(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022185
(43)【公開日】2023-02-14
(54)【発明の名称】地図データ処理方法及び装置、電子機器、記憶媒体、並びにコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/909 20190101AFI20230207BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20230207BHJP
【FI】
G06F16/909
G09B29/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022188832
(22)【出願日】2022-11-28
(31)【優先権主張番号】202111438281.5
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(72)【発明者】
【氏名】王 春▲紅▼
(72)【発明者】
【氏名】王 浩
(72)【発明者】
【氏名】白 宇
(72)【発明者】
【氏名】黄 杰
(72)【発明者】
【氏名】彭 ▲亮▼
【テーマコード(参考)】
2C032
5B175
【Fターム(参考)】
2C032HC08
5B175CA09
5B175DA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】地図データ処理方法及び装置、電子機器、記憶媒体並びにコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】地図データ処理方法は、交通対象に対する初期変更情報を取得することとS210、初期変更情報に対応する増分地図データを取得することとS220、増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、初期変更情報から目標変更情報を特定することとS230、目標変更情報に基づいて、履歴地図データを更新することS240と、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通対象に対する初期変更情報を取得することと、
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得することと、
前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定することと、
前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新することとを含む、
地図データ処理方法。
【請求項2】
前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定することは、
前記増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得ることと、
前記初期変更情報から前記第1の差異データに対応する変更情報を特定して、目標変更情報とすることとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記交通対象に対する初期変更情報を取得することは、
前記履歴地図データと基礎地図データとを比較して、前記履歴地図データと前記基礎地図データとの間の第2の差異データを得ることと、
前記第2の差異データに対応するラベル情報を、前記初期変更情報として特定することとを含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新することは、
前記目標変更情報に基づいて、前記増分地図データから前記目標変更情報に対応する目標地図データを特定することと、
前記目標地図データに基づいて、前記履歴地図データを更新することとを含む、
請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得することは、
前記初期変更情報を送信することと、
前記初期変更情報に基づいて収集された増分地図データを受信することとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得することは、
初期収集データを受信することと、
前記初期変更情報に基づいて、前記初期収集データから前記初期変更情報に対応する収集データを選択して、前記増分地図データとすることとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得ることは、
前記履歴地図データに対応するデータタイプに基づいて、前記増分地図データのデータタイプを調整して、調整後の増分地図データを得ることと、
調整後の増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得ることとを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記初期変更情報又は前記目標変更情報は、
交通対象の位置情報、交通対象の属性、交通対象の変更タイプの少なくとも1つを含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
交通対象に対する初期変更情報を取得するための第1の取得モジュールと、
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得するための第2の取得モジュールと、
前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定するための特定モジュールと、
前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新するための更新モジュールとを含む、
地図データ処理装置。
【請求項10】
前記特定モジュールは、
前記増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得るための第1の比較サブモジュールと、
