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特開2023-21968ポンプディスペンサー及び評価ユニットからなるセット
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023021968
(43)【公開日】2023-02-14
(54)【発明の名称】ポンプディスペンサー及び評価ユニットからなるセット
(51)【国際特許分類】
   B65D 25/20 20060101AFI20230207BHJP
   F04B 9/14 20060101ALI20230207BHJP
   B65D 51/24 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
B65D25/20 K
F04B9/14 B
B65D25/20 A
B65D25/20 Q
B65D51/24 200
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022166439
(22)【出願日】2022-10-17
(62)【分割の表示】P 2021540928の分割
【原出願日】2019-09-24
(31)【優先権主張番号】18199176.1
(32)【優先日】2018-10-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】512245713
【氏名又は名称】アプタル ラドルフツエル ゲーエムベーハ
(74)【代理人】
【識別番号】100103816
【弁理士】
【氏名又は名称】風早 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120927
【弁理士】
【氏名又は名称】浅野 典子
(72)【発明者】
【氏名】マーシュ, ウィリアム ゴエフリー アーサー
(72)【発明者】
【氏名】ケルネル, ヨアヒム
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ, マシュー メレディス
(72)【発明者】
【氏名】グレアム, ドミニク アレクサンダー
(57)【要約】      (修正有)
【課題】医薬品又は化粧品の液体の放出のためのポンプディスペンサーと、評価ユニットセットに関する。
【解決手段】評価ユニットが、ポンプ装置の作動を検出するように構成され、評価ユニットが、受容容器210を有する外部評価ユニットとして構成され、受容容器が、少なくとも一つの側で開放しており、その中に少なくとも液体リザーバーが、取りはずし可能に押し込まれ、その結果、少なくとも放出開口が、受容容器の第一上端210Aで受容容器から外に突出し、検出センサー242が、受容容器の反対側の第二端210B又はそれに取り付けられるクロージャーに配置され、作動ボタン60が押し下げられるとき、液体リザーバーによって力が検出センサーに付与され、その結果、ポンプ装置の作動が、検出センサーによって検出されることができる。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬品又は化粧品の液体の放出のためのポンプディスペンサー(10)と、評価ユニット(100,200)とからなり、以下の特徴(a)~(e)を有するセット:
(a)ポンプディスペンサー(10)が、液体リザーバー(20)を有し、その上端に放出ヘッド(30)が取り付けられている;
(b)放出ヘッド(30)が、液体リザーバー(20)に固定されるベース(40)と、放出の目的のためにベース(40)に対して押し下げられることができる作動ボタン(60)とを有する;
(c)放出ヘッド(30)が、ポンプ装置(50)を有し、ポンプ装置(50)が、作動ボタン(60)の押し下げによって作動されることができ、ポンプ装置(50)が、作動されると、液体を、液体リザーバー(20)に接続されている入口通路(53)から、放出ヘッド(30)に与えられている放出開口(62)に運ぶ;及び
(d)評価ユニット(100,200)が、ポンプ装置(50)の作動を検出するように構成され、評価ユニット(200)が、受容容器(210)を有する外部評価ユニット(200)として構成され、受容容器(210)が、少なくとも一つの側で開放しており、その中に少なくとも液体リザーバー(20)が、取りはずし可能に押し込まれ、その結果、少なくとも放出開口(62)が、受容容器の第一上端(210A)で受容容器(210)から外に突出し、検出センサー(242)が、受容容器の反対側の第二端(210B)又はそれに取り付けられるクロージャー(220)に配置され、作動ボタン(60)が押し下げられるとき、液体リザーバー(20)によって力が検出センサー(242)に付与され、その結果、ポンプ装置の作動が、検出センサー(242)によって検出されることができる;
(e)受容容器(210)が、その第二端で永久に閉じられた構成を持ち、その第一端で、少なくとも液体リザーバー(20)を押し込むことができるのに十分に大きい開口を有し、受容容器(210)が、液体リザーバーの80%より多くがその中に受容されることができるのに十分に大きい長さを有する。
【請求項2】
以下の追加の特徴(a)及び(b)を有する、請求項1に記載のセットであって:
(a)評価ユニット(200)が、検出センサー(242)を含むセンサーユニット(230)を有する、
(b)センサーユニット(230)が、ポンプディスペンサー(10)の液体リザーバー(20)と、底部(214)又は底側に取り付けられるクロージャー(220)との間に配置される。
【請求項3】
以下の追加の特徴(a)を有する、請求項1に記載のセット:
(a)受容容器(210)が、少なくとも複数の区域で透明材料から製造されている。
【請求項4】
以下の追加の特徴(a)を有する、請求項1に記載のセット:
(a)受容容器(210)が、外殻壁(216)を有し、その形状が、液体リザーバー(20)の外殻壁(22)の形状に対応する。
【請求項5】
以下の追加の特徴(a)を有する、請求項1に記載のセット:
(a)セットが、保護キャップ(270)を含み、保護キャップ(270)が、受容容器(210)の第一端(210A)に取りはずし可能に固定されるために構成されている。
【請求項6】
以下の追加の特徴(a)~(f)の少なくとも一つを有する、請求項1に記載のセット:
(a)ポンプディスペンサー(10)の液体リザーバー(20)が、スナップ作用接続もしくはねじ接続によって放出ヘッド(30)に接続されるか、又は放出ヘッドのベースが、液体リザーバーとワンピースで構成されている、及び/又は
(b)液体リザーバー(20)が、円筒形で造形されている、及び/又は
(c)液体リザーバー(20)が、外殻壁(22)の領域で外側に印刷(26)を与えられている、及び/又は
(d)ポンプ装置(50)が、ポンプ室(52)、入口側入口弁(54)、及び出口側出口弁(56)を有し、入口弁(54)が、液体リザーバー(20)に対してポンプ室(52)中が負圧の場合に開放し、出口弁(56)が、周囲大気圧に対してポンプ室(52)中が正圧の場合に開放する、及び/又は
(e)放出開口(62)が、作動ボタン(60)に取り付けられ、その結果、作動ボタン(60)が放出ヘッド(30)のベース(40)に対して押し下げられるとき、放出開口(62)が、同様に押し下げられる、及び/又は
(f)液体リザーバーが、化粧品又は医薬品の液体で満たされる。
【請求項7】
以下の追加の特徴(a)を有する、請求項1に記載のセット:
(a)セットが、携帯評価装置(300)、特に携帯電話の形のものを含み、それが、無線データインターフェースによって評価ユニットに接続されている。
【請求項8】
以下の追加の特徴(a)~(f)を有する、請求項1に記載のセット:
(a)評価ユニット(100,200)が、圧力センサー(242)、力センサー(242)、又は変位センサー(140)のうちの少なくとも一つのセンサーを有する、及び/又は
(b)評価ユニット(100,200)が、液体リザーバー中に残る液量を検出するために与えられる少なくとも一つのセンサー(242)を有する、及び/又は
