(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023021981
(43)【公開日】2023-02-14
(54)【発明の名称】会議運営システム及び展示システム並びにオンライン学会管理システム並びにオンラインイベントの配布物提供システム及び配布物配送システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20230207BHJP
H04M 3/56 20060101ALN20230207BHJP
【FI】
G06Q10/10
H04M3/56 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171765
(22)【出願日】2022-10-26
(62)【分割の表示】P 2022539280の分割
【原出願日】2021-09-21
(31)【優先権主張番号】P 2020157276
(32)【優先日】2020-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020202198
(32)【優先日】2020-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021089493
(32)【優先日】2021-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】517241732
【氏名又は名称】株式会社考える学校
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柏野 聡彦
(57)【要約】 (修正有)
【課題】協賛企業等の出展機関が自機関に有利な特定のアクションを定めることができ、その特定のアクションを起こした参加者のみが出展機関からノベルティを受領でき、出展機関と参加者のマッチングの機会を高める会議運営システム、展示システム、オンライン学会管理システム、オンラインイベントの配布物提供システム及び配布物配送システムを提供する。
【解決手段】複数の運営者側端末、複数の発表者側端末、複数の参加者側端末、複数の出展機関側端末及びサーバ200がネットワークを介して接続する展示システムは、オンライン展示の出展機関が提供するノベルティの受領条件を、出展機関が特定アクションとして定めることができるようにし、特定のアクションを起こした参加者のみが出展機関からノベルティを受領できるようにする。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議準備画面上で会議の内容及び当該会議における発表者名及び発表者の役割を含む会議開催情報を入力する会議開催情報入力部と、
前記会議開催情報入力部に入力された会議開催情報に基づいて会議開催画面を生成する会議開催画面生成部と、
前記発表者の準備ステータスを更新する準備ステータス更新部と、
前記会議開催情報入力部に入力された会議開催情報と、前記準備ステータス更新部で更新された発表者の準備ステータスに基づいて、前記発表者の役割及び当該発表者の準備ステータスに応じた連絡文書を生成する連絡文書生成部と、
前記連絡文書生成部で生成された連絡文書を、対応する発表者に送信する送信部と、
を備えた会議運営システム。
【請求項2】
出展機関が参加者側端末に対して特定表示情報を表示する表示条件を、参加者の属性及び参加者が出展機関に対して起こしたアクションに対応づけて設定する設定部と、
前記特定表示情報の表示要求を、参加者から受け付ける受付部と、
前記受付部で表示要求を受け付けた参加者の属性及び参加者が出展機関に対して起こしたアクションを取得する取得部と、
前記取得部で取得された参加者の属性及び参加者が出展機関に対して起こしたアクションに対応づけられた表示条件が充足されたか否かを判定する判定部と、
前記判定部で表示条件が充足されたと判定された場合に、参加者側端末に前記特定表示情報を表示する表示制御部と、
を備えた展示システム。
【請求項3】
参加者が出展機関に対して起こしたアクションを、参加者に対応づけて記録する記録部と、
出展機関が提供するノベルティの受領条件としての特定のアクション及び参加者の属性を、前記出展機関から受け付けるノベルティ受領条件受付部と、
前記ノベルティの受領要求を、参加者から受け付ける受領要求受付部と、
前記記録部の記録内容及び参加者の属性に基づいて、前記ノベルティの受領要求を受け付けた参加者が、前記ノベルティの受領条件を充足していることを判定する判定部と、
前記判定部で前記ノベルティの受領条件を充足していると判定された場合に、前記ノベルティの受領要求を受け付けた参加者に対して前記ノベルティの受領権を付与する受領権付与部と、
を備えた展示システム。
【請求項4】
複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムであって、
ユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
オンライン学会毎に、当該オンライン学会に参加するユーザの参加権限の情報であって当該オンライン学会に参加するユーザが出展機関を構成する出展者であるという参加権限の情報を取得する参加情報取得部と、
ユーザの端末に、当該ユーザの前記参加権限に応じた当該ユーザが出展者として所属する出展機関の情報を含む管理情報を、当該ユーザが参加する複数のオンライン学会に対応づけて表示する表示制御部と、
を備えたオンライン学会管理システム。
【請求項5】
前記表示制御部は、ユーザが参加する複数のオンライン学会の管理情報を一覧表示する一覧管理画面と、ユーザが参加する個別のオンライン学会の管理情報を表示する個別管理画面を前記ユーザの端末に表示させる、請求項4に記載のオンライン学会管理システム。
【請求項6】
複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムであって、
ユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
オンライン学会毎に、当該オンライン学会に参加するユーザが出展機関を構成する出展者であるという参加権限の情報と、当該出展機関を構成する各出展者が所属する所属機関の情報を取得する参加情報取得部と、
ユーザの端末に、当該ユーザの参加権限に応じて、出展機関と、当該出展機関を構成する各出展者と、当該各出展者が所属する所属機関の情報を含む管理情報を、前記ユーザが参加するオンライン学会に対応づけて表示する表示制御部と、
を備えたオンライン学会管理システム。
【請求項7】
前記表示制御部は、ユーザが参加する複数のオンライン学会の管理情報を一覧表示する一覧管理画面と、ユーザが参加する個別のオンライン学会の管理情報を表示する個別管理画面を前記ユーザの端末に表示させる、請求項6に記載のオンライン学会管理システム。
【請求項8】
複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムが、
ユーザ情報と、オンライン学会毎のユーザの参加権限の情報であって当該オンライン学会に参加するユーザが出展機関を構成する出展者であるという参加権限の情報とを用いて、
ユーザの前記参加権限に応じた当該ユーザが出展者として所属する出展機関の情報を含む管理情報であって、当該ユーザが参加する複数のオンライン学会に対応づけられた管理情報を、当該ユーザの端末に表示可能に生成する情報処理部
を含んで構成される、オンライン学会管理システム。
【請求項9】
複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムが、
ユーザ情報と、ユーザが出展機関を構成する出展者であるという参加権限の情報と、当該出展機関を構成する各出展者が所属する所属機関の情報とを用いて、
ユーザの参加権限に応じた管理情報であって、当該ユーザが参加するオンライン学会に対応づけられ、出展機関と、当該出展機関を構成する各出展者と、当該各出展者が所属する所属機関の情報を含む管理情報を、当該ユーザの端末に表示可能に生成する情報処理部
を含んで構成される、オンライン学会管理システム。
【請求項10】
配布物を提供する提供参加者が前記配布物の受領権を受領候補参加者に付与するオンラインイベントの配布物提供システムであって、
前記受領候補参加者の属性を取得する受領候補参加者属性取得部と、
前記受領候補参加者に対応づけて、前記受領候補参加者が前記提供参加者に対して起こした行動を取得する行動取得部と、
受領候補参加者属性及び前記行動の内容に応じて配布物の受領権が格納された配布物受領権格納部と、
配布物受領権の付与要求を、受領候補参加者から受け付ける受領権付与要求受付部と、
前記受領権付与要求受付部で受け付けた受領候補参加者に応じて取得された受領候補参加者属性及び受領候補参加者に対応づけられて取得された行動の内容に応じた配布物受領権を、前記配布物受領権格納部から取り出して、受領候補参加者に配布物受領権を付与する受領権付与部と、
を備えたオンラインイベントの配布物提供システム。
【請求項11】
提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物を告知するための又/及び当該配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物告知・配布物受領画面を、受領候補参加者側端末の表示画面に表示する配布物告知・配布物受領画面表示制御部を備え、
前記配布物告知・配布物受領画面表示制御部は、
受領候補参加者の受領候補参加者属性に応じて、受領候補参加者側の端末の表示画面に対する前記配布物告知・配布物受領画面の表示の有無を制御する、
請求項10に記載のオンラインイベントの配布物提供システム。
【請求項12】
提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物のリストを示す配布物リスト画面を、受領候補参加者側の端末に表示する配布物リスト画面表示制御部を備え、
前記配布物リスト画面表示制御部は、
受領候補参加者の受領候補参加者属性に応じて、当該受領候補参加者側の端末の表示画面に表示される前記配布物リスト画面の表示の内容又は当該受領候補参加者側の端末の表示画面へ前記配布物リスト画面の表示の有無を制御する、
請求項10又は11に記載のオンラインイベントの配布物提供システム。
【請求項13】
配布物を提供する提供参加者が前記配布物の受領権を受領候補参加者に付与するオンラインイベントの配布物提供システムであって、
前記提供参加者に対する前記受領候補参加者の貢献期待度を取得する貢献期待度取得部と、
前記受領候補参加者が前記提供参加者に対して起こした行動の内容に応じて、前記受領候補参加者に対応づけて、前記提供参加者に対する前記受領候補参加者の貢献度を取得する貢献度取得部と、
前記貢献期待度及び貢献度に応じて、複数のレベルに配布物の受領権が対応づけされて格納された配布物受領権格納部と、
配布物受領権の付与要求を、受領候補参加者から受け付ける受領権付与要求受付部と、
前記受領権付与要求受付部で受け付けた受領候補参加者に対応づけられて取得された貢献期待度及び当該受領候補参加者に対応づけられて取得された貢献度に応じたレベルの配布物受領権を、前記配布物受領権格納部から取り出して、当該受領候補参加者に当該レベルの配布物受領権を付与する受領権付与部と、
を備えたオンラインイベントの配布物提供システム。
【請求項14】
前記貢献期待度は、受領候補参加者の属性に応じて複数のランクにランク付けされている、
請求項13に記載のオンラインイベントの配布物提供システム。
【請求項15】
提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物を告知するための又/及び当該配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物告知・配布物受領画面を、受領候補参加者側端末の表示画面に表示する配布物告知・配布物受領画面表示制御部を備え、
前記配布物告知・配布物受領画面表示制御部は、
受領候補参加者の貢献期待度に応じて、受領候補参加者側の端末の表示画面に対する前記配布物告知・配布物受領画面の表示の有無を制御する、
請求項13又は14に記載のオンラインイベントの配布物提供システム。
【請求項16】
提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物のリストを示す配布物リスト画面を、受領候補参加者側の端末に表示する配布物リスト画面表示制御部を備え、
前記配布物リスト画面表示制御部は、
受領候補参加者の貢献期待度に応じて、当該受領候補参加者側の端末の表示画面に表示される前記配布物リスト画面の表示のレベル又は当該受領候補参加者側の端末の表示画面へ前記配布物リスト画面の表示の有無を制御する、
請求項13から15のいずれか一項に記載のオンラインイベントの配布物提供システム。
【請求項17】
オンラインイベントで提供される配布物を登録するための配布物登録画面を表示する提供参加者側端末の表示装置と、
登録された配布物のうち受領候補参加者の属性に応じて定められた配布物のリストの情報と、受領候補参加者の属性に応じて定められた受領条件の情報であって、受領候補参加者が提供参加者に対して起こした行動の情報とを含む配布物リスト画面と、配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物受領画面を表示する受領候補参加者側端末の表示装置と、
受領条件が満たされた配布物のリストであって配送先に配布物を送付するために配送先の情報が対応づけられた配布物のリストを示す配送リスト画面を表示する配送元側端末の表示装置、
を含むオンラインイベントの配布物配送システム。
【請求項18】
会議準備画面上で会議の内容及び当該会議における発表者名及び発表者の役割を含む会議開催情報を入力する会議開催情報入力部と、
前記会議開催情報入力部に入力された会議開催情報に基づいて会議開催画面を生成する会議開催画面生成部と、
前記発表者の準備ステータスを更新する準備ステータス更新部と、
前記会議開催情報入力部に入力された会議開催情報と、前記準備ステータス更新部で更新された発表者の準備ステータスに基づいて、前記発表者の役割及び当該発表者の準備ステータスに応じた連絡文書を、当該連絡文書の文面が確認可能に生成する連絡文書生成部と、
前記連絡文書生成部で、当該連絡文書の文面が確認可能に生成された連絡文書を、対応する発表者に送信する送信部と、
を備えた会議運営システム。
【請求項19】
第1の参加者が、他の第2の参加者側の端末に対してプレミアム情報を表示する表示条件を、第2の参加者の属性及び第2の参加者が第1の参加者に対して起こしたアクションに対応づけて設定する設定部と、
前記表示条件が充足されていない場合に、第2の参加者側の端末の表示画面に一般表示情報を表示し、前記表示条件が充足された場合に、第2の参加者側の端末の表示画面に前記プレミアム情報を表示する表示制御部と、
を備えたマッチングイベントシステム。
【請求項20】
参加者側端末の表示装置の画面に、名刺交換希望ボタンを表示させると共に、参加者の氏名の入力を要請する表示を行う処理と、
発表者側端末の表示装置の画面に、名刺交換希望ボタンを操作した参加者の氏名を表示させると共に、名刺交換希望ボタンを操作した参加者を優先参加者に指定するための優先ボタンと、名刺交換希望ボタンを操作した参加者を通常参加者に指定するための通常ボタンを表示させる処理と、
参加者を優先参加者と通常参加者に仕分ける処理と、
発表者側端末の表示装置の画面に、名刺交換タイム開始ボタンを表示させる処理と、
名刺交換タイム開始ボタンが操作されると、優先参加者が通常参加者に優先されて、発表者側端末と名刺交換希望ボタンを操作した参加者の参加者側端末を、対面で会話可能に接続する処理と、
をコンピュータに実行させるオンライン名刺交換プログラム。
【請求項21】
参加者側端末の表示装置の画面に、名刺交換希望ボタンが表示されると共に、参加者の氏名の入力を要請する表示がなされ、
発表者側端末の表示装置の画面に、名刺交換希望ボタンを操作した参加者の氏名が表示されると共に、名刺交換希望ボタンを操作した参加者を優先参加者に指定するための優先ボタンと、名刺交換希望ボタンを操作した参加者を通常参加者に指定するための通常ボタンが表示され、
参加者が優先参加者と通常参加者に仕分けられ、
発表者側端末の表示装置の画面に、名刺交換タイム開始ボタンが表示され、
名刺交換タイム開始ボタンが操作されると、優先参加者が通常参加者に優先されて、発表者側端末と名刺交換希望ボタンを操作した参加者の参加者側端末が、対面で会話可能に接続される、
オンライン名刺交換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議運営システム及び展示システム並びにオンライン学会管理システム並びにオンラインイベントの配布物提供システム及び配布物配送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
(従来技術1)
【0003】
学会学術講演会を開催するには、会議開催情報を作成する準備と、各関係者にメール連絡を取る準備が必要である。
【0004】
すなわち会議(シンポジウム等)の開催にあたり、テーマ(セッション)毎にプログラムが設定される。会議運営者は、セッションの座長、各プログラムの演者、各プログラムの抄録等からなる会議開催情報をセッション毎に作成して、参加希望者に周知させる。一方で、会議運営者は、各発表者(座長、演者)に対して各発表者の進捗を確認しながらメールで連絡を取り合う。
【0005】
従来にあっては、会議開催情報を作成する準備作業と、各発表者にメール連絡する準備作業は、別々のシステムで行っていた。各発表者にメール連絡するメール文面は、各発表者の役割、各発表者の現在の進捗状況によって異なる。またメール文面はプログラム毎に変える必要がある。したがってメール文面を作成する作業は極めて煩雑で、人手及び時間を要し、会議開催準備作業の効率は低いものとなっていた。
【0006】
特許文献1(特開2006-11796号公報)には、スケジュール格納部に登録された情報に基づいて、会議案内のメールを自動的に作成するという発明が記載されている。
【0007】
(従来技術2)
【0008】
学会学術講演会を開催するに際し、複数の企業が協賛企業としてブースを出展することがある。学会学術講演会では、協賛企業の担当者が学会会員の医師などの参加者に最新の製品情報、サービスについて説明する。
【0009】
しかし、企業が提供する情報には、一般に公開してよい情報以外に、他の競合企業等の参加者に開示したくない特定表示情報(プレミアム情報)もある。
【0010】
特許文献2(特開2004-318452号公報)には、企業間電子商取引において、アクセス権限判定サーバは、リクエスタからビジネスデータへのアクセス要求を受け付けたときに、リクエスタの企業情報及びアクセス制限情報に基づき、アクセス権の有無を判定し、判定結果に応じて、ビジネスデータを提供するかどうかを決定するという発明が記載されている。
【0011】
(従来技術3)
【0012】
学会学術講演会において協賛企業がノベルティを参加者に配布する目的は、自社ターゲットとなり得る参加者に対して自社名、ブランド名、自社製品を認知してもらうことにある。
【0013】
自社ターゲットとなり得る参加者とは、協賛企業にとって有利な特定のアクション(名刺交換、アンケート記入、広告提供したセッションに参加等)を起こした参加者である。
【0014】
特許文献3(特開2001-265993号公報)には、WEBページ上に掲載された広告をクリックした頻度に応じたポイント数を会員に付与し、ポイント数に応じたインセンティブ(賞品、景品等)を会員に付与するという発明が記載されている。
【0015】
(従来技術4)
【0016】
従来のオンライン学会などのオンラインのイベントを管理するシステムでは、イベント(学会)毎に、管理画面が設定される。
【0017】
また、従来のシステムでは、参加企業毎に、管理画面が設定される。
【0018】
特許文献4(特開2003-263444号公報)には、企業端末装置からのユーザID、パスワードの入力を受け付けてユーザ認証を行い、出展品登録・出展品入力画面を企業端末装置に表示させるという発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】特開2006-11796号公報
【特許文献2】特開2004-318452号公報
【特許文献3】特開2001-265993号公報
【特許文献4】特開2003-263444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
第1発明は、各発表者に対する連絡文書を自動的に作成することで、会議開催準備作業の効率を向上させることを課題とする。
【0021】
第2発明は、オンラインで企業が出展、展示するにあたり、特定表示情報を提供したい参加者のみにその情報を公開してマッチングの機会を高めつつ、競合企業等への特定表示情報の漏洩を抑制することを課題とする。
【0022】
第3発明は、協賛企業等の出展機関が自機関に有利な特定のアクションを定めることができるようにし、その特定のアクションを起こした参加者のみが出展機関からノベルティを受領できるようにして、出展機関と参加者のマッチングの機会を高めることを課題とする。
【0023】
第4発明は、複数のオンライン学会に参加するユーザにとって参加しやすく効率良く情報を扱うことができるオンライン学会管理システムを構築することを課題とする。
【0024】
第5発明は、複数の企業に所属する各ユーザがグループを構成してオンライン学会に出展する場合に効率良く情報を扱うことができるオンライン学会管理システムを構築することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
第1の態様は、会議準備画面上で会議の内容及び当該会議における発表者名及び当該発表者の役割を含む会議開催情報を入力する会議開催情報入力部と、前記会議開催情報入力部に入力された会議開催情報に基づいて会議開催画面を生成する会議開催画面生成部と、前記発表者の準備ステータスを更新する準備ステータス更新部と、前記会議開催情報入力部に入力された会議開催情報と、前記準備ステータス更新部で更新された発表者の準備ステータスに基づいて、前記発表者の役割及び当該発表者の準備ステータスに応じた連絡文書を生成する連絡文書生成部と、前記連絡文書生成部で生成された連絡文書を、対応する発表者宛てに送信する送信部と、を備えた会議運営システムである。
【0026】