前記初期変更情報から前記第1の差異データに対応する変更情報を特定して、目標変更情報とするための第1の特定サブモジュールとを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の取得モジュールは、
前記履歴地図データと基礎地図データとを比較して、前記履歴地図データと前記基礎地図データとの間の第2の差異データを得るための第2の比較サブモジュールと、
前記第2の差異データに対応するラベル情報を、前記初期変更情報として特定するための第2の特定サブモジュールとを含む、
請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記更新モジュールは、
前記目標変更情報に基づいて、前記増分地図データから前記目標変更情報に対応する目標地図データを特定するための第3の特定サブモジュールと、
前記目標地図データに基づいて、前記履歴地図データを更新するための更新サブモジュールとを含む、
請求項9~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記第2の取得モジュールは、
前記初期変更情報を送信するための送信サブモジュールと、
前記初期変更情報に基づいて収集された増分地図データを受信するための第1の受信サブモジュールとを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記第2の取得モジュールは、
初期収集データを受信するための第2の受信サブモジュールと、
前記初期変更情報に基づいて、前記初期収集データから前記初期変更情報に対応する収集データを選択して、前記増分地図データとするための選択サブモジュールとを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の比較サブモジュールは、
前記履歴地図データに対応するデータタイプに基づいて、前記増分地図データのデータタイプを調整して、調整後の増分地図データを得るための調整手段と、
調整後の増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得るための比較手段とを含む、
請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記初期変更情報又は前記目標変更情報は、
交通対象の位置情報、交通対象の属性、交通対象の変更タイプの少なくとも1つを含む、
請求項9~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実行することができるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
電子機器。
【請求項18】
コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実行させるために用いられる、
記憶媒体。
【請求項19】
プロセッサにより実行される場合に、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータの技術分野に関し、具体的にはスマート交通、自動運転の技術分野に関しており、より具体的には地図データ処理方法及び装置、電子機器、記憶媒体、並びにコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
高精度地図は高精細度地図とも呼ばれ、自動運転車両で使用される地図である。高精度地図は、精確な車両位置情報及び豊かな道路要素データ情報を持っているので、車両が路面の複雑な情報、例えば勾配、曲率、進行方向などを予知することを助けることができ、潜在的なリスクをよりよく回避するのに役立つ。現実世界の交通対象が常に変化するため、地図データを適時に更新する必要があり、交通対象は、例えば道路やデパートなどを含む。しかしながら、高精度地図は更新の適時性に対する要求が高いが、関連技術では、高精度地図のデータを更新する際に、更新効率が低く、更新コストが高い。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、地図データ処理方法及び装置、電子機器、記憶媒体、並びにコンピュータプログラムを提供している。
【0004】
本開示の1つの局面によれば、交通対象に対する初期変更情報を取得することと、前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得することと、前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定することと、前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新することとを含む、地図データ処理方法を提供している。
【0005】
本開示の別の局面によれば、交通対象に対する初期変更情報を取得するための第1の取得モジュールと、前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得するための第2の取得モジュールと、前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定するための特定モジュールと、前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新するための更新モジュールとを含む、地図データ処理装置を提供している。
【0006】
本開示の別の局面によれば、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを備え、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが上述した地図データ処理方法を実行することができるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行される電子機器を提供している。
【0007】