(c)評価ユニット(100,200)が、少なくとも一つの加速度センサーを有する、及び/又は
(d)評価ユニット(100,200)又は携帯評価装置(300)が、全地球位置検出装置の形の少なくとも一つのセンサーを有する、及び/又は
(e)評価ユニット(100,200)又は携帯評価装置(300)が、検出センサーによって検出される各作動の場合に、作動の時間、もしくは位置を記憶し、かつ/又はそれらをインターネットによって中央サーバーに送信するように構成されている、及び/又は
(f)評価ユニットが、表示装置を有する。
【請求項9】
以下の追加の特徴(a)を有する、請求項1に記載のセット:
(a)受容容器(210)が、第一端に保持装置(240)を有し、その保持装置(240)によって、押し込まれたポンプディスペンサー(10)が、外側にスライドすることに対して非ポジティブ又はポジティブロック態様で固定されることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品又は化粧品の液体の放出のためのポンプディスペンサーを含み、さらに評価ユニットを含むセットに関する。
【背景技術】
【0002】
ここで、本発明の文脈において、ポンプディスペンサーは、従来技術から良く知られている液体リザーバーを有するポンプディスペンサーであり、その上端には放出ヘッドが与えられている。前記放出ヘッドは、液体リザーバーに固定されたベース、及び放出の目的のためにベースに対して押し下げられることができる作動ボタンを有する。放出ヘッドは、ポンプ装置を有し、ポンプ装置は、作動ボタンの押し下げによって作動されることができ、ポンプ装置は、作動の場合に、液体を、液体リザーバーに接続される入口通路から、放出ヘッドの上に与えられる放出開口に運ぶ。
【0003】
記載されたタイプのポンプディスペンサーは、安価に製造されることができる、比較的簡単な装置である。ポンプディスペンサー及び/又はそこに含まれる液体の製造者と使用者の両方に利益をもたらすために、このタイプのポンプディスペンサーを使用することが望ましい。しかし、ポンプディスペンサーの作動操作の検出及びさらなる処理のための電子構成要素は、比較的高価であり、その結果、ポンプディスペンサーへの電子構成要素の一体化は、一般的に経済的でない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の課題は、さらにデータ技術を使用して処理されることができるために、放出が検出されるように上記タイプのポンプディスペンサーを改良することである。
【0005】
この目的のために、冒頭で述べたタイプのポンプディスペンサーと評価ユニットからなるセットであって、評価ユニットがポンプ装置の作動の検出のために構成されるセットを提供することが提案される。具体的には、本発明は、以下の(1)~(16)の構成を有する。
(1)医薬品又は化粧品の液体の放出のためのポンプディスペンサー(10)と、評価ユニット(100,200)とからなり、以下の特徴(a)~(d)を有するセット:
(a)ポンプディスペンサー(10)が、液体リザーバー(20)を有し、その上端に放出ヘッド(30)が取り付けられている;
(b)放出ヘッド(30)が、液体リザーバー(20)に固定されるベース(40)と、放出の目的のためにベース(40)に対して押し下げられることができる作動ボタン(60)とを有する;
(c)放出ヘッド(30)が、ポンプ装置(50)を有し、ポンプ装置(50)が、作動ボタン(60)の押し下げによって作動されることができ、ポンプ装置(50)が、作動されると、液体を、液体リザーバー(20)に接続されている入口通路(53)から、放出ヘッド(30)に与えられている放出開口(62)に運ぶ;及び
(d)評価ユニット(100,200)が、ポンプ装置(50)の作動を検出するように構成され、
- 評価ユニット(100)が、主セグメント(110)と作動セグメント(120)を有する外部評価ユニット(100)として構成され、主セグメント(110)が、液体リザーバー(20)又は放出ヘッド(30)のベース(40)に静止した態様で取りはずし可能に取り付けられ、作動セグメント(120)が、主セグメント(110)に対して動かされることができ、かつ主セグメント(110)に対するその動きが、検出センサー(140)によって検出されることができ、作動セグメント(120)は、作動ボタン(60)がベース(40)に対して押し下げられるとき、作動セグメント(120)も主セグメント(110)に対して動かされるように作動ボタン(60)の上又はその上方に配置されるか、又は
- 評価ユニット(200)が、受容容器(210)を有する外部評価ユニット(200)として構成され、受容容器(210)が、少なくとも一つの側で開放しており、その中に少なくとも液体リザーバー(20)が、取りはずし可能に押し込まれ、その結果、少なくとも放出開口(62)が、受容容器の第一上端(210A)で受容容器(210)から外に突出し、検出センサー(242)が、受容容器の反対側の第二端(210B)又はそれに取り付けられるクロージャー(220)に配置され、作動ボタン(60)が押し下げられるとき、液体リザーバー(20)によって力が検出センサー(242)に付与され、その結果、ポンプ装置の作動が、検出センサー(242)によって検出されることができる。
(2)以下の追加の特徴(a)を有する、(1)に記載のセットであって:
(a)セットが、保護キャップ(70)を含み、保護キャップ(70)が、固定状態において、作動ボタン(60)及び/又は放出開口(62)をカバーする、
好ましくは、以下の(b)~(d)の特徴の少なくとも一つをさらに有する、セット:
(b)保護キャップ(70)が、それが評価ユニット(100)の主セグメント(110)及び放出ヘッド(30)に非ポジティブ又はポジティブロック態様で結合されることができるように評価ユニット(100)の主セグメント(110)及び放出ヘッド(30)に適応されているか、及び/又は
(c)保護キャップ(70)及び評価ユニット(100)の主セグメント(110)が、同一の結合装置(72,112)を有し、結合装置(72,112)が、各場合において液体リザーバー(20)又は放出ヘッド(30)の上の結合装置(42)に結合されることができるか、及び/又は
(d)保護キャップ(70)が、評価ユニット(100)の主セグメント(110)の上のラッチング結合のために構成され、主セグメント(110)が、放出ヘッド(30)又は液体リザーバー(20)の上のラッチング結合のために構成され、保護キャップ(70)と主セグメント(110)の間のラッチング結合を解放するために下方の引張力が与えられる。
(3)以下の追加の特徴(a)を有する、(1)又は(2)に記載のセットであって:
(a)評価ユニット(100)の主セグメント(110)が、開放領域(190)を包囲する環状区域(114)を有し、それを通してポンプディスペンサー(10)が、結合位置まで押されることができる、
好ましくは、以下の(b)の特徴をさらに有する、セット:
(b)電子構成要素及び/又は電池のための受容ハウジング(116)が、一つの側の環状区域(114)の上に与えられる。
(4)以下の追加の特徴(a)を有する、(1)~(3)のいずれかに記載のセットであって:
(a)作動セグメント(120)が、評価ユニット(100)の主セグメント(110)の上で並進態様でスライドガイド(118)によって案内される、
好ましくは、以下の(b)の特徴をさらに有する、セット:
(b)作動セグメント(120)が、スライドガイド(118)のガイド区域(122)を有し、そのガイド区域(122)が、湾曲横断面を有し、それによってガイド区域(122)が、作動ボタンを部分的に包囲する。
(5)以下の追加の特徴(a)を有する、(1)~(4)のいずれかに記載のセット:
(a)作動セグメント(120)が、押圧面(124)を有し、押圧面(124)が、一つの側から作動ボタン(60)を越えて突出し、その結果、作動ボタン(60)は、作動セグメント(120)が押し下げられることによって間接的に同様に押し下げられる。
