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特開2023-22416コイル基板、モータ用コイル基板及びモータ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022416
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】コイル基板、モータ用コイル基板及びモータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/26 20060101AFI20230208BHJP
   H01F 5/04 20060101ALI20230208BHJP
【FI】
H02K3/26 E
H01F5/04 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127282
(22)【出願日】2021-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122622
【弁理士】
【氏名又は名称】森 徳久
(72)【発明者】
【氏名】平澤 貴久
(72)【発明者】
【氏名】古野 貴之
【テーマコード(参考)】
5H603
【Fターム(参考)】
5H603AA05
5H603AA09
5H603BB01
5H603BB05
5H603BB12
5H603CA01
5H603CA05
5H603CB01
5H603CC14
5H603CC19
5H603CD25
5H603CD26
5H603CE06
(57)【要約】
【課題】耐電圧が確保され、安定した性能のモータが得られるコイル基板と、コイル基板を用いて形成されるモータ用コイル基板と、モータ用コイル基板を用いて形成されるモータの提供。
【解決手段】実施形態のコイル基板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有するフレキシブル基板と、前記第1面上に設けられるコイル形状の配線と前記第2面上に設けられるコイル形状の配線によって形成されるコイル、とを有する。前記第1面上の配線の線間距離は、前記第2面上の配線の線間距離よりも大きい。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有するフレキシブル基板と、
前記第1面上に設けられるコイル形状の配線と前記第2面上に設けられるコイル形状の配線によって形成されるコイル、とを有するコイル基板であって、
前記第1面上の配線の線間距離は、前記第2面上の配線の線間距離よりも大きい。
【請求項2】
請求項1のコイル基板であって、前記第1面上の配線の幅は前記第2面上の配線の幅よりも小さい。
【請求項3】
請求項1のコイル基板であって、前記第1面上の配線と前記第2面上の配線が前記第1面に垂直な光で前記第1面に投影されると、前記第1面上の配線と前記第2面上の配線が重なる。
【請求項4】
請求項1のコイル基板を円筒状に巻くことによって形成されるモータ用コイル基板であって、前記第1面が内周側に配置されており、前記第2面が外周側に配置されている。
【請求項5】
第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有するフレキシブル基板と、前記第1面上に設けられるコイル形状の配線と前記第2面上に設けられるコイル形状の配線によって形成されるコイル、とを有するコイル基板を円筒状に巻くことによって形成されるモータ用コイル基板であって、
前記第1面が内周側に配置されており、
前記第2面が外周側に配置されており、
前記第1面上の配線のトップ部間の第1距離は、外周側に配置される前記第2面上の配線のボトム部間の第2距離とほぼ等しい。
【請求項6】
請求項4もしくは請求項5のモータ用コイル基板を円筒状のヨークの内側に配置し、前記モータ用コイル基板の内側に回転軸と磁石を配置することによって形成されるモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、コイル基板と、コイル基板を用いて形成されるモータ用コイル基板と、モータ用コイル基板を用いて形成されるモータに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、フレキシブル基板と、フレキシブル基板の両面に形成された渦巻状の配線とを有するコイル基板を開示する。コイル基板が円筒状に巻かれることでモータ用コイル基板が形成される。形成されたモータ用コイル基板を円筒状のヨークの内側に配置し、モータ用コイル基板の内側に回転軸と磁石を配置することによってモータが形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-61532号公報
【発明の概要】
【0004】
[特許文献1の課題]
