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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023021001
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】基地局、端末、及び、通信方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/80 20180101AFI20230202BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20230202BHJP
【FI】
G16H50/80
H04M11/00 302
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118073
(22)【出願日】2022-07-25
(31)【優先権主張番号】P 2021124517
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須藤 浩章
【テーマコード(参考)】
5K201
5L099
【Fターム(参考)】
5K201BA02
5K201CA04
5K201CC03
5K201CC04
5K201EB06
5K201EC08
5K201ED04
5K201ED09
5L099AA21
(57)【要約】
【課題】特定のエリアでの特定病原体の感染への安全性を判定できる基地局、端末、及び、通信方法の提供に資する。
【解決手段】基地局は、端末から、前記端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を受信する受信部と、特定のエリアに存在する第1の端末を特定し、第1の端末から受信した通知情報に基づいて、特定のエリアにおける感染症への安全性の高さを判定する制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末から、前記端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を受信する受信部と、
特定のエリアに存在する第1の端末を特定し、前記第1の端末から受信した前記通知情報に基づいて、前記特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さを判定する制御部と、
を備える基地局。
【請求項2】
前記通知情報は、前記所有者が前記感染症に対する予防処置を行ったか否かを示す情報を含み、
前記制御部は、前記第1の端末のうち、前記予防処置を行っていないことを示す通知情報を送信した第2の端末の数に基づいて、前記特定のエリアの安全性の高さを判定する、
請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記通知情報は、前記所有者が前記感染症に対する予防処置を行った回数を示す情報を含み、
前記制御部は、前記第1の端末のうち、前記予防処置を行った回数が所定回数未満であることを示す通知情報を送信した第2の端末の数と、前記第2の端末それぞれの前記予防処置を行った回数とに基づいて、前記特定のエリアの安全性の高さを判定する、
請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記通知情報は、前記所有者が前記感染症に対する予防処置を行った時期を示す情報を含み、
前記制御部は、前記第1の端末のうち、前記予防処置を行った時期が所定時期よりも前であることを示す通知情報を送信した第2の端末の数に基づいて、前記特定のエリアの安全性の高さを判定する、
請求項1に記載の基地局。
【請求項5】
前記通知情報は、前記感染症に対する検査結果を示す情報を含み、
前記制御部は、前記第1の端末のうち、前記感染症に対して陽性ではないという検査結果を示す通知情報を送信した第2の端末の数に基づいて、前記特定のエリアの安全性の高さを判定する、
請求項1に記載の基地局。
【請求項6】
前記通知情報は、前記感染症に対する検査を行った時期を示す情報を含み、
前記制御部は、前記第1の端末のうち、所定期間内に前記検査を行い、前記感染症に対して陽性ではないという検査結果を示す通知情報を送信した第2の端末の数に基づいて、前記特定のエリアの安全性の高さを判定する、
請求項5に記載の基地局。
【請求項7】
前記通知情報は、安全性のレベルが所定レベルよりも低い滞在エリアでの滞在履歴に関する情報を含み、
前記制御部は、前記第1の端末のうち、前記所有者が過去に前記滞在エリアに滞在していたことを示す通知情報を送信した第2の端末の数と、前記第2の端末のそれぞれによって送信された通知情報が示す滞在時期に基づいて、前記特定のエリアの安全性の高さを判定する、
請求項1に記載の基地局。
【請求項8】
端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を基地局に送信する送信部と、
前記基地局において判定された、特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さに関する情報を前記基地局から受信する受信部と、
を備える端末。
【請求項9】
基地局が、
端末から、前記端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を受信し、
特定のエリアに存在する第1の端末を特定し、前記第1の端末から受信した前記通知情報に基づいて、前記特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さを判定する、
を備える通信方法。
【請求項10】
端末が、
前記端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を基地局に送信し、
前記基地局において判定された、特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さに関する情報を受信する、
通信方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基地局、端末、及び、通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特定病原体(例えば、ウイルス)に感染した人物又は特定病原体を保有する人物が移動することによって、特定病原体の感染が拡大してしまうことを防止する技術が検討されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、移動者が特定の病原体を保有していないことを証明する病原体非保有証明情報および病原体非保有証明情報の有効期限情報が記録される記録体と、移動者の通過時に移動者が携帯する記録体の病原体非保有証明情報および病原体非保有証明情報の有効期限情報を入力し、病原体非保有証明情報の存在が確認され、かつ病原体非保有証明情報または病原体非保有証明情報の有効期限情報の入力時が病原体非保有証明情報の有効期限情報による有効期限内である場合に移動者の通過を許し、病原体非保有証明情報の存在が確認されない場合または情報の入力時が病原体非保有証明情報の有効期限情報による有効期限外である場合には移動者の通過を許さないゲート装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6765777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ゲート装置の通行の可否を判断する技術であり、特定のエリアでの特定病原体の感染への安全性を判定できない。
【0006】
本開示の非限定的な実施例は、特定のエリアでの特定病原体の感染への安全性を判定できる基地局、端末、及び、通信方法の提供に資する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施例に係る基地局は、端末から、前記端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を受信する受信部と、特定のエリアに存在する第1の端末を特定し、前記第1の端末から受信した前記通知情報に基づいて、前記特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さを判定する制御部と、を備える。
【0008】
本開示の一実施例に係る端末は、端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を基地局に送信する送信部と、前記基地局において判定された、特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さに関する情報を前記基地局から受信する受信部と、を備える。
【0009】
本開示の一実施例に係る通信方法は、基地局が、端末から、前記端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を受信し、特定のエリアに存在する第1の端末を特定し、前記第1の端末から受信した前記通知情報に基づいて、前記特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さを判定する。
【0010】
本開示の一実施例に係る通信方法は、端末が、前記端末の所有者の感染症への対策に関する情報を含む通知情報を基地局に送信し、前記基地局において判定された、特定のエリアにおける前記感染症への安全性の高さに関する情報を受信する。
【0011】
なお、これらの包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、又は、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本開示の一実施例によれば、特定のエリアでの特定病原体の感染への安全性を判定できる。
【0013】
本開示の一実施例における更なる利点及び効果は、明細書及び図面から明らかにされる。かかる利点及び/又は効果は、いくつかの実施形態並びに明細書及び図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つ又はそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施の形態に係る基地局の構成例を示すブロック図
図2】一実施の形態に係る端末の構成例を示すブロック図
図3】通知情報のフォーマットの第1の例を示す図
図4】通知情報のフォーマットの第1の例のバリエーション1を示す図
図5】通知情報のフォーマットの第1の例のバリエーション2を示す図
図6】通知情報のフォーマットの第1の例のバリエーション3を示す図
図7】一実施の形態の第1の例における基地局の処理フローの一例を示すフローチャート
図8】一実施の形態の第1の例における端末の処理フローの一例を示すフローチャート
図9】通知情報のフォーマットの第2の例を示す図
図10】一実施の形態の第2の例における基地局の処理フローの一例を示すフローチャート
図11】一実施の形態の第2の例における端末の処理フローの一例を示すフローチャート
図12】通知情報のフォーマットの第3の例を示す図
図13】一実施の形態の第3の例における基地局の処理フローの一例を示すフローチャート
図14】一実施の形態の第3の例における端末の処理フローの一例を示すフローチャート
図15】マスク着用人数が考慮される場合の通信装置が通知する通知情報のフォーマットの例を示す図
図16A】一実施の形態に係る通信装置の構成のバリエーションAを示すブロック図
図16B】一実施の形態に係る通信装置の構成のバリエーションBを示すブロック図
図17A】一実施の形態における通信装置の処理フローのバリエーションAの例を示すフローチャート
図17B】一実施の形態における通信装置の処理フローのバリエーションBの例を示すフローチャート
図18A】マスク着用人数が考慮される場合の基地局の処理フローのバリエーションAの例を示すフローチャート
図18B】マスク着用人数が考慮される場合の基地局の処理フローのバリエーションBの例を示すフローチャート
図19】評価指標の第1の表示方法の例を示す図
図20】第1の表示方法に基づく表示例を示す図
図21】評価指標の第2の表示方法の例を示す図
図22】第2の表示方法に基づく表示例を示す図
図23A】イラストを用いた表示方法の第1の例を示す図
図23B】イラストを用いた表示方法の第2の例を示す図
図24】評価指標の第3の表示方法の例を示す図
図25】第3の表示方法に基づく表示例を示す図
図26】評価指標の第4の表示方法の例を示す図
図27】第4の表示方法に基づく表示例を示す図
図28】評価指標の表示のバリエーションの例を示す図
図29】一実施の形態に係る表示装置の構成例を示すブロック図
図30】一実施の形態における表示装置の処理フローの一例を示すフローチャート
図31図30のS909において実行される処理フローの一例を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0016】
(一実施の形態)
特定病原体による感染によって起こる疾患(以下、「感染症」)の拡大への対策には、人物の密集、人物の密接、及び、人物が存在する空間の密閉を避けるという対策が知られている。
【0017】
例えば、人物を撮影するカメラ、人物を検知するセンサ、COを検知するセンサといったデバイスを使用して、特定のエリアにおける、人物の密集の度合、人物の密接の度合、及び、人物が存在する空間の密閉の度合などを判定し、特定のエリアの感染症に対する安全性を判定することが考えられる。
【0018】
例えば、感染症に感染する可能性及び/又は感染症が拡大する可能性が低いエリアほど、高い安全性を有し、感染症に感染する可能性及び/又は感染症が拡大する可能性が高いエリアほど、低い安全性を有する。例えば、複数の安全性のレベルが規定されてよい。そして、特定エリアにおける、感染症に感染する可能性及び/又は感染症が拡大する可能性の高さに応じて、特定エリアの安全性の高さが安全性のレベルによって表されてよい。なお、以下の説明において、例えば、「安全性が高いエリア」とは、感染症に対する安全性のレベルが所定のレベルより高く、相対的に安全であるエリアである。また、例えば、「安全性が低いエリア」とは、感染症に対する安全性のレベルが所定のレベル以下であり、相対的に安全ではないエリアである。
【0019】
しかしながら、人物が、どのような感染症への対策を行っているかによって、当該人物の感染症への耐性の強さ、又は、感染拡大に与える影響が異なる。例えば、人物が、予防処置(例えば、ワクチンの接種及び/または薬剤の投与)を行っているか否か、予防処置の回数、感染症の検査を行っているか否か、及び、検査回数等によって、当該人物の感染症への耐性の強さ、又は、感染症の拡大に与える影響が異なる。そのため、上述したような方法で、感染症に対する特定のエリアの安全性の判定は、十分ではない可能性がある。
【0020】
そこで、本実施の形態では、感染症への対策を考慮して、特定のエリアでの特定病原体の感染への安全性を判定できる基地局、端末、及び、通信方法の提供に資する。
【0021】
本実施の形態に係る無線通信システムは、図1に示す基地局10と、図2に示す端末20と、を含む。本実施の形態に係る無線通信システムは、特に限定されない。例えば、本実施の形態に係る無線通信システムは、5th generation mobile communication system(5G)の規格に準拠してもよいし、他の無線通信規格に準拠してもよい。
【0022】
