(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022599
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】制御システム、及び、通知方法
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20230208BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230208BHJP
G08B 25/10 20060101ALI20230208BHJP
【FI】
G08B25/04 F
G06Q50/10
G08B25/10 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127556
(22)【出願日】2021-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】廣木 誠
【テーマコード(参考)】
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA10
5C087AA25
5C087BB18
5C087BB74
5C087DD03
5C087DD06
5C087DD25
5C087DD26
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF04
5C087FF16
5C087FF23
5C087GG08
5C087GG70
5C087GG83
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】住宅の第一居住者が外出先から住宅へ到着したか否かを通知することができる制御システムを提供する。
【解決手段】制御システム10は、住宅70の第一居住者が住宅70の外の施設を退出したこと、または、第一居住者が住宅70の外の所定の地点に到達したことを示す第一情報と、住宅70における第一利用者の存否を示す第二情報とを取得する取得部54と、取得された第一情報及び第二情報に基づいて、住宅70の第二居住者へ通知を行うための通知情報を出力する出力部55とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一施設の第一利用者が前記第一施設の外の第二施設を退出したこと、または、前記第一利用者が前記第一施設の外の所定の地点に到達したことを示す第一情報と、前記第一施設における前記第一利用者の存否を示す第二情報とを取得する取得部と、
取得された前記第一情報及び前記第二情報に基づいて、前記第一施設の第二利用者へ通知を行うための通知情報を出力する出力部とを備える
制御システム。
【請求項2】
前記第一情報は、前記第一利用者が前記第二施設を退出したタイミング、または、前記第一利用者が前記所定の地点に到達したタイミングを示し、
前記出力部は、前記第一情報によって示されるタイミングの後の所定期間内に前記第一施設に前記第一利用者が存在しないことを前記第二情報が示す場合に、前記通知情報を出力する
請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記通知情報は、前記第一利用者が前記第一施設に到着していないことを前記第二利用者へ通知するための情報である
請求項2に記載の制御システム。
【請求項4】
前記出力部は、前記第一情報が取得されていない状態で、前記第一施設に前記第一利用者が存在することを前記第二情報が示す場合に、前記通知情報を出力する
請求項1に記載の制御システム。
【請求項5】
前記通知情報は、前記第一施設におけるセキュリティに関する異常を前記第二利用者へ通知するための情報である
請求項4に記載の制御システム。
【請求項6】
前記第一情報は、前記第一利用者が前記第二施設を退出したタイミング、または、前記第一利用者が前記所定の地点に到達したタイミングを示し、
前記出力部は、前記第一情報によって示されるタイミングの後の所定期間内に前記第一施設に前記第一利用者が存在することを前記第二情報が示す場合に、前記通知情報を出力する
請求項1に記載の制御システム。
【請求項7】
前記通知情報は、前記第一利用者が前記第一施設に到着したことを前記第二利用者へ通知するための情報である
請求項6に記載の制御システム。
【請求項8】
前記第一施設は、集合住宅であり、
前記第二情報は、前記集合住宅の共用部または専有部の扉が解錠または開放されたことを示す情報である
請求項1~7のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項9】
前記第一施設は、戸建住宅であり、
前記第二情報は、前記戸建住宅の玄関の扉が解錠または開放されたことを示す情報である
請求項1~7のいずれか1項に記載の制御システム。
【請求項10】
第一施設の第一利用者が前記第一施設の外の第二施設を退出したこと、または、前記第一利用者が前記第一施設の外の所定の地点に到達したことを示す第一情報と、前記第一施設における前記第一利用者の存否を示す第二情報とを取得する取得ステップと、
取得された前記第一情報及び前記第二情報に基づいて、前記第一施設の第二利用者へ通知を行うための通知情報を出力する出力ステップとを含む
通知方法。
【請求項11】
