(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022809
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】脱炭素社会の構築に向けた情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20230208BHJP
【FI】
G06Q50/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022066974
(22)【出願日】2022-04-14
(62)【分割の表示】P 2021127736の分割
【原出願日】2021-08-03
(71)【出願人】
【識別番号】516140214
【氏名又は名称】booost technologies株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青井 宏憲
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】脱炭素社会の構築に向けた情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置において、顧客の予め定められた期間における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を、事業所のスマートメータ210及びリバースオークションシステム300から取得する取得部102、負荷率に基づいて、顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する選択部104及び選択部104による選択結果を出力する出力部106を備る。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の予め定められた期間における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を取得する取得部と、
前記負荷率に基づいて、前記顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、前記旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する選択部と、
前記選択部による選択結果を出力する出力部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記選択部は、
前記負荷率が第1閾値以下の場合、前記電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択し、
前記負荷率が前記第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、前記電力調達先として、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者を選択し、
前記負荷率が前記第2閾値以上の場合、前記電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者を選択する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記顧客が再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得し、
前記選択部は、
前記負荷率が前記第2閾値以上の場合でも、前記予測負荷率が前記第1閾値以下の場合、前記電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力部は、前記予測負荷率が前記第1閾値より小さい場合、再生可能エネルギー発電設備の導入を推奨するメッセージを含む前記選択結果を出力する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記顧客の電力の供給地点ごとに、負荷率を取得し、さらに負荷率が前記第2閾値以上の供給地点については、供給地点に再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得し、
前記選択部は、全ての供給地点において、負荷率または予測負荷率が前記第1閾値以下の場合、前記電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記顧客の電力の供給地点ごとに、負荷率、及び供給地点に再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得し、
前記選択部は、負荷率または予測負荷率が前記第1閾値以下の供給地点の前記電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記顧客の電力の供給地点ごとに、負荷率を取得し、さらに再生可能エネルギー発電設備を導入可能な供給地点については、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得し、
前記選択部は、負荷率または予測負荷率が前記第1閾値以下の供給地点の前記電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記出力部は、前記予測負荷率が前記第1閾値より小さい供給地点について再生可能エネルギー発電設備の導入を推奨するメッセージを含む前記選択結果を出力する、請求項5から7の何れか1つに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記再生可能エネルギー発電設備は、太陽光発電設備である、請求項3から8の何れか1つに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記負荷率が前記第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、旧一般電気事業者以外の複数の小売電気事業者の中からリバースオークションで最安値の電気料金を提示した小売電気事業者に関する情報を取得し、