なお、以下に示す基地局10と端末20の構成は一例であり、本開示はこれに限定されない。基地局10において、図1に示される構成の一部が省略されてもよいし、図1に示されない構成が追加されてもよい。また、端末20において、図2に示される構成の一部が省略されてもよいし、図2に示されない構成が追加されてもよい。
【0023】
<基地局の構成>
図1は、本実施の形態に係る基地局10の構成例を示すブロック図である。基地局10は、受信部101と、受信制御部102と、位置情報判定部103と、エリア判定部104と、エリア情報生成部105と、データ制御部106と、送信制御部107と、送信部108と、を備える。
【0024】
受信部101は、受信制御部102におけるタイミング制御に基づいて、端末20が送信した上りリンク(UL)信号を受信する。受信部101は、UL信号を受信制御部102へ出力する。UL信号には、例えば、端末20から送信されるデータ及び/又は制御情報(UL制御情報)等が含まれる。
【0025】
受信制御部102は、受信部101における受信タイミングを制御する。また、受信制御部102は、UL信号に所定の受信処理を行う。例えば、所定の受信処理は、周波数変換処理(ダウンコンバート)を含む。また、所定の受信処理は、復調処理、復号処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0026】
受信制御部102は、所定の受信処理を施したUL信号から、受信データ及び/又はUL制御情報を抽出する。受信制御部102は、受信データ及び/又はUL制御情報をデータ制御部106へ出力する。また、受信制御部102は、後述する通知情報がUL信号に含まれる場合、通知情報を位置情報判定部103へ出力する。なお、通知情報には、端末20の位置情報が含まれてよい。
【0027】
位置情報判定部103は、端末20の位置情報に基づいて、端末20が、特定エリアに存在するか否かを判定する。位置情報判定部103は、特定エリアに存在すると判定された端末20の通知情報をエリア判定部104へ出力する。以下、特定エリアに存在すると判定された端末20は、「特定端末」と記載される場合がある。
【0028】
なお、特定エリアは、基地局10がカバーするエリアの全体であってもよいし、基地局10がカバーするエリアの一部であってもよい。例えば、特定エリアは、基地局10がカバーするエリアのうち、密閉性が比較的高いエリア(例えば、屋内のエリア)、及び/又は、人の出入りが比較的多いエリアであってもよい。特定エリアは、固定されてもよいし、動的に設定されてもよい。あるいは、基地局10がカバーするエリアのうち、過去に該当感染症の集団感染が発生したことがあるエリアを特定エリアに設定してもよく、該当エリアを所定の周期で更新してもよい。あるいは、基地局10がカバーするエリアのうち、マスクを外す可能性があると考えられるエリア(例えば、飲食を行う場所、カラオケなどの設備がある場所など)、及び/又は、声を出す可能性があると考えられるエリア(例えば、カラオケなどの設備がある場所など)などを特定のエリアに設定してもよい。これらの特定エリアに関する情報は、外部の装置から基地局10へ通知されてもよい。或いは、無線通信システムの管理者が、特定エリアを設定してもよい。
【0029】
エリア判定部104は、特定端末が送信した通知情報に基づいて、特定エリアの安全性を判定する。例えば、エリア判定部104は、通知情報に含まれる感染症への対策に関する情報に基づいて、特定エリアの安全性を判定する。なお、安全性の判定の例については後述する。
【0030】
エリア判定部104は、特定エリアの安全性の判定結果をエリア情報生成部105へ出力する。
【0031】
エリア情報生成部105は、特定エリアの安全性の判定結果を示す情報を含むエリア情報を生成し、エリア情報を送信制御部107へ出力する。
【0032】
データ制御部106は、受信制御部102から取得した受信データを上位レイヤの信号処理を行うデータ処理部(図1では省略)へ出力する。データ制御部106は、データ処理部から取得する送信データを送信制御部107へ出力する。また、データ制御部106は、UL制御情報に基づいて、UL信号の受信処理及び/又は下りリンク(DL)信号の送信処理に関する設定を行ってもよい。また、データ制御部106は、端末20へ送信する制御情報(DL制御情報)を生成し、送信制御部107へ出力してもよい。
【0033】
送信制御部107は、送信データ、DL制御情報、及び、エリア情報の少なくとも1つの送信タイミングを制御する。また、送信制御部107は、送信データ、DL制御情報、及び、エリア情報の少なくとも1つに対して、所定の送信処理を行い、DL信号を生成する。なお、所定の送信処理は、符号化処理、変調処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0034】
送信部108は、送信制御部107における送信タイミング制御に基づいて、端末20に対してDL信号を送信する。
【0035】
なお、上述した受信制御部102と、位置情報判定部103と、エリア判定部104と、エリア情報生成部105と、データ制御部106と、送信制御部107とは、基地局10の制御部(図1では省略)に含まれてもよい。また、位置情報判定部103、エリア判定部104、エリア情報生成部105、及び、データ制御部106の少なくとも1つは、基地局10の代わりに、基地局10と通信可能な他の情報処理装置(例えば、上位局)に含まれてもよい。
【0036】
<端末の構成>
図2は、本実施の形態に係る端末20の構成例を示すブロック図である。端末20は、受信部201と、受信制御部202と、エリア判定部203と、エリア滞在履歴検出部204と、通知情報生成部205と、データ制御部206と、送信制御部207と、送信部208と、を備える。
【0037】
受信部201は、受信制御部202におけるタイミング制御に基づいて、基地局10が送信したDL信号を受信する。受信部201は、DL信号を受信制御部202へ出力する。DL信号には、例えば、基地局10から送信されるデータ及び/又は制御情報(DL制御情報)等が含まれる。
【0038】
受信制御部202は、受信部201における受信タイミングを制御する。また、受信制御部202は、DL信号に所定の受信処理を行う。例えば、所定の受信処理は、周波数変換処理(ダウンコンバート)を含む。また、所定の受信処理は、復調処理、復号処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0039】
受信制御部202は、所定の受信処理を施したDL信号から、受信データ及び/又はDL制御情報を抽出する。受信制御部202は、受信データ及び/又はDL制御情報をデータ制御部206へ出力する。受信制御部202は、エリア情報がDL信号に含まれる場合、エリア情報をエリア判定部203へ出力する。
【0040】
エリア判定部203は、エリア情報に基づいて、端末20が存在するエリアの安全性を判定する。例えば、エリア判定部203は、端末20が存在するエリアの安全性が所定レベルより低い場合、端末20の通知部(図2では省略)を介して端末20のユーザに対して、端末20が存在するエリアの安全性が低い旨を通知する。例えば、通知部は、音による通知を行うスピーカであってもよいし、文字情報による通知を行う表示部であってもよいし、端末20を振動させることにより通知を行う振動子であってもよい。なお、エリア判定部203は、端末20が存在するエリアの安全性が所定レベルより高い場合であっても、端末20の通知部(図2では省略)を介して端末20のユーザに対して、安全性が所定レベルより低いエリアが存在する旨を通知してもよい。
【0041】
エリア滞在履歴検出部204は、端末20が安全性の低いエリアに滞在したことを検出し、滞在履歴を記憶する。エリア滞在履歴検出部204は、滞在履歴に関する履歴情報(立ち入り履歴情報)を、通知情報生成部205へ出力する。
【0042】
通知情報生成部205は、端末20が基地局10へ送信する通知情報を生成する。例えば、通知情報には、ワクチン接種情報、検査情報、及び、立ち入り履歴情報の少なくとも一つが含まれる。ワクチン接種情報及び検査情報は、例えば、端末20のユーザが端末20の操作部(図2では省略)を介して入力される。あるいは、ワクチン接種情報及び検査情報は、ワクチン接種に関する情報及び検査結果に関する情報を管理する外部のサーバから取得されてもよい。
【0043】
また、通知情報は、端末20の位置情報を含んでよい。例えば、端末20の位置情報は、端末20のglobal positioning system(GPS)情報に基づいて、生成される。なお、本開示における位置情報の取得方法は、GPSを用いた方法に限定されない。
【0044】
データ制御部206は、受信制御部102から取得した受信データを上位レイヤの信号処理を行うデータ処理部(図1では省略)へ出力する。データ制御部206は、データ処理部から取得する送信データを送信制御部207へ出力する。また、データ制御部206は、DL制御情報に基づいて、DL信号の受信処理及び/又はUL信号の送信処理に関する設定を行ってもよい。また、データ制御部206は、基地局10へ送信する制御情報(UL制御情報)を生成し、送信制御部107へ出力してもよい。
【0045】
送信制御部207は、送信データ、UL制御情報、及び、通知情報の少なくとも1つの送信タイミングを制御する。また、送信制御部207は、送信データ、UL制御情報、及び、通知情報の少なくとも1つに対して、所定の送信処理を行い、UL信号を生成する。なお、所定の送信処理は、符号化処理、変調処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。また、例えば、所定の送信処理は、周波数変換処理(アップコンバート)を含む。
【0046】
送信部208は、送信制御部207における送信タイミング制御に基づいて、基地局10に対してUL信号を送信する。
【0047】
なお、上述した受信制御部202と、エリア判定部203と、エリア滞在履歴検出部204と、通知情報生成部205と、データ制御部206と、送信制御部207とは、端末20の制御部(図2では省略)に含まれてもよい。
【0048】
次に、通知情報生成部205において生成される通知情報について説明する。
【0049】
<通知情報の第1の例>
図3は、通知情報のフォーマットの第1の例を示す図である。図3に示す通知情報のフォーマットは、ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドとを有する。
【0050】
ユーザIDフィールドには、端末の所有者であるユーザの識別情報(Identification(ID))が含まれる。
【0051】
位置情報フィールドには、端末の位置を示す位置情報が含まれる。例えば、位置情報は、GPS等によって得られてもよい。
【0052】
ワクチン接種情報フィールドには、ワクチン接種に関する情報(ワクチン接種情報)が含まれる。
【0053】
ワクチン接種情報は、例えば、ユーザが、端末を操作して入力される。例えば、端末のアプリケーションにおいて、ワクチン接種に関する情報を入力する画面が表示され、ユーザは、表示に応じてワクチン接種情報を入力する。
【0054】
ワクチン接種情報フィールドは、ワクチンの種別毎のフィールドを有する。
【0055】
例えば、ワクチン接種情報フィールドは、n通り(nは1以上の整数)のワクチンの種別のそれぞれを示す情報が含まれるワクチン種別フィールドを有する。なお、図3及び以下の説明において、ワクチン種別が#i(iは、1以上n以下の整数)であるワクチンは、「ワクチン#i」と記載される。
【0056】
なお、ワクチン#1~ワクチン#nは、互いに同じウイルス(例えば、新型コロナウイルス又はインフルエンザウイルス)に対するワクチンであってもよいし、異なるウイルスに対するワクチンを含んでもよい。また、ワクチン#1~ワクチン#nには、或るウイルスが変異した変異ウイルスに対するワクチンが含まれてもよい。
【0057】
ワクチン接種情報フィールドは、ワクチン種別フィールドが示すワクチンの種別のそれぞれに対応付けられるワクチン接種回数フィールド及びワクチン接種時期フィールドを有する。なお、図3では、ワクチン種別が「#i」を示すワクチン種別フィールドに対応付けられるワクチン接種回数フィールド及びワクチン接種時期フィールドは、「ワクチン#i接種回数フィールド」及び「ワクチン#i接種時期フィールド」と記載される。
【0058】
ワクチン#i接種回数フィールドには、例えば、ワクチン#iを接種した回数が含まれる。例えば、接種した回数は、現在までの通算の接種回数であってもよいし、所定の期間以内の接種回数であってもよい。所定の期間は、ワクチン#iの性質に応じて設定されてよい。例えば、ワクチン#iが、接種した日から2週間後に効力が表れ、1年間で効力が無くなる(または、弱くなる)ワクチンである場合、現在の2週前の日から1年前(又は1年と2週前)の日までの間にワクチン#iを接種した回数がワクチン#i接種回数フィールドに含まれてよい。
【0059】
ワクチン#i接種時期フィールドには、例えば、ワクチン#iを接種した時期の情報が含まれる。例えば、ワクチン#i接種時期フィールドには、ワクチン#iを接種した日付(例えば、年月日)の情報が含まれる。ワクチン#iを複数回接種している場合(つまり、ワクチン#iを接種した日付が複数存在する場合)、ワクチン#i接種時期フィールドには、接種した複数の日付の情報が含まれてよいし、接種した複数の日付のうち、直近の日付の情報が含まれてもよいし、最も古い日付の情報が含まれてもよい。また、ワクチン#iを接種した日付が複数存在する場合、ワクチン#i接種時期フィールドには、接種した複数の日付の間隔(例えば、日数の間隔)の情報が含まれてもよい。例えば、ワクチン#i接種時期フィールドには、接種した複数の日付のうちの直近の日付の情報と、直近の日付から一番近い接種した日付までの日数の情報とが含まれてよい。
【0060】
また、図3では、ワクチン#1~#nのそれぞれについて、ワクチン接種回数フィールドとワクチン接種時期フィールドとが含まれる通知情報のフォーマットを示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、ワクチン接種情報は、一部が省略されてもよい。
【0061】
例えば、ワクチン種別毎に、接種回数と、接種時期の有無が設定されてもよい。以下では、通知情報の第1の例のバリエーションを説明する。
【0062】
<通知情報の第1の例のバリエーション1>
図4は、通知情報のフォーマットの第1の例のバリエーション1を示す図である。図4に示す通知情報のフォーマットは、ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドとを有する。ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドとは、図3と同様であってよい。
【0063】
図4のワクチン接種情報フィールドにおいて、ワクチン#m~ワクチン#n(mは2以上n以下の整数)については、図3と同様に、ワクチン種別フィールドと、ワクチン種別フィールドが示すワクチンの種別に対応付けられるワクチン接種回数フィールド及びワクチン接種時期フィールドとを有する。
【0064】
一方で、図4のワクチン接種情報フィールドにおいて、ワクチン#1~ワクチン#m-1については、ワクチン種別フィールドが存在し、ワクチン種別フィールドが示すワクチンの種別に対応付けられるワクチン接種回数フィールド及びワクチン接種時期フィールドが存在しない。図4の例では、ワクチン#1~ワクチン#m-1それぞれのワクチン種別フィールドは、ワクチン#1~ワクチン#m-1のそれぞれを所定の時間以内に1回以上接種していることを示す。
