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特開2023-22561サーバ装置、提案システム、サーバ装置の制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022561
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】サーバ装置、提案システム、サーバ装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230208BHJP
   G06Q 10/00 20230101ALI20230208BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127496
(22)【出願日】2021-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】松永 悟
(72)【発明者】
【氏名】浅井 沙良
(72)【発明者】
【氏名】占部 裕樹
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA21
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザに対して有用な提案内容を提示することができるサーバ装置を提供する。
【解決手段】基盤サーバ8は、イベント情報を情報元機器4から取得するイベント情報取得部12と、関連状況情報を取得する関連状況情報取得部18と、イベントと、関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報を記憶する記憶部14と、シナリオ情報から、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報により示されるイベントと、関連状況情報取得部18により取得された関連状況情報により示される関連状況とに対応する提案内容を決定する決定部20と、決定部20により決定された提案内容に関する提案内容情報を発話機器6に通知する通知部22とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して第1の機器及び第2の機器の各々と通信可能なサーバ装置であって、
前記第1の機器で発生したイベントを示すイベント情報を前記第1の機器から取得するイベント情報取得部と、
前記イベントに関連する状況である関連状況を示す関連状況情報を取得する関連状況情報取得部と、
前記イベントと、前記関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報を記憶する記憶部と、
前記シナリオ情報から、前記イベント情報取得部により取得された前記イベント情報により示される前記イベントと、前記関連状況情報取得部により取得された前記関連状況情報により示される前記関連状況とに対応する前記提案内容を決定する決定部と、
前記決定部により決定された前記提案内容に関する提案内容情報を前記第2の機器に通知する通知部と、を備える
サーバ装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記シナリオ情報を複数記憶しており、
前記サーバ装置は、さらに、前記イベント情報取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記複数のシナリオ情報の中から、当該イベント情報により示される前記イベントに対応する特定のシナリオ情報を抽出する抽出部を備え、
前記関連状況情報取得部は、前記抽出部により抽出された前記特定のシナリオ情報に含まれる特定の関連状況に基づいて、当該特定の関連状況を示す特定の関連状況情報を取得し、
前記決定部は、前記特定のシナリオ情報から、前記関連状況情報取得部により取得された前記特定の関連状況情報により示される前記特定の関連状況に対応する特定の提案内容を決定する
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記複数のシナリオ情報はそれぞれ、同じ前記イベントに対して互いに異なる複数の前記関連状況を含み、
前記複数のシナリオ情報の各々には優先度が設定されており、
前記抽出部は、前記イベント情報取得部により取得された前記イベント情報に基づいて、前記複数のシナリオ情報の中から、当該シナリオ情報により示される前記イベントに対応し、且つ、優先度の最も高い前記特定のシナリオ情報を抽出する
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記第2の機器は、音声を発話可能な機器であり、
前記提案内容情報は、前記提案内容を示す音声を前記第2の機器に発話させるための情報である
請求項1~3のいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記第2の機器は、テキストを表示可能な機器であり、
前記提案内容情報は、前記提案内容を示すテキストを前記第2の機器に表示させるための情報である
請求項1~3のいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
第1の機器と、第2の機器と、ネットワークを介して前記第1の機器及び前記第2の機器の各々と通信可能なサーバ装置と、を備える提案システムであって、
前記第1の機器は、
当該第1の機器で発生したイベントを示すイベント情報を前記サーバ装置に送信する第1の通信部を有し、
前記サーバ装置は、
前記第1の機器からの前記イベント情報を取得するイベント情報取得部と、
前記イベントに関連する状況である関連状況を示す関連状況情報を取得する関連状況情報取得部と、
前記イベントと、前記関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報を記憶する記憶部と、