第2の態様は、出展機関が参加者側端末に対して特定表示情報を表示する表示条件を、前記参加者の属性に対応づけて設定する設定部と、前記特定表示情報の表示要求を、参加者から受け付ける受付部と、前記受付部で表示要求を受け付けた参加者の属性を取得する取得部と、前記取得部で取得された参加者の属性に対応づけられた表示条件が充足されたことを判定する判定部と、前記判定部で表示条件が充足されたと判定された場合に、前記参加者側端末に前記特定表示情報を表示する表示制御部と、を備えた展示システムである。
【0027】
第3の態様は、参加者が出展機関に対して起こしたアクションを、参加者に対応づけて記録する記録部と、出展機関が提供するノベルティの受領条件としての特定のアクションを、前記出展機関から受け付けるノベルティ受領条件受付部と、前記ノベルティの受領要求を、参加者から受け付ける受領要求受付部と、前記記録部の記録内容に基づいて、前記ノベルティの受領要求を受け付けた参加者が、前記ノベルティの受領条件を充足していることを判定する判定部と、前記判定部で前記ノベルティの受領条件を充足していると判定された場合に、前記ノベルティの受領要求を受け付けた参加者に対して前記ノベルティの受領権を付与する受領権付与部と、を備えた展示システムである。
【0028】
第4の態様は、複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムであって、ユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、オンライン学会毎に、当該オンライン学会に参加するユーザの参加権限の情報を取得する参加情報取得部と、ユーザの端末に、当該ユーザの参加権限に応じた管理情報を、当該ユーザが参加する複数のオンライン学会に対応づけて表示する表示制御部と、を備えたオンライン学会管理システムである。
【0029】
第5の態様は、第4の態様において、前記表示制御部は、ユーザが参加する複数のオンライン学会の管理情報を一覧表示する一覧管理画面と、ユーザが参加する個別のオンライン学会の管理情報を表示する個別管理画面を前記ユーザの端末に表示させる、オンライン学会管理システムである。
【0030】
第6の態様は、複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムであって、ユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、オンライン学会毎に、当該オンライン学会に参加するユーザが出展機関を構成する出展者であるという参加権限の情報と、当該出展機関を構成する各出展者が所属する所属機関の情報を取得する参加情報取得部と、ユーザの端末に、当該ユーザの参加権限に応じて、出展機関と、当該出展機関を構成する各出展者と、当該各出展者が所属する所属機関の情報を含む管理情報を、前記ユーザが参加するオンライン学会に対応づけて表示する表示制御部と、を備えたオンライン学会管理システムである。
【0031】
第7の態様は、第6の態様において、前記表示制御部は、ユーザが参加する複数のオンライン学会の管理情報を一覧表示する一覧管理画面と、ユーザが参加する個別のオンライン学会の管理情報を表示する個別管理画面を前記ユーザの端末に表示させるオンライン学会管理システムである。
【0032】
第8の態様は、複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムが、ユーザ情報と、オンライン学会毎のユーザの参加権限の情報とを用いて、ユーザの参加権限に応じた管理情報であって、当該ユーザが参加する複数のオンライン学会に対応づけられた管理情報を、当該ユーザの端末に表示可能に生成する情報処理部を含んで構成される。
【0033】
第9の態様は、複数のオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムが、ユーザ情報と、ユーザが出展機関を構成する出展者であるという参加権限の情報と、当該出展機関を構成する各出展者が所属する所属機関の情報とを用いて、ユーザの参加権限に応じた管理情報であって、当該ユーザが参加するオンライン学会に対応づけられ、出展機関と、当該出展機関を構成する各出展者と、当該各出展者が所属する所属機関の情報を含む管理情報を、当該ユーザの端末に表示可能に生成する情報処理部を含んで構成される。
【0034】
第10の態様は、配布物を提供する提供参加者が前記配布物の受領権を受領候補参加者に付与するオンラインイベントの配布物提供システムであって、前記受領候補参加者の属性を取得する受領候補参加者属性取得部と、前記受領候補参加者に対応づけて、前記受領候補参加者が前記提供参加者に対して起こした行動を取得する行動取得部と、前記受領候補参加者属性及び前記行動の内容に応じて配布物の受領権が格納された配布物受領権格納部と、前記配布物受領権の付与要求を、受領候補参加者から受け付ける受領権付与要求受付部と、前記受領権付与要求受付部で受け付けた受領候補参加者に応じて取得された受領候補参加者属性及び当該受領候補参加者に対応づけられて取得された行動の内容に応じた配布物受領権を、前記配布物受領権格納部から取り出して、当該受領候補参加者に当該配布物受領権を付与する受領権付与部と、を備えたオンラインイベントの配布物提供システムである。
【0035】
第11の態様は、第10の態様において、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物を告知するための又/及び当該配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物告知・配布物受領画面を、受領候補参加者側端末の表示画面に表示する配布物告知・配布物受領画面表示制御部を備え、前記配布物告知・配布物受領画面表示制御部は、受領候補参加者の受領候補参加者属性に応じて、当該受領候補参加者側の端末の表示画面に対する前記配布物告知・配布物受領画面の表示の有無を制御する、オンラインイベントの配布物提供システムである。
【0036】
第12の態様は、第10又は第11の態様において、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物のリストを示す配布物リスト画面を、受領候補参加者側の端末に表示する配布物リスト画面表示制御部を備え、前記配布物リスト画面表示制御部は、受領候補参加者の受領候補参加者属性に応じて、当該受領候補参加者側の端末の表示画面に表示される前記配布物リスト画面の表示の内容又は当該受領候補参加者側の端末の表示画面へ前記配布物リスト画面の表示の有無を制御する、オンラインイベントの配布物提供システムである。
【0037】
第13の態様は、配布物を提供する提供参加者が前記配布物の受領権を受領候補参加者に付与するオンラインイベントの配布物提供システムであって、前記提供参加者に対する前記受領候補参加者の貢献期待度を取得する貢献期待度取得部と、前記受領候補参加者が前記提供参加者に対して起こした行動の内容に応じて、前記受領候補参加者に対応づけて、前記提供参加者に対する前記受領候補参加者の貢献度を取得する貢献度取得部と、前記貢献期待度及び貢献度に応じて、複数のレベルに配布物の受領権が対応づけされて格納された配布物受領権格納部と、前記配布物受領権の付与要求を、受領候補参加者から受け付ける受領権付与要求受付部と、前記受領権付与要求受付部で受け付けた受領候補参加者に対応づけられて取得された貢献期待度及び当該受領候補参加者に対応づけられて取得された貢献度に応じたレベルの配布物受領権を、前記配布物受領権格納部から取り出して、当該受領候補参加者に当該レベルの配布物受領権を付与する受領権付与部と、を備えたオンラインイベントの配布物提供システムである。
【0038】
第14の態様は、第13の態様において、前記貢献期待度は、受領候補参加者の属性に応じて複数のランクにランク付けされている、オンラインイベントの配布物提供システムである。
【0039】
第15の態様は、第13又は第14の態様において、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物を告知するための又/及び当該配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物告知・配布物受領画面を、受領候補参加者側端末の表示画面に表示する配布物告知・配布物受領画面表示制御部を備え、前記配布物告知・配布物受領画面表示制御部は、
【0040】
受領候補参加者の貢献期待度に応じて、当該受領候補参加者側の端末の表示画面に対する前記配布物告知・配布物受領画面の表示の有無を制御する、オンラインイベントの配布物提供システムである。
【0041】
第16の態様は、第13から第15の態様のいずれかにおいて、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物のリストを示す配布物リスト画面を、受領候補参加者側の端末に表示する配布物リスト画面表示制御部を備え、前記配布物リスト画面表示制御部は、受領候補参加者の貢献期待度に応じて、当該受領候補参加者側の端末の表示画面に表示される前記配布物リスト画面の表示のレベル又は当該受領候補参加者側の端末の表示画面へ前記配布物リスト画面の表示の有無を制御する、オンラインイベントの配布物提供システムである。
【0042】
第17の態様は、オンラインイベントで提供される配布物を登録するための配布物登録画面を表示する提供参加者側端末の表示装置と、登録された配布物のリストであって受領条件が対応づけられた配布物のリストを示す配布物リスト画面と、配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物受領画面を表示する受領候補参加者側端末の表示装置と、受領条件が満たされた配布物のリストであって配送先に配布物を送付するために配送先の情報が対応づけられた配布物のリストを示す配送リスト画面を表示する配送元側端末の表示装置、を含むオンラインイベントの配布物配送システムである。
【発明の効果】
【0043】
第1の態様によれば、各発表者に対する連絡文書が自動的に作成される。このため本会議運営システムを採用しない場合と比較して、会議開催準備作業の効率が向上する。
【0044】
第2の態様によれば、オンラインで企業が出展、展示するにあたり、特定表示情報を提供したい参加者のみにその情報が公開される。このため本展示システムを採用しない場合と比較して、マッチングの機会が高められつつ、競合企業等への特定表示情報の漏洩を抑制することができる。
【0045】
第3の態様によれば、協賛企業等の出展機関が自機関に有利な特定のアクションを定めることができ、その特定のアクションを起こした参加者のみが出展機関からノベルティを受領できる。このため本展示システムを採用しない場合と比較して、出展機関と参加者のマッチングの機会が高められる。
【0046】
第4の態様、第5の態様、第8の態様によれば、複数のオンライン学会に参加するユーザにとって参加しやすく効率良く情報を扱うことができるようになる。
【0047】
第6の態様、第7の態様、第9の態様によれば、複数の企業に所属する各ユーザがグループを構成してオンライン学会に出展する場合に効率良く情報を扱うことができるようになる。
【0048】
第10から第16の態様によれば、イベントを実施するに際して、従来と比較して配布物にかかるコストを最小に抑制しつつ、配布物の提供者と配布物の受領者の交流、マッチングなどの機会を最大に高めることができる。
【0049】
第17の態様によれば、イベントを実施するに際して従来と比較して配布物の選定、会場への搬入、参加者への配布、配布物の持ち帰りに伴う負担が軽減されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【
図1】
図1は、第1実施形態の会議運営システム及び第2実施形態、第3実施形態の展示システムの構成を例示する図である。
【
図2】
図2は、各実施形態の運営者側端末、発表者側端末、参加者側端末、出展機関側端末及びサーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態の会議運営システムの機能構成を例示するブロック図である。
【
図4】
図4は、第2実施形態の展示システムの機能構成を例示するブロック図である。
【
図5】
図5は、第3実施形態の展示システムの機能構成を例示するブロック図である。
【
図9】
図9は、発表者用会議準備画面を例示する図である。
【
図12】
図12は、ノベルティ受領受付画面を例示する図である。
【
図13】
図13は、第4実施形態のオンライン学会管理システムの機能構成を例示するブロック図である。
【
図15】
図15は、第1出展機関の出展機関情報画面を示す図である。
【
図16】
図16は、第2出展機関の出展機関情報画面を示す図である。
【
図17】
図17は、別の会議の出展機関の出展機関情報画面を示す図である。
【
図18】
図18は、会議の管理情報を個別表示する個別管理画面を例示する図である。
【
図19】
図19は、複数の会議の管理情報を一覧表示する一覧管理画面を例示する図である。
【
図20】
図20は第5実施形態のオンラインイベントの配布物提供システムの機能構成を例示するブロック図である。
【
図21】
図21は第5実施形態の配布物受領権格納部に格納されるデータ及び表示制御をするためのデータを示した表である。
【
図22】
図22は配布物告知・受領・リスト画面を例示する図である。
【
図23】
図23は配布物告知・受領・リスト画面を例示する図である。
【
図24】
図24は第6実施形態の配布物受領権格納部に格納されるデータ及び表示制御をするためのデータを示した表である。
【
図25】
図25は第6実施形態のオンラインイベントの配布物提供システムの機能構成を例示するブロック図である。
【
図26A】
図26Aは提供参加側の出展機関側端末の表示装置の表示画面に表示される配布物登録画面を示す図である。
【
図26B】
図26Bは提供参加側の出展機関側端末の表示装置の表示画面に表示される配布物登録画面を示す図である。
【
図29】
図29は提供参加者別配布物管理画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0052】
図1は、第1実施形態の会議運営システム及び第2実施形態、第3実施形態の展示システムの構成を例示する図である。以下の実施形態の対象となるイベントは、オンラインでの展示会、学会、会議、情報交換の場、講演会、マッチングイベントなどのあらゆるイベントを含むものとする。
【0053】
会議運営システム及び展示システムは、各運営者側端末101と、各発表者側端末111、112、113と、各参加者側端末121、122、123、124、125と、各出展機関側端末131と、サーバ200と、これら各端末、サーバ200間で相互にデータを送受信可能に各端末及びサーバ200を接続するネットワーク300とから構成されている。
【0054】
各運営者側端末101を総称して運営者側端末100というものとする。各発表者側端末111、112、113を総称して発表者側端末110というものとする。各参加者側端末121、122、123、124、125を総称して参加者側端末120というものとする。各出展機関側端末131を総称して出展機関側端末130というものとする。
【0055】
出展機関は、企業以外の公的な機関、大学等を包含するが、実施形態では出展機関は出展企業であるとして説明する。実施形態では、学会学術講演会を開催するに際し、複数の企業が協賛企業としてブースを出展する場合を想定する。会議(シンポジウム等)の開催にあたり、発表に係る者を発表者という。学会学術講演会を開催するに際し、会議の運営に係る者を運営者という。参加者は、学会学術講演会に参加する者で、出展機関は参加者を兼ねている。
【0056】
運営者側端末100、発表者側端末110、参加者側端末120、出展機関側端末130は、情報処理装置であり、例えばパーソナルコンピュータで構成される。ネットワーク300は、インターネットやイントラネット等で構成される。サーバ200は、サーバ機器あるいはクラウドコンピューティングサービス上に構築された仮想サーバ等で構成されている。
【0057】
図2は、各実施形態の運営者側端末100、発表者側端末110、参加者側端末120、出展機関側端末130及びサーバ200のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【0058】
図2に示すように、運営者側端末100、発表者側端末110、参加者側端末120、出展機関側端末130及びサーバ200では、システムバス15を介してCPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ストレージ14、入力装置16、表示装置17、通信I/F18が相互に通信可能に接続されている。
【0059】
CPU11は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、システムバス15に接続される各デバイスを制御したりする。すなわち、CPU11は、ROM12又はストレージ14からプログラムを読み出し、RAM13を作業領域としてプログラムを実行する。CPU11は、ROM12又はストレージ14に記録されているプログラムにしたがって、システムバス15に接続される各デバイスの制御及び各種の演算処理を行う。ROM12又はストレージ14には、CPU11が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本発明を実現するためのコンピュータで読み取りが可能で実行が可能なプログラム及び必要な各種データを保持している。
【0060】
ROM12は、各種制御プログラム及び各種データを格納する。RAM13は、CPU11の主メモリ、ワークエリア等として機能し作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ14は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、BIOS、OSを含む各種プログラム及び各種データを格納する。
【0061】
入力装置16は、マウス等のポインティングデバイス、及びキーボードを含み、各種の入力を行うために使用される。
【0062】
表示装置17は、例えば、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示装置17は、タッチパネル方式を採用して、入力装置16として機能しても良い。
【0063】
表示装置17の表示画面には、後述する会議開催画面500、510(
図6、
図7)、会議準備画面600(
図8)、発表者用会議準備画面610(
図9)、企業側管理画面750(
図10)、企業情報画面700(
図11)、ノベルティ受領受付画面800(
図12)が表示される。
【0064】
通信インタフェース18は、他の機器と通信するためのインタフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、FDDI、Wi-Fi(登録商標)等の規格が用いられる。通信インタフェース18は、ネットワーク300と接続してデータの送受信の制御を行う。
【0065】
発表者側端末110、参加者側端末120は、サーバ200へアクセスすることにより、会議開催画面500から特定の会議を指定して会議を行うことができる。例えば発表者側端末110、参加者側端末120には、自身の動画像を送信するためのウェブカメラ(図示せず)、音声を送信するためのマイク(図示せず)が接続されると共に、相手の音声を視聴するためのスピーカ(図示せず)が接続される。会議では、ホストとなる発表者側端末110の表示装置17の表示画面をゲストとなる参加者側端末120の表示装置17の表示画面に表示する、画面共有を行うことができる。共有される画面は、ホストとなる発表者側端末110で指定することが可能である。また、共有される画面は、アプリケーションを示す画面であってもよく、表示装置17の表示画面全体であってもよい。
【0066】
オンラインの学会講演は、ホストとなる発表者側端末110及びゲストとなる参加者側端末120に、オンライン会議用プログラムをインストールし、オンライン会議用プログラムを実行することによって実施される。
【0067】
以下のオンライン名刺交換プログラムを、ホストとなる発表者側端末110及びゲストとなる参加者側端末120に、追加してインストールして、オンラインで学会講演を実施してもよい。また以下のオンライン名刺交換プログラムの機能を備えたオンライン会議用プログラムであってもよい。
【0068】
(オンライン名刺交換プログラム)
【0069】
(従来の問題点)
【0070】
リアルの学会講演には存在しているが、オンラインの学会講演に不足しているものに、名刺交換タイムがある。
【0071】
リアルの学会講演では、講演終了後に発表者と参加者との名刺交換タイムがある。参加者の名刺交換の意図は様々である。単に発表者の名刺を手に入れたい者、発表者と会話した実績を残したい者、講義などの疑問点を質問したい者、自分のアイデアなどを披露して発表者の反応を見たい者、別機会の会合許可を得たい者、等々である。名刺交換タイムでは、講義中や講義末尾の質問タイムとは性質が異なり、人気のある発表者ほど名刺交換希望者が多く長い列ができる。また、名刺交換タイムで長々と会話を続ける参加者は発表者側としては迷惑であっても、無下に断れないし、列を作っている他の参加者にも迷惑がかかる。
【0072】
一方、オンラインの学会講演に、名刺交換タイムがないとすると、リアルの学会講演に比べ魅力が劣ることもある。講義中のチャット対応でも、名刺交換のような会話ができづらい。
【0073】
(解決課題)
【0074】
そこで、オンライン会議用プログラムに、オンライン名刺交換プログラムを追加することで、オンライン会議をリアルの会議に近づけ、さらに付加的機能を設けて、リアルの会議よりも利便性を増すことを課題とする。
【0075】
(オンライン名刺交換プログラムの実施例)
【0076】
オンライン名刺交換プログラムは以下のように実行される。オンライン会議用プログラムが実行されていることを前提とする。
【0077】
1)参加者側端末120の表示装置17のオンライン会議の画面共有のページに、名刺交換希望ボタンが表示される。
【0078】
2)参加者側端末120の表示装置17の画面上で、名刺交換希望ボタンが押されると、参加者に、自己の所属、氏名の入力が要請される。
【0079】
3)発表者側端末110の表示装置17の画面上には、名刺交換希望ボタンを押し、自己の所属、氏名を入力した参加者の所属や氏名が表示される。発表者は、名刺交換を希望している参加者の所属、氏名をリアルタイムで認識することができる。