【0065】
図4のフォーマットでは、一部のワクチンについては、接種回数及び接種時期に関する情報が通知されない。例えば、基地局10が、1以上の特定の種別のワクチン(図4では、ワクチン#m~ワクチン#n)についての接種回数及び接種時期に関する情報を要求し、特定の種別のワクチンと異なるワクチン(図4では、ワクチン#1~ワクチン#m-1)についての接種回数及び接種時期に関する情報を要求しない場合、図4のフォーマットが使用されてよい。
【0066】
例えば、ワクチン#1~ワクチン#m-1がウイルスxに対して効力を発揮し、ワクチン#m~ワクチン#nがウイルスyに対して効力を発揮する場合について説明する。この場合において、基地局10が、特定のエリアにおけるウイルスyに関する安全性を判定する場合には、図4のフォーマットを使用することによって、基地局10が特定のエリアにおけるウイルスyに関する安全性を判定でき、端末20が送信する通知情報の情報量を低減できる。
【0067】
接種回数及び接種時期に関する情報が通知されないワクチンとして、比較的、致死率及び重症化率などが低い感染症、及び/又は、感染力の比較的弱い感染症に対するワクチンが選択されてもよい。例えば新型コロナウイルス及びインフルエンザという2つの感染症を対象の感染症とする場合、新型コロナウイルスに対するワクチンについては接種回数及び接種時期に関する情報が通知され、インフルエンザに対するワクチンについては接種回数及び接種時期に関する情報が通知されなくてもよい。また、同一の感染症に対するワクチンにおいても、特定の種別のワクチン(例えば、新型コロナウイルスのうち感染力が比較的強い変異種など)の接種回数及び接種時期に関する情報が通知され、他の種別のワクチン(例えば、新型コロナウイルスのうち感染力が比較的強い変異種以外)については接種回数及び接種時期に関する情報が通知されなくてもよい。なお、この接種回数関する情報の通知は、接種回数によって効果が大きく変わる感染症に対すワクチンにおいて、特に有効である。
【0068】
<通知情報の第1の例のバリエーション2>
図5は、通知情報のフォーマットの第1の例のバリエーション2を示す図である。図5に示す通知情報のフォーマットは、ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドとを有する。ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドとは、図3と同様であってよい。
【0069】
図5のワクチン接種情報フィールドにおいて、ワクチン#m~ワクチン#n(mは2以上n以下の整数)については、図3と同様に、ワクチン種別フィールドと、ワクチン種別フィールドが示すワクチンの種別に対応付けられるワクチン接種回数フィールド及びワクチン接種時期フィールドとを有する。
【0070】
一方で、図5のワクチン接種情報フィールドにおいて、ワクチン#1~ワクチン#m-1については、ワクチン種別フィールドと、ワクチン種別フィールドが示すワクチンの種別に対応付けられるワクチン接種回数フィールドとが存在し、ワクチン接種時期フィールドが存在しない。
【0071】
図5のフォーマットでは、一部のワクチンについては、接種時期に関する情報が通知されない。例えば、基地局10が、1以上の特定の種別のワクチン(図5では、ワクチン#m~ワクチン#n)についての接種時期に関する情報を要求し、特定の種別のワクチンと異なるワクチン(図5では、ワクチン#1~ワクチン#m-1)についての接種時期に関する情報を要求しない場合、図5のフォーマットが使用されてよい。
【0072】
<通知情報の第1の例のバリエーション3>
図6は、通知情報のフォーマットの第1の例のバリエーション3を示す図である。図6に示す通知情報のフォーマットは、ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドとを有する。ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドとは、図3と同様であってよい。
【0073】
図6のワクチン接種情報フィールドにおいて、ワクチン#m~ワクチン#n(mは2以上n以下の整数)については、図3と同様に、ワクチン種別フィールドと、ワクチン種別フィールドが示すワクチンの種別に対応付けられるワクチン接種回数フィールド及びワクチン接種時期フィールドとを有する。
【0074】
一方で、図6のワクチン接種情報フィールドにおいて、ワクチン#1~ワクチン#m-1については、ワクチン種別フィールドと、ワクチン種別フィールドが示すワクチンの種別に対応付けられるワクチン接種時期フィールドとが存在し、ワクチン接種回数フィールドが存在しない。
【0075】
図6のフォーマットでは、一部のワクチンについては、接種回数に関する情報が通知されない。例えば、基地局10が、1以上の特定の種別のワクチン(図6では、ワクチン#m~ワクチン#n)についての接種回数に関する情報を要求し、特定の種別のワクチンと異なるワクチン(図6では、ワクチン#1~ワクチン#m-1)についての接種回数に関する情報を要求しない場合、図6のフォーマットが使用されてよい。
【0076】
上述した図4図6のフォーマットでは、ワクチンの種別によって、通知する情報が変更される。これらのフォーマットの適用により、例えば、或るウイルス(例えば、新型コロナウイルス)に対して効果を発揮するワクチンの種別については、接種回数及び/又は接種時期を通知し、別の或るウイルス(例えば、インフルエンザ)に対して効果を発揮するワクチンの種別については、接種回数及び/又は接種時期を通知しない。通知する情報がワクチン毎に設定できるので、ワクチン毎の安全性の判定を適切に実行でき、通知情報の情報量を削減できる。
【0077】
なお、図3図6の通知情報のフォーマットにおける、各情報のフィールドの数、位置、及び、順番は、一例であり、本開示は、これらに限定されない。
【0078】
<第1の例における基地局10の処理フロー>
次に、第1の例における基地局10の処理フローについて説明する。図7は、本実施の形態の第1の例における基地局10の処理フローの一例を示すフローチャートである。図7に示すフローは、例えば、端末20が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に、開始されてもよい。
【0079】
基地局10は、端末20から通知情報を受信する(S101)。基地局10は、端末20が通知情報を通知する通知時刻において、通知情報を受信してよい。また、基地局10は、基地局10と無線接続を行っている端末20のそれぞれから通知情報を受信してもよいし、基地局10と無線接続を行っている端末20の中の一部の端末20から通知情報を受信してもよい。以下では、通知情報を送信した端末20は、判定対象の端末20と記載される場合がある。
【0080】
基地局10は、特定のエリアの安全性を判定する時刻か否かを判定する(S102)。例えば、判定する時刻は、事前に設定されてよい。判定する時刻は、周期性を有してもよい。
【0081】
エリアの安全性を判定する時刻ではない場合(S102にてNO)、フローは、S109の処理へ移行する。
【0082】
エリアの安全性を判定する時刻である場合(S102にてYES)、基地局10は、端末20の位置情報に基づく端末20の分類が完了したか否かを判定する(S103)。
【0083】
端末20の分類が完了していない場合(S103にてNO)、すなわち、判定対象の端末20の中に、分類が完了していない端末20(以下、「未分類端末20」と記載)が1つ以上存在する場合、基地局10は、未分類端末20の中から1つを選択し、選択した未分類端末20(以下、「端末#x」と記載する)が特定のエリアに存在するか否かを判定する(S104)。
【0084】
端末#xが特定のエリアに存在しない場合(S104にてNO)、フローは、S103へ戻る。なお、この場合、端末#xの分類は完了した、と判定される。
【0085】
端末#xが特定のエリアに存在する場合(S104にてYES)、基地局10は、端末#xから受信した通知情報に基づいて、端末#xのユーザが、特定の種別のワクチンを所定回数以上接種したか否かを判定する(S105)。
【0086】
端末#xのユーザが、特定の種別のワクチンを所定回数接種した場合(S105にてYES)、フローは、S103へ戻る。なお、この場合、端末#xの分類は完了した、と判定される。
【0087】
端末#xのユーザが、特定の種別のワクチンを所定回数接種していない場合(S105にてNO)、基地局10は、安全性を判定する判定値を更新する(S106)。なお、判定値は、初期設定において0に設定されてよい。
【0088】
例えば、判定値は、特定の種別のワクチンを所定回数接種していないユーザの端末数によって表される。この場合、S106において、基地局10は、判定値に1を加算する。
【0089】
また、判定値は、特定の種別のワクチンを所定回数接種していないユーザの端末数と当該ユーザそれぞれの接種回数とに基づいて決定されてよい。例えば、判定値の更新において、判定値に加算する値に、通知情報に基づいて重みづけが行われてもよい。例えば、特定の種別のワクチンの接種回数に応じて重みづけが行われてよい。所定回数と接種回数との差が大きいほど、大きな係数が、加算する値に乗算されてよい。例えば、所定回数が2回である場合について説明する。この場合、接種回数が1回では、「0.5」の係数が乗算され、接種した回数が0回では、「1」の係数が乗算されてよい。このような係数の乗算によって、例えば、接種回数が1回のユーザの端末数に、「0.5」が乗算された値が、判定値に加算され、接種回数が0回のユーザの端末数に、「1」が乗算された値が、判定値に加算される。
【0090】
次に、基地局10は、判定値と、安全性の判定に関する閾値とを比較し、判定値が閾値より大きいか否かを判定する(S107)。
【0091】
判定値が閾値より大きくない場合(S107にてNO)、フローはS103へ戻る。なお、この場合、端末#xの分類は完了した、と判定される。
【0092】
判定値が閾値より大きい場合(S107にてYES)、基地局10は、特定のエリアが、安全性の低いエリアである、と判定し、特定のエリアを危険エリアに登録する(S108)。そして、フローは、S103へ戻る。
【0093】
端末20の分類が完了した場合(S103にてYES)、すなわち、判定対象の端末20の中に、分類が完了していない端末20(「未分類端末20」)が存在しない場合、または、エリアの安全性を判定する時刻ではない場合(S102にてNO)、基地局10は、エリア情報を端末20に通知する(S109)。そして、図7に示すフローは終了する。
【0094】
なお、図7に示すフローにおいて、通知情報を受信する時刻と、判定時刻とは、同期が図られてもよいし、互いに独立に設定されてよい。
【0095】
なお、図7に示すフローにおいて、判定値が閾値より大きい場合(S107にてYES)、基地局10は、特定のエリアを危険エリアに登録し(S108)、フローが、S103へ戻る。本開示はこれに限定されず、例えば、基地局10は、特定のエリアを危険エリアに登録し(S108)、その後、S109の処理を実行してもよい。
【0096】
また、図7に示すフローにおいて、基地局10と無線接続する端末の中に、通知情報を通知しない端末が含まれる場合、通知情報を通知しない端末は判定対象の端末に含まれてもよい。この場合、通知情報を通知しない端末は、特定の種別のワクチンを所定回数接種していないユーザの端末と同様に扱われてもよい。例えば、通知情報を通知しない端末数が、判定値に加算されてもよい。なお、通知情報を通知しない端末は、ワクチン接種情報を管理するアプリケーションを有さない端末、あるいは、ワクチン接種情報を管理するアプリケーションを有してはいるが全部又は一部処理を動作させていない端末である。
【0097】
<第1の例における端末20の処理フロー>
次に、第1の例における端末20の処理フローについて説明する。図8は、本実施の形態の第1の例における端末20の処理フローの一例を示すフローチャートである。図8に示すフローは、例えば、端末20が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に開始されてもよい。
【0098】
端末20は、現在時刻が通知情報の通知時刻であるか否かを判定する(S201)。
【0099】
現在時刻が通知情報の通知時刻ではない場合(S201にてNO)、フローは、S205へ移行する。
【0100】
現在時刻が通知情報の通知時刻である場合(S201にてYES)、端末20は、位置情報を生成する(S202)。
【0101】
端末20は、ワクチン接種情報を生成する(S203)。
【0102】
端末20は、位置情報とワクチン接種情報とを含む通知情報を生成し、基地局10に通知情報を通知(送信)する(S204)。そして、フローは、S205へ移行する。
【0103】
端末20は、基地局10からエリア情報を受信したか否かを判定する(S205)。エリア情報を受信しなかった場合(S205にてNO)、図8のフローは終了する。
【0104】
エリア情報を受信した場合(S205にてYES)、端末20は、位置情報及びエリア情報に基づいて、端末20が危険エリア内に存在するか否かを判定する(S206)。
【0105】
端末20が危険エリア内に存在しない場合(S206にてNO)、フローは終了する。
【0106】
端末20が危険エリア内に存在する場合(S206にてYES)、端末20は、アラームによって端末20を所有するユーザに対して、危険エリアに存在していることを通知する(S207)。そして、図8に示すフローは終了する。
【0107】
<通知情報の第2の例>
図9は、通知情報のフォーマットの第2の例を示す図である。図9に示す通知情報のフォーマットは、ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドと、検査情報フィールドとを有する。
【0108】
ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドとは、上述した第1の例と同様であってよい。
【0109】
検査情報フィールドには、ウイルスへの感染の有無等を検査する各種検査に関する検査情報が含まれる。
【0110】
検査情報は、例えば、ユーザが、端末20を操作して入力される。例えば、端末20のアプリケーションにおいて、各種検査に関する情報を入力する画面が表示され、ユーザは、表示に応じて検査情報を入力する。
【0111】
検査情報フィールドは、検査の種別毎のフィールドを有する。
【0112】
例えば、検査情報フィールドは、s通り(sは1以上の整数)の検査の種別のそれぞれを示す情報が含まれる検査種別フィールドを有する。なお、図9及び以下の説明において、検査種別が#i(iは、1以上s以下の整数)である検査は、「検査#i」と記載される。検査種別フィールドに含まれる検査の種別を示す情報は、検査種別情報と称されてもよい。
【0113】
検査情報フィールドは、検査種別フィールドが示す検査の種別のそれぞれに対応付けられる検査有無フィールド及び検査時期フィールドを有する。なお、図9では、検査種別が「#i」を示す検査種別フィールドに対応付けられる検査有無フィールド及び検査時期フィールドは、「検査#i有無フィールド」及び「検査#i時期フィールド」と記載される。
【0114】
