(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022727
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】出庫指示装置及び出庫指示方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20230101AFI20230208BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127752
(22)【出願日】2021-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001678
【氏名又は名称】藤央弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】宮田 康平
(72)【発明者】
【氏名】永原 聡士
(72)【発明者】
【氏名】興津 弘道
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】棚に格納された品目をピッキングする物流倉庫において、出庫指示後に残されたオーダ等を含めた全オーダについての搬送棚数を低減するように、物流倉庫での出庫指示を生成する。
【解決手段】演算部と、記憶部と、を有する出庫指示装置であって、記憶部は、各々が1以上の品目の物品を指定する、受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダを含む受注済みオーダ情報と、各品目の物品が格納された格納棚を示す格納棚情報と、を保持し、演算部は、受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダの一部を含む出庫指示案を生成し、出庫指示案を実行するために搬送される格納棚の数と、出庫指示案が実行された後に残されるオーダのために搬送される格納棚の数と、を計算し、出庫指示案と、計算された搬送される格納棚の数と、を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
演算部と、記憶部と、を有する出庫指示装置であって、
前記記憶部は、各々が1以上の品目の物品を指定する、受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダを含む受注済みオーダ情報と、各品目の物品が格納された格納棚を示す格納棚情報と、を保持し、
前記演算部は、
前記受注済みオーダ情報に基づいて、前記受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダの一部を含む出庫指示案を生成し、
前記出庫指示案及び前記格納棚情報に基づいて、前記出庫指示案を実行するために搬送される前記格納棚の数と、前記出庫指示案が実行された後に残されるオーダのために搬送される前記格納棚の数と、を計算し、
前記出庫指示案と、前記計算された搬送される格納棚の数と、を出力することを特徴とする出庫指示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の出庫指示装置であって、
前記記憶部は、過去のオーダの受注履歴を示す受注履歴情報をさらに保持し、
前記演算部は、
前記受注履歴情報に基づいて、各品目の物品を指定する未受注のオーダの受注確率を計算し、
前記受注確率及び前記格納棚情報に基づいて、前記未受注のオーダのために搬送される前記格納棚の数の期待値を計算し、
前記計算された搬送される格納棚の数の期待値を出力することを特徴とする出庫指示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の出庫指示装置であって、
前記演算部は、
複数の前記出庫指示案を生成し、
前記複数の出庫指示案のうち、前記計算された搬送される格納棚の数と、前記計算された搬送される格納棚の数の期待値との合計が最小となる出庫指示案を出力することを特徴とする出庫指示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の出庫指示装置であって、
前記記憶部は、出庫指示の制約条件を示す出庫指示制約情報をさらに保持し、
前記演算部は、前記出庫指示制約情報に基づいて、前記制約条件を満たすように、前記出庫指示案を作成することを特徴とする出庫指示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の出庫指示装置であって、
前記出力された出庫指示案に基づいて、前記格納棚を搬送する自動搬送車への搬送指示を生成する倉庫制御システムに接続されることを特徴とする出庫指示装置。
【請求項6】
請求項1に記載の出庫指示装置であって、
前記出力された出庫指示案に基づいて、前記格納棚から前記オーダに基づいて前記物品をピッキングする倉庫作業者への作業指示を生成する倉庫制御システムに接続されることを特徴とする出庫指示装置。
【請求項7】
請求項1に記載の出庫指示装置であって、
前記オーダの受注を管理する倉庫管理システムに接続され、
