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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023022900
(43)【公開日】2023-02-16
(54)【発明の名称】焼物調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20230209BHJP
【FI】
A47J37/06 366
A47J37/06 331
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021127986
(22)【出願日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二
(74)【代理人】
【識別番号】100110504
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智裕
(72)【発明者】
【氏名】倉地 大修
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA01
4B040AA08
4B040AC02
4B040AD04
4B040CA02
4B040CA16
4B040EA02
4B040EA16
4B040EA20
(57)【要約】
【課題】焼網高さ位置を任意の位置に決定し固定するための構造を簡単且つ掃除がしやすい構成とし、また、安価な構成とすることが可能な焼物調理器を提供する。
【解決手段】焼物調理器1は、本体3の上方に水平的に設置された焼網5と、本体3内に収容されて焼網5の下方に設置されたバーナ4とを備える。焼物調理器1は、焼網5を支持するための網受け2と、網受け2に着脱可能な固定部材1Aとを備える。網受け2は、上下方向に複数のガイド穴20を有し、本体3の両側の側板7に上下方向に移動可能に取り付けられる。固定部材1Aは、網受け2のガイド穴20に挿入可能な差込部11を有し、差込部11を所定のガイド穴20に挿入した状態で本体3の側板7の上面7aに当接させることで網受け2の上下方向位置を決定する構成とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の上方に水平的に設置された焼網と、本体内に収容されて焼網の下方に設置されたバーナとを備える焼物調理器において、
焼網を支持するための網受けと、網受けに着脱可能な固定部材とを備え、
網受けは、上下方向に複数のガイド穴を有し、本体の両側の側板に上下方向に移動可能に取り付けられ、
固定部材は、網受けのガイド穴に挿入可能な差込部を有し、差込部を所定のガイド穴に挿入した状態で本体の側板の上面に当接させることで網受けの上下方向位置を決定する構成とする焼物調理器。
【請求項2】
請求項1に記載の焼物調理器において、
固定部材は、断面コ字状の板金部材からなり、差込部となる平板部と、平板部の両端の曲げ部とを有し、曲げ部が本体の側板に沿って装着される構成とする焼物調理器。
【請求項3】
請求項1に記載の焼物調理器において、
固定部材は、線材からなり、線材の中央に差込部となる突起部が折り曲げ形成され、線材の両端にはL字状に下方に屈曲する屈曲部が折り曲げ形成され、屈曲部が本体の側板に沿って係止される構成とする焼物調理器。
【請求項4】
請求項1に記載の焼物調理器において、
固定部材は、線材からなり、線材の中央に差込部となる突起部が折り曲げ形成され、線材の両端には下方に折り曲げた係止部が形成され、係止部が本体の側板の上面に形成されたロック穴に挿入される構成とする焼物調理器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼網の高さ位置を変えることができる焼物調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
魚の姿焼、串焼き等に使用される焼物調理器において、食材を載せる焼網の高さ位置を変えることでバーナによる焼き加減を調整できるものがある。従来、焼物調理器における焼網の昇降機構として、焼物調理器本体の左右の側板に取り付けられて焼網を支持するための昇降帯板と、昇降帯板に連結する搖動自在なレバーと備え、レバーを上下させて昇降帯板を上下方向に移動させることで焼網の高さ位置を任意の位置に決定し固定するものが知られている(特許文献1、2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-33578号公報
【特許文献2】特開平8-252175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の焼物調理器における焼網の昇降機構は、リンク機構やストッパ機構等を有し、構造が複雑であり、複雑な構造であるために掃除がしにくかったり、また、高価であったりする等の欠点があった。
【0005】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、焼網高さ位置を任意の位置に決定し固定するための構造を簡単且つ掃除がしやすい構成とし、また、安価な構成とすることが可能な焼物調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る焼物調理器は、