本開示の別の局面によれば、コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに上述した地図データ処理方法を実行させるために用いられる記憶媒体を提供している。
【0008】
本開示の別の局面によれば、プロセッサにより実行される場合に、上述した地図データ処理方法を実現するコンピュータプログラムを提供している。
【0009】
理解されるべきこととして、本部分に記載されたコンテンツは、本開示の実施例のキーポイント又は重要な特徴を示すことを意図するものではなく、本開示の範囲を限定するものでもない。本開示の他の特徴は、以下の説明により容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ここで、図面は、本技術案をよりよく理解するために用いられ、本開示を限定するものではない。
【
図1】
図1は、地図データ処理及び装置の適用シーンを模式的に示している。
【
図2】
図2は、本開示の一実施例による地図データ処理方法のフローチャートを模式的に示している。
【
図3】
図3は、本開示の一実施例による地図データ処理方法の原理図を模式的に示している。
【
図4】
図4は、本開示の別の実施例による地図データ処理方法の原理図を模式的に示している。
【
図5】
図5は、本開示の一実施例による地図データ処理装置のブロック図を模式的に示している。
【
図6】
図6は、本開示の実施例の地図データ処理を実行するための電子機器を実現するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本開示の例示的な実施例を説明する。ここで、より理解しやすいために本開示の実施例の様々な詳細は含まれ、それらが例示的なものであると考えられるべきである。したがって、当業者であれば、ここで記載される実施例に対して様々な変更・修正を行うことができ、本開示の範囲及び精神から逸脱することはないと分るべきである。同様に、明確かつ簡潔に説明するために、以下の記載において周知の機能や構成に対する説明を省略している。
【0012】
ここで使用した用語は、具体的な実施例を説明するためのものに過ぎず、本開示を限定することを意図しない。ここで使用した「含む」、「含まれる」などの用語は、前記特徴、ステップ、操作及び/又は部品の存在を表すが、1つ又は複数の他の特徴、ステップ、操作又は部品の存在や追加を除外しない。
【0013】
ここで使用したすべての用語(技術及び科学用語を含む)は、別途定義しない限り、当業者が通常に理解する意味を持つ。ここで使用した用語は、本明細書のコンテキストと一致する意味を持つと解釈すべきであり、理想化又は硬すぎる方式で解釈すべきではないことに注意すべきである。
【0014】
「Aと、Bと、Cなどの少なくとも1つ」といった表現を使用する場合、一般的に当業者が通常に理解するこの表現の意味で解釈すべきである(例えば、「Aと、Bと、Cとの少なくとも1つを有するシステム」は、単にAを有する、単にBを有する、単にCを有する、AとBとを有する、AとCとを有する、BとCとを有する、及び/又は、AとBとCとを有するシステムなどを含むが、これらに限られない)。
【0015】
本開示の実施例は、交通対象に対する初期変更情報を取得することと、初期変更情報に対応する増分地図データを取得することと、その後、増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、初期変更情報から目標変更情報を特定することと、続いて、目標変更情報に基づいて、履歴地図データを更新することとを含む、地図データ処理方法を提供している。
【0016】
図1は、地図データ処理及び装置の適用シーンを模式的に示している。当業者が本開示の技術内容を理解することに役立つように、
図1に示すのは単に本開示の実施例を適用可能な適用シーンの例示であるが、本開示の実施例が他の機器、システム、環境又はシーンに適用できないことを意味しないことに注意すべきである。
【0017】
図1に示すように、この実施例による適用シーン100は、データ収集機器101、102を含んでよい。
【0018】
データ収集機器101、102は例えば複数種類の機器を含んでおり、機器はカメラ、車両等を含むがそれらに限定されるものではない。車両は自動運転する収集車、オンライン配車、自家用車などを含んでよい。
【0019】
データ収集機器101、102は交通対象のデータを収集するために用いられる。その後、データ収集機器101、102により収集されたデータに基づいて履歴地図データ103を更新してよい。
【0020】
例えば、現実世界における交通対象が変化する際に、履歴地図データ103を適時に更新する必要がある。交通対象は例えば道路、交通信号機やデパートなどを含む。履歴地図データ103は高精度地図データを含んでよい。
【0021】
本開示の実施例は地図データ処理方法を提供しており、以下、
図1の適用シーンに合わせて、
図2~
図4を参照して本開示の例示的実施形態による地図データ処理方法を説明する。
【0022】
図2は、本開示の一実施例による地図データ処理方法のフローチャートを模式的に示している。
【0023】
図2に示すように、本開示の実施例の地図データ処理方法200は、例えば操作S210~操作S240を含んでよい。
【0024】
操作S210において、交通対象に対する初期変更情報を取得する。
【0025】
操作S220において、初期変更情報に対応する増分地図データを取得する。
【0026】
操作S230において、増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、初期変更情報から目標変更情報を特定する。
【0027】
操作S240において、目標変更情報に基づいて、履歴地図データを更新する。
【0028】
例示的に、交通対象は、道路、交通信号機、デパートなどを含んでよい。初期変更情報は、例えば何の交通対象が変化したかを指示している。その後、初期変更情報に対応する増分地図データを取得してよく、例えば、初期変更情報によりある交通道路が変化したことが指示されると、該交通道路に関する増分地図データを取得し、該増分地図データは該交通道路の現在の情報を表している。