【0080】
4)発表者側端末110の表示装置17の画面上には、名刺交換を希望した参加者に対応づけて優先ボタン、通常ボタンが表示される。優先ボタン、通常ボタンは、名刺交換を優先して行うか否かを仕分けするためのボタンである。発表者は、名刺交換を希望する参加者それぞれについて優先ボタンまたは通常ボタンを押して、優先的に名刺交換をしたい参加者(優先参加者という)と、それ以外の参加者(通常参加者という)に分けることができる。
【0081】
また、発表者は、参加者と共有した共有画面のうち、いずれのページの説明時に、名刺交換を希望する参加者が増加しているかを判断できる。このため発表者は、集客力の多い画面共有のページあるいは集客力の多い説明内容を知ることができ、次回の講演の参考とすることができる。
【0082】
5)発表者による講義の終了後には、発表者側端末110の表示装置17の画面上に、名刺交換を希望している参加者の総数、優先参加者の人数が表示される。発表者側端末110の表示装置17の画面上に、名刺交換タイム開始ボタンが表示される。
【0083】
6)発表者が、発表者側端末110の表示装置17の画面上で、名刺交換タイム開始ボタンを押すと、発表者側端末110と名刺交換を希望した参加者の参加者側端末120が、ウェブカメラ、マイク、スピーカを介して、対面で会話可能に接続され、例えば画面全面を使ってオンライン対面会話が可能となる。接続順は、優先参加者と通常参加者が存在する場合には、優先参加者が通常参加者に優先される。優先参加者が複数存在する場合には、名刺交換を希望した時期が早い者が優先される。
【0084】
7)オンライン対面会話するに際して、発表者側端末110の表示装置17の画面上に、会話非公開ボタンが表示される。発表者が発表者側端末110の表示装置17の画面上の会話非公開ボタンを押すと、相互の会話が他の参加者に聞こえないように動作する。
【0085】
8)オンライン対面会話するに際して、発表者側端末110の表示装置17の画面上に、名刺交換単位時間選択ボタンが表示される。発表者が発表者側端末110の表示装置17の画面上の名刺交換単位時間選択ボタンを押すと、一人当たりの会話時間が選択した名刺交換単位時間によって制限される。例えば「3分」の名刺交換単位時間を選択することができる。オンライン対面会話の開始から選択した名刺交換単位時間に達すると、例えば「制限時間になりました。次の名刺交換希望参加者がお待ちですので、お話しを終了して下さい!」という終了メッセージが発表者側端末110の表示装置17の画面上に表示される。また終了メッセージを、スピーカを介してアナウンスしてもよい。これにより、次の名刺交換を希望する参加者への変更が促される。
【0086】
9)オンライン対面会話するに際して、発表者側端末110の表示装置17の画面上に、会話終了ボタンが表示される。発表者が発表者側端末110の表示装置17の画面上の会話終了ボタンを押すと、オンライン対面会話の途中でも、終了メッセージが表示又はアナウンスされる。
【0087】
10)オンライン対面会話に際して、オンラインでの名刺交換が行われる。発表者側端末110の表示装置17の画面上に、名刺交換ボタンが表示される。同様に、オンライン対面会話中の参加者側端末120の表示装置17の画面上に、名刺交換ボタンが表示される。発表者が、発表者側端末110の表示装置17の画面上の名刺交換ボタンを押すと、オンライン対面会話中の参加者側端末120で、発表者のリアルな名刺のデータのダウンロードが可能となる。同様に、オンライン対面会話中の参加者が、参加者側端末120の表示装置17の画面上の名刺交換ボタンを押すと、発表者側端末120で、オンライン対面会話中の参加者のリアルの名刺のデータのダウンロードが可能となる。
【0088】
なお、参加者あるいは発表者が、複数種類の名刺を所有している場合には、複数種類の名刺の中から、相手方に適した種類の名刺を選択することができる。
【0089】
またオンライン対面会話の中で、第三者を紹介することが可能である。例えば表示装置17の画面上で第三者のメールアドレスを提示することができる。本オンライン学会開催システムにユーザ登録をしていない者であってもメール連絡を介して発表者、参加者とオンラインで名刺交換が可能となる。
【0090】
またオンライン対面会話中に、オンライン対面会話の当事者のユーザ情報と講演のタイトルの情報と講演の日時情報に基づいて秘密保持契約書を自動的に生成し、電子印鑑によりオンライン対面会話の当事者が捺印し秘密保持契約を締結する実施も可能である。
【0091】
11)発表者側端末110の表示装置17の画面上で、名刺交換タイム開始ボタンが押されると、名刺交換を希望した参加者の参加者側端末120の表示装置17の画面には、「名刺交換希望者が〇人います。あなたは、〇番目です。」というメッセージが表示される。これにより、名刺交換を希望した参加者は、オンライン対面会話開始までの待ち時間の目安を知ることができる。
【0092】
以上のとおり、オンライン学会開催システムに、上記オンライン名刺交換プログラムを適用することにより、リアルの学会と変わらない名刺交換を行うことができるばかりでなく、名刺交換が効率良く行われ、発表者及び参加者双方の利便性が向上する。
【0093】
(第1実施形態)
【0094】
以下、第1実施形態の会議運営システムについて説明する。
【0095】
第1実施形態では、オンライン学会開催の適用例について説明する。
【0096】
図3は、第1実施形態の会議運営システムの機能構成を例示するブロック図である。
図3に例示する機能構成は、サーバ200、運営者側端末100、発表者側端末110が備えている。
【0097】
会議運営システムは、会議開催情報入力部1001と、会議開催画面生成部1002と、準備ステータス更新部1003と、連絡文書生成部1004と、送信部1005とを含んで構成される。会議運営システムは、運営者、発表者、参加者、出展企業といった各ユーザそれぞれのユーザ登録情報を格納するデータベース1011と、会議開催情報を格納するデータベース1012を更に備える。
【0098】
(会議準備画面)
【0099】
学会学術講演会では、会議の開催にあたり、運営者は、テーマ(セッション)毎にプログラムを設定する。運営者は、セッションの座長、各プログラムの演者、セッション名、開催日時及び開催場所、各プログラムのタイトル、抄録からなる会議開催情報を作成する。座長、演者を発表者という。運営者は、各発表者(座長、演者)に対して各発表者の進捗を確認しながらEメールで連絡を取り合う。
【0100】
なお、発表者として予定している者であってユーザ登録をしていない発表者については、運営者が、その発表者として予定している者のメールアドレス等の情報に基づいて代行してユーザ登録をすることができる。同様に、参加者として望ましい者であってユーザ登録をしていない者については、運営者が、その者のメールアドレス等の情報に基づいて代行してユーザ登録をすることができる。
【0101】
運営者は、会議開催情報入力部1001にアクセスする権限を有する。
【0102】
運営者側端末101から会議運営者を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、
図8に示す会議準備画面600を表示装置17に表示することができる。
【0103】
会議準備画面600は、例えばセッションSA1という会議(例えばシンポジウム)を準備するための表示画面である。
【0104】
運営者は、会議準備画面600上でセッションSA1の会議開催情報CO1を入力する。
【0105】
セッションSA1の会議開催情報CO1とは、例えば以下の情報を含んだ情報のことである。
【0106】
・SA1というセッション名のセッションには、PB1、PB2というタイトルのプログラムが含まれているという情報
【0107】
・プログラムPB1、PB2の発表順番はそれぞれ1番目OD1、2番目OD2であるという情報
【0108】
・セッションSA1の座長という役割R1は、Y.Oという者が行い、プログラムPB1、PB2の演者という役割R2はそれぞれK.Y、N.Tという者が行うという情報
【0109】
・プログラムPB1、PB2の抄録はそれぞれAB1、AB2であるという情報
【0110】
・セッションSA1の開催日、開始時間、終了時間、開催場所は、D1であるという情報
【0111】
(会議開催画面)
【0112】
会議開催画面生成部1002は、会議開催情報入力部1001に入力された会議開催情報CO1に基づいて、
図6に示す会議開催画面500を生成する。
【0113】
会議開催画面500は、例えば各セッションSA1、SA2、SA3に対応づけられた表示部501、502、503を含んで構成されている。
【0114】
表示部501には、例えばSA1というセッション名(テーマ)及びセッションSA1の開催日時及び場所D1が表示される。他の表示部502、503についても同様である。表示部502には、SA2というセッション名(テーマ)及びセッションSA2の開催日時及び場所D2が表示される。表示部503には、SA3というセッション名(テーマ)及びセッションSA3の開催日時及び場所D3が表示される。
【0115】
ところで、協賛企業は、会議開催画面500上に企業広告を掲載している。協賛金が大きいほど、その企業広告が会議開催画面500上で表示される頻度が高くなるように、企業広告を表示してもよい。
【0116】
図6は、会議開催画面500上に、協賛企業COM1が企業広告AD1を掲載し、協賛企業COM2が企業広告AD2を掲載し、協賛企業COM3が企業広告AD3を掲載している場合を示している。例えば会議開催画面500上における企業広告AD1の表示箇所をクリック操作すると、その表示箇所にハイパーリンクされた協賛企業COM1の企業情報を示す企業情報画面700(
図11参照)に遷移する。企業情報画面700については後述する第2実施形態で説明する。
【0117】
なお、各企業に協賛を募るにあたり、運営者から各企業への協賛趣意書の送信、各企業から運営者への承諾書の送信は、本学会開催システム(
図1)を用い、例えばインターネット等の通信ネットワークを介して相互にデータを送受信することにより実施してもよい。
【0118】
会議開催画面500上で、表示部501の近傍に配置された参加視聴ボタン(図示せず)を押すことにより、対応するセッションSA1の会議に参加し会議を視聴することができる。
【0119】
ところで、専門医制度等によって聴講単位が認定されている単位認定講演がある。この場合、例えば参加者の属性が、学会に属する医師PA1のみが単位認定講演を視聴できるといった制限を設けることができる。
【0120】
また、会議はリアルタイムに配信するものであってもよく、過去の録画を配信するものであってもよい。視聴する際の再生速度を、所定の倍速に変更できるようにしてもよい。なお発表者毎に、倍速再生に制限をかける実施も可能である。たとえば、早口の発表者の講演については1.2倍速以下に制限する。
【0121】
また講演をストリーミング配信するに際して、動画としてだけでなく、音声のみによってストリーミング配信してもよい。これにより携帯プレイヤーを用い他の作業をしながら講演を視聴できる。
【0122】
会議開催画面500上で、表示部501の表示箇所をクリック操作すると、
図7に示すように、その表示箇所にハイパーリンクされたセッションSA1の会議開催情報CO1が、会議開催画面510で表示される。
【0123】
図7で例示する会議開催画面510は以下のように構成されている。
【0124】
会議開催情報画面510の上部には、SA1というセッション名(テーマ)及びセッションSA1の開催日時及び場所D1、セッションSA1の座長という役割R1は、Y.Oという者が行うという「セッションSA1の概要」が表示される。
【0125】
セッションSA1の概要の下には、発表者一括表示部511が配置されている。発表者一括表示部511には、セッションSA1の座長という役割R1は、Y.Oという者が行い、プログラムPB1、PB2の演者という役割R2はそれぞれK.Y、N.Tという者が行うという情報が表示される。
【0126】
発表者一括表示部511では、座長、演者それぞれに対応して、所属に関する情報512、情報交換希望連絡ボタン513が設けられている。情報交換希望連絡ボタン513を押すと、対応する発表者とEメール等で連絡を取ることができる。
【0127】
発表者一括表示部511には、セッションSA1に関してディスカッションを行う掲示板に入場するためのディスカッションルーム入場ボタン514が設けられている。なお掲示板に参加する条件は、参加者の属性(学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PB、聴講者PC、出展企業PD)に応じて定めることができる。本明細書において、参加者の属性というときは、オンライン学会、オンライン出展会などのオンラインイベントにおける参加者区分を意味するものとする。
【0128】
発表者一括表示部511の下には、プログラムPB1情報表示部が配置されている。
【0129】
プログラムPB1情報表示部には、プログラムPB1の発表順番は1番目OD1であり、タイトルはPB1、抄録はAB1であり、プログラムPB1の演者という役割R2はK.Yという者が行うという情報が表示される。
【0130】
プログラムPB1情報表示部の下には、プログラムPB2情報表示部が配置されている。
【0131】
プログラムPB2情報表示部には、プログラムPB2の発表順番は2番目OD2であり、タイトルはPB2、抄録はAB2であり、プログラムPB2の演者という役割R2はN.Tという者が行うという情報が表示される。
【0132】
第2のプログラムPB2情報表示部の下には、セッションSA1に関して運営者にサポートを要求するためのサポート要求ボタンが設けられている。サポート要求ボタンは、発表者一括表示部511に設けてもよい。例えばサポート要求ボタンをディスカッションルーム入場ボタン514の近傍に設けることができる。
【0133】
なお、会議開催画面510上のタイトル、抄録等の情報については、著作者である演者等による修正が可能となるように、運営者以外の者にアクセスを許容する措置をとってもよい。企業情報画面についても同様である。
【0134】
企業広告は、会議開催画面500の単位だけでなく、会議開催画面510中のセッション単位、プログラム単位でその表示を配置することができる。
【0135】
図7に示すように、例えば企業COM1がセッションSA1のテーマに関連した製品を製造販売している場合には、企業COM1の要望に応じてセッションSA1の会議開催画面510の中の例えば最下位位置に、企業COM1の企業広告AD1が配置される。また企業COM1がセッションSA1の中のプログラムPB1に関連した製品を製造販売している場合には、企業COM1の要望に応じてセッションSA1の会議開催画面510の中のプログラムPB1情報表示部に、企業COM1の企業広告AD1が配置される。
【0136】
なお、セッション単位またはプログラム単位で表示された企業広告AD1の表示箇所をクリックする等の操作を実行すると、表示画面は、その協賛企業COM1の企業情報画面700(
図11参照)に遷移する。
【0137】
(準備ステータス更新及び連絡文書生成)
【0138】
図8に戻り、セッションSA1の会議を開催するには、セッションSA1の会議開催情報CO1を作成する準備と、セッションSA1の関係者にメール連絡を取る準備が必要である。
【0139】
セッションSA1の運営者は、セッションSA1の各発表者(座長、演者)及びセッションSA1の他の運営者に対して各発表者の進捗を確認しながらメールで連絡を取り合う。
【0140】
セッションSA1の運営者は、セッションSA1の会議開催情報CO1を作成する準備作業を行いながら、セッションSA1の各発表者及び各運営者にメール連絡する準備作業を行う。
【0141】
セッションSA1の運営者は、準備ステータス更新部1003にアクセスする権限を有する。
【0142】
会議準備画面600には、セッションSA1の発表者・運営者一覧表示部601が設けられている。発表者・運営者一覧表示部601には、の発表者、運営者それぞれに対応づけて役割、準備ステータスが表示されている。なお、発表者・運営者一覧表示部601に表示される順序は、例えばユーザ登録した順にランダムに表示したものを、予め設定した順序にソートして入れ替えて表示することができる。例えば、役割が座長であるユーザを、1番上に表示し、役割が演者であるユーザを座長の下に表示し、役割が運営者である者を、演者の下に表示すると予め設定することができる。演者が複数存在する場合には、発表順に表示すると予め設定することができる。この設定した順序に従い、会議開催画面500、510に発表者の情報が表示される。
【0143】
準備ステータスは、例えば「依頼」、「承諾」、「オンライン会議対応確認」、「事前案内」の各ステータスからなる。
【0144】
準備ステータスの各ステータスには、チェックボックス603が対応づけられている。チェックボックス603は、準備ステータス更新部1003を構成する。
【0145】
チェックボックス603には、現在の準備ステースに応じて自動的に又は手動でチェックが入れられ、発表者、運営者の準備ステータスが更新される。
【0146】
準備ステータスの各ステータスには、連絡文書生成ボタン602が対応づけられている。
【0147】
連絡文書生成ボタン602は、連絡文書の生成を指示するボタンである。連絡文書生成ボタン602が押されることによって、連絡文書生成部1004で、対応する発表者、運営者に対して送信すべき連絡文書が生成される。以下では、発表者に送信すべき連絡文書を生成する場合について説明する。
【0148】
各発表者にメール連絡するメール文面は、各発表者の役割、各発表者の現在の準備ステータスによって異なる。例えば演者に送信するメール文面は、演者が関わるプログラムPB1、PB2毎に変える必要がある。
【0149】
会議準備画面600には、セッションSA1の進行要領E1をテキスト入力するテキスト入力ボックスが設けられている。座長に連絡するメール文面には、進行要領E1を入れることが望ましい。
【0150】
以下では、セッションSA1の座長Y.O、プログラムPB1の演者K.Y、プログラムB2の演者N.Tに対する連絡文書を生成する場合を例示する。
【0151】
ユーザY.Oに、セッションA1の座長を依頼する連絡文書を作成したい場合には、ユーザY.Oの準備ステータス「依頼」に対応づけられた連絡文書生成ボタン602を押す。これに伴い、連絡文書生成部1004は、「Y.O様 セッションSA1の開催日、開始時間、終了時間、開催場所は、D1の予定です。セッションSA1の座長を依頼します。承諾をお願いします。」という連絡文書を生成する。
【0152】
ユーザK.Yに、プログラムPB1の演者を依頼する連絡文書を作成したい場合には、ユーザK.Yの準備ステータス「依頼」に対応づけられた連絡文書生成ボタン602を押す。これに伴い、連絡文書生成部1004は、「K.Y様 セッションSA1の開催日、開始時間、終了時間、開催場所は、D1の予定です。プログラムPB1の発表順番はOD1番目の予定です。プログラムPB1の演者を依頼します。承諾をお願いします。承諾頂けましたらプログラムPB1の抄録を送付してください。」という連絡文書を生成する。
【0153】
ユーザN.Tに、プログラムPB2の演者を依頼する連絡文書を作成したい場合には、ユーザN.Tの準備ステータス「依頼」に対応づけられた連絡文書生成ボタン602を押す。これに伴い、連絡文書生成部1004は、「N.T様 セッションSA1の開催日、開始時間、終了時間、開催場所は、D1の予定です。プログラムPB2の発表順番はOD2番目の予定です。プログラムPB2の演者を依頼します。承諾をお願いします。承諾頂けましたらプログラムPB2の抄録を送付してください。」という連絡文書を生成する。
【0154】
なお、翻訳者、他の会議運営者に対しても、同様に各ユーザの役割、準備ステータス「依頼」に応じた連絡文書が生成される。
【0155】
なお、セッションSA1の全関係者に対して「依頼」の連絡文書の生成を一括して連絡文書生成部1004に指示する実施も可能である。
【0156】
送信部1005は、連絡文書生成部1004で生成された連絡文書を、対応する発表者に送信する。連絡文書の送信は、運営者が連絡文書の文面を確認し送信指示することによって、実行してもよく、送信指示することなく自動的に実行してもよい。
【0157】
なお、生成した全ての「依頼」の連絡文書の送信実行を一括して送信部1005に指示する実施も可能である。
【0158】
連絡文書の送信の実行がなされると、準備ステータスが更新される。例えばユーザY.Oに「依頼」の連絡文書の送信が実行されると、ユーザY.Oに対応づけられた準備ステータスが「依頼」の準備ステータスに更新される。例えば「依頼」のチェックボックス603に自動的にチェックが付与されて、「依頼」の準備ステータスに更新される。同様にユーザK.Y、N.Tに対応づけられた準備ステータスが「依頼」の準備ステータスに更新される。
【0159】
連絡文書を受信した発表者、運営者は、ユーザ毎に準備ステータスを更新する権限を有している。
【0160】
ユーザY.Oの発表者側端末111からユーザY.O を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、
図9に示す発表者用会議準備画面610を表示装置17に表示することができる。
【0161】
発表者用会議準備画面610には、会議準備画面600と同様に準備ステータスが表示されている。
【0162】
発表者用会議準備画面610の準備ステータスは会議準備画面600の準備ステータスと同期しており、一方の準備ステータスの更新に応じて他方の準備ステータスが更新される。
【0163】
連絡文書を受信した発表者、運営者は、連絡文書の内容に応じて自身の準備ステータスを更新する。例えばセッションSA1の座長の「依頼」の連絡文書をユーザY.Oが受信すると、ユーザY.Oは、連絡文書の内容の確認を経て「依頼」を「承諾」したいと考えるときは、発表者用会議準備画面610の準備ステータスの「承諾」のチェックボックス603にチェックを付与する。これにより発表者用会議準備画面610上のセッションSA1の座長Y.Oの準備ステータスが「承諾」に更新される。
【0164】
発表者用会議準備画面610上のセッションSA1の座長Y.Oの準備ステータスが「承諾」に更新されると、会議準備画面600上のセッションSA1の座長Y.Oの準備ステータスも、同期して「承諾」に更新される。
【0165】