前記シナリオ情報から、前記イベント情報取得部により取得された前記イベント情報により示される前記イベントと、前記関連状況情報取得部により取得された前記関連状況情報により示される前記関連状況とに対応する前記提案内容を決定する決定部と、
前記決定部により決定された前記提案内容に関する提案内容情報を前記第2の機器に通知する通知部と、を有し、
前記第2の機器は、
前記サーバ装置からの前記提案内容情報を受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部により受信された前記提案内容情報により示される前記提案内容を前記ユーザに提示する提示部と、を有する
提案システム。
【請求項7】
ネットワークを介して第1の機器及び第2の機器の各々と通信可能なサーバ装置の制御方法であって、
(a)前記第1の機器で発生したイベントを示すイベント情報を前記第1の機器から取得するステップと、
(b)前記イベントに関連する状況である関連状況を示す関連状況情報を取得するステップと、
(c)前記イベントと、前記関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報から、前記(a)で取得された前記イベント情報により示される前記イベントと、前記(b)で取得された前記関連状況情報により示される前記関連状況とに対応する前記提案内容を決定するステップと、
(d)前記(c)で決定された前記提案内容に関する提案内容情報を前記第2の機器に通知するステップと、を含む
サーバ装置の制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバ装置の制御方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ装置、提案システム、サーバ装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
音源データを再生することにより音声を発話する発話機能を有する家電機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の家電機器は、当該家電機器でイベントが発生したタイミングで、当該イベントの内容を示す音声を発話する。これにより、ユーザは、家電機器でイベントが発生したことを認識する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-46424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ユーザに対して有用な提案内容を提示することができるサーバ装置、提案システム、サーバ装置の制御方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示におけるサーバ装置は、ネットワークを介して第1の機器及び第2の機器の各々と通信可能なサーバ装置であって、第1の機器で発生したイベントを示すイベント情報を第1の機器から取得するイベント情報取得部と、イベントに関連する状況である関連状況を示す関連状況情報を取得する関連状況情報取得部と、イベントと、関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報を記憶する記憶部と、シナリオ情報から、イベント情報取得部により取得されたイベント情報により示されるイベントと、関連状況情報取得部により取得された関連状況情報により示される関連状況とに対応する提案内容を決定する決定部と、決定部により決定された提案内容に関する提案内容情報を第2の機器に通知する通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示におけるサーバ装置等によれば、ユーザに対して有用な提案内容を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態1に係る提案システムの概要を示す図である。
図2】実施の形態1に係る提案システムの機能構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1に係るシナリオデータの一例を示す図である。
図4】実施の形態1に係る提案システムの動作の流れを示すシーケンス図である。
図5】実施の形態1に係る提案システムの動作を説明するための図である。
図6】実施の形態1の変形例に係るシナリオデータの一例を示す図である。
図7】実施の形態2に係る提案システムの概要を示す図である。
図8】実施の形態2に係るシナリオデータの一例を示す図である。
図9】実施の形態2に係る提案システムの動作を説明するための図である。
図10】実施の形態3に係る提案システムの概要を示す図である。
図11】実施の形態3に係るシナリオデータの一例を示す図である。
図12】実施の形態3に係る提案システムの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見)
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載した技術に関し、以下の問題が生じることを見出した。
【0009】
上述した発話機能を有する家電機器が、当該家電機器で発生したイベントの内容を示す音声を発話するだけでは、ユーザの行動に繋がるより有用な情報をユーザに提示することができない。
【0010】
例えば、発話機能を有する家電機器が洗濯機である場合に、洗濯機は、「洗濯完了」というイベントが発生したタイミングで、「洗濯が終わりました。」というイベントの内容を示す音声を発話する。しかしながら、ユーザは、洗濯が完了したことを認識できるものの、洗濯物を屋外に干してよいか否かを即座に判断することができない。そのため、ユーザは、洗濯が完了する毎に、自らスマートフォン等で天気予報を調べなければならず、非常に手間がかかるという課題が生じる。
【0011】
そこで、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、ユーザに対してより有用な提案内容を提示することができるサーバ装置、提案システム、サーバ装置の制御方法及びプログラムを案出した。