前記演算部は、前記倉庫管理システムから新たな前記オーダを受信すると、前記新たなオーダに関する情報が追加された前記受注済みオーダ情報に基づいて、前記出庫指示案を生成することを特徴とする出庫指示装置。
【請求項8】
演算部と、記憶部と、を有する計算機システムが実行する出庫指示方法であって、
前記記憶部は、各々が1以上の品目の物品を指定する、受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダを含む受注済みオーダ情報と、各品目の物品が格納された格納棚を示す格納棚情報と、を保持し、
前記出庫指示方法は、
前記演算部が、前記受注済みオーダ情報に基づいて、前記受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダの一部を含む出庫指示案を生成する第1手順と、
前記演算部が、前記出庫指示案及び前記格納棚情報に基づいて、前記出庫指示案を実行するために搬送される前記格納棚の数と、前記出庫指示案が実行された後に残されるオーダのために搬送される前記格納棚の数と、を計算する第2手順と、
前記演算部が、前記出庫指示案と、前記計算された搬送される格納棚の数と、を出力する第3手順と、を含むことを特徴とする出庫指示方法。
【請求項9】
請求項8に記載の出庫指示方法であって、
前記記憶部は、過去のオーダの受注履歴を示す受注履歴情報をさらに保持し、
前記出庫指示方法は、
前記演算部が、前記受注履歴情報に基づいて、各品目の物品を指定する未受注のオーダの受注確率を計算する手順と、
前記受注確率及び前記格納棚情報に基づいて、前記未受注のオーダのために搬送される前記格納棚の数の期待値を計算する手順と、をさらに含み、
前記第3手順において、前記演算部は、前記計算された搬送される格納棚の数の期待値をさらに出力することを特徴とする出庫指示方法。
【請求項10】
請求項9に記載の出庫指示方法であって、
前記第1手順において、前記演算部は、複数の前記出庫指示案を生成し、
前記第3手順において、前記演算部は、前記複数の出庫指示案のうち、前記計算された搬送される格納棚の数と、前記計算された搬送される格納棚の数の期待値との合計が最小となる出庫指示案を出力することを特徴とする出庫指示方法。
【請求項11】
請求項8に記載の出庫指示方法であって、
前記記憶部は、出庫指示の制約条件を示す出庫指示制約情報をさらに保持し、
前記第1手順において、前記演算部は、前記出庫指示制約情報に基づいて、前記制約条件を満たすように、前記出庫指示案を作成することを特徴とする出庫指示方法。
【請求項12】
請求項8に記載の出庫指示方法であって、
前記計算機システムには、倉庫制御システムが接続され、
前記出庫指示方法は、前記倉庫制御システムが、前記出力された出庫指示案に基づいて、前記格納棚を搬送する自動搬送車への搬送指示を生成する手順をさらに含むことを特徴とする出庫指示方法。
【請求項13】
請求項8に記載の出庫指示方法であって、
前記計算機システムには、倉庫制御システムが接続され、
前記出庫指示方法は、前記倉庫制御システムが、前前記出力された出庫指示案に基づいて、前記格納棚から前記オーダに基づいて前記物品をピッキングする倉庫作業者への作業指示を生成する手順をさらに含むことを特徴とする出庫指示方法。
【請求項14】
請求項8に記載の出庫指示方法であって、
前記計算機システムには、前記オーダの受注を管理する倉庫管理システムが接続され、
前記演算部は、前記倉庫管理システムから新たな前記オーダを受信すると、前記新たなオーダに関する情報が追加された前記受注済みオーダ情報に基づいて、前記第1手順を実行することを特徴とする出庫指示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流倉庫において受注したオーダ群のうち出庫作業を行うオーダを指示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
AGV(Automatic Guided Vehicle)及び移動棚を有する物流倉庫においては、出庫作業としてAGVが商品の入った棚を作業者の元へ搬送し、作業者がピッキング及び梱包を行う。この出庫作業においては、効率を向上するため、搬送する棚の数を低減することが重要となる。これに対し、特開2002-154615号公報(特許文献1)では、一回の棚の搬送で複数のオーダの商品をピッキングできるように、同じ棚に入った商品のオーダを纏めて出庫指示し作業効率を向上している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、一回一回の出庫作業の効率向上を目的に、受注したオーダ群の中から同じ棚に格納された商品のオーダを最大限纏めて出庫指示している。そのため、本技術では出庫指示後に残されたオーダの商品が異なる棚に分散してしまい、今後の出庫作業において搬送する棚数が増えてしまう可能性がある。さらに、出庫指示後に受注したオーダの商品が出庫指示したオーダの商品と同じ棚に格納されていた場合、今後の出庫作業においてその棚を再度搬送することとなり、搬送棚数が増大してしまう。