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  • 特開-ヘッドマウントディスプレイ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022826
(43)【公開日】2023-02-15
(54)【発明の名称】ヘッドマウントディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   G02B 27/02 20060101AFI20230208BHJP
   G02B 25/00 20060101ALI20230208BHJP
   G02B 17/08 20060101ALI20230208BHJP
【FI】
G02B27/02 Z
G02B25/00 A
G02B17/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022122458
(22)【出願日】2022-08-01
(31)【優先権主張番号】202110883882.0
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】500093133
【氏名又は名称】中強光電股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】莊 福明
(72)【発明者】
【氏名】羅 欣祥
【テーマコード(参考)】
2H087
2H199
【Fターム(参考)】
2H087KA14
2H087LA12
2H087LA27
2H087RA04
2H087RA05
2H087RA12
2H087RA13
2H087RA41
2H087RA42
2H087RA45
2H087TA01
2H087TA02
2H087TA06
2H199CA23
2H199CA24
2H199CA27
2H199CA44
2H199CA50
2H199CA54
2H199CA58
2H199CA59
2H199CA60
2H199CA82
2H199CA87
(57)【要約】
【課題】本発明のヘッドマウントディスプレイは画像生成器、投影レンズアセンブリ及び導波路を含む。
【解決手段】画像生成器は画像光束を提供するように設置される。投影レンズアセンブリは画像光束の経路上に設置され、かつ、投影レンズアセンブリは像側と物体側を有する。画像生成器は像側に設置される。投影レンズアセンブリは第1レンズ及びレンズグループを含む。第1レンズは第1中心軸線を有する。レンズグループは画像生成器と第1レンズとの間に設置され、レンズグループは第2中心軸線を有する。第1レンズの第1中心軸線とレンズグループの第2中心軸線は重畳しない。導波路は画像光束の経路上に設置され、かつ、投影レンズアセンブリの物体側に位置する。ヘッドマウントディスプレイの投影レンズアセンブリは複数個のレンズを有し、かつ、軸対称レンズを採用したものであり、軽量薄型、低い歪み、高い画質等の長所を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドマウントディスプレイであって、
前記ヘッドマウントディスプレイは画像生成器、投影レンズアセンブリ及び導波路を含み、
前記画像生成器は画像光束を提供するように設置され、
前記投影レンズアセンブリは前記画像光束の経路上に設置され、かつ、前記投影レンズアセンブリは像側と物体側を有し、前記画像生成器は前記像側に設置され、前記投影レンズアセンブリは第1レンズ及びレンズグループを含み、
前記第1レンズは第1中心軸線を有し、
前記レンズグループは前記画像生成器と前記第1レンズとの間に設置され、前記レンズグループは第2中心軸線を有し、
前記第1レンズの第1中心軸線と前記レンズグループの第2中心軸線とが重畳せず、
前記導波路は前記画像光束の経路上に設置され、かつ、前記投影レンズアセンブリの物体側に位置することを特徴とする、ヘッドマウントディスプレイ。
【請求項2】
前記画像生成器は画像源を有し、かつ、前記画像源の発光面の法線と前記第2中心軸線との間に0度ではない夾角を有することを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項3】
前記夾角は13度から15度の範囲内にあることを特徴とする、請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項4】
前記投影レンズアセンブリは1枚から3枚の非球面レンズを含むことを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項5】
前記第1中心軸線と前記第2中心軸線との間に距離を有し、前記距離は1.5mmから2.5mmの範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項6】
前記投影レンズアセンブリに含まれる各レンズは何れも軸対称レンズであることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項7】
前記導波路は第1非軸対称光学面を有し、かつ、前記画像光束は前記投影レンズアセンブリを透過した後、前記第1非軸対称光学面から前記導波路に入射されることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項8】
