(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023021950
(43)【公開日】2023-02-14
(54)【発明の名称】冷凍媒体保留容器設置方法、給水管内流体凍結方法、給水管除去方法、給水管交換方法、分割冷凍媒体保留容器、保留容器維持支援装置
(51)【国際特許分類】
F16L 55/103 20060101AFI20230207BHJP
F16L 55/00 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
F16L55/103
F16L55/00 C
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122682
(22)【出願日】2022-08-01
(31)【優先権主張番号】P 2021126359
(32)【優先日】2021-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】521339821
【氏名又は名称】株式会社エコノフリーズ
(74)【代理人】
【識別番号】100167081
【弁理士】
【氏名又は名称】本谷 孝夫
(72)【発明者】
【氏名】ゴルバニ レザ
【テーマコード(参考)】
3H025
【Fターム(参考)】
3H025DA02
3H025DB03
3H025DC02
(57)【要約】
【課題】
本発明の目的は、縦穴内の給水管を、周囲を掘削することなく、安全に除去できる、給水管除去方法を提供することである。
【解決手段】
分割冷凍媒体保留容器352を保持させた容器治具104を縦穴開口44から縦穴42に挿入し、接続支管14の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器352の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器100を構成する工程、縦穴開口44から挿入した冷凍媒体送給管108によって、一体冷凍媒体保留容器100内に冷凍媒体FMを供給し、少なくとも接続支管14内水を凍結させる工程、縦穴開口44から縦穴42に挿入した切断治具114に取付られた切断装置116によって、継手装置22における締結装置36を切断し、給水管10を除去可能にする工程を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって分離可能に接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における冷凍媒体保留容器設置方法であって、
分割冷凍媒体保留容器(102)を保持させた容器治具(104)を縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入し、前記接続支管(14)の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器(102)の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器(100)を構成する工程
を含む冷凍媒体保留容器設置方法。
【請求項2】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって分離可能に接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における給水管内流体凍結方法であって、
分割冷凍媒体保留容器(102)を保持させた容器治具(104)を縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入し、前記接続支管(14)の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器(102)の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器(100)を構成する工程、
前記縦穴開口(44)から挿入した冷凍媒体送給管(108)によって、前記一体冷凍媒体保留容器(100)内に冷凍媒体(FM)を供給し、少なくとも前記接続支管(14)内流体を凍結させる工程、
を含む給水管内流体凍結方法。
【請求項3】
給水本管(12)から上向きに分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって分離可能に接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における前記給水管(10)を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器(102)を保持させた容器治具(104)を縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入し、前記接続支管(14)の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器(102)の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器(100)を構成する工程、
前記縦穴開口(44)から挿入した冷凍媒体送給管(108)によって、前記一体冷凍媒体保留容器(100)内に冷凍媒体(FM)を供給し、少なくとも前記接続支管(14)内水を凍結させる工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した治具によって、前記継手装置(16)の締結装置(36)を取り除き、前記給水管(10)を除去可能にする工程、
除去可能にした前記給水管を前記縦穴開口から除去する工程、
を含む給水管除去方法。
【請求項4】
給水本管(12)から上向きに分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって分離可能に接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における前記給水管(10)を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器(102)を保持させた容器治具(104)を縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入し、前記接続支管(14)の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器(102)の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器(100)を構成する工程、
前記縦穴開口(44)から挿入した冷凍媒体送給管(108)によって、前記一体冷凍媒体保留容器(100)内に冷凍媒体(FM)を供給し、少なくとも前記接続支管(14)内水を凍結させる工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した切断装置治具(322)に取付けられた締結装置切断装置(116)によって、前記継手装置(16)における締結装置(36)を切断し、前記給水管(10)を除去可能にする工程、
除去可能にした前記給水管を前記縦穴開口から除去する工程、
を含む給水管除去方法。
【請求項5】
給水本管(12)から上向きに分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって分離可能に接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における前記給水管(10)を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器(102)を保持させた容器治具(104)を縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入し、前記接続支管(14)の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器(102)の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器(100)を構成する工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した冷凍媒体送給管(108)によって、前記一体冷凍媒体保留容器(100)内に冷凍媒体(FM)を供給し、少なくとも前記接続支管(14)内水を凍結させる工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した締結装置切断治具用治具(278)に支持された締結装置切断治具(114)を前記給水管(10)に取付ける工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した締結装置切断治具(114)に取付られた締結装置切断装置(116)を、前記締結装置切断治具(114)に係止しつつ、前記継手装置(16)における締結装置(36)を切断し、前記給水管(10)を除去可能にする工程、
除去可能にした前記給水管(10)を前記縦穴開口(44)から除去する工程、
を含む給水管除去方法。
【請求項6】
給水本管(12)から上向きに分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって分離可能に接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における前記給水管(10)を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器(102)を保持させた容器治具(104)を縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入し、前記接続支管(14)の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器(102)の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器(100)を構成する工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した冷凍媒体送給管(108)によって、前記一体冷凍媒体保留容器(100)内に冷凍媒体(FM)を供給し、少なくとも前記接続支管(14)内水を凍結させる工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した容器切断治具(222)に取付られた容器切断装置(218)によって、前記一体冷凍媒体保留容器(100)の上部を切除する工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した締結装置切断治具用治具(278)に取付けられた締結装置切断治具(114)を前記継手装置(16)に取付ける工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した締結装置切断治具(114)に取付けられた締結装置切断装置(116)を、前記締結装置切断治具(114)に係止しつつ、前記継手装置(16)における締結装置(36)を切断し、前記給水管(10)を除去可能にする工程、
除去可能にした前記給水管(10)を前記縦穴開口(44)から除去する工程、
を含む給水管除去方法。
【請求項7】
給水本管(12)から上向きに分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における前記給水管(10)を交換する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器(102)を保持させた容器治具(104)を縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入し、前記接続支管(14)の少なくとも一部、および前記継手装置(16)を、前記分割冷凍媒体保留容器(102)の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器(100)を構成する工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した冷凍媒体送給管(108)によって、前記一体冷凍媒体保留容器(100)内に冷凍媒体(FM)を供給し、少なくとも前記接続支管(14)内水を凍結させる工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した締結装置切断治具(114)に取付られた締結装置切断装置(116)によって、前記継手装置(16)における締結装置(36)を切断し、前記給水管(10)を除去可能にする工程、
前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した給水管(10)側の継手装置(16)を、前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)に挿入した締結装置治具(334)に装着した締結装置(36)によって、前記接続支管(14)側の継手装置(16)に締結する工程、
を含む給水管交換方法。
【請求項8】
接続支管(14)内水を凍結させて行う給水管交換作業に用いる分割冷凍媒体保留容器(102)であって、
前記分割冷凍媒体保留容器(102)は、少なくとも、底壁(1521)と当該底壁(1521)から立ち上がる側壁(1541、1561、1581)を有する凹型に形成され、および前記底壁(1521)に接続支管(14)を受け容れる凹部(126)が形成された第1分割冷凍媒体保留容器(1021)と第2分割冷凍媒体保留容器(1022)によって構成され、
前記第1分割冷凍媒体保留容器(1021)と前記第2分割冷凍媒体保留容器(1022)は、それぞれ容器治具(104)に装着された状態で前記接続支管(14)を前記凹部(126)に受け容れた状態で一体化されて、前記接続支管(14)を囲う冷凍媒体保留容器装置(106)を構成する
ことを特徴とする冷凍媒体保留容器。
【請求項9】
前記第1分割冷凍媒体保留容器(1021)、前記第2分割冷凍媒体保留容器(1022)の少なくとも一方に、前記接続支管(14)との相対位置を示す目印(136)が設けられている
ことを特徴とする請求項8に記載の冷凍媒体保留容器。
【請求項10】
前記目印(136)は、前記接続支管(14)の継手装置(16)に接触可能なストッパ(138)である
ことを特徴とする請求項9に記載の冷凍媒体保留容器。
【請求項11】
接続支管(14)内水を凍結させて行う給水管交換作業に用いる冷凍媒体保留容器装置(106)であって、
前記冷凍媒体保留容器装置(106)は、分割冷凍媒体保留容器(102)と容器保持装置(144)を含み、
前記冷凍媒体保留容器装置(106)は、少なくとも、底壁(1521)と当該底壁(1521)から立ち上がる側壁(1541、1561、1581)を有する凹型に形成され、および前記底壁(1521)に前記接続支管(14)を受け容れる凹部が形成された第1分割冷凍媒体保留容器(1021)と第2分割冷凍媒体保留容器(1022)によって構成され、
前記容器保持装置(144)は、前記第1分割冷凍媒体保留容器(1021)が着脱可能に取り付けられる第1容器保持装置(1441)と、前記第2分割冷凍媒体保留容器(1022)が着脱可能に取り付けられる第2容器保持装置(1442)によって構成され、
前記第1容器保持装置(1441)と前記第2容器保持装置(1442)を操作することによって、前記第1分割冷凍媒体保留容器(1021)と前記第2分割冷凍媒体保留容器(1022)は、前記接続支管(14)が前記凹部(126)に受け容れられた状態で一体化され、当該状態を保持される
ことを特徴とする冷凍媒体保留容器装置。
【請求項12】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)と給水管()を締結装置(36)によって固定される継手装置(16)によって接続された給水管(10)を交換する際に用いる保留容器切断装置(112)であって、
前記保留容器切断装置(112)は、電熱ヒーター(224)である
ことを特徴とする容器切断装置。
【請求項13】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)と給水管(10)を締結装置(36)によって固定される継手装置(16)によって接続された下流側の給水管(10)を交換する際に用いる締結装置切断治具(114)であって、
前記締結装置切断治具(114)は、
前記給水管(10)側の継手装置(16)に着脱自在に装着される保持枠(232)と、
前記保持枠(232)に設けられ、締結装置切断装置(116)が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部(236)を備える
ことを特徴とする締結装置切断治具。
【請求項14】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)を締結装置(36)によって締結される継手装置(16)によって接続された下流側の給水管(10)を交換する際に用いる締結装置切断装置(116)であって、
前記締結装置切断装置(116)は、
締結装置切断治具(114)の切断治具係止部(236)に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部(306)と、
前記切断係止部に連なる腕部(308)と、
前記腕部(308)に回転自在支持される回転刃(312)を備える
ことを特徴とする締結装置切断装置。
【請求項15】
前記ストッパ(138)は、前記第1分割冷凍媒体保留容器(1021)、又は前記第2分割冷凍媒体保留容器(1022)の上端縁(380)である
ことを特徴とする請求項10に記載の冷凍媒体保留容器。
【請求項16】
前記第1分割冷凍媒体保留容器(3521)に形成された第1凹部(3561)、及び前記第2分割冷凍媒体保留容器(3522)に形成された第2凹部(3562)の厚みは、前記底壁(3541)の厚みよりも厚い
ことを特徴とする請求項10に記載の冷凍媒体保留容器。
【請求項17】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)側の接続支管側フランジ(26)と給水管(10)側の給水管側フランジ(24)が、締結装置(36)によって固定されるフランジ継手装置(31)によって接続され、前記締結装置(36)を取り去る際に用いる締結装置切断治具(114)であって、
前記締結装置切断治具(114)は、
前記給水管側フランジ(24)と前記接続支管側フランジ(26)を挟んでフランジ継手装置(31)に固定されるクランプ装置(388)と、
前記クランプ装置(388)に締結装置切断装置(432)が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部(396)が一体化された
ことを特徴とする締結装置切断治具。
【請求項18】
前記クランプ装置(388)に一体化された保持枠(232)に前記切断治具係止部(396)が一体化された
ことを特徴とする請求項17に記載の締結装置切断治具。
【請求項19】
前記クランプ装置(388)に前記切断治具係止部(396)とクランプ姿勢保持体(414)が一体化され、前記クランプ姿勢保持体(414)は前記給水管側フランジ(26)又は前記接続支管側フランジ(24)に係合される
ことを特徴とする請求項17に記載の締結装置切断治具。
【請求項20】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)側の接続支管側フランジ(24)と給水管(10)側の給水管側フランジ(26)が、締結装置(36)によって固定されるフランジ継手装置(31)によって接続され、前記締結装置(36)を取り外す際に用いる締結装置切断治具(114)であって、