よって、出庫指示後に残されたオーダ、及び、出庫指示後に受注するであろうオーダの搬送棚数まで含めて、全オーダの搬送棚数を低減するように出庫指示を発行することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題の少なくとも一つを解決するため、本発明は、演算部と、記憶部と、を有する出庫指示装置であって、前記記憶部は、各々が1以上の品目の物品を指定する、受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダを含む受注済みオーダ情報と、各品目の物品が格納された格納棚を示す格納棚情報と、を保持し、前記演算部は、前記受注済みオーダ情報に基づいて、前記受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダの一部を含む出庫指示案を生成し、前記出庫指示案及び前記格納棚情報に基づいて、前記出庫指示案を実行するために搬送される前記格納棚の数と、前記出庫指示案が実行された後に残されるオーダのために搬送される前記格納棚の数と、を計算し、前記出庫指示案と、前記計算された搬送される格納棚の数と、を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、全オーダについての搬送棚数を低減することで、出庫作業の効率向上が見込まれる。
【0007】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る出庫指示装置の構成例を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る受注済オーダ情報の一例を示す説明図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る受注履歴情報の一例を示す説明図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る品目別受注確率情報の一例を示す説明図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る出庫未指示オーダ情報の一例を示す説明図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る出庫指示案情報の一例を示す説明図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る品目別格納棚情報の一例を示す説明図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る出庫指示制約情報の一例を示す説明図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る演算部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の一実施形態に係る出庫未指示オーダの生成部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】本発明の一実施形態に係る出庫指示案の生成部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】本発明の一実施形態に係る搬送棚数の評価部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図13】本発明の一実施形態に係る出庫指示案の出力部の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の一実施形態に係る出庫指示装置が出力する出庫指示案の提示画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について、その実施形態に即して図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る出庫指示装置1100の構成例を示すブロック図である。
【0011】
出庫指示装置1100は、通信機能を有するコンピュータであり、本実施例において物流倉庫の出庫指示の担当者に対し出庫指示案を生成する機能を担う。出庫指示装置1100は、記憶部1110、演算部1120、入力部1130及び出力部1140を有する。記憶部1110は、受注済オーダ情報1111、受注履歴情報1112、品目別受注確率情報1113、出庫未指示オーダ情報1114、出庫指示案情報1115、品目別格納棚情報1116及び出庫指示制約情報1117を有する。
【0012】
受注済オーダ情報1111は、物流倉庫が受注したオーダとオーダされた品目を記憶する。受注履歴情報1112は、これまでのオーダの受注履歴を記憶する。品目別受注確率情報1113は、次の出庫指示までの各品目の受注確率を記憶する。出庫未指示オーダ情報1114は、物流倉庫にてまだ出庫指示を出していないオーダの情報を記憶する。出庫指示案情報1115は、今回の出庫指示にて出庫を指示するオーダの情報を記憶する。品目別格納棚情報1116は、各品目が格納されている棚の情報を記憶する。出庫指示制約情報1117は、出庫指示案が満たす必要がある制約の情報を記憶する。以下、
