(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022421
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】誘虫用光源ユニット
(51)【国際特許分類】
A01M 1/04 20060101AFI20230208BHJP
【FI】
A01M1/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127287
(22)【出願日】2021-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】502440894
【氏名又は名称】内山 世紀
(74)【代理人】
【識別番号】100174816
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 貴久
(72)【発明者】
【氏名】内山 世紀
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA16
2B121DA34
2B121EA08
2B121FA20
(57)【要約】
【課題】 工場などに飛翔昆虫や歩行昆虫が侵入した場合、速やかに捕まえる必要がある。なお、飛翔昆虫の方が侵入する割合が多いため、飛翔昆虫を対象とした捕虫器(誘虫用光源ユニット)の開発は進んでいるが、歩行昆虫を対象とした捕虫器(誘虫用光源ユニット)の開発が進んでいないという事情がある。そのため、より確実に歩行昆虫を誘引する誘虫用光源ユニットを提供する。
【解決手段】 歩行昆虫を誘引するための誘虫用光源ユニットであって、光を照射するLEDと、前記LEDを載置するLED基板と、前記LED基板を載置し、前記LEDから照射された光を反射する下部反射板と、前記LEDから照射された光を導く導光板と、を備え、前記導光板は孔部を有し、当該孔部に前記LEDが配置されていることを特徴とする誘虫用光源ユニット。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩行昆虫を誘引するための誘虫用光源ユニットであって、
光を照射するLEDと、
前記LEDを載置するLED基板と、
前記LED基板を載置し、前記LEDから照射された光を反射する下部反射板と、
前記LEDから照射された光を導く導光板と、を備え、
前記導光板は孔部を有し、当該孔部に前記LEDが配置されていることを特徴とする誘虫用光源ユニット。
【請求項2】
前記LEDの上方に上部反射板を配置することを特徴とする請求項1に記載の誘虫用光源ユニット。
【請求項3】
前記下部反射板は、アルミニウム板であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の誘虫用光源ユニット。
【請求項4】
前記導光板は、面発光するための加工が施されていることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の誘虫用光源ユニット。
【請求項5】
前記導光板の面部分には、影部ができるように黒いシール又は黒塗料又は遮光板が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の誘虫用光源ユニット。
【請求項6】
前記導光板の面部分には、蛍光体又は蛍光塗料が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の誘虫用光源ユニット。
【請求項7】
歩行昆虫を誘引するための誘虫用光源ユニットであって、
光を照射するLEDと、
前記LEDを載置するLED基板と、
前記LED基板を載置し、前記LEDから照射された光を反射する下部反射板と、
前記LEDから照射された光を導く導光板と、を備え、
前記導光板は、ドーム状部を有しており、当該ドーム状部内に前記LEDが配置されていることを特徴とする誘虫用光源ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、誘虫用光源ユニットに関し、より特定的には、歩行昆虫を捕獲するための捕虫器に使用する誘虫用光源ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
誘虫用光源ユニットとは、光によって昆虫を誘引するものであり、捕虫器を構成する部品である。誘虫用光源ユニットで昆虫を誘引し、捕虫器が備える粘着シートなどで昆虫を捕まえる。なお、光とは、人間の感知する可視光線だけではなく、紫外線・赤外線その他の電磁波を含み、生物の知覚器官に影響を与える広い意味での光である。
【0003】
昆虫は、工場などに侵入してくることがあり、その場合、製品の異物として混入することがある。そのため、工場などでは昆虫の侵入を防ぐ設計となっているが、人や物の出入りなどによって昆虫が侵入することがあり、昆虫の侵入を完全に排除することができない。そのため、侵入してきた昆虫を捕まえるために捕虫器が設置される。
【0004】
工場などで内部発生する昆虫や外部から侵入してくる昆虫を大別すると、飛翔昆虫と歩行昆虫に分けられる。工場などに侵入してくる昆虫としては、飛翔昆虫の割合の方が多いため、捕虫器も飛翔昆虫を捕虫するためのものが多く、歩行昆虫を捕虫する捕虫器の開発が進んでいない事情が存在している。
【0005】
なお、光によって昆虫を誘引する捕虫器として、例えば、導光板の端面に対向して紫外線ランプを配置することで導光板の前面から紫外線を面発光する捕虫器が知られている(特許文献1)。特許文献1に記載の捕虫器は、紫外線ランプによって導光板を面発光させて昆虫を誘引している。また、光を表面に出すためエッジ部分には反射テープを取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の捕虫器は、導光板を面発光させて飛翔昆虫を捕虫することを主目的としているため、歩行昆虫に対して誘虫効果が薄かった。