締結装置切断装置(432)は、
前記締結装置切断治具(114)の切断治具係止部(396)に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部(306)と、
前記切断係止部(306)に連なる腕部(308)と、
前記腕部(308)に回転自在に支持された被動歯車(558)と、
前記腕部(308)に回転自在に支持され、前記被動歯車(558)に駆動連結された回転刃(312)と、
前記腕部(308)に回転自在に支持され、前記被動歯車(558)に歯車連結された駆動歯車(556)と、
前記腕部(308)に回転自在に支持され、前記駆動歯車(556)に駆動連結された駆動軸(444)
を備える
ことを特徴とする締結装置切断装置。
【請求項21】
前記駆動軸(444,484)は、所定直径を有する円柱体である
ことを特徴とする請求項20に記載の締結装置切断装置。
【請求項22】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)側の接続支管側フランジ(24)と給水管(10)側の給水管側フランジ(26)が、締結装置(36)によって固定されるフランジ継手装置(31)によって接続され、前記締結装置(36)を取り外す際に用いる締結装置切断装置 (432、470)であって、
前記締結装置切断装置(432、470)は、
少なくとも一端部に雄ねじ部(458)が形成された駆動軸(444)と、
前記駆動軸(444)を軸線回りに回転可能、かつ軸線方向に移動不能に支持する軸受(436)と、
前記軸受(436)と回転刃(312)の間に配置される所定の長さを有する筒状のスリーブ(466)と、
前記スリーブ(466)を前記駆動軸(444)に固定するため前記駆動軸(444)の雄ねじ部(458)に螺合されるスリーブロックナット(468)と、
前記スリーブロックナット(468)に関連して配置される回転刃(312)と、
前記回転刃(312)を前記スリーブロックナット(468)に圧接するよう前記雄ねじ部(458)に螺合されるロックナット(480)を含む
ことを特徴とする締結装置切断装置。
【請求項23】
前記軸受(436)は棒状の支持体(434)に回転不能に固定され、
前記駆動軸(444)は丸棒状の回転体であり、
前記駆動軸(444)の他端部には回転駆動装置(462)との駆動連結部(464)が設けられた
ことを特徴とする請求項22に記載の締結装置切断装置。
【請求項24】
給水本管(12)から分岐された接続支管(14)側の接続支管側フランジ(24)と給水管(10)側の給水管側フランジ(26)が、締結装置(36)によって固定されるフランジ継手装置(31)によって接続され、前記締結装置(36)を取り付ける際に用いる締結装置治具(334)であって、
前記締結装置(36)はボルト(32)とナット(34)であり、
前記締結装置治具(334)は、
前記ボルト(32)を上向きに回転不能に保持するボルト治具(328)と、
前記ナット(34)を離脱可能に保持するナット治具(332)を含んでいる
ことを特徴とする締結装置治具。
【請求項25】
前記締結装置治具(334)は、
棒状の支持体(524)と、
前記支持体(524)の一端部に設けた前記ボルト治具(328)と、
前記支持体(524)の中間部に一端部を前記支持体(524)の軸線回りに回転可能に設けた前記ナット治具(332) を含んでいる
ことを特徴とする請求項24に記載の締結装置治具。
【請求項26】
前記ナット治具(332)は、被動歯車(556)と一体に回転され、ナット(34)を離脱可能に保持し、かつ、ナット駆動装置(534)によって回転される
ことを特徴とする請求項25に記載の締結装置治具。
【請求項27】
縦穴開口(44)を有する縦穴(42)内に配置された給水本管(12)から分岐された接続支管(14)側の接続支管側フランジ(24)と給水管(10)側の給水管側フランジ(26)が、締結装置(36)によって固定されるフランジ継手装置(31)によって接続され、前記締結装置(36)を取り去る際に用いる締結装置取去装置(115)であって、
前記締結装置(36)は、ボルト(32)とナット(34)であって、
前記締結装置取去装置(115)は、ナットカッター(576、628)であり、
前記ナットカッター(576、628)は、棒状のナットカッターの支持体(574)に取り付けられ、
前記ナットカッター(576、628)は、前記縦穴開口(44)から前記縦穴(42)内に挿入されたカッター駆動装置(578)によって破断動作される
ことを特徴とする締結装置取去装置。
【請求項28】
前記カッター駆動装置(578)は油圧ポンプ(642)である
ことを特徴とする請求項27に記載した締結装置取去装置。
【請求項29】
給水本管(12)から上向きに分岐された接続支管(14)と下流側の給水管(10)が、締結装置(36)によって締結された継手装置(16)によって分離可能に接続され、前記接続支管(14)、継手装置(16)、および給水管(10)が縦穴(42)内に配置された給水管設置構造における前記締結装置(36)を取り去る方法であって、
縦穴開口(44)から前記縦穴(42)へ挿入したクランプ装置(388、394、412、652)で継手装置(16)をクランプする工程、
次いで、前記縦穴(42)の前記縦穴開口(44)から締結装置取去装置(115)を挿入する工程、
挿入した前記締結装置取去装置(115)によって、前記締結装置(36)の一部を切断又は破断する工程、
を含む締結装置取去方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結するために用いる冷凍媒体保留容器の設置方法に関する。
本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結する給水管内流体凍結方法に関する。
本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結して行う給水管除去方法に関する。
また、本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結して行う給水管交換方法に関する。
更に、本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結して行う給水管交換方法に用いる冷凍媒体を保留する冷凍媒体保留容器に関する。
更にまた、本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結して行う給水管交換方法に用いる冷凍媒体容器装置に関する。
また、本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結して行う給水管交換方法に用いる給水管締結装置切断治具に関する。
更に、本発明は、給水管内の流体の一部を一時的に凍結して行う給水管交換方法に用いる締結装置切断装置に関する。
さらにまた、本発明は、接続支管と給水管を接続する継手装置の締結装置を取去る締結装置取去方法に関する。
【0002】
なお、本発明において、縦穴開口から操作してとは、物理的に縦穴開口の外側からの操作、および作業者が腹ばいになって、縦穴開口から手を縦穴内に挿入して操作レバー等を操作することを含む概念である。また、以下の説明において、第1、第2等順位を意味する用語を用いるが、同一部品を区別するために用いるので、技術的範囲等の解釈にあたっては考慮されない。
【背景技術】
【0003】
例えば、給水管としての単口又は双口の地下式消火栓は、火災の消火活動時に、消防ホースが接続されるので、所定の品質を維持するように定期的に交換される。地下式消火栓は、一般の水道管から分岐された接続支管に接続されるので、当該給水管の交換を行う際、当該地下式消火栓が存在する給水管たる給水本管を閉弁し、水圧が掛からない状態で交換作業を行う。このように閉弁して給水管を交換する場合、一般家庭への給水も断水される問題がある。この断水の問題を解決するため、特許文献1または2に示される凍結工法が採用されている。地下式消火栓の交換に凍結工法を採用する場合の懸念を以下に説明する。
まず、水道用地下消火栓等の給水管設置構造について、
図22および
図23を参照しつつ説明する。
図22は給水管10の1つである水道用地下消火栓10Fが設置されている道路の断面図である。道路の地下約1.3メートル程度の位置に、給水本管12が道路表面に沿って横向きに配置されている。給水本管12から上向きに接続支管14が分岐されている。接続支管14の上端には、継手装置16を介して高さ調整用の1又は複数の短管18が接続され、当該短管18の先端に継手装置22を介して水道用地下消火栓10Fが固定されている。継手装置16は、接続支管14の上端部に形成された第1フランジ24(接続支管側フランジ)と短管18の下端部に形成された第2フランジ(給水管側フランジ)26が、パッキン28を介して突き合わされ、各フランジに形成された第1貫通孔24Hと第2貫通孔26Hを貫通したボルト32の先端部に螺合されたナット34によって構成された締結装置36によって、機密に接続されている。よって、第1フランジ24と第2フランジ26はパッキンを挟むことにより、厚みTの隙間30が形成され、フランジ継手装置31が構成されている。継手装置22も継手装置16と同様に構成されている。これら接続支管14、継手装置16、短管18、継手装置16(22)、および水道用地下消火栓10Fは、縦穴壁38によって構成された縦穴42内に設置されている。以下、接続支管14の下流に接続されている短管18、水道用地下消火栓10Fを総称して給水管10として説明する。なお、接続支管14に直接、水道用地下消火栓10Fが接続される場合があるが、その場合、水道用地下消火栓10Fが給水管10に相当する。縦穴42の縦穴開口44は、通常、鉄蓋46によって閉口されている。縦穴開口44は、縦約550mm×横約430mm×深さ約800mmの矩形、もしくは、これに相当する程度の面積を有する円形に形成されている。当該縦穴42は、縦穴開口44と同様の寸法に形成されているので、作業者が中に入って作業することは極めて困難である。そこで、掘削工法が採用されている。掘削工法は、当該縦穴壁38の周囲の土壌を掘削し、当該縦穴壁38を一時的に取り外して凍結工法に必要な作業領域を確保した後、凍結工法によって接続支管14に接続された短管18との間に配置された継手装置16の締結装置36のボルト32を切断することにより、以前の水道用地下消火栓10Fと短管18の除去を可能としている。なお、締結装置36のボルト32を切断するのは、多くの場合、長期間設置されているため、錆び等によってナット34を緩めることが困難な場合が多いからである。掘削工法は、掘削に要するコストが嵩むことから、より安価な工法が求められていた。
給水管10を交換する場合の凍結工法を採用する第1の従来技術として、消火栓の下部に接続している枝管の周りを堀り下げて枝管を露出させ、この枝管に低温液化ガス受は容器を取り付け、ついでこの受は容器内に低温液化ガスを注入して枝管内の水を凍結させた後、消火栓のフランジと枝管のフランジとを分離して消火栓の修理または取替えを行なうことが知られている(特許文献1)。
第2の従来技術として、既設の管路が本管部と当該本管部の径方向に突出した枝管部とを有するT字状管部を有し、T字状管部の枝管部に設置された給水管要素を既設の管路から取り外す不断流工法であって、T字状管部の本管部に流体が流れた状態で枝管部内および/または枝管部内に臨む本管部内の一部の流体を凍結する凍結工程と、流体が凍結した状態で、給水管要素を取り外す取外し工程が知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭51-17019(第1頁右欄~第2頁左下欄,
図1~
図2)
【特許文献2】特許第6854557号(段落0022~0033,
図1~
図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
第1の従来技術は、枝管の周りを堀り下げて枝管を露出させ、当該露出させた枝管に凍結工法を適用する工法であり、基本的には掘削工法であることからコストが大であり、俄に採用することができない。
第2の従来技術は、枝管の周囲に十分な作業領域が確保されている場合の工法で有り、消火栓が設置される縦穴等の狭い作業領域である場合、採用することができない。
【0006】
本発明の第1の目的は、周囲を掘削することなく、凍結工法のための冷凍媒体保留容器設置方法を提供することを目的とする。換言すれば、縦穴開口からの操作によって、給水管内の流体を凍結させるための冷凍媒体保留容器を設置できる冷凍媒体保留容器設置方法を提供することを目的とする。
本発明の第2の目的は、周囲を掘削することなく、縦穴内の給水管内の流体を、凍結させることができる給水管内流体凍結方法を提供することを目的とする。換言すれば、縦穴開口からの操作によって、給水管内の流体を凍結できる給水管内流体凍結方法を提供することを目的とする。
本発明の第3の目的は、縦穴内の給水管を、周囲を掘削することなく、安全に除去できる、給水管除去方法を提供することを目的とする。換言すれば、縦穴開口からの操作によって、給水管を除去できる給水管除去方法を提供することを目的とする。
本発明の従的な第4の目的は、縦穴内の給水管を、周囲を掘削することなく、安全に交換できる、給水管交換方法を提供することを目的とする。
本発明の従的な第5の目的は、給水管除去方法に好適な冷凍媒体保留容器を提供することである。
本発明の従的な第6の目的は、給水管除去方法に好適な冷凍媒体保留容器装置を提供することである。
本発明の従的な第7の目的は、給水管除去方法に好適な締結装置切断治具を提供することである。
本発明の従的な第8の目的は、給水管除去方法に好適な締結装置切断装置を提供することである。
本発明の従的な第9の目的は、給水管除去方法に好適な締結装置取去装置を提供することである。
なお、少なくとも、第1の目的を達成することができる場合、本発明の目的を達成するものである。
また、本発明に係る装置は、給水管の除去方法の他、締結装置を取り去り、又は交換する際にも使用することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するため、請求項1にかかる第1の発明は以下のように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、前記接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における冷凍媒体保留容器設置方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から前記縦穴に挿入し、前記接続支管の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器を構成する工程
を含む冷凍媒体保留容器設置方法
である。
【0008】
この目的を達成するため、請求項2にかかる第2の発明は以下のように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、前記接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管内流体凍結方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から前記縦穴に挿入し、前記接続支管の少なくとも一部を、前記分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲う一体冷凍媒体保留容器を構成する工程、
前記縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管によって、前記冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも前記接続支管内の水を凍結させる工程、を含む給水管内流体凍結方法
である。
【0009】
この目的を達成するため、請求項3にかかる第3の発明は以下のように構成されている。
給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した治具によって、継手装置の締結装置を取り除き、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から取り去る工程、を含む給水管除去方法
である。
【0010】
この目的を達成するため、請求項41にかかる第41の発明は以下のように構成されている。
給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付けられた切断装置によって、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する工程、
を含む給水管除去方法である。
【0011】
請求項5にかかる第5の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具用治具に支持された締結装置切断治具を
給水管に取付ける工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付られた切断装置を、締結装置切断治具に係止しつつ、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する工程
を含む給水管除去方法である。
【0012】
請求項6にかかる第6の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した冷凍媒体保留容器切断用治具に取付られた容器切断装置によって、冷凍媒体保留容器の上部を切除する工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具用治具に取付られた締結装置切断治具を継手装置に取付ける工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付られた締結装置切断装置を、締結装置切断治具に係止しつつ、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する工程、
を含む給水管除去方法である。
【0013】
請求項7にかかる第7の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を交換する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部、および継手装置を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付けられた締結装置切断装置によって、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した新給水管側の継手装置を、縦穴開口から縦穴に挿入した締結装置治具に装着した締結装置によって、接続支管側の継手装置に締結する工程、
を含む給水管交換方法である。
【0014】
請求項8にかかる第8の発明は、次ぎのように構成されている。
接続支管内水を凍結させて行う給水管交換作業に用いる冷凍媒体保留容器であって、
冷凍媒体保留容器は、少なくとも、底壁と当該底壁から立ち上がる側壁を有する凹型に形成され、および底壁に給水管を受け容れる凹部が形成された第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって構成され、
第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器は、それぞれ容器治具に装着された状態で接続支管を凹部に受け容れた状態で一体化されて、接続支管を囲う冷凍媒体保留容器を構成する
ことを特徴とする冷凍媒体保留容器である。
【0015】
請求項9にかかる第9の発明は、次ぎのように構成されている。
第1分割冷凍媒体保留容器、第2分割冷凍媒体保留容器の少なくとも一方に、接続支管との相対位置を示す目印が設けられている
ことを特徴とする第8の発明の冷凍媒体保留容器である。