特許文献1の技術では、コイル基板を円筒状に巻いた場合に、フレキシブル基板の変形に伴って、内周側に配置される配線同士が近接する。そのため、高電圧が印加される際に近接する配線間が短絡することが考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコイル基板は、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有するフレキシブル基板と、前記第1面上に設けられるコイル形状の配線と前記第2面上に設けられるコイル形状の配線によって形成されるコイル、とを有する。前記第1面上の配線の線間距離は、前記第2面上の配線の線間距離よりも大きい。
【0006】
本発明の実施形態のコイル基板では、第1面上の配線の線間距離は、第2面上の配線の線間距離よりも大きい。そのため、モータ用コイル基板の形成のために、第1面が内周側に配置されて第2面が外周側に配置された状態でコイル基板が円筒状に巻かれる場合に、第1面上の配線間の距離が保たれ、配線同士が接触しない。高電圧が印加される際においても第1面上の配線間の短絡の発生が抑制され得る。コイル基板を用いてモータが形成される場合、モータの耐電圧が確保され、安定した性能のモータが得られる。
【0007】
本発明のモータ用コイル基板の一つは、上記の本発明のコイル基板を円筒状に巻くことによって形成される。第1面が内周側に配置されており、第2面が外周側に配置されている。
【0008】
本発明の実施形態の一つのモータ用コイル基板では、第1面上の配線間の距離が保たれ、配線同士が接触しない。高電圧が印加される際においても第1面上の配線間の短絡の発生が抑制され得る。モータ用コイル基板を用いてモータが形成される場合、モータの耐電圧が確保され、安定した性能のモータが得られる。
【0009】
本発明のモータ用コイルの他の一つは、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有するフレキシブル基板と、前記第1面上に設けられるコイル形状の配線と前記第2面上に設けられるコイル形状の配線によって形成されるコイル、とを有するコイル基板を円筒状に巻くことによって形成される。前記第1面が内周側に配置されている。前記第2面が外周側に配置されている。前記第1面上の配線のトップ部間の第1距離は、外周側に配置される前記第2面上の配線のボトム部間の第2距離とほぼ等しい。
【0010】
コイル基板が円筒状に巻かれると、内周側の第1面上の配線はトップ部同士が最も近接し、外周側の第2面上の配線はボトム部同士が最も近接する。実施形態の他の一つのモータ用コイル基板では、第1面上の配線のトップ部間の第1距離と、第2面上の配線のボトム部間の第2距離がほぼ等しく保たれる。高電圧が印加される際においても第1面上の配線間の短絡の発生が抑制され得る。また、第2面上の配線間の距離も過度に開かないため、モータ用コイル基板の占積率も高く維持され得る。モータ用コイル基板を用いてモータが形成される場合、モータの耐電圧が確保され、安定した性能のモータが得られる。
【0011】
本発明のモータは、上記の本発明のモータ用コイル基板を円筒状のヨークの内側に配置し、前記モータ用コイル基板の内側に回転軸と磁石を配置することによって形成される。
【0012】
本発明の実施形態のモータでは、高電圧が印加される際においても配線間の短絡の発生が抑制される。モータの耐電圧が確保され、安定した性能のモータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態のコイル基板を模式的に示す平面図。
図2】実施形態のコイル基板を模式的に示す底面図。
図3】実施形態のコイル基板の一部を模式的に示す断面図。
図4】実施形態のモータ用コイル基板を模式的に示す斜視図。
図5図4の一部の拡大説明図。
図6】実施形態のモータを模式的に示す断面図。
図7】実施形態の第1改変例のコイル基板を模式的に示す平面図。
図8】第1改変例のコイル基板の一部を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[実施形態]
図1は実施形態のコイル基板2を示す平面図である。図2は実施形態のコイル基板2を示す底面図である。コイル基板2は、フレキシブル基板10と、複数個のコイル20、22、24とを有する。
【0015】
フレキシブル基板10は、第1面10Fと、第1面10Fと反対側の第2面10Bとを有する樹脂基板である。フレキシブル基板10は、ポリイミド、ポリアミド等の絶縁性を有する樹脂を用いて形成される。フレキシブル基板10は可撓性を有する。フレキシブル基板10は、短辺10Sと長辺10Lとを有する矩形状に形成されている。
【0016】
コイル20、22、24は、フレキシブル基板10の長辺10Lに沿って並んでいる。実施形態ではフレキシブル基板10には3個のコイル20、22、24が備えられているが、改変例ではフレキシブル基板10には2個または3個以上のコイルが備えられていてもよい。
【0017】