【0008】
本発明は、かかる従来発明における課題に鑑みてされたものであり、本発明の目的は、歩行昆虫をより確実に誘引するための誘虫用光源ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも以下のような構成を備え、もしくは手順を実行する。
【0010】
本発明の誘虫用光源ユニットは、歩行昆虫を誘引するための誘虫用光源ユニットであって、光を照射するLEDと、前記LEDを載置するLED基板と、前記LED基板を載置し、前記LEDから照射された光を反射する下部反射板と、前記LEDから照射された光を導く導光板と、を備え、前記導光板は孔部を有し、当該孔部に前記LEDが配置されていることを特徴とする。
かかる構成により、導光板の端(エッジ部分)から光を照射することができるため、側面方向に光を照射することができる。これにより、より確実に歩行昆虫を誘引することができる。
【0011】
また、好ましくは、前記LEDの上方に上部反射板を配置することを特徴とする。
かかる構成により、LEDから上部方向へ照射された光を導光板へ導くことができるため、エッジ部分から強く放出され、より確実に歩行昆虫を誘引することができる。
【0012】
また、好ましくは、前記下部反射板は、アルミニウム板であることを特徴とする。
かかる構成により、LEDから照射された光、特に紫外線を反射することができるため、導光板の端(エッジ部分)からより強い光を照射することができる。また、下部反射板(アルミニウム板)がLEDから発する熱を吸熱して放熱するため、熱による故障等を軽減することができる。
【0013】
また、好ましくは、前記導光板は、面発光するための加工が施されていることを特徴とする。
かかる構成により、導光板の面部分が発光するため、歩行昆虫だけでなく、飛翔昆虫も誘引しやすくなる。
【0014】
また、好ましくは、前記導光板の面部分には、影部ができるように黒いシール又は黒塗料又は遮光板が配置されていることを特徴とする。
かかる構成により、導光板の面部分に影が生じるため、影の部分を好む昆虫をより誘引することができる。
【0015】
また、好ましくは、前記導光板の面部分には、蛍光体又は蛍光塗料が配置されていることを特徴とする。
かかる構成により、LEDから発せられた光とは異なる波長の光を加えて照射することができるため、様々な昆虫をより誘引することができる。これは、LEDから照射された光が蛍光体等に照射されると、蛍光体等から種々の波長の光が照射されるためである。
【0016】
本発明の誘虫用光源ユニットは、歩行昆虫を誘引するための誘虫用光源ユニットであって、光を照射するLEDと、前記LEDを載置するLED基板と、前記LED基板を載置し、前記LEDから照射された光を反射する下部反射板と、前記LEDから照射された光を導く導光板と、を備え、前記導光板は、ドーム状部を有しており、当該ドーム状部内に前記LEDが配置されていることを特徴とする。
かかる構成により、導光板の端(エッジ部分)から光を照射することができるため、側面方向に向かって光を照射することができる。これにより、より確実に昆虫を誘引することができる。また、床面に対し水平方向に照射、低い位置の光を遠くまで伝搬することができる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によれば、歩行昆虫の視覚器官に入り易い高さの空間に光を照射することによって、より確実に歩行昆虫を誘引することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの平面を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの各部品を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニットのLED周辺の拡大図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニットから360度方向に光を照射している様子を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの導光板の端部から360度方向に光を照射している様子を示す図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態に係る誘虫用光源ユニットを示す図である。
【
図7】本発明の第2の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの断面を示す図である。
【
図8】本発明の第3の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの断面を示す図である。
【
図9】本発明の第4の実施形態に係る誘虫用光源ユニットを示す斜視図である。
【
図10】本発明の第4の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの断面を示す図である。
【
図11】本発明の第5の実施形態に係る誘虫用光源ユニットを示す斜視図である。
【
図12】本発明の第5の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施形態は、あくまで、本発明を実施するための具体的な一例を挙げるものであって、本発明を限定的に解釈させるものではない。
【0020】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニット100の平面を示す図であり、
図2は、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニット100の各部品を示す図であり、