請求項10に記載の通知方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システム、及び、通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、監視対象者が施設(塾、学校、会社、病院等)へ通う際に通る出退用経路を監視する出退用経路監視システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、外出先を出発した第一施設の第一利用者が第一施設へ到着したか否かを通知することができる制御システム等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る制御システムは、第一施設の第一利用者が前記第一施設の外の第二施設を退出したこと、または、前記第一利用者が前記第一施設の外の所定の地点に到達したことを示す第一情報と、前記第一施設における前記第一利用者の存否を示す第二情報とを取得する取得部と、取得された前記第一情報及び前記第二情報に基づいて、前記第一施設の第二利用者へ通知を行うための通知情報を出力する出力部とを備える。
【0006】
本発明の一態様に係る通知方法は、第一施設の第一利用者が前記第一施設の外の第二施設を退出したこと、または、前記第一利用者が前記第一施設の外の所定の地点に到達したことを示す第一情報と、前記第一施設における前記第一利用者の存否を示す第二情報とを取得する取得ステップと、取得された前記第一情報及び前記第二情報に基づいて、前記第一施設の第二利用者へ通知を行うための通知情報を出力する出力ステップとを含む。
【0007】
本発明の一態様に係るプログラムは、前記通知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様に係る制御システム等は、外出先を出発した第一施設の第一利用者が第一施設へ到着したか否かを通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る制御システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る制御システムの動作例1のシーケンス図である。
【
図4】
図4は、携帯端末の表示部に表示される通知画面の第一の例を示す図である。
【
図5】
図5は、携帯端末の表示部に表示される通知画面の第二の例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係る制御システムの動作例2のシーケンス図である。
【
図7】
図7は、携帯端末の表示部に表示される通知画面の第三の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
【0011】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
【0012】
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る制御システムの構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る制御システムの機能構成を示すブロック図である。
【0013】
図1に示される制御システム10は、住宅70に設置された照明機器(図示せず)及び空調機器(図示せず)などの機器を制御することができる機器制御システムである。また、制御システム10は、住宅70の居住者の1人である第二居住者(第二利用者の一例)が外出中に、他の第一居住者(第一利用者の一例)が会社または学校など(第二施設の一例)から無事に帰宅したか否かを第二居住者に通知する帰宅通知モードの動作を行うこともできる。住宅70は、例えば、戸建住宅であるが、集合住宅であってもよい。住宅70は、第一施設の一例であり、住宅70の居住者は、第一施設の利用者(より詳細には、第一施設を日常的に利用する利用者)の一例である。なお、制御システム10は、オフィスビルなどの住宅70以外の施設に適用されてもよい。なお、制御システム10が機器の制御を行う機能を有することは必須ではなく、制御システム10は帰宅通知モードの動作に特化したシステムであってもよい。
【0014】
図1に示されるように、制御システム10は、制御端末20と、人感センサ31と、電気錠32と、開閉センサ33と、電力計測装置34と、携帯端末40と、サーバ装置50と、入退管理システム61と、自動改札システム62と、登下校通知システム63とを備える。制御端末20、人感センサ31、電気錠32、開閉センサ33、及び、電力計測装置34は、住宅70内に設置されている。なお、携帯端末40は、住宅70内に位置する場合もあるが、住宅70外に位置するものとして説明が行われる。
【0015】
まず、制御端末20について説明する。制御端末20は、例えば、エネルギーマネジメント機能を有するHEMS(Home Energy Management System)コントローラである。制御端末20は、住宅70内に設置され、住宅70に設置された複数の機器の消費電力量を管理する。また、制御端末20は、住宅70の敷地内に設置された機器の制御を行う。制御端末20は、HEMSコントローラに限定されず、エネルギーマネジメント機能を有しない他のホームコントローラ、または、ゲートウェイ装置であってもよい。制御端末20は、具体的には、表示部21と、第一通信部22と、第二通信部23と、情報処理部24と、記憶部25とを備える。
【0016】