(6)以下の追加の特徴(a)を有する、(1)~(5)のいずれかに記載のセットであって:
(a)評価ユニット(100)が、伝動装置(150)を有し、それによって主セグメントに対する作動セグメントの動きが、異なる方向に向けられた動き又は異なるように制限された動きに変換され、その変換された動きが、次いで検出センサー(140)を始動するために利用される、
好ましくは、以下の(b)の特徴をさらに有する、セット:
(b)伝動装置が、接触部材を有し、接触部材が、作動セグメントが動かされる場合において、接触部材がまず作動セグメントと同様に動かされ、次いで連続的な態様で動かされる作動セグメントに対して個々の動きなしでスライドするように配置される。
(7)以下の追加の特徴(a)及び(b)を有する、(1)に記載のセットであって:
(a)評価ユニット(200)が、検出センサー(242)を含むセンサーユニット(230)を有する、
(b)センサーユニット(230)が、ポンプディスペンサー(10)の液体リザーバー(20)と、底部(214)又は底側に取り付けられるクロージャー(220)との間に配置される、
好ましくは、以下の(c)の特徴をさらに有する、セット:
(c)検出センサー(242)が、力センサー又は圧力センサーとして構成され、それが、液体リザーバー(20)から受容容器(210)の底部(214)又は底側クロージャー(220)の方向に作用する力又は圧力を測定する。
(8)以下の追加の特徴(a)を有する、(1)又は(7)に記載のセットであって:
(a)受容容器(210)が、その第二端で永久に閉じられた構成を持ち、その第一端で、少なくとも液体リザーバー(20)を押し込むことができるのに十分に大きい開口を有する、
好ましくは、以下の(b)及び(c)の特徴の少なくとも一つをさらに有する、セット:
(b)受容容器(210)が、液体リザーバー(20)がその中に完全に又は実質的に完全に受容されることができるのに十分に大きい長さを有する、及び/又は
(c)受容容器(210)が、第一端に保持装置(240)を有し、その保持装置(240)によって、押し込まれたポンプディスペンサー(10)が、外側にスライドすることに対して非ポジティブ又はポジティブロック態様で固定されることができる。
(9)以下の追加の特徴(a)を有する、(1)又は(7)に記載のセット:
(a)受容容器(210)が、両側に開口構成を持ち、第一端の開口(250)が、内側開放横断面を有し、内側開放横断面が、ポンプディスペンサー(10)の最大横断面より少なくとも複数の区域において小さく、その結果、ポンプディスペンサー(10)が、内側から部分的にのみ開口(250)を通って押し出されることができるが、少なくとも放出開口(62)が押し出されることができる。
(10)以下の追加の特徴(a)を有する、(9)に記載のセットであって:
(a)評価ユニット(200)が、第二端(210B)に受容容器を閉じるためのクロージャー(220)を有し、クロージャー(220)が、それが除去されかつ結合されることができるように構成される、
好ましくは、以下の(b)~(d)の特徴の少なくとも一つをさらに有する、セット:
(b)受容容器(210)とともに、クロージャー(220)が、内部空間(260)を画定し、内部空間(260)が、液体リザーバー(20)がその中で完全に又は実質的に完全に受容されることができるのに十分に大きい、及び/又は
(c)クロージャー(220)が、ねじ(222)又は差込み結合によって受容容器の上に結合されることができる、及び/又は
(d)クロージャー(220)が、センサーユニット(230)を有し、クロージャー(220)が、センサーユニットのハウジングを形成するか、又はセンサーユニット(230)のハウジングの固定受容もしくは取りはずし可能な受容のために構成される。
(11)以下の追加の特徴(a)を有する、(1),(7)~(10)のいずれかに記載のセット:
(a)受容容器(210)が、少なくとも複数の区域で透明材料から、好ましくは透明プラスチックから製造されている。
(12)以下の追加の特徴(a)を有する、(1),(7)~(11)のいずれかに記載のセット:
(a)受容容器(210)が、外殻壁(216)を有し、その形状が、実質的に液体リザーバー(20)の外殻壁(22)の形状に対応し、これらの外殻壁(22,216)が、好ましくは各場合において円筒形を有する。
(13)以下の追加の特徴(a)を有する、(1),(7)~(12)のいずれかに記載のセット:
(a)セットが、保護キャップ(270)を含み、保護キャップ(270)が、受容容器(210)の第一端(210A)に取りはずし可能に固定されるために構成されている。
(14)以下の追加の特徴(a)~(f)の少なくとも一つを有する、(1)~(13)のいずれかに記載のセット:
(a)ポンプディスペンサー(10)の液体リザーバー(20)が、スナップ作用接続もしくはねじ接続によって放出ヘッド(30)に接続されるか、又は放出ヘッドのベースが、液体リザーバーとワンピースで構成されている、及び/又は
(b)液体リザーバー(20)が、実質的に円筒形で造形されている、及び/又は
(c)液体リザーバー(20)が、外殻壁(22)の領域で外側に印刷(26)を与えられている、及び/又は
(d)ポンプ装置(50)が、ポンプ室(52)、入口側入口弁(54)、及び出口側出口弁(56)を有し、入口弁(54)が、液体リザーバー(20)に対してポンプ室(52)中が負圧の場合に開放し、出口弁(56)が、周囲大気圧に対してポンプ室(52)中が正圧の場合に開放する、及び/又は
(e)放出開口(62)が、作動ボタン(60)に取り付けられ、その結果、作動ボタン(60)が放出ヘッド(30)のベース(40)に対して押し下げられるとき、それが、同様に押し下げられる、及び/又は
(f)液体リザーバーが、化粧品又は医薬品の液体で、特にクリーム、軟膏、又はローションで満たされる。
(15)以下の追加の特徴(a)~(c)を有する、(1)~(14)のいずれかに記載のセットであって:
(a)セットが、携帯評価装置(300)、特に携帯電話の形のものを含み、それが、無線データインターフェースによって評価ユニットに接続されている、
好ましくは、以下の特徴(b)及び(c)の少なくとも一つを有する、セット:
(b)無線データインターフェースが、ブルートゥース(登録商標)インターフェースである、及び/又は
(c)評価ユニット(100,200)が、メモリーを有し、検出センサーによって検出されたデータが、無線接続が存在する場合に、携帯評価装置(300)又は中央サーバー(400)に後で送信されるためにメモリー中に記憶されている。
(16)以下の追加の特徴(a)~(f)を有する、(1)~(15)のいずれかに記載のセット:
(a)評価ユニット(100,200)が、圧力センサー(242)、力センサー(242)、又は変位センサー(140)のうちの少なくとも一つのセンサーを、特にスイッチ(140)の形で有する、及び/又は
(b)評価ユニット(100,200)が、液体リザーバー中に残る液量を検出するために与えられる少なくとも一つのセンサー(242)を有する、及び/又は
(c)評価ユニット(100,200)が、少なくとも一つの加速度センサーを有する、及び/又は
(d)評価ユニット(100,200)又は携帯評価装置(300)が、全地球位置検出装置の形の少なくとも一つのセンサーを有する、及び/又は
(e)評価ユニット(100,200)又は携帯評価装置(300)が、検出センサーによって検出される各作動の場合に、作動の時間、位置、特性的特徴、もしくは周囲パラメーターを記憶し、かつ/又はそれらをインターネットによって中央サーバーに送信するように構成されている、及び/又は
(f)評価ユニットが、表示装置、特に発光ダイオード又はディスプレイ(160)の形の表示装置を有する。
【0006】
