、摩擦防止部材580gらのうちで何れか一つが接する摩擦防止部材580gらのうちで他の一つと離隔されることができるようにする間隔であることができる。
【0116】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0117】
510 チャンバボディー
520 クランプボディー
530 流体供給ユニット
540 流体排気ライン
550 支持部材
560 第1移動ユニット
570 第2移動ユニット
580 摩擦防止部材