図2から
図8を参照して、これらの情報について説明する。
【0013】
図2は、本発明の一実施形態に係る受注済オーダ情報1111の一例を示す説明図である。
【0014】
受注済オーダ情報1111は、例えば、
図2に示すような受注済オーダテーブルによって構成される。受注済オーダテーブルは、オーダID欄1111a、品目ID欄1111b、出庫指示済欄1111c及び出荷期限欄1111dを有する。オーダID欄1111aには、オーダを特定する情報を格納する。品目ID欄1111bには、オーダされた品目を特定する情報を格納する。出庫指示済欄1111cには、そのオーダが出庫指示済であるかどうかを示す情報を格納する。出荷期限欄1111dには、そのオーダの出荷期限を示す日時の情報を格納する。例えば、図示したテーブルの一つ目と二つ目のレコードは、オーダ1として品目Aと品目Bを受注しており、本オーダについてはまだ出庫指示されておらず、2020年12月4日までに出荷する必要があることを示す。
【0015】
図3は、本発明の一実施形態に係る受注履歴情報1112の一例を示す説明図である。
【0016】
受注履歴情報1112は、例えば、
図3に示すような受注履歴テーブルによって構成される。受注履歴テーブルは、オーダID欄1112a、品目ID欄1112b及び受注日時欄1112cを有する。オーダID欄1112aは、オーダを特定できる番号を格納する。品目ID欄1112bは、品目を特定できる番号を格納する。受注日時欄1112cは、オーダを受注した日時を特定できる情報を格納する。例えば、図示したテーブルの一つ目のレコードは、オーダ1にて品目Aを2020年の12月1日に受注したことを示す。
【0017】
図4は、本発明の一実施形態に係る品目別受注確率情報1113の一例を示す説明図である。
【0018】
品目別受注確率情報1113は、例えば、
図4に示すような受注確率テーブルによって構成される。受注確率テーブルは、品目ID欄1113a及び受注確率欄1113bを有する。品目ID欄1113aは、品目を特定できる情報を格納する。受注確率欄1113bは、次回の出庫指示までに各品目の物品を受注する確率を格納する。例えば、図示したテーブルの一つ目のレコードは、品目Aの物品を次の出庫指示までに20%の確率で受注することを示す。
【0019】
なお、上記の受注確率が1より小さい値である場合、その値は、次回の出庫指示までに受注する各品目の物品の個数の期待値であると考えてもよい。受注確率の計算方法については後述する。
【0020】
図5は、本発明の一実施形態に係る出庫未指示オーダ情報1114の一例を示す説明図である。
【0021】
出庫未指示オーダ情報1114は、例えば、
図5に示すような出庫未指示オーダテーブルによって構成される。出庫未指示オーダテーブルは、オーダID欄1114a、品目ID欄1114b、受注確率欄1114c及び受注済欄1114dを有する。オーダID欄1114aは、オーダを特定できる番号を格納する。品目ID欄1114bは、オーダの品目を特定できる番号を格納する。受注確率欄1114cは、そのオーダの受注確率を格納する。受注済欄1114dはそのオーダが受注済みのものかそうでないかを特定できる情報を格納する。例えば、図示したテーブルの一つ目のレコードは、オーダ1として品目Aを受注済であることを示す。また、図示したテーブルの七つ目のレコードは、品目Aを次に出庫指示を出す時点までに20%の確率で受注することを示す。
【0022】
図6は、本発明の一実施形態に係る出庫指示案情報1115の一例を示す説明図である。
【0023】
出庫指示案情報1115は、例えば、
図6に示すような出庫指示案テーブルによって構成される。出庫指示案テーブルは、オーダID欄1115a及び品目ID欄1115bを有する。オーダID欄1115aは、オーダを特定できる番号を格納する。品目ID欄1115bは、品目を特定できる番号を入力する。例えば、図示したテーブルではオーダ1で受注している品目Aと品目B、及びオーダ3で受注している品目Dと品目Eの出庫を指示することを示す。
【0024】
図7は、本発明の一実施形態に係る品目別格納棚情報1116の一例を示す説明図である。
【0025】
品目別格納棚情報1116は、例えば、
図7に示すような品目別格納棚テーブルによって構成される。品目別格納棚テーブルは、品目ID欄1116a及び棚ID欄1116bを有する。品目ID欄1116aは、品目を特定する番号を格納する。棚ID欄1116bは、棚を特定できる番号を格納する。例えば、図示したテーブルの一つ目のレコードは、品目Aが棚aに格納されていることを示す。
【0026】
図8は、本発明の一実施形態に係る出庫指示制約情報1117の一例を示す説明図である。
【0027】
出庫指示制約情報1117は、例えば、
図8に示すような出庫指示制約情報テーブルによって構成される。出庫指示制約情報テーブルは、制約ID欄1117a及び制約の内容欄1117bを有する。制約ID欄1117aは、制約を特定する番号を格納する。制約の内容欄1117bは、制約の内容を示す数式を格納する。例えば、図示したテーブルの一つ目のレコードは、出庫指示案を構成するオーダは二つ以下としなくてはならないという制約を示す。