本発明の基本概念は、ポンプディスペンサーが、外部評価ユニットとして構成される評価ユニットを補足されていることである。本発明の文脈では、外部評価ユニットは、それがポンプディスペンサーの基本機能とは関係しないことを意味すると理解される。評価ユニットが取りはずされても、ポンプディスペンサーは、分離した状態で機能的に作動することができ、習慣的な方法で使用されることができる。本発明によるセットの外部評価ユニットは、前記ポンプディスペンサーを補足し、それが作動ボタンの押し下げによって作動を検出することができるような方法でポンプディスペンサーの外側に取り付けられることができる。それは、簡単に取りはずし可能な方法でポンプディスペンサーに取り付けられ、その結果、使用者がポンプディスペンサーを交換し、新しいポンプディスペンサーを有する評価ユニットを使用しつづけることが容易である。
【0007】
以下の文章においてより詳細に記載されている検出センサーは、作動ボタンの押し下げによるポンプディスペンサーの作動の検出のために与えられる。前記検出センサーは、デジタル又はアナログ電気信号を発生し、それを評価ユニットのさらなる電子構成要素によってさらに処理及び/又は送信することができる。検出センサーは、変位又は力又は圧力センサーとして構成されることが好ましい。
【0008】
評価ユニットがポンプディスペンサーに取り付けられている場合には、前記センサーは、力の流れ(force flow)に配置されることが好ましい。通例の作動の場合には、前記力の流れは、作動ボタンを作動するユーザーの指から作動ボタンまで延び、そこから放出ヘッドのベース及び液体リザーバーまで延び、そして通例の操作の場合には液体リザーバーのまわりを把持するユーザーの手まで延びる。
【0009】
検出センサーは、それが作動ボタンと放出ヘッドのベースの間の動きを検出するように、又はそれが液体リザーバーとユーザーのつかむ手の間の力又は圧力を検出するように配置されることが好ましい。
【0010】
二つの特定の全体設計が提案される:
【0011】
第一の全体設計の場合には、評価ユニットは、主セグメントと作動セグメントを有する外部評価ユニットとして構成され、主セグメントは、液体リザーバー又は放出ヘッドのベースに静止した態様で取りはずし可能に取り付けられ、作動セグメントは、主セグメントに対して動かされることができ、主セグメントに対するその動きは、検出センサーによって検出されることができ、作動セグメントは、作動ボタンがベースに対して押し下げられるとき、作動セグメントも主セグメントに対して動かされるように作動ボタンの上又はその上方に配置される。
【0012】
第二の全体設計の場合には、評価ユニットは、受容容器を有する外部評価ユニットとして構成され、受容容器は、少なくとも一つの側で開放しており、その中に少なくとも液体リザーバーが、取りはずし可能に押し込まれ、その結果、少なくとも放出開口は、受容容器の第一上端で受容容器から外に突出し、検出センサーは、受容容器の反対側の第二端又はそれに取り付けられるクロージャーに配置され、作動ボタンが押し下げられるとき、液体リザーバーによって力が検出センサーに付与され、その結果、ポンプ装置の作動が、検出センサーによって検出されることができる。
【0013】
これらの全体設計に依存して、検出センサーは、異なる構成を持つことが好ましい。第一の全体設計の場合には、特に、それは、力センサー又は変位センサーであり、ほとんどの用途のために数値評価が十分であり、その結果、このタイプのセンサーは、特に主セグメントに対する作動セグメントの動きを検出する簡単なスイッチとして構成されることができる。
【0014】
第二の全体設計の場合には、検出センサーは、圧力センサー又は力センサーであることが好ましく、それは、力を測定し、この力によって液体リザーバーは、検出センサーを押圧する。
【0015】
他のタイプのセンサーも検出センサーとして基本的に使用されることができる。即ち、例えば、振動又は加速度センサーを検出センサーとして使用することができ、それは、例えば作動ボタンが一つ以上のラッチング縁を通ることによって起こされる振動を感知することによって間接的に作動を検出する。さらに、評価ユニットにおける振動又は加速度センサーの存在はまた、他の機能のために有利である。即ち、例えば、それは、ポンプディスペンサーが使用前に十分に振られたかどうかを決定することができる。
【0016】
評価ユニットはまた、液体リザーバーに残る液体量の検出のために与えられる少なくとも一つのセンサーを有することができる。その構成に依存して、上述の第二の全体設計の場合には、前記圧力センサーはまた、セットの静止状態においてポンプディスペンサーがどれくらい重いかを検出することができ、これから残っている液体量を外挿することができる。
【0017】
さらに、幅広い種類のさらなるセンサーが考えられ、それは、評価ユニットの一部になることが好ましい。従って、評価ユニットがポンプディスペンサーに取り付けられているかどうかを検出するためにセンサーシステムが与えられることができる。ポンプディスペンサーに特有の印刷ラベル又はポンプディスペンサー中の液体を特定する印刷ラベルが例えばRFID技術のためにポンプディスペンサーによって読み出されることも考えられる。さらなる可能なセンサーは、液体温度及び/又は周囲温度の検出のためのセンサーである。
【0018】
評価ユニットは、検出されたデータがそれに直接記憶されるか、及び/又は表示装置によって、特に発光ダイオード又はディスプレイの形で示されるように構成されることができる。代替的に又は追加的に、評価ユニットが無線データインターフェースを特にブルートゥース(登録商標)インターフェース、4Gインターフェース又は5Gインターフェースの態様で有し、それによって検出されたデータは、サーバー又は携帯電話のような別の評価装置に送信されることができる。
【0019】
本発明によるセットの使用は、それ自体知られているポンプディスペンサーを簡単な方法で補足することができ、使用者による取り扱いを検出し、さらに処理することができる。これは、様々な使用の可能性をもたらす。
【0020】
使用者の経験から、特に化粧品用途の領域において、データ評価の可能性は、有利である。なぜなら使用者は、自分自身のタイプの使用方法がわかり、これに関して評価プログラムから提案を受けとることができるからである。特に前記外部評価ユニットで実行するこのタイプのプログラムは、使用の頻度、例えば押圧タイプなどの特定のタイプの使用を分析することができ、特に化粧品のような他の補足品に対する提案を行なうことができる。もし特に使用者によって使用される複数のディスペンサーが上記のタイプ又は別のタイプの評価ユニットを有するなら、目標とした方法で提案を行なうことができる。評価ユニットはまた、ディスペンサーの充填レベルを直接的に又は間接的にチェックすることができ、自動的又は半自動的な方法で対応する製品の追加注文操作をもたらすことができる。
【0021】
医薬品の液体の分野では、医師によって規定される適用回数を観察するためのチェックがなされることができる。データは、任意選択的に医師に送られることができ、その結果、医師は、回数の観察について概観を得る。
【0022】
典型的な使用に関する価値あるデータは、ポンプディスペンサーに貯蔵される液体の製造者の見方から誘導されることができる。従って、それは、使用の頻度が変化するかどうか、又はポンプディスペンサーの使用が通常どこで行なわれるかを検出することができる。
【0023】
前記ポンプディスペンサーは、かなり一般的なポンプディスペンサーである。前述した評価ユニットとともに公知のポンプディスペンサーを使用するために必要な適応はない。これは、前述したシステムの市場導入を容易にする。もし例えばRFIDタグによるポンプディスペンサーの独自の識別のような特別な機能が望ましいなら、ポンプディスペンサーの適応のための条件が存在する。
【0024】
それ自体公知であり、かつ本発明によるセットに使用するためのポンプディスペンサーが持つ典型的な手段は、次の通りである:ポンプディスペンサーの液体リザーバーは、放出ヘッドへのスナップ作用接続又はねじ接続によって接続されることができる。代替手段として、放出ヘッドのベースは、液体リザーバーと一体的に構成されることができる。液体リザーバーは、長尺体であることが好ましく、その主な方向は、特にベースに対する作動ボタンの動き方向と一致することが好ましい。液体リザーバーは、実質的に円筒形を有することが好ましく、前記液体リザーバーは、通常、上端にラッチング縁、又は放出ヘッドを結合するためのねじを与えられる。販売の準備が整った状態では、液体リザーバーは、液体、好ましくは化粧品又は医薬品の液体、特にクリーム、軟膏又はローションを充填される。