準備ステータスの創設、更新は、セッション毎に行われる。会議準備画面600で創設されたセッションは、発表者用会議準備画面610に同期して反映される。
【0166】
たとえばセッションSA1の座長Y.Oは、他のセッションSA2の座長であることも想定される。セッションSA1の座長Y.Oは、セッションSA1の準備ステータス、他のセッションSA2の準備ステータスを、発表者用会議準備画面610上で一覧することができる。なお、
図9に例示するように、別の会議のセッションSB1の準備ステータスも一覧できるようにしてもよい。
【0167】
セッションSA1のプログラムPB1の演者K.Yが「依頼」の連絡文書を受信して、「承諾」する場合も同様である。ユーザK.Yの発表者側端末112の表示装置17の発表者用会議準備画面上で、準備ステータスが「承諾」に更新されると、会議準備画面600上のセッションSA1のプログラムPB1の演者K.Yの準備ステータスも、同期して「承諾」に更新される。
【0168】
「依頼」の連絡文書を送信してから、所定の期間が経過しても、対応する準備ステータスが更新されない場合には、自動的にリマインダーの連絡文書を送信する実施も可能である。例えばセッションSA1のプログラムSB2の演者N.Tに「依頼」の連絡文書を送信してから所定の期間が経過しても、対応する準備ステータスが更新されない場合には、自動的にリマインダーの連絡文書が送信部1005によってユーザN.Tに再度送信される。ユーザN.Tの発表者側端末113の表示装置17の発表者用会議準備画面上で、準備ステータスが「承諾」に更新されると、会議準備画面600上のセッションSA1のプログラムPB2の演者N.Tの準備ステータスも、同期して「承諾」に更新される。
【0169】
会議準備画面600上でセッションSA1の会議開催情報CO1が作成されると、セッションA1の「事前案内」の連絡文書が生成される。会議開催情報CO1は、会議開催情報のデータベース1012に格納される。
【0170】
セッションSA1の座長Y.Oに送信すべき「事前案内」の連絡文書を作成したい場合には、座長Y.Oの準備ステータス「事前案内」に対応づけられた連絡文書生成ボタン602を押す。これに伴い、連絡文書生成部1004は、「Y.O様 セッションSA1の会議開催情報は以下のCO1のとおりです。御確認ください。セッションSA1の進行要領はE1に従いお願いします。」という連絡文書を生成する。
【0171】
セッションSA1のプログラムPB1の演者K.Yに送信すべき「事前案内」の連絡文書を作成したいに場合には、プログラムPB1の演者K.Yの準備ステータス「事前案内」に対応づけられた連絡文書生成ボタン602を押す。これに伴い、連絡文書生成部1004は、「K.Y様 セッションSA1の会議開催情報は以下のCO1のとおりです。プログラムPB1の抄録の内容AB1を念のため御確認ください。プログラムPB1の発表順番はOD1番目です。当日はよろしくお願いします。」という連絡文書を生成する。
【0172】
セッションSA1のプログラムPB2の演者N.Tに送信すべき「事前案内」の連絡文書を作成したい場合には、プログラムPB2の演者N.Tの準備ステータス「事前案内」に対応づけられた連絡文書生成ボタン602を押す。これに伴い、連絡文書生成部1004は、「N.T様 セッションSA1の会議開催情報は以下のCO1のとおりです。プログラムPB2の抄録の内容AB2を念のため御確認ください。プログラムPB2の発表順番はOD2番目です。当日はよろしくお願いします。」という連絡文書を生成する。
【0173】
なお、翻訳者、他の会議運営者に対しても、同様に役割、準備ステータス「事前案内」に応じた連絡文書が生成される。
【0174】
なお、セッションSA1の全関係者に送信すべき「事前案内」の連絡文書の生成を一括して連絡文書生成部1004に指示する実施も可能である。
【0175】
送信部1005は、連絡文書生成部1004で生成された連絡文書を、対応する発表者に送信する。
【0176】
なお、生成した全ての「事前案内」の連絡文書の送信実行を送信部1005に一括して指示する実施も可能である。
【0177】
連絡文書の送信の実行がなされると、連絡文書の送信の実行がなされた準備ステータスが更新される。例えばセッションSA1の座長Y.Oに送信すべき「事前案内」の連絡文書の送信が実行されると、セッションSA1の座長Y.Oに対応づけられた準備ステータスが「事前案内」の準備ステータスに更新される。例えばセッションSA1の座長Y.Oに対応づけられた「事前案内」のチェックボックス603に自動的にチェックが付与される。同様にセッションSA1のプログラムPB1の演者K.Y、セッションSA1のプログラムPB2の演者N.Tに対応づけられた準備ステータスが「事前案内」の準備ステータスに更新される。
【0178】
準備ステータス等学会開催に必要となる情報は、各発表者、各運営者に対応づけて管理することができる。例えば、発表者の詳細な役割(副座長等)、運営者の詳細な役割(マネージャー、ファカルティ等)、発表者は話者であるか否か、講演に必要な抄録の提出がなされたか否か、講演時に動画を先に出すかスライドを先に出すかの別、連絡文書の宛名の敬称(様、御机下等)などの情報である。これら情報に基づいて連絡文書を生成することができる。例えば、講演に必要な抄録の提出がなされていない場合には、その発表者に抄録の提出を要求する連絡文書を生成することができる。
【0179】
また「講演に必要な抄録の提出がなされたか否か」等の詳細な準備ステータスを、会議準備画面上に、発表者、運営者に対応づけて表示してもよい。
【0180】
さらにセッションSA1毎に発表者、運営者の準備ステータスを会議準備画面上に表示するだけでなく、会議の全セッションの発表者、運営者の準備ステータス、複数の会議の発表者、運営者の準備ステータスを一括して会議準備画面上に表示してもよい。
【0181】
また、会議準備に作成された情報は、オンライン会議実施の際に、発表者に提示してもよい。例えば、セッションSA1の進行要領E1を、講演中の座長、出演者の発表者側端末110の表示装置17の画面上に表示する。これにより講演の進行をスムーズに進めることができる。
【0182】
以上のように第1実施形態によれば、会議準備画面600上における会議開催情報CO1と発表者の準備ステータスに基づいて、発表者の役割及び当該発表者の準備ステータスに応じた連絡文書を自動生成するようにしている。このため会議開催情報CO1を作成する準備作業と各発表者にメール連絡する準備作業を1つのシステムで一元化することができる。これにより会議開催準備作業の効率が、第1実施形態のシステムを採用しない場合と比較して飛躍的に向上する。
【0183】
特に第1実施形態では、受信者側の発表者用会議準備画面610上で準備ステータスを更新することに応じて会議準備画面600上で準備ステータスが自動的に更新されるようにしたので、受信者側の発表者から、送信者側に連絡文書を返信する作業が不要となると共に送信者側で、返信の連絡文書を確認することが不要となる。これにより発表者側及び運営者側双方の労力が飛躍的に軽減される。
【0184】
なお、受信者側の発表者から、送信者側の運営者に対して連絡文書を返信する実施も可能である。準備ステータスの更新を全て手動で行う実施も可能である。
【0185】
(第2実施形態)
【0186】
以下、第2実施形態の展示システムについて説明する。
【0187】
第2実施形態では、オンライン学会開催の適用例について説明する。
【0188】
図4は、第2実施形態の展示システムの機能構成を例示するブロック図である。
図4に例示する機能構成は、サーバ200、参加者側端末120、出展機関側端末130が備えている。
【0189】
展示システムは、表示情報格納部2001と、設定部2002と、受付部2003と、取得部2004と、判定部2005と、表示制御部2006とを含んで構成される。展示システムは、運営者、発表者、参加者、出展機関(出展企業)といった各ユーザそれぞれのユーザ登録情報を格納するデータベース1011を更に備える。
【0190】
(企業情報画面)
【0191】
以下では、出展機関が、学会の協賛企業COM1であるとして説明する。学会の協賛企業COM1の企業情報は、表示情報格納部2001に格納されている。
【0192】
出展企業COM1は、表示情報格納部2001にアクセスする権限を有する。
【0193】
出展企業COM1が提供する情報には、一般に公開してよい一般表示情報DGと、他の競合企業等の参加者に開示したくない特定表示情報(プレミアム情報)DSがある。表示情報格納部2001には、一般表示情報DSと、特定表示情報DSが格納されている。
【0194】
図11は、出展企業COM1の企業情報を表示する企業情報画面700を例示する。
【0195】
企業情報画面700は、一般表示情報DGを表示する一般表示情報画面710と、特定表示情報DSを表示する特定表示情報画面720から構成されている。
【0196】
一般表示情報画面710の各表示箇所711、712、713には、一般表示情報DG1、DG2、DG3が表示される。特定表示情報画面720の各表示箇所721、722、723には、特定表示情報DS1、DS2、DS3が表示される。特定表示情報DS1は、例えば商品の仕様等の商品情報であり、特定表示情報DS2は、例えば商品の資料請求に関する資料請求情報であり、特定表示情報DS2は、例えば商品を発注のための見積り請求に関する見積り請求情報である。
【0197】
参加者は、表示情報格納部2001に格納された企業情報のうち一般表示情報DG(DG1、DG2、DG3)にアクセスする権限を有する。
【0198】
参加者は、参加者側端末120の表示装置17に、企業情報画面700のうち一般表示情報画面710を表示させることができる。
【0199】
一般表示情報画面710には、表示要求受付ボタン714が設けられている。表示要求受付ボタン714が押されると、特定表示情報DS(DS1、DS2、DS3)の表示要求が受け付けられる。
【0200】
参加者には、特定表示情報DS(DS1、DS2、DS3)の表示条件が充足された場合に、表示情報格納部2001に格納された企業情報のうち特定表示情報DS(DS1、DS2、DS3)にアクセスする権限が付与される。
【0201】
企業情報画面700で商品を、3Dデータを用いて3D表示してもよい。例えば製品の3Dデータはオンラインで外部業者に依頼して納品される。
【0202】
また企業情報画面700に表示すべき企業情報のデータを表示情報格納部2001に格納しておき、格納した企業情報のデータをコピーして他の展示会の企業情報画面700に表示できるようにしてもよい。
【0203】
(特定表示情報の表示条件の設定)
【0204】
出展企業COM1は、設定部2002にアクセスする権限を有する。
【0205】
出展機関側端末131から出展企業COM1を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、
図10に示すように、出展企業COM1の企業側管理画面750を表示装置17に表示することができる。
【0206】
企業側管理画面750上で、出展企業COM1は、参加者側端末120に特定表示情報DSを表示するための表示条件を設定することができる。
【0207】
図10に示すように、「条件なしで表示」、「名刺を置くことを条件に表示」、「承認を条件」という表示条件を、学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PB、聴講者PC、出展企業PDといった参加者の属性に対応づけて設定することができる。例えば学会に属する医師PA1、招待発表者PA2には、「名刺を置くことを条件に表示」という表示条件が設定される。非会員医師PB、聴講者PC、出展企業PDには、「承認を条件」という表示条件が設定される。
図10から明らかなように、オンラインイベントにおける参加者区分を示す参加者属性は、例えばオンラインイベントの参加チケットの種類(医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PB、聴講者PC、出展企業PD)に応じて定めることができる。
【0208】
なお実施形態では、出展企業COM1がユーザとして、この一出展企業COM1の企業情報を管理するようにしている。しかし、学会では、複数の企業(機関)を構成する複数のユーザがチームとなって複数の企業(機関)の企業情報を管理することが望ましいことがある。したがって、複数の企業(機関)をチームとして構成し、チームを構成する各ユーザが、複数の企業(機関)の企業情報を管理する実施も可能である。
【0209】
なお医薬品等の広告を、医療関係者以外の一般人が閲覧することを回避するために、ユーザ登録した参加者の属性に基づいて、医療関係者以外の一般人が企業側管理画面750上の医薬品等の広告を閲覧できないようにしてもよい。
【0210】
(表示要求の受付)
【0211】
参加者は、受付部2003にアクセスする権限を有する。
【0212】
参加者側端末120から参加者を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、出展企業COM1に対応づけられた企業情報画面700を表示装置17に表示することができる。
【0213】
図11に示すように、出展企業COM1の企業情報画面700には、出展企業COM1の一般表示情報DG(DG1、DG2、DG3)が表示される。
【0214】
企業情報画面700上の表示要求受付ボタン714は、受付部2003を構成する。
【0215】
表示要求受付ボタン714が押されると、参加者のユーザ情報に対応づけられて特定表示情報DSの表示要求が受け付けられる。ユーザ情報には、参加者の属性(学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PB、聴講者PC、出展企業PD)の情報が含まれている。
【0216】
企業情報画面700上では、名刺置き、アンケート記入といった特定のアクションを画面上の操作で行うことができる。
【0217】
(参加者の属性の取得)
【0218】
取得部2004では、受付部2003で、特定表示情報DSの表示要求を受け付けた参加者の属性を取得する。
【0219】
(表示条件が充足されたことの判定)
【0220】
判定部2005では、取得部2004で取得された参加者の属性に対応づけられた表示条件が充足されたことを判定する。
【0221】
参加者が、学会に属する医師PA1という属性であれば、「名刺を置く」という表示条件が充足されたことを判定する。
【0222】
参加者が、招待発表者PA2という属性であれば、「名刺を置く」という表示条件が充足されたことを判定する。
【0223】
参加者が、非会員医師PBという属性であれば、「承認」という表示条件が充足されたことを判定する。
【0224】
参加者が、聴講者PCという属性であれば、「承認」という表示条件が充足されたことを判定する。
【0225】
参加者が、出展企業PDという属性であれば、「承認」という表示条件が充足されたことを判定する。
【0226】
出展企業COM1は、企業管理画面(図示せず)上で、特定表示情報DSの表示要求を受け付けた参加者に対して、「承認」の認証を付与することができる。
【0227】
(特定表示情報の表示制御)
【0228】
表示制御部2006は、判定部2005で表示条件が充足されたと判定された場合に、特定表示情報DSの表示要求をした参加者の参加者側端末120に出展企業COM1の特定表示情報DSを表示する。
【0229】
表示要求をした参加者が、学会に属する医師PA1という属性である場合には、「名刺を置く」という表示条件が充足されたことをもって、その学会に属する医師PA1の参加者側端末121の表示装置17に、出展企業COM1の特定表示情報DSが表示される。
【0230】
表示要求をした参加者が、招待発表者PA2という属性である場合には、「名刺を置く」という表示条件が充足されたことをもって、その招待発表者PA2の参加者側端末122の表示装置17に、出展企業COM1の特定表示情報DSが表示される。
【0231】
表示要求をした参加者が、非会員医師PBという属性である場合には、「承認」という表示条件が充足されたことをもって、その非会員医師PBの参加者側端末123の表示装置17に、出展企業COM1の特定表示情報DSが表示される。
【0232】
表示要求をした参加者が、聴講者PCという属性である場合には、「承認」という表示条件が充足されたことをもって、その聴講者PCの参加者側端末124の表示装置17に、出展企業COM1の特定表示情報DSが表示される。
【0233】
表示要求をした参加者が、出展企業PDという属性である場合には、「承認」という表示条件が充足されたことをもって、その出展企業PDの参加者側端末125の表示装置17に、出展企業COM1の特定表示情報DSが表示される。
【0234】
また複数の特定表示情報DS1、DS2、DS3を用意し、各特定表示情報DS1、DS2、DS3毎に表示条件を異ならせる実施も可能である。
【0235】
例えば、資料請求情報の特定表示情報DS2、見積り請求情報の特定表示情報DS3については、「出展企業COM1の企業情報画面における名刺置き」に加えて「承認」という条件が充足されたことをもって参加者側端末120の表示装置17に表示させるようにしてもよい。この場合、商品情報の特定表示情報DS1は、「出展企業COM1の企業情報画面における名刺置き」という表示条件が充足されたことだけで、参加者側端末120の表示装置17に表示させるようにする。
【0236】
また例えば、参加者の属性が、聴講者PC、出展企業PDである場合には、表示条件の充足如何にかかわらず、資料請求情報の特定表示情報DS2、見積り請求情報の特定表示情報DS3を表示させない実施も可能である。この場合、参加者の属性が、学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PBである場合には、表示条件さえ充足すれば、資料請求情報の特定表示情報DS2、見積り請求情報の特定表示情報DS3を参加者側端末121、122、123の表示装置17に表示させるようにする。
【0237】
第2実施形態によれば、オンラインで企業が出展し展示するにあたり、特定表示情報DSを提供したい参加者のみにその情報を公開してマッチングの機会を高めつつ、競合企業等への特定表示情報DSの漏洩を抑制することができる。
【0238】
第2実施形態の展示システムは、オンライン学会における企業展示のみならず、広く一般の展示会に適用可能である。
【0239】
(第3実施形態)
【0240】
以下、第3実施形態の展示システムについて説明する。
【0241】
第3実施形態では、オンライン学会などのオンライン出展イベントの開催の適用例について説明する。
【0242】
図5は、第3実施形態のオンライン出展システムの機能構成を例示するブロック図である。
図5に例示する機能構成は、サーバ200、参加者側端末120、出展機関側端末130が備えている。
【0243】
展示システムは、記録部3001と、ノベルティ受領条件受付部3002と、受領要求受付部3003と、判定部3004と、受領権付与部3005とを含んで構成される。展示システムは、運営者、発表者、参加者、出展機関(出展企業)といった各ユーザそれぞれのユーザ登録情報を格納するデータベース1011、ノベルティ登録情報を格納するデータベース1013を更に備える。
【0244】
(記録部によるアクションの記録)
【0245】
参加者は、参加者側端末120を介して、
図6、
図7に示す会議開催画面500、510上あるいは
図11に示す企業情報画面700上の企業広告AD1の表示箇所のハイパーリンクをクリックしたり、ボタンを押したり、テキストボックスに入力する等の操作を行う。これにより参加者は、セッションSA1に参加してプログラムPB1、PB2を視聴したり、出展企業COM1の企業広告AD1を閲覧したり、出展企業COM1の企業情報(カタログ)を入手したり、出展企業COM1に資料請求をしたり、出展企業COM1に製品見積りの請求をしたり、出展企業COM1に名刺置きしたり(参加者が登録した名刺情報を企業側のフォルダに格納する等)、出展企業COM1のアンケートに回答を記入したりすることができる。
【0246】
記録部3001は、オンライン出展イベントにおいて参加者がオンライン出展イベントに出展する各出展企業(出展企業COM1を含む)に対して起こしたアクションを、参加者に対応づけて記録する。また参加者が起こしたアクション毎に、取得ポイント数が対応づけられており、参加者に対応づけて取得ポイント数が記録部3001で記録される。
【0247】
なお、参加者が起こしたアクションを記録し、その記録に基づいて解析してマーケティング、学会運営業務に約立てるようにしてもよい。例えばセッションのクリック数、プログラムのクリック数、抄録のクリック数、企業広告のクリック数、ノベルティのクリック数等各項目の過去60分のクリック数を一覧表示することが考えられる。
【0248】
図6に示すように、協賛企業COM1、COM2、COM3は、会議開催画面500上に企業広告AD1、AD2、AD3を掲載している。協賛金が大きいほど、その企業広告が会議開催画面500上で表示される頻度が高くなるように、企業広告AD1、AD2、AD3を表示してもよい。
【0249】
図7に示すように、企業広告は、会議開催画面500単位だけでなく、セッション単位、プログラム単位でその表示を配置することができる。
【0250】
たとえば企業COM1がセッションSA1のテーマに関連した製品を製造販売している場合には、
図7に示すように企業COM1の要望に応じてセッションSA1の会議開催画面510内に、企業COM1の企業広告AD1が配置される。また企業COM1がセッションSA1の中のプログラムPB1に関連した製品を製造販売している場合には、企業COM1の要望に応じてセッションSA1の会議開催画面510内のプログラムPB1の表示箇所に、企業COM1の企業広告AD1が配置される。
【0251】
なお企業広告AD1の表示箇所をクリックする操作を実行すると、
図11に示すように、表示画面が、その出展企業COM1の企業情報画面700に遷移する。企業情報画面700では、出展企業COM1の一般表示情報DG及び特定表示情報(プレミアム情報)DSを参加者が閲覧することが可能である。
【0252】
(ノベルティ受領条件の受付)
【0253】
以下では、各出展企業のうち出展企業COM1を代表させて説明する。
【0254】
出展企業COM1は、ノベルティ受領条件受付部3002にアクセスする権限を有する。
【0255】
出展企業側端末131から出展企業COM1を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、この出展企業COM1に対応づけられた企業側管理画面(図示せず)を表示装置17に表示することができる。