表示部21は、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有する表示デバイスである。表示部21は、タッチパネル、及び、液晶パネルまたは有機EL(Electro Luminescence)パネルなどの表示パネルによって実現される。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであるが、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。
【0017】
第一通信部22は、制御端末20が携帯端末40及びサーバ装置50などと広域通信ネットワーク80を介して通信を行うための通信回路である。第一通信部22は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。第一通信部22が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0018】
第二通信部23は、制御端末20が住宅70の敷地内に設置された機器と局所通信ネットワークを介して通信を行うための通信回路である。第二通信部23は、例えば、無線通信を行う無線通信回路であるが、有線通信を行う有線通信回路であってもよい。第二通信部23が行う通信の通信規格については特に限定されない。
【0019】
情報処理部24は、機器の制御に関する情報処理を行う。情報処理部24は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサまたは専用回路によって実現されてもよい。情報処理部24の機能は、例えば、情報処理部24を構成するマイクロコンピュータ等が記憶部25に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0020】
記憶部25は、情報処理部24が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部25は、例えば、半導体メモリによって実現される。
【0021】
人感センサ31は、住宅70内に設置され、検知範囲における人の存在または不在を検知し、検知結果を示す情報を制御端末20へ送信する。また、人感センサ31は、例えば、人の体から発せられる赤外線に反応する焦電センサによって実現されるが、超音波式の人感センサなどであってもよい。また、人感センサ31は、カメラ(画像センサ)によって住宅70内を撮影することにより人の存在または不在を検知するセンサであってもよく、人感センサ31の具体的態様は、特に限定されない。なお、以下の実施の形態では、人感センサ31は、住宅70内の複数の部屋のそれぞれに設置されているものとする。
【0022】
電気錠32は、住宅70が有するドアの解錠及び施錠を制御する防犯機器である。電気錠32は、具体的には、住宅70の玄関のドアに設置される。電気錠32は、例えば、カードキー(ICカード)などの認証媒体から認証情報(鍵情報)を取得する近距離無線通信部を備え、居住者は、カードキーを電気錠32に近づけることにより、施設90の外から電気錠32を施錠または解錠することができる。電気錠32は、テンキーへの暗証番号の入力によって施錠または解錠されてもよいし、指紋または虹彩などの生体認証によって施錠または解錠されてもよい。電気錠32は、電気錠32の施錠または解錠の状態を示す情報を制御端末20へ送信する。
【0023】
開閉センサ33は、住宅70に設置された窓の開閉を検知し、検知結果を示す情報を制御端末20へ送信する。開閉センサ33は、窓及び窓枠の一方に取り付けられた磁石と、窓及び窓枠の他方に取り付けられたマグネットセンサによって実現される、磁力式のセンサである。開閉センサ33は、窓及び窓枠の一方に取り付けられたRFIDタグと、窓及び窓枠の他方に取り付けられたRFIDリーダによって実現される、電波式のセンサであってもよく、開閉センサ33の具体的態様は、特に限定されない。なお、以下の実施の形態では、開閉センサ33は、住宅70内の複数の部屋のそれぞれに設置されているものとする。
【0024】
電力計測装置34は、住宅70における消費電力量を計測し、計測結果を制御端末20へ送信する。電力計測装置34は、例えば、消費電力量の計測機能を有する分電盤であり、分岐回路ごとの消費電力量を計測することができる。電力計測装置34は、スマートメータ(通信機能を有する電力量計)であってもよい。なお、以下の実施の形態では、電力計測装置34は、住宅70内の複数の部屋のそれぞれの消費電力量を計測できるものとする。
【0025】
次に、携帯端末40について説明する。携帯端末40は、住宅70の第二居住者が所持するスマートフォンまたはタブレット端末などの携帯端末である。携帯端末40には、第二居住者が携帯端末40を通じて上記帰宅通知モードにおける通知を受けるための所定のアプリケーションプログラムがインストールされており、後述のように、第二居住者は、第一居住者が無事に帰宅したか否かに関する通知を受けることが可能である。携帯端末40は、表示部41を有する。
【0026】
表示部41は、画像の表示機能、及び、ユーザの手動入力を受け付ける機能を有する表示デバイスである。表示部41は、タッチパネル、及び、液晶パネルまたは有機ELパネルなどの表示パネルによって実現される。タッチパネルは、例えば、静電容量方式のタッチパネルであるが、抵抗膜方式のタッチパネルであってもよい。
【0027】