【0016】
請求項10にかかる第10の発明は、次ぎのように構成されている。
目印は、接続支管の継手装置に接触可能な凸部である
ことを特徴とする第9の発明の冷凍媒体保留容器である。
【0017】
請求項11にかかる第11の発明は、次ぎのように構成されている。
接続支管内水を凍結させて行う給水管交換作業に用いる冷凍媒体保留容器装置であって、
冷凍媒体保留容器装置は、冷凍媒体保留容器と容器保持装置を含み、
冷凍媒体保留容器は、少なくとも、底壁と当該底壁から立ち上がる側壁を有する凹型に形成され、および底壁に給水管を受け容れる凹部が形成された第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって構成され、
容器保持装置は、第1分割冷凍媒体保留容器が着脱可能に取り付けられる第1容器保持装置と、第2分割冷凍媒体保留容器が着脱可能に取り付けられる第2容器保持装置によって構成され、
第1容器保持装置と第2容器保持装置を操作することによって、第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器は、接続支管が前記凹部に受け容れられた状態で一体化され、当該状態を保持される
ことを特徴とする冷凍媒体保留容器装置である。
【0018】
請求項12にかかる第12の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管と給水管を締結装置によって固定される継手装置によって接続された給水管を交換する際に用いる容器切断装置であって、
容器切断装置は、電熱ヒーターである
ことを特徴とする容器切断装置である。
【0019】
請求項13にかかる第13の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管と給水管を締結装置によって固定される継手装置によって接続された下流側給水管を交換する際に用いる締結装置切断治具であって、
締結装置切断治具は、
給水管側の継手装置に着脱自在に装着される保持枠と、
保持枠に設けられ、締結装置切断装置が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部を備える
ことを特徴とする締結装置切断治具である。
【0020】
請求項14にかかる第14の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管と下流側の給水管を締結装置によって締結される継手装置によって接続された下流側の給水管を交換する際に用いる締結装置切断装置であって、
締結装置切断装置は、
締結装置切断治具の切断治具係止部に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部と、
切断係止部に連なる腕部と、
腕部に回転自在支持される回転刃を備える
ことを特徴とする締結装置切断装置である。
【0021】
請求項15にかかる第15の発明は、次ぎのように構成されている。
ストッパは、第1分割冷凍媒体保留容器、又は第2分割冷凍媒体保留容器の上端縁である
ことを特徴とする第10の発明の冷凍媒体保留容器である。
【0022】
請求項16にかかる第16の発明は、次ぎのように構成されている。
第1分割冷凍媒体保留容器に形成された第1凹部、及び第2分割冷凍媒体保留容器に形成された第2凹部の厚みは、底壁の厚みよりも厚い
ことを特徴とする第10の発明の冷凍媒体保留容器である。
【0023】
請求項17にかかる第17の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り外す際に用いる締結装置切断治具であって、
締結装置切断治具は、
給水管側フランジと接続支管側フランジを挟んでフランジ継手装置に固定されるクランプ装置と、
クランプ装置に締結装置切断装置が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部が一体化された
ことを特徴とする締結装置切断治具である。
【0024】
請求項18にかかる第18の発明は、次ぎのように構成されている。
クランプ装置に一体化された保持枠に切断治具係止部が一体化された
ことを特徴とする第17の発明の締結装置切断治具である。
【0025】
請求項19にかかる第19の発明は、次ぎのように構成されている。
クランプ装置に切断治具係止部とクランプ姿勢保持体が一体化され、クランプ姿勢保持体は給水管側フランジ又は接続支管側フランジに係合される
ことを特徴とする第17の発明の締結装置切断治具である。
【0026】
請求項20にかかる第20の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り外す際に用いる締結装置切断治具であって、
締結装置切断装置は、
締結装置切断治具の切断治具係止部に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部と、
切断係止部に連なる腕部と、
腕部に回転自在に支持された被動歯車と、
腕部に回転自在に支持され、被動歯車に駆動連結された回転刃と、
腕部に回転自在に支持され、被動歯車に歯車連結された駆動歯車と、
腕部に回転自在に支持され、駆動歯車に駆動連結された駆動軸
を備える
ことを特徴とする締結装置切断装置である。
【0027】
請求項21にかかる第21の発明は、次ぎのように構成されている。
駆動軸は、所定直径を有する円柱体である
ことを特徴とする第20の発明の締結装置切断装置である。
【0028】
請求項22にかかる第22の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、前記締結装置を取り外す際に用いる締結装置切断装置であって、
締結装置切断装置は、
少なくとも一端部に雄ねじ部が形成された駆動軸と、
駆動軸を軸線回りに回転可能、かつ軸線方向に移動不能に支持する軸受と、
軸受と回転刃の間に配置される所定の長さを有する筒状のスリーブと、
スリーブを駆動軸に固定するため駆動軸の雄ねじ部に螺合されるスリーブロックナットと、
スリーブロックナットに関連して配置される回転刃と、
回転刃を前記スリーブロックナットに圧接するよう雄ねじ部に螺合されるロックナットを含む
ことを特徴とする締結装置切断装置である。
【0029】
請求項23にかかる第23の発明は、次ぎのように構成されている。
軸受は棒状の支持体に回転不能に固定され、
駆動軸は丸棒状の回転体であり、
駆動軸の他端部には回転駆動手段との駆動連結部が設けられた
ことを特徴とする第22の発明の締結装置切断装置である。
【0030】
請求項24にかかる第24の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、前記締結装置を取り付ける際に用いる締結装置治具であって、
締結装置はボルトとナットであり、
締結装置治具は、
ボルトを上向きに回転不能に保持するボルト治具と、
ナットを離脱可能に保持するナット治具を含んでいる
ことを特徴とする締結装置治具である。
【0031】
請求項25にかかる第25の発明は、次ぎのように構成されている。
締結装置治具は、
棒状の支持体と、
支持体の一端部に設けたボルト治具と、
支持体の中間部に一端部を支持体の軸線回りに回転可能に設けたナット治具を含んでいる
ことを特徴とする第24の発明の締結装置治具である。
【0032】
請求項26にかかる第26の発明は、次ぎのように構成されている。
ナット治具は、被動歯車と一体に回転され、ナットを離脱可能に保持し、かつ、ナット駆動装置によって回転される
ことを特徴とする第25の発明の締結装置治具である。
【0033】
請求項27にかかる第27の発明は、次ぎのように構成されている。
縦穴開口を有する縦穴内に配置された給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り去る際に用いる締結装置取去装置であって、
締結装置は、ボルトとナットであって、
締結装置取去装置は、ナットカッターであり、
ナットカッターは、棒状のナットカッターの支持体に取り付けられ、
ナットカッターは、縦穴開口から縦穴内に挿入されたカッター駆動装置によって破断動作される
ことを特徴とする締結装置切断装置である。
【0034】
請求項28にかかる第28の発明は、次ぎのように構成されている。
カッター駆動装置は油圧ポンプである
ことを特徴とする第27の発明に記載した締結装置取去装置である。
【0035】
請求項29にかかる第29の発明は、次ぎのように構成されている。
給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における締結装置を取り去る方法であって、
縦穴開口から縦穴へ挿入したクランプ装置で継手装置をクランプする工程、
次いで、縦穴の縦穴開口から締結装置取去装置を挿入する工程、
挿入した締結装置取去装置によって、締結装置の一部を切断又は破断する工程、
を含む締結装置取去方法である。
【発明の効果】
【0036】
請求項1に係る第1の発明において、冷凍媒体を接続支管周りに保留する冷凍媒体保留容器を構成する複数の分割冷凍媒体保留容器を、それぞれ容器治具に保持させる。換言すれば、N個の分割冷凍媒体保留容器がN個の容器治具にそれぞれ保持される。
次に分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、分割冷凍媒体保留容器を接続支管の少なくとも一部を囲うように設置する。
次にN個目の分割冷凍媒体保留容器を保持させたN個目の容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、既に設置した分割冷凍媒体保留容器と組み合わせて接続支管の少なくとも一部を囲う一体冷凍媒体保留容器を構成する。
よって、分割冷凍媒体保留容器の何れも縦穴開口から挿入して冷凍媒体保留容器を構成するので、掘削することなく冷凍媒体保留容器を構成することができ、本願発明の第1の目的を達成できる利点がある。
【0037】
請求項2に係る第2の発明において、冷凍媒体を接続支管周りに保留する冷凍媒体保留容器を構成する複数の分割冷凍媒体保留容器を、それぞれ容器治具に保持させる。換言すれば、N個の分割冷凍媒体保留容器がN個の容器治具にそれぞれ保持される。
次に分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、分割冷凍媒体保留容器を接続支管の少なくとも一部を囲うように設置する。
次にN個目の分割冷凍媒体保留容器を保持させたN個目の容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、既に設置した分割冷凍媒体保留容器と組み合わせて接続支管の少なくとも一部を囲う一体冷凍媒体保留容器を構成する。
次に、縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管を介して冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内流体(一部または全部)を凍結させる。
よって、何れも縦穴開口から作業するので、掘削することなく給水管内の流体を凍結させることができ、本願発明の第1及び第2の目的を達成できる利点がある。
【0038】
請求項3に係る第3の発明において、冷凍媒体を接続支管周りに保留する冷凍媒体保留容器を構成する複数の分割冷凍媒体保留容器を、それぞれ容器治具に保持させる。換言すれば、N個の分割冷凍媒体保留容器がN個の容器治具にそれぞれ保持される。
次に分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、分割冷凍媒体保留容器を接続支管の少なくとも一部を囲うように設置する。
次にN個目の分割冷凍媒体保留容器を保持させたN個目の容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、既に設置した分割冷凍媒体保留容器と組み合わせて接続支管の少なくとも一部を囲う一体冷凍媒体保留容器を構成する。
次に、縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管を介して冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水(一部または全部)を凍結させる。
次に、縦穴開口から縦穴に挿入した締結装置除去装置によって、継手装置における締結装置を除去し、給水管を除去可能にする。
その後、除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する。
換言すれば、分割冷凍媒体保留容器は容器治具によって、冷凍媒体は冷凍媒体送給管によって、締結装置は締結装置除去装置によって縦穴開口から縦穴内に挿入され、所定の機能を発揮するように操作される。したがって、何れも縦穴開口から作業するので、掘削することなく作業できるので、本願発明の第1~第3の目的を達成できる利点がある。
【0039】
請求項4に係る第4の発明において、冷凍媒体を接続支管周りに保留する冷凍媒体保留容器を構成する複数の分割冷凍媒体保留容器を、それぞれ容器治具に保持させる。換言すれば、N個の分割冷凍媒体保留容器がN個の容器治具にそれぞれ保持される。
次に分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、分割冷凍媒体保留容器を接続支管の少なくとも一部を囲うように設置する。
次にN個目の分割冷凍媒体保留容器を保持させたN個目の容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、既に設置した分割冷凍媒体保留容器と組み合わせて接続支管の少なくとも一部を囲う冷凍媒体保留容器を構成する。
次に、縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管を介して冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水(一部または全部)を凍結させる。
次に、縦穴開口から縦穴に挿入した締結装置切断治具に取り付けられた切断装置によって、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする。
その後、除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する。
換言すれば、分割冷凍媒体保留容器は容器治具によって、冷凍媒体は冷凍媒体送給管によって、切断装置は切断装置治具によって縦穴開口から縦穴内に挿入され、所定の機能を発揮するように操作される。したがって、何れも縦穴開口から作業するので、掘削することなく、また逆さ状態で作業することもないので、本願発明の第1~第3の目的を達成できる利点がある。
【0040】
請求項5に係る第5の発明において、冷凍媒体を接続支管周りに保留する冷凍媒体保留容器を構成する複数の分割冷凍媒体保留容器は、それぞれ容器治具に保持させる。換言すれば、N個の分割冷凍媒体保留容器がN個の容器治具にそれぞれ保持される。
次に分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、分割冷凍媒体保留容器を接続支管の少なくとも一部を囲うように設置する。
次にN個目の分割冷凍媒体保留容器を保持させたN個目の容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、既に設置した分割冷凍媒体保留容器と組み合わせて接続支管の少なくとも一部を囲う冷凍媒体保留容器を構成する。
次に、縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管を介して冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる。
次に、縦穴開口から挿入した切断治具用治具に取付けられた締結装置切断治具を給水管に取付ける。
次に、縦穴開口から縦穴に挿入した切断装置治具に取り付けられた締結装置切断装置を締結装置切断治具に係止しつつ継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする。
その後、除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する。
換言すれば、分割冷凍媒体保留容器は容器治具によって、冷凍媒体は冷凍媒体送給管によって、締結装置切断装置は切断装置治具によって縦穴開口から縦穴内に挿入され、所定の機能を発揮するように操作される。したがって、何れも縦穴開口から作業するので、掘削することなく、また逆さ状態で作業することもないので、本願発明の第1~第3の目的を達成できる利点がある。さらに、締結装置切断装置を締結装置切断治具に係止しつつ締結装置を切断するので、締結装置の切断を容易にかつ安全にできる利点がある。
【0041】
請求項6に係る第6の発明において、N個の分割冷凍媒体保留容器を保持させたN個の容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、既に設置した分割冷凍媒体保留容器と組み合わせて接続支管の少なくとも一部を囲う冷凍媒体保留容器を構成する。
次に、縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管を介して冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる。
次に、縦穴開口から挿入した冷凍媒体保留容器切断用治具に取付けられた容器切断装置によって、冷凍媒体保留容器の上部を切除する。
次に、縦穴開口から挿入した切断治具用治具に取付けられた切断治具を継手装置に取付ける。
次に、縦穴開口から縦穴に挿入した切断装置治具に取り付けられた締結装置切断装置によって、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする。
その後、除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する。
換言すれば、分割冷凍媒体保留容器は容器治具によって、冷凍媒体は冷凍媒体送給管によって、締結装置切断装置は締結装置切断治具によって縦穴開口から縦穴内に挿入され、所定の機能を発揮するように操作される。したがって、何れも縦穴開口から作業するので、掘削することなく、また逆さ状態で作業することもないので、本願発明の第1~第3の目的を達成できる利点がある。
さらに、冷凍媒体保留容器の上部を除去した後、締結装置切断治具を継手装置に取り付けるので、冷凍媒体保留容器に邪魔されることなく切断治具を容易に取り付けることができる利点がある。
【0042】
請求項7に係る第7の発明において、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、分割冷凍媒体保留容器を接続支管の少なくとも一部、および継手装置を囲うように設置する。
次にN個目の分割冷凍媒体保留容器を保持させたN個目の容器治具を用いて、分割冷凍媒体保留容器を縦穴開口から縦穴内に挿入し、既に設置した分割冷凍媒体保留容器と組み合わせて接続支管の少なくとも一部、および継手装置を囲う冷凍媒体保留容器を構成する。
次に、縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管を介して冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる。
次に、縦穴開口から挿入した切断治具用治具に取付けられた締結装置切断治具を継手装置に取付ける。
次に、縦穴開口から縦穴に挿入した締結装置切断治具に取り付けられた締結装置切断装置によって、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする。
その後、除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する。