【0256】
企業側管理画面では、出展企業COM1が提供するノベルティの受領条件としての特定のアクションを、受け付ける。
【0257】
すなわち出展企業COM1は、提供したいと考えるノベルティの品目NV1、NV2、NV3に受領条件をそれぞれ対応づける設定を行う。ノベルティの品目とノベルティの受領条件の対応づけの設定が完了すると、この設定内容を登録する操作を行うことにより、出展企業COM1が提供するノベルティの品目とノベルティの受領条件の対応関係が、ノベルティ登録情報のデータベース1013に格納される。他の企業についても同様である。各企業毎にノベルティの品目とノベルティの受領条件の対応関係が、ノベルティ登録情報のデータベース1013に格納される。
【0258】
ノベルティの受領条件は、出展企業COM1が指定した特定のアクションを含んでいる。出展企業COM1が指定した特定のアクションの例は、以下のとおりである。
【0259】
・出展企業COM1の企業情報画面700における名刺置き
【0260】
・出展企業COM1の企業情報画面700におけるアンケート記入
【0261】
・出展企業COM1が企業広告AD1を掲載したセッションSA1を参加者が視聴したこと
【0262】
・出展企業COM1の企業情報(カタログ)を入手(ダウンロード等)したこと
【0263】
・出展企業COM1に資料請求をしたこと
【0264】
・出展企業COM1に製品見積りの請求をしたこと
【0265】
ノベルティの受領条件には、取得ポイント数を含ませることができる。
【0266】
例えば、ノベルティの品目NV1には、「出展企業COM1の企業情報画面における名刺置き」という特定のアクションと、ポイント数PO1を対応づけることができる。ノベルティの品目NV2には、「出展企業COM1の企業情報画面700における名刺置き」及び「出展企業COM1の企業情報画面700におけるアンケート記入」という特定のアクションと、ポイント数PO2を対応づけることができる。またノベルティの品目NV3には、「出展企業COM1に対する製品見積りの請求」という特定のアクションを対応づけることができる。
【0267】
なお、他の出展企業COM2、COM3についても同様に、各ノベルティの品目毎に、ノベルティ受領条件がノベルティ登録情報のデータベース1013に格納される。
【0268】
(受領要求の受付)
【0269】
ノベルティ登録情報のデータベース1013に格納された各出展企業COM1、COM2、COM3が提供するノベルティの品目とノベルティの受領条件の対応関係は、参加者がノベルティリストとして閲覧することができる。
【0270】
図12にノベルティリストの一例を示す。
図12に示すノベルティリストは、出展企業COM1が提供するノベルティリストを示している。
【0271】
なお、
図12では、出展企業COM1を代表させて示しているが、ノベルティリストは、ノベルティを提供した全企業が提供するノベルティを含んでいる。参加者は、いずれの企業が、いずれのノベルティを提供しているかを一覧することができる。またノベルティリストに、ノベルティとして提供される商品を購入できる地場産業企業名の情報を併せて表示してもよい。
【0272】
参加者は、受領要求受付部3003にアクセスする権限を有する。
【0273】
参加者側端末120から参加者を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、
図12に示すノベルティ受領受付画面800を表示することができ、ノベルティ受領受付画面800上でノベルティの受領要求を行うことができる。
【0274】
ノベルティ受領受付画面800上の受領受付部810(例えばノベルティの品目からなるドロップダウンリスト)で、受領を希望するノベルティが指定される。受領受付部810は受領要求受付部3003を構成する。
【0275】
なお、1つのノベルティを指定する場合を例示しているが、複数のノベルティを指定してもよい。たとえばノベルティリストに示される各ノベルティNV1、NV2、NV3毎に、受領要求ボタンを設けてもよい。
【0276】
(受領権付与の判定)
【0277】
参加者PA1が受領を希望するノベルティが品目NV1であったとする。ノベルティの品目NV1には、「出展企業COM1の企業情報画面700における名刺置き」という特定のアクションと、ポイント数PO1が対応づけられている。判定部3004は、記録部3001を参照して、参加者PA1の取得ポイント数がポイント数PO1を充足していることを判定する。また判定部3004は、記録部3001を参照して、参加者PA1の起こしたアクションの中に「出展企業COM1の企業情報画面700における名刺置き」という特定のアクションが含まれていることを判定する。両者が充足されている場合に、ノベルティの品目NV1の受領条件を充足していると判定する。
【0278】
判定部3004でノベルティの受領条件を充足していると判定された場合に、ノベルティ受領受付画面800で、ノベルティの品目NV1の受領権を参加者PA1に付与する。例えばノベルティ受領受付画面800上で受領権を証明する特定の番号、URLを提示する。
【0279】
参加者PA1が、ノベルティの品目NV2の受領を希望した場合も同様である。参加者PA1が起こしたアクションの中に、「出展企業COM1の企業情報画面700における名刺置き」及び「出展企業COM1の企業情報画面700におけるアンケート記入」という特定のアクションが含まれており、かつ取得ポイント数PO2であることを充足していれば、参加者PA1にノベルティの品目NV2の受領権を付与する。
【0280】
参加者PA1が、ノベルティの品目NV3の受領を希望した場合も同様である。参加者PA1が起こしたアクションの中に、「出展企業COM1に対する製品見積の請求」という特定のアクションが含まれていることを充足していれば、参加者PA1にノベルティの品目NV3の受領権を付与する。
【0281】
またオンラインイベントにおける参加区分を示す参加者属性に応じてノベルティの受領条件を異ならせる実施も可能である。
【0282】
例えば同じノベルティの品目NV1であっても、学会に属する医師PA1に対しては、特定アクションについて「出展企業COM1の企業情報画面における名刺置き」だけを受領条件とするが、非会員医師PBに対しては、「出展企業COM1の企業情報画面における名刺置き」に加えて「出展企業COM1が企業広告AD1を掲載したセッションSA1を視聴したこと」という特定のアクションを起こしたことを受領条件としてもよい。また例えばノベルティの品目NV3について、学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PBには受領条件を充足すればノベルティの受領権を付与するが、聴講者PC、出展企業PDには、受領条件を充足するための特定のアクション(例えば「出展企業COM1に対する製品見積の請求」)を起こすことができないように制限をかけることで、ノベルティの受領権を付与しない実施も可能である。
【0283】
第3実施形態によれば、協賛企業等の出展機関が自機関に有利な特定のアクションを定めることができるようにし、その特定のアクションを起こした参加者のみが出展機関からノベルティを受領できる。このため出展機関と参加者のマッチングの機会が飛躍的に高められる。
【0284】
第3実施形態の展示システムは、オンライン学会における企業展示のみならず、広く一般の展示会に適用可能である。
【0285】
(ノベルティ登録・配給システム)
【0286】
ノベルティを登録し参加者に配給するノベルティ登録・配給システムの実施例を説明する。以下の実施例は、例えばインターネット等の通信ネットワークを介して相互にデータを送受信することにより実施される。以下の工程3)、4)、5)は上述した第3実施形態の展示システムを適用することができる。ノベルティ登録・配給システムの各工程を以下説明する。
【0287】
1)学会学術講演会が開催される地方の商工会議所の会員となっている地場産業企業がノベルティの品目となり得る名産品などの商品リストを、学会学術講演会の協賛企業に提示する。
【0288】
2)協賛企業が上記商品リストの中からノベルティを選定する。
【0289】
3)上記商品リストの中から選定した商品を、協賛企業がノベルティ(地場産業企業名と商品名)として登録する。
【0290】
4)参加者からノベルティの受領要求の受付を行う。
【0291】
5)ノベルティ受領権が付与された参加者(ユーザ情報として登録された住所、氏名等)に配送すべきノベルティの品目(地場産業企業名と商品名)の配送リストを作成する。
【0292】
6)上記配送リストを、地場産業企業及び配送代行業者に送付する。
【0293】
7)上記配送リストに従い配送代行業者が地場産業企業から商品を受け取り、ノベルティ受領権が付与された参加者まで配送する。
【0294】
本ノベルティ登録・配給システムによれば、地域経済が活性化すると共に、協賛企業、参加者にとっても負担が解消されるという有用な効果が得られる。すなわちノベルティの商品選定、会場への搬入、参加者への配布、商品持ち帰りに伴う負担が解消される。
【0295】
(第4実施形態)
【0296】
以下、第4実施形態のオンライン学会管理システムについて説明する。
【0297】
本実施形態では、複数のオンライン学会、例えば会議Aというオンライン学会、会議Bというオンライン学会を管理するオンライン学会管理システムを想定する。
【0298】
会議A、会議Bは、例えば会議日程が異なる会議である。なお同時開催する会議であってもよい。
【0299】
本明細書において、学会とは、学会学術講演会、会議、シンポジウム、研究会、勉強会、交流会、セミナー等を含む。
【0300】
図13は、第4実施形態のオンライン学会管理システムの機能構成を例示するブロック図である。
図13に例示する機能構成は、サーバ200、運営者側端末100、発表者側端末110、参加者側端末120、出展機関側端末130が備えている。
【0301】
オンライン学会管理システムは、ユーザ情報取得部4001と、参加情報取得部4002と、表示制御部4003とを含んで構成される。オンライン学会管理システムは、運営者、発表者、参加者(聴講者)、出展機関(出展企業)といった各ユーザそれぞれのユーザ登録情報を格納するユーザ登録情報データベース1011と、オンライン学会毎に、当該オンライン学会に参加するユーザの参加情報を格納する参加情報データベース1014を更に備える。
【0302】
(ユーザ情報取得)
【0303】
以下では、オンライン学会管理システムを利用するユーザが、出展者であるとして説明する。
【0304】
ユーザ情報取得部4001は、ユーザ情報ID1、ID2、ID3、ID4を取得する。ユーザ情報ID1、ID2、ID3、ID4は、ユーザ名を特定するユーザIDと、ユーザのメールアドレスの情報を含む。ユーザ情報ID1、ID2、ID3、ID4は、複数の会議A、Bに共通するアカウントである。ユーザ情報ID1、ID2、ID3、ID4を一度登録しておけば、複数の会議A、Bが開催する毎に、ユーザ情報を登録することを要しない。
【0305】
例えば出展機関側端末130から、ユーザU1を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、ユーザ情報取得部4001は、ユーザ情報ID1を取得する。ユーザ情報取得部4001は、他のユーザU2、U3、U4についても同様にそれぞれユーザ情報ID2、ID3、ID4を取得する。ユーザ情報ID1、ID2、ID3、ID4は、ユーザ登録情報データベース1011に格納される。
【0306】
(参加情報取得)
【0307】
参加情報取得部4002は、複数のオンライン学会、つまり会議A、会議B毎に、及び当該会議A、Bに参加するユーザ毎に、参加情報を取得する。
【0308】
オンライン学会では、複数の企業に所属する各ユーザがチームというグループを構成して出展することがある。
【0309】
例えばユーザU1、U2は、企業COM1に所属する。ユーザU3、U4は企業COM2に所属する。
【0310】
例えば会議Aでは、ユーザU1、U2、U3がチームというグループを構成して、第1出展機関EX1、第2出展機関EX2として出展する。会議Bでは、ユーザU1、U2、U4がチームというグループを構成して、出展機関EX3として出展する。
【0311】
このような場合、ユーザU1、U2、U3には、会議Aにおける第1出展機関EX1、第2出展機関EX2の出展者であるという参加権限が付与される。またユーザU1、U2、U4には、会議Bにおける出展機関EX3の出展者であるという参加権限が付与される。
【0312】
例えば出展機関側端末130の表示画面上で、ユーザU1、U2、U3、U4が参加を申し込み、運営者がユーザに参加を許可することで、出展者であるという参加権限が付与される。
【0313】
なお、参加申込みに応じて参加を許可するのではなく、運営者が参加して欲しいと思うユーザに参加許可を付与してもよい。例えばチケットを配布したり、チケットを購入する方式で参加を許可する。
【0314】
参加情報取得部4002は、各ユーザのU1、U2、U3、U4について
図14(A)、(B)の各表に示す参加情報を取得する。
【0315】
すなわち、参加情報取得部4002は、会議Aに対応して、ユーザU1、U2、U3が第1出展機関EX1、第2出展機関EX2を構成する出展者であるという参加権限の情報と、当該出展機関EX1、EX2を構成する各出展者U1、U2、U3が所属する所属企業COM1、COM2の情報を取得する(
図14(A)参照)。また参加情報取得部4002は、会議Bに対応して、ユーザU1、U2、U4が出展機関EX3を構成する出展者であるという参加権限の情報と、当該出展機関EX3を構成する各出展者U1、U2、U4が所属する所属企業COM1、COM2の情報を取得する(
図14(B)参照)。参加情報は、参加情報データベース1014に格納される。
【0316】
なお、
図14に示す参加情報は一例であり、出展機関を構成するユーザの組合せは任意である。
【0317】
図14(A)において、第1出展機関EX1、第2出展機関EX2を構成するユーザの組合せは同じであるが、第1出展機関EX1、第2出展機関EX2毎に、ユーザの組合せを異ならせてもよい。たとえば、第1出展機関EX1は、ユーザU1、U2、U3で構成されているが、第2出展機関EX2は、ユーザU1、U2、U5(企業COM3に所属)で構成してもよい。
【0318】
(表示制御)
【0319】
表示制御部4003は、管理情報をユーザの端末に表示可能に生成する情報処理部であり、表示制御部4003は、例えばユーザU1の出展機関側端末130に、当該ユーザU1の参加権限に応じた管理情報をユーザU1が参加する会議A、Bに対応づけて表示する。
【0320】
ユーザU1は、会議Aでは、第1出展機関EX1、第2出展機関EX2の出展者としての参加権限を有する。ユーザU1は、会議Bでは、出展機関EX3の出展者としての参加権限を有する。
【0321】
したがって、ユーザU1の出展機関側端末130の表示画面には、会議Aに対応して、第1出展機関EX1、第2出展機関EX2と、当該出展機関EX1、EX2を構成する各出展者U1、U2、U3と、出展者U1、U2が所属する所属企業COM1及び出展者U3が所属する所属企業COM2の情報を含む管理情報が表示される。またユーザU1の出展機関側端末130の表示画面には、会議Bに対応して、出展機関EX3と、当該出展機関EX3を構成する各出展者U1、U2、U4と、出展者U1、U2が所属する所属企業COM1及び出展者U4が所属する所属企業COM2の情報を含む管理情報が表示される。他のユーザU2、U3、U4についても同様である。
【0322】
表示制御部4003は、ユーザU1の出展機関側端末130の表示画面に、ユーザU1が参加する複数の会議A、Bの管理情報を一覧表示する一覧管理画面と、ユーザU1が参加する個別のオンライン学会A(又は会議B)の管理情報を表示する個別管理画面を、例えばユーザU1の選択に応じて切り替え表示させる。他のユーザU2、U3、U4についても同様である。
【0323】
(管理画面)
【0324】
管理画面と出展機関情報画面の関係について説明する。
【0325】
まず出展機関情報画面について以下説明する。
【0326】
図15は、会議Aの第1出展機関EX1の出展機関情報画面701を示す。また
図16は、会議Aの第2出展機関EX2の出展機関情報画面702を示す。また
図17は、会議Bの出展機関EX3の出展機関情報画面703を示す。
【0327】
図11に示す企業情報画面700と同様の構成要素には同様の符号を付す。
【0328】
図11に示す企業情報画面700と同様に、出展機関情報画面701、702、703上で第1出展機関EX1の一般表示情報DG及び特定表示情報(プレミアム情報)DSを参加者が閲覧することが可能である。
【0329】
会議Aの第1出展機関EX1の出展機関情報画面701上には、一般情報DG1、DG4が表示されていると共に、プレミアム情報DS1、DS4が表示されている。
【0330】
会議Aの第2出展機関EX2の出展機関情報画面702上には、一般情報DG2、DG5が表示されていると共に、プレミアム情報DS2、DS5が表示されている。
【0331】
会議Bの出展機関EX3の出展画面703上には、一般情報DG2、DG5が表示されていると共に、プレミアム情報DS2、DS5が表示されている。
【0332】
一般情報DG1、DG2、プレミアム情報DS1、DS2は、例えば企業COM1の製品情報である。一般情報DG4、DG5、プレミアム情報DS4、DS5は、例えば企業COM2の製品情報である。
【0333】
図11に示す企業情報画面700上の表示要求受付ボタン714と同様に、出展機関情報画面701、702、703上の表示要求受付ボタン714が押されると、
図10と同様にして予め定められたプレミアム情報表示条件にしたがってプレミアム情報DSが、出展機関情報画面701、702、703上に表示される。
【0334】
出展機関情報画面701、702、703にはそれぞれ、メッセージを入力して、Eメールによって出展機関EX1、EX2、EX3を構成する出展者U1、U2、U3、U4に問い合わせをすることができるメッセージ入力ボックス741、742、743が設けられている。
【0335】
メッセージの内容は、「製品について知りたい。」「製品の資料を送ってほしい。」「オンラインで会議ができるでしょうか?」、「どなたか対応できますか?」、「電話を頂きたい。」などである。メッセージ入力ボックス741、742、743にテキスト入力して、送信ボタンを押すことによりテキスト入力したメッセージを送信してもよく、上記例示した短文を選択できるボタンを配置して、ボタンを押すことにより短文のメッセージを送信してもよい。
【0336】
メッセージ入力ボックス741、742、743は、参加者の属性によらずに出展機関情報画面701、702、703上にメッセージ送信可能に表示してもよく、特定の属性を有する参加者のみに出展機関情報画面701、702、703上にメッセージ送信可能に表示してもよい。例えば学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PBの端末の表示画面にはメッセージ入力ボックス741、742、743をメッセージ送信可能に表示するが、聴講者PC、出展企業PDの端末の表示画面にはメッセージ入力ボックス741、742、743を表示させないようにすることができる。
【0337】
また参加者の属性に応じて、メッセージ入力ボックス741、742、743へのメッセージ入力を促すためのウエルカムメッセージを異ならせる実施も可能である。例えば「メッセージを入力してください」、「ようこそお気軽にお問い合わせください」等、参加者の属性に応じたウエルカムメッセージを表示することができる。
【0338】
また、プレミアム情報表示条件の充足・未充足如何にかかわらず出展機関情報画面701、702、703上にメッセージ入力ボックス741、742、743をメッセージ送信可能に表示してもよく、プレミアム情報表示条件が充足された場合のみに展機関情報画面701、702、703上にメッセージ入力ボックス741、742、743をメッセージ送信可能に表示してもよい。
【0339】
例えば会議Aでは、第1出展機関EX1の出展機関情報画面701上のメッセージ入力ボックス741を介して、参加者から「企業COM1のプレミアム情報(例えば製品情報)DS1に関する問合せ」が第1出展機関EX1を構成する出展者U1、U2、U3に送信される。
【0340】
会議Aでは、第1出展機関EX1の出展機関情報画面701上のメッセージ入力ボックス741を介して、参加者から「企業COM2のプレミアム情報(例えば製品情報)DS4に関する問合せ」が第1出展機関EX1を構成する出展者U1、U2、U3に送信される。
【0341】
会議Aでは、第2出展機関EX2の出展機関情報画面702上のメッセージ入力ボックス742を介して、参加者から「企業COM1のプレミアム情報(例えば製品情報)DS2に関する問合せ」が第2出展機関EX2を構成する出展者U1、U2、U3に送信される。
【0342】
会議Aでは、第2出展機関EX2の出展機関情報画面702上のメッセージ入力ボックス742を介して、参加者から「企業COM2のプレミアム情報(例えば製品情報)DS5に関する問合せ」が第2出展機関EX2を構成する出展者U1、U2、U3に送信される。
【0343】
会議Bでは、出展機関EX3の出展機関情報画面703上のメッセージ入力ボックス743を介して、参加者から「企業COM1のプレミアム情報(例えば製品情報)DS2に関する問合せ」が出展機関EX3を構成する出展者U1、U2、U4に送信される。
【0344】
会議Bでは、出展機関EX3の出展機関情報画面703上のメッセージ入力ボックス743を介して、参加者から「企業COM2のプレミアム情報(例えば製品情報)DS5に関する問合せ」が出展機関EX2を構成する出展者U1、U2、U3に送信される。
【0345】
管理画面は、出展機関情報画面701、702、703を管理するための管理情報が表示される画面であり、具体的には、出展機関情報画面701、702、703を構築したり、出展機関情報画面701、702、703を介して送信されてきたメッセージに対応する。
【0346】
図18は、会議Aの管理情報を個別表示する個別管理画面900を例示する。
図19は、会議A、Bの管理情報を一覧表示する一覧管理画面1900を例示する。
【0347】