【0012】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0013】
なお、本発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0014】
(実施の形態1)
以下、図1図5を参照しながら、実施の形態1について説明する。
【0015】
[1-1.提案システムの概要]
まず、図1を参照しながら、実施の形態1に係る提案システム2の概要について説明する。図1は、実施の形態1に係る提案システム2の概要を示す図である。
【0016】
図1に示すように、実施の形態1に係る提案システム2は、情報元機器4(第1の機器の一例)と、発話機器6(第2の機器の一例)と、基盤サーバ8(サーバ装置の一例)と、音源配信サーバ10とを備えている。これらの情報元機器4、発話機器6、基盤サーバ8及び音源配信サーバ10は、ネットワーク11を介して互いに通信可能である。ネットワーク11は、例えばインターネットである。なお、情報元機器4及び発話機器6は、例えばユーザの同一の宅内に設置されている。
【0017】
情報元機器4は、ユーザにより使用される家電機器であり、例えば洗濯機である。情報元機器4は、当該情報元機器4でイベント(例えば、「洗濯完了」)が発生した際に、当該イベントを示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する。なお、本実施の形態では、情報元機器4が洗濯機である場合について説明するが、これに限定されず、例えばテレビジョン受像機、エアコン、電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器、ロボット型掃除機及び空気清浄機等の任意の家電機器であってもよい。
【0018】
発話機器6は、ユーザにより使用される、音声を発話する発話機能を有する家電機器であり、例えばテレビジョン受像機である。発話機器6は、基盤サーバ8から通知された音源URL(Uniform Resource Locator)(提案内容情報の一例)に基づいて、音源配信サーバ10から音源データをダウンロードする。そして、発話機器6は、音源配信サーバ10から配信された音源データを再生することにより、音声を発話する。なお、本実施の形態では、発話機器6がテレビジョン受像機である場合について説明するが、これに限定されず、例えばロボット型掃除機等、スピーカを搭載した任意の家電機器であってもよい。
【0019】
基盤サーバ8は、発話機器6の発話内容を制御するためのクラウドサーバである。基盤サーバ8は、情報元機器4からのイベント情報により示されるイベント、及び、当該イベントに関連する状況である関連状況に基づいて、発話機器6の発話内容(提案内容の一例)を決定する。そして、基盤サーバ8は、決定した発話内容に関する音源URLを発話機器6に通知する。すなわち、音源URLは、決定した発話内容を発話機器6に発話させるための情報である。
【0020】
音源配信サーバ10は、音源データを発話機器6に配信するためのクラウドサーバである。音源配信サーバ10には、複数の音源URLとそれぞれ対応付けられた複数の音源データが格納されている。
【0021】
[1-2.提案システムの機能構成]
図2及び図3を参照しながら、実施の形態1に係る提案システム2の機能構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る提案システム2の機能構成を示すブロック図である。図3は、実施の形態1に係るシナリオデータ26の一例を示す図である。
【0022】
図2に示すように、情報元機器4は、通信部28(第1の通信部の一例)を備えている。通信部28は、当該情報元機器4で発生したイベントを示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する。
【0023】
図2に示すように、基盤サーバ8は、イベント情報取得部12と、記憶部14と、抽出部16と、関連状況情報取得部18と、決定部20と、通知部22とを備えている。
【0024】
イベント情報取得部12は、イベント情報を情報元機器4から取得する。イベント情報取得部12は、取得したイベント情報を抽出部16に出力する。
【0025】
記憶部14は、シナリオデータ26を記憶するためのメモリである。シナリオデータ26は、例えば図3に示すようなデータテーブルである。図3に示すように、シナリオデータ26は、複数のシナリオ情報(シナリオ1、シナリオ2、・・・)を含んでいる。複数のシナリオ情報の各々は、情報元機器4で発生したイベントと、当該イベントに関連する状況である関連状況と、ユーザに対して当該イベントの内容を通知し且つ当該関連状況に応じた行動を提案するための発話内容と、当該発話内容を示す音声を再生するための音源データの所在を示す音源URLとの対応関係を示す情報である。
【0026】
図3に示す例では、シナリオデータ26の1行目には、「シナリオ1」のシナリオ情報として、a)イベント「洗濯完了」、b)関連状況「天気予報(雨予報)」、c)発話内容「洗濯が終わりました。この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」、d)音源URL「http://www.aaa...」が格納されている。
【0027】
また、シナリオデータ26の2行目には、「シナリオ2」のシナリオ情報として、a)イベント「洗濯完了」、b)関連状況「天気予報(晴れ予報)」、c)発話内容「洗濯が終わりました。この後晴れが続く予報です。外干しをおすすめします。」、d)音源URL「http://www.bbb...」が格納されている。
【0028】
抽出部16は、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報に基づいて、シナリオデータ26に含まれる複数のシナリオ情報の中から、当該イベント情報により示されるイベントに対応する特定のシナリオ情報を抽出する。