次に、縦穴開口から縦穴に挿入した新給水管の継手装置を、縦穴開口から縦穴に挿入した締結装置治具に装着した締結装置によって、接続支管側の継手装置に締結する。
換言すれば、分割冷凍媒体保留容器は容器治具によって、冷凍媒体は冷凍媒体送給管によって、締結装置切断装置は切断装置治具によって縦穴開口から縦穴内に挿入されて締結装置を切断し、また、締結装置治具によって縦穴開口から縦穴内に挿入された締結装置によって、継手装置が締結される。したがって、何れも縦穴開口から作業するので、掘削することなく、また逆さ状態で作業することもないので、本願発明の第1~第3の目的を達成できる利点がある。
さらに、従前の給水管を除去した後、新給水管を縦穴開口から縦穴内に挿入して設置し、締結装置によって締結することにより、新しい給水管を交換することができるので、本願発明の第4の目的を達成できる利点がある。
【0043】
請求項8に係る第8の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に直接使用する器具の発明である。
本第8の発明において、少なくとも、底壁と当該底壁から立ち上がる側壁を有する凹型に形成され、および前記底壁に給水管を受け容れる凹部が形成された第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって構成され、それぞれ、容器治具に保持された状態で、接続支管を前記凹部に受け容れた状態で一体化されて、接続支管を囲う冷凍媒体保留容器を構成する。よって、第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって構成された冷凍媒体保留容器に冷凍媒体を保留し、接続支管内の水を凍結させることが出来るので、本発明の第5の目的を達成できる利点がある。
【0044】
請求項9に係る第9の発明において、基本的構成は第8の発明と同一であるので、本発明の第6の目的を達成できる利点がある。更に、第9の発明において、第1分割冷凍媒体保留容器、および第2分割冷凍媒体保留容器の少なくとも一方に、接続支管との相対位置を示す目印が設けられている。したがって、縦穴開口から容器治具を操作しつつ、第1分割冷凍媒体保留容器、第2分割冷凍媒体保留容器を設置する際、当該目印を確認しつつ設置することができ、接続支管、および継手装置に対し適切な位置に設置することができる。したがって、より一層、第1分割冷凍媒体保留容器、および第2分割冷凍媒体保留容器を、接続支管および継手装置に対し適切な位置に設置することができる利点がある。
【0045】
請求項10に係る第10の発明において、基本的構成は第8、第9の発明と同一であるので、本発明の第6の目的を達成できる利点がある。更に、第10の発明において、目印は、接続支管の継手装置に接触可能な凸部である。これによって、継手装置に接触可能なストッパであるから、目視のみならず、当該ストッパを継手装置に接触させることにより位置決めすることができるので、より一層正確に、第1分割冷凍媒体保留容器、および第2分割冷凍媒体保留容器を、接続支管および継手装置に対し適切な位置に設置することができる利点がある。
【0046】
請求項11に係る第11の発明は、第1~第4の発明に係る方法の実施に直接使用する器具の発明である。
本第11の発明において、冷凍媒体保留容器装置は、冷凍媒体保留容器と容器保持装置を含み、冷凍媒体保留容器は、少なくとも、底壁と当該底壁から立ち上がる側壁を有する凹型に形成され、および前記底壁に給水管を受け容れる凹部が形成された第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって構成される。
容器保持装置は、第1分割冷凍媒体保留容器が着脱可能に取り付けられる第1容器保持装置と、第2分割冷凍媒体保留容器が着脱可能に取り付けられる第2容器保持装置によって構成される。
第1容器保持装置と第2容器保持装置を操作することによって、第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器は、接続支管が凹部に受け容れられた状態で一体化され、当該状態を保持される。これによって、容器治具を操作することによって、第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器を接続支管、および継手装置に対し好適な位置に設置することができ、第6の目的を達成することができる利点がある。
【0047】
請求項12に係る第12の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に直接使用する器具の発明である。
本第12の発明において、給水本管から分岐された接続支管と給水管を締結装置によって固定される接続部によって接続された給水管を交換する際に用いる容器切断装置であって、前記容器切断装置は、電熱ヒーターであることを特徴とする容器切断装置である。
電熱ヒーターによって、冷凍媒体保留容器の上部を溶融させて除去し、締結装置切断治具を装着する継手装置を露出させるので、締結装置切断治具の装着が容易化できる利点がある。
【0048】
請求項13に係る第13の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に直接使用する器具の発明である。
本第13の発明において、給水本管から分岐された接続支管と給水管を締結装置によって接続される継手装置によって接続された下流側の給水管を交換する際に用いる締結装置切断治具であって、当該締結装置切断治具は、給水管側の継手装置に着脱自在に装着される保持枠と、保持枠に設けられ、締結装置切断装置が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部を備えることを特徴とする締結装置切断治具である。
締結装置切断治具に係止しつつ、締結装置切断装置によって締結装置を切断することにより、安全かつ容易に締結装置を切断することができる利点があり、本願発明の第7の目的を達成できる利点がある。
【0049】
請求項14に係る第14の発明において、第1~第7の発明に係る方法の実施に直接使用する器具の発明である。
本第14の発明において、給水本管から分岐された接続支管と下流側の給水管を締結装置によって締結される継手装置によって接続された下流側の給水管を交換する際に用いる締結装置切断装置であって、前記締結装置切断装置は、締結装置切断治具の切断治具係止部に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部と、前記切断係止部に連なる腕部と、前記腕部に回転自在支持される回転刃を備える。これにより、切断係止部を締結装置切断治具の切断治具係止部に嵌合し、切断係止部に連なる腕部を切断治具係止部周りに回動するよう操作することにより、回転刃を締結装置に押し付けて切断することができ、安全かつ容易に締結装置を切断することができる利点があり、本願発明の第8の目的を達成できる利点がある。
【0050】
請求項15に係る第15の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第15の発明において、ストッパは第1分割冷凍媒体保留容器及び/又は第2分割冷凍媒体保留容器の上端縁である。ストッパが、第1分割冷凍媒体保留容器及び/又は第2分割冷凍媒体保留容器の上端縁であるということは、この上端縁が継手装置に相対することである。第1分割冷凍媒体保留容器及び/又は第2分割冷凍媒体保留容器の上端縁が継手装置に相対することは、分割冷凍媒体保留容器を小型に作成することができる。よって、縦穴が小さい場合にも第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって一体冷凍媒体保留容器を構成することが出来るので、本発明の第5の目的を達成できる利点がある。
【0051】
請求項16に係る第16の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第16の発明において、第1分割冷凍媒体保留容器に形成された第1凹部、及び第2分割冷凍媒体保留容器に形成された第2凹部の厚みは、底壁の厚みよりも厚い。
これによって、第1凹部及び第2凹部の厚み(高さ)が大きいので、でん粉のり等のシール剤を十分に付着させることができ、冷凍媒体の漏れを防止、又は抑制することができる利点がある。
【0052】
請求項17に係る第17の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第17の発明は、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、当該締結装置を取り去る際に用いる締結装置切断治具である。
当該締結装置切断治具は、給水管側フランジと接続支管側フランジを挟んでフランジ継手装置に固定されるクランプ装置に締結装置切断装置が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部が一体化されたものである。これによって、クランプ装置によって、接続支管側フランジと給水管側フランジを挟んでいるので、締結装置への負荷を軽減でき、作業中に締結装置が切断されることを防止することができ、安全に作業を行うことができる利点がある。
【0053】
請求項18に係る第18の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第18の発明において、クランプ装置に一体化された保持枠に切断治具係止部が一体化されている。これによって、クランプ装置と切断治具係止部が一体であるので、装置を小型化できる。これによって、縦穴が小さく、作業域が小さい場合であってもクランプ装置によって、接続支管側フランジと給水管側フランジを挟んでいるので、安全に作業することができる。
また、切断治具係止部に切断装置を係止して締結装置を切断することができる利点がある。
【0054】
請求項19に係る第19の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第19の発明において、クランプ装置に、切断治具係止部と姿勢保持体が一体化され、姿勢保持体は給水管側フランジ又は接続支管側フランジに係合されて切断治具係止部の姿勢が保持される。よって、クランプ装置を給水管側フランジ及び接続支管側フランジに取り付ける際、姿勢保持体を給水管側フランジ又は接続支管側フランジに係合させた状態で取り付けることにより、自動的に切断治具係止部の位置が定められることから、容易に適正な位置に装着できる利点がある。
【0055】
請求項20に係る第20の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第20の発明は、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り去る際に用いる締結装置切断治具である。
当該締結装置切断装置は、締結装置切断治具の切断治具係止部に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部と、切断係止部に連なる腕部と、腕部に回転自在に支持された被動歯車と、腕部に回転自在に支持され、被動歯車に駆動連結された回転刃と、腕部に回転自在に支持され、被動歯車に歯車連結された駆動歯車と、腕部に回転自在に支持され、駆動歯車に連結された駆動軸を備える。
駆動歯車と被動歯車は歯車連結されている。これによって、回転刃と駆動軸との軸間距離を変更することができる利点がある。
【0056】
請求項21に係る第21の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第21の発明において、第19の発明における駆動軸は所定直径を有する円柱体である。駆動軸が円柱体であるので所定の強度を有するので、耐久性を有する利点がある。
【0057】
請求項22に係る第22の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第22の発明は、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り去る際に用いる締結装置切断装置である。
本第21の発明において、締結装置切断装置は、少なくとも一端部に雄ねじ部が形成された駆動軸と、当該駆動軸を軸線回りに回転可能、かつ軸線方向に移動不能に支持する軸受と、当該軸受と回転刃の間に配置される所定の長さを有する筒状のスリーブと、当該スリーブを当該駆動軸に固定するため当該駆動軸の雄ねじ部に螺合されるスリーブロックナットと、当該スリーブロックナットに関連して配置される回転刃と、当該回転刃をスリーブロックナットに圧接するよう当該雄ねじ部に螺合されるロックナットを含む。
これによって、スリーブの長さを変更することにより、軸受と回転刃との間の距離を変更することができる。換言すれば、フランジの厚み等が異なっても、回転刃を接続支管側フランジと給水管側フランジとの間の隙間に相対させることが出来る利点がある。
【0058】
請求項23に係る第23の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第23の発明において、軸受は棒状の支持体に回転不能に固定され、当該駆動軸は丸棒状の回転体であり、当該駆動軸の他端部には回転駆動手段との駆動連結部が設けられている。
これにより、回転時の回転刃が取り付けられた端部の反対側の端部には回転駆動手段との駆動連結部が設けられている。よって、駆動連結部に電気モーター等の出力軸を連結することによって回転刃を駆動することができる利点がある。また、駆動軸は丸棒状であるから、耐久性がある利点がある。
【0059】
請求項24に係る第24の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第24の発明は、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、前記締結装置を取り付ける際に用いる締結装置治具である。
本第24の発明において、締結装置はボルトとナットであり、当該締結装置治具は、ボルトを上向きに回転不能に保持するボルト治具と、当該ナットを離脱可能に保持するナット治具を含んでいる。
これによって、ボルト治具に保持した上向きのボルトを、接続支管側フランジの下方から給水管側フランジへ貫通させ、ナット治具に保持させたナットを当該ボルトの上端部へ螺合させる。すなわち、ボルトは回転不能にボルト治具に保持されているので、ナット治具に保持されたナットをボルトに螺合させ、給水管側フランジと接続支管側フランジを締め付けて締結する。その後、ナット治具を引き上げてナットを離脱させる。したがって、縦穴開口から挿入したボルト治具とナット治具によって、締結装置を締結することができる利点がある。
【0060】
請求項25に係る第25の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第25の発明は第24の発明において、締結装置治具は、棒状の支持体と、当該支持体の一端部に設けたボルト治具と、当該支持体の中間部に一端部を支持体の軸線回りに回転可能に設けたナット治具を含んでいる。
これにより、支持体を縦穴内に挿入し、ボルト治具に保持した上向きのボルトを、接続支管側フランジの下方から給水管側フランジへ貫通させる。次いで、ナット治具を回転させてナット治具に保持させたナットを当該ボルトの上端部へ螺合させる。次いで、ナット治具に保持されたナットをボルトに螺合させ、給水管側フランジと接続支管側フランジを締め付けて締結する。その後、ナット治具を引き上げてナットを離脱させる。したがって、縦穴開口から挿入した締結装置治具で締結装置を締結することができる利点がある。
【0061】
請求項26に係る第26の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第26の発明は第25の発明において、ナット治具は、被動歯車と一体に回転され、ナットを離脱可能に保持し、かつ、ナット駆動装置によって回転される。
これによって、ナット駆動装置によって被動歯車を回動させることにより、ナットを回転させ、ボルトに螺合させることができる。螺合後は、ナット治具からナットを離脱させることができる。本第26の発明においては、ナット駆動装置によって被動歯車を回転させることによって、ナットをボルトに螺合させることができ、ナットのボルトへの螺合が容易にできる利点がある。
【0062】
請求項27に係る第27の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第27の発明は、縦穴開口を有する縦穴内に配置された給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、前記締結装置を取り去る際に用いる締結装置取去装置である。
締結装置は、ボルトとナットである。
当該締結装置取去装置は、ナットカッターであり、当該ナットカッターは、棒状のナットカッターの支持体に取り付けられ、当該ナットカッターは、縦穴開口から縦穴内に挿入されたカッター駆動装置によって破断動作される。
これによって、ナットカッターをナットに装着し、縦穴開口から縦穴内に挿入されたカッター駆動装置によってナットカッターを破断動作させる。よって、締結装置たるボルトとナットが錆び付いて回転出来ない場合、又はボルトの切断用回転刃を使用できない場合、ナットカッターを用いてナットを破断させて除去し、その後ボルトを除去することができ、締結装置を取り去ることができる利点がる。
【0063】
請求項28に係る第28の発明は、第1~第7の発明に係る方法の実施に使用する器具の発明である。
本第28の発明は第27の発明において、カッター駆動装置は油圧ポンプである。
これによって、コンパクトにナットカッターを用いた締結装置取去装置を構成できる利点がある。
【0064】
請求項29にかかる第29の発明は、
縦穴開口から縦穴へ挿入したクランプ装置で前記接続支管側フランジと給水管側フランジをクランプした後、締結装置を取り去ることから、締結装置が破断した場合であっても、クランプ装置によって接続支管側フランジと給水管側フランジは締結されていることから、給水管が流体圧によって吹き飛ばされることがなく、安全に締結装置を取り去りできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【
図1】
図1は、本発明の実施例1の給水管除去方法のフローチャートである。
【
図2】
図2は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる冷凍媒体保留容器であって、(A)は第1冷凍媒体保留容器と第2冷凍媒体保留容器を組み合わせて構成した1の冷凍媒体保留容器を斜め上方から見た斜視図、(B)はは第1冷凍媒体保留容器の平面図、(C)は正面図、(D)は右側面図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる容器治具であって、(A)は第1容器治具を用いて第1冷凍媒体保留容器を接続支管周りに設置した状態の説明図、(B)は第1冷凍媒体保留容器と接続支管の関係を説明するための説明図、(C)は第2容器治具を用いて第2冷凍媒体保留容器を接続支管周りに設置した状態の説明図、(D)は第1冷凍媒体保留容器と第2冷凍媒体保留容器と接続支管の関係を説明するための説明図である。
【
図4】
図4は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる冷凍媒体保留容器装置を構成する第1冷凍媒体保留容器装置であり、(A)は正面図、(B)は背面図である。
【
図5】
図5は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる冷凍媒体保留容器装置を構成する第1冷凍媒体保留容器装置であり、(A)は
図4(A)におけるAーA線断面図、(B)は第1容器保持装置の正面上方からの斜視図、(C)は第1容器保持装置の背面上方からの斜視図である。
【
図6】