前記第1レンズと前記第1非軸対称光学面は隣接して設置されることを特徴とする、請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項9】
前記導波路はさらに第2非軸対称光学面及び第3非軸対称光学面を含み、かつ、前記画像光束は前記第2非軸対称光学面及び前記第3非軸対称光学面において反射されることを特徴とする、請求項7に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項10】
前記導波路は2つの球面を有し、かつ、前記画像光束は前記2つの球面において反射されることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項11】
前記導波路は2つの球面を有し、前記画像光束は前記2つの球面の1つを透過した後ユーザの目に入ることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項12】
前記導波路の屈折率は1.45から1.65の範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【請求項13】
波長範囲が450nm~650nmの前記画像光束の変調伝達関数は0.5より大きいことを特徴とする、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示装置に関し、特にヘッドマウントディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
優れた表示効果を有するヘッドマウントディスプレイは拡張現実及び仮想現実技術において重要な役割を担い、優れた表示装置は、例えば、低い歪みと高い画質等の長所を備えた画像を生成することが求められる。また、表示装置は長時間に亘って着用される場合もあるため、軽量かつ薄型等の特徴を備えなければならない。その他、表示装置内の投影レンズアセンブリには複数個のレンズが含まれ、レンズ自体が優れた光学特性を有するほか、加工し易いか否かもそのコストを決める重要な要素の一つである。従来技術の表示装置では、画像の画質を高めるために、非軸対称レンズを含む投影レンズアセンブリの利用が必要になることもあるが、これにより表示装置の製造コストが大幅に増加してしまう。
【0003】
「背景技術」部分は本発明内容に対する理解を促すためのものであり、「背景技術」に開示された内容には当業者が既知の従来技術以外の一部構成が含まれている可能性がある。「背景技術」に開示された内容は、当該内容または本発明の一つ若しくは複数の実施例が解決しようとする課題が本発明の出願前に既に当業者に把握または認識されていたことを意味するものではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はヘッドマウントディスプレイを提供し、ヘッドマウントディスプレイは投影レンズアセンブリを有し、投影レンズアセンブリは複数個のレンズを有し、かつ、軸対称レンズを採用し、かつ、軽量薄型、低い歪み、高い画質等の長所を有する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例によれば、画像生成器、投影レンズアセンブリ及び導波路を含むヘッドマウントディスプレイを提供する。画像生成器は画像光束を提供するように設置されている。投影レンズアセンブリは画像光束の経路上に設置され、かつ、投影レンズアセンブリは像側と物体側を有し、画像生成器は像側に設置されている。投影レンズアセンブリは第1レンズ及びレンズグループを含む。第1レンズは第1中心軸線を有する。レンズグループは画像生成器と第1レンズとの間に設置され、レンズグループは第2中心軸線を有する。第1レンズの第1中心軸線とレンズグループの第2中心軸線が重畳しない。導波路は画像光束の経路上に設置され、かつ、投影レンズアセンブリの物体側に位置する。
【0006】
以上により、本発明の実施例が提供するヘッドマウントディスプレイは、第1レンズの第1中心軸線とレンズグループの第2中心軸線が重畳しない特性を利用して、非軸対称レンズの使用を省き、軸対称レンズを使用して、製造コストを大幅に低減することができる。本発明の実施例が提供するヘッドマウントディスプレイは軽量薄型、低い歪み、高い画質等の長所も備えている。
【0007】
本発明の前記特徴と長所をより明確、分かりやすく示すために、以下は実施例に基づき、かつ図面を参照しながら詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施例に基づくヘッドマウントディスプレイの概略図。
図2】本発明の一実施例の画像生成器及び投影レンズアセンブリの概略図。
図3】本発明の一実施例に基づくヘッドマウントディスプレイの変調伝達関数の曲線図。
図4】本発明の一実施例に基づくヘッドマウントディスプレイの歪みの概略図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1及び図2を参照すると、図1は本発明の一実施例に基づくヘッドマウントディスプレイを示す概略図であり、図2図1のヘッドマウントディスプレイにおける画像生成器及び投影レンズアセンブリを示す概略図である。ヘッドマウントディスプレイ1000は画像生成器10、投影レンズアセンブリ100及び導波路200を含む。
【0010】