次に、サーバ装置50について説明する。サーバ装置50は、住宅70外に位置するコンピュータ(クラウドサーバ)である。サーバ装置50は、具体的には、携帯端末40から機器の制御要求を受信し、受信した制御要求に基づいて制御命令を制御端末20に送信することで、住宅70外からの機器の遠隔制御を実現する。サーバ装置50は、通信部51と、情報処理部52と、記憶部53とを備える。
【0028】
通信部51は、サーバ装置50が広域通信ネットワーク80を介して制御端末20、携帯端末40、入退管理システム61、自動改札システム62、及び、登下校通知システム63などと通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部51によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
【0029】
情報処理部52は、上記遠隔制御に関する情報処理を行う。情報処理部52は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部52は、機能的な構成要素として、取得部54、及び、出力部55を有する。取得部54、及び、出力部55の機能は、例えば、情報処理部52を構成するマイクロコンピュータ等が記憶部53に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。取得部54、及び、出力部55の機能の詳細については後述される。
【0030】
記憶部53は、情報処理部52が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部53は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)などによって実現される。
【0031】
なお、記憶部53には、あらかじめ
図2に示されるような住宅70の居住者に関する居住者情報が登録(記憶)されているものとする。
図2は、居住者情報の一例を示す図である。
【0032】
居住者情報には、住宅70内の居住者全員の情報が含まれる。居住者情報においては、具体的には、居住者の氏名、居住者の属性(
図2の例では、大人、子供、高齢者のいずれか)、居住者が使用する鍵情報、及び、住宅70内で居住者が主として使用する部屋の識別情報(部屋ID)などが対応付けられている。なお、居住者が使用する鍵情報とは、当該居住者が電気錠32を住宅70外から解錠するために使用するICカードの識別情報(解錠時にICカードから電気錠32へ送られるユニークな情報)である。電気錠32が生体認証によって解錠される場合には、鍵情報は、居住者の指紋情報または虹彩情報などである場合もある。
【0033】
入退管理システム61は、住宅70の外の施設(オフィスビルなど)における人の入退を管理する。入退管理システム61は、例えば、施設の出入口に設けられた読取装置と、当該読取装置によって読み取られる、施設において業務に従事する人(社員)が保有するIDカードに記憶された識別情報を収集するサーバ装置とを備える。このような入退管理システム61は、施設における人の入退を管理することができる。読取装置は、例えば、近距離無線通信によってIDカードに内蔵されたICチップから識別情報を読み取るRFID(Radio Frequency IDentifier)リーダによって実現される。
【0034】
自動改札システム62は、複数の駅のそれぞれに設けられた自動改札機を用いて、複数の駅のそれぞれにおける人の往来を管理する。自動改札システム62は、例えば、駅の改札口に設けられた自動改札機と、自動改札機によって読み取られる、交通系ICカードに記憶された識別情報を収集するサーバ装置とを備える。このような自動改札システム62は、駅における人の往来を管理することができる。自動改札機は、例えば、近距離無線通信によって交通系ICカードに内蔵されたICチップから識別情報を読み取るRFIDリーダによって実現される。
【0035】
登下校通知システム63は、学校または幼稚園などの教育施設へ子供が登校したとき、及び、教育施設から子供が下校したときに保護者へ通知を行うためのシステムである。登下校通知システム63は、例えば、教育施設の出入り口に設けられたRFIDリーダと、RFIDリーダによって読み取られた識別情報であって、子供が所持するICタグ(RFID)タグに記憶された識別情報を収集するサーバ装置とを備える。サーバ装置は、収集した識別情報に基づいて、保護者が所持する携帯端末へ通知を行う。このような登下校通知システム63は、子供の登下校の状況を管理することができる。
【0036】
なお、登下校通知システム63は、GPS(Global Positioning System)式のシステムであってもよい。登下校通知システム63は、具体的には、子供が所持するGPS端末によって計測される当該GPS端末の現在位置情報を収集するサーバ装置を備えることにより、子供の登下校を管理するシステムであってもよい。
【0037】
[動作例1]
上述のように、制御システム10は、住宅70の居住者の1人である第二居住者が外出中に、第一居住者が無事に帰宅したか否かを対象者に通知する帰宅通知モードの動作を行うことができる。以下、このような制御システム10の動作例1について説明する。
図3は、制御システム10の動作例1のシーケンス図である。なお、以下の動作例1の説明では、入退管理システム61、自動改札システム62、及び、登下校通知システム63いずれか1つのシステムが第一情報提供システム60と記載される。
【0038】