図6は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる容器治具であり、(A)は側面図、(B)は(A)中のB―B線断面図である。
【
図7】
図7は、本発明の実施例1の給水管除去方法において、容器治具を用いて冷凍媒体保留容器を構成した状態の説明図である。
【
図8】
図8は、本発明の実施例1の給水管除去方法において、第1冷凍媒体保留容器装置と第2冷凍媒体保留容器装置によって構成された冷凍媒体保留容器装置に凍結媒体を冷凍媒体送給管を介して供給することを説明するための説明図である。
【
図9】
図9は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる冷凍媒体保留容器の切除装置の説明図である。
【
図10】
図10は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具の説明用斜視図である。
【
図11】
図11は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具を継手装置に固定するためのインパクトを説明するための説明図である。
【
図12】
図12は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具に切断装置を係止して締結装置を切断する作用を説明するための説明図である。
【
図13】
図13は、実施例1の給水管除去方法において用いる切断治具に係止して締結装置を切断する締結装置切断装置を説明するための説明図である。
【
図14】
図14は、本発明の実施例1の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具に係止して締結装置を切断する締結装置切断装置を説明するための説明用斜視図である。
【
図15】
図15は、実施例1の給水管除去方法における除去手順を説明するための説明図である。
【
図16】
図16は、実施例1の給水管除去方法における除去手順を説明するための説明図である。
【
図17】
図17は、実施例1の給水管除去方法における除去手順を説明するための説明図である。
【
図18】
図18は、実施例1の給水管除去方法における除去手順を説明するための説明図である。
【
図19】
図19は、実施例1の給水管除去方法における除去手順を説明するための説明図である。
【
図20】
図20は、本発明の実施例2の給水管交換方法のフローチャートである。
【
図21】
図21は、本発明の実施例2の給水管交換方法において用いる締結装置のボルトを継手装置に貫通させ、ナットを締め付けるための締結装置治具を説明する説明図である。
【
図22】
図22は、本発明の実施例の給水管除去方法に用いる、第1冷凍媒体保留容器装置と第2冷凍媒体保留容器装置によって構成する一体冷凍媒体保留容器装置の第2の例であり、(A)は平面図、(B)は第1冷凍媒体保留容器装置の正面図、(C)は第1冷凍媒体保留容器装置の平面図である。
【
図23】
図23は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具の第2の例であり、(A)は継手装置に装着した状態の平面図、(B)は(A)中のB-B線断面図である。
【
図24】
図24は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具の第3の例であり、(A)は締結装置切断治具の平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図、(D)は斜視図である。
【
図25】
図25は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具の第3の例の使用法を説明するための説明図であり、(A)は正面図、(B)はクランプ装置の側面図、(C)は平面図である。
【
図26】
図26は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具の第3の例を、継手装置に装着するための治具であり、(A)は部分拡大斜視図、(B)は第3の例の締結装置切断治具を装着した状態の部分拡大斜視図である。
【
図27】
図27は、締結装置切断治具の第3の例を用いて行う給水管交換方法のフローチャートである。
【
図28】
図28は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具に係止して締結装置を切断する締結装置切断装置の第2の例の説明図であって、(A)は全体斜視図、(B)は回転刃取付部の拡大斜視図、(C)は回転刃取り付け構造の断面図である。
【
図29】
図29は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いる締結装置切断治具に係止して締結装置を切断する締結装置切断装置の第3の例のであって、一部断面正面図である。
【
図30】
図30は、本発明の実施例の給水管交換方法において用いる締結装置のボルトを継手装置に貫通させ、当該貫通後のボルトにナットを締め付けるための締結装置治具の第2の例であり、(A)は要部斜視図、(B)は上方からの斜視図、(C)は歯車列の説明斜視図である。
【
図31】
図31は、本発明の実施例の給水管除去方法において締結装置を取り去る締結装置取去装置の例であって、(A)は全体斜視図、(B)は要部拡大斜視図、(C)は要部平面図、(D)は位置部断面説明図である。
【
図32】
図32は、本発明の実施例の給水管除去方法において締結装置を取り去る締結装置取去装置の第4の例の説明図である。
【
図33】
図33は、本発明の実施例の給水管除去方法において締結装置を取り去る締結装置取去装置の第4の例の説明図であり、(A)は一部拡大平面図、(B)は一部拡大断面図である。
【
図34】
図34は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いるクランプ装置の第2の例であって、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。
【
図35】
図35は、本発明の実施例の給水管除去方法において用いるクランプ装置の第2の例であって、(A)はクランプ装置をクランプ装置治具に設置した状態の斜視図、(B)はクランプ装置治具の一部断面平面図、(C)ははクランプ装置治具の一部正面図、(D)はクランプ装置を継手装置に装着する方法左説明するための説明図である。
【
図36】
図36は、第2クランプ装置を用いて行う給水管交換方法のフローチャートである。
【
図38】
図38は、従来技術を説明するための給水管の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
本発明は、給水本管から分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における冷凍媒体保留容器設置方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から前記縦穴に挿入し、前記接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器を構成する工程
を含む冷凍媒体保留容器設置方法
であることが好ましい。
また、給水本管から分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管内流体凍結方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管によって、一体冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、を含む給水管内流体凍結方法
であることが好ましい。
さらに、給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管によって、一体冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した治具によって、継手装置の締結装置を取り去り、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から取り去る工程、を含む給水管除去方法
であることが好ましい。
【0067】
本発明は、給水管が配置される縦穴内に、縦穴開口から容器治具を用いて冷凍媒体容器を挿入して接続支管周りに設置し、当該冷凍媒体容器に縦穴開口から縦穴内に挿入した冷凍媒体管によって冷凍媒体を供給して接続支管内を凍結させ、切断治具を用いて切断工具を縦穴開口から縦穴へ挿入して継手装置を構成する締結装置を切断することによって、給水管を接続支管から分離し、従前の給水管を除去可能にした後、給水管を縦穴開口から除去するようにしたものである。
本発明は、給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付けられた切断装置によって、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する工程、
を含む給水管除去方法であることが好ましい。
また、給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具用治具に支持された締結装置切断治具を給水管に取付ける工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付けられた切断装置を、締結装置切断治具に係止しつつ、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する工程、
を含む給水管除去方法であることが好ましい。
また、給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって分離可能に接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を除去する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から前記縦穴に挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した冷凍媒体保留容器切断用治具に取付けられた容器切断装置によって、冷凍媒体保留容器の上部を切除する工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具用治具に取付けられた締結装置切断治具を継手装置に取付ける工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付けられた切断装置を、締結装置切断治具に係止しつつ、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
除去可能にした給水管を縦穴開口から除去する工程、
を含む給水管除去方法であることが好ましい。
さらに、給水本管から上向きに分岐された接続支管と下流側の給水管が、締結装置によって締結された継手装置によって接続され、接続支管、継手装置、および給水管が縦穴内に配置された給水管設置構造における給水管を交換する方法であって、
分割冷凍媒体保留容器を保持させた容器治具を縦穴開口から縦穴に挿入し、接続支管の少なくとも一部、および継手装置を、分割冷凍媒体保留容器の複数によって囲った冷凍媒体保留容器を構成する工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した冷凍媒体送給管によって、冷凍媒体保留容器内に冷凍媒体を供給し、少なくとも接続支管内水を凍結させる工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した切断治具に取付けられた切断装置によって、継手装置における締結装置を切断し、給水管を除去可能にする工程、
縦穴開口から縦穴に挿入した新給水管側の継手装置を、縦穴開口から縦穴に挿入した締結装置治具に装着した締結装置によって、接続支管側の継手装置に締結する工程、
を含む給水管交換方法であることが好ましい。
また、接続支管内水を凍結させて行う給水管交換作業に用いる冷凍媒体保留容器であって、
冷凍媒体保留容器は、少なくとも、底壁と当該底壁から立ち上がる側壁を有する凹型に形成され、および底壁に給水管を受け容れる凹部が形成された第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって構成され、
第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器は、それぞれ容器治具に装着された状態で接続支管を凹部に受け容れた状態で一体化されて、接続支管を囲う冷凍媒体保留容器を構成する
ことを特徴とする冷凍媒体保留容器であり、
さらに、第1分割冷凍媒体保留容器、第2分割冷凍媒体保留容器の少なくとも一方に、接続支管との相対位置を示す目印が設けられ、
目印は、接続支管の継手装置に接触可能な凸部である
ことを特徴とする冷凍媒体保留容器であることが好ましい。
さらに、接続支管内水を凍結させて行う給水管交換作業に用いる冷凍媒体保留容器装置であって、
冷凍媒体保留容器装置は、冷凍媒体保留容器と保持装置を含み、
冷凍媒体保留容器は、少なくとも、底壁と当該底壁から立ち上がる側壁を有する凹型に形成され、および底壁に給水管を受け容れる凹部が形成された第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器によって構成され、
保持装置は、第1分割冷凍媒体保留容器が着脱可能に取り付けられる第1容器保持装置と、第2分割冷凍媒体保留容器が着脱可能に取り付けられる第2容器保持装置によって構成され、
第1容器保持装置と第2容器保持装置を操作することによって、第1分割冷凍媒体保留容器と第2分割冷凍媒体保留容器は、接続支管が前記凹部に受け容れられた状態で一体化され、当該状態を保持される
ことを特徴とする冷凍媒体保留容器装置であることが好ましい。
また、給水本管から分岐された接続支管と給水管を締結装置によって固定される接続部によって接続された給水管を交換する際に用いる容器切断装置であって、
容器切断装置は、電熱ヒーターである
ことを特徴とする容器切断装置であることが好ましい。
また、給水本管から分岐された接続支管と給水管を締結装置によって固定される継手装置によって接続された下流側給水管を交換する際に用いる締結装置切断治具であって、
締結装置切断治具は、
給水管側の継手装置に着脱自在に装着される保持枠と、
保持枠に設けられ、締結装置切断装置が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部を備える
ことを特徴とする締結装置切断治具であることが好ましい。
さらに、給水本管から分岐された接続支管と下流側の給水管を締結装置によって締結される継手装置によって接続された下流側の給水管を交換する際に用いる締結装置切断装置であって、
締結装置切断装置は、
締結装置切断治具の切断治具係止部に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部と、
切断係止部に連なる腕部と、
腕部に回転自在支持される回転刃を備える
ことを特徴とする締結装置切断装置であることが好ましい。
【0068】
また、ストッパは、第1分割冷凍媒体保留容器、及び第2分割冷凍媒体保留容器の上端縁である
ことが好ましい。
さらに、第1分割冷凍媒体保留容器に形成された第1凹部、及び第2分割冷凍媒体保留容器に形成された第2凹部の厚みは、底壁の厚みよりも厚い
ことが好ましい。
さらにまた、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り外す際に用いる締結装置切断治具であって、
締結装置切断治具は、
給水管側フランジと接続支管側フランジを挟んでフランジ継手装置に固定されるクランプ装置と、
クランプ装置に締結装置切断装置が着脱可能に取り付けられる切断治具係止部が一体化された
ことを特徴とする締結装置切断治具である
ことが好ましい。
また、クランプ装置に一体化された保持枠に切断治具係止部が一体化される
ことが好ましい。
さらに、クランプ装置に切断治具係止部と姿勢保持体が一体化され、姿勢保持体は給水管側フランジ又は接続支管側フランジに係合される
ことが好ましい。
さらにまた、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り外す際に用いる締結装置切断治具であって、
締結装置切断装置は、
締結装置切断治具の切断治具係止部に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部と、
切断係止部に連なる腕部と、
腕部に回転自在に支持された被動歯車と、
腕部に回転自在に支持され、被動歯車に駆動連結された回転刃と、
腕部に回転自在に支持され、被動歯車に歯車連結された駆動歯車と、
腕部に回転自在に支持され、駆動歯車に駆動連結された駆動軸
を備える
ことが好ましい。
また、駆動軸は、所定直径を有する円柱体である
ことが好ましい。
さらに、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り外す際に用いる締結装置切断装置であって、
締結装置切断装置は、
少なくとも一端部に雄ねじ部が形成された駆動軸と、
駆動軸を軸線回りに回転可能、かつ軸線方向に移動不能に支持する軸受と、
軸受と回転刃の間に配置される所定の長さを有する筒状のスリーブと、
スリーブを駆動軸に固定するため駆動軸の雄ねじ部に螺合されるスリーブロックナットと、
当該スリーブロックナットに関連して配置される回転刃と、
回転刃をスリーブロックナットに圧接するよう雄ねじ部に螺合されるロックナットを含む
ことが好ましい。
さらにまた、軸受は棒状の支持体に回転不能に固定され、
駆動軸は丸棒状の回転体であり、
駆動軸の他端部には回転駆動手段との駆動連結部が設けられる
ことが好ましい。
また、給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り付ける際に用いる締結装置治具であって、
締結装置はボルトとナットであり、
締結装置治具は、
ボルトを上向きに回転不能に保持するボルト治具と、
ナットを離脱可能に保持するナット治具を含んでいる
ことが好ましい。
さらに、締結装置治具は、
棒状の支持体と、
支持体の一端部に設けたボルト治具と、
支持体の中間部に一端部を支持体の軸線回りに回転可能に設けたナット治具を含んでいる
ことが好ましい。
さらにまた、ナット治具は、被動歯車と一体に回転され、ナットを離脱可能に保持し、かつ、ナット駆動装置によって回転される
ことが好ましい。
また、縦穴開口を有する縦穴内に配置された給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り去る際に用いる締結装置取去装置であって、
締結装置は、ボルトとナットであって、
締結装置取去装置は、ナットカッターであり、
ナットカッターは、棒状のナットカッターの支持体に取り付けられ、
ナットカッターは、縦穴開口から縦穴内に挿入されたカッター駆動装置によって破断動作される
ことが好ましい。
さらに、カッター駆動装置は油圧ポンプである
ことが好ましい。
さらにまた、
縦穴開口を有する縦穴内に配置された給水本管から分岐された接続支管側の接続支管側フランジと給水管側の給水管側フランジが、締結装置によって固定されるフランジ継手装置によって接続され、締結装置を取り外す締結装置取去方法であって、
縦穴開口から縦穴へ挿入したクランプ装置で接続支管側フランジと給水管側フランジをクランプした後、
締結装置を取り去る
ことが好ましい。
【実施例0069】
本発明の給水管除去方法に係る実施例1を
図1に示すフローチャートを参照しつつ説明する。従来技術と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる構成を説明する。