【0025】
本発明によるセットの一部であるポンプディスペンサーは、その外側に、印刷(inscription)、例えば商標、液体の内容の表示、又は使用の指示の印刷を持つことができる。
【0026】
ポンプディスペンサーは、一般にポンプ装置、即ち作動ボタンが押し下げられるとき、液体リザーバーから液体リザーバーの液体の部分量を分離し、続いてそれを放出開口に案内する装置を持ち、好ましくは、ポンプ室において放出のために与えられる正圧は、直接、作動ボタンに付与される力によって発生される。特に、ポンプ装置は、ポンプ室、及び入口側入口弁及び出口側出口弁を持つことができ、入口弁は、ポンプ室中が液体リザーバーに対して負圧の場合には開放し、出口弁は、ポンプ室中が周囲大気圧に対して正圧の場合には開放する。ポンプ室は、体積に関して変動可能であり、これは、好ましくは、特に圧縮可能なベローによって、又は内部に可動ポンプピストンを有するポンプシリンダーによって達成される。
【0027】
放出開口が放出ヘッドのベースに与えられる場合においても設計は可能であるが、作動ボタンに放出開口を有するポンプディスペンサーの場合に一般的である設計が本ケースにおいて好ましい。このタイプの設計の場合には、作動ボタンが放出ヘッドのベースに対して押し下げられるとき、放出開口は、同様に押し下げられる。
【0028】
評価ユニットの第一の全体設計の場合には、機能原理は、作動ボタンの押し下げが同時に液体リザーバーに対して静止している主セグメントに対する作動セグメントの押し下げを起こすことに基づき、それは、評価の目的のために利用される。この目的のため、作動セグメントは、作動ボタンに対して横方向に取り付けられることができ、その結果、前記作動ボタンは、使用者によって直接押し下げ続けられる。しかしながら、作動セグメントは、作動の場合には使用者の指と作動ボタンの間に配置されることが好ましく、その結果、作動ボタンに力が間接的に付与される。
【0029】
評価ユニットの第二の全体設計では、機能原理は、使用者が自分の手によって液体リザーバーを直接把持せず、代わりに作動の場合に液体リザーバーが支持される受容容器を把持することに基づく。それゆえ、一方の側の液体リザーバーと他方の側の受容容器又はそのクロージャーの間に力の作用が起こり、検出される。
【0030】
評価ユニットの第一全体設計を有するセットは、保護キャップを含むことが好ましく、それは、固定状態では作動ボタン及び/又は放出開口をカバーする。このタイプの保護キャップは、通常、公知のポンプディスペンサーとともに供給される。それは、例えばポケットの中に入れて移動する場合に、作動ボタンが偶発的に押し下げられることを防止する。
【0031】
もしこのタイプの保護キャップが十分に大きいなら、個々の場合において、前記第一全体設計の評価ユニットを保護キャップの受容空間内に完全に収容することが可能である。
【0032】
しかしながら、保護キャップは、それが非ポジティブ又はポジティブロック態様で一方の側では放出ヘッドに、そして他方の側では評価ユニットの主セグメントに結合されることができるように放出ヘッド及び評価ユニットの主セグメントに適応される。これは、評価ユニットが使用されない場合は保護キャップが放出ヘッドに又は液体リザーバーに直接選択的に取り付けられ、評価ユニットが使用される場合は代わりに評価ユニットに保護キャップを取り付けることを可能にする。保護キャップの落下を避けるためには、まず第一に保護キャップが、第二に放出ヘッド及び主セグメントが安定な結合を可能にするために好適であるべきである。これは、例えば対応するラッチング要素によって、差し込みによって、又はねじによって達成されることができる。
【0033】
保護キャップ及び評価ユニットの主セグメントは、同一の結合装置を持つことができ、それは、各場合において放出ヘッド又は液体リザーバーの結合装置に結合されることができる。保護キャップ及び主セグメントの両方に対して同一の結合装置の使用は、主セグメントが放出ヘッド又は液体リザーバーに取り付けられることを可能にし、評価ユニットがなくなっている場合には保護キャップが取り付けられる。それゆえ、放出ヘッド又は液体リザーバーは、評価ユニットの取り付けを可能にするために特別な方法で構成される必要がない。それでもなお、寸法の少しの変動は、放出ヘッド又は液体リザーバーに結合される評価ユニットが保護キャップの除去のために通常必要とされる努力より大きい増加した努力のみで取りはずしされることができる状況を達成することができる。
【0034】
第一の全体設計の評価ユニットの主セグメントは、開放領域(free region)を包囲する環状区域を有することが好ましく、それを通してポンプディスペンサーは、結合位置まで押されることができる。環状区域を有する評価ユニットの構成は、まず直感的に理解できる。なぜなら、評価ユニットがポンプディスペンサーにどのように取り付けられているかを環状区域の開放領域を通して極めて簡単に見られることができるからである。さらに、環状区域は、特に安定した保持を可能にし、商業的に入手可能なポンプディスペンサーに極めて満足のいく方法で美的に一体化されることもできる。
【0035】
環状区域は、閉じられていることが好ましい。しかしながら、例えば組み立てられた状態ではわずかに広げられ、結果として強い挟む力による固定を可能にするために、環に溝がつけられる設計も考えられる。
【0036】
電子構成要素及び/又は電池のための受容ハウジングは、一つの側の環状区域に与えられることができる。環状区域に非対称的に配置されるこのタイプの受容ハウジングは、必要でありうる。なぜなら環状区域にのみ電池を含む希望の電子構成要素を与えることは、通常難しいからである。特に、作動セグメントを案内するための機構はまた、もし環状区域がそれに取り付けられるか又はその上に一体的に形成される受容ハウジングによって非対称的な方法で補足されるなら、より簡単に一体化されることができる。特に、このタイプの受容ハウジングはまた、評価ユニット自体がディスプレイを持つことになるときに好都合である。このタイプのディプレイは、通常、ほとんど満足に読めない方法で環状区域に収容される。
【0037】
作動セグメントは、様々な方法で主セグメントに対して動かされることが可能である。従って、例えば、旋回可能な動きも考えられる。しかしながら、作動セグメントは、評価ユニットの主セグメントに並進的な方法でスライドガイドによって案内されることが好ましい。構成に依存して、スライドガイドは、直線的な動き、又はわずかな湾曲を起こす動きを可能にする。
【0038】
スライドガイドは、極めて簡単な方法で実現されることができ、放出ヘッドのベースに対する作動ボタンの通常直線的な動きのため、主セグメントに対する作動ボタンの同一の動きを可能にするために好適である。
【0039】
特に作動セグメントが押し下げられるときにこのタイプのスライドガイドの場合に主セグメントのハウジング中に下がることが好ましいガイド区域は、増大した安定性を達成するために補強されることが好ましい。これは、特にガイド区域が湾曲した横断面を有することによって達成されることができる。このタイプの湾曲した横断面は、作動ボタンの通常丸い横断面形状に従い、前記作動ボタンを部分的に包囲するように与えられることができる。
【0040】
作動セグメントは、一つの側から作動ボタンを越えて突出する押圧面を有することが好ましく、その結果、作動ボタンは、作動セグメントが押し下げられることによって間接的に同様に押し下げられる。
【0041】
前記押圧面は、評価ユニットが取り付けられた場合に使用者によって力が直接付与される面であり、その結果、作動セグメントの作動が作動ボタンの作動の場合に偶発的に起こる危険が低い。作動セグメントは、好ましくは一つの側から作動ボタンを越えて突出する一方で、作動ボタンを両側で自由なままにし、その結果、放出開口は、突出する作動ボタンにかかわらず放出方向に影響を受けないままである。
