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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023021505
(43)【公開日】2023-02-14
(54)【発明の名称】発音装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 9/122 20060101AFI20230207BHJP
   H04R 1/00 20060101ALI20230207BHJP
   G08B 23/00 20060101ALI20230207BHJP
   G10K 9/12 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
G10K9/122 151
H04R1/00 311
G08B23/00 520A
G10K9/12 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021126402
(22)【出願日】2021-08-02
(71)【出願人】
【識別番号】301032735
【氏名又は名称】プラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松下 東悟
【テーマコード(参考)】
5C087
5D017
【Fターム(参考)】
5C087AA11
5C087AA32
5C087AA42
5C087DD05
5C087FF05
5C087FF13
5C087GG57
5C087GG80
5C087GG84
5D017AB06
(57)【要約】
【課題】防水・防塵機能が高められた発音装置を提供する。
【解決手段】 発音装置である防犯ブザー1は、スライド部材30と、放音孔15を有し、放音孔15をスライド部材30により覆う隠蔽位置及び放音孔15をスライド部材30により露出する露出位置との間でスライド部材30がスライド可能に設けられるケース10と、ケース10の内部に設けられ、スライド部材30の露出位置で発音して放音孔15を介して放音する発音部100と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライド部材と、
放音孔を有し、前記放音孔を前記スライド部材により覆う隠蔽位置及び前記放音孔を前記スライド部材により露出する露出位置との間で前記スライド部材がスライド可能に設けられるケースと、
前記ケースの内部に設けられ、前記スライド部材の前記露出位置で発音して前記放音孔を介して放音する発音部と、
を有することを特徴とする発音装置。
【請求項2】
前記スライド部材は、環状の傾斜外周部と、前記傾斜外周部の内側に形成される凹部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の発音装置。
【請求項3】
前記スライド部材は、前記ケースの外面に形成される凹部に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発音装置。
【請求項4】
前記スライド部材は、前記ケースに形成されるスライド孔部に係合して前記スライド部材のスライド方向に移動自在であって前記スライド方向に垂直な方向の移動を規制して、前記発音部を発音させるボタンスイッチを押下可能に形成される第1スライド部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載の発音装置。
【請求項5】
前記スライド部材は、前記ケースに形成される前記スライド孔部に係合して前記スライド部材の前記スライド方向に移動自在であって前記スライド方向に垂直な方向の移動を規制する第2スライド部と、前記隠蔽位置及び前記露出位置に対応して前記ケースに形成される位置決め部と係合可能に形成される被位置決め部と、
を有することを特徴とする請求項4に記載の発音装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発音装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、主に小学生や女性が携帯する防犯ブザーや、建築物に設置される非常ベルのように、所定の操作を行うことにより発音する発音装置が提供されている。このような発音装置は、屋外での使用が想定されるため、防水・防塵機能が求められている。例えば、特許文献1に開示される防犯ブザーでは、円形のスピーカの周囲に形成される隙間を放音孔として警報音が放音される。従来の防犯ブザーは、ケースの正面に向けて放音孔が形成されていないので、一定程度の防水・防塵機能が達成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-166091