第二居住者は、所定のアプリケーションプログラムを実行中の携帯端末40へ帰宅通知モードへの遷移を指示する所定の操作を行い、表示部41は、このような所定の操作を受け付ける(S11)。携帯端末40は、受け付けられた所定の操作に基づいてモード遷移指令をサーバ装置50へ送信する(S12)。
【0039】
サーバ装置50の通信部51は、モード遷移指令を受信する。情報処理部52は、受信されたモード遷移指令に基づいて帰宅通知モードに遷移する(S13)。
【0040】
なお、帰宅通知モードへの遷移は、第二居住者の制御端末20への所定の操作によって行われてもよい。この場合、制御端末20の第一通信部22は、表示部21によって受け付けられた所定の操作に基づいてモード遷移指令をサーバ装置50へ送信する。
【0041】
その後、第一居住者は、オフィスビル(会社)または教育施設(学校)などの住宅70の外の施設を出発する。第一情報提供システム60は、第二居住者等の事前設定により、第一居住者が住宅70の外の施設を退出したこと、または、第一居住者が住宅70の外の所定の地点に到達したことの少なくとも一方を示す第一情報をサーバ装置50へ送信する(S14)。
【0042】
例えば、第一情報提供システム60が入退管理システム61である場合、入退管理システム61は、第一居住者が施設を退出したことを検知すると、サーバ装置50へ第一居住者が施設を退出したことを示す第一情報を送信する。
【0043】
また、第一情報提供システム60が自動改札システム62である場合、自動改札システム62は、特定の駅(例えば、住宅70の最寄りの駅)において第一居住者が改札口を通過したことを検知すると、サーバ装置50へ第一情報を送信する。この場合の第一情報は、第一居住者が所定の地点(駅)に到達したことを示す情報である。所定の地点は、例えば、オフィスビル(会社)または教育施設(学校)などの住宅70の外の施設から住宅70へ向かう途中の地点である。
【0044】
また、第一情報提供システム60が登下校通知システム63である場合、登下校通知システム63は、第一居住者(この場合、子供)が教育施設を退出(下校)したこと検知すると、サーバ装置50へ第一居住者が教育施設を退出したことを示す第一情報を送信する。
【0045】
サーバ装置50の通信部51は、このような第一情報を受信し、取得部54は受信された第一情報を取得する(S15)。出力部55は、第一情報が取得されたことから、第一居住者が住宅70への帰宅途中であると推定することができる。
【0046】
ここで、第一情報には、例えば、第一居住者が施設を退出したタイミング、または、第一居住者が所定の地点に到達したタイミングを示す情報として、これらのタイミングを示す時刻情報が含まれる。なお、第一情報自体に時刻情報が含まれることは必須ではなく、サーバ装置50の取得部54は、第一情報を取得した時刻(言い換えれば、第一情報が受信された時刻)を第一居住者が施設を退出したタイミング、または、第一居住者が所定の地点に到達したタイミングとみなしてもよい。つまり、第一情報は、第一居住者が施設を退出したタイミング、または、第一居住者が所定の地点に到達したタイミングを、直接的または間接的に示せばよい。
【0047】
帰宅通知モードの動作中に、通信部51は、第一情報によって示されるタイミングの直後の所定期間の間、制御端末20によって送信される第二情報であって住宅70における人の存否を示す第二情報を定期的に(例えば、所定の時間間隔で)受信する(S16)。取得部54は、定期的に受信された第二情報を取得する(S17)。第二情報は、例えば、サーバ装置50から制御端末20への要求に応じて制御端末20によって送信される。第二情報の受信及び取得は、上記所定期間の間、後述のステップS18で第一居住者が在宅であると判定されるまで繰り返される。所定期間の長さは、経験的または実験的に適宜定められればよい。また、所定期間の長さは、第二居住者によって設定されてもよい。
【0048】
また、上記所定期間の間、出力部55は、取得部54によって第二情報が取得されるごとに、取得された第二情報に基づいて、第一居住者が在宅であるか否か(第一居住者が住宅70内に存在するか否か)を判定する(S18)。言い換えれば、出力部55は、ステップS15において帰宅途中であると推定した第一居住者が実際に住宅70に帰宅したか否かを判定する。
【0049】
ここで、第二情報の例と、第一居住者が在宅であるか否かの判定方法とについて具体的に説明する。第二情報は、例えば、住宅70内の複数の部屋それぞれにおける、人感センサ31の検知結果を示す第一センシング情報である。制御端末20の情報処理部24は、複数の部屋それぞれにおける人感センサ31の検知結果を管理することで、人感センサ31の検知結果に部屋IDを付与した情報を第一センシング情報としてサーバ装置50に提供することができる。
【0050】
この場合、出力部55は、例えば、第一センシング情報が、第一居住者が主に利用する部屋に人がいることを示す場合に、第一居住者が在宅であると判定することができる。なお、第一居住者が主に利用する部屋は、登録情報(
図2)によって特定することができる。
【0051】
また、第二情報は、住宅70内の複数の部屋それぞれにおける、窓の開閉センサ33の検知結果を示す第二センシング情報であってもよい。制御端末20の情報処理部24は、住宅70内の複数の部屋それぞれにおける開閉センサ33の検知結果を管理することで、開閉センサ33の検知結果に部屋IDを付与した情報を第二センシング情報としてサーバ装置50に提供することができる。