【0029】
関連状況情報取得部18は、抽出部16により抽出された特定のシナリオ情報に含まれる特定の関連状況に基づいて、当該特定の関連状況を示す特定の関連状況情報を外部サーバ24等から取得する。
【0030】
決定部20は、抽出部16により抽出された特定のシナリオ情報から、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報により示されるイベントと、関連状況情報取得部18により取得された特定の関連状況情報により示される特定の関連状況とに対応する特定の発話内容を決定する。
【0031】
通知部22は、シナリオデータ26を参照することにより、決定部20により決定された特定の発話内容に対応する音源URLを発話機器6に通知する。
【0032】
図2に示すように、発話機器6は、通信部30(第2の通信部の一例)と、スピーカ32(提示部の一例)とを備えている。
【0033】
通信部30は、基盤サーバ8から通知された音源URLを受信する。また、通信部30は、受信した音源URLに基づいて、当該音源URLに対応する音源データを音源配信サーバ10(図1参照)からダウンロードする。
【0034】
スピーカ32は、音源配信サーバ10からダウンロードした音源データにより示される音声を再生する。
【0035】
[1-3.提案システムの動作]
図4及び図5を参照しながら、実施の形態1に係る提案システム2の動作について説明する。図4は、実施の形態1に係る提案システム2の動作の流れを示すシーケンス図である。図5は、実施の形態1に係る提案システム2の動作を説明するための図である。
【0036】
図4に示すように、情報元機器4でイベントが発生すると(S101)、情報元機器4は、当該イベントを示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する(S102)。例えば、情報元機器4で「洗濯完了」というイベントが発生した場合には、情報元機器4の通信部28は、イベント「洗濯完了」を示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する。
【0037】
基盤サーバ8のイベント情報取得部12は、イベント情報を情報元機器4から取得する(S103)。例えば、イベント情報取得部12は、イベント「洗濯完了」を示すイベント情報を情報元機器4から取得する。
【0038】
基盤サーバ8の抽出部16は、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報に基づいて、シナリオデータ26に含まれる複数のシナリオ情報の中から、当該イベント情報により示されるイベントに対応する特定のシナリオ情報を抽出する(S104)。例えば、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報により示されるイベントが「洗濯完了」である場合には、抽出部16は、シナリオデータ26に含まれる複数のシナリオ情報の中から、イベント「選択完了」に対応する特定のシナリオ情報として「シナリオ1」及び「シナリオ2」を抽出する。
【0039】
基盤サーバ8の関連状況情報取得部18は、抽出部16により抽出された特定のシナリオ情報に含まれる特定の関連状況に基づいて、当該特定の関連状況を示す特定の関連状況情報を外部サーバ24等から取得する(S105)。例えば、抽出部16が特定のシナリオ情報として「シナリオ1」及び「シナリオ2」を抽出した場合には、関連状況情報取得部18は、これらのシナリオ情報に含まれる特定の関連状況「天気予報(雨予報)」及び「天気予報(晴れ予報)」に基づいて、天気予報サーバ等の外部サーバ24から当日の天気予報として「天気予報(雨予報)」を示す特定の関連状況情報を取得する。
【0040】
基盤サーバ8の決定部20は、抽出部16により抽出された特定のシナリオ情報から、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報により示されるイベントと、関連状況情報取得部18により取得された特定の関連状況情報により示される特定の関連状況とに対応する特定の発話内容を決定する(S106)。例えば、抽出部16が特定のシナリオ情報として「シナリオ1」及び「シナリオ2」を抽出し、且つ、関連状況情報取得部18が特定の関連状況「天気予報(雨予報)」を示す特定の関連状況情報を取得した場合には、決定部20は、「シナリオ1」から、イベント「洗濯完了」と特定の関連状況「天気予報(雨予報)」とに対応する特定の発話内容「洗濯が終わりました。この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」を決定する。
【0041】
基盤サーバ8の通知部22は、シナリオデータ26を参照することにより、決定部20により決定された特定の発話内容に対応する音源URLを発話機器6に通知する(S107)。例えば、決定部20が特定の発話内容として「洗濯が終わりました。この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」を決定した場合には、通知部22は、当該発話内容に対応する音源URL「http://www.aaa...」を発話機器6に通知する。
【0042】
発話機器6の通信部30は、基盤サーバ8から通知された音源URLを受信し、受信した音源URLに基づいて、当該音源URLに対応する音源データを音源配信サーバ10からダウンロードする(S108)。
【0043】
発話機器6のスピーカ32は、音源配信サーバ10からダウンロードした音源データにより示される音声を再生する(S109)。例えば、通信部30が音源配信サーバ10から音源URL「http://www.aaa...」に対応する音源データをダウンロードした場合には、図5に示すように、発話機器6のスピーカ32は、「洗濯が終わりました。この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」という内容の音声を再生する。