【0028】
再び
図1を参照する。演算部1120は、出庫未指示オーダの生成部1121、出庫指示案の生成部1122、搬送棚数の評価部1123及び出庫指示案の出力部1124を備える。演算部1120は、今後出庫指示する受注や将来の受注を含めた全受注について配送棚数を削減するように、出庫指示するオーダを選定する。なお、演算部1120は、例えばプロセッサであり、後述する出庫未指示オーダの生成部1121、出庫指示案の生成部1122、搬送棚数の評価部1123及び出庫指示案の出力部1124の処理は、プロセッサが記憶部1110に格納されたプログラムを実行することによって実現されてもよい。
【0029】
図9は、本発明の一実施形態に係る演算部1120の処理の一例を示すフローチャートである。
【0030】
図9のステップS1では、出庫未指示オーダの生成部1121が、物流倉庫において現場に対し出庫指示を出していないオーダの情報を生成する。ステップS2において、出庫未指示オーダの生成部1121は、受注済オーダ情報1111と受注履歴情報1112、品目別受注確率情報1113から、将来受注するだろうオーダを含めて出庫をまだ指示していないオーダを抽出し、出庫未指示オーダ情報1114へ格納する。処理の詳細を
図10のフローチャートに示す。
【0031】
ステップS2では、出庫指示案の生成部1122が、出庫指示案の生成処理を行う。ステップS2において、出庫指示案の生成部1122は、出庫未指示オーダ情報1114と出庫指示制約情報1117から、今回出庫を指示するオーダの組合せ案を生成し、出庫指示案情報1115へ格納する。処理の詳細を
図11のフローチャートに示す。
【0032】
ステップS3では、搬送棚数の評価部1123が、配送棚数の評価処理を行う。ステップS3において、搬送棚数の評価部1123は、出庫指示案情報1115と品目別格納棚情報1116から、各出庫指示案について出庫指示するオーダ、出庫指示後に残されるオーダの搬送棚数、出庫指示後に受注するオーダの搬送棚数の期待値を算出し、その総和を各出庫指示案の総搬送棚数として評価する。処理の詳細を
図12のフローチャートに示す。
【0033】
ステップS4では、出庫指示案の出力部1124が、出庫指示案について、総搬送棚数が最も少ない出庫指示案を抽出し、最適な出庫指示案として出力する。処理の詳細を
図13のフローチャートに示す。
【0034】
以下では、ステップS1、S2、S3、S4について、処理の詳細を説明する。
【0035】
図10は、本発明の一実施形態に係る出庫未指示オーダの生成部1121の処理の一例を示すフローチャートである。
【0036】
ステップS11では、出庫未指示オーダの生成部1121は、受注済オーダの内、出庫指示をまだ出していないオーダを取得する。具体的には、出庫未指示オーダの生成部1121は、受注済オーダ情報1111の内、出庫指示済欄1111cがFALSEのオーダを取得し、出庫未指示オーダ情報1114に格納する。その際、受注確率欄1114cの値は1、受注済欄1114dの値はTRUEとする。
【0037】
ステップS12では、出庫未指示オーダの生成部1121は、受注履歴を基に、次の出庫指示を出すまでに各品目を受注する確率を算出する。具体的には、受注履歴情報1112の受注日時欄1112cの値を基に時間単位での各品目の受注数量を算出し、算出した値に、出庫指示を出すインターバルの時間を乗じることによって、品目別の受注確率を算出する。算出結果は、品目別受注確率情報1113に格納する。また、全品目のリストを生成し、品目数は変数であるItemNumに格納する。
【0038】
なお、上記のように計算された品目別の受注確率は、次回の出庫指示までに受注する各品目の物品の個数の期待値であると考えてもよい。ただし、上記の方法で計算された期待値が1を超える場合には、受注確率として1が格納される。
【0039】
ステップS13では、出庫未指示オーダの生成部1121は、品目カウンタiに1を代入し、繰り返しの度に品目カウンタの値に1を加算する。
【0040】
ステップS14では、出庫未指示オーダの生成部1121は、ステップS12で生成した品目リストについて、品目カウンタiに対応する品目を取得する。
【0041】
ステップS15では、出庫未指示オーダの生成部1121は、取得した品目について、その品目の受注確率を取得する。具体的には、取得した品目のIDと品目別受注確率情報1113の品目ID欄1113aの値が一致するレコードから、その品目の受注確率欄1113bの値を取得する。
【0042】
ステップS16では、出庫未指示オーダの生成部1121は、ステップS14で取得した品目について、ステップS15で取得した受注確率を基に出庫未指示のオーダを生成する。具体的には、出庫未指示オーダの生成部1121は、出庫未指示オーダ情報1114に対し、オーダID欄1114aの値が仮オーダ、品目ID欄1114bの値が取得した品目のID、受注確率欄1114cの値が取得した受注確率、受注済欄1114dの値がFALSEであるレコードを追加する。
【0043】
ステップS17では、出庫未指示オーダの生成部1121は、品目カウンタiの値がItemNumと等しいか判定する。等しい場合、処理を終了する。等しくない場合、ステップS13に移動する。