個別管理画面900は、例えば、出展者表示部910と、第1出展機関情報表示部920と、第2出展機関情報表示部930と、第1出展機関プレミアム情報表示条件設定部940と、第1出展機関メッセージ表示部950と、第2出展機関プレミアム情報表示条件設定部960と、第2出展機関メッセージ表示部970を含む。
【0348】
出展者表示部910には、会議Aの出展機関である第1出展機関EX1、第2出展機関EX2を構成する各出展者のユーザ名「ユーザU1、U2、U3」と、各出展者のユーザ情報(メールアドレス等)「ID1、ID2、ID3」と、出展者U1、U2が所属する所属企業の名称「企業COM1」及び出展者U3が所属する所属企業の名称「企業COM2」の情報が表示される。
【0349】
第1出展機関情報表示部920には、第1出展機関EX1の出展機関情報画面701に表示される一般情報DG1、DG4及びプレミアム情報DS1、DS4の内容が表示される。
【0350】
第2出展機関情報表示部930には、第2出展機関EX2の出展機関情報画面702に表示される一般情報DG2、DG5及びプレミアム情報DS2、DS5の内容が表示される。
【0351】
第1出展機関プレミアム情報表示条件設定部940には、第1出展機関EX1の出展機関情報画面701上のプレミアム情報DS1、DS4を、参加者側の端末の表示画面に表示させるための表示条件が表示される。
【0352】
第1出展機関メッセージ表示部950には、第1出展機関EX1の出展機関情報画面701上のメッセージ入力ボックス741を介して、送信されたメッセージの発信元(ユーザ名、メールアドレス等)と、受信したメッセージの内容及び返信内容と、受信したメッセージに対して返信をする出展者名(ユーザ名)が表示される。なお、返信対応する出展者は複数であってもよい。
【0353】
第2出展機関プレミアム情報表示条件設定部960には、第2出展機関EX2の出展機関情報画面702上のプレミアム情報DS2、DS5を、参加者側の端末の表示画面に表示させるための表示条件が表示される。
【0354】
第2出展機関メッセージ表示部970には、第2出展機関EX2の出展機関情報画面702上のメッセージ入力ボックス742を介して、送信されたメッセージの発信元(ユーザ名、メールアドレス等)と、受信したメッセージの内容及び返信内容と、受信したメッセージに対して返信をする出展者名(ユーザ名)が表示される。なお、返信対応する出展者は複数であってもよい。
【0355】
一覧管理画面1900は、例えば、会議A・出展者表示部1910と、会議A・第1出展機関メッセージ表示部1920と、会議A・第2出展機関メッセージ表示部1930と、会議B・出展者表示部1940と、会議B・出展機関メッセージ表示部1950を含む。
【0356】
会議A・出展者表示部1910には、会議Aの出展機関である第1出展機関EX1、第2出展機関EX2を構成する各出展者のユーザ名「ユーザU1、U2、U3」と、各出展者のユーザ情報(メールアドレス等)「ID1、ID2、ID3」と、出展者U1、U2が所属する所属企業の名称「企業COM1」及び出展者U3が所属する所属企業の名称「企業COM2」の情報が表示される。
【0357】
会議A・第1出展機関メッセージ表示部1920には、会議Aの第1出展機関EX1の出展機関情報画面701上のメッセージ入力ボックス741を介して、送信されたメッセージの発信元(ユーザ名、メールアドレス等)と、受信したメッセージの内容及び返信内容と、受信したメッセージに対して返信をする出展者名(ユーザ名)が表示される。なお、返信対応する出展者は複数であってもよい。
【0358】
会議A・第2出展機関メッセージ表示部1930には、会議Aの第2出展機関EX2の出展機関情報画面702上のメッセージ入力ボックス742を介して、送信されたメッセージの発信元(ユーザ名、メールアドレス等)と、受信したメッセージの内容及び返信内容と、受信したメッセージに対して返信をする出展者名(ユーザ名)が表示される。なお、返信対応する出展者は複数であってもよい。
【0359】
会議B・出展者表示部1940には、会議Bの出展機関EX3を構成する各出展者のユーザ名「ユーザU1、U2、U4」と、各出展者のユーザ情報(メールアドレス等)「ID1、ID2、ID4」と、出展者U1、U2が所属する所属企業の名称「企業COM1」及び出展者U4が所属する所属企業の名称「企業COM2」の情報が表示される。
【0360】
会議B・出展機関メッセージ表示部1950には、会議Bの出展機関EX3の出展機関情報画面703上のメッセージ入力ボックス743を介して、送信されたメッセージの発信元(ユーザ名、メールアドレス等)と、受信したメッセージの内容及び返信内容と、受信したメッセージに対して返信をする出展者名(ユーザ名)が表示される。なお、返信対応する出展者は複数であってもよい。
【0361】
なお、
図18の個別管理画面900、
図19の一覧管理画面1900は、一例であり、表示レイアウトの変更、表示部の削除、追加は、任意に可能である。
【0362】
ユーザU1は、会議Aにおいて第1出展機関EX1及び第2出展機関EX2の出展者としての参加権限を有する。またユーザU1は、会議Bにおいて出展機関EX3の出展者としての参加権限を有する。
【0363】
このため出展機関側端末130から、ユーザU1を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、表示装置17に個別管理画面900及び一覧管理画面1900を表示させることができる。第1出展機関EX1及び第2出展機関EX2並びに出展機関EX3の出展者としての参加権限を有するユーザU2についても同様である。
【0364】
ユーザU3は、会議Aにおいて第1出展機関EX1及び第2出展機関EX2の出展者としての参加権限を有するが、会議Bにおいて出展機関EX3の出展者としての参加権限を有しない。
【0365】
このため出展機関側端末130から、ユーザU3を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、表示装置17に、個別管理画面900を表示させることができ、会議Bにおける出展機関EX3の管理情報を取り除いた一覧管理画面を表示させることができる。
【0366】
ユーザU4は、会議Bにおいて出展機関EX3の出展者としての参加権限を有するが、会議Aにおいて第1出展機関EX1及び第2出展機関EX2の出展者としての参加権限を有しない。
【0367】
このため出展機関側端末130から、ユーザU4を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、表示装置17に、会議Aの個別管理画面900と同様な会議Bの個別管理画面を表示させることができ、会議Aにおける第1出展機関EX1、第2出展機関EX2の管理情報を取り除いた一覧管理画面を表示させることができる。
【0368】
(個別管理画面上でのメッセージ対応)
【0369】
以下では、出展者U1の出展機関側端末130の表示装置17に、
図18の個別管理画面900、
図19の一覧管理画面1900が表示される場合を想定して説明する。
【0370】
本実施形態によれば、複数の企業の製品の問合せに対して一画面で対応が可能となる。
【0371】
すなわち、個別管理画面900の第1出展機関メッセージ表示部950で、第1出展機関EX1の出展機関情報画面701を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM1のプレミアム情報DS1に関する問合せ」及び「企業COM2のプレミアム情報DS4に関する問合せ」を知ることができる。
【0372】
このため企業COM1に所属している出展者U1は、自身が所属する「企業COM1の製品のプレミアム情報DS1に関する問合せ」に対しては自身が返信対応することができる。
【0373】
一方、「企業COM2のプレミアム情報(例えば製品情報)DS4に関する問合せ」に対しては、企業COM2の製品情報DS4に熟知した企業COM2に所属する他の出展者U3に返信するように指示することができる。例えば出展者表示部910に出展者U3の所属企業COM2、メールアドレスが表示されているため、個別管理画面900上で、出展者U1は、他の出展者U3に対して、企業COM2の製品情報DS4に関する問合せに対応するように、メールを送信する。メールを受信した出展者U3は、自身の個別管理画面上で、第1出展機関EX1の出展機関情報画面701を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM2のプレミアム情報DS4に関する問合せ」に対して返信対応することができる。
【0374】
個別管理画面900の第2出展機関メッセージ表示部970についても同様である。
【0375】
第2出展機関EX2の出展機関情報画面702を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM1のプレミアム情報DS2に関する問合せ」については、企業COM1のプレミアム情報DS2に熟知したユーザU1が返信対応し、同じく第2出展機関EX2の出展機関情報画面702を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM2のプレミアム情報DS5に関する問合せ」については、例えば出展者U1の指示により、企業COM2のプレミアム情報DS5に熟知した他の出展者U3が返信対応することができる。
【0376】
(一覧管理画面上でのメッセージ対応)
【0377】
本実施形態によれば、複数のオンライン会議の問合せに対して一画面で対応が可能となる。
【0378】
一覧管理画面1900の会議A・第1出展機関メッセージ表示部1920で、会議Aの第1出展機関EX1の出展機関情報画面701を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM1のプレミアム情報DS1に関する問合せ」を知ることができ、会議B・出展機関メッセージ表示部1950で、会議Bの出展機関EX3の出展機関情報画面703を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM1のプレミアム情報DS2に関する問合せ」を知ることができる。
【0379】
このため出展者U1は、同じ一覧管理画面1900上で、別々の会議A、Bの異なる問合せに対して返信対応することができる。複数の学会毎に設定された別々の管理画面上で情報を扱う必要がなくなる。
【0380】
一方、一覧管理画面1900の会議A・第1出展機関メッセージ表示部1920で、会議Aの第1出展機関EX1の出展機関情報画面701を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM2のプレミアム情報DS4に関する問合せ」を知ることができ、会議B・出展機関メッセージ表示部1950で、会議Bの出展機関EX3の出展機関情報画面703を介して参加者から送信されたメッセージ「企業COM2のプレミアム情報DS5に関する問合せ」を知ることができる。
【0381】
このため出展者U1は、同じ一覧管理画面1900上で、別々の会議A、Bの異なる問合せに対して企業COM2の製品情報DS4に熟知した企業COM2に所属する他の出展者U3に返信するように指示することができる共に、企業COM2の製品情報DS5に熟知した企業COM2に所属する他の出展者U4に返信するように指示することができる。これにより会議Aでは、会議Aにおける他の出展者U3が返信対応し、会議Bでは、会議Bにおける他の出展者U4が返信対応する。複数の学会毎に設定された別々の管理画面上で情報を扱う必要がなくなる。
【0382】
以上、出展機関情報画面を介して参加者から送信されたメッセージが、出展機関を構成する出展者全員に送信される場合を想定して説明したが、メッセージの内容に応じて出展機関を構成する特定の出展者のみに送信される実施も可能である。
【0383】
例えばメッセージの内容が企業COM1に関する問合せであれば、企業COM1に所属するユーザU1、U2のみにメッセージを送信し、メッセージの内容が企業COM2に関する問合せであれば、企業COM2に所属するユーザU3、U4のみにメッセージを送信する実施も可能である。またメッセージの内容が企業COM1の技術開発に関する問合せであれば、企業COM1に所属する技術開発担当のユーザU1のみにメッセージを送信し、メッセージの内容が企業COM1の営業に関する問合せであれば、企業COM1に所属する営業担当のユーザU2のみにメッセージを送信する実施も可能である。
【0384】
(一覧管理画面の変形例)
【0385】
一覧管理画面は、プレミアム情報表示条件を一覧表示するものであってもよい。第1出展機関プレミアム情報表示条件設定部940と、第2出展機関プレミアム情報表示条件設定部960と、会議Bの出展機関EX3の出展機関情報画面703上のプレミアム情報を表示する条件を設定するプレミアム情報表示条件設定部を一画面上に配置することで、各会議A、Bのプレミアム情報表示条件を一覧表示することができる。これにより一画面で各会議A、Bにおけるプレミアム情報表示条件を設定することができるようになる。複数の学会毎に設定された別々の管理画面上で情報を扱う必要がなくなる。
【0386】
また一覧管理画面は、出展機関情報を一覧表示するものであってもよい。第1出展機関情報表示部920と、第2出展機関情報表示部930と、会議Bの出展機関EX3の出展機関情報画面703上の一般情報、プレミアム情報を表示する出展機関情報表示部を一画面上に配置することで、各会議A、Bの出展機関情報を一覧表示することができる。これにより一画面で各会議A、Bにおける出展機関情報を修正等することができるようになる。複数の学会毎に設定された別々の管理画面上で情報を扱う必要がなくなる。
【0387】
例えば第2出展機関情報表示部930のデータをコピーして会議Bの出展機関情報表示部とすることができる。これにより会議Bの出展機関EX3の出展機関情報画面703上の一般情報DG2、DG5及びプレミアム情報DS2、DS5を改めて作成、登録することが不要となる。
【0388】
以上はオンライン学会のユーザが出展者という参加権限を有する場合に好適な一覧管理画面を説明した。しかし、オンライン学会のユーザが、運営者である場合、発表者(座長、演者等)である場合、参加者(聴講者)である場合、またはこれら参加権限を兼ねている場合のいずれであっても、ユーザが出展者である場合と同様にして、各会議の管理情報を一覧する一覧管理画面を設けることができる。
【0389】
(運営者の一覧管理画面)
【0390】
例えば
図8に示す会議準備画面600に示す情報の全部又は一部の項目の管理情報(例えば発表者・運営者一覧)を、各会議に対応づけて一画面で一覧できるように配置することで、運営者の参加権限を有するユーザの一覧管理画面とすることができる。これにより一画面で各会議A、Bにおけるセッションを準備する作業を並行して進めることができるようになる。複数の学会毎に設定された別々の管理画面上で情報を扱う必要がなくなる。
【0391】
(発表者の一覧管理画面)
【0392】
例えば
図9に示す発表者用会議準備画面610を、発表者(座長)の参加権限を有するユーザの一覧管理画面とすることができる。これにより一画面で各会議A、Bにおけるセッションでの発表を準備する作業を並行して進めることができるようになる。複数の学会毎に設定された別々の管理画面上で情報を扱う必要がなくなる。
【0393】
(聴講者の一覧管理画面)
【0394】
例えば
図12に示すノベルティ受領受付画面800に示すノベルティリストを、各会議に対応づけて一画面で一覧できるように配置することで、聴講者の参加権限を有するユーザの一覧管理画面とすることができる。これにより一画面で各会議A、Bにおけるノベルティの受領申請をする作業を並行して進めることができるようになる。複数の学会毎に設定された別々の管理画面上で情報を扱う必要がなくなる。
【0395】
なお、ノベルティ受領受付画面800は、参加者の属性によらずに参加者の端末の表示画面に表示してもよく、特定の属性を有する参加者のみの端末の表示画面に表示してもよい。例えば学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PBの端末の表示画面にはノベルティ受領受付画面800を表示するが、聴講者PC、出展企業PDの端末の表示画面にはノベルティ受領受付画面800を表示させないようにすることができる。
【0396】
また参加者の属性に応じたノベルティリストを表示してもよい。
【0397】
例えば学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PBの端末の表示画面には全てのノベルティ品目からなるノベルティリストを表示するが、聴講者PC、出展企業PDの端末の表示画面には、これら聴講者PC、出展企業PDには提供不可の特定のノベルティ品目を除いたノベルティ品目からなるノベルティリストを表示することができる。
【0398】
また、例えば同じオンライン学会で、同じユーザが出展企業の出展者でありながら発表者を兼ねることがある。この場合には、例えば出展者の一覧管理画面1900に示す管理情報と、発表者用会議準備画面610に示す管理情報を、一画面に配置して、出展者と発表者を兼ねたユーザの一覧管理画面とすることができる。
【0399】
(第5実施形態)
【0400】
以下、第5実施形態のオンラインイベントの配布物提供システムについて説明する。
【0401】
本実施形態に係る発明は、オンラインの展示会等のイベントを実施するに際して、従来と比較して配布物にかかるコストを最小に抑制しつつ、配布物の提供者と配布物の受領者の交流、マッチングなどの機会を最大に高めることを課題とする。
【0402】
本実施形態の対象となるイベントは、オンラインでの展示会、学会、会議、情報交換の場、講演会、マッチングイベントなどのあらゆるイベントであって、配布物を提供する提供参加者が、配布物を受領する候補となり得る受領候補参加者に配布物を提供し得るあらゆるオンラインイベントである。
【0403】
本明細書においてオンラインイベントは、ハイブリッドイベントを含む概念である。必ずしも全てをオンラインとする必要はない。例えばリアルなイベント会場と、オンラインで展開するライブ配信やバーチャルルームを併用したイベントであってもオンラインイベントの概念に含まれる。
【0404】
本実施形態の対象となる配布物は、リアルでは配布できないノベルティ、販促品、記念品、サンプルなどあらゆる配布物である。
【0405】
本実施形態で配布物を配布(提供)する主体(提供参加者という)は、配布物をイベントの参加者に配布する者であればよく、企業、機関、団体等の法人、発表者、講演者等の個人などあらやるイベント参加者を含む。
【0406】
図20は、第5実施形態のオンラインイベントの配布物提供システムの機能構成を例示するブロック図である。
図20に例示する機能構成は、サーバ200、運営者側端末100、発表者側端末110、参加者側端末120、出展機関側端末130が備えている。
【0407】
オンラインイベントの配布物提供システムは、受領候補参加者属性取得部5001と、行動取得部5002と、配布物受領権格納部5003と、受領権付与要求受付部5004と、受領権付与部5005と、配布物告知・配布物受領画面表示制御部5006と、配布物リスト画面表示制御部5007とを含んで構成される。
【0408】
本実施形態では、受領候補参加者のオンラインイベントにおける参加者区分を示す参加者属性及びオンラインイベントにおいて受領候補参加者がオンラインイベントの提供候補者に対して取った行動に応じて、配布物の受領権の内容、配布物告知画面・配布物受領画面の表示の有無、表示内容、配布物リスト画面の表示の有無、表示内容を一義的に定めるようにしている。以下説明する。なお、以下ではオンラインの学会を想定しているが、本実施形態は、上述したようにオンラインの学会に限定されることなく、あらゆるイベントに適用可能である。
【0409】
(受領候補参加者属性取得部)
【0410】
受領候補参加者属性取得部5001は、受領候補参加者の属性を取得する。
【0411】
受領候補参加者は、配布物を受領する候補となるイベント参加者のことである。
【0412】
受領候補参加者の属性は、イベントに参加する学会に属する医師PA1、招待発表者PA2、非会員医師PB、聴講者PC、出展企業PDである。
【0413】
(行動取得部)
【0414】
行動取得部5002は、受領候補参加者に対応づけて、受領候補参加者が提供参加者に対して起こした行動を取得する。
【0415】
行動は、受領候補参加者が提供参加者に対して取った行動のことであり、例えば「行動無し」、「ブース訪問」、「名刺置き」、「アンケート記入」、「企業広告を掲載したセッションを視聴」、「企業情報(カタログ)入手(ダウンロード)」、「資料請求」、「製品見積りの請求」、「製品デモンストレーションの申込み」などである。本明細書において、参加者の行動又はアクションとは、参加者が、学会、展示会などのオンラインイベントにおいて、オンラインイベントに出展等参加した出展機関などの参加者に対して起こした行動又はアクションをいうものとする。
【0416】
(配布物受領権格納部)
【0417】
配布物受領権格納部5003には、受領候補参加者属性及び受領候補参加者が提供参加者に対して起こした行動の内容に応じて配布物の受領権が格納されている。
【0418】
図21は、第5実施形態の配布物受領権格納部5003に格納されるデータ及び表示制御をするためのデータを示した表である。
図21は、配布物受領権格納部5003に格納されるデータの一例を示している。
【0419】
図21に示すように、受領候補参加者属性及び受領候補参加者が提供参加者に対して起こした行動の内容に対応づけて、配布物の受領権の内容を示すデータが格納されている。
【0420】
配布物の受領権の内容は、出展企業COM1が提供する配布物を例にとると、「受領権無し」、「通常品NV11を受領できる」、「特別品NV12を受領できる」である。
【0421】
図21に示すように、受領候補参加者の属性や上記行動が異なれば、それに応じて配布物の受領権の内容は異なる。例えば聴講者PCである参加者が「製品見積りの請求」という行動を起こしたとしても、配布物の受領権の内容は「受領権無し」にとどまる。また非会員医師PBである参加者が同じ「製品見積りの請求」という行動を起こせば、「通常品NV11を受領できる」という受領権が得られる。また学会に属する医師PA1である参加者が同じ「製品見積りの請求」という行動を起こせば、通常品NV11よりも高価な「特別品NV12を受領できる」という受領権が得られる。
【0422】