【0044】
[1-4.効果]
図5に示すように、例えば、情報元機器4で「洗濯完了」というイベントが発生し、且つ、当日の天気予報が「雨予報」である場合において、従来のように発話機器6がイベントの内容「洗濯が終わりました。」のみを発話すると、ユーザは、洗濯物を屋外に干してよいかどうかを即座に判断することができない。そのため、ユーザは、洗濯が完了する毎に、自らスマートフォン等で天気予報を調べなければならず、非常に手間がかかってしまう。また、ユーザがうっかり洗濯物を屋外に干した場合には、洗濯物が雨に濡れてしまうおそれが生じる。
【0045】
これに対して、本実施の形態では、基盤サーバ8は、ネットワーク11を介して情報元機器4及び発話機器6の各々と通信可能なサーバ装置である。基盤サーバ8は、情報元機器4で発生したイベントを示すイベント情報を情報元機器4から取得するイベント情報取得部12と、イベントに関連する状況である関連状況を示す関連状況情報を取得する関連状況情報取得部18と、イベントと、関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報を記憶する記憶部14と、シナリオ情報から、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報により示されるイベントと、関連状況情報取得部18により取得された関連状況情報により示される関連状況とに対応する提案内容を決定する決定部20と、決定部20により決定された提案内容に関する提案内容情報を発話機器6に通知する通知部22とを備える。
【0046】
これによれば、例えば、図5に示すように、情報元機器4で「洗濯完了」というイベントが発生し、且つ、当日の天気予報が「雨予報」である場合において、発話機器6は、イベントの内容「洗濯が終わりました。」だけでなく、「この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」という提案内容をユーザに提示(発話)する。これにより、ユーザは、洗濯物を部屋干しした方がよいと即座に判断することができるので、自らスマートフォン等で天気予報を調べる手間を省くことができ、洗濯物が雨に濡れるのを回避することができる。したがって、情報元機器4でイベントが発生した際に、当該イベントに関連した関連状況に応じて、ユーザに対して有用な提案内容を提示することができる。その結果、ユーザの家事作業等の効率化を図ることができる。
【0047】
また、本実施の形態では、記憶部14は、シナリオ情報を複数記憶している。基盤サーバ8は、さらに、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報に基づいて、複数のシナリオ情報の中から、当該イベント情報により示されるイベントに対応する特定のシナリオ情報を抽出する抽出部16を備える。関連状況情報取得部18は、抽出部16により抽出された特定のシナリオ情報に含まれる特定の関連状況に基づいて、当該特定の関連状況を示す特定の関連状況情報を取得する。決定部20は、特定のシナリオ情報から、関連状況情報取得部18により取得された特定の関連状況情報により示される特定の関連状況に対応する特定の提案内容を決定する。
【0048】
これによれば、ユーザに対してより一層有用な提案内容を提示することができる。
【0049】
また、本実施の形態では、発話機器6は、音声を発話可能な機器である。提案内容情報は、提案内容を示す音声を発話機器6に発話させるための情報である。
【0050】
これによれば、発話機器6が提案内容を示す音声を発話することにより、ユーザに対して提案内容を提示することができる。
【0051】
また、本実施の形態では、提案システム2は、情報元機器4と、発話機器6と、ネットワーク11を介して情報元機器4及び発話機器6の各々と通信可能な基盤サーバ8とを備える。情報元機器4は、当該情報元機器4で発生したイベントを示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する通信部28を有する。基盤サーバ8は、情報元機器4からのイベント情報を取得するイベント情報取得部12と、イベントに関連する状況である関連状況を示す関連状況情報を取得する関連状況情報取得部18と、イベントと、関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報を記憶する記憶部14と、シナリオ情報から、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報により示されるイベントと、関連状況情報取得部18により取得された関連状況情報により示される関連状況とに対応する提案内容を決定する決定部20と、決定部20により決定された提案内容に関する提案内容情報を発話機器6に通知する通知部22とを有する。発話機器6は、基盤サーバ8からの提案内容情報を受信する通信部30と、通信部30により受信された提案内容情報により示される提案内容をユーザに提示するスピーカ32とを有する。
【0052】
これによれば、上述と同様に、情報元機器4でイベントが発生した際に、当該イベントに関連した関連状況に応じて、ユーザに対して有用な提案内容を提示することができる。
【0053】
また、本実施の形態では、基盤サーバ8の制御方法は、ネットワーク11を介して情報元機器4及び発話機器6の各々と通信可能な基盤サーバ8の制御方法である。基盤サーバ8の制御方法は、(a)情報元機器4で発生したイベントを示すイベント情報を情報元機器4から取得するステップと、(b)イベントに関連する状況である関連状況を示す関連状況情報を取得するステップと、(c)イベントと、関連状況と、ユーザに対して当該関連状況に応じた行動を提案する提案内容との対応関係を示すシナリオ情報から、上記(a)で取得されたイベント情報により示されるイベントと、上記(b)で取得された関連状況情報により示される関連状況とに対応する提案内容を決定するステップと、(d)上記(c)で決定された提案内容に関する提案内容情報を発話機器6に通知するステップとを含む。