コイル20は、第1面10F上に設けられるコイル形状の第1配線30F(図1)と第2面10B上に設けられるコイル形状の第2配線30B(図2)とからなる。第1配線30Fと第2配線30Bは、フレキシブル基板10を貫通するビア導体31を介して電気的に接続されている。同様に、コイル22はコイル形状の第1配線32Fと第2配線32Bとからなる。第1配線32Fと第2配線32Bはフレキシブル基板10を貫通するビア導体33を介して電気的に接続されている。コイル24はコイル形状の第1配線34F(図1)と第2配線34B(図2)とからなる。第1配線34Fと第2配線34Bはフレキシブル基板10を貫通するビア導体35を介して電気的に接続されている。
【0018】
図1に示されるように、第1配線30Fは、外周から内周に向かって右回りの渦巻状(六角形の渦巻状)に形成されている。第1配線30Fの外周側端部には、第1配線30Fと外部を接続する接続コード(図示省略)を接続するための接続端子が形成されている。第1配線30Fの内周側端部にはビア導体31が形成されている。図2に示されるように、第2配線30Bは、外周から内周に向かって左回りの渦巻状(六角形の渦巻状)に形成されている。第2配線30Bの外周側端部には、第2配線30Bと外部を接続する接続コード(図示省略)を接続するための接続端子が形成されている。第2配線30Bの内周側端部にはビア導体31が形成されている。第1配線30Fと第2配線30Bは、同じ面から見て同じ巻き方向の渦巻状に形成されている。第1配線30Fと第2配線30Bは電気的に直列に接続された1つのコイル20として機能する。
【0019】
第1配線32Fと第2配線32B、及び、第1配線34Fと第2配線34Bは、上記の第1配線30Fと第2配線30Bと同様の関係を有する。第1配線32Fと第2配線32Bは、同じ面から見て同じ巻き方向の渦巻状に形成されている。第1配線32Fと第2配線32Bは電気的に直列に接続された1つのコイル22として機能する。第1配線34Fと第2配線34Bは、同じ面から見て同じ巻き方向の渦巻状に形成されている。第1配線34Fと第2配線34Bは電気的に直列に接続された1つのコイル24として機能する。
【0020】
図示は省略されるが、第1面10Fと第1配線30F、32F、34F上は樹脂絶縁層で覆われている。同様に第2面10Bと第2配線30B、32B、34B上は樹脂絶縁層で覆われている。
【0021】
図3はコイル基板2の一部の断面図である。図3は、図1図2のIII-III間の断面図である。図3が参照されることでコイル20(第1配線30Fと第2配線30B)の構造が詳しく説明される。図3ではコイル20の一部の断面図が示されるが、コイル22、24も同様の構造を有する。
【0022】
図3に示されるように、第1面10F上の第1配線30Fと第2面上の第2配線30Bは、第1面10Fに垂直な光で第1面10Fに投影されると、第1配線30Fと第2配線30Bが重なる。即ち、第1面10F上の第1配線30Fと第2面10B上の第2配線30Bは厚さ方向(図中上下方向)においてフレキシブル基板10を介して重なっている。第1配線30Fの線間距離D1は、第2配線30Bの線間距離D2よりも大きい。第1配線30Fの幅W1は、第2配線30Bの幅W2よりも小さい。
【0023】
図4は、実施形態のコイル基板2(図1図3)を用いたモータ用コイル基板50を模式的に示す斜視図である。図4に示されるように、実施形態のコイル基板2(図1図3)が円筒状に巻かれることによって、モータのためのモータ用コイル基板50が形成される。コイル基板2が円筒状に巻かれる場合、長辺10L(図1図2)の一端側を起点として、その一端側の短辺10Sと平行な軸を中心として周方向に巻かれる。コイル基板2は複数周回巻かれている。
【0024】
図5は、図4のV部分の拡大説明図である。図4図5に示されるように、実施形態のモータ用コイル基板50では、円筒状に巻かれる際、第1面10Fが内周側に配置され、第2面10Bが外周側に配置される。図5に示されるように、内周側に配置される第1配線30Fのトップ部間の距離TDは、外周側に配置される第2配線30Bのボトム部間の距離BDとほぼ等しい。第1配線30Fのトップ部は、第1配線30Fのうち第1面10Fからの高さが最も高い部分である。第2配線30Bのボトム部は、第2配線30Bのうち第2面10Bと接している部分である。
距離TD、BDは例えば10μm以上50μm以下(好ましくは15μm以上30μm以下)である。
【0025】
図6は、実施形態のモータ用コイル基板50(図4図5)を用いたモータ100を模式的に示す断面図である。モータ100は、モータ用コイル基板50をヨーク60の内側に配置し、モータ用コイル基板50の内側に回転軸80と回転軸80に固定された磁石70とを配置することによって形成される。
【0026】