【0029】
初期変更情報は変更された交通対象を予備的に表しており、且つ増分地図データも変更された交通対象を予備的に表す関連データであるので、初期変更情報から本当に変更された交通対象情報をより正確に特定するために、増分地図データと履歴地図データとを比較することにより、初期変更情報から目標変更情報を特定してよい。目標変更情報は、例えば本当に変更された交通対象を表している。
【0030】
目標変更情報を特定した後、目標変更情報に基づいて履歴地図データを更新してよく、例えば、履歴地図データにおける変更された交通対象を更新してよい。増分地図データ及び履歴地図データは例えば高精度地図データであってよい。
【0031】
理解できるように、全ての交通対象のデータを収集して履歴地図データを完全に更新することによる更新コストが高く、更新効率が低いという問題に比べて、本開示の実施例は、初期変更情報及び対応する増分地図データを取得し、さらに初期変更情報から目標変更情報を特定することにより、目標変更情報に基づいて履歴地図データを選択的に更新することで、更新効率を向上させており、更新コストを低減させている。
【0032】
図3は、本開示の一実施例による地図データ処理方法の原理図を模式的に示している。
【0033】
図3に示すように、交通対象に対する初期変更情報304は、履歴地図データ302と基礎地図データ301とを比較して、履歴地図データ302と基礎地図データ301との間の第2の差異データ303を得てから、第2の差異データ303に対応するラベル情報を、初期変更情報304として特定してよい。
【0034】
例えば、履歴地図データ302は高精度地図データを含み、履歴地図データは更新すべきの地図データである。基礎地図データ301は一般的な地図データを含んでよく、通常、基礎地図データ301の更新速度は履歴地図データ302の更新速度よりも速い。したがって、基礎地図データ301を参照として、何の交通対象が変更されたかを特定してよく、第2の差異データ303は例えば基礎地図データ301と履歴地図データ302との間の異なる交通対象のデータを含む。
【0035】
第2の差異データ303に対応するラベル情報は例えば交通対象のラベルを含み、ラベル情報は例えば交通対象の位置情報、交通対象の属性、交通対象の変更タイプなどを含み、ラベル情報を初期変更情報304としてよい。
【0036】
別の例において、報告された変更情報を取得して、報告された変更情報を初期変更情報304としてよい。
【0037】
本開示の実施例によれば、更新速度が速い基礎地図データを参照として、履歴地図データに対する第2の差異データを特定してから、第2の差異データに基づいて初期変更情報を取得することにより、初期変更情報の取得効率を向上させている。
【0038】
初期変更情報304を取得した後、さらに初期変更情報304からより正確的な目標変更情報307を特定する必要がある。
【0039】
例えば、増分地図データ305は初期変更情報304に対するものであるので、増分地図データ305にはいくつかの余分な地図データが含まれる可能性があり、該余分な地図データは例えば履歴地図データ302のうちのいくつかのデータと同じであり、すなわち該余分な地図データは更新されていないデータである。したがって、初期変更情報304から実際に変更された目標変更情報307を特定するために、増分地図データ305と履歴地図データ302とを比較して、増分地図データ305と履歴地図データ302との間の第1の差異データ306を得てよく、第1の差異データ306は例えば増分地図データ305のうち、上記余分な地図データ以外のデータであり、すなわち、第1の差異データ306と履歴地図データ302のうちのデータとが異なる。
【0040】
第1の差異データ306を得た後、初期変更情報304から第1の差異データ306に対応する変更情報を特定し、目標変更情報307としてよい。
【0041】
本開示の実施例によれば、変更情報の正確性を向上させるために、増分地図データと履歴地図データとを比較することにより第1の差異データを得してから、第1の差異データに基づいて初期変更情報から比較的に正確な目標変更情報を特定することで、目標変更情報の正確性を向上させる。
【0042】
目標変更情報307を得た後、目標変更情報307に基づいて増分地図データ305から目標変更情報307に対応する目標地図データ308を特定してから、目標地図データ308に基づいて履歴地図データ302を更新することにより、更新後の履歴地図データを得てよい。
【0043】
本開示の実施例によれば、履歴地図データを完全に更新する形態に比べて、増分地図データから目標地図データを特定して、目標地図データに基づいて履歴地図データを更新する形態により、履歴地図データの更新効率を向上させており、更新コストを低減させている。
【0044】
図4は、本開示の別の実施例による地図データ処理方法の原理図を模式的に示している。
【0045】
図4に示すように、初期変更情報について、例えば2つの形態で取得することができる。1つの形態として、報告された変更情報を受信し、報告された変更情報を初期変更情報としてよい。もう1つの形態として、履歴地図データと更新速度が速い基礎地図データとを比較して両者の第2の差異データを得てから、第2の差異データに対応する交通対象のラベル情報を初期変更情報としてもよい。
【0046】
初期変更情報を得た後、以下の2つの形態で初期変更情報に対する増分地図データを取得してよい。
【0047】
図4に1つの形態が示されており、データ収集機器へ初期変更情報を送信し、データ収集機器は初期変更情報に基づいて増分地図データを収集してよい。データ収集機器はデータを収集するための自動運転車両を含んでよく、自動運転車両は道路を走行して初期変更情報に基づいて増分地図データを収集する。そして、動運転車両から収集された増分地図データを受信する。
【0048】
理解できるように、初期変更情報をデータ収集機器に送信することによりデータ収集機器が増量地図データを収集するように指示する形態により、増量地図データのデータ量を低減させ、後続の増量地図データに対する処理速度を向上させ、データ処理コストを低減させている。