【0054】
これによれば、上述と同様に、情報元機器4でイベントが発生した際に、当該イベントに関連した関連状況に応じて、ユーザに対して有用な提案内容を提示することができる。
【0055】
また、本実施の形態では、プログラムは、上述した基盤サーバ8の制御方法をコンピュータに実行させる。
【0056】
[1-5.変形例]
図6を参照しながら、実施の形態1の変形例に係るシナリオデータ26Aについて説明する。図6は、実施の形態1の変形例に係るシナリオデータ26Aの一例を示す図である。
【0057】
図6に示すように、本変形例では、シナリオデータ26Aは、複数のシナリオ情報(シナリオ1、シナリオ2、シナリオ3、・・・)を含んでいる。複数のシナリオ情報の各々には、優先度が設定されている。また、複数のシナリオ情報はそれぞれ、同じイベント「洗濯完了」に対して互いに異なる複数の関連状況を含んでいる。
【0058】
図6に示す例では、シナリオデータ26Aの1行目には、「シナリオ1」のシナリオ情報として、a)イベント「洗濯完了」、b)関連状況「天気予報(雨予報)」、c)発話内容「洗濯が終わりました。この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」、d)音源URL「http://www.aaa...」、e)優先度「高」が格納されている。
【0059】
また、シナリオデータ26Aの2行目には、「シナリオ2」のシナリオ情報として、a)イベント「洗濯完了」、b)関連状況「洗剤残量不足検知」、c)発話内容「洗濯が終わりました。洗剤が残り少なくなっています。洗剤の購入をおすすめします。」、d)音源URL「http://www.ccc...」、e)優先度「中」が格納されている。
【0060】
また、シナリオデータ26Aの3行目には、「シナリオ3」のシナリオ情報として、a)イベント「洗濯完了」、b)関連状況「お手入れ通知」、c)発話内容「洗濯が終わりました。お手入れの時期です。お手入れをおすすめします。」、d)音源URL「http://www.ddd...」、e)優先度「低」が格納されている。
【0061】
抽出部16は、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報に基づいて、複数のシナリオ情報の中から、当該シナリオ情報により示されるイベントに対応し、且つ、優先度の最も高い特定のシナリオ情報を抽出する。
【0062】
図6に示す例では、情報元機器4で「洗濯完了」というイベントが発生した場合に、抽出部16は、複数のシナリオ情報の中から、イベント「洗濯完了」に対応し、且つ、優先度の最も高い「シナリオ1」を抽出する。関連状況情報取得部18が関連状況「天気予報(雨予報)」を示す関連状況情報を取得した場合には、決定部20は、「シナリオ1」から、イベント「洗濯完了」と関連状況「天気予報(雨予報)」とに対応する発話内容「洗濯が終わりました。この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」を決定する。
【0063】
なお、関連状況情報取得部18が関連状況「天気予報(晴れ予報)」を示す関連状況情報を取得した場合には、抽出部16は、複数のシナリオ情報の中から、イベント「洗濯完了」に対応し、且つ、優先度が2番目に高い「シナリオ2」を抽出する。この場合、関連状況情報取得部18は、情報元機器4の洗剤の残量が不足していることを示す関連状況「洗剤残量不足検知」を示す関連状況情報を、情報元機器4から取得する。決定部20は、「シナリオ2」から、イベント「洗濯完了」と関連状況「洗剤残量不足検知」とに対応する発話内容「洗濯が終わりました。洗剤が残り少なくなっています。洗剤の購入をおすすめします。」を決定する。
【0064】
また、関連状況情報取得部18が、情報元機器4の洗剤残量が十分にあることを示す関連状況「洗剤残量充足検知」を示す関連状況情報を取得した場合には、抽出部16は、複数のシナリオ情報の中から、イベント「洗濯完了」に対応し、且つ、優先度が最も低い「シナリオ3」を抽出する。この場合、関連状況情報取得部18は、情報元機器4のお手入れの時期に到達したことを示す関連状況「お手入れ通知」を示す関連状況情報を、情報元機器4から取得する。決定部20は、「シナリオ3」から、イベント「洗濯完了」と関連状況「お手入れ通知」とに対応する発話内容「洗濯が終わりました。お手入れの時期です。お手入れをおすすめします。」を決定する。
【0065】
本実施の形態では、複数のシナリオ情報はそれぞれ、同じイベントに対して互いに異なる複数の関連状況を含む。複数のシナリオ情報の各々には優先度が設定されている。抽出部16は、イベント情報取得部12により取得されたイベント情報に基づいて、複数のシナリオ情報の中から、当該シナリオ情報により示されるイベントに対応し、且つ、優先度の最も高い特定のシナリオ情報を抽出する。
【0066】
これによれば、優先度の高い特定のシナリオ情報を優先的に抽出することにより、ユーザに対してより有用な提案内容を優先的に提示することができる。
【0067】
(実施の形態2)
[2-1.提案システムの概要]
図7を参照しながら、実施の形態2に係る提案システム2Bの概要について説明する。図7は、実施の形態2に係る提案システム2Bの概要を示す図である。なお、以下の各実施の形態において、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0068】
図7に示すように、実施の形態2に係る提案システム2Bでは、情報元機器4Bは、例えば冷蔵庫である。情報元機器4Bは、当該情報元機器4Bでイベント(例えば、「製氷完了」)が発生した際に、当該イベントを示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する。提案システム2Bの他の構成は、上記実施の形態1に係る提案システム2と同様である。また、情報元機器4Bの機能構成は、上記実施の形態1に係る情報元機器4と同様である。