【0052】
この場合、出力部55は、例えば、第二センシング情報が、第一居住者が主に利用する部屋の窓が開いていることを示す場合に、第一居住者が在宅であると判定することができる。
【0053】
また、第二情報は、住宅70内の複数の部屋それぞれにおける消費電力量を示す消費電力情報であってもよい。制御端末20の情報処理部24は、電力計測装置34によって計測される分岐回路ごとの消費電力量に基づいて、住宅70内の複数の部屋それぞれにおける消費電力量を管理している。したがって、制御端末20の情報処理部24は、各部屋における消費電力量に部屋IDを付与した情報を消費電力情報としてサーバ装置50に提供することができる。
【0054】
この場合、出力部55は、例えば、消費電力情報が、第一居住者が主に利用する部屋の消費電力量が所定値以上であることを示す場合に、第一居住者が在宅であると判定することができる。
【0055】
また、第二情報は、電気錠32の解錠履歴情報であってもよい。制御端末20の情報処理部24は、電気錠32が住宅70外から解錠されるごとに解錠に用いられた鍵情報(ICカードの識別情報)を記憶(管理)している。したがって、制御端末20の情報処理部24は、解錠履歴情報をサーバ装置50に提供することができる。
【0056】
この場合、出力部55は、例えば、解錠履歴情報が、上記所定期間内に第一居住者が電気錠32を解錠したことを示す場合に、第一居住者が在宅であると判定することができる。なお、どの居住者が電気錠32を解錠したかは、登録情報によって特定することができる。
【0057】
なお、第二情報には、第一センシング情報、第二センシング情報、消費電力情報、及び、解錠履歴情報の4種類の情報のうち2つ以上の情報が含まれてもよい。この場合、ステップS18において、出力部55は、2つ以上の情報に基づいて総合的に第一居住者が在宅であるか否かを判定してもよい。例えば、出力部55は、上記4種類の情報に対応する4つの項目のそれぞれについて判定を行い、4つの項目のうちn(nは自然数)個以上の項目で第一居住者が在宅であると判定された場合に、最終的に第一居住者が在宅であると判定してもよい。
【0058】
次に、出力部55は、ステップS18における判定結果に応じて通知情報を出力し(S19)、通信部51は出力された通知情報を携帯端末40へ送信する(S20)。
【0059】
携帯端末40は、通知情報を受信すると、受信した通知情報に基づいて第二居住者への通知画面を表示部41に表示する(S21)。
【0060】
例えば、ステップS18において第一居住者が在宅であると判定された場合、ステップS19において出力される通知情報は、第一居住者が無事に帰宅した(住宅70に到着した)ことを第二居住者へ通知するための情報である。この場合、ステップS21においては、
図4に示されるような通知画面が表示される。
図4は、携帯端末40の表示部41に表示される通知画面の一例を示す図である。
図4は、第一居住者が子供である場合の通知画面を示しているが、第一居住者は大人(高齢者を含む)である場合もある。なお、ステップS18において第一居住者が在宅であると判定された場合の通知情報は、上記所定期間中に第一居住者が在宅であると判定され次第、出力されてもよいし、上記所定期間の満了後に出力されてもよい。
【0061】
一方、ステップS18において第一居住者が不在であると判定された場合、ステップS19において出力される通知情報は、第一居住者が帰宅していない(住宅70に到着していない)ことを第二利用者へ通知するための情報である。この場合、ステップS21においては、
図5に示されるような通知画面が表示される。
図5は、携帯端末40の表示部41に表示される通知画面の別の一例を示す図である。
図5は、第一居住者が子供である場合の通知画面を示しているが、第一居住者は大人である場合もある。なお、ステップS18において第一居住者が不在であると判定された場合の通知情報は、上記所定期間の満了後に出力される。
【0062】
以上説明したように、制御システム10は、住宅70の第一居住者が住宅70の外の施設を退出したこと、または、第一居住者が住宅70の外の所定の地点に到達したことの少なくとも一方を示す第一情報と、住宅70における人の存否を示す第二情報とを取得する取得部54と、取得された第一情報及び第二情報に基づいて、住宅70の第二居住者へ通知を行うための通知情報を出力する出力部55とを備える。
【0063】
このような制御システム10は、第一居住者が帰宅したこと、及び、第一居住者が外出先(会社または学校など)を出発したにも関わらず帰宅していないことを第二居住者に通知することができる。
【0064】
なお、ステップS18において、出力部55は、第一居住者が在宅であるか否かを判定したが、よりシンプルには、第一居住者が在宅であるか他の居住者が在宅であるかを区別せずに、住宅70内に人がいるか否かを判定してもよい。つまり、第一情報が住宅70内の第一居住者の存否を示す情報であることは必須ではなく、第一情報は住宅70内の人の存否を示す情報であればよい。これにより、ステップS18の判定における情報処理量が低減される。
【0065】
[動作例2]
上記動作例1では、制御システム10は、第一情報が取得されたことを契機に第二情報の取得を開始したが、帰宅通知モードの動作中であれば、第一情報の取得の有無にかかわらずに第二情報を取得し、第一居住者が在宅しているか否かを判定してもよい。この場合、制御システム10は、住宅70のセキュリティに関する異常を通知することができる。以下、このような制御システム10の動作例1について説明する。