【0042】
評価ユニットは、好ましくは伝動装置を有し、それによって主セグメントに対する作動セグメントの動きは、異なる方向に向けられた動き又は異なるように制限された動きに変換され、その変換された動きは、次いで検出センサーを始動するために利用される。
【0043】
伝動装置は、検出センサー、特にそれから離隔されるスイッチが始動されるように作動セグメントから発出する力が偏向されることを容易にする。特に、伝動装置は、作動ボタンの動きが第一段階で伝動装置の偏向をもたらすが、次いで伝動装置をもはやさらに動かさないように限定された動きを実施することができる。結果として、検出センサー、例えばスイッチが作動セグメントの過剰な圧縮によって損傷される危険が減少される。この目的のため、特に、伝動装置は、接触部材を有することができ、接触部材は、作動セグメントが動かされる場合において、接触部材がまず作動セグメントと同様に動かされ、次いで連続した方法で動かされる作動セグメントに対して個々の動きなしでスライドするように配置される。
【0044】
評価ユニットの第二の全体設計を有するセットの場合には、評価ユニットは、検出センサーを含むセンサーユニットを有することが好ましい。前記センサーユニットは、ポンプディスペンサーの液体リザーバーと、受容容器の底又はその底側に取り付けられるクロージャーとの間に配置される。
【0045】
受容容器の下方の第二端、及びおそらくそこに与えられるクロージャーの領域の検出センサーの配置は、極めて簡単な評価を可能にする。作動の場合には、センサーユニットは、その全体を一緒に押される。機械的に又は電子的に与えられるしきい値に達する場合には、作動は、そのとき起こったものとして評価ユニットの電子部品によって知覚されることができる。
【0046】
特に、このようにして配置される検出センサーは、力センサー又は圧力センサーであることができ、それは、液体リザーバーから受容容器の底部又はそこのクロージャーの方向に作用する力又は圧力を測定する。
【0047】
二つの設計変更例は、評価ユニットの第二の全体設計に関して特に有利であると考えられる。
【0048】
評価ユニットの第二の全体設計を有するセットの場合には、第一の設計変更例の場合、受容容器は、その第二下端で永久に閉じられた構成を持つことができ、その第一端で、少なくとも液体リザーバーを押し込むことができるために十分に大きい開口を有することができる。「永久に閉じられた」はまた、基本的に開放を可能にするが、使用者に対して受け入れ可能な努力でそれを可能にしない設計を意味すると理解される。
【0049】
前記設計の変更例の場合、適切な使用では、ポンプディスペンサーは、上から、即ち第一端から受容容器中に押される。ここで、受容容器は、少なくとも液体リザーバーが受容容器に完全に又は実質的に完全に(80%より多く)受容されることができるように十分に長いことが好ましい。
【0050】
押し込まれたポンプディスペンサーが受容容器から続いて落ちることができないようにするためには、受容容器は、保持装置を与えられることが好ましく、その保持装置によって以前に押し込まれたポンプディスペンサーは、外にスライドすることに対して非ポジティブ又はポジティブロック態様で固定されることができる。最も簡単な場合において、このタイプの保持装置は、弾性的に偏向可能なつめであることができる。ここでは、これが交換の目的のためのポンプディスペンサーの意図した除去時に破壊される必要がないことが重要である。より複雑なシステムもまた、与えられることができ、それは、保持装置が、受容容器から分離した部分を持ち、この部分は、ポンプディスペンサーが受容容器中に押された後に上部に置かれ、例えば差し込み又はねじによって固定される。
【0051】
評価ユニットの第二の全体設計を有するセットの場合には、第二設計の変形例の場合において、受容容器は、両側に開口構成を持つことができ、第一端の開口は、ポンプディスペンサーの最大横断面より少なくとも複数の区域において小さい内側横断面を有し、その結果、ポンプディスペンサーは、内側から部分的にのみ開口を通して押し出されることができるが、少なくとも放出開口が押し出されることができる。前記第二設計の変形例の場合には、意図した使用中、ポンプディスペンサーは、反対の第二端から、即ち下から導入される。上部の第一端の受容容器の開口のサイズのため、ポンプディスペンサーは、ここでは限られた範囲でのみ押し出されることができる。
【0052】
前記第二設計の変更例の場合には、評価ユニットは、第二端で受容容器を閉じるためのクロージャーを有することが好ましく、クロージャーは、それが除去されかつ結合されることができるように構成され、かくしてそれは、古いポンプディスペンサーが取りはずされるか又は再挿入されるときに脱着されることができ、新しいポンプディスペンサーが前記新しいポンプディスペンサーの挿入後に受容容器に固定されることができる。
【0053】
受容容器へのクロージャーの固定はまた、ねじ又は差し込みによって行なうことができる。摩擦ロック結合もまた、基本的に考えられるが、好ましくない。
【0054】
クロージャーは、受容容器よりかなり短くかつ下端で受容容器を単に閉じる部分として構成されることができる。しかし、クロージャーはまた、より大きい長さを持つことができ、結果として受容容器へのクロージャーの固定は、代わりに評価ユニットの対向端間の中心で行なうことができる。
【0055】
受容容器とともに、クロージャーは、ポンプディスペンサーのための内部空間を規定する。前記内部空間は、ポンプディスペンサーの少なくとも液体リザーバーがその中で完全に又は実質的に完全に(80%より多く)受容されることができるのに十分大きいことが好ましい。
【0056】
記載されたタイプのクロージャーを有する評価ユニットの一つの設計の場合において、クロージャー自体がセンサーユニットを持つなら有利であり、複数の変形例がここでは可能である。クロージャーは、センサーユニットの電子構成要素のためのハウジングを直接形成することができる。代替例として、センサーユニットは、クロージャー内に固定して又は取りはずし可能なように与えられる専用ハウジングを持つことができる。
【0057】
受容容器は、少なくとも複数の区域で透明材料、特に透明プラスチックから製造されることが好ましい。受容容器の透明設計は、前記ポンプディスペンサーを受容容器中に挿入した後であってもポンプディスペンサーの上の印刷を読むことができるときに与えられるものとして考えられ、その印刷の正確な読みやすさを可能にする。結果として、異なるポンプディスペンサーは、それらが各場合において評価ユニットの受容容器中に挿入されるときであっても信頼性高く識別されることができる。
【0058】
第二設計の変形例による評価ユニットの場合において、もし保護キャップが与えられるなら有利である。前記保護キャップは、評価ユニットなしでポンプディスペンサーを使用する場合であってもポンプディスペンサーの放出ヘッドに固定されることができる保護キャップであることが基本的に考えられる。しかしながら、このタイプの設計は、評価ユニットの構造を制限し、その結果、もしセットが受容容器の第一端に取りはずし可能に固定するために構成される保護キャップを含むなら好ましいと考えられる。おそらくポンプディスペンサーで供給される専用保護キャップは、もはや使用されず、受容容器に固定されることができる保護キャップによって交換される。受容容器に固定するための前記保護キャップは、ポジティブロック又は非ポジティブ作用による結合によって通常の方法で受容容器に取りはずし可能に固定されることができる。
【0059】
冒頭で既に述べたように、検出されたデータの評価は、評価ユニットで直接行なうことができ、その結果、評価ユニットは、データを送るためにいかなるインターフェースも必要としない。しかしながら、評価ユニットが検出されたデータをさらなる装置に送信することができる設計が好ましい。なぜならこれは、検出されたデータのより深い分析及び改良された視覚的準備を可能にするからである。
【0060】