【0069】
[2-2.シナリオデータの一例]
図8を参照しながら、実施の形態2に係るシナリオデータ26Bの一例について説明する。図8は、実施の形態2に係るシナリオデータ26Bの一例を示す図である。
【0070】
図8に示すように、シナリオデータ26Bは、複数のシナリオ情報(シナリオ1、・・・)を含んでいる。図8に示す例では、シナリオデータ26Bの1行目には、「シナリオ1」のシナリオ情報として、a)イベント「製氷完了」、b)関連状況「真夏日予報」、c)発話内容「氷ができました。今日は真夏日の予報です。おやつにかき氷はいかがですか?」、d)音源URL「http://www.eee...」が格納されている。
【0071】
[2-3.提案システムの動作]
図9を参照しながら、実施の形態2に係る提案システム2Bの動作について説明する。図9は、実施の形態2に係る提案システム2Bの動作を説明するための図である。
【0072】
本実施の形態では、上記実施の形態1で説明した図4のフローチャートと同様に、提案システム2Bの動作が行われる。例えば、情報元機器4Bで「製氷完了」というイベントが発生した場合には、情報元機器4Bは、イベント「製氷完了」を示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する。基盤サーバ8のイベント情報取得部12(図2参照)は、イベント「製氷完了」を示すイベント情報を情報元機器4Bから取得する。
【0073】
基盤サーバ8の抽出部16(図2参照)は、シナリオデータ26Bに含まれる複数のシナリオ情報の中から、イベント「製氷完了」に対応する「シナリオ1」を抽出する。基盤サーバ8の関連状況情報取得部18(図2参照)は、抽出した「シナリオ1」に含まれる関連状況「真夏日予報」に基づいて、天気予報サーバ等の外部サーバ24(図2参照)から、当日の気温予報として「真夏日予報」を示す関連状況情報を取得する。
【0074】
抽出部16が「シナリオ1」を抽出し、且つ、関連状況情報取得部18が関連状況「真夏日予報」を示す関連状況情報を取得した場合には、基盤サーバ8の決定部20(図2参照)は、「シナリオ1」から、関連状況「真夏日予報」に対応する発話内容「氷ができました。今日は真夏日の予報です。おやつにかき氷はいかがですか?」を決定する。
【0075】
基盤サーバ8の通知部22(図2参照)は、シナリオデータ26Bを参照することにより、決定部20により決定された発話内容に対応する音源URL「http://www.eee...」を発話機器6に通知する。
【0076】
発話機器6は、基盤サーバ8から通知された音源URLを受信し、受信した音源URLに基づいて、当該音源URLに対応する音源データを音源配信サーバ10からダウンロードする。そして、図9に示すように、発話機器6は、音源配信サーバ10からダウンロードした音源データにより示される、「氷ができました。今日は真夏日の予報です。おやつにかき氷はいかがですか?」という内容の音声を再生する。
【0077】
以上のように、本実施の形態では、例えば、情報元機器4Bで「製氷完了」というイベントが発生し、且つ、当日が「真夏日予報」である場合において、発話機器6がイベントの内容「氷ができました。」だけでなく、「今日は真夏日の予報です。おやつにかき氷はいかがですか?」という提案内容を発話する。これにより、ユーザは、真夏日に、おやつにかき氷を楽しむことができる。
【0078】
(実施の形態3)
[3-1.提案システムの概要]
図10を参照しながら、実施の形態3に係る提案システム2Cの概要について説明する。図10は、実施の形態3に係る提案システム2Cの概要を示す図である。
【0079】
図10に示すように、実施の形態3に係る提案システム2Cでは、情報元機器4Cは、例えば自律走行するロボット型掃除機である。情報元機器4Cは、当該情報元機器4Cでイベント(例えば、「掃除完了+(内部に溜まった)ゴミが満杯」)が発生した際に、当該イベントを示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する。提案システム2Cの他の構成は、上記実施の形態1に係る提案システム2と同様である。また、情報元機器4Cの機能構成は、上記実施の形態1に係る情報元機器4と同様である。
【0080】
[3-2.シナリオデータの一例]
図11を参照しながら、実施の形態3に係るシナリオデータ26Cの一例について説明する。図11は、実施の形態3に係るシナリオデータ26Cの一例を示す図である。
【0081】
図11に示すように、シナリオデータ26Cは、複数のシナリオ情報(シナリオ1、・・・)を含んでいる。図11に示す例では、シナリオデータ26Cの1行目には、「シナリオ1」のシナリオ情報として、a)イベント「掃除完了+ゴミが満杯」、b)関連状況「翌日がゴミの日」、c)発話内容「掃除が終わりました。ゴミがいっぱいです。明日はゴミの日なので、忘れずに捨てましょう。」、d)音源URL「http://www.fff...」が格納されている。
【0082】
[3-3.提案システムの動作]
図12を参照しながら、実施の形態3に係る提案システム2Cの動作について説明する。図12は、実施の形態3に係る提案システム2Cの動作を説明するための図である。
【0083】
本実施の形態では、上記実施の形態1で説明した図4のフローチャートと同様に、提案システム2Cの動作が行われる。例えば、情報元機器4Cで「掃除完了+ゴミが満杯」というイベントが発生した場合には、情報元機器4Cは、イベント「掃除完了+ゴミが満杯」を示すイベント情報を基盤サーバ8に送信する。基盤サーバ8のイベント情報取得部12(図2参照)は、イベント「掃除完了+ゴミが満杯」を示すイベント情報を情報元機器4Cから取得する。
【0084】