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、現実の使用においては、放音孔に対して直接的に水が掛かってしまうことがある。更に、スピーカの周囲に放音孔が形成されていても、微細な粉塵が混入してしまう恐れがある。
【0005】
本発明は、防水・防塵機能が高められた発音装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る発音装置は、スライド部材と、放音孔を有し、前記放音孔を前記スライド部材により覆う隠蔽位置及び前記放音孔を前記スライド部材により露出する露出位置との間で前記スライド部材がスライド可能に設けられるケースと、前記ケースの内部に設けられ、前記スライド部材の前記露出位置で発音して前記放音孔を介して放音する発音部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、防水・防塵機能が高められた発音装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る防犯ブザーを示す斜視図であり、(a)はスライド部材が隠蔽位置にある定常状態を示し、(b)はスライド部材が露出位置にある発音状態を示す。
図2】本発明の実施形態に係る防犯ブザーの分解斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る防犯ブザーの部品を示す斜視図であり、(a)はスライド部材を下面側から見た斜視図であり、(b)はケースを下面から見た斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る防犯ブザーの断面図であり、(a)は図1(a)のIVa-IVa断面の断面図であり、(b)は図1(b)のIVb-IVb断面の断面図である。
図5】本発明の実施形態に係る防犯ブザーのケースとスライド部材の位置関係を示す下面図であり、(a)はスライド部材が隠蔽位置にある定常状態を示し、(b)はスライド部材が露出位置にある発音状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図に基づいて、本発明の実施形態を説明する。図1(a)、図1(b)に示す発音装置としての防犯ブザー1は、バンド22により腕に装着することができる腕時計型の防犯ブザー1である。防犯ブザー1は、主に小学生等の子供が使用するものである。バンド22は、複数の係合孔22a1(図2参照)が設けられた孔側バンド部22aの何れかの係合孔22a1に、突起部22b1を備える突起側バンド部22bの突起部22b1(図2参照)を係合させることができる。防犯ブザー1は、ケース10の上面11に設けられるスライド部材30をバンド22方向(スライド方向)にスライド操作して、図1(a)の定常状態から図1(b)の発音状態とすることにより、警報音を発音させることができる。
【0010】
図2に示すように、ケース10は、外ケース又はカバーともいい、バンド22方向にやや長い略長矩形とされて下面が開放された略箱状に形成される。ケース10は、外面として上面11及び外周面12を有し、外周面12は上面11と略垂直な面とされる。ケース10は、上面11と対向する下面側が大きく開口して開口部13が形成されて(図3(b)も参照)、ケース10の内部は空間部が形成される。ケース10の上面11においてスライド部材30が配置される個所は、バンド22方向に長い角丸長矩形状で端部を半円弧状とした凹部14が形成される。
【0011】
凹部14の底面14aにおけるバンド22の孔側バンド部22a側には、放音孔15が設けられる。放音孔15は、複数(本実施形態では5個)の小径の貫通孔により形成されるが、1個以上の貫通孔であればよい。一方、凹部14の底面14aにおけるバンド22の突起側バンド部22b側には、スライド孔部16(第1スライド孔部16a、第2スライド孔部16b)と、挿入孔部17が設けられる。スライド孔部16及び挿入孔部17は、それぞれ、スライド方向に長い略長矩形の貫通孔として形成される。スライド孔部16のうち、後述するボタン突出孔111側のスライド孔部16は第2スライド孔部16bとされ、挿入孔部17を挟んで第2スライド孔部16bと対向して配置されるスライド孔部16は第1スライド孔部16aとされる。