評価ユニット自体は、例えばWLAN、4G無線ネットワーク又は5G無線ネットワークによってインターネットに接続されることがここでは基本的に考えられる。それは、次に検出されたデータを中央サーバーに送ることができるが、使用者のさらなる活性装置をそれらの間に接続しなくても送ることができる。
【0061】
しかしながら、もしポンプディスペンサー及び評価ユニットを有するセットが無線インターフェース、特に上述のブルートゥース(登録商標)インターフェースによって評価ユニットに接続される携帯評価装置、特に使用者の携帯電話の形のものをさらに含むなら、好ましい。検出されたデータの評価のためのプログラムは、前記携帯評価装置で実行することができる。評価ユニットのデータを補足するために評価装置のさらなるセンサーもまた使用することができる。例えばGPSを介して可能であるようなグローバルローカライゼーションは、かなりの大きな技術的複雑性と関連され、その結果、対応する技術的設計のない評価ユニットを保持し、代わりに携帯評価装置、即ち特にプログラム(app)を有する携帯電話を位置の検出のために使用することが有利でありうる。しかしながら、評価ユニット自体にグローバルローカライゼーションのための装置を与えることが好都合でありうる。なぜなら携帯評価装置は、評価ユニットと同じ位置にあることを常に確実にする必要はないからである。
【0062】
時間及び位置のような、作動に直接関係するデータは、評価ユニット又は携帯評価装置が記憶又は評価するデータに属することができる。しかしながら、例えば作動スピード又はストローク長のような作動の特性特徴もまた、評価されることができる。例えば温度のような周囲パラメーターの評価も都合が良い。データは、評価ユニットによって直接又は携帯評価装置によって中央サーバーに送られることが好ましい。中央サーバーは、複数の使用者にわたる場合でも補助的な分析を可能にする。
【0063】
セットは、携帯評価装置、特に携帯電話の形態のものを含むことが好ましく、それは、無線インターフェースによって評価ユニットに接続される。
【図面の簡単な説明】
【0064】
本発明のさらなる利点及び態様は、図面に基づいて以下の文章に記載される本発明の好ましい例示的実施形態の以下の記載及び請求の範囲からもたらされる。
【0065】
図1図1は、従来技術で知られている通常のポンプディスペンサーを示す。
【0066】
図2-3】図2及び3は、図1のポンプディスペンサーに関する作動の場合の操作の方法を断面図で示す。
【0067】
図4図4は、第一の全体設計に従った、図1~3のポンプディスペンサー、及びそれに取り付けられた評価ユニットを有する、本発明によるセットを示す。
【0068】
図5図5は、図4のセットの個々の構成要素及び組み立てのタイプの断面図を示す。
【0069】
図6図6は、組み立てが完了した後の図4のセットを断面図で示す。
【0070】
図7-8】図7及び8は、図4のセットに関する作動の場合の操作の方法を断面図で示す。
【0071】
図9図9は、第一設計変形例における第二の全体設計に従った、図1~3のポンプディスペンサー、及びそれに取り付けられた評価ユニットを有する、本発明によるセットを示す。
【0072】
図10図10は、組み立てが完了した後の図9のセットを示す。
図11図11は、組み立てが完了した後の図9のセットを示す。
【0073】
図12図12は、図9のセットに関する作動の場合の操作の方法を断面図で示す。
【0074】
図13図13は、第二設計変形例における第二の全体設計に従った、図1~3のポンプディスペンサー、及びそれに取り付けられた評価ユニットを有する、本発明によるセットを示す。
【0075】
図14図14は、組み立てが完了した後の図13のセットを示す。
図15図15は、組み立てが完了した後の図13のセットを示す。
【0076】
図16図16は、図13のセットに関する作動の場合の操作の方法を断面図で示す。
【0077】
図17図17は、携帯電話による中央サーバーへの本発明によるセットの接続を示す。
【発明を実施するための形態】
【0078】
図1~3は、本発明によるセットの一部である、実質的に従来のポンプディスペンサーを示す。
【0079】
図1に関して、ポンプディスペンサー10は、上部が開放している容器として構成される液体リザーバー20を有し、その液体リザーバー20の外殻壁22に印刷(inscription)26が与えられていることがわかる。放出ヘッド30は、ねじの形態の結合装置42によって液体リザーバーに結合されている。前記放出ヘッド30は、ポンプディスペンサーの主要方向の範囲2の方向に押し下げられることができる作動ボタン60を有し、その作動ボタン60は、適切な使用では、作動面64の領域に力を付与することによって手で押し下げられ、結果として、作動ボタンに与えられる放出開口62を通って液体リザーバー20から液体を放出する。使用しない状態では、放出ヘッドは、保護キャップ70によってカバーされ、それは、ラッチング縁44の領域でラッチング態様で放出ヘッドのベース40に固定される。
【0080】
図2からわかるように、ポンプ装置50は、放出ヘッド30内に与えられる。前記ポンプ装置50は、ポンプ室52を含み、その容積は、作動ボタン60の押し下げによって減少されることができ、そのポンプ室52は、入口通路53を介して液体リザーバー20に、そして出口通路55を介して放出開口62に接続されている。入口通路53及び出口通路55の両方は、各場合において弁54,56を有する。入口弁54は、液体リザーバー20に対してポンプ室52が負圧の場合、従って作動ボタン60の上方向への復元する動きの場合、開放する。この段階において、出口弁56は、閉じられる。なぜならそれは、周囲大気圧に対してポンプ室52が正圧の場合にのみ開放するからであり、そうでなければ、閉じるからである。対照的に作動ボタン60の押し下げの場合には、出口弁56は、開放するが、入口弁54は、閉じられる。このようにして、図3で見られるように、作動ボタン60の押し下げによってポンプ室52からの液体が作動方向4に動かされることが可能である。本発明の例示的な実施形態の場合には、ポンプ装置50は、ベローズポンプ装置として構成され、従ってポンプ室52を包囲するベローズ体51を有する。他の可能な全体設計、例えばピストンポンプが与えられ、その場合において、作動ボタン60の押し下げの場合には、ピストンは、ポンプ室52を小さくするためにシリンダ内で動かされる。
【0081】
図4~8は、本発明によるセットの第一の例示的な実施形態を示す。
【0082】
図4は、図6のように組み立てられた状態を示す。上記のポンプディスペンサー10は、評価ユニット100を補足されていることがわかる。前記評価ユニット100は、断面図で示されている図5の予め組み立てられた状況に基づいて記載されるだろう。
【0083】
評価ユニット100は、電子構成要素を受容するための受容ハウジング116に一方の側で併合する環状区域114を有する。環状区域114及び受容ハウジング116は、一緒に評価ユニット100の主セグメント110の本質的な部分を形成する。外側から見ることができる評価ユニット100の第二要素は、作動セグメント120であり、それは、評価ユニット100の上側で略L形状で与えられ、主セグメント110に対して並進態様で鉛直スライドガイド118によって動かされることができる。これは、一部がスイッチ140を作動する伝動構成要素150を旋回するためにさらなる文章で説明される方法において好適である。
【0084】
スイッチ140は、受容ハウジング116におけるセンサーユニット130の一部である。さらに、詳細に示されない方法では、センサーユニット130は、ブルートゥース(登録商標)、WLAN及び/又は携帯通信(3G,4G,5G)のための無線要素を有する。さらに、電力供給源としての電池、及び特に温度センサー、GPSチップ及び加速度センサーのようなさらなるセンサーも含められる。本発明の例示的な実施形態の場合には、さらに、ディスプレイ160も与えられるが、それはまた、意図した目的に依存して、なしで済ませることもできる。
【0085】