【0049】
もう1つの形態として、データ収集機器からの初期収集データを直接的に受信してもよく、データ収集機器は交差点のカメラ、道路を走行するオンライン配車、自家用車などを含んでよい。
【0050】
カメラ、オンライン配車、自家用車からの初期収集データのデータ量が比較的に大きく、且つ初期収集データは変更された交通対象のデータ以外、ほかの変更されていない交通対象のデータも含むので、初期変更情報に基づいて、初期収集データから初期変更情報に対応する収集データを選択して、初期変更情報に対応する収集データを増分地図データとする必要がある。
【0051】
理解できるように、データ収集機器からの初期収集データを受信して、初期収集データから増分地図データを選択することにより、データ収集機器の柔軟性はデータ収集のコストを低減させている。
【0052】
増分地図データを得た後、アルゴリズムにより増分地図データを自動的に処理してよく、例えば増分地図データの数量タイプを調整して、調整結果を得る。
【0053】
例えば、履歴地図データに対応するデータタイプに基づいて、増分地図データのデータタイプを調整して、得られた調整結果は、調整後の増分地図データを含む。調整後の増分地図データのデータタイプは例えば履歴地図データに対応するデータタイプと一致する。
【0054】
その後、調整後の増分地図データと履歴地図データとを比較して、増分地図データと履歴地図データとの間の第1の差異データを得ており、第1の差異データに基づいて初期変更情報から目標変更情報を特定する。
【0055】
続いて、目標変更情報に基づいて、増分地図データ又は調整後の増分地図データから本当に変更された目標地図データを特定し、目標地図データに基づいて履歴地図データを更新して、得られた更新結果は、更新後の履歴地図データを含む。
【0056】
例示的に、初期変更情報又は目標変更情報は例えば交通対象の位置情報、交通対象の属性、交通対象の変更タイプなどを含む。交通対象は例えば道路、車道線、交通信号機、デパートなどを含む。位置情報は例えば座標情報を含む。属性は例えば道路属性、車道線属性、交通信号機属性、デパート属性などを含む。変更タイプは例えば削除タイプ、追加タイプ、属性修正タイプ、位置変更タイプなどを含む。
【0057】
本開示の実施例が提供する地図データ更新の手段は、地図データの収集コスト及び収集時間を節約し、データ処理又は更新によって占有されるコンピューティングリソースを減少させており、地図データの更新効率を向上しつつ更新周期を短縮させている。
【0058】
図5は、本開示の一実施例による地図データ処理装置のブロック図を模式的に示している。
【0059】
図5に示すように、本開示の実施例の地図データ処理装置500は、例えば第1の取得モジュール510、第2の取得モジュール520、特定モジュール530及び更新モジュール540を含む。
【0060】
第1の取得モジュール510は、交通対象に対する初期変更情報を取得するために用いられてよい。本開示の実施例によれば、第1の取得モジュール510は例えば前文で
図2を参照して説明した操作S210を実行してよく、ここでは説明を繰り返さない。
【0061】
第2の取得モジュール520は初期変更情報に対応する増分地図データを取得するために用いられてよい。本開示の実施例によれば、第2の取得モジュール520は例えば前文で
図2を参照して説明した操作S220を実行してよく、ここでは説明を繰り返さない。
【0062】
特定モジュール530は増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、初期変更情報から目標変更情報を特定するために用いられてよい。本開示の実施例によれば、特定モジュール530は例えば前文で
図2を参照して説明した操作S230を実行してよく、ここでは説明を繰り返さない。
【0063】
更新モジュール540は目標変更情報に基づいて、履歴地図データを更新するために用いられてよい。本開示の実施例によれば、更新モジュール540は例えば前文で
図2を参照して説明した操作S240を実行してよく、ここでは説明を繰り返さない。
【0064】
本開示の実施例によれば、特定モジュール530は、第1の比較サブモジュールと第1の特定サブモジュールとを含む。第1の比較サブモジュールは、増分地図データと履歴地図データとを比較して、増分地図データと履歴地図データとの間の第1の差異データを得るためのものである。第1の特定サブモジュールは、初期変更情報から第1の差異データに対応する変更情報を特定して、目標変更情報とするためのものである。
【0065】
本開示の実施例によれば、第1の取得モジュール510は、第2の比較サブモジュールと第2の特定サブモジュールとを含む。第2の比較サブモジュールは、履歴地図データと基礎地図データとを比較して、履歴地図データと基礎地図データとの間の第2の差異データを得るためのものである。第2の特定サブモジュールは、第2の差異データに対応するラベル情報を、初期変更情報として特定するためのものである。
【0066】
本開示の実施例によれば、更新モジュール540は、第3の特定サブモジュールと更新サブモジュールとを含む。第3の特定サブモジュールは、目標変更情報に基づいて、増分地図データから目標変更情報に対応する目標地図データを特定するためのものである。更新サブモジュールは、目標地図データに基づいて、履歴地図データを更新するためのものである。
【0067】
本開示の実施例によれば、第2の取得モジュール520は、送信サブモジュールと第1の受信サブモジュールとを含む。送信サブモジュールは、初期変更情報を送信するためのものである。第1の受信サブモジュールは、初期変更情報に基づいて収集された増分地図データを受信するためのものである。
【0068】
本開示の実施例によれば、第2の取得モジュール520は、第2の受信サブモジュールと選択サブモジュールとを含む。第2の受信サブモジュールは、初期収集データを受信するためのものである。選択サブモジュールは、初期変更情報に基づいて、初期収集データから初期変更情報に対応する収集データを選択して、増分地図データとするためのものである。