前記選択部は、前記負荷率が前記第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、前記電力調達先として、前記情報に示される小売電気事象者を選択する、請求項2から9の何れか1つに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記選択部は、前記顧客が事業活動で消費するエネルギーを全て再生可能エネルギーで調達することを目的としている企業である場合、前記電力調達先の種類によらず、調達する電力として、トラッキング情報付きの再生可能エネルギーのみを選択する、請求項1から10の何れか1つに記載の情報処理装置。
【請求項12】
顧客の予め定められた期間における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を取得する段階と、
前記負荷率に基づいて、前記顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、前記旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する段階と、
前記選択する段階での選択結果を出力する段階と
を備える情報処理方法。
【請求項13】
顧客の予め定められた期間における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を取得する段階と、
前記負荷率に基づいて、前記顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、前記旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する段階と、
前記選択する段階での選択結果を出力する段階と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電力消費者にとって最適な料金プランを選定することができる電気料金プラン選定システムが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特許第5717113号
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、顧客の予め定められた期間における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を取得する取得部を備えてよい。情報処理装置は、負荷率に基づいて、顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する選択部を備えてよい。情報処理装置は、選択部による選択結果を出力する出力部を備えてよい。
【0004】
選択部は、負荷率が第1閾値以下の場合、電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。選択部は、負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、電力調達先として、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者を選択してよい。選択部は、負荷率が第2閾値以上の場合、電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者を選択してよい。
【0005】
取得部は、顧客が再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得してよい。選択部は、負荷率が第2閾値以上の場合でも、予測負荷率が第1閾値以下の場合、電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。
【0006】
出力部は、予測負荷率が第1閾値より小さい場合、再生可能エネルギー発電設備の導入を推奨するメッセージを含む選択結果を出力してよい。
【0007】
取得部は、顧客の電力の供給地点ごとに、負荷率を取得し、さらに負荷率が第2閾値以上の供給地点については、供給地点に再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得してよい。選択部は、全ての供給地点において、負荷率または予測負荷率が第1閾値以下の場合、電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。
【0008】
取得部は、顧客の電力の供給地点ごとに、負荷率、及び供給地点に再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得してよい。選択部は、負荷率または予測負荷率が第1閾値以下の供給地点の電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。
【0009】
取得部は、顧客の電力の供給地点ごとに、負荷率を取得し、さらに再生可能エネルギー発電設備を導入可能な供給地点については、再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得してよい。選択部は、負荷率または予測負荷率が第1閾値以下の供給地点の電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。
【0010】
出力部は、予測負荷率が第1閾値より小さい供給地点について再生可能エネルギー発電設備の導入を推奨するメッセージを含む選択結果を出力してよい。
【0011】
再生可能エネルギー発電設備は、太陽光発電設備でよい。
【0012】
取得部は、負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、旧一般電気事業者以外の複数の小売電気事業者の中からリバースオークションで最安値の電気料金を提示した小売電気事業者に関する情報を取得してよい。選択部は、負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、電力調達先として、情報に示される小売電気事象者を選択してよい。
【0013】
選択部は、顧客が事業活動で消費するエネルギーを全て再生可能エネルギーで調達することを目的としている企業である場合、電力調達先の種類によらず、調達する電力として、トラッキング情報付きの再生可能エネルギーのみを選択してよい。