まずステップST11において、第1分割冷凍媒体保留容器1021~第n分割冷凍媒体保留容器102nを保持させた第1容器治具1041~第n容器治具104nを縦穴開口44から縦穴42に挿入し、接続支管14の少なくとも一部を、第1分割冷凍媒体保留容器1021~第n分割冷凍媒体保留容器102nの複数によって囲った一体冷凍媒体保留容器100を構成する。なお、この場合、継手装置16を囲うことが好ましい。
次にステップST12において、縦穴開口44から縦穴42挿入した冷凍媒体送給管108によって、一体冷凍媒体保留容器100内に冷凍媒体FMを供給し、少なくとも接続支管14内の水の一部を凍結させ、当該凍結を水栓とする。
次にステップST13において、縦穴開口44から縦穴42に挿入した締結装置取去治具113たる締結装置切断治具114を給水管10に取り付ける。
次にステップST14において、切断装置治具322によって、縦穴開口44から縦穴42内に挿入した締結装置取去装置115たる締結装置切断装置116によって継手装置16における締結装置36を切断し、給水管10を除去可能にする。
次にステップST15において、当該給水管10を縦穴開口44から取出して除去する。
これによって、従前に用いられていた給水管10を縦穴開口44から除去することができる。
よって、治具を用いることにより、全ての作業を縦穴開口44から行うことができるから、土壌を掘削することなく、また、作業員が逆さ状態で作業することがないので、安価に、かつ安全に給水管を除去することができる。
【0070】
次に本実施例1にかかる給水管除去方法に用いる、分割冷凍媒体保留容器102(第1分割冷凍媒体保留容器1021~第n分割冷凍媒体保留容器102n)、容器治具104、冷凍媒体保留容器装置106、冷凍媒体送給管108、保留容器切断装置112、締結装置取去治具113(締結装置切断治具114)、および締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)を説明する。
【0071】
まず、分割冷凍媒体保留容器102を主に
図2を参照しつつ説明する。
分割冷凍媒体保留容器102は、少なくとも、接続支管14内の水を凍結させるための冷凍媒体FMを保留する冷凍媒体保留室122を構成する一体冷凍媒体保留容器100を構成する機能を有する。一体冷凍媒体保留容器100は、複数の分割冷凍媒体保留容器102によって構成され、これら複数の分割冷凍媒体保留容器102が組み合わされることにより、少なくとも、容器底壁102bと容器側壁102Sによって鍋形に形成され、冷凍媒体FMを保留するための冷凍媒体保留室122を構成する。分割冷凍媒体保留容器102は、接続支管14の周囲に冷凍媒体保留室122を構成するため、第1分割冷凍媒体保留容器1021~第n分割冷凍媒体保留容器102nを組み合わせることにより、1の一体冷凍媒体保留容器100を構成し、1の冷凍媒体保留室122を形成するように構成されている。本実施例1において、分割冷凍媒体保留容器102は、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022によって構成されている。しかし、一体冷凍媒体保留容器100は3以上の分割冷凍媒体保留容器102nを組み合わせて構成することができる。
【0072】
次に第1分割冷凍媒体保留容器1021、第2分割冷凍媒体保留容器1022を主に
図2を参照しつつ説明する。
第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022は同一構成であるため、第1分割冷凍媒体保留容器1021を代表して説明し、第2分割冷凍媒体保留容器1022については、語頭の「第1」を「第2」に変更すると共に、同一符号の末尾の数字を「1」から「2」に変更し、説明を省略する。
第1分割冷凍媒体保留容器1021は、断熱材料、例えば、発泡プラスチック、好ましくは発表スチロールによって構成された上面が開放された四角箱を、経方向において2分割した形状に構成されている。しかし、分割冷凍媒体保留容器102は、平面視において円形、楕円形、四角形以外の多角形等であってもよい。
図2に示すように、第1分割冷凍媒体保留容器1021は、平板形状の第1容器底壁1241には凹部126たる半円形の第1凹部1261が形成されている。第1容器底壁1241の端縁から上向きに所定の同一高さH1を有する第1側壁1281、第2側壁1321、第3側壁1341が設けられている。第2側壁1321は、第1凹部1261に対面している。第1側壁1281と第3側壁1341の外法寸法は、所定の保留容器幅W1に構成され、被保持部130たる第1被保持部1301を構成している。
本実施例1において、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022の端面どうしを突き合わせ、1の分割冷凍媒体保留容器102を構成し、1の冷凍媒体保留室122を形成する。この場合、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022の何れかの端面、若しくは両方の端面にでん粉のり等のシール剤を付着させ、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022との突き合わせ面、および接続支管14と第1凹部1261および第2凹部1262との間に隙間が形成されないように構成する。注入された冷凍媒体FMが冷凍媒体保留室122から漏れないようにするためのである。
第1分割冷凍媒体保留容器1021の第2側壁1321の大凡中央には、目印136としての第1目印1361が設けられている。
【0073】
次に、目印136を説明する。
目印136は、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022の接続支管14、または継手装置16に対する相対位置を表す機能を有する。本実施例1において、目印136は、第2側壁1321の大凡中央に設けられた立方形のストッパ138たる第1ストッパ1381である。
第1ストッパ1381の上面138U1は、接続支管14の上端部に設けられた第1フランジ24の下面に接触可能に設けられる。第1容器底壁1241に対する上面138U1の第2高さH2(
図2(D))は、作業に適した所定時間において、接続支管14内の水が凍結されて氷塊になり、水栓として機能するに十分な冷凍媒体FMの量を保留させるに十分な冷凍媒体保留室122の容量に設定される。第1ストッパ1381の上面138U1が第1フランジ(接続支管側フランジ)24の下面に接触した場合、第1分割冷凍媒体保留容器1021の上縁102U1は、短管18の第2フランジ(給水管側フランジ)26の上面よりも上方に位置するように設定されている。短管18(給水管10)内の水も凍結させることができ、給水管10内の水の漏出を防止して給水管10を除去することが出来るからである。しかし、第1分割冷凍媒体保留容器1021の上縁102U1は、第1フランジ24の下方に設定することができる。給水管10内からの水の流出が許容される場合、接続支管14内の水を凍結させれば良いからである。
目印136は、同様の機能を有する場合、ストッパでなくとも、線、色分け等であってもよい。よって、目印136とストッパ138を別々に設けることができる。
第1側壁1281、第2側壁1321、および第3側壁1341の外面には、容器切断治具222(電熱ヒーター224)によって、分割冷凍媒体保留容器102の上部を切除する際に目印となる切除目印140たる第1切除目印1401を付設することが好ましい。
【0074】
次に容器治具104を
図3~
図6を参照しつつ説明する。
容器治具104は、分割冷凍媒体保留容器102を保持し、接続支管14に対する所定の位置に設置する機能を有する。本実施例1においては、さらに、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022が一体冷凍媒体保留容器100を構成した状態を維持する機能を有する。本実施例1において、容器治具104は、第1容器治具1041と第2容器治具1042によって構成されている。第1容器治具1041と第2容器治具1042は実質的に同一に構成されているので、第1容器治具1041を代表して説明し、第2容器治具1042については、語頭の「第1」を「第2」に変更すると共に、同一符号の末尾の数字を「1」から「2」に変更し、説明を省略する。
第1容器治具1041は第1分割冷凍媒体保留容器1021を保持する冷凍媒体保留容器装置106たる第1冷凍媒体保留容器装置1061と、冷凍媒体保留容器装置106を操作する操作レバー142たる第1操作レバー1421によって構成されている。
【0075】
まず、第1冷凍媒体保留容器装置1061を
図5を主に参照しつつ説明する。
第1冷凍媒体保留容器装置1061は、第1分割冷凍媒体保留容器1021を着脱可能に保持すると共に、操作レバー142に対し所定の位置関係を維持する機能を有する。本実施例1において第1冷凍媒体保留容器装置1061は、天板および一側面が開口された箱形に構成された容器保持装置144たる第1容器保持装置1441と、当該第1容器保持装置1441が着脱可能に取り付けられる容器保持装置保持装置146たる第1容器保持装置保持装置1461によって構成されている。
【0076】
次に第1容器保持装置1441を説明する。
第1容器保持装置1441は、保持容器底壁1521、保持容器第1側壁1541、保持容器第2側壁1561、および保持容器第3側壁1581によって天面および一側面が開口された箱形の保持部160たる第1保持部1601が構成されている。保持容器第1側壁1541と保持容器第3側壁1581との内法寸法である容器保持装置間隔W2は、第1分割冷凍媒体保留容器1021の保留容器幅W1よりも僅かに狭く構成されている。よって分割冷凍媒体保留容器102は、保持容器第1側壁1541と保持容器第3側壁1581に押し込まれた場合、所定の摩擦力によって保持される。
【0077】
次に第1容器保持装置保持装置1461を説明する。
第1容器保持装置保持装置1461は、第1容器保持装置1441を第1操作レバー1421に対し着脱自在に保持する機能を有する。本実施例1において、第1容器保持装置保持装置1461は第1容器保持装置1441に形成された容器保持装置係止部148たる第1容器保持装置係止部1481と、第1容器保持装置保持装置1461に形成された第1容器保持装置保持装置係止部1621により構成されている。
【0078】
第1容器保持装置係止部1481は、保持容器第2側壁1561と容器保持装置突起164たる下向きの第1容器保持装置突起1641によって構成された下方に開口を有する容器保持装置凹部166たる第1容器保持装置凹部1661である。
【0079】
第1容器保持装置保持装置係止部1621は、平板形状の第1容器保持装置保持装置1461の第1下端部1681と、上向きの突起172たる第1係止突起1721によって形成された、上側に開口を有する容器保持装置係止凹部174たる第1容器保持装置係止凹部1741である。
【0080】
第1容器保持装置保持装置係止部1621の第1容器保持装置係止凹部1741に、第1容器保持装置係止部1481の第1容器保持装置突起1641を挿入して係止することにより、第1容器保持装置1441は、第1容器保持装置保持装置係止部1621に着脱可能に一体化される。一体化された場合、第1容器保持装置1441の保持容器第2側壁1561側の一面と、第1容器保持装置保持装置1461の保持容器第2側壁1561側の面は、面一に垂立するよう構成される。この装着状態において、第1容器保持装置1441の上端と第1容器保持装置係止部1481の第1下面1501との間には、第1隙間寸法D1の隙間が形成されている。これによって、第1容器保持装置保持装置係止部1621を、第1容器保持装置1441に対し下方向へずらすことにより、第1容器保持装置突起1641と第1係止突起1721の係合が外れ、次いで、第1容器保持装置保持装置係止部1621を第1容器保持装置1441から離れる方向(
図5において右方)に移動させることにより、第1容器保持装置保持装置1461を第1容器保持装置1441から取り外すことができる。換言すれば、第1操作レバー1421を第1分割冷凍媒体保留容器1021から取り外し、第1操作レバー1421を縦穴42から取り出すことができる。なお、縦穴42において、十分なスペースがある場合、第1容器保持装置保持装置係止部1621を、第1容器保持装置1441に対し横方向へずらすことにより、第1容器保持装置突起1641と第1係止突起1721の係合を外すことができる。換言すれば、第1分割冷凍媒体保留容器1021を第1操作レバー1421から分離することができる。よって、第1容器保持装置1441は、同様の機能を発揮する他の構成に変更することができる。
【0081】
次に第1操作レバー1421を説明する。
第1操作レバー1421は、操作部176たる第1操作部1761を操作して、第1容器保持装置保持装置係止部1621、したがって第1分割冷凍媒体保留容器1021を接続支管14の上端部に対して所定の位置に配置し、かつ、冷凍媒体FMを一体冷凍媒体保留容器100に注入する工程において第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022が冷凍媒体保留容器102を維持するように、保持する機能を有する。本実施例1において、第1操作レバー1421は
図3に示すように、先端部178たる第1先端部1781、中間部182たる第1中間部1821、および操作部176たる第1操作部1761によって、全体として大凡クランク形状に形成された細長棒状である。本実施例1において、第1先端部1781の下部には第1容器保持装置保持装置1461が取り付けられ、中間には交差軸受186が設けられ、上端部は操作部176たる第1操作部1761が形成されている。
第1容器保持装置保持装置1461と第1操作レバー1421(第1先端部1781)は、位置規制装置192たる、第1位置規制装置1921によって取付けられている。
【0082】
次に第1位置規制装置1921を説明する。
第1位置規制装置1921は、第1容器保持装置保持装置1461を第1操作レバー1421に対し、所定の姿勢を保つよう規制し、所定値以上の力が作用した場合、当該姿勢が変更されるように保持する機能を有する。本実施例1において、第1位置規制装置1921は、高摩擦軸受装置194たる第1高摩擦軸受装置1941によって構成されている。第1高摩擦軸受装置1941は、第1容器保持装置保持装置146に固定した軸受196たる第1軸受1961と、第1操作レバー1421に横向に固定された第1軸受1961に回転可能に軸支された軸198たる第1軸1981によって構成されている。第1軸1981が第1軸受1961に密に挿入され、所定値以上のトルクが作用しない場合、第1軸1981と第1軸受1961が相対回転しないように設定されている。所定値以上のトルクとは、第1容器保持装置保持装置1461に第1分割冷凍媒体保留容器1021を保持させた状態では、第1容器保持装置保持装置1461が静止状態に維持されるが、接続支管14に対して所定の姿勢をとるよう力を作用させた場合、回動されるトルクをいう。よって、第1位置規制装置1921は、同様の機能を発揮する他の構成に変更することができる。
【0083】
次に第1中間部1821を説明する。
第1中間部1821は、棒状であって、第1先端部1781に対し鈍角の角度で接続され、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022が突き合わされて一体冷凍媒体保留容器100を構成する状態において、第1先端部1781と第2先端部1782が大凡平行になるように設定されている。
【0084】
次に交差軸受186を
図6を参照しつつ説明する。
交差軸受186は、第1操作レバー1421と第2操作レバー1422の中間を回転自在に支持する機能を有する。したがって、交差軸受186は同一機能を有する他の装置に置き換えることができる。本実施例1において交差軸受186は、第1中間部1821の中間に配置した第1軸受部2021、第2中間部1822の中間部に配置した第2軸受部2022、それらに内装された第1ブッシュ2041、第2ブッシュ2042、第1ブッシュ2041、第2ブッシュ2042に貫通される支軸ボルト206、ワッシャ208、および当該支軸ボルト206に螺合される蝶ナット212によって構成されている。実施例1における交差軸受186の構成によれば、蝶ナット212を締め付けることによって、ワッシャ208とネジ頭との間に第1軸受部2021、第2軸受部2022が並列状態で支軸ボルト206の周りに回動可能である。一方、蝶ナット212を支軸ボルト206から取り外すことにより、第1軸受部2021、第2軸受部2022、したがって、第1操作レバー1421と第2操作レバー1422を分離して操作することができる。
【0085】
次に第1操作部1761を主に
図6を参照しつつ説明する。
第1操作部1761は、単独で、第1中間部1821、および第1先端部1781を介して第1分割冷凍媒体保留容器1021の位置決めをし、第1容器保持装置保持装置1461を第1容器保持装置1441から分離させる機能、第2操作部1762と共同して、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022が一体冷凍媒体保留容器100を維持させる機能を有する。本実施例1において、第1操作部1761は、断面円形の棒状体で構成され、第1中間部1821の上端部に鈍角をなし、第1操作部1761が大凡垂立するように横棒214たる第1横棒2141を介して接続されている。なお、第1横棒2141は必須ではないが、存在する場合、作業の途中で給水管10等に係止させておくことができ、便利である。
第1容器治具1041、第2容器治具1042は、縦穴開口44から縦穴42に挿入され、接続支管14周りに位置された場合、
図7に示すように、第1操作部1761、第2操作部1762は縦穴開口44から20cm程度突出する長さであることが好ましい。
【0086】
次に容器治具104の作用を説明する。
最初に、容器治具104は、蝶ナット212を緩め、支軸ボルト206を抜くことにより、第1操作レバー1421および第2操作レバー1422を分離する。
次に、第1容器保持装置1441の第1容器保持装置係止部1481を第1容器保持装置保持装置1461の第1容器保持装置保持装置係止部1621に係止させて第1冷凍媒体保留容器装置1061を構成する。
次に第1分割冷凍媒体保留容器1021の第1被保持部1301を第1容器保持装置1441の第1保持部1601に押し込んで第1操作レバー1421に、第2分割冷凍媒体保留容器1022の第2被保持部1302(
図15参照)を第2容器保持装置1442の第2保持部1602(図示せず)に押し込んで第2操作レバー1422に装着する。なお、第1分割冷凍媒体保留容器1021または第2分割冷凍媒体保留容器1022の何れかの突き合わせ端面に、でん粉のりを約10mmの高さで付着させておく。また、第1分割冷凍媒体保留容器1021を第1保持部1601に押し込んで第1容器保持装置1441と一体化した後、第1容器保持装置係止部1481を第1容器保持装置保持装置係止部1621に係止させても良い。第2分割冷凍媒体保留容器1022も同様である。
次に、第1操作レバー1421を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、
図3(A)に示すように、第1凹部1261に接続支管14の上部が位置するように第1分割冷凍媒体保留容器1021の位置を定める。
次に、第2操作レバー1422を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、
図3(B)に示すように、第2凹部1262に接続支管14の上部が位置するように第2分割冷凍媒体保留容器1022の位置を定める。
次に、支軸ボルト206を第1ブッシュ2041および第2ブッシュ2042に貫通させ、ワッシャ208を装着し、蝶ナット212を支軸ボルト206に螺合して第1操作レバー1421と第2操作レバー1422を一体化し、第1容器治具1041と第1容器治具1041を一体化し、やっとこ構造の保留容器維持支援装置110を構成する。