【0069】
本開示の実施例によれば、第1の比較サブモジュールは、調整手段と比較手段とを含む。調整手段は、履歴地図データに対応するデータタイプに基づいて、増分地図データのデータタイプを調整して、調整後の増分地図データを得るためのものである。比較手段は、調整後の増分地図データと履歴地図データとを比較して、増分地図データと履歴地図データとの間の第1の差異データを得るためのものである。
【0070】
本開示の実施例によれば、初期変更情報又は目標変更情報は、交通対象の位置情報、交通対象の属性、交通対象の変更タイプの少なくとも1つを含む。
【0071】
本開示の技術案では、係られたユーザ個人情報の取得、記憶、使用、加工、伝送、提供及び開示などの処理は、いずれも関連法律や法規の規定に合致しており、公序良俗に反していない。
【0072】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器、読取可能な記憶媒体及びコンピュータプログラムをさらに提供している。
【0073】
図6は、本開示の実施例の地図データ処理を実行するための電子機器を実現するためのブロック図である。
【0074】
図6は、本開示の実施例を実行することが可能な例示的電子機器600の模式的ブロック図を示している。電子機器600は、様々な形式のデジタルコンピュータを示すことを目的とし、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ及び他の適切なコンピュータである。電子機器は、さらに様々な形式の移動装置を示してもよく、例えば、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル機器及び他の類似的な演算装置である。本明細書に示された部品、それらの接続及び関係、並びにそれらの機能は、例示に過ぎず、本明細書に記載された及び/又は要求された本開示の実現を限定しない。
【0075】
図6に示すように、機器600は、計算手段601を含み、計算手段601は、リードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶手段608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を実行してもよい。RAM603には、さらに機器600の操作に必要な様々なプログラム及びデータを記憶してもよい。計算手段601、ROM602、及びRAM603は、バス604を介して相互に接続される。入出力(I/O)インターフェース605も、バス604に接続される。
【0076】
機器600における複数の部品は、I/Oインターフェース605に接続され、例えばキーボード、マウス等の入力手段606と、例えば様々な種類のディスプレイ、スピーカ等の出力手段607と、例えば磁気ディスク、光ディスク等の記憶手段608と、例えばネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバ等の通信手段609とを含む。通信手段609は、機器600がインターネット等のコンピュータネットワーク及び/又は各種の電気ネットワークを介して他の機器と情報・データをやり取りすることを可能にする。
【0077】
計算手段601は、処理及び演算能力を有する各種の汎用及び/又は専用の処理モジュールであってもよい。計算手段601の幾つかの例として、中央処理ユニット(CPU)、GPU(Graphics Processing Unit)、各種専用の人工知能(AI)演算チップ、各種機械学習モデルアルゴリズムをランニングする演算ユニット、DSP(Digital Signal Processor)、並びに任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等が挙げられるが、これらに限定されない。計算手段601は、前文で記載された各方法及び処理、例えば地図データ処理方法を実行する。例えば、幾つかの実施例において、地図データ処理方法は、例えば記憶ユニット608のような機械可読媒体に有形的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ROM602及び/又は通信手段609を介して機器600にロード及び/又はインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM603にロードされて計算手段601により実行される場合、前文に記載の地図データ処理方法の1つ又は複数のステップを実行してもよい。代替的に、他の実施例において、計算手段601は、他の任意の適切な方式(例えば、ファームウェアを介する)により地図データ処理方法を実行するように構成されてもよい。
【0078】
本明細書で以上に説明されたシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックスプログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現されてもよい。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムにおいて実施され、該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステムで実行され及び/又は解釈されることが可能であり、該プログラムマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、かつデータ及び命令を該記憶システム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置に伝送することができることを含んでもよい。