本体の上方に水平的に設置された焼網と、本体内に収容されて焼網の下方に設置されたバーナとを備える焼物調理器において、
焼網を支持するための網受けと、網受けに着脱可能な固定部材とを備え、
網受けは、上下方向に複数のガイド穴を有し、本体の両側の側板に上下方向に移動可能に取り付けられ、
固定部材は、網受けのガイド穴に挿入可能な差込部を有し、差込部を所定のガイド穴に挿入した状態で本体の側板の上面に当接させることで網受けの上下方向位置を決定する構成とするものである。
【0007】
前記構成によれば、固定部材によって網受けが自重で下がるのを阻止し下方に動かないようにして網受けの上下方向位置を固定できる。従って、固定部材と網受けのガイド穴とによる簡単な構成で網受けの上下方向位置を決定して固定でき、焼網の高さ位置を任意に決定して固定できる。また、網受けの固定構造が簡単な構成であるため、網受け固定構造の各部の掃除がしやすくなる。また、固定部材を安価に製造でき、網受け固定構造を低コストに提供可能となる。
【0008】
前記焼物調理器において、
固定部材は、断面コ字状の板金部材からなり、差込部となる平板部と、平板部の両端の曲げ部とを有し、曲げ部が本体の側板に沿って装着される構成とすることができる。
【0009】
これによれば、固定部材が両端の曲げ部によって位置ずれしないように本体の側板に装着され、網受けの上下方向位置を固定できる。固定部材は、断面コ字状の板金部材からなる簡単な構成であり、掃除がしやすく、また、安価に製造できる。従って、網受けの上下方向位置の固定構造として、安価で簡単且つ掃除がしやすい構成とすることができる。
【0010】
前記焼物調理器において、
固定部材は、線材からなり、線材の中央に差込部となる突起部が折り曲げ形成され、線材の両端にはL字状に下方に屈曲する屈曲部が折り曲げ形成され、屈曲部が本体の側板に沿って係止される構成とすることができる。
【0011】
これによれば、屈曲部が側板に係止されることで、固定部材の抜け止めとなり、固定部材を本体の側板の正しい位置に固定できる。従って、固定部材によって、網受けが動かないようにしっかり固定できる。よって、焼網上での焼物調理中に網受けがずれたりすることがなく、焼網上での食材の取り扱いを容易に行える。
【0012】
また、線材で固定部材を構成することにより、線材が網受けから受ける重量を分散させることができ、且つ、固定部材の強度を高くできるため、固定部材を側板上面に当接させても側板及び固定部材を変形させることもない。また、固定部材は、線材を折り曲げた簡単な構成であり、掃除がしやすく、安価に製造できる。従って、網受けの上下方向位置の固定構造として、安価で簡単且つ掃除がしやすい構成とすることができる。
【0013】
前記焼物調理器において、
固定部材は、線材からなり、線材の中央に差込部となる突起部が折り曲げ形成され、線材の両端には下方に折り曲げた係止部が形成され、係止部が本体の側板の上面に形成されたロック穴に挿入される構成とすることができる。
【0014】
これによれば、係止部が側板の上面のロック穴に挿入されることで、固定部材の抜け止めとなるとともに、固定部材の前後左右方向の位置決めにもなり、固定部材を本体の側板の正しい位置に確実に固定できる。従って、固定部材によって、網受けが動かないようにしっかり固定できる。よって、焼網上での焼物調理中に網受けがずれたりすることがなく、焼網上での食材の取り扱いを容易に行える。
【0015】
また、線材で固定部材を構成することにより、線材が網受けから受ける重量を分散させることができ、且つ、固定部材の強度を高くできるため、固定部材を側板上面に当接させても側板及び固定部材を変形させることもない。また、固定部材は、線材を折り曲げた簡単な構成であり、掃除がしやすく、安価に製造できる。従って、網受けの上下方向位置の固定構造として、安価で簡単且つ掃除がしやすい構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態1による焼物調理器を示す斜視図である。
図2】実施形態1における固定部材により網受けを所定の上下方向位置に固定するための構成(固定部材装着前)を示す斜視図である。
図3】実施形態1における固定部材により網受けを所定の上下方向位置に固定するための構成(固定部材装着後)を示す斜視図である。
図4】実施形態2における固定部材により網受けを所定の上下方向位置に固定するための構成(固定部材装着前)を示す斜視図である。
図5】実施形態2における固定部材により網受けを所定の上下方向位置に固定するための構成(固定部材装着後)を示す斜視図である。
図6】実施形態3における固定部材により網受けを所定の上下方向位置に固定するための構成(固定部材装着前)を示す斜視図である。