【0014】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、顧客の予め定められた期間における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を取得する段階を備えてよい。情報処理方法は、負荷率に基づいて、顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する段階を備えてよい。情報処理方法は、選択する段階での選択結果を出力する段階を備えてよい。
【0015】
本発明の一態様に係るプログラムは、顧客の予め定められた期間における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を取得する段階と、負荷率に基づいて、顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する段階と、選択する段階での選択結果を出力する段階とをコンピュータに実行させるためのプログラムでよい。
【0016】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】電力調達先選定システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図3】電力調達先の選択手順の一例を示すフローチャートである。
【
図4】電力調達先の選択手順の他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0019】
近年、温室効果ガスの排出量(GHG排出量)の削減が要求されている。大口の電力需要家(顧客)も、GHG排出量の削減に取り組んでいる。大口の電力需要家は、小売電気事業者を介して環境価値である非化石化証書を電気と共に購入することでも、GHG排出量の削減に取り組むことができる。さらに、再エネ価値取引市場の創設により、大口の電力需要家は、再エネの非化石証書の一つであるFIT非化石証書(FIT証書)を直接購入できるようになり、GHG排出量の削減の取り組みの選択の幅が広がる。
【0020】
ところで、大口の電力需要家は消費電力量が大きく電気料金が高い。そこで、大口の電力需要家は、電気供給契約を見直すことで電気料金を下げる努力をしている。電気料金が下がれば、下がった分のお金を、FIT非化石証書の購入に充てることができ、脱炭素社会の構築に向けた取り組みに貢献しやすくなる。
【0021】
電気料金を下げるために、電力調達先を変更することも考えられる。大口の電力需要家が選択できる電力調達先として、いわゆる地域電力会社である旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、及びいわゆる新電力会社である旧一般電気事業者以外の小売電気事業者がある。さらに、電力需要家自身が、小売電気事業者のライセンスを取得して、電気を直接仕入れることも考えられる。すなわち、大口の電力需要家が選択できる電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した電力需要家自身がある。
【0022】
しかしながら、電力需要家が、GHG排出量の削減に取り組みながら、複数の電力調達先の中から最適な電力調達先を選択することは容易ではない。
【0023】
そこで、本実施形態に係る電力調達先選定システムでは、電力需要家が、複数の電力調達先の中から最適な電力調達先を容易に選択できるようにする。
【0024】
図1は、電力調達先選定システム10の全体構成の一例を示す図である。電力調達先選定システム10は、情報処理装置100、スマートメータ210、リバースオークションシステム300、及び表示端末500を備える。スマートメータ210は、顧客の各事業所200の電気設備に設けられる。情報処理装置100、スマートメータ210、リバースオークションシステム300、及び表示端末500は、インターネットなどのネットワーク50を介して互いに通信可能に接続される。本実施形態では、各事業所200には、電力種別として、高圧、または特別高圧の電力が供給される。
【0025】
スマートメータ210は、単位時間(例えば、30分または1時間)ごとの消費電力量(kWh)及びガス消費量(m3)などの顧客のエネルギー消費量を計測する。スマートメータ20は、計測された単位時間ごとのエネルギー消費量のデータを、情報処理装置100に送信する。表示端末500は、情報処理装置100から提供される各種情報を表示する。表示端末500は、顧客が所有するスマートフォン、タブレットなどの携帯端末、パーソナルコンピュータなどでよい。
【0026】
情報処理装置100は、スマートメータ210からのエネルギー消費量のデータに基づいて、顧客に提示すべき電力調達先を選択し、選択結果を表示端末500に向けて出力する。リバースオークションシステム300は、買い手主導型のオークションサービスを提供する。リバースオークションシステム300は、買い手側が欲する商品(サービス)についてのリクエストを掲載し、これを閲覧した売り手側が商品(サービス)提供の応募を出し、双方の条件が合致することで取引が成立するシステムを提供する。リバースオークションシステム300は、複数の小売電気事業者の中からリバースオークションで最安値の電気料金を提示した小売電気事業者を決定し、情報処理装置100に提供する。
【0027】
図2は、情報処理装置100の機能ブロック図である。情報処理装置100は、取得部102、選択部104、及び出力部106を備える。取得部102は、顧客の予め定められた期間(例えば、1カ月)における平均電力と最大電力との比を示す負荷率を取得する。取得部102は、各スマートメータ210から単位時間(例えば、30分または1時間)ごとの消費電力量(kWh)を示す電力情報を取得する。取得部102は、各事業所200の消費電力量を管理する電力管理サーバから、各事業所200の消費電力量(kWh)を示す電力情報を取得してもよい。取得部102は、電力管理サーバから各事業所200の消費電力量(kWh)に加えて各事業所200の契約電力を示す電力情報を取得してよい。
【0028】