【0087】
次に、
図7に示すように、第1容器治具1041と第1容器治具1041を引き上げ、第1ストッパ1381および第2ストッパ1382の上面を第1フランジ24の下面に当接させる。これによって、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022の接続支管14に対する位置出しが終了する。
次に、第1操作レバー1421の第1操作部1761と第2操作レバー1422の第2操作部1762を近づけるように回動させることにより、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022の端面同士を所定値以上の力で突き合わせ、でん粉のりを変形させ、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第1分割冷凍媒体保留容器1021の間、および接続支管14と第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022との間の隙間を閉塞して冷凍媒体保留室122を構成する。でん粉のりによって隙間が閉じられるので、冷凍媒体保留室122から冷凍媒体FMが漏れることがない。
【0088】
次に冷凍媒体送給管108を
図8を参照しつつ説明する。
冷凍媒体送給管108は、冷凍媒体FMを第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022によって構成された冷凍媒体保留室122に送給する機能を有する。したがって、冷凍媒体送給管108は、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。本実施例1において冷凍媒体送給管108は、断熱材が外装された金属管によって構成されている。冷凍媒体送給管108は、縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、下端部開口から冷凍媒体保留室122に冷凍媒体FMを供給する。上端部は、冷凍媒体容器216に接続され、ポンプによって冷凍媒体容器216から送出される冷凍媒体FMが供給される。なお、一体冷凍媒体保留容器100に冷凍媒体FMを注入した場合、蒸発した冷凍媒体FMを雰囲気中の水分を析出させて霧を発生させ、縦穴42、したがって、一体冷凍媒体保留容器100内が視認し難くなるので、当該霧を吸引し、排出させるため、吸引ダクト220を縦穴42内の底部に設置することが好ましい。なお、冷凍媒体FMとしては、沸点が-196℃の液体窒素、-183℃の液体酸素等が用いられる。
【0089】
次に、保留容器切断装置112を
図9を参照しつつ説明する。
保留容器切断装置112は、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022によって構成された一体冷凍媒体保留容器100の容器側壁102Sを切断する機能を有する。本実施例1において、保留容器切断装置112は、容器切断装置218と容器切断治具222によって構成されている。
【0090】
容器切断装置218は、一体冷凍媒体保留容器100の容器側壁102Sを切断する機能を有し、本実施例1において、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022は発泡スチロール製であるので、電熱ヒーター224が用いられている。電熱ヒーター224は、電熱式の半田ごてを用いることが好ましい。電熱ヒーター224は、比較的小さな力で押し付けることにより、一体冷凍媒体保留容器100の容器側壁102Sを溶融させて切除することができる利点がある。電熱ヒーター224によって、分割冷凍媒体保留容器102の側壁の一部を溶融切断して、一体冷凍媒体保留容器100の上部を除去することにより、第1フランジ24が露出する高さまで分割冷凍媒体保留容器102の側壁の高さを低くする。これによって、第1フランジ24への締結装置取去治具113(締結装置切断治具114)の装着が行えるようになる。
したがって、保留容器切断装置112は、同様の機能を有する他の装置を用いることができる。
【0091】
次に容器切断治具222を説明する。
容器切断治具222は、容器切断装置218たる電熱ヒーター224を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、電熱ヒーター224を分割冷凍媒体保留容器102の容器側壁102S部に位置させる機能を有する。本実施例1において容器切断治具222はT字型の棒体によって構成され、電熱ヒーター224が棒体の先端部に固定されている。電熱ヒーター224には電線226が接続されている。なお、容器切断治具222は、電熱ヒーター224以外の切断装置を採用することができる。
【0092】
次に締結装置取去治具113を説明する。
締結装置取去治具113は、締結装置36を取り去るための締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)を支持する機能を有する。したがって、締結装置取去治具113は同様の機能を有する他の装置を採用することができる。本実施例1において、締結装置取去治具113は締結装置切断治具114であるが、切断以外の手段によって取り去ることができる。例えば、ナット34を破断させるたり、ナット34を回転させ、又はボルト32を回転させて取り去ってもよい。
【0093】
次に締結装置切断治具114を主に
図10を参照しつつ説明する。
締結装置切断治具114は、締結装置36を切断するための締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)を支持する機能を有する。したがって、締結装置切断治具114は同様の機能を有する他の装置を採用することができる。なお、締結装置切断治具114は、縦穴42内以外の締結装置の切断以外にも用いることができ、締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)と対で用いることにより、安全に締結装置を切断することができる。本実施例1において締結装置切断治具114は、下流側の給水管10に係止される。実施例1においては、継手装置16を構成する第2フランジ26に強固に係止されて、締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)を支持する機能を有する。例えば、締結装置切断治具114は、接続支管14の下流側の短管18に取り付けることができる。なお、締結装置切断治具114は、本発明において必須構成ではない。しかし、締結装置切断治具114を用いた場合、締結装置36の切断を安全かつ容易に行う事ができる利点がある。本実施例1において、締結装置切断治具114は、保持枠232、支持部234、および切断治具係止部236によって構成されている。
【0094】
まず保持枠232を説明する。
保持枠232は、継手装置16を構成する第2フランジ26に着脱自在であって、支持部234、切断治具係止部236を継手装置16に固定する機能を有する。本実施例1において保持枠232は、半円形の第1保持枠2321と第2保持枠2322によって構成されている。第1保持枠2321と第2保持枠2322のそれぞれの一端部は、支持軸238に回転自在に取り付けられ、他端部の先端部間が接触、または離れることが可能に構成されている。第1保持枠2321と第2保持枠2322の他端部には、それぞれ、半径方向へ所定の長さで突出する締付突起242たる第1締付突起2421、第2締付突起2422が形成されている。第1締付突起2421と第2締付突起2422を利用して締付装置244が構成されている。なお、本実施例1においては、接続支管14の直ぐ下流側の短管18に保持枠232を取付けているが、2番目の短管18、または水道用地下消火栓10Fの取付用のフランジに取り付けても良い。この場合、2番目の短管18、または水道用地下消火栓10Fの直前の短管18を含めて、接続支管14になる。
【0095】
次に締付装置244を説明する。
締付装置244は、第1締付突起2421と第2締付突起2422を近づけ、結果、第1保持枠2321と第2保持枠2322を第2フランジ26の外周面に密着させ、保持枠232を強固に第2フランジ26に固定する機能を有する。本実施例1において締付装置244は、第1締付突起2421を利用して構成された締付ネジ装置246と第2締付突起2422に形成された受容溝248によって構成されている。しかし、締付装置244は、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
【0096】
次に締付ネジ装置246を説明する。
締付ネジ装置246は、第1締付突起2421に形成され、受容溝248と同一平面を内包する横向きのU型溝252、当該U型溝252を上下方向に横断する支軸254に一端部が固定され、U型溝252内を旋回自在な締付ボルト256、当該締付ボルト256に嵌合されたワッシャ258、および締付ボルト256に螺合された締付ナット262によって構成されている。締付ボルト256が、支軸254と共に水平面内を回動され、受容溝248に挿入されることができる。締付ボルト256が、受容溝248に挿入された後、締付ナット262を締め込むことにより、ワッシャ258を介して第1締付突起2421と第2締付突起2422を近づけ、結果、第1保持枠2321と第2保持枠2322を第2フランジ26の外周面に密着させることができる。締付ナット262の締め付けは、例えば、
図11に示すインパクトレンチ264を使用することが好ましい。
【0097】
次にインパクトレンチ264を
図11を参照しつつ説明する。
インパクトレンチ264は、例えば、公知の圧縮空気によって所定のトルクで選択的に正転または逆転される空気インパクトを用いることが好ましいが、電動インパクトであってもよい。インパクトレンチ264は棒状のインパクト治具266によって、縦穴開口44から縦穴42内へ挿入され、先端のソケット268を締付ナット262に嵌め合わせて回転させる。
【0098】
次に支持部234を説明する。
支持部234は、保持枠232に切断治具係止部236を所定の位置関係において固定する機能を有する。本実施例1において支持部234は、第1保持枠2321に1つの第1支持部2341、第2保持枠2322に1つの第2支持部2342設けられ、それらは同一に構成されているので、第1支持部2341を代表して説明し、第2支持部2342については、語頭の「第1」を「第2」に変更すると共に、同一符号の末尾の数字を「1」から「2」に変更し、説明を省略する。
【0099】
第1支持部2341は、第1保持枠2321から半径方向へ所定の長さで所定の間隔で突出する第11支持板2721と第12支持板2741、第11支持板2721と第12支持板2741の先端に横向きに固定された第1治具固定板2761によって構成されている。第11支持板2721と第12支持板2741には、締結装置切断治具用治具278の係止用の第11係止孔2821、第12係止孔2831が形成されている。第1治具固定板2761の両端部に、締結装置取去治具113である切断治具係止部236たる第11切断治具係止部23611、第12切断治具係止部23612が固定されている。第1支持部2341は、同様の機能を有する他の装置に変更することができる。
【0100】
締結装置取去治具113は、締結装置取去装置115が係止され、締結装置36を取り去りが容易になるようにする機能を有する。本実施例1において締結装置取去治具113は切断治具係止部236であり、締結装置取去装置115は締結装置切断装置116である。締結装置取去装置115は、切断装置に限らず、実施例8において詳述されるナットカッター576の他、同様の機能を有する装置を含んでいる。
次に締結装置取去治具113たる切断治具係止部236を
図12をも参照しつつ説明する。
切断治具係止部236は、締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)を給水管10、本実施例1においては締結装置36(第2フランジ26)に対し、所定の位置関係を維持しつつ移動するように係止される機能を有する。本実施例1において所定の位置関係とは、締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)を切断治具係止部236に係止しつつ切断治具係止部236周りに回動させた場合、締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)が締結装置36が存在する位置に重なることをいう。換言すれば、1の切断治具係止部236に係止した場合、1の締結装置36を締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)によって切断出来る位置をいう。切断治具係止部236は、第1支持部2341に第1切断治具係止部2361、第2支持部2342に第2切断治具係止部2362が取り付けられている。第1切断治具係止部2361と第2切断治具係止部2362は同一構成であるため、第1切断治具係止部2361を代表して説明し、第2切断治具係止部2362については、語頭の「第1」を「第2」に変更すると共に、同一符号の末尾の数字を「1」から「2」に変更し、説明を省略する。第1治具固定板2761の一端部には第11切断治具係止部23611、他端部には第12切断治具係止部23612が固定されている。第11切断治具係止部23611と第12切断治具係止部23612は同一構成であるため、第11切断治具係止部23611を代表して説明し、第12切断治具係止部23612については、語頭の「第11」を「第12」に変更すると共に、同一符号の末尾の数字を「11」から「12」に変更し、説明を省略する。
第11切断治具係止部23611は円柱形状であり、第11大径円柱部28411と第11小径円柱部28611によって、中間にリング状の第11段部28811が形成されている。切断治具係止部236の位置出しを行うため、保持枠232に切断治具目印292が設けられている。
【0101】
次に切断治具目印292を説明する。
切断治具目印292は、切断治具係止部236の締結装置36に対する大凡の位置を表す機能を有する。本実施例1においては、保持枠232の上面に固定された頂部293が保持枠232の中心を向かう方向に定められた目印板295によって構成されている。本実施例1において、締結装置36は第2フランジ26に等角度に配置された4本のボルトであるため、頂部293が締結装置36間の大凡中央を指向する場合、第1切断治具係止部2361が所定の位置になるよう構成されている。換言すれば、締結装置取去装置115(締結装置切断装置116)が締結装置36を切断可能な位置に位置決めされる。本実施例1において、切断治具目印292は、第1支持部2341に相対して設けられた第1切断治具目印2921、第2支持部2342に相対して設けられた第2切断治具目印2922、支持軸238に相対して設けられた第3切断治具目印2923、および締付装置244に相対して設けられた第4切断治具目印2924の4箇所に設けられている。第3切断治具目印2923と第4切断治具目印2924は、それぞれ、第1保持枠2321と第2保持枠2322に設けられた、台形状の切断治具目印片が組み合わされることにより構成されている。すなわち、第3切断治具目印2923は、第1保持枠2321に設けられた第31切断治具目印片29231と第2保持枠2322に設けられた第32切断治具目印片29232によって構成されている。第4切断治具目印2924は、第1保持枠2321に設けられた第41切断治具目印片29241と第2保持枠2322に設けられた第42切断治具目印片29242によって構成されている。しかし、切断治具目印292は、少なくとも1つ設けられていれば良い。第3切断治具目印2923と第4切断治具目印2924は、第1保持枠2321と第2保持枠2322の上側にのみ設置されている。第2フランジ26に装着する際、第2フランジ26を支えにして保持枠232を第2フランジ26に装着できる利点がある。本実施例1において第1切断治具目印2921と第2切断治具目印2922は、継手装置16(第2フランジ26)に対する保持枠232の位置決め装置294も兼ねている。
【0102】
次に位置決め装置294を説明する。
位置決め装置294は、保持枠232の継手装置16に対する厚み方向の位置がずれないように規制する機能を有する。本実施例1において、位置決め装置294は、第1保持枠2321に設けられた第1位置決め装置2941と、第2保持枠2322に設けられた第2位置決め装置2942を含んでいる。
第1位置決め装置2941と第2位置決め装置2942は同一構成であるため、第2位置決め装置2942を代表して説明し、第1位置決め装置2941は語頭の「第2」を「第1」に変更すると共に、同一符号の末尾の数字を「2」から「1」に変更し、説明を省略する。
第2位置決め装置2942は、第2切断治具目印2922と第2保持枠2322の下面側に固定した、第2切断治具目印2922と同型状の位置決め板296たる第2位置決め板2962によって構成されている。換言すれば、第2位置決め装置2942は、第2保持枠2322の高さと同一間隔で平行に配置された二枚の板状体によって構成され、第2フランジ26を大きなガタつき無く受け容れることができる位置決め空間298たる第2位置決め空間2982(第1位置決め空間2981)を画定する。位置決め板296は、パッキン28の厚みよりも僅かに薄い板状体である。よって、第2フランジ26に装着する場合、位置決め板296は第1フランジ24と第2フランジ26との間に進入することができる。
第1位置決め装置2941が第2フランジ26に対する第1保持枠2321の上下方向の移動を制限し、第2位置決め装置2942が第2フランジ26に対する第2保持枠2322の上下方向の移動を制限することから、締結装置切断治具114に大きな力が加わっても、第2フランジ26と締結装置切断治具114が、所定の位置関係を維持することができる。
【0103】
次に締結装置切断治具用治具278を主に
図10を参照しつつ説明する。
締結装置切断治具用治具278は、締結装置切断治具114を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、給水管10(継手装置16)へ装着する際に用いる治具の機能を有する。したがって、締結装置切断治具用治具278と同様の機能を有する他の装置に置き換えることができる。本実施例1において、締結装置切断治具用治具278は、第1締結装置切断治具用治具2781と第2締結装置切断治具用治具2782によって構成されている。第1締結装置切断治具用治具2781と第2締結装置切断治具用治具2782は同一構成であるため、第1締結装置切断治具用治具2781を代表して説明し、第2位置決め装置2942は語頭の「第1」を「第2」に変更すると共に、同一符号の末尾の数字を「1」から「2」に変更し、説明を省略する。
第1締結装置切断治具用治具2781は、所定の長さを有する第1棒体3021と、その先端に取り付けられた第1フック3041によって構成されている。第1フック3041は、第11係止孔2821および第12係止孔2831を貫通することができ、第1フック3041と第2フック3042によって、締結装置切断治具114を水平状態を維持しつつ、接続支管14、本実施例1においては、第2フランジ26に装着することができる。
【0104】
次に、締結装置切断治具114の継手装置16たる第2フランジ26への装着作業を説明する。
まず、縦穴開口44の外部において、第1フック3041を第11係止孔2821および第12係止孔2831に係止し、第2フック3042を第21係止孔2822および第22係止孔2832に係止する。