【0012】
また、ケース10には、凹部14近傍(具体的には、凹部14の上面11に平行でスライド方向に垂直な方向におけるケース10の一方長辺側)に、円形の貫通孔であるボタン突出孔111が設けられる。また、ケース10には、ボタン突出孔111の孔側バンド部22a側に隣接して、円形薄肉に形成された発光部112が設けられる。さらにまた、ケース10の外周面12を備える外壁12aのうち、バンド22方向の外壁12aには、バンド22との干渉を回避する切欠部12a1が形成される。
【0013】
図3(b)に示すように、ケース10の内部には、放音孔15に対応して発音部100が設けられる。本実施形態においては、発音部100は、圧電素子等のブザーが用いられている。発音部100は、放音孔15に対応して形成される略円筒状の設置円筒部15aに、放音孔15との間に所定距離を設けて配置される(図4(a)、図4(b)参照)。
【0014】
ケース10には、設置円筒部15aの外周面からスライド孔部16や挿入孔部17の縁に沿って延在する4本のスライド条部120設けられる。4本のスライド条部120のうち、挿入孔部17の一方側(ボタン突出孔111側)の縁に設けられるスライド条部120は、位置決め部121とされる。位置決め部121は、位置決め部121の長手方向に沿って、半円弧状の第1凹部121aと、第2凹部121bを有する。第1凹部121aは、設置円筒部15a側に配置され、第2凹部121bは第1凹部121aに隣接して設置円筒部15aの反対側に配置される。
【0015】
また、ケース10の内部には、発光部112に対応して、外壁12aと接続するリブ及び当該リブから発光部112周りに半円弧筒状部が形成される遮蔽壁部112aが設けられる。ボタン突出孔111及び発光部112近傍の外壁12aの内側面には、後述する裏蓋410が備える係止突起との係止用の係止凹溝113が設けられる。係止凹溝113に対向する外壁12aの2か所の隅部には、裏蓋410をケース10に対して固定するためのネジ2が螺合する雌ねじ部114がボス状に形成される。スライド条部120近傍の雌ねじ部114の近傍には、後述する基板40のネジ3と螺合する雌ねじ部115がボス状に形成される。
【0016】
図1(a)、図1(b)、図2に示すように、スライド部材30は、上面視角丸長矩形状の略板状に形成される。スライド部材30は、ケース10の凹部14のスライド方向と直交する方向の幅を略同一として凹部14のスライド方向の長さよりも長さが短く形成される。スライド部材30の半円弧状の端部の曲率は、凹部14の端部の曲率と略同一に形成される。スライド部材30は、凹部14に配置される。スライド部材30は、外周に環状に設けられる傾斜外周部30aと、傾斜外周部30aの内側に設けられる凹部30bと、を有する。傾斜外周部30aは、上面が外方向に向けて下るように傾斜して形成される。図4(a)、図4(b)に示すように、傾斜外周部30aの縁部の厚みTは、凹部14の深さDと略一致する。これにより、スライド部材30は、ケース10の上面11から滑らかに傾斜外周部30aが接続するので、意図せず何らかの物に引っ掛かってスライド部材30が動いてしまうことが低減されている。図2に戻り、凹部30bには、滑り止めの複数の突条30b1がバンド22方向(スライド方向)と直交する方向に延設して配置される。
【0017】
図3(a)に示すように、スライド部材30の下面30cには、第1スライド部31と、第2スライド部32と、被位置決め部33とが下方に向けて立設する。略板状に形成される第1スライド部31及び第2スライド部32は、それぞれ、第1スライド部31及び第2スライド部32の各板面の法線方向がスライド方向と直交する向きに配置される。第1スライド部31は、第2スライド部32よりも長く形成される。第1スライド部31及び第2スライド部32は、それぞれ、外面側の板面にクサビ状の係合突起31a,32aが設けられる。第1スライド部31はケース10の第1スライド孔部16aに挿入され、第2スライド部32は第2スライド孔部16bに挿入される。第1スライド部31、第2スライド部32は、それぞれ第1スライド孔部16a、第2スライド孔部16bに挿入されると、係合突起31a,32aの平坦面がケース10の対応するスライド条部120の下面にそれぞれ係合する。これにより、スライド部材30は、スライド方向に移動自在にガイドされ、スライド方向に垂直な方向の移動が規制される。なお、スライド部材30が凹部14に配置されているとき、スライド部材30の下面30cは凹部14の底面14aと摺接する。また、第1スライド部31は、下端面隅部のボタンスイッチ41(後述)側が、鋭角状に傾斜して、導入傾斜部31bが設けられる。