さらに学会に属する医師PA1である参加者が「名刺置き」という行動を起こせば、「通常品NV11を受領できる」という受領権が得られる。非会員医師PBや聴講者PCである参加者は、同じ「名刺置き」という行動を起こしたとしても、「受領権無し」にとどまり「通常品NV11を受領できる」という受領権は得られない。
【0423】
(受領権付与要求受付部)
【0424】
受領権付与要求受付部5004は、配布物受領権の付与要求を、受領候補参加者から受け付ける。
【0425】
図22、
図23は、
図12に示す画面と同様な配布物告知・受領・リスト画面1800A、1800Bを示す。参加者側端末120から受領候補参加者を特定するユーザ情報(IDとパスワード)を入力すると、
図22又は
図23に示す配布物告知・受領・リスト画面1800A、100Bを表示することができ、配布物告知・受領・リスト画面1800A、1800B上で配布物の受領要求を行うことができる。
【0426】
配布物告知・受領・リスト画面1800A、1800Bの配布物リスト表示部1801には、配布物リストが表示されている。配布物告知・受領・リスト画面1800Aの配布物リスト表示部1801には、例えば提供参加者である出展企業COM1が提供する配布物品目として、通常品NV11のみが表示されている。配布物告知・受領・リスト画面1800Bの配布物リスト表示部1801には、同じく提供参加者である出展企業COM1が提供する配布物品目として、通常品NV11、特別品NV12が表示されている。
【0427】
通常品NV11、特別品NV12それぞれに対応づけて受領条件が表示されている。受領条件は、
図21に示す参加者側端末120の受領候補参加者の属性(
図22、
図23の画面上には示されていない)及び参加者側端末120の受領候補参加者が提供参加者に対して取った行動である。
【0428】
通常品NV11、特別品NV12それぞれに対応づけて受領条件が表示されている。
【0429】
受領候補参加者は、例えば告知・受領・リスト画面1800A、1800B上で、受領を希望する配布物(通常品NV11、特別品NV12)に対応づけられた受領受付ボタン1841、1842を押すことで、受領権付与要求を行うことができる。なお受領受付ボタン1841、1842は受領権付与要求受付部5004を構成する。
【0430】
(受領権付与部)
【0431】
受領権付与部5005は、受領権付与要求受付部5004で受け付けた受領候補参加者に応じて取得された受領候補参加者属性及びこの受領候補参加者に対応づけられて取得された行動の内容に応じた配布物受領権を、配布物受領権格納部5003から取り出す。そして取り出した配布物受領権を受領候補参加者に付与する。
【0432】
配布物受領権を付与するか否かの判定は、
図21に示す参加者側端末120の受領候補参加者の「参加者属性」及び参加者側端末120の受領候補参加者が「提供参加者に対して取った行動」に応じて決定される。
【0433】
非会員医師PBの属性を有する受領候補参加者が受領を希望する配布物が、品目「通常品NV11」であったとする。非会員医師PBの属性を有する受領候補参加者が「製品見積りの請求」という行動を起こしていた場合には、「通常品NV11を受領できる」という受領権を付与する条件を満たしている。この条件を満たしていることが判定されると、配布物告知・受領・リスト画面1800Aで、配布物の品目「通常品NV11」の受領権を、非会員医師PBの属性を有する受領候補参加者に付与する。例えば配布物告知・受領・リスト画面1800Aの受領権表示部2801に配布物の品目「通常品NV11」の受領権が付与された旨の表示を行う。
【0434】
学会に属する医師PA1の属性を有する受領候補参加者が、配布物の品目「特別品NV12」の受領を希望した場合も同様である。学会に属する医師PA1の属性を有する受領候補参加者が「製品見積りの請求」という行動を起こしていた場合には、「特別品NV12を受領できる」という受領権を付与する条件を満たしている。この条件を満たしていることが判定されると、配布物告知・受領・リスト画面1800Bで、配布物の品目「特別品NV12」の受領権を、学会に属する医師PA1の属性を有する受領候補参加者に付与する。例えば配布物受領受付画面1800Bの受領権表示部2801に配布物の品目「特別品NV12」の受領権が付与された旨の表示を行う。
【0435】
(配布物告知画面の表示制御部及び配布物受領画面の表示制御部並びに配布物リスト画面の表示制御部)
【0436】
配布物告知・配布物受領画面表示制御部5006は、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物を告知するための配布物告知画面を、参加者側端末120の表示装置17に表示する。また配布物告知・配布物受領画面表示制御部5006は、配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物受領画面を、参加者側端末120の表示装置17に表示する。
【0437】
さらに配布物リスト画面表示制御部5007は、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物のリストを示す配布物リスト画面を、参加者側端末120の表示装置17に表示する。
【0438】
配布物告知・配布物受領画面表示制御部5006は、受領候補参加者の属性に応じて、この受領候補参加者の参加者側端末120の表示画面に対する配布物告知画面の表示の有無及び配布物受領画面の表示の有無を制御する。
【0439】
配布物リスト画面表示制御部5007は、受領候補参加者の属性に応じて、この受領候補参加者の参加者側端末120の表示画面に対する配布物リスト画面の表示の内容及び配布物リスト画面の表示の有無を制御する。
【0440】
配布物告知画面の表示の有無及び配布物受領画面の表示の有無並びに配布物リスト画面の表示の内容及び配布物リスト画面の表示の有無の制御は、
図21に示すように参加者側端末120の受領候補参加者の属性に従い実行される。
【0441】
上記した配布物告知画面、配布物受領画面、配布物リスト画面は別画面にして個別に表示してもよく、共通の画面として表示してもよい。
【0442】
以下では、配布物告知画面、配布物受領画面、配布物リスト画面を、共通の配布物告知・受領・リスト画面として表示する場合を例にとり説明する。
【0443】
図22、
図23はそれぞれ、上記共通の配布物告知・受領・リスト画面1800A、1800Bを例示する。配布物告知・受領・リスト画面1800A、1800Bには、配布物リスト表示部1801が表示されている。
【0444】
図23に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Bの配布物リスト表示部1801は、出展企業COM1が提供する配布物NV11、NV12に対応する配布物表示部1811、1812と、出展企業COM2が提供する配布物NV21、NV22に対応する配布物表示部1813、1814を含んで構成されている。出展企業COM2が提供する配布物NV21は、出展企業COM1が提供する配布物NV11と同様の「通常品」である。また出展企業COM2が提供する配布物NV22は、出展企業COM1が提供する配布物NV11と同様の「特別品」である。
【0445】
配布物表示部1811、1812、1813、1814はそれぞれ、配布物品目NV11、NV12、NV21、NV22に関する表示部である。
【0446】
配布物表示部1811、1812、1813、1814はそれぞれ、品目表示部1821、1822、1823、1824と、受領条件表示部1831、1832、1833、1834と、受領受付ボタン1841、1842、1843、1844と、キャンセルボタン1851、1852、1853、1854と、受領内容変更指示部1861、1862、1863、1864と、送付先住所指示部1871、1872、1873、1874と、発注方法指示部1881、1882、1883、1884と、3D表示部1891、1892、1893、1894を含んで構成される。
【0447】
品目表示部1821、1822、1823、1824にはそれぞれ、配布物品目NV11、NV12、NV21、NV22が表示されている。受領条件表示部1831、1832、1833、1834にはそれぞれ、配布物品目NV11、NV12、NV21、NV22の受領条件が表示されている。
【0448】
受領候補参加者が受領受付ボタン1841、1842、1843、1844を押す操作を行うことで、配布物NV11、NV12、NV21、NV22の受領要求が受け付けられる。
【0449】
受領候補参加者がキャンセルボタン1851、1852、1853、1854を押す操作を行うことで、配布物NV11、NV12、NV21、NV22の受領要求の受け付けが取り消される。
【0450】
受領候補参加者が受領内容変更指示部1861、1862、1863、1864に変更内容を入力することで、配布物NV11、NV12、NV21、NV22の受領要求内容を変更することができる。ここで配布物の受領要求内容の変更は、例えば配布物の数量、色、サイズなどの変更が可能な項目である。
【0451】
送付先住所指示部1871、1872、1873、1874はそれぞれ、登録住所指示部1871A、1872A、1873A、1874Aと送付先変更指示部1871B、1872B、1873B、1874Bからなる。登録住所指示部1871A、1872A、1873A、1874Aを選択することで、受領候補参加者が予め登録した住所が、配布物NV11、NV12、NV21、NV22の送付先とされる。また送付先変更指示部1870B(1871B、1872B、1873B、1874Bに住所を入力することで、配布物NV11、NV12、NV21、NV22の送付先を、予め登録した住所とは異なる住所に変更することができる。例えば受領候補参加者が配布物NV11の送付先を、自宅の住所に変更したい場合には、送付先変更指示部1871Bに自宅の住所を入力する。
【0452】
発注方法指示部1881、1882、1883、1884はそれぞれ、まとめ発注指示部1881A、1882A、1883A、1884Aと個別発注指示部1881B、1883Bからなる。まとめ発注指示部1881A、1882A、1883A、1884Aを選択することで、対応する配布物を、オンラインイベント開催期間満了時に他の配布物とまとめて発注するという発注方法(以下、まとめ発注という)が指示される。個別発注指示部1881B、1883Bを選択することで、対応する配布物を、オンラインイベント開催期間満了を待たずに受領要求があった時点で配布物を個別に発注するという発注方法(以下、個別発注という)が指示される。
【0453】
配布物は、オンラインイベント開催期間満了時に、参加者に送付する個数が確定してから製造元に発注することが多い。このような場合には、オンラインイベント開催期間満了を待って、確定した個数をまとめて製造元に発注して、各参加者に配送することが望ましい。このような配布物は、まとめ発注で対応する。また配布物の種類によっては、オンラインイベント開催期間満了を待つことなく発注があればその都度配送できるものもある。このような配布物は個別発注が可能である。例えばNV11、NV21は個別発注が可能であり、配布物NV12、NV22は、まとめ発注という発注方法に限定される。
【0454】
配布物NV11、NV12、NV21、NV22は、前述した企業情報画面700で表示される商品と同様にして、3Dモデルを用いて3D表示させてよい。
【0455】
3D表示部1891、1892、1893、1894にはそれぞれ、配布物NV11、NV12、NV21、NV22の3Dモデルが表示される。また視差等を用いた立体視の技術を用いて配布物NV11、NV12、NV21、NV22を立体視できるようにしてもよい。また配布物NV11、NV12、NV21、NV22の3Dモデルを回転させて、360度の各方向から配布物各部を閲覧できるようにしてもよい。企業情報画面700で表示される商品についても同様に、その商品の3Dモデルを回転させて、360度の各方向から商品 各部を閲覧できるようにしてもよい。
【0456】
一方、
図22に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Aの配布物リスト表示部1801は、出展企業COM1が提供する配布物NV11に対応する配布物表示部1811と、出展企業COM2が提供する配布物NV21に対応する配布物表示部1813を含んで構成されている。出展企業COM1が提供する配布物NV12に対応する配布物表示部1812と、出展企業COM2が提供する配布物NV22に対応する配布物表示部1814の表示は省略されている。また
図22に示される配布物NV11、NV21の受領条件は、
図23に示される配布物NV11、NV21の受領条件とは異なるものとなっている。
【0457】
受領候補参加者の属性が、非会員医師PBである場合には、この受領候補参加者の参加者側端末120の表示装置17の表示画面には、
図22に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Aが表示される。
【0458】
配布物告知・受領・リスト画面1800Aの配布物リスト表示部1801には、提供参加者COM1から配布物である通常品NV11の配布が行われ、提供参加者COM2から配布物である通常品NV21の配布が行われるという配布の告知の情報が表示されている。また配布物告知・受領・リスト画面1800Aの配布物リスト表示部1801及び受領権表示部2801を介して、配布物である通常品NV11、NV21の受領要求の受付け及び受領権の付与を行うことができる。また配布物告知・受領・リスト画面1800Aの配布物リスト表示部1801には、配布物リストが表示される。ただし配布物リストには表示内容が制限されて表示される。すなわち配布物リストの配布物品目として通常品NV11、NV21のみが表示されており、特別品NV12、NV22は表示されない。したがってイベント参加中に、非会員医師PBの属性を有する受領候補参加者は、参加者側端末120の表示画面に示される情報から、提供参加者から通常品NV11、NV21の提供があるという情報を取得することはできても、提供参加者から特別品NV12、NV22の提供があるという情報を取得することはできない。
【0459】
受領候補参加者の属性が、学会に属する医師PA1、招待発表者PA2である場合には、この受領候補参加者の参加者側端末120の表示装置17の表示画面に、
図23に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Bが表示される。
【0460】
配布物告知・受領・リスト画面1800Bの配布物リスト表示部1801には、提供参加者COM1から配布物である通常品NV11及び特別品NV12の配布が行われ、提供参加者COM2から配布物である通常品NV21及び特別品NV22の配布が行われるという配布の告知の情報が表示されている。また配布物告知・受領・リスト画面1800Bの配布物リスト表示部1801及び受領権表示部2801を介して、配布物である通常品NV11、NV21及び特別品NV12、NV22の受領要求の受付け及び受領権の付与を行うことができる。また配布物告知・受領・リスト画面1800Bの配布物リスト表示部1801には、配布物リストが表示される。配布物リストの配布物品目として、提供参加者から提供される配布物の全てである通常品NV11、NV21及び特別品NV12、NV22が表示されている。したがって学会に属する医師PA1、招待発表者PA2の属性を有する受領候補参加者は、参加者側端末120の表示画面を介して、イベント参加中に提供参加者から提供される全ての配布物(通常品NV11、NV21及び特別品NV12、NV22)の情報を取得することができる。
【0461】
受領候補参加者の属性が、聴講者PC、出展企業PDである場合には、これら聴講者PC、出展企業PDの属性を有する受領候補参加者の参加者側端末120の表示装置には、配布物告知画面、配布物受領画面及び配布物リスト画面は表示されない。したがって聴講者PC、出展企業PDの属性を有する受領候補参加者は、参加者側端末120の表示画面を介して、イベント参加中に提供参加者から配布物(通常品NV11、NV21及び特別品NV12、NV22)が提供されるという情報を取得することはできない。
【0462】
(第6実施形態)
【0463】
第6実施形態では、受領候補参加者の提供参加者に対する貢献期待度及び受領候補参加者の提供参加者に対する貢献度にランクを予め定めると共に、配布物の受領権、配布物告知画面表示、配布物受領画面表示、配布物リスト画面表示に予めレベルを定めて、上記貢献期待度及び貢献度のランクに応じたレベルの受領権を付与すると共に、上記貢献期待度及び貢献度のランクに応じたレベルの配布物告知画面表示、配布物受領画面表示、配布物リスト画面表示が行われる。
【0464】
以下、第6実施形態のオンラインイベントの配布物提供システムについて説明する。
【0465】
なお第5実施形態と共通する事項については適宜省略する。
【0466】
図24は、
図21に対応する表であり、第6実施形態の後述の配布物受領権格納部6003に格納されるデータ及び表示制御をするためのデータを示した表である。
図24は、第6実施形態で定められる貢献期待度及び貢献度のランク、受領権、配布物告知画面表示、配布物受領画面表示、配布物リスト画面表示のレベルを示している。
【0467】
図25は、第6実施形態のオンラインイベントの配布物提供システムの機能構成を例示するブロック図である。
図25に例示する機能構成は、サーバ200、運営者側端末100、発表者側端末110、参加者側端末120、出展機関側端末130が備えている。
【0468】
オンラインイベントの配布物提供システムは、 貢献期待度取得部6001と、貢献度取得部6002と、配布物受領権格納部6003と、受領権付与要求受付部6004と、受領権付与部6005と、配布物告知・配布物受領画面表示制御部6006と、リスト画面表示制御部6007とを含んで構成される。
【0469】
(貢献期待度取得部)
【0470】
貢献期待度取得部6001は、オンラインイベントにおける参加者区分を示す受領候補参加者属性を、提供参加者に対する受領候補参加者の貢献期待度として取得する。
【0471】
図24に示すように、貢献期待度は、例えば受領候補参加者の属性に応じて複数のランク、例えばランク1、ランク2、ランク3にランク付けされている。
【0472】
(貢献期待度取得部)
【0473】
貢献度取得部6002は、オンラインイベントにおいて受領候補参加者が提供参加者に対して起こした行動の内容に応じて、受領候補参加者に対応づけて、提供参加者に対する受領候補参加者の貢献度を取得する。
【0474】
図24に示すように、貢献度は、受領候補参加者が提供参加者に対して起こした行動の内容に応じて複数のランク、例えばランク1、ランク2、ランク3にランク付けされている。
【0475】
(配布物受領権格納部)
【0476】
配布物受領権格納部6003には、貢献期待度及び貢献度に応じて、複数のレベルに配布物の受領権が対応づけされて格納されている。
【0477】
図24に示すように、配布物の受領権は、貢献期待度及び貢献度のランクに応じて、複数のレベル、例えばレベル1、レベル2、レベル3に分けて格納されている。
【0478】
配布物の受領権の内容は、提供参加者である出展企業COM1が提供する配布物を例にとると、レベル1(受領権無し)、レベル2(通常品NV11を受領できる)、レベル3(特別品NV12を受領できる)である。
【0479】
図24に示すように、受領候補参加者の貢献期待度や貢献度のランクが異なれば、それに応じて配布物の受領権のレベルとそのレベルに応じた受領権の内容は異なる。例えばランク1の聴講者PCである参加者が「製品見積りの請求」というランク3に属する行動を起こしたとしても、配布物の受領権のレベルはレベル1でその内容は「受領権無し」にとどまる。またランク2の非会員医師PBである参加者が同じ「製品見積りの請求」というランク3に属する行動を起こせば、「通常品NV11を受領できる」というレベル2の受領権が得られる。またランク3の学会に属する医師PA1である参加者が同じ「製品見積りの請求」というランク3に属する行動を起こせば、通常品NV11よりも高価な「特別品NV12を受領できる」というレベル3の受領権が得られる。
【0480】
さらにランク3の学会に属する医師PA1である参加者が「名刺置き」というランク2の行動を起こせば、「通常品NV11を受領できる」というレベル2の受領権が得られる。ランク2の非会員医師PBやランク1の聴講者PCである参加者は、同じ「名刺置き」というランク2の行動を起こしたとしても、「受領権無し」のレベル1の受領権にとどまり「通常品NV11を受領できる」というレベル2の受領権は得られない。
【0481】
(受領権付与要求受付部)
【0482】
受領権付与要求受付部6004は、配布物受領権の付与要求を、受領候補参加者から受け付ける。第5実施形態の受領権付与要求受付部5004と同様であり説明を省略する。
【0483】
(受領権付与部)
【0484】
受領権付与部6005は、受領権付与要求受付部6004で受け付けた受領候補参加者に対応づけられて取得された貢献期待度及びこの受領候補参加者に対応づけられて取得された貢献度に応じたレベルの配布物受領権を、配布物受領権格納部6003から取り出す。そして、受領候補参加者に、取り出したレベルの配布物受領権を付与する。
【0485】
配布物受領権を付与するか否かの判定は、
図24に示す参加者側端末120の受領候補参加者の貢献期待度及び貢献度のランクに応じて決定される。
【0486】
ランク2の非会員医師PBの属性を有する受領候補参加者が受領を希望する配布物が、品目「通常品NV11」であったとする。ランク2の非会員医師PBの属性を有する受領候補参加者が「製品見積りの請求」というランク3に属する行動を起こしていた場合には、「通常品NV11を受領できる」というレベル2の受領権を付与する条件を満たしている。この条件を満たしていることが判定されると、
図22に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Aで、配布物の品目「通常品NV11」の受領権を、非会員医師PBの属性を有する受領候補参加者に付与する。例えば配布物告知・受領・リスト画面1800Aの受領権表示部2801に配布物の品目「通常品NV11」の受領権が付与された旨の表示を行う。
【0487】
ランク3の学会に属する医師PA1の属性を有する受領候補参加者が、配布物の品目「特別品NV12」の受領を希望した場合も同様である。ランク3の学会に属する医師PA1の属性を有する受領候補参加者が「製品見積りの請求」というランク3に属する行動を起こしていた場合には、「特別品NV12を受領できる」というレベル3の受領権を付与する条件を満たしている。この条件を満たしていることが判定されると、