【0044】
図11は、本発明の一実施形態に係る出庫指示案の生成部1122の処理の一例を示すフローチャートである。
【0045】
ステップS21では、出庫指示案の生成部1122は、ステップS1にて生成した出庫未指示オーダの内、受注済みのものを取得する。具体的には、出庫指示案の生成部1122は、出庫未指示オーダ情報1114の受注済欄1114dの値がTRUEのレコードのみを取得する。
【0046】
ステップS22では、出庫指示案の生成部1122は、取得した受注済みかつ出庫未指示のオーダについて、そのオーダの全組合せを生成する。その際、出庫指示案の生成部1122は、出庫指示制約情報1117に記載された制約条件を満たさない組合せは棄却し、制約条件を満たすものは出庫指示案情報1115に格納する。
【0047】
図12は、本発明の一実施形態に係る搬送棚数の評価部1123の処理の一例を示すフローチャートである。
【0048】
ステップS301では、搬送棚数の評価部1123は、出庫指示案情報1115を取得し、出庫指示案の数をPlanNumに格納する。
【0049】
ステップS302では、搬送棚数の評価部1123は、指示案カウンタiに1を代入し、繰り返しの度にカウンタの値に1を追加する。
【0050】
ステップS303では、搬送棚数の評価部1123は、指示案リストの内、指示案カウンタiに対応する指示案を取得する。
【0051】
ステップS304では、搬送棚数の評価部1123は、取得した指示案について、出庫指示するオーダについて搬送が必要な棚数を算出する。具体的には、搬送棚数の評価部1123は、出庫指示案情報1115の各レコードについて、品目ID欄1115bの値を取得し、その値と品目別格納棚情報1116の品目ID欄1116aの値とが合致するレコードを取得し、そのレコードの棚ID欄1116bの情報を取得することで、搬送棚数を算出する。例えば、
図6に示す出庫指示案情報1115からは、品目A、B、D、Eが取得される。これは、品目A、B、D、Eをピッキングする必要があることを示している。そして、
図7に示す品目別格納棚情報1116からは、品目A、B、D、Eに対応する棚a、b、d、eが取得される。これは、品目A、B、D、Eをピッキングするために、棚a、b、d、eの4棚を搬送する必要があることを示している。
【0052】
ステップS305では、搬送棚数の評価部1123は、取得した指示案について、出庫指示後に残されるオーダの搬送棚数を算出する。出庫指示後に残されるオーダとは、受注済ではあるが、取得した指示案において出庫指示されないオーダ(言い換えると、受注済みのオーダのうち、取得した指示案に基づく棚搬送及びピッキングが実行された後に残るオーダ)のことである。具体的には、出庫未指示オーダ情報1114において受注済欄1114dがTRUEであり、出庫指示案情報1115に記載されていないオーダのことである。例えば、
図5の出庫未指示オーダ情報1114と
図6の出庫指示案情報1115があった場合、出庫指示後に残されるオーダはオーダ2となる。出庫指示後に残されるオーダの搬送棚数は、品目別格納棚情報1116に基づき算出される。例えば、オーダ2においては品目B、Cをピッキングする必要があり、それぞれに対応する棚b、棚cの2棚を搬送する必要がある。
【0053】
ステップS306では、搬送棚数の評価部1123は、取得した指示案について、将来受注するオーダの搬送棚数の期待値を算出する。具体的には、搬送棚数の評価部1123は、出庫未指示オーダ情報1114及び出庫指示案情報1115を参照して、出庫指示後に残されるオーダ及び仮オーダを取得し、出庫指示後に残されるオーダの出庫作業では搬送不要だが仮オーダの出庫作業では搬送必要な棚の数を算出する。
【0054】
例えば、
図5の出庫未指示オーダ情報1114と
図6の出庫指示案情報1115があった場合、出庫指示後に残されるオーダはオーダ2であり、このオーダにおいては棚b及び棚cを搬送することとなる。この時、仮オーダを合わせて出庫指示する場合、品目A、品目D、品目Eが格納されている棚a、棚d、棚eを追加で搬送する必要がある。仮オーダの受注確率から、棚a、棚d及び棚eはそれぞれ0.2の確率で搬送必要となる(言い換えると、それぞれの棚の搬送数の期待値が0.2である)ため、それらの棚を合計した搬送棚数の期待値は0.6となる。
【0055】
ステップS307では、搬送棚数の評価部1123は、例えば、ステップS304、ステップS305及びステップS306にて算出した値の合計値を総搬送棚数として算出する。例えば、
図5の出庫未指示オーダ情報1114と
図6の出庫指示案情報1115があった場合、出庫指示にて搬送必要な棚数が4棚、出庫指示後に残されるオーダの搬送棚数が2棚、出庫指示後に受注するオーダの搬送棚数の期待値が0.6棚であるため総搬送棚数は6.6棚となる。
【0056】
ステップS308では、搬送棚数の評価部1123は、これまでに評価した指示案の最小の総搬送棚数と、今回のステップS306にて算出した総搬送棚数とを比較する。今回算出した総搬送棚数の方が大きい場合、ステップS310に移動する。今回算出した総搬送棚数が小さい場合、ステップS309に移動する。
【0057】
ステップS309では、搬送棚数の評価部1123は、今回の出庫指示案を採用する出庫指示案の候補とする。
【0058】
ステップS310では、搬送棚数の評価部1123は、指示案カウンタがPlanNumである場合、処理を終了する。それ以外の場合、ステップS302に戻る。
【0059】
図13は、本発明の一実施形態に係る出庫指示案の出力部1124の処理の一例を示すフローチャートである。
【0060】
ステップS41では、出庫指示案の出力部1124は、対象拠点の倉庫担当者へ出庫指示案の生成結果を提示する。
【0061】
図14は、本発明の一実施形態に係る出庫指示装置1100が出力する出庫指示案の提示画面1141の一例を示す説明図である。
【0062】
出庫指示案の提示画面1141は、受注済オーダ欄11411、品目別受注確率欄11412、出庫指示案欄11413、搬送棚数の評価結果欄11414、出庫指示の承認ボタン11415、及び出庫指示の却下ボタン11416を有する。
【0063】
例えば、受注済オーダ欄11411には、受注済オーダ情報1111の少なくとも一部に相当する情報が表示される。
図14の例では、オーダID欄1111a及び品目ID欄1111bに相当する情報が表示されている。品目別受注確率欄11412には、品目別受注確率情報1113の少なくとも一部に相当する情報が表示される。
図14の例では、品目ID欄1113a及び受注確率欄1113bに相当する情報が表示されている。出庫指示案欄11413には、出庫指示案情報1115の少なくとも一部に相当する情報が表示される。
図14の例では、オーダID欄1115a及び品目ID欄1115bに相当する情報が表示されている。
【0064】
搬送棚数の評価結果欄11414には、搬送棚数の評価部1123の処理の結果が表示される。
図14の例では、搬送棚数の評価結果欄11414に、今回出庫指示するオーダの搬送棚数としてステップS304の算出結果が表示されている。受注済だが出庫指示しないオーダの搬送棚数としてステップS305の算出結果が表示されている。将来受注するオーダの搬送棚数としてステップS306の算出結果が表示されている。そして、合計としてそれらの合計(すなわちステップS307の算出結果)が表示されている。
【0065】
出庫指示の承認ボタン11415及び出庫指示の却下ボタン11416は、それぞれ、倉庫担当者が出庫指示案欄11413に表示された出庫指示案を承認及び却下するときに操作される。例えば倉庫担当者は搬送棚数の評価結果欄11414に表示された情報等を参照して出庫指示案を承認するか否かを判断し、その結果を承認ボタン11415又は却下ボタン11416の操作によって入力してもよい。
【0066】
ここで、
図13及び
図14を参照する。ステップS42では、出庫指示案の出力部1124は、出庫指示について、倉庫担当者による承認ボタン11415又は却下ボタン11416の操作を受け付ける。承認ボタン11415が操作された場合、出庫指示案の出力部1124は、ステップS43を実施する。却下ボタン11416が操作された場合、出庫指示案の出力部1124は、処理を終了する。
【0067】
ステップS43では、出庫指示案の出力部1124は、ステップS42にて承認を受けた出庫指示情報を物流倉庫の出庫指示画面へ表示する。
【0068】
再び
図1を参照する。入力部1130は、出庫指示装置1100の利用者から、表示した出庫指示案の承認を受け付ける。例えば、入力部1130は、出庫指示案の提示画面1141の承認ボタン11415又は却下ボタン11416を操作するためのポインティングデバイス等を含んでもよい。
【0069】
出力部1140は、演算部1120の処理結果を表示する。例えば、出力部1140は、出庫指示案の提示画面1141を表示する画像表示装置等を含んでもよい。
【0070】
倉庫管理システム1200は、消費者からの発注に基づき対象の物流倉庫からの出庫が必要なオーダを管理する機能を担う。倉庫管理システム1200は、消費者の発注によってオーダ情報が更新された場合、出庫指示装置1100に対し受注済オーダ情報を送付する。出庫指示装置1100は、受注済オーダ情報を受け取ったのち、出庫指示の生成を行う。
【0071】
倉庫制御システム1300は、出庫指示装置1100が生成した出庫指示に基づき、出庫指示されたオーダについてAGV1400に対する棚の搬送指示を生成して、AGV1400に送信する機能を担う。AGV1400は、倉庫制御システム1300から指示を受けたオーダについて、そのオーダの品目が格納されている棚を搬送する。また、倉庫制御システム1300は、出庫指示されたオーダの情報(例えば、オーダに基づく作業手順等の指示)を生成して、物流倉庫PC(Personal Computer)1500に表示する機能を担う。物流倉庫の作業者は、表示されたオーダについてピッキング及び梱包を行う。
【0072】
ネットワーク1600は、出庫指示装置1100と倉庫管理システム1200及び倉庫制御システム1300との情報の送受信を行う。
【0073】
また、本発明の実施形態のシステムは次のように構成されてもよい。
【0074】
(1)演算部(例えば演算部1120)と、記憶部(例えば記憶部1110)と、を有する出庫指示装置であって、記憶部は、各々が1以上の品目の物品を指定する、受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダを含む受注済みオーダ情報(例えば受注済オーダ情報1111)と、各品目の物品が格納された格納棚を示す格納棚情報(例えば品目別格納棚情報1116)と、を保持し、演算部は、受注済みオーダ情報に基づいて、受注済みかつ出庫未指示の複数のオーダの一部を含む出庫指示案を生成し(例えばステップS2)、出庫指示案及び格納棚情報に基づいて、出庫指示案を実行するために搬送される格納棚の数と、出庫指示案が実行された後に残されるオーダのために搬送される格納棚の数と、を計算し(例えばステップS304及びS305)、出庫指示案と、計算された搬送される格納棚の数と、を出力する(例えばステップS4)。
【0075】
これによって、全オーダについての搬送棚数を低減することで、出庫作業の効率を改善することができる。
【0076】
(2)上記(1)において、記憶部は、過去のオーダの受注履歴を示す受注履歴情報(例えば受注履歴情報1112)をさらに保持し、演算部は、受注履歴情報に基づいて、各品目の物品を指定する未受注のオーダの受注確率を計算し(例えばステップS12)、受注確率及び格納棚情報に基づいて、未受注のオーダのために搬送される格納棚の数の期待値を計算し(例えばステップS306)、計算された搬送される格納棚の数の期待値を出力する(例えばステップS4)。
【0077】
これによって、今後の出庫までの受注が見込まれるオーダも含めて、全オーダについての搬送棚数を低減することで、出庫作業の効率を改善することができる。
【0078】
(3)上記(2)において、演算部は、複数の出庫指示案を生成し(例えばステップS2)、複数の出庫指示案のうち、計算された搬送される格納棚の数と、計算された搬送される格納棚の数の期待値との合計が最小となる出庫指示案を出力する(例えばステップS4)。
【0079】
これによって、今後の出庫までの受注が見込まれるオーダも含めて、全オーダについての搬送棚数を低減することで、出庫作業の効率を改善することができる。
【0080】
(4)上記(1)において、記憶部は、出庫指示の制約条件を示す出庫指示制約情報(例えば出庫指示制約情報1117)をさらに保持し、演算部は、出庫指示制約情報に基づいて、制約条件を満たすように、出庫指示案を作成する(例えばステップS22)。
【0081】
これによって、実際の運用上の制約を考慮した上で、出庫作業の効率を改善することができる。
【0082】
(5)上記(1)において、出庫指示装置は、出力された出庫指示案に基づいて、格納棚を搬送する自動搬送車(例えばAGV1400)への搬送指示を生成する倉庫制御システム(例えば倉庫制御システム1300)に接続される。
【0083】
これによって、全オーダについての搬送棚数を低減することで、出庫作業の効率を改善することができる。
【0084】
(6)上記(1)において、出庫指示装置は、出力された出庫指示案に基づいて、格納棚から前記オーダに基づいて物品をピッキングする倉庫作業者への作業指示を生成する倉庫制御システム(例えば倉庫制御システム1300)に接続される。
【0085】
これによって、全オーダについての搬送棚数を低減することで、出庫作業の効率を改善することができる。
【0086】
(7)上記(1)において、出庫指示装置は、オーダの受注を管理する倉庫管理システム(例えば倉庫管理システム1200)に接続され、演算部は、倉庫管理システムから新たなオーダを受信すると、新たなオーダに関する情報が追加された受注済みオーダ情報に基づいて、出庫指示案を生成する。
【0087】
これによって、適切なタイミングで出庫指示案を作成して、出庫作業の効率を改善することができる。
【0088】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したものであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0089】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
【0090】
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0091】
1100・・・出庫指示装置、1110・・・記憶部、1111・・・受注済オーダ情報、1112・・・受注履歴情報、1113・・・品目別受注確率情報、1114・・・出庫未指示オーダ情報、1115・・・出庫指示案情報、1116・・・品目別格納棚情報、1117・・・出庫指示制約情報、1120・・・演算部、1121・・・出庫未指示オーダ生成部、1122・・・出庫指示案生成部、1123・・・搬送棚数評価部、1130・・・入力部、1140・・・出力部、1200・・・倉庫管理システム、1300・・・倉庫制御システム、1400・・・AGV、1500・・・物流倉庫PC、1600・・・通信ネットワーク