【0079】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで作成されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラマブル地図データ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよく、それによって、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラにより実行される時に、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能・操作が実施される。プログラムコードは、機器に完全に実行されてもよく、部分的に機器で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的に機器で実行され、かつ部分的に遠隔機器で実行されるか又は完全に遠隔機器又はサーバで実行されてもよい。
【0080】
本開示のコンテキストにおいて、機械可読媒体は、有形の媒体であってもよく、命令実行システム、装置又は機器に使用され、又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるプログラムを含んで又は記憶してもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子の、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、又は半導体システム、装置又は機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例としては、1つ以上の線による電気的接続、携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0081】
ユーザとの対話を提供するために、コンピュータにここで説明されたシステム及び技術を実施させてもよく、該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを備え、ユーザは、該キーボード及び該ポインティングデバイスを介して入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、さらにユーザとの対話を提供してもよく、例えば、ユーザに提供されたフィードバックは、いかなる形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、かついかなる形式(音声入力、語音入力、又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0082】
ここで説明されたシステム及び技術は、バックグラウンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェア部品を含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド部品を含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザが該グラフィカルユーザインタフェース又は該ネットワークブラウザを介してここで説明されたシステム及び技術の実施形態と対話することができる)、又はこのようなバックグラウンド部品、ミドルウェア部品、又はフロントエンド部品のいずれかの組み合わせを含むコンピューティングシステムに実施されることが可能である。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によりシステムの部品を互いに接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを例示的に含む。
【0083】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでもよい。クライアントとサーバ同士は、一般的に離れており、通常、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバとの関係は、該当するコンピュータ上でランニングし、クライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。サーバは、クラウドサーバであってもよく、分散型システムのサーバであってもよく、又はブロックチェーンを組み合わせたサーバであってもよい。
【0084】
理解されるべきこととして、以上に示された様々な形式のフローを使用してもよく、操作を改めてソーティングしたり、追加したり又は削除してもよい。例えば、本開示に記載の各操作は、並列に実行されたり、順次に実行されたり、又は異なる順序で実行されてもよく、本開示に開示された技術案が所望する結果を実現することができれば、本明細書はここで限定されない。
【0085】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば、設計要件及び他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション及び代替を行うことが可能であると理解すべきである。本開示の精神と原則内で行われる任意の修正、均等置換及び改良などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2022-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
交通対象に対する初期変更情報を取得することと、
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得することと、
前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定することと、
前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新することとを含む、
地図データ処理方法。
【請求項2】
前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定することは、
前記増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得ることと、