図7】実施形態3における固定部材により網受けを所定の上下方向位置に固定するための構成(固定部材装着後)を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1に示すように、実施形態1の焼物調理器1は、焼物調理器1の本体3の上方に水平的に設置された焼網5と、本体3内に収容されて焼網5の下方に設置されたバーナ4とを備える。本体3は、金属板で上面に開口部30を有した箱状に形成され、正面にはバーナ4への燃料ガスの供給量を調節等するバルブ(不図示)を収容するバルブケース31が設けられ、後面には焼網5よりも高く延ばしたバックガード32が取り付けられている。バルブケース31の正面板には、バーナ4の点火、消火、火力調節等を行う操作つまみ311が設けられている。本体3の左右両側には、焼網5を支持するための網受け2が配設される箱状の側板7が設けられている。側板7の上面7aには、略中央に前後方向に長い長方形状の中央穴70が設けられている。中央穴70には、網受け2が挿入されている。側板7内の構成壁には、中央穴70に対応して上下方向に延びるガイドレール21が設けられている。ガイドレール21には、網受け2が配設されている。
【0018】
焼網5は、金属製の線材で平板状に形成されたものであり、矩形枠状の支持枠体6に取り付けられ、本体3の上方に水平に配置されるように設置されている。支持枠体6は、前後に配置される金属製の横棒61と、左右に配置される金属製の縦棒62とを連結したものであり、焼網5は前後の横棒61間に架設して取り付けられている。支持枠体6の左右両側の縦棒62には、中央部に帯板状の網受け2が垂下形成されている。網受け2は、側板7の上面7aの中央穴70に挿入して側板7内のガイドレール21に配設されており、これにより、網受け2が側板7において上下方向に移動可能に取り付けられる。左右の網受け2を上下方向に移動させることにより、支持枠体6に取り付けた焼網5の高さ位置を変更することができる。
【0019】
網受け2は、着脱可能な固定部材1Aを装着することによって固定されている。すなわち、網受け2には、上下方向に5つ(複数)の横長のガイド穴20が一定間隔に設けられており、この複数のガイド穴20のうち所定のガイド穴20に固定部材1Aを装着することによって網受け2の上下方向の位置が決定されて固定される。
【0020】
図2図3に示すように、固定部材1Aは、金属製の1本の線材からなり、線材の中央にU字状に屈曲させて水平方向に突出させた突起部11が形成されている。突起部11は、網受け2のガイド穴20に挿入可能な差込部となる。この突起部11を所定のガイド穴20に挿入した状態で網受け2を下方移動させて固定部材1Aを本体3の側板7の上面7aに当接させることで網受け2の上下方向位置を決定して固定される。
【0021】
固定部材1Aは、突起部11の両側に線材が水平に延びる横長部12を有し、各横長部12の端部にはL字状に下方に屈曲する屈曲部13が折り曲げ形成されている。屈曲部13は、突起部11の突出側に水平に曲げられた水平部13aと、水平部13aの先端から下方に曲げられた垂下部13bとでL字状に形成されている。この屈曲部13は、固定部材1Aを網受け2に取り付けて側板7の上面7aに当接させることで、側板7の上面7aから内面7bに沿って係止される。また、固定部材1Aとなる線材の全長(両端の垂下部13b間の距離)は、本体3の開口部30の前後幅と略等しい長さに設定されているが、開口部30の前後幅よりも短い長さとしてもよい。
【0022】
固定部材1Aを使用して、焼網5の高さ位置を変更するには、支持枠体6を例えば手で持ち上げて上方に移動させる。焼網5の高さ位置が所定の高さ位置となる網受け2のガイド穴20に、固定部材1Aの突起部11を外側から挿入して網受け2に固定部材1Aを装着する。なお、固定部材1Aは、左右の各網受け2に対して同じ高さ位置のガイド穴20に装着させる。次いで、支持枠体6を下方に移動させることで固定部材1Aが側板7の上面7aに当接されるともに、両端の屈曲部13が側板7の上面7aから内面7bに沿って係止される。これにより、固定部材1Aによって網受け2が自重で下がるのを阻止し下方に動かないようにして網受け2の上下方向位置を決定して固定でき、焼網5の高さ位置を任意に固定できる。網受け2には上下方向に複数のガイド穴20が設けられているので、固定部材1Aの突起部11を差し込むガイド穴20の位置に応じて、網受け2の上下方向の位置を多段階に決定し、焼網5の高さ位置を設定できる。例えば、焼網5に載せて焼物調理する食材の厚みや種類等に応じてバーナ4により適切な焼き加減となるように焼網5を所定の高さ位置に設定できる。
【0023】
以上より、実施形態1の焼物調理器1によれば、線材からなる簡単な構成の固定部材1Aによって、網受け2の上下方向位置を決定して固定でき、焼網5の高さ位置を任意に決定して固定できる。固定部材1Aの屈曲部13が側板7に係止されることで固定部材1Aの抜け止めとなる。また、屈曲部13の垂下部13bが側板7の内面7bに当接することで固定部材1Aを左右方向に位置決めできる。固定部材1Aの線材の全長を本体3の開口部30の前後幅と略等しい長さとすることで、両端の垂下部13bが開口部30内で本体3の前板及び後板と当接し、固定部材1Aを前後方向に位置決めできる。このように屈曲部13が側板7に係止されることで、固定部材1Aがずれたり抜け落ちたりすることなく固定部材1Aを本体3の側板7の正しい位置に固定できる。従って、固定部材1Aによって、網受け2が動かないようにしっかり固定できる。よって、焼網5上での焼物調理中に網受け2がずれたりしないので、焼網5上での食材の取り扱いを容易に行える。