実施形態のコイル基板2(図1図3)、モータ用コイル基板50(図4図5)、モータ100(図6)の構成が以上の通り説明された。上記の通り、実施形態のコイル基板2では、第1配線30Fの線間距離D1は、第2配線30Bの線間距離D2よりも大きい(図3)。第1配線30Fの幅W1は、第2配線30Bの幅W2よりも小さい。第1面10F上の第1配線30Fと第2面上の第2配線30Bは、第1面10Fに垂直な光で第1面10Fに投影されると、第1配線30Fと第2配線30Bが重なっている。そのため、実施形態のコイル基板2を用いてモータ用コイル基板50が形成されると(図4図5)、内周側に配置される第1配線30F間の距離が保たれ、接触しない。高電圧が印加される際においても第1配線30F間の短絡の発生が抑制される。コイル基板2(モータ用コイル基板50)を用いてモータ100が形成される場合(図6)、モータ100の耐電圧が確保され、安定した性能のモータ100が得られる。
【0027】
また、コイル基板2が円筒状に巻かれて形成されるモータ用コイル基板50では、コイル基板2が円筒状に巻かれると、内周側に配置される第1配線30Fはトップ部同士が最も近接し、外周側に配置される第2配線30Bはボトム部同士が最も近接する(図5)。モータ用コイル基板50では、第1配線30Fのトップ部間の距離TDは、第2配線30Bのボトム部間の距離BDとほぼ等しく保たれる(図5)。そのため、高電圧が印加される際においても第1配線30F間の短絡の発生が抑制される。また、第2配線30B間の距離も過度に開かないため、モータ用コイル基板50の占積率も高く維持され得る。モータ用コイル基板50を用いてモータ100が形成されることで、より安定した性能のモータ100が得られる。距離TDが「第1距離」の一例である。距離BDが「第2距離」の一例である。
【0028】
[実施形態の第1改変例]
図7図8は、実施形態の第1改変例を示す。第1改変例では、コイル20、22、24を構成する配線の配置が実施形態と異なる。図7は、第1改変例のコイル基板102を示す平面図である。図7に示されるように、コイル20は、1ターン中の半ターンを構成する第1配線30Fが第1面10F側に形成され、残り半ターンを構成する第2配線30Bが第2面10B側に形成され、隣接する各ターンがずらされながら配置されることによって形成されている。図7ではコイル20は3ターン分の配線を備える。各ターンを構成する第1配線30Fと第2配線30Bは、フレキシブル基板10を貫通するビア導体31を介して電気的に接続されている。
【0029】
同様に、コイル22は、1ターン中の半ターンを構成する第1配線32Fが第1面10F側に形成され、残り半ターンを構成する第2配線32Bが第2面10B側に形成され、隣接する各ターンがずらされながら配置されることによって形成されている。コイル22は3ターンを備える。各ターンを構成する第1配線32Fと第2配線32Bはビア導体33を介して電気的に接続されている。コイル24は、1ターン中の半ターンを構成する第1配線34Fが第1面10F側に形成され、残り半ターンを構成する第2配線34Bが第2面10B側に形成され、隣接する各ターンがずらされながら配置されることによって形成されている。コイル24は3ターンを備える。各ターンを構成する第1配線34Fと第2配線34Bはビア導体35を介して電気的に接続されている。
【0030】
図7に示されるように、コイル20を構成する第2配線30Bの一部は、隣のコイル22を構成する第1配線32Fの一部とフレキシブル基板10を介して重なっている。コイル22を構成する第2配線32Bの一部は、隣のコイル24を構成する第1配線34Fの一部とフレキシブル基板10を介して重なっている。図7の配置は一例であり、他の改変例では、コイル20を構成する第2配線30Bの一部は、隣のコイル22を構成する第1配線32Fの一部と重なっていなくてもよい。コイル22を構成する第2配線32Bの一部は、隣のコイル24を構成する第1配線34Fの一部と重なっていなくてもよい。
【0031】
図8は第1改変例のコイル基板102の一部の断面図である。図8は、図7のVIII-VIII間の断面図である。第1改変例のコイル基板102でも、第1配線30F、32Fの線間距離D1は、第2配線30Bの線間距離D2よりも大きい。第1配線30F、32Fの幅W1は、第2配線30Bの幅W2よりも小さい。
【0032】
第1改変例のコイル基板102を用いてモータ用コイル基板50が形成されると(図4)、内周側に配置される第1配線30F間の距離が保たれる。高電圧が印加される際においても第1配線30F間の短絡の発生が抑制される。コイル基板102(モータ用コイル基板50)を用いてモータ100が形成される場合(図6)、モータ100の耐電圧が確保され、安定した性能のモータ100が得られる。
【0033】
[実施形態の第2改変例]
第2改変例では、第1配線30Fの幅W1(図3図8参照)は、第2配線30Bの幅W2とほぼ等しい。その場合でも、第1配線30Fの線間距離D1は第2配線30Bの線間距離D2よりも大きい。
【符号の説明】
【0034】
2:コイル基板
10:フレキシブル基板
10F:第1面
10B:第2面
20、22、24:コイル
30F、32F、34F:第1配線
30B、32B、34B:第2配線
31、33、35:ビア導体
50:モータ用コイル基板
60:ヨーク
70:磁石
80:回転軸
100:モータ
102:コイル基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8