検査#i有無フィールドには、例えば、或るウイルスへの感染の有無を検査する検査#iを行ったことがあるかないかを示す情報が含まれる。例えば、検査#i有無フィールドには、端末20のユーザが検査#iの検査を行い、検査の結果、陽性ではない場合(例えば、当該ウイルスに感染していない場合)に、検査#iを行い陽性ではなかったことを示す情報が含まれる。一方で、検査#i有無フィールドには、端末20のユーザが所定の時間以内の検査#iの検査を行っていない場合、検査を行っていないことを示す情報が含まれる。また、検査#i有無フィールドには、端末20のユーザが所定の時間以内の検査#iの検査を行い、検査の結果、陽性であった場合(例えば、当該ウイルスに感染している場合)に、検査を行い陽性であったことを示す情報が含まれる。
【0115】
検査#i時期フィールドには、例えば、検査#iを行った時期の情報が含まれる。例えば、検査#i時期フィールドには、検査#iを行った日付(例えば、年月日)の情報が含まれる。検査#iを複数回行っている場合(つまり、検査#iを行った日付が複数存在する場合)、検査#i時期フィールドには、検査#iを行った複数の日付の情報が含まれてよいし、検査#を行った日付のうち、直近の日付の情報が含まれてもよいし、最も古い日付の情報が含まれてもよい。また、検査#iを行った日付が複数存在する場合、検査#i時期フィールドには、検査#iを行った複数の日付の間隔(例えば、日数の間隔)の情報が含まれてもよい。例えば、検査#i時期フィールドには、検査#iを行った複数の日付のうちの直近の日付の情報と、直近の日付から一番近い検査日までの日数の情報とが含まれてよい。
【0116】
<第2の例における基地局10の処理フロー>
次に、第2の例における基地局10の処理フローについて説明する。図10は、本実施の形態の第2の例における基地局10の処理フローの一例を示すフローチャートである。図10に示すフローは、例えば、端末20が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に、開始されてもよい。なお、図10において、図7と同様の処理については同一の付番を付し、説明を省略する。
【0117】
端末#xが特定のエリアに存在する場合(S104にてYES)、端末#xが安全性に関する判定条件のいずれか少なくとも1つを満たすか否かを判定する(S301)。
【0118】
判定条件とは、例えば、端末#xから受信した通知情報が、特定の種別のワクチンが所定回数接種されたことを示す、という条件、及び、端末#xから受信した通知情報が、特定の検査を所定期間において実施し、当該検査の対象であるウイルスに対して陰性であることを示す、という条件である。なお、判定条件は、これらに限定されない。
【0119】
端末#xが安全性に関する判定条件のいずれか少なくとも1つを満たす場合(S301にてYES)、フローは、S103へ戻る。なお、この場合、端末#xの分類は完了した、と判定される。
【0120】
端末#xが判定条件のいずれも満たさない場合(S301にてNO)、基地局10は、安全性を判定する判定値を更新する(S302)。
【0121】
例えば、判定値は、判定条件のいずれも満たさない端末20の数によって表される。判定値が判定条件のいずれも満たさない端末20の数によって表される場合、S302において、基地局10は、判定値に1を加算する。
【0122】
また、判定値の更新において、各判定条件に関連する情報に基づいて重み付けが行われてもよい。例えば、判定値の更新では、加算する値に、通知情報に基づいて重みづけが行われてもよい。例えば、特定の種別のワクチンの接種回数に応じて重みづけが行われてよい。例えば、所定回数が2回である場合について説明する。この場合、接種回数が1回の場合に、「0.5」の係数が乗算され、接種した回数が0回の場合に、「1」の係数が乗算されてよい。このような係数の乗算によって、例えば、接種回数が1回のユーザの端末数に、「0.5」が乗算された値が、判定値に加算され、接種回数が0回のユーザの端末数に、「1」が乗算された値が、判定値に加算される。
【0123】
また、例えば、検査情報において、陰性であることが判明した日時からの経過日数に基づいて重み受けが行われてもよい。例えば、陰性であることが判明した日時からの経過日数が長いほど大きな値が、加算する値に乗算されてよい。例えば、経過日数が0日の場合、加算する値「1」に対して、「0」が乗算され、経過日数が1日の場合、加算する値「1」に対して、「0.1」が乗算され、経過日数が2日の場合、加算する値「1」に対して、「0.2」が乗算されてよい。なお、乗算される係数は、1未満であってよい。
【0124】
そして、図10に示すフローは、S107へ移行する。S107以降は、図7と同様であってよい。
【0125】
<第2の例における端末20の処理フロー>
次に、第2の例における端末20の処理フローについて説明する。図11は、本実施の形態の第2の例における端末20の処理フローの一例を示すフローチャートである。図11に示すフローは、例えば、端末20が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に開始されてもよい。なお、図11において、図8と同様の処理については同一の付番を付し、説明を省略する。
【0126】
端末20は、検査情報を生成する(S401)。
【0127】
端末20は、位置情報とワクチン接種情報と検査情報とを含む通知情報を生成し、基地局10に通知情報を通知する(S402)。そして、図11に示すフローは、S205へ移行する。S205以降は、図8と同様であってよい。
【0128】
なお、上述した第2の例では、通知情報に、ワクチン接種情報と検査情報とが含まれる例を示したが、通知情報において、ワクチン接種情報が省略され、検査情報が存在してもよい。
【0129】
ここで、同一の感染症に対する検査には、複数の種類の検査が存在する場合もある。このため、感染症によって検査種別情報が割り当てられるだけでなく、同一の感染症に対する検査の種類によって検査種別情報が割り当てられてもよい。例えば、同一の感染症に対する検査の種類の中に、感染症についての陽性又は陰性の判定精度は高いが、判定に時間を要する検査#1と、検査#1と比較して、判定精度は低いが短時間で判定可能な検査#2とが存在する場合、検査#1と検査#2とのそれぞれに対して、検査種別情報が割り当てられてもよい。また、それぞれの検査種別情報が含まれる検査種別フィールドに、検査有無フィールド及び検査時期フィールドが対応付けられてよい。
【0130】
<通知情報の第3の例>
図12は、通知情報のフォーマットの第3の例を示す図である。図12に示す通知情報のフォーマットは、ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドと、検査情報フィールドと、立ち入り履歴情報フィールドとを有する。
【0131】
ユーザIDフィールドと、位置情報フィールドと、ワクチン接種情報フィールドとは、上述した第1の例と同様であってよい。また、検査情報フィールドは、上述した第2の例と同様であってよい。
【0132】
立ち入り履歴情報フィールドには、過去に感染症に対する安全性の低いエリアへの立ち入りに関する履歴情報(立ち入り履歴情報)が含まれる。
【0133】
ワクチン接種情報及び検査情報は、端末20のユーザが入力することによって得られる。一方で、履歴情報は、端末20が過去に受信したエリア情報に基づいて、端末20の中で生成されてよい。あるいは、履歴情報は、端末20のユーザが入力することによって得られてよい。
【0134】
立ち入り履歴情報フィールドは、立ち入りの有無フィールド、立ち入り日時フィールド、及び、滞在時間フィールドを有する。
【0135】
立ち入りの有無フィールドには、過去に危険エリアに立ち入ったことがあるか否かを示す情報が含まれる。例えば、現在から2週間以内に危険エリアに立ち入ったことがあるか否かを示す情報であってよい。
【0136】
立ち入り日時フィールドには、過去に危険エリアに立ち入ったことがある場合に、危険エリアに立ち入った日時を示す情報が含まれる。
【0137】
滞在時間フィールドには、過去に危険エリアに立ち入ったことがある場合に、危険エリアに滞在した時間を示す情報が含まれる。
【0138】
<第3の例における基地局10の処理フロー>
次に、第3の例における基地局10の処理フローについて説明する。図13は、本実施の形態の第3の例における基地局10の処理フローの一例を示すフローチャートである。図13に示すフローは、例えば、端末20が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に、開始されてもよい。なお、図13において、図7と同様の処理については同一の付番を付し、説明を省略する。
【0139】
端末#xが特定のエリアに存在する場合(S104にてYES)、端末#xが安全性に関する判定条件のいずれか少なくとも1つを満たすか否かを判定する(S501)。
【0140】
判定条件とは、例えば、端末#xから受信した通知情報が、特定の種別のワクチンが所定回数接種されたことを示す、という条件、及び、端末#xから受信した通知情報が、特定の検査を所定期間において実施し、陰性であることを示す、という条件、及び、端末#xから受信した通知情報が、危険エリアに立ち入ったことがないことを示す、という条件である。なお、判定条件は、これらに限定されない。
【0141】
端末#xが安全性に関する判定条件のいずれか少なくとも1つを満たす場合(S501にてYES)、フローは、S103へ戻る。なお、この場合、端末#xの分類は完了した、と判定される。
【0142】
端末#xが判定条件のいずれも満たさない場合(S501にてNO)、基地局10は、安全性を判定する判定値を更新する(S502)。
【0143】
例えば、判定値は、判定条件のいずれも満たさない端末20の数によって表される。判定値が判定条件のいずれも満たさない端末20の数によって表される場合、S502において、基地局10は、判定値に1を加算する。
【0144】
また、判定値の更新において、各判定条件に関連する情報に基づいて重み付けが行われてもよい。例えば、判定値の更新では、加算する値に、通知情報に基づいて重みづけが行われてもよい。例えば、特定の種別のワクチンの接種回数に応じて重みづけが行われてよい。例えば、所定回数が2回である場合について説明する。この場合、接種回数が1回の場合に、「0.5」の係数が乗算され、接種した回数が0回の場合に、「1」の係数が乗算されてよい。このような係数の乗算によって、例えば、接種回数が1回のユーザの端末数に、「0.5」が乗算された値が、判定値に加算され、接種回数が0回のユーザの端末数に、「1」が乗算された値が、判定値に加算される。
【0145】
また、例えば、検査情報において、陰性であることが判明した日時からの経過日数に基づいて重み受けが行われてもよい。例えば、陰性であることが判明した日時からの経過日数が長いほど大きな値が、加算する値に乗算されてよい。例えば、経過日数が0日の場合、加算する値「1」に対して、「0」が乗算され、経過日数が1日の場合、加算する値「1」に対して、「0.1」が乗算され、経過日数が2日の場合、加算する値「1」に対して、「0.2」が乗算されてよい。なお、乗算される係数は、1未満であってよい。
【0146】
そして、図13に示すフローは、S107へ移行する。S107以降は、図7と同様であってよい。
【0147】
<第3の例における端末20の処理フロー>
次に、第3の例における端末20の処理フローについて説明する。図14は、本実施の形態の第3の例における端末20の処理フローの一例を示すフローチャートである。図14に示すフローは、例えば、端末20が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に開始されてもよい。なお、図14において、図8図11と同様の処理については同一の付番を付し、説明を省略する。
【0148】
端末20は、立ち入り履歴情報を生成する(S601)。
【0149】
端末20は、位置情報とワクチン接種情報と検査情報と立ち入り履歴情報とを含む通知情報を生成し、基地局10に通知情報を通知する(S602)。そして、図14に示すフローは、S205へ移行する。S205以降は、図8と同様であってよい。
【0150】
なお、上述した第3の例では、通知情報に、ワクチン接種情報と検査情報と立ち入り履歴情報とが含まれる例を示したが、ワクチン接種情報と検査情報と立ち入り履歴情報との一部が、省略されてもよい。通知情報において、ワクチン接種情報及び検査情報が省略され、立ち入り履歴情報が存在してもよい。また、通知情報において、ワクチン接種情報が省略され、検査情報及び立ち入り履歴情報が存在してもよい。
【0151】
ここで、ワクチン接種情報、検査情報、立ち入り履歴情報のうち、ワクチン接種情報と検査情報については、ユーザが端末へ手動で入力する情報であってよい。一方で、立ち入り履歴情報については、ユーザが端末へ手動で入力することなく、端末が自動的に生成可能な情報である。ワクチン接種情報と検査情報とのうち、少なくとも一部の情報は、情報を管理するサーバ等(例えば、医療機関等のサーバ)から取得されてもよい。
【0152】
以上説明した本実施の形態では、基地局10は、端末20から、端末20のユーザの感染症への対策に関する通知情報を受信し、特定のエリアに存在する端末20を特定し、特定のエリアに存在する端末20から受信した通知情報に基づいて、特定のエリアにおける感染症への安全性を判定する。また、端末20は、端末20のユーザの感染症への対策に関する通知情報を送信し、特定のエリアにおける感染症への安全性の判定結果に関する情報を受信する。この構成により、基地局10は、端末20の位置情報と、端末20のユーザの感染症への対策に関する情報とに基づいて、エリアの安全性を判定できるので、特定のエリアでの特定病原体の感染への安全性を適切に判定できる。
【0153】
<マスク着用人数について>
上述した実施の形態では、感染症に対する特定のエリアの安全性の判定(以下、安全性の判定と記載する場合がある)において、ワクチン接種情報、検査情報、立ち入り履歴情報等の情報が用いられた。本開示では、安全性の判定において、ワクチン接種情報、検査情報、立ち入り履歴情報以外の情報が用いられてもよい。例えば、安全性の判定において、マスクを着用している人数が考慮されてもよい。
【0154】
以下では、安全性の判定において、マスクを着用している人数が考慮される例を説明する。
【0155】
例えば、マスクを着用している人数(以下、マスク着用人数)は、画像解析によって検出されてもよい。例示的に、特定のエリアに存在する人物がマスクを着用しているか否かを検出する場合、当該特定のエリアを撮影した画像に含まれる当該人物の顔画像が抽出され、抽出した顔画像において、マスクが着用されているか否かが検出されてよい。特定のエリアに存在する人物のそれぞれが、マスクを着用しているか否かを検出することによって、特定のエリアにおけるマスク着用人数が検出される。また、抽出した顔画像の数に基づいて、当該特定のエリアにおける全体の人数が検出されてよい。
【0156】
マスク着用人数が考慮されることによって、感染症について安全性の高いエリアの判定を、より適切に行うことができる。
【0157】
なお、特定のエリアに存在する全体の人数の検出方法、及び、マスク着用人数の検出方法は、これらに限定されない。
【0158】
また、マスク着用人数の検出を行う装置は、特に限定されない。例えば、マスク着用人数の検出は、特定のエリアにおいて画像を撮影したカメラからカメラ画像を取得する装置(以下、通信装置)において実行されてもよい。あるいは、通信装置が、カメラ画像の情報を基地局に送信する場合、マスク着用人数の検出は、基地局において実行されてもよい。あるいは、通信装置が、カメラ画像の情報を基地局に送信する場合、マスク着用人数の検出は、基地局と有線又は無線で接続する処理装置によって実行されてもよい。