図3は、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニット100のLED周辺の拡大図である。誘虫用光源ユニット100は、光を照射するLED110と、LED110を載置するLED基板120と、LED基板120を載置すると共にLED110から照射された光を反射する下部反射板130と、LED110から照射された光を導く導光板140と、を備えている。また、LED110から上方向に照射された光を反射する上部反射板150を備えている。なお、導光板140は、中央近傍に孔部141を有し、当該孔部141にLED110が配置されている。上部反射板150は、LED110の上方に配置されており、LED110から照射された光を反射して、光が上方に逃げないようになっており導光板140の端面に導く用になる。なお、LED110から照射された光は、導光板140を通り、導光板140のエッジ部分から照射される。エッジ部分から光が照射されるため、360度にわたって水平方向に光が照射されるので歩行昆虫に認識されやすい。そのため、より確実に歩行昆虫を誘虫することができる。また、誘虫用光源ユニット100は、LED110を発光させるための電源160も備えている。
【0021】
LED110は、市販品を使用している。なお、LED110の電源160は、コンセントから線を直接つなぐタイプでも構わないし、充電式の電池等でも構わない。コンセントから線を直接つなぐタイプだと充電する必要がなくなる。一方、電池等を使用すると、持ち運びは便利になるが、定期的に充電等を行う必要が出てくる。そのため、必要に応じて使い分けると良い。
【0022】
LED基板120は、LED110を載置するための基板であり、樹脂材で形成されている。なお、樹脂材ではなく金属材で形成しても良い。金属材を使用した場合、LED110から発生する熱を放熱しやすくなるため、熱による故障から防ぐことができる。また、紫外線を反射する塗装を施しても好い。
【0023】
導光板140は、LED110から照射された光を360度、水平方向に向かって拡散させるためのものである。具体的には、導光板140は孔部141を有しており、当該孔部141に配置されたLED110から照射された光は、孔部141の側壁面に進入し、導光板140のエッジ部分から光が放射される。これによって、歩行昆虫を誘引するように光を360度、水平方向に向かって拡散することができる。なお、孔部141にLED110を配置する場合、孔部141内にLED110が収まるように配置する。このように配置することで、LED110から照射された光が導光板140内に進入されやすくなる。
【0024】
導光板140は、導光板140の面部分から光が照射されるような加工を施こしても良い。具体的には、導光板140の面部分にレーザーでキズを付けたり、溝を設けたり、ドットパターンを印刷したりしても良い。これによって、加工を施した箇所で光が反射して、面部分から光が照射される。また、面部分から発光するような加工を施した場合、導光板140の面部分に蛍光塗料を塗布したり、蛍光体や蓄光体を配置しても構わない。LED110から照射された光が蛍光塗料等に照射された場合、LED110から照射された波長とは異なる波長が蛍光塗料等から発せられるため、感知する波長が異なる種々(他種)の昆虫をより誘引することができる。
【0025】
なお、導光板140は、合成樹脂によって製造されているため、紫外線劣化と熱による劣化の対策を講じなければならない。孔部141の中央にLED110を設置することで孔部141の端面に対し円周上に平均的に光を照射する事になり指向性の高いLED110に焦点を生じさせないため、紫外線による劣化を遅らすことができる。また、中央のLED110と孔部141の端面の間に空隙を置くことによって、熱伝導を減少させ、熱劣化を遅らせることができる。また、地面(床面)に向かって平行に設置することによって水平方向に照射することができる。歩行昆虫の視覚の位置とほぼ同じ高さの空間を照射することになるので誘引性が高まるのである。
【0026】
上部反射板150は、LED110の上方に配置するものであり、導光板140に設けられた孔部141を塞ぐような形で配置してある。LED110から照射された光を反射して導光板140の方向に光を導く。なお、上部反射板150は、LED110の光を反射しやすいアルミニウムで形成されている。
【0027】
下部反射板130は、LED基板120を載置しており、アルミニウムで形成されている。なお、下部反射板130はアルミニウムで形成されているため、LED110から発せられる熱を吸収・放熱することができる。したがって、熱による故障をより確実に防ぐことができる。
【0028】
図4は、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニットから360度方向に光を照射している様子を示す図であり、
図5は、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニットの導光板の端部から360度方向に光を照射している様子を示す図である。LED110から照射された光は、360度方向に向かって照射される。また、光は導光板140を通って導光板140の端部から照射されるため、歩行昆虫をより確実に誘引することができる。
【0029】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る誘虫用光源ユニット200について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニット100と同一の構成については、同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本発明の第1の実施形態の誘虫用光源ユニット100と異なる構成について説明する。