図23に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Bで、配布物の品目「特別品NV12」の受領権を、学会に属する医師PA1の属性を有する受領候補参加者に付与する。例えば配布物受領受付画面1800Bの受領権表示部2801に配布物の品目「特別品NV12」の受領権が付与された旨の表示を行う。
【0488】
(配布物告知画面の表示制御部及び配布物受領画面の表示制御部並びに配布物リスト画面の表示制御部)
【0489】
配布物告知・配布物受領画面表示制御部6006は、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物を告知するための配布物告知画面を、参加者側端末120の表示装置17に表示する。また配布物告知・配布物受領画面表示制御部6006は、配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付けるための配布物受領画面を、参加者側端末120の表示装置17に表示する。
【0490】
さらに配布物リスト画面表示制御部6007は、提供参加者が受領候補参加者に提供する配布物のリストを示す配布物リスト画面を、参加者側端末120の表示装置17に表示する。
【0491】
配布物告知・配布物受領画面表示制御部6006は、受領候補参加者の貢献期待度に応じて、この受領候補参加者の参加者側端末120の表示画面に対する配布物告知画面の表示の有無及び配布物受領画面の表示の有無を制御する。
【0492】
配布物リスト画面表示制御部6007は、受領候補参加者の貢献期待度に応じて、この受領候補参加者の参加者側端末120の表示画面に対する配布物リスト画面の表示レベルの内容及び配布物リスト画面の表示の有無を制御する。
【0493】
配布物告知画面の表示及び配布物受領画面の表示は
図24に示すようにレベル1、レベル2にレベル付けされている。配布物リスト画面の表示は、
図24に示すようにレベル1、レベル2、レベル3にレベル付けされている。
【0494】
図22、
図23の配布物告知・受領・リスト画面1800A、1800Bに示すように、参加者側端末120の受領候補参加者の貢献度のランクに応じたレベルで配布物告知画面の表示及び配布物受領画面の表示並びに配布物リスト画面の表示が行われる。
【0495】
(第7実施形態)
【0496】
第5実施形態又は第6実施形態を適用したオンラインイベントの配布物配送システムの実施形態について以下説明する。
【0497】
オンラインイベントの配布物配送システムは、例えばインターネット等の通信ネットワークを介して端末装置間で相互にデータを送受信することにより実施することができる。
【0498】
オンラインイベントの配布物配送システムの各工程について以下説明する。第5実施形態又は第6実施形態と同様に、オンラインイベントの協賛企業COM1、COM2が、オンラインイベントで参加者に配布物を提供する提供参加者であるとして説明する。
【0499】
・工程1(配布物の登録)
【0500】
図26A、
図26Bはそれぞれ、提供参加者COM1、COM2側の出展機関側端末130の表示装置17の表示画面に表示される配布物登録画面2100A、2100Bを示す。
【0501】
配布物登録画面2100A、2100Bは、オンラインイベントで提供される配布物を登録するための画面である。
【0502】
配布物登録画面2100Aには、申請配布物NV11、NV12に対して、登録申請ボタン2111、2112、ステータス2121、2122が対応付けられて表示されている。
【0503】
同様に配布物登録画面2100Bには、申請配布物NV21、NV22に対して、登録申請ボタン2113、2114、ステータス2123、2124が対応付けられて表示されている。
【0504】
提供参加者COM1は、今回のオンラインイベントBにおける配布物NV11、NV12を選定する。選定した配布物NV11、NV12が配布物登録画面2100Aに申請配布物NV11、NV12として表示される。登録申請ボタン2111、2112を押す操作が行われると、ステータス2121、2122はそれぞれ「申請中」と表示される。これを受けてオンラインイベントBの運営者(管理者)の運営者側端末100の表示装置17には、申請配布物NV11、NV12の情報が表示される。オンラインイベントBの運営者(管理者)が申請配布物NV11、NV12の登録を承認する操作を実行すると、申請配布物NV11、NV12のステータス2121、2122の表示はそれぞれ「登録済」に更新される。
【0505】
同様に提供参加者COM2は、今回のオンラインイベントBにおける配布物NV21、NV22を選定する。選定した配布物NV21、NV22が配布物登録画面2100Bに申請配布物NV21、NV22として表示される。登録申請ボタン2113、2114を押す操作が行われると、ステータス2123、2124はそれぞれ「申請中」と表示される。これを受けてオンラインイベントBの運営者(管理者)の運営者側端末100の表示装置17には、申請配布物NV21、NV22の情報が表示される。オンラインイベントBの運営者(管理者)が申請配布物NV21、NV22の登録を承認する操作を実行すると、申請配布物NV21、NV22のステータス2123、2124の表示はそれぞれ「登録済」に更新される。
【0506】
なお配布物の登録申請にあたり、配布物の提供個数を申請してもよい。例えば申請配布物NV11に提供個数(例えば10個)を対応づけて申請することができる。
【0507】
また予め提示された商品リストの中から配布物を選定して、申請登録する実施も可能である。例えばイベント(学会学術講演会)の開催地の商工会議所の会員となっている地場産業企業が配布物の品目となり得る名産品などの商品リストを、学会学術講演会の協賛企業COM1、COM2に提示する。
【0508】
【0509】
配布物登録画面2100Cは、提供参加者COM1、COM2の出展機関側端末130の表示装置17に表示される。
【0510】
配布物登録画面2100Cには、商品名NV11、NV12、NV21、NV22に対して、製造元LC1、LC2、LC3、LC4、登録申請ボタン2111、2112、2113、2114、ステータス2121、2122、2123、2124が対応付けられて表示されている。
【0511】
提供参加者COM1は、商品NV11、NV12、NV21、NV22の中から、今回のオンラインイベントBにおける申請配布物NV11、NV12を選定する。同様に提供参加者COM2は、商品NV11、NV12、NV21、NV22の中から、今回のオンラインイベントBにおける申請配布物NV21、NV22を選定する。
【0512】
例えば提供参加者COM1が配布物NV11に対応付けられた登録申請ボタン2111を押す操作を行うことで、配布物NV11が、今回のオンラインイベントBにおいて提供参加者COM1が提供する配布物であるという登録申請が行われる。同様に提供参加者COM1が配布物NV12に対応付けられた登録申請ボタン2112を押す操作を行うことで、配布物NV12が、今回のオンラインイベントBにおいて協賛企業COM1が提供する配布物であるという登録申請が行われる。申請配布物NV11、NV12の登録が承認されると、ステータス2121、2122の表示はそれぞれ「登録済」に更新される。
【0513】
提供参加者COM2についても同様にして配布物登録画面2100Cを介して、例えば申請配布物NV21、NV22をそれぞれ、申請し、承認を経て登録することができる。
【0514】
登録された配布物NV11、NV12、NV21、NV22には、第5実施形態又は第6実施形態で説明したように
図21又は
図24の表に示す受領条件が対応づけられる。
【0515】
・工程2(配布物の管理)
【0516】
登録された配布物は、
図27に示すように配布物管理画面2200Aに表示される。
【0517】
配布物管理画面2200Aは、オンラインイベントBの運営者(管理者)の運営者側端末100の表示装置17に表示される。
【0518】
配布物管理画面2200Aには、登録された配布物品目NV11、NV12、NV21、NV22に対して、提供参加者COM1、COM2、配布先(受領候補参加者)、配布個数が対応付けられて表示されている。
【0519】
なお、オンラインイベントBが終了した後に、配布先(受領候補参加者)、配布個数が確定される。
【0520】
これにより申請配布物に提供個数が対応づけられて申請された場合には、提供個数が実際の配布個数以内に収まっていることを監視できる。例えば申請配布物NV11の提供個数が10個であって、オンラインイベントBの開催期間中の実際の配布個数が2個であれば、配布が申請通りに行われたと判定できる。
【0521】
・工程3(配布物の受領要求の受付、受領権付与)
【0522】
第5実施形態又は第6実施形態で説明したように、
図22に示す配布物告知・受領・リスト画面1800A又は
図23に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Bには、登録された配布物のリストであって受領条件が対応づけられた配布物のリストと、配布物の受領要求を受領候補参加者から受け付け、受領条件が満たされた場合に配布物の受領権を受領候補参加者に付与する表示がされている。
【0523】
図22に示す配布物告知・受領・リスト画面1800A又は
図23に示す配布物告知・受領・リスト画面1800Bに示す配布物リストの中から配布物を選択して配布物の受領要求の受付が行われ、受領条件が満たされた場合に配布物の受領権が付与される。
【0524】
・工程4(配送リストの生成)
【0525】
配布物の受領要求の受付は、例えばオンラインイベントBの開催期間が満了した時点で締め切られる。
【0526】
配布物の受領要求の受付が締め切られた時点で、登録された配布物品目NV11、NV12、NV21、NV22の配布先(受領候補参加者)、配布個数が確定される。
【0527】
オンラインイベントBの開催期間中に、受領候補参加者(ユーザ)U11、U12、U13、U14は、下記のとおりの受領要求を行い受領権が付与されたものとする。配布物の受領権が付与されることにより、配布物の発注が確定する。
【0528】
・ユーザU11
【0529】
1個の配布物品目NV11をオンラインイベントBの開催期間中のN月5日に個別発注した。また1個の配布物品目NV21をオンラインイベントBの開催期間中のN月7日に個別発注した。送付先は自宅住所を指示した。ユーザU11の送付先の自宅住所、氏名、電話番号を含む情報をADR11とする。
【0530】
・ユーザU12
【0531】
1個の配布物品目NV11をオンラインイベントBの開催期間中のN月6日に個別発注した。送付先は自宅住所を指示した。ユーザU12の送付先の自宅住所、氏名、電話番号を含む情報をADR12とする。
【0532】
・ユーザU13
【0533】
1個の配布物品目NV12及び1個の配布物品目NV22をまとめ発注した。発注日はオンラインイベントBの開催期間満了時のN月10日となる。送付先は自宅住所を指示した。ユーザU13の送付先の自宅住所、氏名、電話番号を含む情報をADR13とする。
【0534】
・ユーザU14
【0535】
1個の配布物品目NV21をオンラインイベントBの開催期間中のN月8日に個別発注した。送付先は自宅住所を指示した。ユーザU14の送付先の自宅住所、氏名、電話番号を含む情報をADR14とする。
【0536】
・ユーザU15
【0537】
1個の配布物品目NV21をオンラインイベントBの開催期間中のN月9日に個別発注した。送付先は自宅住所ADR15を指示した。ユーザU15の送付先の自宅住所、氏名、電話番号を含む情報をADR15とする。
【0538】
・ユーザU16
【0539】
1個の配布物品目NV22をまとめ発注した。発注日はオンラインイベントBの開催期間満了時のN月10日となる。送付先は自宅住所を指示した。ユーザU16の送付先の自宅住所、氏名、電話番号を含む情報をADR16とする。
【0540】
図28は、配布先及び配布個数が確定された際の配布物管理画面2200Bを示す。配布物管理画面2200Bは、オンラインイベントBの運営者(管理者)の運営者側端末100の表示装置17に表示される。
【0541】
配布物管理画面2200Bには、登録された配布物品目NV11、NV12、NV21、NV22に対して、提供参加者COM1、COM2、配布先(受領候補参加者)であるユーザU11、U12、U13、U14、U15、U16のユーザ識別情報UI11、UI12、UI13、UI14、UI15、UI16、配布個数2、1、3、2が対応付けられて表示されている。
【0542】
ここで、ユーザ識別情報UI11、UI12、UI13、UI14、UI15、UI16は、ユーザ名などのユーザを特定する情報にとどまり、自宅住所及び電話番号などの個人情報は含まれない。
【0543】
このため運営者(管理者)は、提供参加者COM1からユーザU11及びユーザU12に配布物品目NV11がそれぞれ1個づつ合計2個提供されたという情報を取得できる。
【0544】
また運営者(管理者)は、提供参加者COM1からユーザU13に配布物品目NV12が1個提供されたという情報を取得できる。
【0545】
また運営者(管理者)は、提供参加者COM2からユーザU11、ユーザU14及びユーザU15に配布物品目NV21がそれぞれ1個づつ合計3個提供されたという情報を取得できる。
【0546】
また運営者(管理者)は、提供参加者COM2からユーザ13及びユーザU16に配布物品目NV22がそれぞれ1個づつ合計2個提供されたという情報を取得できる。
【0547】
図29は、提供参加者別配布物管理画面2300を示す。提供参加者別配布物管理画面2300は、提供参加者(例えば協賛企業COM1)の出展機関側端末130の表示装置17に表示される。
【0548】
提供参加者別配布物管理画面2300には、提供参加者(例えば協賛企業COM1)が登録した配布物品目NV11、NV12に対して、配布先(受領候補参加者)であるユーザU11、U12、U13のユーザ識別情報UI11、UI12、UI13、配布個数2、1が対応付けられて表示されている。
【0549】
このため提供参加者COM1は、配布物品目NV11がユーザU11及びユーザU12に対してそれぞれ1個づつ合計2個提供されたという情報を取得できる。
【0550】
また提供参加者COM1は、配布物品目NV12がユーザU13に対して1個提供されたという情報を取得できる。
【0551】
つぎに配送リストについて説明する。配送リストは配送元から配布物を配送先まで配送するために作成される。
【0552】
配送リストは、受領権が付与される毎に更新され、受領権付与の受付けが締め切られた時点(例えばオンラインイベントBの開催期間満了時)で確定する。
【0553】
配布物の配送元は、以下のいずれでもよい。
【0554】
・製造元LC1、LC2、LC3、LC4がそれぞれ配送元となる場合
【0555】
・配送業者が配送元となる場合
【0556】
・提供参加者(協賛企業COM1、COM2)が配送元となる場合
【0557】
・上記のいずれか2つ又は3つを組み合わせる場合
【0558】
(製造元LC1、LC2、LC3、LC4がそれぞれ配送元となる場合)
【0559】
図30Aは、配送リスト画面2400Aを示す。配送リスト画面2400Aは、図示しない配送元の地場産業企業LC1の端末の表示装置17に表示される。
【0560】
配送リスト画面2400Aには、受領権が付与された商品に、配送先の住所が対応づけられて表示される。
【0561】
配送リスト画面2400Aには、商品NV11に対して、配送先の情報(ADR11、ADR12)、個数(各1個の合計2個)、発注日(N月5日、N月6日)、配送予定日(N月6日、N月7日)が対応付けられて表示されている。
【0562】
同様に
図30Bに示す配送リスト画面2400Bは、図示しない配送元の地場産業企業LC2の端末の表示装置17に表示される。
【0563】
配送リスト画面2400Bには、商品NV12に対して、配送先の情報(ADR13)、個数(1個)、発注日(N月10日)、配送予定日(N月11日)が対応付けられて表示されている。
【0564】
同様に
図30Cに示す配送リスト画面2400Cは、図示しない配送元の地場産業企業LC3の端末の表示装置17に表示される。
【0565】
配送リスト画面2400Cには、商品NV21に対して、配送先の情報(ADR11、ADR14、ADR15)、個数(各1個の合計3個)、発注日(N月7日、N月8日、N月9日)、配送予定日(N月8日、N月9日、N月10日)が対応付けられて表示されている。
【0566】
同様に
図30Dに示す配送リスト画面2400Dは、図示しない配送元の地場産業企業LC4の端末の表示装置17に表示される。
【0567】
配送リスト画面2400Dには、商品NV22に対して、配送先の情報(ADR13、ADR16)、個数(各1個の合計2個)、発注日(N月10日)、配送予定日(N月11日)が対応付けられて表示されている。
【0568】
(配送業者が配送元となる場合)
【0569】
図30Eに示す配送リスト画面2400Eが、図示しない配送元となる配送業者LG1の端末の表示装置17に表示される。
【0570】
配送リスト画面2400Eは、配送リスト画面2400A、2400B、2400C、2400Dの各配送リストを統合したものとなる。
【0571】
(提供参加者が配送元となる場合)
【0572】
図29に示す提供参加者別配布物管理画面2300(受領権付与の受付けが締め切られた時点の画面)が、提供参加者COM1が提供する配布物の配送リストとなる。なお提供参加者別配布物管理画面2300の表示については、受領候補参加者の自宅の住所及び電話番号などの個人情報は含まれないようにその表示が制御される。提供参加者COM2の配送リストについても同様である。
【0573】
・工程5(配布物の配送)
【0574】
(製造元が配送元となる場合)
【0575】
製造元(例えば地場産業企業)LC1、LC2、LC3、LC4はそれぞれ、上記配送リスト画面2400A、2400B、2400C、2400Dに表示される情報に従い、配送代行業者に配送を依頼する。配送代行業者は、依頼に従い配布物受領権が付与された各ユーザU11、U12、U13、U14、U15、U16の指示された住所まで配送する。
【0576】
(配送業者が配送元となる場合)
【0577】
配送業者LG1は配送リスト画面2400Eにしたがい、製造元(地場産業企業)LC1、LC2、LC3、LC4から商品を集荷して、配布物受領権が付与された各ユーザU11、U12、U13、U14、U15、U16の指示された住所まで配送する。
【0578】
(提供参加者が配送元となる場合)
【0579】
図30Fに示す配送リスト画面2400Fが、図示しない配送代行業者の端末の表示装置17に表示される。配送リスト画面2400Fは、提供参加者COM1の配送リストに対応する。配送リスト画面2400Fは、配送リスト画面2400Eから提供参加者COM1が提供する配布物を抜き出したものとなる。
【0580】
配送代行業者は、配送リスト画面2400Fに示す提供参加者COM1の配送リストに従い、配布物受領権が付与された各ユーザU11、U12、U13の指示された住所まで配送する。
【0581】
同様に
図30Gに示す配送リスト画面2400Gが、図示しない配送代行業者の端末の表示装置17に表示される。配送リスト画面2400Gは、提供参加者COM2の配送リストに対応する。配送リスト画面2400Gは、配送リスト画面2400Eから提供参加者COM2が提供する配布物を抜き出したものとなる。
【0582】
配送代行業者は、配送リスト画面2400Gに示す提供参加者COM2の配送リストに従い、配布物受領権が付与された各ユーザU11、U13、U14、U15、U16の指示された住所まで配送する。
【0583】
この結果各ユーザは下記のとおり配布物を受領することができる。
【0584】
・ユーザU11
【0585】
オンラインイベントBの開催期間中のN月5日に個別発注した1個の配布物品目NV11をN月6日に自宅住所ADR11で受領した。またオンラインイベントBの開催期間中のN月7日に個別発注した1個の配布物品目NV21をN月8日に自宅住所(ADR11)で受領した。
【0586】
・ユーザU12
【0587】
オンラインイベントBの開催期間中のN月6日に個別発注した1個の配布物品目NV11をN月7日に自宅住所(ADR12)で受領した。
【0588】
・ユーザU13
【0589】
まとめ発注した1個の配布物品目NV12及び1個の配布物品目NV22をオンラインイベントBの開催期間(~N月10日)満了後のN月11日に自宅住所(ADR13)で受領した。
【0590】
・ユーザU14
【0591】
オンラインイベントBの開催期間中のN月8日に個別発注した1個の配布物品目NV21をN月9日に自宅住所(ADR14)で受領した。
【0592】
・ユーザU15
【0593】
オンラインイベントBの開催期間中のN月9日に個別発注した1個の配布物品目NV21をN月10日に自宅住所(ADR15)で受領した。
【0594】
・ユーザU16
【0595】
まとめ発注した1個の配布物品目NV22をオンラインイベントBの開催期間(~N月10日)満了後のN月11日に自宅住所(ADR16)で受領した。
【0596】
本実施形態のオンラインイベントの配布物配送システムによれば、従来と比較して配布物の選定、会場への搬入、参加者への配布、配布物の持ち帰りに伴う負担が軽減されるという効果が得られる。また提供参加者(協賛企業等)及びイベントの管理者は、イベント期間中にいずれの参加者に配布物がどの程度の数量提供されたかについての情報を取得することができる。
【0597】
2021年5月27日に出願された日本国特許出願2021-89493の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
【0598】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、及び技術規格は、個々の文献、特許出願、及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0599】
1001 会議開催情報入力部
1002 会議開催画面生成部
1003 準備ステータス更新部
1004 連絡文書生成部、
1005 送信部
2002 設定部
2003 受付部
2004 取得部
2005 判定部
2006 表示制御部
3001 記録部
3002 ノベルティ受領条件受付部
3003 受領要求受付部
3004 判定部
3005 受領権付与部