【0159】
なお、以下では、通信装置がマスク着用人数を検出する例と、通信装置からカメラ画像を受信する基地局がマスク着用人数を検出する例とを説明するが、本開示はこれらに限定されなくてよい。また、通信装置は、カメラと一体的な装置であってもよいし、カメラと有線又は無線で接続してもよい。また、通信装置からカメラ画像を受信する装置は、端末と通信を行う基地局と異なる基地局(例えば、通信方式が異なる基地局)であってもよい。なお、基地局は、制御装置、処理装置等の別の表記に置き換えられてもよい。
【0160】
図15は、マスク着用人数が考慮される場合の通信装置が通知する通知情報のフォーマットの例を示す図である。図15には、通信装置から基地局へ通知される、マスク着用人数の検出に係る通知情報の例が示される。図15には、(a)、(b)、(c)の3つの通知情報のフォーマットの例が含まれる。
【0161】
図15の(a)の通知情報のフォーマットは、カメラ設置場所情報フィールドと、カメラ画像情報フィールドとを有する。カメラ設置場所情報フィールドには、カメラが設置されている場所を示すカメラ設置場所情報が含まれ、カメラ画像情報フィールドには、撮影されたカメラ画像を示すカメラ画像情報が含まれる。以下では、図15の(a)について、通知情報がカメラ設置場所情報とカメラ画像情報とを含む、と記載する。図15の(b)、(c)についても、図15(a)と同様に記載する。
【0162】
図15の(a)は、マスク着用人数の検出が通信装置において実行されない場合の通知情報を示す。マスク着用人数の検出が通信装置において実行されない場合とは、例えば、マスク着用人数の検出が基地局において実行される。マスク着用人数の検出が基地局において実行される場合、通信装置は、撮影したカメラ画像を示す情報(カメラ画像情報)及びカメラが設置されている場所を示すカメラ設置場所情報を含む通知情報を通知する。
【0163】
図15の(b)及び(c)は、マスク着用人数の検出が通信装置において実行される場合の通知情報を示す。この場合、通信装置は、カメラ画像情報の代わりに、マスク着用人数の検出結果に相当する情報を、通知する。
【0164】
図15の(b)の通知情報は、特定のエリアにおけるマスク着用人数を示すマスク着用人数情報と、特定のエリアに存在する全体の人数を示す全人数情報と、カメラ設置場所情報とを含む。マスク着用人数情報と全人数情報とは、検出結果の一例に相当する。
【0165】
図15の(c)の通知情報は、全体の人数に対するマスク着用人数の割合を示すマスク着用人数の割合情報と、カメラ設置場所情報とを含む。マスク着用人数の割合情報は、検出結果の一例に相当する。例えば、マスク着用人数の割合情報は、2ビットで表される。そして、例えば、マスク着用人数の割合が90%以上である場合に、2ビットは「00」に設定され、マスク着用人数の割合が70%以上、90%未満である場合に、2ビットは「01」に設定され、マスク着用人数の割合が50%以上、70%未満である場合に、2ビットは「10」に設定され、マスク着用人数の割合が50%未満である場合に、2ビットは「11」に設定される。
【0166】
図15の(c)に示したように、通信装置において、全体の人数に対するマスク着用人数の割合を検出し、検出した割合を示すマスク着用人数の割合情報を通知することによって、通知情報のサイズを抑えることができ、信号のオーバヘッドを削減できる。
【0167】
図15の(a)の例では、カメラ画像情報を含む通知情報が基地局に通知されることによって、基地局がカメラ画像からマスク着用人数を検出できるため、安全性の判定において、マスク着用人数が考慮でき、感染症についての安全性の高いエリアの判定を、より適切に行うことができる。また、基地局がカメラ画像から全体の人数を検出できるため、安全性の判定において、人の密集状況、人の密接状況、及び/又は、人の密閉状況が考慮でき、感染症についての安全性の高いエリアの判定を、より適切に行うことができる。例えば、人の密集状況に関して、或るエリアに存在する人数が多いほど、人がより密集しているため、安全性がより低い、と判断される。また、人の密接状況に関して、或るエリアにおける人と人との間隔が短いほど、人がより密接しているため、安全性がより低い、と判断される。また、人の密閉状況に関して、或る閉じられたエリア(例えば、屋内のエリア)に存在する人数が多いほど、人が密閉されているため、安全性がより低い、と判断される。
【0168】
また、図15の(b)及び(c)の例では、マスク着用人数情報(又は、マスク着用人数の割合情報)を含む通知情報が基地局に通知されることによって、安全性の判定において、マスク着用人数が考慮でき、感染症についての安全性の高いエリアの判定を、より適切に行うことができる。また、全体の人数を示す全人数情報を含む通知情報が通知されることによって、安全性の判定において、人の密集状況、人の密接状況、及び/又は、人の密閉状況が考慮でき、感染症についての安全性の高いエリアの判定を、より適切に行うことができる。
【0169】
<無線通信システムのバリエーション>
図16Aは、本実施の形態に係る通信装置30の構成のバリエーションAを示すブロック図である。図16Bは、本実施の形態に係る通信装置30の構成のバリエーションBを示すブロック図である。マスク着用人数が考慮される場合、無線通信システムには、図1に示した基地局10と、図2に示した端末20と、図16A又は図16Bに示す通信装置30とが含まれる。
【0170】
なお、以下に示す通信装置30の構成は一例であり、本開示はこれに限定されない。通信装置30において、図16A又は図16Bに示される構成の一部が省略されてもよいし、図16A又は図16Bに示されない構成が追加されてもよい。例えば、通信装置30は、或る特定のエリアを撮影するカメラを有してもよいし、カメラと有線又は無線で接続してもよい。
【0171】
図16Aに示すバリエーションAの例は、マスク着用人数の検出が、基地局において実行される例に相当する。図16Aの通信装置30は、送信制御部301と、送信部302とを備える。
【0172】
送信制御部301は、送信部302における信号の送信を制御する。例えば、送信制御部301は、図16Aでは省略されるカメラからカメラ画像を取得し、カメラ画像情報を含む通知情報を生成する。例えば、送信制御部301は、周期的に(あるいは非周期的に)カメラ画像を取得し、通知情報を生成する。
【0173】
送信制御部301は、通知情報に対して、所定の送信処理を行い、送信信号を生成する。なお、所定の送信処理は、符号化処理、変調処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0174】
送信部302は、送信制御部301によって生成された送信信号を基地局(例えば、基地局10)へ送信する。
【0175】
図16Bに示すバリエーションBの例は、マスク着用人数の検出が、通信装置30において実行される例に相当する。図16Bの通信装置30は、カメラ画像解析部303と、マスク着用人数検出部304と、送信制御部305と、送信部306とを備える。
【0176】
カメラ画像解析部303は、図16Bでは省略されるカメラからカメラ画像を取得し、カメラ画像を解析し、カメラ画像から顔画像を抽出する。カメラ画像解析部303は、画像解析の結果(例えば、カメラ画像における顔画像の範囲に関する情報)をマスク着用人数検出部304へ出力する。
【0177】
マスク着用人数検出部304は、画像解析の結果に基づいて、マスク着用人数を検出する。例えば、マスク着用人数検出部304は、カメラ画像における顔画像がマスクを着用している顔画像であるか否かを判定する。マスク着用人数検出部304は、カメラ画像における顔画像のそれぞれについてマスクの着用の有無を判定し、マスク着用人数を検出する。マスク着用人数検出部304は、検出したマスク着用人数を示す情報(マスク着用人数情報)を送信制御部305へ出力する。また、マスク着用人数検出部304は、カメラ画像における顔画像の数に基づいて、カメラ画像に含まれる人数(つまり、全体の人数)を検出し、全体の人数を示す情報(全人数情報)を送信制御部305へ出力する。あるいは、マスク着用人数検出部304は、マスク着用人数と全体の人数とに基づいて、全体の人数に対するマスク着用人数の割合を示すマスク着用人数の割合情報を送信制御部305へ出力してもよい。
【0178】
送信制御部305は、送信部306における信号の送信を制御する。例えば、送信制御部305は、マスク着用人数検出部304から出力された情報を含む通知情報を生成する。例えば、送信制御部301は、周期的に(あるいは非周期的に)マスク着用人数検出部304から出力された情報を取得し、通知情報を生成する。
【0179】
送信制御部305は、通知情報に対して、所定の送信処理を行い、送信信号を生成する。なお、所定の送信処理は、符号化処理、変調処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0180】
送信部306は、送信制御部305によって生成された送信信号を基地局(例えば、基地局10)へ送信する。
【0181】
なお、通信装置30の送信信号の送信先は、図1に示した基地局10と異なる基地局であってもよい。
【0182】
また、通信装置30が、図16Aに示すバリエーションAの例の構成を有する場合、基地局(例えば、図1に示した基地局10)が、図16Bに示したカメラ画像解析部303及びマスク着用人数検出部304を有してもよい。別言すると、図16Bに示したカメラ画像解析部303及びマスク着用人数検出部304は、図16Bに示したように、通信装置30に含まれてもよいし、基地局(例えば、図1に示した基地局10)に含まれてもよい。
【0183】
<通信装置30の処理フロー>
上述した通信装置30の処理フローについて説明する。図17Aは、本実施の形態における通信装置30の処理フローのバリエーションAの例を示すフローチャートである。図17Aに示すフローは、図16Aに示したように、マスク着用人数の検出が、基地局において実行される場合の通信装置30の処理フローに対応する。図17Aに示すフローは、カメラ画像を受信するタイミングで開始されてよい。
【0184】
通信装置30は、カメラからカメラ画像を受信する(S701)。
【0185】
通信装置30は、通知情報の通知する時刻であるか否かを判定する(S702)。
【0186】
通知情報の通知する時刻ではない場合(S702にてNO)、通信装置30は、通知情報を通知することなく、図17Aに示す処理フローは終了する。
【0187】
通知情報の通知する時刻である場合(S702にてYES)、通信装置30は、カメラ画像情報を含む通知情報を通知する(S703)。そして、図17Aに示す処理フローは終了する。
【0188】
図17Bは、本実施の形態における通信装置30の処理フローのバリエーションBの例を示すフローチャートである。なお、図17Bにおいて、図17Aと同様の処理には、同一の符番を付し、説明を省略する場合がある。図17Bに示すフローは、図16Bに示したように、マスク着用人数の検出が、通信装置30において実行される場合の通信装置30の処理フローに対応する。図17Bに示すフローは、カメラ画像を受信するタイミングで開始されてよい。
【0189】
通知情報の通知する時刻である場合(S702にてYES)、通信装置30は、カメラ画像を解析する(S704)。例えば、通信装置30は、カメラ画像を解析し、人の顔の領域に該当する顔画像を抽出し、抽出した顔画像においてマスクが着用されているか否かを解析する。
【0190】
通信装置30は、S704における解析の結果に基づいて、マスク着用人数を検出する(S705)。
【0191】
通信装置30は、マスク着用人数情報を含む通知情報を通知する(S706)。そして、図17Bに示す処理フローは終了する。
【0192】
<基地局10の処理フロー>
次に、上述したように、安全性の判定において、マスク着用人数が考慮される場合の基地局10の処理フローについて説明する。なお、以下では、例示的に、上述した第1の例(例えば、図3図8)に対して、マスク着用人数が考慮される場合の基地局10の処理フローを説明する。なお、上述した他の例(例えば、第2の例、第3の例)に対して、マスク着用人数が考慮されてもよい。
【0193】
図18Aは、マスク着用人数が考慮される場合の基地局10の処理フローのバリエーションAの例を示すフローチャートである。なお、図18Aにおいて、図7と同様の処理については同一の符番を付し、説明を省略する場合がある。図18Aに示すフローは、図16A図17Aと同様に、マスク着用人数の検出が基地局10において実行される場合の基地局10の処理フローに対応する。図18Aに示すフローは、例えば、端末20及び/又は通信装置30が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に、開始されてもよい。
【0194】
基地局10は、端末20から通知情報を受信した後(S101の後)、通信装置30からカメラ画像情報を含む通知情報を受信し、カメラ画像を解析する(S801)。例えば、基地局10は、カメラ画像を解析し、人の顔の領域に該当する顔画像を抽出し、抽出した顔画像においてマスクが着用されているか否かを解析する。そして、基地局10は、マスク着用人数を検出する。そして、処理フローは、S102へ移行する。
【0195】
基地局10は、判定値と、安全性の判定に関する閾値とを比較し、判定値が閾値より大きいか否かを判定する(S802)。
【0196】
判定値が閾値より大きくない場合(S802にてNO)、フローはS103へ戻る。
【0197】
判定値が閾値より大きい場合(S802にてYES)、基地局10は、S801において検出したマスク着用人数が所定値より大きいか否かを判定する(S803)。S803において比較される所定値は、特定のエリアの安全性が相対的に高いか、低いかを分類する基準となる値であってよい。
【0198】
マスク着用人数が所定値より大きくない場合(S803にてNO)、フローは、S103へ戻る。
【0199】
マスク着用人数が所定値より大きい場合(S803にてYES)、特定のエリアが、安全性の低いエリアである、と判定し、特定のエリアを危険エリアに登録する(S804)。そして、フローは、S103へ戻る。
【0200】
なお、図18Aでは、ワクチン接種に関する判定値が閾値より大きいという条件と、マスク着用人数が所定値より大きいという条件の両方が成立する場合に、特定のエリアが危険エリアに登録される例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、ワクチン接種に関する判定値が閾値より大きいという条件と、マスク着用人数が所定値より大きいという条件の少なくとも一方が成立する場合に、特定のエリアが危険エリアに登録されてもよい。
【0201】
図18Bは、マスク着用人数が考慮される場合の基地局10の処理フローのバリエーションBの例を示すフローチャートである。図18Bに示すフローは、図16B図17Bと同様に、マスク着用人数の検出が通信装置30において実行される場合の基地局10の処理フローに対応する。図18Bに示すフローは、例えば、端末20及び/又は通信装置30が通知情報を通知する通知時刻において開始されてもよいし、周期的に、開始されてもよい。
【0202】
なお、図18Bの処理フローは、図18AにおけるS801がS806に置き換わった処理フローに対応する。
【0203】
基地局10は、端末20から通知情報を受信した後(S101の後)、通信装置30からマスク着用人数情報を含む通知情報を受信する(S806)。そして、処理フローは、S102へ移行する。
【0204】