取得部102は、単位時間ごとの消費電力量(kWh)から月間の消費電力量(kWh)を算出してよい。取得部102は、月間消費電力量(kWh)÷24時間÷30日÷契約電力×100により、各事業所200の負荷率を算出してよい。
【0029】
選択部104は、負荷率に基づいて、顧客に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを選択する。選択部104は、各事業所200の負荷率に基づいて、それぞれの事業所200に提示すべき電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、及び小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身の何れか1つを事業所200ごとに選択してよい。
【0030】
出力部106は、選択部104による選択結果を表示端末500に向けて出力する。出力部106は、顧客に提示すべき電力調達先を示す選択結果を表示端末500に向けて出力してよい。出力部106は、各事業所200に提示すべきそれぞれの電力調達先を示す選択結果を表示端末500に向けて出力してよい。
【0031】
選択部104は、負荷率が第1閾値(例えば、20%)以下の場合、電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択する。小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身が、電力調達先として選択された場合、顧客が小売電気事業者のライセンスを取得し、顧客自身で発電所を保有するか、発電事業者との相対契約によるか、あるいは日本卸電力取引所(JEPX)での取引により、必要な電気を調達する。
【0032】
選択部104は、負荷率が第1閾値(例えば、20%)より大きく、かつ第2閾値(例えば、70%)より小さい場合、電力調達先として、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者を選択する。旧一般電気事業者以外の小売電気事業者は、大手電力会社、つまり地域電力会社以外のいわゆる新電力会社である。
【0033】
選択部104は、負荷率が第2閾値(例えば、70%)以上の場合、電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者を選択する。旧一般電気事業者は、大手電力会社、つまり地域電力会社である。
【0034】
顧客が再生可能エネルギー発電設備を導入することで、負荷率が低減する可能性がある。負荷率が低減すると、電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身が選択されやすくなる。小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身が選択されると、顧客の電力コストが削減できる可能性が高まる。さらに、再生可能エネルギー発電設備を導入することで、温室効果ガス削減目標の達成に貢献できる。
【0035】
そこで、取得部102は、顧客が再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得してよい。再生可能エネルギー発電設備は、太陽光発電設備でよい。取得部102は、各事業者で例えば太陽光発電設備を設置可能な設置面積及び設置方位を示す設置条件情報を電力管理サーバなどから取得する。取得部102は、方位ごとの単位面積当たり年間発電電力量を示す年間発電電力量情報を参照して、各事業者の年間発電電力量を特定し、年間発電電力量を12で除算することで月間発電電力量を算出してよい。そして、取得部102は、月間消費電力量(kWh)から月間発電電力量を減算して、予測月間消費電力量を算出する。取得部102は、予測月間消費電力量(kWh)÷24時間÷30日÷契約電力×100により、各事業所200の予測負荷率を算出してよい。
【0036】
事業所200の中には、太陽光発電設備の設置条件を満たさない事業所もある。そこで、取得部102は、各事業所200のうち、太陽光発電設備の設置条件を満たす事業所、すなわち追加性がある事業所のみ、予測負荷率を算出してよい。
【0037】
選択部104は、負荷率が第2閾値以上の場合でも、予測負荷率が第1閾値以下の場合、電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。また、出力部106は、予測負荷率が第1閾値より小さい場合、再生可能エネルギー発電設備の導入を推奨するメッセージを含む選択結果を表示端末500に向けて出力してよい。出力部106は、予測負荷率が第1閾値より小さい供給地点について再生可能エネルギー発電設備の導入を推奨するメッセージを含む選択結果を出力してよい。出力部106は、該当する事業所200に向けて、再生可能エネルギー発電設備の導入を推奨するメッセージを含む選択結果を出力してもよい。
【0038】
取得部102は、顧客の電力の供給地点ごとに、すなわち、事業所200ごとに、負荷率を取得し、さらに負荷率が第2閾値以上の供給地点については、供給地点に再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得してよい。選択部104は、全ての供給地点において、負荷率または予測負荷率が第1閾値以下の場合、電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。
【0039】
取得部102は、顧客の電力の供給地点ごとに、すなわち、事業所200ごとに、負荷率、及び供給地点に再生可能エネルギー発電設備を導入する場合に再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を相殺した負荷率を示す予測負荷率を取得してよい。選択部104は、負荷率または予測負荷率が第1閾値以下の供給地点の電力調達先として、小売電気事業者のライセンスを取得した顧客自身を選択してよい。
【0040】
取得部102は、負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、旧一般電気事業者以外の複数の小売電気事業者の中からリバースオークションで最安値の電気料金を提示した小売電気事業者に関する情報をリバースオークションシステム300から取得してよい。選択部104は、負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、電力調達先として、リバースオークションシステム300から提供された最安値の電気料金を提示した小売電気事業者に関する情報に示される小売電気事象者を選択してよい。