さらに、図5に関連して、組み立てがどのように行なわれるかが理解することができる。溝115の形態の結合装置は、主セグメント110の環状区域114の内側に与えられる。前記結合装置は、それが放出ヘッドのベース40のラッチング縁44に結合されることができるように寸法決定され、このようにして慎重に接合される接続は、評価ユニットがキャップとともに偶然に引き離されないために極めて硬い。さらに、主セグメント110の環状区域114は、ラッチング縁117を有し、それは、その構成に関して、ラッチング縁44のそれとほぼ対応し、結果として、保護キャップ70は、ここではその上に与えられるラッチング溝72でラッチングされることができる。
【0086】
換言すれば、図4~8によるセットの組み立ての場合には、評価ユニット100は、放出ヘッド30に固定され、そこでは、そうでなければ保護キャップ70が固定されるだろう。保護キャップ70は、その一部について評価ユニット100のラッチング縁117に固定される。
【0087】
図6は、組み立てられた状態の断面図を示す。
【0088】
操作は、図7及び8に基づいて明確にされる。評価ユニット100の作動セグメント120は、作動ボタン60の作動面64を越えて突出し、その結果、作動ボタン60に対する力の付与は、作動セグメント120の押し下げによって使用者に直感的で明らかな方法で行なわれる。この目的のため、押圧面124は、作動セグメント120の上側に与えられる。もし作動セグメント120が図8で示されるような作動方向4に押し下げられるなら、これはまた、作動ボタン60の押し下げ、従って液体の放出に導く。
【0089】
しかしながら、同時に、作動セグメント120の下縁126は、図8が示すような側に伝動構成要素150を押す。前記伝動構成要素150は、伝動構成要素150の下端に与えられる旋回軸のまわりを工程中に旋回し、その結果、張り出し棒154がスイッチ140を起動し、従って評価ユニット100の前記センサーユニット130が行なわれた放出操作を検出することを可能にする。センサーモジュールは、タイムスタンプ、位置明細、及び/又は他のセンサーのデータとともに作動を記憶し、かつ/又は無線方式でそれを受信器に送信することができる。
【0090】
作動セグメント120の継続した押し下げは、伝動構成要素150のさらなる偏向に導かない。なぜなら伝動構成要素150はこの時、作動セグメント120の上に沿ってスライドするからである。それゆえ、作動セグメント120の過剰に大きな動きが評価ユニット100の他の構成要素を損傷することを恐れる理由はない。
【0091】
図9~12は、第二の例示的実施形態を示す。ポンプディスペンサー10もまた、ここで使用され、そのポンプディスペンサー10は、図1~3に示されたものと同じように構成されることができる。
【0092】
さらに、図9~12によるセットは、評価ユニット200を含み、それは、この場合において最初に受容容器210によって形成され、その下方の底214にはセンサーユニット230が載る。力又は圧力センサー242は、前記センサーユニット230に配置され、その力又は圧力センサー242は、センサーユニット230の上側232に付与される力によって起動されることができる。受容容器210は、ある長さを持ち、その長さによって、ポンプディスペンサー10は、優勢に受容されることができ、その液体リザーバー20は、完全に受容されることができる。
【0093】
図11は、組み立てられた状態を示す。受容容器210の内側のその上端210aのラッチング環の形の保持装置240は、挿入されたポンプディスペンサー10が受容容器210からずり落ちる危険がないことを確実にする。さらに、ポンプディスペンサー10の液体リザーバー20は、センサーユニット230の上側232の底部28の上にあることがわかる。図11は、それ以外にさらに、セットが保護キャップ270を有することを示し、それは、本ケースでは、摩擦ロック結合によって受容容器210の上端210aに固定される。
【0094】
図12は、図9~11によるセットの使用を明確にする。前記使用中、使用者は、通常、少なくとも親指と中指で受容容器210のまわりを把握し、人指し指によって作動ボタン60を作動方向4に作動する。上で既に記載した方法では、ここで付与される力は、ポンプ室52の容積の減少をもたらし、それゆえポンプ室52からの液体の放出をもたらす。
【0095】
さらに、前記力はまた、センサーユニット230の上側232に(矢印6によって示されるように)作用し、従って評価ユニット200の電子構成要素が放出操作を検出することを可能にする。検出された作動の後、さらなる処理は、上記のように行なわれることができる。
【0096】
図13~16は、同様のタイプの設計を示す。ここでも、図1~3に従ったポンプディスペンサー10が与えられ、そのポンプディスペンサー10は、受容容器210に受容される。
【0097】
しかしながら、この場合において、ポンプディスペンサー10は、下から組み立て方向に受容容器210内に押され、その結果、究極的には放出ヘッド30又は少なくとも作動ボタン60は、受容容器210から上に突出する。クロージャー220は、受容容器の下端210Bにねじ222によって組み立て方向8に固定され、前記クロージャーは、前述の例示的な実施形態と同様又は同一のセンサーユニット230を有する。
【0098】
図15及び16に示された)操作の基本的な方法は、図11及び12のそれと同じである。ここでも、作動は、センサーユニット230の作動方向4に作用し、結果として力又は圧力センサー242が始動し、上記方法で前記情報のさらなる処理を可能にする。
【0099】
ポンプディスペンサーの交換の場合にのみ実質的な差がある。図13~16による設計の場合には、クロージャー220は、まず交換の目的のためにねじを緩められ、ポンプディスペンサー10は、次いで取りはずされ、新しいポンプディスペンサー10によって交換され、その結果、クロージャー220は、再びねじ固定されることができる。
【0100】
記載された受容容器210は、透明プラスチックから製造され、その結果、受容容器にかかわらず印刷26を読みとることができる。
【0101】
図17は、(図4~8によるセットに基づく例示によって)データ移動に関するセットの操作の方法を示す。その受容ハウジング116では、評価ユニット100を与えられているポンプディスペンサー10は、ブルートゥース(登録商標)規格に従った無線インターフェースを持つ。これによって、評価ユニット100は、別個の評価装置300に、本ケースでは携帯電話に結合される。これは、行なわれる放出ごとに、又は評価装置の不存在の場合には後の時間に、評価ユニット100は、作動を携帯評価装置300に送信し、そこでデータは、集計され、評価されることができることを意味する。
【0102】
データはまた、さらなるデータを補足されることができる。従って、例えば、作動の位置をデータに補足するため携帯電話のGPSチップセットを使用することができる。携帯評価装置300は、特にポンプディスペンサーの製造者の制御の領域において設けられることができる中央サーバー400にインターネットを介して接続される。結果として、前記製造者は、使用についてのデータを受け、それを製品の改良時に使用することができる。携帯評価装置300からのデータの評価の後、中央サーバー400はまた、使用者に対して提案される行動に関する情報を送ることができる。ディスペンサーの充填レベルが考慮され、ポンプディスペンサーの追加の送出がおそらく自動的に提供又は実施されることも考えられる。
【0103】
ポンプディスペンサーの充填レベルの決定は、まず放出操作の数がカウントされることによって間接的に可能である。しかしながら、例えばセンサーユニット230は、前記ポンプディスペンサー10の重量(その重量は、静止状態では前記センサーユニット230に作用する)に基づいてポンプディスペンサー10中に残る液体がどれくらいかを決定することができることも考えられる。
図1
図2-3】
図4
図5
図6
図7-8】
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17