以上説明したように、マスク着用人数を考慮することによって、感染症についての安全性の高いエリアの判定を、より適切に行うことができる。また、或る特定のエリアに存在する全体の人数を考慮することによって、安全性の判定において、人の密集状況、人の密接状況、及び/又は、人の密閉状況が考慮でき、感染症についての安全性の高いエリアの判定を、より適切に行うことができる。
【0205】
なお、上述した例では、マスクを着用する人数を考慮する例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、マスク以外の飛沫防止が可能な代用物を用いている人が存在する場合でも、本開示は同様に適用できる。例えば、マスクの代わりにフェイスシールドなどを用いている人の数が考慮されてもよい。この場合、上述の例において、「マスク着用人数」が、「飛沫防止が可能な物を用いている人の数」に置き換えられてもよい。あるいは、マスク着用人数と、マスク以外の飛沫防止が可能な代用物を用いている人の数とが、それぞれ個別に考慮されてもよい。なお、飛沫防止が可能な物を用いている人の数の検出方法は、特に限定されないが、例えば、マスク着用人数と同様に、画像解析が用いられる方法であってもよい。
【0206】
<表示の例>
上述した実施の形態において安全性の判定に用いられる情報は、ユーザに示されてもよい。次に、安全性の判定において用いられる情報が、ユーザが所有する端末20、及び/又は、サイネージ等の表示装置に表示される例を説明する。
【0207】
上述したように、本実施の形態では、基地局10は、端末20から、ワクチン接種に関する情報(ワクチン接種情報)、及び、ウイルスへの感染の有無等を検査する各種検査に関する検査情報を受信する。また、基地局10は、過去に感染症に対する安全性の低いエリアへの立ち入りに関する履歴情報(立ち入り履歴情報)を受信する。
【0208】
例えば、基地局10は、特定のエリアに存在する各人物の端末20から受信したワクチン接種情報に基づいて、当該特定エリアにおけるワクチン接種人数を検出する。ワクチン接種人数は、特定のエリアに存在し、特定のワクチンを所定回数接種した人の数であってよい。また、基地局10は、特定のエリアに存在する各人物の端末20から受信した検査情報に基づいて、当該特定エリアにおける検査人数を検出する。検査人数は、特定の検査を受け、陽性ではなかった人の数であってよい。また、基地局10は、特定のエリアに存在する各人物の端末20から受信した立ち入り履歴情報に基づいて、危険箇所立入人数を検出する。危険箇所立入人数は、過去の或る期間に感染症に対する安全性の低いエリアに立ち入ったことがある人の数であってよい。また、特定日時又は時間帯に限定して、感染症に対する安全性の低いエリアに立ち入ったことがある人の数であってもよい。例えば、特定日時又は時間帯とは、大規模イベントが行われた日時、通勤通学ラッシュ時刻などの混雑している時間帯であってよい。
【0209】
特定のエリアにおける安全性の判定においては、上述したワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数は、ユーザが個別に認識できるように表示されてよい。また、特定のエリアにおける密集状況及び/又は密接状況を示すために、特定のエリアにおける全体の人数は、ユーザが個別に認識できるように表示されてよい。
【0210】
以下の例では、基地局10によって検出された、特定のエリアにおけるワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数が、表示装置に表示される。また、以下の例では、特定のエリアにおける全体の人数が、表示装置に表示される。なお、特定のエリアにおける全体の人数は、当該特定のエリア内の密集状況及び/又は密接状況を示す指標に該当する。
【0211】
また、以下では、全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数は、それぞれ、感染のリスクを評価する指標であるので、これらは、纏めて、評価指標と記載される場合がある。なお、評価指標には、これら4つの全てが含まれなくてもよいし、これら4つ以外の指標が含まれてもよい。
【0212】
例えば、評価指標のそれぞれは、互いに異なる表示態様を用いて表示されてよい。例えば、評価指標は、ユーザの端末に表示されてもよいし、街中(例えば、歩道)に設けられるサイネージに表示されてもよい。評価指標の表示の仕方は、特に限定されないが、例えば、評価指標は、端末又はサイネージの周囲の地図と重畳されて表示されてもよい。評価指標は、マーカを用いて表されてよい。そして、評価指標のそれぞれは、互いに異なる表示態様をマーカに適用することによって、表示されてよい。
【0213】
以下では、評価指標それぞれの表示方法(例えば、表示態様)の例を説明する。
【0214】
図19は、評価指標の第1の表示方法の例を示す図である。図19の例では、4つの評価指標のそれぞれについて、人数の違いが4段階(4つのステージ)で表される。図19の例では、4つの評価指標のそれぞれについて、ステージ1が、最も感染のリスクが低いこと(別言すると、感染症に対する安全性が高いこと)を示す。また、図19の例では、4つの評価指標のそれぞれについて、ステージ4が、最も感染のリスクが高いこと(別言すると、感染症に対する安全性が低いこと)を示す。なお、ステージ1からステージ4に向かう順は、ステージの昇順と記載される。
【0215】
なお、4つのステージの中から該当するステージの決定方法については特に限定されない。例えば、検出した全体の人数と、互いに異なる3つの閾値とを比較することによって、検出した全体の人数に対応するステージが決定されてもよい。ここで、3つの閾値を小さい方から順に第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値とした場合、全体の人数のステージ1は、検出した全体の人数が、3つの閾値のうち最も小さい第1の閾値以下である場合に対応してよい。同様に、全体の人数のステージ2は、検出した全体の人数が、第1の閾値よりも大きく、第2の閾値以下である場合に対応し、全体の人数のステージ3は、検出した全体の人数が、第2の閾値よりも大きく、第3の閾値以下である場合に対応し、全体の人数のステージ4は、検出した全体の人数が、第3の閾値よりも大きい場合に対応してよい。
【0216】
ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数についても、上述した全体の人数の例と同様に、4つのステージの中から該当するステージが決定されてよい。ただし、評価指標に応じて、比較に関する大小関係が変更されてもよい。例えば、全体の人数は多いほど、感染のリスクが高いが、ワクチン接種人数は多いほど、感染のリスクは低い、と想定される。そのため、例えば、3つの閾値を小さい方から順に第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値とした場合、ワクチン接種人数のステージ1は、検出したワクチン接種人数が、3つの閾値のうち最も大きい第3の閾値よりも大きい場合に対応してよい。同様に、ワクチン接種人数のステージ2は、検出したワクチン接種人数が、第3の閾値以下であり、第2の閾値よりも大きい場合に対応し、ワクチン接種人数のステージ3は、検出したワクチン接種人数が、第2の閾値以下であり、第1の閾値よりも大きい場合に対応し、ワクチン接種人数のステージ4は、検出したワクチン接種人数が、第1の閾値以下である場合に対応してよい。
【0217】
なお、全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数のそれぞれと比較される閾値は、互いに異なってもよい。また、図19の例では、4つのステージで表す例を示すが、ステージの数は、3つ以下であってもよいし、5つ以上であってもよい。また、全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数のそれぞれで、ステージの数が異なってもよい。
【0218】
全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数のそれぞれには、それぞれが個別に認識できるように、互いに独立した表示方法が設定される。例えば、全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数のそれぞれは、互いに異なる表示態様を用いて表示されてよい。
【0219】
図19の例では、全体の人数は、マーカの色を用いて表示される。例えば、全体の人数のステージ1~4では、それぞれ、マーカの色が緑、黄、ピンク、赤に設定される。
【0220】
図19の例では、ワクチン接種人数は、マーカの色の濃度を用いて表示される。例えば、ワクチン接種人数のステージ1では、マーカの色の濃度が最も薄い濃度に設定され、ステージの昇順に、濃度が濃くなり、ステージ4では、マーカの色の濃度が最も濃い濃度に設定される。
【0221】
図19の例では、検査人数は、マーカの表示パターンを用いて表示される。例えば、検査人数のステージ1では、マーカの表示パターンが最も小さい密度のドットに設定され、ステージの昇順で、ドットの密度が大きくなり、ステージ4では、マーカの表示パターンが最も大きい密度のドットに設定される。なお、これらの表示パターンは、パターン1~パターン4と称される。
【0222】
図19の例では、危険箇所立入人数は、マーカの枠の色を用いて表示される。例えば、危険箇所立入人数のステージ1~4では、それぞれ、マーカの枠の色が緑、黄、ピンク、赤に設定される。
【0223】
全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数のそれぞれについて、互いに独立した表示方法が設定されることによって、評価指標を個別に認識でき、案遠征の判定を行う要因毎に、各エリアの安全性(又は危険度)を表示できる。
【0224】
図20は、第1の表示方法に基づく表示例を示す図である。図20には、3つの広場と、3つの広場をつなぐ通路と、通路に沿って設けられる2つの店舗とを含むフロアの地図が示される。図20の例は、ショッピングモールのフロアの地図である。なお、図20では、説明の便宜上、一部の店舗が示されている。
【0225】
そして、図20では、地図に含まれる広場及び店舗の位置に、マーカ#1~マーカ#5の5つのマーカが重畳される。例えば、マーカは、広場、店舗等の特定のエリアに対して重畳される。なお、図20には、図示の便宜上、各マーカの表示態様(例えば、色、濃度)についての説明が付されているが、端末等における表示では、マーカの態様についての説明が省略されてもよい。
【0226】
マーカ#1は、広場#1の評価指標を示す。マーカ#1の色が黄色であることは、広場#1に存在する全体の人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1の濃度が最も薄いことは、広場#1に存在するワクチン接種人数がステージ1に該当することを示す。マーカ#1のパターンがパターン2であることは、広場#1に存在する検査人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1の枠の色が緑であることは、広場#1に存在する危険箇所立入人数がステージ1に該当することを示す。このように、マーカ#1の表示態様によって、広場#1の評価指標が示される。
【0227】
マーカ#1と同様に、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1の評価指標が示される。図20の例では、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1に存在する全体の人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在するワクチン接種人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する検査人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する危険箇所立入人数がステージ4に該当することが示される。
【0228】
マーカ#1、マーカ#2と同様に、マーカ#3の表示態様によって、広場#2の評価指標が示され、マーカ#4の表示態様によって、店舗#2の評価指標が示され、マーカ#5の表示態様によって、広場#3の評価指標が示される。
【0229】
なお、評価指標を示す表示態様は、上述した例に限定されない。例えば、マーカの形状(または記号)によって、評価指標のいずれかが示されてもよい。例示的に、以下では、全体の人数が、マーカの形状(または記号)で表される例を示す。
【0230】
図21は、評価指標の第2の表示方法の例を示す図である。なお、第2の表示方法の例では、評価指標に、全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、危険箇所立入人数、及び、マスク着用人数が含まれる。
【0231】
図21の例では、5つの評価指標のそれぞれについて、人数の違いを4段階(4つのステージ)で表す。図21の例では、5つの評価指標のそれぞれについて、ステージ1が、最も感染のリスクが低いこと(別言すると、感染症に対する安全性が高いこと)を示す。また、図21の例では、5つの評価指標のそれぞれについて、ステージ4が、最も感染のリスクが高いこと(別言すると、感染症に対する安全性が低いこと)を示す。なお、ステージ1からステージ4に向かう順は、ステージの昇順と記載される。
【0232】
なお、4つのステージの中から該当するステージの決定方法については特に限定されない。例えば、第1の表示方法の例にて示したように、評価指標のそれぞれと複数の閾値とを比較することによって、該当するステージが決定されてよい。
【0233】
5つの評価指標のそれぞれには、個別に認識できるように、互いに独立した表示方法が設定される。例えば、5つの評価指標のそれぞれは、互いに異なる表示態様を用いて表示されてよい。
【0234】
図21の例では、全体の人数は、マーカの形(又は記号)を用いて表示される。例えば、全体の人数のステージ1では、マーカの形が丸に設定され、ステージ2では、マーカの形が三角に設定され、ステージ3では、マーカの形がバツに設定され、ステージ4では、マーカの形が2つのバツに設定される。
【0235】
図21の例では、ワクチン接種人数は、マーカの色を用いて表示される。例えば、ワクチン接種人数のステージ1~4では、それぞれ、マーカの色が緑、黄、ピンク、赤に設定される。
【0236】
図21の例では、検査人数は、マーカの色の濃度を用いて表示される。例えば、検査人数のステージ1では、マーカの色の濃度が最も薄い濃度に設定され、ステージの昇順に、濃度が濃くなり、ステージ4では、マーカの色の濃度が最も濃い濃度に設定される。
【0237】
図21の例では、危険箇所立入人数は、マーカの表示パターンを用いて表示される。例えば、危険箇所立入人数のステージ1では、マーカの表示パターンが最も小さい密度のドットに設定され、ステージの昇順で、ドットの密度が大きくなり、ステージ4では、マーカの表示パターンが最も大きい密度のドットに設定される。
【0238】
図21の例では、マスク着用人数は、マーカの枠の色を用いて表示される。例えば、マスク着用入人数のステージ1~4では、それぞれ、マーカの枠の色が緑、黄、ピンク、赤に設定される。
【0239】
5つの評価指標のそれぞれについて、互いに独立した表示方法が設定されることによって、評価指標を個別に認識でき、安全性の判定を行う要因毎に、各エリアの安全性(又は危険度)を表示できる。
【0240】