基盤サーバ8の抽出部16(図2参照)は、シナリオデータ26Cに含まれる複数のシナリオ情報の中から、イベント「掃除完了+ゴミが満杯」に対応する「シナリオ1」を抽出する。基盤サーバ8の関連状況情報取得部18(図2参照)は、抽出した「シナリオ1」に含まれる関連状況「翌日がゴミの日」に基づいて、スケジュール管理サーバ等の外部サーバ24(図2参照)から翌日のスケジュールとして「翌日がゴミの日」を示す関連状況情報を取得する。
【0085】
抽出部16が「シナリオ1」を抽出し、且つ、関連状況情報取得部18が関連状況「翌日がゴミの日」を示す関連状況情報を取得した場合には、基盤サーバ8の決定部20(図2参照)は、「シナリオ1」から、関連状況「翌日がゴミの日」に対応する発話内容「掃除が終わりました。ゴミがいっぱいです。明日はゴミの日なので、忘れずに捨てましょう。」を決定する。
【0086】
基盤サーバ8の通知部22(図2参照)は、シナリオデータ26Cを参照することにより、決定部20により決定された発話内容に対応する音源URL「http://www.fff...」を発話機器6に通知する。
【0087】
発話機器6は、基盤サーバ8から通知された音源URLを受信し、受信した音源URLに基づいて、当該音源URLに対応する音源データを音源配信サーバ10からダウンロードする。そして、図12に示すように、発話機器6は、音源配信サーバ10からダウンロードした音源データにより示される、「掃除が終わりました。ゴミがいっぱいです。明日はゴミの日なので、忘れずに捨てましょう。」という内容の音声を再生する。
【0088】
以上のように、本実施の形態では、例えば、情報元機器4Cで「掃除完了+ゴミが満杯」というイベントが発生し、且つ、翌日がゴミの日である場合において、発話機器6がイベントの内容「掃除が終わりました。ゴミがいっぱいです。」だけでなく、「明日はゴミの日なので、忘れずに捨てましょう。」という提案内容を発話する。これにより、ユーザは、情報元機器4Cの内部に溜まったゴミを回収し、翌朝にゴミ出しすることを忘れずに行うことができる。
【0089】
(他の変形例等)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記各実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記各実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0090】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0091】
上記各実施の形態では、関連状況情報取得部18は、抽出部16が特定のシナリオ情報を抽出した後に、特定の関連状況情報を取得したが、これに限定されず、特定の関連状況情報を定期的に取得するようにしてもよい。
【0092】
また、上記各実施の形態では、第2の機器として発話機器6を適用したが、これに限定されない。例えば、第2の機器は、テキストを表示可能な表示機器(例えば、テレビジョン受像機等)であってもよい。この場合、提案内容情報は、提案内容を示すテキストを表示機器に表示させるための情報である。例えば、情報元機器4で「洗濯完了」というイベントが発生し、且つ、当日の天気予報が「雨予報」である場合において、表示機器は、イベントの内容「洗濯が終わりました。」だけでなく、「この後天気が崩れる予報です。部屋干しをおすすめします。」という提案内容をテキストで表示することにより、当該提案内容をユーザに提示することができる。あるいは、上記提案内容を音声で発話するとともに、テキストで表示することにより、当該提案内容をユーザに提示してもよい。
【0093】
また、上記各実施の形態では、記憶部14に予め複数のシナリオ情報が記憶されているようにしたが、これに限定されず、ユーザが複数のシナリオ情報を任意に設定できるようにしてもよい。この場合、ユーザは、例えばプルダウンメニュー等のイベント一覧から所望のイベントを選択し、且つ、プルダウンメニュー等の関連状況一覧から所望の関連状況を選択し、且つ、発話内容をテキストで入力することにより、シナリオ情報を任意に設定するようにしてもよい。このように設定されたシナリオ情報は、記憶部14に記憶される。これにより、ユーザ毎に適したシナリオ情報を任意に設定することができる。
【0094】
また、上記各実施の形態では、第1の機器(情報元機器4,4B,4C)と第2の機器(発話機器6)とが異なる機器である場合について説明したが、これに限定されず、第1の機器と第2の機器とが同一の機器であってもよい。
【0095】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの非一時的な記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0096】
また、上記各実施の形態に係る基盤サーバ8の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
【0097】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
【0098】
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0099】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本開示は、例えば情報機器で発生したイベントに基づいて、発話機器の発話内容を制御するサーバ装置等として適用可能である。
【符号の説明】
【0101】
2,2B,2C 提案システム
4,4B,4C 情報元機器
6 発話機器
8 基盤サーバ
10 音源配信サーバ
11 ネットワーク
12 イベント情報取得部
14 記憶部
16 抽出部
18 関連状況情報取得部
20 決定部
22 通知部
24 外部サーバ
26,26A,26B,26C シナリオデータ
28,30 通信部
32 スピーカ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12