図6は、制御システム10の動作例2のシーケンス図である。
【0066】
第二居住者は、所定のアプリケーションプログラムを実行中の携帯端末40へ帰宅通知モードへの遷移を指示する所定の操作を行い、表示部41は、このような所定の操作を受け付ける(S31)。携帯端末40は、受け付けられた所定の操作に基づいてモード遷移指令をサーバ装置50へ送信する(S32)。
【0067】
サーバ装置50の通信部51は、モード遷移指令を受信する。情報処理部52は、受信されたモード遷移指令に基づいて帰宅通知モードに遷移する(S33)。
【0068】
なお、帰宅通知モードへの遷移は、第二居住者の制御端末20への所定の操作によって行われてもよい。この場合、制御端末20の第一通信部22は、表示部21によって受け付けられた所定の操作に基づいてモード遷移指令をサーバ装置50へ送信する。
【0069】
帰宅通知モードの動作中に、通信部51は、制御端末20によって送信される第二情報であって住宅70における人の存否を示す第二情報を定期的に(例えば、所定の時間間隔で)受信する(S34)。取得部54は、定期的に受信された第二情報を取得する(S35)。第二情報は、例えば、サーバ装置50から制御端末20への要求に応じて制御端末20によって送信される。第二情報の受信及び取得は、帰宅通知モードの動作中に繰り返される。
【0070】
また、帰宅通知モードの動作中に、出力部55は、取得部54によって第二情報が取得されるごとに、取得された第二情報に基づいて、第一居住者が在宅であるか否か(第一居住者が住宅70内に存在するか否か)を判定する(S36)。第二情報の例と、第一居住者が在宅であるか否かの判定方法とについては動作例1と同様であるため詳細な説明は省略される。
【0071】
ステップS36において、第一居住者が在宅であると判定される場合は、具体的には、第一情報が取得されていない状態で第一居住者が在宅であると判定される場合である。この状況は、第一情報提供システム60によって第一居住者がオフィスビル(会社)または教育施設(学校)などの住宅70の外の施設を出発したことが通知されていないにもかかわらず、第一居住者が帰宅したと考えられる状況であり、第三者が第一居住者になりすまして住宅70に侵入しているなど、住宅70のセキュリティに異常が発生している可能性がある。
【0072】
そこで、出力部55は、ステップS36において第一居住者が在宅であると判定された場合、住宅70のセキュリティに関する異常を通知するための通知情報を出力し(S37)、通信部51は出力された通知情報を携帯端末40へ送信する(S38)。
【0073】
携帯端末40は、通知情報を受信すると、受信した通知情報に基づいて第二居住者への通知画面を表示部41に表示する(S39)。
図7は、携帯端末40の表示部41に表示される、住宅70のセキュリティに関する異常を通知するための通知画面の一例を示す図である。
【0074】
以上説明したように、制御システム10は、第一情報が取得されていない状態で、住宅70に第一居住者が存在することを第二情報が示す場合に、通知情報を出力する。この場合の通知情報は、住宅70におけるセキュリティに関する異常を第二居住者へ通知するための情報である。
【0075】
このような制御システム10は、住宅70のセキュリティに異常が発生している可能性があることを第二居住者へ通知することができる。
【0076】
[変形例]
上記実施の形態では、帰宅通知モードにおける主たる情報処理は、サーバ装置50によって実行されたが、一部または全部の処理が制御端末20によって実行されてもよい。例えば、制御端末20は、取得部54、及び、出力部55に相当する機能的な構成要素を備えることにより、サーバ装置50が行うと説明された情報処理の一部または全部を実行することができる。
【0077】
例えば、上記実施の形態では、第一居住者が在宅であるか否かの判定は、サーバ装置50によって行われたが、サーバ装置50に代えて制御端末20によって行われてもよい。この場合、制御端末20は、第一センシング情報、第二センシング情報、消費電力情報、及び、解錠履歴情報の少なくとも1つ(第一居住者が在宅であるか否かを間接的に示す情報)を用いて第一居住者が在宅であるか否かの判定を行い、判定結果(第一居住者が在宅であるか否かを直接的に示す情報)を第二情報としてサーバ装置50に送信する。
【0078】
また、上記実施の形態では、第二情報として、解錠履歴情報が例示された。住宅70が戸建住宅である場合には、解錠履歴情報は、戸建住宅の玄関の扉が解錠または開放されたことを示す情報であるといえる。住宅70が集合住宅である場合、第二情報として、オートロックドア装置などによって提供される、集合住宅の共用部の扉が解錠または開放されたことを示す情報が用いられてもよい。また、住宅70が集合住宅である場合、第二情報として、電気錠などによって提供される、専有部の扉が解錠または開放されたことを示す情報が使用されてもよい。
【0079】
[効果等]
以上説明したように、制御システム10は、第一施設の第一利用者が第一施設の外の第二施設を退出したこと、または、第一利用者が第一施設の外の所定の地点に到達したことを示す第一情報と、第一施設における第一利用者の存否を示す第二情報とを取得する取得部54と、取得された第一情報及び第二情報に基づいて、第一施設の第二利用者へ通知を行うための通知情報を出力する出力部55とを備える。上記実施の形態では、第一施設は、住宅70であり、第二施設は、オフィスビルまたは教育施設などである。第一利用者は、第一居住者であり、第二利用者は、第二居住者である。