【0018】
被位置決め部33は、スライド部材30の下面30cから下方に延びる略L字状の基端部33aを備える。基端部33aからは、スライド方向のボタンスイッチ41側に略角柱状の弾性部33bが延設されて、弾性部33bの先端部には膨出部33cが形成される。
【0019】
図2に戻り、防犯ブザー1には、内ケース21及びバンド22を備えるベース部材20が設けられる。ベース部材20は、熱可塑性樹脂(TPE)等の軟質樹脂により、内ケース21及びバンド22が一体的に形成される。なお、突起部22b1は、別部材を嵌め込んで形成される。内ケース21は、上面21aと外周面21bとを有して下面側が開口されて、内部に空間部を備えて略箱状に形成される。バンド22は、内ケース21の外周面21bに接続して設けられる。内ケース21の内部には、基板40が収納される。
【0020】
内ケース21の上面21aには、押し釦部23が突出して設けられる。押し釦部23は、ケース10のボタン突出孔111を介してケース10の上面11から突出する。押し釦部23は、円柱状に形成されて、図示しない内ケース21の内部側に突出して、基板40のボタンスイッチ41に当接している。押し釦部23を押下すると、基板40のボタンスイッチ41を押下することができる。上面21aにおける押し釦部23が設けられる部位は、略半円筒状に形成されて、基板40の電子部品43が収納される。
【0021】
内ケース21の上面21aには、押し釦部23と隣接して、略円筒状に形成されるLED突出孔24が形成される。LED突出孔24は、ケース10の発光部112に対応して貫通孔を有し、基板40のLED42が挿通される。LED突出孔24が形成される上面21aの平坦面よりも下方に下がった平坦面は、ケース10の設置円筒部15a(発音部100)に対応した平坦面とされて、発音部100に接続される図示しない配線用の貫通孔25が形成される。そして、貫通孔25が形成される平坦面からスリット状に突起側バンド部22b側に向かって溝部26が延設される。溝部26には、矩形のボタンスイッチ突出孔26aが貫通孔として形成される。ボタンスイッチ突出孔26aは、基板40のボタンスイッチ44に対応し、ボタンスイッチ突出孔26aからボタンスイッチ44が突出する。ボタンスイッチ突出孔26aの突起側バンド部22b側には、貫通孔27が設けられる。貫通孔27には、基板40のネジ3と螺合するケース10の雌ねじ部115が挿通される。
【0022】
基板40は、前述の通り、ボタンスイッチ41、LED42、電子部品43、ボタンスイッチ44を備える。ボタンスイッチ41は、押し釦部23の押下によりONされて、LED42が発光し、発光部112を介して視認することができる。ボタンスイッチ44は、押下されるとONされて発音部100から警報音が発音される。
【0023】
図4(a)、図4(b)に示すように、基板40の下面側には、電池ボックス411を備える裏蓋410が設けられる。電池ボックス411には、ボタン型の電池400が収納される。裏蓋410には、電池蓋412が設けられ、電池交換の際には取り外すことができる。図2に戻り、裏蓋410の取付用の2本のネジ2は、裏蓋410においてケース10の雌ねじ部114に対応する孔部413を介してケース10の雌ねじ部114(図3(b)参照)に螺合する。なお、内ケース21の隅部2か所に形成される凹部21cにより、内ケース21は、雌ねじ部114との干渉が回避される。裏蓋410の取付の際には、裏蓋410に設けられる図示しない係止突起をネジ2の螺合の前にケース10の係止凹溝113に係止させてからネジ2を螺合する。
【0024】
図4(a)、図4(b)に示すように、裏蓋410の内側縁に略環状に形成される高さが低い係合壁部415(図2も参照)は、内ケース21の開口する縁部の内側に密接して挿入される。一方、ケース10は、外壁12aの切欠部12a1がバンド22の基部に密着するよう当接し、内ケース21の外周面21bはケース10の外壁12aの内周面と若干の圧入状態で係合する。内ケース21のLED突出孔24、ボタンスイッチ突出孔26a、貫通孔27には、それぞれ、LED42、ボタンスイッチ44、ケース10の雌ねじ部115が圧入される。従って、ケース10と内ケース21との間の空間及び内ケース21の内部は略密閉されて、基板40に対する防水・防塵性が高められている。
【0025】