図22は、第2の表示方法に基づく表示例を示す図である。図22には、図20と同様に、フロアの地図と、地図に含まれる広場及び店舗の位置に、マーカ#1~マーカ#5の5つのマーカが重畳される。なお、図22には、図示の便宜上、各マーカの表示態様(例えば、色、濃度)についての説明が付されているが、端末等における表示では、マーカの態様についての説明が省略されてもよい。
【0241】
マーカ#1は、広場#1の評価指標を示す。マーカ#1の形が三角であることは、広場#1に存在する全体の人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1の色が緑であることは、広場#1に存在するワクチン接種人数がステージ1に該当することを示す。マーカ#1の濃度が2番目に薄いことは、広場#1に存在する検査人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1のパターンがパターン1であることは、広場#1に存在する危険箇所立入人数がステージ1に該当することを示す。マーカ#1の枠の色が緑であることは、広場#1に存在するマスク着用人数がステージ1に該当することを示す。このように、マーカ#1の表示態様によって、広場#1の評価指標が示される。
【0242】
マーカ#1と同様に、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1の評価指標が示される。図22の例では、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1に存在する全体の人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在するワクチン接種人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する検査人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する危険箇所立入人数がステージ4に該当し、マスク着用人数がステージ3に該当することが示される。
【0243】
マーカ#1、マーカ#2と同様に、マーカ#3の表示態様によって、広場#2の評価指標が示され、マーカ#4の表示態様によって、店舗#2の評価指標が示され、マーカ#5の表示態様によって、広場#3の評価指標が示される。
【0244】
なお、マーカの表示態様には、マーカの形状、マーカの色、マーカの色の濃度、マーカのパターン、マーカの枠の色の他に、イラスト(アイコンと称されてもよい)が含まれてもよい。
【0245】
図23Aは、イラストを用いた表示方法の第1の例を示す図である。図23Bは、イラストを用いた表示方法の第2の例を示す図である。図23A図23Bでは、例示的に、マスク着用人数を、マスクのイラストで示す場合が示される。
【0246】
図23Aでは、イラストの大きさの違いよって、マスク着用人数のステージの違いが示される。例えば、4つのステージのうち、ステージ1のイラストが最も大きく、ステージの昇順で、イラストが小さくなる。また、図23Aの例において、ステージ4では、イラストが非表示である。
【0247】
図23Bでは、イラストの数の違いによって、マスク着用人数のステージの違いが示される。例えば、4つのステージのうち、ステージ1のイラストの数は3であり、ステージの昇順で、イラストの数が少なくなる。また、図23Bの例において、ステージ4では、イラストが非表示である。
【0248】
このように、イラストを用いることによって、評価指標に対する視覚的なわかりやすさを向上できる。また、イラストのサイズ及び数の違いによって、ステージの違いが示されることによって、評価指標それぞれのステージに対する視覚的なわかりやすさを向上できる。
【0249】
図24は、評価指標の第3の表示方法の例を示す図である。図24では、図21と同様に、評価指標に、全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、危険箇所立入人数、及び、マスク着用人数が含まれる。
【0250】
図24の例では、5つの評価指標のそれぞれについて、人数の違いを4段階(4つのステージ)で表す。4つのステージについては、図21と同様である。
【0251】
また、4つのステージの中から該当するステージの決定方法については特に限定されない。例えば、第1の表示方法の例にて示したように、評価指標のそれぞれと複数の閾値とを比較することによって、該当するステージが決定されてよい。
【0252】
また、図24では、一部の評価指標に関して、図23Bと同様に、イラストの数の違いによって、ステージの違いが示される。
【0253】
図24の例では、図21と同様に、全体の人数は、マーカの色を用いて表示される。例えば、全体の人数のステージ1~4では、それぞれ、マーカの色が緑、黄、ピンク、赤に設定される。
【0254】
図24の例では、ワクチン接種人数は、ワクチン接種に対応するイラスト(例えば、図24では注射器のイラスト)を用いて表示される。例えば、ワクチン接種人数のステージ1では、イラストの数が3つに設定され、ステージの昇順に、イラストの数が少なくなり、ステージ4では、イラストが非表示に設定される。
【0255】
図24の例では、検査人数は、検査に対応するイラスト(例えば、図24では検査器具のイラスト)を用いて表示される。例えば、検査人数のステージ1では、イラストの数が3つに設定され、ステージの昇順に、イラストの数が少なくなり、ステージ4では、イラストが非表示に設定される。
【0256】
図24の例では、危険箇所立入人数は、危険箇所に対応するイラスト(例えば、図24では危険をイメージするイラスト)を用いて表示される。例えば、危険箇所立入人数のステージ1では、イラストが非表示に設定され、ステージの昇順に、イラストの数が増加し、ステージ4では、イラストの数が3つに設定される。
【0257】
図24の例では、マスク着用人数は、マスク着用に対応するイラスト(例えば、図24では、マスクのイラスト)を用いて表示される。例えば、マスク着用人数のステージ1では、イラストの数が3つに設定され、ステージの昇順に、イラストの数が少なくなり、ステージ4では、イラストが非表示に設定される。
【0258】
5つの評価指標のそれぞれについて、互いに独立した表示方法が設定されることによって、評価指標を個別に認識でき、安全性の判定を行う要因毎に、各エリアの安全性(又は危険度)を表示できる。
【0259】
図25は、第3の表示方法に基づく表示例を示す図である。図25には、図20と同様に、フロアの地図と、地図に含まれる広場及び店舗の位置に、マーカ#1~マーカ#5の5つのマーカが重畳される。なお、図25には、図示の便宜上、各マーカの表示態様(例えば、色、濃度)についての説明が付されているが、端末等における表示では、マーカの態様についての説明が省略されてもよい。
【0260】
マーカ#1は、広場#1の評価指標を示す。マーカ#1の色が黄色であることは、広場#1に存在する全体の人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1のワクチン接種に対応するイラストが3つであることは、広場#1に存在するワクチン接種人数がステージ1に該当することを示す。マーカ#1の検査に対応するイラストが2つであることは、広場#1に存在する検査人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1の危険をイメージするイラストが無いことは、広場#1に存在する危険箇所立入人数がステージ1に該当することを示す。マーカ#1のマスクのイラストが3つであることは、広場#1に存在するマスク着用人数がステージ1に該当することを示す。このように、マーカ#1の表示態様(色およびイラスト)によって、広場#1の評価指標が示される。
【0261】
マーカ#1と同様に、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1の評価指標が示される。図25の例では、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1に存在する全体の人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在するワクチン接種人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する検査人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する危険箇所立入人数がステージ4に該当し、マスク着用人数がステージ3に該当することが示される。
【0262】
マーカ#1、マーカ#2と同様に、マーカ#3の表示態様によって、広場#2の評価指標が示され、マーカ#4の表示態様によって、店舗#2の評価指標が示され、マーカ#5の表示態様によって、広場#3の評価指標が示される。
【0263】
図26は、評価指標の第4の表示方法の例を示す図である。図26では、図21と同様に、評価指標に、全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、危険箇所立入人数、及び、マスク着用人数が含まれる。
【0264】
図26の例では、5つの評価指標のそれぞれについて、人数の違いを4段階(4つのステージ)で表す。4つのステージについては、図21と同様である。
【0265】
また、4つのステージの中から該当するステージの決定方法については特に限定されない。例えば、第1の表示方法の例にて示したように、評価指標のそれぞれと複数の閾値とを比較することによって、該当するステージが決定されてよい。
【0266】
また、図26では、一部の評価指標に関して、図23Bと同様に、イラストの数の違いによって、ステージの違いが示される。また、図26では、一部の評価指標に関して、文字の色、文字の背景色の違いによってステージの違いが示される。
【0267】
図26の例における全体の人数、ワクチン接種人数、及び、マスク着用人数の表示方法は、図24の例と同様である。
【0268】
図26の例では、危険箇所立入人数は、「危険」という文字の色を用いて表示される。例えば、危険箇所立入人数のステージ1~4では、それぞれ、「危険」という文字の色が緑、黄、ピンク、赤に設定される。
【0269】
図26の例では、検査人数は、「危険」という文字の背景色を用いて表示される。例えば、検査人数のステージ1~4では、それぞれ、「危険」という文字の背景色が白、オレンジ、紫、黒に設定される。
【0270】
5つの評価指標のそれぞれについて、互いに独立した表示方法が設定されることによって、評価指標を個別に認識でき、安全性の判定を行う要因毎に、各エリアの安全性(又は危険度)を表示できる。
【0271】
図27は、第4の表示方法に基づく表示例を示す図である。図27には、図20と同様に、フロアの地図と、地図に含まれる広場及び店舗の位置に、マーカ#1~マーカ#5の5つのマーカが重畳される。なお、図27には、図示の便宜上、各マーカの表示態様(例えば、色、濃度)についての説明が付されているが、端末等における表示では、マーカの態様についての説明が省略されてもよい。
【0272】
マーカ#1は、広場#1の評価指標を示す。マーカ#1の色が黄色であることは、広場#1に存在する全体の人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1のワクチン接種に対応するイラストが3つであることは、広場#1に存在するワクチン接種人数がステージ1に該当することを示す。マーカ#1の「危険」という文字の背景色がオレンジであることは、広場#1に存在する検査人数がステージ2に該当することを示す。マーカ#1の「危険」の文字の色が緑であることは、広場#1に存在する危険箇所立入人数がステージ1に該当することを示す。マーカ#1のマスクのイラストが3つであることは、広場#1に存在するマスク着用人数がステージ1に該当することを示す。このように、マーカ#1の表示態様(色およびイラスト)によって、広場#1の評価指標が示される。
【0273】
マーカ#1と同様に、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1の評価指標が示される。図27の例では、マーカ#2の表示態様によって、店舗#1に存在する全体の人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在するワクチン接種人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する検査人数がステージ4に該当し、店舗#1に存在する危険箇所立入人数がステージ4に該当し、マスク着用人数がステージ3に該当することが示される。
【0274】
マーカ#1、マーカ#2と同様に、マーカ#3の表示態様によって、広場#2の評価指標が示され、マーカ#4の表示態様によって、店舗#2の評価指標が示され、マーカ#5の表示態様によって、広場#3の評価指標が示される。
【0275】
なお、上述した各例では、地図における特定のエリアの安全性を評価するための評価指標が表示されるケースを示したが、本開示において表示される情報はこれらに限定されない。
【0276】
例えば、端末を所有するユーザの現在位置が表示されてもよいし、ユーザの進行方向に関する情報が表示されてもよい。ユーザの進行方向に関する情報には、ユーザの現在位置から安全性の高いエリアに向かう方向に関する情報と、ユーザの現在位置から安全性の低いエリアに向かう方向に関する情報と、が含まれてよい。また、ユーザの進行方向に関する情報には、ユーザの現在位置から、安全性の低いエリアへ向かうことを回避するための迂回路に関する情報が含まれてもよい。
【0277】
図28は、評価指標の表示のバリエーションの例を示す図である。図28には、図20及び図27と同様に、フロアの地図と、地図に含まれる広場及び店舗の位置に、マーカ#1~マーカ#5の5つのマーカが重畳される。
【0278】
また、図28には、ユーザの現在位置Pと、ユーザの現在位置Pから安全性の高いエリア(図28の広場#1)に向かう方向を示す矢印Ar1と、ユーザの現在位置Pから安全性の低いエリア(図28の広場#3)に向かう方向を示す矢印Ar2とが示される。また、図28には、ユーザの現在位置Pからの迂回路を示す矢印Ar3が示される。
【0279】
例えば、矢印Ar1、Ar2、及び、Ar3は、互いに異なる表示態様で表示されてもよい。例示的に、矢印Ar1、Ar2、及び、Ar3それぞれの色が互いに異なってもよいし、パターン(点線、破線等)が互いに異なってもよいし、色とパターンとが互いに異なってもよい。また、ユーザが安全性の低いエリアへ近づく方向か、ユーザが安全性の低いエリアから遠ざかる方向かに応じて、矢印の色及び/又はパターンが異なってもよい。
【0280】
なお、例えば、ユーザが安全性の低いエリアへ近づいたことが検知された場合、端末からアラームが出力されてもよい。アラームは、音声を用いて出力されてもよいし、文字情報等の表示を用いて出力されてもよい。
【0281】
<無線通信システムのバリエーション>
図29は、本実施の形態に係る表示装置40の構成例を示すブロック図である。安全性の判定において用いられる情報が、ユーザが所有する端末、及び/又は、サイネージ等に表示される場合、無線通信システムには、図1に示した基地局10と、図2に示した端末20と、図29に示す表示装置40が含まれる。また、マスク着用人数が考慮される場合、無線通信システムには、更に、図16A又は図16Bに示した通信装置30が含まれてよい。
【0282】