画像生成器10は画像光束ILを提供するように設置されている。投影レンズアセンブリ100は画像光束ILの経路上に設置され、かつ、投影レンズアセンブリ100は像側A1と物体側A2を有し、画像生成器10は投影レンズアセンブリ100の像側A1に設置されている。導波路200は投影レンズアセンブリ100の物体側A2に設置されている。投影レンズアセンブリ100は第1レンズ1及びレンズグループ100Lを含む。第1レンズ1は第1中心軸線I1を有する。第1中心軸線I1は第1レンズ1の幾何中心位置を通過する仮想線と定義されている。レンズグループ100Lは画像生成器10と第1レンズ1との間に設置され、レンズグループ100Lは第2中心軸線I2を有する。第2中心軸線I2はレンズグループ100Lの幾何中心位置の仮想線と定義されている。レンズグループ100Lは物体側A2から像側A1まで順に配列された第2レンズ2、第3レンズ3、第4レンズ4及び第5レンズ5を含む。図2が示すように、第2の中心軸線12はレンズグループ100Lの各レンズ(第2レンズ2、第3レンズ3、第4レンズ4及び第5レンズ5)の中心を通る。言い換えれば、レンズグループの各レンズが同じ中心軸線I2を有する。第1レンズ1の第1中心軸線I1とレンズグループ100Lの第2中心軸線I2は重畳しない。本発明の一実施例によれば、第1中心軸線I1と第2中心軸線I2との間に距離を有し、この距離は1.5mmから2.5mmの範囲内にあり、好ましくは2.1mmから2.3mmの範囲内にある。
【0011】
導波路200は画像光束ILの経路上に設置され、かつ、投影レンズアセンブリ100の物体側A2に位置する。導波路200は光学面61から光学面67まで(以下は略して面61から面67までとする)を含み、画像光束ILは光学面61を透過した後、導波路200に入り、かつ、光学面67を透過した後導波路200から出射される。瞳IPはヘッドマウントディスプレイ1000のユーザの瞳孔の位置である。ユーザは、目の瞳孔に入射された画像光束ILによって、画像光束ILが形成する画像(虚像)を見ることができる。
【0012】
画像生成器10は面発光画像生成器であり、画像源及び保護カバーを含み、図2が示すように、保護カバーは像側面105及び物体側面106を有する。画像源は例えば反射式空間光変調器または透過式空間光変調器であり、反射式の液晶シリコン(Liquid Crystal on Silicon,LCOS)またはデジタルマイクロミラー装置(Digital Micro-mirror Device, DMD)または透光液晶パネル(Transparent Liquid Crystal Panel)といったものがある。
【0013】
なお、画像源は発光面LSを有する。画像源の発光面LSの法線I3とレンズグループ100Lの第2中心軸線I2との間に0度ではない夾角を有する。本発明の一実施例によれば、前記夾角は13度から15度の範囲内にある。さらに言うと、画像源の発光面LSの法線I3とレンズグループ100Lの第2中心軸線I2の延長線とが画像源の発光面LS上の一点において交差して夾角を成している。画像源の発光面LSは投影レンズアセンブリ100に対し傾斜して設置され、発光面LSの法線I3が第2中心軸線I2と平行ではない。
【0014】
本実施例において、投影レンズアセンブリ100の第1レンズ1、第2レンズ2、第3レンズ3、第4レンズ4及び第5レンズ5は何れも軸対称レンズであり、かつ、それぞれ像側A1に向けて画像光束ILを通過させる像側面15、25、46、45、55、及び物体側A2に向けて画像光束ILを通過させる物体側面16、26、36、46、56を有する。第3レンズ3と第4レンズ4が接合されて一つの接合レンズになっているため、図2では一つの部材番号46でこの接合された第4レンズ4物体側面と第3レンズ3像側面を示している。
【0015】
本実施例の詳しい光学データは下表の示す通りであり、ここで、表1が示す像側面15の曲率半径とは第1レンズ1の像側面15が光軸領域における曲率半径を意味し、物体側面16の曲率半径とは第1レンズ1の物体側面16が光軸領域における曲率半径を意味し、その他も同様に類推する。表1に記載の間隔とは当該面と次の面の距離を指す。例えば、面67の間隔(表1では4.60821ミリメートルと記載)は面67と面66の距離である。物体側面16の間隔(表1では-6.90145ミリメートルと記載)は物体側面16と次の表面(この例では像側面15である)とが第1中心軸線I1における間隔であり、即ち、第1レンズ1が第1中心軸線I1における厚さは6.90145ミリメートルであり、同様に類推する。
【0016】
【表1】

表1によれば、第1レンズ1は正メニスカスレンズである。第2レンズ2は負メニスカスレンズである。第3レンズ3は両凹レンズである。第4レンズ4及び第5レンズ5は何れも両凸レンズである。再度図1を参照すると、画像源の発光面LSから画像光束ILが発出され、画像光束ILは第5レンズ5、第4レンズ4、第3レンズ3、第2レンズ2及び第1レンズ1を順に透過してから、さらに導波路200の面61を通って導波路200に入射し、導波路200内において面62、面63、面64、面65及び面66に順に反射され、最後に面67を通って導波路200から出射され、瞳IPに到達することが分かる。なお、実施例において、画像光束ILは面63、面64及び面65で全反射され、かつ、面62及び面66に反射膜がコーティングされている。導波路200の屈折率は1.45から1.65の範囲内にある。
【0017】