次に、第1棒体3021と第2棒体3022を持って、締結装置切断治具114を持ち上げた後、縦穴開口44から縦穴42内へ挿入する。この場合、第1保持枠2321と第2保持枠2322を支持軸238の周りに回動させ、第1締付突起2421と第2締付突起2422が間隔を空けた状態にし、第2フランジ26に装着しやすいようにして縦穴42内へ水平状態を維持しつつ下ろす。
まず、第31切断治具目印片29231、第32切断治具目印片29232の下面を第2フランジ26の上面に接触させた状態で、第1締結装置切断治具用治具2781及び第2締結装置切断治具用治具2782を操作して第1保持枠2321と第2保持枠2322の先端が閉じる方向に支持軸238を支点に回動させる。この過程において、第2切断治具目印2922が第2フランジ26の上側に、第2位置決め板2962が第2フランジ26の下側に位置した状態で第2フランジ26を挟み込む。同様に、第1切断治具目印2921が第2フランジ26の上側に、第1位置決め板2961が第2フランジ26の下側に位置した状態で第2フランジ26を挟み込む。そして、第41切断治具目印片29241および第42切断治具目印片29242が第2フランジ26の上面に接し、第1締付突起2421と第2締付突起2422が所定の距離に近づけられる。第1締結装置切断治具用治具2781及び第2締結装置切断治具用治具2782を操作して、第1締付突起2421と第2締付突起2422の距離が、締付ボルト256に係止されたワッシャ258と締付ナット262の位置よりも短くなるように近づける。
この状態で、第1締結装置切断治具用治具2781の第1フック3041を第11係止孔2821、第12係止孔2831から抜き出す。同様に、第2締結装置切断治具用治具2782の第2フック3042を第21係止孔2822、第22係止孔2832から抜き出す。
次いで、第1締結装置切断治具用治具2781または第2締結装置切断治具用治具2782を用いて締付ボルト256を支軸254を中心に回動させ、受容溝248内に締付ボルト256を挿入する。
次に、インパクト治具266によってインパクトレンチ264を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、ソケット268を締付ナット262に嵌合した後、インパクトレンチ264を駆動して締付ナット262を締め付け、結果、第1保持枠2321および第2保持枠2322に強固に締結装置切断治具114を固定する。
【0105】
次に締結装置取去装置115を説明する。
締結装置取去装置115は、継手装置16から締結装置36を取り去ることが可能にする機能を有する。
「取り去ることが可能」とは、締結装置36の取り去り(除去)を可能とする機能である。例えば、締結装置36がボルト32とナット34である場合において、ナット34を緩めることができる場合、ナット34を緩めてボルト32から取り外すこと、ナット34を緩めることができない場合、ボルト32を切断すること、またはナット34を破断し、ボルト32とナット34を別々に取り去ることができるようにする。
【0106】
次に締結装置切断装置116を主に
図13を参照しつつ説明する。
締結装置切断装置116は、継手装置16の締結装置36を切断する機能を有する。締結装置36は、通常、ボルト32とナット34により構成され、多くの場合、長期間設置されていたため、螺合を解除することが出来ないため、切断することが最も容易であり、締結装置切断装置116によって切断される。本実施例1において、締結装置切断装置116は、少なくとも、締結装置切断治具114の切断治具係止部236に回動自在かつ着脱自在に装着される切断係止部306と、切断治具係止部236に連なる腕部308と、腕部308に固定された切断装置310を含んでいる。切断装置310は、本実施例1においては、回転自在支持される回転刃312である。しかし、切断装置310は、種々採用することができる。
【0107】
次に切断係止部306を説明する。
切断係止部306は、締結装置切断装置116を締結装置切断治具114に係止し、締結装置切断装置116の切断操作を容易にする機能を有する。本実施例1における切断係止部306は、切断治具係止部236に回動自在かつ着脱自在に装着される機能を有する。具体的には、切断係止部306は、切断治具係止部236の小径円柱部286に嵌合する円形の嵌合孔314が形成された円筒体によって構成されている。切断係止部306が小径円柱部286に嵌合された場合、切断係止部306の下端面が第11段部2881に接して上下方向の位置決めがされると共に、ガタつきなく、小径円柱部286の軸線回りに回転可能に支持される。切断係止部306は同様の機能を有する他の装置に代えることができる。
【0108】
次に腕部308を説明する。
腕部308は、切断係止部306に対し、回転刃312を所定の位置に規制する機能を有する。本実施例1において、腕部308は板状体であって、一端は切断係止部306に固定され、他端部に回転刃312の回転軸316を回転自在に軸支する回転刃軸受318が固定されている。回転軸316は、回転刃軸受318に対し、軸方向の位置を調整可能に取り付けられることが好ましい。締結装置36を切断する場合、第1フランジ24と第2フランジ26との間を切断できない場合があり、締結装置36たるボルト32の頭部、またはナット34部を切断する必要があるからである。腕部308には切断装置治具322が固定されている。腕部308の長さLは、回転刃312が第1切断治具係止部2361の第11小径円柱部28611を中心に回動された場合、回転刃312が締結装置36(ボルト32)を横断する軌跡を描くように設定されている。
【0109】
次に切断装置310を主に
図13を参照しつ説明する。
切断装置310は、締結装置36を除去する機能を有する。本実施例1において、締結装置36はボルト32とナット34であるから、切断装置310はボルト32を切断する機能を有する。具体的には、薄板円板形の回転刃312が用いられる。しかし、切断装置310は、同様の機能を有する他の装置に代えることができる。
【0110】
回転軸316は、公知のフレキシブルシャフト324によって、切断モーター326の出力軸に接続されている。切断モーター326は、電動モーター、エアーモーター等によって構成することができる。
【0111】
次に切断装置治具322を説明する。
切断装置治具322は、締結装置切断装置116を締結装置切断治具114に取付けると共に、締結装置36を切断するため、切断装置310を締結装置36に押し付ける操作を行う機能を有する。本実施例1において切断装置治具322は、T字型の棒体によって構成され、棒体の先端が腕部308に固定されている。
締結装置切断装置116を締結装置切断治具114に取付ける場合、切断装置治具322を持って、縦穴開口44から縦穴42内へ締結装置切断装置116を挿入する。次いで、嵌合孔314を小径円柱部286に嵌合させる。これによって、切断装置310が小径円柱部286周りを回転可能になる。締結装置36を切断する場合、切断モーター326を回転させ、フレキシブルシャフト324を介して回転刃312を回転させた状態で腕部308を小径円柱部286周りに回転させた状態で、第1フランジ24と第2フランジ26の間に進入させ、締付ボルト256に押し付けて切断する。切断装置治具322は、切断係止部306に対し、回転刃軸受318よりも遠い位置において、回転刃軸受318から延長させた腕部308に取り付けることができる。この場合、回転刃312の締付ボルト256に対する押し付け力を大きくすることが出来る利点がある。なお、締付ボルト256を切断する際、周囲のパッキン28も切断される。
【0112】
次に締結装置切断装置116を用いて締結装置36を切断する場合の操作を説明する。
まず、締結装置切断装置116を切断治具係止部236に装着する。具体的には、切断装置治具322を用いて締結装置切断装置116を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入した後、第1切断治具係止部2361の第11小径円柱部28611を切断係止部306の嵌合孔314に嵌合する。
次に、切断モーター326を起動させ、フレキシブルシャフト324、回転軸316を介して回転刃312を所定の方向に回転させる。
次に、切断装置治具322を操作して腕部308を小径円柱部286周りに回転させ、回転刃312を締結装置36たる締付ボルト256の周面に押し付けて切断する。
【0113】
次に本発明における給水管10の除去方法を
図15~
図19をも参照しつつ説明する。
第1に、
図15(A)に示すように、容器治具104は、蝶ナット212を緩め、支軸ボルト206を抜くことにより、第1操作レバー1421および第2操作レバー1422に分離する。
【0114】
第2に、
図15(B)に示すように、第1容器保持装置1441の第1容器保持装置係止部1481を第1容器保持装置保持装置1461の第1容器保持装置保持装置係止部1621に係止させて第1冷凍媒体保留容器装置1061を構成する。
【0115】
第3に、
図15(C)に示すように、第1分割冷凍媒体保留容器1021の第1被保持部1301を第1容器保持装置1441の第1保持部1601に押し込んで第1操作レバー1421に、第2分割冷凍媒体保留容器1022の第2被保持部1302(図示せず)を第2容器保持装置1442の第2保持部1602(図示せず)に押し込んで第2操作レバー1422に装着する。
第1分割冷凍媒体保留容器1021または第2分割冷凍媒体保留容器1022の何れかの突き合わせ端面に、でん粉のりを約10mmの高さで付着させておく。
【0116】
第4に、
図15(D)に示すように、第1操作レバー1421を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、第1凹部1261に接続支管14の上部が位置するように第1分割冷凍媒体保留容器1021の位置を定める。
【0117】
第5に、第2操作レバー1422を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、
図16(E)に示すように、第2凹部1262に接続支管14の上部が位置するように第2分割冷凍媒体保留容器1022の位置を定める。なお、第3における第1分割冷凍媒体保留容器1021を第1操作レバー1421に対して装着した後、第4を行い、第3における第2分割冷凍媒体保留容器1022を第2操作レバー1422に対して装着した後、第5を行うことができる。
【0118】
第6に、
図16(F)に示すように、支軸ボルト206を第1ブッシュ2041および第2ブッシュ2042に貫通させ、ワッシャ208を装着し、蝶ナット212を締め付けて第1操作レバー1421と第2操作レバー1422を一体化し、やっとこ構造の保留容器維持支援装置110を構成する。
【0119】
第7に、
図16(G)に示すように、第1容器治具1041と第1容器治具1041を引き上げ、第1ストッパ1381および第2ストッパ1382の上面を第1フランジ24の下面に当接させる。
【0120】
第8に、
図16(H)に示すように、第1操作レバー1421と第2操作レバー1422を近づけるように回動させることにより、
図17(I) (J)に示すように、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022の端面同士を突き合わせて、でん粉のりを挟み込み、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第1分割冷凍媒体保留容器1021の間、および接続支管14と第1分割冷凍媒体保留容器1021または第2分割冷凍媒体保留容器1022との間の隙間を閉じることにより、枡形の冷凍媒体保留室122を構成する。でん粉のりによって隙間が閉じられるので、冷凍媒体保留室122から冷凍媒体FMが漏れることがない。
【0121】
第9に、
図17(K)に示すように、吸引ダクト220を縦穴開口44から縦穴42内の底部に設置し、縦穴42内の底部の空気を吸引して排気するようにする。
【0122】
第10に、
図16(L)に示すように、冷凍媒体送給管108を縦穴開口44から縦穴42内の冷凍媒体保留室122へ挿入する。そして、第1操作レバー1421と第2操作レバー1422が近づくように力を付与した状態で、冷凍媒体送給管108の下端部開口から冷凍媒体保留室122に冷凍媒体FMを、第1フランジ24と同等の位置まで供給する。冷凍媒体FMは、冷凍媒体保留室122に保留される。これにより、接続支管14内の水は凍結され、所定時間後には氷塊IBが水栓となり、給水管10側へ流出しなくなる。この氷塊水栓状態は、時間管理、または給水管10内の圧力を計測することにより確認することができる。また、でん粉のりが冷凍媒体FMによって凍結され、第1分割冷凍媒体保留容器1021と第2分割冷凍媒体保留容器1022の端面が固着状態になると共に、接続支管14と第1凹部1261、第2凹部1262との間も固着状態になるので、第1操作レバー1421と第2操作レバー1422を用いずとも、第2分割冷凍媒体保留容器1022が接続支管14の上端部において固定状態を呈する。なお、冷凍媒体FMの蒸発によって発生する霧は、吸引ダクト220からの吸引によって縦穴42から排気され、視認しながら作業をすることができる。
【0123】
第11に、
図17(M)に示すように、支軸ボルト206を引き抜いて、第1操作レバー1421と第2操作レバー1422が個別に操作可能にした後、第1操作レバー1421を操作して、第1容器保持装置保持装置1461を第1容器保持装置1441に対して下方向にずらして第1容器保持装置保持装置係止部1621と第1容器保持装置係止部1481との係合を解除した後、第1容器治具1041を横方向へずらした後、縦穴開口44から引き上げる。同様に、第2容器治具1042を縦穴開口44から引き上げる。
【0124】
第12に、
図18(N)に示すように、冷凍媒体送給管108から冷凍媒体保留室122に冷凍媒体FMを供給し、第2フランジ26と同レベルまで供給する。これにより、氷塊IBは短管18内の冷凍媒体FMは、冷凍媒体保留室122に保留される。これにより、接続支管14内の氷塊IBが成長して給水管10(短管18)内も凍結され、所定時間後には給水管10においても氷塊IBが水栓となり、給水管10側から流出しなくなる。この氷塊IBの状態は、時間管理、または給水管10内の圧力を計測することにより確認することができる。この後、冷凍媒体送給管108を引き上げ、縦穴42から撤去する。なお、この第12は、給水管10からの流水が許容される場合、不要である。しかし、給水管10からの流水によって縦穴42内が滞留しないので、その後の作業に影響がない利点がある。
【0125】
第12に、
図18(O)に示すように、容器切断治具222を操作して容器切断装置218を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入し、分割冷凍媒体保留容器102の側壁を上端から所定の深さ位置で切断する。換言すれば、分割冷凍媒体保留容器102の容器側壁102Sを、容器底壁102bから所定の高さに切除する。本実施例1において容器切断装置218は電熱ヒーター224であるので、当該電熱ヒーター224によって、発泡スチロールによって構成された分割冷凍媒体保留容器102の容器側壁102Sを溶融させて切除する。容器底壁102bから所定の高さとは、締結装置切断治具114を取り付けるに支障がない高さである。具体的には、第1ストッパ1381および第2ストッパ1382よりもやや下方において、分割冷凍媒体保留容器102の容器側壁102Sの上部を切除する。
【0126】
第13に、
図18(P)に示すように、第1締結装置切断治具用治具2781と第2締結装置切断治具用治具2782を用いて、締結装置切断治具114を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入する。そして、第31切断治具目印片29231、第32切断治具目印片29232の下面を第2フランジ26の上面に接触させた状態で、第1締結装置切断治具用治具2781及び第2締結装置切断治具用治具2782を操作して第1保持枠2321と第2保持枠2322の先端が閉じる方向に支持軸238を支点に回動させる。この過程において、第2締結装置切断治具用治具2782が第2フランジ26の上側に、第2位置決め板2962が第2フランジ26の下側に位置した状態で第2フランジ26を挟み込む。同様に、第1締結装置切断治具用治具2781が第2フランジ26の上側に、第1位置決め板2961が第2フランジ26の下側に位置した状態で第2フランジ26を挟み込む。そして、第41切断治具目印片29241および第42切断治具目印片29242が第2フランジ26の上面に接し、第1締付突起2421と第2締付突起2422が所定距離に近づけられる。
この状態で、第1締結装置切断治具用治具2781の第1フック3041を第11係止孔2821、第12係止孔2831及び第2締結装置切断治具用治具2782を第21係止孔2822、第22係止孔2832から抜き出し、縦穴42から取り出す。この状態において、第1支持部2341と第2支持部2342との位置が離れている場合、第1締結装置切断治具用治具2781または第2締結装置切断治具用治具2782を用いて、第1支持部2341と第2支持部2342を操作して、それらが近づくように打撃等を行う事が出来る。
次いで、第1締結装置切断治具用治具2781または第2締結装置切断治具用治具2782を用いて締付ボルト256を支軸254を中心に回動させ、受容溝248内に締付ボルト256を挿入する。
次に、インパクト治具266を操作してインパクトレンチ264を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入した後、インパクトレンチ264のソケット268を締付ナット262に嵌合させる。次いで、インパクトレンチ264を駆動して締付ナット262を締め付け、結果、第1保持枠2321および第2保持枠2322を第2フランジ26に固定する。これによって、締結装置切断治具114が給水管10(第2フランジ26)に固定される。
【0127】
第14に、
図19(q)に示すように、切断装置治具322を操作して締結装置切断装置116を縦穴開口44から縦穴42内へ挿入した後、第1切断治具係止部2361の第11小径円柱部28611に、切断係止部306の嵌合孔314を嵌合する。
次に、切断モーター326を起動させ、フレキシブルシャフト324、回転軸316を介して回転刃312を所定の方向に回転させる。
次に、切断装置治具322を操作して腕部308を第11小径円柱部28611の周りに回転させ、回転刃312を締結装置36たる第1締付ボルト2561の周面に押し付けて切断する。
次に、切断装置治具322を操作して第12小径円柱部28612に嵌合孔314を嵌合した後、回転刃312を第2締付ボルト2562の周面に押し付けて切断する。
次に、切断装置治具322を操作して第21小径円柱部28621に嵌合孔314を嵌合した後、回転刃312を第3締付ボルト2563の周面に押し付けて切断する。
次に、切断装置治具322を操作して第22小径円柱部28622に嵌合孔314を嵌合した後、回転刃312を第3締付ボルト2563の周面に押し付けて切断する。これによって、給水管10は接続支管14から分離される。なお、締付ボルト256の切断は、任意の順番に行う事ができる。
次に、切断装置治具322を引き上げて縦穴42から縦穴開口44を経由して、締結装置切断装置116を引き出す。なお、通常はパッキン28部分の締付ボルト256を切断するが、設置条件等の関係でパッキン28部分で切断出来ないことがある。その場合、回転刃312の位置を締付ボルト256の頭部、または締付ナット262部分を切断することができる。この回転刃312の位置調整は、切断治具係止部236の位置を変更することによって行うこともできる。
【0128】
次に、給水管10を上方へ引き上げることにより、縦穴42から縦穴開口44を経由して除去することが出来る。
ステップST15に続くステップST26において、縦穴開口44から縦穴42に挿入した新しい給水管10を、接続支管14に対し設置する。次いで、締結装置治具334に装着した締結装置36によって新しい給水管10と接続支管14を締結する。