【0080】
このような制御システム10は、外出先(第二施設など)を出発した第一施設の第一利用者が第一施設へ到着したか否かを通知することができる。
【0081】
また、例えば、第一情報は、第一利用者が第二施設を退出したタイミング、または、第一利用者が所定の地点に到達したタイミングを示す。出力部55は、第一情報によって示されるタイミングの後の所定期間内に第一施設に第一利用者が存在しないことを第二情報が示す場合に、通知情報を出力する。この場合の通知情報は、第一利用者が第一施設に到着していないことを第二利用者へ通知するための情報である。
【0082】
このような制御システム10は、第一利用者が第一施設へ到着していないことを通知することができる。
【0083】
また、例えば、出力部55は、第一情報が取得されていない状態で、第一施設に第一利用者が存在することを第二情報が示す場合に、通知情報を出力する。この場合、通知情報は、第一施設におけるセキュリティに関する異常を第二利用者へ通知するための情報である。
【0084】
このような制御システム10は、第一施設におけるセキュリティに関する異常を通知することができる。
【0085】
また、例えば、第一情報は、第一利用者が第二施設を退出したタイミング、または、第一利用者が所定の地点に到達したタイミングを示す。出力部55は、第一情報によって示されるタイミングの後の所定期間内に第一施設に第一利用者が存在することを第二情報が示す場合に、通知情報を出力する。この場合の通知情報は、第一利用者が第一施設に到着したことを第二利用者へ通知するための情報である。
【0086】
このような制御システム10は、第一利用者が第一施設へ到着したことを通知することができる。
【0087】
また、例えば、第一施設は、集合住宅であり、第二情報は、集合住宅の共用部または専有部の扉が解錠または開放されたことを示す情報である。
【0088】
このような制御システム10は、集合住宅の共用部または専有部の扉が解錠または開放されたことを示す情報に基づいて、第一利用者が集合住宅へ到着したか否かを通知することができる。
【0089】
また、例えば、第一施設は、戸建住宅であり、第二情報は、戸建住宅の玄関の扉が解錠または開放されたことを示す情報である。
【0090】
このような制御システム10は、戸建住宅の玄関の扉が解錠または開放されたことを示す情報に基づいて、第一利用者が戸建住宅へ到着したか否かを通知することができる。
【0091】
また、制御システム10などのコンピュータによって実行される通知方法は、第一施設の第一利用者が第一施設の外の第二施設を退出したこと、または、第一利用者が第一施設の外の所定の地点に到達したことを示す第一情報と、第一施設における第一利用者の存否を示す第二情報とを取得する取得ステップと、取得された第一情報及び第二情報に基づいて、第一施設の第二利用者へ通知を行うための通知情報を出力する出力ステップとを含む。
【0092】
このような通知方法は、外出先(第二施設など)を出発した第一施設の第一利用者が第一施設へ到着したか否かを通知することができる。
【0093】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0094】
例えば、上記実施の形態では、制御システムは、複数の装置によって実現されたが、単一の装置によって実現されてもよい。例えば、制御システムは、上記実施の形態の制御端末またはサーバ装置に相当する単一の装置として実現されてもよい。制御システムが複数の装置によって実現される場合、制御システムが備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。
【0095】
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
【0096】
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0097】
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0098】
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0099】
例えば、本発明は、上記実施の形態に係る制御端末またはサーバ装置として実現されてもよいし、制御端末またはサーバ装置に相当する制御システムとして実現されてもよい。また、本発明は、制御システムなどのコンピュータが実行する通知方法として実現されてもよいし、このような通知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
【0100】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0101】
10 制御システム
20 制御端末
21、41 表示部
22 第一通信部
23 第二通信部
24、52 情報処理部
25、53 記憶部
31 人感センサ
32 電気錠
33 開閉センサ
34 電力計測装置
40 携帯端末
50 サーバ装置
51 通信部
54 取得部
55 出力部
60 第一情報提供システム
61 入退管理システム
62 自動改札システム
63 登下校通知システム
70 住宅
80 広域通信ネットワーク