表示装置40は、例示的に、少なくとも1つの基地局10と有線又は無線で接続する。なお、表示装置40は、端末20に含まれてもよいし、端末20とは異なる形態を有する端末に含まれてもよいし、サイネージ等に含まれてもよい。ここで、サイネージの代わりに、自動販売機及び電光掲示板などが用いられてもよい。
【0283】
表示装置40は、受信部401と、受信制御部402と、情報分類部403と、評価指標表示選択部404と、エリア表示制御部405と、追加情報判定部406と、表示部407とを備える。情報分類部403と、評価指標表示選択部404と、エリア表示制御部405と、追加情報判定部406とは、制御部410に含まれてよい。
【0284】
受信部401は、受信制御部402における受信制御に基づいて、基地局から信号を受信する。受信部401は、受信した信号を受信制御部402へ出力する。受信した信号には、例えば、表示用情報が含まれる。
【0285】
表示用情報は、基地局10によって生成されてよい。表示装置40が取得する表示用情報は、少なくとも1つの特定のエリアの評価指標に関する情報を含み、少なくとも1つの基地局10から取得される。表示用情報には、特定のエリア毎の評価指標に関する情報が含まれる。例えば、表示用情報には、特定のエリア毎の全体の人数、ワクチン接種人数、検査人数、及び、危険箇所立入人数に関する情報が含まれる。例えば、特定のエリア毎の全体の人数に関する情報は、特定のエリア毎の全体の人数を示してもよいし、特定のエリア毎の全体の人数のステージを示してもよい。
【0286】
受信制御部402は、受信部401における受信を制御する。また、受信制御部402は、受信した信号に所定の受信処理を行う。例えば、所定の受信処理は、周波数変換処理(ダウンコンバート)を含む。また、所定の受信処理は、復調処理、復号処理等のベースバンド信号処理を含んでよい。
【0287】
受信制御部402は、所定の受信処理を施した信号から、受信データ及び/又は表示用情報を抽出する。受信制御部402は、受信データを上位レイヤの信号処理を行うデータ処理部(図では省略)へ出力する。受信制御部402は、表示用情報を抽出した場合、抽出した表示用情報を情報分類部403へ出力する。
【0288】
情報分類部403は、表示用情報を、評価指標に応じて分類する。情報分類部403は、分類した情報を、評価指標表示選択部404へ出力する。
【0289】
評価指標表示選択部404は、評価指標のそれぞれについて、表示態様を選択する。例えば、評価指標表示選択部404は、全体の人数がステージ2に該当する場合、全体の人数がステージ2であることに対応する表示態様を選択する。評価指標表示選択部404は、他の評価指標についても同様に、該当するステージに対応する表示態様を選択する。
【0290】
また、評価指標表示選択部404は、評価指標のそれぞれについて、表示方法を選択してもよい。例えば、評価指標表示選択部404は、ユーザから受け付けた操作に基づいて、これらの選択を行う。例えば、ユーザが、マスク着用人数の表示を要求し、ワクチン接種人数の表示を要求しないことを示す操作を行った場合、評価指標表示選択部404は、マスク着用人数を表示し、ワクチン接種人数を表示しないことを選択する。また、ユーザが、イラスト形式でのマスク着用人数の表示を要求する操作を行った場合、評価指標表示選択部404は、マスク着用人数の表示をイラスト形式で行うことを選択する。評価指標表示選択部404は、表示を行う情報、及び、表示方法をエリア表示制御部405へ出力する。
【0291】
追加情報判定部406は、表示用情報に基づいて、特定のエリアのそれぞれの安全性を判定する。例えば、基地局10が特定のエリアの安全性を判定する場合、追加情報判定部406は、表示用情報に含まれる危険エリアを示す情報に基づいて、特定のエリアのそれぞれの安全性を判定してよい。追加情報判定部406は、表示装置40の位置を示す位置情報と安全性の判定の結果とから、表示装置40の位置から安全性の高いエリアへ向かう方向、及び/又は、表示装置40の位置から安全性の低いエリアへ向かう方向を決定し、決定した方向に関する情報を表示する制御を行う。
【0292】
また、追加情報判定部406は、端末20が表示装置40を含む場合、表示装置40が安全性の低いエリアへ向かっているか否かを判定する。追加情報判定部406は、表示装置40が安全性の低いエリアへ向かっていると判定した場合、表示装置40からアラームを出力してよい。
【0293】
エリア表示制御部405は、評価指標表示選択部404によって選択された表示態様に基づいて、表示部407において、マーカが重畳された地図の表示を制御する。
【0294】
<表示装置40の処理フロー>
上述した表示装置40の処理フローについて説明する。図30は、本実施の形態における表示装置40の処理フローの一例を示すフローチャートである。図30に示すフローは、表示用情報を受信するタイミングで開始されてよい。
【0295】
表示装置40は、基地局10から表示用情報を受信する(S901)。
【0296】
表示装置40は、表示部407における表示を更新する時刻であるか否かを判定する(S902)。なお、表示を更新する時刻は、周期的に設定されてもよいし、非周期的に設定されてもよい。例えば、表示を更新する時刻は、表示用情報を受信した時刻であってもよいし、ユーザによって設定された時刻であってもよいし、ユーザの操作がトリガとなって表示が更新されてもよい。
【0297】
表示を更新する時刻ではない場合(S902にてNO)、図30の処理フローは終了する。
【0298】
表示を更新する時刻である場合(S902にてYES)、表示装置40は、全体の人数の表示を選択する(S903)。例えば、表示装置40は、特定のエリア毎の全体の人数のステージに対応する表示態様(図21の例では、記号)を選択する。
【0299】
表示装置40は、ワクチン接種人数の表示を選択する(S904)。例えば、表示装置40は、特定のエリア毎のワクチン接種人数のステージに対応する表示態様(図21の例では、マーカの色)を選択する。
【0300】
表示装置40は、検査人数の表示を選択する(S905)。例えば、表示装置40は、特定のエリア毎の検査人数のステージに対応する表示態様(図21の例では、マーカの色の濃さ)を選択する。
【0301】
表示装置40は、危険箇所立入人数の表示を選択する(S906)。例えば、表示装置40は、特定のエリア毎の危険箇所立入人数のステージに対応する表示態様(図21の例では、マーカのパターン)を選択する。
【0302】
表示装置40は、マスク着用人数の表示を選択する(S907)。例えば、表示装置40は、特定のエリア毎のマスク着用人数のステージに対応する表示態様(図21の例では、マーカの枠の色)を選択する。
【0303】
表示装置40は、エリア表示を更新する(S908)。例えば、表示装置40は、表示部407の表示を、S903~S907において選択した表示態様に更新する。
【0304】
表示装置40は、危険エリアへの接近の判定及び表示を行う(S909)。なお、S909の処理については、後述する。そして、図30に示す処理フローは終了する。
【0305】
図31は、図30のS909において実行される処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0306】
表示装置40は、危険エリア(換言すれば、「安全性の相対的に低いエリア」)を判定し、表示装置40の位置情報に基づいて、表示装置40が危険エリアへ接近するか否かを判定する(S910)。例えば、表示装置40は、移動の履歴に関する情報に基づいて、表示装置40の移動する方向を決定し、決定した移動方向が危険エリアへ接近する方向か否かを判定する。なお、移動の履歴に関する情報は、複数の時点の位置情報の履歴によって示されてよい。
【0307】
表示装置40は、S910における判定結果を表示する(S911)。例えば、表示装置40は、表示装置40が危険エリアへ接近する場合と、表示装置40が危険エリアへ接近しない場合とで異なる表示態様を用いて、表示装置40の移動の履歴を示す矢印を表示してもよい。
【0308】
表示装置40は、迂回路を選択する(S912)。例えば、表示装置40は、表示装置40の現在位置から選択できる1以上の経路のうち、危険エリアから遠ざかる方向に沿った経路を迂回路として選択する。
【0309】
表示装置40は、S912において選択された迂回路を表示する(S913)。表示する迂回路は、S911において表示した矢印の表示態様と異なる表示態様を用いて表示されてよい。そして、図31の処理フローは終了する。
【0310】
以上説明したように、表示装置40において、安全性の判定に用いられる情報(例えば、評価指標)を表示することによって、安全性の高いエリアと安全性の相対的に低いエリア(例えば、危険エリア)とを、ユーザに視覚的に示すことができ、ユーザが安全性を判断しやすくすることができる。
【0311】
なお、上述した実施の形態では、現在時刻が通知情報の通知時刻である場合に、端末20が通知情報を通知する例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、端末20は、位置情報に基づいて、通知情報を通知するか否かを判定してよい。例えば、端末20は、位置が所定距離以上移動した場合に、通知情報を通知してもよい。別言すれば、端末20は、所定距離以上移動していない場合、通知情報を通知しなくてもよい。これにより、通知情報の通知回数を抑制でき、周波数利用効率を向上できる。
【0312】
また、上述した実施の形態では、安全性の判定において、安全性が相対的に高いか、あるいは、相対的に低いかの2つから1つを判定する例を示したが、本開示はこれに限定されない。例えば、安全性の高さが3つ以上のレベルの中から判定されてもよい。この場合、例えば、判定値と比較する2つ以上の閾値(図7のS107参照)が設けられてもよい。また、この場合、エリア情報には、判定された安全性のレベルを示す情報が含まれてよい。例えば、端末20は、安全性のレベルに応じて、通知方法を変更してもよい。
【0313】
また、上述した実施の形態において、基地局10は、複数の感染症(または、複数のウイルス)に対する安全性を判定してもよい。例えば、エリア毎に判定対象の感染症が異なってもよい。あるいは、上述した実施の形態において、基地局10は、複数のエリアの安全性を判定してもよい。この場合、基地局10は、エリア毎に、判定値と比較する閾値(図7のS107参照)、及び/又は、判定に用いる条件(図10のS301、図13のS501)を変更してもよい。
【0314】
また、上述した実施の形態において、適用される通知情報のフォーマットは、固定されてもよいし、動的に設定されてもよい。例えば、基地局10が、フォーマットを設定し、端末20に設定したフォーマットに関する情報を通知してもよい。この場合、基地局10毎にフォーマットが異なってもよい。
【0315】
また、本開示の実施の形態においては、感染症の例として新型コロナウイルスとインフルエンザを挙げたが、本開示はこれに限定されることなく任意の感染症に対して適用可能であることは言うまでもない。
【0316】
なお、上記実施の形態における「・・・部」は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」であってもよい。
【0317】
また、上記実施の形態における「チャネル」という表記は、「周波数」、「周波数チャネル」、「帯域」、「バンド」、「キャリア」、「サブキャリア」、又は、「(周波数)リソース」といった他の表記に置換されてもよい。
【0318】
本開示はソフトウェア、ハードウェア、又は、ハードウェアと連携したソフトウェアで実現することが可能である。
【0319】
上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、部分的に又は全体的に、集積回路であるLSIとして実現され、上記実施の形態で説明した各プロセスは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって制御されてもよい。LSIは個々のチップから構成されてもよいし、機能ブロックの一部又は全てを含むように一つのチップから構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0320】
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
【0321】
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0322】
本開示は、通信機能を持つあらゆる種類の装置、デバイス、システム(通信装置と総称)において実施可能である。通信装置の、非限定的な例としては、電話機(携帯電話、スマートフォン等)、タブレット、パーソナル・コンピューター(PC)(ラップトップ、デスクトップ、ノートブック等)、カメラ(デジタル・スチル/ビデオ・カメラ等)、デジタル・プレーヤー(デジタル・オーディオ/ビデオ・プレーヤー等)、着用可能なデバイス(ウェアラブル・カメラ、スマートウオッチ、トラッキングデバイス等)、ゲーム・コンソール、デジタル・ブック・リーダー、テレヘルス・テレメディシン(遠隔ヘルスケア・メディシン処方)デバイス、通信機能付きの乗り物又は移動輸送機関(自動車、飛行機、船等)、及び上述の各種装置の組み合わせがあげられる。
【0323】
通信装置は、持ち運び可能又は移動可能なものに限定されず、持ち運びできない又は固定されている、あらゆる種類の装置、デバイス、システム、例えば、スマート・ホーム・デバイス(家電機器、照明機器、スマートメーター又は計測機器、コントロール・パネル等)、自動販売機、その他IoT(Internet of Things)ネットワーク上に存在し得るあらゆる「モノ(Things)」をも含む。
【0324】
通信には、セルラーシステム、無線LANシステム、通信衛星システム等によるデータ通信に加え、これらの組み合わせによるデータ通信も含まれる。
【0325】
また、通信装置には、本開示に記載される通信機能を実行する通信デバイスに接続又は連結される、コントローラやセンサー等のデバイスも含まれる。例えば、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスが使用する制御信号やデータ信号を生成するような、コントローラやセンサーが含まれる。
【0326】
また、通信装置には、上記の非限定的な各種装置と通信を行う、あるいはこれら各種装置を制御する、インフラストラクチャ設備、例えば、基地局、アクセスポイント、その他あらゆる装置、デバイス、システムが含まれる。
【0327】
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【0328】
以上、本開示の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0329】
本開示は、無線通信システムに好適である。
【符号の説明】
【0330】
10 基地局
20 端末
30 通信装置
40 表示装置
101、201、401 受信部
102、202、402 受信制御部
103 位置情報判定部
104、203 エリア判定部
105 エリア情報生成部
106、206 データ制御部
107、207、301、305 送信制御部
108、208、302、306 送信部
204 エリア滞在履歴検出部
205 通知情報生成部
303 カメラ画像解析部
304 マスク着用人数検出部
403 情報分類部
404 評価指標表示選択部
405 エリア表示制御部
406 追加情報判定部
407 表示部
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