【0041】
選択部104は、顧客が事業活動で消費するエネルギーを全て再生可能エネルギーで調達することを目的としている企業である場合、すなわち、顧客がRE100参加企業である場合、選択部104は、電力調達先の種類によらず、調達する電力として、トラッキング情報付きの再生可能エネルギーのみを選択してよい。顧客がRE100参加企業である場合、選択部104は、企業が保有する発電設備により発電される電力、企業の敷地内に設置した他社が保有する設備から購入される電力、企業の敷地外に設置した発電設備から専用線を経由して直接購入される電力、企業の敷地外に設置した発電設備から系統を経由して直接調達される電力、小売電気事業者との契約(再エネ由来電力メニュー)により調達される電力、及びトラッキング情報付きの再エネ電力証書の購入により調達される電力のいずれかを調達電力として選択してよい。
【0042】
電力調達先を示す選択結果が顧客に提示された後、出力部106は、再エネ価値取引市場から再エネ価値を有する証書を直接購入するか、提示された電力調達先の小売電気事業者から購入することを勧める提案メッセージを顧客に向けて出力してよい。提示された電力調達先に変更することで、電気料金が削減される場合に、出力部106は、その削減分の費用を上限として再エネ価値取引市場から再エネ価値を有する証書を直接購入するか、提示された電力調達先の小売電気事業者から購入することを勧める提案メッセージを顧客に向けて出力してよい。なお、小売電気事業者から購入する場合、顧客が自ら小売電気事業者になる場合を除き、顧客の手間は減るが、手数料がかかるので、コストは増加する。
【0043】
図3は、電力調達先の選択手順の一例を示すフローチャートである。
【0044】
取得部102は、各事業所200の単位時間ごとの消費電力量、及び契約電力を示す電力情報をスマートメータ210または電力管理サーバなどから取得する(S100)。取得部102は、各事業所200のそれぞれの電力情報に基づく各事業所200の負荷率を取得する(S102)。
【0045】
選択部104は、各事業所200の負荷率が第1閾値以下か否かを判定する(S104)。各事業所200の負荷率が第1閾値以下である場合、選択部104は、電力調達先として、小売電気事業者のライセンス取得した顧客自身を選択する(S106)。出力部106は、電力調達先として、小売電気事業者のライセンス取得した顧客自身を示す選択結果を表示端末500に向けて出力する(S120)。
【0046】
事業所200の中に負荷率が第1閾値より大きい事務所が存在する場合、取得部102は、負荷率が第1閾値により大きい事務所に太陽光発電設備を設置した場合の予測負荷率を取得する(S108)。
【0047】
次いで、選択部104は、各事業所200の負荷率または予測負荷率が第1閾値以下か否かを判定する(S110)。各事業所200の負荷率または予測負荷率が第1閾値以下であれば、選択部104は、電力調達先として、小売電気事業者のライセンス取得した顧客自身を選択する。さらに、選択部104は、予測負荷率が第1閾値以下となった事業所への太陽光発電設備の設置の推奨を決定する。出力部106は、電力調達先として、小売電気事業者のライセンス取得した顧客自身を示し、かつ予測負荷率が第1閾値以下となった事業所への太陽光発電設備の設置の推奨を示す選択結果を表示端末500に向けて出力する(S120)。
【0048】
各事業所200の中に、負荷率または予測負荷率が第1閾値より大きい事業所200が存在する場合、選択部104は、各事業所200の負荷率は第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さいか否かを判定する(S114)。各事業所200の負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい場合、選択部104は、電力調達先として、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者、つまり新電力を選択する(S116)。出力部106は、電力調達先として、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者を示す出力結果を表示端末500に向けて出力する(S120)。
【0049】
各事業所200の負荷率が第2閾値以上であれば、選択部104は、電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者、つまり大手電力を選択する(S118)。出力部106は、電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者を示す出力結果を表示端末500に向けて出力する(S120)。
【0050】
以上の手順によれば、各事業所200の負荷率に基づいて、電力調達先として、総合的な電力コストを考慮して、顧客自身を含む最適な小売電気事業者を提示することができる。さらに、太陽光発電設備の設置が有効的な場合には、太陽光発電設備の設置も考慮して、顧客自身を含む最適な小売電気事業者を提示することができる。よって、脱炭素社会の構築に向けた取り組みを促進できる。
【0051】
図4は、電力調達先の選択手順の他の一例を示すフローチャートである。
【0052】
取得部102は、各事業所200の単位時間ごとの消費電力量、及び契約電力を示す電力情報をスマートメータ210または電力管理サーバなどから取得する(S200)。取得部102は、各事業所200のそれぞれの電力情報に基づく各事業所200の負荷率を取得し、さらに、追加性のある事業所200については、太陽光発電設備を設置した場合の予測負荷率を取得する(S202)。例えば、電力管理サーバが記憶している各事業所200が太陽光発電設備の設置条件を満たすか否かを示す情報を参照することで、取得部102は、追加性のある事業所200か否か、つまり太陽光発電設備の設置条件を満たす事業所200か否かを判断してよい。
【0053】