【0030】
図6は、本発明の第2の実施形態に係る誘虫用光源ユニット200を示す図であり、
図7は、本発明の第2の実施形態に係る誘虫用光源ユニット200の断面を示す図である。誘虫用光源ユニット200は、光を照射するLED110と、LED110を載置するLED基板120と、LED基板120を載置すると共にLED110から照射された光を反射する下部反射板130と、LED110から照射された光を導く導光板140と、を備えている。導光板140は、ドーム状部142を有しており、その頂点付近に上部反射板150が配置されている。なお、LED110はドーム状部142内に配置されている。また、導光板140がドーム状部142を有しているため、LED110から照射された光がドーム状部142の形状に沿って伝わっていく。これにより、導光板140のエッジ部分から光が照射される。なお、上部反射板150は、ドーム状部142の形状に沿って曲がっているものでも構わない。この場合、安定して上部反射板150を設置することができる。また、上部反射板150は、複数枚設置しても構わない。また、図示はしていないが、誘虫用光源ユニット200は、LED110を発光させるための電源160も備えている。ドーム状部142の天井部分を透過した光は、反射物に当たり、導光板140の内部方向に伝搬してゆく。導光板140は、アクリルで出来ており、空気よりも高屈折性を有しているため、空気との界面で反射して伝搬し、導光板140の端面より放出される。
【0031】
ドーム状部142は半球体をしている。また、ドーム状部142は、導光板140と一体的に形成されているが、これに限らず、別途、後付けで形成しても構わない。
【0032】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る誘虫用光源ユニット300について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニット100と同一の構成については、同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本発明の第1の実施形態の誘虫用光源ユニット100と異なる構成について説明する。
【0033】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る誘虫用光源ユニット300の断面を示す図である。誘虫用光源ユニット300の孔部141は導光板140を貫通しておらずに途中まで孔部141が設けられた状態である。なお、上部反射板150は孔部141部分に嵌っており、ここでLED110からの光を反射し、導光板140のエッジ部分から光を照射するように構成している。
【0034】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係る誘虫用光源ユニット400について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニット100と同一の構成については、同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本発明の第1の実施形態の誘虫用光源ユニット100と異なる構成について説明する。
【0035】
図9は、本発明の第4の実施形態に係る誘虫用光源ユニット400を示す斜視図であり、
図10は、本発明の第4の実施形態に係る誘虫用光源ユニット400の断面を示す図である。誘虫用光源ユニット400は、LED110を3個備えている。なお、LED110同士は、等間隔離して配置する。このように配置することで光を広範囲に照射することができるため、より確実に昆虫を誘引することができる。なお、LED110は2個または3個以上を適時配置しても構わない。
【0036】
<第5の実施形態>
次に、第5の実施形態に係る誘虫用光源ユニット500について説明する。なお、本発明の第1の実施形態に係る誘虫用光源ユニット100と同一の構成については、同一の参照符号を付すことによって、詳細な説明は省略する。本実施形態では、主に、本発明の第1の実施形態の誘虫用光源ユニット100と異なる構成について説明する。
【0037】
図11は、本発明の第5の実施形態に係る誘虫用光源ユニット500を示す斜視図であり、
図12は、本発明の第5の実施形態に係る誘虫用光源ユニット500の断面を示す図である。誘虫用光源ユニット500の導光板140の面部分には影部143が設けられている。誘虫用光源ユニット500の導光板140の面部分には、溝などが設けられているためLED110が発光する際、溝などの部分に光が当たり、導光板140の面部分は発光する。導光板140の面部分には黒いシールや黒塗料を塗布、又は、遮光板を配置しているため、面部分が発光した際、影部143が生じる。昆虫の中には、影となる部分を好む昆虫がいるため、それらの昆虫をより確実に誘引することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明に係る誘虫光源ユニットは、水平方向360度、光を照射することができるため、より確実に歩行昆虫を誘虫することができる。そのため、本発明に係る誘虫光源ユニットを捕虫器に組み込めば、より確実に歩行昆虫を捕虫することができる。したがって、食品工場等で使用すると特に有用である。また、設置場所、設置方法によっては、歩行昆虫だけでなく、飛翔昆虫を含む昆虫類の誘引光源となる。
【符号の説明】
【0039】
100 200 300 400 500 誘虫用光源ユニット
110 LED
120 LED基板
130 下部反射板
140 導光板
141 孔部
142 ドーム状部
143 影部
150 上部反射板
160 電源