【0024】
また、線材によって固定部材1Aを構成することで固定部材1Aの強度を高くでき、また、線材の横長部12によって網受け2から受ける重量を分散させることができるため、本体3の側板7や固定部材1Aを変形させることもない。また、固定部材1Aは、線材を折り曲げた簡単な構成であるため、網受け2の固定構造をなす各部の掃除がしやすくなる。さらに、固定部材1Aを線材により安価に製造でき、網受け2の固定構造を低コストに提供可能となる。よって、網受け2の上下方向位置の固定構造として、安価で簡単且つ掃除がしやすい構成とすることができる。
【0025】
(実施形態2)
実施形態2の焼物調理器1では、図4図5に示すように、固定部材1Bは、実施形態1の固定部材1Aと同様に金属製の線材からなり、実施形態1の固定部材1Aと異なる構成として、横長部12の端部に下方に折り曲げた係止部14を形成したものである。また、焼物調理器1の本体3は、両側の側板7の上面7aには、中央穴70の前後に固定部材1Bの両端の係止部14を挿入するロック穴71が設けられている。
【0026】
実施形態2の焼物調理器1において、固定部材1Bを使用して焼網5の高さ位置を変更するには、実施形態1の場合と同様に、支持枠体6を上方に移動させ、網受け2の所定のガイド穴20に固定部材1Bの突起部11を挿入し、支持枠体6を下方に移動させて固定部材1Bを側板7の上面7aに当接させる。これにより、網受け2の上下方向位置を決定して固定でき、焼網5の高さ位置が所定位置に固定される。この場合、実施形態2では、固定部材1Bの両端の係止部14が側板7の上面7aに形成されたロック穴71に挿入された状態となって固定部材1Bが側板7の上面7aに当接される。このように係止部14が側板7の上面7aのロック穴71に挿入されることで、固定部材1Bの抜け止めとなるとともに、固定部材1Bを前後左右の方向に位置決めでき、固定部材1Bを本体3の側板7の正しい位置に確実に固定できる。上述以外の実施形態2における構成及び作用効果は、実施形態1の場合と同様である。
【0027】
(実施形態3)
実施形態3の焼物調理器1では、図6図7に示すように、固定部材1Cは、断面コ字状の板金部材からなり、差込部となる平板部15と、平板部15の両端から下方に折り曲げて形成された曲げ部16とを有する。この固定部材1Cは、水平状態にして一方の曲げ部16側から網受け2のガイド穴20に挿入できるように、平板部15及び曲げ部16の横幅は、網受け2のガイド穴20の横幅以下に設定され、両端の曲げ部16の高さは、網受け2のガイド穴20の縦幅以下に設定されている。また、両端の曲げ部16間における平板部15の長さは、側板7の上面7aの幅と略一致する長さを有し、平板部15の下面を側板7の上面7aに当接させると両端の曲げ部16が側板7の内面7b及び外面7cに沿って装着されるように形成されている。
【0028】
実施形態3における固定部材1Cを使用して焼網5の高さ位置を変更するには、支持枠体6を手で持ち上げて上方に移動させ、焼網5の高さ位置が所定の高さ位置となる網受け2のガイド穴20に、固定部材1Cを一方の曲げ部16側から挿入して網受け2に装着する。なお、固定部材1Cは、左右の各網受け2に対して同じ高さ位置のガイド穴20に装着させる。次いで、支持枠体6を下方に移動させることで固定部材1Cの平板部15が側板7の上面7aに当接されるとともに、両端の曲げ部16が側板7の内面7b及び外面7cに沿って装着される。これにより、固定部材1Cで網受け2が自重で下がるのを阻止し下方に動かないようにして網受け2の上下方向位置を決定して固定でき、焼網5の高さ位置を任意に固定できる。
【0029】
実施形態3によれば、固定部材1Cは、断面コ字状の板金部材からなる簡単な構成であり、掃除がしやすく、また、安価に製造できる。従って、網受け2の上下方向位置の固定構造として、より一層、安価で簡単且つ掃除がしやすい構成とすることができる。上述以外の実施形態3における構成及び作用効果は、実施形態1の場合と同様である。
【0030】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で様々な変更を行うことが可能である。
【符号の説明】
【0031】
1 焼物調理器
1A,1B,1C 固定部材
2 網受け
3 本体
4 バーナ
5 焼網
6 支持枠体
7 側板
7a 上面
7b 内面
7c 外面
11 突起部(差込部)
12 横長部
13 屈曲部
13a 水平部
13b 垂下部
14 係止部
15 平板部(差込部)
16 曲げ部
20 ガイド穴
21 ガイドレール
30 開口部
31 バルブケース
32 バックガード
61 横棒
62 縦棒
70 中央穴
71 ロック穴
311 操作つまみ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7