前記初期変更情報から前記第1の差異データに対応する変更情報を特定して、目標変更情報とすることとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記交通対象に対する初期変更情報を取得することは、
前記履歴地図データと基礎地図データとを比較して、前記履歴地図データと前記基礎地図データとの間の第2の差異データを得ることと、
前記第2の差異データに対応するラベル情報を、前記初期変更情報として特定することとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新することは、
前記目標変更情報に基づいて、前記増分地図データから前記目標変更情報に対応する目標地図データを特定することと、
前記目標地図データに基づいて、前記履歴地図データを更新することとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得することは、
前記初期変更情報を送信することと、
前記初期変更情報に基づいて収集された増分地図データを受信することとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得することは、
初期収集データを受信することと、
前記初期変更情報に基づいて、前記初期収集データから前記初期変更情報に対応する収集データを選択して、前記増分地図データとすることとを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得ることは、
前記履歴地図データに対応するデータタイプに基づいて、前記増分地図データのデータタイプを調整して、調整後の増分地図データを得ることと、
調整後の増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得ることとを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記初期変更情報又は前記目標変更情報は、
交通対象の位置情報、交通対象の属性、交通対象の変更タイプの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
交通対象に対する初期変更情報を取得するための第1の取得モジュールと、
前記初期変更情報に対応する増分地図データを取得するための第2の取得モジュールと、
前記増分地図データ及び履歴地図データに基づいて、前記初期変更情報から目標変更情報を特定するための特定モジュールと、
前記目標変更情報に基づいて、前記履歴地図データを更新するための更新モジュールとを含む、
地図データ処理装置。
【請求項10】
前記特定モジュールは、
前記増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得るための第1の比較サブモジュールと、
前記初期変更情報から前記第1の差異データに対応する変更情報を特定して、目標変更情報とするための第1の特定サブモジュールとを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1の取得モジュールは、
前記履歴地図データと基礎地図データとを比較して、前記履歴地図データと前記基礎地図データとの間の第2の差異データを得るための第2の比較サブモジュールと、
前記第2の差異データに対応するラベル情報を、前記初期変更情報として特定するための第2の特定サブモジュールとを含む、
請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記更新モジュールは、
前記目標変更情報に基づいて、前記増分地図データから前記目標変更情報に対応する目標地図データを特定するための第3の特定サブモジュールと、
前記目標地図データに基づいて、前記履歴地図データを更新するための更新サブモジュールとを含む、
請求項9又は10に記載の装置。
【請求項13】
前記第2の取得モジュールは、
前記初期変更情報を送信するための送信サブモジュールと、
前記初期変更情報に基づいて収集された増分地図データを受信するための第1の受信サブモジュールとを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項14】
前記第2の取得モジュールは、
初期収集データを受信するための第2の受信サブモジュールと、
前記初期変更情報に基づいて、前記初期収集データから前記初期変更情報に対応する収集データを選択して、前記増分地図データとするための選択サブモジュールとを含む、
請求項9に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の比較サブモジュールは、
前記履歴地図データに対応するデータタイプに基づいて、前記増分地図データのデータタイプを調整して、調整後の増分地図データを得るための調整手段と、
調整後の増分地図データと前記履歴地図データとを比較して、前記増分地図データと前記履歴地図データとの間の第1の差異データを得るための比較手段とを含む、
請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記初期変更情報又は前記目標変更情報は、
交通対象の位置情報、交通対象の属性、交通対象の変更タイプの少なくとも1つを含む、
請求項9又は10に記載の装置。
【請求項17】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信接続されたメモリとを備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実行することができるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
電子機器。
【請求項18】
コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実行させるために用いられる、
記憶媒体。
【請求項19】
プロセッサにより実行される場合に、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラム。