(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022793
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】情報処理サーバ、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20230208BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20230208BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20230208BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20230208BHJP
A63F 13/87 20140101ALI20230208BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20230208BHJP
H04N 21/21 20110101ALI20230208BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20230208BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/35
A63F13/86
A63F13/79
A63F13/87
G06F13/00 560A
H04N21/21
H04N21/258
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021145041
(22)【出願日】2021-08-03
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.YouTube
(71)【出願人】
【識別番号】521391553
【氏名又は名称】株式会社マジックポイント
(72)【発明者】
【氏名】宮川 義之
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA12
5B084AA17
5B084AA30
5B084AB07
5B084AB11
5B084AB31
5B084AB39
5B084BB14
5B084CB06
5B084CD09
5B084CD24
5B084CE04
5B084CE12
5B084CF12
5B084DB01
5B084DB02
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5C164FA06
5C164FA22
5C164SA54P
5C164SC11P
5C164YA08
5C164YA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】より視聴者にゲームを楽しませることが可能な情報処理サーバ等を提供することを目的とする。
【解決手段】情報処理装置10は、複数の端末装置(動画視聴用アプリケーション・もしくはゲームアプリケーションまたはブラウザ)をネットワークを介して受け付ける。情報処理サーバ10はそれぞれの端末の識別情報を認識し、一般的な動画視聴アプリケーションが持つコメント機能などでの参加に応じた報酬付与を行い、記憶することでゲームの状況や動画を変更し、不特定多数の人々が報酬付与をモチベーションに参加介入が促進するようにする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバであって、
前記情報処理サーバとネットワークを介して接続される端末装置においてユーザがプレイするゲームに関する処理を行うゲーム処理部と、
端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶する記憶部であって、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得するコメント取得部と、を備え、
前記ゲーム処理部は、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、
情報処理サーバ。
【請求項2】
前記記憶部が記憶するゲーム資産情報は、ゲーム上のアイテム及びスコアの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報処理サーバ。
【請求項3】
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、請求項1又は2に記載の情報処理サーバ。
【請求項4】
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該所定の処理の貢献度及び該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する、請求項1又は2に記載の情報処理サーバ。
【請求項5】
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバにおいて実行される方法であって、
前記情報処理サーバは、端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶するとともに、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶するものであり、
前記方法は、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得する段階と、
前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記情報処理サーバにおいて前記取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する段階と、
を含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法の各段階をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理サーバ、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
動画配信サーバ(システム)により提供される動画配信サービスが広く普及している。動画配信サーバは、動画表示領域やコメント表示領域を含む動画配信用ウェブ画面を提供する。動画配信者は、自身のスマートフォンなどの端末装置を用いてゲームのプレイ動画を配信することができ、動画視聴者は、配信されるプレイ動画に対してコメントを投稿することができる。例えば、特許文献1は、プレイヤである動画配信者のみならず動画視聴者がゲームを楽しむことができる技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレイ動画を視聴する視聴者は、プレイ動画でプレイされるゲームのプレイヤであることが多い。視聴者がプレイ動画のゲームに対して参加可能なシステムは実現されているが、配信されるプレイ動画を通して、より視聴者がゲームを楽しむことができるシステムが求められていた。本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、より視聴者にゲームを楽しませることが可能な情報処理サーバ等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態の情報処理サーバは、
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバであって、
前記情報処理サーバとネットワークを介して接続される端末装置においてユーザがプレイするゲームに関する処理を行うゲーム処理部と、
端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶する記憶部であって、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得するコメント取得部と、を備え、
前記ゲーム処理部は、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0006】
また、本発明の一実施形態では、前記記憶部が記憶するゲーム資産情報は、ゲーム上のアイテム及びスコアの少なくとも1つを含む。
【0007】
また、本発明の一実施形態では、
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0008】
また、本発明の一実施形態では、
前記ゲーム処理部は、
前記ゲーム処理部による所定の処理の実行時又は実行後に、前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産を取得した場合、該所定の処理の貢献度及び該取得したゲーム資産に基づいて、前記記憶部において前記コメント取得部により取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0009】
本発明の一実施形態の方法は、
配信元の端末装置から送信されるゲームのプレイ動画データに基づく配信動画データを他の端末装置に配信可能な動画配信サーバとネットワークを介して接続される情報処理サーバにおいて実行される方法であって、
前記情報処理サーバは、端末装置でゲームをプレイするユーザを識別可能なゲームユーザ識別情報と、ユーザのゲーム資産に関するゲーム資産情報とを関連付けて記憶するとともに、ゲームユーザ識別情報と、前記動画配信サーバに対してコメントを送信したユーザを識別可能な視聴者識別情報とを関連付けて記憶するものであり、
前記方法は、
動画に対して前記動画配信サーバが受け付けたコメントとコメントを送信したユーザの視聴者識別情報を取得する段階と、
前記動画配信サーバにおいて前記コメント取得部により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の端末装置でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理を実行し、該所定の処理の実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、前記情報処理サーバにおいて前記取得された視聴者識別情報に関連付けられたゲーム資産情報を更新する段階と、
を含む。
【0010】
本発明の一実施形態のプログラムは、上記の方法の各ステップをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、より視聴者にゲームを楽しませることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施形態の情報処理システムの全体構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態の情報処理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態の端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施形態の情報処理サーバの機能ブロック図である。
【
図5】ゲームのプレイ動画を配信する配信端末から送信される動画データに基づいて動画配信サーバが提供する配信動画を視聴する視聴端末のディスプレイに表示される動画画面の一例である。
【
図6】本発明の一実施形態の情報処理システムの処理のフローチャートを示す図である。
【
図7】
図6のステップ126のより詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の情報処理システム1及び情報処理サーバ10について説明する。本発明の実施形態で説明するゲームは、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、一般的なゲームに加えて、ゲーム要素があるものを含むことができる。本発明の実施形態で説明するデータ構造やデータベース構造は一例であって、発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々のデータ構造やデータベース構造とすることができる。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態の情報処理システム1の全体構成図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理サーバ10と、端末装置30と、動画配信サーバ40と、を含み、情報処理サーバ10と端末装置30と動画配信サーバ40とは、インターネットなどのネットワーク2に接続され、互いに通信可能である。以下、説明の便宜上、配信者の端末装置30を配信端末30と呼び、視聴者の端末装置30を視聴端末30と呼ぶ場合がある。
【0015】
動画配信サーバ40は、配信元の配信端末30から送信されるゲームのプレイ動画などの動画を再生するための動画データを配信先の視聴端末30へ送信することができる既知の動画配信システムの一例であり、1又は複数のサーバ装置などから構成される。例えば、動画配信サーバ40(動画配信システム)は、YouTubeである。動画配信サーバ40は、視聴端末30からのアクセス又は要求に応じて、配信端末30から受信した動画データに基づく配信動画データを配信し、視聴端末30は、配信動画データに基づいて動画を再生する。本実施形態では、配信端末30から送信される動画のデータは、ゲームのプレイ動画に関するデータである。ゲームのプレイ動画は、配信端末30でプレイするゲーム中の画面をそのまま示す動画であってもよいし、ゲーム実況動画であってもよい。配信動画データは、ゲームのプレイ動画に更なる情報を加えた動画データであってもよいし、ゲームのプレイ動画の内容を変更せずに当該プレイ動画と同一の動画を再生させるための動画データであってもよい。視聴者は、視聴端末30で再生される配信動画データに基づく動画を視聴することで、配信端末30から送信されるゲームのプレイ動画を視聴することができる。本実施形態における動画配信サーバ40の動画の配信は、ライブ配信である。なお、本明細書において、動画の「視聴」は、音声が無い動画を見ることや音声を消して動画を見ることも含む概念である。
【0016】
動画配信サーバ40は、動画配信サービスを利用するユーザを識別可能なユーザID(配信者ID又は視聴者ID)と、ユーザに関する情報とを関連付けて記憶する。例えばユーザに関する情報は、ユーザ名を含む。説明の便宜上、動画配信と動画視聴の利用形態に応じてユーザIDの名称を配信者IDと視聴者IDと分けているが、動画配信サーバ40が記憶する動画配信サービスを利用するユーザのユーザIDは1つである。配信者ID(又は視聴者ID)は、配信者識別情報(又は視聴者情報)の1つの例である。1つの変形例では、動画配信サーバ40は、提供するサービス内容に応じて、2つの別個の配信者IDと視聴者IDとを発行してもよい。
【0017】
動画配信サーバ40は、配信者IDと、配信される動画を識別可能な動画IDとを関連付けて記憶する。動画IDは、動画配信サイトのURLを識別可能なデータであり、当該URLの一部を構成する文字列データである。1つの変形例では、動画IDは、動画配信サイトのURLの一部ではなく、当該URLと対応付けられたデータであってもよい。
【0018】
配信端末30は、所定のアプリケーション又はウェブブラウザを介して、動画配信サーバ40に接続し、配信者ID及びパスワードなどを用いて識別、認証されると、認証された配信者IDのユーザとして動画を配信することができる。動画配信前に、配信端末30は、動画配信サーバ40に対して、配信者IDとともに配信予約を要求するためのデータを送信すると、動画配信サーバ40は、動画IDを発行し、配信者IDと関連付けて記憶する。
【0019】
視聴装置30は、所定のアプリケーション又はウェブブラウザを介して、動画配信サーバ40に接続し、視聴者ID及びパスワードなどを用いて識別、認証されると、認証された視聴者IDのユーザとして動画配信サービスを利用することができる。動画配信サーバ40は、配信する動画に対するコメントを視聴端末30から受け付け、受け付けたコメントを、該コメントを送信したユーザの視聴者ID又は該視聴者IDに関連付けられたユーザ名とともに、配信動画のコメント表示領域内に表示する。
【0020】
情報処理サーバ10は、1又は複数のサーバ装置を含んで構成されるサーバである。情報処理サーバ10は、クラウドシステムにより実現されてもよいし、1つの装置により実現されてもよい。情報処理サーバ10は、各端末装置30からのアクセスを受け付けて、ネットワーク2を介したゲームサービスを提供する既知のゲームサーバを含むものであるか、又は既知のゲームサーバの機能を備えるものである。本実施形態では、説明の便宜上、情報処理サーバ10は、1つの装置により実現されるものとして説明する。
【0021】
図2は本発明の一実施形態の情報処理サーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理サーバ10は、プロセッサ11、入力装置12、表示装置13、記憶装置14、及び通信装置15を備える。これらの各構成装置はバス16によって接続される。なお、バス16と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。情報処理サーバ10は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含むことができる。
【0022】
プロセッサ11は、情報処理サーバ10全体の動作を制御する。例えばプロセッサ11は、CPUである。プロセッサ11は、記憶装置14に格納されているプログラムやデータを読み込んで実行することにより、様々な処理を実行する。プロセッサ11は、複数のプロセッサから構成されてもよい。
【0023】
入力装置12は、情報処理サーバ10に対するユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェースであり、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、又はボタンである。表示装置13は、プロセッサ11の制御に従って、アプリケーション画面などを情報処理サーバ10のユーザに表示するディスプレイである。
【0024】
記憶装置14は、主記憶装置及び補助記憶装置を含む。主記憶装置は、例えばRAMのような半導体メモリである。RAMは、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、プロセッサ11が情報を処理する際の記憶領域及び作業領域として用いられる。主記憶装置は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であるROMを含んでいてもよい。補助記憶装置は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してプロセッサ11が使用するデータを格納する。補助記憶装置は、情報を格納できるものであればいかなる不揮発性ストレージ又は不揮発性メモリであってもよく、着脱可能なものであっても構わない。
【0025】
通信装置15は、ネットワークを介してユーザ端末又はサーバなどの他のコンピュータとの間でデータの授受を行うことが可能なモジュールである。通信装置15は、Bluetooth(登録商標)モジュールなどの他の無線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできるし、イーサネット(登録商標)モジュールやUSBインタフェースなどの有線通信用のデバイスやモジュールなどとすることもできる。
【0026】
図3は本発明の一実施形態の端末装置30のハードウェア構成を示すブロック図である。端末装置30は、プロセッサ31、入力装置32、表示装置33、記憶装置34、及び通信装置35を備える。これらの各構成装置はバス36によって接続される。なお、バス36と各構成装置との間には必要に応じてインタフェースが介在しているものとする。プロセッサ31、入力装置32、表示装置33、記憶装置34、及び通信装置35の各要素は、前述したプロセッサ11、入力装置12、表示装置13、記憶装置14、及び通信装置15に各々対応するものであり、同様の構成を有するため、説明は省略する。端末装置30は、上記の構成を備えるものであれば、スマートフォンであってもよいし、既知のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0027】
図4は本発明の一実施形態の情報処理サーバ10の機能ブロック図である。情報処理サーバ10は、ゲーム処理部21、記憶部22、動画情報処理部23、及びコメント取得部24を備える。本実施形態においては、プログラムがプロセッサ11により実行されることにより又は記憶装置14により、これらの機能が実現される。例えば実行されるプログラムは、記憶装置14に記憶されている又は通信装置15を介して受信したプログラムである。このように、各種機能がプログラム読み込みにより実現されるため、1つのパート(機能)の一部又は全部を他のパートが有していてもよい。ただし、各機能の一部又は全部を実現するための電子回路等を構成することによりハードウェアによってもこれらの機能は実現してもよい。なお、例えば情報処理サーバ10がデータベース機能を備える場合、記憶装置14がデータベース用のデータ(例えばテーブル)やプログラムを記憶し、プログラムが実行されることにより、データベースは実現される。
【0028】
ゲーム処理部21は、ネットワーク2を介してゲームサービスを提供する既知のゲームサーバの機能を備える。換言すると、ゲーム処理部21は、端末装置30からのアクセスを受け付けて、端末装置30でユーザがプレイするゲームに関する処理を行う。
【0029】
記憶部22は、ゲームをプレイするユーザを識別可能なユーザID(ゲームユーザID)と、ゲームIDと、ユーザのゲームに関するゲーム情報とを関連付けて記憶する。本実施形態では、記憶部22は、ゲームユーザIDと、ゲームIDと、ゲーム情報とを関連付けて記憶するゲーム用データベースを備える。ゲームユーザIDは、ゲームをプレイするユーザを一意に識別可能なゲームユーザ識別情報の1つの例であり、ゲームIDは、プレイするゲームを一意に識別可能なゲーム識別情報の1つの例である。ゲーム情報は、ゲーム資産に関するゲーム資産情報を含む。1つの例では、ゲーム資産情報は、ゲームのアイテムに関するアイテム情報を含む。この場合、アイテム情報は、ゲームIDごとに(ゲームの種類ごとに)、かつアイテムごとに設定されたアイテムIDとしてもよいし、全ゲームIDを通してアイテムごとに設定されたアイテムIDとしてもよいし、ゲームIDごとに設定されたアイテム名称(テキスト)としてもよい。1つの例では、ゲーム資産は、キャラクタの強さやゲームの進行状況に応じたスコアなどのゲームにおけるユーザのスコアを含む。本実施形態では、ゲームユーザIDは、ゲーム処理部21だけではなく、情報処理サーバ10が識別するユーザIDである。1つの変形例では、記憶部22は、情報処理サーバ10が識別するユーザIDとして、ゲーム処理部21がユーザを識別するのに用いるゲームユーザIDと、ゲーム処理部21以外の機能部がユーザを識別するのに用いる管理用ユーザIDとを記憶してもよい。この場合、記憶部22は、これらのユーザIDも関連付けて記憶する。
【0030】
ゲーム処理部21は、端末装置30からゲームユーザID及びパスワード等を受け取ってユーザを認証し、認証したユーザに対してゲームサービスを提供するために必要なデータを端末装置30と送受信する。ゲーム処理部21は、端末装置30にゲームサービスを提供する間、例えば端末装置30においてゲームプログラムが起動している間、端末装置30と通信状態にある。1つの例では、ゲーム処理部21は、端末装置30においてゲームプログラムが起動している間、該端末装置30と定期的又は断続的に通信し、該端末装置30でのゲーム操作入力に応じてゲームを実行し、その実行結果を該端末装置30に送信する。1つの例では、ゲーム処理部21は、各ユーザIDに紐付けてユーザのゲーム進行状況等のデータやログを記憶部22に記憶する。
【0031】
記憶部22は、ゲームユーザIDと、配信者ID(視聴者ID)とを関連付けて記憶する。本実施形態では、記憶部22は、配信者ID(視聴者ID)と、ゲームユーザIDとを関連付けて記憶するユーザデータベースを備える。1つの例では、情報処理サーバ10は、ユーザがゲームユーザIDを登録する際に、配信者ID(視聴者ID)の入力を受け付け、関連付けて記憶部22に記憶する。
【0032】
動画情報処理部23は、配信動画に関する情報を処理(制御)する。動画情報処理部23は、端末装置30からのアクセスを受け付けて、動画配信に関する情報を受け付けるためのサーバの機能を備える。記憶部22は、ゲームユーザIDと、動画配信サーバ40で配信される動画を識別可能な配信IDと、動画IDと、ゲームIDとを関連付けて記憶する。本実施形態では、記憶部22は、ゲームユーザIDと、配信IDと、動画IDと、ゲームIDとを関連付けて記憶する配信用データベースを備える。
【0033】
コメント取得部24は、動画IDで特定される動画に対して端末装置30から受け付けたコメントと、コメントを送信したユーザの視聴者IDとを、動画配信サーバ40から取得する。コメント取得部24は、動画IDごとに、端末装置30から受け付けたコメントと、コメントを送信したユーザの視聴者IDとを取得する。コメント取得部24が取得するコメントは、英数字などの文字列からなるテキストである。1つの例では、コメント取得部24は、動画配信サーバ40のAPIを介して、取得対象の動画IDを用いて、コメントと視聴者IDを取得する。
【0034】
ゲーム処理部21は、動画配信サーバ40において(コメント取得部24により取得された)コメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理Pを実行し、所定の処理Pの実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、記憶部22においてコメント取得部24により取得された視聴者IDに関連付けられた(ゲームユーザIDに関連付けられた)ゲーム資産情報を更新する。ゲーム処理部21が実行する所定の処理Pは、コメントに対応するアイテムを出現させる、コメントに対応する効果を発動させる、又はコメントに基づくその他のゲーム処理などである。
【0035】
1つの例では、ゲーム処理部21は、所定の処理Pの実行時又は実行後に、動画配信サーバ40においてコメント取得部24により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームにおいて所定のゲーム資産(アイテムやスコアなど)を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、又は、所定の処理Pの貢献度及び該取得したゲーム資産に基づいて、ゲーム用データベースにおいてコメント取得部24により取得された視聴者IDの視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。所定の処理Pの貢献度とは、配信者がゲーム資産を取得するにあたっての所定の処理Pの貢献した度合いであり、ゲーム処理部21により決定される。例えば、ゲーム処理部21は、配信者が取得したゲーム資産の少なくとも一部に相当するゲーム資産が増えるように、所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0036】
例えば、所定の処理Pの実行時又は実行後に、配信者が取得したゲーム資産がアイテムの場合、所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者は、アイテムのかけらを取得することができる。この場合、ゲーム処理部21は、所定の処理Pの配信者のアイテムの取得への貢献に関わらず、配信者が取得したアイテムの一定の割合のアイテムのかけらを視聴者に取得させるように構成されてもよいし、所定の処理Pの配信者のゲーム資産の取得への貢献の度合いに応じた割合のアイテムのかけらを視聴者に取得させるように構成されてもよい。ゲーム処理部21は、アイテムのかけらを取得させる対象の視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報(アイテム情報)を更新する。
【0037】
配信端末30は、ゲームプログラムがインストールされており、ゲームプログラムが配信端末30上で起動されると、ゲーム処理部21と通信する。ゲーム処理部21がゲームユーザIDを用いてユーザを認証すると、配信端末30は、ゲームを実行することができる。このようにして、配信者は配信端末30上でゲームをプレイすることができる。配信者は、ゲームのプレイ動画を配信端末30から動画配信サーバ40に送信することにより、プレイ動画を視聴端末30に配信することができる。
【0038】
動画画面60は、動画表示領域70及びコメント表示領域90を含む。動画表示領域70は、配信端末30のディスプレイに表示されるゲーム画面50を表示するための領域である。コメント表示領域90は、配信端末30から送信される動画データに基づく配信動画に対して動画配信サーバ40が受け付けたコメントを表示するための領域である。
【0039】
図5が示すプレイ動画のゲームは、ポーカーゲームであり、ゲーム画面50(動画表示領域70)は、ユーザが操作するプレイヤーアバターオブジェクト75-78は、ポーカーに使用するカードに該当するプレイヤー手札オブジェクト79-82を保持し、各々の名称を示すプレイヤー名オブジェクト71-74、動画視聴者コメント表示領域90、動画視聴者コメント91-94を含む。
【0040】
ゲーム画面50(動画表示領域70)において、コメント取得部25は、
図5に示す配信動画の動画IDにおけるユーザAのコメント94と視聴者IDとを動画配信サーバ40から取得し、判定部26は、取得したコメント94が所定条件を満たすと判定している。この判定部26の処理について説明する。本例示において、
図5に示すゲームのゲームIDにおけるコメント判定用データベースは、コメント94の「ご祝儀」に関連付けて「アイコン付きご祝儀」のアイテムID(視聴者アイテム情報)を記憶しており、判定部26は、「ご祝儀」に対応するアイテム(視聴者アイテム情報)が存在すると判断している。また、視聴者アイテムデータベースにおいて、ユーザAのゲームユーザIDに関連付けられ、かつ1以上のアイテム数量に関連付けられた視聴者アイテム情報は、「アイコン付きご祝儀」のアイテムIDを含んでおり、判定部26は(視聴者IDに関連付けられた)ゲームユーザIDに関連付けられた視聴者アイテム情報が、コメント94に対応するアイテム「アイコン付きご祝儀」のアイテムIDを含んでいると判断している。このようにして、判定部26は、取得したコメント94が所定条件を満たすと判定している。その結果として、ゲーム処理部21は、コメント94を受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイするゲームに対して、コメント94の「ご祝儀」に対応するご祝儀オブジェクト83を出現させる処理を実行している。
【0041】
1つの例では、ゲーム処理部21は、対象のゲームに対してご祝儀オブジェクト83を出現させる処理を実行したとき又は実行後に、当該ゲームにおいて配信者が所定のゲーム資産を取得した場合、該取得したゲーム資産に基づいて、又はご祝儀オブジェクト83を出現させる処理及び該取3得したゲーム資産に基づいて、ユーザAのゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0042】
また
図5が示すプレイ動画のゲームは、プレイヤーアバターオブジェクト75-78が各々プレイヤー手札オブジェクト79-82を持ち、トランプのポーカーを行い競い合うゲームである。
ポーカーに勝利したプレイヤーはコメント94を受け付け出現したご祝儀オブジェクト83を受け取り、勝利したプレイヤーのゲームユーザIDに関連付けられたゲーム用データベースが記憶するゲーム情報にアイテムの獲得及び保持情報を記憶する。
【0043】
本発明の一実施形態では、
図5に示すように、ゲーム処理部21は、所定条件を満たすと判定されたコメント91-93が示す名称を持つプレイヤー名オブジェクト71-74があり、該当するプレイヤーが存在すると判定した場合、そのプレイヤーの名称の左に位置する各々の視聴者の応援数オブジェクト84-87の数値が増加する。ポーカーの勝敗により、勝者に応援をしたゲームユーザIDに関連付けられた得点などのゲーム資産情報を更新する。
【0044】
図6は、本発明の一実施形態の情報処理システム1の処理の一例を示すフローチャートである。
【0045】
ステップ111で、配信端末30においてゲームプログラムが実行されると、配信端末30は、ゲームユーザIDとパスワードなどとともに、ゲームサービスを開始するための要求をゲーム処理部21に送信する。ステップ112で、ゲーム処理部21は、ゲームユーザIDによりユーザを認証すると、ゲーム関連の通信を開始する。ゲーム処理部21は、端末装置30においてゲームプログラムが起動している間、端末装置30と通信状態にある。
【0046】
ステップ113で、配信端末30は、動画配信サーバ40が提供する動画配信の開始を受け付けるためのアクセスをする。配信者IDとパスワードなどを用いて動画配信サーバ40によりユーザが認証された後で、配信端末30は、配信者ID及び動画IDなどともに、動画配信を開始するための要求を動画配信サーバ40に送信する。ステップ114で、動画配信サーバ40は、動画IDを発行するとともに配信動画のURLを決定し、動画IDを配信者IDと関連付けて記憶する。動画配信サーバ40は、配信端末30から受信した動画データに基づく配信動画データを配信することで、動画配信を開始する。
【0047】
ステップ121で、視聴端末30は、例えばウェブブラウザを介して動画のURLを指定することなどにより、動画配信サーバ40が提供する動画のページにアクセスする。ステップ122で、動画配信サーバ40は、視聴端末30により指定された動画の配信動画データを視聴端末30に送信し、視聴端末30は、配信動画データに基づいて動画を再生する。
【0048】
配信者IDとパスワードなどを用いて動画配信サーバ40によりユーザが認証された後で、ステップ123で、視聴端末30は、視聴者の操作に応じて入力された視聴中の動画に対するコメントを動画配信サーバ40に送信する。ステップ124で、動画配信サーバ40は、視聴端末30からのコメントを受け付け、受け付けたコメントを視聴者IDに関連付けられたユーザ名とともに、コメント表示領域90に表示する。
【0049】
ステップ125で、コメント取得部24は、ステップ124で動画配信サーバ40が入力受付処理したコメントを、視聴者IDとともに取得する。コメント取得部24は、動画IDごとに、コメントを取得するため、取得したコメント及び視聴者IDは、動画IDに関連付けられている。ステップ126で、ゲーム処理部21は、コメントの内容に応じて、所定の処理Pを実行する。
【0050】
図7は、
図6のステップ126のより詳細な処理の一例を示すフローチャートである。
【0051】
ステップ201で、情報処理サーバ10は、ステップ125で取得されたコメントである取得コメントに関する情報を特定する。具体的には、情報処理サーバ10は、ユーザデータベースを用いてステップ125で取得された視聴者IDからゲームユーザIDを取得し、配信用データベースを用いてステップ125で取得されたコメントの動画IDから配信IDを取得(特定)する。情報処理サーバ10は、配信用データベースを用いて、ゲームユーザIDと、配信IDとに関連付けられたゲームIDを取得(特定)する。
【0052】
ステップ202で、ゲーム処理部21は、取得コメントを受け付けた動画を配信する配信者が配信端末30でプレイするゲームに対して、ステップ125で取得されたコメントに基づいて所定の処理Pを実行する。
【0053】
ステップ203で、ゲーム処理部21は、所定の処理Pの実行時又は実行後に、取得コメントを受け付けた動画を配信する配信者が配信端末30でプレイするゲームにおいて所定のゲーム資産を取得したか否かを判定する。1つの例では、ステップ203で、ゲーム処理部21は、配信者が配信端末30でプレイするゲームにおける所定の処理Pに関連するゲームの場面において、所定のゲーム資産を取得したか否かを判定する。この場合において、所定の処理Pに関連するゲームの場面において所定のゲーム資産が取得されない場合、ゲーム処理部21は、所定のゲーム資産を取得していないと判定する。
【0054】
ステップ203で所定のゲーム資産を取得したと判定された場合、ステップ204で、ゲーム処理部21は、所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0055】
次に、本発明の実施形態の情報処理サーバ10の主な作用効果について説明する。情報処理サーバ10は、ゲーム処理部21と、記憶部22と、コメント取得部24とを備え、ゲーム処理部21は、動画配信サーバ40においてコメント取得部24により取得されたコメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームに対して、該コメントに基づいて所定の処理Pを実行し、該所定の処理Pの実行時又は実行後のゲームの進行に基づいて、ゲーム用データベースにおいてコメント取得部24により取得された視聴者IDの視聴者(所定の処理Pを発生させる基となったコメントを送信した視聴者)のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新する。
【0056】
このような構成とすることにより、視聴者は、動画配信サーバ40にアクセスし、ゲームのプレイ動画を視聴している画面においてコメントを投稿(送信)するだけで、該プレイ動画の配信元の配信端末30でプレイされているゲームに対して、所定の効果又は影響を与えることができる。更に、当該ゲームにおいてゲーム資産が取得された場合に、該ゲーム資産の少なくとも一部に相当するゲーム資産が増えるように、コメントを投稿した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産情報を更新することが可能となる。これにより、視聴者は、ゲームを起動することなく、プレイ動画を視聴しながら、コメントを介してゲームに参加することができるとともに、自身のゲームユーザIDに関連付けられたゲーム資産(アイテムやスコアなど)を増やすことが可能となるため、より視聴者にゲームを楽しませることが可能となる。このような視聴者のゲームへの参加を受け付ける方法は、従来にない新しい方法である。
【0057】
また本実施形態では、情報処理サーバ10は、本発明の構成を備える任意の動画配信サーバ40、任意のゲームに対して同様の効果を発生させることができ、拡張性に優れたシステムを実現することが可能である。
【0058】
上記の作用効果は、特に言及が無い限り、他の実施形態や変形例においても同様である。
【0059】
本発明の一実施形態では、ゲームが1つの場合、又はゲームごとに情報処理システム1が構成される場合などは、各種データベースは、ゲームIDを含まなくてもよい。この場合、情報処理サーバ10は、ゲームIDに関する処理を実行しなくてもよい。
【0060】
本発明の一実施形態では、配信端末30は、配信用の端末装置30は、配信用の端末とゲーム用の端末を含んで構成されるものであってもよい。
【0061】
本発明の一実施形態では、判定部26は、コメント取得部24により取得されたコメントに含まれるテキストの一部又は全部が所定条件を満たすか否かを判定してもよい。
【0062】
本発明の一実施形態では、ゲーム処理部21は、他の機能ブロック22~26とは物理的に異なるゲームサーバ又はゲームサーバシステムにより実現されてもよいし、仮想的に異なるクラウドによりゲームサーバシステムとして実現されてもよい。ただし、この実施形態においては、記憶部22の一部もゲームサーバ又はゲームサーバシステムの一部として実現されてもよい。
【0063】
本発明の一実施形態では、情報処理システム1は、視聴者が、コメントを介して、ゲーム用データベースが記憶するゲーム情報が含むアイテム情報が示すアイテムを使用することができるように構成されてもよい。この場合、ゲーム処理部21は、動画配信サーバ40において当該コメントを受け付けた動画の配信元の配信端末30でプレイしているゲームに対して、ゲーム用データベースにおいて該コメントを投稿した視聴者のゲームユーザIDに関連付けられたアイテム情報のうちの該コメントに対応するアイテム情報に基づいて所定の処理Pを実行する。このような構成とすることにより、当該実施形態では、視聴者は、新たにアイテムを購入することなく、プレイ動画を視聴しながらコメントを介してアイテムを使用することができる。これにより、より視聴者にゲームを楽しませることができる。
【0064】
本発明の他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムや該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する方法とすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現するプログラムをコンピュータに供給することができるサーバとすることもできる。また他の実施形態では、上記で説明した本発明の実施形態の機能やフローチャートに示す情報処理を実現する仮想マシン又はクラウドシステムとすることもできる。
【0065】
以上に説明した処理又は動作において、あるステップにおいて、そのステップではまだ利用することができないはずのデータを利用しているなどの処理又は動作上の矛盾が生じない限りにおいて、処理又は動作を自由に変更することができる。また以上に説明してきた各実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0066】
1 情報処理システム
2 ネットワーク
10 情報処理サーバ
11 プロセッサ
12 入力装置
13 表示装置
14 記憶装置
15 通信装置
16 バス
21 ゲーム処理部
22 記憶部
23 アイテム情報処理部
24 動画情報処理部
25 コメント取得部
26 判定部
30 端末装置
31 プロセッサ
32 入力装置
33 表示装置
34 記憶装置
35 通信装置
36 バス
40 動画配信サーバ
50 ゲーム画面
70 動画表示領域
71、72、73、74 プレイヤー名オブジェクト
75、76、77、78 プレイヤーアバターオブジェクト
79、80、81、82 プレイヤー手札オブジェクト
83 ご祝儀オブジェクト
84、85、86、87 視聴者の応援数オブジェクト
90 コメント表示領域
91、92、93、94 コメント