次いで、選択部104は、各事業所200の中で、負荷率または予測負荷率が第1閾以下の事業所200が存在するか否かを判定する(S204)。負荷率または予測負荷率が第1閾以下の事業所200が存在する場合、選択部104は、その事業所200についての電力調達先として、小売電気事業者のライセンス取得した顧客自身を選択する。さらに、選択部104は、予測負荷率が第1閾値以下となった事業所200への太陽光発電設備の設置の推奨を決定する(S206)。
【0054】
さらに、選択部104は、各事業所200の中で、負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい事業所200が存在するか否かを判定する(S208)。負荷率が第1閾値より大きく、かつ第2閾値より小さい事業所200が存在する場合、選択部104は、その事業所200についての電力調達先として、旧一般電気事業者以外の小売電気事業者を選択する(S210)。また、選択部104は、各事業所200のうち、負荷率が第2閾値以上の事業所200についての電力調達先として、旧一般電気事業者に相当する小売電気事業者を選択する(S212)。
【0055】
出力部106は、各事業所200の負荷率または予測負荷率に基づく各事業所200の電力調達先、及び予測負荷率が第1閾値以下となった事業所200への太陽光発電設備の設置の推奨を示す選択結果を表示端末500に向けて出力する(S214)。
【0056】
以上の手順によれば、各事業所200の負荷率に基づいて、各事業所200の電力調達先として、総合的な電力コストを考慮して、顧客自身を含む最適な小売電気事業者を事業所200ごとに提示することができる。さらに、太陽光発電設備の設置が有効的な場合には、太陽光発電設備の設置も考慮して、顧客自身を含む最適な小売電気事業者を事業所200ごとに提示することができる。よって、事業所200ごとに脱炭素社会の構築に向けた取り組みを促進できる。
【0057】
図5は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化してよいコンピュータ1200の一例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーションまたは当該装置の1または複数の「部」として機能させることができる。または、当該プログラムは、コンピュータ1200に当該オペレーションまたは当該1または複数の「部」を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつかまたは全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0058】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、入力/出力ユニットを含み、それらは入力/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータ1200はまた、ROM1230を含む。CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0059】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブが、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。プログラムが、CR-ROM、USBメモリまたはICカードのようなコンピュータ可読記録媒体またはネットワークを介して提供される。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体の例でもあるRAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することによって構成されてよい。
【0060】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、またはUSBメモリのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0061】
また、CPU1212は、USBメモリ等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0062】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0063】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0064】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0065】
コンピュータ可読命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードの何れかを含んでよい。ソースコードまたはオブジェクトコードは、従来の手続型プログラミング言語を含む。従来の手続型プログラミング言語は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語でよい。コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。プロセッサまたはプログラマブル回路は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0066】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0067】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0068】
10 電力調達先選定システム
20 スマートメータ
50 ネットワーク
100 情報処理装置
102 取得部
104 選択部
106 出力部
200 事業所
210 スマートメータ
300 リバースオークションシステム
500 表示端末
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1220 入力/出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1230 ROM