防犯ブザー1は、以下のように動作する。防犯ブザー1を鳴らしていない定常状態では、図1(a)、図4(a)に示すように、スライド部材30は、放音孔15を覆う隠蔽位置に位置している。このとき、図5(a)に示すように、スライド部材30の被位置決め部33の膨出部33cは、位置決め部121の第1凹部121aに係合してスライド部材30が位置決めされている。このように、定常状態(スライド部材30の隠蔽位置)では、放音孔15は、スライド部材30により覆われているので、放音孔15を介して水や粉塵等がケース10の内部(特に、設置円筒部15aの内部)に入り込んでしまうことが低減できる。
【0026】
防犯ブザー1を鳴らす際には、スライド部材30をスライド方向の突起側バンド部22b側に移動させる。このとき、スライド部材30の被位置決め部33の膨出部33cは、弾性部33bの弾発力に抗して第1凹部121aから脱して、図5(b)に示すように、第2凹部121bに係合してスライド部材30が位置決めされる。このようにして、被位置決め部33は、隠蔽位置及び露出位置に対応して位置決め部121と係合可能に形成され、使用者は隠蔽位置及び露出位置でクリック感を得てスライド部材30の位置を把握することができる。またこのとき、図1(b)、図4(b)に示すように、スライド部材30は放音孔15を露出させた露出位置に位置する。スライド部材30の露出位置では、図4(b)に示すように、スライド部材30の第1スライド部31によりボタンスイッチ44が押下され、発音部100から警報音が発音される。発音部100からの発音は、スライド部材30によって阻害されることなく放音孔15を介して外部に放音される。また、発音部100の発音と共にLED42が発光し、発光部112から発光を視認することができる。
【0027】
このように、ケース10に設けられるスライド部材30は、放音孔15をスライド部材30により覆う隠蔽位置及び放音孔15をスライド部材30により露出する露出位置との間でスライド可能に設けられる。そして、発音部100は、スライド部材30の露出位置で発音する。従って、定常状態では放音孔15が隠蔽されて、放音孔15を介した水や粉塵の進入を低減することができ、発音時には放音孔15を阻害することなく発音させることができる。
【0028】
そして、第1スライド部31がボタンスイッチ44を押下するとき、第1スライド部31の下面の導入傾斜部31bからボタンスイッチ44の上面に侵入して、ボタンスイッチ44のボタンを導入傾斜部31bにより徐々に押下する。よって、第1スライド部31によるボタンスイッチ44の押下の動作がスムーズに行われる。
【0029】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によって限定されることは無く、種々の変更を加えて実施することができる。例えば、スライド部材30は、放音孔15の外表面を覆うように形成したが、スライド部材30を断面視コ字状に形成することで、放音孔15に対して外表面側とケース10の内側の両側から覆うように形成することもできる。また、本実施形態においては、発音装置として防犯ブザー1を示したが、他の発音装置においても本発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0030】
1 防犯ブザー 2 ネジ
3 ネジ 10 ケース
11 上面 12 外周面
12a 外壁 12a1 切欠部
13 開口部 14 凹部
14a 底面 15 放音孔
15a 設置円筒部 16 スライド孔部
16a 第1スライド孔部 16b 第2スライド孔部
17 挿入孔部 20 ベース部材
21 内ケース 21a 上面
21b 外周面 21c 凹部
22 バンド 22a 孔側バンド部
22a1 係合孔 22b 突起側バンド部
22b1 突起部 23 押し釦部
24 LED突出孔 25 貫通孔
26 溝部 26a ボタンスイッチ突出孔
27 貫通孔 30 スライド部材
30a 傾斜外周部 30b 凹部
30b1 突条 30c 下面
31 第1スライド部 31a 係合突起
31b 導入傾斜部 32 第2スライド部
32a 係合突起 33 被位置決め部
33a 基端部 33b 弾性部
33c 膨出部 40 基板
41 ボタンスイッチ 42 LED
43 電子部品 44 ボタンスイッチ
100 発音部 111 ボタン突出孔
112 発光部 112a 遮蔽壁部
113 係止凹溝 114 雌ねじ部
115 雌ねじ部 120 スライド条部
121 位置決め部 121a 第1凹部
121b 第2凹部 400 電池
410 裏蓋 411 電池ボックス
412 電池蓋 413 孔部
415 係合壁部
図1
図2
図3
図4
図5