本実施例において、導波路200の面61、面62及び面66は例えば自由曲面である。第2レンズ2の像側面25、第3レンズ3の物体側面36、第4レンズ4の像側面45及び物体側面46は何れも球面である。第1レンズ1の像側面15及び物体側面16、第2レンズ2の物体側面26、第5レンズ5の像側面55及び物体側面56の合計5つの面は何れも非球面であり、これらの非球面は下記の式(1)によって定義される。
【0018】
【数1】
Y:非球面曲線上の点と当該レンズの中心軸線の距離
Z:非球面深さ、即ち、非球面上における光軸との距離がYである点と非球面光軸上の頂点に接する接平面(tangent plane)との間の垂直距離
R:レンズ表面の曲率半径
K:円錐係数
2i:第2i次非球面係数
前記非球面が式(1)における各項目の非球面係数は下表が示す通りである。ここで、表2の桝番号16は第1レンズ1の物体側面16の非球面係数を意味し、その他の桝も同様に類推する。
【0019】
【表2】

導波路200の面63、面64、面65及び面67は何れも球面であり、これにより導波路200をユーザの顔面の輪郭に近づけることができる。かつ、面63、面64、面65及び面67の曲率半径は何れも同じである。言い換えれば、環境光束は導波路200を透過することができ、ユーザが導波路200の外の実体物を見ている時に、導波路200の屈折度(diopter)がゼロになり、即ち、ユーザが見ている実体物は導波路200によって拡大または縮小されることない。導波路200の面66は環境光束を透過させるコーティング層または素子である。導波路200の面61、面62及び面66の三者は非軸対称光学面であり、自由曲面または非球面等であってもよく、これらの非軸対称光学面は下記の式(2)によって定義される。
【0020】
【数2】
r:曲率半径
φ:レンズ口径
k:円錐係数
m,n:XY多項式係数
前記非軸対称光学面の式(2)中の曲率半径r及び各項係数k及びcm,nは下表3が示す通りである。ここで、表3中の桝番号61は面61を示し、その他も同様に類推する。表3のyに対応する数値は多項式係数c0,1を意味し、xに対応する数値は多項式係数c2,0を意味し、yに対応する数値は多項式係数c0,2を意味し、xyに対応する数値は多項式係数c2,1に対応し、その他も同様に類推する。
【0021】
【表3】
さらに表4を参照し、表1における光学面のずれ(距離)値(mm)及び傾斜角度(度)を説明すると、表3中の桝番号66は面66を示し、桝番号16は第1レンズ1の物体側面16を示し、その他も同様に類推する。
【0022】
【表4】

図3を参照すると、本発明の一実施例に基づくヘッドマウントディスプレイの変調伝達関数の曲線図である。当業者にとって周知である当該曲線図において、各曲線がX軸との夾角の度数及びY軸との夾角の度数を示すものである。縦軸はヘッドマウントディスプレイのコントラストであり、横軸はヘッドマウントディスプレイのデフォーカス量でる。50lp/mm(線対数/ミリメートル)の解像度に対し、ヘッドマウントディスプレイ1000で発生する波長範囲を450nm~650nmにする画像光束の変調伝達関数(Modulation Transfer Function,MTF)は0.5より大きく、高い画質の要求を満たせる。変調伝達関数は全ての収差が結像品質に対する影響を網羅している。
【0023】
図4を参照すると、本発明の一実施例に基づくヘッドマウントディスプレイの歪みを示す概略図である。視野角(Field Of View,FOV)=30.73×17.57×35°であり、そのうち、水平方向(X方向)の視野角が30.73度、垂直Y方向(Y方向)の視野角が17.57度、対角線方向の視野角が35度の場合、ヘッドマウントディスプレイ1000の画面上下の歪み(Distortion)はそれぞれ0.461%及び-1.837%にすぎない。
【0024】
以上を纏めると、本発明の実施例が提供するヘッドマウントディスプレイにおいて、第1レンズの第1中心軸線とレンズグループの第2中心軸線とが重畳せず、かつ、画像源の発光面の法線と第2中心軸線との間に0度ではない夾角を有し、導波路による非対称収差を解消することで、複数個の非軸対称レンズを使用せずに、複数個の軸対称レンズを使用して、製造コストを大幅に低減することができる。本発明の実施例が提供するヘッドマウントディスプレイは軽量薄型、低い歪み、高い画質等の長所も備えている。
【0025】
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、これを以って本発明の実施範囲を制限すべきではない。即ち、本発明の請求の範囲及び発明の内容を基に行った簡単かつ等価な変更と修正はすべて本発明の範疇に属する。また、本発明の任意の実施例または請求項は必ずしも本発明で開示されたすべての目的または長所または特徴を備えるとは限らない。また、要約書と発明の名称は特許文献検索に利用されるものであり、本発明の権利範囲を制限するものではない。また、明細書または請求の範囲で言及される「第1」、「第2」等の用語は素子(element)の名称を示し、または異なる実施例や範囲を区別するためのものであり、素子の数の上限または下限を制限するものではない。
【符号の説明】
【0026】
1、2、3、4、5 レンズ
10 画像生成器
15、25、45、55、105 像側面
16、26、36、46、56、106 物体側面
61、62、63、64、65、66、67 光学面
100 投影レンズアセンブリ
100L レンズグループ
200 導波路
1000 ヘッドマウントディスプレイ
A1 像側
A2 物体側
IL 画像光束
I1、I2 中心軸線
I3 法線
IP 瞳
LS 発光面
図1
図2
図3
図4